JP5443753B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

この発明は、LL(Lord Leveling:負荷平準化)機能を有するシステムであって、系統事故により瞬低が発生した場合には、負荷に対して所要の電力を供給する二次電池システムを含む電力供給システムの制御手段を備える電力変換装置に関する。
近年、半導体工場などでは、落雷による系統事故による瞬低時には、速やかに負荷を系統から遮断し、負荷に対して所要の電力を供給する瞬低補償装置の導入が進んでいる。
この種の電力変換装置として、商用電源系を用いて瞬低が生じて、電圧低下が生じたときに、これを補償することができるようにした電力変換装置が出現している。
従来の電力変換装置として、[特許文献1]に示すようなものがある。
この[特許文献1]に示される技術内容について、図16乃至図21を参照して説明する。
図16は、従来の電力変換装置に係わるSPS(常時商用給電システム)である瞬低補償回路の概要を説明するブロック図である。図17は、従来の電力変換装置の瞬低補償の事例を示すグラフで、(a)は、負荷電圧振幅の変動特性を示すグラフ、(b)は、負荷電圧波形の変動特性を示すグラフ、(c)は、サイリスタ電流の変動特性を示すグラフ、(d)は、電力変換器の出力電流の変動特性を示すグラフである。図18は、従来の電力変換装置の自立運転制御回路の原理を例示する回路図である。図19は、従来の電力変換装置の負荷電圧制御系の原理を説明する回路図である。図20は、従来の電力変換装置における抵抗負荷時の一巡伝達関数のゲイン周波数特性を示すグラフである。図21は、従来の3相交流波形の場合において、負荷電圧を時間積分した磁束波形であり、直流電磁の影響を受けることによる不平衡な波形を例示するグラフである。
図16に示す従来のSPS1は、交流電源(電力系統)9から高速スイッチ2を介して負荷3へ接続(給電)される。
高速スイッチ2と負荷3との間には、電力変換器4と、複数並列して接続される自立電源ユニット5とを備えている。これらの自立電源ユニット5として、例えば2次電池システムであるナトリウム−硫黄電池(NaS電池)システムが用いられており、NaS電池6と、このNaS電池6に接続される直流チョッパ回路7とにより構成されている。
複数並列して接続される電源ユニット5は、電力変換器4および変圧器8を介して負荷3に電力供給する交流電源9に接続される。
高速スイッチ2は、VCB(真空遮断機)や半導体スイッチを利用する。
このように構成した電源ユニット5は、系統の健全時は負荷平準化またはピークカット運転を行うが、電力系統で瞬低が発生した場合は、高速スイッチ2を遮断し電源ユニット5から必要とされる(通常の数倍の)負荷全電力を放電することにより瞬低補償制御運転を行う。特に高速スイッチ2として、コストの低い、例えばサイリスタスイッチを適用する場合は、このスイッチを高速に遮断するためにオフアシスト制御系(図示せず)による制御を利用する場合がある。
従来のオフアシスト制御系として、固定値回路、直流電流制御回路、直流電圧制御回路、系統連系運転制御回路、自立運転回路、パルス制御回路、系統事故検出回路、サイリスタゲート駆動回路、極性判定回路、オフアシスト電圧指令生成回路、逆関数回路、系統連系スイッチオフ状態検出回路(以上図示せず)を備えていた。
系統が健全な場合は、直流電流制御回路は、固定値回路に設定されたインバータの出力指令値をNaS電池6の直流電圧検出値で除算することにより直流電流指令値を算出し、この直流電流指令値と直流電流検出値の偏差がゼロになるように双方向チョッパ回路のスイッチをオン/オフする。
この結果、NaS電池6からは所定の電力が出力される。これと並行して、直流電圧制御回路は、電力変換器の直流電圧を一定に制御するように有効電流指令を出力する。
系統連系運転制御回路は、直流電圧制御回路から有効電流指令値を入力し、電流制御を実行し、制御モード切替器を介してパルス制御回路に対して電力変換器4の出力電圧指令を出力する。
パルス制御回路は、入力した電力変換器4の出力電圧指令を例えばパルス幅変調制御により電力変換器4のゲートパルス信号を生成し、電力変換器4に対して出力する。
電源系統9に瞬低が発生した場合は、系統事故検出回路が検出した系統電圧振幅を瞬低検出のためのしきい値と比較することにより、瞬低の発生を検出し、瞬低発生信号を出力する。
サイリスタゲート駆動回路は、瞬低発生信号を検出すると、サイリスタのオフ信号を出力する。オフアシスト電圧指令生成回路は、瞬低が検出されるとオフアシスト電圧指令を生成し、出力する。
この結果、オフアシスト電圧指令に対するケートパルス信号が発生され電力系統9のサイリスタスイッチは速やかに遮断される。系統連系スイッチオフ状態検出回路は、サイリスタスイッチの系統側と負荷側の電圧とサイリスタ電流を入力し、サイリスタスイッチの両端の電圧が所定値以上でありサイリスタスイッチ電流が所定値以下である場合は、サイリスタスイッチがオフしたと判定しサイリスタスイッチオフ信号を出力する。制御モード切替装置は、サイリスタスイッチオフ信号を入力するとオフアシスト制御から自立運転制御に制御モードを切り替える。
この自立運転制御について、図18に例示する従来の電力変換装置の自立運転制御回路の原理を例示する回路10について説明する。
従来の電力変換装置の自立運転制御回路の原理を例示する回路10は、インバータ11と、LCフィルタ12と、変圧器の漏れインダクタンスLT 13と、巻線の銅損を表す抵抗RT14と、負荷のインピーダンスZLOAD15とから構成される。
この時の電流の連続の式、電圧方程式、コンデンサの電圧と電流の関係式は、[数1]〜[数3]に示す式(1)〜(3)で表すことができる。
Figure 0005443753
Figure 0005443753
Figure 0005443753
三相/dq0変換の変換行列は、[数4]に示す式(4)で表される。
Figure 0005443753
式(1)〜(3)の三相電圧と三相電流に対して三相/dq0変換し、ラプラス変換を施すと、dq軸成分で表示した電圧と電流は、[数5]〜[数7]に示す各式(5)〜(7)で表される。
Figure 0005443753
Figure 0005443753
Figure 0005443753
図19は、負荷電圧制御系の構成を示す。
負荷電圧制御回路20は、PID制御回路本体20aと、プラント(LCフィルタ、変圧器、負荷)の伝達関数演算部20bとから構成される。
制御回路本体20aは、比例要素(比例ゲインK)と積分要素(積分時定数T)の和の形で構成される。伝達関数演算部20bの一巡伝達関数は、[数8]に示す式(8)で表現できる。
Figure 0005443753
図20に、抵抗負荷時の一巡伝達関数のAC-AVRゲイン周波数特性を示す。
[数8]に示す式(8)において、ラプラス演算子をjにより置換し、ゲイン周波数特性曲線を[数9]の各式(9)〜(13)で定義されるg1、g2、g3およびg4と、それらの和により全体のゲイン周波数特性曲線gを導くことができる。
Figure 0005443753
ここで、カットオフ周波数(角周波数)は、約55[rad/sec]程度であるので、応答時間は、約18[ms]程度とすることができる。
しかし、カットオフ周波数より高い周波数帯域におけるゲイン周波数特性曲線は、20[dB/dec]または40[dB/dec]で減少するため、PI制御系の場合は、負荷電圧が高い雌雄端数で振動するとその振動を抑制することが困難である。
図17は、従来の電力変換装置の瞬低補償の事例を示すグラフで、(a)は、負荷電圧振幅の変動特性を示すグラフ、(b)は、負荷電圧波形の変動特性を示すグラフ、(c)は、サイリスタ電流の変動特性を示すグラフ、(d)は、電力変換器の出力電流の変動特性を示すグラフである。
図17(a)にて示すように、負荷電圧振幅の時間変化を示しており、系統に瞬低が発生した後に電力変換器が瞬低を検出し、オフアシスト制御によりサイリスタスイッチを遮断するまでの間は負荷電圧を制御していないために負荷電圧が低下している。サイリスタスイッチが遮断されオフアシスト制御が終了すると電力変換器は負荷電圧制御を開始している。
図17(b)は、負荷電圧波形の変動特性を示しており、オフアシスト制御期間は、サイリスタスイッチを流通する電流を遮断するため電流極性と逆極性の電圧を発生させるため負荷電圧が変動している。
図17(c)は、サイリスタ電流波形の変動特性を示しており、オフアシスト制御によりサイリスタが遮断され、電流がゼロになっている。
図17(d)は、電力変換器の出力電流波形の変動特性を示しており、オフアシスト制御が開始されると負荷が偏磁して偏磁過電流が発生しており、電流波形のピークが増大している。
図21は、負荷電圧を時間積分した磁束波形であり、負荷の磁束に相当する直流偏磁が発生している。このように図21に示す波形は、不平衡な波形を負荷の磁束で表している。
具体的には、1相の実線で表す波形(負荷磁束TR)が、波形の山の点Q1でピークの所要磁束の半分以下である一方、谷の点Q2では底の所要磁束以下になっている。次に、他の位相の点線で表す波形(負荷磁束ST)が、波形の谷の点R1でピークの所要磁束の半分程度である一方、山の点R2では山の所要磁束を上回っている。なお、点線で表す波形(負荷磁束RS)については、略正常波形が保持されている。
したがって、直流偏磁に基づく、負荷の磁束の乱れによる不平衡な波形が部分的に生じてピーク電流が全体的に所要電流以上に上昇する傾向があった。
特開2004−23860号公報
従来の電力変換装置1によれば、瞬低を検出し、オフアシスト制御により負荷を系統から切り離し、自立運転制御モードに移行すると、負荷電圧の振動が継続するようになる。この時、負荷が直流偏磁することにより電力変換器1の出力過電流となり、ゲートブロックによりシステムが停止する場合もあり得るという問題が生じている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、負荷平準化機能を有する一方で、系統事故により瞬低が発生した場合には、系統連系スイッチを遮断し、インバータの出力過電流により電力変換器としての機能を停止させることなく、負荷に対して所要の電力を安定に供給する二次電池システムを含む電力供給システムを提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、交流電源から高速スイッチを介して負荷に対して三相交流電力を供給する電力系統に変圧器とフィルタを介して並列接続され電力系統と連系運転を行う二次電池システムを含む自立電源系と、前記電力系統において瞬低が発生した場合に、高速スイッチを遮断し前記負荷へ電力を供給する前記自立電源系の出力電力を制御する制御系と、を具備し、前記制御系は、当該制御系の直流コンデンサ電圧を制御する直流電圧制御回路と、前記直流電圧制御回路の出力に基づき直流電流を制御する直流電流制御回路と、電力系統健全時おいて、前記直流電圧制御回路からの出力に基づき前記自立電源系の出力電流を制御する系統連系運転制御回路と、瞬低事故を検出する系統事故検出回路と、前記系統連系運転制御回路の高速スイッチがオフしたことを検出する系統連系スイッチオフ状態検出回路と、瞬低発生時において、オフアシスト制御を行うオフアシスト制御系と、前記系統事故検出回路と系統連系スイッチオフ状態検出回路から入力した信号の状態から瞬低事故発生を判別し、前記自立電源系のインバータの制御モードを切り替える制御モード切替器と、三相系統電圧位相信号および負荷電圧検出信号を入力して負荷電圧を定格値に制御するようにインバータ出力電流制御を行いインバータのゲートパルス信号を出力する自立運転電流制御手段と、前記制御モード切替器が出力する制御モード切替信号および前記自立運転電流制御手段から出力する三相電圧指令信号に基づき前記インバータのスイッチング状態を制御するパルス制御回路と、を備え、前記自立運転電流制御手段は、三相/dq変換器と、算手段と、PID制御回路およびdq/三相変換器を備え、前記三相系統電圧位相信号と前記負荷電圧検出信号を前記三相/dq変換器に入力し、該三相/dq変換器により得られたdq軸信号成分と前記負荷電圧のdq軸電圧指令信号とを前記減算手段に入力し、該減算手段により得られた偏差を前記PID制御回路に入力し、当該PID制御回路により得られた該dq軸電圧指令信号を前記dq/三相変換器に入力し、該dq/三相変換器より三相電圧指令信号を得るように構成し、前記PID制御回路は、比例要素と積分要素と微分要素とから構成されるPID制御回路本体を備え、前記PID制御回路より得られたdq軸電圧指令信号を、前記減算手段を介して該PID制御回路にフィードバックすることにより、前記瞬低発生時に前記高速スイッチがオフしたときに、前記負荷の直流偏磁による負荷電圧の変動を抑制して、出力過電流を抑制するようにしたことを特徴とする電力変換装置を提供する。
本発明によれば、負荷平準化機能を有するとともに、系統事故により瞬低が発生した場合には、インバータの出力過電流により電力変換器を停止させることなく、負荷に対して所要の電力を安定に供給することができる。
以下、本発明の電力変換装置の実施形態について、図1乃至図15を参照して説明する。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態を示す、図1乃至図5を参照して説明する。
図1は、本発明の電力変換装置の第1の実施形態を示す回路構成図である。図2は、図1に示す自立運転制御系の回路構成図である。図3は、図2に示す自立運転制御系の負荷電圧制御系(d軸信号成分)の回路構成図である。図4は、本発明の電力変換装置の第1の実施形態における開ループ伝達関数のゲイン周波数特性を示すグラフである。図5は、本発明の第1の実施形態の負荷電圧制御のシミュレーション結果を示す図である。
図1に示す電力変換装置30Aは、負荷31に対して交流電力を供給する電力系統32と、瞬低補償機能を備えた制御系33Aおよびこの制御系33Aからの出力を受けて自立電力を供給する二次電池システム、例えばNaS電池55を含む自立電源系34とから構成される。
電力系統32には、高速スイッチとしてのサイリスタ36が接続され、ゲート側にサイリスタゲート駆動回路38が設けられる。このサイリスタゲート駆動回路38には、系統事故検出回路46が接続され、電力系統32の系統事故による瞬低が検出されることにより、サイリスタ36の導通を停止するようにサイリスタ36のゲートにオフ信号を出力するようになっている。
制御系33Aは、固定値回路40、直流電流制御回路41、直流電圧制御回路42、系統連系運転制御回路43、自立運転電流制御手段44A、パルス制御回路45、系統事故検出回路46、オフアシスト制御系47、系統連系スイッチオフ状態検出回路50およびパルス制御回路45に対して制御モード切替信号を出力する制御モード切替器51を有する。
固定値回路40は、瞬低発生前の出力指令値を保持する回路である。
直流電流制御回路41は、固定値回路40と自立電源系34のチョッパ回路48に入力される直流電流と電池電圧検出値を用いて所定の出力になるように直流電流を制御する回路である。
直流電圧制御回路42は、図1に示す状態に接続されており、系統連系運転制御回路43へ接続される一方、切替スイッチ53の常閉接点側を介して直流電流制御回路41へ接続される。
系統連系運転制御回路43は、インバータ49の出力電流制御を実行し、制御モード切替器51を介してパルス制御回路45および自立運転電流制御手段44Aに対して制御モードを切替るインバータ出力電圧指令信号y1を出力し、インバータ49に対する出力電圧指令を出力する。これにより系統連系運転制御回路43は、負荷平準化機能を実行することができる。
自立運転電流制御手段44Aは、電力系統32の電圧検出する電圧検出器52および負荷側の電圧を検出する平滑コンデンサ56に接続される電圧検出線路C1およびC2を介してそれぞれ三相系統電圧位相信号v1およびv2を入力し、負荷電圧が定格値になるようにインバータ出力電圧を制御するための三相電圧指令信号x3を演算する機能を備える。
自立運転電流制御手段44Aにおける演算結果は、パルス制御回路45へ出力して電力変換装置30Aの自立運転制御をなさしめるものである。
自立運転電流制御手段44Aは、具体的には、図2に示すように、三相/dq変換器60と、減算手段61と、PID(Proportional Integral Differential;比例・積分・微分)制御回路62およびdq/三相変換器63とから構成される。
三相/dq変換器60は、三相系統電圧位相信号v1およびv2を入力し、三相/dq変換により系統電圧ペクトルの方向をd軸とし、d軸に対して90°進みの方向をq軸とする負荷電圧信号のdq軸信号成分z1を出力する。
減算手段61は、負荷電圧のd軸電圧指令信号x10とq軸電圧指令信号x10から検出した負荷電圧信号のdq軸信号成分z1を差し引くことにより偏差値α1aおよびα2aを出力するものである。
PID制御回路62は、比例要素(比例定数KP)と積分要素(積分時定数TI)と微分要素(微分時定数TD)から構成される。
PID制御回路62は、偏差値α1aよびα1b入力することにより、PID制御を行ないd軸指令信号z1aおよびq軸指令信号z1b信号を出力することができる。
このPID制御回路62は、入力した偏差値α1aおよびα1bのPID制御により、偏差をゼロにするような電力変換装置30Aとしての出力電圧のd軸指令信号z1aとq軸指令値z1bを出力することができる。
dq/三相変換器63は、三相系統電圧位相信号v1、d軸成分であるd軸指令信号z1aおよびq軸指令信号z1bを入力し、dq/三相信号に変換して三相電圧指令信号x3を出力する。
図3は、PID制御回路による負荷電圧制御系の制御ブロックであって、d軸成分側のみ示している。
PID制御回路62は、PID制御回路本体62aと、その後段に設けられる一巡伝達関数演算手段62bとより構成され、この一巡伝達関数演算手段62bの後段から図3の点線で示すようにPID制御回路本体62aの前段へd軸指令信号z1aがフィードバックするように設けられる。
減算手段61(図2参照)は、d軸指令信号z1a(図3参照)を減算処理して更新された偏差値α1aを出力するようになっている。
自立運転電流制御手段44Aのq軸成分側は、d軸成分側と同様であるので説明を省略するが、d軸成分側と同様にフィードバックし、差し引くことにより偏差値α1bを出力するものである。
このときの抵抗負荷時の本制御系の一巡伝達関数は、[数10]に示す式(14)で表現することができる。
Figure 0005443753
式(14)において、ラプラス演算子sをjwにより置換し、ゲイン周波数特性曲線を[数11]に示す式(15)〜(18)で定義されるg1、g2、g3、g4とそれらの和により式(19)のように全体のゲイン周波数特性曲線gを構成する。
Figure 0005443753
次に、図1に示すように、パルス制御回路45は、自立運転電流制御手段44Aから三相電圧指令信号x3と、制御モード切替器51からインバータ出力電圧指令信号y1を入力してPWM制御を行い、インバータ49に対してートパルス信号x4を出力するものであり、図示しないPWM制御回路を備える。
系統事故検出回路46は、電圧検出器52により電源Pの電圧を検出して系統事故である瞬低状態を検出する回路であり、瞬低を検出すると、サイリスタ36のオフ信号(図示せず)をサイリスタゲート駆動回路38に出力する。
また、制御系33Aの系統連系スイッチオフ状態検出回路50には、電力系統32の負荷電圧を示す三相系統電圧位相信号v2が入力できるように電圧検出器56を含む電圧検出線路C2が接続される。
オフアシスト制御系47は、極性判定回路47a、オフアシスト電圧指令生成回路47bおよび逆関数回路47cを備える。
極性判定回路47aは、サイリスタ36の後段の電流を検出し、極性を判定する回路である。
この極性判定回路47aには、電力系統32の電流検出器37により電流を検出する電流検出線路C3が接続され、電流検出器37にて検出した自立電源系出力電流信号i1が電流検出線路C3を通じて入力するようになっている。
オフアシスト電圧指令生成回路47bは、オフアシストが必要な状態になった場合に、サイリスタ36の電流の極性に応じた電圧指令信号を生成する回路でありサイリスタ36が切れるまでは作動するものである。
逆関数回路47cは、フィルタ39と変圧器35の逆関数を掛けたインバータ49のートパルス信号x4を生成するものである。
系統連系スイッチオフ状態検出回路50は、電圧検出器52の電圧検出線路C1より入力する三相系統電圧位相信号v1、電圧検出器56の電圧検出線路C2を介して入力する三相系統電圧位相信号v2、電流検出器37より回路C3を介して入力する自立電源系出力電流信号i1を入力して、制御モード切替器51に対して制御モードの切り替えが必要な場合に、インバータ出力電圧指令信号y1を出力するものである。
一方、自立電源系34は、直流電圧源として用いる二次電池システム、例えばNaS電池55と、その後段に順次設けられる双方向チョッパ回路48と、NaS電池55の電圧を検出して直流電流制御回路41および平滑コンデンサ56と、電力変換手段としてのインバータ49を備える。
NaS電池55は、自立電源であるが、一定条件下では充・放電がなされ、電源Pが瞬低が発生した場合に、自前の電源として機能する構成になっている。
チョッパ回路48は、NaS電池55から所定の電力を負荷に供給するように直流電流を制御するものである。
インバータ49は、直流電力を交流電力x5に変換し、フィルタ39および変圧器35を介して電力系統32の負荷31側へ電力を供給するものである。
固定値回路40に設定されたNaS電池55の出力指令値を電池出力電圧検出値で除算することにより直流電流指令値を算出し、この直流電流指令値と直流電流検出値の偏差がゼロになるように(双方向)チョッパ回路48のスイッチをオン/オフ制御する。
次に、電力変換装置30Aの作用を、系統が健全な場合と、瞬低が発生した場合について、図1を参照して説明する。
[系統が健全な場合]
系統連系運転制御回路43は、直流電圧制御回路42から有効電流指令値とインバータ出力電流検出値を入力し、インバータ出力電流制御を行いインバータ出力電圧指令信号y1パルス制御回路45に出力する。
パルス制御回路45は、入力したインバータ49の出力電圧指令を用いてPWM制御によりートパルス信号x4をゲートパルス信号としてインバータ49に対して出力する。
[系統に瞬低が発生した場合]
オフアシスト電圧指令生成回路47bは、瞬低が検出されるとオフアシスト電圧指令を生成し、出力する。
系統連系運転制御回路43は、系統事故検出回路46が検出した系統電圧振幅を瞬低検出のための閾値と比較することにより、瞬低の検出信号を出力する。
サイリスタゲート駆動回路38は、瞬低検出信号を入力すると、サイリスタ36に対してゲートオフ信号を出力する。
なお、この時のゲートオフの高速性については、例えば図4には、上述の式(15)〜(19)により得たg1〜g4およびgの「AC−AVRゲイン周波数特性」(1PU抵抗負荷時)を示す。
この図4において、カットオフ角周波数は、約55[rad/sec]程度であり、応答時間は、約18[ms]程度である。
また、微分要素の作用により、1〜10[krad/sec]の角周波数帯域におけるゲイン角周波数特性が従来と対比して図4のG部に示すように平坦化している。
この時サイリスタ電流の極性判定回路47aは、サイリスタ電流の極性を判定し、電流極性信号をオフアシスト電圧指令生成回路47bに出力する。逆関数回路47cは、フィルタ39と変圧器35の逆伝達関数を掛けることによりオフアシスト電圧指令信号を出力する。
オフアシスト電圧指令生成回路47bは、瞬低が検出されるとオフアシスト電圧指令を生成し、出力する。
この結果、オフアシスト電圧指令に対するートパルス信号が発生し、サイリスタ36は速やかに遮断される。すると、系統連系スイッチオフ状態検出回路50は、サイリスタ36の系統側と負荷31側の電圧とサイリスタ電流を入力しサイリスタ36の両端の電圧が所定値以上でありサイリスタ電流が所定値以下である場合はサイリスタ36がオフしたと判定しサイリスタオフ信号を出力する。同時に、制御モード切替器51は、サイリスタオフ信号を入力してオフアシスト制御から自立運転制御に制御モードを切り替える。
この自立運転制御モードへの移行により、制御系33Aの自立運転電流制御手段44Aは、三相/dq変換器60により三相系統電圧位相信号v1およびv2を入力し、三相/dq変換により系統電圧ペクトルの方向をd軸とし、d軸に対して90°進みの方向をq軸とする負荷電圧信号のdq軸信号成分z1を減算手段61へ出力する。
減算手段61は、d軸電圧指令信号x10およびq軸電圧指令信号x10からdq軸信号成分z1を入力することにより、このdq軸信号成分z1とフィードバックされる負荷電圧dq軸電圧指令信号x10を加算して偏差値α1aおよびα2aを出力する。
PID制御回路62は、入力した偏差値α1aおよびα1bゼロにするようにPID制御により電力変換器30Aとしての出力電圧のd軸指令信号z1aとq軸指令信号z1bを出力する。
dq/三相変換器63は、三相系統電圧位相信号v1、d軸成分であるd軸指令信号z1aおよびq軸指令信号z1bを入力し、dq/三相信号に変換して三相電圧指令信号x3を出力する。
このように、電力変換装置30Aの制御系33Aの自立運転電流制御手段44Aの作用により、パルス制御回路45のPWM制御によりインバータ49に対してートパルス信号x4を出力する。
上記の制御により、インバータ49の出力電流を制御して負荷電圧制御を開始の際、負荷31が直流偏磁することによりインバータ49による電力変換器としての出力過電流を防止し、図21の点線zで示すように、磁束波形を正常値に近い状態に修正することができ、安定な瞬低補償制御を実現させることができる電力変換装置を得ることができる。
従来のPI型の負荷電圧制御回路を適用した場合は、負荷電圧はLCフィルタの共振周波数で決まる持続振動波形となるが、PID制御方式の場合には、所要の負荷電圧制御回路(図示せず)において、微分要素の効果により、例えば図5に示すように、d軸成分の電圧位相信号v10およびフィードバック信号f1を所望の電圧波形を得ることができ、より安定に負荷電圧制御を実現できる。
このように、電力変換装置30Aによれば、PID制御方式を用いた負荷電圧制御回路により自立運転電流制御手段44Aを構成しているため、自立運転制御状態において負荷電圧に振動が発生した場合においても、速やかにその振動を抑制できるので、所定の目標時間内に負荷電圧を所定のレベル以内に復電させ、安定な瞬低補償制御を実現させることができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について、図6および図7を参照して説明する。図6は、本発明の電力変換装置の第2実施形態を示す回路構成図である。
図7は、図6に示す自立運転制御系の回路構成図である。
図6に示す電力変換装置30Bは、自立電源制御系33Aに自立運転電流制御手段44Bを備える。この自立運転電流制御手段44Bは、電力系統32の電圧検出器52および負荷側の電圧検出する平滑コンデンサ56に接続される電圧検出線路C1およびC2を介して接続される。
自立運転電流制御手段44Bは、電圧検出線路C1およびC2を介してそれぞれ三相系統電圧位相信号v1およびv2を入力するように設けられ、三相系統電圧位相信号v1およびv2を入力により負荷電圧が定格値になるようにインバータ出力電圧を制御するための三相電圧指令信号x30を演算する機能を備える。
自立運転電流制御手段44Bにおける演算結果は、パルス制御回路45へ出力して電力変換装置30Bの自立運転制御をなさしめるものである。
この自立運転電流制御手段44Bは、図7に示すように、三相/dq変換器60と、減算手段61と、PID制御回路62と、共振抑制制御回路64およびdq/三相変換器63を有する。
共振抑制制御回路64は、共振抑制制御機能を有する三相/dq変換器70と、比例ゲイン71および減算手段72を備える。
三相/dq変換器70は、フィルタコンデンサへの三相入力のコンデンサ電流検出信号i10と三相系統電圧位相信号v1を入力し、三相/dq変換によりフィルタコンデンサ電流のdq軸信号成分z30を出力する。
dq軸信号成分z30に比例ゲイン71を乗算することにより、フィルタコンデンサ電流のd軸信号成分z31およびq軸信号成分z32を入力し、比例ゲイン71を2倍にしたd軸信号成分z31およびq軸信号成分z32を出力する。
減算手段72は、PID制御回路62から出力するd軸指令信号z2aおよびq軸指令信号z2bからフィルタコンデンサ電流のd軸信号成分z31およびq軸信号成分z32をそれぞれ入力して差し引きd軸信号成分z312およびq軸信号成分z322を出力するものである。
dq/三相変換器63は、これらのd軸信号成分z312およびq軸信号成分z322を入力して、三相電圧指令信号x30を出力する。
電力変換装置30Bのその他の構成は、図1乃至図3に示す第1の実施形態の構成と同様であるので説明を省略する。
次に、電力変換装置30Bの作用を、系統が健全な場合と、瞬低の状態が発生した場合について、図6を参照して説明する。
[系統が健全な場合]
図1乃至図5に示す、第1の実施形態の構成による作用と同様であるので説明を省略する。
[系統に瞬低が発生した場合]
オフアシスト電圧指令生成回路47bは、瞬低が検出されるとオフアシスト電圧指令を生成し、出力する。
系統事故検出回路46は、検出した系統電圧振幅を瞬低検出のための閾値と比較することにより、瞬低検出信号を出力する。
サイリスタゲート駆動回路38は、瞬低検出信号を入力すると、サイリスタ36に対してゲートオフ信号を出力する。
なお、この時のゲートオフの高速性については、例えば図4には、上述の式(15)〜式(19)により得たg1〜g4およびgの「AC−AVRゲイン周波数特性」(1PU抵抗負荷時)を示す。
サイリスタゲート駆動回路38は、瞬低検出信号を入力すると、サイリスタ36に対してゲートオフ信号を出力する。
この結果、自立運転制御モードへの移行により、制御系33Bの自立運転電流制御手段44Bが、三相/dq変換器60により三相系統電圧位相信号v1およびv2を入力する。
三相/dq変換器60は、三相系統電圧位相信号v1およびv2を三相/dq変換により系統電圧ペクトルの方向をd軸とし、d軸に対して90°進みの方向をq軸とする負荷電圧信号のdq軸信号成分z1を減算手段61へ出力する。
減算手段61は、負荷電圧のd軸指令信号とq軸指令信号からdq軸信号成分z1を減算することにより、偏差値α2aおよびα2bを出力する。
偏差値α2aよびα2b入力したPID制御回路62は、PID制御を行ないd軸指令信号z2aおよびq軸指令信号z2b信号を共振抑制制御回路64へ出力する。
共振抑制制御回路64は、減算手段72と三相/dq変換器70と比例ゲイン71とから構成される。三相/dq変換器70が、フィルタコンデンサへの三相入力電流のコンデンサ電流検出信号i10と三相系統電圧位相信号v1を入力し、三相/dq変換によりフィルタコンデンサ電流のdq軸信号成分z30を出力する。
比例ゲイン71は、このdq軸信号成分z30を入力し、比例ゲイン71を乗算したd軸信号成分z31およびq軸信号成分z32を出力する。
減算手段72は、PID制御回路62から出力されるz2aおよびq軸指令信号z2bからd軸信号成分z31およびq軸指令信号z32を減算し出力電圧のd軸信号成分z311およびq軸指令信号z321をdq/三相変換器63に対して出力する。
dq/三相変換器63は、三相電圧指令信号x30を、図6に示すように、パルス制御回路45へ出力する。
パルス制御回路45は、入力したインバータ49の出力電圧指令を用いてPWM制御によりートパルス信号x31をゲートパルス信号としてインバータ49に対して出力する。
このように、電力変換装置30Bの制御系33Bの自立運転電流制御手段44Bの制御作用を経て、パルス制御回路45からインバータ49へ三相電圧指令信号x30を出力する。
その他の作用については、上述した第1の実施形態の構成による作用と同様であるので説明を省略する。
上述したように、電力変換装置30Bによれば、インバータ49の出力過電流を防止し、図17の点線zで示すように、磁束波形を正常値に近い状態に修正することができ、安定な瞬低補償制御を実現させることができる電力変換装置を得ることができる。
このように、PID制御方式を用いた負荷電圧制御回路により自立運転電流制御手段44Bを構成しているため、自立運転制御状態において負荷電圧に振動が発生した場合においても、速やかにその振動を抑制できるので、所定の目標時間内に負荷電圧を所定のレベル以内に復電させ、更に安定な瞬低補償制御を実現させることができる。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について、図8および図9を参照して説明する。
図8は、本発明の電力変換装置の第3の実施形態を示す回路構成図である。
図9は、図8に示す自立運転制御系の回路構成図である。
図8に示す電力変換装置30Cは、自立電源制御系33Bに自立運転電流制御手段44Cを備える。
この自立運転電流制御手段44Cは、電力系統32の電圧検出器52および負荷側の平滑コンデンサ56に接続される電圧検出線路C1およびC2を介して接続される。
自立運転電流制御手段44Cは、電圧検出線路C1およびC2を介してそれぞれ三相系統電圧位相信号v1およびv2を入力するように設けられ、三相系統電圧位相信号v1およびv2を入力により負荷電圧が定格値になるようにインバータ出力電流を制御するための三相電圧指令信号x40を演算する機能を備える。
自立運転電流制御手段44Cにおける演算結果は、パルス制御回路45へ出力して電力変換装置30Cの自立運転制御をなさしめるものである。
この自立運転電流制御手段44Cは、具体的には、図9に示すように、三相/dq変換器60と、減算手段61と、PID制御回路62と、共振抑制制御回路64と、系統電圧のフィードフォワード制御系65およびdq/三相変換器63とから構成される。
フィードフォワード制御系65は、図9に示すように、共振抑制制御回路64から出力されるd軸信号成分z313およびq軸信号成分z323を入力する加算手段81および82と、負荷電圧dq軸電圧指令信号x10と系統電圧位相信号V1を入力して三相/dq変換信号z41を出力する三相/dq変換器80とから構成される。
フィードフォワード制御系65は、加算手段81および82にて、d軸信号成分z313およびq軸信号成分z323、三相/dq変換信号z41を入力し、加算処理して電圧制御指令としてd軸成分制御信号z43とq軸成分制御信号z44を出力するものである。
それによって、系統電圧のフィードフォワード制御作用が得られる。
電力変換装置30Cのその他の構成は、図6および図7に示す第2の実施形態の構成と同様であるので説明を省略する。
次に、電力変換装置30Cの作用を、系統が健全な場合と、瞬低の状態が発生した場合について、図8および図9を参照して説明する。
[系統が健全な場合]
図1乃至図5に示す、第1の実施形態の構成による作用と同様であるので説明を省略する。
[系統に瞬低が発生した場合]
オフアシスト電圧指令生成回路47bは、瞬低が検出されるとオフアシスト電圧指令を生成し、出力する。
系統事故検出回路46は、検出した系統電圧振幅を瞬低検出のための閾値と比較することにより、瞬低の検出信号を出力する。
サイリスタゲート駆動回路38は、瞬低検出信号を入力すると、サイリスタ36に対してゲートオフ信号を出力する。
この結果、自立運転制御モードへの移行により、制御系33Cの自立運転電流制御手段44Cが、三相/dq変換器60により系統電圧位相信号v1および負荷電圧検出信号v2を入力する。
三相/dq変換器60は、これらの系統電圧位相信号v1および負荷電圧検出信号v2を三相/dq変換により系統電圧ベクトルの方向をd軸とし、d軸に対して90°進みの方向をq軸とする負荷電圧信号のdq軸信号成分z1を減算手段61へ出力する。
減算手段61は、負荷電圧d軸指令信号とq軸指令信号から負荷電圧のdq軸電圧指令信号x10を差し引くことにより偏差α3aおよびα3bを出力する。
この偏差値α3aおよびα3bを入力したPID制御回路62は、偏差値α3aおよびα3bのPID制御を行ない、d軸指令信号z3aおよびq軸指令信号z3b信号をフィードフォワード制御系65へ出力する。
フィードフォワード制御系65の加算手段81および82は、共振抑制制御回路64が出力するd軸信号成分z313およびq軸信号成分z323に対して、三相/dq変換器80が出力する三相/dq変換信号z41をフィードフォワード成分として加算し、d軸成分制御信号z43およびq軸成分制御信号z44をdq/三相変換器63に対して出力する。
dq/三相変換器63は、三相電圧指令信号x40を、図8に示すように、パルス制御回路45へ出力する。
パルス制御回路45は、インバータ出力電圧指令信号y1として入力したインバータ49の出力電圧指令を用いてPWM制御によりケートパルス信号x41をゲートパルス信号としてインバータ49に対して出力する。
その他の作用については、上述した第2の実施形態の構成による作用と同様であるので説明を省略する。
上述したように、電力変換装置30Cによれば、インバータ49の負荷電圧制御を開始の際、負荷31が直流偏磁することによりインバータ49による電力変換器としての出力過電流を防止し、図21の点線zで示すように、磁束波形を正常値に近い状態に修正することができ、安定な瞬低補償制御を実現させることができる電力変換装置を得ることができる。
このように、PID制御方式を用いた負荷電圧制御回路により自立運転電流制御手段44Cを構成しているため、自立運転制御状態において負荷電圧に振動が発生した場合においても、速やかにその振動を抑制できると共に、系統電圧フィードフォワード制御が可能となり、電力変換器の出力電圧の応答を高速化することが可能である一方、所定の目標時間内に負荷電圧を所定のレベル以内に復電させ、更に安定な瞬低補償制御を実現させることができる。
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態について、図10および図11を参照して説明する。
図10は、本発明の電力変換装置の第4の実施形態を示す回路構成図である。
図11は、図10に示す自立運転制御系の回路構成図である。
図10に示す電力変換装置30Dは、自立電源制御系33Dに自立運転電流制御手段44Dを備える。
この自立運転電流制御手段44Dは、電力系統32の電圧検出器52および負荷側の平滑コンデンサ56に接続される電圧検出線路C1およびC2を介して接続される。
自立運転電流制御手段44Dは、電圧検出線路C1およびC2を介してそれぞれ三相系統電圧位相信号v1およびv2を入力し負荷電圧が定格値になるようにインバータ出力電圧を制御するための三相電圧指令信号x50を演算する機能を備える。
自立運転電流制御手段44Dにおける演算結果は、パルス制御回路45へ出力して電力変換装置30Dの自立運転制御をなさしめるものである。
自立運転電流制御手段44Dは、具体的には、図11に示すように、三相/dq変換器60と、減算手段61と、PID制御回路90およびdq/三相変換器63とから構成される。
PID制御回路90は、PID制御回路90の微分制御要素を擬似微分要素
sT/(1+sT)とした構成である。
すなわち、図2に示す第1の実施形態におけるd軸成分およびq軸成分であるsTに代えて擬似微分制御方式にしたものである。
なお、Tは微分時定数、Tは一次遅れ時定数、T=γT、1/γ=微分ゲインである。
このように、図11に示す自立運転制御系の回路は、微分制御要素を擬似微分制御方式に置き換えたものであり、微分ゲインで決まる一時遅れ要素のゲイン周波数特性は、[数12]に示す式(20)で表される。
Figure 0005443753
図11に示す自立運転制御系のゲイン周波数特性は、第1の実施形態のものに対して、[数13]に示す式(21)のg5が追加された特性であり、式(21)で表される。
Figure 0005443753
次に、電力変換装置30Dの作用を、系統が健全な場合と、瞬低の状態が発生した場合について、図10および図11を参照して説明する。
[系統が健全な場合]
図1乃至図5に示す、第1の実施形態の構成による作用と同様であるので説明を省略する。
[系統に瞬低が発生した場合]
オフアシスト電圧指令生成回路47bは、瞬低が検出されるとオフアシスト電圧指令を生成し、出力する。
系統連系運転制御回路43は、系統事故検出回路46が検出した系統電圧振幅を瞬低検出のための閾値と比較することにより、瞬低の検出信号を出力する。
サイリスタゲート駆動回路38は、瞬低検出信号を入力すると、サイリスタ36に対してゲートオフ信号を出力する。
サイリスタゲート駆動回路38は、瞬低検出信号を入力すると、サイリスタ36に対してゲートオフ信号を出力する。
この結果、自立運転制御モードへの移行により、制御系33Dの自立運転電流制御手段44Dが、三相/dq変換器60により系統電圧位相信号v1および負荷電圧検出信号v2を入力する。
三相/dq変換器60は、これらの信号v1およびv2を入力し、三相/dq変換により系統電圧ペクトルの方向をd軸とし、d軸に対して90°進みの方向をq軸とする負荷電圧信号のdq軸信号成分z1を減算手段61へ出力する。
減算手段61は、dq軸信号成分z1を入力することにより、dq軸電圧指令信号x10からフィードバックそれる負荷電圧のdq軸信号成分z1を減算して偏差値α4aおよびα4bを出力する。
PID制御回路90は、偏差値α1aよびα1b入力することにより、PID制御を行ないd軸指令信号z4aおよびq軸指令信号z4b信号を出力する。
このPID制御回路90は、入力した偏差値α1aおよびα1bのPID制御により、偏差をゼロにするようなインバータ出力電圧のd軸成分であるd軸指令信号z4aおよびq軸指令信号z4b信号を入力し、dq/三相信号に変換して三相電圧指令信号x50を出力する。
このように、電力変換装置30Dの制御系33Dの自立運転電流制御手段44Dの制御作用を経て、パルス制御回路45からインバータ49へートパルス信号x51を出力する。
上記の制御により、インバータ49の出力電圧を制御して負荷電圧制御を開始の際、負荷31が直流偏磁することによりインバータ49による電力変換器としての出力過電流を防止し、図21の点線zで示すように、磁束波形を正常値に近い状態に修正することができ、安定な瞬低補償制御を実現させることができる電力変換装置を得ることができる。
また、高周波領域における微分制御要素によるゲインの増加を緩和することができるので、ノイズ等による影響を制御し、第1の実施形態で示す電力変換装置30Aと比べて一層信頼性の高い電力変換装置30Dを得ることができる。
このように、電力変換装置30Dによれば、擬似微分を用いたPID制御方式の負荷電圧制御回路により自立運転電流制御手段44Dを構成しているため、高周波領域における微分制御要素によるゲインの増加を緩和することができるので、負荷電圧に振動が発生した場合においても、速やかにその振動を抑制でき、所定の目標時間内に負荷電圧を所定のレベル以内に復電させ、安定な瞬低補償制御を実現させることができる。
[第5の実施形態]
次に、本発明の第5の実施形態について、図12および図13を参照して説明する。
図12は、本発明の電力変換装置の第5の実施形態を示す回路構成図である。
図13は、図12に示す自立運転制御系の回路構成図である。
図12に示す電力変換装置30Eは、自立運転電流制御手段44Eを備える。
この自立運転電流制御手段44Eは、電力系統32の電圧検出器52および負荷側の平滑コンデンサ56が電圧検出線路C1およびC2を介して接続される。
自立運転電流制御手段44Eは、電圧検出線路C1およびC2を介してそれぞれ三相系統電圧位相信号v1およびv2を入力し、負荷電圧が定格値になるようにインバータ電圧を制御するための三相電圧指令信号x60を演算する機能を備える。
自立運転電流制御手段44Eにおける演算結果は、パルス制御回路45へ出力して電力変換装置30Eの自立運転制御をなさしめるものである。
この自立運転電流制御手段44Eは、具体的には、図13に示すように、三相/dq変換器60と、減算手段61と、PID制御回路90と、共振抑制制御回路64およびdq/三相変換器63とから構成される。
PID制御回路90は、第4の実施形態で、共振抑制制御回路64は、第2の実施形態でそれぞれ示されるものと同様である。また、電力変換装置30Eのその他の構成は、図6および図7に示す第2の実施形態の構成と同様であるので説明を省略する。
次に、電力変換装置30Eの作用を、系統が健全な場合と、瞬低の状態が発生した場合について、図12を参照して説明する。
[系統が健全な場合]
図1乃至図5に示す、第1の実施形態の構成による作用と同様であるので説明を省略する。
[系統に瞬低が発生した場合]
オフアシスト電圧指令生成回路47bは、瞬低が検出されるとオフアシスト電圧指令を生成し、出力する。
サイリスタゲート駆動回路38は、瞬低検出信号を入力すると、サイリスタ36に対してゲートオフ信号を出力する。
この結果、自立運転制御モードへの移行により、制御系33Eの自立運転電流制御手段44Eが、三相/dq変換器60により系統電圧位相信号v1および負荷電圧検出信号v2を入力する。
三相/dq変換器60は、これらの信号v1およびv2を三相/dq変換により系統電圧ペクトルの方向をd軸とし、d軸に対して90°進みの方向をq軸とする負荷電圧信号のdq軸信号成分z1を減算手段61へ出力する。
減算手段61は、dq軸信号成分z1を入力することにより、dq軸電圧指令信号x10からフィードバックされる負荷電圧のdq軸信号成分z1を減算して
偏差値α5aおよびα5bを出力する。
偏差値α5aよびα5b入力したPID制御回路90は、PID制御を行ないd軸指令信号z4aおよびq軸指令信号z4b信号を共振抑制制御回路64へ出力する。
共振抑制制御回路64は、このd軸指令信号z4aおよびd軸指令信号z4bをそれぞれ減算手段72へ入力する。また、三相/dq変換器70は、フィルタコンデンサ電流の検出信号を入力して三相/dq変換されたフィルタコンデンサ電流のdq軸信号成分を比例ゲイン71へ出力する。比例ゲイン71は、比例ゲイン処理されたd軸信号成分z31およびq軸信号成分z32を減算手段72へ出力する。
減算手段72は、両信号成分z31,z32およびPID制御回路90から出力されるd軸指令信号z4aおよびq軸指令信号z4b受信し、共振抑制制御回路64の出力信号を差し引き補正された出力電圧のd軸成分制御信号z43およびq軸成分制御信号z44をdq/三相変換器63に対して出力する。
dq/三相変換器63は、三相電圧指令信号x60を、図12に示すように、パルス制御回路45へ出力する。
パルス制御回路45は、インバータ出力電圧指令信号y1として入力したインバータ49の出力電圧指令を用いてPWM制御によりゲートパルス信号x61としてインバータ49に対して出力する。
このように、電力変換装置30Eの制御系33Eの自立運転電流制御手段44Eの制御作用を経て、パルス制御回路45からインバータ49へゲートパルス信号x61を出力する。
その他の作用については、上述した第1の実施形態の構成による作用と同様であるので説明を省略する。
上述したように、電力変換装置30Eによれば、インバータ49の出力電圧を制御して負荷電圧制御を開始の際、負荷31が直流偏磁することによりインバータ49による電力変換器としての出力過電流を防止し、図21の点線zで示すように、磁束波形を正常値に近い状態に修正することができ、安定な瞬低補償制御を実現させることができる電力変換装置を得ることができる。
また、高周波領域における微分制御要素によるゲインの増加を緩和することができるので、ノイズ等による影響を制御し、第1の実施形態で示す電力変換装置30Aと比べて一層信頼性の高い電力変換装置30Eを得ることができる。
このように、PID制御方式を用いた負荷電圧制御回路により自立運転電流制御手段44Eを構成しているため、自立運転制御状態において負荷電圧に振動が発生した場合においても、速やかにその振動を抑制できるので、所定の目標時間内に負荷電圧を所定のレベル以内に復電させ、更に安定な瞬低補償制御を実現させることができる。
[第6の実施形態]
次に、本発明の第6の実施形態について、図14および図15を参照して説明する。
図14は、本発明の電力変換装置の第3の実施形態を示す回路構成図である。
図15は、図14に示す自立運転制御系の回路構成図である。
図14に示す電力変換装置30Fは、自立運転電流制御手段44Fを備える。
この自立運転電流制御手段44Fは、電力系統32の電圧検出器52および負荷側の平滑コンデンサ56が電圧検出線路C1およびC2を介して接続される。
自立運転電流制御手段44Fは、電圧検出線路C1およびC2を介してそれぞれ三相系統電圧位相信号v1およびv2を入力し負荷電圧が定格値になるようにインバータ出力電圧を制御するための三相電圧指令信号x70を演算する機能を備える。
自立運転電流制御手段44Fにおける演算結果は、パルス制御回路45へ出力して電力変換装置30Fの自立運転制御をなさしめるものである。
この自立運転電流制御手段44Fは、具体的には、図15に示すように、三相/dq変換器60と、減算手段61と、PID制御回路90と、共振抑制制御回路64と、フィードフォワード制御系65およびdq/三相変換器63とから構成される。
フィードフォワード制御系65は、図15に示すように、共振抑制制御回路64から出力されるd軸信号成分z316およびq軸信号成分z326を入力する加算手段82および81と、負荷電圧dq軸電圧指令信号x10と三相系統電圧位相信号v1を入力して三相/dq変換信号z41を出力する三相/dq変換器80とから構成される。
加算手段82および81は、d軸側において、自立運転電流制御手段44FのPID制御回路90の出力信号であるd軸信号成分z316と、共振抑制制御回路64自体からの出力信号であるq軸指令信号z326を入力する。
すなわち、加算手段82は、d軸信号成分z316および三相/dq変換信号z41を入力し、加算手段81は、負荷電圧のq軸信号成分z326および三相/dq変換信号z41を入力する。これらそれぞれの加算手段82および81の加算処理により電圧制御指令のd軸信号成分z45とq軸信号成分z46を出力することによりインバータの出力電圧指令信号が得られる。
電力変換装置30Fのその他の構成は、図6および図7に示す第2の実施形態の構成と同様であるので説明を省略する。
次に、電力変換装置30Fの作用を、系統が健全な場合と、瞬低の状態が発生した場合について、図14および図15を参照して説明する。
[系統が健全な場合]
図1乃至図5に示す、第1の実施形態の構成による作用と同様であるので説明を省略する。
[系統に瞬低が発生した場合]
オフアシスト電圧指令生成回路47bは、瞬低が検出されるとオフアシスト電圧指令を生成し、出力する。
系統連系運転制御回路43は、系統事故検出回路46が検出した系統電圧振幅を瞬低検出のための閾値と比較することにより、瞬低の検出信号を出力する。
サイリスタゲート駆動回路38は、瞬低検出信号を入力すると、サイリスタ36に対してゲートオフ信号を出力する。
サイリスタゲート駆動回路38は、瞬低検出信号を入力すると、サイリスタ36に対してゲートオフ信号を出力する。
この結果、自立運転制御モードへの移行により、制御系33Fの自立運転電流制御手段44Fが、三相/dq変換器60により系統電圧位相信号v1および負荷電圧検出信号v2を入力する。
三相/dq変換器60は、これらの信号v1およびv2を三相/dq変換により系統電圧ベクトルの方向をd軸とし、d軸に対して90°進みの方向をq軸とする負荷電圧信号のdq軸信号成分z1を減算回路61へ出力する。
減算手段61は、dq軸信号成分z1をフィードバックし、負荷電圧のdq軸電圧指令信号の指令値から差し引くことにより偏差値α6aおよびα6bを出力する。
この偏差値α6aおよびα6bを入力したPID制御回路90は、PID制御を行ないd軸電圧指令信号z5aおよびq軸電圧指令信号z5b信号を共振抑制制御回路64へ出力する。
共振抑制制御回路64は、このd軸電圧指令信号z5aおよびd軸電圧指令信号値z5b信号をそれぞれ減算手段72へ出力する。
また、三相/dq変換器70は、系統電圧位相信号v1とフィルタコンデンサ電流の検出信号を入力して三相/dq変換されたフィルタコンデンサ電流のdq軸信号成分z30を比例ゲイン71へ出力する。
比例ゲイン71は、比例ゲイン処理されたd軸信号成分z31およびq軸信号成分z32を減算手段72へ出力する。
共振抑制制御回路64は、d軸信号成分z316およびq軸信号成分z326信号を系統電圧のフィードフォワード制御系65へ出力する。
フィードフォワード制御系65は、共振抑制制御回路64から出力されるd軸信号成分z316およびq軸信号成分z326を入力する加算手段82および81において、三相/dq変換器80が出力する負荷電圧のd軸信号成分z41およびq軸信号成分z42を入力して加算し、インバータ出力電圧指令信号のd軸信号成分z45およびq軸信号成分z46をdq/三相変換器63に対して出力する。
dq/三相変換器63は、三相電圧指令信号x70を、図14に示すように、パルス制御回路45へ出力する。
パルス制御回路45は、入力したインバータ49の出力電圧指令を用いてPWM制御によりゲートパルス信号x71をインバータ49に対して出力する。
このように、電力変換装置30Fの制御系33Fの自立運転電流制御手段44Fの制御作用を経て、パルス制御回路45からインバータ49へゲートパルス信号x71を出力する。
その他の作用については、上述した第2の実施形態の構成による作用と同様であるので説明を省略する。
上述したように、電力変換装置30Fによれば、インバータ49の出力電圧を制御して負荷電圧制御を開始の際、負荷31が直流偏磁することによりインバータ49による電力変換器としての出力過電流を防止し、図21の点線zで示すように、磁束波形を正常値に近い状態に修正することができ、安定な瞬低補償制御を実現させることができる電力変換装置を得ることができる。
また、高周波領域における微分制御要素によるゲインの増加を緩和することができるので、ノイズなどによる影響を抑制し、より高い信頼性を有する電力変換装置を構成することが可能である。
このように、PID制御方式を用いた負荷電圧制御回路により自立運転電流制御手段44Fを構成しているため、自立運転制御状態において負荷電圧に振動が発生した場合においても、速やかにその振動を抑制できると共に、系統電圧フィードフォワード制御が可能となり、電力変換器の出力電圧の応答を高速化することが可能である一方、所定の目標時間内に負荷電圧を所定のレベル以内に復電させ、更に安定な瞬低補償制御を実現させることができる。
本発明の電力変換装置の第1実施形態を示す回路構成図。 図1に示す自立運転制御系の回路構成図。 図2に示す自立運転制御系の負荷電圧制御系(d軸信号成分)の回路構成図。 本発明の電力変換装置の第1実施形態における開ループ伝達関数のゲイン周波数特性を示すグラフ。 本発明の第1実施形態の負荷電圧制御のシミュレーション結果を示す図。 本発明の電力変換装置の第2実施形態を示す回路構成図。 図6に示す自立運転制御系の回路構成図。 本発明の電力変換装置の第3実施形態を示す回路構成図。 図8に示す自立運転制御系の回路構成図。 本発明の電力変換装置の第4実施形態を示す回路構成図。 図10に示す自立運転制御系の回路構成図。 本発明の電力変換装置の第5実施形態を示す回路構成図。 図12に示す自立運転制御系の回路構成図。 本発明の電力変換装置の第6実施形態を示す回路構成図。 図14に示す自立運転制御系の回路構成図。 従来の電力変換装置に係わる瞬低補償回路の概要を示すブロック構成図。 従来の電力変換装置の瞬低補償の事例を示すグラフで、(a)は、負荷電圧振幅の変動特性を示すグラフ。(b)は、負荷電圧波形の変動特性を示すグラフ。(c)は、サイリスタ電流の変動特性を示すグラフ。(d)は、電力変換器の出力電流の変動特性を示すグラフ。 従来の電力変換装置の自立運転制御回路の原理を例示する回路図。 従来の電力変換装置の負荷電圧制御系の原理を説明する回路図。 従来の電力変換装置における抵抗負荷時の一巡伝達関数のゲイン周波数特性を示すグラフ。 従来の電力変換装置に係わる作用を説明するグラフ。
符号の説明
30A,30B,30C,30D,30E,30F 電力変換装置
31 負荷
32 電力系統
33A,33B,33C,33D,33E,33F 制御系
34 自立電源系
35 変圧器
36 高速スイッチ(サイリスタ)
37 電流検出器
38 サイリスタゲート駆動回路
39 フィルタ
40 固定値回路
41 直流電流制御回路
42 直流電圧制御回路
43 系統連系運転制御回路
44A,44B,44C,44D,44E,44F 自立運転電流制御手段
45 パルス制御回路
46 系統事故検出回路
47 オフアシスト制御系
47a 極性判定回路
47b オフアシスト電圧指令生成回路
47c 逆関数回路
48 (双方向)チョッパ回路
49 インバータ
50 系統連系スイッチオフ状態検出回路
51 制御モード切替器
52 電圧検出器
53 切替スイッチ
55 2次電池システム(NaS電池)
56 平滑コンデンサ
60,70 三相/dq変換器
61,72 減算手段
62,90 PID制御回路
62a PID制御回路本体
62b 一巡伝達関数演算手段
63 dq/三相変換器
64 共振抑制制御回路
65 フィードフォワード制御系
71 比例ゲイン
80 三相/dq変換器
81,82 加算手段
C1,C2 電圧検出線路
C3 電流検出線路
f1 フィードバック信号
i1 自立電源系出力電流信号
i10 コンデンサ電流検出信号
α1a〜α6a,α1b〜α6b 偏差値
v1 系統電圧位相信号
v2 負荷電圧検出信号
v10 系統電圧位相信号
x3,x30,x40,x50,x60,x70 三相電圧指令信号
x4,x31,x41,x51,x61,x71 ートパルス信号
x5 交流電力
x10 dq軸電圧指令信号
y1 インバータ出力電圧指令信号
z1,z30 dq軸信号成分
z1a,z2a,z3a,z4a,z5a,z6a d軸指令信号
z1b,z2b,z3b,z4b,z5b,z6b q軸指令信号
z31,z312,z313,z316 d軸信号成分
z32,z322,z323,z326 q軸信号成分
z41 三相/dq変換信号
z43,z45 d軸成分制御信号
z44,z46 q軸成分制御信号

Claims (6)

  1. 交流電源から高速スイッチを介して負荷に対して三相交流電力を供給する電力系統に変圧器とフィルタを介して並列接続され電力系統と連系運転を行う二次電池システムを含む自立電源系と、
    前記電力系統において瞬低が発生した場合に、高速スイッチを遮断し前記負荷へ電力を供給する前記自立電源系の出力電力を制御する制御系と、を具備し、
    前記制御系は、当該制御系の直流コンデンサ電圧を制御する直流電圧制御回路と、
    前記直流電圧制御回路の出力に基づき直流電流を制御する直流電流制御回路と、
    電力系統健全時おいて、前記直流電圧制御回路からの出力に基づき前記自立電源系の出力電流を制御する系統連系運転制御回路と、
    瞬低事故を検出する系統事故検出回路と、
    前記系統連系運転制御回路の高速スイッチがオフしたことを検出する系統連系スイッチオフ状態検出回路と、
    瞬低発生時において、オフアシスト制御を行うオフアシスト制御系と、
    前記系統事故検出回路と系統連系スイッチオフ状態検出回路から入力した信号の状態から瞬低事故発生を判別し、前記自立電源系のインバータの制御モードを切り替える制御モード切替器と、
    三相系統電圧位相信号および負荷電圧検出信号を入力して負荷電圧を定格値に制御するようにインバータ出力電流制御を行いインバータのゲートパルス信号を出力する自立運転電流制御手段と、
    前記制御モード切替器が出力する制御モード切替信号および前記自立運転電流制御手段から出力する三相電圧指令信号に基づき前記インバータのスイッチング状態を制御するパルス制御回路と、を備え、
    前記自立運転電流制御手段は、三相/dq変換器と、算手段と、PID制御回路およびdq/三相変換器を備え、
    前記三相系統電圧位相信号と前記負荷電圧検出信号を前記三相/dq変換器に入力し、該三相/dq変換器により得られたdq軸信号成分と前記負荷電圧のdq軸電圧指令信号とを前記減算手段に入力し、該減算手段により得られた偏差を前記PID制御回路に入力し、当該PID制御回路により得られた該dq軸電圧指令信号を前記dq/三相変換器に入力し、該dq/三相変換器より三相電圧指令信号を得るように構成し、
    前記PID制御回路は、比例要素と積分要素と微分要素とから構成されるPID制御回路本体を備え、
    前記PID制御回路より得られたdq軸電圧指令信号を、前記減算手段を介して該PID制御回路にフィードバックすることにより、前記瞬低発生時に前記高速スイッチがオフしたときに、前記負荷の直流偏磁による負荷電圧の変動を抑制して、出力過電流を抑制するようにしたことを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記自立運転電流制御手段は、PID制御回路の後段にフィルタコンデンサ電流の振動を抑制する共振抑制制御回路を備えたことを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  3. 前記自立運転電流制御手段は、PID制御回路の後段に負荷電圧指令値を微分要素により微分してフィードフォワード制御する共振抑制制御回路および系統電圧フィードフォワード制御系を備えたことを特徴とする請求項2記載の電力変換装置。
  4. 前記PID制御回路は、負荷電圧指令値を擬似微分要素により微分してフィードフォワード制御するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電力変換装置。
  5. 前記PID制御回路の後段には、負荷電圧指令値を擬似微分要素により微分してフィードフォワード制御する共振抑制制御回路を備えたことを特徴とする請求項4記載の電力変換装置。
  6. 前記PID制御回路の後段には、負荷電圧指令値を擬似微分要素により微分してフィードフォワード制御する共振抑制制御回路および系統電圧フィードフォワード制御系を備えたことを特徴とする請求項5記載の電力変換装置。
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