JP2014241711A - アクティブemcフィルタ - Google Patents
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Abstract
【課題】電源と電気負荷の間に接続可能なアクティブEMCフィルタである。【解決手段】本アクティブEMCフィルタは、この電源の導線と星形点の電気ノードの間に接続されたコンデンサ(CxN,CxU)と、この星形点とアースの間に接続されたフィルタコンデンサ(Cst,CstU)と、正の供給電圧と負の供給電圧の間に直列に接続された二つのスイッチ素子(T3,T4;T1,T2)を備えた半ブリッジと、これらのスイッチ素子の共通のノードとこの星形点の間に接続された平滑回路(RgN,LgN;RgU,LgU)と、漏れ電流を制限するために、これらのスイッチ素子(T3,T4;T1,T2)をON状態又はOFF状態でデジタル式に駆動する制御ユニット(Drive_N,Drive_U)とを有する。【選択図】 図2
Description
本発明は、電磁適合性(EMC)フィルタに関し、このフィルタの目的は、そうしないと近くに有る、或いは同じ電源線と接続された別の機器に影響を与える可能性の有る電気機器が発生する電磁妨害を減衰又は抑制することである。より詳しくは、一つの実施形態は、整流器と可変インバータを介して電源線と接続された電気モータのためのEMC緩和システムに関するが、本発明は、そのような特定の用途に限定されない。本EMCフィルタは、アクティブ残留電流補償器とも呼ぶことができる。
現在の技術では、使用中に最近の電気機器が発生するスイッチング周波数により生じる電磁雑音を緩和するために、電源線にフィルタを使用することが知られている。典型的には、そのような電源線フィルタは、コモンモードとディファレンシャルモードの両方における広帯域周波数に渡る入力線及び出力線の妨害を減衰させる受動LC素子を備えたローパスフィルタである。
図1は、モータ駆動部におけるEMC適合性を保証するための周知のシステムを図示している。このモータMは、可変周波数でインバータから三相供給電力を受けており、ここでは、インバータは、ブロックPWRで模式的に表示されている。従来通り、このインバータPWRは、ここではブロックB6で表示された整流ブリッジが発生する直流電圧を供給されており、このブリッジは、ここでは三相電力網として表示されているが、単相網とすることもできる好適な交流電源と接続されている。
インバータが発生する雑音を減衰するために、図1に図示されたシステムなどのシステムに様々な電気フィルタを挿入することは周知である。一つの例として、図1は、コモンモード雑音成分に関する減衰を増大させるとの重要な機能を有する、各相を星形点と接続する一群のXコンデンサCxNを備えた一対のチョークLn,Lbと、その星形点と基準電圧の間のフィルタコンデンサCstとから成る交流網とブリッジの間のT型LCフィルタを図示している。
整流ブリッジとインバータの間の直流リンクにEMCローパスフィルタを挿入することも周知であり、それは、図1では、二つの直流レイルDC+とDC−の間の星形点を作り出すXコンデンサCxUと、星形点と基準電圧の間のフィルタコンデンサCstUとによって実現されている。従来例の通り、CstUは、コモンモード雑音成分を減衰するために重要である。これらのレイルの間に接続された追加のコンデンサCDCは、ディファレンシャルモード雑音の減衰を増大する。
スイッチングインバータを備えた電気設備では、動作中に漏れ電流が生じる。それは、インバータの出力に生じるコモンモード雑音が原因であり、そのため、インバータの物理的な動作原理と関連している。そのような状況から生じる最も良く知られた問題の一つは、故障電流とそれ以外の漏れ電流を区別できないために、実際に必要でないのに作動してしまう残留電流保護スイッチの誤動作である。多くの場合、その結果回路を業務に戻すのを遅らせて、生産量の損失によるコストを発生させることとなる。
過去におけるこれらの事象及び故障の研究は、多くの場合、如何なる電力レベルでのほぼ全ての設備におけるEMC適合性のために配備されたネットワークフィルタが漏れ電流(公称動作電流又は高調波周波数の動作電流)の増加を引き起こすことを示している。そのことは、EMCフィルタを備えた設備の方がEMCフィルタを備えていない設備よりも相応に漏れ電流のために残留電流スイッチを作動させ易いことを意味している。
一般的に漏れ電流は、駆動システムとの間で網の全ての相においてコモンモードで流れる妨害信号である。この電流の網への戻り経路が筐体、保護接地及び基準アースを介して作り出される。コモンモード電流は、同じ振幅と位相で全ての相の導線を流れる所定の電流である。そのため、コモンモード電流は、合計電流の測定により求めることができる。この漏れ電流は、漏れ電流から(インバータの)コモンモード電流を区別するために、一般的に周波数の測定も行なわれることがコモンモード電流と異なる。
特許文献1〜4は、差動変圧器により駆動される線形段で補償電流を発生させることによって、図1に図示されているようなシステムの直流リンクにおけるEMCフィルタにより生じる漏れ電流の軽減を試みるモータ駆動回路を記載している。その補償電流/電圧は、測定電流/電圧に対して線形的に比例する。しかし、これらの解法は、高価であり、損失が大きく、嵩張る高電流線形増幅器に依存している。
以上のことから、本発明の課題は、コスト、サイズ及び信頼性に過度の影響を与えること無く、特に、漏れ電流に関する周知の解法の欠点を緩和するフィルタユニット及びEMC緩和システムを提供することである。本発明は、より複雑で高価な別の抑制機器に頼ること無く、これまで漏れ電流を生み出していたフィルタ特性を能動的に補正することを目指す。
本課題は、本発明によるアクティブEMCフィルタとそのアクティブEMCフィルタを備えたEMC管理システムによって達成される。このアクティブEMCフィルタは、各相と星形点の間に接続された一定数のコンデンサと、星形点とアースの間に接続された一つのフィルタコンデンサとを有する。制御ユニットは、電荷を星形点に注入することによって給電線への漏れ電流を制限/低減するように、スイッチ機器をデジタル式にON状態又はOFF状態に駆動する。平滑回路がON状態の間の電流を平滑化する。
このデジタルスイッチングと平滑回路の組合せによって、漏れ電流を低減するためにコンデンサの星形点での急峻なON−OFF充電パルスを使用することが可能となっている。この平滑回路は、急峻なON−OFF充電パルスを滑らかな充電パルスに変換する。このデジタルスイッチングは、測定した漏れ電流を線形的に増幅する必要が無いとの利点を有する。更に、これらのスイッチは、スイッチが二つの低損失状態でのみ動作できるように、OFF及びON位置でのみ作動される。OFF位置とON位置の間の全ての状態において、エネルギーがスイッチで浪費される。エネルギーの浪費が低減されるように、スイッチは、好ましくは、ON位置で飽和状態に有る。更に、このデジタル制御によって、エネルギーの最小使用と熱の最小発生による漏れ電流の最適な低減が実現されるように、星形点に投入される電荷を非線形的に制御することが可能となっている。
本発明は、図面に図示して、例として挙げた実施例の記述によって、より良く理解される。
図2は、図1に図示されたEMC管理システムに対応する実施例を図示している。第一のアクティブEMCフィルタは、交流リンクにおいて交流網と整流ブリッジB6の間に配置されており、第二のアクティブEMCフィルタは、直流リンクにおいて整流ブリッジB6とインバータのスイッチングブリッジPWRの間に配置されている。図2は、単線形式で交流リンクを図示しており、そのため、交流リンクの三つの相の中の代表的な一つの相だけが図示されている。
この第一のアクティブEMCフィルタは、図1で既に述べた通りのパッシブフィルタ素子として、各相における二つのフィルタチョークLnとLbと、各相(ここでは三相)と星形点の間に接続されたXコンデンサCxNと、星形点とアースの間に接続されたフィルタコンデンサCstとを備えている。従って、このACリンクにおける第一のアクティブEMCフィルタのパッシブフィルタ部分は、LCL構成を有する。
この例では、チョークLnとLbは、三相電流補償チョークである。このフィルタチョークLnは、フィルタチョークLbと同じ負荷電流を運ばなければならないが、コモンモード電流は、それ以外のフィルタ素子によって適度に低減される。そのため、このフィルタチョークLnでの磁束は相当に小さい。これらのフィルタチョークLnとLbは、本発明に必須ではないが、二つの補償段を分離して、それにより制御を簡単にしている。それに代わって、相毎のフィルタチョークLnだけ又はフィルタチョークLbだけを使用するか、或いは交流リンクにおいてチョークを使用しないことも可能である。
これらのコンデンサCxNは、それぞれ二つのフィルタチョークLnとLbの間において交流リンクの相と接続されている。一つの例では、これらのコンデンサCxNはコンデンサ群として実現される。本発明は、三相システムに限定されず、第二のアクティブEMCフィルタと同様に、直流供給システムに適用するか、或いは相数に応じてコンデンサCxNの数を変更する必要の有る、単相、二相、三相又はそれを上回る相の交流供給システムに適用することができる。
第一のアクティブEMCフィルタは、アクティブフィルタ部分として、一つの検出器、一つの制御ユニットDrive_N、二つのスイッチT3とT4及び一つの平滑回路を備えている。
この検出器は、制御ユニットDrive_Nの入力としての漏れ電流に関する測定量を検出するように構成されている。この例では、交流リンクでの漏れ電流は、フィルタチョークLnを介した電圧降下によって検出される。それは、補助巻線Lwによって検知される。この電圧は、コアが飽和していないと仮定して、チョークを通過する漏れ電流に比例する。更に、この電圧は、飽和を防止する形でチョークの磁化状態を検出するために、時間に関して積分することができる。しかし、それ以外の漏れ電流を計測する手段又は手法も検出器として使用することができる。
制御ユニットDrive_Nは、スイッチT3とT4を制御して、電荷を星形点に投入するように構成されている。この電荷は、残留電流が強制的にコンデンサに流れて、給電線に流れないように生成される。チョークの瞬間電圧ULnと星形点のコンデンサの瞬間電圧Ustは、入力制御変数として、制御ユニットDrive_Nによって使用される。好ましくは、前記のフィルタチョークLnのリングコア上の補助巻線Lwは、チョークのコモンモード電圧ULnを検知するために使用される。この電圧ULnの積分により、制御ユニットDrive_Nは、フィルタチョークLnのコア内の磁束Φを決定する。それは、制御ユニットDrive_Nにおいて、磁束の補償に必要な逆電圧を設定するために使用される。この必要な逆電圧は、フィルタチョークLnの瞬間電圧ULnと比較されて、誤差電圧が導き出される。この誤差電圧は、星形点のコンデンサCstでの電圧に適用しなければならない差分を表す。制御ユニットDrive_Nは、使用可能な瞬間供給電圧の値をコンデンサの瞬間電圧と比較する。その比較から、Cstの電圧を所望の値に設定するためにCstに注入するのに必要な電荷が決定される。必要な電荷と入力変数の間の関係は非線形であるので、好ましくは、スイッチT3又はT4のON状態の時間が、ルックアップ表を用いて制御されるか、或いは簡単な公式により計算される。この制御ユニットDrive_Nは、二つのスイッチT3とT4を制御するための出力信号として二つの制御信号C+とC−を有する。星形点で必要な電荷の種類に応じて、T3又はT4が、漏れ電流を低減するために一定時間スイッチオンされる。
これら二つのスイッチT3とT4は、直列に接続されている。第一のスイッチT3の第一の端子は、電源PSと接続され、第一のスイッチT3の第二の端子は第二のスイッチT4の第二の端子と接続されている。第二のスイッチの第一の端子は、電源PSと接続されている。電源PSは、固定直流電圧源であり、第一のスイッチT3の第一の端子が電源PSの第一の端子と接続され、第二のスイッチT4の第一の端子が電源PSの第二の端子と接続されている。この電源を専用の電源アダプタによって得るか、或いは電源PSをインバータの中間の直流リンクから電気的に分離することができる。代替例では、スイッチT3とT4用の電源を直流リンクから直接供給することができる。各スイッチT3,T4は、第一と第二の端子の間での切換を制御するための制御端子を有する。第一のスイッチT3の制御端子は、制御ユニットDrive_Nの出力信号C+と接続されている。第二のスイッチT4の制御端子は、制御ユニットDrive_Nの出力信号C−と接続されている。図2の例では、スイッチT3とT4はIGBTである。しかし、本発明は、この実施例に限定されず、MOSFET、JFET、SiC電力トランジスタ、電力HEMT、固体電力スイッチモジュール及び如何なる形式の素子をも含み、それらに限定されない全ての考え得るスイッチ手段を包含する。
この制御ユニットとスイッチT3及びT4は、T3とT4をON状態とOFF状態の間でデジタル式に切り換えるように構成されている。OFF状態では、第一の端子がスイッチの第二の端子と接続されない。ON状態では、スイッチが飽和状態に有り、スイッチの第一の端子と第二の端子が完全に接続される。ON状態又はOFF状態だけを可能とするデジタルスイッチの使用及び/又はそれに対応するON状態又はOFF状態だけを有する制御信号の使用によって、デジタル(バイナリ)スイッチングを実現することができる。
この平滑回路は、一方の側をスイッチT3とT4の間と、他方の側をコンデンサCxNの星形点と接続されている。この平滑回路は、スイッチT3とT4のON状態とOFF状態の間の段差を滑らかにするように構成されている。この例では、平滑回路は、平滑インダクタLgNと抵抗RgNを並列に備えている。この抵抗RgNは、コンデンサと平滑インダクタLgNの間の発振を減衰させるが、この抵抗は、任意であり、本発明の実施例において必須ではない。平滑インダクタLgNの代わりに、それ以外の平滑電気素子又は回路を使用することもできる。
このアクティブフィルタ部分は、給電線に流れる漏れ電流を制限するように構成される。高価であり、損失が大きく、嵩張る、誤動作し易い高電流線形増幅器の代わりに、この第一のアクティブEMCフィルタは、二つのスイッチT3とT4をON状態とOFF状態の間でのみデジタル式に制御して、電荷が星形点に運ばれて、給電線への漏れ電流を低減するように、検出した漏れ電流に応じてスイッチT3とT4のON及びOFF状態の長さ及び/又はタイミングを変化させる。特に、スイッチT3とT4の制御信号は、漏れ電流に対して線形的に比例しない(一時的でも比例しない)。この制御ユニットは、結果として得られる交流電圧又は測定した漏れ電流に対して線形的な電圧を作り出すためにスイッチT3又はT4を速くON及びOFFに切り換えないが、漏れ電流を低減するための一定の電荷を作り出すためにスイッチT3又はT4を短い時間ONに切り換えるので、パルス幅変調(PWM)制御とは異なる。
この例では、星形点に必要な電荷は、電源PSによって作り出される固定の直流電圧にインダクタLgNの一つの端子を接続することにより得られる三角形のパルス状電流によって運ばれる。この制御ユニットDrive_Nは、前に説明した通り、入力変数ULnとUstに応じた好適な時間の間スイッチT3とT4の一方を選択的に切り換える。この所要のON時間は、これらの入力変数から計算することができる。それに代わって、所要のON時間は、制御ユニットDrive_N内の事前にプログラミングしたルックアップ表から取得することができる。好ましくは、この補償パルスのタイミングは、給電線の高調波周波数及びインバータの動作周波数よりも相応に速いタイミングとして選定される。所定の電流の形状、所定の電荷及び所定の電圧上昇を実現するために、好ましくは、この電流は、電圧段差を三角形の電流波形に変換する平滑インダクタLgNを通って流れる。任意選択として、抵抗RgNは、LgNとスイッチT3及びT4の出力容量の間の発振を低減するために、平滑インダクタLgNに対して並列に配置される。
漏れ電流が網からLnを通って流れた場合、制御ユニットDrive_Nによって、正の磁束として識別される。網側の電圧に反応して、星形点のコンデンサCstの電圧が上昇される。その結果、電磁流量と漏れ電流に対抗して、チョークLn内の磁束を補償する、Lnを流れる逆電流が発生する。
この直流リンクにおける第二のアクティブEMCフィルタは、図1で既に述べた通りのパッシブフィルタ素子として、各相(ここでは二相)と星形点の間に接続された一つのXコンデンサCxUと、星形点とアースの間に接続された一つのフィルタコンデンサCstUと、二つの相の間の任意選択のコンデンサCDCとを備えている。これらのコンデンサCxUとCstUは、第一のアクティブEMCフィルタと同様に実現される。直流リンクにおける相は、DC+レイル及びDC−レイルとも呼ばれる。
この第二のアクティブEMCフィルタは、別途言及しない限り、第一のアクティブEMCフィルタと同様に実現、配置された、一つの制御ユニットDrive_U、二つのスイッチT1及びT2、及び一つの平滑回路を備えたアクティブフィルタ部分を有する。
二つの相DC+とDC−における電圧UnとUpは、保護接地に対する直流リンクのコモンモード電圧を検出するための入力変数として、制御ユニットDrive_Uに導入される。星形点での電圧も、制御ユニットDrive_Uに入力変数として導入される。これらのコモンモード電圧と星形点での電圧に基づき、スイッチT1とT2が、制御信号C+とC−によって、ON状態とOFF状態の間でデジタル式に制御される。
この例では、スイッチT1とT2は、別個の電源PSを備えていないが、DC+とDC−の間の直流電圧がスイッチT1とT2のために使用されている。
この平滑回路は、並列なインダクタLgUと任意選択の抵抗RgUによって、第一のアクティブEMCフィルタと同様に実現されている。
第一のアクティブEMCフィルタと同様に、制御ユニットDrive_Uは、漏れ電流を誘引してアクティブフィルタ部分(補償器)に流す星形点に電荷を導入するように、スイッチT1とT2をデジタル式に切り換える。この直流リンクにおける補償段は、前述した通り、網側での補償段と全く同様の手法でコンデンサCxUの間の星形点に生じる電圧を補償する。この場合、制御ユニットDrive_Uの入力信号は、レイルの電圧Up,Unと星形点の電圧Ustである。IGBTT1,T2は、前述した通り、インダクタLgUを流れる、Ust電圧を制御する三角形のパルス状電流を発生させるために、制御ユニットDrive_Uによって切り換えられる。
直流リンクにおいても、コモンモード雑音電流は、測定されて、XコンデンサCxUの星形点での電圧を調節することによって補償される。このようにして、漏れ電流が補償される。
図3に模式的に図示された別の例では、EMC管理システムは、交流リンクにおける第一のアクティブEMCフィルタと直流リンクにおける第二のアクティブEMCフィルタのパッシブ部分だけを有する。
図4に模式的に図示された本発明の別の変化形態では、補償回路は、二つの別のスイッチT1’及びT2’を備えた追加のスイッチング半ブリッジ段と、このT1とT2を含むスイッチング半ブリッジに対して並列に接続された別のインダクタLgU’とを有する。これらの追加のスイッチは、T1及びT2に対して半周期の遅延を有する。このようにして、インバータ側での補償段の周波数が効率的に二倍にされて、それに応じて、反応時間が短縮されている。更に、T1とT2は、より少ない熱に晒される。図4は、分かり易さのために、直流リンクにおける補償段だけを図示している。しかし、本発明が網側又は両側の補償段に同様の二段ブリッジ構成を有する実現形態を含むことを理解されたい。
これらのアクティブEMCフィルタの例を二相の直流網と三相の交流網に関してのみ図示した。しかし、本発明は、それらの例に限定されず、このアクティブEMCフィルタでは、直流網又は交流網の如何なる数の相も実現可能である。
///,3ph 三相コンダクタ
Network 電力供給網の接続端子
B6 インバータの整流ブリッジ
CDC インバータの中間コンデンサ
PWR インバータのスイッチングブリッジ
M 接続された機械/モータ/ドライブ
Drive_N 網側の補償制御段
Drive_U インバータ側の補償制御段
Ln 網側の三相電流補償チョーク
Lw 補助コイル
Lb ブリッジ側の三相電流補償チョーク
CxN 網側の星形点に対するコンデンサ
Cst 網側の星形点とアース間のコンデンサ
CxU インバータ/直流リンク側の星形点に対するコンデンサ
CstU インバータ/直流リンク側の星形点とアース間のコンデンサ
T3,T4 網側のアクティブ補償段のスイッチ
PS 補償側の電気分離された電源
LgN 網側の補償インダクタ
RgN 網側の並列抵抗
T1,T2 インバータ側のアクティブ補償段のスイッチ
LgU インバータ側の補償インダクタ
RgU インバータ側の並列抵抗
ULn 網側チョークの瞬間電圧
FLn 網側チョークの瞬間磁束
Ust 星形点での瞬間電圧
Up DC+レイルのアースに対する瞬間電圧
Un DC−レイルのアースに対する瞬間電圧
C+ 正スイッチの駆動信号
C− 負スイッチの駆動信号
DC link DCリンク
Network 電力供給網の接続端子
B6 インバータの整流ブリッジ
CDC インバータの中間コンデンサ
PWR インバータのスイッチングブリッジ
M 接続された機械/モータ/ドライブ
Drive_N 網側の補償制御段
Drive_U インバータ側の補償制御段
Ln 網側の三相電流補償チョーク
Lw 補助コイル
Lb ブリッジ側の三相電流補償チョーク
CxN 網側の星形点に対するコンデンサ
Cst 網側の星形点とアース間のコンデンサ
CxU インバータ/直流リンク側の星形点に対するコンデンサ
CstU インバータ/直流リンク側の星形点とアース間のコンデンサ
T3,T4 網側のアクティブ補償段のスイッチ
PS 補償側の電気分離された電源
LgN 網側の補償インダクタ
RgN 網側の並列抵抗
T1,T2 インバータ側のアクティブ補償段のスイッチ
LgU インバータ側の補償インダクタ
RgU インバータ側の並列抵抗
ULn 網側チョークの瞬間電圧
FLn 網側チョークの瞬間磁束
Ust 星形点での瞬間電圧
Up DC+レイルのアースに対する瞬間電圧
Un DC−レイルのアースに対する瞬間電圧
C+ 正スイッチの駆動信号
C− 負スイッチの駆動信号
DC link DCリンク
Claims (8)
- 電源と電気負荷の間に接続可能なアクティブEMCフィルタであって、
この電源の導線と星形点の電気ノードの間に接続されたコンデンサ(CxN,CxU)と、
この星形点とアースの間に接続されたフィルタコンデンサ(Cst,CstU)と、
正の供給電圧と負の供給電圧の間に直列に接続された二つのスイッチ素子(T3,T4;T1,T2)を備えた半ブリッジと、
これらのスイッチ素子(T3,T4;T1,T2)の共通のノードとこの星形点の間に接続された平滑回路(RgN,LgN;RgU,LgU)と、
漏れ電流を制限するために、これらのスイッチ素子(T3,T4;T1,T2)をON状態又はOFF状態でデジタル式に駆動する制御ユニット(Drive_N,Drive_U)と、
を有するアクティブEMCフィルタ。 - 当該のスイッチ素子(T3,T4;T1,T2)が飽和した形でON状態に有ることを特徴とする請求項1に記載のアクティブEMCフィルタ。
- 当該の平滑回路(RgN,LgN;RgU,LgU)が一つのインダクタ(LgN;LgU)を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のアクティブEMCフィルタ。
- 当該の制御ユニットが、当該の星形点で生じた電圧に反応して動作することを特徴とする請求項1から3までのいずれか一つに記載のアクティブEMCフィルタ。
- 当該の制御ユニットが、このEMCフィルタに含まれるチョーク内の磁束及び/又はそのチョークを介した電圧に反応して動作することを特徴とする請求項1から4までのいずれか一つに記載のアクティブEMCフィルタ。
- 当該のチョークが、当該の電源と負荷の間に接続されていることを特徴とする請求項5に記載のアクティブEMCフィルタ。
- 当該の電源が三相交流電源であり、当該のチョークの電流が補償されることを特徴とする請求項5又は6に記載のアクティブEMCフィルタ。
- 請求項1から7までのいずれか一つに記載の第一のアクティブEMCフィルタを介して整流ブリッジと接続され、請求項1から7までのいずれか一つに記載の第二のアクティブEMCフィルタを含む直流リンクを介して、可変交流供給電圧を発生させるように駆動されるスイッチングブリッジと接続された三相交流電源を備えたアクティブEMCフィルタ。
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