JP6783214B2 - ノイズ低減装置 - Google Patents

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この発明は、交流電力を三相モータなどの負荷に供給する交流電源からの漏れ電流やコモンモードノイズなど、系統に接続された電源線を流れるノイズ電流を低減するノイズ低減装置に関するものである。
従来のノイズ低減装置として、例えばインバータと誘導電動機との間に接続されたアクティブコモンモードキャンセラがある。これは、電力用半導体素子のスイッチング動作時に発生するコモンモード電圧を相殺するために、スター結線されたコンデンサによって検出したコモンモード電圧と同じ大きさで逆極性の電圧を制御電圧源により発生させ、コモンモードトランスを介して制御電圧源の出力をインバータの出力に重畳させるものである。(例えば、特許文献1参照)。
また、特許文献1の技術ではキャンセルできない交流電源側(交流電源とインバータとの間)のコモンモード電圧に対処するため、交流電源と整流器の間の線路に接続された接地コンデンサを介してコモンモード電圧を検出し、検出したコモンモード電圧と同じ大きさで逆極性の相殺用電圧を相殺用電圧源により発生させ、線路における交流電源と接地コンデンサの接続点との間に相殺用電圧を重畳させる伝導性ノイズフィルタがある(例えば、特許文献2参照)。
特許文献1及び特許文献2の技術では、系統に接続された電源線を流れるノイズの検出手段としてコンデンサを用いているため、より周波数が大きいノイズほど検出手段のインピーダンスが小さくなり検出値が小さくなってしまう。そこで、交流電源とコンバータとの間の接続線にカレントトランスを接続し、このカレントトランスによりノイズを電圧変換して検出する高周波電流低減装置が提案されている(例えば、特許文献3参照)。特許文献3の高周波電流低減装置では、検出された検出電圧を増幅器で電圧増幅した後、コンデンサを介して増幅器の出力を接続線へ供給して接続線を流れるノイズを低減している。また特許文献3の高周波電流低減装置では、検出電圧を電圧増幅器に供給する際、所望の高周波成分を抽出するフィルタを通して検出電圧を供給することにより、除去や低減が必要なノイズの周波数について増幅器の増幅率を大きくとることができる構成となっている。
特開平10−94244号公報 特開2010−057268号公報 国際公開第2013−111360号公報
しかしながら、特許文献3の高周波電流低減装置では、1つの検出巻線を用いて様々な周波数のノイズを検出するため、周波数帯によってはノイズを十分に低減できない虞があるという問題がある。これは、検出巻線が1つの場合は増幅回路の周波数特性が装置全体で1つしかないためである。この場合、増幅回路の周波数特性においてゲインが最大になる周波数と位相反転周波数(検出したノイズの位相と増幅回路の出力の位相が反転する周波数)が一致もしくは近似した場合、増幅回路の出力がノイズを増幅してしまうことを避けるためにゲインを大きくすることができず、この周波数帯ではノイズを十分に低減できない。また、共振周波数についても同様であり、ゲインを最大にする周波数と増幅回路の共振周波数が一致もしくは近似した場合にはゲインを大きくすることができない。上記の問題は、ノイズ電流に交流電源からの漏れ電流とコモンモードノイズが含まれる場合のように、低減したいノイズが幅広い周波数範囲に及ぶ場合、増幅回路内の増幅器やフィルタの調整のみで両方の電流を低減できるようにすることが困難となるため、特に大きな問題となる。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、従来よりも広い周波数帯のノイズを低減可能なノイズ低減装置を得るものである。
この発明のノイズ低減装置は、互いにインダクタンスが異なる第1の検出部及び第2の検出部を有し、第1の電気装置と第2の電気装置とを接続する接続線を流れるノイズ電流を電圧として検出し、第1の検出部及び第2の検出部からそれぞれ出力するノイズ検出手段と、第1の検出部の出力を増幅し、第1の出力電圧として出力する第1の増幅回路と、第2の検出部の出力を増幅し、第2の出力電圧として出力する第2の増幅回路と、一端が第1の増幅回路及び第2の増幅回路に接続され、他端がノイズ検出手段よりも第2の電気装置側で接続線と接続されて、第1の出力電圧及び第2の出力電圧が印加されることにより、ノイズ電流を相殺して低減するノイズ低減電流を接続線に注入するノイズ低減電流注入手段とを備え、第1の増幅回路及び第2の増幅回路は、周波数特性が互いに異なるものである。
この発明によれば、従来よりも広い周波数帯のノイズを低減可能なノイズ低減装置を得ることができる。
この発明の実施の形態1におけるノイズ低減装置の接続例を示す接続図である。 この発明の実施の形態1におけるノイズ低減装置の構成を示す図である。 この発明の実施の形態1に係るコンバータの詳細を示す回路図である。 この発明の実施の形態1に係るインバータの詳細を示す回路図である。 この発明の実施の形態1におけるノイズ低減装置のオープンループ特性を示す図である。 この発明の実施の形態2におけるノイズ低減装置のオープンループ特性を示す図である。 この発明の実施の形態3におけるノイズ低減装置の構成を示す図である。
実施の形態1.
以下に、この発明の実施の形態1を図1から図5に基づいて説明する。図1は、実施の形態1におけるノイズ低減装置の接続例を示す接続図であり、図2は、実施の形態1におけるノイズ低減装置の構成を示す図である。ノイズ低減装置100は、図1に示すように交流電源40と三相モータ43とを接続する接続線上において、交流電源40と三相モータ43との間に接続されているもので、その入力側(以下、電源側)は交流電源40からの接続線91a〜91cが接続され、出力側(以下、負荷側)は三相モータ43に延びる接続線92a〜92cに接続されている。ノイズ低減装置100と三相モータ43の間には、ノイズ低減装置100からの交流電流を直流電流に変換するコンバータ41と、直流母線49P、49Nを介してコンバータ41と接続され、コンバータ41から入力された直流電流をパルス幅変調方式により交流電流に変換するインバータ42が接続されている。インバータ42の出力は、三相フィルタ45及び接続線93a〜93cを通って三相モータ43に送られる。また、直流母線49P、49Nの間には、母線コンデンサ44が接続されている。なお、実施の形態1では三相交流を用いる例を説明するが、単相交流でもよい。また、ノイズ低減装置100とパッシブフィルタを直列に接続して併用してもよい。
なお、実施の形態1ではノイズ低減装置100を交流電源40とコンバータ41の間に設けているが、ノイズ低減装置100は、コンバータ41とインバータ42の間やインバータ42と三相モータ43の間に設けてもよい。また、コンバータ41とインバータ42との間に直流電圧の大きさを任意の大きさに調整する電圧変換用の第2のコンバータ(図示なし)を設け、コンバータ41と第2のコンバータとの間、もしくは第2のコンバータとインバータ42との間にノイズ低減装置100を設けてもよい。また本発明において、ノイズ低減装置100の交流電源40側に接続される機器を第1の電気装置とし、三相モータ43側に接続される機器を第2の電気装置とする。
次に、ノイズ低減装置100の構成について説明する。図2に示すように、ノイズ低減装置100は、電源側の接続線91a〜93c上を流れるノイズ電流I1を検出するカレントトランス1、すなわちノイズ検出手段と、ノイズ電流I1を相殺して低減するノイズ低減電流I2を負荷側の接続線92a〜92cに注入する注入回路2、すなわちノイズ低減電流注入手段との間に増幅回路10A、すなわち第1の増幅回路、及び増幅回路10B、すなわち第2の増幅回路を並列に接続したもので、カレントトランス1からの出力が増幅回路10A及び10Bで別々に増幅され、2つの増幅回路の出力電圧が印加された注入回路2によりノイズ低減電流I2が注入される。ノイズ電流I1は、コンバータ41、インバータ42からのスイッチングノイズやコモンモードノイズなどの高周波電流のノイズと、交流電源40からの漏れ電流などの低周波電流を含んでいる。以下、具体的に説明する。
カレントトランス1は、電源側の接続線91a〜91cに直列接続された3つの導体線からなる主巻線11と、電流検出用の検出巻線12A、すなわち第1の検出部、及び検出巻線12B、すなわち第2の検出部を有している。主巻線11を構成する3つの導体線は、図示しない鉄心に例えば4回、同一の巻方向に巻き回されている。この鉄心には、検出巻線12A及び12Bがそれぞれ巻き回されており、接続線91a〜91cから主巻線11に流れるノイズ電流I1を検出電圧V1及び検出電圧V4にそれぞれ変換して出力する。
なお、カレントトランス1は接続線91a〜91cを流れるノイズ電流I1を電圧に変換して検出できればよいので、鉄心に主巻線11を巻き回すものに限らず、図示しない環状の鉄心に接続線91a〜91cを貫通させ、この環状の鉄心に検出巻線12A及び12Bを巻き回してもよい。この場合、主巻線11を省略することが可能である。
検出巻線12Aと検出巻線12Bは、互いにインダクタンス(自己インダクタンス及び主巻線11との間の相互インダクタンス)が異なる。実施の形態1では、検出巻線12Aの巻き数8回、検出巻線12Bの巻き数を4回とし、互いの巻き数を異なるものとすることで検出巻線12A及び12Bのインダクタンスが異なるようにしている。この結果、主巻線11、検出巻線12A、検出巻線12Bの巻き数比は、4回:8回:4回=1:2:1となっている。検出電圧の大きさは巻き数に比例するので、この巻き数比を調整することでノイズ電流I1の検出値である検出電圧V1及び検出電圧V4の大きさを調整することができる。また、主巻線11との巻き数比は検出巻線12A、12Bでそれぞれ独立に設定することができるので、検出電圧V1、V4の大きさも独立に設定することができる。また、このような巻き数比の調整による検出電圧の調整では周波数の選択性がなく全ての周波数成分を同様に増幅するが、位相を変化させること無く検出電圧の大きさを調整できる。特定の周波数成分の増幅は、増幅回路10A、10Bでそれぞれ行うこととなる。
図2中の「●」は、主巻線11、検出巻線12A、検出巻線12Bの極性をそれぞれ表している。図2に示すように、実施の形態1では主巻線11、検出巻線12A及び12Bの極性を同方向としているが、ノイズ電流I1を相殺するノイズ低減電流I2と同等の電流を注入回路2から注入できればよいので、例えばカレントトランス1の極性を反転させて、後述する電圧増幅器3A及び3Bの出力の極性を反転させてもよいし、検出巻線12A(12B)の極性を反転させ、電圧増幅器3A(3B)の出力の極性を反転させてもよい。これにより増幅回路10A及び10Bの出力は実施の形態1の場合と同等となり、ノイズ低減電流I2と同等の電流を接続線92a〜92c注入することができる。
増幅回路10Aは、検出巻線12Aに接続され、所定の周波数範囲の交流電圧を通過させるフィルタ部6A、すなわち第1のフィルタ部と、フィルタ部6Aに入力側が接続され、フィルタ部6Aの出力である電圧V2を増幅率G1で増幅し出力電圧V3として出力する電圧増幅器3A、すなわち第1の電圧増幅器と、電圧増幅器3Aの出力側に一端が接続され、他端が注入回路2に接続された出力フィルタ部7A、すなわち第1の出力フィルタ部とを備えている。なお、実施の形態1において、出力フィルタ部7Aはコンデンサである。
増幅回路10Bは、検出巻線12Bに接続され、所定の周波数範囲の交流電圧を通過させるフィルタ部6B、すなわち第2のフィルタ部と、フィルタ部6Bに入力側が接続され、フィルタ部6Bの出力である電圧V5を増幅率G2で増幅し出力電圧V6として出力する電圧増幅器3B、すなわち第2の電圧増幅器と、電圧増幅器3Bの出力側に一端が接続され、他端が注入回路2に接続された出力フィルタ部7B、すなわち第2の出力フィルタ部とを備えている。なお、実施の形態1において、出力フィルタ部7Bは抵抗器である。
フィルタ部6A及び6Bは、それぞれ1つのフィルタ回路、又は直列若しくは並列に接続された複数のフィルタ回路であり、それぞれのフィルタ回路はそのフィルタ定数を調整することで通過周波数範囲を調整することが可能となっている。また、それぞれのフィルタ定数の調整により、フィルタ部6A、6Bに入力される検出電圧V1、V4と、フィルタ部6A、6Bから出力される電圧V2、V5について、周波数別に振幅比や位相差を調整することができる。例えば、複数のハイパスフィルタとローパスフィルタを組み合わせて周波数別に振幅比と位相差を調整することで、低減対象の周波数帯については振幅比を大きくし、かつ、ノイズ電流I1とノイズ低減電流I2の位相差がゼロに近づくように調整することができる。また、共振周波数をなくすように調整することができる。
電圧増幅器3A及び3Bは、それぞれ図示しない外部電源から動作用電力の供給を受ける正電源端子4A及び4B、負電源端子5A及び5Bを有し、図示しないオペアンプを内蔵している。なお、実施の形態1ではオペアンプを用いて電圧増幅器3A及び3Bを構成しているが、電圧増幅用のトランジスタ等を用いて構成してもよい。また、電圧増幅器3A及び3Bに動作用電力を供給する外部電源の構成は、ノイズ低減装置100が接続される系統から電力を供給される電源やバッテリーなど、電力を安定して供給できるものであれば特に限られるものではない。
それぞれの増幅回路10A、10Bの出力フィルタ部7A及び7Bは、出力電圧V3及びV6の印加によって注入回路2において短絡が起こることを防ぐためのもので、周波数特性が異なっている。すなわち、出力フィルタ部7Aはハイパスフィルタとして出力電圧V3の高周波成分のみを通過させる一方、出力フィルタ部7Bはローパスフィルタとして出力電圧V6の低周波成分のみを通過させる。
注入回路2は、Y結線され、負荷側の接続線92a〜92cにそれぞれ対応する注入用コンデンサ22a〜22cと、接地抵抗器24を備えている。注入用コンデンサ22a〜22cは、それぞれ一方の端子が接地抵抗器24を介して接地され、他方の端子は接続線92a〜92c上の注入点20a〜20cにそれぞれ接続されている。また、注入用コンデンサ22a〜22cの一方の端子は出力フィルタ部7Aを介して電圧増幅器3Aの出力側に接続されるとともに、出力フィルタ部7Bを介して電圧増幅器3Bの出力側に接続されている。増幅回路10Aの出力電圧V3及び増幅回路10Bの出力電圧V6は、接地抵抗器24と注入用コンデンサ22a〜22cの接続点である中性点23に電圧V7として印加される。この際、出力電圧V3は出力フィルタ部7Aを介して印加され、出力電圧V6は、出力フィルタ部7Bを介して印加されるため、上述したように注入回路2において2つの増幅回路10A、10Bの出力が短絡することがない。なお、接地抵抗器24は、コンデンサに置き換えてもよい。
コンバータ41は、図3に示すように半導体スイッチング素子としてダイオードが逆並列接続されたIGBT41a〜41fをフルブリッジ接続して構成したスイッチング方式のコンバータであり、IGBT41a〜41fの開閉制御により電源側の接続線92a〜92cから入力される三相交流を可変電圧の直流に変換し、直流母線49P、49Nに出力する。
インバータ42は、図4に示すように半導体スイッチング素子としてダイオードが逆並列接続されたIGBT42a〜42fをフルブリッジ接続して構成したパルス幅変調方式のインバータであり、直流母線49P、49Nから入力される直流をIGBT42a〜42fの開閉制御により可変周波数可変電圧の三相交流に変換し、三相モータ43側の接続線93a〜93cに出力する。より具体的には、相電圧指定と所定周波数の三角波又は鋸波状のキャリアとを大小比較して発生するPWM信号によりIGBT41a〜41fを開閉制御し、直流母線49P、49Nから入力される直流を可変周波数可変電圧の三相交流に変換している。接続線93a〜93cから出力された三相交流は、三相フィルタ45を介して負荷としての三相モータ43に送られる。なお、インバータ42において、IGBT42a〜42fよりも電源側の直流母線49P、49Nの間には平滑用コンデンサ42gが設けられている。
三相フィルタ45は、三相モータ43の振動、騒音や接続線93a〜93cを流れる高周波電流による放射ノイズの発生を低減するものである。
次に、動作について説明する。なお、実施の形態1では、ノイズ電流I1のうち第1の周波数帯の周波数を持つ高周波成分(コモンモードノイズなど)に検出巻線12A及び増幅回路10Aが対応し、増幅回路10Aによりノイズ電流I1の高周波成分を目標ゲイン値以上のゲインで増幅する。また、ノイズ電流I1のうち第2の周波数帯の周波数を持つ低周波成分(交流電源40の漏れ電流など)に検出巻線12B及び増幅回路10Bが対応し、増幅回路10Bによりノイズ電流I1の低周波成分を目標ゲイン値以上のゲインで増幅する。なお、目標ゲイン値は、十分なゲインが確保されたか否かを判断するための判断基準として適宜設定する。
カレントトランス1の検出巻線12A及び12Bは、主巻線11を流れるノイズ電流I1により発生する検出電圧V1及びV4をそれぞれ検出する。なお、一般に検出巻線により検出される電圧の大きさはインダクタンス及び周波数に比例するが、ここでは周波数はノイズ電流I1の周波数で共通しており、インダクタンスは検出巻線12A、12Bの巻き数に比例するため、検出電圧V1及びV4は、それぞれの検出巻線の巻き数比に比例する。上述したように、主巻線11、検出巻線12A、検出巻線12Bの巻き数比は1:2:1であるため、検出電圧V1は検出電圧V4よりも大きい。
検出電圧V1は、増幅回路10Aにてフィルタ部6Aに入力され、周波数別に振幅及び位相が調整されて電圧V2として出力される。電圧V2は、その高周波成分が電圧増幅器3AにおいてG1倍に増幅され、出力電圧V3として出力される。出力電圧V3は、出力フィルタ部7Aにより低周波成分が除去されて高周波成分のみが注入回路2の中性点23に印加される。
検出電圧V4は、増幅回路10Bにてフィルタ部6Bに入力され、周波数別に振幅及び位相が調整されて電圧V5として出力される。電圧V5は、その低周波成分が電圧増幅器3BにおいてG2倍に増幅され、出力電圧V6として出力される。出力電圧V6は、出力フィルタ部7Bにより高周波成分が除去されて低周波成分のみが注入回路2の中性点23に印加される。
注入回路2では、増幅回路10Aにより印加された出力電圧V3及び増幅回路10Bにより印加された出力電圧V6により注入用コンデンサ22a〜22cに電圧V7が印加され、電圧V7の変化により、増幅回路10Aからの高周波電流及び増幅回路10Bからの低周波電流がノイズ低減電流I2として負荷側の接続線92a〜92cに注入される。なお、電圧V7は、電圧増幅器3A及び電圧増幅器3Bにより制御される。
次に、ノイズ低減装置100の周波数特性について説明する。ノイズ低減装置100において、ノイズ電流I1と電圧増幅器3A及び電圧増幅器3Bの出力電流の位相が反転して増幅回路10A、10Bがノイズ電流I1を増幅してしまう位相反転周波数は、カレントトランス1、増幅回路10A及び増幅回路10B、注入回路2といった回路全体のインピーダンスや、電圧増幅器3A及び3Bにそれぞれ内蔵されたオペアンプの遅れ時間の特性などにより決まる。また、電圧増幅器3A、3Bの出力が発振したり、検出されたノイズ電流を増幅したりすることで接続線を流れる高周波電流に悪影響を生じさせてしまう共振周波数は、負荷である三相モータ43やそれぞれの接続線を含む系統全体のインピーダンスにより決まる。このため、ノイズ電流I1を効果的に低減するためには、ゲインをできるだけ大きくするとともに、インピーダンス等を調整して低減が必要なノイズ電流の周波数帯と位相反転周波数及び共振周波数とを離す必要がある。実施の形態1では、2つの検出巻線12A及び12Bと、それぞれの検出巻線に接続された2つの増幅回路10A及び10Bを設けたことで、2つの増幅回路10A及び10Bにおいて別々に周波数特性を調整することが可能であるため、一方の増幅回路では十分なゲインを得ることができない周波数帯についても、他方の増幅回路で十分なゲインを得ることにより、従来よりも幅広い周波数帯のノイズに対応することができる。
それぞれの増幅回路における周波数特性は、上述したようにカレントトランス1における巻き数比や検出巻線12A及び検出巻線12Bそれぞれの極性、フィルタ部6A、6Bやコンデンサである出力フィルタ部7Aの容量、抵抗器である出力フィルタ部7Bの抵抗値を変えることで調整可能であるので、位相反転周波数や共振周波数を低減が必要な周波数帯から離すことで、ゲインを大きくできるように調整すればよい。また、フィルタ部6A及び6Bにおいてコンデンサを直列に接続することにより、電圧V2及びV5の位相を周波数ごとに調整することも可能であるので、低減が必要な周波数帯においてノイズ低減電流I2とノイズ電流I1の位相差をなくすように調整し、ノイズ低減効果を高めることができる。
図5は、ノイズ低減装置100のオープンループ特性を示す図であり、ノイズ低減装置100の周波数特性を表している。図5において、細い実線はゲイン特性を示し、太い実線は位相特性を示す。図5に示すように、仕様周波数帯において位相差が180°となることがなく、位相反転周波数が仕様周波数帯から離されている。このため、ノイズ低減装置100は仕様周波数帯において大きなノイズ低減効果を有し、従来よりも広い周波数帯のノイズを低減可能であることが分かる。なお、「仕様周波数帯」とは、国際無線障害特別委員会(CISPR)による国際規格(CISPR規格)において定められる周波数帯(150kHz〜30MHz)の高周波ノイズや、国内規格において定められる周波数帯の漏れ電流等を指す。漏れ電流等の主な周波数帯は各国の国内電源周波数によって異なるが、例えば国内電源周波数が50Hz、60Hzである日本国の場合、ダイオード整流における50〜180Hzの周波数帯や、インバータ等の電力変換器のスイッチング周波数の周波数帯を指す。
なお、実施の形態1では抵抗やコンデンサ、オペアンプなどアナログ回路を用いてノイズ低減装置100を構成した場合について示した。この場合、コストを低く抑えることができるという利点があるが、一部又は全部の構成要素をディジタル回路に置き換え、DSP(Digital Signal Processor)やマイコンを用いて構成してもよい。また、フィルタ回路にディジタル回路を用いた場合、設定した周波数のゲインのみ低くし、その周辺周波数のゲインを確保することができるなどの利点がある。
また、2つの電圧増幅器3A及び電圧増幅器3Bを用いているが、ノイズ電流I1の大きさやノイズ電流I1を構成する周波数成分の範囲に応じて電圧増幅器の数を1つにしてもよいし、3並列以上にしてもよい。
実施の形態1によれば、従来よりも広い周波数帯のノイズを低減可能である。より具体的には、ノイズ電流を検出するカレントトランスにインダクタンスの異なる2つの検出巻線を設け、それぞれの検出巻線に周波数特性の異なる増幅回路を設けたことにより、ノイズ電流の高周波成分と低周波成分を別々に対応可能としたので、低周波成分に対応する増幅回路では位相反転周波数や共振周波数が低周波数帯から離れるように周波数特性を調整し、高周波成分に対応する増幅回路では位相反転周波数や共振周波数が高周波数帯から離れるように周波数特性を調整することができる。これにより、ノイズ電流が交流電源の漏れ電流とコモンモードノイズのような、低周波のノイズと高周波のノイズの両方を含む場合でも、ノイズ電流を効果的に低減可能であり、従来よりも広い周波数帯のノイズ電流を低減可能である。
また、2つの検出巻線の巻き数を互いに異なるものとすることでそれぞれの検出巻線に接続される増幅回路の周波数特性を変えることができるので、それぞれの増幅回路の周波数特性の調整が簡単である。
また、2つの増幅回路を用いて検出電圧をそれぞれ増幅するので、増幅回路がそれぞれ有する電圧増幅器1台あたりの負担を小さくすることができる。
実施の形態2.
以下に、この発明の実施の形態2を図6に基づいて説明する。実施の形態2におけるノイズ低減装置は、図2に示したノイズ低減装置100と構成は同じであるが、実施の形態1では高周波、低周波という周波数の違いに着目して増幅回路10A、10Bで検出電圧V1の高周波成分と検出電圧V4の低周波成分をそれぞれ増幅したのに対し、実施の形態2ではゲインを確保する周波数帯の広さと目標とするゲインの大きさに着目して増幅回路10A、10Bで検出電圧をそれぞれ増幅する。すなわち、実施の形態2のノイズ低減装置では、増幅回路10Aは第1の周波数帯において検出電圧V1を第1の目標ゲイン値以上のゲインで増幅するとともに、第2の周波数帯において検出電圧V1を第1の目標ゲイン値よりも大きい第2の目標ゲイン値以上のゲインで増幅する周波数特性を有し、増幅回路10Bは、第1の周波数帯よりも広い第3の周波数帯において検出電圧V4を第1の目標ゲイン値以上のゲインで増幅する周波数特性を有している。以下、具体的に説明する。
図6は、実施の形態2におけるノイズ低減装置のオープンループ特性を示す図であり、細い実線が増幅回路10Aのゲイン特性を示し、太い実線が増幅回路10Bのゲイン特性を示している。なお、図6では位相特性については省略しているが、増幅回路10A、10Bのいずれについても位相反転周波数になる周波数帯は避けている。また、第1の目標ゲイン値は1倍、第2の目標ゲイン値は100倍とする。図6において、増幅回路10Aのゲインは、第1の周波数帯R1(約2kHz〜約90MHz)において第1の目標ゲイン値以上となるとともに、第2の周波数帯R2(約100kHz〜約20MHz)において第2の目標ゲイン値以上となる。一方、増幅回路10Bのゲインは第2の目標ゲイン値以上となることはないものの、第3の周波数帯R3(100MHz以下)という第1の周波数帯R1よりも広い周波数帯で第1の目標ゲイン値以上となる。このように、増幅回路10Aは特定の周波数帯でより大きなゲインを確保し、増幅回路10Bは増幅回路10Aのように大きなゲインを確保することはないものの、より広い周波数帯で所定のゲインを確保する。実施の形態2では、上記のように異なる周波数特性を持つ2つの増幅回路10A、10Bを組み合わせることにより、従来よりも広い周波数帯のノイズ電流を低減する。
なお、上記のような周波数特性を持つ増幅回路10A、10Bを実現するためには、まず第2のゲイン目標値以上のゲインを確保できるようにフィルタ部6Aのフィルタ定数と電圧増幅器3Aのゲインを設定する、次に、増幅回路10Aでは第1の目標ゲイン値を確保できていない周波数帯を抽出し、この周波数帯において第1の目標ゲイン値を確保できるようにフィルタ部6Bのフィルタ定数と電圧増幅器3Bのゲインを設定する。
その他については実施の形態1と同様である。
実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態3.
以下に、この発明の実施の形態3を図7に基づいて説明する。なお、図1から図5と同一又は相当部分については同一の符号を付し、その説明を省略する。図7は、実施の形態3におけるノイズ低減装置の構成を示す図である。ノイズ低減装置200は、注入回路21が注入用トランス30を備えている点が実施の形態1と異なる。ノイズ低減装置200において、高周波成分に対応する増幅回路10Aは実施の形態1と同様に注入回路21の注入用コンデンサ22a〜22cに接続されている。一方、低周波成分に対応する増幅回路10Bは注入用トランス30の1次巻線31に接続されている。
注入用トランス30は、一端が出力フィルタ部7Bを介して電圧増幅器3Bに接続され、他端が接地された1次巻線31と、負荷側の接続線92a〜92cに直列接続された3つの導体線からなる2次巻線32とを備えている。注入用コンデンサ22a〜22cは電圧増幅器3Aのみが接続されている。なお、図7では注入用トランス30が注入用コンデンサ22a〜22cよりも負荷側に設けられているが、注入用トランス30を注入用コンデンサ22a〜22cよりも電源側に設けてもよい。
注入用トランス30の1次巻線31の巻き数が変われば励磁インダクタンスや漏れ磁束の変化により増幅回路10Bの周波数特性が変化するため、負荷側の接続線92a〜92cを流れる高周波電流の位相が変化し、増幅回路10A及び10Bの位相反転周波数も変化する。実施の形態3では、1次巻線31の巻き数を調整する巻き数調整手段として複数のタップ(図示なし)を1次巻線31に設けており、増幅回路10Bに接続するタップを切り替えることによって1次巻線31の巻き数を調整可能としている。
その他の構成は実施の形態1と同様である。ノイズ低減装置200も検出巻線12A及び増幅回路10Aがノイズ電流I1の高周波成分(数百kHz)に対応し、検出巻線12B及び増幅回路10Bが低周波成分(数百Hz)に対応する。ノイズ電流I1に含まれる高周波成分の振幅は一般に小さく、その検出電圧も小さくなる傾向があるので、高周波成分を検出する検出巻線12Aの巻き数をより多く施し、検出電圧V1の高周波成分の大きさが一定値以上になるようにしている。一方、交流電源40の漏れ電流のような低周波成分はカレントトランス1で増幅する必要がないため、検出巻線12Bの巻き数は少なくてもよい。
次に、動作について説明する。主巻線11を流れるノイズ電流I1を検出巻線12A、12Bで検出電圧V1、V4として検出し、検出電圧V1,V4がフィルタ部6A、6Bを介して電圧V2、V5として電圧増幅器3A、3Bに入力され、電圧増幅器3A、3Bで増幅されて出力電圧V3、V6として出力される点は実施の形態1と同様である。
出力電圧V3は、コンデンサである出力フィルタ部7Aを介することで高周波成分のみが注入回路21に出力され、注入用コンデンサ22a〜22cには電圧V7が印加される。出力電圧V6は、抵抗器であるである出力フィルタ部7Bを介することで低周波成分のみが注入回路21に出力され、注入用トランス30の1次巻線31には電圧V8が印加される。
注入回路21において、注入用コンデンサ22a〜22cに印加される電圧V7は電圧増幅器3Aによって制御され、電圧V7の変化により増幅回路10Aからの高周波電流が負荷側の接続線92a〜92cに注入される。また、注入用トランス30の1次巻線31に印加される電圧V8は電圧増幅器3Bにより制御され、電圧V8の変化により2次巻線32に生じる低周波電流が負荷側の接続線92a〜92cに注入される。注入用コンデンサ22a〜22cから注入された高周波電流と注入用トランス30から注入された低周波電流は接続線92a〜92c上で重畳し、ノイズ低減電流I2としてコモンモードノイズのような高周波のノイズと交流電源からの漏れ電流のような低周波のノイズを含むノイズ電流I1を相殺して低減する。
実施の形態3によれば、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
また、ノイズ電流の低周波成分をより効果的に低減することができる。より具体的には、低周波電流を接続線に注入する注入用トランスを注入回路に設けたので、低周波の電流に対する注入回路のインピーダンスが小さくなり、ノイズ低減電流の低周波成分を接続線に注入しやすくなった。このため、ノイズ電流の低周波成分をより効果的に低減することができる。
また、ノイズ電流の高周波成分に対応する増幅回路において、位相反転周波数を小さくし、ゲインを大きくすることがより容易である。より具体的には、タップなどによって注入用トランスの1次巻線の巻き数を調整することにより、高周波成分に対応する増幅回路の周波数特性を調整することができる。このため、高周波成分に対応する増幅回路の位相反転周波数を小さくして高周波成分に対応する増幅回路のゲインを大きくとることがより容易である。
なお、この発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 カレントトランス、2、21 注入回路、3A、3B 電圧増幅器、6A、6B フィルタ部、7A、7B 出力フィルタ部、10A、10B 増幅回路、11 主巻線、12A、12B 検出巻線、22a〜22c 注入用コンデンサ、30 注入用トランス、31 1次巻線、32 2次巻線、40 交流電源、41 コンバータ、42 インバータ、43 三相モータ、91a〜91c、92a〜92c、93a〜93c 接続線、100、200 ノイズ低減装置、I1 ノイズ電流、I2 ノイズ低減電流、R1 第1の周波数帯、R2 第2の周波数帯、R3 第3の周波数帯

Claims (16)

  1. 互いにインダクタンスが異なる第1の検出部及び第2の検出部を有し、第1の電気装置と第2の電気装置とを接続する接続線を流れるノイズ電流を電圧として検出し、前記第1の検出部及び前記第2の検出部からそれぞれ出力するノイズ検出手段と、
    前記第1の検出部の出力を増幅し、第1の出力電圧として出力する第1の増幅回路と、
    前記第2の検出部の出力を増幅し、第2の出力電圧として出力する第2の増幅回路と、
    一端が前記第1の増幅回路及び前記第2の増幅回路に接続され、他端が前記ノイズ検出手段よりも前記第2の電気装置側で前記接続線と接続されて、前記第1の出力電圧及び前記第2の出力電圧が印加されることにより、前記ノイズ電流を相殺して低減するノイズ低減電流を前記接続線に注入するノイズ低減電流注入手段とを備え、
    前記第1の増幅回路及び前記第2の増幅回路は、周波数特性が互いに異なることを特徴とするノイズ低減装置。
  2. 前記第1の増幅回路は、第1の周波数帯において前記第1の検出部の出力を目標ゲイン値以上のゲインで増幅する周波数特性を有し、
    前記第2の増幅回路は、第2の周波数帯において前記第2の検出部の出力を目標ゲイン値以上のゲインで増幅する周波数特性を有し、
    前記第1の周波数帯は、前記第2の周波数帯よりも高周波領域にあることを特徴とする請求項1に記載のノイズ低減装置。
  3. 前記第1の増幅回路は、第1の周波数帯において前記第1の検出部の出力を第1の目標ゲイン値以上のゲインで増幅するとともに、第2の周波数帯において前記第1の検出部の出力を前記第1の目標ゲイン値よりも大きい第2の目標ゲイン値以上のゲインで増幅する周波数特性を有し、
    前記第2の増幅回路は、前記第1の周波数帯よりも広い第3の周波数帯において前記第2の検出部の出力を前記第1の目標ゲイン値以上のゲインで増幅する周波数特性を有することを特徴とする請求項1に記載のノイズ低減装置。
  4. 前記ノイズ低減電流注入手段は、前記第1の増幅回路又は前記第2の増幅回路に接続された1次巻線と、前記接続線に直列接続された2次巻線を有し、前記1次巻線に接続された増幅回路により印加される電圧の変化により前記接続線に前記ノイズ低減電流を注入する注入用トランスを備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のノイズ低減装置。
  5. 前記1次巻線は、前記1次巻線の巻き数を調整する巻き数調整手段を備えていることを特徴とする請求項4に記載のノイズ低減装置。
  6. 前記ノイズ検出手段は、前記接続線に直列接続され、鉄心に巻き回された主巻線を有するカレントトランスであり、前記第1の検出部及び前記第2の検出部は、前記鉄心に巻き回された第1の検出巻線及び第2の検出巻線であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のノイズ低減装置。
  7. 前記第1の検出巻線及び前記第2の検出巻線は、互いに巻き数が異なることを特徴とする請求項6に記載のノイズ低減装置。
  8. 前記第1の検出巻線及び前記第2の検出巻線は、互いに極性が異なることを特徴とする請求項6または7に記載のノイズ低減装置。
  9. 前記第1の増幅回路は、
    前記第1の検出部に接続され、前記第1の検出部の出力から第1の周波数成分を通過させる第1のフィルタ部と、
    前記第1のフィルタ部に接続され、前記第1のフィルタ部の出力を増幅して前記第1の出力電圧を出力する第1の電圧増幅器とを備え、
    前記第2の増幅回路は、
    前記第2の検出部に接続され、前記第2の検出部の出力から第2の周波数成分を通過させる第2のフィルタ部と、
    前記第2のフィルタ部に接続され、前記第2のフィルタ部の出力を増幅して前記第2の出力電圧を出力する第2の電圧増幅器とを備えたことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のノイズ低減装置。
  10. 前記第1の電圧増幅器は、第1の出力フィルタ部を介して前記ノイズ低減電流注入手段に接続され、
    前記第2の電圧増幅器は、前記第1の出力フィルタ部と周波数特性が異なる第2の出力フィルタ部を介して前記ノイズ低減電流注入手段に接続されていることを特徴とする請求項9に記載のノイズ低減装置。
  11. 前記第1のフィルタ部及び前記第2のフィルタ部は、それぞれの通過周波数範囲が調整可能な1つのフィルタ回路、又は直列若しくは並列に接続された複数のフィルタ回路であることを特徴とする請求項9または10に記載のノイズ低減装置。
  12. 前記フィルタ回路は、ディジタル回路であることを特徴とする請求項11に記載のノイズ低減装置。
  13. 前記第1の電気装置は交流電源であり、前記ノイズ電流は、前記交流電源からの漏れ電流を含むことを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載のノイズ低減装置。
  14. 前記第1の電気装置又は前記第2の電気装置は、パルス幅変調方式により直流電流を交流電流に変換するインバータであり、前記ノイズ電流は、前記インバータからのスイッチングノイズを含むことを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載のノイズ低減装置。
  15. 前記第1の電気装置又は前記第2の電気装置は、交流電源から供給される交流電流をスイッチング方式により直流電流に変換するコンバータであり、前記ノイズ電流は、前記コンバータからのスイッチングノイズを含むことを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載のノイズ低減装置。
  16. 前記第1の電気装置又は前記第2の電気装置は、スイッチング方式により直流電圧の大きさを調整する電圧変換用のコンバータであり、前記ノイズ電流は、前記電圧変換用のコンバータからのスイッチングノイズを含むことを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載のノイズ低減装置。
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