JPWO2020105169A1 - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

電力変換装置(3)は、半導体スイッチング素子(311)を有する交流/直流変換部(31)と、スター結線された3つのコンデンサからなるフィルタコンデンサ部(321)を有するとともに交流/直流変換部(31)の交流端子に接続される交流フィルタ部(32)と、直列接続された2つのコンデンサからなるコンデンサ部(331)を有するとともに交流/直流変換部(31)の直流端子に接続される直流フィルタ部(33)と、半導体スイッチング素子(311)のオン/オフを制御する制御器(34)を備え、スター結線された3つのコンデンサの中性点と、直列接続された2つのコンデンサの接続点とが大地電位に接地されることなく互いに接続されている。

Description

本願は、交流電圧を直流電圧に変換する電力変換装置に関するものである。
交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ、直流電圧を交流電圧に変換するインバータ及びコンバータとインバータの間に接続されるコンデンサにより、交流電圧を直流電圧に変換し、更に直流電圧を交流電圧に変換することで、モータを駆動する装置が開示されている。そしてコンバータが発生するノイズを抑制するために、コモンモードリアクトル(コモンモードチョークコイル)を接続し、さらにスター結線されたコンデンサの中性点を、別のコンデンサを介して接地するようなフィルタ回路を用いる技術があった(例えば特許文献1)。
特開2005−204438号公報
従来においては、コンバータとノイズ抑制のためのフィルタ回路を直流配電システムの受電用電力変換装置として用いる場合、直流母線電圧が大地電位に対して振動する。従って直流母線に接続される負荷機器の誤動作及び地絡検知装置の誤動作が生じることがあるという問題があった。
本願は、上記のような課題を解決するための技術を開示するものであり、交流/直流変換部が発生する零相電圧が外部に流出することを防ぐことにより、直流負荷の誤動作を抑制すると共に、直流母線電圧が大地電位に対して振動するのを防ぐことを目的とする。
本願に開示される電力変換装置は、三相の入力交流電圧を直流電圧に変換する電力変換装置であって、前記電力変換装置は、半導体スイッチング素子を有する交流/直流変換部と、スター結線された少なくとも3つのコンデンサを有するフィルタコンデンサ部を有し、前記交流/直流変換部の各交流端子に接続される交流フィルタ部と、少なくとも1つのコンデンサを有するコンデンサ部を有し、前記交流/直流変換部の直流端子に接続される直流フィルタ部と、前記半導体スイッチング素子のオン/オフを制御する制御器を備え、
前記フィルタコンデンサ部の前記少なくとも3つのコンデンサの一端部は前記スター結線における中性点に接続され、前記少なくとも3つのコンデンサの他端部は前記交流/直流変換部の各交流端子に接続され、前記コンデンサ部の前記少なくとも1つのコンデンサの一端は前記交流/直流変換部の直流端子の正極側または負極側に接続され、前記少なくとも1つのコンデンサの他端は、大地電位に接地されることなく、前記中性点に接続されているものである。
本願に開示される電力変換装置によれば、交流/直流変換部が発生する零相電圧が外部に流出することを防ぐことができ、直流母線の対地電圧が振動しなくなるため、負荷機器及び地絡検知装置の誤動作を防止できる。
実施の形態1に係る電力変換装置を用いたシステムを示すブロック構成図である。 実施の形態1に係る電力変換装置の制御器の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る比較部の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る制御器の動作を説明するための波形図である。 実施の形態1に係る電力変換装置を用いた場合のシステム全体の零相等価回路図である。 実施の形態2に係る電力変換装置を用いたシステムを示すブロック構成図である。 実施の形態2に係る電力変換装置の制御器の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る制御器の動作を説明するための波形図である。 実施の形態2に係る電力変換装置を用いた場合のシステム全体の零相等価回路図である。 実施の形態3による電力変換装置におけるコモンモードリアクトル部を示す回路図である。 実施の形態3による電力変換装置におけるコモンモードリアクトル部を示す回路図である。 実施の形態3による電力変換装置におけるフィルタリアクトル部の構造の概略を示す構成図である。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係る電力変換装置を用いたシステムを示すブロック構成図である。電力変換装置3の入力側は、変圧器2を介して商用電源1に接続される。電力変換装置3の出力側は、直流母線4を介して直流負荷5に接続される。
商用電源1は交流電圧を発生させる。この交流電圧の周波数は、50Hzもしくは60Hzである。以下ではこの交流電圧のことを入力交流電圧と呼ぶ。
変圧器2は大地電位6に対して接地される。接地の方法として、例えば図1に示すように、1次巻線と2次巻線との間に設置される混触防止板21が大地電位6に接地される方法がある。他の方法としては、2次巻線をスター結線とし、その中性点を大地電位6に接地してもよい。本実施形態では変圧器2の接地方法については限定せず、混触防止板21、フレーム(図示しない)、更には巻線の1箇所以上が大地電位6に対して接地されていることを想定する。即ち三相の入力交流電圧は、少なくとも1箇所が大地電位に接地される変圧器2を介して供給される。
直流負荷5は電力を消費する部分(図1では模擬負荷51で表示)を有し、コンデンサ52を介して大地電位6に接地される。変圧器2と同様に図示しないフレームを大地電位6に対して接地してもよい。
本実施形態では、変圧器2及び直流負荷5において、安全確保などの理由により接地が施されている。そしてこの接地線を介して電流が流れる経路を有する場合に、電力変換装置3が発生する零相電圧(コモンモード電圧)が、直流負荷5に悪影響を及ぼさないようにすることを目的としている。
電力変換装置3は、交流/直流変換部31、交流フィルタ部32、直流フィルタ部33、制御器34によって構成される。
交流/直流変換部31は、6つの半導体スイッチング素子311と、各々の半導体スイッチング素子311に逆並列に接続された6つの還流ダイオード312で構成される。交流/直流変換部31は、いわゆる三相ブリッジ回路で構成されている。そして半導体スイッチング素子311と還流ダイオード312が並列に接続された回路が2組互いに直列に接続されることによりレグを構成し、2組の回路における接続部が交流端子となり、レグの両端部が直流端子となる。三相分のレグの直流端子は直流コンデンサ313に接続され、直流母線4に接続される。
なお半導体スイッチング素子311としては、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)又はMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)などの半導体が使用される。また直流コンデンサ313としては、電解コンデンサあるいはフィルムコンデンサが使用される。
交流フィルタ部32は、交流/直流変換部31の交流端子に接続され、フィルタコンデンサ部321と、フィルタリアクトル322を有する。図1において、フィルタコンデンサ部321においては、各相に3つのコンデンサ(第1コンデンサ)が設けられ、スター結線で接続されている。フィルタリアクトル322は各相が互いに磁気結合した三相リアクトルを用いてもよいし、単相リアクトルを3台用いてもよい。
図1において、直流フィルタ部33は、交流/直流変換部31の直流端子に接続され、コンデンサ部331によって構成される。コンデンサ部331においては、2つのコンデンサ(第2コンデンサ)が直列接続され、その両端が直流端子の正極側と負極側にそれぞれ接続される。即ち、コンデンサ部331は、2つのコンデンサ(第2コンデンサ)を直列接続した直列接続体を有し、この直列接続体が直流端子の正極側と負極側に接続されている。
本実施形態の特徴として、フィルタコンデンサ部321のスター結線の中性点と、コンデンサ部331の2つのコンデンサが直列接続される接続点とが、大地電位6に対して接地されることなく互いに接続されることである。
制御器34はゲート信号345を生成し、半導体スイッチング素子311のオン/オフを制御する。図2は制御器の構成を示すブロック図である。図2において、制御器34は直流母線4の電圧が所望の値になるように、半導体スイッチング素子311のオン/オフを制御するためのゲート信号345を生成する。制御器34では、まず直流母線電圧制御部341によって、直流母線4の電圧が所望の値になるように入力電流指令を生成する。入力電流とは、交流/直流変換部31の交流端子に流入する電流である。次に入力電流制御部342によって、入力電流が入力電流指令と一致するように電圧指令を生成する。ここでいう電圧とは、交流/直流変換部31の交流端子の電圧である。その後比較部343によって、ゲート信号345を生成する。
図3は比較部の構成を示すブロック図である。比較部343は電圧指令に基づいて、半導体スイッチング素子311のオン/オフの信号を決定する。一般的にはPWM(Pulse Width Modulation)という手法が用いられる。比較部343は、U相、V相、W相の電圧指令に基づいて、スイッチングの1周期で電圧指令と出力電圧(交流/直流変換部31の交流端子の電圧)とが一致するように、各相電圧指令とキャリア信号とを比較器3431で比較し、ゲート信号345を生成する。キャリア信号として三角波信号を使用し、各々の半導体スイッチング素子311は、三角波の1周期でオン/オフが1回ずつなされるため、キャリア信号の周波数がスイッチング周波数と一致する。
比較器3431は、電圧指令の方がキャリア信号よりも大きい場合、該当する相の正極側の半導体スイッチング素子311に対応するゲート信号はオンとし、負極側の半導体スイッチング素子311に対応するゲート信号は、後段のNOT回路3432(反転回路)によりオフとなる。なおゲート信号に短絡防止時間(デッドタイム)を重畳してもよい。短絡防止時間の設け方については、公知技術であるので詳細な説明は省略する。
次に入力電流制御部342によって生成される電圧指令を例示して説明する。U相、V相、W相の各相電圧指令Vu*、Vv*、Vw*は、以下(1)、(2)、(3)式に示すように仮定することができる。
Vu*=V×sinωt・・・・・・・・・・・・・・・(1)
Vv*=V×sin(ωt−2π/3)・・・・・・・・(2)
Vw*=V×sin(ωt+2π/3)・・・・・・・・(3)
ここで、Vは各相電圧指令のピーク電圧、ωは角周波数、tは時間である。この場合各相の電圧指令の和の平均、すなわち零相電圧は(4)式に示すようになり、電圧指令としては、零相電圧を含まない。
Vz*=(Vu*+Vv*+Vw*)/3=0・・・・・(4)
図4は制御器34の動作を説明するための波形図であり、図4においては、各相の電圧指令とキャリア信号、各相の正極側および負極側のゲート信号、各相の交流端子側への出力電圧、および実際に交流端子側に出力される零相電圧(コモンモード電圧)が示されている。図4において、図4Aは各相電圧指令とキャリア信号との関係を示す波形図であり、図4Aにおいて、aはキャリア信号、bはU相電圧指令、cはV相電圧指令、dはW相電圧指令の波形をそれぞれ示している。
図4BはU相正極側ゲート信号の波形を示している。図4CはU相負極側ゲート信号の波形を示している。図4DはV相正極側ゲート信号の波形を示している。図4EはV相負極側ゲート信号の波形を示している。
図4FはW相正極側ゲート信号の波形を示している。図4GはW相負極側ゲート信号の波形を示している。図4HはU相出力電圧の波形を示している。図4IはV相出力電圧の波形を示している。図4JはW相出力電圧の波形を示している。図4Kはコモンモード電圧の波形を示している。
図4Kの零相電圧(コモンモード電圧)から分かるように、各相電圧指令は前述のように零相電圧が零であったが、スイッチングに基づく出力電圧の零相電圧は、キャリア信号aの周波数、すなわちスイッチング周波数とほぼ同一の周波数成分の零相電圧を含むことになる。
本実施形態による構造を用いない場合、この零相電圧によって、変圧器2及び直流負荷5の接地線を介して零相電流が流れ、直流負荷5及び図示しない地絡検知装置の誤動作を誘発する可能性がある。また、この零相電圧によって直流母線4の電圧の対地電位が振動し、直流負荷5の誤動作を誘発する可能性がある。
図5は実施の形態1における電力変換装置3を用いた場合のシステム全体の零相等価回路を示す図である。零相等価回路は、変圧器2の浮遊容量2E、交流フィルタ部32におけるフィルタコンデンサ部321の零相インピーダンス321E、フィルタリアクトル322の零相インピーダンス322E、零相電圧源31E、直流フィルタ部33におけるコンデンサ部331の零相インピーダンス331E、直流負荷5の対地容量52Eによって表現される。ここで零相電圧源31Eは、図4で示した零相電圧(コモンモード電圧)と同等である(図4K)。
本実施形態におけるフィルタ構成は、零相電圧源31E、フィルタリアクトル322の零相インピーダンス322E、フィルタコンデンサ部321の零相インピーダンス321E、コンデンサ部331の零相インピーダンス331Eにより閉ループが構成されている。従って外部に零相電圧源31Eによって生成される零相電流が流出しないようになっている。さらにはフィルタコンデンサ部321と、コンデンサ部331が、大地電位に対して接地されていないので、直流母線4の対地電位は振動することがない。
更に直流フィルタ部33と交流フィルタ部32によって構成されるフィルタ回路の零相インピーダンスの共振周波数は、半導体スイッチング素子311をオン/オフする際のスイッチング周波数よりも小さくすることができる。
零相電圧源31Eの周波数は、スイッチング周波数と同じである。よってフィルタリアクトル322、フィルタコンデンサ部321、コンデンサ部331におけるインダンクタンス値及びキャパシタンス値により求められる共振周波数をスイッチング周波数よりも小さくなるように設定すれば大きな減衰効果を得られる。スイッチング周波数と同じ成分を減衰させる必要があるので、共振周波数をこの周波数成分以下に設定すれば大きな減衰効果を得ることができる。即ちLCを含むフィルタにおける共振周波数と減衰との関係については一般的な電気回路の原理に基づくものである。
なお、図1ではコンデンサ部331としてコンデンサを2個用いる場合を示したが、図5の等価回路からわかるように、電流が流れる経路に対して、フィルタコンデンサ部321とコンデンサ部331とが直列接続の関係となるので、1つのコンデンサのみを直流母線4の正極側又は負極側とフィルタコンデンサ部321の中性点との間に接続してもよい。ただしこれら場合は、直流コンデンサ313として、高周波特性が良いコンデンサを用いる必要があるため、できるだけ図1の構成を用いた方が効果的である。
以上より、実施の形態1に係る電力変換装置は、交流フィルタ部32と直流フィルタ部33にそれぞれフィルタコンデンサを有し、フィルタコンデンサの中性点あるいは接続点とが大地電位に対して接地されずに接続されている。従って交流/直流変換部31が発生する零相電圧が外部に流出することを防ぎ、直流負荷5の誤動作を抑制することができる。
なお、図1に示した交流フィルタ部32及び直流フィルタ部33の構成は一例にすぎず他の構成であっても良い。図1に示した交流フィルタ部32のフィルタコンデンサ部321においては、各相に各々1つのコンデンサを設けるようにしているが、交流フィルタ部32はスター結線された少なくとも3つのコンデンサを具備していれば良く、各相の1つのコンデンサの代わりに複数のコンデンサを直列接続したものを用いるようにしても良い。又直流フィルタ部33のコンデンサ部331を構成する各コンデンサに関しても、1つのコンデンサに代えて複数のコンデンサを直列接続したものを用いても良い。
また、図1のコンデンサ部331では、2つのコンデンサからなる直列接続体を交流/直流変換部31の直流端子の正極側及び負極側に接続するようにしているが、コンデンサ部331を1つのコンデンサで構成し、このコンデンサの一端を直流端子の正極側または負極側のいずれかに接続し、他端を、大地電位に接地することなく、交流フィルタ部32のスター結線されたコンデンサの中性点に接続するようにしても良い。このコンデンサ部331の1つのコンデンサに代えて複数のコンデンサを直列接続したものを適用しても良い。
なお接続とは、電気的な接続を意味しており、直接接続している状態を必ずしもさすわけではない。コンデンサ部331と直流端子との接続の種類としては、コンデンサ部331が直流端子に直接接続されたものだけでなく、母線を介して直流端子に接続されることも含まれる。同様にフィルタコンデンサ部321と交流端子との接続の種類としては、交流端子に直接接続された形態のみならず、交流端子に接続されている電線等にフィルタコンデンサ部321が接続されている形態も含まれる。
実施の形態2.
図6は実施の形態2に係る電力変換装置を用いたシステムを示すブロック構成図である。実施の形態1と同様に、電力変換装置3の入力側は、変圧器2を介して商用電源1に接続される。電力変換装置3の出力側は、直流母線4を介して直流負荷5に接続される。実施の形態2と実施の形態1の異なる部分は、電力変換装置3のフィルタ構成であり、実施の形態1と比較するとさらに零相電圧の抑制効果を強めることができ、更に小型に構成できるものである。
図6に示す電力変換装置3の交流フィルタ部32は、フィルタコンデンサ部321と、フィルタリアクトル部323と、フィルタコンデンサ部324と、フィルタリアクトル部325とを有する。フィルタリアクトル部323はコモンモードリアクトル(第1のコモンモードリアクトル)であり、フィルタリアクトル部325はノーマルモードリアクトルである。
電力変換装置3の直流フィルタ部33は、実施の形態1で示したコンデンサ部331に加えて、フィルタリアクトル部332が接続される。フィルタリアクトル部332はコモンモードリアクトル(第2のコモンモードリアクトル)である。コンデンサ部331においては、2つのコンデンサが直列接続され、その両端が直流端子の正極側と負極側にそれぞれ接続される。
本実施形態の特徴は、フィルタコンデンサ部321のスター結線の中性点と、コンデンサ部331の2つのコンデンサが直列に接続された接続点とが、大地電位6に対して接地されることなく、互いに接続される点である。
ノーマルモードリアクトルとは、ノーマルモードの電流成分(正相電流成分と逆相電流成分の合計)、すなわち三相の電流を合計して零になる成分に対して、インダクタンスが大きくなるように三相が磁気結合されたものであり、単相リアクトルを3台用いるよりも小型に構成できる特徴がある。一方、ノーマルモードリアクトルは、コモンモードの電流成分(零相電流成分)、すなわち三相の電流を合計して零にならない成分に対して、インダクタンスをほとんど有さない。交流フィルタ部32において、コモンモードリアクトル(フィルタリアクトル部323)とノーマルモードリアクトル(フィルタリアクトル部325)とを別々に構成することにより装置全体の小型化を図ることができる。
コモンモードリアクトルとは、コモンモードの電流成分(零相電流成分)に対して、インダクタンスが大きくなるように三相が磁気結合されており、単相リアクトルを3台用いるよりも小型に構成できる特徴がある。一方でコモンモードリアクトルは、ノーマルモードの電流成分(正相電流成分と逆相電流成分の合計)に対して、インダクタンスをほとんど有さない。
本実施形態に示すように、ノーマルモードリアクトルとコモンモードリアクトルを分けることで、サイズ及び重量を大きくすることなく、零相電流成分に対するインダクタンスを大きくすることができる。また直流フィルタ部33にも、フィルタリアクトル部332を有することで、零相電流成分に対するインダクタンスをさらに大きくすることができる。よって交流/直流変換部31が発生する零相電圧が大きい場合においても、高い減衰効果を発揮することができる。
図7は実施の形態2における制御器の構成を示すブロック図である。制御器34は、直流母線電圧制御部341、入力電流制御部342の次に零相電圧重畳部344を設け、更に比較部343によりゲート信号345を生成する。
実施の形態1との違いは、零相電圧重畳部344を有する点にある。零相電圧重畳部344では、入力電流制御部342によって生成されるU相、V相、W相の各相電圧指令Vu*、Vv*、Vw*に、零相電圧指令Vz*が重畳される。そして以下(5)、(6)、(7)式に示すように、新に各相の電圧指令Vu**、Vv**、Vw**が計算され、比較部343に送られる。
Vu**=V×sinωt+Vz*・・・・・・・・・・・・・・・(5)
Vv**=V×sin(ωt−2π/3)+Vz*・・・・・・・・(6)
Vw**=V×sin(ωt+2π/3)+Vz*・・・・・・・・(7)
零相電圧指令Vz*を重畳する目的は、各相電圧指令のピーク値を減らすことにある。
例えば零相電圧指令Vz*として、各相電圧指令のピーク値を低減するために、(8)式に示されるような、入力交流電圧の周波数の3倍の周波数を有する零相電圧指令を重畳する。
Vz*=V/6×sin3ωt・・・・・・・・(8)
なお、零相電圧指令Vz*の与え方としては、様々な方法が考えられるが、入力交流電圧の周波数の3倍の周波数を有することが特徴である。
図8は制御器34の動作を説明するための波形図である。図8Aは入力電流制御部342による各相電圧指令を示す波形図である。図8Aにおいて、Vu*はU相電圧指令の波形を示している。Vv*はV相電圧指令の波形を示している。Vw*はW相電圧指令の波形を示している。図8Bは零相電圧指令Vz*の波形を示している。図8Cは零相電圧重畳部344により重畳された各相電圧指令の波形図である。図8Cにおいて、Vu**はU相電圧指令の波形を示している。Vv**はV相電圧指令の波形を示している。Vw**はW相電圧指令の波形を示している。
図8においては、各相電圧指令のピーク電圧Vは0.8puとして例示している。なお単位puのベースは、直流母線4の両端の電圧を±1pu(幅2pu)とした場合に対応している。
図8に示すように、入力電流制御部342による各相電圧指令Vu*、Vv*、Vw*のピーク電圧は0.8puなのに対し、零相電圧重畳部344により重畳された各相電圧指令Vu**、Vv**、Vw**のピーク電圧は0.7puである。このピーク電圧は、交流/直流変換部31の直流電圧に関係する。言い換えると、0.7/0.8=0.87倍に低減することができる。
直流電圧を低減することで、半導体スイッチング素子311のスイッチング動作に伴う損失、すなわちスイッチング損失を低減することができる。
各相のピーク電圧を軽減するように零相電圧を与えることが目的であり、3相の場合、図8に示すように1周期に3回ピーク電圧を打ち消すような零相電圧指令が必要となる。従って上記のように入力交流電圧の周波数の3倍の周波数を有する零相電圧指令を重畳することとなる。
なお、零相電圧指令の重畳により、電圧低減を図るとともに、これによってノイズが増大することに対する対策を施すことが本実施形態の特徴である。
しかし電圧指令として、入力交流電圧の3倍の周波数成分を有する零相電圧を重畳しているので、交流/直流変換部31は、実施の形態1で説明したスイッチング周波数成分の零相電圧に加えて、入力交流電圧の3倍の周波数成分の零相電圧も有することになる。
実施の形態2では、前述の通り、交流フィルタ部32と直流フィルタ部33にコモンモードリアクトル(フィルタリアクトル部323、332)を用いているので、零相電圧の減衰効果は大きくなるため、零相電圧が低周波でかつ振幅が大きくなった場合においても効果を発揮する。即ち(ノイズ電流)=(ノイズ源となる電圧)÷(ωL)なる式が成立するので、零相電圧が低周波(ωLが小)で、かつ振幅が大きい場合、ノイズ電流は大きくなる。このような場合でも交流フィルタ部32と直流フィルタ部33にコモンモードリアクトル(フィルタリアクトル部323、332)を用いているので、零相電圧の減衰効果はより顕著となる。
以下、等価回路を用いて詳細を説明する。図9は実施の形態2における電力変換装置3を用いた場合のシステム全体の零相等価回路である。零相等価回路は、変圧器2の浮遊容量2E、交流フィルタ部32におけるフィルタコンデンサ部321の零相インピーダンス321E、フィルタリアクトル部323における零相インピーダンス323E、フィルタコンデンサ部324の零相インピーダンス324E、フィルタリアクトル部325の零相インピーダンス325E、スイッチング周波数成分の零相電圧源31E、入力交流電圧の3倍の周波数成分の零相電圧源31E3、直流フィルタ部33におけるフィルタリアクトル部332の零相インピーダンス332E、コンデンサ部331の零相インピーダンス331E、直流負荷5の対地容量52Eによって表現される。
ここでフィルタコンデンサ部324の中性点はどこにも接地されていなので、零相回路には影響しない。またフィルタリアクトル部325はノーマルモードリアクトルなので、零相インピーダンス325Eはほぼ零である。
図9に示した零相等価回路において、零相電圧源31Eおよび31E3、フィルタリアクトル部323、332、フィルタコンデンサ部321およびコンデンサ部331で閉ループを形成しており、大きな減衰効果を有する。
そして第1のコモンモードリアクトル(フィルタリアクトル部323)は、フィルタコンデンサ部321と交流/直流変換部31との間に接続されている。このようにフィルタコンデンサ部321よりも内側に第1のコモンモードリアクトルを接続することで減衰効果を大きくすることができる。即ちLCフィルタを構成するにあたり、L(インダクタンス要素)が内側(ノイズ源となる電圧源側)にないと、LCフィルタのL値(インダクタンス値)を増加することにならないので、フィルタコンデンサ部321よりも内側に第1のコモンモードリアクトルを接続する。
更に第2のコモンモードリアクトル(フィルタリアクトル部332)は、コンデンサ部331と交流/直流変換部31との間に接続されている。このようにコンデンサ部331よりも内側にコモンモードリアクトルを接続することで減衰効果を大きくする。即ちLCフィルタを構成するにあたり、L(インダクタンス要素)が内側(ノイズ源となる電圧源側)にないと、LCフィルタのL値(インダクタンス値)を増加することにならないので、コンデンサ部331よりも内側にコモンモードリアクトルを接続する。
零相電圧源31E3は、入力交流電圧の3倍の周波数であるので、50Hz系統では150Hz、60Hz系統では180Hzとなり、低周波成分である。このことはキャリア信号の周波数、すなわちスイッチング周波数とほぼ同一の周波数成分を有する零相電圧との比較において低周波といえる。コモンモードリアクトル(フィルタリアクトル部323、332)およびフィルタコンデンサ部321、コンデンサ部331により、入力交流電圧の3倍の周波数よりも小さくなるように共振周波数を設定すれば、大きな減衰効果を得ることができる。入力交流電圧の3倍の周波数成分を減衰させる必要があるので、共振周波数をこの周波数成分以下に設定すれば、大きな減衰効果を得ることができる。即ちLCを含むフィルタにおける共振周波数と減衰の関係については、一般的な電気回路の原理に基づくものである。
なお本実施の形態では、コモンモードリアクトルであるフィルタリアクトル部323、332を両方接続したが、図9から明らかなように、同一の電流経路に接続されるため、どちらか一方のみを接続してもよい。
以上のように、実施の形態2に係る電力変換装置は、制御器34において、入力交流電圧の3倍の周波数の零相電圧を重畳するための零相電圧重畳部344を設けたので、直流電圧を低減でき、スイッチング損失を低減できる。さらに零相電圧重畳部344による零相電圧源31E3に対しては、交流フィルタ部32におけるコモンモードリアトル、直流フィルタ部33におけるコモンモードリアクトル及びフィルタコンデンサ部321により閉ループが形成されているので、直流負荷5及び地絡検知装置の誤動作を抑制することができる。
実施の形態3.
図10A、Bは実施の形態3による電力変換装置におけるコモンモードリアクトル部を示す回路図である。実施の形態3は、実施の形態2におけるコモンモードリアクトルの変形に関するものである。図6に示す電力変換装置3において、フィルタリアクトル部323に、図10Aに示すように、補助巻線81と抵抗82を設ける。また図6に示す電力変換装置3において、フィルタリアクトル部332に、図10Bに示すように、補助巻線81と抵抗82を追加する。図11はフィルタリアクトル部332の構造の概略を示す構成図である。図11において、磁性体コア83に直流線84が巻回されている。これにより直流線84を流れるノイズ成分である交流成分が電磁誘導により補助巻線81に交流を発生させ、抵抗82により消費させる。フィルタリアクトル部323においても同様の構成を有し、フィルタリアクトル部323においては交流線が3本となる。
フィルタリアクトル部323およびフィルタリアクトル部332は、コモンモードリアクトルであり、補助巻線81には、磁気結合によりコモンモード電流が流れる。よって補助巻線81に抵抗82を接続することで、コモンモード電流に対するインピーダンスを増加させることができる。
このようにインピーダンスを増加させることにより、実施の形態1及び実施の形態2で説明した交流/直流変換部31が発生する零相電流をさらに抑制することができる。
その他上記した構成部品の数、寸法及び材料等について適宜変更することができる。
更に本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
2 変圧器、3 電力変換装置、31 交流/直流変換部、32 交流フィルタ部、33 直流フィルタ部、34 制御器、311 半導体スイッチング素子、321 フィルタコンデンサ部、331 コンデンサ部。
本願に開示される電力変換装置は、三相の入力交流電圧を直流電圧に変換する電力変換装置であって、前記電力変換装置は、半導体スイッチング素子を有する交流/直流変換部と、スター結線された少なくとも3つのコンデンサを有するフィルタコンデンサ部を有し、前記交流/直流変換部の各交流端子に接続される交流フィルタ部と、少なくとも1つのコンデンサを有するコンデンサ部を有し、前記交流/直流変換部の直流端子に接続される直流フィルタ部と、前記半導体スイッチング素子のオン/オフを制御する制御器を備え、
前記フィルタコンデンサ部の前記少なくとも3つのコンデンサの一端部は前記スター結線における中性点に接続され、前記少なくとも3つのコンデンサの他端部は前記交流/直流変換部の各交流端子に接続され、前記コンデンサ部の前記少なくとも1つのコンデンサの一端は前記交流/直流変換部の直流端子の正極側または負極側に接続され、前記少なくとも1つのコンデンサの他端は、大地電位に直接的にも接地コンデンサを介しても接地されることなく、前記中性点に接続され、前記交流フィルタ部は第1のコモンモードリアクトルと、ノーマルモードリアクトルを有するものである。
又本願に開示される別の電力変換装置は、前記交流フィルタ部は第1のコモンモードリアクトルを有すると共に前記直流フィルタ部は第2のコモンモードリアクトルを有し、前記第1のコモンモードリアクトル、前記第2のコモンモードリアクトル及び前記フィルタコンデンサ部により前記入力交流電圧の3倍の周波数より小さくなるように共振周波数を設定したものである。
本願に開示される電力変換装置は、三相の入力交流電圧を直流電圧に変換する電力変換装置であって、前記電力変換装置は、半導体スイッチング素子を有する交流/直流変換部と、スター結線された少なくとも3つのコンデンサを有するフィルタコンデンサ部を有し、前記交流/直流変換部の各交流端子に接続される交流フィルタ部と、少なくとも1つのコンデンサを有するコンデンサ部を有し、前記交流/直流変換部の直流端子に接続される直流フィルタ部と、前記半導体スイッチング素子のオン/オフを制御する制御器を備え、
前記フィルタコンデンサ部の前記少なくとも3つのコンデンサの一端部は前記スター結線における中性点に接続され、前記少なくとも3つのコンデンサの他端部は前記交流/直流変換部の各交流端子に接続され、前記コンデンサ部の前記少なくとも1つのコンデンサの一端は前記交流/直流変換部の直流端子の正極側または負極側に接続され、前記少なくとも1つのコンデンサの他端は、大地電位に直接的にも接地コンデンサを介しても接地されることなく、前記中性点に接続され、
前記交流フィルタ部はコモンモードの電流成分に対するインダクタンスがノーマルモードの電流成分に対するインダクタンスよりも大きくなるように構成される第1のコモンモードリアクトルと、ノーマルモードの電流成分に対するインダクタンスがコモンモードの電流成分に対するインダクタンスよりも大きくなるように構成されるノーマルモードリアクトルを有するものである。
又本願に開示される別の電力変換装置は、前記交流フィルタ部は第1のコモンモードリアクトルを有すると共に前記直流フィルタ部は第2のコモンモードリアクトルを有し、前記第1のコモンモードリアクトル、前記第2のコモンモードリアクトル、前記フィルタコンデンサ部及び前記コンデンサ部により前記入力交流電圧の3倍の周波数より小さくなるように共振周波数を設定したものである。
本願に開示される電力変換装置は、三相の入力交流電圧を直流電圧に変換する電力変換装置であって、前記電力変換装置は、半導体スイッチング素子を有する交流/直流変換部と、スター結線された少なくとも3つのコンデンサを有するフィルタコンデンサ部を有し、前記交流/直流変換部の各交流端子に接続される交流フィルタ部と、少なくとも1つのコンデンサを有するコンデンサ部を有し、前記交流/直流変換部の直流端子に接続される直流フィルタ部と、前記半導体スイッチング素子のオン/オフを制御する制御器を備え、前記フィルタコンデンサ部の前記少なくとも3つのコンデンサの一端部は前記スター結線における中性点に接続され、前記少なくとも3つのコンデンサの他端部は前記交流/直流変換部の各交流端子に接続され、前記コンデンサ部の前記少なくとも1つのコンデンサの一端は前記交流/直流変換部の直流端子の正極側または負極側に接続され、前記少なくとも1つのコンデンサの他端と前記中性点とは大地電位に対し直接的にも接地コンデンサを介しても接地されることなく接続され、前記交流フィルタ部は第1のコモンモードリアクトルを有すると共に前記直流フィルタ部は第2のコモンモードリアクトルを有し、前記第1のコモンモードリアクトル、前記第2のコモンモードリアクトル、前記フィルタコンデンサ部及び前記コンデンサ部により前記入力交流電圧の3倍の周波数より小さくなるように共振周波数を設定したものである。

Claims (13)

  1. 三相の入力交流電圧を直流電圧に変換する電力変換装置であって、
    前記電力変換装置は、半導体スイッチング素子を有する交流/直流変換部と、
    スター結線された少なくとも3つのコンデンサを有するフィルタコンデンサ部を有し、前記交流/直流変換部の各交流端子に接続される交流フィルタ部と、
    少なくとも1つのコンデンサを有するコンデンサ部を有し、前記交流/直流変換部の直流端子に接続される直流フィルタ部と、
    前記半導体スイッチング素子のオン/オフを制御する制御器を備え、
    前記フィルタコンデンサ部の前記少なくとも3つのコンデンサの一端部は前記スター結線における中性点に接続され、前記少なくとも3つのコンデンサの他端部は前記交流/直流変換部の各交流端子に接続され、
    前記コンデンサ部の前記少なくとも1つのコンデンサの一端は前記交流/直流変換部の直流端子の正極側または負極側に接続され、前記少なくとも1つのコンデンサの他端は、大地電位に接地されることなく、前記中性点に接続されている電力変換装置。
  2. 前記コンデンサ部は、少なくとも2つのコンデンサを直列接続した直列接続体を有し、
    前記直列接続体は、前記交流/直流変換部の直流端子の正極側及び負極側に接続され、
    前記直列接続体の直列接続された前記少なくとも2つのコンデンサの接続点が、大地電位に接続されることなく前記中性点に接続されている請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記三相の入力交流電圧は、少なくとも1箇所が大地電位に接地される変圧器を介して供給される請求項1又は請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 前記交流フィルタ部は、第1のコモンモードリアクトルを有する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  5. 前記第1のコモンモードリアクトルは、前記フィルタコンデンサ部と前記交流/直流変換部との間に接続される請求項4に記載の電力変換装置。
  6. 前記直流フィルタ部は、第2のコモンモードリアクトルを有する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  7. 前記第2のコモンモードリアクトルは、前記コンデンサ部と前記交流/直流変換部との間に接続される請求項6に記載の電力変換装置。
  8. 前記交流フィルタ部は、ノーマルモードリアクトルを有する請求項4から請求項7のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  9. 前記制御器は、前記三相の電圧指令に前記入力交流電圧の周波数の3倍の周波数成分を有する零相電圧指令を重畳する零相電圧重畳部を有する請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  10. 前記直流フィルタ部と前記交流フィルタ部によって構成されるフィルタ回路の零相インピーダンスの共振周波数は、前記半導体スイッチング素子をオン/オフする際のスイッチング周波数よりも小さい請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  11. 前記直流フィルタ部と前記交流フィルタ部によって構成されるフィルタ回路の零相インピーダンスの共振周波数は、前記入力交流電圧の周波数の3倍よりも小さい請求項9に記載の電力変換装置。
  12. 前記第1のコモンモードリアクトルは、補助巻線と抵抗を有する請求項4に記載の電力変換装置。
  13. 前記第2のコモンモードリアクトルは、補助巻線と抵抗を有する請求項6に記載の電力変換装置。
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