JP2017038500A - 伝導性ノイズ抑制回路及びインバータ装置 - Google Patents

伝導性ノイズ抑制回路及びインバータ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】伝導性ノイズを容易に抑制できる伝導性ノイズ抑制回路等を提供する。【解決手段】伝導性ノイズを抑制する抑制部10は、交流を供給する複数の電源線のそれぞれに直列に設けられ、相互に磁気結合するコイルL1R、L1S、L1T、L1Nを有する第1のコイル部11と、第1のコイル部11に直列に接続されるとともに、複数の電源線のそれぞれに直列に設けられ、相互に磁気結合するコイルL2R、L2S、L2T、L2Nを有する第2のコイル部13と、コモンモードノイズを検出する検出コイルL1Aと、検出コイルL1Aが検出したコモンモードノイズに対応する信号を増幅する増幅部14と、第1のコイル部11と第2のコイル部13との間において複数の電源線のそれぞれに接続され、増幅部14からの出力を重畳するコンデンサC1R、C1S、C1T、C1Nを有するコンデンサ部12とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、伝導性ノイズ抑制回路及びインバータ装置に関する。
モータなどを制御するために用いられるインバータ装置は、ダイオードブリッジやスイッチング素子などによって商用の交流電圧を直流電圧に変換する整流部を備えている。そして、インバータ装置は、変換された直流電圧を、スイッチング素子によって交流電圧に変換するインバータ部を備えている。
このようなインバータ装置は、スイッチング素子の動作などに起因して、電源線を伝わって他の電子機器に影響を与える伝導性ノイズを発生する。伝導性ノイズには、電源線間で往復するノーマルモードノイズ(ディファレンシャルモードノイズ)と、電源線と接地(アース)との間を伝わるコモンモードノイズとがある。
特許文献1には、交流電源の出力を直流電圧に変換する整流器と、電力用半導体素子のスイッチング動作により直流電圧を交流電圧に変換する電力変換器とを有する系に適用される伝導性ノイズフィルタであって、電力用半導体素子のスイッチング動作時に発生するコモンモード電圧を、交流電源と整流器間の線路に接続された接地コンデンサを介して検出するコモンモード電圧検出手段と、検出したコモンモード電圧に基づいて、コモンモード電圧と同じ大きさの逆極性の相殺用電圧を発生し、この相殺用電圧を線路における交流電源と接地コンデンサの接続点との間に重畳させてコモンモード電圧を相殺する相殺用電圧源とを備える伝導性ノイズフィルタが記載されている。
特許文献2には、ハイブリッド車などの高電圧モータとそれを駆動する三相インバータ回路とからなる車載用高電圧モータ装置のコモンモード電流をコモンモードノイズ検出回路により検出し、検出した電気信号によりコモンモードノイズキャンセル回路を駆動してコモンモードノイズキャンセル電圧を発生させ、発生したコモンモードノイズキャンセル電圧は出力コンデンサを通じて車載用高電圧モータ装置に加えられ、これによりコモンモード電流がキャンセルされる車載用高電圧モータ装置用コモンモードノイズキャンセル回路装置が記載されている。
特許文献3には、検出トランスと、フィルタ装置と、電圧増幅器と、電圧印加手段とを備え、検出トランスは、主巻線と、主巻線が巻回される共通鉄心と、共通鉄心の内側に配置され各主巻線間を仕切る漏れ磁束用鉄心と、共通鉄心に均等に巻回されて主巻線に流れる電流を検出する検出巻線とを有し、漏れ磁束用鉄心には主巻線を流れるノーマルモード電流により磁束が生じてノーマルモード電流に対するインダクタンスとして作用し、共通鉄心にはノーマルモード電流と主巻線を流れるコモンモード電流により磁束が生じてコモンモード電流に対するインダクタンスとして作用する高周波電流低減装置が記載されている。
非特許文献1には、コモンモードトランスをLISNとインバータの間に挿入し、接地コンデンサでのコモンモード電圧変動を検出し、これと逆極性の電圧をコモンモードトランスに発生させることにより、電源側への漏れ電流を原理的には完全に抑制することができる低電圧化電圧型アクティブフィルタが記載されている。
特開2010−57268号公報 特開2006−333647号公報 特開2013−158085号公報
陳▲爽▼清、高久拓、五十嵐征輝、「伝導性EMIノイズのモデリングと低減技術」、2008年、富士時報、富士電機、第81巻、第6号、p.443−446
ところで、伝導性ノイズのレベルは、国際無線障害特別委員会CISPR(ComiteInternational Special des Perturbations Radioelectriques)の規格により規制されているため、伝導性ノイズを許容値以下に抑制できることが求められる。
本発明の目的は、伝導性ノイズを容易に抑制できる伝導性ノイズ抑制回路等を提供することにある。
かかる目的のもと、本発明が適用される伝導性ノイズ抑制回路は、交流を供給する複数の電源線のそれぞれに直列に設けられ、相互に磁気結合する複数のコイルを有する第1のコイル部を備える。また、伝導性ノイズ抑制回路は、前記第1のコイル部に直列に接続されるとともに、前記複数の電源線のそれぞれに直列に設けられ、相互に磁気結合する複数のコイルを有する第2のコイル部を備える。そして、伝導性ノイズ抑制回路は、前記第1のコイル部と前記第2のコイル部とのいずれか一方に磁気結合してコモンモードノイズを検出する検出コイルを備える。そしてまた、伝導性ノイズ抑制回路は、前記検出コイルが検出したコモンモードノイズに対応する信号を増幅する増幅部を備える。さらに、前記第1のコイル部と前記第2のコイル部との間において前記複数の電源線のそれぞれに接続され、前記増幅部からの出力を当該複数の電源線のそれぞれに重畳する複数のコンデンサを有するコンデンサ部とを備える。
このような伝導性ノイズ抑制回路において、前記第1のコイル部と前記第2のコイル部とのいずれか他方に磁気的に結合してコモンモードノイズを検出するとともに、前記検出コイルと直列接続される他の検出コイルをさらに備えることを特徴とすることができる。
これにより、検出するコモンモードノイズの信号が大きくできる。
また、前記第1のコイル部のコイルと前記第2のコイル部のコイルとは、トロイダルコアに巻き回されたタップ付導線で構成されていることを特徴とすることができる。
これにより、伝導性ノイズ抑制回路が小型化できる。
さらに、前記増幅部は、電流増幅器を備えることを特徴とすることができる。
これにより、コモンモードノイズの相殺が容易にできる。
また、他の観点からとらえると、本発明が適用されるインバータ装置は、交流を直流に整流する整流部と、前記整流部から出力される直流電圧を平滑化する平滑化部と、を備える。また、インバータ装置は、負荷に接続され、前記平滑化部により平滑化された直流を交流に変換して当該負荷へ出力するインバータ部と、前記整流部又は前記インバータ部において設けられ、伝導性ノイズを抑制する抑制部と、を備える。そして、前記抑制部が、交流を供給する複数の電源線のそれぞれに直列に設けられ、相互に磁気結合する複数のコイルを有する第1のコイル部を備える。また、抑制部は、前記第1のコイル部に直列に接続されるとともに、前記複数の電源線のそれぞれに直列に設けられ、相互に磁気結合する複数のコイルを有する第2のコイル部を備える。そして、抑制部は、前記第1のコイル部と前記第2のコイル部とのいずれか一方に磁気結合してコモンモードノイズを検出する検出コイルを備える。そしてまた、抑制部は、前記検出コイルが検出したコモンモードノイズに対応する信号を増幅する増幅部を備える。さらに、抑制部は、前記第1のコイル部と前記第2のコイル部との間において前記複数の電源線のそれぞれに接続され、前記増幅部からの出力を当該複数の電源線のそれぞれに重畳する複数のコンデンサを有するコンデンサ部を備える。
本発明によれば、伝導性ノイズを容易に抑制できる伝導性ノイズ抑制回路等を提供できる。
第1の実施の形態が適用されるインバータ装置を示す図である。 第1の実施の形態が適用されるインバータ装置における抑制部及び整流部のノイズを抑制する周波数帯域における交流等価回路である。(a)は、図1に対応した交流等価回路、(b)は、増幅部における演算増幅器の出力端子から見た交流等価回路である。 第1の実施の形態が適用されないインバータ装置を示す図である。 第1の実施の形態が適用されないインバータ装置の抑制部及び整流部のノイズを抑制する周波数帯域における交流等価回路である。(a)は、図3に対応した交流等価回路、(b)は、増幅部における演算増幅器の出力端子から見た交流等価回路である。 第1の実施の形態が適用されるインバータ装置の抑制部によるコモンモードノイズを説明する図である。 第2の実施の形態が適用されるインバータ装置を示す図である。 第3の実施の形態が適用されるインバータ装置を示す図である。 第4の実施の形態が適用されるインバータ装置を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。本発明の実施の形態で説明するインバータ装置(回路)は、例えばエアコンや冷蔵庫等の圧縮機に用いられるモータなどに電力を供給するために用いられる。インバータ装置は、商用の交流電源から供給される交流を直流に変換(整流)する。そして、その直流を平滑化した後に、交流に変換する。
ここでは、インバータ装置の負荷としてモータを例として説明するが、モータ以外が負荷であってもよい。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態が適用されるインバータ装置100を示す図である。インバータ装置100は、中性相(N相)を備えた三相4線式の交流電源200から交流が供給される。ここでは、第一相から第三相を、R相、S相、T相と表記する。なお、交流電源200からR相、S相、T相及びN相を供給する電源線を、R相、S相、T相及びN相の電源線と表記する。相を区別しない場合は電源線と表記する。また、後述する第1のコイル部11及び第2のコイル部13が直列に接続されていても同様に電源線と表記する。
ここでは、インバータ装置100は、負荷として三相交流で制御されるモータ300に接続されているとする。モータ300は、例えば、DCブラシレスモータである。なお、モータ300は、他の三相交流モータであってもよい。
インバータ装置100は、伝導性ノイズを抑制する抑制部10、交流電源200から供給される交流を直流に整流する整流部20を備える。また、インバータ装置100は、整流部20から出力された直流を平滑化する平滑化部30を備える。そして、インバータ装置100は、平滑化された直流を三相交流に変換して、モータ300に供給するインバータ部40を備える。
なお、図1に示すように、一部の端子は接地されている。
インバータ装置100において、交流電源200側から抑制部10、整流部20、平滑化部30、インバータ部40の順に接続されている。そして、インバータ部40がモータ300に接続されている。
抑制部10は、伝導性ノイズを抑制する。抑制部10については、後述する。
整流部20は、例えば6つの整流ダイオードD1〜D6から構成されるダイオードブリッジを備える。6つの整流ダイオードD1〜D6は、交流電源200から供給される交流を直流に整流する。整流ダイオードD1〜D6をそれぞれ区別しないときは、整流ダイオードDと表記する。
平滑化部30は、平滑コンデンサ(平滑キャパシタ)Csを備える。平滑コンデンサCsは、整流部20が整流した直流の高電圧側の配線(図1における上側の配線)と基準電圧側の配線(図1における下側の配線)との間に接続されている。
インバータ部40は、スイッチング素子Stと帰還ダイオードDfとをそれぞれ有する6つのスイッチング回路SC1〜SC6を備える。なお、スイッチング回路SC1〜SC6を区別しない場合には、スイッチング回路SCと表記する。
そして、上アームのスイッチング回路SC1と下アームのスイッチング回路SC2とが直列接続され、接続点がモータ300の端子に接続されている。そして、直列接続された上アームのスイッチング回路SC1と下アームのスイッチング回路SC2は、高電圧側の配線と基準電圧側の配線との間に設けられている。他のスイッチング回路SC3〜SC6も同様である。
なお、スイッチング素子Stには、例えば絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor))などを用いうる。
ここで、第1の実施の形態が適用されるインバータ装置100の動作を説明する。
商用の交流電源200は、伝導性ノイズを抑制する抑制部10を介して、交流電圧を整流部20に供給する。整流部20は、ブリッジ状に接続された整流ダイオードD1〜D6により、交流電源200から供給された交流電圧を直流電圧に整流する。平滑化部30は、平滑コンデンサCsにより、整流部20で整流された直流電圧の脈動を平滑化する。インバータ部40は、スイッチング回路SCにおけるスイッチング素子Stのオン・オフの制御により、モータ300に対して交流電圧を供給する。
(抑制部10)
以下では、抑制部10を説明する。抑制部10は、コモンモードノイズを検出し、フィードバックして抑制するアクティブ型の伝導性ノイズ抑制回路である。なお、電力が供給される方向において、抑制部10に対して、交流電源200側を上流側、整流部20側を下流側と表記する。
抑制部10は、第1のコイル部11、検出コイルL1、コンデンサ部12、第2のコイル部13及び増幅部14を備える。第1のコイル部11、コンデンサ部12、第2のコイル部13は、交流電源200側から、この順に接続されている。なお、第1のコイル部11が交流電源200に接続され、第2のコイル部13が整流部20に接続されている。そして、検出コイルL1が、第1のコイル部11と磁気的に結合するように設けられている。
第1のコイル部11は、R相、S相、T相、N相の電源線毎に直列に接続されたコイル(巻線)L1、L1、L1、L1を備える。ここでは、コイルL1、L1、L1、L1をそれぞれ区別しないときは、コイルL1と表記する。
ここで、コイルとは、インダクタを構成するように螺旋(ループ)状に巻かれた導線をいう。
これらのコイルL1、L1、L1、L1は、電源線の一部を構成する導線(ワイヤ)であって、1個のトロイダルコアに巻き回されて構成されている。トロイダルコアは、例えば、断面が円形の円環状(ドーナツ形状)のフェライトなどの磁性体で構成されている。トロイダルコアは鉄心と呼ばれることがある。なお、トロイダルコアは、円環状でなくともよく、四角形や三角形などの多角形の枠状であってもよい。また、断面形状も四角形や三角形などの形状であってもよい。
そして、コイルL1、L1、L1、L1は、1個のトロイダルコアに互いに隣接するように巻き回されている。よって、コイルL1、L1、L1、L1は、相互に磁気的に結合(磁気結合)している。なお、コイルL1、L1、L1、L1は、図1に“・”で示す極性になるように巻き回されている。
そして、検出コイルL1は、第1のコイル部11に磁気的に結合(磁気結合)するように設けられている。例えば、検出コイルL1は、1個のトロイダルコアにコイルL1、L1、L1、L1と隣接するよう巻き回されている。また、1個のトロイダルコアにコイルL1、L1、L1、L1が互いに隣接するように巻き回され、検出コイルL1がコイルL1、L1、L1、L1に重なるように巻き回れてもよい。なお、検出コイルL1は、図1に“・”で示す極性になるように巻き回されている。
検出コイルL1の一方の端子は、接地されている。そして、他方の端子は、後述する増幅部14に接続されている。
コイルL1、L1、L1、L1は、交流電源200から電流が流れる電源線の一部を構成する。よって、コイルL1、L1、L1、L1は、流れる電流に対応した太さの導線(ワイヤ)で構成されている。一方、検出コイルL1は、後述するように、コモンモードノイズの電流(以下では、コモンモード電流と表記する。)を検出する。よって、検出コイルL1は、コモンモード電流が検出できる太さの導線(ワイヤ)で構成されていればよい。
なお、コイルL1、L1、L1、L1は、同じインダクタンスであるとよい。
コモンモード電流は、インバータ部40のスイッチング素子Stのスイッチングにより、モータ300などの浮遊容量を介して、接地に対して漏れた高周波の電流である。よって、コモンモード電流は、R相、S相、T相、N相の電源線と接地(アース)との間で同じ方向に流れる。
インダクタであるコイルL1、L1、L1、L1は、高周波信号であるコモンモード電流に対して抵抗として働く。よって、コイルL1、L1、L1、L1は、コモンモードノイズを抑制(低減)する。しかし、第1のコイル部11では、コモンモードノイズは除去しきれない。
コモンモード電流がコイルL1、L1、L1、L1に流れると、トロイダルコアを介して検出コイルL1にコモンモード電流に比例した電流を誘起する。
すなわち、第1のコイル部11と検出コイルL1とは、電流トランスとして機能し、コモンモード電流を検出する検出トランスを構成する。
なお、ノーマルモードノイズは電源線間で往復するように流れる。よって、トロイダルコアに巻き回されたコイルL1、L1、L1、L1は、流れるノーマルモードノイズを互いに打ち消すように機能する。
コンデンサ部12は、コンデンサC1、C1、C1、C1を備えている。コンデンサC1、C1、C1、C1のそれぞれの一方の端子は、R相、S相、T相、N相のそれぞれの電源線に接続されている。コンデンサC1、C1、C1、C1のそれぞれの他方の端子は、後述する増幅部14の出力端子に共通に接続されている。すなわち、増幅部14における演算増幅器141の出力(コモンモードノイズの電流を相殺する電流)が、コンデンサC1、C1、C1、C1を介して、R相、S相、T相、N相のそれぞれの電源線に重畳される。ここでは、コンデンサC1、C1、C1、C1をそれぞれ区別しないときは、コンデンサC1と表記する。
なお、コンデンサC1、C1、C1、C1は、同じ容量であるとよい。
コンデンサC1、C1、C1、C1は、R相、S相、T相、N相の電源線間に設けられている。例えば、直列接続されたコンデンサC1とコンデンサC1とが、R相の電源線とS相の電源線との間に設けられている。よって、これらのコンデンサC1、C1、C1、C1は、R相、S相、T相、N相の電源線を流れるノーマルモードノイズを互いに打ち消すように機能する。
第2のコイル部13は、R相、S相、T相、N相の電源線毎に直列に接続されたコイルL2、L2、L2、L2を備える。これらのコイルL2、L2、L2、L2は、電源線の一部を構成する導線(ワイヤ)であって、第1のコイル部11と同様に、他の1個のトロイダルコアに巻き回されて構成されている。よって、コイルL2、L2、L2、L2は、相互に磁気的に結合(磁気結合)している。なお、コイルL2、L2、L2、L2は、図1に“・”で示す極性になるように巻き回されている。ここでは、コイルL2、L2、L2、L2をそれぞれ区別しないときは、コイルL2と表記する。
なお、コイルL2、L2、L2、L2は、同じインダクタンスであるとよい。
インダクタであるコイルL2、L2、L2、L2は、第1のコイル部11と同様に、コモンモード電流に対して抵抗として働く。よって、コイルL2、L2、L2、L2は、コモンモードノイズを抑制(低減)する。しかし、第1のコイル部11と同様に、第2のコイル部13でも、コモンモードノイズは除去しきれない。
また、トロイダルコアに巻き回されたコイルL2、L2、L2、L2は、ノーマルモードノイズを互いに打ち消すように機能する。
増幅部14は、演算増幅器(オペアンプ)141、抵抗R1、R2、R3及びコンデンサC2、C3を備えている。検出コイルL1の他方の端子は、抵抗R1を介して接地されている。
抵抗R1の接地されていない側の端子は、演算増幅器141の非反転入力端子(図1では“+”と表記し、以下では非反転入力端子(+)と表記する。)に接続されている。
コンデンサC2は帰還コンデンサ、抵抗R3は帰還抵抗であって、並列接続されている。そして、コンデンサC2及び抵抗R3のそれぞれの一方の端子は、演算増幅器141の反転入力端子(図1では“−”と表記し、以下では反転入力端子(−)と表記する。)に接続されている。一方、コンデンサC2及び抵抗R3のそれぞれの他方の端子は、演算増幅器141の出力端子に接続されている。そして、演算増幅器141の反転入力端子(−)は、抵抗R2を介して接地されている。さらに、位相を調整するためのコンデンサC3が、演算増幅器141の出力端子と、演算増幅器141の駆動電源端子(不図示)との間に設けられている。ここでは、演算増幅器141は、電流増幅器として構成されている。
抑制部10は、次のように動作する。
まず、第1のコイル部11において、検出コイルL1が、R相、S相、T相、N相の電源線におけるコモンモードノイズ(コモンモード電流)を検出する。次に、増幅部14の演算増幅器141が、コモンモード電流を増幅して、コンデンサ部12を介して、R相、S相、T相、N相のそれぞれの電源線に供給(重畳)する。なお、演算増幅器141は、コモンモードノイズを打ち消す(相殺する)ようにコモンモード電流を増幅する。よって、R相、S相、T相、N相の電源線におけるコモンモードノイズが抑制される。
なお、コンデンサ部12のコンデンサC1、C1、C1、C1により、R相、S相、T相、N相のそれぞれの電源線のコモンモードノイズのレベルに対応して、重畳する電流が設定される。
なお、上記では、増幅部14は、検知されたコモンモード電流を増幅するとしたが、コモンモード電流が変換された電圧(コモンモード電圧)を増幅するようにしてもよい。
以上説明したように、抑制部10は、伝導性ノイズであるノーマルモードノイズ及びコモンモードノイズを抑制する。
次に、第2のコイル部13の機能について説明する。
図2は、第1の実施の形態が適用されるインバータ装置100における抑制部10及び整流部20のノイズを抑制する周波数帯域における交流等価回路である。図2(a)は、図1に対応した交流等価回路、図2(b)は、増幅部14における演算増幅器141の出力端子から見た交流等価回路である。
コモンモードノイズは、高周波信号(交流的)である。よって、コイルL1、L2は、交流的には抵抗として機能し、コンデンサC1は、交流的には短絡(ショート)となる。また、交流電源200のR相、S相、T相、N相は、交流的には短絡(ショート)となる。そして、整流部20の整流ダイオードDは、交流的には短絡(ショート)となる。
よって、図2(a)、(b)では、コイルL1、L2は抵抗の記号で表記し、コンデンサC1は線で結んでいる。なお、整流部20の整流ダイオードDはそのままダイオードの記号で表記している。
図2(a)に示すように、増幅部14における演算増幅器141の非反転入力端子(+)には、検出コイルL1及び抵抗R1が並列接続されている。検出コイルL1は、交流的には抵抗として機能する。よって、演算増幅器141の非反転入力端子(+)に対するインピーダンスが高い。よって、第1のコイル部11が検出したコモンモード電流に対応する電圧が高くなる。よって、コモンモード電流に対応する電圧が演算増幅器141に入力されやすくなるとともに、コモンモード電流の変化に追随しやすくなり、コモンモードノイズが精度よく抑制できる。
なお、コモンモードノイズの検出方法として、コンデンサ部12と同様の複数のコンデンサを介して検出することが考えられる。この場合、図2(a)における第1のコイル部11がコンデンサ部12と同様な構成になる。コンデンサは、交流的に短絡(ショート)となるため、演算増幅器141の非反転入力端子(+)に対するインピーダンスが低くなり、コモンモード電流に対応する電圧が低くなってしまう。よって、コモンモード電流に対応する電圧が演算増幅器141に入力されにくく、コモンモード電流の変化に追随しづらい。
そこで、第1の実施の形態が適用される抑制部10では、コモンモードノイズ(コモンモード電流)の検出を、検出コイルL1で行っている。このため、演算増幅器141の入力端子(非反転入力端子(+))に対するインピーダンスを高く設定できる。
一方、図2(b)に示すように、増幅部14における演算増幅器141の出力端子は、第1のコイル部11のコイルL1、L1、L1、L1をそれぞれ介して接地される。また、演算増幅器141の出力端子は、第2のコイル部13のコイルL2、L2、L2のそれぞれと整流部20の整流ダイオードD1〜D6との直列接続を介して接地される。なお、コイルL2は、整流ダイオードDを介さずに接地される。
このとき、整流ダイオードD1〜D6は交流的に短絡(ショート)である。しかし、コイルL1、L1、L1、L1及びコイルL2、L2、L2、L2は交流的には抵抗として機能する。よって、演算増幅器141の負荷は、インピーダンスが高い。よって、演算増幅器141の出力端子は、高い電圧でコモンモードノイズを打ち消す(相殺する)電流を出力できる。
一例として、コモンモードノイズを抑制するために必要な演算増幅器141の出力電圧は、±20V程度である。このとき、出力電流は、±0.3A程度となる。
このような出力電圧及び出力電流は、広く用いられている演算増幅器(オペアンプ)で対応しうる。
なお、コモンモードノイズを打ち消す(相殺する)電流または電圧を、コンデンサC1の代わりに、電源線に直列接続されたインダクタを介して行うことが考えられる。この際、低いインピーダンスの駆動回路(例えばプッシュプル型のトランジスタ回路)で電流を供給すると、インダクタのインダクタンスが変動し、電源線に流れる電流を変動させてしまう。
これに対して、第1の実施の形態が適用される抑制部10では、演算増幅器141の負荷が第1のコイル部11のコイルL1と第2のコイル部13のコイルL2との並列接続となっている。よって、インピーダンスが高い。これにより、電源線に流れる電流に与える影響が抑制されている。
図3は、第1の実施の形態が適用されないインバータ装置110を示す図である。
図3に示すように、第1の実施の形態が適用されないインバータ装置110は、図1のインバータ装置100が備える第2のコイル部13を備えない。さらに、次に説明するように、N相を備えない。よって、N相の電源線などを破線で示す。すなわち、インバータ装置110は、三相3線式の交流電源200により交流が供給される。他の構成は、図1に示した第1の実施の形態が適用されるインバータ装置100と同様であるので、説明を省略する。
図4は、第1の実施の形態が適用されないインバータ装置110の抑制部10及び整流部20のノイズを抑制する周波数帯域における交流等価回路である。図4(a)は、図3に対応した交流等価回路、図4(b)は、増幅部14における演算増幅器141の出力端子から見た交流等価回路である。
図2(a)、(b)と同様に、コイルL1は、交流的には抵抗として機能し、コンデンサC1は、交流的には短絡(ショート)となる。また、交流電源200のR相、S相、T相、N相は、交流的には短絡(ショート)となる。そして、整流部20の整流ダイオードDは、交流的には短絡(ショート)となる。
増幅部14における演算増幅器141の非反転入力端子(+)に関しては、図1、図2(a)に示した第1の実施の形態が適用されるインバータ装置100と同様である。すなわち、演算増幅器141の非反転入力端子(+)に対するインピーダンスが高い。よって、第1のコイル部11において検出されたコモンモード電流に対応する電圧が高くなり、増幅部14の演算増幅器141に入力されやすい。
一方、図4(b)に示すように、増幅部14における演算増幅器141の出力端子は、整流部20の整流ダイオードD1〜D6を介して接地される。このとき、整流ダイオードD1〜D6は、接地に対して、電流の流れる向きが交互に接続される。よって、演算増幅器141の出力端子からの電圧が正負のいずれであっても、整流ダイオードD1〜D6のいずれかにより順方向で接地される。
例えば、シリコンダイオードの場合、順方向の電圧が低く、30Aの電流を流しても電圧は1.5V程度である。
すなわち、コンデンサ部12を介して、コモンモード電流を打ち消すための電流を供給しようとすると、低電圧で大電流を供給することが必要となる。しかし、広く用いられている演算増幅器141では、例えば1.5Vの電圧で30Aの電流を供給することは難しい。
なお、N相の電源線があると、図4(b)に示すように、演算増幅器141の出力端子が、接地されてしまう。このため、第1の実施の形態が適用されないインバータ装置110では、N相の電源線を用いることができない。
以上説明したように、第1の実施の形態が適用されるインバータ装置100では、抑制部10は、第1のコイル部11及び第2のコイル部13を備えている。これによって、演算増幅器141の入力端子(非反転入力端子(+))から見たインピーダンスが高い。これにより、検出されたコモンモード電流の変動に対して追随しやすい。よって、精度よくコモンモードノイズが抑制できる。また、演算増幅器141の出力端子から見たインピーダンスが高い。これにより、広く用いられている演算増幅器141が適用できる。
すなわち、コモンモードノイズを含む伝導性ノイズが容易に抑制できる。
図5は、第1の実施の形態が適用されるインバータ装置100の抑制部10によるコモンモードノイズを説明する図である。図5における縦軸は、擬似電源回路網(LISN:Line Impedance Stabilization Network)のノイズ測定用抵抗の両端の電圧降下である雑音端子電圧(dB(μV))である。横軸は、周波数(MHz)である。また、図5には、国際無線障害特別委員会CISPRにより設定された許容値を示している。
第1の実施の形態が適用されるインバータ装置100において、増幅部14は、演算増幅器141を駆動する駆動電源が供給される(オン)と動作し、駆動電源が供給されない(オフ)と動作しない。図5には、演算増幅器141のオンの状態(増幅部オン)とオフの状態(増幅部オフ)とを記載している。
増幅部オンでは、演算増幅器141が動作し、コイルL1が検知したコモンモード電流が増幅される。よって、コモンモード電流を打ち消す電流が、コンデンサ部12からR相、S相、T相、N相のそれぞれの電源線に供給(重畳)される。すなわち、増幅部オンでは、抑制部10が動作している。
一方、増幅部オフでは、演算増幅器141は動作せず、コイルL1が検知したコモンモード電流が増幅されない。よって、コモンモード電流を打ち消す電流は、コンデンサ部12からR相、S相、T相、N相のそれぞれの電源線に供給(重畳)されない。すなわち、増幅部オフでは、抑制部10が動作していない。
図5において、増幅部オンと増幅部オフとを比較すると、増幅部オフでは、0.5MHz以下の周波数帯において、雑音端子電圧が許容値を超えている。しかし、増幅部オンでは、雑音端子電圧が許容値を下回っている。
第1の実施の形態が適用されるインバータ装置100では、抑制部10により、コモンモードノイズが抑制されている。すなわち、抑制部10により、伝導性ノイズが抑制されている。
そして、第1の実施の形態が適用されるインバータ装置100では、N相の電源線に係る伝導性ノイズについても、抑制されている。
また、抑制部10における増幅部14の演算増幅器141を、電流増幅器としている。これにより、コモンモード電流を打ち消す(相殺する)電流が制御しやすくしている。
なお、上記においては、検出コイルL1を第1のコイル部11に磁気結合させた。しかし、検出コイルL1を第2のコイル部13に磁気結合させてもよい。同様に動作する。
[第2の実施の形態]
図1に示した第1の実施の形態のインバータ装置100は、三相4線式の交流電源200から交流が供給された。第2の実施の形態のインバータ装置100は、三相3線式の交流電源200から交流が供給される。
図6は、第2の実施の形態が適用されるインバータ装置100を示す図である。
図6に示すように、第2の実施の形態のインバータ装置100は、図1のインバータ装置100において、N相の電源線を備えない。すなわち、三相3線式の交流電源200に対応する。他の構成は、図1に示した第1の実施の形態が適用されるインバータ装置100と同様であるので、同じ符号を付して説明を省略する。
三相3線式の交流電源200を用いるインバータ装置100でも、第1の実施の形態で説明したように、抑制部10により、伝導性ノイズが抑制される。
[第3の実施の形態]
第1の実施の形態が適用されるインバータ装置100及び第2の実施の形態が適用されるインバータ装置100は、三相の交流電源200から交流が供給された。これに対して、第3の実施の形態が適用されるインバータ装置100は、単相2線式の交流電源200から交流が供給される。
図7は、第3の実施の形態が適用されるインバータ装置100を示す図である。
図7に示すように、第3の実施の形態が適用されるインバータ装置100は、図1のインバータ装置100において、R相、S相をX相、Y相とし、T相、N相を備えない。そして、整流部20は、4個の整流ダイオードD1〜D4を備えている。すなわち、単相2線式の交流電源200に対応する。他の構成は、図1に示した第1の実施の形態が適用されるインバータ装置100と同様であるので、同じ符号を付して説明を省略する。なお、RをXに、SをYに置き換えている。
単相2線式の交流電源200を用いるインバータ装置100でも、第1の実施の形態で説明したように、抑制部10により、伝導性ノイズが抑制される。
[第4の実施の形態]
第1の実施の形態が適用されるインバータ装置100では、第1のコイル部11に検出コイルL1を磁気結合させた。第4の実施の形態が適用されるインバータ装置100では、抑制部10の第2のコイル部13に検出コイルL2をさらに磁気結合させている。検出コイルL2もコモンモード電流を検出する。
図8は、第4の実施の形態が適用されるインバータ装置100を示す図である。
図8の第4の実施の形態が適用されるインバータ装置100では、第2のコイル部13に対しても、検出コイルL2が追加されている。そして、検出コイルL1の一方の端子は、接地されず、検出コイルL2の一方の端子と接続されている。そして、検出コイルL2の他方の端子が接地されている。
他の構成は、図1に示した第1の実施の形態が適用されるインバータ装置100と同様であるので、同じ符号を付して説明を省略する。
このように、検出コイルL1、L2を設けることで、インピーダンスが大きくなり、コモンモード電流に対して取り出される信号が大きくなる。よって、コモンモード電流の変化により追随しやすくなり、コモンモードノイズがより精度よく抑制できる。
この場合、第1のコイル部11のコイルL1と第2のコイル部13のコイルL2とを、タップ付導線(ワイヤ)で構成し、一個のトロイダルコアに巻き回す。そして、導線(ワイヤ)の一方を交流電源200側のR相の電源線に接続し、導線(ワイヤ)の他方を負荷側(整流部20を含む下流側)のR相の電源線に接続する。そして、タップにコンデンサC1を接続する。他のコイルL1、L1、L1及びコイルL2、L2、L2も同様とする。そして、検出コイルL1及び検出コイルL2も同様に、導線(ワイヤ)を一個のトロイダルコアに巻き回す。
このようにすることで、第1のコイル部11と第2のコイル部13とを一つにできる。
なお、コイルL1、L1、L1、L1と検出コイルL1とを一方のトロイダルコアに巻き回し、コイルL2、L2、L2、L2と検出コイルL2とを他のトロイダルコアに巻き回してもよい。このようにすることで、第1のコイル部11及び検出コイルL1を組み合わせた部品と、第2のコイル部13及び検出コイルL2を組み合わせた部品とが同じになる。よって、部品の製造及び管理が容易になる。
なお、第2又は第3の実施の形態が適用されるインバータ装置100の抑制部10の第2のコイル部13に対して検出コイルL2を設けてもよい。
第1の実施の形態から第4の実施の形態が適用されるインバータ装置100では、交流電源200と整流部20との間に抑制部10を設けた。インバータ部40とインバータ装置100の負荷であるモータ300との間に抑制部10を設けてもよい。すなわち、抑制部10は、交流を供給する電源線に設ければよい。
第1の実施の形態から第4の実施の形態において示したインバータ装置100は、一例である。よって、インバータ装置100は、説明した以外の電子部材(抵抗、コンデンサ、コイルなど)や回路を含んで構成されていてもよい。
第1の実施の形態から第4の実施の形態では、インバータ装置100において、伝導性ノイズを抑制する抑制部10を説明した。
しかし、伝導性ノイズを抑制する抑制部10は、インバータ装置100以外の伝導性ノイズを発生する装置に適用されてもよい。
その他、本発明の趣旨に反しない限りにおいて様々な変形や実施の形態の組み合わせを行っても構わない。
10…抑制部、11…第1のコイル部、12…コンデンサ部、13…第2のコイル部、14…増幅部、20…整流部、30…平滑化部、40…インバータ部、100、110…インバータ装置、141…演算増幅器、200…交流電源、300…モータ、C1、C1、C1、C1、C1、C1、C1、C2、C3…コンデンサ、Cs…平滑コンデンサ、D、D1〜D6…整流ダイオード、Df…帰還ダイオード、L1、L1、L1、L1、L1、L2、L2、L2、L2、L2…コイル、L1A、L2…検出コイル、R1〜R3…抵抗、SC、SC1〜SC6…スイッチング回路、St…スイッチング素子

Claims (5)

  1. 交流を供給する複数の電源線のそれぞれに直列に設けられ、相互に磁気結合する複数のコイルを有する第1のコイル部と、
    前記第1のコイル部に直列に接続されるとともに、前記複数の電源線のそれぞれに直列に設けられ、相互に磁気結合する複数のコイルを有する第2のコイル部と、
    前記第1のコイル部と前記第2のコイル部とのいずれか一方に磁気結合してコモンモードノイズを検出する検出コイルと、
    前記検出コイルが検出したコモンモードノイズに対応する信号を増幅する増幅部と、
    前記第1のコイル部と前記第2のコイル部との間において前記複数の電源線のそれぞれに接続され、前記増幅部からの出力を当該複数の電源線のそれぞれに重畳する複数のコンデンサを有するコンデンサ部と
    を備える伝導性ノイズ抑制回路。
  2. 前記第1のコイル部と前記第2のコイル部とのいずれか他方に磁気的に結合してコモンモードノイズを検出するとともに、前記検出コイルと直列接続される他の検出コイルをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の伝導性ノイズ抑制回路。
  3. 前記複数の電源線のそれぞれにおける前記第1のコイル部のコイルと前記第2のコイル部のコイルとは、トロイダルコアに巻き回されたタップ付導線で構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の伝導性ノイズ抑制回路。
  4. 前記増幅部は、電流増幅器を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の伝導性ノイズ抑制回路。
  5. 交流を直流に整流する整流部と、
    前記整流部から出力される直流電圧を平滑化する平滑化部と、
    負荷に接続され、前記平滑化部により平滑化された直流を交流に変換して当該負荷へ出力するインバータ部と、
    前記整流部又は前記インバータ部において設けられ、伝導性ノイズを抑制する抑制部と、を備え、
    前記抑制部が、
    交流を供給する複数の電源線のそれぞれに直列に設けられ、相互に磁気結合する複数のコイルを有する第1のコイル部と、
    前記第1のコイル部に直列に接続されるとともに、前記複数の電源線のそれぞれに直列に設けられ、相互に磁気結合する複数のコイルを有する第2のコイル部と、
    前記第1のコイル部と前記第2のコイル部とのいずれか一方に磁気結合してコモンモードノイズを検出する検出コイルと、
    前記検出コイルが検出したコモンモードノイズに対応する信号を増幅する増幅部と、
    前記第1のコイル部と前記第2のコイル部との間において前記複数の電源線のそれぞれに接続され、前記増幅部からの出力を当該複数の電源線のそれぞれに重畳する複数のコンデンサを有するコンデンサ部と、を備えることを特徴とするインバータ装置。
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