JP2009148058A - 能動フィルタ装置及び電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】安価で且つ小型化を図ることができる能動フィルタ装置及び電力変換装置。
【解決手段】電源線1a〜1cと検出線10aとが挿通され、検出線10aによりコモンモード電流をゲイン1の検出比で検出し、第1コモンモード電流検出信号を出力する電流トランス10と、第1コモンモード電流検出信号を増幅度1で増幅して、第1コンデンサ12aを介して接地相の電源線1bと接地との間に流す増幅器11と、電源線と検出線20aと増幅器11の出力とが挿通され、検出線20aによりコモンモード電流と増幅器11の出力電流との差をゲイン1の検出比で検出し、第2コモンモード電流検出信号を出力する電流トランス20と、第2コモンモード電流検出信号を増幅度1で増幅して、第2コンデンサ22aを介して接地相の電源線と接地との間に流す増幅器21とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力変換機器に設けるフィルタ装置に関し、特に、スイッチングに起因するコモンモード電流及びEMIノイズが交流系統に流れ出る量を低減するための能動フィルタ装置及び能動フィルタ装置を入力側に設けた電力変換装置に関する。
電力用半導体素子の特性向上に伴い、スイッチング周波数の高周波化を実現できるようになってきた。無停電電源装置や通信用電源装置に代表される電力変換装置は、高速応答や低騒音への要求、フィルタの小型化要求などからPWM制御を用いた高周波スイッチング方式が広く用いられる。
スイッチング周波数の高周波化が進むに連れて、直流リンク部やケーブルを介して、大地に流れる高周波漏れ電流が大きくなってきている。この高周波漏れ電流は、交流系統に流れ込みノイズとなって、交流系統に接続された他の装置に対して悪影響を与え社会的な問題となってきている。例えば、無停電電源装置において特に直流側に大容量の蓄電池をフローティングで接続する場合、長くなった直流ケーブルから大きな高周波漏れ電流が大地に流れる傾向にあり、この高周波漏れ電流が交流系統に流れ込む。
交流系統に流出する高周波漏れ電流を低減する方法として、例えば、特許文献1に記載された能動フィルタ装置が知られている。図11は特許文献1の図17に示す従来のノイズ低減装置及び電力変換装置の構成図である。この電力変換装置は、ノイズフィルタ部51、整流平滑回路部52、電力変換回路部53、漏れ電流検出器54、増幅回路55とを備える。
ノイズフィルタ部51は、電力変換回路部53のスイッチング素子で発生するスイッチングノイズが交流電源56側に流出するのを低減する。整流平滑回路部52は、4つのダイオードD61〜D64からなるブリッジ整流回路と、コンデンサC64とからなる。電力変換回路部53は、インバータ又はスイッチングレギュレータ等を備え、直流電力を所定の交流電力又は直流電力に変換し、モータ等の負荷R60に供給する。漏れ電流検出器54は、主電源線と検出線をトロイダルコアに貫通させた零相変流器によって構成され、主電源線に流れる漏れ電流を電流の差として検出する。増幅回路55は、漏れ電流検出器54が検出した電流の差を増幅する。
このような構成によれば、モータ等の負荷R60は、対地間容量を有し、負荷R60から漏れた漏れ電流は、負荷R60の対地間容量(図示せず)を介して接地ラインへと流れる。この漏れ電流は、交流電源56、ノイズフィルタ部51、漏れ電流検出器54、電力変換回路部53を経て負荷R60に戻る。
漏れ電流検出器54は、漏れ電流(以下、コモンモード電流と称する。)を主電源線に流れる電流の差として検出し、増幅回路55は、電流の差を増幅し、コモンモード電流を相殺するための補償電流を、低周波分離コンデンサC65を介して接地ラインに供給する。
しかし、図11に示す電力変換装置では、補償電流に対して、検出される漏れ電流が小さいため、主電源線に流れる電流の差を高い増幅率で増幅しなければならない。負荷R60の対地間容量が大きければ大きい程、コンデンサC65を介して接地ラインに流れるコモンモード電流は大きくなる。
しかし、図11に示すフィードバック方式では、増幅回路55の増幅率を大きくすると、位相補償を正確に行わなければ、発振し易くなり、回路の動作が不安定になるという課題を有していた。
そこで、この課題を解決したものとして、図12に示すものがある。図12は特許文献1の図1に示す従来のノイズ低減装置及び電力変換装置の他の一例の構成図である。この電力変換装置は、ノイズフィルタ部101、整流平滑回路部102、電力変換回路部103、ノイズ低減回路部104を備える。
ノイズ低減回路部104は、零相変流器121、増幅回路122、定電圧回路123を備える。零相変流器121は、コアに巻回された主電源線と検出線の巻数比を1:1に設定し、コモンモード電流を検出比1で検出する。検出電流は零相変流器121の検出線に誘起され、増幅回路122は、検出された電流を増幅率1で増幅する。ノイズ低減回路部104は、この電流を補償電流として、コモンモード電流を相殺するためにコモンモード電流とは逆向きに、コンデンサC6を介して接地ラインに供給する。
即ち、コモンモード電流を増幅率が1で検出し、コモンモード電流を増幅率が1で交流系統105に戻すことで、交流系統105に流出するコモンモード電流を低減できる。また、増幅回路122の増幅率が1であるので、発振等は発生しなくなる。さらに、このフィードフォワード方式では、図11と比較して増幅回路122を小型化できる。
特開2003−174777号公報(図1、図17)
しかしながら、コモンモード電流を相殺する方式においては、検出した電流を増幅率1で増幅し、電源線に逆向きの電流を流す。このとき、検出誤差や増幅誤差がある場合には、コモンモード電流をうまく相殺できず、交流電源側にコモンモード電流が流出する。
このため、高感度の電流検出器と高速応答の増幅器が必要であった。一般に、電流検出器の感度と測定範囲にはトレードオフの関係があり、増幅器の応答速度と出力容量にもトレードオフの関係がある。このため、それらが両立するためには、装置が大型になるという問題があった。
本発明は、発生するノイズを低減し、安価で且つ小型化を図ることができる能動フィルタ装置及び電力変換装置を提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1の発明は、3つの電源線の内の1つの電源線を接地相とする三相交流電源と前記三相交流電源から供給された交流電力を所定の交流電力又は直流電力に変換して負荷に供給し且つ筐体に接地端子を有する電力変換装置との間に設けられ、前記電源線に流れるコモンモード電流によるノイズを低減する能動フィルタ装置であって、前記電源線と第1検出線とが挿通され、前記第1検出線により前記コモンモード電流をゲイン1の検出比で検出し、第1コモンモード電流検出信号を出力する第1電流検出手段と、前記第1コモンモード電流検出信号を増幅度1で増幅して、第1コンデンサを介して前記接地相の電源線と接地との間に流す第1増幅手段と、前記電源線と第2検出線と前記第1増幅手段の出力とが挿通され、前記第2検出線により前記コモンモード電流と前記第1増幅手段の出力電流との差をゲイン1の検出比で検出し、第2コモンモード電流検出信号を出力する第2電流検出手段と、前記第2コモンモード電流検出信号を増幅度1で増幅して、第2コンデンサを介して前記接地相の電源線と接地との間に流す第2増幅手段とを有することを特徴とする。
請求項2の発明は、3つの電源線の内の1つの電源線を接地相とする三相交流電源と前記三相交流電源から供給された交流電力を所定の交流電力又は直流電力に変換して負荷に供給し且つ筐体に接地端子を有する電力変換装置との間に設けられ、前記電源線に流れるコモンモード電流によるノイズを低減する能動フィルタ装置であって、前記電源線と第1検出線とが挿通され、前記第1検出線により前記コモンモード電流をゲイン1/N1(N1≧2)の検出比で検出し、第1コモンモード電流検出信号を出力する第1電流検出手段と、前記第1コモンモード電流検出信号を増幅度N1で増幅して、第1コンデンサを介して前記接地相の電源線と接地との間に流す第1増幅手段と、前記電源線と第2検出線と前記第1増幅手段の出力とが挿通され、前記第2検出線により前記コモンモード電流と前記第1増幅手段の出力電流との差をゲイン1/N2(N2≧2)の検出比で検出し、第2コモンモード電流検出信号を出力する第2電流検出手段と、前記第2コモンモード電流検出信号を増幅度N2で増幅して、第2コンデンサを介して前記接地相の電源線と接地との間に流す第2増幅手段とを有することを特徴とする。
請求項3の発明は、3つの電源線の内の1つの電源線を接地相とする三相交流電源と前記三相交流電源から供給された交流電力を所定の交流電力又は直流電力に変換して負荷に供給し且つ筐体に接地端子を有する電力変換装置との間に設けられ、前記電源線に流れるコモンモード電流によるノイズを低減する能動フィルタ装置であって、前記電源線と第1検出線とが挿通され、前記第1検出線により前記コモンモード電流をゲイン1/N1(N1≧2)の検出比で検出し、第1コモンモード電流検出信号を出力する第1電流検出手段と、前記第1コモンモード電流検出信号を増幅度1で増幅して、第1コンデンサを介して前記接地相の電源線と接地との間に流す第1増幅手段と、前記第1コンデンサの(N1−1)倍のアドミタンスを有し、前記第1増幅手段と略同電位の端子から、前記接地相の電源線又は接地に電流を流す第3コンデンサと、前記電源線と第2検出線と前記第1増幅手段の出力とが挿通され、前記第2検出線により前記コモンモード電流と前記第1増幅手段の出力電流との差をゲイン1/N2(N2≧2)の検出比で検出し、第2コモンモード電流検出信号を出力する第2電流検出手段と、前記第2コモンモード電流検出信号を増幅度1で増幅して、第2コンデンサを介して前記接地相の電源線と接地との間に流す第2増幅手段と、前記第2コンデンサの(N2−1)倍のアドミタンスを有し、前記第2増幅手段と略同電位の端子から、前記接地相の電源線又は接地に電流を流す第4コンデンサとを有することを特徴とする。
請求項4の発明は、3つの電源線が接続される三相交流電源と前記三相交流電源から供給された交流電力を所定の交流電力又は直流電力に変換して負荷に供給し且つ筐体に接地端子を有する電力変換装置との間に設けられ、前記電源線に流れるコモンモード電流によるノイズを低減する能動フィルタ装置であって、前記三相交流電源をコンデンサで分圧して得られる仮想中性点電位を有し、前記電源線と第1検出線とが挿通され、前記第1検出線により前記コモンモード電流をゲイン1の検出比で検出し、第1コモンモード電流検出信号を出力する第1電流検出手段と、前記第1コモンモード電流検出信号を増幅度1で増幅して、第1コンデンサを介して前記仮想中性点と接地との間に流す第1増幅手段と、前記電源線と第2検出線と前記第1増幅手段の出力とが挿通され、前記第2検出線により前記コモンモード電流と前記第1増幅手段の出力電流との差をゲイン1の検出比で検出し、第2コモンモード電流検出信号を出力する第2電流検出手段と、前記第2コモンモード電流検出信号を増幅度1で増幅して、第2コンデンサを介して前記仮想中性点と接地との間に流す第2増幅手段とを有することを特徴とする。
請求項5の発明は、3つの電源線が接続される三相交流電源と前記三相交流電源から供給された交流電力を所定の交流電力又は直流電力に変換して負荷に供給し且つ筐体に接地端子を有する電力変換装置との間に設けられ、前記電源線に流れるコモンモード電流によるノイズを低減する能動フィルタ装置であって、前記三相交流電源をコンデンサで分圧して得られる仮想中性点電位を有し、前記電源線と第1検出線とが挿通され、前記第1検出線により前記コモンモード電流をゲイン1/N1(N1≧2)の検出比で検出し、第1コモンモード電流検出信号を出力する第1電流検出手段と、前記第1コモンモード電流検出信号を増幅度N1で増幅して、第1コンデンサを介して前記仮想中性点と接地との間に流す第1増幅手段と、前記電源線と第2検出線と前記第1増幅手段の出力とが挿通され、前記第2検出線により前記コモンモード電流と前記第1増幅手段の出力電流との差をゲイン1/N2(N2≧2)の検出比で検出し、第2コモンモード電流検出信号を出力する第2電流検出手段と、前記第2コモンモード電流検出信号を増幅度N2で増幅して、第2コンデンサを介して前記仮想中性点と接地との間に流す第2増幅手段とを有することを特徴とする。
請求項6の発明は、3つの電源線が接続される三相交流電源と前記三相交流電源から供給された交流電力を所定の交流電力又は直流電力に変換して負荷に供給し且つ筐体に接地端子を有する電力変換装置との間に設けられ、前記電源線に流れるコモンモード電流によるノイズを低減する能動フィルタ装置であって、前記三相交流電源をコンデンサで分圧して得られる仮想中性点電位を有し、前記電源線と第1検出線とが挿通され、前記第1検出線により前記コモンモード電流をゲイン1/N1(N1≧2)の検出比で検出し、第1コモンモード電流検出信号を出力する第1電流検出手段と、前記第1コモンモード電流検出信号を増幅度1で増幅して、第1コンデンサを介して前記仮想中性点と接地との間に流す第1増幅手段と、前記第1コンデンサの(N1−1)倍のアドミタンスを有し、前記第1増幅手段と略同電位の端子から、前記仮想中性点又は接地に電流を流す第3コンデンサと、前記電源線と第2検出線と前記第1増幅手段の出力とが挿通され、前記第2検出線により前記コモンモード電流と前記第1増幅手段の出力電流との差をゲイン1/N2(N2≧2)の検出比で検出し、第2コモンモード電流検出信号を出力する第2電流検出手段と、前記第2コモンモード電流検出信号を増幅度1で増幅して、第2コンデンサを介して前記仮想中性点と接地との間に流す第2増幅手段と、前記第2コンデンサの(N2−1)倍のアドミタンスを有し、前記第2増幅手段と略同電位の端子から、前記仮想中性点又は接地に電流を流す第4コンデンサとを有することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか1項記載の能動フィルタ装置において、前記第1電流検出手段及び前記第2電流検出手段よりも前記三相交流電源側で交流電源電圧を入力し、整流平滑して所定の直流電圧を生成し、前記第1増幅手段及び前記第2増幅手段に供給する直流電源を備えることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項7記載の能動フィルタ装置において、前記直流電源の負極又は正極が前記接地相の電源線又は前記仮想中性点に接続されることを特徴とする。
請求項9の発明は、三相交流電源から供給された交流電力を所定の交流電力又は直流電力に変換して負荷に供給する電力変換装置において、請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の能動フィルタ装置を入力側に設けたことを特徴とする。
本発明によれば、第1電流検出手段がコモンモード電流をゲイン1の検出比で検出し、第1増幅手段は、検出された第1コモンモード電流検出信号を増幅度1で増幅して、第1コンデンサを介して接地相の電源線と接地との間に流すことで、コモンモード電流をほぼ相殺する。第2電流検出手段は、第1電流検出手段で相殺することができなかった残留コモンモード電流を検出し、第2増幅手段は、検出された第2コモンモード電流検出信号を増幅度1で増幅し、第2コンデンサを介して接地相の電源線と接地との間に流すことで、残留コモンモード電流を相殺する。
即ち、第1増幅手段でコモンモード電流を大まかに除去し、第2増幅手段を用いて、第1増幅手段で除去できなかったコモンモード電流を除去する。交流電源(交流系統)に流出するコモンモード電流は、第2フィルタの感度で決定される。このため、第1フィルタに高感度の電流検出器及び高速応答の増幅器を必要とせず、検出感度の広い電流検出器及び大容量の増幅器を使用できる。第2フィルタは、第1フィルタを通過したコモンモード電流を除去するため、検出範囲の広い電流検出器及び大容量の増幅器を必要としない。
また、それぞれの電流検出器に対して両立が難しい検出精度と検出範囲を必要とせず、それぞれの増幅器に対して両立が難しい大容量と高速応答を必要としない。このため、発生するノイズを低減し、装置を安価で且つ小型化を図ることができる。
以下、本発明の能動フィルタ装置及び電力変換装置の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は実施例1の能動フィルタ装置及び電力変換装置の構成図である。図1において、三相交流電源1と、電力変換装置3と、負荷5と、三相交流電源1及び電力変換装置3間に設けられた能動フィルタ装置7が備えられている。
三相交流電源1には、R相用の電源線1aとS相用の電源線1bとT相用の電源線1cとが接続され、S相用の電源線1bは接地相の電源線であり、接地されている。電力変換装置3の筐体(フレーム)3aは、接地端子Eに接続されて接地されている。電力変換装置3と筐体3aとの間には、構造上いたるところに対地間容量を有するが、これ等をまとめて、電力変換装置3のコンデンサC0の負極と接地端子Eとの間の対地間容量4で示すことにする。
R相用,S相用,T相用電源線1a〜1cは、能動フィルタ装置7の端子R1,S1,T1のそれぞれに接続されている。能動フィルタ装置7は、電流トランス10(第1電流検出手段)と、電流トランス20(第2電流検出手段)と、NPNからなるトランジスタ11aとPNPからなるトランジスタ11bからなる増幅器11(第1増幅手段)と、NPNからなるトランジスタ21aとPNPからなるトランジスタ21bからなる増幅器21(第2増幅手段)と、低周波分離コンデンサ12a(第1コンデンサ)と、低周波分離コンデンサ22a(第2コンデンサ)と、直流電源30(増幅器11,12の動作電源)とを有している。
電流トランス10は、トロイダルコアに主電源線であるR相用,S相用,T相用電源線1a〜1c及び検出線10aがそれぞれ1T(ターン)巻回されている。電流トランス20は、トロイダルコアに主電源線であるR相用,S相用,T相用電源線1a〜1c、検出線20a及び増幅器11の出力線11eがそれぞれ1T(ターン)巻回されている。直流電源30の負極は、接地相の電源線1bに接続されている。
トランジスタ11aのコレクタは、直流電源30の正極に接続され、トランジスタ11aのベースは、トランジスタ11bのベースと検出線10aの一端と低周波分離コンデンサ12aの一端に接続され、低周波分離コンデンサ12aの他端は、電流トランス20を介して接地端子Eに接続されている。
トランジスタ11aのエミッタは、トランジスタ11bのエミッタと検出線10aの他端とに接続されている。トランジスタ11bのコレクタは、直流電源30の負極に接続されている。
トランジスタ21aのコレクタは、直流電源30の正極に接続され、トランジスタ21aのベースは、トランジスタ21bのベースと検出線20aの一端と低周波分離コンデンサ22aの一端に接続され、低周波分離コンデンサ22aの他端は、接地端子Eに接続されている。
トランジスタ21aのエミッタは、トランジスタ21bのエミッタと検出線20aの他端とに接続されている。トランジスタ21bのコレクタは、直流電源30の負極に接続されている。
また、電流トランス10,20を挿通した電源線1a,1b,1cには、それぞれ対応してチョークコイルL1,L2,L3が直列に接続されている。電力変換装置3は、チョークコイルL1,L2,L3と、6個のダイオードD1〜D6と、6個のIGBTからなるスイッチング素子Q1〜Q6と、コンデンサC0とを有する。スイッチング素子Q1とスイッチング素子Q2との直列回路の両端と、スイッチング素子Q3とスイッチング素子Q4との直列回路の両端と、スイッチング素子Q5とスイッチング素子Q6との直列回路の両端とは、コンデンサC0の両端及び負荷5の両端に接続されている。
スイッチング素子Q1〜Q6のコレクタ−エミッタ間には、それぞれ対応してダイオードD1〜D6が接続されている。ダイオードD1とダイオードD2との接続点にはチョークコイルL1が接続され、ダイオードD3とダイオードD4との接続点にはチョークコイルL2が接続され、ダイオードD5とダイオードD6との接続点にはチョークコイルL3が接続されている。スイッチング素子Q1〜Q6の各々のゲート端子は、図示しない制御回路に接続され、この制御回路によりスイッチング素子Q1〜Q6のオン/オフが制御され、電力変換装置3は、三相交流電源1から供給された交流電力を所定の直流電力に変換して負荷5に供給するコンバータ(交流直流変換装置)として動作する。
なお、電力変換装置3としては、三相交流電源1から供給された交流電力を所定の交流電力に変換して負荷5に供給するインバータ(交流交流変換装置)を用いても良い。
図2は実施例1の能動フィルタ装置に設けられる増幅器の変形例を示す構成図である。図2において、トランジスタ11aのコレクタとベースとの間に抵抗13aが接続され、トランジスタ11bのコレクタとベースとの間に抵抗13bが接続されている。トランジスタ11aのベースとトランジスタ11bのベースとの間にはコンデンサ14aとコンデンサ14bとの直列回路が接続されている。コンデンサ14aには並列にダイオード15aが接続され、コンデンサ14bには並列にダイオード15bが接続されている。なお、ダイオード15a,15bは、トランジスタ11a,11bの寄生ダイオードであっても良い。
このような構成によれば、コンデンサ14a,14bは抵抗13a,13bにより充電され、充電された電圧は、ダイオード15a,15bの順方向電圧となる。
コンデンサ14a,14bによりトランジスタ11a,11bのベース電位を上乗せすることにより、増幅器11の不感帯を低減し、入力がゼロ付近の増幅器11の線形性を改善できる。なお、増幅器21も増幅器11の変形例と同様に構成できる。
次に、図1を参照しながら実施例1の能動フィルタ装置の動作を説明する。電流トランス10は、電力変換装置3から発生するコモンモード電流を検出し、コモンモード電流検出信号i10aを出力する。
増幅器11は、1Tの検出線10aで検出したコモンモード電流検出信号i10aを増幅度1で増幅して、得られた電流i10bを低周波分離コンデンサ12a、電流トランス20を介して接地に流す。
電流トランス20は、電力変換装置3から発生するコモンモード電流と電流i10bとの差を検出し、コモンモード電流検出信号i20aを出力する。
増幅器21は、1Tの検出線20aで検出したコモンモード電流検出信号i20aを増幅度1で増幅して、得られた電流i20bを低周波分離コンデンサ22aを介して接地に流す。
増幅器11,21の電流i10b,i20bは、接地相の電源線1bを介して接地に流れるため、三相交流電源1に流出するコモンモード電流は、電力変換装置3から発生するコモンモード電流から、電流i10bと電流i20bとの合計電流を引いた値になる。
実施例1において、電力変換装置3から発生するコモンモード電流が電流i10bと等しい場合には、電流トランス20で検出するコモンモード電流はゼロになる。
しかし、実際には、電流トランス10の検出誤差と増幅器11の増幅誤差により除去できないコモンモード電流成分がある。この電流成分を電流トランス20で検出し、増幅器21を介して除去することにより、三相交流電源1に流出するコモンモード電流を大幅に低減できる。
即ち、増幅器11でコモンモード電流を大まかに除去し、増幅器21を用いて、増幅器11で除去できなかったコモンモード電流を除去する。三相交流電源1に流出するコモンモード電流は、第2フィルタの感度で決定される。このため、第1フィルタ(電力変換装置側の電流トランス10と増幅器11と低周波分離コンデンサ12a)に高感度の電流トランス及び高速応答の増幅器を必要とせず、検出感度の広い電流トランス及び大容量の増幅器を使用できる。第2フィルタ(三相交流電源側の電流トランス20と増幅器21と低周波分離コンデンサ22a)は、第1フィルタを通過したコモンモード電流を除去するため、検出範囲の広い電流トランス及び大容量の増幅器を必要としない。
また、それぞれの電流トランス10,20に対して両立が難しい検出精度と検出範囲を必要とせず、それぞれの増幅器11,21に対して両立が難しい大容量と高速応答を必要としない。このため、発生するノイズを低減し、装置を安価で且つ小型化を図ることができる。
なお、実施例1の能動フィルタ装置及び電力変換装置の等価回路図を図3に示す。図3において、電流i10bが流れる電流源CC1は、増幅器11に対応する。電流i20bが流れる電流源CC2は増幅器21に対応する。電流源CC1は、電流トランス20を介して電流源CC2及び接地相の電源線1bに接続されている。なお、電流i10aと電流源CC1の電流i10bとは等しい。また、電流i20aと電流源CC2の電流i20bとは等しい。
図4は実施例2の能動フィルタ装置及び電力変換装置の構成図である。図4に示す実施例2において、電流トランス30には、検出線30aがN1回(N1≧2、ここでは10T)巻回されている。電流トランス30は、検出線30aによりコモンモード電流をゲイン1/N1の検出比で検出し、第1コモンモード電流検出信号を出力する。
電流源CC3は、第1コモンモード電流検出信号を増幅度N1(ここでは10)で増幅して、電流トランス40と第1コンデンサ(図示せず)を介して接地相の電源線1bと接地との間に流す。
電流源CC3は、電流トランス40を介して電流源CC4及び接地相の電源線1bに接続されている。電流トランス40には、検出線40aがN2回(N2≧2、ここでは10T)巻回されている。電流トランス40は、検出線40aによりコモンモード電流と電流源CC3の出力電流との差をゲイン1/N2の検出比で検出し、第2コモンモード電流検出信号を出力する。
電流源CC4は、第2コモンモード電流検出信号を増幅度N2(ここでは10)で増幅して、第2コンデンサ(図示せず)を介して接地相の電源線1bと接地との間に流す。
即ち、電流源CC3でコモンモード電流を大まかに除去し、電流源CC4を用いて、電流源CC3で除去できなかったコモンモード電流を除去する。このため、実施例2においても、実施例1の効果と同様な効果が得られる。
図5は実施例3の能動フィルタ装置及び電力変換装置の構成図である。図5に示す実施例3は、図1に示す実施例1に対して、以下の点が異なる。
電流トランス30には、検出線30aがN1回(ここでは10T)巻回されている。電流トランス40には、検出線40aがN2回(ここでは10T)巻回されている。
トランジスタ11aのエミッタとトランジスタ11bのエミッタとの接続点には低周波分離コンデンサ12bの一端が接続され、低周波分離コンデンサ12bの他端は、低周波分離コンデンサ12aの他端に接続されている。
低周波分離コンデンサ12bは、低周波分離コンデンサ12aの(N1−1)倍のアドミタンスを有する(ここでは9倍)。即ち、低周波分離コンデンサ12bは、低周波分離コンデンサ12aの容量の9倍の容量値を持つ。
トランジスタ21aのエミッタとトランジスタ21bのエミッタとの接続点には低周波分離コンデンサ22bの一端が接続され、低周波分離コンデンサ22bの他端は、低周波分離コンデンサ22aの他端に接続されている。
低周波分離コンデンサ22bは、低周波分離コンデンサ22aの(N2−1)倍のアドミタンスを有する(ここでは9倍)。即ち、低周波分離コンデンサ22bは、低周波分離コンデンサ22aの容量の9倍の容量値を持つ。
このような構成によれば、電流トランス30において、1Tの電源線1a〜1cにコモンモード電流iが流れると、10Tの検出線30aには、コモンモード電流iの10分の1の電流i30a=i/10が流れる。
増幅器11は、検出線30aで検出した電流i/10を増幅度1で増幅して、低周波分離コンデンサ12a及び電流トランス40を介して接地に流す。また、増幅器11は、低周波分離コンデンサ12aに流れる電流i/10の9倍の電流9i/10を低周波分離コンデンサ12b及び電流トランス40を介して接地に電流を流す。
従って、低周波分離コンデンサ12aに流れる電流i/10と低周波分離コンデンサ12bに流れる電流9i/10との合計電流iが電流トランス40を介して接地に流れる。即ち、接地には、コモンモード電流iと同一値の電流が流れるので、三相交流電源1に流出するコモンモード電流を低減できる。このため、発生するノイズを低減し、安価で且つ小型化を図ることができる。なお、電流トランス40側についても、電流トランス30側と同様に動作し、同様な効果が得られる。
また、実施例3では、実施例1に比較して、電流トランス30,40をより小型化できるとともに、電流検出信号を改善できる。
図6は実施例4の能動フィルタ装置及び電力変換装置の構成図である。実施例4は、三相交流電源1の交流電圧の正の1/2電圧を半波整流し平滑して得られた直流電圧を増幅器11,21に供給したものである。
図6において、R相用の電源線1aと接地相の電源線1bとの間には、ダイオードD7とコンデンサC6とダイオードD8とコンデンサC5との直列回路が接続されている。ダイオードD7のカソードとコンデンサC6との接続点にはトランジスタQ7のエミッタが接続され、トランジスタQ7のコレクタはトランジスタ11a,21aのコレクタに接続されている。トランジスタQ7のベースは抵抗13Cを介してダイオードD7のアノードに接続されている。
コンデンサC6とダイオードD8のアノードとの接続点にはダイオードD9のカソードが接続され、ダイオードD9のアノードは接地相の電源線1bとトランジスタ11b,21bのコレクタに接続されている。ダイオードD8のカソードとコンデンサC5との接続点はトランジスタ11a,21aのコレクタに接続されている。コンデンサC5と並列にコンデンサC4が接続されている。
このような構成によれば、交流電圧が印加された後、正の電圧の時にはD7→C6→D8→C5の経路で電流が流れ、コンデンサC5、C6が充電される。交流電源電圧が正のピークから減少し始めると、
交流電源電圧<(C5の両端電圧+C6の両端電圧)
となり、ダイオードD7は逆バイアスされトランジスタQ7がオンとなる。この場合、C6→Q7→C5→D9の電流経路が形成される。コンデンサC5の両端電圧には交流電源電圧の正のピーク値の約1/2電圧が常時充電される。コンデンサC5の両端電圧を増幅器11,21の直流電源(動作電源)として利用できる。
実施例4では、交流電圧の正の1/2電圧を半波整流しているが、本発明は、任意の電圧を持つ整流電圧を生成しても良い。
図7は実施例5の能動フィルタ装置及び電力変換装置の構成図である。図7に示す実施例5は、図5に示す実施例3に対して、トランジスタ11a,11bに対応してトランジスタ11c,11dを設け、トランジスタ21a,21bに対応してトランジスタ21c,21dを設けて、各々の増幅器を2段構成としたことを特徴とする。
トランジスタ11aのコレクタにはトランジスタ11cのコレクタが接続され、トランジスタ11aのエミッタとトランジスタ11bのエミッタとトランジスタ11cのベースとトランジスタ11dのベースとは検出線30aの他端に接続されている。トランジスタ11cのエミッタとトランジスタ11dのエミッタとは低周波分離コンデンサ12bの一端に接続され、低周波分離コンデンサ12bの他端は、低周波分離コンデンサ12aの他端に接続されている。
トランジスタ21aのコレクタにはトランジスタ21cのコレクタが接続され、トランジスタ21aのエミッタとトランジスタ21bのエミッタとトランジスタ21cのベースとトランジスタ21dのベースとは検出線40aの他端に接続されている。トランジスタ21cのエミッタとトランジスタ21dのエミッタとは低周波分離コンデンサ22bの一端に接続され、低周波分離コンデンサ22bの他端は、低周波分離コンデンサ22aの他端に接続されている。
このような構成によれば、各々の増幅器が2段構成になっているので、トランジスタ11a,11bとトランジスタ21a,21bに対して、増幅率hfeの小さいトランジスタを使用できるとともに、これらの電流容量を小さくすることができる。また、電流容量の小さなトランジスタを使用することにより周波数応答精度を改善できる。
図8は実施例6の能動フィルタ装置及び電力変換装置の構成図である。図8に示す実施例6は、図1に示す実施例1に対して以下の構成が異なる。
電源線1bは接地相に接続されていない。電源線1aとトランジスタ11b,21bのコレクタ及び直流電源30の負極との間にはコンデンサC1が接続されている。電源線1bとトランジスタ11b,21bのコレクタ及び直流電源30の負極との間にはコンデンサC2が接続されている。電源線1cとトランジスタ11b,21bのコレクタ及び直流電源30の負極との間にはコンデンサC3が接続されている。コンデンサC1の容量値とコンデンサC2の容量値とコンデンサC3の容量値とは全て同じである。
このような構成によれば、コンデンサC1とコンデンサC2とコンデンサC3とが共通に接続される点(トランジスタ11b,21bのコレクタ及び直流電源30の負極が接続される点)を、仮想中性点とすると、接地相ではなく、コンデンサC1,C2,C3で分圧された仮想中性点に電流を流すことができる。このため、実施例6は、接地相を有しない三相交流電源1、あるいは、接地相が不明な交流系統に対して、効果が大である。
図9は実施例7の能動フィルタ装置及び電力変換装置の構成図である。図9に示す実施例7は、図5に示す実施例3に対して以下の構成が異なる。
電源線1bは接地相に接続されていない。電源線1aとトランジスタ11b,21bのコレクタ及び直流電源30の負極との間にはコンデンサC1が接続されている。電源線1bとトランジスタ11b,21bのコレクタ及び直流電源30の負極との間にはコンデンサC2が接続されている。電源線1cとトランジスタ11b,21bのコレクタ及び直流電源30の負極との間にはコンデンサC3が接続されている。コンデンサC1の容量値とコンデンサC2の容量値とコンデンサC3の容量値とは全て同じである。
このような構成によれば、コンデンサC1とコンデンサC2とコンデンサC3とが共通に接続される点(トランジスタ11b,21bのコレクタ及び直流電源30の負極が接続される点)を、仮想中性点とすると、接地相ではなく、コンデンサC1,C2,C3で分圧された仮想中性点に電流を流すことができる。このため、実施例7は、接地相を有しない三相交流電源1、あるいは、接地相が不明な交流系統に対して、効果が大である。
また、図7に示す実施例5に対して、図9に示すような、コンデンサC1,C2,C3を設け、コンデンサC1とコンデンサC2とコンデンサC3とが共通に接続される点(トランジスタ11b,11d,21b,21dのコレクタ及び直流電源30の負極が接続される点)を、仮想中性点とし、接地相ではなく、コンデンサC1,C2,C3で分圧された仮想中性点に電流を流しても良い。この場合にも、実施例7の効果と同様な効果が得られる。
なお、本発明は上述した実施例1乃至7の能動フィルタ装置に限定されるものではない。実施例1乃至7の能動フィルタ装置では、トランジスタ11a,11bのベースと接地相の電源線1bの間に低周波分離コンデンサ12aを接続し、トランジスタ11a,11bのエミッタと接地との間に低周波分離コンデンサ12bを接続したが、例えば、トランジスタ11a,11bのベースと接地との間にコンデンサ12aと抵抗Ra(アドミタンスが1/R)との直列回路を接続し、トランジスタ11a,11bのエミッタと接地との間にコンデンサ12bと抵抗Rb(アドミタンスが(N1−1)/R)との直列回路を接続しても良い。トランジスタ21a,21bについてもトランジスタ11a,11bと同様に構成できる。
また、負の1/2電圧半波整流や、1/3電圧半波整流などにより得られた直流電圧を増幅器11,21の動作電源としても良い。
また、実施例1乃至7では、1つの電流トランス10(又は30)、1つの電流トランス20(又は40)を設けたが、例えば、複数からなる電流トランス10(又は30)、複数からなる電流トランス20(又は40)を設けても良く、この場合には、複数からなる電流トランス10(又は30)に対応して複数からなる増幅器11を設けるとともに、複数からなる電流トランス20(又は40)に対応して複数からなる増幅器21を設ければ良い。
また、図1に示す実施例1の能動フィルタ装置に代えて、図10に示すような変形例を用いることもできる。図10において、能動フィルタ装置7´は、電流トランス10´(第1電流検出手段)と、電流トランス20´(第2電流検出手段)と、NPNからなるトランジスタ11aとPNPからなるトランジスタ11bからなる増幅器11(第1増幅手段)と、NPNからなるトランジスタ21aとPNPからなるトランジスタ21bからなる増幅器21(第2増幅手段)と、低周波分離コンデンサ12a(第1コンデンサ)と、低周波分離コンデンサ22a(第2コンデンサ)と、直流電源30(増幅器11,12の動作電源)とを有している。
電流トランス10´は、トロイダルコアに主電源線であるR相用,S相用,T相用電源線1a〜1c及び検出線10´aがそれぞれ1T(ターン)巻回されている。電流トランス20´は、トロイダルコアに主電源線であるR相用,S相用,T相用電源線1a〜1c、検出線20´a及び増幅器11の出力線11eがそれぞれ1T(ターン)巻回されている。直流電源30の負極は、接地されている。
図10の検出線10´aは、図1の検出線10aの巻回方向と逆であり、図10の検出線20´aは、図1の検出線20aの巻回方向と逆である。
トランジスタ11aのコレクタは、直流電源30の正極に接続され、トランジスタ11aのベースは、トランジスタ11bのベースと検出線10´aの一端と低周波分離コンデンサ12aの一端に接続され、低周波分離コンデンサ12aの他端は、電流トランス20´を介して接地相の電源線1bに接続されている。
トランジスタ11aのエミッタは、トランジスタ11bのエミッタと検出線10´aの他端とに接続されている。トランジスタ11bのコレクタは、直流電源30の負極及び接地端子Eに接続されている。
トランジスタ21aのコレクタは、直流電源30の正極に接続され、トランジスタ21aのベースは、トランジスタ21bのベースと検出線20´aの一端と低周波分離コンデンサ22aの一端に接続され、低周波分離コンデンサ22aの他端は、接地相の電源線1bに接続されている。
トランジスタ21aのエミッタは、トランジスタ21bのエミッタと検出線20´aの他端に接続されている。トランジスタ21bのコレクタは、直流電源30の負極及び接地端子Eに接続されている。
このような変形例の構成によれば、実施例1の動作と同様に動作し、同様な効果が得られる。
本発明は、無停電電源装置や通信用電源装置に代表される電力変換装置に利用可能である。
実施例1の能動フィルタ装置及び電力変換装置の構成図である。 実施例1の能動フィルタ装置に設けられる増幅器の変形例を示す構成図である。 図1の実施例1の能動フィルタ装置及び電力変換装置の等価回路図である。 実施例2の能動フィルタ装置及び電力変換装置の構成図である。 実施例3の能動フィルタ装置及び電力変換装置の構成図である。 実施例4の能動フィルタ装置及び電力変換装置の構成図である。 実施例5の能動フィルタ装置及び電力変換装置の構成図である。 実施例6の能動フィルタ装置及び電力変換装置の構成図である。 実施例7の能動フィルタ装置及び電力変換装置の構成図である。 実施例1の変形例の能動フィルタ装置及び電力変換装置の構成図である。 従来のノイズ低減装置及び電力変換装置の構成図である。 従来のノイズ低減装置及び電力変換装置の他の一例の構成図である。
符号の説明
1 三相交流電源
1a R相用電源線
1b S相用電源線
1c T相用電源線
3 電力変換装置
4 対地間容量
5 負荷
7,7a〜7e,7´ 能動フィルタ装置
10,10´,20,20´,30,40 電流トランス
10a,10´a,20a,20´a,30a,40a 検出線
11a,11b,11c,11d,21a,21b,21c,21d トランジスタ
12a,22a,12b,22b 低周波分離コンデンサ
C0〜C3 コンデンサ
Q1〜Q6 スイッチング素子
Q7 トランジスタ
D1〜D9 ダイオード
L1〜L3 チョークコイル
30 直流電源

Claims (9)

  1. 3つの電源線の内の1つの電源線を接地相とする三相交流電源と前記三相交流電源から供給された交流電力を所定の交流電力又は直流電力に変換して負荷に供給し且つ筐体に接地端子を有する電力変換装置との間に設けられ、前記電源線に流れるコモンモード電流によるノイズを低減する能動フィルタ装置であって、
    前記電源線と第1検出線とが挿通され、前記第1検出線により前記コモンモード電流をゲイン1の検出比で検出し、第1コモンモード電流検出信号を出力する第1電流検出手段と、
    前記第1コモンモード電流検出信号を増幅度1で増幅して、第1コンデンサを介して前記接地相の電源線と接地との間に流す第1増幅手段と、
    前記電源線と第2検出線と前記第1増幅手段の出力とが挿通され、前記第2検出線により前記コモンモード電流と前記第1増幅手段の出力電流との差をゲイン1の検出比で検出し、第2コモンモード電流検出信号を出力する第2電流検出手段と、
    前記第2コモンモード電流検出信号を増幅度1で増幅して、第2コンデンサを介して前記接地相の電源線と接地との間に流す第2増幅手段と、
    を有することを特徴とする能動フィルタ装置。
  2. 3つの電源線の内の1つの電源線を接地相とする三相交流電源と前記三相交流電源から供給された交流電力を所定の交流電力又は直流電力に変換して負荷に供給し且つ筐体に接地端子を有する電力変換装置との間に設けられ、前記電源線に流れるコモンモード電流によるノイズを低減する能動フィルタ装置であって、
    前記電源線と第1検出線とが挿通され、前記第1検出線により前記コモンモード電流をゲイン1/N1(N1≧2)の検出比で検出し、第1コモンモード電流検出信号を出力する第1電流検出手段と、
    前記第1コモンモード電流検出信号を増幅度N1で増幅して、第1コンデンサを介して前記接地相の電源線と接地との間に流す第1増幅手段と、
    前記電源線と第2検出線と前記第1増幅手段の出力とが挿通され、前記第2検出線により前記コモンモード電流と前記第1増幅手段の出力電流との差をゲイン1/N2(N2≧2)の検出比で検出し、第2コモンモード電流検出信号を出力する第2電流検出手段と、
    前記第2コモンモード電流検出信号を増幅度N2で増幅して、第2コンデンサを介して前記接地相の電源線と接地との間に流す第2増幅手段と、
    を有することを特徴とする能動フィルタ装置。
  3. 3つの電源線の内の1つの電源線を接地相とする三相交流電源と前記三相交流電源から供給された交流電力を所定の交流電力又は直流電力に変換して負荷に供給し且つ筐体に接地端子を有する電力変換装置との間に設けられ、前記電源線に流れるコモンモード電流によるノイズを低減する能動フィルタ装置であって、
    前記電源線と第1検出線とが挿通され、前記第1検出線により前記コモンモード電流をゲイン1/N1(N1≧2)の検出比で検出し、第1コモンモード電流検出信号を出力する第1電流検出手段と、
    前記第1コモンモード電流検出信号を増幅度1で増幅して、第1コンデンサを介して前記接地相の電源線と接地との間に流す第1増幅手段と、
    前記第1コンデンサの(N1−1)倍のアドミタンスを有し、前記第1増幅手段と略同電位の端子から、前記接地相の電源線又は接地に電流を流す第3コンデンサと、
    前記電源線と第2検出線と前記第1増幅手段の出力とが挿通され、前記第2検出線により前記コモンモード電流と前記第1増幅手段の出力電流との差をゲイン1/N2(N2≧2)の検出比で検出し、第2コモンモード電流検出信号を出力する第2電流検出手段と、
    前記第2コモンモード電流検出信号を増幅度1で増幅して、第2コンデンサを介して前記接地相の電源線と接地との間に流す第2増幅手段と、
    前記第2コンデンサの(N2−1)倍のアドミタンスを有し、前記第2増幅手段と略同電位の端子から、前記接地相の電源線又は接地に電流を流す第4コンデンサと、
    を有することを特徴とする能動フィルタ装置。
  4. 3つの電源線が接続される三相交流電源と前記三相交流電源から供給された交流電力を所定の交流電力又は直流電力に変換して負荷に供給し且つ筐体に接地端子を有する電力変換装置との間に設けられ、前記電源線に流れるコモンモード電流によるノイズを低減する能動フィルタ装置であって、
    前記三相交流電源をコンデンサで分圧して得られる仮想中性点電位を有し、
    前記電源線と第1検出線とが挿通され、前記第1検出線により前記コモンモード電流をゲイン1の検出比で検出し、第1コモンモード電流検出信号を出力する第1電流検出手段と、
    前記第1コモンモード電流検出信号を増幅度1で増幅して、第1コンデンサを介して前記仮想中性点と接地との間に流す第1増幅手段と、
    前記電源線と第2検出線と前記第1増幅手段の出力とが挿通され、前記第2検出線により前記コモンモード電流と前記第1増幅手段の出力電流との差をゲイン1の検出比で検出し、第2コモンモード電流検出信号を出力する第2電流検出手段と、
    前記第2コモンモード電流検出信号を増幅度1で増幅して、第2コンデンサを介して前記仮想中性点と接地との間に流す第2増幅手段と、
    を有することを特徴とする能動フィルタ装置。
  5. 3つの電源線が接続される三相交流電源と前記三相交流電源から供給された交流電力を所定の交流電力又は直流電力に変換して負荷に供給し且つ筐体に接地端子を有する電力変換装置との間に設けられ、前記電源線に流れるコモンモード電流によるノイズを低減する能動フィルタ装置であって、
    前記三相交流電源をコンデンサで分圧して得られる仮想中性点電位を有し、
    前記電源線と第1検出線とが挿通され、前記第1検出線により前記コモンモード電流をゲイン1/N1(N1≧2)の検出比で検出し、第1コモンモード電流検出信号を出力する第1電流検出手段と、
    前記第1コモンモード電流検出信号を増幅度N1で増幅して、第1コンデンサを介して前記仮想中性点と接地との間に流す第1増幅手段と、
    前記電源線と第2検出線と前記第1増幅手段の出力とが挿通され、前記第2検出線により前記コモンモード電流と前記第1増幅手段の出力電流との差をゲイン1/N2(N2≧2)の検出比で検出し、第2コモンモード電流検出信号を出力する第2電流検出手段と、
    前記第2コモンモード電流検出信号を増幅度N2で増幅して、第2コンデンサを介して前記仮想中性点と接地との間に流す第2増幅手段と、
    を有することを特徴とする能動フィルタ装置。
  6. 3つの電源線が接続される三相交流電源と前記三相交流電源から供給された交流電力を所定の交流電力又は直流電力に変換して負荷に供給し且つ筐体に接地端子を有する電力変換装置との間に設けられ、前記電源線に流れるコモンモード電流によるノイズを低減する能動フィルタ装置であって、
    前記三相交流電源をコンデンサで分圧して得られる仮想中性点電位を有し、
    前記電源線と第1検出線とが挿通され、前記第1検出線により前記コモンモード電流をゲイン1/N1(N1≧2)の検出比で検出し、第1コモンモード電流検出信号を出力する第1電流検出手段と、
    前記第1コモンモード電流検出信号を増幅度1で増幅して、第1コンデンサを介して前記仮想中性点と接地との間に流す第1増幅手段と、
    前記第1コンデンサの(N1−1)倍のアドミタンスを有し、前記第1増幅手段と略同電位の端子から、前記仮想中性点又は接地に電流を流す第3コンデンサと、
    前記電源線と第2検出線と前記第1増幅手段の出力とが挿通され、前記第2検出線により前記コモンモード電流と前記第1増幅手段の出力電流との差をゲイン1/N2(N2≧2)の検出比で検出し、第2コモンモード電流検出信号を出力する第2電流検出手段と、
    前記第2コモンモード電流検出信号を増幅度1で増幅して、第2コンデンサを介して前記仮想中性点と接地との間に流す第2増幅手段と、
    前記第2コンデンサの(N2−1)倍のアドミタンスを有し、前記第2増幅手段と略同電位の端子から、前記仮想中性点又は接地に電流を流す第4コンデンサと、
    を有することを特徴とする能動フィルタ装置。
  7. 前記第1電流検出手段及び前記第2電流検出手段よりも前記三相交流電源側で交流電源電圧を入力し、整流平滑して所定の直流電圧を生成し、前記第1増幅手段及び前記第2増幅手段に供給する直流電源を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項記載の能動フィルタ装置。
  8. 前記直流電源の負極又は正極が前記接地相の電源線又は前記仮想中性点に接続されることを特徴とする請求項7記載の能動フィルタ装置。
  9. 三相交流電源から供給された交流電力を所定の交流電力又は直流電力に変換して負荷に供給する電力変換装置において、請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の能動フィルタ装置を入力側に設けたことを特徴とする電力変換装置。
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