JP5218029B2 - 能動フィルタ装置及び電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電力変換機器に設けるフィルタ装置に関し、特に、スイッチングに起因するコモンモード電流及びEMIノイズが交流系統に流れ出る量を低減するための能動フィルタ装置及び能動フィルタ装置を入力側に設けた電力変換装置に関する。
電力用半導体素子の特性向上に伴い、スイッチング周波数の高周波化を実現できるようになってきた。無停電電源装置や通信用電源装置に代表される電力変換装置は、高速応答や低騒音への要求、フィルタの小型化要求などからPWM制御を用いた高周波スイッチング方式が広く用いられる。
スイッチング周波数の高周波化が進むに連れて、直流リンク部やケーブルを介して、大地に流れる高周波漏れ電流が大きくなってきている。この高周波漏れ電流は、交流系統に流れ込みノイズとなって、交流系統に接続された他の装置に対して悪影響を与え社会的な問題となってきている。例えば、無停電電源装置において特に直流側に大容量の蓄電池をフローティングで接続する場合、この蓄電池および長くなった直流ケーブルから大きな高周波漏れ電流が流れる傾向にあり、この高周波漏れ電流が交流系統に流れ込む。
交流系統に流出する高周波漏れ電流を低減する方法として、例えば、特許文献1に記載された能動フィルタ装置が知られている。図10は特許文献1の図17に示す従来のノイズ低減装置及び電力変換装置の構成図である。この電力変換装置は、ノイズフィルタ部51、整流平滑回路部52、電力変換回路部53、漏れ電流検出器54、増幅回路55とを備える。
ノイズフィルタ部51は、電力変換回路部53のスイッチング素子で発生するスイッチングノイズが交流電源56側に流出するのを低減する。整流平滑回路部52は、4つのダイオードD61〜D64からなるブリッジ整流回路と、コンデンサC64とからなる。電力変換回路部53は、インバータ又はスイッチングレギュレータ等を備え、直流電力を所定の交流電力又は直流電力に変換し、モータ等の負荷R60に供給する。漏れ電流検出器54は、主電源線と検出線をトロイダルコアに貫通させた零相変流器によって構成され、主電源線に流れる漏れ電流を電流の差として検出する。増幅回路55は、漏れ電流検出器54が検出した電流の差を増幅する。換言すれば、零相変流器は、主電源線に流れる漏れ電流を主電源線に流れる電流の総和から検出する検出器であるとも言える。
このような構成によれば、モータ等の負荷R60は、対地間容量を有し、負荷R60から漏れた漏れ電流は、負荷R60の対地間容量を介して接地ラインへと流れる。この漏れ電流は、交流電源56、ノイズフィルタ部51、漏れ電流検出器54、電力変換回路部53を経て負荷R60に戻る。
漏れ電流検出器54は、漏れ電流(以下、コモンモード電流と称する。)を主電源線に流れる電流の差として検出し、増幅回路55は、電流の差を増幅し、コモンモード電流を相殺するための補償電流を、低周波分離コンデンサC65を介して接地ラインに供給する。
しかし、図10に示す電力変換装置では、補償電流に対して、検出される漏れ電流が小さいため、主電源線に流れる電流の差を高い増幅率で増幅しなければならない。負荷R60の対地間容量が大きければ大きい程、コンデンサC65を介して接地ラインに流れるコモンモード電流は大きくなる。
しかし、図10に示すフィードバック方式では、増幅回路55の増幅率を大きくすると、位相補償を正確に行わなければ、発振し易くなり、回路の動作が不安定になるという課題を有していた。
そこで、この課題を解決したものとして、図11に示すものがある。図11は特許文献1の図1に示す従来のノイズ低減装置及び電力変換装置の他の一例の構成図である。この電力変換装置は、ノイズフィルタ部101、整流平滑回路部102、電力変換回路部103、ノイズ低減回路部104を備える。
ノイズ低減回路部104は、零相変流器121、増幅回路122、定電圧回路123を備える。零相変流器121は、コアに巻回された主電源線と検出線の巻数比を1:1に設定し、コモンモード電流を検出比1で検出する。検出電流は零相変流器121の検出線に誘起され、増幅回路122は、検出された電流を増幅率1で増幅する。ノイズ低減回路部104は、この電流を補償電流として、コモンモード電流を相殺するためにコモンモード電流とは逆向きに、コンデンサC16を介して接地ラインに供給する。
即ち、コモンモード電流を検出比が1で検出し、コモンモード電流を増幅率が1で交流系統105に戻すことで、交流系統105に流出するコモンモード電流を低減できる。また、増幅回路122の増幅率が1であるので、発振等は発生しなくなる。この増幅回路122は、入力および出力がベース側にある増幅回路である。さらに、このフィードフォワード方式では、増幅回路122を小型化できる。
特開2003−174777号公報(図1、図17)
しかしながら、従来のフォワード型増幅器では低周波の漏れ電流を補償しようとすると、コンデンサの電圧振幅が上昇し、増幅器の出力電圧が飽和しやすかった。飽和を防止するために、分圧抵抗などを挿入する場合、これに流れる電流が外乱となり、増幅器の感度が下がっていた。
本発明は、発生するノイズを低減し、安価で且つ小型化を図ることができ、しかも低周波のコモンモード電流によるノイズが発生しても、増幅器の感度を下げることなく増幅器の飽和を生じにくくする能動フィルタ装置及び電力変換装置を提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1の発明は、3つの電源線の内の1つの電源線を接地相とする三相交流電源と前記三相交流電源から供給された交流電力を所定の交流電力又は直流電力に変換して負荷に供給し且つ筐体に接地端子を有する電力変換装置との間に設けられ、前記電源線に流れるコモンモード電流によるノイズを低減する能動フィルタ装置であって、前記電源線からの交流電力を整流して直流電力を得る整流手段と、前記電源線と検出線とが挿通され、前記検出線により前記コモンモード電流を検出し、コモンモード電流検出信号を出力する電流検出手段と、前記整流手段からの直流出力を動作電源とし、前記コモンモード電流検出信号を増幅度1で増幅して、第1抵抗と第1コンデンサとを介して前記接地相の電源線と接地との間に流す増幅手段と、前記整流手段からの直流出力を分圧して分圧電圧を出力する分圧手段と、前記分圧手段の出力と前記増幅手段の入力との間に接続されたリアクトルを有する第1インピーダンス素子と、前記増幅手段の出力と前記第1抵抗との間に接続され、且つ前記第1インピーダンス素子の定数と同定数を持つ第2インピーダンス素子とを有することを特徴とする。
請求項2の発明は、3つの電源線の内の1つの電源線を接地相とする三相交流電源と前記三相交流電源から供給された交流電力を所定の交流電力又は直流電力に変換して負荷に供給し且つ筐体に接地端子を有する電力変換装置との間に設けられ、前記電源線に流れるコモンモード電流によるノイズを低減する能動フィルタ装置であって、前記電源線からの交流電力を整流して直流電力を得る整流手段と、前記電源線と検出線とが挿通され、前記検出線により前記コモンモード電流を1/N(N≧2)の検出比で検出し、コモンモード電流検出信号を出力する電流検出手段と、前記整流手段からの直流出力を動作電源とし、前記コモンモード電流検出信号を増幅度Nで増幅して、第1抵抗と第1コンデンサとを介して前記接地相の電源線と接地との間に流す増幅手段と、前記整流手段からの直流出力を分圧して分圧電圧を出力する分圧手段と、前記分圧手段の出力と前記増幅手段の入力との間に接続されたリアクトルを有する第1インピーダンス素子と、前記増幅手段の出力と前記第1抵抗との間に接続され、且つ前記第1インピーダンス素子の定数に対して1/Nの定数を持つ第2インピーダンス素子とを有することを特徴とする。
請求項3の発明は、3つの電源線の内の1つの電源線を接地相とする三相交流電源と前記三相交流電源から供給された交流電力を所定の交流電力又は直流電力に変換して負荷に供給し且つ筐体に接地端子を有する電力変換装置との間に設けられ、前記電源線に流れるコモンモード電流によるノイズを低減する能動フィルタ装置であって、前記電源線からの交流電力を整流して直流電力を得る整流手段と、前記電源線と検出線とが挿通され、前記検出線により前記コモンモード電流を検出し、コモンモード電流検出信号を出力する電流検出手段と、前記整流手段からの直流出力を動作電源とし、前記コモンモード電流検出信号を増幅度1で増幅して、第1抵抗と第1コンデンサとを介して前記接地相の電源線と接地との間に流す増幅手段と、第2抵抗と第2抵抗の定数と同定数を持つ第3抵抗とからなり、前記整流手段からの直流出力を分圧して分圧電圧を前記増幅手段の入力に出力する直列回路と、前記増幅手段の出力と前記第1抵抗との間に接続され、且つ前記第2抵抗の定数の1/2の定数を持つ第4抵抗とを有することを特徴とする。
請求項4の発明は、3つの電源線の内の1つの電源線を接地相とする三相交流電源と前記三相交流電源から供給された交流電力を所定の交流電力又は直流電力に変換して負荷に供給し且つ筐体に接地端子を有する電力変換装置との間に設けられ、前記電源線に流れるコモンモード電流によるノイズを低減する能動フィルタ装置であって、前記電源線からの交流電力を整流して直流電力を得る整流手段と、前記電源線と検出線とが挿通され、前記検出線により前記コモンモード電流を1/N(N≧2)の検出比で検出し、コモンモード電流検出信号を出力する電流検出手段と、前記整流手段からの直流出力を動作電源とし、前記コモンモード電流検出信号を増幅度Nで増幅して、第1抵抗と第1コンデンサとを介して前記接地相の電源線と接地との間に流す増幅手段と、第2抵抗と第2抵抗の定数と同定数を持つ第3抵抗とからなり、前記整流手段からの直流出力を分圧して分圧電圧を前記増幅手段の入力に出力する直列回路と、前記増幅手段の出力と前記第1抵抗との間に接続され、且つ前記第2抵抗の定数の1/(2N)の定数を持つ第4抵抗とを有することを特徴とする。
請求項5の発明は、三相交流電源から供給された交流電力を所定の交流電力又は直流電力に変換して負荷に供給する電力変換装置において、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の能動フィルタ装置を入力側に設けたことを特徴とする。
請求項1乃至請求項4の発明によれば、電流検出手段がコモンモード電流を検出比1(又は1/N)で検出し、増幅手段は、検出されたコモンモード電流検出信号を増幅度1(又はN)で増幅し、第1抵抗と第1コンデンサを介して接地相の電源線と接地との間に流す。接地相の電源線又は接地には、コモンモード電流と同一値の電流が流れるので、交流系統に流出するコモンモード電流を低減できる。このため、発生するノイズを低減し、安価で且つ小型化を図ることができる。
また、請求項1、請求項2の発明によれば、整流手段からの直流出力(動作電源電圧)を分圧手段で分圧した分圧電圧を増幅手段の入力に供給するために、分圧手段の出力と増幅手段の入力との間にリアクトルを有する第1インピーダンス素子を接続し、増幅手段の出力と第1抵抗との間に第2インピーダンス素子を接続したので、増幅手段の出力が動作電源電圧の半分に寄るようになり、増幅手段が飽和しにくくなる。
また、請求項3、請求項4の発明によれば、整流手段からの直流出力(動作電源電圧)を第2抵抗と第3抵抗とで分圧した分圧電圧を増幅手段の入力に供給し、増幅手段の出力と第1抵抗との間に第2抵抗の定数の1/2(1/(2N))の定数を持つ第4抵抗を接続したので、増幅手段の出力が動作電源電圧の半分に寄るようになり、増幅手段が飽和しにくくなる。
以下、本発明の能動フィルタ装置及び電力変換装置の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は実施例1の能動フィルタ装置及び電力変換装置の構成図である。図1において、三相交流電源1と、電力変換装置3と、負荷5と、三相交流電源1及び電力変換装置3間に設けられた能動フィルタ装置7aが備えられている。
説明の都合上、三相交流電源1の接地をE0、能動フィルタ7aの接地をE1、電力変換装置3の接地をE2と記す。
三相交流電源1には、R相用の電源線1aとS相用の電源線1bとT相用の電源線1cとが接続され、S相用の電源線1bは接地相の電源線であり、接地されている(接地E0)。電力変換装置3の筐体(フレーム)3aは、接地端子Eに接続されて接地されている(接地E2)。電力変換装置3と筐体3aとの間には、いたるところに対地間容量を有するが、これ等をまとめて、電力変換装置3のコンデンサC0の負極と接地端子Eとの間の対地間容量4で示すことにする。
R相用,S相用,T相用電源線1a〜1cは、能動フィルタ装置7aの端子R1,S1,T1のそれぞれに接続されている。能動フィルタ装置7aは、電流トランス20(電流検出手段)と、NPNからなるトランジスタ11aとPNPからなるトランジスタ11bとからなる増幅器11(増幅手段)と、低周波分離コンデンサC1と、低周波分離コンデンサC2とを有している。
また、能動フィルタ装置7aは、電流トランス20よりも三相交流電源1側で交流電源電圧を入力し、整流平滑して所定の直流電圧を出力する直流電源(増幅器11の動作電源)としてのダイオードD7及びコンデンサC3とを設け、この直流電源の直流電圧を増幅器11に供給する。ダイオードD7のアノードは、R相用の電源線1aに接続され、ダイオードD7のカソードは、トランジスタ11aのコレクタとコンデンサC3の一端とに接続されている。コンデンサC3の他端は、接地相の電源線1bとトランジスタ11bのコレクタとに接続されている。
また、コンデンサC1の一端は、トランジスタ11a,11bのベースと検出線20aの一端とに接続され、コンデンサC1の他端は、接地端子Eに接続されて接地されている(接地E1)。コンデンサC2の一端は、トランジスタ11a,11bのエミッタと検出線20aの他端とに接続され、コンデンサC2の他端は、接地端子Eに接続されて接地されている(接地E1)。
コンデンサC2は、コンデンサC1のアドミタンスの9倍のアドミタンスを有する。即ち、コンデンサC2は、コンデンサC1の容量の9倍の容量値を持つ。
電流トランス20は、トロイダルコアに主電源線であるR相用,S相用,T相用電源線1a〜1cがそれぞれ1T(ターン)巻回される(貫通される)とともに、検出線20aが10T巻回されている。
また、電流トランス20を挿通した電源線1a,1b,1cには、それぞれ対応してチョークコイルL1,L2,L3が直列に接続されている。電力変換装置3は、チョークコイルL1,L2,L3と、6個のダイオードD1〜D6と、6個のIGBTからなるスイッチング素子Q1〜Q6と、コンデンサC0とを有する。スイッチング素子Q1とスイッチング素子Q2との直列回路の両端と、スイッチング素子Q3とスイッチング素子Q4との直列回路の両端と、スイッチング素子Q5とスイッチング素子Q6との直列回路の両端とは、コンデンサC0の両端及び負荷5の両端に接続されている。
スイッチング素子Q1〜Q6のコレクタ−エミッタ間には、それぞれ対応してダイオードD1〜D6が接続されている。ダイオードD1とダイオードD2との接続点にはチョークコイルL1が接続され、ダイオードD3とダイオードD4との接続点にはチョークコイルL2が接続され、ダイオードD5とダイオードD6との接続点にはチョークコイルL3が接続されている。スイッチング素子Q1〜Q6の各々のゲート端子は、図示しない制御回路に接続され、この制御回路によりスイッチング素子Q1〜Q6のオン/オフが制御され、電力変換装置3は、三相交流電源1から供給された交流電力を所定の直流電力に変換して負荷5に供給するコンバータ(交流直流変換装置)として動作する。
スイッチング素子Q1〜Q6のスイッチングに伴い、コンデンサC0などの電位が変動し、対地間容量4に電流が流れる。この電流はコモンモード電流として、電力変換装置3の三相交流入力に流れる。
なお、電力変換装置としては、三相交流電源1から供給された交流電力を所定の交流電力に変換して負荷5に供給するインバータを用いても良い。
このように構成された実施例1の能動フィルタ装置によれば、ダイオードD7及びコンデンサC3とにより、R相用の電源線1aと接地相の電源線1bとの間の交流電圧の正電圧を半波整流し平滑して所定の直流電圧を増幅器11に出力して、増幅器11を動作させる。
また、電力変換装置3から流れ出るコモンモード電流i0に対して、増幅器11は、電流トランス20により1/10の検出比で検出されたコモンモード電流i0/10を増幅度1で増幅して、コンデンサC1を介して接地E1に流す。即ち、接地E0としての接地相の電源線1bと接地E1としての接地との間に流す。また、増幅器11は、コンデンサC2(=9C1)を介して電流9i0/10を接地E1に流す。即ち、接地E0としての接地相の電源線1bと接地E1としての接地との間に流す。
従って、接地E1には電力変換装置3が発生するコモンモード電流と同一値の電流が流れるので、交流系統に流出するコモンモード電流を低減できる。また、三相交流電源1の交流電圧を用いて増幅器11を動作させる直流電源を生成できる利点がある。
しかし、実施例1の電力変換装置3に、低周波のコモンモード電流が流れたとき、この電流を能動フィルタ装置7aで補償しようとすると、コンデンサC1とコンデンサC2とに低周波電流が流れて、コンデンサC1の端子電圧とコンデンサC2の端子電圧の振幅が大きくなることがある。この端子電圧が増幅器11の電源電圧、即ち、コンデンサC3の端子電圧を越えると、増幅器11の出力が飽和し、コモンモード電流を低減する効果が得られなくなる。
そこで、図2に示す実施例1の変形例の能動フィルタ装置により課題を解決している。変形例の能動フィルタ装置は、図1に示す実施例1の能動フィルタ装置に対して、抵抗13A,13Bが追加されている。
抵抗13Aは、トランジスタ11aのコレクタとベースとの間に接続され、抵抗13Bは、トランジスタ11bのコレクタとベースとの間に接続されている。
変形例の能動フィルタ装置によれば、抵抗13Aと抵抗13Bとの分圧効果によって、増幅器11の出力をコンデンサC3の電圧の中間電位に収束させることができる。
図2に示す変形例の電力変換装置では、増幅器11の飽和を防ぐために、増幅器出力を電源電圧の中間電位に積極的に収束させる必要がある。このためには、抵抗13A,13Bの抵抗値を小さくして、流れる電流を大きくする必要がある。また、抵抗13A,13Bに流れる電流が増幅器11に入力される検出信号の外乱になるため、増幅器11の精度が悪化する。
そこで、実施例2の能動フィルタ装置及び電力変換装置は、この課題を解決するとともに、低周波のコモンモード電流によるノイズが発生しても、増幅器11の飽和を生じにくくする。図3は実施例2の能動フィルタ装置及び電力変換装置の構成図である。
電流トランス10には、電源線1a〜1cと1ターンの検出線10aとが挿通されている。検出線10aの一端はトランジスタ11a,11bのベースに接続され、検出線10aの他端はトランジスタ11a,11bのエミッタに接続されている。
図3において、ダイオードD7のカソードと接地相の電源線1bとの間には、コンデンサC4とコンデンサC5との直列回路(本発明の分圧手段に対応)が接続されている。ダイオードD7のカソードとコンデンサC4との接続点は、トランジスタ11aのコレクタに接続され、コンデンサC5と接地相の電源線1bとの接続点は、トランジスタ11bのコレクタに接続されている。
コンデンサC4とコンデンサC5との接続点(分圧手段の出力)とトランジスタ11a,11bのベース(増幅手段の入力)との間には、抵抗R1とリアクトルL4との直列回路(本発明の第1インピーダンス素子に対応)が接続されている。トランジスタ11a,11bのベースと接地端子Eとの間には、抵抗R3(本発明の第1抵抗に対応)とコンデンサC6(本発明の第1コンデンサに対応)とが接続されている。接地端子Eは接地されている(接地E1)。
抵抗R3とコンデンサC6との接続点とトランジスタ11a,11bのエミッタ(増幅手段の出力)との間には、抵抗R2とリアクトルL5との直列回路(本発明の第2インピーダンス素子に対応)が接続されている。リアクトルL5のリアクタンス値は、リアクトルL4のリアクタンス値と同一である。また、抵抗R1,R2の抵抗値は同一である。
このように構成された実施例2の能動フィルタ装置によれば、トランジスタのベース−エミッタ間バイアス電圧が無視できると仮定すると、トランジスタ11a,11bのベース接続点と、トランジスタ11a,11bのエミッタ接続点は同電位となる。また、コンデンサC4,C5,C6の容量が充分大きい場合、コンデンサC4,C5の接続点と、抵抗R3とコンデンサC6との接続点は、ほぼ同電位となる。
電流トランス10がコモンモード電流を検出比1で検出し、増幅器11は、検出されたコモンモード電流検出信号を増幅度1で増幅し、抵抗R3とコンデンサC6を介して接地E1に流す。即ち、接地E0としての接地相の電源線1bと接地E1としての接地との間に流す。接地E1には電力変換装置3が発生するコモンモード電流と同一値の電流が流れるので、交流系統に流出するコモンモード電流を低減できる。このため、発生するノイズを低減し、安価で且つ小型化を図ることができる。
具体的には、検出線10bに電力変換装置3から流れるコモンモード電流と同一値の電流Iが流れると、これをベース電流としてトランジスタ11a,11bのベース接続電位が変動し、この電位変動Vにより、リアクトルL4に電流ΔI(ΔI≒(1/L4)∫Vdt)が流れる。電流(I−ΔI)が抵抗R3とコンデンサC6を介して接地E1に流れる。リアクトルL4,L5のそれぞれの端子間電圧はほぼ等しく、両者は同一値であるので、リアクトルL5にはリアクトルL4と同じ電流ΔIが流れる。即ち、抵抗R3から電流(I−ΔI)、リアクトルL5から電流ΔIが流れるので、コンデンサC6には電流Iが流れる。即ち、電力変換装置3が発生するコモンモード電流と同一値の電流Iが接地E1に流れる。
また、ダイオードD7からの直流出力(動作電源電圧)をコンデンサC4とコンデンサC5とで分圧した分圧電圧を増幅器11の入力に供給するために、コンデンサC4とコンデンサC5との接続点とトランジスタ11a,11bのベースとの間に抵抗R1とリアクトルL4とを接続し、トランジスタ11a,11bのエミッタと抵抗R3との間に抵抗R2とリアクトルL5とを接続したので、トランジスタ11a,11bの出力が動作電源電圧の半分に寄るようになり、増幅器11が飽和しにくくなる。
リアクトルL5による分圧は、特に低周波領域における効果が大きい。即ち、従来の抵抗分圧では増幅器電圧が飽和しやすかった低周波ノイズに対する補償に対しても、増幅器の飽和を防止することになる。
図4は実施例3の能動フィルタ装置及び電力変換装置の構成図である。図4に示す実施例3は、図3に示す実施例2に対して以下の点が異なる。図4において、図3に示す部分と同一部分は同一符号を付して、その説明は省略する。
電流トランス20は、電源線1a〜1cとNターンの検出線20aとが挿通され、検出線20aによりコモンモード電流を1/N(N≧2)の検出比で検出し、コモンモード電流検出信号を出力する。
増幅器11は、コモンモード電流検出信号を増幅度Nで増幅して、抵抗R4,R5とコンデンサC6とを介して接地E1に流す。即ち、接地E0としての接地相の電源線1bと接地E1としての接地との間に流す。このため、トランジスタ11a,11bのエミッタと、抵抗R4とコンデンサC6との接続点とには抵抗R5が接続されている。抵抗R4の定数(抵抗値)は、抵抗R5の定数の(N−1)倍の大きさを有する。抵抗R4,R5は、本発明の第1抵抗に対応する。
トランジスタ11a,11bのエミッタと接地E1との間には、抵抗R2とリアクトルL5とコンデンサC6との直列回路が接続されている。リアクトルL5のリアクタンス値は、リアクトルL4のリアクタンス値に対して1/Nの定数を持つ。
このように構成された実施例3の能動フィルタ装置によれば、電流トランス20がコモンモード電流を検出比1/Nで検出し、増幅器11は、検出されたコモンモード電流検出信号を増幅度Nで増幅する。そして、抵抗R4及び抵抗R5とコンデンサC6を介して接地E1に流す。即ち、接地E0としての接地相の電源線1bと接地E1としての接地との間に流す。接地E1には、電力変換装置3が発生するコモンモード電流と同一値の電流が流れるので、交流系統に流出するコモンモード電流を低減できる。このため、発生するノイズを低減し、安価で且つ小型化を図ることができる。
具体的には、増幅器11が増幅度N(例えばN=10)であるので、検出線20aに電力変換装置3から流れるコモンモード電流に対して電流I/10が流れる。これをベース電流としてトランジスタ11a,11bのベース接続電位が変動し、この電位変動Vにより、リアクトルL4に電流ΔI(ΔI≒(1/L4)∫Vdt)が流れる。電流(I/10−ΔI)が抵抗R4を介してコンデンサC6に流れる。抵抗R5には抵抗R4の9倍の電流、即ち、9×(I/10−ΔI)が流れる。リアクトルL4,L5のそれぞれの端子間電圧はほぼ等しく、両者は10倍値であるので、リアクトルL5には電流10ΔIが流れる。即ち、抵抗R4から電流(I/10−ΔI)、抵抗R5から電流9×(I/10−ΔI)、リアクトルL5から電流10ΔIが流れるので、コンデンサC6には電流Iが流れる。即ち、電力変換装置3が発生するコモンモード電流と同一値の電流Iが接地E1に流れる。
また、ダイオードD7からの直流出力(動作電源電圧)をコンデンサC4とコンデンサC5とで分圧した分圧電圧を増幅器11の入力に供給するために、コンデンサC4とコンデンサC5との接続点とトランジスタ11a,11bのベースとの間に抵抗R1とリアクトルL4とを接続し、トランジスタ11a,11bのエミッタと抵抗R4,R5との間に抵抗R2とリアクトルL5とを接続したので、トランジスタ11a,11bの出力が動作電源電圧の半分に寄るようになり、増幅器11が飽和しにくくなる。
図5は実施例4の能動フィルタ装置及び電力変換装置の構成図である。図5に示す実施例4は、図3に示す実施例2の構成に対して、さらに、トランジスタ11aのコレクタ−ベース間に接続された抵抗R6と、トランジスタ11bのコレクタ−ベース間に接続された抵抗R7、トランジスタ11a,11bのエミッタと、抵抗R3とコンデンサC6との接続点とに接続された抵抗R8を追加したものである。
検出線20bに電力変換装置3から流れるコモンモード電流と同一値の電流Iが流れると、これをベース電流としてトランジスタ11a,11bのベース接続電位が変動し、この電位変動Vにより、抵抗R6に電流ΔI1(ΔI1=V/R6−Vc4/R6)、抵抗R7に電流ΔI2(ΔI2=V/R7+Vc5/R7)が流れる。コンデンサC4,C5の端子間電圧Vc4,Vc5が等しく、抵抗値がR6=R7=2R8=2Rとすると、ΔI1+ΔI2=V/Rとなる。
電流(I−ΔI1−ΔI2−ΔI)が増幅度1で増幅され、(I−ΔI1−ΔI2−ΔI)=(I−V/R−ΔI)が抵抗R3とコンデンサC6を介して接地E1に流れる。抵抗R8の端子間電圧はVにほぼ等しいので、抵抗R8には電流V/Rが流れる。即ち、抵抗R3から電流(I−V/R−ΔI)、リアクトルL5から電流ΔI、抵抗R8から電流V/Rが流れるので、コンデンサC6には電流Iが流れる。即ち、電力変換装置3が発生するコモンモード電流と同一値の電流Iが接地E1に流れる。
このように構成された実施例4の能動フィルタ装置によれば、実施例2の効果が得られるとともに、抵抗R6〜R8を設けたので、実施例2の構成よりも分圧効果が高くなる。
図6は実施例5の能動フィルタ装置及び電力変換装置の構成図である。図6に示す実施例5は、図4に示す実施例3の構成に対して、さらに、トランジスタ11aのコレクタ−ベース間に接続された抵抗R6と、トランジスタ11bのコレクタ−ベース間に接続された抵抗R7、トランジスタ11a,11bのエミッタと、抵抗R4,R5との間に接続された抵抗R9を追加したものである。
なお、抵抗R9の定数(抵抗値)は、抵抗R6の定数の1/(2N)であり、抵抗R6の定数と抵抗R7の定数とは同じである。
このように構成された実施例5の能動フィルタ装置によれば、実施例3の効果が得られるとともに、抵抗R6、R7、R9を設けたので、実施例3の構成よりも分圧効果が高くなる。
図7は実施例6の能動フィルタ装置及び電力変換装置の構成図である。図7では、1ターンの検出線10aを用いている。図7に示す実施例6は、ダイオードD7のカソードと接地相の電源線1bとの間、即ち、トランジスタ11aのコレクタとトランジスタ11bのコレクタとの間にはコンデンサC3が接続されている。
トランジスタ11aのコレクタとベースとの間には抵抗R6が接続され、トランジスタ11bのコレクタとベースとの間には抵抗R7が接続されている。トランジスタ11a,11bのエミッタと、抵抗R3とコンデンサC6との接続点との間に抵抗R8が接続されている。トランジスタ11a,11bのベースと接地との間には、抵抗R3とコンデンサC6とが接続されている。接地端子Eは接地されている(接地E1)。
なお、抵抗R8の定数(抵抗値)は、抵抗R6の定数の半分であり、抵抗R6の定数と抵抗R7の定数とは同じである。抵抗R6に流れる電流と抵抗R7に流れる電流との合計電流は、抵抗R8に流れる電流と同じである。
このように構成された実施例6の能動フィルタ装置によれば、増幅器11が増幅度1であるので、検出線10aにコモンモード電流と同一値の電流Iが流れると、抵抗R6に電流ΔIが流れ、抵抗R7に電流ΔIが流れ、抵抗R3に電流(I−2ΔI)が流れ、抵抗R8に電流2ΔIが流れるので、コンデンサC6には電流Iが流れる。即ち、電力変換装置3が発生するコモンモード電流と同一値の電流Iが接地E1に流れる。また、抵抗R6〜R8を設けたので、分圧効果が高くなる。
図8は実施例7の能動フィルタ装置及び電力変換装置の構成図である。図8では、Nターン(N≧2)の検出線20aを用いている。図8に示す実施例7は、ダイオードD7のカソードと接地相の電源線1bとの間、即ち、トランジスタ11aのコレクタとトランジスタ11bのコレクタとの間にはコンデンサC3が接続されている。
トランジスタ11aのコレクタとベースとの間には抵抗R6が接続され、トランジスタ11bのコレクタとベースとの間には抵抗R7が接続されている。トランジスタ11a,11bのエミッタと、抵抗R4とコンデンサC6との接続点との間には抵抗R5,R9が接続されている。トランジスタ11a,11bのベースと接地端子Eとの間には、抵抗R4とコンデンサC6とが接続されている。抵抗R4の定数(抵抗値)は、抵抗R5の定数の(N−1)倍である。接地端子Eは接地されている(接地E1)。
なお、抵抗R9の定数は、抵抗R6の定数の1/(2N)であり、抵抗R6の定数と抵抗R7の定数とは同じである。
このように構成された実施例7の能動フィルタ装置によれば、増幅器11が増幅度N(例えばN=10)であるので、検出線20aにコモンモード電流Iに対して電流I/10が流れ、抵抗R6に電流ΔI/10が流れ、抵抗R7に電流ΔI/10が流れ、抵抗R4に電流(I/10−2ΔI/10)が流れ、抵抗R5に電流9×(I/10−2ΔI/10)が流れ、抵抗R9に電流2ΔIが流れるので、コンデンサC6には電流Iが流れる。即ち、電力変換装置3が発生するコモンモード電流と同一値の電流Iが接地E1に流れる。また、抵抗R6、R7、R9を設けたので、分圧効果が高くなる。
なお、本発明は実施例1乃至実施例7の能動フィルタ装置に限定されるものではない。例えば、図3、図4、図5、図6に示した抵抗R1、抵抗R2は、無くても良い。
また、他の実施例として、図3又は図4に示したコンデンサC4,C5に対して、並列に分圧抵抗を設けても良い。
また、実施例8として、図9(a)〜図9(c)に示すように、トランジスタ11a,11bのベース−エミッタ間バイアスを補償するために、バイアス回路を設けても良い。
実施例1の能動フィルタ装置及び電力変換装置の構成図である。 実施例1の変形例の能動フィルタ装置の構成図である。 実施例2の能動フィルタ装置及び電力変換装置の構成図である。 実施例3の能動フィルタ装置及び電力変換装置の構成図である。 実施例4の能動フィルタ装置及び電力変換装置の構成図である。 実施例5の能動フィルタ装置及び電力変換装置の構成図である。 実施例6の能動フィルタ装置及び電力変換装置の構成図である。 実施例7の能動フィルタ装置及び電力変換装置の構成図である。 実施例8の能動フィルタ装置及び電力変換装置の構成図である。 従来のノイズ低減装置及び電力変換装置の構成図である。 従来のノイズ低減装置及び電力変換装置の他の一例の構成図である。
符号の説明
1 三相交流電源
1a R相用電源線
1b S相用電源線
1c T相用電源線
3 電力変換装置
4 対地間容量
5 負荷
7a〜7g 能動フィルタ装置
10,20 電流トランス
10a,20a 検出線
11a,11b トランジスタ
13A,13B,R1〜R9 抵抗
C1,C2 低周波分離コンデンサ
C3〜C7 コンデンサ
Q1〜Q6 スイッチング素子
D1〜D7 ダイオード
L1〜L3 チョークコイル
L4,L5 リアクトル

Claims (5)

  1. 3つの電源線の内の1つの電源線を接地相とする三相交流電源と前記三相交流電源から供給された交流電力を所定の交流電力又は直流電力に変換して負荷に供給し且つ筐体に接地端子を有する電力変換装置との間に設けられ、前記電源線に流れるコモンモード電流によるノイズを低減する能動フィルタ装置であって、
    前記電源線からの交流電力を整流して直流電力を得る整流手段と、
    前記電源線と検出線とが挿通され、前記検出線により前記コモンモード電流を検出し、コモンモード電流検出信号を出力する電流検出手段と、
    前記整流手段からの直流出力を動作電源とし、前記コモンモード電流検出信号を増幅度1で増幅して、第1抵抗と第1コンデンサとを介して前記接地相の電源線と接地との間に流す増幅手段と、
    前記整流手段からの直流出力を分圧して分圧電圧を出力する分圧手段と、
    前記分圧手段の出力と前記増幅手段の入力との間に接続されたリアクトルを有する第1インピーダンス素子と、
    前記増幅手段の出力と前記第1抵抗との間に接続され、且つ前記第1インピーダンス素子の定数と同定数を持つ第2インピーダンス素子と、
    を有することを特徴とする能動フィルタ装置。
  2. 3つの電源線の内の1つの電源線を接地相とする三相交流電源と前記三相交流電源から供給された交流電力を所定の交流電力又は直流電力に変換して負荷に供給し且つ筐体に接地端子を有する電力変換装置との間に設けられ、前記電源線に流れるコモンモード電流によるノイズを低減する能動フィルタ装置であって、
    前記電源線からの交流電力を整流して直流電力を得る整流手段と、
    前記電源線と検出線とが挿通され、前記検出線により前記コモンモード電流を1/N(N≧2)の検出比で検出し、コモンモード電流検出信号を出力する電流検出手段と、
    前記整流手段からの直流出力を動作電源とし、前記コモンモード電流検出信号を増幅度Nで増幅して、第1抵抗と第1コンデンサとを介して前記接地相の電源線と接地との間に流す増幅手段と、
    前記整流手段からの直流出力を分圧して分圧電圧を出力する分圧手段と、
    前記分圧手段の出力と前記増幅手段の入力との間に接続されたリアクトルを有する第1インピーダンス素子と、
    前記増幅手段の出力と前記第1抵抗との間に接続され、且つ前記第1インピーダンス素子の定数に対して1/Nの定数を持つ第2インピーダンス素子と、
    を有することを特徴とする能動フィルタ装置。
  3. 3つの電源線の内の1つの電源線を接地相とする三相交流電源と前記三相交流電源から供給された交流電力を所定の交流電力又は直流電力に変換して負荷に供給し且つ筐体に接地端子を有する電力変換装置との間に設けられ、前記電源線に流れるコモンモード電流によるノイズを低減する能動フィルタ装置であって、
    前記電源線からの交流電力を整流して直流電力を得る整流手段と、
    前記電源線と検出線とが挿通され、前記検出線により前記コモンモード電流を検出し、コモンモード電流検出信号を出力する電流検出手段と、
    前記整流手段からの直流出力を動作電源とし、前記コモンモード電流検出信号を増幅度1で増幅して、第1抵抗と第1コンデンサとを介して前記接地相の電源線と接地との間に流す増幅手段と、
    第2抵抗と第2抵抗の定数と同定数を持つ第3抵抗とからなり、前記整流手段からの直流出力を分圧して分圧電圧を前記増幅手段の入力に出力する直列回路と、
    前記増幅手段の出力と前記第1抵抗との間に接続され、且つ前記第2抵抗の定数の1/2の定数を持つ第4抵抗と、
    を有することを特徴とする能動フィルタ装置。
  4. 3つの電源線の内の1つの電源線を接地相とする三相交流電源と前記三相交流電源から供給された交流電力を所定の交流電力又は直流電力に変換して負荷に供給し且つ筐体に接地端子を有する電力変換装置との間に設けられ、前記電源線に流れるコモンモード電流によるノイズを低減する能動フィルタ装置であって、
    前記電源線からの交流電力を整流して直流電力を得る整流手段と、
    前記電源線と検出線とが挿通され、前記検出線により前記コモンモード電流を1/N(N≧2)の検出比で検出し、コモンモード電流検出信号を出力する電流検出手段と、
    前記整流手段からの直流出力を動作電源とし、前記コモンモード電流検出信号を増幅度Nで増幅して、第1抵抗と第1コンデンサとを介して前記接地相の電源線と接地との間に流す増幅手段と、
    第2抵抗と第2抵抗の定数と同定数を持つ第3抵抗とからなり、前記整流手段からの直流出力を分圧して分圧電圧を前記増幅手段の入力に出力する直列回路と、
    前記増幅手段の出力と前記第1抵抗との間に接続され、且つ前記第2抵抗の定数の1/(2N)の定数を持つ第4抵抗と、
    を有することを特徴とする能動フィルタ装置。
  5. 三相交流電源から供給された交流電力を所定の交流電力又は直流電力に変換して負荷に供給する電力変換装置において、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の能動フィルタ装置を入力側に設けたことを特徴とする電力変換装置。
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