JPH1093366A - 電力増幅装置 - Google Patents

電力増幅装置

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JPH1093366A
JPH1093366A JP9093127A JP9312797A JPH1093366A JP H1093366 A JPH1093366 A JP H1093366A JP 9093127 A JP9093127 A JP 9093127A JP 9312797 A JP9312797 A JP 9312797A JP H1093366 A JPH1093366 A JP H1093366A
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power
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current
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power supply
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JP9093127A
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Haruhiko Kimura
治彦 木村
Yoshito Yamaguchi
良人 山口
Makoto Kudo
真 工藤
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Hioki EE Corp
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Hioki EE Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低同相除去比の差動増幅回路によって増幅信
号の出力電流を正確に検出することができる電力増幅装
置を提供することを主目的とする。 【解決手段】 中間タップ23を有するスイッチング用
トランス21の出力巻線22の各出力端子から出力され
る交流を整流して共通電位に対し一方が高電位で他方が
低電位の直流電力を生成する直流電源4に接続可能に構
成され、かつ直流電源4から出力される直流電力を電源
用電力とすると共に基準信号を電力増幅することによっ
て生成した増幅信号を一端が共通電位に接続された負荷
の他端に出力可能な電力増幅部5と、増幅信号の出力電
流を検出するための電流検出用抵抗51と電流検出用抵
抗51の両端電圧を差動増幅して出力電流を検出する差
動増幅回路52とを有する電流検出部6とを備えている
電力増幅装置1であって、電流検出用抵抗51は中間タ
ップ23と共通電位との間に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流信号や直流信
号を生成する電源装置や信号増幅装置などの電力増幅装
置に関し、詳しくは、入力した基準信号を電力増幅する
ことにより生成した増幅信号の出力電流を検出可能に構
成された電力増幅装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の電力増幅装置として、図4に示
す高圧交流電源が知られている。この高圧交流電源91
は、基準信号として入力された交流信号を高電圧の交流
に変換するものであって、±VCC1 および±VCC2 の直
流電源を電源電力とすると共に入力された基準交流信号
INを電力増幅することによって交流をそれぞれ生成す
るパワーアンプ92および93を備えている。各パワー
アンプ92,93は、並列に接続され、共通電位である
グランドに接続されたグランド端子TG と出力端子TO
との間に接続される負荷(図示せず)に交流を供給可能
に構成されている。また、高圧交流電源91は、両パワ
ーアンプ92,93と出力端子TO との間に直列に接続
されて両パワーアンプ92,93の出力電流をそれぞれ
検出するための電流検出用抵抗94,95と、両電流検
出用抵抗94,95の両端電圧を差動増幅することによ
って出力電流をそれぞれ検出するオペアンプ96,97
とを備えている。
【0003】この高圧交流電源91では、パワーアンプ
92,93が基準交流信号VINをそれぞれ増幅すること
によって互いに位相同期増幅された交流電流が、出力端
子TO および負荷を介してグランド端子TG に帰還す
る。この際、交流電流が流れることによって電流検出用
抵抗94,95の両端に差電圧がそれぞれ発生し、オペ
アンプ96および97は、それぞれ、その差電圧を差動
増幅することによって、両パワーアンプ92および93
の出力電流を検出する。この結果、検出された検出信号
I1およびSI2が図示しないモニタ装置にそれぞれ出力
されることによって、両検出信号SI1およびSI2に基づ
いて、各パワーアンプ92,93のそれぞれの出力電流
および両パワーアンプ92,93の加算出力電流を監視
することができるようになっている。
【0004】一方、図5に示すように、図4におけるパ
ワーアンプ92,93を直列接続していわゆるBTL
(Balanced Transformer-Less )動作させている高圧交
流電源101も知られている。この高圧交流電源101
では、パワーアンプ92に入力される基準交流信号VIN
の位相を反転させる位相反転器として機能するオペアン
プ102を備えており、パワーアンプ92から出力端子
O1に交流電流が出力されると共に、パワーアンプ93
から出力端子TO2に位相反転した交流電流が出力され
る。この結果、図4における高圧交流電源91と比較し
て、約2倍の電圧の交流を出力することが可能になって
いる。この高圧交流電源101では、負荷に流れる交流
電流は、出力電流検出用抵抗94および95にそれぞれ
流れる各電流値と等しいため、電流検出用抵抗94によ
って検出された検出信号SI のみをモニタ装置に出力し
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これらの従
来の高圧交流電源91,101には、以下の問題点があ
る。すなわち、両高圧交流電源91,101では、電流
検出用抵抗94,95(高圧交流電源101では、電流
検出用抵抗94)の両端に高圧の交流電圧が印加されて
いるため、オペアンプ96,97(高圧交流電源101
では、オペアンプ96)のそれぞれの両入力部に高電圧
が入力される。一方、電流検出用抵抗94,95(高圧
交流電源101では、電流検出用抵抗94)の抵抗値は
極めて小さいので、出力電流を正確に検出するために
は、両オペアンプ96,97(高圧交流電源101で
は、オペアンプ96)は、差動入力に対し大きな利得を
持ち、かつ同相入力に対して非常に小さな利得を有する
必要がある。したがって、交流高圧電源91,101に
は、非常に大きな同相除去比(Common Mode Rejection
Ratio )を有するオペアンプを出力電流検出用増幅器と
して用いなければならないため、その価格が高価になる
結果、装置のコストが上昇してしまうという問題点があ
る。
【0006】一方、出願人は、電流検出用抵抗94の両
端電圧が低電圧になるように改良した高圧交流電源を既
に開発している。図6に示すように、この高圧交流電源
111は、同一に構成されて±VCC1 および±VCC2
直流電力を出力する直流電源4a,4bを備えている。
各直流電源4a,4bは、スイッチング用トランス21
をそれぞれ備えており、基準信号VCONTの電圧値に応じ
た交流をスイッチング用トランス21の二次巻線22に
出力すると共に、二次巻線22側にそれぞれ配設された
ダイオード24,26およびコンデンサ25,27によ
って半波整流させることにより直流電力を生成する。ま
た、直流電源4a,4bでは、スイッチング用トランス
21の中間タップ23がグランドに接続されている。
【0007】この高圧交流電源111では、パワーアン
プ92,93が作動すると、スイッチング用トランス2
1の二次巻線22から出力される直流電流が、ダイオー
ド24、パワーアンプ92、負荷および電流検出用抵抗
94を介してスイッチング用トランス21の中間タップ
23に帰還する。この場合、電流検出用抵抗94の一端
がグランドに接続されているため、電流検出用抵抗94
の両端に印加される電圧が低電圧になる。このため、低
同相除去比のオペアンプを用いることができる結果、装
置のコストダウンを図ることができるようになってい
る。
【0008】ところが、この出願人が改良した出力電流
の検出方法は、パワーアンプ92,93を直列接続して
BTL動作によって交流を生成するという電源回路には
適用することができないという改善点が存在する。
【0009】本発明は、かかる課題に鑑みてなされたも
のであり、低同相除去比の差動増幅回路によって増幅信
号の出力電流を正確に検出することができる電力増幅装
置を提供することを主目的とする。また、電力増幅装置
を直列接続してBTL動作により増幅信号を生成すると
共にその出力電流を低同相除去比の差動増幅回路によっ
て正確に検出することができる電力増幅装置を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1記載の電力増幅装置は、中間タップを有するスイ
ッチング用トランスの出力巻線の各出力端子からそれぞ
れ出力される交流を整流することにより共通電位に対し
て一方が高電位で他方が低電位の2種類の直流電力を生
成する直流電源に接続可能に構成され、かつ、直流電源
から出力される2種類の直流電力を電源用電力とすると
共に基準信号を電力増幅することによって生成した増幅
信号を一端が共通電位に接続された負荷の他端に出力可
能な電力増幅部と、増幅信号の出力電流を検出するため
の電流検出用抵抗と電流検出用抵抗の両端電圧を差動増
幅することによって出力電流を検出する差動増幅回路と
を有する電流検出部とを備えている電力増幅装置であっ
て、電流検出用抵抗は中間タップと共通電位との間に接
続されていることを特徴とする。
【0011】この電力増幅装置では、電力増幅部から増
幅信号が出力される際に、直流電源の直流電流は、スイ
ッチング用トランス、電力増幅部、負荷、および電流検
出用抵抗を介して、スイッチング用トランスの中間タッ
プに帰還する。この場合、電流検出用抵抗の両端には出
力電流が流れることに起因する電圧信号が発生するが、
その一端が共通電位に接続されているため、その両端の
差電圧は低電圧となっている。したがって、差動増幅回
路の両入力部に入力される電圧信号が低電圧のため、低
同相除去比タイプの差動増幅器であっても正確に出力電
流を検出することができる。
【0012】請求項2記載の電力増幅装置は、中間タッ
プを有するスイッチング用トランスの出力巻線の各出力
端子からそれぞれ出力される交流を整流することにより
共通電位に対して一方が高電位で他方が低電位の2種類
の直流電力を生成する第1の直流電源に接続可能に構成
され、かつ、第1の直流電源から出力される2種類の直
流電力を電源用電力とすると共に基準信号を電力増幅す
ることによって生成した増幅信号を負荷の一端に出力可
能な第1の電力増幅部と、第1の直流電源とほぼ同一に
構成された第2の直流電源に接続可能で第1の電力増幅
部とほぼ同一に構成され、かつ共通電位に対する電圧差
の極性が第1の電力増幅部に入力される基準信号に対し
て反転された極性反転基準信号を電力増幅することによ
って生成した増幅信号を負荷の他端に出力可能な第2の
電力増幅部と、第1および第2の直流電源のそれぞれの
中間タップの間に接続されると共に一端が共通電位に接
続され増幅信号の出力電流を検出可能な電流検出用抵抗
と電流検出用抵抗の両端電圧を差動増幅することによっ
て出力電流を検出する差動増幅回路とを有する電流検出
部とを備えていることを特徴とする。
【0013】この電力増幅装置では、第1の電力増幅部
と第2の電力増幅部が直列接続されている結果、いわゆ
るBTL動作によって増幅信号を生成する。この場合、
両電力増幅部が作動するときに、第1の直流電源の直流
電流は、第1の電力増幅部、負荷、第2の電力増幅部、
第2の直流電源の中間タップおよびスイッチング用トラ
ンスの巻線部、並びに電流検出用抵抗を介して、第1の
直流電源のスイッチング用トランスの中間タップに帰還
する。一方、電流検出用抵抗の一端が共通電位に接続さ
れているため、電流検出抵抗の両端電圧は低電圧となっ
ている。したがって、差動増幅回路の両入力部に入力さ
れる電圧信号が低電圧のため、低同相除去比タイプの差
動増幅器であっても正確に出力電流を検出することがで
きる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係る電力増幅装置を、高圧の交流および直流を生成
可能な高圧電源に適用した実施の形態について説明す
る。なお、以下、主として高圧交流を生成する例につい
て説明し、出願人が既に開発した高圧交流電源111と
同一の構成要素については同一の符号を付して詳細説明
を省略する。
【0015】図1に示すように、高圧電源1は、同一に
構成された2つの高圧電源ユニット2a,2b(以下、
特に区別する場合を除き、単に「高圧電源ユニット2」
という)を並列に接続して構成されている。各高圧電源
ユニット2は、アイソレーションアンプ3、直流電源
4、本発明における電力増幅部に相当するパワーアンプ
5、および電流検出部6(以下、特に区別する場合に
は、同図に示すように、各構成要素の符号の下1桁に符
号a,bを付して区別する)を備えている。以下、代表
して、高圧電源ユニット2aの構成要素の構成および動
作について説明する。
【0016】アイソレーションアンプ3a,3bは、オ
ペアンプ11と4つの抵抗12〜15とをそれぞれ備え
ており、直流電源4の出力電圧を制御するための制御信
号VCONTを、相互に干渉しないように2つの直流電源4
a,4bに分配する。なお、アイソレーションアンプ3
は、制御信号VCONTの位相を反転させると共に値1の利
得で直流電源4に出力する。
【0017】直流電源4は、公知のスイッチング電源で
構成され、制御信号VCONTの電圧値に応じたスイッチン
グ周波数でスイッチングし、内部に配設したスイッチン
グ用トランス21に所定電圧の交流を出力する。スイッ
チング用トランス21は、その二次巻線22の中間に中
間タップ23を備え、二次巻線22の両端に互いに位相
が反転した交流を発生させる。そして、ダイオード24
およびコンデンサ25が交流を半波整流すると共に平滑
して正電圧である直流+VCC1 を生成し、ダイオード2
6およびコンデンサ27が交流を半波整流すると共に平
滑して負電圧である直流−VCC1 を生成する。なお、直
流電源4の出力側に接続されているコンデンサ28,2
9は、電荷を蓄積すると共にパワーアンプ5に直流電力
を供給する二次電池として機能する。具体的には、コン
デンサ28,29は、直流電源4から出力される直流電
圧の最大電圧まで充電し、パワーアンプ5によって直流
電力が最も消費される時に、直流電源4から出力される
直流電力の不足分を補償する。これにより、直流電源4
の公称容量を小さくすることができ、直流電源4のコス
トを低下させることができる。
【0018】パワーアンプ5は、基準交流信号VINを増
幅することによって、例えば、最大電力1KVA、出力
周波数0Hz〜1KHz、および最大出力電圧190V
p−pの交流または直流を生成する。具体的には、図2
の回路図に示すように、パワーアンプ5では、オペアン
プ31が、基準交流信号VINと所定の比率でフィードバ
ックされた交流信号SO とを加算して増幅し、基準交流
信号VINが負サイクルのときに、トランジスタ32,3
3,34および35が基準交流信号VINを反転増幅する
ことによって、正サイクルの交流信号SO を出力する。
一方、入力した基準交流信号VINが正サイクルのときに
は、トランジスタ36、37および38によって基準交
流信号VINを反転増幅することによって、負サイクルの
交流信号SO を出力する。なお、高圧直流を生成する場
合には、トランジスタ32,33,34および35が、
基準信号としての直流信号の極性を反転する。また、ト
ランジスタ39は、トランジスタ35および38のバイ
アス電流を決定する。また、コンデンサ40は、抵抗4
1と相俟って、その容量値C40と抵抗41の抵抗値R41
との積である時定数に応じた特性のローパスフィルタを
構成し、オペアンプ31のプラス入力部に重畳する直流
電源4のスイッチングノイズを除去する。この結果、コ
ンデンサ40がないとした場合においては、スイッチン
グノイズの周波数近辺ではオペアンプ31の周波数特性
が低下しているため、スイッチングノイズの影響による
直流のオフセット電圧がオペアンプ31の出力に現れて
しまうが、コンデンサ40によってそのオフセット電圧
を低下させることができる。
【0019】なお、このパワーアンプ5では、抵抗42
〜45によって、利得の安定化が図られている。つま
り、抵抗42から45がないとした場合には、オペアン
プ31による利得と、後段のトランジスタ32〜38に
よるパワーアンプ回路の利得とで全体の利得が決定され
る。この場合、オペアンプ31の利得は抵抗41による
フィードバックループによって利得が制限されている
が、パワーアンプ回路の利得は、フィードバックループ
がないために高利得になる。この結果、オペアンプ31
とパワーアンプ回路とを含む系全体として発振し易くな
る。ところが、このパワーアンプ5では、抵抗42,4
3の抵抗値をそれぞれRA とし、抵抗44,45の抵抗
値をRB として回路中に配設することによって、パワー
アンプ回路内では、RA /RB 分だけ交流信号SO がフ
ィードバックされる。この結果、パワーアンプ回路の利
得は、元の利得をGとすると、 利得=G/(1+G・RA /RB ) となり、利得が減少する。このため、パワーアンプ回路
内での発振が抑制されるので、パワーアンプ5全体とし
ての増幅動作を安定化させることができる。
【0020】電流検出部6は、出力端子TO とグランド
端子TG との間に負荷(図示せず)が接続された場合
に、負荷に流れる増幅信号の出力電流を検出するもので
あって、10mΩの電流検出用抵抗51と、電流検出用
抵抗51の両端に発生する電圧を差動増幅して検出信号
I を出力するオペアンプ52(本発明における差動増
幅回路に相当する)とを備えている。
【0021】次に、高圧電源1における出力電流の検出
動作を中心とした全体的な動作について説明する。
【0022】基準交流信号VINおよびそれに応じた電圧
の制御信号VCONTが入力されると、直流電源4は、制御
信号VCONTの電圧に応じた直流電圧を出力する。具体的
には、直流電源4は、例えば、負荷に供給する交流のピ
ーク電圧が190Vのときには、約200Vの直流電圧
を出力し、交流電圧のピーク電圧が50Vのときには、
約60Vの直流電圧を出力する。また、負荷に高圧直流
を供給する場合には、高圧交流の場合と同様にして、直
流電圧が190V(または50V)のときには、200
V(または60V)を出力する。これにより、パワーア
ンプ5による電力損失を低下させることができる結果、
高圧電源1全体としての効率が向上する。
【0023】次いで、パワーアンプ5によって基準交流
信号VINが増幅される。この場合、高圧電源ユニット2
aでは、正サイクルの交流を出力するときは、直流電源
4から出力される直流電流I1 は、同図に示すように、
スイッチング用トランス21の二次巻線22から、ダイ
オード24、パワーアンプ5a、負荷、電流検出用抵抗
51を介して、スイッチング用トランス21の二次巻線
22の中間タップ23に帰還する。同じようにして、高
圧電源ユニット2bでも、同じ経路で電流I2が流れ
る。また、負サイクルの交流を出力するときには、高圧
電源ユニット2a,2bでは、直流電源4から出力され
る直流電流が、スイッチング用トランス21の二次巻線
22から、ダイオード26、パワーアンプ5a、負荷、
電流検出用抵抗51を介して、スイッチング用トランス
21の中間タップ23に帰還する。このため、高圧電源
ユニット2aから出力される出力電流は、電流検出部6
aの電流検出用抵抗51によって検出され、高圧電源ユ
ニット2bから出力される出力電流は、電流検出部6b
の電流検出用抵抗51によって検出される。一方、オペ
アンプ52が、電流検出用抵抗51の両端に発生した両
端電圧を差動増幅し、検出信号SI として図示しないモ
ニタ装置に出力する。この結果、モニタ装置では、各パ
ワーアンプ5a,5bの出力電流、および両パワーアン
プ5a,5bの出力電流の加算値を監視することができ
る。この場合、電流検出用抵抗51の両端電圧は、その
一端が共通電位としてのグランドに接続されているため
低電圧となっている。したがって、オペアンプ52の両
入力部に入力される電圧信号が低電圧となるので、低同
相除去比タイプの差動増幅器であっても、出力電流を正
確に検出することができる。
【0024】次に、本発明に係る電力増幅装置を、いわ
ゆるBTL動作によって高圧電力を生成する高圧電源に
適用した例について説明する。
【0025】図3に示すように、この高圧電源71は、
高圧電源1と同一の構成要素を、接続方法を変更するこ
とによって、高圧電源ユニット2a,2bを直列接続し
た高圧電源として作動する。したがって、高圧電源1の
構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付して詳細
説明を省略する。
【0026】この高圧電源71では、基準交流信号VIN
の位相(高圧直流を生成する場合には、その極性)を反
転させるオペアンプ72をさらに備えており、パワーア
ンプ5aおよび5bには、位相が互いに反転した基準交
流信号VINが入力される。この結果、パワーアンプ5a
から出力される交流とパワーアンプ5bから出力される
交流がそれぞれ負荷の一端および他端に供給される結
果、負荷の両端には、各パワーアンプ5から出力される
交流電圧の約2倍の交流電圧が実質的に印加される。
【0027】この場合、高圧電源71では、正サイクル
の交流を出力するときは、直流電源4aから出力される
直流電流I3 が、同図に示すように、直流電源4aのス
イッチング用トランス21の二次巻線22から、ダイオ
ード24、パワーアンプ5a、負荷、パワーアンプ5
b、直流電源4bのスイッチング用トランス21の二次
巻線22、中間タップ23および両電流検出用抵抗5
1,51を介して、直流電源4aのスイッチング用トラ
ンス21の中間タップ23に帰還する。一方、負サイク
ルの交流を出力するときには、直流電源4bから出力さ
れる直流電流が、スイッチング用トランス21の二次巻
線22から、ダイオード24、パワーアンプ5b、負
荷、パワーアンプ5a、直流電源4aのスイッチング用
トランス21の二次巻線22、中間タップ23および両
電流検出用抵抗51,51を介して、直流電源4bのス
イッチング用トランス21の中間タップ23に帰還す
る。このため、両パワーアンプ5a,5b間を流れる出
力電流は、電流検出部6a,6bの各電流検出用抵抗5
1,51によって検出され、オペアンプ52,52が、
それぞれ電流検出用抵抗51,51の両端に発生した両
端電圧を差動増幅することにより検出信号SI ,SI
して図示しないモニタ装置に出力する。この場合、電流
検出用抵抗51の両端電圧は、両電流検出用抵抗51,
51の接続点がグランドに接続されているため低電圧と
なっている。したがって、両オペアンプ52,52の両
入力部にそれぞれ入力される電圧信号が低電圧となるの
で、低同相除去比タイプの差動増幅器であっても、出力
電流を正確に検出することができる。なお、両検出信号
I ,SI は、共に、同じ値を示すため、モニタ装置で
は、検出信号SI ,SI のいずれか一方のみを監視する
ことによって出力電流を検出することができる。
【0028】このように、この実施形態によれば、2台
のパワーアンプ5a,5bを直列接続させてBTL動作
させる場合であっても、低同相除去比の差動増幅器によ
って検出信号SI を正確に検出することができる。
【0029】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
ず、その構成を適宜変更することができる。例えば、直
流電源4のスイッチング用トランス21の一次側の構成
や、パワーアンプ5の内部構成などを自由に変更するこ
とができる。また、直流電源4は、±VCCを生成するも
のに限られず、例えば、100Vを共通電位として0V
および200Vを出力する構成や、−100Vを共通電
位として0Vおよび−200Vを出力する構成であって
もよい。
【0030】また、高圧電源71において、必ずしも2
つの電流検出部6を配設する必要はなく、いずれか一方
のみであってもよい。つまり、直流電源4aと直流電源
4bの各スイッチング用トランス21のそれぞれの中間
タップ23,23の間に1つの電流検出用抵抗51のみ
を接続し、その電流検出用抵抗51の両端電圧を差動増
幅することによって出力電流を検出するように構成して
もよい。一方、高圧電源71のように、2つの電流検出
部6a,6bを配設することにより、いずれか一方の電
流検出部6が故障した場合であっても、他方の電流検出
部6によって出力電流を確実に検出することができる。
また、この場合、両直流電源4a,4bの各々のスイッ
チング用トランス21,21の中間タップ23,23と
グランドとの間の電位差が互いにほぼ等しくなるため、
両直流電源4a,4bの出力電圧が互いにほぼ等しくな
る結果、パワーアンプ5a,5bの出力電圧もほぼ等し
くなるため、安定してBTL動作を行うことができる。
【0031】さらに、本発明は、交流や直流を生成する
各種電源装置への適用のみならず、交流信号を増幅する
オーディオアンプに適用できるのは勿論である。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る電力増幅装
置によれば、電流検出用抵抗の両端電圧を増幅する差動
増幅回路に低同相除去比タイプのオペアンプなどを使用
したとしても増幅信号の出力電流を高精度で検出するこ
とができる。また、電力増幅部を直列接続してBTL動
作によって増幅信号を生成することができると共に、そ
の出力電流を低同相除去比タイプの差動増幅回路によっ
て高精度で検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る高圧電源の回路図である。
【図2】本実施の形態に係るパワーアンプの回路図であ
る。
【図3】本実施の形態に係る他の高圧電源の回路図であ
る。
【図4】従来の高圧交流電源の回路図である。
【図5】従来の他の高圧交流電源の回路図である。
【図6】出願人が既に開発した高圧交流電源の回路図で
ある。
【符号の説明】
1 高圧電源 2 高圧電源ユニット 4 直流電源 5 パワーアンプ 6 電流検出部 21 スイッチング用トランス 23 中間タップ 51 電流検出用抵抗 52 オペアンプ 71 高圧電源

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中間タップを有するスイッチング用トラ
    ンスの出力巻線の各出力端子からそれぞれ出力される交
    流を整流することにより共通電位に対して一方が高電位
    で他方が低電位の2種類の直流電力を生成する直流電源
    に接続可能に構成され、かつ、前記直流電源から出力さ
    れる前記2種類の直流電力を電源用電力とすると共に基
    準信号を電力増幅することによって生成した増幅信号を
    一端が前記共通電位に接続された負荷の他端に出力可能
    な電力増幅部と、 前記増幅信号の出力電流を検出するための電流検出用抵
    抗と当該電流検出用抵抗の両端電圧を差動増幅すること
    によって前記出力電流を検出する差動増幅回路とを有す
    る電流検出部とを備えている電力増幅装置であって、 前記電流検出用抵抗は前記中間タップと前記共通電位と
    の間に接続されていることを特徴とする電力増幅装置。
  2. 【請求項2】 中間タップを有するスイッチング用トラ
    ンスの出力巻線の各出力端子からそれぞれ出力される交
    流を整流することにより共通電位に対して一方が高電位
    で他方が低電位の2種類の直流電力を生成する第1の直
    流電源に接続可能に構成され、かつ、前記第1の直流電
    源から出力される前記2種類の直流電力を電源用電力と
    すると共に基準信号を電力増幅することによって生成し
    た増幅信号を負荷の一端に出力可能な第1の電力増幅部
    と、 前記第1の直流電源とほぼ同一に構成された第2の直流
    電源に接続可能で前記第1の電力増幅部とほぼ同一に構
    成され、かつ前記共通電位に対する電圧差の極性が前記
    第1の電力増幅部に入力される前記基準信号に対して反
    転された極性反転基準信号を電力増幅することによって
    生成した増幅信号を前記負荷の他端に出力可能な第2の
    電力増幅部と、 前記第1および第2の直流電源のそれぞれの前記中間タ
    ップの間に接続されると共に一端が前記共通電位に接続
    され前記増幅信号の出力電流を検出可能な電流検出用抵
    抗と当該電流検出用抵抗の両端電圧を差動増幅すること
    によって前記出力電流を検出する差動増幅回路とを有す
    る電流検出部とを備えていることを特徴とする電力増幅
    装置。
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