JP3277166B2 - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

Info

Publication number
JP3277166B2
JP3277166B2 JP25400098A JP25400098A JP3277166B2 JP 3277166 B2 JP3277166 B2 JP 3277166B2 JP 25400098 A JP25400098 A JP 25400098A JP 25400098 A JP25400098 A JP 25400098A JP 3277166 B2 JP3277166 B2 JP 3277166B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
positive
negative
leakage current
power supply
power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP25400098A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000092861A (ja
Inventor
博夫 池亀
勝美 深沢
大 唐澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP25400098A priority Critical patent/JP3277166B2/ja
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to MYPI99003866A priority patent/MY117192A/en
Priority to EP99117585A priority patent/EP0986165B1/en
Priority to DE69928336T priority patent/DE69928336T2/de
Priority to US09/391,659 priority patent/US6134126A/en
Priority to KR10-1999-0038233A priority patent/KR100385201B1/ko
Priority to CN99119580A priority patent/CN1117423C/zh
Publication of JP2000092861A publication Critical patent/JP2000092861A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3277166B2 publication Critical patent/JP3277166B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Power Conversion In General (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流電力に基づい
て電動機を可変速駆動する際に、漏洩電流を打消すよう
にノイズ補償電流を流すノイズ低減機能を有する電力変
換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、電動機を駆動する際には、所望の
電力を供給可能な電力変換装置が使用されている。この
種の電力変換装置の典型的な例としては、GTO(gate
turn-off thyristor) やIGBT(insulated gate bipo
lar transistor) 等の複数の半導体スイッチング素子が
直並列に配置されたインバータ装置がある。このインバ
ータ装置は、以下の説明中で電力変換装置の代表例とし
て述べる。
【0003】近年、この種のインバータ装置を用いた電
動機の駆動系では、各スイッチング素子の高速スイッチ
ングに伴う大地漏洩電流(以下、漏洩電流という)が問
題として注目されている。
【0004】図5はこの問題を説明するための電動機の
駆動系の構成を示す回路図である。この電動機の駆動系
では、交流電源1から三相交流電圧が全波整流回路2に
供給される。
【0005】全波整流回路2は、三相ブリッジ接続され
たダイオード素子D1〜D6からなり、この三相交流電
圧を直流電圧に変換し、この直流電圧を正側入力ライン
Pと負側入力ラインNとの間からインバータ装置3に供
給する。
【0006】インバータ装置3は、三相ブリッジ接続さ
れたスイッチング素子Q1〜Q6からなり、図示しない
ゲート駆動回路による各スイッチング素子Q1〜Q6の
PWM(pulse width modulation)制御により、幅の制御
されたパルス状(矩形波状)の電圧を電動機4の各相巻
線端子に与える。電動機4は、このパルス状の電圧によ
って駆動される。但し、電動機4は大地との間に浮遊容
量Cを有している。このため、インバータ装置3の各ス
イッチング素子のオン・オフに伴い、パルス状の電圧が
電動機4に印加されると、電動機4の端子と大地間にも
パルス的な電圧が印加される。
【0007】この時の電圧変化率dv/dtにより、電
動機巻線とフレームアースとの間の浮遊容量Cを通じて
大地にノイズ電流である漏洩電流I1が流れる。この漏
洩電流I1は、電動機4と交流電源1のアース端子との
間の各アースライン及び大地を通り、交流電源1のアー
ス端子に対して流入又は流出するように極性に応じて流
れる。このため、漏洩電流I1は漏洩ブレーカの誤動作
や感電事故等の原因となる。係る漏洩電流I1による不
都合を解消する観点から、図6に示すように、電力変換
装置に対してノイズ低減装置を適用することが考えられ
ている。
【0008】このノイズ低減装置は、交流電源1と全波
整流回路2との間の電源ラインから漏洩電流I1を検出
する漏洩電流検出器5と、検出された漏洩電流に基づい
て、正側入力ラインPとアースとの間あるいはアースと
負側入力ラインNとの間を導通させてノイズ補償電流を
流すノイズ低減回路6とを備えている。
【0009】なお、ノイズ低減回路6は、増幅器7、n
pn型トランジスタTr1、pnp型トランジスタTr
2及び結合コンデンサC1から構成されており、各トラ
ンジスタTr1,Tr2には、高耐圧、高周波、高電流
増幅という動作性能が要求されている。
【0010】ここで、漏洩電流検出器5は、例えばフェ
ライトからなる環状のコアをもつ零相変流器CTであ
り、全波整流回路2に流れる漏洩電流I1を電源ライン
の電流の差から等価的に検出し、検出信号を増幅器7に
与える。
【0011】増幅器7は、この検出信号を増幅して出力
信号を各トランジスタTr1,Tr2のベースに与え
る。各トランジスタTr1,Tr2のうち、npn型ト
ランジスタTr1は、コレクタが正側入力ラインPに接
続され、エミッタがpnp型トランジスタTr2のエミ
ッタ及び結合コンデンサの一端に接続されている。pn
p型トランジスタのコレクタは負側入力ラインNに接続
されている。結合コンデンサC1の他端はアースに接続
されている。
【0012】すなわち、各トランジスタTr1,Tr2
は、増幅器7から出力信号をベースに受けると、互いに
逆にオン・オフ動作し、正側入力ラインP又は負側入力
ラインNを結合コンデンサC1を介してアースに接続す
る。
【0013】例えば、図7に示すように、漏洩電流I1
が電動機4から交流電源1のアースラインに流入する場
合、ノイズ低減装置は、pnp型トランジスタTr2の
みをオンさせる。
【0014】これにより、ノイズ補償電流iは、結合コ
ンデンサC1、pnp型トランジスタTr2及び負側入
力ラインNを通り、全波整流回路2のダイオードD4,
D5又はD6からなる閉回路に流入する。
【0015】よって、このノイズ補償電流iにより、交
流電源1のアース端子に流入する漏洩電流I1が打消さ
れる。また、図8に示すように、交流電流1のアースラ
インから電動機4へ漏洩電流I1が流出する場合、ノイ
ズ低減装置は、npn型トランジスタTr1のみをオン
させる。
【0016】これにより、ノイズ補償電流iは、全波整
流回路2のダイオードD1,D2又はD3から正側入力
ラインP、npn型トランジスタTr1及び結合コンデ
ンサC1を通ってアースラインに流出する。よって、こ
のノイズ補償電流iにより、交流電源1のアースライン
から電動機4に流出する漏洩電流I1が打消される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら以上のよ
うな電力変換装置では、全波整流回路2にて、例えば素
子D3とD4が導通する場合、全波整流回路2の正側入
力ラインPがアースと同電位になる。このとき、ノイズ
低減装置は、npn型トランジスタTr1をオンさせて
も、正側入力ラインPとアースとの間に電位差がないた
め、ノイズ補償電流iを流せず、制御不能となる。
【0018】また逆に、整流回路2の素子D6とD1が
導通する場合、全波整流回路2の負側入力ラインNは、
同様に、アースと同電位になる。このとき、ノイズ低減
装置は、pnp型トランジスタTr2をオンさせても、
負側入力ラインNとアースとの間に電位差がないため、
ノイズ補償電流iを流せず、制御不能となる。
【0019】本発明は上記実情を考慮してなされたもの
で、対アース電圧を常に一定に保持でき、ノイズ補償電
流の制御性を向上し得る電力変換装置を提供することを
目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1に対応する発明
は、交流電源からの交流電力を任意の周波数を有する交
流電力に変換し、電動機を可変速駆動し、前記交流電源
の電源ラインから漏洩電流を検出してノイズ補償電流を
流すノイズ低減機能を有する電力変換装置であって、前
記交流電源と前記電力変換装置との間に一次側が接続さ
れた絶縁トランスと、前記絶縁トランスの二次側に接続
された整流回路と、前記整流回路における正側出力ライ
ンと負側出力ラインとの間に直列に接続された正側及び
負側のコンデンサと、前記正側及び負側のコンデンサの
間の直列接続点を前記電力変換装置のアースされた交流
入力ラインに接続するための接続手段と、前記正側出力
ラインに一端が接続された正側スイッチング素子と、前
記負側出力ラインに一端が接続され、前記正側スイッチ
ング素子とは逆のオン・オフ特性を有する負側スイッチ
ング素子と、前記正側及び負側スイッチング素子の各他
端とアースとの間に配置された結合コンデンサと、前記
漏洩電流の検出信号を増幅し、得られる増幅信号を前記
正側及び負側スイッチング素子の制御入力に与える素子
制御手段とを備えた電力変換装置である。
【0021】また、請求項2に対応する発明は、請求項
1に対応する電力変換装置において、前記接続手段と前
記交流入力ラインとの接続点よりも前記交流電源側に配
置され、前記漏洩電流を等価的に検出する漏洩電流検出
器を備えた電力変換装置である。
【0022】さらに、請求項3に対応する発明は、請求
項1又は請求項2に対応する電力変換装置において、前
記交流電源としては、複数相を有し、前記複数相のうち
の一相がアースされた電力変換装置である。
【0023】また、請求項4に対応する発明は、請求項
1乃至請求項3のいずれか1項に対応する電力変換装置
において、前記正側及び負側スイッチング素子として
は、それぞれ複数のスイッチング素子が電気的に並列に
接続されてなる電力変換装置である。 (作用)従って、請求項1に対応する発明は以上のよう
な手段を講じたことにより、整流回路の正側出力ライン
及び負側出力ラインには、整流された直流電圧が印加さ
れるが、この直流電圧は正側及び負側のコンデンサによ
り中間の直列接続点をアース電位に固定されて分圧され
ている。
【0024】このため、正側出力ラインは、アース電位
に対して常に正の一定電圧を供給できる。また、負側出
力ラインは、アース電位に対して常に負の一定電圧を供
給できる。このように、対アース電圧を常に一定に保持
できるので、従来とは異なり、ノイズ補償電流の制御性
を向上させることができる。
【0025】また、素子制御手段により、正側及び負側
スイッチング素子がオン・オフ制御されると、ノイズ補
償電流が電力変換装置のアースされた交流入力ラインに
対し、結合コンデンサ、正側スイッチング素子、正側出
力ライン及び正側のコンデンサを通り、あるいは結合コ
ンデンサ、負側スイッチング素子、負側出力ライン及び
負側のコンデンサを通って流れるので、ノイズ電流とし
ての漏洩電流を打消すことができ、容易且つ確実にノイ
ズを低減させることができる。
【0026】また、請求項2に対応する発明は、漏洩電
流検出器が、接続手段と交流入力ラインとの接続点より
も交流電源側に配置されたことにより、請求項1に対応
する作用に加え、接続点におけるノイズ補償電流の流入
又は流出とは無関係に漏洩電流を検出することができる
ので、動作の確実性を向上させることができる。
【0027】さらに、請求項3に対応する発明は、交流
電源としては、複数相を有し、複数相のうちの一相がア
ースされたものであるので、請求項1又は請求項2に対
応する作用と同様の作用を奏することができる。
【0028】また、請求項4に対応する発明は、正側及
び負側スイッチング素子としては、それぞれ複数のスイ
ッチング素子が電気的に並列に接続されてなるために大
きな電流容量を有するので、請求項1乃至請求項3のい
ずれかに対応する作用に加え、漏洩電流が大きな値を持
っていても、それを打消すノイズ補償電流を流すことが
できる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。 (第1の実施形態)図1は本発明の第1の実施形態に係
る電力変換装置の適用された電動機の駆動系の構成を示
す回路図であり、図6と同一部分には同一符号を付して
その詳しい説明を省略し、ここでは異なる部分について
主に述べる。なお、以下の実施形態も同様にして重複し
た説明を省略する。
【0030】すなわち、本実施形態は、ノイズ補償電流
の制御性の向上を図るものであり、具体的には、従来の
ノイズ低減回路6を改良したノイズ低減回路8を設け、
ノイズ低減回路8としては、各トランジスタTr1,T
r2の各コレクタとアースとの間に電位差を作るための
絶縁トランス9並びに整流回路10と、各トランジスタ
Tr1,Tr2のオン・オフに応じてノイズ補償電流i
を全波整流回路2の入力アース端子に対して流出又は流
入させるためのコンデンサCp,Cnとを備えている。
【0031】ここで、絶縁トランス9は、漏洩電流検出
器5を通った電源ラインに一次側が接続され、二次側が
整流回路10に接続されている。整流回路10は、絶縁
トランス9の二次側の出力交流電圧を全波整流して直流
電圧を正側出力ラインP1及び負側出力ラインN1の間
にて、npn型トランジスタTr1及びpnp型トラン
ジスタTr2に供給する電源機能を有しており、具体的
には、正側出力ラインP1がコンデンサCpの一端及び
npn型トランジスタTr1のコレクタに接続され、負
側出力ラインN1がコンデンサCnの一端及びpnp型
トランジスタTr2のコレクタに接続されている。
【0032】詳しくは、整流回路10の正側出力ライン
P1は、互いに同容量のコンデンサCp,Cnを直列に
介して負側出力ラインN1に接続されている。また、コ
ンデンサCp,Cnの間の直列接続点(中性点)11
は、全波整流回路2の入力アース端子に接続されてい
る。
【0033】次に、以上のような電力変換装置における
ノイズ低減の動作を説明する。いま、整流回路10の正
側出力ラインP1及び負側出力ラインN1は、全波整流
された直流電圧が印加されるが、この直流電圧は2つの
コンデンサCp,Cnにより中間の直列接続点11をア
ース電位に固定されて分圧されている。
【0034】このため、正側出力ラインP1は、アース
電位に対して常に正の一定電圧を供給できる。また、負
側出力ラインN1は、アース電位に対して常に負の一定
電圧を供給できる。よって、従来とは異なり、ノイズ補
償電流iを常に制御することができる。
【0035】具体的には、このノイズ低減回路8におい
ては、各トランジスタTr1,Tr2が増幅器7から出
力信号をベースに受けると、互いに逆にオン・オフ動作
し、正側出力ラインP1又は負側出力ラインN1を結合
コンデンサC1を介してアースに接続する。
【0036】例えば、図2に示すように、漏洩電流I1
が電動機4から交流電源1のアースラインに流入する場
合、ノイズ低減装置は、pnp型トランジスタTr2の
みをオンさせる。
【0037】これにより、ノイズ補償電流iは、結合コ
ンデンサC1、pnp型トランジスタTr2、負側出力
ラインN1及びコンデンサCnを通り、全波整流回路2
の入力アース端子に流入する。
【0038】よって、このノイズ補償電流iにより、交
流電源1のアース端子に流入する漏洩電流I1が打消さ
れる。また、図3に示すように、交流電流1のアースラ
インから電動機4へ漏洩電流I1が流出する場合、ノイ
ズ低減装置は、npn型トランジスタTr1のみをオン
させる。
【0039】これにより、ノイズ補償電流iは、全波整
流回路2の入力アース端子からコンデンサCp、正側出
力ラインP1、npn型トランジスタTr1及び結合コ
ンデンサC1を通ってアースラインに流出する。
【0040】よって、このノイズ補償電流iにより、交
流電源1のアースラインから電動機4に流出する漏洩電
流I1が打消される。上述したように本実施形態によれ
ば、整流回路10の正側出力ラインP1及び負側出力ラ
インN1には、整流された直流電圧が印加されるが、こ
の直流電圧は2つのコンデンサCp,Cnにより中間の
直列接続点11をアース電位に固定されて分圧されるの
で、正側出力ラインP1がアース電位に対して常に正の
一定電圧を供給でき、負側出力ラインN1がアース電位
に対して常に負の一定電圧を供給できる。
【0041】このように、対アース電圧を常に一定に保
持できるので、従来とは異なり、ノイズ補償電流の制御
性を向上させることができる。また、増幅器7により、
各トランジスタTr1,Tr2がオン・オフ制御される
と、ノイズ補償電流iが全波整流回路2の入力アース端
子と大地との間でノイズ低減回路8を通って流れるの
で、ノイズ電流としての漏洩電流I1を打消すことがで
き、容易且つ確実にノイズを低減させることができる。
【0042】また、絶縁トランス9を介するため、イン
バータ装置3に印加する電圧、容量とは無関係に自由な
電圧に設定することができる。そのため、一般に市販さ
れているnpn型トランジスタやpnp型トランジスタ
のような電流制御用素子を使用して構成することができ
る。よって、構成が簡単で小形、安価、高速制御可能な
ノイズ低減装置を実現することができる。
【0043】さらに、漏洩電流I1を打消すノイズ補償
電流iを漏洩電流検出器5よりも全波整流回路2側で流
入又は流出させることにより、漏洩電流検出器5による
漏洩電流I1の検出を妨げないようにしている。
【0044】換言すると、漏洩電流検出器5が、直列接
続点11に対する全波整流回路2の交流入力ラインにお
ける接続点よりも交流電源1側に配置されたことによ
り、全波整流回路2の交流入力ラインにおけるノイズ補
償電流iの流入又は流出とは無関係に漏洩電流を検出す
ることができるので、動作の確実性を向上させることが
できる。 (第2の実施形態)図4は本発明の第2の実施形態に係
る電力変換装置の適用された電動機の駆動系の構成を示
す回路図である。
【0045】本実施形態は、第1の実施形態の変形形態
であり、大きい値の漏洩電流I1をも補償するため、大
きい値のノイズ補償電流iの制御を図るものであり、具
体的には、ノイズ低減回路8aが、npn型トランジス
タTr1及びpnp型トランジスタTr2からなる直列
回路の数を増加し、これら直列回路を互いに電気的に並
列に接続した構成となっている。なお、直列回路の並列
数は、漏洩電流の大きさに比例して適宜、設定可能であ
る。
【0046】以上のような構成により、複数のnpn型
トランジスタTr1の並列回路及び複数のpnp型トラ
ンジスタTr2の並列回路としては大きな電流容量を有
するので、漏洩電流I1が大きな値を持っていても、そ
れを打消すノイズ補償電流iを流すことができる。
【0047】なお、各トランジスタTr1,Tr2に流
せる電流は、各Tr1,Tr2の定格電流で制限され
る。但し、このような高周波制御が可能なトランジスタ
の如き、電流制御用素子は、一般には電圧の低いかつ容
量の小さなものしか存在しない。仮に、高電圧大容量の
電流制御用素子を製造しても用途が限られるため、コス
トの高騰を招いてしまう。
【0048】しかしながら本実施形態では、絶縁トラン
スを用いて任意に電圧を設定できるため、電圧とは無関
係に、電流容量を増大させるように各トランジスタTr
1,Tr2を並列にすることができる。
【0049】なお、上記各実施形態は、npn型トラン
ジスタTr1及びpnp型トランジスタTr2をノイズ
補償電流iの制御用素子として用いた場合を説明した
が、これに限らず、Tr1,Tr2に代えて、同様の高
耐圧、高周波、高電流増幅という動作性能を満たす他の
電流制御用素子を設けた構成としても、本発明を同様に
実施して同様の効果を得ることができる。その他、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施でき
る。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、対
アース電圧を常に一定に保持でき、ノイズ補償電流の制
御性を向上し得る電力変換装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る電力変換装置の
適用された電動機の駆動系の構成を示す回路図
【図2】同実施形態における動作を説明するための模式
【図3】同実施形態における動作を説明するための模式
【図4】本発明の第2の実施形態に係る電力変換装置の
適用された電動機の駆動系の構成を示す回路図
【図5】従来の電動機の駆動系の構成を示す回路図
【図6】従来の電力変換装置の適用された電動機の駆動
系の構成を示す回路図
【図7】従来の電力変換装置におけるノイズ低減の動作
を説明するための模式図
【図8】従来の電力変換装置におけるノイズ低減の動作
を説明するための模式図
【符号の説明】
1…交流電源 2…全波整流回路 3…インバータ装置 4…電動機 5…漏洩電流検出器 7…増幅器 8,8a…ノイズ低減回路 9…絶縁トランス 10…整流回路 11…直列接続点 D1〜D6…ダイオード Q1〜Q6…スイッチング素子 C1…結合コンデンサ Cp,Cn…コンデンサ Tr1…npn型トランジスタ Tr2…pnp型トランジスタ P…正側入力ライン N…負側入力ライン P1…正側出力ライン N1…負側出力ライン C…浮遊容量 I1…漏洩電流 i…ノイズ補償電流
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−266677(JP,A) 特開 平8−98536(JP,A) 特開 平9−163784(JP,A) 特開 平10−210649(JP,A) 特開 平10−174423(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/5387 H02M 1/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源からの交流電力を任意の周波数
    を有する交流電力に変換し、電動機を可変速駆動し、前
    記交流電源の電源ラインから漏洩電流を検出してノイズ
    補償電流を流すノイズ低減機能を有する電力変換装置に
    おいて、 前記交流電源と前記電力変換装置との間に一次側が接続
    された絶縁トランスと、 前記絶縁トランスの二次側に接続された整流回路と、 前記整流回路における正側出力ラインと負側出力ライン
    との間に直列に接続された正側及び負側のコンデンサ
    と、 前記正側及び負側のコンデンサの間の直列接続点を前記
    電力変換装置のアースされた交流入力ラインに接続する
    ための接続手段と、 前記正側出力ラインに一端が接続された正側スイッチン
    グ素子と、 前記負側出力ラインに一端が接続され、前記正側スイッ
    チング素子とは逆のオン・オフ特性を有する負側スイッ
    チング素子と、 前記正側及び負側スイッチング素子の各他端とアースと
    の間に配置された結合コンデンサと、 前記漏洩電流の検出信号を増幅し、得られる増幅信号を
    前記正側及び負側スイッチング素子の制御入力に与える
    素子制御手段とを備えたことを特徴とする電力変換装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電力変換装置におい
    て、 前記接続手段と前記交流入力ラインとの接続点よりも前
    記交流電源側に配置され、前記漏洩電流を等価的に検出
    する漏洩電流検出器を備えたことを特徴とする電力変換
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の電力変換
    装置において、 前記交流電源は、複数相を有し、前記複数相のうちの一
    相がアースされたことを特徴とする電力変換装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に
    記載の電力変換装置において、 前記正側及び負側スイッチング素子は、それぞれ複数の
    スイッチング素子が電気的に並列に接続されてなること
    を特徴とする電力変換装置。
JP25400098A 1998-09-08 1998-09-08 電力変換装置 Expired - Fee Related JP3277166B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25400098A JP3277166B2 (ja) 1998-09-08 1998-09-08 電力変換装置
EP99117585A EP0986165B1 (en) 1998-09-08 1999-09-07 Power conversion system
DE69928336T DE69928336T2 (de) 1998-09-08 1999-09-07 Stromwandlungssystem
US09/391,659 US6134126A (en) 1998-09-08 1999-09-07 Power conversion system
MYPI99003866A MY117192A (en) 1998-09-08 1999-09-07 Power conversion system.
KR10-1999-0038233A KR100385201B1 (ko) 1998-09-08 1999-09-08 전력 변환 시스템
CN99119580A CN1117423C (zh) 1998-09-08 1999-09-08 电力转换系统

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25400098A JP3277166B2 (ja) 1998-09-08 1998-09-08 電力変換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000092861A JP2000092861A (ja) 2000-03-31
JP3277166B2 true JP3277166B2 (ja) 2002-04-22

Family

ID=17258877

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25400098A Expired - Fee Related JP3277166B2 (ja) 1998-09-08 1998-09-08 電力変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3277166B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4794097B2 (ja) * 2001-09-27 2011-10-12 東芝エレベータ株式会社 電力変換装置
JP4798915B2 (ja) * 2001-09-28 2011-10-19 東芝エレベータ株式会社 電力変換装置
DE112007001565B4 (de) * 2006-08-15 2018-01-25 Schaffner Emv Ag EMV-Filter mit geringem Kriechstrom
JP5119824B2 (ja) * 2007-09-20 2013-01-16 サンケン電気株式会社 能動フィルタ装置及び電力変換装置
JP5317032B2 (ja) * 2008-06-09 2013-10-16 東芝エレベータ株式会社 電力変換装置のノイズ低減装置
JP5334014B2 (ja) * 2008-09-11 2013-11-06 東芝エレベータ株式会社 電力変換装置のノイズ低減装置
JP5218029B2 (ja) * 2008-12-25 2013-06-26 サンケン電気株式会社 能動フィルタ装置及び電力変換装置
JP5347688B2 (ja) * 2009-04-27 2013-11-20 サンケン電気株式会社 能動フィルタ装置及び電力変換装置
JP5201276B1 (ja) * 2012-01-27 2013-06-05 ダイキン工業株式会社 電力変換回路
JP5316656B2 (ja) 2012-01-27 2013-10-16 ダイキン工業株式会社 電力変換回路
KR101962552B1 (ko) 2014-09-17 2019-03-26 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 전력 변환 장치 및 압축기 구동 장치
CN108471244A (zh) * 2018-06-14 2018-08-31 珠海格力电器股份有限公司 一种变频压缩机降低泄漏电流的补偿电路及其控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000092861A (ja) 2000-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3044650B2 (ja) 電力変換装置のノイズ低減装置
KR100385201B1 (ko) 전력 변환 시스템
US6459597B1 (en) Electric power conversion apparatus with noise reduction device
KR101223513B1 (ko) 능동필터장치 및 전력변환장치
US8432710B2 (en) Power conversion apparatus
JP3277166B2 (ja) 電力変換装置
JPH03270677A (ja) インバータ回路
JP3912096B2 (ja) 電力変換装置のノイズ低減装置
JPH0216117B2 (ja)
EP0593737A1 (en) Dual snubber circuit
US11362654B2 (en) Auxiliary circuit
JP3656705B2 (ja) 電圧形インバータ
JPH08237936A (ja) 電圧形インバータのノイズフィルタ
JP3464930B2 (ja) 電力変換システム
JP3695662B2 (ja) 電力交換装置
JP3313334B2 (ja) ノイズ低減回路
US5777865A (en) Power conversion apparatus and its controlling method
JPH07337020A (ja) 直交変換装置
JP3468262B2 (ja) 三相電圧形インバータ
JP5334014B2 (ja) 電力変換装置のノイズ低減装置
CN112236930B (zh) 电力转换装置
JPH0453192Y2 (ja)
JPH0619315Y2 (ja) パワーmos−fetスイツチング電源回路
JPS5833988A (ja) ブラシレス直流モ−タ
JP2002119060A (ja) ダイオード整流回路の入力高調波電流低減回路

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees