JP5435917B2 - 電子写真感光体用分散液の調製方法、及び電子写真感光体の製造方法 - Google Patents
電子写真感光体用分散液の調製方法、及び電子写真感光体の製造方法 Download PDFInfo
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Description
該下引き層を上記電子写真感光体用分散液を用いて形成することを特徴とする電子写真感光体の製造方法が提供される。
(1)有機顔料とポリアミド樹脂のアルコール混合液を、加熱してポリアミド樹脂を溶解させた液とし、放冷静置してゲル化させる。
(2)ポリアミド樹脂をアルコール中に加熱溶解させてポリアミド樹脂アルコール溶液とし、これに有機顔料を添加して、有機顔料含有ポリアミド樹脂溶液とし、放冷静置してゲル化させる。
(3)有機顔料をアルコール中に分散させて有機顔料含有アルコール液とし、ポリアミド樹脂を添加し、ポリアミド樹脂を加熱溶解させて有機顔料含有ポリアミド樹脂溶液とし、放冷静置してゲル化させる。
ポリアミド樹脂をアルコールに加熱溶解させてポリアミド樹脂アルコール溶液aを得る工程Aと、
工程Aの後、該ポリアミド樹脂アルコール溶液aに有機顔料を添加させて有機顔料含有ポリアミド樹脂溶液bを得る工程Bと、
工程Bの後、該有機顔料含有ポリアミド樹脂溶液bを攪拌しながら冷却してゲル化させ、該有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂を得る工程Cと
を有する調製方法である。
また、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂を得る工程として、上記(3)の方法は、
有機顔料とアルコールとを混合して有機顔料含有アルコール液dを得る工程Dと、
工程Dの後、該有機顔料含有アルコール液dにポリアミド樹脂を攪拌しながら加熱溶解させて有機顔料含有ポリアミド樹脂溶液eを得る工程Eと、
工程Eの後、該有機顔料含有ポリアミド樹脂溶液eを攪拌しながら冷却してゲル化させ、該有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂を得る工程Fと
を有する調製方法である。
装置:
測定装置:FT NMR装置 JNM−EX400(日本電子社製)
測定周波数:400MHz
パルス条件:5.0μS
データポイント:32768
周波数範囲:10500Hz
積算回数:32回
測定温度:25℃
試料:
N−メトキシメチル化ナイロン 25mg
メタノール−D4(99.8atom%D) アルドリッチ製 0.75ml
テトラメチルシラン(内部標準物質) メタノール−D4に対し0.05質量%
計算方法:
A:N−メトキシメチル化されているアミド基のカルボニル部分隣のメチレンプロトン(ca.2.4ppm)の積分値
B:N−メトキシメチル化されていないアミド基のカルボニル部分隣のメチレンプロトン(ca.2.2ppm)の積分値
N−メトキシメチル化率(%)=A/(A+B)×100
ナイロン6−66−610−12四元ナイロン共重合体樹脂 7.45部
(商品名:CM8000、東レ社製)
下記式(2)で示されるジアゾ化合物 0.05部
ポリアミド樹脂として、ナイロン6−66−610−12四元ナイロン共重合体樹脂の代わりに、N−メトキシメチル化6ナイロン樹脂(商品名:トレジンEF−30T、ナガセケムテックス社製、重合度420、メトキシメチル化率36.8%)を使用した。更に、メタノールの代わりに2−プロパノールを使用した以外は、調製例1と同様の方法で混合液、加熱、静置を行い、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂G−2を得た。
ポリアミド樹脂として、ナイロン6−66−610−12四元ナイロン共重合体樹脂の代わりに、N−メトキシメチル化6ナイロン樹脂(商品名:トレジンEF−30T、ナガセケムテックス社製、重合度420、メトキシメチル化率36.8%)を使用した。更に、メタノールの代わりに2−ブタノールを使用した以外は、調製例1と同様の方法で混合液、加熱、静置を行い、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂G−3を得た。
N−メトキシメチル化6ナイロン樹脂 7.45部
(商品名:トレジンEF−30T、ナガセケムテックス社製、重合度420、メトキシメチル化率36.8%)
下記式(3)で示されるジアゾ化合物 0.05部
N−メトキシメチル化6ナイロン樹脂 3.75部
(商品名:トレジンEF−30T、ナガセケムテックス社製、重合度420、メトキシメチル化率36.8%)
上記式(3)で示されるジアゾ化合物 11.25部
とを、2−ブタノール(キシダ化学製、特級)135.0部に加えて攪拌し、混合液とした。次いでこの混合液を温度40℃で加熱して、ポリアミド樹脂を溶解させた後、温度15℃、相対湿度10%の環境で24時間攪拌し、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂G−5を得た。
N−メトキシメチル化6ナイロン樹脂 7.45部
(商品名:トレジンEF−30T、ナガセケムテックス社製、重合度420、メトキシメチル化率36.8%)
上記式(3)で示されるジアゾ化合物 0.05部
とを、2−ブタノール(キシダ化学製、特級)142.5部に加えて攪拌し、混合液とした。次いでこの混合液を温度40℃で加熱して、ポリアミド樹脂を溶解させた後、温度15℃、相対湿度10%の環境に24時間攪拌し、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂G−6を得た。
N−メトキシメチル化6ナイロン樹脂 5.64部
(商品名:トレジンEF−30T、ナガセケムテックス社製、重合度420、メトキシメチル化率36.8%)
上記式(3)で示されるジアゾ化合物 1.88部
とを、n−プロパノール(キシダ化学製、特級)142.5部に加えて攪拌し、混合液とした。次いでこの混合液を温度40℃で加熱して、ポリアミド樹脂を溶解させた後、温度15℃、相対湿度10%の環境に24時間攪拌し、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂G−7を得た。
N−メトキシメチル化6ナイロン樹脂を2.5部、上記式(3)で示されるジアゾ化合物5.0部を、n−プロパノール142.5部に加えて攪拌し混合液とした。それ以外は、調製例6と同様の方法で混合液、加熱、冷却しながら攪拌を行い、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂G−8を得た。
N−メトキシメチル化6ナイロン樹脂を7.40部、上記式(3)で示されるジアゾ化合物0.074部を、n−プロパノール142.5部に加えて攪拌し混合液とした。それ以外は、調製例6と同様の方法で混合液、加熱、冷却しながら攪拌を行い、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂G−9を得た。
N−メトキシメチル化6ナイロン樹脂 5.64部
(商品名:トレジンEF−30T、ナガセケムテックス社製、重合度420、メトキシメチル化率36.8%)
上記式(2)で示されるジアゾ化合物 1.88部
とを、イソプロパノール(キシダ化学製、特級)142.5部に加えて攪拌し、混合液とした。次いでこの混合液を温度40℃で加熱して、ポリアミド樹脂を溶解させた後、温度15℃、相対湿度10%の環境に24時間攪拌し、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂G−10を得た。
N−メトキシメチル化6ナイロン樹脂を7.40部、上記式(2)で示されるジアゾ化合物0.074部を、イソプロパノール142.5部に加えて攪拌し混合液とした。それ以外は、調製例6と同様の方法で混合液、加熱、冷却しながら攪拌を行い、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂G−11を得た。
N−メトキシメチル化6ナイロン樹脂 5.64部
(商品名:トレジンEF−30T、ナガセケムテックス社製、重合度420、メトキシメチル化率36.8%)
エタノール(キシダ化学製、特級) 142.5部
に加えて攪拌し、70℃で加熱して溶解させてポリアミド樹脂溶液とした。次いで、この溶液に上記式(3)で示されるジアゾ化合物1.88部を加えて混合液とし、温度15℃、相対湿度10%の環境に24時間攪拌し、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂G−12を得た。
有機顔料として、上記式(3)で示されるジアゾ化合物の代わりに上記式(2)で示されるジアゾ化合物を使用した以外は、調製例12と同様の方法に従い、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂G−13を得た。
上記式(3)で示されるジアゾ化合物1.88部をエタノール(キシダ化学製、特級)142.5部に加えて攪拌し、超音波粉砕機で15分間処理して混合液を得た。次いで、この混合液にN−メトキシメチル化6ナイロン樹脂(商品名:トレジンEF−30T、ナガセケムテックス社製、重合度420、メトキシメチル化率36.8%)を5.64部加え、70℃で4時間加熱してポリアミド樹脂混合液とした。この混合液を、温度15℃、相対湿度10%の環境に24時間攪拌し、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂G−14を得た。
有機顔料として、上記式(3)で示されるジアゾ化合物の代わりに上記式(2)で示されるジアゾ化合物を使用した以外は、調製例14と同様の方法に従い、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂G−15を得た。
N−メトキシメチル化6ナイロン樹脂 6.75部
(商品名:トレジンEF−30T、ナガセケムテックス社製、重合度420、メトキシメチル化率36.8%)
エタノール(キシダ化学製、特級) 141.0部
に加えて攪拌し、70℃で加熱して溶解させてポリアミド樹脂溶液とした。次いで、この溶液に上記式(3)で示されるジアゾ化合物2.25部を加えて混合液とし、温度15℃、相対湿度10%の環境に24時間攪拌し、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂G−16を得た。
N−メトキシメチル化6ナイロン樹脂 22.5部
(商品名:トレジンEF−30T、ナガセケムテックス社製、重合度420、メトキシメチル化率36.8%)
エタノール(キシダ化学製、特級) 120.0部
に加えて攪拌し、70℃で加熱して溶解させてポリアミド樹脂溶液とした。次いで、この溶液に上記式(3)で示されるジアゾ化合物7.5部を加えて混合液とし、温度15℃、相対湿度10%の環境に24時間攪拌し、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂G−17を得た。
N−メトキシメチル化6ナイロン樹脂 45.0部
(商品名:トレジンEF−30T、ナガセケムテックス社製、重合度420、メトキシメチル化率36.8%)
エタノール(キシダ化学製、特級) 90.0部
に加えて攪拌し、80℃で加熱して溶解させてポリアミド樹脂溶液とした。次いで、この溶液に上記式(3)で示されるジアゾ化合物15.0部を加えて混合液とし、温度15℃、相対湿度10%の環境に24時間攪拌し、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂G−18を得た。
N−メトキシメチル化6ナイロン樹脂 56.25部
(商品名:トレジンEF−30T、ナガセケムテックス社製、重合度420、メトキシメチル化率36.8%)
エタノール(キシダ化学製、特級) 75.0部
に加えて攪拌し、85℃で加熱して溶解させてポリアミド樹脂溶液とした。次いで、この溶液に上記式(3)で示されるジアゾ化合物18.75部を加えて混合液とし、温度15℃、相対湿度10%の環境に24時間攪拌し、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂G−19を得た。
エタノールの代わりにn−プロパノールを使用した以外は、調製例17と同様の方法に従い、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂G−20を得た。
エタノールの代わりにn−ブタノールを使用した以外は、調製例17と同様の方法に従い、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂G−21を得た。
上記式(3)で示されるジアゾ化合物の代わりに下記式(4)で示されるジアゾ化合物を使用した以外は、調製例17と同様の方法に従い、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂G−22を得た。
前記ゲル化ポリアミド樹脂G−1の130.0部を篩(篩目開き0.5mm)にて押しつぶしながら濾すことで1mm以下の大きさに破砕した。これに、n−ブタノール(キシダ化学製、特級)を50.0部加え、分散前の混合液を得た。この混合液を、縦型サンドミルを用いて、分散媒体として平均粒径1.0mmのガラスビーズを500部使用し、回転数1500rpm(周速5.5m/s)で4時間分散して、分散液1−1を得た。分散液1−1に、n−ブタノール(キシダ化学製、特級)35.0部を加えて攪拌希釈し、ポリフロンフィルター(PF060、孔径6μm、アドバンテック東洋株式会社製)で濾過し、分散液1−Aを得た。この液の液回収率は86%であった。
(粒径算出条件)
演算方法:体積基準
沈降距離:ΔX=10mm
吸光係数補正:補正なし
(測定条件)
溶媒 エタノール
DISP.VISC. 1.20mPa・s
DISP.DENS. 0.79g/cc
SAMP.DENS. 1.20g/cc
D(MAX) 1.00μm
D(MIN) 0.10μm
D(DIV) 0.05μm
SPEED 7000rpm
前記ゲル化ポリアミド樹脂としてG−2、n−ブタノールの代わりにn−プロパノール(キシダ化学製、特級)を用いた以外は、実施例1と同様にして分散及び希釈を実施し、分散液2−Aを得た。分散液2−Aに対して、上述の粒径測定を行なった。液回収率と粒径の評価結果を表1に示す。
前記ゲル化ポリアミド樹脂としてG−3、n−ブタノールの代わりに2−プロパノール(キシダ化学製、特級)を用いた以外は、実施例1と同様にして分散及び希釈を実施し、分散液3−Aを得た。分散液3−Aに対して、上述の粒径測定を行なった。液回収率と粒径の評価結果を表1に示す。
前記ゲル化ポリアミド樹脂としてG−4を用いた以外は、実施例1と同様にして分散及び希釈を実施し、分散液4−Aを得た。分散液4−Aに対して、上述の粒径測定を行なった。液回収率と粒径の評価結果を表1に示す。
前記ゲル化ポリアミド樹脂G−5の130.0部を篩(篩目開き0.5mm)にて押しつぶしながら濾すことで1mm以下の大きさに破砕した。これに、n−ブタノール(キシダ化学製、特級)を50.0部加え、分散前の混合液を得た。この混合液を、縦型サンドミルを用いて、分散媒体として平均粒径1.0mmのガラスビーズを500部使用し、回転数1500rpm(周速5.5m/s)で4時間分散して、分散液5−1を得た。分散液5−1に、n−ブタノール(キシダ化学製、特級)250.0部を加えて攪拌希釈し、ポリフロンフィルター(PF060、孔径約6μm、アドバンテック東洋株式会社製)で濾過し、分散液5−Aを得た。液回収率と粒径の評価結果を表1に示す。
前記ゲル化ポリアミド樹脂としてG−6を用いた以外は、実施例1と同様にして分散及び希釈を実施し、分散液6−Aを得た。分散液6−Aに対して、上述の粒径測定を行なった。液回収率と粒径の評価結果を表1に示す。
前記ゲル化ポリアミド樹脂としてG−7、n−ブタノールの代わりにエタノール(キシダ化学製、特級)を用いた以外は、実施例1と同様にして分散及び希釈を実施し、分散液7−Aを得た。分散液7−Aに対して、上述の粒径測定を行なった。液回収率と粒径の評価結果を表1に示す。
前記ゲル化ポリアミド樹脂としてG−8、n−ブタノールの代わりにエタノール(キシダ化学製、特級)を用いた以外は、実施例1と同様にして分散及び希釈を実施し、分散液8−Aを得た。分散液8−Aに対して、上述の粒径測定を行なった。液回収率と粒径の評価結果を表1に示す。
前記ゲル化ポリアミド樹脂としてG−9、n−ブタノールの代わりにエタノール(キシダ化学製、特級)を用いた以外は、実施例1と同様にして分散及び希釈を実施し、分散液9−Aを得た。分散液9−Aに対して、上述の粒径測定を行なった。液回収率と粒径の評価結果を表1に示す。
前記ゲル化ポリアミド樹脂としてG−10を用いた以外は、実施例1と同様にして分散及び希釈を実施し、分散液10−Aを得た。分散液10−Aに対して、上述の粒径測定を行なった。液回収率と粒径の評価結果を表1に示す。
前記ゲル化ポリアミド樹脂としてG−11を用いた以外は、実施例1と同様にして分散及び希釈を実施し、分散液11−Aを得た。分散液11−Aに対して、上述の粒径測定を行なった。液回収率と粒径の評価結果を表1に示す。
前記ゲル化ポリアミド樹脂としてG−12、n−ブタノールの代わりにプロピレングリコールモノメチルエーテル(キシダ化学製、1級)を用いた以外は、実施例1と同様にして分散及び希釈を実施し、分散液12−Aを得た。分散液12−Aに対して、上述の粒径測定を行なった。液回収率と粒径の評価結果を表1に示す。
前記ゲル化ポリアミド樹脂としてG−13を用いた以外は、実施例1と同様にして分散及び希釈を実施し、分散液13−Aを得た。分散液13−Aに対して、上述の粒径測定を行なった。液回収率と粒径の評価結果を表1に示す。
前記ゲル化ポリアミド樹脂としてG−14、n−ブタノールの代わりにプロピレングリコールモノメチルエーテル(キシダ化学製、1級)を用いた以外は、実施例1と同様にして分散及び希釈を実施し、分散液14−Aを得た。分散液14−Aに対して、上述の粒径測定を行なった。液回収率と粒径の評価結果を表1に示す。
前記ゲル化ポリアミド樹脂としてG−15を用いた以外は、実施例1と同様にして分散及び希釈を実施し、分散液15−Aを得た。分散液15−Aに対して、上述の粒径測定を行なった。液回収率と粒径の評価結果を表1に示す。
前記ゲル化ポリアミド樹脂G−16の130.0部を篩(篩目開き0.5mm)にて押しつぶしながら濾すことで1mm以下の大きさに破砕した。これに、プロピレングリコールモノメチルエーテル(キシダ化学製、1級)を50.0部加え、分散前の混合液を得た。この混合液を、縦型サンドミルを用いて、分散媒体として平均粒径1.0mmのガラスビーズを500部使用し、回転数1500rpm(周速5.5m/s)で4時間分散して、分散液16−1を得た。分散液16−1に、プロピレングリコールモノメチルエーテル80部を加えて攪拌希釈し、ポリフロンフィルター(PF060、孔径約6μm、アドバンテック東洋株式会社製)で濾過し、分散液16−Aを得た。分散液16−Aに対して、上述の粒径測定を行なった。液回収率と粒径の評価結果を表1に示す。
前記ゲル化ポリアミド樹脂G−17の130.0部を篩(篩目開き0.5mm)にて押しつぶしながら濾すことで1mm以下の大きさに破砕した。これに、プロピレングリコールモノメチルエーテル(キシダ化学製、1級)を200.0部加え、分散前の混合液を得た。この混合液を、縦型サンドミルを用いて、分散媒体として平均粒径1.0mmのガラスビーズを500部使用し、回転数1500rpm(周速5.5m/s)で4時間分散して、分散液17−1を得た。分散液17−1に、プロピレングリコールモノメチルエーテル535.0部を加えて攪拌希釈し、ポリフロンフィルター(PF060、孔径約6μm、アドバンテック東洋株式会社製)で濾過し、分散液17−Aを得た。分散液17−Aに対して、上述の粒径測定を行なった。液回収率と粒径の評価結果を表1に示す。
前記ゲル化ポリアミド樹脂G−18の60.0部を篩(篩目開き0.5mm)にて押しつぶしながら濾すことで1mm以下の大きさに破砕した。これに、エタノール(キシダ化学製、特級)を180.0部加え、分散前の混合液を得た。この混合液を、縦型サンドミルを用いて、分散媒体として平均粒径1.0mmのガラスビーズを500部使用し、回転数1500rpm(周速5.5m/s)で4時間分散して、分散液18−1を得た。分散液18−1に、プロピレングリコールモノメチルエーテル560.0部を加えて攪拌希釈し、ポリフロンフィルター(PF060、孔径約6μm、アドバンテック東洋株式会社製)で濾過し、分散液18−Aを得た。分散液18−Aに対して、上述の粒径測定を行なった。液回収率と粒径の評価結果を表1に示す。
前記ゲル化ポリアミド樹脂G−19の60.0部を篩(篩目開き0.5mm)にて押しつぶしながら濾すことで1mm以下の大きさに破砕した。これに、エタノール(キシダ化学製、特級)を240.0部加え、分散前の混合液を得た。この混合液を、縦型サンドミルを用いて、分散媒体として平均粒径1.0mmのガラスビーズを500部使用し、回転数1500rpm(周速5.5m/s)で4時間分散して、分散液19−1を得た。分散液19−1に、プロピレングリコールモノメチルエーテル700.0部を加えて攪拌希釈し、ポリフロンフィルター(PF060、孔径約6μm、アドバンテック東洋株式会社製)で濾過し、分散液19−Aを得た。分散液19−Aに対して、上述の粒径測定を行なった。液回収率と粒径の評価結果を表1に示す。
前記ゲル化ポリアミド樹脂としてG−20を用いた以外は、実施例17と同様にして分散及び希釈を実施し、分散液20−Aを得た。分散液20−Aに対して、上述の粒径測定を行なった。液回収率と粒径の評価結果を表1に示す。
前記ゲル化ポリアミド樹脂としてG−21を用いた以外は、実施例17と同様にして分散及び希釈を実施し、分散液21−Aを得た。分散液21−Aに対して、上述の粒径測定を行なった。液回収率と粒径の評価結果を表1に示す。
前記ゲル化ポリアミド樹脂としてG−22を用いた以外は、実施例17と同様にして分散及び希釈を実施し、分散液22−Aを得た。分散液22−Aに対して、上述の粒径測定を行なった。液回収率と粒径の評価結果を表1に示す。
N−メトキシメチル化6ナイロン樹脂(商品名:トレジンEF−30T、ナガセケムテックス社製、重合度420、メトキシメチル化率36.8%)19.5部を、メタノール(キシダ化学製、特級)370.5部に40℃の湯浴で加熱しながら攪拌溶解させた。その後、放冷し、ポリアミド樹脂メタノール溶液を得た。これに、上記式(2)で示されるジアゾ化合物6.5部を加え、分散前の混合液を得た。この混合液を、縦型サンドミルを用いて、分散媒体として平均粒径φ1.0mmのガラスビーズを500部使用し、回転数1500rpm(周速5.5m/s)で4時間分散して、分散液を得た。この分散液に、メタノール(キシダ化学製、特級)301.9部、n−ブタノール(キシダ化学製、1級)168.1部を加えて希釈し、分散液1−Bを得た。分散液1−Bに対して、上述の粒径測定を行なった。液回収率と粒径の結果を表1に示す。
メタノールの代わりにエタノールを用い、上記式(2)で示されるジアゾ化合物の代わりに上記式(3)で示されるジアゾ化合物を用いた以外は、比較例1と同様にして分散及び希釈を実施し、分散液2−Bを得た。分散液2−Bに対して、上述の粒径測定を行なった。液回収率と粒径の評価結果を表1に示す。
メタノールの代わりにエタノールを用い、上記式(2)で示されるジアゾ化合物の代わりに上記式(3)で示されるジアゾ化合物を用い、N−メトキシメチル化6ナイロン樹脂の変わりにナイロン6−66−610−12四元ナイロン共重合体樹脂(商品名:CM8000、東レ社製)を用いた以外は、比較例1と同様にして分散及び希釈を実施し、分散液3−Bを得た。分散液3−Bに対して、上述の粒径測定を行なった。液回収率と粒径の評価結果を表1に示す。
酸化スズで被覆した酸化チタン粉体 50部
(商品名クロノスECT−62、チタン工業社製)
レゾール型フェノール樹脂 25部
メチルセロソルブ 20部
球状シリコーン樹脂粉末 3.8部
(商品名トスパール120、東芝シリコーン社製)
メタノール 5部
シリコーンオイル 0.002部
(ポリジメチルシロキサン・ポリオキシアルキレン共重合体、平均分子量3000)
上記構成で、直径0.8mmのガラスビーズを用いたサンドミル装置で2時間分散して、干渉縞防止層用塗布液を調製した。導電性支持体としてのアルミニウムシリンダー(直径30mm、引き抜き管)上に、この塗布液を浸漬塗布し、140℃で30分間乾燥させ、膜厚が15μmの干渉縞防止層を形成した。得られた干渉縞防止層上に前記分散液1−Aを浸漬塗布し、100℃で10分間乾燥して、膜厚が0.5μmの下引き層を形成し下引き層を形成した。
下記式(5)で示される化合物 0.1部
得られた干渉縞防止層上に塗布する分散液を、1−Aから2−A乃至22−Aに変えた以外は電子写真感光体の作製例1と同様にして電子写真感光体D−2乃至D−21を作製した。
得られた干渉縞防止層上に塗布する分散液を、1−Aから1−B、2−B、3−Bに変えた以外は電子写真感光体作製実施例1と同様にして電子写真感光体E−1、E−2、E−3を作製した。
次に、キヤノン(株)製デジタル複写機IR−400に作製した電子写真感光体D−1乃至D−22、及びE−1、E−2、E−3をそれぞれ装着して、温度30℃、相対湿度80%の環境で、画像評価を行なった。評価結果は、下記の画像上黒ポチ判断基準により実施した。結果を表2に示す。
1・・・肉眼では黒ポチが全く見えない
2・・・約0.1mm幅の黒ポチが一部で発生
3・・・約0.2mm幅の黒ポチが一部で発生
4・・・約0.3mm幅以上の黒ポチが全面で発生
次に、キヤノン(株)製デジタル複写機IR−400に上述の方法で作製した電子写真感光体D−1乃至D−22、及びE−1、E−2、E−3を装着して、更に、感光体の表面電位を測定するための治具を装着した。温度15℃、相対湿度10%の環境にて、初期設定の状態のまま、999枚の通紙耐久を行い、耐久前後の明部電位(Vl)を測定し、明部電位変化量(ΔVl)を評価した。結果を表2に示す。
102 下引き層
103 感光層
104 電荷発生層
105 電荷輸送層
1 電子写真感光体
2 軸
3 帯電手段
4 露光光
5 現像手段
6 転写手段
7 転写材
8 定着手段
9 クリーニング手段
10 前露光光
11 プロセスカートリッジ
12 案内手段
Claims (11)
- 有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂を得る工程と、
前記有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂を溶剤中に分散媒体を用いて分散させる工程と
を有する電子写真感光体用分散液の調製方法。 - 前記有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂における、前記有機顔料(P)と前記ゲル化ポリアミド樹脂(B)との質量比(P/B)が、1/100以上2/1以下である請求項1に記載の電子写真感光体用分散液の調製方法。
- 前記ゲル化ポリアミド樹脂が、ゲル化させたN−メトキシメチル化6ナイロン及びゲル化させたナイロン6−66−610−12の4元ナイロン共重合体からなる群より選択される少なくとも1種である請求項1又は2に記載の電子写真感光体用分散液の調製方法。
- 前記溶剤が、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−プロパノール、n−ブタノール、2−ブタノール、イソブタノール及び1−メトキシ−2−プロパノールからなる群から選択される少なくとも1種である請求項1乃至3のいずれかに記載の電子写真感光体用分散液の調製方法。
- 前記有機顔料が、下記一般式(1)で示されるアゾ顔料である請求項1乃至4のいずれかに記載の電子写真感光体用分散液の調製方法。
(一般式(1)中、Ar1及びAr2はそれぞれ独立に置換もしくは無置換のアリール基を示す。X1はビニレン基又はp−フェニレン基を示す。nは0又は1を示す。) - 前記分散媒体が、ガラスビーズ、アルミナビーズ、又はジルコニアビーズである請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電子写真感光体用分散液の調製方法。
- 前記有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂を得る工程が、有機顔料、ポリアミド樹脂及びアルコールを含有する混合液を攪拌しながら冷却してゲル化させて得られたものである請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電子写真感光体用分散液の調製方法。
- 前記有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂を得る工程が、
前記ポリアミド樹脂を前記アルコールに加熱溶解させてポリアミド樹脂アルコール溶液aを得る工程Aと、
該工程Aの後、該ポリアミド樹脂アルコール溶液aに前記有機顔料を加えて有機顔料含有ポリアミド樹脂溶液bを得る工程Bと、
該工程Bの後、該有機顔料含有ポリアミド樹脂溶液bを攪拌しながら冷却してゲル化させ、前記有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂を得る工程Cと
を有する請求項7に記載の電子写真感光体用分散液の調製方法。 - 前記有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂を得る工程が、
前記有機顔料と前記アルコールとを混合して有機顔料含有アルコール液dを得る工程Dと、
該工程Dの後、該有機顔料含有アルコール液dに前記ポリアミド樹脂を攪拌しながら加熱溶解させて有機顔料含有ポリアミド樹脂溶液eを得る工程Eと、
該工程Eの後、該有機顔料含有ポリアミド樹脂溶液eを攪拌しながら冷却してゲル化させ、前記有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂を得る工程Fと
を有する請求項7に記載の電子写真感光体用分散液の調製方法。 - 前記アルコールが、メタノール、エタノール、n−プロパノール及びn−ブタノールからなる群から選択される少なくとも1種である請求項7乃至9のいずれかに記載の電子写真感光体用分散液の調製方法。
- 支持体上に下引き層及び感光層をこの順に形成して電子写真感光体を製造する方法において、
請求項1乃至10のいずれか1項に記載の電子写真感光体用分散液の調製方法によって分散液を調製し、調製した該分散液を用いて該下引き層を形成することを特徴とする電子写真感光体の製造方法。
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