JP5435917B2 - 電子写真感光体用分散液の調製方法、及び電子写真感光体の製造方法 - Google Patents

電子写真感光体用分散液の調製方法、及び電子写真感光体の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂を溶剤中に分散媒体を用いて分散させて得られる電子写真感光体用分散液の調製方法及びその分散液を用いた電子写真感光体の製造方法に関する。
電子写真感光体は、帯電及び光を用いた露光により静電潜像を形成する感光層と、その感光層を設けるための支持部材としての支持体からなる。一般的に、支持体上に直接感光層を形成した場合、支持体表面の汚れ、形状や性状の不均一等によって、感光層ムラが生じる。その結果、得られる画像には、白抜け、黒点、濃度ムラ等の画像欠陥が発生したり、支持体から感光層が剥離する、という課題が発生したりすることがある。
これまでに、支持体との密着性確保、感光層の電気的破壊の保護、支持体から感光層への電荷注入性改良等を目的とし、支持体と感光層の間に下引き層を設けることが行われている。この下引き層は、上記の長所を有する反面、支持体と感光層間の電荷移動を抑制する為、電荷が蓄積され易いという短所も併せ持ち、低湿環境下の連続プリント時における残留電位の上昇等の電位変動が起こり、画像濃度低下等の不具合が発生する場合がある。特に近年、プリンター及び複写機の高画質化及び高速化が進む中で、電子写真感光体の品質に対する要求も更に厳しくなっており、使用環境の変動や連続使用時においても電位変動等の変化を起こさない電子写真感光体が強く望まれてきている。
このような不具合を抑制するべく、下引き層中に金属酸化物顔料や有機顔料を含有させる方法が提案されている(特許文献1、2参照)。これらの提案は、アルコール可溶性ポリアミド樹脂のアルコール溶液中に有機顔料や金属酸化物顔料を分散した分散液を支持体上に塗布して下引き層を得るというものである。
国際公開第2005/116777号パンフレット 特開2000−221701号公報
しかしながら、これらの提案では顔料の分散液を用いている。このため、分散した顔料粒子の凝集による粒径増加によって、電子写真感光体の塗布面に凝集した顔料が付着し、高温高湿環境において黒ポチ等の画像欠陥が増加するという問題が生じる場合がある。このような画像欠陥は先に述べたプリンター及び複写機の高画質化において電子写真感光体の致命的な欠陥となりうる。また、使用する樹脂や顔料の種類によっては、分散時に分散媒体に付着して残留する未分散顔料が存在し、分散液の回収率が下がる場合もある。
本発明の目的は、上記の課題を鑑み、顔料の凝集による分散液の不安定化及び分散時の液回収率の低下を抑制できる電子写真感光体用分散液の調製方法及び該電子写真感光体用分散液を用いた電子写真感光体の製造方法を提供することにある。
本発明に従って、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂を得る工程と、前記有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂を溶剤中に分散媒体を用いて分散させる工程とを有する電子写真感光体用分散液の調製方法が提供される。
また、本発明に従って、支持体上に下引き層及び感光層をこの順に形成して電子写真感光体を製造する方法において、
該下引き層を上記電子写真感光体用分散液を用いて形成することを特徴とする電子写真感光体の製造方法が提供される。
本発明の電子写真感光体用分散液の調製方法、及び、該電子写真感光体用分散液を用いた電子写真感光体の製造方法は、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂を溶剤中に分散媒体を用いて分散して作製する分散液を使用する。これにより、長期保管時の有機顔料の凝集による分散液の不安定化や、分散時の分散液回収率の低下を抑制可能な電子写真感光体用分散液の調製方法及び電子写真感光体用分散液を用いた電子写真感光体の製造方法を提供できる。
以下に、本発明の形態を詳細に述べる。
本発明の分散液の調製方法は、溶剤中に、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂を分散することで製造される分散液の調製方法である。
ここで述べる「有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂」とは、ASTM D4359−90規格に従って固体−液体判定試験を行い、固体状態であると判断できるゲル化した有機顔料含有ポリアミド樹脂を意味する。
有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂は、例えば次のような3つの方法で調製される。
(1)有機顔料とポリアミド樹脂のアルコール混合液を、加熱してポリアミド樹脂を溶解させた液とし、放冷静置してゲル化させる。
(2)ポリアミド樹脂をアルコール中に加熱溶解させてポリアミド樹脂アルコール溶液とし、これに有機顔料を添加して、有機顔料含有ポリアミド樹脂溶液とし、放冷静置してゲル化させる。
(3)有機顔料をアルコール中に分散させて有機顔料含有アルコール液とし、ポリアミド樹脂を添加し、ポリアミド樹脂を加熱溶解させて有機顔料含有ポリアミド樹脂溶液とし、放冷静置してゲル化させる。
これら3つの方法で有機顔料含有ポリアミド樹脂溶液を放冷してゲル化させる際、容器中で攪拌しながらゲル化させることがより好ましい。攪拌しながら放冷してゲル化させることで、顔料がより均一に分散されたゲル化ポリアミド樹脂が得られるため、後に分散した際に分散不良によって生じる分散液回収率の低下を更に抑制することができる。
より好ましくは、上記(2)及び(3)の方法である。詳しくは、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂を得る工程として、上記(2)の方法は、
ポリアミド樹脂をアルコールに加熱溶解させてポリアミド樹脂アルコール溶液aを得る工程Aと、
工程Aの後、該ポリアミド樹脂アルコール溶液aに有機顔料を添加させて有機顔料含有ポリアミド樹脂溶液bを得る工程Bと、
工程Bの後、該有機顔料含有ポリアミド樹脂溶液bを攪拌しながら冷却してゲル化させ、該有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂を得る工程Cと
を有する調製方法である。
また、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂を得る工程として、上記(3)の方法は、
有機顔料とアルコールとを混合して有機顔料含有アルコール液dを得る工程Dと、
工程Dの後、該有機顔料含有アルコール液dにポリアミド樹脂を攪拌しながら加熱溶解させて有機顔料含有ポリアミド樹脂溶液eを得る工程Eと、
工程Eの後、該有機顔料含有ポリアミド樹脂溶液eを攪拌しながら冷却してゲル化させ、該有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂を得る工程Fと
を有する調製方法である。
ポリアミド樹脂の種類はポリアミド樹脂をゲル化させる溶剤への溶解性、ポリアミド樹脂のゲル化のし易さを考慮して決定される。ポリアミド樹脂の種類としては、N−メトキシメチル化6ナイロンやN−メトキシメチル化12ナイロンに代表されるN−アルコキシアルキル化ナイロン、ナイロン6−66−610−12の4元ナイロン共重合体に代表されるナイロン共重合体等がより好ましい。最も好ましくは、N−メトキシメチル化6ナイロン又はナイロン6−66−610−12の4元ナイロン共重合体である。1種類又は2種類以上のポリアミド樹脂を組み合わせて用いることもできる。少なくともN−メトキシメチル化ナイロンが含まれる場合には、そのN−メトキシメチル化率が20%以上45%以下のN−メトキシメチル化ナイロンが含まれることが更に好ましい。なお、N−メトキシメチル化率はNMRにて以下に示す方法にて測定した。N−メトキシメチル化ナイロンはN−メトキシメチル化率が20%より低いと溶剤への溶解性が低下し、ゲル化ポリアミド樹脂の調製が難しくなることがある。N−メトキシメチル化率が45%より高いと溶剤への溶解性が上がり、ゲル化ポリアミド樹脂の安定性が悪化することがある。
<N−メトキシメチル化率の測定方法>
装置:
測定装置:FT NMR装置 JNM−EX400(日本電子社製)
測定周波数:400MHz
パルス条件:5.0μS
データポイント:32768
周波数範囲:10500Hz
積算回数:32回
測定温度:25℃
試料:
N−メトキシメチル化ナイロン 25mg
メタノール−D4(99.8atom%D) アルドリッチ製 0.75ml
テトラメチルシラン(内部標準物質) メタノール−D4に対し0.05質量%
計算方法:
A:N−メトキシメチル化されているアミド基のカルボニル部分隣のメチレンプロトン(ca.2.4ppm)の積分値
B:N−メトキシメチル化されていないアミド基のカルボニル部分隣のメチレンプロトン(ca.2.2ppm)の積分値
N−メトキシメチル化率(%)=A/(A+B)×100
ポリアミド樹脂をゲル化させる温度については、有機顔料を内包する所望のゲル化ポリアミド樹脂ができればポリアミド樹脂をゲル化させる温度は特に限定されない。安定してゲル化ポリアミド樹脂を得る為には、溶剤に40℃以上で加熱溶解させたポリアミド樹脂を冷却することが好ましく、放冷時に30℃以下に冷却することがより好ましい。
ポリアミド樹脂をゲル化させる際に使用するアルコールについては、所望のゲル化ポリアミド樹脂を調製する事ができれば種類は特に限定されないが、炭素数が1乃至6の直鎖又は分岐鎖をもつアルコールが好ましく、メタノール、エタノール、n−プロパノール、n−ブタノール、いずれかを含有することが更に好ましい。また、ポリアミド樹脂の溶解性とゲル化ポリアミド樹脂の調製のし易さを加味して、1種類又は2種類以上のアルコールを組み合わせてもよい。有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂は、N−メトキシメチル化6ナイロンと、エタノール及びn−ブタノールの少なくとも一方とを含有することが好ましい。
有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂中の合計含有量である固形分については、所望のゲル化ポリアミド樹脂を調製することができればゲル化ポリアミド樹脂のポリアミド樹脂固形分は特に限定されない。有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂の安定性を考慮すれば、その固形分は全質量に対して好ましくは3.0質量%以上であり、最も好ましくは6.0質量%以上40.0質量%以下の範囲である。有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂の固形分が低過ぎるとゲル化させることができない場合があり、高過ぎると顔料を小粒径に分散させることができない場合がある。
有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂に含まれる有機顔料(P)とゲル化ポリアミド樹脂(B)の質量比(P/B)は分散液の液安定性と分散液を用いて形成された電子写真感光体の連続プリント時における電位変動の抑制効果を考慮して決定される。好ましくは有機顔料とゲル化ポリアミド樹脂の質量比が1/1000以上3/1以下であり、更に好ましくは分散液に含まれる有機顔料とゲル化ポリアミド樹脂の質量比(P/B)が1/100以上2/1以下である。分散液に含まれる有機顔料とゲル化ポリアミド樹脂の質量比(P/B)が3/1よりも高い場合、顔料の分散性が悪化して分散液の液安定性が劣ることがある。また、分散液に含まれる有機顔料とゲル化ポリアミド樹脂の質量比(P/B)が1/1000よりも低いと電子写真感光体での連続プリント時における電位変動の抑制効果が劣ることもある。
前記有機顔料は、モノアゾ、ビスアゾ、トリスアゾ及びテトラキスアゾ等のアゾ顔料、ガリウムフタロシアニン及びチタニルフタロシアニン等のフタロシアニン系顔料、ペリレン系顔料等の従来公知のものを用いることができ、特に限定されない。中でも、アゾ顔料が、ポリアミド樹脂のアミド結合に水素結合によって相互作用できる点で、特に好ましい。また、有機顔料はこれらを2種類以上組み合わせて使用する事が出来る。
前記アゾ顔料としては、下記一般式(1)で示されるビスアゾ顔料が最も好ましい。最もよい理由としては、詳細は定かではないが、ゲル化ポリアミド樹脂に親和するアミド結合と、アルコールに親和する水酸基を同時に有するため、良好な分散状態を維持することができると推察している。
一般式(1)中、Ar及びArはそれぞれ独立に置換もしくは無置換のアリール基を示す。Xはビニレン基又はp−フェニレン基を示す。nは0又は1を示す。
分散液は溶剤中に上述の有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂を分散して製造する。分散液の分散性を考慮すれば、分散時には、溶剤を加えて、分散中の分散液の流動性をある程度上げることが好ましい。
前記分散時に使用する溶剤としては、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−プロパノール、n−ブタノール、2−ブタノール、イソブタノール及び1−メトキシ−2−プロパノールからなる群から選択されものが好ましい。
分散液の分散方法としては、既知の方法、例えばペイントシェーカー、ボールミル、サンドミル、ロールミル等の装置を使用し、分散媒体を用いて分散する方法を用いることができる。分散媒体としては、球状のガラスビーズ、アルミナビーズ、ジルコニアビーズ等が挙げられ、ビーズの粒径としては、0.3〜1.0mmの直径であることが好ましい。
分散液の固形分は分散液の安定性、塗工性を考慮して決定され、好ましくは質量%で1.0%以上20.0%以下であり、更に好ましくは1.5%以上5.0%以下である。分散液の固形分が20.0%より高いと分散液の流動性が失われたり、分散性が悪くなり分散液の液安定性が低下したりすることがある。また、分散液の固形分が1.0%より低いと分散液を用いた電子写真感光体の塗布ムラ、膜ダレ等による画像濃度ムラや画像欠陥が悪化することもある。
次に、本発明の分散液を用いて形成される電子写真感光体の製造方法について説明する。
電子写真感光体は、導電性支持体上に少なくとも下引き層と感光層を積層して形成される。前記感光層は、電荷輸送材料と電荷発生材料を同一の層に含有する単層型感光層(図1(a))であっても、電荷発生材料を含有する電荷発生層と電荷輸送材料を含有する電荷輸送層とに分離した積層型(機能分離型)感光層(図1(b))であってもよいが、電子写真特性の観点からは積層型感光層が好ましい。なお、図1(a)及び(b)中、101は支持体、102は下引き層、103は感光層、104は電荷発生層、105は電荷輸送層を示す。以下では、積層型(機能分離型)感光層を含有する電子写真感光体について詳細に述べる。
導電性支持体は導電性を有するものであればよく、アルミニウム、ステンレス及びニッケル等の金属、又は導電層を設けた金属、プラスチック及び紙等が挙げられ、形状としては円筒状及びフィルム状等が挙げられる。特に円筒状のアルミニウムが機械強度、電子写真特性及びコストの点で優れている。これらの導電性支持体は素管のまま用いてもよいが、切削及びホーニング等の物理処理、陽極酸化処理又は酸等を用いた化学処理を施したものを用いてよい。その中でも切削又はホーニング等の物理処理を行うことにより、表面粗さをRz値で0.1μm以上3.0μm以下に処理することで、干渉縞防止機能を持たせることができる。
導電性支持体と下引き層との間に干渉縞防止層(図1中不図示)を設けることもできる。干渉縞防止層は、支持体自身に干渉縞防止機能を持たせた場合は必要ないが、導電性支持体を素管のまま用い、これに塗工により干渉縞防止層を形成することにより、簡便な方法により導電性支持体に干渉縞防止機能を付与できる。このため、生産性、コストの面から非常に有用である。干渉縞防止層は、酸化スズ、酸化インジウム、酸化チタン、硫酸バリウム等の無機粒子をフェノール樹脂等の硬化性樹脂と共に適当な溶剤に分散して塗布液を作製し、支持体上に塗工した後、加熱乾燥することで形成される。干渉縞防止層の膜厚は1μm以上40μm以下であることが好ましく、干渉縞防止能、支持体上の欠陥の被覆といった観点から、10μm以上30μm以下が更に好ましい。
支持体上もしくは干渉縞防止層上には、支持体との密着性確保、感光層の電気的破壊の保護、感光層のキャリア注入性の改良等のために下引き層が必要である。
下引き層は、有機顔料とゲル化ポリアミド樹脂からなる前記分散液を支持体もしくは干渉縞防止層上に塗工することにより形成される。その膜厚は好ましくは0.01μm以上10μm以下であり、更に好ましくは0.1μm以上5μm以下である。有機顔料を下引き層に含有させることにより、連続プリント時における電位変動を抑制することができる。
積層型感光層は、電荷発生層、電荷輸送層をこの順に下引き層上に積層したものであることが好ましい。
電荷発生層に含有される電荷発生材料としては、モノアゾ、ビスアゾ、トリスアゾ及びテトラキスアゾ等のアゾ顔料、ガリウムフタロシアニン及びチタニルフタロシアニン等のフタロシアニン系顔料、ペリレン系顔料等を用いることができる。環境変動時の特性安定性の観点から、ガリウムフタロシアニン顔料が好ましい。更に好ましくは、高感度の観点から、CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θ=7.4°±0.3°及び2θ=28.2°±0.3°の位置に強いピークを有する結晶型のヒドロキシガリウムフタロシアニンである。
電荷発生層の塗工液は、前記電荷発生材料を適当な溶剤を溶媒として上述の既知の分散方法にて調製される。適当な溶剤としては、例えばテトラヒドロフラン、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、メタノール、メチルセルソルブ、アセトン、ジオキサン及びN,N−ジメチルホルムアミド等が挙げられる。この時に結着剤として高分子物質を一緒に加えてもよいし、顔料と溶媒だけで予め分散した後、結着剤を加えてもよい。
結着剤としては広範な絶縁性樹脂から選択でき、またポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルアントラセンやポリビニルポレン等の有機光導電性ポリマーからも選択できる。好ましくは、ポリビニルブチラール、ポリアリレート(ビスフェノールAとフタル酸の縮重合体等)、ポリカーボネート、ポリエステル、フェノキシ樹脂、ポリ酢酸ビニル、アクリル樹脂、ポリアクリルアミド樹脂等の絶縁性樹脂を挙げることができる。また、ポリアミド、ポリビニルピリジン、セルロース系樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、カゼイン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等の絶縁性樹脂を挙げることができる。
電荷発生層は上記の様な物質を含有する分散液を下引き層上に塗布後、加熱乾燥することによって形成され、その膜厚は5μm以下が好ましく、特には0.05μm以上1μm以下が好ましい。
電荷輸送層は主として電荷輸送材料と結着剤とを溶剤中に溶解させた塗料を塗工後、加熱乾燥して形成する。
用いられる電荷輸送材料としては各種のトリアリールアミン系化合物、ヒドラゾン系化合物、スチルベン系化合物、ピラゾリン系化合物、オキサゾール系化合物、チアゾール系化合物、トリアリルメタン系化合物等が挙げられる。電荷輸送材料と溶媒だけで予め分散溶解した後、結着剤を加えてもよい。また、結着剤としては上述したものを用いることができる。
電荷輸送層の膜厚は好ましくは5μm以上40μm以下であり、更に好ましくは10μm以上30μm以下である。
電荷輸送層が単一層の場合も上述したような物質を用いて同様に形成することができ、その膜厚は5μm以上40μm以下が好ましく、特には10μm以上30μm以下が好ましい。
また、本発明においては電荷輸送層上には耐久性、転写性及びクリーニング性の向上を目的として、保護層を設けてもよい(図1中不図示)。
保護層は、樹脂を有機溶剤によって溶解して得られる保護層用塗布液を塗布し、乾燥することによって形成することができる。樹脂としてはポリビニルブチラール、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、ポリアリレート、ポリウレタン、スチレン−ブタジエンコポリマー、スチレン−アクリル酸コポリマー及びスチレン−アクリロニトリルコポリマー等が挙げられる。
また、保護層に電荷輸送能を併せ持たせるために、電荷輸送能を有するモノマー材料や高分子型の電荷輸送材料を種々の架橋反応を用いて硬化させることによって保護層を形成してもよい。硬化させる反応としては、ラジカル重合、イオン重合、熱重合、光重合、放射線重合(電子線重合)、プラズマCVD法、光CVD法等が挙げられる。
更に、保護層中に導電性粒子や紫外線吸収剤、及び耐摩耗性改良剤等を含ませてもよい。導電性粒子としては、例えば、酸化錫粒子等の金属酸化物が好ましい。耐摩耗性改良剤としてはフッ素系樹脂微粉末、アルミナ、シリカ等が好ましい。
保護層の膜厚は0.5μm以上20μm以下であることが好ましく、特には1μm以上10μm以下であることが好ましい。
これら各種層の塗布方法としては、ディッピング法、スプレーコーティング法、スピンナーコーティング法、ビードコーティング法、ブレードコーティング法及びビームコーティング法等を用いることができる。
以下に、具体的な実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。ただし、本発明の実施の形態は、これらにのみ限定されるものではない。なお、実施例中の「部」は、それぞれ「質量部」を意味する。
まず、本発明の有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂の調製方法について述べる。
<有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂の調製例1>
ナイロン6−66−610−12四元ナイロン共重合体樹脂 7.45部
(商品名:CM8000、東レ社製)
下記式(2)で示されるジアゾ化合物 0.05部
とを、メタノール(キシダ化学製、特級)142.5部に加えて攪拌し、混合液とした。次いでこの混合液を温度40℃で加熱して、ポリアミド樹脂を溶解させた後、温度15℃、相対湿度10%の環境に24時間静置し、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂G−1を得た。
<有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂の調製例2>
ポリアミド樹脂として、ナイロン6−66−610−12四元ナイロン共重合体樹脂の代わりに、N−メトキシメチル化6ナイロン樹脂(商品名:トレジンEF−30T、ナガセケムテックス社製、重合度420、メトキシメチル化率36.8%)を使用した。更に、メタノールの代わりに2−プロパノールを使用した以外は、調製例1と同様の方法で混合液、加熱、静置を行い、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂G−2を得た。
<有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂の調製例3>
ポリアミド樹脂として、ナイロン6−66−610−12四元ナイロン共重合体樹脂の代わりに、N−メトキシメチル化6ナイロン樹脂(商品名:トレジンEF−30T、ナガセケムテックス社製、重合度420、メトキシメチル化率36.8%)を使用した。更に、メタノールの代わりに2−ブタノールを使用した以外は、調製例1と同様の方法で混合液、加熱、静置を行い、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂G−3を得た。
<有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂の調製例4>
N−メトキシメチル化6ナイロン樹脂 7.45部
(商品名:トレジンEF−30T、ナガセケムテックス社製、重合度420、メトキシメチル化率36.8%)
下記式(3)で示されるジアゾ化合物 0.05部
とを、イソブタノール(キシダ化学製、特級)142.5部に加えて攪拌し、混合液とした。次いでこの混合液を温度40℃で加熱して、ポリアミド樹脂を溶解させた後、温度15℃、相対湿度10%の環境に24時間静置し、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂G−4を得た。
<有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂の調製例5>
N−メトキシメチル化6ナイロン樹脂 3.75部
(商品名:トレジンEF−30T、ナガセケムテックス社製、重合度420、メトキシメチル化率36.8%)
上記式(3)で示されるジアゾ化合物 11.25部
とを、2−ブタノール(キシダ化学製、特級)135.0部に加えて攪拌し、混合液とした。次いでこの混合液を温度40℃で加熱して、ポリアミド樹脂を溶解させた後、温度15℃、相対湿度10%の環境で24時間攪拌し、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂G−5を得た。
<有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂の調製例6>
N−メトキシメチル化6ナイロン樹脂 7.45部
(商品名:トレジンEF−30T、ナガセケムテックス社製、重合度420、メトキシメチル化率36.8%)
上記式(3)で示されるジアゾ化合物 0.05部
とを、2−ブタノール(キシダ化学製、特級)142.5部に加えて攪拌し、混合液とした。次いでこの混合液を温度40℃で加熱して、ポリアミド樹脂を溶解させた後、温度15℃、相対湿度10%の環境に24時間攪拌し、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂G−6を得た。
<有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂の調製例7>
N−メトキシメチル化6ナイロン樹脂 5.64部
(商品名:トレジンEF−30T、ナガセケムテックス社製、重合度420、メトキシメチル化率36.8%)
上記式(3)で示されるジアゾ化合物 1.88部
とを、n−プロパノール(キシダ化学製、特級)142.5部に加えて攪拌し、混合液とした。次いでこの混合液を温度40℃で加熱して、ポリアミド樹脂を溶解させた後、温度15℃、相対湿度10%の環境に24時間攪拌し、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂G−7を得た。
<有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂の調製例8>
N−メトキシメチル化6ナイロン樹脂を2.5部、上記式(3)で示されるジアゾ化合物5.0部を、n−プロパノール142.5部に加えて攪拌し混合液とした。それ以外は、調製例6と同様の方法で混合液、加熱、冷却しながら攪拌を行い、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂G−8を得た。
<有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂の調製例9>
N−メトキシメチル化6ナイロン樹脂を7.40部、上記式(3)で示されるジアゾ化合物0.074部を、n−プロパノール142.5部に加えて攪拌し混合液とした。それ以外は、調製例6と同様の方法で混合液、加熱、冷却しながら攪拌を行い、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂G−9を得た。
<有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂の調製例10>
N−メトキシメチル化6ナイロン樹脂 5.64部
(商品名:トレジンEF−30T、ナガセケムテックス社製、重合度420、メトキシメチル化率36.8%)
上記式(2)で示されるジアゾ化合物 1.88部
とを、イソプロパノール(キシダ化学製、特級)142.5部に加えて攪拌し、混合液とした。次いでこの混合液を温度40℃で加熱して、ポリアミド樹脂を溶解させた後、温度15℃、相対湿度10%の環境に24時間攪拌し、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂G−10を得た。
<有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂の調製例11>
N−メトキシメチル化6ナイロン樹脂を7.40部、上記式(2)で示されるジアゾ化合物0.074部を、イソプロパノール142.5部に加えて攪拌し混合液とした。それ以外は、調製例6と同様の方法で混合液、加熱、冷却しながら攪拌を行い、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂G−11を得た。
<有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂の調製例12>
N−メトキシメチル化6ナイロン樹脂 5.64部
(商品名:トレジンEF−30T、ナガセケムテックス社製、重合度420、メトキシメチル化率36.8%)
エタノール(キシダ化学製、特級) 142.5部
に加えて攪拌し、70℃で加熱して溶解させてポリアミド樹脂溶液とした。次いで、この溶液に上記式(3)で示されるジアゾ化合物1.88部を加えて混合液とし、温度15℃、相対湿度10%の環境に24時間攪拌し、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂G−12を得た。
<有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂の調製例13>
有機顔料として、上記式(3)で示されるジアゾ化合物の代わりに上記式(2)で示されるジアゾ化合物を使用した以外は、調製例12と同様の方法に従い、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂G−13を得た。
<有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂の調製例14>
上記式(3)で示されるジアゾ化合物1.88部をエタノール(キシダ化学製、特級)142.5部に加えて攪拌し、超音波粉砕機で15分間処理して混合液を得た。次いで、この混合液にN−メトキシメチル化6ナイロン樹脂(商品名:トレジンEF−30T、ナガセケムテックス社製、重合度420、メトキシメチル化率36.8%)を5.64部加え、70℃で4時間加熱してポリアミド樹脂混合液とした。この混合液を、温度15℃、相対湿度10%の環境に24時間攪拌し、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂G−14を得た。
<有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂の調製例15>
有機顔料として、上記式(3)で示されるジアゾ化合物の代わりに上記式(2)で示されるジアゾ化合物を使用した以外は、調製例14と同様の方法に従い、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂G−15を得た。
<有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂の調製例16>
N−メトキシメチル化6ナイロン樹脂 6.75部
(商品名:トレジンEF−30T、ナガセケムテックス社製、重合度420、メトキシメチル化率36.8%)
エタノール(キシダ化学製、特級) 141.0部
に加えて攪拌し、70℃で加熱して溶解させてポリアミド樹脂溶液とした。次いで、この溶液に上記式(3)で示されるジアゾ化合物2.25部を加えて混合液とし、温度15℃、相対湿度10%の環境に24時間攪拌し、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂G−16を得た。
<有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂の調製例17>
N−メトキシメチル化6ナイロン樹脂 22.5部
(商品名:トレジンEF−30T、ナガセケムテックス社製、重合度420、メトキシメチル化率36.8%)
エタノール(キシダ化学製、特級) 120.0部
に加えて攪拌し、70℃で加熱して溶解させてポリアミド樹脂溶液とした。次いで、この溶液に上記式(3)で示されるジアゾ化合物7.5部を加えて混合液とし、温度15℃、相対湿度10%の環境に24時間攪拌し、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂G−17を得た。
<有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂の調製例18>
N−メトキシメチル化6ナイロン樹脂 45.0部
(商品名:トレジンEF−30T、ナガセケムテックス社製、重合度420、メトキシメチル化率36.8%)
エタノール(キシダ化学製、特級) 90.0部
に加えて攪拌し、80℃で加熱して溶解させてポリアミド樹脂溶液とした。次いで、この溶液に上記式(3)で示されるジアゾ化合物15.0部を加えて混合液とし、温度15℃、相対湿度10%の環境に24時間攪拌し、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂G−18を得た。
<有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂の調製例19>
N−メトキシメチル化6ナイロン樹脂 56.25部
(商品名:トレジンEF−30T、ナガセケムテックス社製、重合度420、メトキシメチル化率36.8%)
エタノール(キシダ化学製、特級) 75.0部
に加えて攪拌し、85℃で加熱して溶解させてポリアミド樹脂溶液とした。次いで、この溶液に上記式(3)で示されるジアゾ化合物18.75部を加えて混合液とし、温度15℃、相対湿度10%の環境に24時間攪拌し、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂G−19を得た。
<有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂の調製例20>
エタノールの代わりにn−プロパノールを使用した以外は、調製例17と同様の方法に従い、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂G−20を得た。
<有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂の調製例21>
エタノールの代わりにn−ブタノールを使用した以外は、調製例17と同様の方法に従い、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂G−21を得た。
<有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂の調製例22>
上記式(3)で示されるジアゾ化合物の代わりに下記式(4)で示されるジアゾ化合物を使用した以外は、調製例17と同様の方法に従い、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂G−22を得た。
次に、分散液の調製方法に関する実施例を示す。
<実施例1>
前記ゲル化ポリアミド樹脂G−1の130.0部を篩(篩目開き0.5mm)にて押しつぶしながら濾すことで1mm以下の大きさに破砕した。これに、n−ブタノール(キシダ化学製、特級)を50.0部加え、分散前の混合液を得た。この混合液を、縦型サンドミルを用いて、分散媒体として平均粒径1.0mmのガラスビーズを500部使用し、回転数1500rpm(周速5.5m/s)で4時間分散して、分散液1−1を得た。分散液1−1に、n−ブタノール(キシダ化学製、特級)35.0部を加えて攪拌希釈し、ポリフロンフィルター(PF060、孔径6μm、アドバンテック東洋株式会社製)で濾過し、分散液1−Aを得た。この液の液回収率は86%であった。
更に、遠心沈降式粒度分布測定装置 CAPA−700(堀場製作所製)を用いて、下記測定条件のもとに、前記分散液1−Aの室温状態(23℃)の平均粒径(メジアン径)を測定した。結果を表1に示す。
<分散液粒径の測定条件>
(粒径算出条件)
演算方法:体積基準
沈降距離:ΔX=10mm
吸光係数補正:補正なし
(測定条件)
溶媒 エタノール
DISP.VISC. 1.20mPa・s
DISP.DENS. 0.79g/cc
SAMP.DENS. 1.20g/cc
D(MAX) 1.00μm
D(MIN) 0.10μm
D(DIV) 0.05μm
SPEED 7000rpm
<実施例2>
前記ゲル化ポリアミド樹脂としてG−2、n−ブタノールの代わりにn−プロパノール(キシダ化学製、特級)を用いた以外は、実施例1と同様にして分散及び希釈を実施し、分散液2−Aを得た。分散液2−Aに対して、上述の粒径測定を行なった。液回収率と粒径の評価結果を表1に示す。
<実施例3>
前記ゲル化ポリアミド樹脂としてG−3、n−ブタノールの代わりに2−プロパノール(キシダ化学製、特級)を用いた以外は、実施例1と同様にして分散及び希釈を実施し、分散液3−Aを得た。分散液3−Aに対して、上述の粒径測定を行なった。液回収率と粒径の評価結果を表1に示す。
<実施例4>
前記ゲル化ポリアミド樹脂としてG−4を用いた以外は、実施例1と同様にして分散及び希釈を実施し、分散液4−Aを得た。分散液4−Aに対して、上述の粒径測定を行なった。液回収率と粒径の評価結果を表1に示す。
<実施例5>
前記ゲル化ポリアミド樹脂G−5の130.0部を篩(篩目開き0.5mm)にて押しつぶしながら濾すことで1mm以下の大きさに破砕した。これに、n−ブタノール(キシダ化学製、特級)を50.0部加え、分散前の混合液を得た。この混合液を、縦型サンドミルを用いて、分散媒体として平均粒径1.0mmのガラスビーズを500部使用し、回転数1500rpm(周速5.5m/s)で4時間分散して、分散液5−1を得た。分散液5−1に、n−ブタノール(キシダ化学製、特級)250.0部を加えて攪拌希釈し、ポリフロンフィルター(PF060、孔径約6μm、アドバンテック東洋株式会社製)で濾過し、分散液5−Aを得た。液回収率と粒径の評価結果を表1に示す。
<実施例6>
前記ゲル化ポリアミド樹脂としてG−6を用いた以外は、実施例1と同様にして分散及び希釈を実施し、分散液6−Aを得た。分散液6−Aに対して、上述の粒径測定を行なった。液回収率と粒径の評価結果を表1に示す。
<実施例7>
前記ゲル化ポリアミド樹脂としてG−7、n−ブタノールの代わりにエタノール(キシダ化学製、特級)を用いた以外は、実施例1と同様にして分散及び希釈を実施し、分散液7−Aを得た。分散液7−Aに対して、上述の粒径測定を行なった。液回収率と粒径の評価結果を表1に示す。
<実施例8>
前記ゲル化ポリアミド樹脂としてG−8、n−ブタノールの代わりにエタノール(キシダ化学製、特級)を用いた以外は、実施例1と同様にして分散及び希釈を実施し、分散液8−Aを得た。分散液8−Aに対して、上述の粒径測定を行なった。液回収率と粒径の評価結果を表1に示す。
<実施例9>
前記ゲル化ポリアミド樹脂としてG−9、n−ブタノールの代わりにエタノール(キシダ化学製、特級)を用いた以外は、実施例1と同様にして分散及び希釈を実施し、分散液9−Aを得た。分散液9−Aに対して、上述の粒径測定を行なった。液回収率と粒径の評価結果を表1に示す。
<実施例10>
前記ゲル化ポリアミド樹脂としてG−10を用いた以外は、実施例1と同様にして分散及び希釈を実施し、分散液10−Aを得た。分散液10−Aに対して、上述の粒径測定を行なった。液回収率と粒径の評価結果を表1に示す。
<実施例11>
前記ゲル化ポリアミド樹脂としてG−11を用いた以外は、実施例1と同様にして分散及び希釈を実施し、分散液11−Aを得た。分散液11−Aに対して、上述の粒径測定を行なった。液回収率と粒径の評価結果を表1に示す。
<実施例12>
前記ゲル化ポリアミド樹脂としてG−12、n−ブタノールの代わりにプロピレングリコールモノメチルエーテル(キシダ化学製、1級)を用いた以外は、実施例1と同様にして分散及び希釈を実施し、分散液12−Aを得た。分散液12−Aに対して、上述の粒径測定を行なった。液回収率と粒径の評価結果を表1に示す。
<実施例13>
前記ゲル化ポリアミド樹脂としてG−13を用いた以外は、実施例1と同様にして分散及び希釈を実施し、分散液13−Aを得た。分散液13−Aに対して、上述の粒径測定を行なった。液回収率と粒径の評価結果を表1に示す。
<実施例14>
前記ゲル化ポリアミド樹脂としてG−14、n−ブタノールの代わりにプロピレングリコールモノメチルエーテル(キシダ化学製、1級)を用いた以外は、実施例1と同様にして分散及び希釈を実施し、分散液14−Aを得た。分散液14−Aに対して、上述の粒径測定を行なった。液回収率と粒径の評価結果を表1に示す。
<実施例15>
前記ゲル化ポリアミド樹脂としてG−15を用いた以外は、実施例1と同様にして分散及び希釈を実施し、分散液15−Aを得た。分散液15−Aに対して、上述の粒径測定を行なった。液回収率と粒径の評価結果を表1に示す。
<実施例16>
前記ゲル化ポリアミド樹脂G−16の130.0部を篩(篩目開き0.5mm)にて押しつぶしながら濾すことで1mm以下の大きさに破砕した。これに、プロピレングリコールモノメチルエーテル(キシダ化学製、1級)を50.0部加え、分散前の混合液を得た。この混合液を、縦型サンドミルを用いて、分散媒体として平均粒径1.0mmのガラスビーズを500部使用し、回転数1500rpm(周速5.5m/s)で4時間分散して、分散液16−1を得た。分散液16−1に、プロピレングリコールモノメチルエーテル80部を加えて攪拌希釈し、ポリフロンフィルター(PF060、孔径約6μm、アドバンテック東洋株式会社製)で濾過し、分散液16−Aを得た。分散液16−Aに対して、上述の粒径測定を行なった。液回収率と粒径の評価結果を表1に示す。
<実施例17>
前記ゲル化ポリアミド樹脂G−17の130.0部を篩(篩目開き0.5mm)にて押しつぶしながら濾すことで1mm以下の大きさに破砕した。これに、プロピレングリコールモノメチルエーテル(キシダ化学製、1級)を200.0部加え、分散前の混合液を得た。この混合液を、縦型サンドミルを用いて、分散媒体として平均粒径1.0mmのガラスビーズを500部使用し、回転数1500rpm(周速5.5m/s)で4時間分散して、分散液17−1を得た。分散液17−1に、プロピレングリコールモノメチルエーテル535.0部を加えて攪拌希釈し、ポリフロンフィルター(PF060、孔径約6μm、アドバンテック東洋株式会社製)で濾過し、分散液17−Aを得た。分散液17−Aに対して、上述の粒径測定を行なった。液回収率と粒径の評価結果を表1に示す。
<実施例18>
前記ゲル化ポリアミド樹脂G−18の60.0部を篩(篩目開き0.5mm)にて押しつぶしながら濾すことで1mm以下の大きさに破砕した。これに、エタノール(キシダ化学製、特級)を180.0部加え、分散前の混合液を得た。この混合液を、縦型サンドミルを用いて、分散媒体として平均粒径1.0mmのガラスビーズを500部使用し、回転数1500rpm(周速5.5m/s)で4時間分散して、分散液18−1を得た。分散液18−1に、プロピレングリコールモノメチルエーテル560.0部を加えて攪拌希釈し、ポリフロンフィルター(PF060、孔径約6μm、アドバンテック東洋株式会社製)で濾過し、分散液18−Aを得た。分散液18−Aに対して、上述の粒径測定を行なった。液回収率と粒径の評価結果を表1に示す。
<実施例19>
前記ゲル化ポリアミド樹脂G−19の60.0部を篩(篩目開き0.5mm)にて押しつぶしながら濾すことで1mm以下の大きさに破砕した。これに、エタノール(キシダ化学製、特級)を240.0部加え、分散前の混合液を得た。この混合液を、縦型サンドミルを用いて、分散媒体として平均粒径1.0mmのガラスビーズを500部使用し、回転数1500rpm(周速5.5m/s)で4時間分散して、分散液19−1を得た。分散液19−1に、プロピレングリコールモノメチルエーテル700.0部を加えて攪拌希釈し、ポリフロンフィルター(PF060、孔径約6μm、アドバンテック東洋株式会社製)で濾過し、分散液19−Aを得た。分散液19−Aに対して、上述の粒径測定を行なった。液回収率と粒径の評価結果を表1に示す。
<実施例20>
前記ゲル化ポリアミド樹脂としてG−20を用いた以外は、実施例17と同様にして分散及び希釈を実施し、分散液20−Aを得た。分散液20−Aに対して、上述の粒径測定を行なった。液回収率と粒径の評価結果を表1に示す。
<実施例21>
前記ゲル化ポリアミド樹脂としてG−21を用いた以外は、実施例17と同様にして分散及び希釈を実施し、分散液21−Aを得た。分散液21−Aに対して、上述の粒径測定を行なった。液回収率と粒径の評価結果を表1に示す。
<実施例22>
前記ゲル化ポリアミド樹脂としてG−22を用いた以外は、実施例17と同様にして分散及び希釈を実施し、分散液22−Aを得た。分散液22−Aに対して、上述の粒径測定を行なった。液回収率と粒径の評価結果を表1に示す。
<比較例1>
N−メトキシメチル化6ナイロン樹脂(商品名:トレジンEF−30T、ナガセケムテックス社製、重合度420、メトキシメチル化率36.8%)19.5部を、メタノール(キシダ化学製、特級)370.5部に40℃の湯浴で加熱しながら攪拌溶解させた。その後、放冷し、ポリアミド樹脂メタノール溶液を得た。これに、上記式(2)で示されるジアゾ化合物6.5部を加え、分散前の混合液を得た。この混合液を、縦型サンドミルを用いて、分散媒体として平均粒径φ1.0mmのガラスビーズを500部使用し、回転数1500rpm(周速5.5m/s)で4時間分散して、分散液を得た。この分散液に、メタノール(キシダ化学製、特級)301.9部、n−ブタノール(キシダ化学製、1級)168.1部を加えて希釈し、分散液1−Bを得た。分散液1−Bに対して、上述の粒径測定を行なった。液回収率と粒径の結果を表1に示す。
<比較例2>
メタノールの代わりにエタノールを用い、上記式(2)で示されるジアゾ化合物の代わりに上記式(3)で示されるジアゾ化合物を用いた以外は、比較例1と同様にして分散及び希釈を実施し、分散液2−Bを得た。分散液2−Bに対して、上述の粒径測定を行なった。液回収率と粒径の評価結果を表1に示す。
<比較例3>
メタノールの代わりにエタノールを用い、上記式(2)で示されるジアゾ化合物の代わりに上記式(3)で示されるジアゾ化合物を用い、N−メトキシメチル化6ナイロン樹脂の変わりにナイロン6−66−610−12四元ナイロン共重合体樹脂(商品名:CM8000、東レ社製)を用いた以外は、比較例1と同様にして分散及び希釈を実施し、分散液3−Bを得た。分散液3−Bに対して、上述の粒径測定を行なった。液回収率と粒径の評価結果を表1に示す。
更に次いで、上記で得られた分散液1−A乃至21−A、及び1−B、2−B、3−Bを用いて、電子写真感光体を作製した。
<電子写真感光体の作製実施例23>
酸化スズで被覆した酸化チタン粉体 50部
(商品名クロノスECT−62、チタン工業社製)
レゾール型フェノール樹脂 25部
メチルセロソルブ 20部
球状シリコーン樹脂粉末 3.8部
(商品名トスパール120、東芝シリコーン社製)
メタノール 5部
シリコーンオイル 0.002部
(ポリジメチルシロキサン・ポリオキシアルキレン共重合体、平均分子量3000)
上記構成で、直径0.8mmのガラスビーズを用いたサンドミル装置で2時間分散して、干渉縞防止層用塗布液を調製した。導電性支持体としてのアルミニウムシリンダー(直径30mm、引き抜き管)上に、この塗布液を浸漬塗布し、140℃で30分間乾燥させ、膜厚が15μmの干渉縞防止層を形成した。得られた干渉縞防止層上に前記分散液1−Aを浸漬塗布し、100℃で10分間乾燥して、膜厚が0.5μmの下引き層を形成し下引き層を形成した。
次に、ヒドロキシガリウムフタロシアニン 10部
下記式(5)で示される化合物 0.1部
とポリビニルブチラール樹脂(商品名:エスレックBX−1、積水化学工業社製)5部をシクロヘキサノン250部に添加し、直径0.8mmのガラスビーズを用いたサンドミル装置で3時間分散した。CuKα特性X線回折におけるブラッグ角(2θ±0.2°)の7.5°、9.9°、16.3°、18.6°、25.1°及び28.3°の位置に強いピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン分散液を得た。これにシクロヘキサノン100部と酢酸エチル450部を更に加えて希釈して電荷発生層用塗布液を得た。得られた塗布液を下引き層上に浸漬塗布し、100℃で10分間乾燥することにより、膜厚が0.18μmの電荷発生層を形成した。
次に、下記式(6)で示される電荷輸送材料10部、
ポリカーボネート樹脂(商品名:ユーピロンZ−200、三菱エンジニアリングプラスチックス社製)10部をモノクロロベンゼン70部に溶解した。得られた溶液を電荷発生層上に浸漬塗布し、110℃で1時間乾燥することにより、膜厚25μmの電荷輸送層を形成し、電子写真感光体D−1を作製した。
<電子写真感光体の作製実施例24乃至44>
得られた干渉縞防止層上に塗布する分散液を、1−Aから2−A乃至22−Aに変えた以外は電子写真感光体の作製例1と同様にして電子写真感光体D−2乃至D−21を作製した。
<電子写真感光体の作製比較例4乃至6>
得られた干渉縞防止層上に塗布する分散液を、1−Aから1−B、2−B、3−Bに変えた以外は電子写真感光体作製実施例1と同様にして電子写真感光体E−1、E−2、E−3を作製した。
(感光体画像評価方法)
次に、キヤノン(株)製デジタル複写機IR−400に作製した電子写真感光体D−1乃至D−22、及びE−1、E−2、E−3をそれぞれ装着して、温度30℃、相対湿度80%の環境で、画像評価を行なった。評価結果は、下記の画像上黒ポチ判断基準により実施した。結果を表2に示す。
<画像上黒ポチ判断基準>
1・・・肉眼では黒ポチが全く見えない
2・・・約0.1mm幅の黒ポチが一部で発生
3・・・約0.2mm幅の黒ポチが一部で発生
4・・・約0.3mm幅以上の黒ポチが全面で発生
(感光体表面電位評価方法)
次に、キヤノン(株)製デジタル複写機IR−400に上述の方法で作製した電子写真感光体D−1乃至D−22、及びE−1、E−2、E−3を装着して、更に、感光体の表面電位を測定するための治具を装着した。温度15℃、相対湿度10%の環境にて、初期設定の状態のまま、999枚の通紙耐久を行い、耐久前後の明部電位(Vl)を測定し、明部電位変化量(ΔVl)を評価した。結果を表2に示す。
表1から明らかなように、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂を溶剤中に分散して調製される分散液調製の実施例1乃至22は、ゲル化していないポリアミド樹脂混合液を用いた比較例1乃至3と比べて、有機顔料を小さい粒径に分散可能であり、かつ、分散終了時の液回収率に優れることが判る。
また、表2から明らかなように、有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂を溶剤中に分散して調製される分散液を使用して製造される電子写真感光体の実施例23乃至44は、比較例1乃至3の分散液を用いて製造される電子写真感光体の比較例4乃至6に比べ、画像上の黒ポチが抑制されていることが判る。
感光層の構成を示す図である。 本発明の電子写真感光体を有するプロセスカートリッジを備えた電子写真装置の概略構成の一例を示す図である。
符号の説明
101 支持体
102 下引き層
103 感光層
104 電荷発生層
105 電荷輸送層
1 電子写真感光体
2 軸
3 帯電手段
4 露光光
5 現像手段
6 転写手段
7 転写材
8 定着手段
9 クリーニング手段
10 前露光光
11 プロセスカートリッジ
12 案内手段

Claims (11)

  1. 有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂を得る工程と、
    前記有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂を溶剤中に分散媒体を用いて分散させる工程と
    を有する電子写真感光体用分散液の調製方法。
  2. 前記有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂における、前記有機顔料(P)と前記ゲル化ポリアミド樹脂(B)との質量比(P/B)が、1/100以上2/1以下である請求項1に記載の電子写真感光体用分散液の調製方法。
  3. 前記ゲル化ポリアミド樹脂が、ゲル化させたN−メトキシメチル化6ナイロン及びゲル化させたナイロン6−66−610−12の4元ナイロン共重合体からなる群より選択される少なくとも1種である請求項1又は2に記載の電子写真感光体用分散液の調製方法。
  4. 前記溶剤が、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−プロパノール、n−ブタノール、2−ブタノール、イソブタノール及び1−メトキシ−2−プロパノールからなる群から選択される少なくとも1種である請求項1乃至のいずれかに記載の電子写真感光体用分散液の調製方法。
  5. 前記有機顔料が、下記一般式(1)で示されるアゾ顔料である請求項1乃至のいずれかに記載の電子写真感光体用分散液の調製方法。

    (一般式(1)中、Ar及びArはそれぞれ独立に置換もしくは無置換のアリール基を示す。Xはビニレン基又はp−フェニレン基を示す。nは0又は1を示す。)
  6. 前記分散媒体が、ガラスビーズ、アルミナビーズ、又はジルコニアビーズである請求項1乃至のいずれか1項に記載の電子写真感光体用分散液の調製方法。
  7. 前記有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂を得る工程が、有機顔料、ポリアミド樹脂及びアルコールを含有する混合液を攪拌しながら冷却してゲル化させて得られたものである請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電子写真感光体用分散液の調製方法。
  8. 前記有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂を得る工程が、
    前記ポリアミド樹脂を前記アルコールに加熱溶解させてポリアミド樹脂アルコール溶液aを得る工程Aと、
    該工程Aの後、該ポリアミド樹脂アルコール溶液aに前記有機顔料を加えて有機顔料含有ポリアミド樹脂溶液bを得る工程Bと、
    該工程Bの後、該有機顔料含有ポリアミド樹脂溶液bを攪拌しながら冷却してゲル化させ、前記有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂を得る工程Cと
    を有する請求項7に記載の電子写真感光体用分散液の調製方法。
  9. 前記有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂を得る工程が、
    前記有機顔料と前記アルコールとを混合して有機顔料含有アルコール液dを得る工程Dと、
    該工程Dの後、該有機顔料含有アルコール液dに前記ポリアミド樹脂を攪拌しながら加熱溶解させて有機顔料含有ポリアミド樹脂溶液eを得る工程Eと、
    該工程Eの後、該有機顔料含有ポリアミド樹脂溶液eを攪拌しながら冷却してゲル化させ、前記有機顔料を内包するゲル化ポリアミド樹脂を得る工程Fと
    を有する請求項7に記載の電子写真感光体用分散液の調製方法。
  10. 前記アルコールが、メタノール、エタノール、n−プロパノール及びn−ブタノールからなる群から選択される少なくとも1種である請求項7乃至9のいずれかに記載の電子写真感光体用分散液の調製方法。
  11. 支持体上に下引き層及び感光層をこの順に形成して電子写真感光体を製造する方法において、
    請求項1乃至10のいずれか1項に記載の電子写真感光体用分散液の調製方法によって分散液を調製し、調製した該分散液を用いて該下引き層を形成することを特徴とする電子写真感光体の製造方法。
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