JP5432269B2 - 車体後部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車体後部に後壁部が設けられ、この後壁部を形成するリヤパネルに作用した衝撃荷重を支えるように構成された車体後部構造に関する。
車体後部構造のなかには、左右のリヤサイドフレームの後端部にリヤパネルを介してバンパビームを架け渡し、バンパビームの上方(すなわち、リヤパネルの上部)にリヤパネルアッパメンバーを設け、リヤパネルアッパメンバーの左右端部に荷重伝達ビームを車両前方に向けて上り勾配に設け、左右の荷重伝達ビームの前端部を左右の閉断面骨格部に連結し、左右の閉断面骨格部を車体の左右の側部に設けたものが知られている。
この車体後部構造によれば、相手車両が車両後方から衝突した場合、衝撃荷重がバンパビームおよびリヤパネルアッパメンバーにそれぞれ作用する。バンパビームに作用した衝撃荷重は左右のリヤサイドフレームに伝達される。
一方、リヤパネルアッパメンバーに作用した衝撃荷重は、左右の荷重伝達ビームに伝達され、左右の荷重伝達ビームを経て左右の閉断面骨格部に伝達される。
左右の閉断面骨格部に伝達された衝撃荷重は、左右の閉断面骨格部を経て車体の左右の側部に伝達される(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−306192号公報
ここで、特許文献1の車体後部構造は、リヤパネルアッパメンバーに作用した衝撃荷重を車体に伝達するために、左右の荷重伝達ビームや左右の閉断面骨格部を必要とする。このため、部品点数が多くなり、そのことがコスト低減や軽量化を図る妨げになっていた。
さらに、特許文献1の車体後部構造は、リヤパネルアッパメンバーに作用した衝撃荷重を、左右の荷重伝達ビームや左右の閉断面骨格部で吸収することなく車体に伝達するように構成されている。よって、車体に比較的大きな衝撃荷重が伝達される。このため、車体で比較的大きな衝撃荷重を支えるように車体の強度(剛性)を高く設定する必要がある。
加えて、左右の荷重伝達ビームに比較的大きな衝撃荷重が伝達されるために、左右の荷重伝達ビームから相手車両(すなわち、車両後方から衝突した相手車両)に比較的大きな反力が作用することになる。
本発明は、車両後方から前方に向けて作用した衝撃荷重を支えることが可能で、かつ、部品点数の増加を抑え、車体に伝達される衝撃荷重や相手車両に作用する反力を小さく抑えることができる車体後部構造を提供することを課題とする。
本発明の一局面によれば、車体後部構造体であって、車体後部に車幅方向に延びるよう受けられたリヤパネルと、前記リヤパネルから上方に立ち上げられ、前記リヤパネルに作用した衝撃荷重で変形可能な下ガータ部と、前記下ガータ部の上端部に連結されてルーフサイドレールまで車両前方に向けて延び、前記下ガータ部より高強度に形成されて前記衝撃荷重を前記ルーフサイドレールに伝達可能な上ガータ部と、前記下ガータ部および前記上ガータ部の連結部を補強するガータスティフナと、を備えている車体後部構造が提供される。
特に本発明では、前記ガータスティフナは、前記上ガータ部の後部の上面に連結されるとともに、前記下ガータ部の外面に沿って設けられている。
好ましくは、前記下ガータ部および前記上ガータ部は、それぞれ閉断面に形成され、前記上ガータ部および前記下ガータ部がミグ溶接で接合されるとともに、前記上ガータ部および前記ガータスティフナがミグ溶接で接合されている。
好ましくは、前記下ガータ部および前記上ガータ部は、それぞれ閉断面に形成され、前記上ガータ部および前記下ガータ部をスポット溶接で接合するために、前記下ガータ部および前記上ガータ部の一方に、スポット溶接用の電極差込孔が形成され、前記電極差込孔を前記ガータスティフナで覆うように前記ガータスティフナが設けられている。
好ましくは、前記ガータスティフナは、前記上ガータ部に上端部が連結されるとともに前記リヤパネルに下端部が連結され、前記下ガータ部の外面に沿って配置されている。
好ましくは、前記ガータスティフナの下端部は、締結部材で前記リヤパネルに結合されている。
好ましくは、前記ガータスティフナは金属板により形成されている。
好ましくは、前記上ガータ部は、エアバッグを展開させるインフレータが前記上ガータ部の長手方向に沿って設けられることで、前記インフレータで前記下ガータ部より高強度に補強されている。
好ましくは、前記リヤパネルの車両後方側において車幅方向に延びており、前記衝撃荷重で前記リヤパネルに向けて変形可能なリヤバンパビームと、前記リヤパネルにおいて前記リヤバンパビームに沿って延びていることにより前記リヤパネルを補強するリヤパネルアッパメンバーと、をさらに備え、前記リヤバンパビームが前記リヤパネルの方向に向けて変形したとき、変形したリヤバンパビームが前記リヤパネルアッパメンバーに当接する。
好ましくは、前記リヤパネルアッパメンバーは、車幅方向の外側端部が前記ガータスティフナの下方部位まで延びている。
本発明では、リヤパネルから下ガータ部を上方に立ち上げ、下ガータ部を衝撃荷重で変形可能とした。よって、車両後方から相手車両がリヤパネルに衝突してリヤパネルに衝撃荷重が作用した場合に、衝撃荷重で下ガータ部を車両前方に向けて変形させて衝撃荷重の一部を下ガータ部で吸収できる。
ここで、下ガータ部の上端からルーフサイドレールまで上ガータ部を延出し、上ガータ部を下ガータ部より高強度(高剛性)に形成した。そして、下ガータ部および上ガータ部の連結部をガータスティフナで補強した。よって、下ガータ部を車両前方に向けて変形させた状態において、下ガータ部および上ガータ部を連結した状態に保つことができる。
下ガータ部および上ガータ部を連結した状態に保つことで、残りの衝撃荷重を上ガータ部でルーフサイドレールに伝達することができる。このように、衝撃荷重の一部を下ガータ部で吸収することで、上ガータ部を経てルーフサイドレールに伝達する衝撃荷重を小さく抑えることができる。加えて、ルーフサイドレールに伝達する衝撃荷重を小さく抑えることで、相手車両に作用する反力を小さく抑えることができる。
ここで、下ガータ部および上ガータ部は車体後部構造の一部を構成するフレーム部材として用いることが可能である。よって、車体後部構造の一部を構成するフレーム部材を、衝撃荷重の吸収部材や伝達部材として兼用できる。これにより、衝撃荷重の吸収部材や伝達部材を個別に備える必要がないので、部品点数の増加を抑えることができる。
ガータスティフナを、上ガータ部の後部上面に連結するとともに下ガータ部の外面に沿って設けた車体後部構造に車両後方から前方に向けて衝撃荷重が作用した際に、作用した衝撃荷重で、ガータスティフナのうち下ガータ部の外面に沿って設けた部位が下ガータ部に追従して車両前方に向けて変形する。
よって、ガータスティフナのうち上ガータ部の上面に連結した部位(スティフナ上端部)に引張力が作用する。スティフナ上端部に引張力が作用することで、スティフナ上端部および上ガータ部の上面の連結部にせん断力が発生する。
ここで、スティフナ上端部および上ガータ部の下面を溶接で接合した場合、この接合部は、スティフナ上端部からの引張り力により、引き剥がす力がはたらくため、せん断力と比較して小さな力で破断する。
しかし、スティフナ上端部および上ガータ部の上面を溶接で接合した場合、この接合部は、スティフナ上端部からのせん断力により前面を溶接した場合に対して比較的強度を高く保つことができる。
よって、スティフナ下端部を変形させた際に、接合部にせん断力を発生させることで、スティフナ上端部を上ガータ部の上面に接合させた状態に保つことができる。これにより、ガータスティフナで上ガータ部および下ガータ部の連結状態を保つことができ、衝撃荷重を下ガータ部から上ガータ部に確実に伝達することができる。
下ガータ部および上ガータ部をそれぞれ閉断面に形成した。よって、下ガータ部および上ガータ部をスポット溶接で接合するためには、下ガータ部および上ガータ部の一方に電極差込孔(すなわち、スポット溶接用の電極を差し込む孔)を形成する必要がある。このため、電極差込孔による剛性低下を考慮して、ガータ部の剛性を確保する必要がある。
そこで、上ガータ部および下ガータ部をミグ溶接で接合するとともに、上ガータ部およびガータスティフナをミグ溶接で接合することにした。ミグ溶接は、イナートガスアーク溶接の一種であり、溶接ワイヤを電極とする溶接である。すなわち、ミグ溶接は、スポット溶接のように被接合部を接合の際に電極で挟み込む必要がない。これにより、下ガータ部および上ガータ部の一方に電極差込孔を形成する必要がなく、ガータ部の剛性を容易に確保することができる。
下ガータ部および上ガータ部をそれぞれ閉断面に形成し、下ガータ部および上ガータ部の一方に電極差込孔を形成した。この電極差込孔からスポット溶接用の電極を差し込んで、上ガータ部および下ガータ部をスポット溶接で接合した。
上ガータ部および下ガータ部をスポット溶接する際には、重ね合わせた上ガータ部および下ガータ部を一対の電極で挟持し、一対の電極に電流を流して上ガータ部および下ガータ部を接合する。このため、下ガータ部および上ガータ部の一方に電極を差し込む電極差込孔が必要になる。
この電極差込孔をガータスティフナで覆うことで、電極差込孔をガータスティフナで補強することができる。これにより、下ガータ部および上ガータ部に衝撃荷重が作用した場合に、電極差込孔に応力が集中することを防いで、ガータ部の剛性を確保することができる。
ガータスティフナの上端部を上ガータ部に連結するとともに、ガータスティフナの下端部をリヤパネルに連結した。ガータスティフナの下端部をリヤパネルに連結することで、リヤパネルに作用した衝撃荷重をガータスティフナを経て下ガータ部に迅速に伝達することができる。
さらに、ガータスティフナの上端部を上ガータ部に連結するとともに下端部をリヤパネルに連結することで、下ガータ部の上端から下端までの全域に亘ってガータスティフナを設けることができる。よって、衝撃荷重をガータスティフナを経て下ガータ部の全域に亘って伝達することができる。これにより、衝撃荷重で下ガータ部の全域を変形させて、衝撃荷重を効率よく吸収することができる。
ガータスティフナの下端部を締結部材で結合した。
ところで、ガータスティフナが衝撃荷重で下ガータ部に追従して車両前方に向けて変形したとき、ガータスティフナの下端部に長手方向に交差する力や、ガータスティフナの下端部を長手方向に引張る力が作用する。
そして、ガータスティフナの下端部に長手方向に交差する力が作用した場合には、締結部材に引張力が作用する。
一方、ガータスティフナの下端部に長手方向に引張る力が作用した場合には、締結部材にせん断力が作用する。
ここで、締結部材は、溶接による接合部と比較して、引張力やせん断力に対して強度(剛性)を高く保つことができる。よって、衝撃荷重が作用した場合に、ガータスティフナの下端部を結合した状態に保つことができる。これにより、衝撃荷重をガータスティフナを経て下ガータ部および上ガータ部に確実に伝達することができる。
ガータスティフナを金属板で形成した。金属板は衝撃荷重に対して良好に変形可能な部材である。よって、衝撃荷重が作用した場合に下ガータ部に追従させてガータスティフナを良好に変形させることができる。下ガータ部に追従させてガータスティフナを車両前方に向けて変形させることで、衝撃荷重を効率よく吸収することができる。
さらに、下ガータ部に追従させてガータスティフナを車両前方に向けて変形させることで、ガータスティフナのうち下ガータ部と接合するスティフナ上端部に引張力を作用させることができる。スティフナ上端部に引張力が作用することで、スティフナ上端部および上ガータ部の上面の接合部にせん断力が発生する。
この接合部は、上述したように、せん断力に対して比較的強度(剛性)を高く保つことができる。よって、スティフナ下端部を変形させた際に、接合部にせん断力を発生させることで、スティフナ上端部を上ガータ部の上面に接合させた状態に保つことができる。これにより、ガータスティフナで上ガータ部および下ガータ部の連結状態を保つことができ、衝撃荷重を下ガータ部から上ガータ部に確実に伝達することができる。
また、金属板は入手しやすい板材であり、入手しやすい金属板でガータスティフナを形成することで、ガータスティフナを低コストで得ることができる。
上ガータ部の長手方向にインフレータを沿わせることで、インフレータで上ガータ部を補強することができる。よって、上ガータ部を下ガータ部より高強度(高剛性)に形成できる。これにより、下ガータ部から伝達された衝撃荷重を上ガータ部でルーフサイドレールまで確実に伝達することができる。
さらに、インフレータを補強部材として兼用することで、上ガータ部の板厚寸法を大きくしたり、高剛性の材質を用いたりしなくても上ガータ部の高強度(高剛性)を確保できる。これにより、重量増加やコストアップを抑えた状態で、上ガータ部を下ガータ部より高強度(高剛性)に形成できる。
リヤパネルの車両後方側にリヤバンパビームを車幅方向に向けて延出した。また、リヤパネルにリヤパネルアッパメンバーを設け、リヤパネルアッパメンバーでリヤパネルを補強した。
そして、衝撃荷重の作用でリヤバンパビームがリヤパネルに向けて変形したとき、変形したリヤバンパビームがリヤパネルアッパメンバーに当接するようにした。
よって、リヤバンパビームに作用した衝撃荷重を、リヤパネルアッパメンバーを介してリヤパネルの広域に分散させることが可能になり、リヤパネルが局所変形することを防ぐことができる。
このように、衝撃荷重をリヤパネルの広域に分散させることで、リヤパネルに分散された衝撃荷重をリヤパネルから下ガータ部やガータスティフナに確実に伝達することができる。
リヤパネルアッパメンバーの外側端部はガータスティフナの下方部位まで延出している。これにより、リヤパネルに伝達された衝撃荷重をリヤパネルからガータスティフナに迅速に伝達することができる。
本発明の実施例1による車体後部構造を示す斜視図である。 図1に示した車体後部構造を示した分解斜視図である。 図1の線3−3に沿った拡大断面図である。 図3に示した車体後部構造が衝撃荷重で車両前方方向に向けて変形した状態を示す断面図である。 実施例1のリヤバンパビームに車両後方から衝撃荷重が作用した例を示した図である。 実施例1の右下ガータ部および右ガータスティフナに衝撃荷重が伝達される例を示した図である。 実施例1の車体後部構造で衝撃荷重を支える例を示した図である。 本発明の実施例2による車体後部構造を示した分解斜視図である。
以下、本発明の好ましい幾つかの実施例について、図面を参照しながら説明する。
実施例1による車体後部構造10について説明する。
図1に示すように、車体後部構造10は、車幅方向に所定間隔をおいて配置されるとともに車体前後方向に延びる左右のサイドシル11と、左右のサイドシル11の後端部11a間に架け渡されたミドルクロスメンバー12と、左右のサイドシル11の後端部11aから立ち上げられた左右のセンターピラー13と、左右のセンターピラー13の上端部13aに設けられた左右のルーフサイドレール14と、左右のルーフサイドレール14間に架け渡されたルーフレール15と、左右のサイドシル11から車両後方に向けて延びる左右のリヤサイドフレーム16(右リヤサイドフレーム16は図3参照)とを備えている。
図1、図2に示すように、車体後部構造10は、左右のリヤサイドフレーム16の後端部16a間に架け渡された後壁部21(図3も参照)と、後壁部21のリヤパネル22に設けられたリヤパネルロアメンバー24と、リヤパネルロアメンバー24の上方に設けられたリヤパネルアッパメンバー25と、リヤパネルアッパメンバー25およびリヤパネルロアメンバー24に設けられたリヤバンパビーム26と、リヤパネル22を左右のルーフサイドレール14に連結する連結補強手段28とを備えている。
左リヤサイドフレーム16は、左サイドシル11から車両後方に向けて延出され、断面形状が閉断面に形成された骨材である。右リヤサイドフレーム16は、左リヤサイドフレーム16と左右対称の部材であり、右サイドシル11から車両後方に向けて延出され、断面形状が閉断面に形成された骨材である。
リヤパネル22は、後壁部21の外側パネルを構成する板材で、略矩形状に形成されている。このリヤパネル22は、左リヤサイドフレーム16の後端部16aから車幅方向外側(左側)に向けて左端部31が張り出され、右リヤサイドフレーム16の後端部16a(図3参照)から車幅方向外側(右側)に向けて右端部32が張り出され、上端中央部33が上方に向けて張り出されている。
リヤパネルロアメンバー24は、リヤパネル22の後面22aで、かつ下端部34に設けられるとともに、左端部31近傍(以下、「リヤパネル左近傍部」という)35から右端部32近傍(以下、「リヤパネル右近傍部」という)36まで車幅方向に延出されることでリヤパネル22(特に、リヤパネル22の下端部34近傍)を補強する部材である。このリヤパネルロアメンバー24は、中央部24aが上方に隆起するように形成されている。
リヤパネルアッパメンバー25は、リヤパネル22の後面22aで、かつリヤパネルロアメンバー24の上方に設けられるとともに、リヤパネル左近傍部35からリヤパネル右近傍部36まで車幅方向に延出されることでリヤパネル22を補強する部材である。このリヤパネルアッパメンバー25は、リヤパネルロアメンバー24に沿って車幅方向に延びている。
リヤパネルアッパメンバー25およびリヤパネルロアメンバー24の車両後方(すなわち、リヤパネル22の後面側)に、リヤバンパビーム26が車幅方向に延びた状態に設けられている。リヤバンパビーム26は、リヤパネル左近傍部35から車両後方に向けて張り出された左脚部37と、リヤパネル右近傍部36から車両後方に張り出された右脚部38と、左右の脚部37,38の後端部に架け渡されたビーム本体39とを備えている。
具体的には、左脚部37は、リヤパネルアッパメンバー25の左端部25aおよびリヤパネルロアメンバー24の左端部24bを介してリヤパネル左近傍部35に設けられている。さらに、左脚部37は、リヤパネル左近傍部35を介して左リヤサイドフレーム16の後端部16aに設けられている。
なお、リヤパネルアッパメンバー25の左端部25aは、左ガータスティフナ45の下方部位まで車幅方向の左外側に延出された左外側端部(外側端部)である。以下、左端部25aを左外側端部(外側端部)25aという。
右脚部38は、左脚部37と左右対称の部材であり、リヤパネルアッパメンバー25の右端部25bおよびリヤパネルロアメンバー24の右端部24cを介してリヤパネル右近傍部36に設けられている。さらに、右脚部38は、リヤパネル右近傍部36を介して右リヤサイドフレーム16の後端部16a(図3参照)に設けられている。
なお、リヤパネルアッパメンバー25の右端部25bは、後述する右ガータスティフナ45の下方部位まで車幅方向の右外側に延出された右外側端部(外側端部)である。以下、右端部25bを右外側端部(外側端部)25bという。
左右の脚部37,38間にビーム本体39が架け渡されている。よって、ビーム本体39が、リヤパネルアッパメンバー25から車両後方に向けて間隔をおいて配置されるとともに、リヤパネルロアメンバー24から車両後方に向けて間隔をおいて配置されている。
このリヤバンパビーム26は、ビーム本体39の上部に車両後方から作用した衝撃荷重F(図1参照)で、ビーム本体39がリヤパネルアッパメンバー25(すなわち、リヤパネル22)に向けて矢印Aの如く変形可能な部材である。このように、ビーム本体39がリヤパネルアッパメンバー25に向けて矢印Aの如く変形することで、変形したビーム本体39がリヤパネルアッパメンバー25に当接する。
このリヤパネルアッパメンバー25はリヤパネル22(特に、リヤパネル22の上下方向の中央部近傍)を補強する部材である。よって、リヤバンパビーム26に作用した衝撃荷重Fを、リヤパネルアッパメンバー25を介してリヤパネル22の広域に分散させることが可能になり、リヤパネル22が局所変形することを防ぐことができる。
このように、リヤパネル22の局所変形を防いで衝撃荷重Fをリヤパネル22の広域に分散させることで、リヤパネル22に分散された衝撃荷重を、右下ガータ部42や右ガータスティフナ45に確実に伝達することができる。
なお、右下ガータ部42や右ガータスティフナ45については図3で詳しく説明する。
連結補強手段28は、リヤパネル22から上方に立ち上げられた左右の下ガータ部42と、左右の下ガータ部42から左右のルーフサイドレール14まで延出された左右の上ガータ部43と、左右の上ガータ部43を補強する左右の上ガータ補強部44(左上ガータ補強部44は図示せず)と、左右の下ガータ部42を保持可能な左右のガータスティフナ(ガータスティフナ)45とを備えている。
左右の下ガータ部42、左右の上ガータ部43、左右の上ガータ補強部44、および左右のガータスティフナ45はそれぞれ左右対称の部材であり、以下、右側の各部材について説明して左側の各部材の説明を省略する。
図3に示すように、右下ガータ部42は、断面形状が閉断面に形成され、後壁部21の右上端部21a(リヤパネル右近傍部36の上端部36a)から右上ガータ部43の後端部43aまで車両前方に向けて上り勾配に立ち上げられている。すなわち、右下ガータ部42の下端部42aおよび後壁部21の右上端部21aが連結部47で連結されている。この右下ガータ部42は、上端部42bが上ガータ後端部43aに連結されている。
この右下ガータ部42は、リヤパネル22に分散された衝撃荷重で変形可能に剛性が設定されている。よって、車両後方から相手車両(図示せず)がリヤパネル22(リヤバンパビーム26)に衝突してリヤパネル22に衝撃荷重が分散した(作用した)場合に、分散した衝撃荷重で右下ガータ部42を車両前方に向けて変形させて衝撃荷重の一部を右下ガータ部42で吸収できる。
右上ガータ部43は、右下ガータ部42と同様に、断面形状が閉断面に形成されている。この右上ガータ部43は、上ガータ後端部43aが下ガータ上端部42bに連結され、下ガータ上端部42bから右ルーフサイドレール14の後端部14a(図1)まで車両前方に向けて上り勾配で延出されている。右上ガータ部43の前端部43b(図1)が右ルーフサイドレール14の後端部14aに連結されている。
上ガータ後端部43aに下ガータ上端部42bが重ね合わされた状態において、上ガータ後端部43aおよび下ガータ上端部42bのガータ接合部(連結部)48でミグ溶接により接合されている。ミグ溶接は、イナートガスアーク溶接の一種であり、溶接ワイヤを電極とする溶接である。すなわち、ミグ溶接は、スポット溶接のように被接合部(上ガータ後端部43aおよび下ガータ上端部42b)を接合の際に電極で挟み込む必要がない。
ところで、右上ガータ部43の上り勾配は、右下ガータ部42の上り勾配に対して小さく設定されている。よって、右上ガータ部43および右下ガータ部42は、略ドッグレッグ状に連結されている。
なお、右上ガータ部43が車両前方に向けて上り勾配で延出されることで、右上ガータ部43は、後部上面43dを有する。
右上ガータ補強部44は、右上ガータ部43の下面43cから下方に向けて張り出された張出片51と、張出片51の前端部51aに設けられた前取付ブラケット52と、張出片51の後端部51bに設けられた後取付ブラケット53と、前後の取付ブラケット52,53で支えられたインフレータ54とを備えている。
張出片51は、上ガータ下面43cに沿って車体前後方向(長手方向)に延びている。よって、張出片51に前後の取付ブラケット52,53を介してインフレータ54を取り付けることで、インフレータ54は、上ガータ下面43cにおいて車体前後方向(長手方向)に沿って設けられている。インフレータ54は、サイドエアバッグ55(図1も参照)を展開するために、このサイドエアバッグ55に圧縮ガスを供給する。
このように、インフレータ54を右上ガータ部43の長手方向に沿って設けることで、右上ガータ部43をインフレータ54で補強することができる。よって、右上ガータ部43は右下ガータ部42より高強度(高剛性)に形成されている。これにより、右上ガータ部43は、右下ガータ部42から車両前方に向けて作用する衝撃荷重を、図1に示す右ルーフサイドレール(車体)14に確実に伝達することができる。
さらに、インフレータ54を補強部材として兼用することで、右上ガータ部43の板厚寸法を大きくしたり、高剛性の材質を用いることなく右上ガータ部43の高強度(高剛性)を確保できる。これにより、重量増加やコストアップを抑えた状態で、右上ガータ部43を右下ガータ部42より高強度(高剛性)に形成することが可能である。
右ガータスティフナ45は、帯状の金属板を曲げ形成することで、上ガータ上43dおよび右下ガータ部42の外面42cに沿って配置可能に形成されている(図1、図2も参照)。この右ガータスティフナ45は、右上ガータ部43(具体的には、上ガータ上面43d)に上端部45aがミグ溶接で接合されている。すなわち、右ガータスティフナ45の上端部45aは、上ガータ上面43dに接合した部位である。
また、右ガータスティフナ45は、リヤパネル右近傍部36の上端部36aに下端部45bが締結部材(具体的には、ボルト56・溶接ナット57)で結合(連結)されている。すなわち、右ガータスティフナ45の下端部45bは、右ガータスティフナ45のうち下ガータ外面42cに設けられた部位である。
右ガータスティフナ45を上ガータ上面43dおよび下ガータ外面42cに沿って設けることで、下ガータ上端部42bおよび上ガータ後端部43aのガータ接合部48を右ガータスティフナ45で補強できる。よって、右下ガータ部42を車両前方に向けて変形させた状態において、右下ガータ部42および右上ガータ部43を右ガータスティフナ45で連結した状態に保つことができる。右下ガータ部42および右上ガータ部43を連結した状態に保つことで、右下ガータ部42に伝達された衝撃荷重を右上ガータ部43を経て、図1に示す右ルーフサイドレール14に確実に伝達することができる。
この衝撃荷重は、前述したように、右下ガータ部42の変形により一部が吸収される。右下ガータ部42で衝撃荷重の一部を吸収することで、右上ガータ部43を経て右ルーフサイドレール14に伝達する衝撃荷重を小さく抑えることができる。加えて、右ルーフサイドレール14に伝達する衝撃荷重を小さく抑えることで、相手車両(図示せず)に作用する反力を小さく抑えることができる。
ここで、右下ガータ部42および右上ガータ部43は車体後部構造10の一部を構成するフレーム部材である。よって、車体後部構造10の一部を構成するフレーム部材(すなわち、右下ガータ部42や右上ガータ部43)を、衝撃荷重の吸収部材や伝達部材として兼用できる。これにより、衝撃荷重の吸収部材や伝達部材を個別に備える必要がないので、部品点数の増加を抑えることができる。
また、右ガータスティフナ45は下ガータ外面42cに沿って設けられ、かつ、リヤパネル右近傍部36の上端部36aに右ガータスティフナ45のスティフナ下端部45bが結合されている。これにより、リヤパネル22に分散した衝撃荷重を、リヤパネル右近傍部36の上端部36aおよび右ガータスティフナ45を経て右下ガータ部42に迅速に伝達することができる。
さらに、右ガータスティフナ45は下ガータ外面42cに沿って設けられ、かつ、上端部36aにスティフナ下端部45bを連結することで、下ガータ上端部42bから下ガータ下端部42aまでの全域に亘って右ガータスティフナ45を配置することができる。
よって、右ガータスティフナ45に伝達された衝撃荷重を右ガータスティフナ45から右下ガータ部42の全域に亘って伝達することができる。これにより、右ガータスティフナ45から伝達された衝撃荷重で右下ガータ部42の全域を変形させることができるので、衝撃荷重を効率よく吸収することができる。
加えて、右ガータスティフナ45は金属板で形成されている。金属板は衝撃荷重に対して良好に変形可能な部材である。よって、右ガータスティフナ45に衝撃荷重が作用した場合に、右ガータスティフナ45を右下ガータ部42に追従させて良好に変形させることができる。右下ガータ部42に追従させて右ガータスティフナ45を車両前方に向けて変形させることで、右ガータスティフナ45に伝達された衝撃荷重を効率よく吸収することができる。
また、金属板は入手しやすい板材であり、入手しやすい金属板で右ガータスティフナ45を形成することで、右ガータスティフナ45を低コストで得ることができる。
図4に示すように、右ガータスティフナ45は、上ガータ後端部43aの上面43dに接合され、右下ガータ部42の外面42cに沿って設けられている(図3も参照)。よって、スティフナ下端部45bが右下ガータ部42に追従して車両前方に向けて変形する。
右下ガータ部42に追従して右ガータスティフナ45が車両前方に向けて変形することで、右ガータスティフナ45のスティフナ上端部45aに引張力T1を作用させることができる。スティフナ上端部45aに引張力T1が作用することで、スティフナ上端部45aおよび上ガータ後端部43aの上面43dの接合部(以下、「スティフナ接合部」という)61にせん断力が発生する。
このスティフナ接合部61は、スティフナ上端部45aに上ガータ後端部43aの上面43dから引き剥がす方向の力T2が作用した場合、せん断力と比較して小さな力で破断する。換言すれば、スティフナ接合部61は、せん断力に対して比較的強度(剛性)を高く保つことができる。
仮に、右ガータスティフナ45を、右下ガータ部42の内面(室内側面)および右上ガータ部43の下面43cとなる内面(室内側面)に設け、スティフナ上端部45aを右上ガータ部43の下面43cに溶接で接合した場合、このスティフナ接合部61は、スティフナ上端部45aからの引張り力により、引き剥がす力がはたらくため、せん断力と比較して小さな力で破断する。しかし、本実施例のように、スティフナ上端部45aを上ガータ後端部43aの上面43dに溶接で接合すると、このスティフナ接合部61にスティフナ上端部45aからのせん断力が作用し、スティフナ上端部45aを右上ガータ部43の下面43cに溶接した例に対して比較的強度を高く保つことができる。
そこで、右ガータスティフナ45の部位45cを変形させた際に、スティフナ上端部45aに引張力T1を作用させるように構成した。つまり、スティフナ上端部45aを上ガータ後端部43aの上面43dに接合する構成とした。よって、スティフナ接合部61にせん断力を発生させることができる。これにより、右ガータスティフナ45でガータ接合部48を接合状態(連結状態)に保つことができ、衝撃荷重は、右下ガータ部42から右上ガータ部43に確実に伝達される。
ところで、前述したように、右下ガータ部42および右上ガータ部43はそれぞれ閉断面に形成されている。よって、下ガータ上端部42bおよび上ガータ後端部43aをスポット溶接で接合するためには、右下ガータ部42および右上ガータ部43の一方に電極差込孔(すなわち、スポット溶接用の電極を差し込む孔)を形成する必要がある。このため、電極差込孔による剛性低下を考慮して、右下ガータ部42および右上ガータ部43の剛性を確保する必要がある。
そこで、実施例1において、上ガータ後端部43aに下ガータ上端部42bをミグ溶接で接合し、かつ、上ガータ後端部43aの上面43dに右ガータスティフナ45のスティフナ上端部45aをミグ溶接で接合することにした。ミグ溶接は、スポット溶接のように接合の際に被接合部を電極で挟み込む必要がない。これにより、右下ガータ部42や右上ガータ部43から電極差込孔を除去することができ、右下ガータ部42や右上ガータ部43の剛性を容易に確保することができる。
ここで、前述したように、右ガータスティフナ45のスティフナ下端部45bは、リヤパネル右近傍部36の上端部36aにボルト56および溶接ナット57で結合(連結)されている。この右ガータスティフナ45が右下ガータ部42に追従して車両前方に向けて変形した場合、スティフナ下端部45bを右ガータスティフナ45の長手方向に対して交差する方向に引き剥がす力T3や、スティフナ下端部45bを長手方向に引張る力T4が作用する。
そして、スティフナ下端部45bを引き剥がす力T3が作用した場合には、ボルト56に引張力が作用する。一方、スティフナ下端部45bを引張る力T4が作用した場合には、ボルト56にせん断力が作用する。
このボルト56は、溶接による接合部(例えば、スティフナ接合部61)と比較して、引張力やせん断力に対して強度(剛性)を高く保つことができる。よって、右ガータスティフナ45が右下ガータ部42に追従して車両前方に向けて変形した場合に、スティフナ下端部45bをリヤパネル右近傍部36の上端部36aに結合した状態を確実に保つことができる。これにより、リヤパネル22に分散した衝撃荷重を右ガータスティフナ45を経て右下ガータ部42および右上ガータ部43に確実に伝達することができる。
図1、図2に示すように、右ガータスティフナ45(具体的には、スティフナ下端部45b)の下方部位までリヤパネルアッパメンバー25の右外側端部(外側端部)25bが延びている。また、左ガータスティフナ45(具体的には、スティフナ下端部45b)の下方部位までリヤパネルアッパメンバー25の左外側端部(外側端部)25aが延びている。これにより、リヤパネル22に分散された(伝達された)衝撃荷重をリヤパネル22から左右のガータスティフナ45に迅速に伝達することができる。
つぎに、車体後部構造10のリヤバンパビーム26に車両後方から前方に向けて衝撃荷重F1が作用した例を図5〜図7に基づいて説明する。なお、車体後部構造10は略左右対称の構成部材なので理解を容易にするために、右側の部材について説明して左側の部材の説明を省略する。
図5(a)に示すように、車体後部構造10に備えたリヤバンパビーム26のビーム本体39に車両後方から前方に向けて衝撃荷重F1が作用する。
図5(b)に示すように、ビーム本体39に衝撃荷重F1が作用することで、リヤバンパビーム26の左右の脚部37,38(左脚部37は図5(a)参照)やビーム本体39が変形して、ビーム本体39が矢印Aの如く変形する。左右の脚部37,38やビーム本体39が変形することで衝撃荷重F1の一部を吸収する。
図6(a)に示すように、ビーム本体39がリヤパネルアッパメンバー25に当接する。ビーム本体39がリヤパネルアッパメンバー25に当接することで、衝撃荷重F1の残りが衝撃荷重F2としてリヤパネルアッパメンバー25に伝達される。
図6(b)に示すように、リヤパネルアッパメンバー25に伝達された衝撃荷重F2を、リヤパネルアッパメンバー25を経てリヤパネル22の広域に分散させてリヤパネル22が局所変形することを防ぐ。よって、リヤパネル22に伝達された衝撃荷重の一部を衝撃荷重F3としてリヤパネル22から右下ガータ部42や右ガータスティフナ45に確実に伝達することができる。そして、リヤパネル22に伝達された衝撃荷重の残りを衝撃荷重F4として左右のリヤサイドフレーム16に伝達する。
図7(a)に示すように、衝撃荷重F3を右下ガータ部42や右ガータスティフナ45に伝達することで、右下ガータ部42や右ガータスティフナ45が車両前方に向けて変形する。また、衝撃荷重F4を右リヤサイドフレーム16(図7(b)参照)に伝達することで、右リヤサイドフレーム16が車両前方に向けて変形する。
図7(b)に示すように、右下ガータ部42や右ガータスティフナ45が変形するとともに、右リヤサイドフレーム16が変形することで、後壁部21(すなわち、リヤパネル22)が車両前方に向けて矢印Bの如く移動する(図7(a)も参照)。
この状態において、右ガータスティフナ45のスティフナ下端部45bをリヤパネル右近傍部36の上端部36aに結合した状態に保つことができる。よって、右ガータスティフナ45を備えることで、下ガータ下端部42aおよび後壁部21の右上端部21a(リヤパネル右近傍部36の上端部36a)の連結部47を連結状態に保つことができる。
さらに、右ガータスティフナ45のスティフナ上端部45aを上ガータ後端部
43aの上面43dに接合させた状態に保つことができる。よって、右ガータスティフナ45で、上ガータ後端部43aおよび下ガータ上端部42bをガータ接合部48で連結状態に保つことができる。
よって、右下ガータ部42や右ガータスティフナ45を保持した状態に保つことができる。これにより、右下ガータ部42や右ガータスティフナ45を衝撃荷重F3で確実に変形させることができる。
右下ガータ部42や右ガータスティフナ45を変形させることで、右下ガータ部42や右ガータスティフナ45に伝達された衝撃荷重F3の一部を吸収することができる。また、右リヤサイドフレーム16を変形させることで、右リヤサイドフレーム16に伝達された衝撃荷重F4の一部を吸収することができる。
衝撃荷重F3の一部を吸収するとともに衝撃荷重F4の一部を吸収することで、相手車両(図示せず)に作用する反力を小さく抑えることができる。
加えて、衝撃荷重F3の一部を吸収することで、右上ガータ部43に伝達する衝撃荷重F5を小さく抑えることができる。
右上ガータ部43に伝達された衝撃荷重F5は、右上ガータ部43を経て右ルーフサイドレール14(図7(a)参照)に伝達される。
ここで、右上ガータ部43の長手方向に沿ってインフレータ54を設けることで、インフレータ54で右上ガータ部43が補強されている。
よって、右上ガータ部43に伝達された衝撃荷重F5を、右上ガータ部43を経て右ルーフサイドレール14に確実に伝達することができる。これにより、リヤバンパビーム26に車両後方から前方に向けて作用した衝撃荷重F1を車体後部構造10で良好に支えることができる。
つぎに、実施例2を図8に基づいて説明する。なお、実施例2において実施例1の車体後部構造10と同一・類似部材については同じ符号を付して説明を省略する。
実施例2に係る車体後部構造体70について説明する。
図8に示すように、車体後部構造70は、右上ガータ部43および右下ガータ部42がスポット溶接で接合(連結)され、かつ、右ガータスティフナ45のスティフナ上端部45aが右上ガータ部43にスポット溶接で接合(連結)されたもので、その他の構成は実施例1による車体後部構造10と同様である。
右下ガータ部42および右上ガータ部43は、実施例1で説明したように、それぞれの断面形状が閉断面に形成されている。さらに、下ガータ上端42bにおいて下ガータ外面42cに電極差込孔72が形成されている。電極差込孔72は、スポット溶接用の電極(図示せず)を右下ガータ部42や右上ガータ部43に差し込み可能な孔である。
下ガータ上端部42bおよび上ガータ後端部43aをスポット溶接で接合する際に、電極差込孔72から一方の電極(図示せず)が差し込まれる。差し込んだ一方の電極と他方の電極(図示せず)とで、下ガータ上端部42bおよび上ガータ後端部43aが挟持され、それぞれの電極に電流を流して下ガータ上端部42bおよび上ガータ後端部43aがスポット溶接で接合(連結)されている。
さらに、上ガータ後端部43aの上面43dに右ガータスティフナ45のスティフナ上端部45aがスポット溶接で接合されている。すなわち、電極差込孔72から差し込んだ一方の電極と他方の電極とで、スティフナ上端部45aおよび上ガータ後端部43aの上面43dが挟持される。この状態で、それぞれの電極に電流を流すことによりスティフナ上端部45aおよび上ガータ後端部43aの上面43dがスポット溶接で接合(連結)されている。
上ガータ後端部43aの上面43dにスティフナ上端部45aを接合することで、右下ガータ部42の下ガータ上端42bにおいて下ガータ外面42cに右ガータスティフナ45が設けられている。よって、右ガータスティフナ45で電極差込孔72を覆うことができる。
右ガータスティフナ45で電極差込孔72を覆うことで、右上ガータ部43のうち電極差込孔72の近傍を右ガータスティフナ45で補強することができる。
これにより、右下ガータ部42に衝撃荷重が作用した場合に、電極差込孔72に応力が集中することを右ガータスティフナ45で防いで、右下ガータ部42の剛性を確保できる。
なお、本発明に係る車体後部構造は、前述した実施例に限定されるものではなく適宜変更、改良などが可能である。例えば、前記実施例1,2では、右上ガータ補強部44としてインフレータ54を例示したが、これに限らないで、その他の補強部材を用いることや、右上ガータ補強部44の板厚を増して右上ガータ補強部44自体の剛性を高めることも可能である。
また、インフレータ54を右上ガータ部43の下方外側に設けた例について説明したが、これに限らないで、インフレータ54を右上ガータ部43の内部に収納することも可能である。
また、前記実施例1,2では、右ガータスティフナ45のスティフナ下端部45bをリヤパネル右近傍部36の上端部36aに結合する締結部材としてボルト56・溶接ナット57を例示したが、これに限らないで、リベットなどの他の締結部材を用いることも可能である。
さらに、前記実施例2では、右下ガータ部42に電極差込孔72を形成した例について説明したが、これに限らないで、右上ガータ部43に電極差込孔72を形成することも可能である。
なお、電極差込孔72を円形に形成した例について説明したが、これに限らないで、電極差込孔72を略矩形状などの他の形状に形成することも可能である。
また、前記実施例1,2で示した左右のルーフサイドレール14、後壁部21、リヤパネル22、リヤパネルロアメンバー24、リヤパネルアッパメンバー25、リヤバンパビーム26、左右の下ガータ部42、左右の上ガータ部43、左右のガータスティフナ45、ガータ接合部48、サイドエアバッグ55およびボルト56・溶接ナット57などの形状や構成は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
本発明は、車体後部に後壁部が設けられ、この後壁部を形成するリヤパネルに作用した衝撃荷重を支える車体後部構造体を備えた自動車への適用に好適である。
10,70…車体後部構造、14…左右のルーフサイドレール、21…後壁部、22…リヤパネル、24…リヤパネルロアメンバー、25…リヤパネルアッパメンバー、25a,25b…リヤパネルアッパメンバーの左右の外側端部、26…リヤバンパビーム、42…左右の下ガータ部(下ガータ部)、42b…下ガータ上端部、42c…下ガータ外面、43…左右の上ガータ部、43a…上ガータ後端部、43d…上ガータ上面、45…左右のガータスティフナ、45a…スティフナ上端部、45b…スティフナ下端部、48…ガータ接合部(連結部)、55…サイドエアバッグ、56,57…ボルト・溶接ナット(締結部材)、72…電極差込孔、F,F1…衝撃荷重。

Claims (9)

  1. 車体後部構造であって、
    車体後部に車幅方向に延びるよう設けられたリヤパネルと、
    前記リヤパネルから上方に立ち上げられ、前記リヤパネルに作用した衝撃荷重で変形可能な下ガータ部と、
    前記下ガータ部の上端部に連結されてルーフサイドレールまで車両前方に向けて延び、前記下ガータ部より高強度に形成されて前記衝撃荷重を前記ルーフサイドレールに伝達可能な上ガータ部と、
    前記下ガータ部および前記上ガータ部の連結部を補強するガータスティフナとを備え、
    前記ガータスティフナは、前記上ガータ部の後部の上面に連結されるとともに、前記下ガータ部の外面に沿って設けられている、
    ことを特徴とする車体後部構造。
  2. 前記下ガータ部および前記上ガータ部は、それぞれ閉断面に形成され、
    前記上ガータ部および前記下ガータ部がミグ溶接で接合されるとともに、前記上ガータ部および前記ガータスティフナがミグ溶接で接合されている、請求項1に記載の車体後部構造。
  3. 前記下ガータ部および前記上ガータ部は、それぞれ閉断面に形成され、
    前記上ガータ部および前記下ガータ部をスポット溶接で接合するために、前記下ガータ部および前記上ガータ部の一方に、スポット溶接用の電極差込孔が形成され、
    前記電極差込孔を前記ガータスティフナで覆うように前記ガータスティフナが設けられている、請求項1に記載の車体後部構造。
  4. 前記ガータスティフナは、
    前記上ガータ部に上端部が連結されるとともに前記リヤパネルに下端部が連結され、
    前記下ガータ部の外面に沿って配置されている、請求項1に記載の車体後部構造。
  5. 前記ガータスティフナの下端部は、締結部材で前記リヤパネルに結合されている、請求項1に記載の車体後部構造。
  6. 前記ガータスティフナは金属板により形成されている、請求項1に記載の車体後部構造。
  7. 前記上ガータ部は、
    エアバッグを展開させるインフレータが前記上ガータ部の長手方向に沿って設けられることで、前記インフレータで前記下ガータ部より高強度に補強されている、請求項1に記載の車体後部構造。
  8. 前記リヤパネルの車両後方側において車幅方向に延びており、前記衝撃荷重で前記リヤパネルに向けて変形可能なリヤバンパビームと、
    前記リヤパネルにおいて前記リヤバンパビームに沿って延びることにより前記リヤパネルを補強するリヤパネルアッパメンバーと、をさらに備え、
    前記リヤバンパビームが前記リヤパネルの方向に向けて変形したとき、変形したリヤバンパビームが前記リヤパネルアッパメンバーに当接する、請求項1に記載の車体後部構造。
  9. 前記リヤパネルアッパメンバーは、
    車幅方向の外側端部が前記ガータスティフナの下方部位まで延びている、請求項8に記載の車体後部構造。
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