JP6881251B2 - 車両後部構造 - Google Patents
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Description
(1) アッパーバックと、
前記アッパーバックとは異なる材料で形成されており前記アッパーバックの車両前後方向の後部の上側で車両幅方向に延びて設けられるアッパーバックリインフォースと、
を有し、
前記アッパーバックリインフォースは、前フランジと、該前フランジより車両後方にある後フランジと、前記前フランジと前記後フランジとの間で上方に膨出する膨出部と、前記後フランジの車両前後方向の後端部から上方に立ち上がっておりラゲージルームの車両前側の開口縁を形成するラゲージオープニングフランジと、を有しており、該ラゲージオープニングフランジには前記ラゲージルームの開口縁の全周にわたって連続して設けられるラゲージウェザーゴムが取付けられており、
前記アッパーバックは、カシメ接合、ボルト接合、リベット接合のいずれかで、車両前後方向の中間部で前記アッパーバックリインフォースの前フランジに接合されるとともに、車両前後方向の後端部で前記アッパーバックリインフォースの後フランジと接合されており、
前記アッパーバックと前記アッパーバックリインフォースの後フランジとの接合部である後側接合部は、前記ラゲージウェザーゴムにて覆われており、
前記ラゲージウェザーゴムは、前記アッパーバックリインフォースのラゲージオープニングフランジに取付けられる取付部と、該取付部から前記ラゲージルームの開口を大にする方向に延びるリップと、を有しており、
前記後側接合部は、前記ラゲージウェザーゴムのリップにて覆われており、
前記ラゲージウェザーゴムの横断面視における前記リップの前記取付部からの長さは、前記ラゲージウェザーゴムの全周にわたって一定である、車両後部構造。
(2) 前記リップの前記取付部からの長さは、前記ラゲージルームの車両前側の開口縁の車両幅方向中央部において、前記リップが前記後側接合部の車両前側端に達する長さ以上で前記膨出部に達する長さ以下とされている、(1)記載の車両後部構造。
(3) 前記アッパーバックリインフォースは、車両幅方向両端部に、前記アッパーバックの車両幅方向端より車両幅方向外側にあるリンフォース外側部を有しており、
前記アッパーバックリインフォースは、前記リンフォース外側部で、アッパーバックリインフォースと同種材料で形成される車両ボデー部材とスポット溶接にて接合されている、(1)または(2)記載の車両後部構造。
(4) 前記ラゲージウェザーゴムで覆われる前記後側接合部は、車両幅方向に複数設けられており、
複数の前記後側接合部のうち最も車両幅方向外側にある最外側接合部と、前記リンフォース外側部と前記車両ボデーとのスポット接合部のうち前記最外側接合部と車両幅方向に隣り合う位置で前記ラゲージウェザーゴムで覆われていない位置に設けられる隣接スポット接合部との間に、前記アッパーバックの車両幅方向の端末がある、(3)記載の車両後部構造。
アッパーバックがアッパーバックリインフォースの前フランジだけでなく後フランジとも接合されているため、アッパーバックは車両後方にラゲージ開口(その近傍を含む)まで延ばして設けられている。その結果、アッパーバックがアッパーバックリインフォースの前フランジだけと接合され後フランジとは接合されていない場合と異なり、アッパーバックがアッパーバックリインフォースよりも軽い材料で形成されている場合における軽量化率を車両後方に最大限まで高めることができる。
ラゲージルームの開口はラゲージルームの使用性向上の点から大きいことが望ましい。そのため、アッパーバックリインフォースの後フランジの車両前後方向長さは短いことが望ましく、ラゲージルームの車両前側の開口縁の車両幅方向中央部において最小となっている。
ここで、本発明では、リップの取付部からの長さは、ラゲージルームの車両前側の開口縁の車両幅方向中央部、すなわち、アッパーバックリインフォースの後フランジの車両前後方向長さが最小となっている部位を基準にして設定されており、リップが後側接合部の車両前側端に達する長さ以上で膨出部に達する長さ以下とされている。
よって、アッパーバックリインフォースの車両幅方向の全域にわたって、(i)リップがアッパーバックリインフォースの膨出部に当接して撓んでしまい見栄えが悪くなることを抑制できる。また、(ii)リップの配置スペースを確保するためにラゲージルームの車両前側の開口縁を車両後側に変位させる必要性が生じることを抑制できる。
(A)アッパーバック20がアッパーバックR/F30の前フランジ31だけでなく後フランジ32とも接合されているため、アッパーバック20は後方にラゲージルーム60の開口(その近傍を含む)まで延ばして設けられている。その結果、アッパーバック20がアッパーバックR/F30の前フランジ31だけと接合され後フランジ32とは接合されていない場合と異なり、アッパーバック20がアッパーバックR/F30よりも軽い材料で形成されている場合における軽量化率を後方に最大限まで高めることができる。
ここで、本発明実施例では、リップ52の取付部51からの長さが、ラゲージルーム60の前側の開口縁61の車両幅方向中央部、すなわち、アッパーバックR/F30の後フランジ32の前後方向長さが最小となっている部位を基準にして設定されており、リップ52が後側接合部Bの前側端B0に達する長さ以上で膨出部33に達する長さ以下とされている。
よって、アッパーバックR/F30車両幅方向の全域にわたって、(i)リップ52がアッパーバックR/F30の膨出部33に当接して撓んでしまい見栄えが悪くなることを抑制できる。また、(ii)リップ52の配置スペースを確保するためにラゲージルーム60の前側の開口縁61を車両後側に変位させる必要性が生じることを抑制できる。
20 アッパーバック
21 アッパーバックの後部
21a アッパーバックの前後方向中間部
21b アッパーバックの後端部
24 アッパーバックの車両幅方向端
30 アッパーバックリインフォース
31 前フランジ
32 後フランジ
32a 前方雨樋部
33 膨出部
33a 天板
33b 前壁
33c 後壁
33d 貫通孔
33e 後側の稜線
34 ラゲージオープニングフランジ
35 リンフォース外側部
40 サイドメンバサブアッシー
41 ブラケットパッケージ
42 トルーフ
42a 側方雨樋部
50 ラゲージウェザーゴム
51 取付部
52 リップ
60 ラゲージルーム
61 ラゲージルームの前側の開口縁
61a 前側の開口縁のコーナー部
62 ラゲージルームの車両幅方向側の開口縁
63 ラゲージルームの後側の開口縁
70 ラゲージドア
80 フロアボデー
90 ロアバック
100 バックウインドウガラス
110 内装材
120 閉断面部
B 後側接合部
B0 後側接合部の車両前側端
B1 最外側接合部
C スポット接合部
C1 隣接スポット接合部
D 接合部
L リップの取付部からの長さ
Claims (4)
- アッパーバックと、
前記アッパーバックとは異なる材料で形成されており前記アッパーバックの車両前後方向の後部の上側で車両幅方向に延びて設けられるアッパーバックリインフォースと、
を有し、
前記アッパーバックリインフォースは、前フランジと、該前フランジより車両後方にある後フランジと、前記前フランジと前記後フランジとの間で上方に膨出する膨出部と、前記後フランジの車両前後方向の後端部から上方に立ち上がっておりラゲージルームの車両前側の開口縁を形成するラゲージオープニングフランジと、を有しており、該ラゲージオープニングフランジには前記ラゲージルームの開口縁の全周にわたって連続して設けられるラゲージウェザーゴムが取付けられており、
前記アッパーバックは、カシメ接合、ボルト接合、リベット接合のいずれかで、車両前後方向の中間部で前記アッパーバックリインフォースの前フランジに接合されるとともに、車両前後方向の後端部で前記アッパーバックリインフォースの後フランジと接合されており、
前記アッパーバックと前記アッパーバックリインフォースの後フランジとの接合部である後側接合部は、前記ラゲージウェザーゴムにて覆われており、
前記ラゲージウェザーゴムは、前記アッパーバックリインフォースのラゲージオープニングフランジに取付けられる取付部と、該取付部から前記ラゲージルームの開口を大にする方向に延びるリップと、を有しており、
前記後側接合部は、前記ラゲージウェザーゴムのリップにて覆われており、
前記ラゲージウェザーゴムの横断面視における前記リップの前記取付部からの長さは、前記ラゲージウェザーゴムの全周にわたって一定である、車両後部構造。 - 前記リップの前記取付部からの長さは、前記ラゲージルームの車両前側の開口縁の車両幅方向中央部において、前記リップが前記後側接合部の車両前側端に達する長さ以上で前記膨出部に達する長さ以下とされている、請求項1記載の車両後部構造。
- 前記アッパーバックリインフォースは、車両幅方向両端部に、前記アッパーバックの車両幅方向端より車両幅方向外側にあるリンフォース外側部を有しており、
前記アッパーバックリインフォースは、前記リンフォース外側部で、アッパーバックリインフォースと同種材料で形成される車両ボデー部材とスポット溶接にて接合されている、請求項1または請求項2記載の車両後部構造。 - 前記ラゲージウェザーゴムで覆われる前記後側接合部は、車両幅方向に複数設けられており、
複数の前記後側接合部のうち最も車両幅方向外側にある最外側接合部と、前記リンフォース外側部と前記車両ボデーとのスポット接合部のうち前記最外側接合部と車両幅方向に隣り合う位置で前記ラゲージウェザーゴムで覆われていない位置に設けられる隣接スポット接合部との間に、前記アッパーバックの車両幅方向の端末がある、請求項3記載の車両後部構造。
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