JP5429720B2 - フロントロッド - Google Patents

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Description

本発明は、車両の進路を選択する分岐器に用いられるトングレール間を連結するフロントロッドに関するものである。
従来、分岐器のポイント部を担う転てつ器には、例えば、下記非特許文献1に記載されているような転てつ装置が用いられている。転てつ装置は、一般に、図6に示されたような構成であり、転換装置と鎖錠装置とから構成され、電気転てつ機100によって稼働する。ここで、転換装置は、固定された基本レールRに対してトングレールTを密着または離反させ、一方、鎖錠装置は、トングレールTと基本レールRとの密着状態を保持する。
電気転てつ機100は、軌間外(一対の基本レールR間の外側)に延びた二本の枕木上に設置されている。この電気転てつ機100は、駆動源である交流モータMからの駆動力を、摩擦クラッチ、減速歯車及び転換ローラ付転換歯車(それぞれ図示せず)の順に伝導し、転換ローラにより動作かん101を移動させるように構成されている。
動作かん101は、この動作かん101に接続されたカム(図示せず)が転換ローラにより移動することで、基本レールRに対して直交する方向に直線運動するように構成されている。そして、電気転てつ機100は、この動作かん101に接続されたスイッチアジャスタ102、スイッチアジャスタ102の先端側に接続されたタイバー103を介して、トングレールTを転換し、その転換されたトングレールTの先端が正常な位置にあるか否かがフロントロッド104、接続かん105及び鎖錠かん106によって照査される。トングレールTの先端が正常な位置にあれば、動作かん101及び鎖錠かん106がカムバー(ロックピース)(図示せず)で鎖錠されるように構成されている。
また、フロントロッド104は、例えば、下記特許文献1に記載されているように、レールの長さ方向に長孔が形成された肘金を介して、トングレールTにボルトで接続されている。
肘金に形成された孔が長孔であるのは、トングレールTのいわゆるふく進に対処するためである。すなわち、トングレールTは、車両の通過による圧延や、外気の温度変化に伴う伸縮によって、フロントロッド104に対してトングレールTの先端の位置がレールの長さ方向にずれてしまう。そのため、肘金に形成された孔を長孔とすることで、トングレールとの固定位置を長穴の範囲に拡張している。
特開平7−52799号公報
平成17年6月28日、社団法人日本鉄道電気技術協会発行、「鉄道技術者のための電気概論 信号シリーズ4 転てつ装置」、第7刷、第1、38〜47頁
しかし、上記したように、従来のフロントロッド104は、トングレールTとの接続に際し、レールの長さ方向に長孔が形成された肘金が用いられているため、次のような課題がある。すなわち、肘金は、通常の丸孔と比べて空隙が多い長孔が形成されたことにより孔縁部が脆弱となる場合がある。
本発明は、上記の実情に鑑みて提案されたものである。すなわち、振動などに対する耐力性を向上させたフロントロッドの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るフロントロッドは、車両の進路を選択する分岐器に用いられるトングレール間に連結されたフロントロッドにおいて、前記フロントロッドの肘金具は、前記トングレールが連結される側に、前記トングレールの長さ方向に連なる溝部が形成されると共に、前記溝部に嵌合する突部を有し該突部を前記肘金具側に突出させている補強具が備えられている、ことを特徴としている。
また、前記肘金具は、前記トングレールに連結するためのボルトが貫通する孔が、前記トングレールの長さ方向に長い長孔であり、該長孔の縁に沿って前記溝部が形成された、ことを特徴としている。
また、前記補強具は、前記肘金具に対して前記トングレールの高さ方向に延設された、ことを特徴としている。
本発明に係るフロントロッドによれば、肘金具は、トングレールが連結される側に補強具が備えられている。この構成により、肘金具は、全体としての断面積が増加する。したがって、車両の通過時の振動などにより生じた荷重が、トングレールを介して肘金具に加えられる場合に、補強具に分散されるため、フロントロッドは、振動などに対する耐力性が向上する。
また、本発明に係るフロントロッドによれば、肘金具は、肘金具の前記トングレールが連結される側に、トングレールの長さ方向に連なる溝部が形成されると共に、溝部に嵌合する突部を肘金具側に突出させている補強具が備えられている。この構成により、フロントロッドは、肘金具の溝部に嵌合した補強具の突部に沿ってトングレールの長さ方向に移動することができる。したがって、いわゆるふく進によってトングレールの先端位置がレールの長さ方向にずれた場合であっても、トングレールに対する肘金具の位置決め、調整は可能である。
また、本発明に係るフロントロッドによれば、トングレールに連結するためのボルトが貫通する孔が、トングレールの長さ方向に長い長孔であり、長孔の縁に沿って溝部が形成されている。この構成により、肘金具は、脆弱となる可能性があった長孔の縁が拡がることなく、補強具の突部が嵌合する溝部が形成される。したがって、フロントロッドは、振動などに対する耐力性が更に向上する。
また、本発明に係るフロントロッドによれば、補強具は、肘金具に対して前記トングレールの高さ方向に延設されている。この構成により、肘金具は、振動方向に断面積が増加する。したがって、フロントロッドは、振動などに対する耐力性が更に向上する。
本発明の実施形態に係るフロントロッドが備えられた転てつ装置の概略を示し、(a)が概略平面図であり、(b)が前方から視した概略図である。 本発明の実施形態に係るフロントロッドの斜視図である。 本発明の実施形態に係るフロントロッドを示し、(a)が上方から視した図、(b)が前方から視した図、および(c)が右方から視した図である。 本発明の実施形態に係るフロントロッドの肘金具と補強具とを示し、(a)が右方から視した斜視図、(b)が(a)の透視図、および(c)が左方から視した斜視図である。 本発明の実施形態に係るフロントロッドの肘金具と補強具とを示し、(a)が上方から視した透視図、(b)が前方から視した透視図、および(c)が左方から視した斜視図である。 従来の転てつ装置の施設状態の概略を示す概略平面図である。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1において、本実施形態に係るフロントロッド10は、一対のトングレールT間に接続され、電気転てつ機100などによって稼働する。フロントロッド10については詳述するが、電気転てつ機100などの構成は従来と同じであり、既に説明してあるため説明を省略する。なお、本実施形態を理解しやすくするために、レール方向、すなわちトングレールTの長さ方向を前後とし、レール方向と直交する方向、すなわちトングレールT間の幅方向を左右とし、トングレールTの高さ方向を上下とする。
図2、図3において、フロントロッド10は略コ字状に形成され、調整機構となるロッド40、ロッド40の両端にジョーピン3を介して接続された肘金具20、肘金具20に取り付けられた補強具30、から構成されている。
ロッド40は、外周に外ネジ(図示せず)が形成された棒状のロッドバー41、ロッド40の略中央に配置されるようにロッドバー41に螺合された調整金具6、ロッドバー41の一端(右方)に螺合されたスクルージョー4、ロッドバー41の他端(左方)に連結された絶縁具7、から構成されている。調整金具6は外側に鍔が張り出されると共に筒状に形成され、この筒にロッドバー41が通され、ナット5によって固定されている。スクルージョー4は二又状に形成され、この二又が肘金具20を挟んだ状態でジョーピン3によって連結されている。絶縁具7は、絶縁部材が挟み込まれた二又のジョー部8を有し、このジョー部8が肘金具20を挟んだ状態でジョーピン3によって連結されている。
ロッド40は、調整金具6の位置、及び肘金具20の位置を調整する調整機構として機能する。すなわち、調整金具6は、ロッド40に螺合されたナット5の操作によって左右に移動し、また、肘金具20が連結されたスクルージョー4は、ナット5と共にロッドバー41に螺合され、スクルージョー4及びナット5を回すことでロッドバー41に沿って左右に移動する。フロントロッド10は、ロッド40(調整機構)により、接続かんとの連結位置に応じて調整金具6の位置が調整され、トングレールTの幅(左右方向)に応じてスクルージョー4の位置が調整されることで、幅(左右方向)が調整される。
図4および図5において、肘金具20は、略L字状に形成され、ロッド40が連結されるロッド連結部27と、トングレールTが連結されるトングレール連結部21とが略直角に連なっている。ロッド連結部27は、上下方向に貫通するロッド連結孔28が先端部に形成されている。トングレール連結部21は、断面が略四角形であり、幅方向(左右方向)に長孔25が形成されている。すなわち、長孔25は、トングレール連結部21を、トングレールTが連結される側(右方)から反対側(左方)まで貫通している。長孔25は、トングレール連結部21の長さ方向(前後方向)に長く、トングレールTのいわゆるふく進に合わせて調整できるだけの長さに形成されている。
ここで、トングレール連結部21の長さ方向(前後方向)は、上述したトングレールTの長さ方向と同一方向であり、トングレール連結部21の高さ方向(上下方向)は、トングレールのT高さ方向と同一方向である。
トングレール連結部21は、トングレールTが連結される側(右方)に溝部23が形成され、反対側(左方)に波状の滑り止め29が形成されている。溝部23は、ロッド連結部27が連なる略L字状の角の辺りから後方にかけて、トングレール連結部21の長さ方向(前後方向)に連なっている。また、溝部23は、先方端が閉塞され、後方端が開放されている。
溝部23の溝縁部24(上下方向)は、長孔25の孔縁部26に沿って形成されている。すなわち、溝部23は、溝幅が長孔25のうち、レールの高さ方向の径と略同一に形成され、溝部23の溝縁部24と長孔25の孔縁部26とが同一面上に揃えられている。溝部23は、溝縁部24に、後述するフランジ部22が形成されている。
トングレール連結部21は、溝部23を挟んで対峙するフランジ部22が形成されている。フランジ部22は、トングレールTが連結される側から幅方向(右方)に延設されると共に、トングレール連結部21の長さ方向(前後方向)に連なっている。すなわち、フランジ部22の間隔は、溝部23の溝幅(上下方向)及び長孔25のうち、レールの高さ方向の径と略同一に形成されている。なお、トングレール連結部21の幅方向(左右方向)は、上述したトングレールT間の幅方向と同一方向である。
補強具30は、トングレールTが連結される側(右方)の面を覆う基板部31と、この基板部31から肘金具20側(左方)に突出した突部33とから構成されている。基板部31は、略長方形の板状部材であり、高さ方向(上下方向)に延設部34が形成されている。延設部34は、トングレール連結部21の高さ(上下方向)よりも高く延設されている。すなわち、延設部34は、後述するように、トングレール連結部21が、補強具30を介してトングレールTに取り付けられた場合に、トングレールTの高さ方向に延設されている。また基板部31には、丸孔32が厚み方向(左右方向)に貫通している。丸孔32は、直径が肘金具20に形成された長孔25のうち、レールの高さ方向の径と略同一である。突部33は、基板部31の厚み方向(左方)に突出すると共に、基板部31の長さ方向(前後方向)に、丸孔32を避けて断続的に形成されている。
ここで、基板部31の長さ方向(前後方向)は、上述したトングレールTの長さ方向と同一方向であり、基板部31の高さ方向(上下方向)は、トングレールのT高さ方向と同一方向であり、基板部31の厚み方向(左右方向)は、トングレールT間の幅方向と同一方向である。
なお、補強具30は、例えば、クロムモリデブン鋼(SCM435)などから形成されているが、この素材に限られず、少なくとも肘金具20と同一(例えば、炭素鋼(S25C))もしくはそれ以上の強度を有する素材(例えば、SCM430、SCM445など)から形成されていればよい。ここで、強度は機械的強度であり、具体的には、降伏強さ、引張強さなどである。例えば、SCM435は、降伏点が265MPa、引張強さが440MPaであるため、それ以上の降伏強さ、引張強さを有する素材であることが好ましい。
補強具30は、突部33が肘金具20のトングレール連結部21に形成された溝部23に嵌合する。言い換えれば、補強具30は、突部33がトングレール連結部21に形成された上下のフランジ部22間に嵌合する。補強具30は、突部23が肘金具20に形成された溝部23に沿うことで、トングレール連結部21に対して前後方向に移動することが可能である。この際、補強具30に形成された丸孔32と、トングレール連結部21に形成された長孔25とは、重ねられている。すなわち、丸孔32と、長孔25の孔縁部26とは揃えられている(図5(c)参照)。
以上のようにして、フロントロッド10が構成されている。
なお、肘金具20への補強具30の取付は、ボルト1で締め付けることにより行われる。図2、図3において、トングレールTが連結される側(右方)に取り付けられた補強具30と、反対側(左方)に取り付けられた歯金2とで肘金具20を挟み、丸孔32と長孔25とにボルト1を貫通し、ボルト1の先端側に緩み止めナット9を螺合する。歯金2は、肘金具20が連結される側に波状の歯金側滑り止め2aが形成され(図2参照)、肘金具20に形成された滑り止め29と噛み合う。
次に、フロントロッド10の作用について説明する。
図1において、まず、肘金具20に補強具30が取り付けられたフロントロッド10を、トングレールT間に配置して取り付ける。フロントロッド10のトングレールTへの取付は、補強具30を肘金具20とトングレールTとで挟んだ状態で、ボルト1で締め付けることで行う。フロントロッド10は、ボルト1でトングレールTに固定されているため、トングレールTに対して前後方向にずれない。フロンドロッド10は、肘金具20の幅方向(左右方向)が、補強具30の厚み分だけわずかに広がり、フロントロッド10全体としての左右方向の寸法が広がるが、スクルージョー4及びナット5により左右方向の寸法を補強具30の厚み分狭くするよう調整すればよい。肘金具20は、補強具30が取り付けられたことで、脆弱となる可能性があった長孔25の孔縁部26が補強されつつ全体として断面積が増加して太く形成される。
車両が基本レールR及びトングレールTに沿って、トングレールTの先端に向けて進行するとした場合(すなわち、後方から前方に向けて進行するとした場合)、車両の分岐に際し、電気転てつ機100により、トングレールTの一方が基本レールRに密着させられると共に、この密着状態が保持される。トングレールT及び基本レールRは、車両が通過する際、上下方向に振動する。同時に、分岐器の調整状態によっては、トングレールTに、密着した基本レールRから離れる方向(右方)に外力が働く場合がある。具体的には、フロントロッド10は、連結された接続かん105及び鎖錠かん106がロッド40の調整金具6に接続され、肘金具20がトングレールTに接続されているため、車両の通過によってトングレールTが上下方向に振動すると、上下方向から荷重(図1矢印P1)が加えられた肘金具20がロッド40に対して撓む。さらに、電気転てつ機100により引っ張られる方向と、外力によって基本レールRから離される方向とが、互いに逆向きであると共に前後方向にずれているため、フロントロッド10は、肘金具20のトングレール連結部21が左方から右方へ荷重(図1矢印P2)が加えられてロッド連結部27に対して撓む。
上下方向の荷重(図1矢印P1)、及び、左方から右方への荷重(図1矢印P2)は、補強具30が取り付けられたことで、左方から右方への荷重(図1矢印P2)と同じ方向に断面積が増加して太く形成された肘金具20に分散される。特に、図4において、肘金具20は、溝部23に、補強具30に形成された突部33が嵌合され、フランジ部22に、補強具30を構成する基板部31が接触しているため、トングレール連結部21のうち、脆弱となる可能性があった長孔25の孔縁部26に加わる荷重が、補強具30に分散される。
次に、本実施形態の効果について説明する。
上記したように、本実施形態によれば、肘金具20は、トングレールTが連結される側(右方)である、トングレール連結部21の右方に補強具30が備えられている。この構成により、肘金具20は、左方から右方への荷重(図1矢印P2)と同じ方向に断面積が増加し、全体として太くなる。また、車両の通過時の振動などにより生じた荷重(図1矢印P1、P2)が、トングレールTを介して肘金具20に加えられた場合であっても、補強具30に分散される。したがって、振動などに対する耐力性が向上する。
本実施形態によれば、肘金具20は、トングレール連結部21の右方に溝部23が形成され、溝部23が、トングレールTが連結される側(右方)に溝縁部24を有し、ロッド連結部27が連なる略L字状の角の辺りから後方にかけて、トングレール連結部21の長さ方向(前後方向)に向かって連続して形成されている。また、補強具30は、トングレールTが連結される側(右方)の面を覆う基板部31と、この基板部31から肘金具20側(左方)に突出した突部33とから構成されている。そして、トングレール連結部21に形成された溝部23に、補強具30に形成された突部33が嵌合する。
この構成により、肘金具20は、溝部23が嵌合した突部33に沿ってトングレールTの長さ方向に移動することができる。したがって、いわゆるふく進によってトングレールTの先端位置がレールの長さ方向にずれた場合であっても、肘金具20に対する補強具30の位置決め、調整は容易である。
特に、補強具30は、肘金具20と同等以上の高い機械的強度を有する素材で形成されているため、トングレール連結部21の内側に堅固な軸としての突部33が備えられることとなり、加えられた荷重に耐えることができる。したがって、フロントロッド10は、振動などに対する耐力性が更に向上する。
本実施形態によれば、肘金具20は、溝部23によりフランジ部22が形成されている。この構成により、肘金具20は、溝部23が形成されたことで突部33と接触する部だけ接触面積が増すと共に、フランジ部22が、上下方向の振動と同じ方向から突部33を規制する。したがって、フロントロッド10は、肘金具20と補強具30との嵌合が堅固となり、また、振動などに対する耐力性が更に向上する。
本実施形態によれば、基板部31は、高さ方向(上下方向)に延設部34が形成されている。延設部34は、トングレール連結部21の高さ(上下方向)よりも高く延設されている。この構成により、肘金具20は、上下方向の荷重(図1矢印P1)と同じ方向に断面積が増加し、全体として太くなる。したがって、フロントロッド10は、振動などに対する耐力性が更に向上する。
本実施形態は、補強具30が、炭素鋼(S25C)などから形成された肘金具20より機械的強度が高いクロムモリデブン鋼(SCM435)などから形成されている。この構成により、肘金具20は機械的強度が高い補強具30により補強される。したがって、フロントロッド10は、振動などに対する耐力性が更に向上する。
本実施形態は、補強具30が、比較的単純な形状であるため、クロムモリデブン鋼(SCM435)などの高い機械的強度を有する素材であっても加工することができる。また、フロントロッド10は、肘金具20に嵌合された補強具30のみが高い機械的強度を有する素材で形成されているため、機械的強度を上げつつ材料費を安価に抑えることができる。なお、肘金具20を高い機械的強度を有する素材で形成することも考えられるが、高い機械的強度を有する素材は加工が困難であるため、補強具30と比べて複雑な形状に形成されている肘金具20を高い機械的強度を有する素材で形成することは困難であり、また、材料費が高価となる。
本実施形態によれば、フロントロッド10は、トングレールTに連結するためのボルト1が貫通する長孔25が、トングレールTの長さ方向に長く形成され、この長孔25の縁に沿って溝部23が形成されている。この構成により、肘金具20は、脆弱となる可能性があった長孔25の孔縁部26が拡がることなく、補強具30の突部33が嵌合する溝部23が形成されている。したがって、フロントロッド10は、振動などに対する耐力性が更に向上する。
なお、肘金具20に関し、長孔25の上下部分が、従来、脆弱となる可能性があったが、肘金具20は、この上下部分がフランジ部22として残され、脆弱ではない孔縁部26に溝部23が形成されているため、溝部23が形成されたことにより、肘金具20の耐力性が低下することはなく、前後方向での急激な断面積の変化が減少することで、長孔25の上下部分への局所的な負荷を低減することにもなる。
本実施形態の変形例として、フロントロッドは、肘金具が二つの補強具に挟まれていてもよい。すなわち、肘金具のトングレールが連結される側とその反対側に、補強具がそれぞれ取り付けられていてもよい。この場合、肘金具に形成される溝部は、トングレールが連結される側とその反対側のいずれか一方、または両側に形成される。いずれの構成であっても、溝部が過度に形成されたことで肘金具全体の機械的強度が低下しない程度であればよい。
本実施形態は、肘金具20に溝部23が形成され、溝部23に、突部33が形成された補強具30が取り付けられる。したがって、既設のフロンドロッドにおいて、肘金具のみを交換し、取り付けることも可能である。
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。そして本発明は、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。
1 ボルト
2 歯金
2a 歯金側滑り止め
3 ジョーピン
4 スクルージョー
5 ナット
6 調整金具
7 絶縁具
8 ジョー部
9 緩み止めナット
10 フロントロッド
20 肘金具
21 トングレール連結部
22 フランジ部
23 溝部
24 溝縁部
25 長孔
26 孔縁部(長孔の縁)
27 ロッド連結部
28 ロッド連結孔
29 滑り止め
30 補強具
31 基板部
32 丸孔
33 突部
34 延設部
40 ロッド
41 ロッドバー
100 電気転てつ機
101 動作かん
102 スイッチアジャスタ
103 タイバー
104 フロントロッド
105 接続かん
106 鎖錠かん
M モータ
P1 上下の荷重
P2 右方の荷重
R 基本レール
T トングレール

Claims (3)

  1. 車両の進路を選択する分岐器に用いられるトングレール間に連結されたフロントロッドにおいて、
    前記フロントロッドの肘金具は、前記トングレールが連結される側に、前記トングレールの長さ方向に連なる溝部が形成されると共に、前記溝部に嵌合する突部を有し該突部を前記肘金具側に突出させている補強具が備えられている、
    ことを特徴とするフロントロッド。
  2. 前記肘金具は、前記トングレールに連結するためのボルトが貫通する孔が、前記トングレールの長さ方向に長い長孔であり、該長孔の縁に沿って前記溝部が形成された、
    ことを特徴とする請求項1に記載のフロントロッド。
  3. 前記補強具は、前記肘金具に対して前記トングレールの高さ方向に延設された、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフロントロッド。
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