JP6118189B2 - フロントロッド - Google Patents

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Description

本発明は、車両の進路を選択する分岐器に用いられるトングレールに接続されるフロントロッドに関するものである。
分岐器のポイント部を担う転てつ器として、例えば下記非特許文献1に記載された転てつ装置がある。この転てつ装置は例えば図8に示された構成であり、転換装置と鎖錠装置とから構成され、電気転てつ機100によって稼働する。ここで転換装置は、枕木に固定された基本レールRに対してトングレールTを密着させ、または離反させるものであり、一方、鎖錠装置はトングレールTと基本レールRとの密着状態を保持するものである。
電気転てつ機100は、軌間外(一対の基本レールR間の外側)に延びた二本の枕木上に設置されている。この電気転てつ機100は、駆動源である交流モータMからの駆動力を、摩擦クラッチ、減速歯車及び転換ローラ付転換歯車(それぞれ図示せず)の順に伝導し、転換ローラにより動作かん101を動かす。
動作かん101は、この動作かん101に接続されたカム(図示せず)が転換ローラによって移動することで、基本レールRと直交する方向に直線運動する。電気転てつ機100は、この動作かん101に接続されたスイッチアジャスタ102、このスイッチアジャスタ102の先端に接続されたタイバー103を介してトングレールTを転換し、その転換されたトングレールTの先端が正常な位置にあるか否かがフロントロッド104、接続かん105及び鎖錠かん106によって照査される。トングレールTの先端が正常な位置にあれば、動作かん101及び鎖錠かん106がカムバー(ロックピース)(図示せず)で鎖錠される。
フロントロッド104の一般的な構成が図7に示されている。フロントロッド104はトングレールTの先端の間に配置され(図8参照)、各トングレールTに接続される略L字状の肘金具107が両端に取り付けられ、接続かん105が接続されるブラケット108が略中央に取り付けられている。接続かん105は、鎖錠かん106を介して軸間外の電気転てつ機100とブラケット108とを連結する(図8参照)。ここで、ブラケット108の位置と鎖錠かん106の位置とがレールの高さ方向において異なるため、両者を連結する接続かん105は基本レールRの下を潜ってフロントロッド104に向けて上向きに傾斜している(以下、接続かん105の傾斜による差(ブラケット108の位置と鎖錠かん106の位置との差)を「オフセットf」と記す。)。
トングレールTの幅や高さは分岐器の種類や施設場所によって異なる。そのため、トングレールTの幅に適した長さのフロントロッド104が選択され、また、トングレールTの高さに適したオフセットfの接続かん105が選択される。
このような事情において、下記特許文献1に記載された従来のフロントロッドは長手の平板状であり、ブラケットが略中央に固定されている。
特開2011−69116号公報
平成17年6月28日、社団法人日本鉄道電気技術協会発行、「鉄道技術者のための電気概論 信号シリーズ4 転てつ装置」、第7刷、第1、38〜47頁
しかし、上記したとおり従来のフロントロッドは長手の平板状であるため、トングレールTの幅に応じて長さの変更ができず、またブラケットが固定されているため、トングレールTの高さに適したオフセットfの接続かんを選択する必要がある。
本発明は、上記の実情に鑑みて提案されたものである。すなわち、レールの幅や高さに適応することができ、様々な分岐器に適用することができるフロントロッドの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るフロントロッドは、車両の進路を選択する分岐器に用いられるトングレール間にロッド部が配置され、このロッド部に取り付けられたブラケットが接続かんを介して前記分岐器の転てつ装置に連結されたフロントロッドにおいて、前記トングレールの高さに応じて前記ロッド部に対する前記ブラケットの位置を調節する位置調節機構が前記ブラケットに備えられ、前記位置調節機構が、前記ロッド部の回りの大きさよりも大きく形成されて前記ロッド部が通された調節孔部と、この調節孔部と前記ロッド部との間に挿入されて前記ブラケットの位置が決められる調節部材と、から構成されたことを特徴とする。
本発明に係るフロントロッドは、前記トングレール間の幅に応じて前記ロッド部の長さを調節する長さ調節機構が、前記ロッド部に備えられると共に前記ブラケットの前記調節孔部に配置され、前記ロッド部に沿って前記ブラケットを移動させることで前記長さ調節機構が露出し、元の位置に前記ブラケットを移動させることで前記長さ調節機構が遮蔽されることを特徴とする。
本発明に係るフロントロッドは、前記長さ調節機構が、前記調節部材と共に前記調節孔部に嵌合されて前記位置調節機構と合体することを特徴とする。
本発明に係るフロントロッドは、トングレールの高さに応じてロッド部に対するブラケットの位置を調節する位置調節機構がブラケットに備えられている。この位置調節機構は、ロッド部の回りの大きさよりも大きく形成されてロッド部が通された調節孔部と、この調節孔部とロッド部との間に挿入されてブラケットの位置が決められる調節部材と、から構成されている。
この構成により、ロッド部の回りの大きさと調節孔部の大きさとの差から、ロッド部が調節孔部の任意の位置に偏って配置されると共に、ロッド部を軸としてブラケットが任意の位置に配置される。したがって、レールの高さに適応することができる。また、ロッド部は調節孔部とロッド部との間に挿入された調節部材によって固定されて位置が決められる。したがって、フロントロッドをレールの高さに適応させると共に、その状態を安定させることができる。
本発明に係るフロントロッドは、トングレール間の幅に応じてロッド部の長さを調節する長さ調節機構が、ロッド部に備えられると共にブラケットの調節孔部に配置されている。この構成によれば、ロッド部の長さが長さ調節機構によって調節されるため、トングレール間の幅に応じてロッド部の長さが変化する。したがって、レールの幅に適応することができる。
また、上記した構成によれば、ブラケットがロッド部に沿って移動することで長さ調節機構が露出し、長さ調節機構によってロッド部の長さが調節される。一方、ブラケットがロッド部に沿って元の位置に戻ることで、長さ調節機構が遮蔽されブラケットによって保護される。ブラケットによって外部からの影響が遮断されるため、長さ調節機構が不本意に作動せず、ロッド部の長さが不本意に変化することが抑止される。したがって、フロントロッドをレールの幅に適応させると共に、その状態を安定させることができる。
本発明に係るフロントロッドは、長さ調節機構が、調節部材と共に調節孔部に嵌合されて位置調節機構と合体する。この構成により、長さ調節機構の作動および位置調節機構の作動が同時に規制される。したがって、簡便な機構でレールの幅や高さにフロントロッドを適応させることができ、その状態を安定させることができる。
本発明の実施形態に係るフロントロッドの斜視図である。 本発明の実施形態に係るフロントロッドの調節の過程を示し、(a)が長さ調節機構を露出させた状態の斜視図、(b)が長さ調節機構を遮蔽させた状態の斜視図、および(c)が位置調節機構を作動させた状態の斜視図である。 本発明の実施形態に係るフロントロッドの調節後の斜視図である。 本発明の実施形態に係るフロントロッドのブラケットおよび調節部材の斜視図である。 本発明の実施形態に係るフロントロッドのブラケットを一方の側面から視し、ブラケットがロッド部を軸として下方に配置された場合、およびブラケットがロッド部を軸として上方に配置された場合を説明する側面説明図である。 本発明の実施形態に係るフロントロッドのブラケットを他方の側面から視し、ブラケットがロッド部を軸として下方に配置された場合、およびブラケットがロッド部を軸として上方に配置された場合を説明する側面説明図である。 従来のフロントロッドおよび接続かんを示す図である。 従来の転てつ装置の施設状態の概略を示す概略平面図である。
以下に、本発明の実施形態に係るフロントロッドを図面に基づいて説明する。
図1において、本実施形態に係るフロントロッド1は略コ字状に形成され、車両の進路を選択する分岐器に用いられるトングレールの先端に接続される(図8参照)。フロントロッド1は、トングレール間に配置されたロッド部10、このロッド部10の略中央に取り付けられたブラケット20、ロッド部10の両端に連結具3を介して接続された肘金具4、から構成されている。このフロントロッド1は、ロッド部10が肘金具4を介してトングレールに接続され、ブラケット20が接続かんおよび鎖錠かんを介して転てつ装置に連結される(図8参照)。なお、本実施形態を理解しやすくするため、以下の説明ではトングレール間の幅方向を左右とし、トングレールの高さ方向を上下とする。
ロッド部10は、略棒状のロッドバー11、このロッドバー11の両側に接続されたスクルージョー2、から構成され、長さ調節機構18が備えられている。
ロッドバー11は略中央に六角ナット状の操作部12が形成され(図2(a)参照)、一方(右方)側の外周に左ネジの外ネジ(図示せず)が形成され、他方(左方)側の外周に右ネジの外ネジ(図示せず)が形成されている。ロッドバー11は、ブラケット20と、このブラケットの両側に取り付けられたアジャスト板30とが通され、このブラケット20によって操作部12が覆われている(図2(b)参照)。
ロッドバー11は両側にスクルージョー2が螺合され、このスクルージョー2とブラケット20との間にナットが螺合されている。ナットは各スクルージョー2を固定する第一ナット14および第二ナット15、ブラケット20とアジャスト板30とを固定する第三ナット16および第四ナット17から構成されている。
図2において、長さ調節機構18はいわゆるターンバックルであり、操作部12が形成されたロッドバー11と、このロッドバー11の両側に螺合されたスクルージョー2とから構成されている。すなわち、ロッドバー11の一方(右方)に形成された外ネジが左ネジであり、他方(左方)に形成された外ネジが右ネジであるため、ロッドバー11が回転すると、各スクルージョー2が同軸上で接近し、または離反する。
図4において、ブラケット20は、略筒状に形成されたブラケット本体27、このブラケット本体27の側面から張り出されて接続かん(図7参照)が接続される鍔部21、から構成され、位置調節機構25が備えられている。ブラケット本体27は内側に略長孔の調節孔部22が形成され、調節孔部22にロッド部10が通されると共に操作部12が配置される(図2参照)。ロッド部10を軸に、ブラケット20はトングレールの幅方向(左右方向)に移動することができる(図2参照)。
調節孔部22は、ロッド部10の回りの大きさ(ロッド部10の直径)よりもトングレールの高さ方向(上下方向)に大きく形成されている。すなわち、調節孔部22は断面がトングレールの高さ方向(上下方向)に長い長孔である。
調節孔部22は、両側の開口部が異なる形状であり、一方(右方)の開口部である角形開口部23と、他方(左方)の開口部である長孔開口部24とから構成されている。角形開口23は、ロッド部10の操作部12に倣って六角形に形成されると共に、操作部12の回りの大きさ(操作部12の直径)よりもトングレールの高さ方向(上下方向)に大きく形成されている。長孔開口部24は、ロッド部10の回りの大きさ(ロッド部10の直径)に倣って円形に形成されると共に、ロッド部10の回りの大きさ(ロッド部10の直径)よりもトングレールの高さ方向(上下方向)に大きく形成されている。調節孔部22は、角形開口部23と長孔開口部24との境界に位置決め部26が形成されている。
アジャスト板30は、ブラケット20の両側に配置され、間に配置されたブラケット20を両側から挟んだ状態で第三ナット16および第四ナット17によって固定されている(図1参照)。アジャスト板30は、各開口部23,24を覆う平板状の平板部32、この平板部32の面から突出した柱状の突起部、から構成されている。平板部32は、ロッド部10が通される貫通孔部31が形成され、突起部が貫通孔部31の縁に配置されている。
一方(右方)のアジャスト板30の突起部は角形突起部33であり、ブラケット本体27の調節孔部22の一方(右方)に形成された角形開口部23のうち、トングレールの高さ方向(上下方向)の略半分の形状に倣って断面が形成された略V字状であり、角形開口部23に嵌合する。他方(左方)のアジャスト板30の突起部は湾曲突起部34であり、ブラケット本体27の調節孔部22の他方(左方)に形成された長孔開口部24のうち、トングレールの高さ方向(上下方向)の略半分の形状に倣って断面が略U字状に形成され、長孔開口部24に嵌合する。
図4、図5および図6において、位置調節機構25は、ブラケット20の内側に形成された調節孔部22とアジャスト板30とから構成されている。すなわち、ロッド部10の回りの大きさ(ロッド部10の直径)と、このロッド部10の回りの大きさ(ロッド部10の直径)よりもトングレールの高さ方向(上下方向)に大きく形成され調節孔部22の大きさとの差から、調節孔部22のうち上方に偏ってロッド部10が配置された場合、ブラケット20がロッド部10に対して下方に配置される(図5左側および図6左側参照)。一方、調節孔部22のうち下方に偏ってロッド部10が配置された場合、ブラケット20がロッド部10に対して上方に配置される(図5右側および図6右側参照)。
図5および図6において、位置調節機構25と長さ調節機構18とは合体する。すなわち、長さ調節機構18は、ロッド部10の操作部12が一方(右方)のアジャスト板30の角形突起部33と共に、ブラケット20の一方(右方)の角形開口部23に嵌合され、ロッド部10が他方(左方)のアジャスト板30の湾曲突起部34と共に、ブラケット20の他方(左方)の長孔開口部24に嵌合される。
次に、本実施形態の作用を、フロントロッド1を調節する過程と共に図面に基づいて説明する。始めにロッド部10の長さを調節する過程を説明し、次にブラケット20の高さを調節する過程を説明する。
ロッド部10の長さを調節する場合、以下の手順を踏むことで長さ調節機構18を作動させる。図1において、フロントロッド1はロッド部10の長さが一定であり、ブラケット20がロッド部10に対して下方に配置されている。
図2(a)において、第一ナット14および第二ナット15を緩め、ロッドバー11に対してスクルージョー2を移動可能な状態にする。第三ナット16および第四ナット17を緩め、各ナット16,17の間に挟まれて固定されたブラケット20およびアジャスト板30を解放する。解放されたブラケット20からアジャスト板30を外すと共に、ロッド部10を軸にブラケット20およびアジャスト板30をロッド部10に沿ってずらし、トングレールの幅方向(左方)に移動させる。ブラケット20を移動させることで、調節孔部22に配置されていたロッド部10の操作部12を露出させる。露出した操作部12を把持してロッドバー11を回転させる。ロッドバー11の回転によって各スクルージョー2を同軸上で接近または離反させてロッド部10の長さを調節する。調節後、第一ナット14および第二ナット15を締めて各スクルージョー2を固定する。
図2(b)において、ブラケット20をずらして元の位置に戻すと供に、ロッド部10の操作部12を調節孔部22に配置させて遮蔽する。以上によりロッド部10の長さが調節される。
ブラケット20の高さを調節する場合は以下の手順を踏むことで位置調節機構25を作動させる。図2(c)において、ブラケット20を上方に持ち上げ、調節孔部22のうち、下方に偏らせて操作部12を配置させると共に、操作部12を角形開口部23の下方に嵌合させる。ロッド部10を軸に各アジャスト板30を180度回転させ、下方に配置されていた各突起部33,34を上方に配置させる。図5および図6において、各アジャスト板30を各開口部23,24に接近させ、一方(右方)のアジャスト板30の角形突起部33を角形開口部23と操作部12との間に挿入すると共に、操作部12と角形突起部33とを角形開口部23に嵌合する。同様に、他方(左方)のアジャスト板30の湾曲突起部34を長孔開口部24とロッド部10との間に挿入すると共に、ロッド部10と湾曲突起部34とを長孔開口部24に嵌合する。
図3において、第三ナット16および第四ナット17を締め、各アジャスト板30をブラケット20に押し付けると共に、各ナット16,17でブラケット20を挟んで固定する。以上によりブラケット20の高さが調節され、フロントロッド1はブラケット20がロッド部10に対して上方に配置される。なお、ロッド部10の長さを変更し、またブラケット20を下方に配置させる場合も上記した手順を踏む。
次に、本実施形態の効果を説明する。
上記したように本実施形態によれば、図2において、長さ調節機構18はいわゆるターンバックルであり、操作部12が形成されたロッドバー11と、このロッドバー11の両側に螺合されたスクルージョー2とから構成されている。ロッドバー11の一方(右方)に形成された外ネジが左ネジであり、他方(左方)に形成された外ネジが右ネジであるため、ロッドバー11が回転すると、各スクルージョー2が同軸上で接近し、または離反する。この構成によれば、ロッド部10の長さが長さ調節機構18によって調節されるため、トングレール間の幅に応じてロッド部10の長さが変化する。したがって、レールの幅に適応することができる。
本実施形態によれば、図2において、ブラケット本体27は内側に略長孔の調節孔部22が形成され、ロッド部10が通されると共にロッドバー11の操作部12が配置されている。アジャスト板30は間に配置されたブラケット20を両側から挟んだ状態で第三ナット16および第四ナット17によって固定されている。各ナット16,17を緩め、ブラケット20およびアジャスト板30を解放する。解放されたブラケット20からアジャスト板30を外すと共に、ロッド部10を軸にブラケット20およびアジャスト板30をロッド部10に沿ってずらし、トングレールの幅方向(左方)に移動させる。
この構成によれば、ブラケット20がロッド部10に沿って移動することで調節ロッド11の操作部12が露出し、長さ調節機構18によってロッド部の長さが調節される。一方、ブラケット20がロッド部10に沿って元の位置に戻ることで、調節ロッド11の操作部12が遮蔽されてブラケット20によって保護される。ブラケット20によって外部からの影響が遮断されるため、長さ調節機構18が不本意に作動せず、ロッド部10の長さが不本意に変化することが抑止される。したがって、フロントロッド1をレールの幅に適応させると共に、その状態を安定させることができる。
本実施形態によれば、図2および図4において位置調節機構25は、ブラケット20の内側に形成された調節孔部22とアジャスト板30とから構成されている。調節孔部22は、ロッド部10の回りの大きさ(ロッド部10の直径)よりもトングレールの高さ方向(上下方向)に大きく形成され、断面がトングレールの高さ方向(上下方向)に長い長孔である。この構成により、ロッド部10の回りの大きさ(ロッド部10の直径)と、このロッド部10の回りの大きさ(ロッド部10の直径)よりもトングレールの高さ方向(上下方向)に大きく形成された調節孔部22の大きさとの差から、調節孔部22のうち上方に偏ってロッド部10が配置された場合、ブラケット20がロッド部10に対して下方に配置される。一方、調節孔部22のうち、下方に偏ってロッド部10が配置された場合、ブラケット20がロッド部10に対して上方に配置される(図5および図6参照)。したがって、レールの高さに適応することができる。
本実施形態によれば、図4、図5および図6において、一方(右方)のアジャスト板30の突起部は角形突起部33であり、ブラケット本体27の調節孔部22の一方(右方)に形成された角形開口部23のうち、トングレールの高さ方向(上下方向)の略半分の形状に倣って断面が形成された略V字状であり、角形開口部23に嵌合する。他方(左方)のアジャスト板30の突起部は湾曲突起部34であり、ブラケット本体27の調節孔部22の他方(左方)に形成された長孔開口部24のうち、トングレールの高さ方向(上下方向)の略半分の形状に倣って断面が略U字状に形成され、長孔開口部24に嵌合する。この構成により、ロッド部10は調節孔部22とロッド部10との間に挿入されたアジャスト板30の各突起部33,34によって固定され、高さが決められる。したがって、フロントロッド1をレールの高さに適応させると共に、その状態を安定させることができる。
本実施形態によれば、図5および図6において、位置調節機構25と長さ調節機構18とが合体する。すなわち、調節ロッド11の操作部12が一方(右方)のアジャスト板30の角形突起部33と共に、ブラケット20の一方(右方)の角形開口部23に嵌合され、ロッド部10が他方(左方)のアジャスト板30の湾曲突起部34と共に、ブラケット20の他方(左方)の長孔開口部24に嵌合される。この構成により、長さ調節機構18の作動および位置調節機構25の作動が同時に規制される。したがって、簡便な機構でレールの幅や高さにフロントロッド1を適応させることができ、その状態を安定させることができる。
本実施形態によれば、図4、図5および図6において、調節孔部22は、両側の開口部が異なる形状であり、調節孔部22の一方(右方)の開口部が、ロッド部10の操作部12に倣って六角形に形成されると共に、操作部12の回りの大きさ(操作部12の直径)よりもトングレールの高さ方向(上下方向)に大きく形成された角形開口部23であり、他方(左方)の開口部が、ロッド部10の回りの大きさ(ロッド部10の直径)に倣って円形に形成されると共に、ロッド部10の回りの大きさ(ロッド部10の直径)よりもトングレールの高さ方向(上下方向)に大きく形成された長孔開口部24である。調節孔部22は角形開口部23と長孔開口部24との境界に位置決め部26が形成されている。
この構成により、ブラケット20をずらして元の位置に戻すと共に、ロッド部10の操作部12を調節孔部22に配置させて遮蔽する際、規制部26が操作部12に接触すると共にブラケット20の移動が止められて位置決めされる。したがって、長さ調節機構18および位置調節機構25を作動させてレールの幅や高さに適応させる一連の作業が容易となる。
なお、仮に調節孔部の他方(左方)の開口部が一方(右方)の角形開口部と同様に、ロッド部の操作部に倣って六角形に形成されると共に、操作部の回りの大きさ(操作部の直径)よりもトングレールの高さ方向(上下方向)に大きく形成された場合、調節孔部は両側の開口部が同一の形状となるため、位置決め部が形成されない。そのため、ブラケットをずらしてロッド部の操作部を露出させる際、右方と左方とのいずれにも移動させることができる。ただし、断面が円形であるロッド部の外周が湾曲しているため、調節孔部においてロッド部と角形開口部とが嵌合することができなくなる。
本実施形態によれば、例えば図5においてロッド部10に対して下方に配置されたブラケット20と(図5左側、図6左側参照)、ロッド部10に対して上方に配置されたブラケット20(図5右側、図6右側参照)との差を15mmに設計すれば、オフセットfが35mmの接続かんおよび50mmの接続かんのいずれにも適応させることができる。すなわち、オフセットfが35mmの接続かんにフロントロッド1を接続する場合、ブラケット20をロッド部10に対して下方に配置すれば50N分岐器に適応し(図5左側、図6左側参照)、ブラケット20をロッド部10に対して上方に配置すれば60K分岐器に適応する(図5右側、図6右側参照)。一方、オフセットfが50mmである接続かんにフロントロッド1を接続する場合、ブラケット20をロッド部10に対して下方に配置すれば60K分岐器に適応する(図5左側、図6左側参照)。
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。そして本発明は、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。
1 フロントロッド
2 スクルージョー
3 連結具
4 肘金具
10 ロッド部
11 ロッドバー
12 操作部
14 第一ナット
15 第二ナット
16 第三ナット
17 第四ナット
18 長さ調節機構
20 ブラケット
21 鍔部
22 調節孔部
23 角形開口部
24 長孔開口部
25 位置調節機構
26 位置決め部
27 ブラケット本体
30 アジャスト板(調節部材)
31 貫通孔部
32 平板部
33 角形突起部
34 湾曲突起部
100 電気転てつ機
101 動作かん
102 スイッチアジャスタ
103 タイバー
104 フロントロッド
105 接続かん
106 鎖錠かん
107 肘金具
108 ブラケット
M モータ
R 基本レール
T トングレール
f オフセット

Claims (3)

  1. 車両の進路を選択する分岐器に用いられるトングレール間にロッド部が配置され、このロッド部に取り付けられたブラケットが接続かんを介して前記分岐器の転てつ装置に連結されたフロントロッドにおいて、
    前記トングレールの高さに応じて前記ロッド部に対する前記ブラケットの位置を調節する位置調節機構が前記ブラケットに備えられ、
    前記位置調節機構が、前記ロッド部の回りの大きさよりも大きく形成されて前記ロッド部が通された調節孔部と、この調節孔部と前記ロッド部との間に挿入されて前記ブラケットの位置が決められる調節部材と、から構成された、
    ことを特徴とするフロントロッド。
  2. 前記トングレール間の幅に応じて前記ロッド部の長さを調節する長さ調節機構が、前記ロッド部に備えられると共に前記ブラケットの前記調節孔部に配置され、
    前記ロッド部に沿って前記ブラケットを移動させることで前記長さ調節機構が露出し、元の位置に前記ブラケットを移動させることで前記長さ調節機構が遮蔽される、
    ことを特徴とする請求項1に記載のフロントロッド。
  3. 前記長さ調節機構が、前記調節部材と共に前記調節孔部に嵌合されて前記位置調節機構と合体する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のフロントロッド。
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