JP5428134B2 - 液状樹脂組成物および該液状樹脂組成物を使用して作製した半導体装置 - Google Patents
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Description
このような多孔質絶縁膜は、その構造上一般的に機械的強度か弱いという問題がある。すなわち従来の絶縁膜を使用した半導体素子に比較して外部からのストレスに対して敏感で、これまで問題とされなかったストレスでも絶縁膜の破壊に至る場合がある。
そこで発生するストレスを少なくするために、封止材料、ダイアタッチ材料といった半導体構成材料に対して低応力性のものが要求されると共に、半導体生産プロセスの見直しも行われている。
ここで反りを小さくするためにダイアタッチ材料の弾性率を低くする必要がありこれまでも、
(1)液状の低応力剤を添加する方法(例えば、特許文献1参照)、
(2)固形の低応力剤を添加する方法(例えば、特許文献2参照)、
(3)架橋密度を低下させる方法(例えば、特許文献3参照)、
(4)樹脂骨格に柔軟構造を導入する方法(例えば、特許文献4参照)、
(5)低ガラス転移温度(Tg)のポリマーを添加する方法(例えば、特許文献5参照)などが検討されてきたが、例えば(1)の方法では液状の低応力剤自体が高粘度であるため十分な低弾性率化効果を得ることが可能な配合量添加すると高粘度で扱いにくくなる傾向にあり、(2)の方法では液状樹脂組成物中の固形分の割合が増えるため高粘度で扱いにくくなる傾向にあり、(3)の方法では高温での強度などの機械特性が悪化する傾向にあり、(4)の方法では柔軟骨格を導入した樹脂の粘度が高いため液状樹脂組成物も高粘度で扱いにくくなる傾向にあり、(5)の方法では溶剤を使用しなければ液状樹脂組成物を得ることができず、溶剤は液状樹脂組成物の硬化中に揮発させる必要があるので反りが問題となるようなチップサイズ(チップサイズが小さい場合にはほとんど反りは問題とならない)には不適であるなどの欠点も残されている。
一方、環境対応の一環として半導体製品からの鉛撤廃が進められている中、基板実装時に使用する半田も鉛フリー半田が使用されるため、錫−鉛半田の場合よりリフロー温度を高くする必要がある。高温でのリフロー処理は半導体パッケージ内部のストレスを増加さ
せるためリフロー中に半導体製品中に剥離ひいてはクラックが発生しやすくなり、ダイアタッチ材料にも剥離が生じにくい、すなわち高温でも良好な接着力を示す材料が望まれている。このように弾性率が低く、高温でも良好な接着力を示し、塗布時の作業性に優れる液状樹脂組成物がダイアタッチ材料として望まれているが、十分に満足するものはなかった。
[1]ダイアタッチ材料または放熱部材接着用材料に用いられる液状樹脂組成物であって、第1の成分であるメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレートから選ばれる化合物と、第2の成分であるグリシジル基、水酸基から選ばれる官能基を有する(メタ)アクリレート、またはカルボキシ基を有する(メタ)アクリル酸、を共重合して得られる主鎖が炭素−炭素結合で構成され分子量が1000以上20000以下の化合物(A)、
前記化合物(A)以外の不飽和二重結合を有する(メタ)アクリル樹脂、マレイミド基を有する化合物、マレイミド基を有する化合物とアリルエステル樹脂の併用、から選ばれる熱ラジカル重合可能な熱硬化性樹脂(B)、
熱ラジカル重合開始剤、
及び充填材、
を含み、
前記化合物(A)以外の不飽和二重結合を有する(メタ)アクリル樹脂が、分子量が500〜10000であり、ポリエーテル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリブタジエン、ブタジエンアクリロニトリル共重合体から選ばれるものであり、(メタ)アクリロイル基を有するものである、ことを特徴とする液状樹脂組成物。
[2]さらにシランカップリング剤を含む上記[1]に記載の液状樹脂組成物。
[3]前記充填材が銀粉である請求項1又は2記載の液状樹脂組成物からなるダイアタッチ材料または放熱部材接着用材料。
[4]上記[3]に記載のダイアタッチ材料または放熱部材接着用材料を用いて製作されることを特徴とする半導体装置。
以下、本発明について詳細に説明する。
脂と反応することである。熱硬化性樹脂との相溶性が悪い場合には液状樹脂組成物硬化中にレジンブリード(液状樹脂組成物中の成分が支持体表面に染み出す現象)、カーフクリープ(液状樹脂組成物中の成分が半導体素子側面に染み出し、半導体素子表面にまで達する現象)が生じる可能性があるからで、支持体表面のレジンブリードまたは半導体素子表面のカーフクリープはしばしば剥離の原因となり、またワイヤボンドパッド上に達した場合はワイヤボンド不着の原因となる。
上記主鎖が炭素−炭素結合で構成され分子量が1000以上20000以下でカルボキシ基を有する化合物とヒドロキシエチル(メタ)アクリレートなどの水酸基を有する(メタ)アクリレートとをエステル化触媒を用いて反応したり、または上記主鎖が炭素−炭素結合で構成され分子量が1000以上20000以下で水酸基を有する化合物と(メタ)アクリル酸などのカルボキシ基を有する化合物とをエステル化触媒を用いて反応したりすれば炭素−炭素結合で構成され分子量が1000以上20000以下で(メタ)アクリロイル基を有する化合物を得ることができる。
上記主鎖が炭素−炭素結合で構成され分子量が1000以上20000以下で水酸基を有する化合物とグリシン、アミノカプロン酸などのアミノ酸および無水マレイン酸を反応することで得られるマレイミド化アミノ酸とをエステル化触媒を用いて反応すれば炭素−炭素結合で構成され分子量が1000以上20000以下でマレイミド基を有する化合物を得ることができる。
これら化合物の1分子内に含まれる官能基の数は2以上100以下が好ましく、より好ましいのは2以上30以下である。官能基数がこれより少ない場合には後述する熱硬化性
樹脂との相溶性が悪くなる場合があり、これより多い場合には目的とする低弾性率化効果が十分に発揮されない場合がある。
ポリエーテルとしては、炭素数が3〜6の2価の有機基がエーテル結合を介して繰り返したものが好ましく、芳香族環を含まないものが好ましい。ポリエーテルポリオールと(メタ)アクリル酸またはその誘導体との反応により(メタ)アクリロイル基を有するポリエーテルを得ることが可能である。
ポリエステルとしては、炭素数が3〜6の2価の有機基がエステル結合を介して繰り返したものが好ましく、芳香族環を含まないものが好ましい。ポリエステルポリオールと(メタ)アクリル酸またはその誘導体との反応により(メタ)アクリロイル基を有するポリエステルを得ることが可能である。
ポリカーボネートとしては、炭素数が3〜6の2価の有機基がカーボネート結合を介して繰り返したものが好ましく、芳香族環を含まないものが好ましい。ポリカーボネートポリオールと(メタ)アクリル酸またはその誘導体との反応により(メタ)アクリロイル基を有するポリカーボネートを得ることが可能である。
(メタ)アクリロイル基を有するポリブタジエンとしては、カルボキシ基を有するポリブタジエンと水酸基を有する(メタ)アクリレートとの反応、水酸基を有するポリブタジエンと(メタ)アクリル酸またはその誘導体との反応により得ることが可能であり、また無水マレイン酸を付加したポリブタジエンと水酸基を有する(メタ)アクリレートとの反応により得ることも可能である。
(メタ)アクリロイル基を有するブタジエンアクリロニトリル共重合体としては、カルボキシ基を有するブタジエンアクリロニトリル共重合体と水酸基を有する(メタ)アクリレートとの反応により得ることが可能である。
ルトリ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールモノ(メタ)アクリレートなどの水酸基を有する(メタ)アクリレートや水酸基を有する(メタ)アクリレートとジカルボン酸またはその誘導体を反応して得られるカルボキシ基を有する(メタ)アクリレートなどが挙げられる。ここで使用可能なジカルボン酸としては、例えばしゅう酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸、テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸およびこれらの誘導体が挙げられる。
キシ)シクロヘキサン、1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、2,2−ビス(4,4−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロドデカン、n−ブチル4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレレート、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−2−メチルシクロヘキサン、t−ブチルハイドロパーオキサイド、P−メンタンハイドロパーオキサイド、1,1,3,3−テトラメチルブチルハイドロパーオキサイド、t−ヘキシルハイドロパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、α、α’−ビス(t−ブチルパーオキシ)ジイソプロピルベンゼン、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、イソブチリルパーオキサイド、3,5,5−トリメチルヘキサノイルパーオキサイド、オクタノイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、桂皮酸パーオキサイド、m−トルオイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート、ジ−3−メトキシブチルパーオキシジカーボネート、ジ−2−エチルヘキシルパーオキシジカーボネート、ジ−sec−ブチルパーオキシジカーボネート、ジ(3−メチル−3−メトキシブチル)パーオキシジカーボネート、ジ(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート、α、α’−ビス(ネオデカノイルパーオキシ)ジイソプロピルベンゼン、クミルパーオキシネオデカノエート、1,1,3,3,−テトラメチルブチルパーオキシネオデカノエート、1−シクロヘキシル−1−メチルエチルパーオキシネオデカノエート、t−ヘキシルパーオキシネオデカノエート、t−ブチルパーオキシネオデカノエート、t−ヘキシルパーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシピバレート、2,5−ジメチル−2,5−ビス(2−エチルヘキサノイルパーオキシ)ヘキサン、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ−2−エチルへキサノエート、1−シクロヘキシル−1−メチルエチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ヘキシルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシイソブチレート、t−ブチルパーオキシマレイックアシッド、t−ブチルパーオキシラウレート、t−ブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシイソプロピルモノカーボネート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキシルモノカーボネート、2,5−ジメチル−2,5−ビス(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルパーオキシアセテート、t−ヘキシルパーオキシベンゾエート、t−ブチルパーオキシ−m−トルオイルベンゾエート、t−ブチルパーオキシベンゾエート、ビス(t−ブチルパーオキシ)イソフタレート、t−ブチルパーオキシアリルモノカーボネート、3,3’,4,4’−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノンなどが挙げられるが、これらは単独または硬化性を制御するため2種類以上を混合して用いることもできる。重合開始剤の配合量は熱硬化性樹脂に対して0.1重量%以上10重量%以下である。より好ましくは0.5重量%以上10重量%以下である。
ここで本発明の液状樹脂組成物は、通常蛍光灯などの照明下で使用されるので光重合開始剤が含まれていると使用中に反応により粘度上昇が観察されるため実質的に光重合開始剤を含有することは好ましくない。実質的にとは、粘度上昇が観察されない程度で光重合開始剤が微量に存在してもよく、好ましくは、含有しないことである。
ド化アミノ酸は、無水マレイン酸とアミノ酢酸またはアミノカプロン酸とを反応することで得られ、ポリオールとしては、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオールが好ましく、芳香族環を含まないものが特に好ましい。マレイミド基は、アリル基と反応可能であるのでアリルエステル樹脂との併用も好ましい。アリルエステル樹脂としては、脂肪族のものが好ましく、中でも特に好ましいのはシクロヘキサンジアリルエステルと脂肪族ポリオールのエステル交換により得られる化合物である。またシアネート樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂との併用も好ましい。
シアネート樹脂の硬化促進剤としては、一般に公知のものが使用できる。例えば、オクチル酸亜鉛、オクチル酸錫、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸亜鉛、アセチルアセトン鉄などの有機金属錯体、塩化アルミニウム、塩化錫、塩化亜鉛などの金属塩、トリエチルアミン、ジメチルベンジルアミンなどのアミン類が挙げられるが、これらに限定されるものではない。これらの硬化促進剤は1種または2種以上混合して用いることができる。シアネート樹脂とエポキシ樹脂、オキセタン樹脂、アクリル樹脂、マレイミド樹脂を併用することも可能である。
ので注意が必要である。形状はフレーク状、球状などで特に限定されないが、好ましくはフレーク状のものを使用し、通常液状樹脂組成物中70重量%以上、95重量%以下含まれる。銀粉の割合がこれより少ない場合には導電性が悪化し、これより多い場合には液状樹脂組成物の粘度が高くなりすぎるためである。
本発明の液状樹脂組成物は、例えば各成分を予備混合した後、3本ロールを用いて混練した後真空下脱泡することにより製造することができる。
充填材としては平均粒径8μm、最大粒径30μmのフレーク状銀粉(以下銀粉)を、主鎖が炭素−炭素結合で構成され分子量が1000以上20000以下の化合物(A)としてはArufon(アルフォン)UG−4070(東亞合成(株)製商品名、連鎖移動触媒を用いずに高温、高圧で連続塊状重合することにより得られるアクリル系低分子量ポリマーでグリシジル基を有する、1分子の平均官能基数約14、分子量9700、以下化合物A1)を、熱硬化性樹脂(B)としてビスフェノールAとエピクロルヒドリンとの反応により得られるジグリシジルビスフェノールA(エポキシ当量180、室温で液体、以下化合物B11)を、化合物B11の硬化剤としてはビスフェノールF(大日本インキ工業(株)製、DIC−BPF、水酸基当量100、以下化合物B12)を、クレジルグリシジルエーテル(エポキシ当量185、以下化合物D1)、ジシアンジアミド(以下化合物E1)、2−フェニル−4−メチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾール(キュアゾール2P4MHZ:四国化成工業(株)製、融点248〜258℃、以下化合物E2)、グリシジル基を有するシランカップリング剤(信越化学工業(株)製、KBM−403E、以下化合物C1)を表1のように配合し、3本ロールを用いて混練し脱泡することで液状樹脂組成物を得、以下の評価方法にて評価を行った結果を表1に示す。なお配合割合は重量部である。
表1に示す割合で配合し参考例1と同様に液状樹脂組成物を得た後、評価を行った。
なお参考例2では、化合物(A)としてArufon(アルフォン)UC−3000(東亞合成(株)製商品名、連鎖移動触媒を用いずに高温、高圧で連続塊状重合することにより得られるアクリル系低分子量ポリマーでカルボキシ基を有する、1分子の平均官能基数約13、分子量10000、以下化合物A4)を用いた。
実施例3では、熱硬化性樹脂(B)として1,4−ジメタノールシクロヘキサン/1,6−ヘキサンジオール(=3/1(重量比))と炭酸ジメチルから合成した分子量約900のポリカーボネートジオールにメタクリル酸メチルを反応することにより得られるポリカーボネートジメタクリレート化合物(宇部興産(株)製、UM−90(3/1)DM、以下化合物B2)、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート(共栄社化学(株)製、ライトエステル1、6HX、以下化合物D2)、ジクミルパーオキサイド(日本油脂(株)製、パークミルD、急速加熱試験における分解温度:126℃、以下化合物E3)、およびメタクリル基を有するシランカップリング剤(信越化学工業(株)製、KBM−503P、以下化合物C2)を用いた。
実施例4では、化合物(A)としてArufon(アルフォン)UH−2000(東亞合成(株)製商品名、連鎖移動触媒を用いずに高温、高圧で連続塊状重合することにより得られるアクリル系低分子量ポリマーで水酸基を有する、1分子の平均官能基数約4、分子量11000、以下化合物A3)、および熱硬化性樹脂(B)としてポリエーテル系ビスマレイミド酢酸エステル(大日本インキ工業(株)製、ルミキュアMIA−200、マレイミド化グリシンとポリテトラメチレングリコールジオールの反応物、以下化合物B3
)を用いた。
実施例5では、化合物(A)としてArufon(アルフォン)UG−4010(東亞合成(株)製商品名、連鎖移動触媒を用いずに高温、高圧で連続塊状重合することにより得られるアクリル系低分子量ポリマーでグリシジル基を有する、1分子の平均官能基数約4、分子量2900、以下化合物A2)を用いた。
実施例6ではシクロヘキサンジカルボン酸のジアリルエステルとポリプロピレングリコールとの反応により得られたジアリルエステル化合物(分子量1000、ただし原料として用いたシクロヘキサンジカルボン酸のジアリルエステルを約15%含む、以下化合物B4)を用いた。
表1に示す割合で配合し参考例1と同様に液状樹脂組成物を得た後、評価を行った。
なお比較例2、3では、アクリル系ポリマー(エチルアクリレート/アクリロニトリル/グリシジルアクリレート/N,N−ジメチルアクリルアミド=74/20/1/5の共重合体、分子量:49万、Tg:15℃、以下化合物F)を用いた。
・粘度およびチキソ性:E型粘度計(3°コーン)を用い25℃、0.5rpmおよび2.5rpmでの値を液状樹脂組成物作製直後に測定した。2.5rpmでの値を粘度とし粘度の値が20±10Pa・Sのものを合格とした。粘度の単位はPa・Sである。0.5rpmでの値を2.5rpmの値で割った値をチキソ性(塗布作業性の指標)とし、3.0以上のものを合格とした。
・接着強度およびブリード:表1に示す液状樹脂組成物を用いて、6×6mmのシリコンチップを銀メッキした銅フレームにマウントし、175℃オーブン中30分硬化した。硬化後のサンプルを光学顕微鏡にて観察することでブリードの長さを測定した。ブリードはチップ4辺についてそれぞれ測定し最も長かった値で表し、ブリードが50μm以下のものを合格とした。ブリードの単位はμmである。また硬化後および吸湿(85℃、85%、72時間)処理後に自動接着力測定装置を用い260℃での熱時ダイシェア強度を測定した。260℃熱時ダイシェア強度が30N/チップ以上の場合を合格とした。接着強度の単位はN/チップである。
測定温度:室温〜300℃
昇温速度:5℃/分
周波数:10Hz
荷重:100mN
250℃における貯蔵弾性率を弾性率とし300MPa以下の場合を合格とした。弾性率の単位はMPaである。
半導体パッケージ:QFP(14×20×2.0mm)
リードフレーム:銀めっきした銅フレーム
チップサイズ:6×6mm
液状樹脂組成物硬化条件:オーブン中175℃、15分
Claims (4)
- ダイアタッチ材料または放熱部材接着用材料に用いられる液状樹脂組成物であって、第1の成分であるメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレートから選ばれる化合物と、第2の成分であるグリシジル基、水酸基から選ばれる官能基を有する(メタ)アクリレート、またはカルボキシ基を有する(メタ)アクリル酸、を共重合して得られる主鎖が炭素−炭素結合で構成され分子量が1000以上20000以下の化合物(A)、
前記化合物(A)以外の不飽和二重結合を有する(メタ)アクリル樹脂、マレイミド基を有する化合物、マレイミド基を有する化合物とアリルエステル樹脂の併用、から選ばれる熱ラジカル重合可能な熱硬化性樹脂(B)、
熱ラジカル重合開始剤、
及び充填材、
を含み、
前記化合物(A)以外の不飽和二重結合を有する(メタ)アクリル樹脂が、分子量が500〜10000であり、ポリエーテル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリブタジエン、ブタジエンアクリロニトリル共重合体から選ばれるものであり、(メタ)アクリロイル基を有するものである、ことを特徴とする液状樹脂組成物。 - さらにシランカップリング剤を含む請求項1記載の液状樹脂組成物。
- 前記充填材が銀粉である請求項1又は2記載の液状樹脂組成物からなるダイアタッチ材料または放熱部材接着用材料。
- 請求項3に記載のダイアタッチ材料または放熱部材接着用材料を用いて製作されることを特徴とする半導体装置。
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