JP5427602B2 - 金属粒子の製造方法、該方法によって製造された金属粒子およびその使用 - Google Patents

金属粒子の製造方法、該方法によって製造された金属粒子およびその使用 Download PDF

Info

Publication number
JP5427602B2
JP5427602B2 JP2009505755A JP2009505755A JP5427602B2 JP 5427602 B2 JP5427602 B2 JP 5427602B2 JP 2009505755 A JP2009505755 A JP 2009505755A JP 2009505755 A JP2009505755 A JP 2009505755A JP 5427602 B2 JP5427602 B2 JP 5427602B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal
particles
silver
solution
metal particles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009505755A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009533558A (ja
JP2009533558A5 (ja
Inventor
ヨハン・ケイルストラ
ペーター・ハー・ヴォイタ
ディルク・シュトルヒ
ダニエル・ダフ
ヴェルナー・ホーアイゼル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Clariant International Ltd
Original Assignee
Clariant International Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Clariant International Ltd filed Critical Clariant International Ltd
Publication of JP2009533558A publication Critical patent/JP2009533558A/ja
Publication of JP2009533558A5 publication Critical patent/JP2009533558A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5427602B2 publication Critical patent/JP5427602B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J14/00Chemical processes in general for reacting liquids with liquids; Apparatus specially adapted therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J13/00Colloid chemistry, e.g. the production of colloidal materials or their solutions, not otherwise provided for; Making microcapsules or microballoons
    • B01J13/0004Preparation of sols
    • B01J13/0043Preparation of sols containing elemental metal
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01GCOMPOUNDS CONTAINING METALS NOT COVERED BY SUBCLASSES C01D OR C01F
    • C01G49/00Compounds of iron
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01GCOMPOUNDS CONTAINING METALS NOT COVERED BY SUBCLASSES C01D OR C01F
    • C01G51/00Compounds of cobalt
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01GCOMPOUNDS CONTAINING METALS NOT COVERED BY SUBCLASSES C01D OR C01F
    • C01G55/00Compounds of ruthenium, rhodium, palladium, osmium, iridium, or platinum
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/52Electrically conductive inks
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D5/00Coating compositions, e.g. paints, varnishes or lacquers, characterised by their physical nature or the effects produced; Filling pastes
    • C09D5/24Electrically-conducting paints

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Manufacture Of Metal Powder And Suspensions Thereof (AREA)
  • Non-Insulated Conductors (AREA)
  • Colloid Chemistry (AREA)

Description

本発明は、1g/Lの金属粒子含量を有する金属粒子ゾルの製造方法であって、金属塩溶液を、水酸化物イオンを含有する溶液と反応させる工程、ならびに、先の工程から得られた溶液を還元剤と反応させる工程を含む方法に関する。さらに本発明は、本発明の方法によって製造された金属粒子ならびに該金属粒子の使用に関する。
本発明における金属粒子には、ナノ粒子およびサブミクロ粒子が含まれる。本発明におけるナノ粒子は、少なくとも1つの次元において100nmより小さい粒子と定義される。ミクロ粒子は、3つ全ての次元においてサイズが1〜1000μmである粒子であると考えられる。サブミクロ粒子は、3つ全ての次元において100nmより大きく、かつ少なくとも1つの次元において1μmより小さい粒子であると定義される。ゾルまたはコロイドは、液体中のナノ粒子またはサブミクロ粒子の分散液である。
ナノスケールおよびサブミクロスケール金属粒子の使用分野および特性のための重要な基準には、粒子形態、平均粒子サイズ、粒子サイズ分布、分散液の安定性(コロイド化学の点から)、および粒子の加工特性が含まれる。
金属コロイドを、そのUV/Visスペクトルを用いて特定の特性に関して特徴付けることができる。例えば、これらは、振動外部電磁場に対する反応として伝導電子の集団振動に由来する、いわゆるプラズモンピークを示す。プラズモンピークの形状およびサイズを、Em+100/E比によって特徴付けることができる(ここで、Eはプラズモンピークの吸収最大値であり、Em+100は、最大吸収+100nmでのUV/Visスペクトルにおける金属ゾルの吸収値である)。銀ナノ粒子については、E500/E比を使用すること、即ち、500nmおよび最大ピークにおける吸収値の比をとることが、確立された慣行になっている。これは、400および420nmの間の最大吸収を、銀ナノ粒子に仮定することができるので妥当である。次いで、プラズモンピークの形状およびサイズを用いて、試料の粒子サイズおよび粒子サイズ分布についての結論を導くことができる。さらに、UV/Visスペクトルは、試料が凝集したときに変化する(プラズモンピークはその強さが低下し、広くなる)。
先行技術は、金属ナノ粒子の種々の製造方法を開示している。既知の原理は、液相における溶解金属イオンの直接の化学的還元である。この方法の多くの変法の目的は、コロイド化学の点で安定な、狭い粒子サイズ分布および規定された表面特性を有する金属ナノ粒子の分散液の製造である。様々な変形体が、反応物質、反応条件および反応処方の選択によって特徴付けられる。この原理による金属ナノ粒子の製造は、通常はバッチ法として行われる。しかし、後の濃縮工程の実施を必要とすることなく、1g/Lまたはそれ以上の金属粒子含量を有する分散液を製造することは、現在まで不可能であった。
ここで、「コロイド化学の点で安定な」という表現は、コロイド分散液またはコロイドそれ自体の特性が、適用前の通常の貯蔵時間中に有意に変化しないこと、例えば、コロイド粒子の有意の集合または凝集が起こらないことを意味する。
ナノスケール金属粒子の製造への1つの可能性あるさらなる経路は、ナノスケール金属酸化物粒子を合成し、これを次の工程で還元することである。
酸化銀ナノ粒子の合成および該粒子の金属銀への変換が、例えば、欧州特許出願公開EP1493780A1に議論されている。この文献は、皮膜形成に高温を必要とすることなく、金属銀と同等の高い導電性および優れた柔軟性を有する導電性染料を供することができる導電性組成物を開示している。
この導電性組成物は、粒状銀化合物およびバインダーを含有し、さらに所望により還元剤およびバインダーを含有する。酸化銀、炭酸銀、酢酸銀などを、粒状銀化合物として使用する。エチレングリコール、ジエチレングリコール、エチレングリコールジアセテートなどを、還元剤として使用する。微細粉末または熱硬化樹脂、例えば、多価フェノール化合物、フェノール樹脂、アルキド樹脂またはポリエステル樹脂、あるいは、熱可塑性樹脂、例えば、スチレン樹脂またはポリエチレンテレフタレート(平均粒子直径は20nm〜5μmである)を、バインダーとして使用する。
さらに、粒状銀化合物の平均粒子直径は、好ましくは0.01〜10μmである。
しかし、EP1493780A1は、銀ナノ粒子の濃厚分散液をどのようにして製造しうるかについては開示していない。その代わりに、粒状銀化合物を、バインダー中、150℃を超える温度で還元して、互いに融合した銀粒子にしている。
即ち、濃厚ナノスケール金属酸化物分散液の製造方法およびナノスケール金属粒子の製造における該分散液のさらなる使用は、現在まで開示されていない。従って、先行技術において、濃厚金属粒子ナノゾルを、例えば濃厚ナノスケール金属酸化物分散液から製造する方法の必要性がなお存在している。
本発明の目的は、先行技術において言及されている欠点の少なくとも1つを解消することである。より具体的には、本発明の目的は、金属粒子含量が1g/Lである金属粒子ゾルの製造方法を提供することである。
本発明の目的は、金属粒子含量が1g/Lである金属粒子ゾルの製造方法であって、
(a)金属塩溶液を、水酸化物イオンを含有する溶液と反応させる工程;および
(b)工程(a)から得られた溶液を、還元剤と反応させる工程;
を含み、工程(a)の溶液の少なくとも1つが分散助剤を含有する方法によって達成される。
特定の理論に縛られるものではないが、本発明の方法の工程(a)において、金属塩溶液中に存在する金属カチオンが、水酸化物イオンを含有する溶液の水酸化物イオンと反応し、金属酸化物、金属水酸化物、混合金属酸化物水酸化物および/またはこれらの水和物として、溶液から析出するものと仮定される。この過程は、ナノスケールおよびサブミクロスケール粒子の不均一析出と言うことができる。
本発明の方法の第2の工程(b)において、金属酸化物/水酸化物の粒子を含有する溶液を、還元剤と反応させる。この工程においては、固相で変換が起こる。
本発明の方法の区別される特徴は、ナノスケールおよびサブミクロスケール粒子の不均一析出が、保護コロイドとしても知られる分散助剤の存在下に起こることである。
本発明の方法は、先行技術を凌ぐいくつかの利点を供する。例えば、濃縮を必要とすることなく、高い固体濃度を有する金属ナノ粒子の分散液を製造することが可能になる。銀ナノ粒子の場合、例えば、1g/L〜15.0g/Lの固体含量を達成することができる。しかし、濃縮(本発明の方法によって製造される分散液もこれに適している)が選択されるべきときには、97.0g/Lまたはそれより高い固体含量を達成することができる。
金属ナノゾルの高い固体含量に加えて、さらなる利点は、狭い粒子サイズ分布を有する粒子を製造しうることである。例えば、UV/Visスペクトルが、0.01〜0.8、0.1〜0.35および0.15〜0.25のE500/E比を有する銀ナノゾルを製造することができる。
さらに、本発明に従って製造される金属ナノゾルは、所望による濃縮の場合に維持されるコロイド化学の点で高い安定性が顕著である。
本発明の方法は、金属粒子の粒子サイズ分布を不均一析出工程および還元工程の制御によって正確に調節して、狭い粒子サイズ分布を有するゾルを製造することを可能にする。
さらに、本発明の方法により、広いpH範囲、例えばpH2〜pH12のpH範囲にわたって安定な金属ナノゾルを供することが可能である。
本発明に従って製造される金属粒子ゾルまたは金属粒子は、ゾル中で凝集しないのが好ましい。本発明において、「凝集しない」とは、金属粒子ゾルのUV/Visスペクトルにおいて、プラズモンピークが、0.001〜0.8、好ましくは0.01〜0.75、より好ましくは0.02〜0.7のEm+100/E比を有することを意味する。銀粒子の場合には、同じ言及を、E500/E比に対して行うことができる。
本発明の方法のための適する溶媒は水である。しかし、例えば方法を0℃以下または100℃以上の温度で行うとき、あるいは、得られる生成物を、水の存在が望ましくないマトリックス中に導入するときには、他の溶媒も考えられる。例えば、極性-プロトン性の溶媒、例えばアルコールおよびアセトン、極性-非プロトン性の溶媒、例えばN,N-ジメチルホルムアミド(DMF)、または非極性の溶媒、例えばCH2Cl2を使用することができる。上記した溶媒および溶媒群の混合物も適している。
適切であれば、さらなる物質(例えば、低分子量添加剤、塩、外性イオン、界面活性剤および錯生成剤)を、反応物質溶液[工程(b)における還元剤の溶液、または工程(a)の後に得られる溶液をも意味すると解される]に添加することもできる。さらに、反応物質溶液を、例えば、酸素およびCO2を除去するために、反応前に脱ガスすることができる。同様に、反応物質溶液を、保護ガス下および/または暗中で取り扱うこともできる。
酸または塩基を、工程(a)の後に得られる溶液に添加して、所望のpHを確立することができる。これは、例えば、pHを酸性範囲に維持するのに好都合である。これは、後の工程(b)における粒子分布の単分散の改善を可能にする。
水酸化物イオン量:金属カチオン量のモル比として、0.5:1〜10:1、好ましくは0.7:1〜5:1、より好ましくは0.9:1〜2:1を選択するのが適切である。
方法の工程(a)を行う温度は、例えば、0℃〜100℃、好ましくは5℃〜50℃、より好ましくは10℃〜30℃の範囲内であってよい。
還元工程(b)において、過剰の還元剤当量として、1:1〜100:1、好ましくは2:1〜25:1、より好ましくは4:1〜5:1を選択するのが適切である。
方法の工程(b)を行う温度は、例えば、0℃〜100℃、好ましくは30℃〜95℃、より好ましくは55℃〜90℃の範囲内であってよい。
生成物の分散液(即ち、金属粒子分散液)中に溶解している付随の物質および/または塩を除去するために、および分散液を濃縮するために、通常の機械的液体除去法(例えば、高圧フィルターまたは遠心力場での濾過、重力場または遠心力場下での沈降)、抽出法、膜技術(透析)法および蒸留法を使用することができる。
また、生成物の分散液を、通常の方法[限外濾過、遠心、沈降(恐らくは凝集助剤または貧溶媒の添加後)、透析および蒸発濃縮]によって濃縮し、所望により洗浄することもできる。
洗浄工程によってまたは添加剤の添加によって、所望により、生成物分散液の性能特性およびコロイド化学の点での安定性をさらに最適化することができる。
分散助剤の使用の結果として、金属粒子ナノゾルおよびその酸化物前駆体相は、コロイド化学の点で高い安定性を有する。このことは、特に、本発明の方法によって製造したゾルのコロイド特性が、後に濃縮する場合であっても維持されることによって示される。さらに、溶媒を除去し、次いで、そのコロイド特性を失うことなく粒子を再分散することもできる。
分散助剤は、ポリマーを重量平均Mwとして表した場合に、100g/モル〜1,000,000g/モル、好ましくは1,000g/モル〜100,000g/モルの分子量を有することが意図される。
また、分散助剤の選択は、粒子の表面特性の調節をも可能にする。粒子表面に付着する分散助剤は、例えば、粒子に陽性または陰性の表面電荷を与えることができる。
本発明の1つの態様において、分散助剤は、アルコキシレート、アルキロールアミド、エステル、アミンオキシド、アルキルポリグルコシド、アルキルフェノール、アリールアルキルフェノール、水溶性ホモポリマー、ランダムコポリマー、ブロックコポリマー、グラフトポリマー、ポリエチレンオキシド、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールとポリ酢酸ビニルのコポリマー、ポリビニルピロリドン、セルロース、デンプン、ゼラチン、ゼラチン誘導体、アミノ酸ポリマー、ポリリジン、ポリアスパラギン酸、ポリアクリレート、ポリエチレンスルホネート、ポリスチレンスルホネート、ポリメタクリレート、芳香族スルホン酸とホルムアルデヒドの縮合生成物、ナフタレンスルホネート、リグノスルホネート、アクリルモノマーのコポリマー、ポリエチレンイミン、ポリビニルアミン、ポリアリルアミン、ポリ(2-ビニルピリジン)および/またはポリジアリルジメチルアンモニウムクロリドからなる群から選択される。
このような分散助剤は、第1に、金属ナノゾルの粒子サイズおよび粒子サイズ分布に影響を与えることができる。ある種の用途のためには、狭い粒子サイズ分布が存在していることが重要である。他の用途のためには、広いかまたは多様な粒子サイズ分布が存在しているのが有利である(粒子が、より緊密な充填をとりうるため)。これらの分散助剤のさらなる利点は、それが粒子表面に付着し、粒子に制御された特性を与えうることである。既に言及した陽性および陰性の表面電荷(これは、相互反発の結果としてコロイド安定性に寄与することもできる)に加えて、表面の親水性または疎水性および生体適合性にも言及しておくべきである。ナノ粒子の親水性および疎水性は、例えば、粒子を特定の媒体(例えばポリマー)中に分散させるときに重要になる。表面の生体適合性は、医療用途でのナノ粒子の使用を可能にする。
本発明のさらなる態様において、分散助剤は、少なくとも1つの反応物質溶液中に、0.1g/L〜100g/L、好ましくは1g/L〜60g/L、より好ましくは5g/L〜40g/Lの濃度で存在する。本発明の方法の工程(a)の両溶液が分散助剤を含んでいるときには、分散助剤が異なることおよび異なる濃度で存在することが可能である。
このような濃度範囲の選択は、第1に、粒子が溶液から沈殿するときに、所望の特性(例えば、安定性および再分散性)が維持される程度まで、分散助剤で覆われることを確実にする。第2に、分散助剤による粒子の過剰被覆が妨げられる。不必要な過剰の分散助剤は、還元剤と反応することもあり、望ましくない。さらに、過剰の分散助剤は、粒子のコロイド安定性にとって不利であり、さらなる加工を妨げる。この選択は、特に、製造技術の点で取扱いが容易な粘度を有する液体の加工を可能にする。
本発明のさらなる態様において、金属塩溶液は、鉄、ルテニウム、オスミウム、コバルト、ロジウム、イリジウム、ニッケル、パラジウム、白金、銅、銀、金、亜鉛および/またはカドミウムからなる群から選択されるイオンを含有する。これらの金属は、塩基性溶液から確実に酸化物/水酸化物として沈殿し、還元形態においては、大気中酸素による酸化に対して安定である。さらに、これらは、電流を容易に通し、所望の触媒特性を有する(その大きい表面積のゆえに、それをさらに高めることができる)。銀および金は、生体適合性でもある。特に、銀は抗微生物特性をも有する。
金属カチオンに対して適する対イオンは、例えば、硝酸塩、塩化物、臭化物、硫酸塩、炭酸塩、酢酸塩、テトラフルオロホウ酸塩またはテトラフェニルホウ酸塩である。
本発明のさらなる態様において、金属イオンは、金属塩溶液中に、0.001モル/L〜2モル/L、好ましくは0.01モル/L〜1モル/L、より好ましくは0.1モル/L〜0.5モル/Lの濃度で存在する。より低い濃度で達成されるナノゾルの固体含量は低すぎて、高コストの後処理工程が必要になるため、この濃度範囲が有利である。より高い濃度においては、酸化物/水酸化物粒子の沈殿が速すぎて進行し、これは、不均一な粒子形態の結果になるであろう。さらに、高濃度の結果として、粒子がさらに凝集するであろう。
本発明のさらなる態様において、水酸化物イオンを含有する溶液は、LiOH、NaOH、KOH、Mg(OH)2、Ca(OH)2、脂肪族アミン、芳香族アミン、アルカリ金属アミドおよび/またはアルコキシドからなる群から選択される塩基の反応によって得られる。このような塩基は、安価に得ることができ、本発明の方法からの溶液を後に廃水処理する場合に、廃棄が容易であるという利点を有する。
水酸化物イオンを含有する溶液中の水酸化物イオンの濃度は、0.001モル/L〜2モル/L、好ましくは0.01モル/L〜1モル/L、より好ましくは0.1モル/L〜0.5モル/Lの範囲内であるのが適切であろう。
本発明のさらなる態様において、還元剤は、ポリアルコール、アミノフェノール、アミノアルコール、アルデヒド、糖、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸およびその塩、トリエタノールアミン、ヒドロキノン、亜ジチオン酸ナトリウム、ヒドロキシメタンスルフィン酸、二亜硫酸ナトリウム、ホルムアミジンスルフィン酸、亜硫酸、ヒドラジン、ヒドロキシルアミン、エチレンジアミン、テトラメチルエチレンジアミン、ヒドロキシルアミンスルフェート、水素化ホウ素ナトリウム、ホルムアルデヒド、アルコール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール、イソブタノール、sec-ブタノール、エチレングリコール、エチレングリコールジアセテート、グリセロールおよび/またはジメチルアミノエタノールからなる群から選択される。
原則的に、金属酸化物/水酸化物粒子を、陽極および陰極を用いて電気化学経路によって還元しうることも考えられる。しかし、言及した還元剤は、さらに複雑な装置を必要とすることなく使用することができ、本発明の方法からの溶液を後に廃水処理する場合に、廃棄が容易であるので好ましい。
本発明の特定の態様において、少なくとも工程(a)および/または(b)を、連続操作モードで行う。連続操作モードに適するリアクターの種類は、例えば、連続撹拌タンクまたはそのカスケード、または流管およびミクロリアクターである。
本発明のさらなる態様において、少なくとも工程(a)および/または(b)を、ミクロリアクターにおいて行う。本発明における「ミクロリアクター」とは、小型化したリアクター、好ましくは連続リアクターを指し、これらは、他の名称の中で特に、「ミクロリアクター」、「ミニリアクター」、「ミクロミキサー」または「ミニミキサー」として知られる。その例は、TおよびYミキサー、ならびに、多くの異なる会社からのミクロミキサーである(例えば、Ehrfeld Mikrotechnik BTS GmbH、Institut fur Mikrotechnik Mainz GmbH、Siemens AG、CPC Cellular Process Chemistry Systems GmbH)。
湿式化学法および不均一析出法によるミクロ粒子およびナノ粒子の連続製造において、混合ユニットの使用が必要になるので、ミクロリアクターが有利である。使用する混合ユニットは、上記したミクロリアクターおよび分散ノズルまたはジェットリアクターであってよい。ジェットリアクターの例は、ミクロジェットリアクター(Synthesechemie GmbH)およびジェットディスパーサー(Bayer Technology Services GmbH)である。バッチ法と比較して、連続法は、実験室スケールから製造スケールへのスケールアップを、「規模拡大」方式に代えて「数増大」方式によって単純化するという利点を有する。
本発明の方法のさらなる利点は、容易に制御できる生成物特性のゆえに、ミクロリアクターにおける実施が、連続運転中に詰まることなく可能であることである。
不均一析出法を行って、金属酸化物/水酸化物粒子を、第1遅滞ゾーン、第2遅滞ゾーン、ミクロリアクター、第3遅滞ゾーンおよび圧力バルブを含む細管系においてミクロ法として製造するのが好ましい。特に好ましいのは、反応物質溶液(即ち、金属塩溶液および水酸化物イオンを含む溶液)を、ポンプまたは高圧ポンプ(例えばHPLCポンプ)により、系または細管系を通って一定流速でポンプ輸送することである。冷却器の下流の圧力バルブを用いて液体を減圧し、それを排出細管を通って生成物容器に集める。
ミクロリアクターは、0.01秒〜10秒、好ましくは0.05秒〜5秒、より好ましくは0.1秒〜0.5秒の混合時間を有するミキサーであるのが適切である。
適する遅滞ゾーンは、0.05mm〜20mm、好ましくは0.1mm〜10mm、より好ましくは0.5mm〜5mmの直径を有する細管である。
遅滞ゾーンの長さは、0.05m〜10m、好ましくは0.08m〜5m、より好ましくは0.1m〜0.5mであるのが適切である。
系中の反応混合物の温度は、0℃〜100℃、好ましくは5℃〜50℃、より好ましくは3℃〜30℃であるのが適切である。
ミクロリアクターユニットあたりの反応物質流の流速は、0.05ml/分〜5000ml/分、好ましくは0.1ml/分〜250ml/分、より好ましくは1ml/分〜100ml/分であるのが適切である。
さらに本発明は、本発明の方法によって製造しうる金属粒子に関する。これらの金属粒子は、例えば、その粒子サイズについては、d50値が0.01μm〜0.5μm、好ましくは0.02μm〜0.4μm、より好ましくは0.03μm〜0.3μmであってよい。UV/Visスペクトルにおいて測定したプラズモンピークの形状、Em+100/Eは、0.01〜0.8、好ましくは0.1〜0.35、より好ましくは0.15〜0.25の値であってよい。銀粒子の場合、同じ言及をE500/E比に対して行うことができる。
同様に、本発明は、触媒、被覆材料、機能層、透明導電層、冶金製品、電子製品、電子セラミック、光学材料、バイオラベル、インクジェット印刷およびスクリーン印刷のためのインク、導電性微細構造、偽造立証マーキングのための材料、ポリマー複合材料、抗微生物材料および/または活性成分配合物を製造するための、本発明の方法によって製造した金属粒子の使用に関する。
図1は、実施例2の銀ナノゾルのUV/Visスペクトルを示す。吸光度を、波長λに対して規格化吸光度 Eλ/Emaxとしてプロットした。E500/E=0.22の顕著なプラズモンピークが認められる。最大ピークは412nmに現れた。
本発明を、以下の実施例1〜11によりさらに詳しく説明する。
粒子の特性化のために、粒子サイズ、粒子サイズ分布および粒子形態を、透過電子顕微鏡法(TEM、Philips CM 20)、動的光散乱(流体力学粒子サイズ、Brookhaven BIC-90 Plus)およびUV/Vis分光法(Hewlett Packard Diode Array Spectrophotometer 8452 A)によって特徴付けた。UV/Vis分光法において、結果を、波長の関数として規格化吸光度で示す。波長λにおける規格化吸光度が、Eλ/Emaxに対応する。
実施例1:バッチ法におけるAg2O核の製造
反応物質1として硝酸銀の54mモル溶液(9.17g/LのAgNO3)および反応物質2として10g/Lの分散助剤濃度を有するNaOHの54mモル溶液(2.14g/L)を調製した。使用した溶媒は、脱塩水(Milli-Qplus、QPAK2、Millipore Corporationで調製)であった。使用した分散助剤は、PVP K15 ポリビニルピロリドン(Fluka Chemie GmbH)であった。最初に、ガラスビーカーに室温で反応物質1(250ml)を入れた。連続的に撹拌しながら、反応物質2(250ml)を、反応溶液に10秒間で均一に計量投入した。従って、反応物質混合物中の塩基の銀塩に対する当量比は1.0である。次いで、この混合物を、さらに10分間撹拌した。これにより、コロイド化学の点で安定な灰-黒色のAg2Oナノゾルが得られた。
実施例2:バッチ法におけるAg2O核から金属銀粒子への還元
実施例1で製造したAg2Oナノゾル(500ml)を、連続的に撹拌しながら室温で、2.33モル水性ホルムアルデヒド溶液(70g/L)(25ml)と混合し、60℃で30分間保存し、冷却した。これにより、金属銀ナノ粒子を含むコロイド化学の点で安定なゾルが得られた。次いで、粒子を、遠心(30,000rpmで60分間、Avanti J 30i、Rotor JA 30.50、Beckman Coulter GmbH)によって単離し、超音波(Branson Digital Sonifier)を導入することによって脱塩水中に再分散した。コロイド化学の点で安定であり、固体含量0.92重量%およびpH7.4を有するAgナノゾルが得られた。
電子顕微鏡法による粒子サイズの検査は、10〜50nmの直径を有する粒子を示した。
動的光散乱による粒子サイズの検査は、46nmの有効流体力学直径を有する結晶性Ag粒子を示した。
銀ナノゾルをUV/Vis分光法により検査した。このスペクトルを図1に示す。この検査は、E500/E=0.22の顕著な比較的狭いプラズモンピークを示した。最大ピークは412nmに現れた。
実施例3:実施例1および2と同様のAg2O核から銀ナノ粒子への製造および還元
反応物質1として硝酸銀の300mモル水溶液(51.0g/LのAgNO3)および反応物質2として40g/Lの分散助剤濃度を有するNaOHの300mモル水溶液(12.0g/L)を調製した。使用した分散助剤は、PVP K15 ポリビニルピロリドン(Fluka Chemie GmbH)であった。実施例2と同様の粒子の洗浄法(遠心および脱塩水中への再分散による)を1回行った。
1回洗浄した銀ゾルを、UV/Vis分光法により調べた。この検査は、E500/E=0.22の顕著な比較的狭いプラズモンピークを示した。最大ピークは400nmに現れた。
次いで、実施例2と同様に、銀ゾルをさらに2回洗浄した。コロイド化学の点で安定であり、固体含量9.7重量%を有するAgナノゾルが得られた。
動的光散乱によるこのナノゾルの粒子サイズ検査は、78nmの有効流体力学直径を有する粒子を示した。
UV/Vis検査は、E500/E=0.09の顕著な比較的狭いプラズモンピークを示した。最大ピークは400nmに現れた。
実施例4:実施例1および2と同様のAg2O核から銀ナノ粒子への製造および還元
反応物質1として硝酸銀の54mモル水溶液(9.17g/LのAgNO3)および反応物質2として10g/Lの分散助剤濃度を有するNaOHの54mモル水溶液(2.14g/L)を調製した。使用した分散助剤は、PVP K90 ポリビニルピロリドン(Fluka Chemie GmbH)であった。実施例1および2と同様に、コロイド化学の点で安定であり、固体含量1.5重量%を有するAgナノゾルが得られた。
動的光散乱による粒子サイズの検査は、135nmの有効流体力学直径を有する粒子を示した。
銀ナノゾルをUV/Vis分光法により検査した。この検査は、E500/E=0.24の顕著な比較的狭いプラズモンピークを示した。最大ピークは422nmに現れた。
実施例5:実施例1および2と同様のAg2O核から銀ナノ粒子への製造および還元
反応物質1として硝酸銀の54mモル水溶液(9.17g/LのAgNO3)および反応物質2として10g/Lの分散助剤濃度を有するNaOHの54mモル水溶液(2.14g/L)を調製した。使用した分散助剤は、Baypure DS 100 solid(Lanxess)であった。実施例1と同様に、コロイド化学の点で安定であり、固体含量0.9重量%を有するAgナノゾルが得られた。
動的光散乱による粒子サイズの検査は、62nmの有効流体力学直径を有する粒子を示した。
UV/Vis検査は、E500/E=0.67の顕著な比較的狭いプラズモンピークを示した。最大ピークは420nmに現れた。
実施例6:実施例1および2と同様のAg2O核から銀ナノ粒子への製造および還元
反応物質1として硝酸銀の54mモル水溶液(9.17g/LのAgNO3)および反応物質2として10g/Lの分散助剤濃度を有するNaOHの54mモル水溶液(2.14g/L)を調製した。使用した分散助剤は、Tamol NH 7519(BASF AG)であった。実施例1と同様に、コロイド化学の点で安定であり、固体含量1.2重量%を有するAgナノゾルが得られた。
動的光散乱による粒子サイズの検査は、65nmの有効流体力学直径を有する粒子を示した。
UV/Vis検査は、E500/E=0.67の顕著な比較的狭いプラズモンピークを示した。最大ピークは420nmに現れた。
実施例7:実施例1および2と同様のAg2O核から銀ナノ粒子への製造および還元
反応物質1として硝酸銀の54mモル水溶液(9.17g/LのAgNO3)および反応物質2として10g/Lの分散助剤濃度を有するNaOHの54mモル水溶液(2.14g/L)を調製した。使用した分散助剤は、PVP K15 ポリビニルピロリドン(Fluka Chemie GmbH)であった。実施例1と同様に、Ag2O核を製造した。
連続的に撹拌しながら、Ag2Oナノゾル(500ml)を、室温で5.43モル水性グリセロール溶液(500g/L)(25ml)と混合し、60℃で30分間保存し、冷却した。これにより、コロイド化学の点で安定であり、固体含量0.7重量%を有するAgナノゾルが得られた。
動的光散乱による粒子サイズの検査は、78nmの有効流体力学直径を有する粒子を示した。
銀ナノゾルをUV/Vis分光法により検査した。この検査は、E500/E=0.35の顕著なプラズモンピークを示した。最大ピークは402nmに現れた。
実施例8:ミクロリアクターにおけるAg2O核の連続製造
供給細管、即ち、第1遅滞ゾーンおよび第2遅滞ゾーン(ミキサーに至る)ならびに第3遅滞ゾーン(ミキサーの下流)は、内径2.25mmの細管からなる。第1、第2および第3遅滞ゾーンは、それぞれ長さ30cmである。使用したミキサーは、多薄板ミキサー(くし型ミキサー、Ehrfeld Mikrotechnik BTS GmbH)であった。第1、第2および第3遅滞ゾーンならびにミキサーの温度を、10℃の水浴に浸漬することによって制御した。
反応物質1として硝酸銀の54mモル溶液(9.17g/LのAgNO3)および反応物質2として10g/Lの分散助剤濃度を有するNaOHの54mモル溶液(2.14g/L)を調製した。使用した溶媒は、脱塩水(Milli-Qplus、QPAK2、Millipore Corporationで調製)であった。使用した分散助剤は、PVP K15 ポリビニルピロリドン(Fluka Chemie GmbH)であった。
圧力センサーを備えた高圧HPLCポンプ(Shimadzu LC-7 A)を用いて、両反応物質を反応物質容器から、室温でそれぞれ3ml/分の一定流速で系中にポンプ輸送した。系中の圧力を、圧力バルブ(R3A リリーフバルブ、Nupro Company)の調節によって20バールに調整した。
これにより、コロイド化学の点で安定であり、有意に沈降しない灰-黒色のAg2Oナノゾルが得られた。
実施例9:実施例8のAg2O核から金属銀ナノ粒子への還元
連続的に撹拌しながら、実施例8で製造したAg2Oナノゾル(200ml)を、室温で2.33モル水性ホルムアルデヒド溶液(70g/L)(50ml)と混合し、60℃で30分間保存し、冷却した。これにより、金属銀ナノ粒子を含むゾルが得られ、これを、脱塩水に対して透析(ZelluTrans Roth 透析管 25.0 V、Carl Roth GmbH & Co.)することによって調製した。コロイド化学の点で安定であり、固体含量が0.21重量%であり、導電性が5μS/cm未満であるAgナノゾルが得られた。
電子顕微鏡法による粒子サイズの検査は、直径が10nm以下の結晶性Ag粒子を示した。
銀ナノゾルをUV/Vis分光法により検査した。この検査は、E500/E=0.05の顕著なプラズモンピークを示した。最大ピークは406nmに現れた。
実施例10:バッチ法におけるFe(II)SO4の存在下でのAg2O核から金属銀粒子への還元
実施例1で製造したAg2Oナノゾル(500ml)を、連続的に撹拌しながら、Fe(II)SO4の1.0mモル水性および酸素不含溶液(50ml)と、次いで2.33モル水性ホルムアルデヒド溶液(70g/L)(25ml)と混合し、60℃で30分間保存し、冷却した。これにより、金属銀ナノ粒子を含むコロイド化学の点で安定なゾルが得られた。実施例2と同様の粒子の洗浄法(遠心および脱塩水中への再分散による)を3回行った。コロイド化学の点で安定であり、pH7.7を有するAgナノゾルが得られた。
電子顕微鏡法による粒子サイズの検査は、実施例2のFe(II)SO4を含まない試料と比較して微細分画が有意に減少した15〜60nmの直径を有する粒子を示した。
電子顕微鏡法による粒子サイズの検査は、84nmの有効流体力学直径を有する結晶性Ag粒子を示した。
銀ナノゾルをUV/Vis分光法により検査した。この検査は、E500/E=0.35の顕著なプラズモンピークを示した。最大ピークは414nmに現れた。
実施例11:バッチ法におけるpH3でのAg2O核から金属銀ナノ粒子への還元
実施例1で製造したAg2Oナノゾル(500ml)を、連続的に撹拌しながら、0.1モル硝酸溶液でpH3.0に調整した。次いで、このゾルを、連続的に撹拌しながら、2.33モル水性ホルムアルデヒド溶液(70g/L)(25ml)と混合し、60℃で30分間保存し、冷却した。これにより、金属銀ナノ粒子を含むコロイド化学の点で安定なゾルが得られた。実施例2と同様の粒子の洗浄法(遠心および脱塩水中への再分散による)を1回行った。コロイド化学の点で安定であり、pH4.1を有するAgナノゾルが得られた。
電子顕微鏡法による粒子サイズの検査は、15〜30nmの直径を有する結晶性Ag粒子を示した。
動的光散乱による粒子サイズの検査は、34nmの有効流体力学直径を有する粒子を示した。
銀ナノゾルをUV/Vis分光法により検査した。この検査は、E500/E=0.12の顕著なプラズモンピークを示した。最大ピークは414nmに現れた。
実施例12:実施例1および2と同様のAg2O核から銀ナノ粒子への連続的な製造および還元
Ag粒子を、図2に図示する方法によって連続的に製造した。
図2は、本方法を連続的に行うための装置を模式的に示すものであるが、これに限定はされない。
図2の符号は次の通りである:
1.遅滞ゾーン
2.遅滞ゾーン
3.ミキサー(酸化銀の析出)
4.遅滞ゾーン
5.遅滞ゾーン
6.ミキサー(酸化銀から銀への還元)
7.遅滞ゾーン
8.圧力バルブ
9.出口細管
10.生成物容器
供給細管、即ち遅滞ゾーン(1)および(2)[これらはミキサー(3)に至る]ならびに供給細管、即ち遅滞ゾーン(4)および(5)[これらはミキサー(6)に至る]、遅滞ゾーン(7)は、内径2.25mmの細管からなる。遅滞ゾーン(1)、(2)、(4)および(5)は、それぞれ長さ30cmである。析出および還元の両段階に使用したミキサーは、多薄板ミキサー(くし型ミキサー、Ehrfeld Mikrotechnik BTS GmbH)であった。遅滞ゾーン(1、2、4、5および7)ならびにミキサー(3)および(6)の温度を、10℃の水浴に(3)および(6)を浸漬することによって制御した。
反応物質1として硝酸銀の54mモル溶液(9.17g/LのAgNO3)および反応物質2として10g/Lの分散助剤濃度を有するNaOHの54mモル溶液(2.14g/L)を調製した。反応物質3は、1350mモルのホルムアルデヒド溶液(40.5g/L)からなっていた。使用した溶媒は、脱塩水(Milli-Qplus、QPAK2、Millipore Corporationで調製)であった。使用した分散助剤は、PVP K15 ポリビニルピロリドン(Fluka Chemie GmbH)であった。
圧力センサーを備えた高圧HPLCポンプ(Shimadzu LC-7 A)を用いて、両反応物質を反応物質容器から、室温でそれぞれ3ml/分の一定流速で系中にポンプ輸送した。系中の圧力を、圧力バルブ(R3A リリーフバルブ、Nupro Company)の調節によって20バールに調整した。
これにより、コロイド化学の点で安定であり、有意に沈降しない褐色のAgナノゾルが得られた。
本発明の好ましい態様は、以下を包含する。
〔1〕 金属粒子含量が≧1g/Lである金属粒子ゾルの製造方法であって、
(a)金属塩溶液を、水酸化物イオンを含有する溶液と反応させる工程;および
(b)工程(a)から得られた溶液を、還元剤と反応させる工程;
を含み、工程(a)の溶液の少なくとも1つが分散助剤を含有することを特徴とする方法。
〔2〕 分散助剤が、アルコキシレート、アルキロールアミド、エステル、アミンオキシド、アルキルポリグルコシド、アルキルフェノール、アリールアルキルフェノール、水溶性ホモポリマー、ランダムコポリマー、ブロックコポリマー、グラフトポリマー、ポリエチレンオキシド、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールとポリ酢酸ビニルのコポリマー、ポリビニルピロリドン、セルロース、デンプン、ゼラチン、ゼラチン誘導体、アミノ酸ポリマー、ポリリジン、ポリアスパラギン酸、ポリアクリレート、ポリエチレンスルホネート、ポリスチレンスルホネート、ポリメタクリレート、芳香族スルホン酸とホルムアルデヒドの縮合生成物、ナフタレンスルホネート、リグノスルホネート、アクリルモノマーのコポリマー、ポリエチレンイミン、ポリビニルアミン、ポリアリルアミン、ポリ(2-ビニルピリジン)および/またはポリジアリルジメチルアンモニウムクロリドからなる群から選択される〔1〕に記載の方法。
〔3〕 分散助剤が、少なくとも1つの反応物質溶液中に、≧0.1g/L〜≦100g/L、好ましくは≧1g/L〜≦60g/L、より好ましくは≧5g/L〜≦40g/Lの濃度で存在する〔1〕または〔2〕に記載の方法。
〔4〕 金属塩溶液が、鉄、ルテニウム、オスミウム、コバルト、ロジウム、イリジウム、ニッケル、パラジウム、白金、銅、銀、金、亜鉛および/またはカドミウムからなる群から選択されるイオンを含有する〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の方法。
〔5〕 金属イオンが、金属塩溶液中に、≧0.001モル/L〜≦2モル/L、好ましくは≧0.01モル/L〜≦1モル/L、より好ましくは≧0.1モル/L〜≦0.5モル/Lの濃度で存在する〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の方法。
〔6〕 水酸化物イオンを含有する溶液が、LiOH、NaOH、KOH、Mg(OH) 2 、Ca(OH) 2 、脂肪族アミン、芳香族アミン、アルカリ金属アミドおよび/またはアルコキシドからなる群から選択される塩基の反応によって得られる〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の方法。
〔7〕 還元剤が、ポリアルコール、アミノフェノール、アミノアルコール、アルデヒド、糖、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸およびその塩、トリエタノールアミン、ヒドロキノン、亜ジチオン酸ナトリウム、ヒドロキシメタンスルフィン酸、二亜硫酸ナトリウム、ホルムアミジンスルフィン酸、亜硫酸、ヒドラジン、ヒドロキシルアミン、エチレンジアミン、テトラメチルエチレンジアミン、ヒドロキシルアミンスルフェート、水素化ホウ素ナトリウム、ホルムアルデヒド、アルコール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール、イソブタノール、sec-ブタノール、エチレングリコール、エチレングリコールジアセテート、グリセロールおよび/またはジメチルアミノエタノールからなる群から選択される〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載の方法。
〔8〕 少なくとも工程(a)および/または(b)をミクロリアクター中で行う〔1〕〜〔7〕のいずれかに記載の方法。
〔9〕 少なくとも工程(a)および/または(b)を連続操作モードで行う〔1〕〜〔8〕のいずれかに記載の方法。
〔10〕 〔1〕〜〔9〕のいずれかに記載の方法によって製造された金属粒子。
〔11〕 粒子サイズd 50 値が≧0.01〜≦0.5μmであることを特徴とする〔10〕に記載の金属粒子。
〔12〕 触媒、被覆材料、機能層、透明導電層、冶金製品、電子製品、電子セラミック、光学材料、バイオラベル、インクジェット印刷およびスクリーン印刷のためのインク、導電性微細構造、偽造立証マーキングのための材料、ポリマー複合材料、抗微生物材料および/または活性成分配合物を製造するための、〔11〕に記載の金属粒子の使用。
実施例2の銀ナノゾルのUV/Visスペクトルである。 本方法を連続的に行うための装置の模式図である。
符号の説明
1 遅滞ゾーン
2 遅滞ゾーン
3 ミキサー(酸化銀の析出)
4 遅滞ゾーン
5 遅滞ゾーン
6 ミキサー(酸化銀から銀への還元)
7 遅滞ゾーン
8 圧力バルブ
9 出口細管
10 生成物容器

Claims (2)

  1. 金属粒子含量が1g/L以上である金属粒子ゾルの製造方法であって、
    (a)ミクロリアクター中で、連続的に、金属塩溶液を、水酸化物イオンを含有する溶液と反応させる工程;および
    (b) ミクロリアクター中で、連続的に、工程(a)から得られた溶液を、還元剤と反応させる工程;
    を含み、工程(a)の溶液の少なくとも1つが分散助剤を含有し、製造された金属粒子は、0.01μm以上0.5μm以下の粒子サイズd 50 値を有する、方法。
  2. 請求項1に記載の金属粒子ゾルの製造方法であって、製造された金属粒子は、触媒、被覆材料、透明導電層、冶金製品、電子製品、電子セラミック、光学材料、インクジェット印刷およびスクリーン印刷のためのインク、導電性微細構造、偽造立証マーキングのための材料、ポリマー複合材料および/または抗微生物材料を製造するための金属粒子である、方法。
JP2009505755A 2006-04-15 2007-04-12 金属粒子の製造方法、該方法によって製造された金属粒子およびその使用 Active JP5427602B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102006017696A DE102006017696A1 (de) 2006-04-15 2006-04-15 Verfahren zur Herstellung von Metallpartikeln, hieraus hergestellte Metallpartikel und deren Verwendung
DE102006017696.0 2006-04-15
PCT/EP2007/003258 WO2007118669A1 (de) 2006-04-15 2007-04-12 Verfahren zur herstellung von metallpartikeln, hieraus hergestellte metallpartikel und deren verwendung

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2009533558A JP2009533558A (ja) 2009-09-17
JP2009533558A5 JP2009533558A5 (ja) 2010-05-27
JP5427602B2 true JP5427602B2 (ja) 2014-02-26

Family

ID=38222224

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009505755A Active JP5427602B2 (ja) 2006-04-15 2007-04-12 金属粒子の製造方法、該方法によって製造された金属粒子およびその使用

Country Status (8)

Country Link
US (1) US8133932B2 (ja)
EP (1) EP2010314A1 (ja)
JP (1) JP5427602B2 (ja)
KR (1) KR101085653B1 (ja)
CN (1) CN101421032B (ja)
CA (1) CA2649005C (ja)
DE (1) DE102006017696A1 (ja)
WO (1) WO2007118669A1 (ja)

Families Citing this family (81)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009006318A1 (en) 2007-06-29 2009-01-08 Artificial Muscle, Inc. Electroactive polymer transducers for sensory feedback applications
GB0724870D0 (en) * 2007-12-21 2008-01-30 Univ Lincoln The Preparation of metal colloids
US20110020170A1 (en) * 2008-03-19 2011-01-27 Basf Se Metal nanoparticles stabilized with derivatized polyethyleneimines or polyvinylamines
EP2108382A1 (de) 2008-04-08 2009-10-14 Bayer MaterialScience AG Silberhaltige Polyurethanharnstofflösung
EP2108386A1 (de) 2008-04-08 2009-10-14 Bayer MaterialScience AG Medizinische Geräte mit einer antimikrobiellen Polyurethanharnstoffbeschichtung
EP2108383A1 (de) 2008-04-08 2009-10-14 Bayer MaterialScience AG Medizinische Geräte mit einer antibakteriellen Polyurethanharnstoffbeschichtung
EP2108387A1 (de) 2008-04-08 2009-10-14 Bayer MaterialScience AG Wässrige silberhaltige nichtionische Polyurethandispersionen
DE102008023882A1 (de) 2008-05-16 2009-11-19 Bayer Materialscience Ag Druckbare Zusammensetzung auf Basis von Silberpartikeln zur Erzeugung elektrisch leitfähiger Beschichtungen
US10370789B2 (en) * 2008-06-30 2019-08-06 Bar Ilan University Sonochemical coating of textiles with metal oxide nanoparticles for antimicrobial fabrics
EP2239793A1 (de) 2009-04-11 2010-10-13 Bayer MaterialScience AG Elektrisch schaltbarer Polymerfilmaufbau und dessen Verwendung
KR100936281B1 (ko) 2009-08-25 2010-01-13 한국지질자원연구원 ZnO 나노입자의 제조방법 및 이를 이용한 ZnO 나노유체의 제조방법
JP5537873B2 (ja) * 2009-09-02 2014-07-02 国立大学法人北海道大学 銅微粒子の製造方法
JP5368925B2 (ja) * 2009-09-25 2013-12-18 三菱製紙株式会社 銀超微粒子の製造方法
US20110256383A1 (en) * 2010-04-01 2011-10-20 Bayer Materialscience Ag Polymer material comprising a polymer and silver nanoparticles dispersed herein
US7935173B1 (en) 2010-07-23 2011-05-03 Metals Recovery Technology Inc. Process for recovery of precious metals
TWI560893B (en) 2010-09-14 2016-12-01 Quantum Materials Corp Multistage surface modification procedure of semiconducting nanoparticles for use in hybrid solar cells and printable electronics
EP2444148A1 (de) * 2010-10-25 2012-04-25 Bayer Material Science AG Metallpartikelsol mit dotierten Silbernanopartikeln
GB2486190A (en) * 2010-12-06 2012-06-13 P V Nano Cell Ltd Concentrated dispersion of nanometric silver particles
ES2453217T3 (es) 2010-12-21 2014-04-04 Agfa-Gevaert Dispersión que contiene nanopartículas metálicas, de óxido de metal o de precursor de metal
WO2012118916A2 (en) 2011-03-01 2012-09-07 Bayer Materialscience Ag Automated manufacturing processes for producing deformable polymer devices and films
WO2012129357A2 (en) 2011-03-22 2012-09-27 Bayer Materialscience Ag Electroactive polymer actuator lenticular system
US9714472B2 (en) 2011-09-23 2017-07-25 Covestro Deutschland Ag Gas diffusion electrodes and process for production thereof
JP5900846B2 (ja) * 2011-11-18 2016-04-06 国立研究開発法人産業技術総合研究所 ナノインク塗布装置
CN102515560B (zh) * 2011-12-13 2014-05-28 江苏大学 一种制备石墨烯/Ag复合导电薄膜的方法
CN102513544B (zh) * 2011-12-13 2014-04-09 江苏大学 一种制备纳米银溶胶的方法
ES2485308T3 (es) 2011-12-21 2014-08-13 Agfa-Gevaert Dispersión que contiene nanopartículas metálicas, de óxido de metal o de precursor de metal, un dispersante polimérico y un aditivo de sinterización
ES2496440T3 (es) 2011-12-21 2014-09-19 Agfa-Gevaert Dispersión que contiene nanopartículas metálicas, de óxido de metal o de precursor de metal, un dispersante polimérico y un agente térmicamente escindible
CN102554256A (zh) * 2011-12-30 2012-07-11 宁波大学 一种钴纳米颗粒的制备方法
EP2610366A3 (en) * 2011-12-31 2014-07-30 Rohm and Haas Electronic Materials LLC Plating catalyst and method
EP2610365B1 (en) * 2011-12-31 2020-02-26 Rohm and Haas Electronic Materials LLC Electroless plating method
EP2828901B1 (en) 2012-03-21 2017-01-04 Parker Hannifin Corporation Roll-to-roll manufacturing processes for producing self-healing electroactive polymer devices
EP2671927B1 (en) 2012-06-05 2021-06-02 Agfa-Gevaert Nv A metallic nanoparticle dispersion
KR20150031285A (ko) 2012-06-18 2015-03-23 바이엘 인텔렉쳐 프로퍼티 게엠베하 연신 공정을 위한 연신 프레임
US9590193B2 (en) 2012-10-24 2017-03-07 Parker-Hannifin Corporation Polymer diode
US10184025B2 (en) * 2013-01-25 2019-01-22 Imra America, Inc. Methods for preparing aqueous suspension of precious metal nanoparticles
EP2781562B1 (en) 2013-03-20 2016-01-20 Agfa-Gevaert A method to prepare a metallic nanoparticle dispersion
EP2821164A1 (en) 2013-07-04 2015-01-07 Agfa-Gevaert A metallic nanoparticle dispersion
CN105339113B (zh) 2013-07-04 2018-09-18 爱克发-格法特公司 金属纳米颗粒分散体
KR20160015273A (ko) 2013-07-04 2016-02-12 아그파-게바에르트 엔.브이. 전도성 금속 층 또는 패턴의 제조 방법
CN103341641A (zh) * 2013-07-24 2013-10-09 厦门大学 CoSb3热电纳米粉体材料的制备方法
DE102013108664A1 (de) 2013-08-09 2015-02-12 Leibniz-Institut Für Neue Materialien Gemeinnützige Gmbh Oberflächenmodifizierte Metallkolloide und ihre Herstellung
ES2819077T3 (es) 2013-08-09 2021-04-14 Leibniz Institut Fuer Neue Mat Gemeinnuetzige Gmbh Formación de coloides metálicos modificados en superficie
CN103752846A (zh) * 2014-01-17 2014-04-30 昆明理工大学 一种微通道连续快速制备纳米铜的方法
US11039621B2 (en) 2014-02-19 2021-06-22 Corning Incorporated Antimicrobial glass compositions, glasses and polymeric articles incorporating the same
US11039620B2 (en) 2014-02-19 2021-06-22 Corning Incorporated Antimicrobial glass compositions, glasses and polymeric articles incorporating the same
US9622483B2 (en) 2014-02-19 2017-04-18 Corning Incorporated Antimicrobial glass compositions, glasses and polymeric articles incorporating the same
JP2014129609A (ja) * 2014-03-07 2014-07-10 Hokkaido Univ 銅微粒子の製造方法
CN104028745A (zh) * 2014-06-11 2014-09-10 浙江大学 一种利用丝素蛋白调控金纳米颗粒自组装的方法
KR20160053352A (ko) 2014-11-03 2016-05-13 경희대학교 산학협력단 다기능성 고분자와 환원제를 이용한 금속나노입자의 제조방법
EP3037161B1 (en) 2014-12-22 2021-05-26 Agfa-Gevaert Nv A metallic nanoparticle dispersion
US9519219B2 (en) 2015-03-18 2016-12-13 Eastman Kodak Company Silver-containing compositions containing reactive polymers
US10745570B2 (en) 2015-05-18 2020-08-18 Eastman Rodack Company Copper-containing articles
US9963614B2 (en) 2015-05-18 2018-05-08 Eastman Kodak Company Copper-containing articles and methods for providing same
EP3099146B1 (en) 2015-05-27 2020-11-04 Agfa-Gevaert Method of preparing a silver layer or pattern comprising a step of applying a silver nanoparticle dispersion
EP3099145B1 (en) 2015-05-27 2020-11-18 Agfa-Gevaert Method of preparing a silver layer or pattern comprising a step of applying a silver nanoparticle dispersion
JP6074777B2 (ja) * 2015-07-06 2017-02-08 国立研究開発法人産業技術総合研究所 ナノインク塗布装置
US9731513B2 (en) 2015-09-17 2017-08-15 Eastman Kodak Company Methods for using ink jettable, UV-curable compositions
US10040957B2 (en) 2015-09-17 2018-08-07 Eastman Kodak Company Ink jettable, UV-curable compositions
US9676950B2 (en) 2015-09-17 2017-06-13 Eastman Kodak Company Articles prepared using ink jettable, UV-curable compositions
US10116000B1 (en) * 2015-10-20 2018-10-30 New Jersey Institute Of Technology Fabrication of flexible conductive items and batteries using modified inks
CN108348884A (zh) 2015-10-30 2018-07-31 科莱恩国际有限公司 具有提高的稳定性的金属分散体
CZ2016233A3 (cs) * 2016-04-22 2017-09-20 Univerzita Tomáše Bati ve Zlíně Způsob syntézy nanokompozitu obsahujícího magnetické nanočástice na bázi oxidu železitého a polyelektrolyt tvořený ligninsulfonovou kyselinou nebo jejími solemi
EP3287499B1 (en) 2016-08-26 2021-04-07 Agfa-Gevaert Nv A metallic nanoparticle dispersion
US9975110B1 (en) 2016-11-23 2018-05-22 Honda Motor Co., Ltd. Method for producing metal catalyst nanoparticles
EP3385342B1 (en) * 2017-04-03 2020-03-25 Nano and Advanced Materials Institute Limited Water-based conductive ink for rapid prototype in writable electronics
CN107880866B (zh) * 2017-05-23 2021-03-23 西南石油大学 一种稠油原位催化改质金属纳米晶降粘剂及其制备方法
DE102017121595A1 (de) * 2017-09-18 2019-03-21 Aktiengesellschaft der Dillinger Hüttenwerke Verfahren zur Analyse von Partikeln in Stahl, insbesondere von Ausscheidungen oder/und Einschlüssen
CN107745133B (zh) * 2017-10-07 2020-05-29 江西省科学院能源研究所 一种纳米铜的低成本绿色制备方法
CN108529693A (zh) * 2018-04-03 2018-09-14 岭南师范学院 一种肽功能化纳米钯及其制备方法
CN108500292B (zh) * 2018-04-08 2021-03-23 合肥学院 一种链状金属镍纳米粉体的制备方法
US20210253887A1 (en) 2018-05-08 2021-08-19 Agfa-Gevaert Nv Conductive inks
CN109202096B (zh) * 2018-09-27 2021-09-10 安徽建筑大学 一种零价铁陶粒及其制备方法
CN111889136B (zh) * 2019-05-05 2022-02-01 中国科学院青岛生物能源与过程研究所 一种制备负载有第一元金属和第二元金属的催化剂载体的方法
EP4066968A4 (en) * 2019-11-28 2023-08-02 M. Technique Co., Ltd. PROCESS FOR PRODUCTION OF FINE SILVER PARTICLES
CN114425444B (zh) * 2020-10-14 2024-01-26 中国石油化工股份有限公司 乙烯法合成醋酸乙烯催化剂及其制备方法
CN111922359B (zh) * 2020-10-19 2021-01-05 西安宏星电子浆料科技股份有限公司 一种纯净银纳米线的制备方法
DE102020134302A1 (de) 2020-12-18 2022-06-23 IRCCS Ospedale Specializzato in Gastroenterologia "Saverio de Bellis" Molekularer Sensor
CN113263186B (zh) * 2021-05-24 2023-05-19 北京理工大学珠海学院 一种纳米铜线及制备方法
CN113560562B (zh) * 2021-06-17 2022-06-14 佛山华智新材料有限公司 纳米银颗粒及其制备方法、纳米银浆与焊接接头
EP4163343A1 (en) 2021-10-05 2023-04-12 Agfa-Gevaert Nv Conductive inks
CN114406278A (zh) * 2021-12-10 2022-04-29 深圳市百翱生物科技有限公司 一种钯纳米立方体颗粒的制备方法

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2806798A (en) * 1953-07-08 1957-09-17 Du Pont Process for preparing yellow colloidal silver
US2902400A (en) * 1956-05-08 1959-09-01 Moudry Zdenek Vaclav Methods for producing liquid oligodynamic compositions
CH434588A (de) * 1962-11-15 1967-04-30 Tesla Np Verfahren zur Herstellung von Silberpulver
CH467475A (de) * 1966-06-28 1969-01-15 Ciba Geigy Verfahren zur Herstellung von angereichertem Kolloidsilber
US4652311A (en) * 1984-05-07 1987-03-24 Shipley Company Inc. Catalytic metal of reduced particle size
US4634468A (en) * 1984-05-07 1987-01-06 Shipley Company Inc. Catalytic metal of reduced particle size
US4651311A (en) * 1984-12-05 1987-03-17 Southwest Research Institute Electrodeless spark discharge acoustic pulse transducer for borehole operation
JP4505084B2 (ja) * 1999-09-13 2010-07-14 アイノベックス株式会社 金属コロイドの製造方法およびその方法によって製造された金属コロイド
JP4526200B2 (ja) * 2001-02-20 2010-08-18 バンドー化学株式会社 金属コロイド液の製造方法
JP2003193119A (ja) * 2001-12-20 2003-07-09 Fuji Photo Film Co Ltd ナノ粒子の製造方法および該ナノ粒子含有分散液の調製方法
TWI251018B (en) 2002-04-10 2006-03-11 Fujikura Ltd Electroconductive composition, electroconductive coating and method of producing the electroconductive coating
JP2005019028A (ja) * 2003-06-23 2005-01-20 Bando Chem Ind Ltd 金属コロイド液およびそれを用いた導電インク
US7470308B2 (en) * 2004-02-10 2008-12-30 Fujifilm Corporation Method of producing magnetic particles and reaction method using microreactor and microreactor
JP3952027B2 (ja) * 2004-03-01 2007-08-01 住友電気工業株式会社 金属コロイド溶液

Also Published As

Publication number Publication date
KR101085653B1 (ko) 2011-11-22
WO2007118669A1 (de) 2007-10-25
CA2649005C (en) 2014-12-02
DE102006017696A1 (de) 2007-10-18
US20090263496A1 (en) 2009-10-22
CN101421032A (zh) 2009-04-29
JP2009533558A (ja) 2009-09-17
CN101421032B (zh) 2013-04-24
US8133932B2 (en) 2012-03-13
KR20090008345A (ko) 2009-01-21
EP2010314A1 (de) 2009-01-07
CA2649005A1 (en) 2007-10-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5427602B2 (ja) 金属粒子の製造方法、該方法によって製造された金属粒子およびその使用
JP5946463B2 (ja) ドープ銀ナノ粒子を含む金属粒子ゾル
US20100019201A1 (en) Hydrothermal process for producing nanosize to microsize particles
US9580811B2 (en) Dispersion of metal nanoparticles, method for producing the same, and method for synthesizing metal nanoparticles
EP2883922A1 (en) Metal nanoparticle synthesis and conductive ink formulation
KR102103711B1 (ko) 금속 미립자의 제조 방법
CN104254418A (zh) 用于制备金属纳米颗粒分散体的方法、金属纳米颗粒分散体及其用途
EP2072466A1 (en) Core-shell-type cerium oxide microparticle, dispersion solution comprising the microparticle, and process for production of the microparticle or dispersion solution
US20130205950A1 (en) Method for producing nanoparticles from a noble metal and use of the nanoparticles thus produced
KR20090045508A (ko) 더블-제트형 연속식 용액환원에 의해 은 분말을 제조하기위한 장치 및 방법
JP2007146279A (ja) 銀コロイド溶液の製造方法及び該製造方法により得られた銀微粒子とその分散液
US20080245184A1 (en) Preparation method of metal nano particle using micro mixer
KR20070083988A (ko) 초미립 금속 분말의 수성 제조 방법
KR100768004B1 (ko) 금속 나노 입자의 제조방법
JP2010285695A (ja) 銀微粒子とその分散液
TW201731587A (zh) 具有增加穩定性之金屬分散液
JP2007301461A (ja) 金属コロイド溶液の製造方法及び金属コロイド溶液

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100406

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100406

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120904

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20121203

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20121207

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20121210

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130104

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20130104

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130416

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20130712

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20130722

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20130812

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20130815

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20130822

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130913

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131202

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5427602

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250