JP5423685B2 - 車両用電子制御システム、車両用電子制御ユニット、車両用制御同期方法 - Google Patents

車両用電子制御システム、車両用電子制御ユニット、車両用制御同期方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5423685B2
JP5423685B2 JP2010543655A JP2010543655A JP5423685B2 JP 5423685 B2 JP5423685 B2 JP 5423685B2 JP 2010543655 A JP2010543655 A JP 2010543655A JP 2010543655 A JP2010543655 A JP 2010543655A JP 5423685 B2 JP5423685 B2 JP 5423685B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
synchronization signal
electronic control
ecu
control unit
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010543655A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2010073313A1 (ja
Inventor
武司 安田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Publication of JPWO2010073313A1 publication Critical patent/JPWO2010073313A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5423685B2 publication Critical patent/JP5423685B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F9/00Arrangements for program control, e.g. control units
    • G06F9/06Arrangements for program control, e.g. control units using stored programs, i.e. using an internal store of processing equipment to receive or retain programs
    • G06F9/46Multiprogramming arrangements
    • G06F9/52Program synchronisation; Mutual exclusion, e.g. by means of semaphores

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Software Systems (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Debugging And Monitoring (AREA)

Description

本発明は、複数の電子制御ユニットが接続された車両用電子制御システム等に関し、特に、密接に関係した複数の処理を別々の電子制御ユニットで実行する車両用電子制御システム、車両用電子制御ユニット及び車両用制御同期方法に関する。
車両に搭載される電子制御ユニット(以下、ECUという)に要求される制御は高機能化・複雑化が進んでおり、1つのECUに全ての機能を搭載することが困難になってきている。このため、本来は1つのECUで実行することが好ましい処理を、別々のECUで実行する必要性が増している。しかしながら、この1つのECUで実行することが好ましい処理を分割して得られた2つの処理は、互いに密接な関係にあるため処理の同期を取ることが要求される。
図1は、2つの処理の同期を模式的に説明する図の一例である。図1Aは1つのECUで実行される2つのA処理、B処理の時間的な関係を示す図の一例である。A処理とB処理は密接な関係にあるため、図1Aに示すように、ECUはA処理後(処理の切り替え等に必要な最小限の時間の後)、B処理の実行を開始する。ECUはA処理の処理結果に基づき例えばアクチュエータAを制御し、B処理の処理結果に基づき別の関連するアクチュエータBを制御する。こうすることで2つのアクチュエータが連携して制御される。なお、A処理とB処理に配分される時間(以下、制御周期という)は決まっており、制御周期AはA処理に必要充分な時間が、制御周期BはB処理に必要十分な時間がそれぞれ与えられている。
図1B、図1CはA処理をECU_Aで、B処理をECU_Bで分割して処理する場合のA処理とB処理の時間的な関係を図の一例である。なお、ECU_AとECU_Bは電気的に接続されている。ECU_AとECU_B間で処理の同期を取らないと、A処理が終了してからB処理が開始するまでに時間があいてしまったり(図1B)、A処理が終了していないのにB処理が開始してしまう(図1C)等、A処理とB処理の好ましい時間的な関係が崩れてしまう。例えば、前者ではアクチュエータAの制御後、アクチュエータBの制御が遅れ、後者ではB処理は1つ前のA処理の処理結果を用いてアクチュエータBを制御するので、いずれの場合もアクチュエータAとBをスムースに連携して制御できない。
処理の同期について、複数のコンピュータで構成されたクラスタコンピュータにおいて、一方のコンピュータから他方のコンピュータにセッションの開始と終了を非同期に通知する技術が考案されている(例えば、特許文献1参照。)。通知により、マスターとなるコンピュータから並列処理部分の最初と最後のタイミングをスレーブのコンピュータに指示できるとしている。
また、マスターノードとスレーブノードで同時に処理を実行する技術が考案されている(例えば、特許文献2参照。)。特許文献2には、マスターノードが同期信号をスレーブノードに送信した後、予め計測した送信時間だけ待機した後、スレーブノードと同時に処理を実行する並列計算機が開示されている。
しかしながら、本来は1つのECUで実行することが好ましい処理を、別々のECUで実行する場合、特許文献1記載の同期技術では、系全体の応答性が変わってしまうため適合をやり直す必要が生じる。
また、特許文献2記載の同期技術では、予め送信時間を計測するが、マスターノードとスレーブノードの実行時刻を完全に一致させることは困難であるため、スレーブノードがマスターノードより先に処理を開始してしまうとスレーブノードはマスターノードの処理結果を利用して処理することができない場合がある。すなわち、特許文献2記載の同期技術は、1つのECUで実行することが好ましい処理を、別々のECUで実行することが考慮されていないという問題がある。
このように、従来の2つの処理の同期方法では、密接な関係にある制御を同期して実現できるよう、2つの処理の同期を取ることが困難であった。この点、制御に関係のない単なる情報処理ではECU_Bの処理が1回抜けても大きな不都合は生じず、制御系に特有の、密接な関係にある制御を別体のECUで実行するという要求を満たす技術はこれまで実現されていない。
特開2006−228192号公報 特開2005−071280号公報
本発明は、上記課題に鑑み、密接な関係にある複数の処理をそれぞれ実行する複数の電子制御ユニットにおいて、同期の精度を向上できる車両用電子制御システム、車両用電子制御ユニット及び車両用制御同期方法を提供することを目的とする。
本発明は、制御処理Aを実行する第1の電子制御ユニットと、前記制御処理Aと連携して動作する制御処理Bを実行する第2の電子制御ユニットと、が接続された車両用電子制御システムであって、前記第1の電子制御ユニットは、同期信号を前記第2の電子制御ユニットに送信する同期信号送信手段と、前記同期信号を送信した後、前記制御処理Aの実行を開始する第1の制御処理実行手段と、を有し、前記第2の電子制御ユニットは、前記同期信号を前記第1の電子制御ユニットから受信する同期信号受信手段と、前記同期信号を受信してから所定時間Tbを計測する第1の時間計測手段と、前記所定時間Tbが経過すると前記制御処理Bの実行を開始する第2の制御処理実行手段と、を有し、前記第1の時間計測手段が計測する前記所定時間Tbは、前記同期信号送信手段が前記同期信号を送信してから前記制御処理Aの実行が完了するまでの時間、及び、実行完了後、前記制御処理Aの処理結果を前記第2の電子制御ユニットが受信する時間の合計と等しい、ことを特徴とする。
密接な関係にある複数の処理をそれぞれ実行する複数の電子制御ユニットにおいて、同期の精度を向上できる車両用電子制御システム、車両用電子制御ユニット及び車両用制御同期方法を提供することができる。
2つの処理の同期を模式的に説明する図の一例である(従来図)。 一方の処理の遅延を模式的に説明する図の一例である(従来図)。 一方の処理の実行の開始が早すぎる2つの処理の関係を模式的に説明する図の一例である(従来図)。 比較のため示された、1つの電子制御ユニットがA処理とB処理を実行する場合の手順を模式的に説明する図の一例である。 電子制御システムが2つの処理を同期して実行する手順を模式的に説明する図の一例である。 複数のECUが接続された電子制御システムの概略構成図の一例を示す。 ECU_AとECU_Bの機能ブロック図の一例である。 電子制御ユニットシステムの動作手順の特徴部を示すフローチャート図の一例である。 電子制御システムが2つの処理を同期して実行する手順を模式的に説明する図の一例である(実施例2)。 電子制御システムが2つの処理を同期して実行する手順を模式的に説明する図の一例である(実施例2)。 ECU_AとECU_Bの機能ブロック図の一例である(実施例2)。 電子制御ユニットシステムの動作手順の特徴部を示すフローチャート図の一例である(実施例2)。 電子制御ユニットシステムの動作手順の特徴部を示すフローチャート図の一例である(実施例2)。 比較のため示された、1つのECUがA処理、B処理及びC処理を実行する場合の手順を模式的に説明する図の一例である。 電子制御システムが2つの処理を同期して実行する手順を模式的に説明する図の一例である(実施例3)。 電子制御システムが2つの処理を同期して実行する手順を模式的に説明する図の一例である(実施例3)。
符号の説明
11A、11B 入出力インターフェイス
12A、12B EEPROM
13A、13B CPU
14A、14B CAN通信部
15A、15B スイッチ素子
16A,16B ASIC
17 直接接続線
18 CANバス
20A 同期信号プログラム
20B 同期用プログラム
24 同期信号送信部
25 同期信号受信部
50 ECU
100 電子制御システム
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら実施例を挙げて説明する。
図2は、本実施例の電子制御システム100が2つの処理を同期して実行する手順を模式的に説明する図の一例である。このうち図2Aは、比較のため示された、1つの電子制御ユニット(以下、ECU(Electronic Control Unit)という。)99がA処理とB処理を実行する場合の手順である。ECUを区別する場合にはECU_A、ECU_B、ECU_C等のように称し、区別しない場合は単にECU50という。
A処理とB処理は密接に関係しており、ECU_Aは、A処理とB処理の実行を1つの周期として、A処理とB処理の実行を繰り返す。アクチュエータなどの制御対象を適切に制御するため、A処理の終了後、時間t0程度の時間内にB処理の実行が開始されるようになっている。
図2Bは、1つのECU99が実行していたA処理をECU_Aが、B処理をECU_Bがそれぞれ実行する手順を模式的に示す。本実施形態のECU_AはECU_Bに同期信号を送信する。そして、ECU_Aは同期信号を送信した時刻を基準に、予め定めた待ち時間t1経過後にA処理の実行を開始し、ECU_Bは同期信号を受信した時刻を基準に、予め定めた待ち時間t2経過後にB処理の実行を開始する。
図示するように時間t1と時間t2は、「t2>t1、t2−t1−A処理の実行時間=t0」という関係にあり、A処理が終了した時を基準に時間t0経過してからB処理の実行が開始されるように、時間t1及び時間t2は設定されている。時間t1は、例えば同期信号を送信する程度の比較的短い時間であるがゼロとしてもよい。時間t2は時間t1、A処理の実行時間及び例えばA処理の処理結果(以下、A処理データという)を取得する時間の合計時間である。
こうすることで、A処理とB処理の実行順序を一定に保ち、1つのECU99によりA処理とB処理を実行していた場合と同じシーケンス(順序及びタイミング)を2つのECU_AとECU_Bで実現できる。A処理とB処理の系全体の応答性が変わらないため、2つのECU_AとECU_Bに処理を分離しても、A処理、B処理の処理内容(パラメータの値等)を見直す必要がなくなり、開発効率を向上させることができる。
図3は、複数のECUが接続された電子制御システム100の概略構成図の一例を示す。ECU99は、A処理とB処理を単体で実行するECUであり、このA処理をECU_AにB処理をECU_Bに分離した。図3では、ECU_AとECU_Bの構造が同様に記載されているが、両者は異なっていてもよい。すなわち、ECU99から複数(図では2つ)のECU_A、ECU_Bに機能を分配する際、A処理、B処理の処理負荷を勘案してハードウェアの処理能力を適切に設計できる。なお、図3では、同期信号を送信するECU_Aをマスター、受信するECU_Bをスレーブとしたが、これは便宜上の区分でECU_BがECU_A又は他のECUに同期信号を送信することもできる。
図3において、元のECU99を例えばエンジンECUとする。エンジンECUには電源制御機能とエンジン制御機能とが搭載されている。ところが、電源制御機能が多様化される傾向にあり、電源制御機能はECU_Aに、エンジン制御機能はECU_Bに、1つのECU99で実行されていた機能をそれぞれ分割することで負荷を分散することとした。電源制御機能は、例えばイグニッションオンによりスタータモータを駆動してエンジン回転数を上昇させると共に、燃料ポンプとバッテリの間のスイッチをオンして燃料ポンプを始動することでエンジンへの燃料の供給を可能とする。また、エンジン制御機能は、回転数の上昇したエンジンの燃料噴射タイミング等を制御してエンジンをアイドル回転させる。
また、例えば、電源制御機能は、バッテリの電圧と電流からバッテリのSOC(State of Chagfe)を算出し、SOCによれば充電不足と判定される場合、オルタネータの調整電圧を制御し、エンジン制御機能はアイドル時のエンジン回転数を上げて充電量を増加させる。このように、電源制御機能とエンジン制御機能の関係は互いに密接に関係しているといえる。
また、近年では、ハイブリッド車や電気自動車が市販されているため、電気モータとエンジンを密接に関係させて制御したり、複数のホイールインモータを密接に関係させて制御する状況が生じつつある。ハイブリッド車の場合、ハイブリッドECUと呼ばれるECU50が、運転者によるアクセルペダルの操作量と車速とに基づいて、インプットシャフトに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクが得られるよう、エンジンとモータのそれぞれの制御量を算出する(A処理)。エンジンECUは一方の制御量に基づき回転数等を演算してエンジンを制御し(B処理)、モータECUは他方の制御量(トルク指令)に基づきモータに流す電流値を算出し、またその電流値に応じて決定されたデューティ比のPWM信号によりインバータをスイッチングする(C処理)。
したがって、ハイブリッドECU、エンジンECU及びモータECUの3つのECU50が実行するA処理〜Cが密接に連携して車両を走行させている。本実施例の同期信号により、3つのECU50間でA処理〜C処理の同期をとることが可能となる。
ハイブリッド車の例ではそれぞれの機能(A処理〜C処理)を統合していないが、3つのECU50が実行する処理を2つのECU50に統合することもできる。例えば、A処理とB処理をECU_Aに、C処理をECU_Bに統合することで、2つのECU50間で本実施例の同期信号により同期をとることが可能となる。すなわち、本実施例の同期信号は、1つのECU99の処理を複数のECU50に分離する場合だけでなく、ECU50を統合した場合にも適用可能である。
また、この他、エンジンと変速機にも密接に関係した処理があり、従来、パワートレインECUにて実行していた2つの処理を、ECU_AとECU_Bに分離しても、本実施例の同期信号により同期をとることが可能となる。
このように本実施例の電子制御システム100は、密接な、換言すれば不可分な関係にあるA処理とB処理を別体のECU50で実行する。密接又は不可分とは、例えば、A処理の後、必ずB処理が必要であること、かつ、B処理の実行を開始するスタートタイミングがA処理のA処理データが得られた時を起点とする時間の制約を受けること、をいう。
図3に示すように、ECU_AのCPU13Aには入出力インターフェイス11A、EEPROM12A、スイッチ素子15A、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)16A、及び、CAN通信部14Aがバスを介して接続されている。ECU_BのCPU13Bには入出力インターフェイス11B、EEPROM12B、スイッチ素子15B、ASIC16B、及び、CAN通信部14Bがバスを介して接続されている。ECU_AとECU_Bの構成は同様なので、以下ではECU_Aについて説明する。
EEPROM12Aには、A処理に対応した不図示のA処理プログラム、A処理に必要なデータ(同期信号を送信してからA処理の実行を開始するまで待機する時間t1を含む)、及び、同期信号を送信する同期信号プログラム20Aが記憶されている。このほか、ECU_AはA処理だけを実行するわけではないので(B処理と密接に関係しない処理も実行する)、A処理プログラム以外の不図示のプログラムを記憶している。A処理プログラムと同期信号プログラム20Aは別体でもよいし、A処理を1つのMain関数で実行すると共に、Main関数内に同期信号プログラム20Aを配置してもよい。
EEPROM12Bには、B処理に対応した不図示のB処理プログラム、及び、B処理に必要なデータ(同期信号を受信してからB処理の実行を開始するまで待機する時間t2を含む)、同期信号の受信・時間tの計測のための同期用プログラム20Bが記憶されている。このほか、ECU_BはB処理だけを実行するわけではないので(A処理と密接に関係しない処理も実行する)、B処理プログラム以外の不図示のプログラムを記憶している。
入出力インターフェイス11Aには各種のセンサが接続される。ECU50がエンジンECUである場合、例えばO2センサ、水温センサ、クランクポジションセンサ等が接続されている。スイッチ素子15Aは、MOSFETやIGBT(Insulated Gate Bipolar
Transistor)等を実体とし、スイッチ素子15Aには各種のスイッチ、アクチュエータやソレノイドが接続されている。ASIC16Aには、特定の演算や制御に対応して実装されモータやアクチュエータが接続されている。ECU_AのCAN通信部14Aは、CANバス18を介してECU_BのCAN通信部14Bと接続されており、時分割多重通信による複数のECU50間の通信を実現する。なお、ECU50間の通信にCANでなくFlexRayなどの他の通信方法を用いてもよい。また、通信でなく、直接接続線17でECU_AとECU_Bを接続してもよい。CAN通信部14A、14Bと直接接続線17の関係については後述する。
図4は、本実施例のECU_AとECU_Bの機能ブロック図の一例を示す。図3のCPU13Aは1つ又は複数のCPUコアを搭載し、EEPROM12Aに記憶されたA処理プログラム及び同期信号プログラム20Aを実行する。ECU_AのCPU13AがA処理プログラム及び同期信号プログラム20Aを実行すること又はASIC16A等のロジック回路により、A処理を実行するA処理実行部21が実現される。同様に、ECU_BのCPU13BがB処理プログラム及び同期用プログラム20Bを実行すること又はASIC16B等のロジック回路により、同期信号を受信する同期信号受信部24、時間tを計測する時間計測部25及びB処理を実行するB処理実行部26が実現される。
〔A処理の実行〕
A処理実行部21は、さらに同期信号を送信する同期信号送信部22及び時間t1を計測する時間計測部23を有する。A処理実行部21は、同期信号送信部22が同期信号を送信すると時間計測部23に通知し、時間計測部23は通知を受けると時間t1の計測を開始する。時間計測部23は時間t1の経過を計測するとA処理実行部21に通知するので、A処理実行部21はA処理の実行を開始する。CPU13AがA処理を実行する時間はほぼ一定であり、この時間よりも長めのスライスタイムを配分しておけばA処理の実行が終了する。なお、時間t1をゼロとした場合、時間計測部23は不要である。
さらに、A処理は同期信号を送信してから必ず時間t2内に終了するようハードリアルタイム処理として実行される。A処理の優先順位は高めに設定されており、OSのスケジューラはA処理を優先的に実行したり、他の処理の割込みを禁止する、等の手法でハードリアルタイムを保証する。なお、ハードリアルタイムの処理であるとことはB処理も同じである。
A処理は、CPU13Aが何らかの割込みを検知することで開始されたり、サイクル時間毎、又は、所定のタイミング(例えばB処理が終了したタイミング)で開始される。また、A処理実行部21は、A処理が終了するとA処理のA処理データをECU_Bに送信する(A処理データを送信する必要がない場合もある。)。ECU_Aは例えばCAN通信部14AからECU_BのCAN通信部14BにA処理データを送信する。
<同期信号の送信>
上記のように、A処理の実行を開始する前に、同期信号送信部22が同期信号を送信する。例えば、A処理のMain関数からサブルーチンの形態で実装された同期信号送信部22が呼び出され、同期信号送信部22が同期信号を送信する。同期信号送信部22は同期信号を送信したことをMain関数に通知するので、A処理のMain関数はサブルーチンの形態で実装された時間計測部23を呼び出し、時間計測部23が時間t1の計測を開始する。時間計測部23は、CPU13Aが有する時計機能を利用して、時間の計測を開始した時からの時間を監視し、その時間が時間t1になるまで時間の計測を継続する。
なお、A処理とは別の処理により同期信号を送信してもよい。この場合、CPU13AがA処理の実行を開始する条件(割込み等)と同じ条件が成立すると、同期信号送信部22が同期信号を送信する。同期信号送信部22は同期信号を送信後、時間計測部23を呼び出し、時間計測部23が例えば時間t1をタイマに設定してタイマをスタートさせる。時間t1が経過するとタイマがCPU13Aに割込みするので、割込みハンドラがCPU13AにA処理を実行させることで、同期信号を送信してから時間t1が経過した時をスタートタイミングとしてA処理実行部21がA処理の実行を開始することができる。したがってこの態様の場合、CPU13Aが有するハード的なタイマにより時間t1を計測することができる。なお、割込みハンドラによる割込みの仕組みは公知なので以下の割込みでは説明を省略する。
A処理とは別の処理が同期信号を送信する場合、時間t1が経過するまでCPU13AがA処理以外の他の処理を実行できるため、ECU_Aの処理効率を向上させることができるが、割込み処理にオーバーヘッドが生じることがある。A処理内で同期信号が送信される場合、時間計測部23が時間t1を計測している間、CPU13Aは待機状態となるが時間t1はゼロなど比較的短い時間なので、処理効率の大きな低下をもたらすものではない。本実施例ではどちらの態様を用いてもよく、CPU13Aの性能や特徴に応じて設計することができる。
<同期信号>
同期信号について説明する。同期信号はCAN通信又は直接接続線17を介して送信される。直接接続線17とは、ECU_Aの端子(図3ではスイッチ素子15A)とECU_Bの端子(図3では入出力インターフェイス11B)を接続する例えばワイヤーハーネスである。直接接続線17では、ECU_AとECU_Bだけが使用するものなので、同期信号がECU_Bに到達しないなどの送信エラーが生じにくい。しかしながら、直接接続線17を新たに車載する必要があるのでコスト増、車両重量増となるおそれがある。
一方、CAN通信により同期信号を送信する場合、各ECU50がCAN通信部14A、14Bを搭載しているのでコスト増となりにくい。しかし、CAN通信はCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance)をアクセス手順とするため、ECU_Aが同期信号を送信する際、ECU_Bを含む他のECU50がCANバス18を使用していると、ECU_Aは所望のタイミングで同期信号を送信できない場合がある。
以上から、例えば、ECU_AとECU_Bが接続されたCANバス18の使用率が十分に小さいとしてよい場合には、直接接続線17を実装せずCAN通信により同期信号を送信するよう設計する。CANバス18の使用率が比較的大きい場合には、直接接続線17を実装して同期信号を送信するよう設計する。すなわち、車両毎や設計方針により好適な実装例は異なり、両者を実装することも可能である。
直接接続線17を用いて送信される同期信号はHi(例えば5V)信号である。同期信号送信部22は、スイッチ素子15AのいずれかのスイッチをオンにしてHi信号を送信する。同期信号受信部24は、ECU_Bの入出力インターフェイス11BがLowからHiの立ち上がりエッジを検出したことにより生じるI/O割込みを、同期信号として受信する。
また、CAN通信を用いて送信される同期信号はCANフレームである。CANの通信データは次のCANフレームを送信単位とする。
「SOF;データIDフィールド;RTR;DLC;データフィールド;CRCフィールド;ACKフィールド;EOF」
このうち、データIDフィールドに通信データを識別するデータIDが格納されている。このデータIDには同期信号を格納していることを示す値が設定される。データフィールドには本来、送信対象のデータが格納されるが、本実施例ではECU_Aが同期のタイミングをECU_Bに通知できればよいので、データフィールドにデータを格納する必要はない。なお、複数の異なる同期信号をECU_Aが送信する場合、同期信号を識別するデータをデータフィールドに格納してもよい。同期信号を送信するCANフレームは、各フィールドの値が固定となるので、同期信号プログラム20A内に固定データとして記憶しておくことができる。
ECU_BのCAN通信部14Bは、CANバス18を同報的に送信されるCANフレームのデータIDを参照し、それがECU_Bが受信すべきCANフレームであると受信する。同期信号受信部24は、CAN通信部14Bが要求する受信割込みを同期信号として受信する。
〔B処理の実行〕
B処理はECU_Bが同期信号を受信した時から時間t2が経過すると、実行が開始される。同期信号受信部24は、直接接続線17又はCAN通信により同期信号を受信する。時間t2は、1つのECU99でA処理とB処理を実行していた際に、ECU99がA処理の実行を開始してからB処理の実行を開始するまでの時間と同程度である。
上記のように、入出力インターフェイス11BがCPU13BにI/O割込みすると、同期信号受信部24が同期信号を受信する。また、CAN通信部14BがCPU13Bに受信割込みすると、同期信号受信部24は同期信号を受信する。以下、I/O割込みと受信割込みを区別せず、単に「同期信号割込み」という。
B処理の実行においても、B処理の中で時間t2の経過を計測する態様と、B処理とは別の処理が時間t2の経過を計測する態様がある。しかしながら、時間t2は、同期信号を受信してからA処理が終了するまでの時間を含むので比較的長く、時間t2の経過を待機している間、CPU13Bが処理を実行しないことは好ましくない。
そこで、B処理とは別の独立した時間計測部25が時間t2の経過を計測するものとする。同期信号受信部24が同期信号を受信すると、同期信号受信部24はCPU13Bに時間計測部25を起動させる。時間計測部25は例えば時間t2をタイマに設定してタイマをスタートさせる。この時点で時間計測部25は終了する。時間t2が経過するとタイマがCPU13Bに割込みするので、CPU13AがB処理を実行することで、同期信号を送信してから時間t2が経過した時をスタートタイミングにしてB処理実行部26がB処理の実行を開始することができる。こうすることで、ECU_Bは時間t間もA処理と関係のない他の処理を実行することができる。
なお、B処理のMain関数からサブルーチンの形態で実装された時間計測部25が呼び出され、時間計測部25が時間t2を計測する態様としてもよい。
このようにB処理実行部26は時間t2が経過するとB処理の実行を開始する。CPU13BがB処理を実行する時間はほぼ一定であり、この時間よりも長めのスライスタイムを配分しておけばB処理の実行が終了する。図2では、A処理の時間とB処理の時間は同程度になっているが、A処理とB処理の時間が同程度である必要はない。
B処理実行部26は、B処理が終了するとB処理の処理結果であるB処理データをECU_Aに送信する。これは、ECU_AがA処理又は他の処理のためにB処理データを必要とする場合であって、必ずしもB処理データを送信しなくてもよい。
〔電子制御システム(ECU_A、ECU_B)100の動作手順〕
図5は、電子制御ユニットシステムの動作手順の特徴部を示すフローチャート図の一例を示す。ECU_AとECU_Bはそれぞれ独自に処理を実行しているが、A処理とB処理は制御に密接な関係があるため、図5のフローチャート図による動作は例えばECU_AがA処理を開始するとスタートする。
CPU13AがA処理プログラムを実行すると、A処理実行部21がA処理の実行を開始する(S10)。A処理の中で、同期信号送信部22は同期信号をECU_Bに送信し、時間計測部23は時間t1が経過するまで時間を計測する。
そして、時間計測部23が時間t1の計測する時間が時間t1以上となると、A処理実行部21がA処理の実行を開始する。時間t1がゼロの場合は、時間を計測する必要はない。
一方、ECU_Bは同期信号を受信するまで他の処理を実行しているか又はアイドル状態にある(S110、S120)。
そして、ECU_Aから同期信号が送信されると(S120のYes)、同期信号受信部24が同期信号を受信して生じる同期信号割込みにより、時間計測部25が時間t2の計測を開始する(S130)。時間計測部25は、タイマに時間t2を設定し、タイマをスタートさせ終了する。
したがって、時間t2が経過してタイマがCPU13Bに割込みするまで(S140のNo)、ECU_Bは時間t2が経過するまで、B処理以外の他の処理を実行することができる。
そして、時間t2が経過すると、B処理実行部26がB処理の実行を開始する(S150)。なお、時間t2が経過するまでにA処理は終了しているので、必要であればB処理実行部26はA処理のA処理データを利用してB処理を実行できる。
以上説明したように、本実施例の電子制御システム100は、ECU_Aが同期信号を送信してからECU_AとECU_Bがそれぞれ時間t1,t2だけ待機するので、ECU_BはA処理が終了する前にB処理の実行を開始したり、A処理が終了してから長時間経過してB処理の実行を開始することを防止できる。したがって、ECU_Bは、密接な関係にあるA処理に対し遅れることなくB処理を実行でき、従来のように1つの制御周期Bの間、B処理が実行されないという事態を解消できる。A処理とB処理の系全体の応答性が変わらないため、2つのECU_AとECU_Bに処理を分離しても、A処理、B処理の処理内容(パラメータの値等)を見直す必要がなくなり、開発効率を向上させることができる。
本実施例では、ECU_AがA処理終了時又はA処理の終了の前後に、同期信号とA処理データをECU_Bに送信する電子制御システム100について説明する。
図6Aは、2つの処理の同期を模式的に説明する図の一例である。ECU_AはA処理終了時又はA処理の終了の前後に、同期信号及びA処理データをECU_Bに送信する。ECU_Bは同期信号の受信により生じる同期信号割込みをスタートタイミングにしてB処理を実行する。
ECU_Aは実施例1の時間t2の経過前、好ましくは、時間「t2−t0」の経過時に同期信号とA処理データをECU_Bに送信するので、1つのECU99でA処理、B処理を実行した場合と系の応答性を同じにできる。また、A処理とB処理の実行順序を一定に保ち、1つのECU99によりA処理とB処理を実行していた場合と同じシーケンスを2つのECU_AとECU_Bで実現できる。したがって、ECU_Bは必ずA処理のA処理データを利用してB処理を実行することができる。
また、ECU_Bは、B処理によりB処理データが得られるとB処理データをECU_Aに送信する。ここまで、すなわち、ECU_AがA処理の実行を開始してからB処理データを受信するまで1つの周期になる。ECU_Aは、次のA処理の前に、前処理を終了させておく。
なお、ECU_Bの前処理とは、同期信号割込みに関係した処理、CAN通信部14Bの通信処理、及び、A処理データの伸長処理等を言う。同様に、ECU_Aの前処理とは、受信割込みに関係した処理、CAN通信部14Aの通信処理、及び、B処理データの伸長処理等を言う。
図6Bは、2つの処理の同期を模式的に説明する図の別の一例を示す。図示するように、ECU_Aは同期信号とA処理データを異なるタイミングでそれぞれECU_Bに送信してもよい。この場合、A処理データは同期信号が送信される前に送信される。図6Bの態様でも、ECU_Bは同期信号の受信を同期信号割込みにして、B処理を実行するので、A処理とB処理の実行順序を一定に保ち、1つのECUによりA処理とB処理を実行していた場合と同じシーケンスを2つのECU_AとECU_Bで実現できる。以下、詳細に説明する。
図7は、本実施例のECU_AとECU_Bの機能ブロック図の一例を示す。図7において図4と同一部には同一の符号を付しその説明は省略する。本実施例のECU_Aはデータ送信部27、前処理実行部28及びデータ受信部32を有し、ECU_Bは前処理実行部29、データ受信部30、及び、データ送信部31を有する。
<同期信号の送信>
まず、本実施例の同期信号の送信について説明する。同期信号送信部22は、A処理においてA処理が終了する前、A処理終了時、又は、A処理終了後、いずれかのタイミングで同期信号をECU_Bに送信する。同期信号送信部22は、1つのECU99がA処理を終了してB処理の実行を開始したタイミングと同じタイミングで、同期信号をECU_Bに送信する。このタイミングは実施例1の時間t2に相当する。なお、B処理のスタートタイミングが遅延しないよう、例えば、時間「t2−t0」内に送信されるよう制限してもよい。A処理データを先に送信し同期信号を後で送信する態様では時間t2に同期信号を送信し、A処理データと同期信号を同程度のタイミングで送信する態様では時間「t2−t0」内に送信する。
いずれの送信タイミングの場合も、A処理のMain関数からサブルーチンの形態で実装された同期信号送信部22が呼び出すことで、同期信号送信部22が同期信号を送信することができる。同期信号は、直接接続線17又はCAN通信部14A、14Bのいずれか、又は、両方から送信される。
<A処理データの送信>
データ送信部27が、A処理データを送信する態様は、図6Aに示したように、同期信号と同じタイミングで送信する態様、同期信号の送信後速やかに送信する態様と、図6Bに示したように同期信号と非同期に送信する態様がある。
・同期信号と同じタイミングで送信する態様
データ送信部27は、CAN通信により同期信号送信部22が同期信号を送信する場合、同期信号を送信するCANフレームにA処理データを格納する。こうすることで、データ送信部27は、同期信号と同じタイミングでA処理データを送信することができる。また、同期信号送信部22が直接接続線17を介して同期信号を送信する場合、データ送信部27は同期信号送信部22から同期信号を送信した旨の通知を受け、CAN通信部14AからA処理データを送信する。完全に同じタイミングとはならなくても、データ送信部27は、同期信号とほぼ同じタイミングでA処理データを送信することができる。
・同期信号の送信後速やかに送信する態様
データ送信部27は同期信号送信部22から同期信号を送信した旨の通知を受け、予め定められた所定時間内にCAN通信部14AからA処理データを送信する。この所定時間は、ECU_Bが同期信号の同期信号割込みに必要な時間程度である。こうすることで、データ送信部27は、同期信号の送信後、速やかにA処理データを送信することができる。
・同期信号と非同期に送信する態様
データ送信部27は、A処理においてA処理データの送信が可能となった直後、又は、B処理が必要とするA処理の一部の処理が終了した段階で、A処理データをECU_Bに送信する。こうすることで、ECU_Bは、早期に前処理を終了させることができる。なお、上記のように、A処理データを同期信号と非同期に送信する場合、B処理がA処理データを利用できるよう、例えば、好ましくは時間「t2−t0」内に、遅くても実施例1の時間t2までに送信する。
<前処理の実行>
データ受信部30は、例えばECU_BのCAN通信部14Bを実体とし、A処理データ(同期信号とA処理データが一体の場合は両方)を受信する。A処理データの受信によりCAN通信部14BはCPU13Bに割込みする(受信割込み)。これにより、CPU13Bは前処理実行部29を起動する。上記のように、前処理実行部29は、同期信号割込みに関係した処理、CAN通信部14Bの通信処理、及び、A処理データの伸長処理等を言う。前処理実行部29は、前処理を施したA処理データをいったんRAMや不揮発メモリに記憶する。
また、ECU_AのCAN通信部14Aは、B処理データを受信すると、CPU13Aに割込みする(受信割込み)。これにより、CPU13Aは前処理実行部28を起動する。処理の内容はECU_Bと同様である。
<B処理の実行>
B処理実行部26は、同期信号を受信した時をスタートタイミングにB処理の実行を開始する。同期信号とA処理データを同じタイミングで受信した場合、又は、同期信号の受信後、速やかにA処理データを受信した場合、B処理実行部26は、前処理実行部29が終了すると、そのままB処理を実行する。したがって、B処理実行部26は、前処理実行部29から呼び出されるような形態で前処理実行部29と一体に実装される。
一方、データ受信部30が、A処理データを同期信号よりも早く(非同期で)受信した場合、前処理とB処理が必ずしも連続的に実行されない。例えば、データ送信部27がA処理データの送信が可能となった直後、A処理データをECU_Bに送信した場合、前処理実行部29はB処理と関係なく前処理を実行する。
B処理実行部26は、同期信号の同期信号割込みをスタートタイミングにして実行されるので、前処理後、B処理実行部26がB処理の実行を開始するまで時間的な余裕を得ることができる。
なお、データ送信部31は、例えばCAN通信部14Bを介して、B処理においてB処理データの送信が可能となった直後、又は、A処理が必要とするB処理の一部の処理が終了した段階で、B処理データをECU_Aに送信する。
以上のようにB処理は、かならず同期信号の受信時をスタートタイミングに実行が開始されるので、1つのECU99によりA処理とB処理を実行していた場合と同じシーケンスを2つのECU_AとECU_Bで実現できる。A処理の途中でB処理の実行が開始されたり、A処理の後不要に時間が経過してからB処理が実行されることを防止できる。
<A処理の実行>
A処理のスタートタイミングは実施例1と同様である。すなわち、A処理は、CPU13Aが何らかの割込みを検知することで開始されたり、サイクル時間毎、又は、例えばB処理からB処理データを受信したタイミングで開始される。
〔電子制御システム(ECU_A、ECU_B)100の動作手順〕
図8は、電子制御ユニットシステムの動作手順の特徴部を示すフローチャート図の一例を示す。このフローチャート図は、図6AのようにECU_Aが同期信号とA処理データを共に送信する場合の動作手順を示す。図8のフローチャート図による動作は例えばECU_AがA処理を開始するとスタートする。
CPU13AがA処理プログラムを実行すると、A処理実行部21がA処理の実行を開始する(S210)。
すると同期信号送信部22は、A処理においてA処理が終了する前、A処理終了時、又は、A処理終了後、いずれかのタイミングで同期信号をECU_Bに送信する。また、データ送信部27は、同期信号と同じタイミングでA処理データ送信する(S220)。
一方、ECU_Bは同期信号及びA処理データを受信するまで他の処理を実行しているか又はアイドル状態にある(S310、S320)。
そして、データ受信部30が、CAN通信部14Bを介してA処理データを受信すると(S320のYes)、前処理実行部29が前処理の実行を開始する(S330)。また、ほぼA処理データの受信とほぼ同時期に同期信号受信部24が同期信号を受信すると(S320のYes)、B処理実行部26は前処理に続いて(前処理が終了次第)B処理の実行を開始する(S340)。
データ送信部31は、B処理においてB処理データの送信が可能となった直後、B処理終了時、又は、B処理終了後、いずれかのタイミングでB処理データをECU_Aに送信する(S350)。
〔電子制御システム(ECU_A、ECU_B)100の動作手順〕
図9は、電子制御ユニットシステムの動作手順の特徴部を示すフローチャート図の一例を示す。このフローチャート図は、図6BのようにECU_Aが同期信号とA処理データを非同期に送信する場合の動作手順を示す。
CPU13AがA処理プログラムを実行すると(S410)、データ送信部27は、A処理においてA処理データの送信が可能となった直後、又は、B処理が必要とするA処理の一部の処理が終了した段階で、A処理データをECU_Bに送信する(S420)。
そして、同期信号送信部22は、予め定められたタイミングで同期信号をECU_Bに送信する(S430)。
一方、ECU_BはA処理データを受信するまで他の処理を実行しているか又はアイドル状態にあり(S510、S520)、データ受信部30がECU_AからA処理データを受信すると(S520のYes)、前処理実行部29が前処理の実行を開始する(S530)。したがって、B処理に必要な前処理を早期に終了しておくことができる。前処理実行部29が、前処理を実行した後、同期信号を受信するまで、ECU_Bは、B処理以外の処理を実行でき、CPU13Bの処理効率を向上できる。
また、ECU_Aから同期信号受信部24が同期信号を受信すると(S540のYes)、B処理実行部26がB処理の実行を開始する(S550)。
また、B処理実行部26は、B処理においてB処理データの送信が可能となった直後、B処理終了時、又は、B処理終了後、いずれかのタイミングでB処理データをECU_Aに送信する(S560)。
本実施例の電子制御システム100は、A処理の前後に同期信号及びA処理データを他方のECU_Bに送信することで、A処理とB処理の実行順序を一定に保ち、1つのECUによりA処理とB処理を実行していた場合と同じシーケンスを2つのECU_AとECU_Bで実現できる。すなわち、系(A処理とB処理)の応答性を変えることなく、1つのECU99で実行していた機能を2つのECU_A、ECU_Bで実行することができる。
実施例1又は2では、2つのECU_A、ECU_Bの同期について説明したが、3以上のECU50間で同様に同期を取ることができる。
図10は、本実施例の電子制御システム100が2つの処理を同期して実行する手順を模式的に説明する図の一例である。このうち図10Aは、比較のため示された、1つのECU99がA処理、B処理及びC処理を実行する場合の手順である。A処理とB処理、A処理とC処理(又はB処理とC処理)は密接に関係しており、ECU_Aは、A処理、B処理及びC処理の実行を1つの周期として、A処理、B処理及びC処理の実行を繰り返す。例えば、A処理は車両を駆動するための要求トルクを決定する処理、B処理はエンジン回転数を決定する処理、C処理はトランスミッションのギア比を決定する処理である。電子制御システム100はこれらを互いに連携して制御するため、A処理の終了後、時間t0a程度の時間内にB処理の実行が開始され、B処理の終了後、時間t0b程度の時間内にC処理の実行が開始されるようになっている。
図10Bは、1つのECU99が実行していたA処理をECU_Aが、B処理をECU_Bが、C処理をECU_Cが、それぞれ実行する手順を模式的に示す。本実施形態のECU_AはECU_BとECU_Cに同期信号を送信する。そして、ECU_Aは同期信号を送信した時刻を基準に、予め定めた待ち時間t1経過後にA処理の実行を開始し、ECU_Bは同期信号を受信した時刻を基準に、予め定めた待ち時間t2経過後にB処理の実行を開始し、ECU_Cは同期信号を受信した時刻を基準に、予め定めた待ち時間t3経過後にC処理の実行を開始する。
図示するように時間t1、時間t2及び時間t3は、「t3>t2>t1、t2−t1=t0a、t3−t2=t0b」という関係にあり、A処理が終了してから時間t0a経過してからB処理の実行が開始され、B処理が終了してから時間t0b経過してからC処理の実行が開始されるように、時間t1、時間t2及び時間t3は設定されている。
ECU_Cの機能ブロック図は実施例1の図4におけるECU_Bと同様であり、ECU_Cの処理手順は実施例1のECU_Bと同様であるので省略する。また、ECU_Bの処理手順も実施例1と同様であるが、ECU_Bは処理Cの実行が開始される前に処理Bを終了させておく必要がある。このため、B処理は同期信号を受信してから必ず時間t3内に終了するようハードリアルタイム処理として実行される。
このような実施例によれば、1つのECUで実行された3つの処理を3つのECU_A、ECU_B及びECU_Cで実行する場合も、系全体の応答性が変わらないため、A処理〜C処理の処理内容(パラメータの値等)を見直す必要がなくなり、開発効率を向上させることができる。
図11は、実施例2と同様の手順を3つのECU50にて実行した場合の処理の同期を模式的に説明する図の一例である。ECU_Aは、A処理においてA処理が終了する前、A処理終了時、又は、A処理終了後、いずれかのタイミングで同期信号をECU_Bに送信する。また、ECU_Aは、A処理においてA処理データの送信が可能となった直後、又は、B処理が必要とするA処理の一部の処理が終了した段階で、A処理データをECU_Bに送信する。
ECU_Bは同期信号の受信を同期信号割込みにしてB処理を実行する。ECU_Bは、B処理においてB処理が終了する前、B処理終了時、又は、B処理終了後、いずれかのタイミングで同期信号をECU_Cに送信する。例えば、このタイミングは1つのECU99でA処理〜C処理を実行していた際に、A処理の実行を開始してからC処理の実行を開始するまでの時間t3に相当するタイミングとなる。また、ECU_Bは、B処理においてB処理データの送信が可能となった直後、又は、C処理が必要とするB処理の一部の処理が終了した段階で、B処理データをECU_Cに送信する。例えば、例えば、好ましくは時間「t3−t0b」内に、遅くても時間tまでに送信する。
そして、ECU_Cは同期信号の受信を同期信号割込みにして、C処理の実行を開始する。ECU_Cは、C処理においてC処理データの送信が可能となった直後、又は、A処理が必要とするC処理の一部の処理が終了した段階で、C処理データをECU_Bに送信する。
ECU_Cの機能ブロック図は実施例2の図7におけるECU_Bと同様であり、本実施例のECU_Bは同期信号送信部22とデータ送信部27を有する。ECU_Cの処理手順は実施例2のECU_Bと同様であるので省略する。
したがって、実施例2と同様に、A処理、B処理及びC処理の実行順序を一定に保ち、1つのECU99によりA処理、B処理及びC処理を実行していた場合と同じシーケンスを3つのECU_A、ECU_B及びECU_Cで実現できる。
以上説明したように、本実施形態の電子制御システム100は、A処理と密接な関係にあるB処理の実行順序を一定に保ち、1つのECU99によりA処理とB処理を実行していた場合と同じシーケンス(順序及びタイミング)を2つのECU_AとECU_Bで実現できる。A処理とB処理の系全体の応答性が変わらないため、2つのECU_AとECU_Bに処理を分離しても、A処理、B処理の処理内容(パラメータの値等)を見直す必要がなくなり、開発効率を向上させることができる。

Claims (9)

  1. 制御処理Aを実行する第1の電子制御ユニットと、前記制御処理Aと連携して動作する制御処理Bを実行する第2の電子制御ユニットと、が接続された車両用電子制御システムであって、
    前記第1の電子制御ユニットは、
    同期信号を前記第2の電子制御ユニットに送信する同期信号送信手段と、
    前記同期信号を送信した後、前記制御処理Aの実行を開始する第1の制御処理実行手段と、を有し、
    前記第2の電子制御ユニットは、
    前記同期信号を前記第1の電子制御ユニットから受信する同期信号受信手段と、
    前記同期信号を受信してから所定時間Tbを計測する第1の時間計測手段と、
    前記所定時間Tbが経過すると前記制御処理Bの実行を開始する第2の制御処理実行手段と、を有し、
    前記第1の時間計測手段が計測する前記所定時間Tbは、
    前記同期信号送信手段が前記同期信号を送信してから前記制御処理Aの実行が完了するまでの時間、及び、実行完了後、前記制御処理Aの処理結果を前記第2の電子制御ユニットが受信する時間の合計と等しい、
    ことを特徴とする車両用電子制御システム。
  2. 前記制御処理Aと前記制御処理Bは、1つの電子制御ユニットで実行されていた制御処理である、ことを特徴とする請求項1記載の車両用電子制御システム。
  3. 前記第1の電子制御ユニットは、走行用モータのトルクを制御する電子制御ユニットであり、
    前記第2の電子制御ユニットは、内燃機関の出力を制御する電子制御ユニットである、
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用電子制御システム。
  4. 前記第1の電子制御ユニットと前記第2の電子制御ユニットは、前記同期信号が送信される信号線を介して接続されている、ことを特徴とする請求項1記載の車両用電子制御システム。
  5. 前記第1の電子制御ユニットは、
    前記同期信号を送信してから所定時間Taを計測する第2の時間計測手段を有し、
    前記第1の制御処理実行手段は、前記所定時間Taが経過すると前記制御処理Aの実行を開始する、ことを特徴とする請求項1記載の車両用電子制御システム。
  6. 前記制御処理Aと連携して動作する制御処理Cを実行する第3の電子制御ユニットを有し、
    前記同期信号送信手段は、前記同期信号を前記第3の電子制御ユニットに送信し、
    前記第3の電子制御ユニットは、
    前記同期信号を前記第1の電子制御ユニットから受信する第2の同期信号受信手段と、
    前記同期信号を受信してから所定時間Tcを計測する第3の時間計測手段と、
    前記所定時間Tcが経過すると前記制御処理Cの実行を開始する第3の制御処理実行手段と、を有することを特徴とする請求項1記載の車両用電子制御システム。
  7. 同期信号を当該車両用電子制御ユニットに送信する同期信号送信手段と、
    前記同期信号を送信した後に、制御処理Aの実行を開始する第1の制御処理実行手段と、 を有する第2の車両用電子制御ユニットと、接続される車両用電子制御ユニットであって、
    前記同期信号を前記第2の車両用電子制御ユニットから受信する同期信号受信手段と、
    前記同期信号を受信してから所定時間Tbを計測する第1の時間計測手段と、
    前記所定時間Tbが経過すると、前記制御処理Aと連携して動作する制御処理Bの実行を開始する第2の制御処理実行手段と、を有し、
    前記第1の時間計測手段が計測する前記所定時間Tbは、前記同期信号送信手段が前記同期信号を送信してから前記制御処理Aの実行が完了するまでの時間、及び、実行完了後、前記制御処理Aの処理結果を当該車両用電子制御ユニットが受信する時間の合計と等しい、ことを特徴とする車両用電子制御ユニット。
  8. 同期信号を当該車両用電子制御ユニットから受信する同期信号受信手段と、
    前記同期信号を受信してから所定時間Tbを計測する第1の時間計測手段と、
    前記所定時間Tbが経過すると制御処理Aと連携して動作する制御処理Bの実行を開始する第2の制御処理実行手段と、を有し、
    前記第1の時間計測手段が計測する前記所定時間Tbは、当該車両用電子制御ユニットが前記同期信号を送信してから前記制御処理Aの実行が完了するまでの時間、及び、実行完了後、前記制御処理Aの処理結果を受信する時間の合計と等しい時間である第2の車両用電子制御ユニットと、接続される車両用電子制御ユニットであって、
    前記同期信号を前記第2の車両用電子制御ユニットに送信する同期信号送信手段と、
    前記同期信号を送信した後に、前記制御処理Aの実行を開始する第1の制御処理実行手段と、を有することを特徴とする車両用電子制御ユニット。
  9. 制御処理Aを実行する第1の車両用電子制御ユニットと、前記制御処理Aと連携して動作する制御処理Bを実行する第2の車両用電子制御ユニットと、が接続された車両用電子制御システムの車両用制御同期方法であって、
    前記第1の車両用電子制御ユニットは、
    同期信号送信手段が、同期信号を前記第2の車両用電子制御ユニットに送信するステップと、
    前記同期信号を送信した後、第1の制御処理実行手段が、前記制御処理Aの実行を開始するステップと、を有し、
    前記第2の車両用電子制御ユニットは、
    同期信号受信手段が、同期信号を前記第1の車両用電子制御ユニットから受信するステップと、
    第2の時間計測手段が、前記同期信号を受信してから所定時間Tbを計測するステップと、
    第2の制御処理実行手段が、前記所定時間Tbが経過すると前記制御処理Bの実行を開始するステップと、を有し、
    前記第2の時間計測手段が計測する前記所定時間Tbは、前記同期信号送信手段が前記同期信号を送信してから前記制御処理Aの実行が完了するまでの時間、及び、実行完了後、前記制御処理Aの処理結果を前記第2の車両用電子制御ユニットが受信する時間の合計と等しい、ことを特徴とする車両用制御同期方法。
JP2010543655A 2008-12-22 2008-12-22 車両用電子制御システム、車両用電子制御ユニット、車両用制御同期方法 Expired - Fee Related JP5423685B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2008/073342 WO2010073313A1 (ja) 2008-12-22 2008-12-22 車両用電子制御システム、車両用電子制御ユニット、車両用制御同期方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2010073313A1 JPWO2010073313A1 (ja) 2012-05-31
JP5423685B2 true JP5423685B2 (ja) 2014-02-19

Family

ID=42286983

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010543655A Expired - Fee Related JP5423685B2 (ja) 2008-12-22 2008-12-22 車両用電子制御システム、車両用電子制御ユニット、車両用制御同期方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8290663B2 (ja)
JP (1) JP5423685B2 (ja)
DE (1) DE112008004194B4 (ja)
WO (1) WO2010073313A1 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5671388B2 (ja) * 2011-03-24 2015-02-18 富士通テン株式会社 通信システムおよび通信装置
FR2987017B1 (fr) * 2012-02-21 2014-10-03 Renault Sa Procede et dispositif de sauvegarde du fonctionnement d'un vehicule
CN104272695B (zh) * 2012-04-20 2017-04-19 三菱电机株式会社 数据处理装置
DE112012006843T5 (de) 2012-08-24 2015-05-21 Mitsubishi Electric Corporation Fahrzeugkommunikationssystem und Fahrzeugkommunikationsverfahren
JP5853992B2 (ja) * 2013-05-24 2016-02-09 株式会社デンソー Ecu評価装置
JP5870968B2 (ja) 2013-06-03 2016-03-01 株式会社デンソー ワイヤハーネス評価装置
JP5994815B2 (ja) * 2014-05-14 2016-09-21 株式会社デンソー 回転電機制御装置
JP2017021426A (ja) * 2015-07-07 2017-01-26 株式会社デンソー 電子制御装置
JP6544192B2 (ja) * 2015-10-21 2019-07-17 株式会社デンソー 連携システム
JP6819532B2 (ja) * 2017-09-29 2021-01-27 トヨタ自動車株式会社 車両の制御装置
JP6939665B2 (ja) * 2018-03-15 2021-09-22 オムロン株式会社 ネットワークシステム
SE544349C2 (en) * 2018-05-09 2022-04-19 Scania Cv Ab Communication of combined speed and synchronization signals between vehicle control units

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06274239A (ja) * 1993-03-18 1994-09-30 Fujitsu Ltd 計算機システムの制御方法
JPH08110894A (ja) * 1994-08-15 1996-04-30 Hitachi Ltd 並列計算機システム
JP2005071280A (ja) * 2003-08-27 2005-03-17 Mitsubishi Electric Corp 並列計算機、マスタノード及びそのプログラム、スレーブノード及びそのプログラム
JP2007034910A (ja) * 2005-07-29 2007-02-08 Fujitsu Ten Ltd マルチcpuシステム及びスケジューラ

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA1253971A (en) 1986-06-26 1989-05-09 Pierre Goyer Synchronization service for a distributed operating system or the like
JPH02162860A (ja) * 1988-12-15 1990-06-22 Fuji Electric Co Ltd 主局対複数従局間の交信方法
JPH0685874A (ja) * 1992-09-02 1994-03-25 Honda Motor Co Ltd デ−タ通信システム
US5615127A (en) 1994-11-30 1997-03-25 International Business Machines Corporation Parallel execution of a complex task partitioned into a plurality of entities
JPH096695A (ja) * 1995-06-26 1997-01-10 Hitachi Ltd 情報処理システムの通信方法およびプログラム間通信方法
US6282578B1 (en) 1995-06-26 2001-08-28 Hitachi, Ltd. Execution management method of program on reception side of message in distributed processing system
US6144887A (en) * 1996-12-09 2000-11-07 Denso Corporation Electronic control unit with reset blocking during loading
JP2001306487A (ja) * 2000-04-27 2001-11-02 Mitsubishi Electric Corp 割込み通知方式及びプロセッサユニット
JP2002082927A (ja) * 2000-09-07 2002-03-22 Mitsubishi Electric Corp 分散シミュレーション装置
JP2005078244A (ja) * 2003-08-29 2005-03-24 Fujitsu Ltd プログラム実行方法およびプログラム実行装置
JP4266357B2 (ja) * 2004-03-29 2009-05-20 三菱電機株式会社 車載電子制御装置
JP4627491B2 (ja) 2005-01-19 2011-02-09 株式会社イマジオム クラスタコンピュータミドルウェアプログラム、クラスタコンピュータシミュレータプログラム、クラスタコンピュータ用アプリケーションプログラム、およびアプリケーションプログラム開発支援方法
JP2007253792A (ja) * 2006-03-23 2007-10-04 Denso Corp 車両用電子制御装置のソフトウェアシステムおよびその設計方法
JP2008276331A (ja) * 2007-04-25 2008-11-13 Toshiba Corp マルチプロセッサの制御装置及び方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06274239A (ja) * 1993-03-18 1994-09-30 Fujitsu Ltd 計算機システムの制御方法
JPH08110894A (ja) * 1994-08-15 1996-04-30 Hitachi Ltd 並列計算機システム
JP2005071280A (ja) * 2003-08-27 2005-03-17 Mitsubishi Electric Corp 並列計算機、マスタノード及びそのプログラム、スレーブノード及びそのプログラム
JP2007034910A (ja) * 2005-07-29 2007-02-08 Fujitsu Ten Ltd マルチcpuシステム及びスケジューラ

Also Published As

Publication number Publication date
WO2010073313A1 (ja) 2010-07-01
US8290663B2 (en) 2012-10-16
DE112008004194B4 (de) 2015-01-29
US20110245934A1 (en) 2011-10-06
JPWO2010073313A1 (ja) 2012-05-31
DE112008004194T5 (de) 2012-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5423685B2 (ja) 車両用電子制御システム、車両用電子制御ユニット、車両用制御同期方法
JP5381999B2 (ja) 車両用電子制御システム、車両用電子制御ユニット、車両用制御同期方法
US20100262971A1 (en) Multi core system, vehicular electronic control unit, and task switching method
US9455657B2 (en) Alternator control apparatus
JP5454920B2 (ja) 車両用発電制御装置
JP2010268066A (ja) Lin通信装置及びlin通信制御方法
JP5861718B2 (ja) 車両用電子制御装置、データ受信方法
JP2006335097A (ja) 補機付きのエンジンの制御装置
US20110130903A1 (en) Torque command structure for an electric motor
JP5304953B1 (ja) 制御装置、制御システム
JP2010077859A (ja) エンジン始動装置及びエンジン始動制御方法
US20150171782A1 (en) Alternator control apparatus
JP2004252574A (ja) タスク間通信方法、プログラム、記録媒体、電子機器
US6865474B2 (en) Control device for an internal combustion engine
CN110311942B (zh) 通信系统
JP2006072698A (ja) 省電力対応装置
CN109256943B (zh) 电力转换装置
JP2014151893A (ja) エンジン始動制御装置
CN116320023B (zh) 服务请求处理方法、装置、车辆、存储介质及芯片
JP2012103802A (ja) 情報処理装置、電子制御ユニット
JP2003345404A (ja) 電子制御装置、プログラム
TW202313379A (zh) 車輛資訊取得裝置
JP2014135792A (ja) 制御装置
JP2014034916A (ja) エンジン始動装置
CN114302838A (zh) 双电机混合动力系统中发动机的启动方法和装置及车辆

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130115

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130312

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130618

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130722

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131029

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131111

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5423685

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees