JPH08110894A - 並列計算機システム - Google Patents

並列計算機システム

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JPH08110894A
JPH08110894A JP7205804A JP20580495A JPH08110894A JP H08110894 A JPH08110894 A JP H08110894A JP 7205804 A JP7205804 A JP 7205804A JP 20580495 A JP20580495 A JP 20580495A JP H08110894 A JPH08110894 A JP H08110894A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワーク接続マルチプロセッサ計算機シ
ステムにおいて、コストパフォーマンスが良く多機能な
ネットワーク制御を実現することが可能な技術を提供す
る。 【解決手段】 複数のプロセッサをネットワークで接続
した計算機システムにおいて、追加の伝送線に割り込み
信号線を設ける。プロセッサの通信にはパケットが使用
されるが、バリア同期処理の際には固定長のバリア同期
パケットが用いられる。バリア同期パケットは通常のパ
ケットと同一の伝送線で送信制御回路から転送される
が、さらに、割り込み信号線にも割り込み信号が転送さ
れる。一方、受信制御回路には、バリア同期パケットを
最高優先度とした優先度制御回路を設けられており、前
記割り込み信号線の割り込み信号に応答して、通常パケ
ットを記憶するために用意したレジスタファイルにバリ
ア同期パケットを書き込まずにプロセッサへ送る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、並列計算機システ
ムに関し、特に、プログラムの実行の高速化を目指した
マルチプロセッサ計算機システムにおけるプロセッサ間
ネットワークのコストパフォーマンスの良い構成に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、マルチプロセッサ計算機システム
におけるネットワーク多機能化に関しては、電子通信学
会技術研究報告CPSY91-26,Vol.91,No.130,「高並
列計算機AP1000のアーキテクチャと性能評価」(以
下、文献1)に開示されている。この並列計算機システ
ムは、図7に示す構成になっている。
【0003】図7は、バリア同期プロトコルと汎用のS
ENDプロトコルの2つのプロトコルを備える従来技術
によるシステム構成図であり、A,B,C,Dは夫々プ
ロセッサ、107はバリア(barrier)同期ネットワー
ク、108はネットワーク、1は命令プロセッサ、2メ
モリ制御回路、3はメモリ、48はネットワークインタ
フェース回路、49はバリア同期制御回路である。
【0004】マルチプロセッサにおいては、複数のプロ
セッサで処理を分担して実行している。バリア同期と
は、あるプロセッサだけが処理を進み過ぎないようにす
るために、ある特定の命令の実行に達した段階で処理を
停止し、他のプロセッサが同じ段階に達するのを待ち、
複数のプロセッサが同じ段階に達した時点で、一斉に処
理を再開するものである。これにより、複数のプロセッ
サ間において処理の同期をとるものである。
【0005】前記文献1の技術では、並列計算機システ
ム内に用途別の複数系統のネットワークを備えることに
より、高速なネットワーク処理を実現することを述べて
いるが、ネットワークの高速性のみを重視して、大規模
並列システムのコストパフォーマンスについて配慮して
いない。
【0006】その結果、ネットワーク機能を飛躍的に改
善しているが、ネットワークのコストパフォーマンスに
ついて配慮していないために、データ転送スループット
の等しく大きな3系統のネットワークを設け、信号線数
の増加によりプロセッササイズの増大をもたらし、結
局、使用するケーブル本数およびLSI(大規模集積回
路)搭載カード数が2倍になり、2倍コストがかかる。
【0007】また、複数のパケット混在時にネットワー
クのスループットを向上するためのバーチャルチャンネ
ル制御については、IEEE,Transactions on Parallel a
nd Distributed Systems 1992 Vol.3,No.2,「Virtual-Ch
annel Flow Control」(Dally)(以下、文献2)に開示され
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記文献2の技術で
は、1系統の物理ネットワークに同程度の規模を有する
複数のバッファを接続し、論理的には複数のネットワー
クを効率的に構成することが記述されている。文献2の
技術は、同程度の緊急性とパケット長を有するパケット
の複数を、処理可能なものから転送することによるシス
テムスループットの向上を目的としている。多数のプロ
セッサ間の同期をとるバリア同期の緊急性についての配
慮がない。さらに、バリア同期などの緊急性も高く、パ
ケット長も短いパケットが混在している時の転送制御ハ
ードウェアのコストパフォーマンスについての配慮もな
い。このため、多数のパケットの競合を比較的に低いコ
ストで軽減できるという効果があるものの、バッファの
切り替え時間や、レジスタファイルに書き込む処理によ
りバリア同期処理時間が長くなり、処理も複雑化すると
いう問題があった。
【0009】本発明の目的は、ネットワーク接続マルチ
プロセッサ計算機システムにおいて、コストパフォーマ
ンスが良く多機能なネットワーク制御を実現することが
可能な技術を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なもの概要を簡単に説明すれば、以下
のとおりである。
【0011】複数のプロセッサをネットワークで接続し
た並列計算機システムにおいて、パケットを伝送する伝
送線に、パケット間の到着順を変えるバーチャルチャン
ネルを実現する割り込み信号線を別途設ける。この割り
込み信号線は、優先すべきパケットの先頭が伝送線上に
存在することを示す割り込み信号を伝送する。この割り
込み信号で指示されたパケットの先頭の複数ビットを使
用して、そのパケットの用途の識別を行う。例えば、4
種の優先度のパケットを扱う場合においては、この複数
ビットで識別を行うため、割り込み信号線自体は、少な
くとも1本あればよい。従って、ネットワーク制御回路
の多機能化によりネットワークの伝送線数を削減し、シ
ステム内のプロセッサボード間を接続するケーブル本数
を削減することによりコストパフォーマンスが達成され
る。
【0012】また、バリア同期パケットを最高優先度と
した優先度制御回路は、数千バイトの可変長のパケット
長を有する通常の通信パケット処理を、直ちに、バリア
同期パケット長に対応して固定サイクル数だけ止め、バ
リア同期処理を優先して転送する。従って、多数のプロ
セッサの間の1番遅いプロセッサの処理時間で全体処理
時間が決まるバリア同期処理が数千倍高速化され、従っ
て、バリア同期を含むユーザプログラムの処理時間が短
縮される。
【0013】また、バリア同期パケットのように、最優
先で固定長のパケットを、バッファに書き込まずに通す
専用優先路を設けることにより、転送時間の短縮と、回
路の簡略化を行う。
【0014】
【発明の実施の形態】実施例を説明するための全図にお
いて、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰
り返しの説明は省略する。尚、以下の説明に引用される
メモリ、フリップフロップ、レジスタの各手段は、本発
明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者であれば変
更し得る種々の記憶手段を用いることができる。
【0015】本実施例の並列計算機システムは、図1に
示すように、複数のプロセッサA,B,C,Dがネット
ワーク105を介して接続されている。プロセッサA,
B,C,Dは、それぞれ同じ構成を有する。図1では、
プロセッサAのみの内部構成を示し、他のプロセッサ構
成の表示は省略する。
【0016】図1において、プロセッサA,B,C,D
は、命令制御回路1A,1B,1C,1D、メモリ制御
回路2A,2B,2C,2D、メモリ3A,3B,3
C,3D、ネットワークインタフェース回路4A,4
B,4C,4Dを有する。なお、1B,1C,1D,2
B,2C,2D,3B,3C,3D,及び4B,4C,
4Dは図1には図示していない。
【0017】さらに、プロセッサA内のネットワークイ
ンタフェース回路4Aは、送信制御回路401A及び受
信制御回路402Aを有する。同様に、プロセッサB内
のネットワークインタフェース回路4Bは、送信制御回
路401B及び受信制御回路402Bを有する。同様
に、プロセッサC内のネットワークインタフェース回路
4Cは、送信制御回路401C及び受信制御回路402
Cを有する。同様に、プロセッサD内のネットワークイ
ンタフェース回路4Dは、送信制御回路401D及び受
信制御回路402Dを有する。プロセッサB,C,D
は、プロセッサAと同一構成なので、送信制御回路40
1B,C,D及び受信制御回路402B,C,Dについ
ては、図1には示していない。
【0018】また、ネットワーク105は、プロセッサ
A内の受信制御回路402Aに対応して、送信制御回路
411Aを有する。また、ネットワーク105は、プロ
セッサA内の送信制御回路401Aに対応して、受信制
御回路412Aを有する。受信制御回路402Aは、受
信制御回路412Aと同一の構造をもつものである。ま
た、送信制御回路401Aは送信制御回路411Aと同
一構造をもつものである。
【0019】そして、プロセッサAの送信制御回路40
1Aから送信されたデータは、ネットワーク105内の
受信制御回路412Aによって受信される。逆に、ネッ
トワーク105内の送信制御回路411Aから送信され
たデータは、プロセッサA内の受信制御回路402Aに
よって受信される。
【0020】また、プロセッサB,C,D内の送信制御
回路401B,401C,401D及び受信制御回路4
02B,402C,402Dに対しても、送信制御回路
401Aと受信制御回路402Aと同様に、受信制御回
路412B,412C,412Dおよび送信制御回路4
11B,411C,411Dがネットワーク内に対応し
て設けられる。尚、受信制御回路412B(412C,
412D)および送信制御回路411B(411C,4
11D)は、受信制御回路402Aおよび送信制御回路
401Aと夫々同一構成である。
【0021】ここで、ネットワーク105内の送信制御
回路411A,411B,411C,411Dは、スイ
ッチ550を介して、ネットワーク105内の任意の受
信制御回路412A,412B,412C,412Dへ
データを送信する。
【0022】さらに、受信制御回路402Aは、通常受
信バッファキュー50Aとバリア同期受信制御回路60
Aが備えられている。また、図示していないが、受信制
御回路402B,402C,402D,412A,41
2B,412C,412Dも、受信制御回路402Aと
同様に通常受信バッファキューとバリア同期受信制御回
路が備えられている。
【0023】図2、図3は、この2つの図面で、本実施
例によるバリア同期と通常プロトコルを扱うネットワー
ク制御回路の構成を示しており、その信号線の接続関係
を丸で囲まれたアルファベットで示している。
【0024】図1及び図2、図3において、10〜13
はバッファID切り替え信号線(割り込み信号線)であ
る。この信号線のバッファID切り替え信号(割り込み
信号)により、受信制御回路402Bでは通常受信バッ
ファキュー50Bとバリア同期受信制御回路60Bの切
り替え制御が行なわれ、送信制御回路401Aにおいて
はスルーで伝えられる。
【0025】また、ネットワーク105内では受信制御
回路412Aから送信制御回路411Bへスイッチ55
0を介して伝えられる。(図2、図3ではスイッチ55
0を簡略化して示してある。)命令制御回路はバリア同
期制御が必要なとき、このバッファID切り替え信号を
制御することで通常受信バッファキューからバリア同期
受信制御回路へ切り替え、これにより、通常データの伝
送がストップし、バリア同期パケット優先パケットとし
てバリア同期受信制御回路を通すことによって通常デー
タを追い越して伝送可能とする。
【0026】この動作が送信側から受信側までの伝送路
上にある全ての受信制御回路で行なわれるので、通常デ
ータの伝送が一度中断され、バリア同期パケットが転送
できる。バリア同期信号転送後は、再びバッファ切り替
え信号を元に戻すことにより、通常データの送信が再開
される。
【0027】19はメモリストア(レジスタストア)制
御信号線、20〜23はデータおよびバッファID信号
線、24はレジスタロード信号線である。28はバリア
同期開始レジスタ、29はバリア同期完了報告レジスタ
である。
【0028】30〜33はデータ送出信号線、40〜4
2はバッファエントリ解放信号線(リリース信号線)、5
1は読み出しアドレスポインタ、52は書き込みアドレ
スポインタ、53は受信バッファ、58は読み出し制御
用比較器である。
【0029】61はバリア同期パケット転送フリップフ
ロップ、62は制御信号作成フリップフロップ、70は
優先度制御回路(ORゲート)、97は受信バッファ空
きエントリ数アップダウンカウンタである。
【0030】500はプロセッサ間同期報告生成回路、
501A,501Bはプロセッサ間同期フリップフロッ
プ、502はプロセッサ間同期用AND回路、511は
読み出しアドレス加算器、521は書き込みアドレス加
算器である。
【0031】本実施例は、1系統の物理ネットワークに
バリア同期プロトコルと汎用のSENDプロトコルの2
つのプロトコルを備えるシステムで説明するが、例え
ば、両者の中間の優先度のリモートメモリアクセスプロ
トコルを加え、固定長のパケットでシステム内の他のプ
ロセッサのメモリを読み出し、書き込み可能とする場合
は、一層高い信号数削減効果が得られる。
【0032】本実施例においては、図2、図3に示すよ
うに、プロセッサAの送信制御回路401Aから送信し
たメッセージパケットは、ネットワーク105の受信制
御回路412Aに転送され、パケット中に記述された送
信先プロセッサ番号に従って選択したネットワークの送
信制御回路411Bにスイッチされ、第2のプロセッサ
の受信制御回路402Bに到達される。プロセッサに到
着したメッセージパケットは、従来技術と同様の手順で
プロセッサメモリ上の受信領域中のアドレスに書き込ま
れるものとする。
【0033】送信制御回路401Aの中には、送信先の
受信バッファの空きエントリ数を計算するアップダウン
カウンタ97が備えられている。
【0034】バリア同期開始レジスタ28から、信号線
10にバリア同期パケット先頭の送出時に値1とする信
号を出力する。アップダウンカウンタ97は、メモリ3
Aからの読み出しデータ信号線20にデータを送る度に
値1となるセンド信号(データ送出信号)を信号線31
を受けて、これに応答してレジスタ98の値をデクリメ
ント(−1)する。一方、送信先の受信バッファから1
エントリが送出され、バッファが空く度に返送されるリ
リース信号(バッファエントリ解放信号)を信号線41
を介して受け取ると、カウンタ97はレジスタ98の値
をインクリメント(+1)する。
【0035】受信制御回路402B及び412Aの中に
は、通常のメッセージパケットデータを一時格納する受
信バッファキュー50A、50B、バリア同期受信制御
回路60A、60Bおよび、本実施例でデータ線を3サ
イクル占有するバリア同期パケットを優先的に転送する
セレクタの制御信号を作成する制御信号作成フリップフ
ロップ62および優先度制御回路(ORゲート)70か
らなる優先順位制御回路が備えられている。
【0036】受信バッファキュー50A、50Bは、受
信バッファ53、書き込みアドレスポインタ52と、ポ
インタを更新するアドレス加算器521、読み出しアド
レスポインタ51と、読み出しアドレスポインタ51を
更新するアドレス加算器511、および読み出しポイン
タ51と書き込みポインタ52の値を比較し、空でない
場合に読み出し制御信号線(データ送出信号)33を発
信する比較器58とで構成されている。
【0037】バリア同期受信制御回路60A、60Bに
は、バリア同期パケットデータを転送するフリップフロ
ップ61が備えられる。
【0038】送信制御回路412Aからのデータおよび
バッファID信号は、デコード回路510Aに与えられ
る。デコード回路は、転送されてきたパケットの先頭の
複数ビットをデコードし、用途の識別を行う。デコード
回路510Aでは、送られてきたパケットがバリア同期
パケットかそれ以外かを判定し、バリア同期パケットな
らプロセッサ間同期フリップフロップ501Aに転送す
る。バリア同期パケットでなければ、信号線504Aを
介してマルチプレクサ503へ送る。デコード回路51
0Aと同じものが、他の送信制御回路にも設けられてい
る(送信制御回路412Bにはデコード回路510Bが
接続される)。
【0039】送信制御回路412Aからの信号線560
は、図示しない回路を経て信号線570に接続される。
【0040】命令制御回路1Aは、処理がある特定の段
階に達したら、バリア同期処理を開始するために、バリ
ア同期開始レジスタ28に値1をセットし、バリア同期
パケットを信号線20を介して転送する。このパケット
を同期報告パケットと称することにする。同期報告パケ
ットは、送信制御装置401A、信号線21を介し、ネ
ットワーク105中にあっては受信制御回路412Aを
介して、プロセッサ間同期フリップフロップ501Aに
蓄積される。
【0041】同期報告パケットは、命令制御回路からバ
ッファID切り替え信号(レジスタ28の値)と共に特
定の周期をもってして繰り返し転送される。同期が成立
し、後述する同期成立パケットを命令制御回路が受け取
るまで繰り返し発生される。バッファID切り替え信号
は、同期報告パケットと共に信号線10、11を介して
転送される。
【0042】他の命令制御回路からも、処理がある特定
の段階に達したら、命令制御回路1Aと同様にバリア同
期処理を開始する。例えば、命令制御回路1Bにおいて
も、処理がある段階に達すると受信制御回路412Bを
介して同期報告パケットがプロセッサ間同期フリップフ
ロップ501Bに蓄積される。他の命令制御回路に対し
ても同様にプロセッサ間同期フリップフロップが設けら
れており(図示せず)、全てのプロセッサからの報告が蓄
積されると、プロセッサ間同期報告生成回路500によ
り、新たなバリア同期パケットを生成すると共に、蓄積
情報をクリアする。この新たなバリア同期パケットを同
期成立パケットと称することにする。マルチプレクサ5
03は、AND回路502における条件成立により同期
成立パケットを信号線504A及び504B他の送信制
御回路からの通常パケットに替えて転送する。バリア同
期パケットは、後述するように3サイクルの長さを持つ
が、先頭サイクルのデータは用途を表わしているが、残
りの2サイクルのデータが同期報告パケットか同期成立
パケットかの識別情報を含んでいる。
【0043】この同期成立パケットは、バリア同期処理
を開始している全てのプロセッサに同報される。例え
ば、プロセッサBの受信制御回路402Bにあっては、
通常パケットをバイパスしてプロセッサに同期成立パケ
ットをメモリ制御部に渡し、プロセッサが繰り返し値を
読み出しているバリア同期完了報告レジスタ29の値を
更新することでプロセッサに同期成立を報告する。他の
プロセッサについても同様に同期成立が報告される。
【0044】送信制御回路401Aと受信制御回路41
2Aを接続する配線、及び送信制御回路411Bと受信
制御回路402Bを接続する配線には、バッファID切
り替え信号線10〜13とデータ及びバッファID信号
線20〜23が追加されている。つまり、従来使用され
てきたデータ転送路を形成する信号線に加えて、パケッ
ト優先度の変更を指示する信号線10〜13が備えられ
ている。
【0045】次に、本実施例のネットワーク制御回路の
動作について説明する。
【0046】今、図2、図3において、データを命令制
御回路1A側から命令制御回路1B側へ送信することを
考える。
【0047】(1)送信側の記憶制御回路2Aは、命令
制御回路1Aからのメモリストア(レジスタストア)制
御信号線19により、予めメモリ3A上の指定されたア
ドレスに格納された通常のメッセージパッケットの送信
を開始する。送信制御回路401Aは、送信先バッファ
の空きエントリ数カウンタ97の値が“+”であって、
送信データがメモリから送られてきた場合に許される。
メッセージパケットデータは、信号線20から信号線2
1に渡され、カウンタ97の値をデクリメントする。
【0048】(2)ネットワーク105内の受信制御回
路412Aは、データを信号線21により受信バッファ
53に送って0番地に書き込むと共に、センド信号線
(データ送出信号)31により書き込みポインタをイン
クリメントし、値を“1”にする。以下、信号線31と
データ信号線21により受信処理を行う。そして、受信
制御回路412Aの次段の送信制御回路411Bが空き
次第、受信バッファ0番地から読み出したデータを送信
制御回路411Bに送出すると共に、読み出しポインタ
51の値をインクリメントし、同時に送信元(送信回路
411A)にバッファエントリのリリース信号線(バッ
ファエントリ解放信号)41を返送する。
【0049】(3)受信制御回路412Aからデータを
受けた送信制御回路411Bは、データ転送を前記
(1)の項と同一の手順で行う。以下、同様に回路から
の送受信データを、次段の回路へ転送することにより、
ネットワーク105上のメッセージ転送を行う。
【0050】(4)ネットワーク105からデータを受
信した受信側の受信制御回路402Bは、データ転送を
前記(2)の項と同一の手順で行う。
【0051】(5)命令制御回路1Bは、メモリ3Bへ
のメッセージ転送の完了をレジスタロード制御24によ
り検出する。
【0052】以上(1)〜(5)で説明したデータ伝送
中にバリア同期パケットを送付することを考える。バリ
ア同期パケットを転送する際には、新たに設けられたバ
ッファIDの切り替え信号線10〜13が使用される。
プロセッサAでは記憶制御回路2Aからの通常データ転
送中にバリア同期が開始されると、通常データ転送を中
断し、バッファID切り替え信号をレジスタ28にセッ
トと信号線10を介して転送すると共に、データ線から
バリア同期用のデータ(同期報告パケット)を送信する。
【0053】このバッファID切り替え信号線10にバ
ッファID切り替え信号がセットされている最中は、通
常データは転送されず、また、この間にデータ線上を送
られるデータは、バリア同期用のデータ(パケット)と
して解釈される。なお、データ線は複数ビット幅から構
成されているので、データ線から送られる値に意味を持
たせることによって、例えば、バリア同期の優先順位を
変えたり、また、バリア同期以外の意味を持たせること
も可能である。
【0054】受信制御回路412Aでは、このバッファ
ID切り替え信号から内部の3つのフリップフロップ6
2と回路70とにより、3サイクルだけデータ線上を同
期報告パケットを優先的に転送できるようにセレクタを
制御する信号線71が作られる。
【0055】このセレクタを制御する信号71により、
3サイクルの期間だけ受信バッファ53からの通常デー
タの送信が中断され、替わって、バリア同期受信制御回
路60Bからの同期報告パケットが出力される。デコー
ダ回路510Aは、送られてきたパケットがバリア同期
パケットかそれ以外かを判定し、バリア同期パケットな
らプロセッサ間同期フリップフロップ501Aに転送が
なされる。
【0056】一方、全てのプロセッサからの報告が蓄積
されると、ANDゲート502でAND条件が成立し、
プロセッサ間同期報告生成回路500により、新たなバ
リア同期パケットを生成すると共に、蓄積情報をクリア
する。同期成立パケットは、バリア同期処理を開始して
いる全てのプロセッサに同報される。このとき、バリア
同期処理を行っているプロセッサからバッファID切り
替え信号が、同期成立パケットと共に各プロセッサに転
送されていることに注意されたい。バッファID切り替
え信号は、通常は、ゲート508の作用により、送信制
御回路411Bに転送されることはない。
【0057】送信制御回路411Bは、同期成立パケッ
トをバイパスして受信制御回路402Bに転送する。こ
のとき、バッファID切り替え信号もANDゲートを通
過し、同期成立パケットと共に同期成立パケットを受信
すべきプロセッサに転送される。
【0058】受信制御回路402Bでは、バッファID
切り替え信号を信号線12を介して受け取り、受信制御
回路402B内の3つのフリップフロップ62と回路7
0とにより、3サイクルだけデータ線上を同期報告パケ
ットを優先的に転送できるようにセレクタを制御する信
号線71を作る。
【0059】このセレクタを制御する信号71により、
3サイクルの期間だけ受信バッファ53からの通常デー
タの送信が中断され、替わって、バリア同期受信制御回
路60Bからの同期成立パケットの送信がなされる。
【0060】図4は、本実施例による通常パケット転送
中におけるバリア同期パケット転送のタイムチャートで
ある。特に、複数のプロセッサのうち、ブロセッサAが
最後にバリア同期処理を開始し、同期報告パケット転送
した場合を示している。命令制御回路1Aが、通常パケ
ットのn番目のデータを転送した後に、3サイクルのバ
リア同期パケット(同期報告パケット)を転送したとす
ると、この同期報告パケットは、送信制御回路401
A、受信制御回路412Aを介して同期開始フリップフ
ロップ501Aに蓄積される。他のプロセッサはすでに
バリア同期処理を開始しているとの前提であるから、他
のプロセッサに対応する同期開始フリップフロップには
すでに同期報告パケットが蓄積されている。このため、
ANDゲート502の条件が整うので、プロセッサ間同
期フリップフロップをリセットすると共に、同期報告パ
ケットを同期報告生成回路500から生成する。
【0061】同期報告は、ネットワーク中の送信制御回
路411A及び411Bに出されるが、例えば、ネット
ワーク中の送信制御回路411Bで処理中のパケットは
k番目の要素で中断され、プロセッサ中の受信制御回路
402Bにおいては、j番目で中断される(j≦k)。
このようにバリア同期パケット(同期報告パケット、同
期成立パケット)が通常のパケットに優先して処理され
るため、バリア同期処理を短時間に行うことができる。
各受信、送信制御回路で2サイクルずつ要するとするな
ら、バリア同期処理を10サイクルで終了させることが
できる。
【0062】401A及び412A間のデータ線は、9
ビット程度であり、64キロバイトのデータ転送に64
キロサイクルを要求する。これらのパケット2つを越す
ことで100キロサイクル以上を節約し、10サイクル
で処理を終ることは、10キロ倍の高速化にあたる。
【0063】本実施例の構成により、プロセッサAの中
の記憶制御回路2Aの出力が、例えば、DMA転送中の
送信パケット処理は、n番目の要素で中断され、割り込
み信号線10が値“1”に設定されると共に、この例で
はパケット先頭データ20に値“4”を送ることで、3
サイクル分のバリア同期パケットが直ちに送れる。
【0064】この追越し制御がプロセッサの送信制御回
路401Aの出力部でも繰り返され、同じパケットのm
(m≦n)番目の要素で中断される。中断処理は、従来
からパス競合回路調停として一般に使われるもので実現
でき、受信制御回路402Bにおける信号線330を出
力すると、SEND信号線33を抑止するように接続す
る。
【0065】受信制御回路412Aからの同期報告パケ
ットは同期開始フリップフロップ501Aに伝えられ
る。ANDゲート502の条件が整うと、プロセッサ間
同期フリップフロップ501A,501Bをリセットす
ると共に、同期成立パケットを同期報告生成回路500
から生成する。
【0066】同期成立は、ネットワーク中の送信制御回
路411A及び411Bに出されるが、例えば、ネット
ワーク中の送信制御回路411Bで処理中のパケットは
k番目の要素で中断され、プロセッサ中の受信制御回路
402Bにおいては、j番目で中断される(j≦k)。
【0067】以上の説明のように、本実施例では、前述
の文献1の従来技術のようにケーブル本数およびネット
ワーク基板数を倍増することなく、信号線数を1本追加
することで、バリア同期ネットワークを実現している。
【0068】また、本実施例では、前述の文献2の技術
と同様に、バリア同期パケットが通常パケットの転送が
終わるのを待たないようにパケット到着を変更すること
で、バリア同期処理時間を数千分の1に削減した。
【0069】さらに、本実施例では、バリア同期パケッ
トを固定長としフリップフロップに書き込んでレジスタ
ファイル等の高集積だが低速な格納手段をバイパスする
ので、ネットワーク転送時間を更に短縮すると共にその
ための大規模なバッファを不要化した。
【0070】以上、本発明を、前記実施例に基づき具体
的に説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変
更可能であることは勿論である。
【0071】本実施例においては、各プロセッサからの
同期報告パケットが同期フリップフロップに揃った段階
で新たに同期成立パケットを発生しているが、バリア同
期パケット以外の優先度の高いパケットにプロセッサ間
で通信する際にあるプロセッサからそのような優先パケ
ット(以下、一般優先パケットと称する。)をそのまま
他のプロセッサへ転送するように改変してもよい。
【0072】図5、図6は、そのような改変を施した他
の実施例である。図5、図6は、この2つの図面で、本
実施例によるバリア同期と通常プロトコルを扱うネット
ワーク制御回路の構成を示しており、その信号線の接続
関係を丸で囲まれたアルファベットで示している。
【0073】パケットの先頭の複数ビットが、バリア同
期パケットか、通常パケットかの用途かを示すだけでは
なく、バリア同期パケットではないが他のパケット通信
に優先する優先パケットかを識別できるように設定され
る。命令制御回路は優先パケットを転送する際には併せ
て、バッファID切り替え信号を信号線10に転送す
る。図2、図3の構成との相違は、デコード回路(51
0A、510B)が、さらに優先パケットをデコードで
きるものであり、優先パケットをデコードしたときに信
号線(506A、506B)に値1を転送する点が機能
として追加される。但し、優先パケットは通常パケット
と同様信号線504A(または504B)を介してマル
チプレクサ503に送られる。また、OR回路507が
設けられてAND回路502と信号線506A、506
B(信号線506BとOR回路507の接続は図の簡素
化のために示していない。)の信号を論理ORする。こ
の結果、優先パケットはバッファID切り替え信号と共
に、転送すべきプロセッサに転送される。優先パケット
が、受信制御回路、送信制御回路を通常パケットより優
先して通過し、命令制御回路間で授受されるのはバリア
同期パケットと同様である。
【0074】
【発明の効果】伝送線として追加した割り込み信号線
は、1本の追加でパケット先頭を送ることを知らせ、用
途の識別には通常のデータ転送線から送るパケット先頭
の複数ビットを用いるので、信号線数を1本追加するだ
けで、バリア同期ネットワークを実現することができ
る。
【0075】また、バリア同期パケットを最高優先度と
した優先度制御回路は、通常の通信パケットよりもバリ
ア同期処理を優先して転送することにより、多数のプロ
セッサの間の1番遅いプロセッサの処理時間で全体処理
時間が決まるバリア同期処理が高速化されるので、バリ
ア同期を含むユーザプログラムの処理時間を短縮するこ
とができる。
【0076】さらに、バリア同期パケットを固定長とし
てフリップフロップに書き込んでレジスタファイル等の
高集積だが低速な格納手段をバイパスするので、ネット
ワーク転送時間を更に短縮すると共にそのためのバッフ
ァを受信回路当り数十バイト不要にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるネットワークを備えた並列計算機
システムの一実施例の概略構成を示すブロック図である
【図2】図3と結合して、本実施例によるバリア同期と
通常プロトコルを扱うネットワーク制御回路の一実施例
の概略構成を示すブロック図である
【図3】図2と結合して、本実施例によるバリア同期と
通常プロトコルを扱うネットワーク制御回路の一実施例
の概略構成を示すブロック図である。
【図4】本実施例による通常パケット転送中におけるバ
リア同期パケット転送のタイムチャートである。
【図5】図6と結合して、他の実施例によるバリア同期
パケットと通常パケットに加えて優先パケットを扱うネ
ットワーク制御回路の一実施例の概略構成を示すブロッ
ク図である。
【図6】図5と結合して、他の実施例によるバリア同期
パケットと通常パケットに加えて優先パケットを扱うネ
ットワーク制御回路の一実施例の概略構成を示すブロッ
ク図である。
【図7】バリア同期プロトコルと汎用のSENDプロト
コル2つのプロトコルの専用ネットワークを備える従来
の並列計算機システムの概略構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1A,1B,1C,1D…命令制御回路 2A,2B,2C,2D…メモリ制御回路 3A,3B,3C,3D…メモリ 4A,4B,4C,4D…ネットワークインタフェース
回路 401A,401B,401C,401D…送信制御回
路 402A,402B,402C,402D…受信制御回
路 105…ネットワーク 411A,411B,411C,411D…送信制御回
路 412A,412B,412C,412D…受信制御回
路 50A,50B…通常受信バッファキュー 60A,60B…バリア同期受信制御回路 19…メモリストア制御信号線 20〜23…データおよびバッファID信号線 24…レジスタロード信号線 28…バリア同期開始レジスタ 29…バリア同期完了報告レジスタ 30〜33…データ送出信号線 40〜42…バッファエントリ解放信号線(リリース信
号線) 51…読み出しアドレスポインタ 52…書き込みアドレスポインタ 53…受信バッファ 58…読み出し制御用比較器 61…バリア同期パケット転送フリップフロップ 62…制御信号作成フリップフロップ 70…優先度制御回路(ORゲート) 97…受信バッファ空きエントリ数アップダウンカウン
タ 500…プロセッサ間同期報告生成回路 501A,501B…プロセッサ間同期フリップフロッ
プ 502…プロセッサ間同期用AND回路 511…読み出しアドレス加算器 521…書き込みアドレス加算器

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のプロセッサをネットワークで接続
    した並列計算機システムであって、複数のパケットバッ
    ファを有するパケットの伝送線と、前記パケットバッフ
    ァをバイパスするパスと、前記伝送線とは別に設けら
    れ、パケットに付随した割り込み信号の信号線と、前記
    信号線の割り込み信号に応答して、対応するパケットを
    前記バイパスに切り替えるセレクタとを設けたことを特
    徴とする並列計算機システム。
  2. 【請求項2】 請求項1の並列計算機システムにおい
    て、プロセッサは優先パケットを前記伝送線に発すると
    共に、割り込み信号を前記信号線に転送することを特徴
    とする並列計算機システム。
  3. 【請求項3】 請求項2の並列計算機システムにおい
    て、複数のプロセッサは夫々が予め定められた程度まで
    処理を進めると、同期報告パケットを優先パケットとし
    て前記伝送線に発し、前記ネットワークは、該複数のプ
    ロセッサから同期報告パケットを受け取ることを条件と
    して、同期成立パケットを割り込み信号と共に、夫々前
    記伝送線と前記信号線に転送することを特徴とする並列
    計算機システム。
  4. 【請求項4】 請求項3の並列計算機システムにおい
    て、前記ネットワークは前記複数のプロセッサ対応に記
    憶手段を有し、前記記憶手段は対応するプロセッサから
    の同期報告パケットを記憶し、全ての記憶手段に同期報
    告パケットが揃った時に前記同期成立パケットを発生す
    る手段を有することを特徴とする並列計算機システム。
  5. 【請求項5】 請求項4の並列計算機システムにおい
    て、前記同期成立パケットは、同期報告パケットを発生
    した各プロセッサに対して同報されることを特徴とする
    並列計算機システム。
  6. 【請求項6】 請求項1の並列計算機システムにおい
    て、優先パケットは固定長の長さを有し、前記セレクタ
    は、前記信号線の割り込み信号に応答して前記固定長の
    転送の間、優先パケットを前記バイパスに切り替えるこ
    とを特徴とする並列計算機システム。
  7. 【請求項7】 請求項3の並列計算機システムにおい
    て、前記ネットワークは優先パケットを識別する識別手
    段を有し、プロセッサから転送されたパケットが同期報
    告パケットであるときは、該複数のプロセッサから同期
    報告パケットを受け取ることを条件として割り込み信号
    を、前記信号線に転送することを特徴とする並列計算機
    システム。
  8. 【請求項8】 請求項6の並列計算機システムにおい
    て、前記識別手段は、転送された優先パケットが同期報
    告パケットか、それ以外の優先パケットかを判別し、そ
    れ以外の優先パケットであるときはそのパケットに付随
    する割り込み信号を前記信号線を介してそのパケットの
    転送先のプロセッサに転送することを特徴とする並列計
    算機システム。
  9. 【請求項9】 複数のプロセッサと、前記複数のプロセ
    ッサからのパケットを伝送するネットワークとからなる
    並列計算機システムであって、各プロセッサは、前記ネ
    ットワークへパケットを転送する送信回路と、前記ネッ
    トワークからのパケットを受信する受信回路を有し、前
    記各受信回路は前記パケットを蓄積する複数段のバッフ
    ァと、前記パケットバッファをバイパスするパスと、前
    記バッファを選択するか前記バイパスを選択するかを決
    定する手段とを有し、前記各送信回路と前記各受信回路
    と前記ネットワークはさらにパケットに付随した割り込
    み信号を伝送する信号線を有し、前記送信回路は他のパ
    ケットに優先して伝送すべき優先パケットに対して前記
    信号線に割り込み信号を転送する手段を有し、前記受信
    回路は前記信号線の割り込み信号に応答して、対応する
    パケットを前記バイパスに切り替えるセレクタを有する
    ことを特徴とする並列計算機システム。
  10. 【請求項10】 請求項9の並列計算機システムにおい
    て、複数のプロセッサは夫々が予め定められた程度まで
    処理を進めると対応する前記送信回路に対して同期報告
    パケットを優先パケットとして前記伝送線に発するよう
    指示し、前記ネットワークは、さらに同期成立パケット
    発生手段を有し、複数のプロセッサから同期報告パケッ
    トを受け取ることを条件として同期成立パケットを割り
    込み信号と共に、夫々前記伝送線と前記信号線に転送す
    ることを特徴とする並列計算機システム。
  11. 【請求項11】 請求項10の並列計算機システムにお
    いて、前記ネットワークは前記複数のプロセッサ対応に
    記憶手段を有し、前記記憶手段は対応するプロセッサか
    らの同期報告パケットを記憶し、全ての記憶手段に同期
    報告パケットが揃った時に前記条件が成立したとするこ
    とを特徴とする並列計算機システム。
  12. 【請求項12】 請求項11の並列計算機システムにお
    いて、前記同期成立パケットは、同期報告パケットを発
    生した各プロセッサに対して同報されることを特徴とす
    る並列計算機システム。
  13. 【請求項13】 請求項9の並列計算機システムにおい
    て、優先パケットは固定長の長さを有し、前記セレクタ
    は、前記信号線の割り込み信号に応答して前記固定長の
    転送の間、優先パケットを前記バイパスに切り替えるこ
    とを特徴とする並列計算機システム。
  14. 【請求項14】 請求項11の並列計算機システムにお
    いて、前記ネットワークは優先パケットを識別する識別
    手段を有し、プロセッサから転送されたパケットが同期
    報告パケットであるときは、該複数のプロセッサから同
    期報告パケットを受け取ることを条件として割り込み信
    号を、前記信号線に転送することを特徴とする並列計算
    機システム。
  15. 【請求項15】 請求項12の並列計算機システムにお
    いて、前記識別手段は、転送された優先パケットが同期
    報告パケットか、それ以外の優先パケットかを判別し、
    それ以外の優先パケットであるときはそのパケットに付
    随する割り込み信号を前記信号線を介してそのパケット
    の転送先のプロセッサに転送することを特徴とする並列
    計算機システム。
  16. 【請求項16】 複数のプロセッサと、前記複数のプロ
    セッサからのパケットを伝送するネットワークとからな
    る並列計算機システムであって、各プロセッサは、前記
    ネットワークへパケットを転送する送信回路と、前記ネ
    ットワークからのパケットを受信する受信回路を有し、
    前記各受信回路は前記パケットを蓄積する複数段のバッ
    ファと、前記バッファがパケットにより満杯でなけれ
    ば、ネットワークに対してパケットの転送要求を出す手
    段と、前記パケットバッファをバイパスするパスと、前
    記バッファを選択するか前記バイパスを選択するかを決
    定する手段とを有し、前記各送信手段は前記ネットワー
    クを介して、パケットの送信先の受信回路から伝えられ
    る転送要求を受けるとパケットを送信する手段を有し、
    前記各送信回路と前記各受信回路と前記ネットワークは
    さらにパケットに付随した割り込み信号を伝送する信号
    線を有し、前記送信回路は他のパケットに優先して伝送
    すべき優先パケットに対して前記信号線に割り込み信号
    を転送する手段を有し、前記受信回路は前記信号線の割
    り込み信号に応答して、対応するパケットを前記バイパ
    スに切り替えるセレクタを有することを特徴とする並列
    計算機システム。
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