JP5422175B2 - リニアアクチュエータ - Google Patents
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Description
そのリニア同期モータの一種として、シャフトモーターがある。例えば、株式会社ジイエムシーヒルストンのホームページにシャフトモーターが開示されている(http://www.ghc.co.jp/product/shaft.html)。
本発明では、中間部材(16)により磁束が中心軸(C)に略垂直な方向へと導かれるため,対向する永久磁石(11)同士の間で磁界を弱めあうことなく,さらに中間部在(16)の磁力も加えることで,コイル部(3)での磁束密度を高めることができる。その結果、リニアアクチュエータの推力を増加させることができる。
本発明では、中間部材(16)の厚み(Y)を、永久磁石(11)の厚み(X)よりも薄くすることで、リニアアクチュエータの推力を増加させることができる。
本発明では、中間部材(16)として軟磁性材料と磁石材料とを組み合わせて用いている。そのため、対向する永久磁石(11)同士の間での磁束の集中による磁気飽和を防ぎつつ、磁石の体積を増加させて磁束密度を高めつつ、一部を難磁性材料にしてコストを低く抑えることができる。それにより、コイル部(3)での磁束密度を、低いコストでより高めることができる。その結果、コストを抑えつつ、リニアアクチュエータの推力を増加させることができる。
本発明では、磁束の混み具合が相対的に小さい中心軸付近の中間部材(16)の厚みを薄くし、磁束の集中度合いが相対的に大きい表面付近の厚みを厚くしている。これにより、中間部材(16)内での磁束の集中による磁気飽和の発生を低減することができる。その結果、コイル部(3)での磁束密度をより高めることができる。その結果、リニアアクチュエータの推力を増加させることができる。
本発明では、永久磁石(11)と中間部材(16)とを貫通して固定する固定軸部材(17)を有しているので、永久磁石を固定するためのチューブ状の外筒が不要である。そのため、コイル(18)と磁石(1)との間のギャップをより小さくすることができる。それにより、コイル部(3)での磁束密度をより高めることができ、リニアアクチュエータの推力を増加させることができる。
本発明では、断面の形状が多角形であるため、コイル部(2)が周方向に回転し難い。そのため、コイル部(2)を中心軸(C)方向に円滑に動作させることが出来る。
まず、本発明の第1の実施の形態に係るリニアアクチュエータの構成について説明する。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係るリニアアクチュエータの構成を示す概略斜視図である。図中の矢印、「○に点」印(手前側向き)、「丸にバツ」印(奥側向き)は、いずれも磁化方向や磁力線の向きを示している(以下、各図面において同じ)。図2(a)に示すように、このシャフトモーター1は、シャフト部2及びコイル部3を具備している。シャフト部2の形状は棒状であり、例えば円柱状である。コイル部3の形状は筒状であり、例えば円筒状である。シャフト部2は、コイル部3の内側を通るように配置されている。シャフト部2及びコイル部3の中心軸は概ね重なっている(以下、中心軸C)。そして、コイル部3に電流を流すことにより、コイル部3は、シャフト部2上をその中心軸C方向に相対的に移動する。
複数の永久磁石11は、磁化方向が中心軸Cの方向に対して正逆対向し、中心軸Cに沿って配置されている。すなわち、中心軸Cに沿って、N極同士、S極同士が向かい合って配置されている。永久磁石11は、例えば、略円柱形状を有している。その中心軸は、中心軸Cである。永久磁石11は、従来知られた各種の永久磁石を用いることができ、例えば、フェライト磁石、希土類磁石である。
複数のコイル18は、シャフト部2を囲み、シャフト部2と接触しないように、中心軸Cに沿って互いに隣接して配置されている。コイル18は、略円筒形状に巻かれている。その中心軸は、中心軸Cである。複数のコイル18は、互いに位相の異なる交流電流を流される。ここでは、図2(b)に示すように、3相のコイル18、すなわち、U相のコイル18−1、V相のコイル18−2、W相のコイル18−3を有し、各コイル18に互いに(2π/3)だけ位相のずれた交流電流を流される。また、図示されるように、永久磁石11/中間部材16/永久磁石11/中間部材16の一周期分に対応して、一組のU相のコイル18−1/V相のコイル18−2/W相のコイル18−3が設けられている。
まず、本発明の第2の実施の形態に係るリニアアクチュエータの構成について説明する。
図2は、本発明の第2の実施の形態に係るリニアアクチュエータの構成を示す概略斜視図である。第2の実施の形態において、本図に関しては、第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
この図に示す構成についても、本実施の形態及び第1の実施の形態の効果を得ることが出来る。また、その形状を、図4、図5や図7のように変形しても良く、その場合にも、本実施の形態及び第1の実施の形態の効果を得ることが出来る。
まず、本発明の第3の実施の形態に係るリニアアクチュエータの構成について説明する。
図10は、本発明の第3の実施の形態に係るリニアアクチュエータの構成を示す概略斜視図である。第3の実施の形態のリニアアクチュエータ1aは、固定軸17を有している点及び外筒14を有していない点で第1の実施の形態及び第2の実施の形態(図2)と異なる。
2 シャフト部
3 コイル部
9 メネジ部材
11 永久磁石
12 境界
13 境界
14 外筒
16 中間部材
16a1、16a2、16a3、16a4 ヨーク部材
16b1、16b2、16b3、16b4 磁石部材
17 固定軸部材
18 コイル
18−1 U相のコイル
18−2 V相のコイル
18−3 W相のコイル
21 磁石
22 開口部
23 軟磁性部材
27 オネジ
41、42、43、51、52、53 凹部
Claims (6)
- 位相の異なる交流電流が流れる複数のコイルを有するコイル部と、
前記複数のコイルの内側を通るシャフト部と
を具備し、
前記シャフト部は、
磁化方向が中心軸の方向に沿い、N極同士及びS極同士が対向し、前記中心軸に沿って配置された複数の永久磁石と、
前記複数の永久磁石の各々の間に配置された複数の中間部材と
を備え、
前記複数の中間部材の各々の飽和磁束密度は、前記複数の永久磁石の各々の飽和磁束密度よりも大きく、
前記複数の中間部材の各々は、
前記中心軸方向の厚みが、前記中心軸から離れるにつれて厚くなり、
前記中心軸での前記厚みが、端での前記厚みよりも薄い
リニアアクチュエータ。 - 位相の異なる交流電流が流れる複数のコイルを有するコイル部と、
前記複数のコイルの内側を通るシャフト部と
を具備し、
前記シャフト部は、
磁化方向が中心軸の方向に沿い、N極同士及びS極同士が対向し、前記中心軸に沿って配置された複数の永久磁石と、
前記複数の永久磁石の各々の間に配置された複数の中間部材と
を備え、
前記複数の中間部材は、磁化方向が前記中心軸の方向に対して垂直外向き、及び、垂直内向きに、前記中心軸に沿って交互に配置された永久磁石であり、
前記複数の中間部材の各々は、
前記中心軸方向の厚みが、前記中心軸から離れるにつれて厚くなり、
前記中心軸での前記厚みが、端での前記厚みよりも薄い
リニアアクチュエータ。 - 位相の異なる交流電流が流れる複数のコイルを有するコイル部と、
前記複数のコイルの内側を通るシャフト部と
を具備し、
前記シャフト部は、
磁化方向が中心軸の方向に沿い、N極同士及びS極同士が対向し、前記中心軸に沿って配置された複数の永久磁石と、
前記複数の永久磁石の各々の間に配置された複数の中間部材と
を備え、
前記複数の中間部材は、磁化方向が前記中心軸の方向に対して垂直外向き、及び、垂直内向きに、前記中心軸に沿って交互に配置された永久磁石と、
その外周に前記複数の永久磁石の各々の飽和磁束密度よりも大きい部材を配置し、
前記複数の中間部材の各々は、
前記中心軸方向の厚みが、前記中心軸から離れるにつれて厚くなり、
前記中心軸での前記厚みが、端での前記厚みよりも薄い
リニアアクチュエータ。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のリニアアクチュエータにおいて、
前記複数の中間部材の各々における前記中心軸方向の厚みは、前記複数の永久磁石の各々における前記中心軸方向の厚みよりも薄い
リニアアクチュエータ。 - 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のリニアアクチュエータにおいて、
前記シャフト部は、前記複数の永久磁石と前記複数の中間部材とを貫通して固定する固定軸部材を更に備える
リニアアクチュエータ。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のリニアアクチュエータにおいて、
前記シャフト部及び前記コイル部は、前記中心軸に垂直な断面の形状が多角形である
リニアアクチュエータ。
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