JP5414408B2 - 移動型x線装置 - Google Patents

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本発明は、移動型X線装置に係わり、特に、X線撮影装置を台車に搭載した移動型X線装置に関する。
病院の入院患者には,病状が重く、X線検査室へ行ってX線検査を受けることができない者もいる。このような患者のX線検査を行うことを目的に、院内回診用の移動型X線撮影装置がある。すなわち、移動型X線撮影装置は、X線撮影装置を移動台車へ搭載したもので、移動台車によってX線撮影装置を保管場所から患者が寝ているベッドサイドへ移動してX線撮影を行うものである。
一般的な移動型X線装置の移動台車は、自動車と同様4つの車輪で地面と接しており、左右一対の前輪、独立に駆動可能な一対の後輪を備える。移動型X線装置では、直進性も重視されることから前輪は自在輪であるが、後輪はステアリングが不可能な駆動輪(固定輪)となっている。
このような一般的な移動型X線装置に対して、旋回部を設け、該旋回部の端部にそれぞれ固定輪を配置した技術が、特許文献1に開示されている。
特開平6−245926号公報
後輪に固定輪を用いた移動型X線装置では、例えば、一旦ベッドサイドに横付けした装置本体とベッドとの間隔を変更する必要が生じた場合、装置本体の左右方向への移動ができないため、自動車と同様、何度も切り返しをおこなって、徐々にベッドとの間隔を変更する必要があり、大きな負担となっている。特に狭いベッド間の空間においては、装置本体の切り返しは非常に困難な操作であり、操作者への大きな負担である。
一方、特許文献1に記載の移動型X線装置では、旋回の端部に設けた一対の固定輪を互いに逆方向に回転させることによって、旋回部と共に固定輪の向きを装置本体に対して傾斜させた後に、一対の固定輪を同一方向に回転させ、装置本体を斜めに移動させる構成である。しかしながら、特許文献1に記載の構成では、装置本体の下部に旋回部を構成する回転機構と、旋回部の回転と共に回動する固定輪が移動するための空間が必要となり、装置本体の重心位置が高くなり、安定性が低下してしまうことが懸念される。この場合、固定輪のタイヤ径を小さくすることも考えられるが、その場合には装置の直進性能が低下してしまうことが懸念される。
本発明はこれらの問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、直進性能を低下させることなく左右方向への移動操作性を向上させることが可能な移動型X線装置を提供することにある。
記課題を解決すべく、被検体にX線を照射するX線発生部を有するX線撮影部と、進行方向に対する一方の側に配置される自在輪と、他方の側に配置される固定輪とを有する台車とを備え、前記X線撮影部を前記台車に搭載してなる移動型X線装置であって、前記台車に付設され、少なくとも接地面方向に突出し前記固定輪を前記接地面から浮上させる支持機構と、前記支持機構に配置され、前記固定輪の進行方向と交差する方向に移動させる移動機構とを備える移動型X線装置である。
本発明によれば、左右方向への移動操作性を飛躍的に向上させることができる。
本発明のその他の効果については、明細書全体の記載から明らかにされる。
本発明の実施形態1の移動型X線装置の全体構成を説明するための側面図である。 本願発明の実施形態1の移動型X線装置における横移動機構を構成説明するための図である。 本発明の実施形態1の移動型X線装置の全体構成を説明するためのブロック図である。 本発明の実施形態1の移動型X線装置における横移動機構の詳細構成を説明するための図である。 本発明の実施形態2の移動型X線装置における横移動機構の構成を説明するための図である。 本発明の実施形態3の移動型X線装置における横移動機構の構成を説明するための図である。 本発明の実施形態4の移動型X線装置における横移動機構の構成を説明するための図である。 本発明の実施形態4の移動型X線装置の全体構成を説明するためのブロック図である。
以下、本発明が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。ただし、以下の説明において、同一構成要素には同一符号を付し繰り返しの説明は省略する。
〈実施形態1〉
〈全体構成〉
図1は本発明の実施形態1の移動型X線装置の全体構成を説明するための側面図であり、図2は本願発明の実施形態1の移動型X線装置における横移動機構を構成説明するための図である。ただし、実施形態1の移動型X線装置はレール部201及び支持部202からなる横移動機構と、該横移動機構を制御する制御部を除く他の構成は、従来の移動型X線装置同様の構成となる。従って、以下の説明では、実施形態1の横移動機構及びその制御部について、詳細に説明する。
図1に示すように、実施形態1の移動型X線装置は、移動台車(台車)11へX線撮影装置を搭載した構成となっており、このような構成とすることにより、移動型X線装置を構成するものである。実施形態1の移動型X線装置においては、台車11の後部側に一対の固定輪である2個の駆動輪12が配置され、前部側に一対の自在輪である2個の前輪13を備える構成となっている。また、台車11の内部スペースには、駆動輪12の動力源であるモータ(後述する)やX線撮影装置等の電源であるバッテリー16が収納されている。
台車11の前方上方(上面)には、一端側が台車11の上面に回転可能に支持される支柱17が鉛直方向に立設されている。この支柱17の回転方向は、図1中の矢印Cに示すように、支柱17の延在方向の中心軸の周りの回転方向となる。
支柱17の他端側の側面部には、X線管支持機構18の一端側が図示しない周知のスライド機構を介して固定されている。このスライド機構を介する構成とすることにより、X線管支持機構18を、支柱17の延在方向すなわち矢印Dで示す方向(図中の上下方向)に移動可能としている。また、X線管支持機構18は周知の伸縮機構を備える構成となっている。ただし、実施形態1では、図示しないスライド機構の一部として、支柱17の内部に周知のカウンタバランス機構を備えており、該カウンタバランス機構によりX線管支持機構18と共に後述のX線管装置19とを、操作者が手動で上下動可能としている。
X線管支持機構18の他端には、伸縮機構を介してX線管装置19が配置される構成となっている。その結果、X線管装置19はX線管支持機構18の伸縮機構の伸縮方向、すなわち矢印Eで示す方向(図中の左右方向)に移動可能となっている。このX線管装置19のX線ビームの照射窓部分(X線管装置19の図中の下面側)には、X線ビームの照射範囲を制限するための周知のコリメータ20が取り付けられている。
台車11の上方(上部)には、X線高電圧装置を含むX線制御装置21や後に詳述する各駆動制御部等が搭載されており、これら装置を囲むようにして、筐体15が形成されている。X線制御装置21は、X線管装置19へ管電圧、管電流を供給するとともに、X線放射のオン/オフ制御を行う。
また、実施形態1の移動型X線装置では、筐体15の上面には操作パネル22が配置されている。操作パネル22は、X線撮影条件(管電圧、管電流、撮影時間)を設定する操作器、X線撮影用押しボタンスイッチ、及びX線照射野設定操作器等を備えている。また、筐体15の上面には、実施形態1の移動型X線装置の走行時に、X線管装置19の位置を固定しておくための周知のロック機構23が設けられている。
また、筐体15の側面部分には、走行用ハンドル30が配置されている。走行用ハンドル30には、操作者がハンドルへ加えた前後方向への移動量と方向を検出する周知の検出手段が配置されており、該検出手段の検出値に応じて、駆動輪12が動作する。例えば、走行用ハンドル30を矢印Aで示す方向(図中の前後方向)へ操作することにより、駆動輪12に取り付けられた走行駆動機構モータが駆動し、装置本体は駆動輪12の回転に応じて矢印Bで示す方向へ移動することができる。このとき、実施形態1の移動型X線装置では、駆動輪12として、自在輪である前輪13よりも大きなタイヤ径のものを用いるので、安定した直進走行が可能である。
次に、図2に基づいて、実施形態1の移動型X線装置における横移動機構について説明する。図2から明らかなように、実施形態1の横移動機構は、一端側が台車12に配置される支持部202と、該支持部の他端側に配置され、装置本体の横方法に延在するレール部201とから構成される。特に、実施形態1の移動型X線装置においては、支持部202は図示しないモータの駆動力により軸方向に伸縮可能な構成となっており、通常走行時すなわち駆動輪12による移動時には支持部202を縮めることにより、レール部201を床面から浮かせた状態すなわち台車11の底部に支持部202及びレール部201を格納する。一方、ベッドサイド等での横移動すなわち駆動輪12の回転軸方向への移動では、支持部202を伸ばすことにより、支持部202の他端に配置されるレール部201を床面24に接地させ、さらに伸ばすことにより駆動輪12を床面24から浮かす。ここで、実施形態1の移動型X線装置では、後に詳述するように、レール部201は駆動輪12の回転軸方向に延在して形成されるとともに、支持部202がレール部201の延在方向に沿って移動可能な構成となっている。従って、操作者が装置本体を横方向すなわち駆動輪12の回転軸方向に押すことにより、自在輪である前輪13は操作者の押圧力に応じて装置本体の横方向に向くこととなり、装置本体をベッドに横付けした後であっても、ベッドと装置本体との距離を容易に変更することが可能となる。なお、実施形態1の移動型X線装置においては、装置本体を所望位置に移動した後に、支持部202の伸縮機構を縮める操作をし、駆動輪12を床面24に接地させ、レール部201を床面24から浮かせることによって、従来と同様に、駆動輪12の周知のブレーキ機構を用いて、装置本体が横方向及び前後方向へ移動してしまうことを防止できる。
〈横移動機構の詳細構成〉
図4は本発明の実施形態1の移動型X線装置における横移動機構の詳細構成を説明するための図であり、特に、図4(a)は実施形態1の移動型X線装置における横移動機構の詳細構成を説明するための背面側からの拡大図であり、図4(b)は図4(a)のL−L線での断面図である。
図4(a)に示すように、実施形態1の横移動機構では、レール部201は、上面に延在方向に伸長する開口が形成される中空形状のガイドレール部(ガイド部)401と、ガイド部401の内部に配置され、ガイド部401の延在方向に並設される複数個のベアリング404とから構成されている。また、該レール部201に組み合わされる支持部202は、図示しない操作者からの指示に基づいて矢印J方向に伸縮動作をする伸縮部402と、該伸縮部402の他端側に配置されガイド部401の延在方向に伸長する水平板403とから構成されている。特に、実施形態1のガイド部401では、水平板403を上下方向からベアリング404で支持する構成となっている。
このときの構成を示したのが図4(b)であり、この図から明らかなように、ガイド部401の断面形状は矩形であり、図中の上端に開口が形成される構成となっている。この開口からは伸縮部402の他端側が挿入され、その先端部分に水平板403が取り付けられている。このとき、水平板403はガイド部401の内部に、上下方向から水平板403をベアリング404で挟み込むようにして配置され、当該水平板403の延在方向がガイド部401の延在方向と一致するように形成されている。このような構成とすることによって、ガイド部401を床面24に接地させた状態で、伸縮部402の他端に接続されるX線装置本体をガイド部401の延在方向に、少ない力で滑らかに移動可能とすることができる。
〈ブロック構成〉
次に、図3に本発明の実施形態1の移動型X線装置の全体構成を説明するためのブロック図を示し、以下、図3に基づいて、実施形態1の移動型X線装置のブロック構成及び動作を説明する。ただし、図3において、横移動操作ボタン302及び支持部制御回路305を除く他の構成は従来の移動型X線装置と同様の構成となる。従って、以下の説明では、横移動操作ボタン302及び支持部制御回路305について詳細に説明する。
図3に示すように、実施形態1の移動型X線装置では、操作パネル22に配置される移動方向切り替えボタン301からの移動方向指示に応じて、CPU60は前進又は後退を切り替える構成となっている。このとき、実施形態1の移動型X線装置では、走行用ハンドル30に配置された検出手段で検出された検出量に応じてCPU60が走行用モータ駆動制御回路303を制御する。ここで、走行用モータ駆動制御回路303の駆動制御に応じて、左側の駆動輪12を駆動するモータ(左)304L、及び右側の駆動輪12を駆動するモータ(右)304Rを駆動することによって、走行用ハンドル30への操作に応じた走行がなされる。
この走行によって装置本体をベッドサイドに移動した後に、装置本体の横移動すなわちベッドとの間隔を小さくする又は大きくする場合、操作者が横移動操作ボタン302を操作することによって、CPU60が支持部制御回路305を制御する。CPU60からの動作制御に基づいて、支持部制御回路305が図示しないモータによる駆動機構を動作させることによって、支持部202を構成する伸縮部402が伸長し、左右の駆動輪12を浮かせる。これによって、操作者が装置本体をベッド方向又はベッドから離れる方向へ押すことで、床面に設置したレール部201に沿って、支持部202及び該支持部202に接続される装置本体の横移動が可能となる。所望位置への移動の終了の後は、操作者が横移動操作ボタン302を操作して、横移動の終了を指示することにより、CPU60からの指示に基づいて支持部制御回路305が伸縮部402を縮め、左右の駆動輪12が床面に接地することによって、装置本体の移動を防止することが可能となる。このとき、実施形態1の移動型X線装置では、伸縮部402が縮むことによって、レール部201は床面24から十分上昇した位置に固定される、すなわち伸縮部402(支持部202)及びレール部201(ガイド部401)が台車11の底部に格納されることとなる。
ベッドサイドへの位置決めが終了した後に、X線撮影を行う場合には、操作者が手動操作によってX線管装置19を所望位置へ移動させた後に、操作パネル22からX線ビームの照射条件である管電流値や管電圧、及び照射範囲を設定することにより、CPU60がコリメータ20を制御して照射範囲を制限する。次に、撮影開始ボタンの押下により、CPU60がX線制御装置21を制御し、バッテリー16から高電圧を発生しX線管装置19に供給することにより、X線ビームが照射され、所望位置のX線撮影がなされる。
なお、以上の説明では、支持部制御回路305に制御される周知のモータを用いて支持部202の伸縮機構402を伸縮させる構成としたが、これに限定されることはなく、例えば、周知の電動式の油圧ポンプや足踏み式等の油圧ポンプを用い、該油圧ポンプからの油圧で支持部202の伸縮機構402を伸縮させる構成としてもよい。この場合、周知の油圧や空気圧を用いたピストン方式の伸縮機構を用いることが可能である。
また、伸縮部402の構成としては、モータを用いた周知の伸縮機構に限定されることはなく、棒状の支持部材を周知の歯車機構等で上下動させる機構、自動車のジャッキのように、くの字に組んだ一対の部材の屈折量に応じて伸縮させる機構等の他の伸縮機構でもよい。
以上説明したように、実施形態1の移動型X線装置では、被検体にX線を照射するX線管装置を有するX線撮影部と、装置前部に配置される自在輪と後部に配置される固定輪とを有する台車とを備え、X線撮影部を台車に搭載しており、伸縮機能を有する支持機構の一端側が台車に付設され、操作者の操作によって床面方向に突出し固定輪を固定輪の接地する床面から固定輪を浮上させるとともに、該支持機構の他端側には、固定輪の進行方向と交差する方向すなわち固定輪の回転軸方向に移動させる移動機構とを備える構成となっているので、駆動輪となる固定輪に特別な機構を設けることなく、左右方向への移動操作性を飛躍的に向上させることができる。
〈実施形態2〉
図5は本発明の実施形態2の移動型X線装置における横移動機構の構成を説明するための図であり、特に、図5(a)は実施形態2の移動型X線装置における横移動機構の詳細構成を説明するための背面側からの拡大図であり、図5(b)は図5(a)のM−M線での側断面図である。ただし、実施形態2の移動型X線装置は、支持部201及びレール部202からなる横移動機構を除く他の構成は実施形態1の移動型X線装置と同様の構成となる。従って、以下の説明では、実施形態1の移動型X線装置と構成が異なる横移動機構について詳細に説明する。
図5(a)に示すように、実施形態2の横移動機構では、レール部201は、上面に延在方向に伸長する開口が形成される中空形状のガイドレール部(ガイド部)501からなる。また、該レール部201に組み合わされる支持部202は、図示しない操作者からの指示に基づいて矢印J方向に周知のモータ機構で伸縮動作する一対の伸縮部502と、伸縮部502に連結するように床面24に水平に配置された一対の第1連結部503と、該一対の第1連結部503に間に回転可能に配置される車輪504と、ガイド部501内に配置され伸縮部502に取り付けされる第2連結部505とから構成されている。特に、実施形態2では、支持部202側にレール201との移動を容易とするための車輪504を配置する構成となっている。
図5(b)から明らかなように、実施形態2の横移動機構においても、ガイド部501の断面形状は矩形であり、図中の上端に開口が形成される構成となっている。また、開口からは伸縮部502の他端側と車輪504が挿入され、ガイド部501の延在方向に形成される開口に沿って伸縮部502が移動する構成となっている。このとき、実施形態2では、車輪504がガイド部501の内周面を転がることにより、ガイド部501に対する伸縮部502の移動を少ない力で可能としている。
さらには、実施形態2の横移動機構では、支持部202となる伸縮部502の他端側に配置された第1連結部503と第2連結部505とでガイド部501を挟み込むことにより、ガイド部501に対して伸縮部502を移動させた場合の安定性を向上させている。
このように、実施形態2の移動型X線装置においては、伸縮機能を有する支持機構の一端側が台車に付設され、操作者の操作によって床面方向に突出し固定輪を固定輪の接地する床面から固定輪を浮上させるとともに、該支持機構の他端側には、固定輪の進行方向と交差する方向すなわち固定輪の回転軸方向に移動させる移動機構とを備える構成となっているので、実施形態1の移動型X線装置と同様に、駆動輪となる固定輪に特別な機構を設けることなく、左右方向への移動操作性を飛躍的に向上させることができる。
〈実施形態3〉
図6は本発明の実施形態3の移動型X線装置における横移動機構の構成を説明するための図であり、特に、図6は一対の駆動輪が配置される台車の裏面側であり、一対の駆動輪の間から当該駆動輪部分を見た拡大側面図である。ただし、実施形態3の移動型X線装置は、横移動機構を構成する車輪切り替え機構601及び横移動用車輪602の構成を除く他の構成は実施形態1の移動型X線装置と同様の構成となる。従って、以下の説明では、実施形態1の移動型X線装置と構成が異なる車輪切り替え機構601及び横移動用車輪602について詳細に説明する。
図6に示すように、実施形態3の移動型X線装置では、例えば、図示しない周知のモータを動力源とする周知のヒンジ機構603と、このヒンジ機構603に一端側が配置され、他端側に横移動用車輪604が配置される支持部604とにより、車輪切り替え機構601が構成されている。このとき、図6から明らかなように、車輪切り替え機構201が駆動したとき、すなわち横移動用車輪202が床面24に接地する場合には、駆動輪12は床面から浮上する。従って、駆動輪12に代わって横移動用車輪604による横方向移動すなわちベッド方向への移動が可能となる。
このとき、実施形態3の横移動機構では、横移動機構を収納する場合には、図中に点線で示すように、ヒンジ機構603が支持部604及び横移動用車輪202を床面24と水平となるように、台車11の底部部分に収納する構成となっているので、台車11の底部から床面24方向への突出量を抑えることができ、台車11の底部を下げることが可能となる。従って、前述する実施形態1の移動型X線装置の効果に加えて、装置全体の重心位置を低くすることができるという格別の効果を得ることができる。
また、装置本体の横移動すなわち駆動輪12の進行方向と交差する方向への移動を可能とするために、実施形態3の移動型X線装置では、駆動輪12の回転軸と横移動用車輪602の回転軸とが直交するように、横移動用車輪602が支持部604に配置される構成となっている。しかしながら、駆動輪12の回転軸と横移動用車輪602の回転軸と交差角は直交(90°)に限定されることはなく、他の角度であってもよい。
さらには、実施形態3の横移動機構では、ヒンジ機構603による回転方向を横移動用車輪602の回転軸と同じ方向とすることにより、ヒンジ機構603よりも装置本体の前部側に横移動用車輪602を格納する構成としたが、これに限定されることはない。例えば、横移動用車輪602の回転面と平行をなす方向(図中の鉛直方向)にヒンジ機構603を回転させる構成とすることにより、ヒンジ機構603を動作させ、横移動用車輪602が床面24に接地した後に、駆動輪12が完全に床面24から浮上するまでの間に、ヒンジ機構603の回転に伴う横移動用車輪602と床面24との接触面に働く力を、当該横移動用車輪602の回転で吸収することが可能となる。
なお、実施形態3の横移動機構では、支持部604の他端側に横移動用車輪602を配置する構成としたが、これに限定されることはなく、実施形態1、2のレール部を設ける構成としても、前述の効果を得ることができる。
〈実施形態4〉
図7は本発明の実施形態4の移動型X線装置における横移動機構の構成を説明するための図であり、特に、図7は台車の底部側から横移動機構を見た拡大側面図である。ただし、実施形態4の移動型X線装置は、横移動機構を構成する一対の駆動輪をそれぞれ回転させる機構を除く他の構成は実施形態1の移動型X線装置と同様の構成となる。従って、以下の説明では、実施形態1の移動型X線装置と構成が異なる駆動輪を回転させる機構について詳細に説明する。
図7から明らかなように、実施形態4の横移動機構は駆動輪12をそれぞれ進行方向と直交する向きに回転させる機構を備えてなる。すなわち、左右の駆動輪(走行用タイヤ)704をそれぞれ別々に駆動するための2つのモータ(車輪駆動用モータ)701を備える構成となっている。このとき各車輪駆動用モータ701の回転軸706は直進時の装置本体と平行に配置されると共に、車輪駆動用モータ701からX線装置本体の後部方向に向かって回転軸706が突出される配置となっている。各車輪駆動用モータ701の回転軸706の先端部分にはモータ用歯車702がそれぞれ配置されている。一方、駆動輪704は駆動軸705の一端に配置され、該駆動軸705の他端にタイヤ回転用歯車703が配置され、この駆動軸705はその中心位置Gで図示しない周知の回転機構に支持されており、該回転機構による回転動作によって、当該駆動軸705を含めた駆動輪704及びタイヤ回転用歯車703が中心Gを回転中心として、図中に示すH方向に回転動作可能な構成となっている。
ここで、実施形態4の移動型X線装置では、病室間の移動等の通常の走行を行う場合には、図7中に実線で示すように、車輪駆動用モータ701の回転軸706と駆動輪704の回転軸である駆動軸705とは直交し、モータ用歯車702とタイヤ回転用歯車703とはかさ歯車を形成している。一方、装置本体の横移動時には、図7中に点線で示すように、図中左側の駆動輪704では、図示しない回転機構によって、駆動軸705を含めた駆動輪704及びタイヤ回転用歯車703が中心Gを回転中心として、反時計回りに90°回転されることによって、モータ用歯車702とタイヤ回転用歯車703とが噛み合い、車輪駆動モータ701の駆動力が駆動輪704に伝達可能となる。同様にして、図中右側の駆動輪704では、図示しない回転機構によって、駆動軸705を含めた駆動輪704及びタイヤ回転用歯車703が中心Gを回転中心として、時計回りに90°回転され、モータ用歯車702とタイヤ回転用歯車703とが同じ軸方向で噛み合い、車輪駆動モータ701の駆動力が駆動輪704に伝達可能となる。このとき、駆動輪704の向きは装置本体の横方向となるので、駆動輪704を回転させることによって装置本体は横移動することとなり、装置本体の左右方向への移動操作性を飛躍的に向上させることができる。
図8は本発明の実施形態4の移動型X線装置の全体構成を説明するためのブロック図であり、以下、図7及び図8に基づいて、実施形態4の移動型X線装置のブロック構成及び動作を説明する。ただし、横移動に係わる移動方向切り替えボタン801、横移動操作ボタン802、タイヤ切り替え用モータ駆動制御回路803、タイヤ方向切り替え用モータ804、及びモータ706を除く構成は、実施形態1の移動型X線装置と同様の構成となる。従って、以下の説明では、横移動に係わる構成及び動作について詳細に説明する。
実施形態4の移動型X線装置では、通常走行時の走行制御は走行用ハンドル30に配置された検出手段からの検出量に応じて、CPU60が走行用モータ駆動制御回路303を制御する。ここで、走行用モータ駆動制御回路303の駆動制御に応じて、各駆動輪12を駆動するモータ(左)、モータ(右)706を駆動することによって、走行用ハンドル30への操作に応じた走行がなされる。
一方、装置本体の横移動すなわちベッドとの間隔を小さくする又は大きくする場合では、操作者が移動方向切り替えボタン801を操作することにより、CPU60がタイヤ切り替え用モータ駆動制御回路803を制御する。このCPU60からの動作制御に基づいて、タイヤ切り替え用モータ駆動制御回路803はタイヤ方向切り替え用モータ804を駆動し、図7の実線で示す位置から点線で示す位置にまでそれぞれ90°回転させる。この、回転動作によって、前述するように、駆動輪704の方向がX線装置本体の前後方向から横方向(装置本体の左右方向)に回転される。
次に、操作者が横移動操作ボタン802を操作することによって、CPU60が走行用モータ駆動制御回路303を制御する。このCPU60からの動作制御に基づいて、走行用モータ駆動制御回路303が2つのモータ706を駆動することによって、モータ706の回転がモータ用歯車706、タイヤ回転用歯車705、及び駆動軸705を介して駆動輪704に伝達され、駆動輪704が回転することにより、装置本体が横移動することとなる。ただし、横移動の終了の後の装置本体の移動防止は、駆動輪704に配置される図示しないブレーキ機構によってなされる。
なお、本実施形態1〜4の移動型X線装置では、医療用の移動型X線装置に本願発明を適用した場合について説明したが、本願発明は医療用に限定されることはなく、荷物検査用等の他の移動型X線装置にも適用可能である。
また、本願発明では、前後方向の一方の側に自在輪を配置し、他方の側に固定された駆動輪いわゆる固定輪を配置する構成となっているので、安定した直進性を有する。従って、回診時における病室間の移動等の移動距離が長い場合であっても、安定した移動が可能である。
また、実施形態1〜3においては、固定輪である駆動輪12のみを床面24から浮かせて、自在輪13と横移動機構とにより装置本体を横移動させる構成としたが、これに限定されることはなく、横移動機構を駆動輪の側と共に自在輪の側にも設ける構成でもあってもよい。
また、実施形態1、2では、横移動の終了の後には、装置本体の駆動輪12を床面24に着地させ、駆動輪12と床面との横方向の摩擦により装置本体の横移動を防止する構成としているが、例えば、レール部201にブレーキ機構を設け、該ブレーキ機構により駆動輪12を床面24に着地させることなく、装置本体の横移動を抑止する構成としてもよい。
また、実施形態1〜3の移動型X線装置では、支持部とレール部が操作者の力によって移動させる構成としたが、これに限定されることはなく、周知の歯車機構や超音波モータを水平駆動機構等の駆動機構を用いて、装置本体の横移動させる構成でもよい。
以上、本発明者によってなされた発明を、前記発明の実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記発明の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
11…台車、12…駆動輪、13…前輪、15…筐体、16…バッテリー、17…支柱
18…X線管支持機構、19…X線管装置、20…コリメータ、21…X線制御装置
22…操作パネル、23…ロック機構、30…走行用ハンドル機構、60…CPU
201…レール部、202…支持部、301…移動方向切り替えボタン
302…横移動操作ボタン、303…走行用モータ駆動制御回路
304L…モータ(左)、304R…モータ(右)、305…支持部制御回路
401、501…ガイド部、402、502…伸縮部、403…水平板
404…ベアリング、503…第1連結部、504…車輪、505…第2連結部
601…車輪切り替え機構、602…横移動用車輪、603…ヒンジ機構
604…横移動用車輪、701…車輪駆動用モータ、702…モータ用歯車
703…タイヤ回転用歯車、704…駆動輪(走行用タイヤ)、705…駆動軸
706…回転軸

Claims (1)

  1. 被検体にX線を照射するX線発生部を有するX線撮影部と、前記X線撮影部を搭載し、進行方向に対する一方の側に配置される自在輪と他方の側に配置される固定輪を有する台車と備える移動型X線装置であって、
    前記固定輪を接地面より浮上させ、前記台車を前記固定輪の進行方向と交差する方向に移動させる移動機構を有し、
    前記移動機構は、前記接地面の鉛直方向に伸延してなる支持部と前記固定輪の進行方向と交差する方向に伸延してなるレール部と、を備え、
    前記支持部は、一端を前記台車に付設され、他端に付設した前記レール部と同一方向に伸延してなる水平板と、該支持部の軸方向に伸縮する伸縮機構と、を備え、
    前記レール部は、該レール部の伸延方向に沿って配置されたガイドレール部と、該ガイドレール部の内部に該ガイドレール部の伸延方向に沿って並設された複数のベアリングと、を備え、
    前記支持部は、前記水平板が前記複数のベアリング上を移動することで前記レール部の伸延方向に沿って移動することを特徴とする移動型X線装置。
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