JP4797899B2 - 移動型x線撮影装置 - Google Patents

移動型x線撮影装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4797899B2
JP4797899B2 JP2006245683A JP2006245683A JP4797899B2 JP 4797899 B2 JP4797899 B2 JP 4797899B2 JP 2006245683 A JP2006245683 A JP 2006245683A JP 2006245683 A JP2006245683 A JP 2006245683A JP 4797899 B2 JP4797899 B2 JP 4797899B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
operation handle
ray tube
caster
imaging apparatus
drive wheel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006245683A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008061944A (ja
Inventor
公大 高濱
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP2006245683A priority Critical patent/JP4797899B2/ja
Publication of JP2008061944A publication Critical patent/JP2008061944A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4797899B2 publication Critical patent/JP4797899B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

この発明は、病室へ移動して患者のX線撮影を行う移動型X線撮影装置に関し、特に移動の操作性改善の技術分野に関する。
図6に示すように、従来の移動型X線撮影装置200は、走行操作ハンドル206と、走行操作ハンドル206の操作に応じて回転を制御される駆動輪209と、車輪を回転・旋回自在に保持したキャスター210と、被検体に向けてX線を放射するためのX線管203と、X線管203に固定されX線管203から放射されるX線束を所望のサイズに制限するためのコリメータ204と、X線管203を保持するとともに、自身が伸縮可能に構成されたX線管保持機構250と、X線管保持機構250を高さ方向に移動可能に保持する支柱251と、台車202とから構成される。
台車202は、走行操作ハンドル206を前後方向に微小量だけ移動可能に保持し、駆動輪209を後方に保持し、キャスター210を前方に保持し、支柱251を前方に旋回可能に保持する。なお、駆動輪209は、202内に搭載されたモータ(図示省略)により駆動される。また、モータやX線管203などで必要となる電力は、台車202内に搭載されたバッテリー(図示省略)から供給される(例えば特許文献1図5等参照)。
一般的な移動型X線撮影装置200には、上述のような後輪駆動方式が採用されている。旋回中心が駆動輪209の近傍すなわち走行操作ハンドル206の近傍となる結果、カーブを曲がる際に操作者が大きく移動する必要がなく、かつ、直感的に操作することができるためである。
従来の移動型X線撮影装置200の操作態様を、図7を参照して説明する。図7(a)に示すように、医師から病室101のベッド102Aで療養中の患者のX線撮影を指示された操作者Mは、移動型X線撮影装置200の走行操作ハンドル206を操作して、廊下100を走行する。以下、操作者M、移動型X線撮影装置200、走行操作ハンドル206、廊下100、病室101、ベッド102の各符号は、図の(a)にのみ記載し、他の図への記載を省略する。
病室101付近に到着したら、内輪差に注意しつつ、ドアから病室101内に入る(図6(b))。
その後、ベッド102Aの近傍に移動型X線撮影装置200を横付けし、X線管203を患者の上部へ移動させ、患部とベッド102Aとの間にX線に感光するフィルムを収納したカセッテを配置して、X線を照射する。これら一連の操作により、患者のX線撮影が完了する。
操作者Mは、X線撮影が完了すると、X線管4を元の位置に戻し、再び移動型X線撮影装置200の操作ハンドルを操作して、病室101を出る。操作者Mは、撮影したカセッテを現像室で現像し、医師の診断を仰ぐ。
特開2001−309911号公報
上記従来例の説明では、移動型X線撮影装置200による撮影に十分な空間を有する病室を想定している。しかしながら、限られた空間の中に必要なベッド数を確保するために、必要最小限の余剰スペースしか確保されていないのが現状である。
発明者は、臨床現場の調査を通じて、移動型X線撮影装置200の構造及び、病室の構造に起因する以下の課題を見出した。
図8(a)に示すように、ベッドの間隔が比較的狭い場合には、後輪駆動の性質上、いわゆる内輪差が生じ、図8(b)のように、隣接するベッド102Aと102Bとの間へ入る事ができない場合がある。
このような場合、図9(a),(b)に示すように、操作者Mは、やむを得ず、走行操作ハンドル206を引き、後進しながら病室101内に進入する。この操作により、内輪差の影響を受けず、ベッドの間隔が狭い病室であってもベッド102Aと102Bとの間に入ることができる(図9(c))。
しかし、操作者Mは、2台のベッド102A、102Bおよび移動型X線撮影装置200に取り囲まれ、ベッド102A又は103Bの対岸に移動することができず、X線管203を患者の上部へ移動させて、X線撮影をすることができない。
本発明はこのような課題に鑑みて、廊下100を走行する際の操作性を損なうことなく、必要最小限のスペースでX線撮影を行うことができる装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために次のような構成をとる。すなわち請求項1に記載の移動型X線撮影装置は、台車と、X線管と、該X線管を前記台車に対して少なくとも高さ方向に移動可能に保持するX線管保持機構と、前記台車の前方又は後方に配置された左右一対のキャスターと、前記台車の後方又は前方に配置された左右一対の駆動輪と、前記台車の駆動輪側に配置された駆動輪側走行操作ハンドルと、前記台車のキャスター側に配置されたキャスター側走行操作ハンドルとを有し、前記駆動輪側走行操作ハンドルで検出された操作又はキャスター側走行操作ハンドルで検出された操作に基づいて、前記駆動輪を制御する走行制御手段とを有することを特徴とする。
かかる構成に基づいて、請求項1に記載の発明は次の通り作用する。すなわち、駆動輪側走行操作ハンドルを操作すれば、移動型X線撮影装置は、後輪駆動方式として動作する。一方、キャスター側走行操作ハンドルを操作すれば、移動型X線撮影装置は、前輪駆動方式として動作する。
また、請求項2に記載の移動型X線撮影装置は、請求項1に記載の移動型X線撮影装置であって、前記駆動輪側走行操作ハンドル又は前記キャスター側走行操作ハンドルを、高さ方向に移動可能に保持する可動走行操作ハンドル保持部を更に有し、前記可動走行操作ハンドル保持部の高さ方向の移動に連動して、前記X線管保持機構を高さ方向に移動させる連動機構を有することを特徴とする。
かかる構成に基づいて、請求項2に記載の発明は次の通り作用する。すなわち、可動走行操作ハンドル保持部を上下に移動させると、連動機構により、X線管保持機構が上下方向へ移動する。その結果、可動走行操作ハンドル保持部に保持された、駆動輪側走行操作ハンドル又はキャスター側走行操作ハンドルと、X線管とが上下方向へ連動して移動する。
また、請求項3に記載の移動型X線撮影装置は、請求項2に記載の移動型X線撮影装置であって、前記走行操作ハンドル保持部と、前記X線管保持機構とが逆方向に移動することを特徴とする。
かかる構成に基づいて、請求項3に記載の発明は次の通り作用する。すなわち、可動走行操作ハンドル保持部に保持された、駆動輪側走行操作ハンドル又はキャスター側走行操作ハンドルを押し下げると、X線管が上方向に移動する。反対に、押し上げると、X線管が下方向に移動する。
また、請求項4に記載の移動型X線撮影装置は、請求項2又は3に記載の移動型X線撮影装置であって、前記X線管の位置を検出するX線管位置検出手段を有し、前記走行制御手段は、前記検出されたX線管の位置に応じて、前記駆動輪側走行操作ハンドルで検出された操作又は前記キャスター側走行操作ハンドルで検出された操作と、前記駆動輪の制御との関係を変化させることを特徴とする。
かかる構成に基づいて、請求項4に記載の発明は次の通り作用する。例えば、X線管が、所定の格納位置に収納されていない場合には、可動走行操作ハンドル保持部に保持された、駆動輪側走行操作ハンドル又はキャスター側走行操作ハンドルにより検出された走行操作を無視するか、若しくは走行速度が低速に制限される。
請求項1に記載の移動型X線撮影装置は、上述のように作用するから、廊下の走行時は、駆動輪側走行操作ハンドルを操作することにより、後輪駆動の特性を生かした安定した走行が可能となり、狭い病室に入室する場合は、必要に応じて、キャスター側走行操作ハンドルを操作することにより、前輪駆動の特性を生かし、実質的に内輪差を生じずに小回りの効いた走行が可能となる。
また、請求項2に記載の移動型X線撮影装置は、上述のように作用するから、操作者は、走行操作とX線管の移動操作とを走行操作ハンドルを握ったまま行うことができる。また、障害物などの影響で、X線管保持機構やX線管へのアクセスが困難な状況であっても、走行操作ハンドルを操作することにより、X線管の移動操作が可能となる。
また、請求項3に記載の移動型X線撮影装置では、次のような効果を奏する。
X線管を所定の格納位置に固定した状態で、可動走行操作ハンドル保持部に保持された駆動輪側走行操作ハンドル又はキャスター側走行操作ハンドルが操作者の腰から腹部の高さになるように連動機構を設計しておけば、可動走行操作ハンドル保持部に保持された駆動輪側走行操作ハンドル又はキャスター側走行操作ハンドルを押し下げることにより、身長の低い操作者であっても、X線管を容易に高い位置へ移動させることができる。
また、請求項4に記載の移動型X線撮影装置は、上述のように作用するから、可動走行操作ハンドル保持部に保持された、駆動輪側走行操作ハンドル又はキャスター側走行操作ハンドルを操作してX線管を上下させる際、当該操作ハンドルに対して前後方向に操作力が加わり、台車が不用意に走行してしまうのを防ぐことができる。
図1を参照して、本実施形態にかかる移動型X線撮影装置1の概略構成について説明する。図1(a)は前方図、図1(b)は側面図である。
本実施形態にかかる移動型X線撮影装置1は、台車2と、台車2の後方下部に固定された左右一対のモータ92とモータ92の回転軸に固定された車輪91とから構成される駆動輪9と、台車2の前方下部に配置された左右一対のキャスター10とを有する。
駆動輪9の回転により台車2が前進・後退する。また、左右の駆動輪9の回転速度差により、台車2が旋回する。キャスター10は、台車2に対して旋回自在に取り付けられており、駆動輪9による旋回に従属して旋回する。
本実施形態にかかる移動型X線撮影装置1は、更に、台車2の前方に旋回可能に保持された支柱51と、一方の端を支柱51に高さ方向に移動可能に保持された、伸縮可能なX線管保持機構5と、X線管保持機構5の他方端に保持されたX線管ホルダ31と、X線管ホルダ31に保持されたX線管3と、X線管3のX線出射口に保持されたコリメータ4とを有する。
操作者は、被検体の所定の箇所にX線を照射するべく、X線管3を移動させる。このとき、X線管3を支柱51を中心に旋回させ、高さ方向に移動させ、X線管保持機構5を伸縮させることにより、X線管3を所望の位置へ移動させることができる。
本実施形態にかかる移動型X線撮影装置1は、更に、台車2の後方上部に配置されたハンドル保持部61と、ハンドル保持部61に保持された駆動輪側走行操作ハンドル6と、支柱51に高さ方向に移動可能に保持されたハンドル保持部71と、ハンドル保持部71に保持されたキャスター側走行操作ハンドル7と、モータ92の回転を制御する走行制御手段11を有する。
駆動輪側走行操作ハンドル6又は、キャスター側走行操作ハンドル7により検出された操作者の走行操作は、走行制御手段11へ出力される。操作者は、駆動輪側走行操作ハンドル6又は、キャスター側走行操作ハンドル7を操作すると、移動型X線撮影装置1を走行させることができる。
次に、図2(a)を参照して、駆動輪側走行操作ハンドル6の詳細構造および走行操作の検出方法について説明する。図2(a)は、駆動輪側走行操作ハンドル6を装置後方かつ上から見た断面図である。各符号には、右側に配置されているものにはRを、左側に配置されているものにはLを、前方に配置されているものにはfを、後方に配置されているものにはbを夫々付している。
ハンドル保持部61の内部には、弾性体63と圧力センサ64とが配置されている。圧力センサ64は、表面に加わる圧力に応じて抵抗値が変化する素子である。駆動輪側走行操作ハンドル6の左側は、前後方向を弾性体63fLおよび弾性体63bLで挟まれて、その弾性で保持されている。一方、圧力センサ64fLおよび圧力センサ64bLは、左側ハンドル保持部61Lに固定されている。駆動輪側走行操作ハンドル6の右側も同様であるので、説明を省略する。
駆動輪側走行操作ハンドル6は、上述の通り前後左右4個の弾性体63により保持されているため、前後方向に加わる力およびひねりの力を検出することができる。すなわち、操作者が前方への移動を意図して駆動輪側走行操作ハンドル6を前方に押すと、圧力センサ64fL及び圧力センサ64fRの抵抗値が変化する。この抵抗値の変化から、前方方向への走行操作を算出することができる。また、操作者が、左方向へ曲がることを意図して、駆動輪側走行操作ハンドル6の右側を前方へ押すとともに、左側を後方へ引く操作を行うと、圧力センサ64fR及び圧力センサ64bLの抵抗値が変化する。この抵抗値の変化から、左旋回方向の走行操作を検出することができる。
次に、図2(b)を参照して、キャスター側走行操作ハンドル7の詳細構造および走行操作の検出方法について説明する。図2(b)は、キャスター側走行操作ハンドル7周辺を装置前方かつ上から見た断面図である。なお、以下図2(b)の説明について単に前後左右などの方向を言うときは、操作者から見た方向を言うものとする。各符号には、右側に配置されているものにはRを、左側に配置されているものにはLを、前方に配置されているものにはfを、後方に配置されているものにはbを夫々付している。
ハンドル保持部71の内部には、弾性体73と圧力センサ74とが配置されている。キャスター側走行操作ハンドル7の左側は、前後を弾性体73fLおよび弾性体73bLで挟まれて、その弾性で保持されている。また、キャスター側走行操作ハンドル7の右側は、前後を弾性体73fRおよび弾性体73bRで挟まれて、その弾性で保持されている。更に、キャスター側走行操作ハンドル7は、左右を弾性体73Lおよび73Rで挟まれて、その弾性で保持されている。
一方、圧力センサ74L、74fL、および74bLは、左側ハンドル保持部71Lに固定されている。また、74R、74fRおよび74bRは、右側ハンドル保持部71Rに固定されている。
キャスター側走行操作ハンドル7は、上述の通り前後左右6個の弾性体73により保持されているため、前後左右方向に加わる力を検出することができる。すなわち、操作者が前方への移動を意図してキャスター側走行操作ハンドル7を前方に押すと、圧力センサ74fL及び圧力センサ74fRの抵抗値が変化する。この抵抗値の平均から、前方方向への走行操作を算出することができる。また、操作者が、左方向へ曲がることを意図して、キャスター側走行操作ハンドル7を右側へ操作すると、圧力センサ74Rの抵抗値が変化する。この抵抗値の変化から、左旋回方向の走行操作を検出することができる。
以上図2について説明したとおり、それぞれの走行操作ハンドルの配置特性に適した走行操作の検出をする構成としている。すなわち、左右駆動輪9の中間に存在する旋回中心に近い駆動輪側走行操作ハンドル6を操作するときは、操作者Mは前後方向への操作とひねりの操作を伴って走行操作を行う。一方、キャスター側走行操作ハンドル7は旋回中心から離れた位置に配置されており、曲がる走行操作を行うときは、操作者自身が移動しながら、旋回中心を中心とした円周方向に向けて走行操作を行う。従って、キャスター側走行操作ハンドル7に対する左右方向への操作を検出することにより、自然な操作が可能となる。
以上駆動輪側走行操作ハンドル6及びキャスター側走行操作ハンドル7の詳細構造および走行操作の検出方法についての好ましい実施形態に言及したが、必ずしもこのような形態に限定されるものではない。駆動輪側走行操作ハンドル6及びキャスター側走行操作ハンドル7を同一の構成としてもよい。ただし、操作者が意図した通りの走行とならず、走行操作に熟練を要する可能性がある。その他、操作者の走行操作を検出することができる限りにおいて、構成を種々変更可能である。
上述のように構成された、移動型X線撮影装置1の走行操作の一例について、図3を参照して説明する。従来技術で図7を参照して説明したとおり、病室付近までは、駆動輪側走行操作ハンドル6を操作して廊下100を移動する。病室付近に到着した後、図3(a)、(b)に示すように、操作者Mは、キャスター側走行操作ハンドル7を操作して、移動型X線撮影装置1をベッド102Aと102Bとの間へ移動させることができる。
その後操作者Mは、図3(c)に示すように、ベッド102Bの対岸へ移動して、X線管3の位置決めをし、ベッド102B上の被検体の診断をすることができる。
次に、本実施形態にかかる移動型X線撮影装置1における、キャスター側走行操作ハンドル7と、X線管保持機構5との連動機構について、図4を参照して説明する。以下図4および図5を参照した説明については、キャスター側走行操作ハンドル7が、高さ方向に移動可能に保持する走行操作ハンドル保持部に保持されているものとする。
図4(a)は、支柱51を側面から見た図である。支柱51内部の最上部には、滑車56が固定されている。滑車56には、ワイヤ53が掛けられている。ワイヤ53の一方の端は、X線管保持機構5に固定されたワイヤ止め55に締結されている。また、ワイヤ53の他方の端は、カウンターウエイト57に固定されたワイヤ止め54に締結されている。カウンターウエイト57と、ハンドル保持部71とは、支柱51の側面に設けられたスリットを介して、ボルトなどのハンドル保持部固定部材72により連結されている。また、ハンドル保持部71は、ガイドレール58にも、保持されており、上下方向に移動可能である。ここで、カウンターウエイト57、ハンドル保持部固定部材72、ハンドル保持部71およびキャスター側走行操作ハンドル7の総重量と、X線管保持機構5、X線管ホルダ31、X線管3、およびコリメータ4の総重量とが略つりあうように、カウンターウエイト57の重量が設計されている。
このように、滑車56に掛けられたワイヤ53の両端にキャスター側走行操作ハンドル7と、X線管保持部5とを配置しているので、夫々が逆方向に連動して移動する。例えば、図4(b)のように、キャスター側走行操作ハンドル7を下方向に押し下げると、X線管保持部5およびX線管保持部5に保持されたX線管ホルダ31とX線管3とコリメータ4とが上方向に移動する。
従って、身長が低い操作者であっても、キャスター側走行操作ハンドル7を下方向に押し下げることにより、X線管3を高い位置へ移動させることができる。
なお、滑車56を、大径滑車と小径滑車との組み合わせとし、ワイヤ53を大径滑車と小径滑車の両方に巻きつけて、ワイヤ53の大径滑車側にX線管保持機構5に固定されたワイヤ止め55を締結し、ワイヤ53の小径滑車側にカウンターウエイト57に固定されたワイヤ止め54に締結すれば、キャスター側走行操作ハンドル7のストロークを低減させることができる。
以上図4を参照して、キャスター側走行操作ハンドル7と、X線管保持部5とが逆方向に移動する連動機構について説明したが、夫々をモータで駆動するような方式であってもよい。その他、キャスター側走行操作ハンドル7と、X線管保持部5とが逆方向に連動して移動する限りにおいて、連動機構を種々変更可能である。
次に図5(a)を参照して、キャスター側走行操作ハンドル7と、X線管保持部5とが同一方向に移動する構成について説明する。
図5(a)は、支柱51を側面から見た図である。支柱51内部の最上部には、滑車56が固定されている。滑車56には、ワイヤ53が掛けられている。ワイヤ53の他方の端には、X線管保持機構5に固定されたワイヤ止め55に締結されている。また、ワイヤ53の一方の端は、カウンターウエイト57に固定されたワイヤ止め54に締結されている。X線管保持機構5と、ハンドル保持部71とは、支柱51の側面に設けられたスリットを介して、ボルトなどのハンドル保持部固定部材72により連結されている。また、ハンドル保持部71は、ガイドレール58にも、保持されており、上下方向に移動可能である。ここで、カウンターウエイト57の重量と、ハンドル保持部固定部材72、ハンドル保持部71、キャスター側走行操作ハンドル7、X線管保持機構5、X線管ホルダ31、X線管3、およびコリメータ4の総重量とが略つりあうように、カウンターウエイト57の重量が設計されている。
このように、X線管保持機構5とハンドル保持部71とが連結されているので、夫々が同一方向に連動して移動する。例えば、図5(b)のように、キャスター側走行操作ハンドル7を上方向に押し上げると、X線管保持部5およびX線管保持部5に保持されたX線管ホルダ31とX線管3とコリメータ4とが上方向に移動する。
操作の方向と、X線管3とが同一方向に連動して移動するため、直感的な操作が可能である。
ここで、図4、図5のいずれの場合であっても、キャスター側走行操作ハンドル7を操作したときに、誤って前後左右方向に力が入ってしまい、移動型X線撮影装置1が走行してしまう可能性がある。かかる問題は、図5(b)に示すように、X線管位置検出手段12を設け、X線管保持部5がX線管位置検出手段12に接触していないときは、キャスター側走行操作ハンドル7からの信号を無視するように、走行制御手段11を構成することにより解決される。
ただし、X線管保持部5が高い位置に移動している場合であっても、キャスター側走行操作ハンドル7を操作することにより移動型X線撮影装置1を走行させることができる方が便利な場合もある。その場合は、キャスター側走行操作ハンドル7からの信号を完全に無視せずに、多少速度を落として動作することとしてもよい。その際、最大速度のみを低速に制限することとしてもよいし、キャスター側走行操作ハンドル7の入力に対する速度の関係自体を変更することとしてもよい。その他、キャスター側走行操作ハンドル7の入力に対するモータ92への出力の関係が、X線管保持部5の位置により変化するように走行制御手段11を構成する限りにおいて、種々変更可能である。
また、X線管位置検出手段は、少なくともX線管保持部5の高さ方向の位置を判定することができる限りにおいて、種々の構成をとることができる。例えば、ガイドレール58に沿って回転するロータリーエンコーダや、ポテンショなどをハンドル保持部71に設けることにより、X線管の高さ方向の位置を連続的に検出することができる。ただし、図5(b)のように構成しておけば、簡単な機構で、支柱51の旋回と、X線管の高さが所定の位置に居るかどうかを確認できるため、好適である。
上述の実施形態においては、走行操作ハンドル保持部キャスター側走行操作ハンドル7のハンドル保持部71が可動走行操作ハンドル保持部であるとして説明したが、これは駆動輪側走行操作ハンドル6のハンドル保持部61であってもよい。
また、本発明と直接関係のない構成であるので説明を省略したが、一般的な移動型X線撮影装置1には、X線管保持部5を高さ方向に移動しないように固定する電磁ロックおよび当該電磁ロックの解除スイッチが設けられている。更に、支柱51が旋回しないように固定する電磁ロックおよび当該電磁ロックの解除スイッチも設けられている。
そのような場合には、電磁ロックの解除スイッチを可動走行操作ハンドル保持部に配置することが望ましい。走行操作ハンドルから手を離すことなく、病室内における一連の操作を行うことができるからである。
なお、いわゆるテレスコピック方式の機構を例に説明したが、パンタグラフ方式とテレスコピック方式とを併用した機構や、純粋なパンタグラフ方式であっても適用可能である。純粋なパンタグラフ方式の場合には、いずれかの走行操作ハンドルを上下方向に移動可能にし、X線管保持部と連動させることが困難であるが、複数の走行操作ハンドルを設けることは可能である。
本実施形態にかかる移動型X線撮影装置の概略構成を示す図である。 本発明の走行操作ハンドルの詳細構造を示す図である。 本実施形態にかかる移動型X線撮影装置の走行操作の一例を示す図である。 本実施形態における走行操作ハンドルとX線管保持機構との連動を示す図である。 本実施形態における走行操作ハンドルとX線管保持機構との連動を示す図である。 従来の移動型X線撮影装置の概略構成を示す図である。 従来の移動型X線撮影装置の走行操作の一例を示す図である。 従来の移動型X線撮影装置の走行操作の一例を示す図である。 従来の移動型X線撮影装置の走行操作の一例を示す図である。
符号の説明
1 移動型X線撮影装置
2 台車
3 X線管
4 コリメータ
5 X線管保持機構
6 駆動輪側走行操作ハンドル
7 キャスター側走行操作ハンドル
9 駆動輪
10 キャスター
11 走行制御手段
12 X線管位置検出手段
31 X線管ホルダ
51 支柱
53 ワイヤ
54 ワイヤ止め
55 ワイヤ止め
56 滑車
57 カウンターウエイト
58 ガイドレール
61 ハンドル保持部
71 ハンドル保持部
72 ハンドル保持部固定部材
73 弾性体
74 圧力センサ
91 車輪
92 モータ
100 廊下
101 病室
102 ベッド
M 操作者

Claims (4)

  1. 台車と、
    X線管と、
    前記台車の前方又は後方に配置された左右一対のキャスターと、
    前記台車の後方又は前方に配置された左右一対の駆動輪と、
    前記台車のキャスター側に旋回可能に保持され、前記X線管を保持する支柱と、
    前記台車の駆動輪側に配置された駆動輪側走行操作ハンドルと、
    前記支柱において前記X線管と対向して保持されたキャスター側走行操作ハンドルとを有し、前記駆動輪側走行操作ハンドルで検出された操作又はキャスター側走行操作ハンドルで検出された操作に基づいて、前記駆動輪を制御する走行制御手段とを有することを特徴とする移動型X線撮影装置。
  2. 台車と、X線管と、該X線管を前記台車に対して少なくとも高さ方向に移動可能に保持するX線管保持機構と、前記台車の前方又は後方に配置された左右一対のキャスターと、前記台車の後方又は前方に配置された左右一対の駆動輪と、前記台車の駆動輪側に配置された駆動輪側走行操作ハンドルと、前記台車のキャスター側に配置されたキャスター側走行操作ハンドルとを有し、前記駆動輪側走行操作ハンドルで検出された操作又はキャスター側走行操作ハンドルで検出された操作に基づいて、前記駆動輪を制御する走行制御手段とを有することを特徴とする移動型X線撮影装置において、
    前記駆動輪側走行操作ハンドル又は前記キャスター側走行操作ハンドルを、高さ方向に移動可能に保持する可動走行操作ハンドル保持部を更に有し、前記可動走行操作ハンドル保持部の高さ方向の移動に連動して、前記X線管保持機構の高さ方向に移動させる連動機構を有することを特徴とする請求項1に記載の移動型X線撮影装置。
  3. 前記可動走行操作ハンドル保持部と、前記X線管保持機構とが逆方向に移動することを特徴とする請求項2に記載の移動型X線撮影装置。
  4. 前記X線管の位置を検出するX線管位置検出手段を有し、前記走行制御手段は、前記検出されたX線管の位置に応じて、前記駆動輪側走行操作ハンドルで検出された操作又は前記キャスター側走行操作ハンドルで検出された操作と、前記駆動輪の制御との関係を変化させることを特徴とする請求項2または3に記載の移動型X線撮影装置。
JP2006245683A 2006-09-11 2006-09-11 移動型x線撮影装置 Expired - Fee Related JP4797899B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006245683A JP4797899B2 (ja) 2006-09-11 2006-09-11 移動型x線撮影装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006245683A JP4797899B2 (ja) 2006-09-11 2006-09-11 移動型x線撮影装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008061944A JP2008061944A (ja) 2008-03-21
JP4797899B2 true JP4797899B2 (ja) 2011-10-19

Family

ID=39285162

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006245683A Expired - Fee Related JP4797899B2 (ja) 2006-09-11 2006-09-11 移動型x線撮影装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4797899B2 (ja)

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20110004351A (ko) 2008-05-09 2011-01-13 가부시키가이샤 오바야시 세이사쿠쇼 X선관 유지장치
JP5360409B2 (ja) * 2009-11-26 2013-12-04 株式会社島津製作所 回診用x線撮影装置
JP5968155B2 (ja) * 2012-08-08 2016-08-10 キヤノン株式会社 移動台車
JP6242060B2 (ja) * 2013-02-19 2017-12-06 キヤノン株式会社 移動型x線撮影装置
JP6079873B2 (ja) * 2013-05-13 2017-02-15 株式会社島津製作所 回診用x線撮影装置
JP6296718B2 (ja) * 2013-07-23 2018-03-20 キヤノン株式会社 放射線撮影装置
JP2015047172A (ja) * 2013-08-29 2015-03-16 株式会社東芝 移動型x線診断装置
US10010301B2 (en) 2013-09-06 2018-07-03 Shimadzu Corporation Mobile X-ray imaging device
JP6279264B2 (ja) * 2013-09-12 2018-02-14 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 移動型x線診断装置
JP5543003B1 (ja) * 2013-09-20 2014-07-09 株式会社東芝 移動型x線診断装置
JP6362852B2 (ja) * 2013-11-20 2018-07-25 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 移動型x線診断装置
JP2015058341A (ja) * 2014-02-19 2015-03-30 株式会社東芝 移動型装置
JP6548451B2 (ja) * 2014-07-07 2019-07-24 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 移動型x線診断装置
WO2016035160A1 (ja) 2014-09-03 2016-03-10 株式会社島津製作所 回診用x線撮影装置
JP6598903B2 (ja) * 2018-03-05 2019-10-30 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 移動型x線診断装置
CN110507339A (zh) * 2019-08-30 2019-11-29 南京普爱医疗设备股份有限公司 一种用于移动dr的运动控制装置和控制方法
CN110464381A (zh) * 2019-09-03 2019-11-19 赵新华 一种眼科用超声诊断设备的移动装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54100186A (en) * 1978-01-25 1979-08-07 Masanaka Adachi Vehicle for carrying patient
JP3707784B2 (ja) * 2002-12-06 2005-10-19 株式会社協栄製作所 手押し台車
JP2004262393A (ja) * 2003-03-04 2004-09-24 Hoshizaki Electric Co Ltd 運搬車
JP2006141777A (ja) * 2004-11-22 2006-06-08 Shimadzu Corp 移動式x線撮影装置
JP2006213111A (ja) * 2005-02-02 2006-08-17 Inoue Seisakusho:Kk 手押し車等におけるブレーキ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008061944A (ja) 2008-03-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4797899B2 (ja) 移動型x線撮影装置
US9271887B2 (en) Patient support apparatus having an auxiliary wheel
JP5543769B2 (ja) 移動型x線撮影装置
EP3348194B1 (en) Monitor image display method for radiation-irradiation device, and radiation-irradiation device
JP5844514B2 (ja) X線撮影装置
JP6242060B2 (ja) 移動型x線撮影装置
JP5222686B2 (ja) 移動型x線撮影装置
JPWO2015136627A1 (ja) 移動型x線撮影装置
JP3412620B2 (ja) 回診用x線撮影装置
JP5508891B2 (ja) 移動型x線撮影装置
US10384539B2 (en) Operating handle
JP4515921B2 (ja) 移動型x線装置
JP5138985B2 (ja) X線検出装置およびx線撮影装置
JP7110992B2 (ja) X線撮影装置
JP4487706B2 (ja) 移動式x線撮影装置
JP6079873B2 (ja) 回診用x線撮影装置
JP2009142332A (ja) 架台移動型x線ct装置
CN110772269A (zh) 用于移动成像单元的系统和方法
JP6279264B2 (ja) 移動型x線診断装置
JPH09173327A (ja) 移動形x線装置用電動台車の操作装置
JP5414408B2 (ja) 移動型x線装置
JP4779894B2 (ja) X線撮影装置
JP2005224516A (ja) 移動型x線装置
JP6362852B2 (ja) 移動型x線診断装置
ES2932439A1 (es) Dispositivo motriz inteligente multidireccional

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090121

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110412

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110610

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110705

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110718

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140812

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4797899

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140812

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees