JP5508891B2 - 移動型x線撮影装置 - Google Patents

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本発明は、病室等へ移動して患者のX線撮影を行う移動型X線撮影装置に関する。
X線撮影装置は、被検体にX線を照射し、透過X線をX線検出器で検出することで被検体のX線信号を得る。そして、画像処理部でX線信号を処理することにより、表示部に透過X線画像を表示する。一般的なX線撮影装置では、X線検出器を臥位撮影台に組み合わせたシステムがあり、X線検査室において、患者を臥位撮影台に寝かせ、天井に設けられた可動式の支持器を用いてX線管を懸垂し、操作部により臥位撮影台に対して適切な撮影位置に移動、回転させて撮影を行っている。
しかし、病院の入院患者の中には病状が重いために、X線検査室へ行って検査を受けることができない患者がいる。このような患者のX線検査を行うことを目的として、例えば、特許文献1のような院内回診用の移動型X線撮影装置がある。移動型X線撮影装置は、X線撮影装置を台車へ搭載して保管場所から患者の病室へ移動してX線撮影を行うものである。これにより、患者は自分の病室で検査を受けることができる。
特開2008−79908号公報
特許文献1では、操作の重さを示すゲインパラメータに基づいて、台車の駆動輪を駆動する回転駆動手段の出力トルクを制御している。ゲインパラメータは、操作者がパラメータ操作手段を操作することにより変更され、パラメータ記憶手段に記憶される。パラメータ操作手段は、X線制御装置を収納する筺体の上面に設けられている操作パネル等で構成される。
ゲインパラメータが大きく設定された場合、駆動車輪のトルクが大きくなる。これにより、台車を動かしやすくなるので、台車の速度を速めることができる。ゲインパラメータが小さく設定された場合、駆動車輪のトルクが小さくなる。これにより、台車を動かしにくくなるので、台車の速度は遅くなる。
ゲインパラメータの変更は、病室内から病室外へ、または、病室外から病室内へ移動する際に行われる。すなわち、病室外の移動は廊下等の直線移動が多く、また、台車の移動方向の細かい切り替えが必要ないので、比較的速度を速めることができる。一方、病室内での移動はベッド間の走行が多く、また、検査時の台車の位置の調整で移動方向の細かい切り替えが必要となり、速度を遅くしなければならない。
ゲインパラメータの変更は、前述したように、操作者が、操作パネル等により行う。しかし、操作パネルによる切り替え操作を行うためには、操作者は、台車の走行方向から操作パネルに視線を落とさなければならない。このため、台車の走行方向の安全確保を行うためには、台車を一旦停止させなければならない。ゲインパラメータの変更を行う度に台車を停止させて操作を行うのは煩わしいことから、ゲインパラメータの変更は利用されないことが多い。したがって、例えば、操作者は、病室外から病室内へ移動する際でもゲインパラメータを変更せず、ハンドルにかける力が小さくても速度が出せる状態で病室内に入るので、病室内ではハンドルに大きな力をかけないように注意を払いながら台車を移動させる必要がある。また、病室内から病室外へ移動した場合には、台車の速度を速めるためにはハンドルに大きな力をかける必要がある。このように、従来の移動型X線撮影装置は、台車の走行方向の安全確保やゲインパラメータの変更操作等における操作者の負担について考慮されておらず、使い勝手が悪い。
本発明が解決しようとする課題は、操作者の負担を軽減しつつ、最適な走行ができる移動型X線撮影装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の移動型X線撮影装置は、駆動車輪を備えてなる台車を備えた移動型X線撮影装置であって、台車を移動操作するハンドルと、ハンドルに加えられる力の大きさを検出する力検出手段と、駆動車輪のトルクを制御する駆動制御手段と、ハンドルに加えられる力の大きさと駆動制御手段で制御するトルクとの関係が設定された走行モードを複数有する走行モード設定手段とを備え、走行モード設定手段は、力検出手段で検出された力の大きさに基づいて走行モードを設定することを特徴とする。
すなわち、本発明は、操作者がハンドルに大きな力を加えるときは、台車の速度を速めたいときであり、逆に、小さい力を加えるときは、台車の速度を遅くしたいときである。そこで、ハンドルに加えられる力に応じて駆動車輪のトルクを増減することにより台車の速度を制御することを基本とする。複数の走行モードを設定しておき、ハンドルに加えられる力に応じて走行モードを切り替えて設定するようにする。これにより、操作者の走行モードの切り替え操作の負担を軽減するとともに、台車の移動に最適な走行モードを設定することができる。
ここで、ハンドルに加えられる力の大きさと駆動車輪のトルクとの関係が異なる複数の走行モードを予め設定しておく。つまり、ハンドルに加えられる力の大きさと駆動車輪のトルクとの関係は、力の大きさの増加に応じてトルクが増加する関係とする。そして、走行モードの違いは、力の大きさの増加に対するトルクの増加の度合いが異なるものとする。また、走行モードの切り替えは、ハンドルに加えられる力の大きさを連続する複数の区間に分け、区間ごとに異なる走行モード、例えば低速から、順次高速に変化する走行モードを設定しておく。走行モード設定手段は、力検出手段で検出された力の大きさが、各区間の上の境界に達したときに、次の上の区間の走行モードに切り替え、下の境界に達したときに次の下の区間の走行モードに切り替える。
本発明によれば、操作者が、ハンドルに加える力の大きさを変えれば、自動で走行モードが切り替えられるので、操作パネルによる走行モードの切り替え操作を行う必要がない。したがって、走行モードの切り替え操作に伴う安全確保のために台車を停止させる必要がなくなるから、操作者は、例えば、病室外から病室内に台車を移動させながらハンドルにかける力を調節して、病室内の移動に最適な走行モードを設定することができる。
例えば、2つの走行モードの場合、走行モード設定手段は、検出手段で検出された力の大きさが設定値以上の場合は、駆動車輪のトルクが設定値以上の走行モードを設定し、検出手段で検出された力の大きさが設定値未満の場合は、駆動車輪のトルクが設定値未満の走行モードを設定する構成とする。
これにより、操作者は、台車の速度を速めたいとき、ハンドルに設定値以上の力をかけて、駆動車輪のトルクが設定値以上の走行モード、すなわち、台車の速度を速めやすい走行モードに設定することができる。また、台車の速度を遅くしたいとき、ハンドルに設定値未満の力をかけて、駆動車輪のトルクが設定値未満の走行モード、すなわち、台車の速度が出にくい走行モードに設定することができる。なお、各走行モードにおいて、制限速度を設定しておくことが好ましい。
また、本発明の移動型X線撮影装置に、台車の速度を検出する速度検出手段を備え、走行モード設定手段は、力検出手段で検出された力の大きさに加えて、さらに、速度検出手段で検出された速度に基づいて走行モードを設定する構成とすることもできる。
これによれば、ハンドルにかける力の大きさだけでなく、台車の速度によっても走行モードを変更することができる。ハンドルにかける力の大きさ及び台車の速度による走行モード変更のための構成として、走行モード設定手段は、駆動車輪のトルクが設定値以上の高速モードと駆動車輪のトルクが設定値未満の低速モードの少なくとも2つの走行モードを有し、速度検出手段で検出された速度が設定速度以上の場合、または、検出手段で検出された力の大きさが設定値以上の場合は、高速モードを設定し、速度検出手段で検出された速度が設定速度未満、かつ、検出手段で検出された力の大きさが設定値未満の場合は、低速モードを設定するように構成することができる。
速度検出手段で検出された速度が設定速度以上の場合、台車は各病室間の廊下等、速度を出せる場所を移動しているとみなすことができるので、高速モードを設定することが望ましい。これにより、台車の速度を設定速度以上に保つように台車を押せば、高速モードが維持されるので、ハンドルにかける力が小さくても台車の速度を速めることができ、台車を楽に移動させることができる。また、検出手段で検出された力の大きさが設定値以上の場合は、操作者が台車を病室内から病室外に移動させ、各病室間の移動のために速度を速めようとしているとみなすことができるので、高速モードを設定することが望ましい。これにより、走行モードの変更操作を行うことなく、低速モードから高速モードに変更することができる。なお、高速モードにおいて検出手段で検出された力の大きさが設定値以上の場合は、高速モードが維持される。
また、速度検出手段で検出された速度が設定速度未満で、かつ、力検出手段で検出された力の大きさが設定値未満の場合は、台車が病室内等、速度が出せない場所を移動しているか、または、停止しており、そこから操作者が台車を移動させようとしているとみなすことができるので、低速モードを設定することが望ましい。これにより、操作者が誤ってハンドルに大きな力をかけたとしても、高速モードに移行しないので、設定値未満のトルクしか出力されず、台車が急加速して障害物に当たる危険が少なくなる。
本発明によれば、操作者の負担を軽減しつつ、最適な走行ができる移動型X線撮影装置を提供することができる。
本発明の移動型X線撮影装置の実施例の側面図である。 (a)は、移動型X線撮影装置のハンドルの構成図であり、(b)は、駆動制御装置の機能を説明するブロック図である。 (a)は、高速モードにおけるハンドルにかかる力と出力トルクの対応関係を示すグラフであり、(b)は、低速モードにおけるハンドルにかかる力と出力トルクの対応関係を示すグラフである。 (a)は、高速走行中に選択される走行モードを示し、(b)は、低速走行中に選択される走行モードを示す。
以下、移動型X線撮影装置の実施例について、図面を参照して説明する。図1に示すように、本実施例の移動型X線撮影装置は、少なくとも1組の前輪2(本実施例では1組)、少なくとも1組の駆動車輪4(本実施例では1組)を備える台車6を有し、台車6の走行方向(矢印A方向)の前方(台車6の前輪2側)に寄せて支柱8が起立して設けられている。
支柱8には、支持アーム10が横方向に動かないように固定されており、支柱8自体の回転により、支持アーム10が支柱8を中心として回転するようになっている。また、支柱8には、支持アーム10が昇降するためのレールが設けられている。なお、支柱8を台車6に固定し、支持アーム10と支柱8の連結部が摺動して支持アーム10を回転するように構成することもできる。
支持アーム10は、図1の矢印B方向に伸縮可能であり、先端にX線源12が取り付けられ、X線源12の下部にはコリメータ13が取り付けられている。支持アーム10の基端には、車輪が設けられ、支柱8に設けられたレールに嵌まるようになっている。また、支持アーム10とX線源12とコリメータ13との結合体は、手動で上下方向へ可能なように、支柱8内に設けられたカウンタバランス機構で釣り合いが成されている。なお、支柱8に設けられたレールには、結合体が、上下方向で固定可能なように、ブレーキが設けられている。
また、台車6の支柱アーム10後方には、X線源12を制御するX線制御装置14が収納された筐体16が載置されている。筺体16の後部側面には台車6を移動操作するハンドル18が形成されている。ハンドル18の基端には、後述する力検出装置20が連結されている。また筺体16には、駆動車輪4のトルクを制御する駆動制御装置22が収納されている。駆動制御装置22は、駆動車輪4に連結する走行モータ26を制御して駆動車輪4のトルクを制御する。
また、筐体16の後部上面には操作パネル30が配置されている。X線制御装置14は、X線源12へ管電圧、管電流を供給するとともに、X線放射のオン/オフ制御を行うものである。操作パネル30は、X線撮影条件(管電圧、管電流、撮影時間)を設定する操作器や、操作者が手動で走行モードを設定するための走行モード設定ボタンスイッチ等を有する。また、筐体16の前部上面には、移動型X線撮影装置の走行時に、X線源12の位置を固定しておくためのロック機構32が設けられている。
ここで、ハンドル18及び力検出装置20の構成について、図2(a)を参照して説明する。ハンドル18は、管状の把持部34を2つの棒状の支持部36に渡して形成されている。支持部36の基端は、筐体16の後部側面の上部に設けられた穴から内部に挿入されている。
また、支持部36は、筺体16内に固定された支持片35,37に矢印A方向に摺動可能に支持されている。支持部36の、支持片35,37の間には板42が固定されている。支持片35と板42の間には、支持部36に装着されたコイルばね38が位置し、板42と支持片37との間には支持部36に装着されたコイルばね40が位置している。板42には、スライドボリューム44が連結されている。
操作者が、把持部34を矢印A方向に動かすと、板42がコイルばね38,40のいずれかを押すように動き、板42と連動してスライドボリューム44が動く。例えば、操作者が、台車6の前方、図2(a)では、紙面右側に台車6を押すと、板42は、コイルばね38を伸ばし、コイルばね40を押すように動き、スライドボリューム44が紙面右側に動く。スライドボリューム44の基準位置からの移動により、コイルばね38,40の変位が検出される。
検出された変位とコイルばね38,40のばね係数に基づいて弾性力が算出され、その弾性力がハンドル18にかけられた力の大きさとなる。力検出装置20は、力の大きさに応じた信号を支持部36、筐体16に内蔵された通信線を介して駆動制御装置22に送る。駆動制御装置22は、その信号に基づいて走行モータを制御して駆動車輪4のトルクを増減することにより台車6の速度を制御する。
本実施例の特徴となる構成、作用について説明する。本実施例は、移動型X線撮影装置の走行モード設定装置50が複数(本実施例では2つ)の走行モードを有し、走行モータ26に取り付けられたエンコーダ24で検出された台車6の速度と、力検出装置20で検出された力の大きさとに基づいて走行モードを設定することを特徴とする。なお、走行モード設定装置50は、駆動制御装置22に組み込まれている。
ここで、走行モードについて説明する。走行モードは、力検出装置20で検出された力の大きさ、すなわち、ハンドル18に加えられる力の大きさと駆動制御装置22で制御するトルクの関係を表す。その関係は、ハンドル18に加えられる力の大きさの増加に応じてトルクが増加する関係とする。走行モード設定装置50が有する複数の走行モードは、ハンドル18に加えられる力の大きさと駆動車輪4のトルクとの関係がそれぞれ異なる。つまり、走行モードの違いによって、力の大きさの増加に対するトルクの増加の度合いが異なる。本実施例では、高速モード46と低速モード48の2種類がある。図3(a)に高速モード46の、図3(b)に低速モード48のそれぞれのハンドル18にかかる力とトルクの対応関係を示す。
図3(a)、(b)に示すように、本実施例では、高速モード46と低速モード48の力とトルクの関係は比例関係となっている。ここで、高速モード46の比例定数は、低速モード48の比例定数に比べて、大きく設定されている。つまり、ハンドル18にかかる力が同じであっても、高速モード46設定時の方が低速モード48設定時に比べトルクが大きくなる。また、制限速度は、低速モードよりも高速モードの方が大きく設定され、本実施例では、高速モードでは時速5キロ、低速モードでは時速1キロ以上の速度が出ないように設定されている。なお、図3(a)、(b)に示すハンドル18にかかる力が負の部分では、操作者によってハンドル18を引く力が加わっている。また、トルクが負の部分では、台車6が後方に移動していることを示す。
図2(b)を参照して、駆動制御装置22、走行モード制御装置50について、説明する。駆動制御装置22の走行モード設定装置50は、ハンドル18に設けられた力検出装置20で検出した力の大きさと、走行モータ26に設けられたエンコーダ24で検出された台車6の速度を取り込む。走行モード設定装置50は、取り込んだ力と速度に応じて走行モードを変更して設定する。駆動制御装置22は、変更された走行モードにしたがって、力検出装置20で検出した力の大きさに応じて出力トルクの計算を行う。最後に、計算結果を走行モータ26に出力する。
さらに、図4を参照して、走行モード設定装置50の走行モードの変更方法について説明する。走行モード設定装置50は、エンコーダ24で検出された速度が設定速度(本実施例では、時速4km)以上の場合は、ハンドル18にかかる力の大きさに関わらず、図4(a)に示すように、高速モード46を設定する。つまり、台車6の速度が時速4km以上の場合、走行モード設定装置50は、台車6が病室間の廊下等を高速走行しているとみなして高速モード46を設定する。操作者は、台車6の速度を時速4km以上に保つようにハンドル18に力をかけ続けることで、高速モードが維持される。
また、ハンドル18に設定値以上の力がかけられた場合は、台車6の速度に関わらず、図4(b)での区間IIに示すように高速モード46を設定する。つまり、操作者が台車6を病室内から病室外に移動させ、各病室間の移動のために速度を速めようとしているとみなして高速モード46を設定する。
一方、走行モード設定装置50は、エンコーダ24で検出された速度が設定速度(本実施例では、時速1km)未満で、かつ、力検出装置20で検出された力の大きさが設定値未満の場合は、低速モード48を設定する。
すなわち、台車6の速度が時速1km未満で、ハンドル18にかけられた力が設定値より小さい場合は、操作者が病室内で装置を移動させている、または、移動させようとしているとみなす。つまり、操作者は、台車6を動かすが、速度を速めようとしていないので、図4(b)の区間Iに示すように、低速モードを設定する。なお、ハンドル18に設定値以上の力がかけられた場合は、前述したように、操作者が台車6の速度を速めようとしているとみなし、高速モード46を設定する。
このように本実施例では、台車6の低速時、停止時は、操作者が台車6を高速で移動させたいのか、あるいは、台車6を低速で移動させたいのかをハンドル18にかかる力の大きさで判定する。そして、力が設定値より大きければ高速移動させたい場合であると判定して高速モード46を選択し、力が設定値より小さければ低速移動させたい場合であると判定して低速モード48を選択する。つまり、台車6の低速時、停止時は、ハンドル18に加えられる力の大きさを連続する複数の区間I、IIに分け、区間ごとに異なる走行モードである低速モード、高速モードをそれぞれ設定しておく。走行モード設定装置50は、ハンドル18に加えられた力の大きさが、区間Iと区間IIの境界54に達したとき、区間Iの低速モードから区間IIの高速モードに切り替える。なお、ハンドル18に加えられた力の大きさが負の場合、つまり、台車6を引いた場合でも同様である。すなわち、ハンドル18に加えられた力の大きさが、区間IIIと区間IVの境界56に達したとき、区間IIIの低速モードから区間IVの高速モードに切り替える。
以上説明したように本実施例によれば、操作者が、ハンドル18に加える力の大きさを変えれば、自動で走行モードが変更できるので、操作パネルによる走行モードの変更操作を行う必要がない。したがって、走行モードの切り替え操作に伴う安全確保のために台車6を停止させる必要がなくなるから、操作者は、例えば、病室外から病室内に台車6を移動させながらハンドル18にかける力を調節して、病室内の移動に最適な走行モードを設定することができる。
また、台車6の速度が設定速度以上の場合に、高速モードを設定するようにしたので、台車6の速度を設定速度以上に保つように台車6を押せば、高速モードが維持されるので、ハンドル18にかける力が小さくても台車6の速度を速めることができ、操作者の操作感度が軽くなるので台車6を楽に移動させることができる。
また、ハンドル18にかけられた力の大きさが設定値以上の場合に、高速モードを設定するようにしたので、走行モードの切り替え操作を行うことなく、低速モードから高速モードに切り替えることができる。なお、高速モードにおいてハンドル18にかけられた力の大きさが設定値以上の場合は、高速モードが維持される。
また、台車6の速度が設定速度未満で、かつ、ハンドル18にかけられた力の大きさが設定値未満の場合は、低速モードを設定するようにしたので、病室内での移動で、操作者が誤ってハンドル18に大きな力をかけたとしても、高速モードに移行しないので、設定値未満のトルクしか出力されず、操作者の操作感度が重くなるので、台車6が急加速して障害物に当たる危険が少なくなる。
以上、本実施例について説明したが、本発明は、これらに限らず適宜構成を変更して適用することができる。例えば、走行モードは2つ以上有していてもよく、走行モードの数に応じて、図4(b)の区間数を増やしてその数に応じた走行モードを設定することもできる。また、台車6の設定速度、ハンドル18にかかる力の大きさの設定値は適宜変更することができる。
また、従来の移動型X線制御装置として、装置の走行姿勢により、走行モードを自動で変更するものがある。具体的には、図1に示すロック機構32にX線源12が固定されている場合は、高速走行中又は高速走行開始前とみなして高速モードが設定される。また、X線源12が固定されていない場合は、低速走行中又は低速走行開始前とみなして低速モードが設定される。このような移動型X線制御装置に、本発明を適用することができる。例えば、台車6の速度が設定速度以上の場合で、ロック機構32にX線源12が固定されている状態(以下、ロック状態という。)では高速モードを設定し、ロック機構32にX線源12が固定されていない状態(以下、アンロック状態という。)では低速モードを設定する。つまり、台車6の速度が設定速度以上でも、アンロック状態の場合は、病室内を移動している可能性があるので、低速モードを設定することにより、さらに急加速するのを防止することができる。
また、台車6の速度が設定速度未満で、ロック状態、かつ、力検出装置20で検出された力の大きさが設定値以上の場合は、高速モードを設定する。つまり、ロック状態で、ハンドル18に大きな力がかけられたということは、操作者が台車6を病室外へ移動させようとしている等、台車6の速度を出そうとしているとみなせるからである。なお、アンロック状態の場合は、低速モードを設定するのが好ましい。
また、台車6の速度が設定速度未満で、かつ、ハンドル18にかけられた力の大きさが設定値未満の場合は、ロック状態、アンロック状態のいずれの状態でも低速モードを設定するのが好ましい。つまり、操作者が台車6を病室内で移動させている等、台車6の速度を出そうとしていないとみなせるからである。なお、どの状態でどの走行モードを設定するかは適宜変更することができる。
また、力検出装置20は、本実施例のように、ばねを備えている必要はなく、力を検出できるように、例えば、圧力センサで構成されていてもよい。また、走行モード設定装置50は、駆動制御装置22と別体に構成されていてもよい。
また、本実施例の高速モード46及び低速モード48の力と出力トルクの関係は比例関係となっているが、これに限られず、ハンドル18に加えられる力の大きさと駆動車輪4のトルクとの関係が、力の大きさの増加に応じてトルクが増加する関係であればよい。例えば、力の大きさとトルクの関係を2次関数で表せるように設定してもよい。なお、力の大きさとトルクの関係は、1対1対応であることが望ましい。
2 前輪
4 駆動車輪
6 台車
8 支柱
10 支持アーム
12 X線源
14 X線制御装置
16 筐体
18 ハンドル
20 力検出装置
22 駆動制御装置
24 エンコーダ
26 走行モータ
50 走行モード設定装置

Claims (2)

  1. 駆動車輪を備えてなる台車を備えた移動型X線撮影装置であって、
    前記台車を移動操作するハンドルと、該ハンドルに加えられる力の大きさを検出する力検出手段と、前記駆動車輪のトルクを制御する駆動制御手段と、前記ハンドルに加えられる力の大きさと前記駆動制御手段で制御するトルクとの関係が設定された走行モードを複数有する走行モード設定手段と、前記台車の速度を検出する速度検出手段とを備え、
    前記走行モード設定手段は、前記力検出手段で検出された力の大きさと前記速度検出手段で検出された速度とに基づいて前記走行モードを設定することを特徴とする移動型X線撮影装置。
  2. 前記走行モード設定手段は、前記駆動車輪のトルクが設定値以上の高速モードと前記駆動車輪のトルクが設定値未満の低速モードの少なくとも2つの走行モードを有し、
    前記速度検出手段で検出された速度が設定速度以上の場合、または、前記検出手段で検出された力の大きさが設定値以上の場合は、前記高速モードを設定し、
    前記速度検出手段で検出された速度が設定速度未満、かつ、前記検出手段で検出された力の大きさが設定値未満の場合は、前記低速モードを設定することを特徴とする請求項に記載の移動型X線撮影装置。
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