JP3738488B2 - 電動補助力付小型車両 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、使用者の操作力に応じて車輪に対する駆動力を発生し、人力による運搬を補助する電動補助力付小型車両に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、人手による運搬に利用される運搬用車両(以下、カートという)の中には、使用者の労力を軽減するためにバッテリおよびモータ等を具備し、使用者による走行制御に応じて走行する電動カートがある。この種の電動カートにおいては、前後進の切換えスイッチや、速度調整用の操作子等が設けられた操作パネルを有し、使用者は、この操作パネルから電動カートの走行制御を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の電動カートにおいては、単に前後方向にのみ走行できるものであり、操舵については全て人力に頼っていた。このため、重量のある荷物を運搬する場合、それ相応の操作力が必要となっていた。また、この種の電動カートは、速度制御が自由にできないものや、速度制御の操作方法が複雑で解りにくいもの等がほとんどであり、概して操作性に難があった。
【0004】
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、人手により運搬を行う際の労力を軽減し、かつ、操作性に優れた電動補助力付小型車両を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、進行方向に対して直交する方向に併設された第1,第2の駆動輪と、前記第1,第2の駆動輪の各々に対応して設けられ、各々対応する駆動輪に駆動力を与える第1,第2のモータと、前記第1,第2のモータに電源を供給する電源供給手段と、使用者が操作した力および方向に応じて前後方向および旋回方向に可動する把持部材と、前記把持部材に付与された前後方向および旋回方向の操作力を各々検出する検出手段と、前記検出手段により検出された前後方向および旋回方向の操作力に応じて、前記第1,第2のモータに対し、各々が発生すべき駆動力を個々に指示する駆動力指示手段と、前記駆動力指示手段から前記第1のモータに対して指示された駆動力が発生するように、前記第1のモータに供給する電流を制御する第1の電流制御手段と、前記駆動力指示手段から前記第2のモータに対して指示された駆動力が発生するように、前記第2のモータに供給する電流を制御する第2の電流制御手段とを有してなり、前記駆動力指示手段は、前記把持部材に付与された操作力に対する、前記第1,第2のモータにより発生する駆動力の比率が1未満となるように、前記第1,第2の電流制御手段に指示すると共に、前記検出手段により検出された前後方向の操作力が検出された場合、該前後方向の操作力に応じて、互いに同一の駆動力を発生するよう前記第1,第2のモータに対して指示し、かつ、前記検出手段により検出された旋回方向の操作力が検出された場合、該旋回方向に応じていずれか一方のモータに対し、検出された操作力に応じた駆動力分、他方のモータよりも多く発生するよう指示することを特徴とする電動補助力付小型車両である。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電動補助力付小型車両において、前記駆動力指示手段は、前記把持部材に対する操作力が所定値以上になった場合は、所定の駆動力を維持するように前記第1,第2の電流制御手段に指示することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態について図面を参照して説明する。
まず、本実施形態における電動補助力付小型車両(以下、補助力付カートという)の構造について図2ないし図4を参照して説明する。
図2は、本実施形態における補助力付カートの外観を示す斜視図である。この図において、1は補助力付カートの車体カバーであり、その上部は運搬物が載置される搬送台となっている。2は使用者により把持されるハンドルである。3はハンドル2が固定されるシャフトであり、使用者の操作に応じて図中矢印アの方向に前後し、矢印イの方向に旋回する。4は駆動輪であり、左右の各駆動輪は、それぞれに対応して車両カバー1内に設置された左右モータの各回転軸と接続され、これら各モータは、モータ制御部(後述する)から供給されるモータ電流により回転する。5は補助力付カートに回転自在に設置された遊輪である。
【0010】
本実施形態における補助力付カートは、ハンドル2が使用者の操作力および操作方向に応じて回動、または、前後方向に傾き、この回動角度および傾斜角度に基づいて、上述した各モータへ供給する電流を制御して駆動力を発生し、使用者の操作力を補助するものである。
【0011】
次に、図3,図4を参照して、使用者の操作力および操作方向を検出する操作力検出機構について説明する。
図3はハンドル2周辺部の構造を示す三面図であり、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
図3に示すように、シャフト3は、その段部3a(図3(b)参照)により軸付き支持体6に回動自在に係止されている。また、軸付き支持体6は、一体形成された軸6a,6bにより、フレーム7に回動自在に取り付けられている。
これにより、ハンドル2は使用者の操作に応じて前後方向(図中矢印ア)、および、旋回方向(図中矢印イ)に可動となる。
【0012】
8はポテンショメータであり、軸付き支持体6の軸6a先端に取り付けられた歯車9、および、ポテンショメータ8の回転軸に取り付けられた歯車10を介して、軸付き支持体6の回動運動が伝達され、その回動角度に応じて抵抗値が変化する。また、11は収縮する方向に付勢されたバネであり、使用者により前方または後方に付与された操作力に応じて伸長する。これを実現する機構について図4を参照する。
【0013】
図4はバネ11周辺の構造を示す斜視図であり、この図において、バネ11の両端は、2枚の平板状のバネ取付具12,12の、長手方向の一方端に固定されている。また、このバネ取付具12,12の各他方端は、軸13,13によってフレーム7に回動自在に取り付けられている。そして、操作者がハンドル2を前後方向に動かすと、軸付き支持体6の軸6bに固定された回転板14が図中矢印ウの方向に回動する。これにより、回転板14の2つの突起部15,15によって、軸13,13を支点としてバネ取付具12,12の各一方端が矢印エの方向に回動し、バネ11を伸長させる。
【0014】
したがって、ハンドル2は、操作者の前後方向の操作力(=バネ11の収縮力)に応じて前後方向に傾き、ポテンショメータ8は、この傾斜角に応じた抵抗値となる。すなわち、言い換えると、ポテンショメータ8の抵抗値は、使用者の前後方向の操作力に対応した値となる。
【0015】
16はポテンショメータであり、シャフト3の先端(図3(b)中、下方)に固定され、ハンドル2の旋回方向の回転角に応じて抵抗値が変化する。また、17は収縮する方向に付勢されたバネであり、使用者による旋回方向の操作力に応じて伸長する。すなわち、バネ17の両端は、図4に示すバネ11と同様に、それぞれ2枚の平板状のバネ取付具18,18の、長手方向の一方端に固定されている。また、このバネ取付具18,18の各他方端は、それぞれ軸19,19によって軸付き支持体6に回動自在に固定されている。そして、操作者がハンドル2を旋回させると、シャフト3の先端に固定された回転板20が回動し、回転板20の2つの突起部21,21により、バネ取付具18,18の各一方端が、軸19,19を支点としてバネ15を伸長させる方向に回動する。
【0016】
したがって、ハンドル2は、操作者の旋回方向の操作力(=バネ17の収縮力)に応じて回動し、ポテンショメータ16は、回動した角度に応じた抵抗値となる。すなわち、言い換えると、ポテンショメータ16の抵抗値は、使用者の旋回方向の操作力に対応した値となる。
【0017】
次に、図1を参照して前述した左右モータへの供給電流を制御するモータ制御部について説明する。
図1は前述したモータ制御部の構成を示すブロック図であり、この図において、25は前後角信号出力部であり、ポテンショメータ8の抵抗値の変化に応じた前後角信号θFRを出力する。ここで、前後角信号出力部25は、ハンドル2が前後方向に対して中立位置にある時、前後角信号θFRを電圧0Vとし、使用者がハンドル2を前方に倒した場合は、その角度に応じた正の電圧値を前後角信号θFRとして出力する。また、後方に倒した場合は、その角度に応じた負の電圧値を前後角信号θFRとして出力する。
【0018】
また、26は旋回角信号出力部であり、ポテンショメータ16の抵抗値の変化に応じた旋回角信号θSTR を出力する。すなわち、ハンドル2が中立位置にある時、旋回角信号θSTR を電圧0Vとし、使用者がハンドル2を左に回した場合は、その角度に応じた正の電圧値を旋回角信号θSTR として出力する。また、右に回した場合は、その角度に応じた負の電圧値を旋回角信号θSTR として出力する。
【0019】
27はアシスト比演算部であり、前後角信号θFRおよび旋回角信号θSTR に基づいて、使用者の操作力および操作方向を算出し、該操作力および操作方向と、左モータ制御系30および右モータ制御系40(共に後述する)からそれぞれ出力される、実際に左右の各モータが発生している駆動力の値とに基づいて、各モータに対するトルク指令値τL,τRを算出する。
【0020】
ここで、本実施形態における操作力と駆動力の関係を図5のグラフに示す。
このグラフにおいて、横軸は操作者の操作力、縦軸はモータの駆動力を示している。そして、横軸において正の数値は、操作者が本実施形態の補助力付カートを押す力を表し、負の数値は引く力を表している。一方、モータの駆動力については、正の数値は補助力付カートの前進方向の駆動力を表し、負の数値は、後退方向の駆動力を表している。また、図中、破線はアシスト比〔=(モータ駆動力)/(操作力)〕が1の時の操作力に対する駆動力を示している。
【0021】
この図から明らかなように、本実施形態における補助力付カートでは、操作力が1kg以下の時、補助力は働かず、操作力が1kgを超えた時点から補助力が働き始め、操作力が2kgから8kgまでアシスト比は一定となる。そして、操作力が8kgを超えると、補助力は約7.2kgで一定となる。
【0022】
これは、1kg程度の操作力しか必要としない負荷に対しては、補助力を発生する必要がないという考えに基づいており、また、8kg以上の操作力を必要とする負荷に対しては、運搬中や制動時等の安全を考慮して、ある程度以上の補助力を発生しないように制限を設けているためである。また、本実施形態の補助力付カートでは、モータの駆動力を、あくまでも操作者の補助に使用することを目的としているため、アシスト比が1を超えることはない。
【0023】
そして、アシスト比演算部27は、ハンドル2が前後方向に操作された場合は、その操作力に対する各モータの駆動力の比率が、図5中、実線で示すアシスト比となる駆動力を求め、その駆動力の発生方向(前進もしくは後退)を示す信号F/R、および、求めた駆動力の1/2ずつを左右の各モータで発揮するトルク指令値τL,τRを算出する。
【0024】
また、例えば補助力付カートが前進中にハンドル2が右回転方向に操作された場合、左右の各モータの駆動力値を比較して、いずれか小さい方の駆動力値を双方の駆動力値から差し引き、その結果得られた左モータの駆動力と、右回転方向の操作力との比率が、図5中、実線で示すアシスト比となるような駆動力を求め、左モータがさらにその駆動力を発揮するようなトルク指令値τL を算出する。一方、左回転方向に操作された場合は、その操作力に応じた駆動力を上述と同様に求め、右モータがさらにその駆動力を発揮するようなトルク指令値τR を算出する。
なお、補助力付カートが停止状態にある時、ハンドル2が旋回方向に操作された場合は、操作された方向に応じて一方のモータについてのみトルク指令値を算出する。
【0025】
前述した左モータ制御系30および右モータ制御系40は、それぞれアシスト比演算部27が算出したトルク指令値に従って、バッテリ50から左モータ35および右モータ45に供給する電流を制御する。ここで、左モータ制御系30および右モータ制御系40は共に同様の構成であるため、以下は左モータ制御系30の構成のみ説明する。
【0026】
左モータ制御系30において、31は減算器であり、入力されたトルク指令値τL と、電圧変換部37(後述する)の出力値との差をとる。32は比例制御部であり、減算器32の出力に対して比例制御を行う。33はPWM(Pulse Width Modulation)比率変換部であり、比例制御部32の出力に応じてパルス幅変調信号の変調比を変化させる。
【0027】
左モータ用ドライバ34は、PWM比率変換部33から出力されるパルス幅変調信号に基づいて、バッテリ50から左モータ35へ供給される電流を制御する。また、アシスト比演算部27で算出された信号F/Rに従って左モータ35に供給する電流の方向を制御する。
36は駆動力換算部であり、モータ電流を検出して左モータ35の駆動力値に換算し、アシスト比演算部27および電圧変換部37にそれぞれ出力する。電圧変換部37は、駆動力換算部36から出力された駆動力値に応じた電圧に変換して減算器31へ出力する。
【0028】
また、60,61は、それぞれ左モータ35,右モータ45の回転数を検出する回転計である。62は回転計60,61から出力された回転数に基づいて、補助力付カートの速度を算出する車速演算部であり、アシスト比演算部27に対し、算出した車速に応じてアシスト比を低下させるような指令を送出する。
【0029】
次に上述した補助力付カートの動作について説明する。
まず、補助力付カートが停止した状態から使用者がハンドル2を前傾させると、軸付き支持体6の軸6a,6bが回動し、その操作力に応じて回転板14の突起部15,15がバネ11を伸長させる。また、この回動動作は歯車9,10を介してポテンショメータ8の回転軸に伝達され、ハンドル2の前傾角度に応じて抵抗値が変化する。この時、旋回方向においてハンドル2は、中立位置にあるものとする。
【0030】
これにより前後角信号出力部25は、前方向の操作力に応じた正の電圧値となる前後角信号θFRをアシスト比演算部27へ出力し、また旋回角信号出力部26は、電圧0Vの旋回角信号τSTR をアシスト比演算部27へ出力する。そして、アシスト比演算部27は、前後角信号θFRの電圧値から操作力を求め、求めた操作力と駆動力換算部36,46から出力される駆動力値とに基づいて、図5において実線で示すアシスト比となるようなトルク指令値τL,τRを算出する。
【0031】
算出されたトルク指令値τL,τRは、それぞれ左モータ制御系30と右モータ制御系40へ出力される。そして、各トルク指令値は、減算器31,41で、電圧変換部37,47から出力された現在のモータ駆動力に対応する電圧との差がとられ、比例制御部32,42において各々比例制御された後、PWM比率変換部33,43へ出力される。これにより、PWM比率変換部33,43からは、比例制御部32,43から出力される制御信号に基づいた変調比のパルス幅変調信号が、左モータ用ドライバ34,右モータ用ドライバ44にそれぞれ出力される。
【0032】
また、左モータ用ドライバ34,右モータ用ドライバ44は、アシスト比演算部27から出力される信号F/Rに従って左モータ35,右モータ45に供給する電流の方向を決定し、また、PWM比率変換部33,43から出力されるパルス幅変調信号に従って、左モータ35,右モータ45に供給する電流量を制御する。これにより、モータ35,45は、それぞれハンドル2に加えられた操作力に応じた駆動力(補助力)を補助力付カートの前進方向に発生する。
【0033】
そして、左モータ35,右モータ45に取り付けられた回転計60,61からの回転数に基づいて、常時、車速演算部62にて車速を検知しており、速度の出過ぎを防止するために、時速4km/h以上の車速になった場合、アシスト比演算部27へアシスト比を下げる指令を与える。また、時速5km/h以上になった場合は、アシスト比が0になる指令を与える。これに応じて、アシスト比演算部27は、左モータ制御系30,右モータ制御系40へ出力する各トルク指令値を低下させる。
【0034】
また、この状態から操作者がハンドル2を右に回した場合、旋回角信号出力部26から負の電圧値の旋回角信号θSTR が出力される。これによりアシスト比演算部27は、その電圧値に応じてトルク指令値τR を維持したまま、トルク指令値τL を旋回角信号θSTR に応じて増加させ、左モータ35と右モータ45に回転差を生じさせる。これにより、モータ35,45は、ハンドル2の操舵角、すなわち、旋回方向の操作力に応じた旋回半径で右に曲がって行く方向に補助力を発生する。
【0035】
このように、本実施形態における補助力付カートによれば、ハンドル2に付与された操作力に基づいて左モータ35,右モータ45に供給されるモータ電流が制御され、操作者による操作力および操作方向に応じた補助力が発生する。これにより使用者は、補助力付カートの走行制御を意識する必要がなく、重い荷物を運搬する場合でもその労力が軽減される。
【0036】
なお、本実施形態においては、操作力の検出手段としてバネおよびポテンショメータを使用したが、操作力およびその方向を検出し得るものであればこれに限定されるものではなく、例えば圧力センサ等を使用しても良い。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、発明によれば、使用者により、把持部材に与えられた力およびその方向に応じて、付与された力よりも小さい駆動力が車輪に付与されるので、重量のある荷物を運搬する際の使用者の労力が軽減され、かつ、使用者は、上述した駆動力に対する制御を意識する必要がないため、操作性が極めて良好となる。
【0038】
また、発明によれば、2つの駆動輪に対応して設けられた各モータを有し、使用者が把持部材を前後方向に操作した場合、その操作に応じて上記各モータが同一の駆動力を発生するように各モータに対する供給電流が制御され、また、使用者が把持部材を旋回方向に操作した場合、その操作に応じて上記各モータのいずれか一方に対し、他方の駆動力よりも大きな駆動力を発生するように各モータに対する供給電流が制御されるので、直進のみならず、右左折する際にも、使用者に対する補助力が発生する。
【0039】
さらに、発明によれば、把持部材に対する操作力が所定値以上になっても、それにより発生する補助力がある一定の値で制限されるので、運搬中の速度がある程度で抑えることができ、運搬中および制動時等の安全が確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施形態における電動補助力付小型車両のモータ制御部の構成を示すブロック図である。
【図2】 同電動補助力付小型車両の外観を示す斜視図である。
【図3】 同電動補助力付小型車両のハンドル周辺部の構造を示す三面図であり、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図4】 同ハンドル周辺部の一部構造を示す斜視図である。
【図5】 この発明の実施形態における電動補助力付小型車両におけるアシスト比を示すグラフである。
【符号の説明】
1 車体カバー
2 ハンドル
3 シャフト
4 駆動輪
5 遊輪
25 前後角信号出力部
26 旋回角信号出力部
27 アシスト比演算部
30 左モータ制御系
35 左モータ
40 右モータ制御系
45 右モータ
50 バッテリ
60,61 回転計
62 車速演算部

Claims (2)

  1. 進行方向に対して直交する方向に併設された第1,第2の駆動輪と、
    前記第1,第2の駆動輪の各々に対応して設けられ、各々対応する駆動輪に駆動力を与える第1,第2のモータと、
    前記第1,第2のモータに電源を供給する電源供給手段と、
    使用者が操作した力および方向に応じて前後方向および旋回方向に可動する把持部材と、
    前記把持部材に付与された前後方向および旋回方向の操作力を各々検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された前後方向および旋回方向の操作力に応じて、前記第1,第2のモータに対し、各々が発生すべき駆動力を個々に指示する駆動力指示手段と、
    前記駆動力指示手段から前記第1のモータに対して指示された駆動力が発生するように、前記第1のモータに供給する電流を制御する第1の電流制御手段と、
    前記駆動力指示手段から前記第2のモータに対して指示された駆動力が発生するように、前記第2のモータに供給する電流を制御する第2の電流制御手段とを有してなり、
    前記駆動力指示手段は、前記把持部材に付与された操作力に対する、前記第1,第2のモータにより発生する駆動力の比率が1未満となるように、前記第1,第2の電流制御手段に指示すると共に、前記検出手段により検出された前後方向の操作力が検出された場合、該前後方向の操作力に応じて、互いに同一の駆動力を発生するよう前記第1,第2のモータに対して指示し、かつ、前記検出手段により検出された旋回方向の操作力が検出された場合、該旋回方向に応じていずれか一方のモータに対し、検出された操作力に応じた駆動力分、他方のモータよりも多く発生するよう指示することを特徴とする電動補助力付小型車両。
  2. 前記駆動力指示手段は、前記把持部材に対する操作力が所定値以上になった場合は、所定の駆動力を維持するように前記第1,第2の電流制御手段に指示することを特徴とする請求項1に記載の電動補助力付小型車両。
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