WO2017082240A1 - 二輪車 - Google Patents

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Abstract

操舵輪及び非操舵輪の各々をモータで駆動する二輪車において、新たな機能を付与する。制御装置は、傾斜時前後駆動力調整部を含む。傾斜時前後駆動力調整部は、車体が傾斜し、且つ、操舵輪の進行方向が非操舵輪の進行方向に対して車両の左右方向に傾いているときに、左右傾斜状態検出部が検出した傾斜状態に基づいて、操舵輪駆動モータが発生する駆動力及び非操舵輪駆動モータが発生する駆動力の少なくとも一方を調整する。傾斜時前後駆動力調整部は、操舵輪駆動モータが発生する駆動力の絶対値をゼロよりも大きくする。制御装置は、操舵輪駆動モータが発生する駆動力と非操舵輪駆動モータが発生する駆動力との合力を調整することによって、車体を車両の左右方向に傾斜させるモーメントを制御する。

Description

二輪車
 本発明は、二輪車に関し、詳しくは、前輪に伝達される駆動力を発生する第1のモータと、後輪に伝達される駆動力を発生する第2のモータとを備える二輪車に関する。
 近年、モータの駆動力を利用して走行する二輪車が提案されている。このような二輪車は、例えば、特開2015-98226号公報に開示されている。
 上記公報に開示の二輪車では、前輪及び後輪にモータが配置されている。前輪に配置されたモータは、前輪に伝達される駆動力を発生する。後輪に配置されたモータは、後輪に伝達される駆動力を発生する。
 上記公報に開示の二輪車では、乗員が操作可能なアクセルグリップ及びペダルが設けられている。アクセルグリップの操作量及びペダル踏力の大きさに応じて、前輪及び後輪のモータによる駆動力が変化する。つまり、アクセルグリップの操作量及びペダル踏力の大きさにより、車速が変化する。乗員は、アクセルグリップの操作量及びペダル踏力の大きさを調節することにより、所望の車速で二輪車を走行させることができる。
 本発明の目的は、操舵輪及び非操舵輪の各々をモータで駆動する二輪車において、新たな機能を付与することである。
 本発明の実施の形態による二輪車は、車体と、操舵輪と、操舵輪駆動モータと、非操舵輪と、非操舵輪駆動モータと、左右傾斜状態検出部と、制御装置とを備える。二輪車は、左に旋回するときには車体が左に傾斜し、右に旋回するときには車体が右に傾斜する。操舵輪は、二輪車に1つ設けられている。操舵輪は、車体に支持されている。操舵輪は、車両の左右方向の中央に位置している。操舵輪は、操舵可能な車輪である。操舵輪駆動モータは、操舵輪に伝達される駆動力を発生させる。操舵輪駆動モータは、正方向及び逆方向に回転可能である。非操舵輪は、二輪車に1つ設けられている。非操舵輪は、車体に支持されている。非操舵輪は、車両の左右方向の中央に位置している。非操舵輪は、車両の前後方向において、非操舵輪の前方又は後側に配置されている。非操舵輪は、操舵不能な車輪である。非操舵輪駆動モータは、非操舵輪に伝達される駆動力を発生させる。非操舵輪駆動モータは、正方向及び逆方向に回転可能である。左右傾斜状態検出部は、車体に搭載されている。左右傾斜状態検出部は、車両の左右方向への車体の傾斜状態を検出する。制御装置は、操舵輪駆動モータ及び非操舵輪駆動モータの各々の駆動力を制御する。制御装置は、傾斜時前後駆動力調整部を含む。傾斜時前後駆動力調整部は、車体が傾斜し、且つ、操舵輪の進行方向が非操舵輪の進行方向に対して車両の左右方向に向いているときに、左右傾斜状態検出部が検出した傾斜状態に基づいて、操舵輪駆動モータが発生する駆動力及び非操舵輪駆動モータが発生する駆動力の少なくとも一方を調整する。傾斜時前後駆動力調整部は、操舵輪駆動モータが発生する駆動力の絶対値をゼロよりも大きくする。制御装置は、操舵輪駆動モータが発生する駆動力と非操舵輪駆動モータが発生する駆動力との合力を調整することによって、車体を車両の左右方向に傾斜させるモーメントを制御する。
 上記二輪車においては、車体が車両の左右方向に傾斜している状態を解消することができる。そのため、例えば、二輪車を自立させることができる。
 制御装置は、操舵輪駆動モータが発生する駆動力と非操舵輪駆動モータが発生する駆動力との合力を調整することにより、車体が車両の左右方向の何れかに傾斜しているときに、車体が起き上がるように制御してもよいし、車体の起き上がりの特性を調整するように制御してもよい。
 上記二輪車は、ハンドルと、角度検出装置とをさらに備えていてもよい。ハンドルは、車体に配置され、車両の進行方向を変更する。角度検出装置は、ハンドルの操作角度を示す角度情報を出力する。
 制御装置は、操舵輪駆動モータ及び非操舵輪駆動モータの各々の駆動力を複数の動作モードで制御する。複数の動作モードは、走行モードと、車体傾斜制御モードとを含む。走行モードは、車両が走行するときの動作モードである。車体傾斜制御モードは、車体を車両の左右方向に傾斜させるモーメントを制御する動作モードである。車体傾斜制御モードでは、ハンドルが操作された状態で、ハンドルの操作角度と、左右傾斜状態検出部が検出した車両の左右方向への車体の傾斜状態とに基づいて、車体を車両の左右方向に傾斜させるモーメントを制御する。
 制御装置は、例えば、ハンドルの操作角度に基づいて、左右傾斜状態検出部が検出した車両の左右方向への車体の傾斜状態を解消するための操舵輪駆動モータの駆動力及び回転方向を算出する。制御装置は、算出した駆動力及び回転方向で、操舵輪駆動モータを駆動する。
 この場合、制御装置は、操舵輪が回転する方向とは逆方向の駆動力を非操舵輪駆動モータに発生させてもよい。
 制御装置は、例えば、走行モードで所定の条件を満たす場合に、走行モードから車体傾斜制御モードへ移行する。所定の条件は、以下の条件1及び条件2を含む。
 条件1:車両の速度が所定の大きさ以下である。
 条件2:ハンドルの操作角度が所定の大きさ以上である。
 所定の条件は、さらに、以下の条件3を含んでいてもよい。
 条件3:操舵輪駆動モータ及び非操舵輪駆動モータの各々を駆動するための信号が出力されていない。
 二輪車は、許可操作部をさらに備えていてもよい。許可操作部は、乗員によって操作され、走行モードから車体傾斜制御モードへの移行を許可する許可情報を出力する。制御装置は、走行モードで所定の条件を満たし、且つ、許可情報が入力されたときに、走行モードから車体傾斜制御モードへ移行する。
 この場合、乗員の判断で自立モードに移行することができる。
 二輪車は、報知部をさらに備えていてもよい。報知部は、走行モードで所定の条件を満たす場合に、走行モードから車体傾斜制御モードへの移行が可能であることを乗員に報知する。制御装置は、走行モードで所定の条件を満たし、且つ、報知部よる報知状態下で許可情報が入力されたときに、走行モードから車体傾斜制御モードへ移行する。
 この場合、走行モードから車体傾斜制御モードへの移行が可能であることを乗員に報知することができる。
 制御装置は、車体傾斜制御モードで所定の条件を満たさなくなった場合に、車体傾斜制御モードから走行モードへ移行してもよい。
 二輪車は、乗員によって操作される操作子をさらに備えていてもよい。この場合、制御装置は、操作子の操作状態に応じて、操舵輪駆動モータ及び非操舵輪駆動モータの各々の駆動力を制御する。
 上記の態様においては、乗員の意思により、車両の速度を調整することができる。
本発明の実施の形態による二輪車としての電動二輪車を示す右側面図である。 電動二輪車の制御システムの構成を説明するためのブロック図である。 ハンドル角度センサの概略構成を示す模式図である。 車両の車体傾斜制御が可能であるかを判断するときのコントローラの動作例を説明するためのフローチャートである。 車両の車体傾斜を制御するときのコントローラの動作例を説明するためのフローチャートである。 車両の車体傾斜を制御するときの駆動力を説明するための説明図である。 ハンドルが基準位置から右側に回転している状態で、車体フレームが右側に傾いている状態を示す説明図である。 図7に示す状態から車体フレームを起き上がらせるときのフロントモータ及びリアモータの各々の駆動力及び回転方向を示す説明図である。 ハンドルが基準位置から右側に回転している状態で、車体フレームが左側に傾いている状態を示す説明図である。 図9に示す状態から車体フレームを起き上がらせるときのフロントモータ及びリアモータの各々の駆動力及び回転方向を示す説明図である。 ハンドルが基準位置から左側に回転している状態で、車体フレームが右側に傾いている状態を示す説明図である。 図11に示す状態から車体フレームを起き上がらせるときのフロントモータ及びリアモータの各々の駆動力及び回転方向を示す説明図である。 ハンドルが基準位置から左側に回転している状態で、車体フレームが左側に傾いている状態を示す説明図である。 図13に示す状態から車体フレームを起き上がらせるときのフロントモータ及びリアモータの各々の駆動力及び回転方向を示す説明図である。 車両の車体傾斜制御が可能であるかを判断するときのコントローラの他の動作例を説明するためのフローチャートである。 車両の車体傾斜を制御するときのコントローラの他の動作例を説明するためのフローチャートである。
 本願の発明者は、操舵輪及び非操舵輪の各々をモータで駆動する二輪車に新たな機能を付与するために、様々な検討を行った。その結果、車体が傾斜し、且つ、前輪及び後輪の各々の進行方向が異なるときに、前輪用のモータが発生する駆動力と後輪用のモータが発生する駆動力との合力を調整すれば、車両の左右方向への車体の傾きを調整できることを見出した。
 以下、図面を参照し、本発明の実施の形態による二輪車について説明する。本実施形態では、二輪車として、電動二輪車を例に説明する。図中同一又は相当部分には同一符号を付してその部材についての説明は繰り返さない。
 [実施の形態]
 図1は、本発明の実施の形態による電動二輪車10の右側面図である。電動二輪車10は、前輪及び後輪をモータによって駆動するための電動駆動系を備える。また、電動二輪車10は、人力によって後輪16を駆動するための人力駆動系を備える。
 以下の説明において、前後左右とは、電動二輪車10のサドル30に着座した乗員から見た前後左右を意味する。図1において、矢印Fは電動二輪車10の前方向を示し、矢印Uは電動二輪車10の上方向を示す。
 電動二輪車10は、車体フレーム12と、操舵輪としての前輪14と、非操舵輪としての後輪16とを備える。車体フレーム12は、前輪14及び後輪16を支持する。
 車体フレーム12は、ヘッドパイプ18と、上パイプ20と、フロントパイプ22と、シートパイプ24と、左右一対のリアパイプ26、26と、左右一対の下パイプ28、28とを備える。
 上パイプ20は、ヘッドパイプ18から後方に延びている。フロントパイプ22は、上パイプ20の下方に配置され、ヘッドパイプ18から後方且つ下方に延びている。フロントパイプ22の後端は、ボトムブラケット(図示せず)に接続されている。シートパイプ24は、ボトムブラケットから上方に延びている。シートパイプ24には、上パイプ20の後端が接続されている。シートパイプ24の上端には、サドル30が取り付けられている。シートパイプ24には、サドル30よりも下方において、バッテリ32が取り付けられている。
 左右一対のリアパイプ26、26は、シートパイプ24から後方且つ下方に延びている。左右一対の下パイプ28、28は、ボトムブラケットから後方に延びている。一対の下パイプ28、28の後端は、一対のリアパイプ26、26の後端に接続されている。下パイプ28とリアパイプ26との接続部分において、後輪16が回転可能に取り付けられている。後輪16は、車両の左右方向の中央に位置している。後輪16には、リアスプロケット34が固定されている。後輪16のハブには、後輪駆動装置35が配置されている。後輪駆動装置35は、図2に示すリアモータ36及び後輪減速機構78を含む。後輪駆動装置35は、後輪16に駆動力を与える。
 ボトムブラケットには、踏力センサ72の一部(非回転部)が取り付けられている。また、ボトムブラケットには、クランクシャフト38が回転可能に取り付けられている。クランクシャフト38の両端には、クランクアーム44が取り付けられている。クランクアーム44には、ペダル46が取り付けられている。乗員がペダル46を操作する(具体的には、ペダル46を踏み込む)ことにより、クランクシャフト38が回転する。
 クランクシャフト38には、踏力センサ72の一部(回転部)が取り付けられている。また、クランクシャフト38には、フロントスプロケット40が取り付けられている。リアスプロケット34及びフロントスプロケット40に対して、無端のチェーン42が巻き掛けられている。クランクシャフト38の回転は、フロントスプロケット40からチェーン42を介してリアスプロケット34に伝達される。
 ヘッドパイプ18には、ステアリングシャフト50が回転可能に挿入されている。ステアリングシャフト50の下端には、フロントフォーク52が取り付けられている。フロントフォーク52の下端には、前輪14が回転可能に取り付けられている。前輪14は、車両の左右方向の中央に位置している。前輪14のハブには、前輪駆動装置53が配置されている。前輪駆動装置53は、図2に示すフロントモータ54及び前輪減速機構76を含む。前輪駆動装置53は、前輪14に駆動力を与える。ステアリングシャフト50の上端には、ハンドル56が取り付けられている。乗員がハンドル56を回転させると、ステアリングシャフト50が回転する。それに伴って、フロントフォーク52及び前輪14が回転する。その結果、車両の進行方向が変わる。
 ハンドル56には、アクセルグリップ58が配置されている。アクセルグリップ58は、ハンドル56に対して回転可能に配置されている。アクセルグリップ58の操作量に基づいて、フロントモータ54及びリアモータ36の出力が調節される。
 図2は、電動二輪車10の制御システムの構成を説明するためのブロック図である。電動二輪車10は、人力駆動系60と、電動駆動系62とを有する。人力駆動系60は、乗員によりペダル46に加えられた踏力を、所定の変速比で変更して、後輪16に供給する。電動駆動系62は、フロントモータ54及びリアモータ36の駆動力を、前輪14及び後輪16に供給する。
 人力駆動系60は、ペダル46に加えられた踏力によって回転するクランクシャフト38と、増速機構66と、変速機構68と、ワンウェイクラッチ70とを含む。増速機構66は、フロントスプロケット40、リアスプロケット34及びチェーン42を含む。フロントスプロケット40とリアスプロケット34との歯数比に応じて、クランクシャフト38の回転が増速される。変速機構68は、例えば、後輪16のハブ内に配置される。変速機構68は、リアスプロケット34に結合された入力軸の回転を複数段(例えば、3段)の変速比の何れかで変速して、出力軸に出力する。ワンウェイクラッチ70は、変速機構68の出力軸の一方向(前進方向)への回転力を後輪16に伝達し、逆方向(後退方向)への回転力を伝達しない。クランク64に加えられた前進方向の回転力(人力トルク)が、増速機構66によって増速された後、変速機構68によって変速され、ワンウェイクラッチ70を介して後輪16に伝達される。
 電動駆動系62は、踏力センサ72の出力又はアクセルセンサ74の出力に応じて、フロントモータ54及びリアモータ36を駆動する。踏力センサ72は、クランクシャフト38に加えられた踏力(トルク)を検出し、その踏力に応じた信号(踏力信号)を出力する。アクセルセンサ74は、アクセルグリップ58の操作量を検出し、その操作量に応じた信号(アクセル信号)を出力する。
 電動駆動系62は、踏力センサ72と、アクセルセンサ74と、フロントモータ54と、リアモータ36と、前輪減速機構76と、後輪減速機構78と、コントローラ80とを含む。コントローラ80は、踏力センサ72又はアクセルセンサ74の出力に応じて、フロントモータ54及びリアモータ36を駆動する。フロントモータ54の回転は、前輪減速機構76によって減速されて、前輪14に伝達される。リアモータ36の回転は、後輪減速機構78によって減速されて、後輪16に伝達される。フロントモータ54及びリアモータ36は、正方向及び逆方向への回転が可能である。
 コントローラ80は、前輪トルク指令値演算ユニット82と、後輪トルク指令値演算ユニット84と、フロントモータ駆動ユニット86と、リアモータ駆動ユニット88とを含む。前輪トルク指令値演算ユニット82は、踏力センサ72又はアクセルセンサ74の出力に応じて、前輪トルク指令値を演算する。後輪トルク指令値演算ユニット84は、踏力センサ72又はアクセルセンサ74の出力に応じて、後輪トルク指令値を演算する。フロントモータ駆動ユニット86は、前輪トルク指令値に基づいて、フロントモータ54を駆動する。リアモータ駆動ユニット88は、後輪トルク指令値に基づいて、リアモータ36を駆動する。
 ここで、前輪トルク指令値は、フロントモータ54が発生すべき駆動トルクの指令値である。後輪トルク指令値は、リアモータ36が発生すべき駆動トルクの指令値である。
 フロントモータ駆動ユニット86は、前輪トルク指令値に対応するデューティー比でバッテリ32からの駆動電力をPWM制御する。PWM制御された駆動電圧がフロントモータ54に印加される。それによって、フロントモータ54に対して、前輪トルク指令値に対応した駆動電流が流れる。
 リアモータ駆動ユニット88は、後輪トルク指令値に対応するデューティー比でバッテリ32からの駆動電力をPWM制御する。PWM制御された駆動電圧がリアモータ36に印加される。それによって、リアモータ36に対して、後輪トルク指令値に対応した駆動電流が流れる。
 コントローラ80は、さらに、前輪回転速度演算ユニット92と、後輪回転速度演算ユニット94とを含む。前輪回転速度演算ユニット92は、フロントモータ54の回転速度から前輪14の回転速度を演算する。後輪回転速度演算ユニット94は、リアモータ36の回転速度から後輪16の回転速度を演算する。
 前輪14及び後輪16は、同じ大きさであってもよいし、異なる大きさであってもよい。前輪14及び後輪16が同じ大きさである場合、前輪14の回転速度と電動二輪車10の速度との換算比は、後輪16の回転速度と電動二輪車10の速度との換算比に等しい。
 コントローラ80は、さらに、切替スイッチ96及び制御スイッチ98を含む。切替スイッチ96は、第1の接続状態と第2の接続状態とを切り替える。第1の接続状態では、踏力センサ72の出力が前輪トルク指令値演算ユニット82及び後輪トルク指令値演算ユニット84に入力される。第1の接続状態では、アクセルセンサ74の出力は、前輪トルク指令値演算ユニット82及び後輪トルク指令値演算ユニット84に入力されない。第2の接続状態では、アクセルセンサ74の出力が前輪トルク指令値演算ユニット82及び後輪トルク指令値演算ユニット84に入力される。第2の接続状態では、踏力センサ72の出力は、前輪トルク指令値演算ユニット82及び後輪トルク指令値演算ユニット84に入力されない。制御スイッチ98は、駆動力演算ユニット122から前輪トルク指令値演算ユニット82及び後輪トルク指令値演算ユニット84への信号入力を許可するか否かを切り替える。
 電動二輪車10は、さらに、スイッチボックス100を備える。スイッチボックス100は、第1スイッチ102と、第2スイッチ104と、調整スイッチ106とを含む。
 スイッチボックス100は、例えば、ハンドル56に配置される。第1スイッチ102は、制御スイッチ98の動作を切り替える。第2スイッチ104は、切替スイッチ96の動作を切り替える。調整スイッチ106は、フロントモータ54の駆動力とリアモータ36の駆動力との比率を切り替える。
 電動二輪車10は、さらに、表示パネル107を備える。表示パネル107は、例えば、ハンドル56に配置される。表示パネル107は、例えば、フロントモータ54及びリアモータ36の駆動力の制御に関する情報を表示する。具体的には、表示パネル107は、走行モードである旨の表示、走行モードから車体傾斜制御モードへの移行が可能である旨の表示、及び、車体傾斜制御モードである旨の表示の何れかを行う。走行モードでは、アクセルグリップ58の操作量又はペダル踏力の大きさに応じて、電動二輪車10が走行する。車体傾斜制御モードでは、電動二輪車10の車体フレーム12が車両の左右方向に傾斜するのを抑制する。その結果、車体傾斜制御モードでは、乗員による補助がなくても、電動二輪車10を自立させることができる。
 電動二輪車10は、さらに、ハンドル角度センサ108を備える。ハンドル角度センサ108は、ハンドル56の操作角度を検出する。ハンドル角度センサ108は、車両の直進方向を基準位置(0°)とした場合に、例えば、当該基準位置から左右に90度の範囲で、ハンドル58の操作角度を検出できる。
 図3を参照しながら、ハンドル角度センサ108について説明する。図3は、ハンドル角度センサ108の概略構成を示す模式図である。
 ハンドル角度センサ108は、永久磁石110と、2つのホール素子112,112とを含む。
 永久磁石110は、リング形状を有する。つまり、永久磁石110には、孔111が形成されている。平面視において、孔111の中心C1は、永久磁石110の中心C2からずれている。そのため、永久磁石110は、径方向の厚みが周方向で変化する。
 永久磁石110は、ステアリングシャフト50に固定されている。具体的には、永久磁石110に形成された孔111に対して、ステアリングシャフト50が挿入されている。永久磁石110をステアリングシャフト50に固定する方法としては、例えば、接着等がある。永久磁石110は、ステアリングシャフト50に固定されていることにより、ステアリングシャフト50と一体的に回転する。
 2つのホール素子112,112は、ブラケット114を介して、ヘッドパイプ18に固定されている。一方のホール素子112は、永久磁石110の前方に配置されている。他方のホール素子112は、永久磁石110の後方に配置されている。2つのホール素子112,112は、中心C1及び中心C2を結ぶ直線L1上に配置されている。なお、図3に示す例では、直線L1は車両の前後方向に延びている。
 上記のように、永久磁石110では、径方向の厚みが周方向で変化する。そのため、ハンドル56の操作に伴ってステアリングシャフト50が回転すると、ホール素子112,112と永久磁石110との間に形成された隙間の大きさが変化する。その結果、ホール素子112,112が検出する磁界の大きさが変化する。磁界の大きさが変化するので、ホール素子112,112の出力が変化する。ホール素子112,112の出力に基づいて、ハンドル56の操作角度を検出することができる。
 再び、図2を参照しながら説明する。電動二輪車10は、さらに、左右傾斜状態検出部としてのモーションセンサ116を備える。モーションセンサ116は、例えば、サドル30の下に配置される。モーションセンサ116は、3軸以上の加速度又は角加速度を検出するものであれば、特に限定されない。
 コントローラ80は、さらに、位置算出ユニット118と、車体傾斜制御判断ユニット120と、駆動力演算ユニット122とを含む。位置算出ユニット118は、モーションセンサ116の検出信号に基づいて、サドル30の位置を算出する。サドル30の位置は、車両の左右方向をX方向とし、車両の前後方向をY方向とした場合のXY平面(水平面)上での位置である。サドル30の位置は、モーションセンサ116の出力のうち、X方向の出力及びY方向の出力がゼロになる位置からの移動量として算出される。車体傾斜制御判断ユニット120は、電動二輪車10の車体フレーム12が車両の左右方向に傾斜するのを抑制するための制御が可能か否かを判断する。駆動力演算ユニット122は、電動二輪車10の車体フレーム12が車両の左右方向に傾斜するのを抑制するための制御をするときのフロントモータ54及びリアモータ36の駆動力を算出する。
 電動二輪車10の車体フレーム12が車両の左右方向に傾斜するのを抑制するための制御は、例えば、モーションセンサ116の出力のうち、前後方向(Y方向)及び左右方向(X方向)の出力がゼロになる位置(目標位置)を、電動二輪車10の車体フレーム12が車両の左右方向に傾斜するのを抑制するときの姿勢のフィードバック値とする。前輪14及び後輪16の駆動力により、姿勢を制御する。目標位置と現在の位置との差分をPID制御して、姿勢を制御する。
 以下、図4及び図5を参照しながら、電動二輪車10の車体フレーム12が車両の左右方向に傾斜するのを抑制するための処理について説明する。図4は、車両の車体傾斜制御が可能か否かを判断するときのコントローラ80の動作を説明するためのフローチャートである。図5は、車両の車体傾斜制御をするときのコントローラ80の動作を説明するためのフローチャートである。
 先ず、図4を参照しながら、車両の車体傾斜制御が可能か否かを判断するときのコントローラ80の動作について説明する。
 コントローラ80は、ステップS11において、車両の状態を確認する。具体的には、車体傾斜制御判断ユニット120は、ハンドル角度センサ108の検出信号を読み込む。車体傾斜制御判断ユニット120は、前輪回転速度演算ユニット92が算出した前輪14の回転速度を読み込む。車体傾斜制御判断ユニット120は、後輪回転速度演算ユニット94が算出した後輪16の回転速度を読み込む。車体傾斜制御判断ユニット120は、踏力センサ72の検出信号を読み込む。車体傾斜制御判断ユニット120は、アクセルセンサ74の検出信号を読み込む。
 続いて、車体傾斜制御判断ユニット120は、ステップS12において、ステップS11で読み込んだ信号に基づいて、電動二輪車10が車体傾斜制御に移行するための条件を満たしているか否かを判断する。当該条件は、以下の条件1-3を含む。
 [条件1]
 ハンドル56の操作角度の絶対値が所定の大きさ以上である。ハンドル56の操作角度の絶対値は、例えば、10°以上である。
 [条件2]
 車速が所定の大きさ以下である。車速は、例えば、3km/h以下である。
 [条件3]
 アクセルグリップ58の操作量及びペダル踏力がゼロ付近(例えば、最大検出踏力の5%以下)である。
 条件1を満たしているか否かは、例えば、以下のようにして、判断する。
 車体傾斜制御判断ユニット120は、読み込んだハンドル角度センサ108の検出信号に基づいて、ハンドル56の操作角度を算出する。続いて、車体傾斜制御判断ユニット120は、算出したハンドル56の操作角度の絶対値が所定の大きさ(例えば、10°)以上であるか否かを判断する。
 算出したハンドル56の操作角度が所定の大きさ以上である場合には、車体傾斜制御判断ユニット120は、条件1を満たしていると判断する。一方、算出したハンドル56の操作角度が所定の大きさよりも小さい場合には、車体傾斜制御判断ユニット120は、条件1を満たしていないと判断する。
 条件2を満たしているか否かは、例えば、以下のようにして、判断する。
 先ず、車体傾斜制御判断ユニット120は、読み込んだ前輪14又は後輪16の回転速度を所定の換算比で換算することにより、車速を算出する。車体傾斜制御判断ユニット120は、算出した車速が所定の大きさ(例えば、3km/h)以下であるか否かを判断する。
 算出した車速が所定の大きさ以下である場合には、車体傾斜制御判断ユニット120は、条件2を満たしていると判断する。一方、算出した車速が所定の大きさよりも大きい場合には、車体傾斜制御判断ユニット120は、条件2を満たしていないと判断する。
 条件3を満たしているか否かは、例えば、以下のようにして判断する。
 先ず、車体傾斜制御判断ユニット120は、読み込んだ踏力センサ72の検出信号に基づいて、ペダル踏力の大きさを算出する。続いて、車体傾斜制御判断ユニット120は、算出したペダル踏力が所定の大きさ(例えば、最大検出踏力の5%)以下であるか否かを判断する。
 算出したペダル踏力が所定の大きさ以下でない場合には、車体傾斜制御判断ユニット120は、条件3を満たしていないと判断する。一方、算出したペダル踏力が所定の大きさ以下である場合には、車体傾斜制御判断ユニット120は、読み込んだアクセルセンサ74の検出信号に基づいて、アクセルグリップ58の操作量を算出する。続いて、車体傾斜制御判断ユニット120は、算出したアクセルグリップ58の操作量が所定の大きさ(例えば、最大検出操作量の5%)以下であるか否かを判断する。
 算出したアクセルグリップ58の操作量が所定の大きさ以下でない場合には、車体傾斜制御判断ユニット120は、条件3を満たしていないと判断する。一方、算出したアクセルグリップ58の操作量が所定の大きさ以下である場合には、車体傾斜制御判断ユニット120は、条件3を満たしていると判断する。
 上記のようにして、車体傾斜制御判断ユニット120は、条件1、条件2及び条件3を満たしているかを判断する。条件1、条件2及び条件3の何れか1つを満たしていない場合(ステップS12:NO)、車体傾斜制御判断ユニット120は、ステップS11の処理を実行する。
 一方、条件1、条件2及び条件3の全てを満たしている場合(ステップS12:YES)、車体傾斜制御判断ユニット120は、ステップS13において、表示パネル107の表示を切り替える。具体的には、表示パネル107は、電動二輪車10が走行中であることを示す表示情報を、電動二輪車10の車体傾斜制御が可能であることを示す表示情報に切り替える。つまり、表示パネル107は、電動二輪車10の動作モードが走行モードであることを示す表示情報を、電動二輪車10の動作モードを走行モードから車体傾斜制御モードへ移行することが可能であることを示す表示情報に切り替える。その後、車体傾斜制御判断ユニット120は、車体傾斜制御が可能か否かを判断する処理を終了する。
 続いて、図5を参照しながら、車両の車体傾斜を制御するときのコントローラ80の具体的な動作について説明する。
 先ず、コントローラ80は、ステップS21において、第1スイッチ102がONであるか否かを判断する。第1スイッチ102がOFFである場合(ステップS21:NO)、コントローラ80は、処理を終了する。
 一方、第1スイッチ102がONである場合(ステップS21:YES)、コントローラ80は、ステップS22において、表示パネル107の表示を切り替える。具体的には、表示パネル107は、電動二輪車10の車体傾斜制御が可能であることを示す表示情報を、電動二輪車10の車体傾斜制御が実行中であることを示す表示情報に切り替える。つまり、表示パネル107は、電動二輪車10の動作モードを走行モードから車体傾斜制御モードへ移行することが可能であることを示す表示情報を、電動二輪車10の動作モードが車体傾斜制御モードであることを示す表示情報に切り替える。
 続いて、コントローラ80は、ステップS23において、車両の状態を確認する。具体的には、位置演算ユニット118は、モーションセンサ116の検出信号を読み込む。位置演算ユニット118は、読み込んだモーションセンサ116の検出信号に基づいて、サドル30の位置(XY平面上での位置)を算出する。
 続いて、駆動力演算ユニット122は、ステップS24において、位置演算ユニット118が算出したサドル30の位置に基づいて、フロントモータ54及びリアモータ36の回転方向及び駆動力を算出する。具体的には、駆動力演算ユニット122は、位置演算ユニット118が算出したサドル30の位置(現在位置)と目標位置との差分を算出する。駆動力演算ユニット122は、算出した差分と、ハンドル56の操作状態とに応じて、フロントモータ54及びリアモータ36の駆動力及び回転方向を算出する。サドル30の位置を現在位置から目標位置に戻す力のベクトルと一致するように、フロントモータ54及びリアモータ36の駆動力及び回転方向を算出する。
 フロントモータ54及びリアモータ36の駆動力及び回転方向は、サドル30の現在位置と目標位置との差分、及び、ハンドル56の操作状態に応じて、変化する。そこで、図6を参照しながら、フロントモータ54及びリアモータ36の駆動力及び回転方向を算出する方法について説明する。図6は、車両の車体傾斜を制御するときの駆動力を説明するための説明図である。なお、図6では、理解を容易にするために、サドル30が単純に目標位置から右側に移動した場合を示しているが、実際には、サドル30が目標位置から右前方や右後方に移動することもある。この場合、サドル30の位置を元に戻すためには、サドル30を左後方や左前方に移動させる必要がある。
 車体フレーム12には、重力が作用している。車体フレーム12が左右方向の何れか(図6に示す例では、右側)に傾くときには、車体フレーム12に作用する重力に起因して、XY平面上で左右方向に力が発生する。図6に示す例では、この力をFghとして表している。なお、図6に示す例では、力Fghの大きさは、車両の平面視での大きさを示している。
 力Fghに抗して、車体フレーム12を起き上がらせるための力を、フロントモータ54及びリアモータ36を駆動して発生させる。具体的には、以下のとおりである。
 フロントモータ54を駆動すると、前輪14には、力Ffが作用する。ハンドル56が操作された状態では、力Ffは、車両の平面視で、前後方向及び左右方向の何れに対しても傾斜する方向に作用する。そこで、力Ffを、前後方向及び左右方向の成分に分解する。以下、力Ffの左右方向の成分を力Ffxとし、力Ffの前後方向の成分を力Ffyとする。
 車体フレーム12を起き上がらせるには、力Ffxを力Fghよりも大きくする。このような力Ffxが得られるように、ハンドル56の操作角度、及び、現在位置と目標位置との差分を考慮して、力Ffの大きさを設定する。
 なお、車体フレーム12の起き上がりの特性を調整するために、力Ffxの大きさを適当に調整するようにしてもよい。
 また、上記のような力Ffxを得るためには、ハンドル56の操作角度(具体的には、ハンドル56が操作された方向)を考慮して、フロントモータ54の回転方向を設定する。具体的には、以下のとおりである。
 図7に示すように、ハンドル56が基準位置(車両が直進する位置)から右側に回転している状態(操作角度がプラスの値を示す状態)で、車体フレーム12が右側に傾くときには、力Fghは、図6に示す方向に作用する。そのため、力Fghを力Ffxで相殺するためには、図8に示すように、前輪14を逆方向(車両が後進する方向)に回転させるように、フロントモータ54の回転方向を設定する。
 図9に示すように、ハンドル56が基準位置から右側に回転している状態で、車体フレーム12が左側に傾くときには、力Fghは、図6に示す方向とは反対の方向(つまり、左方向)に作用する。そのため、力Fghを力Ffxで相殺するためには、図10に示すように、前輪14を正方向(車両が前進する方向)に回転させるように、フロントモータ54の回転方向を設定する。
 図11に示すように、ハンドル56が基準位置から左側に回転している状態(図6とは反対側に回転している状態、つまり、操作角度がマイナスの値を示す状態)で、車体フレーム12が左側に傾くときには、力Fghは、図6に示す方向とは反対の方向(つまり、左方向)に作用する。そのため、力Fghを力Ffxで相殺するためには、図12に示すように、前輪14を逆方向に回転させるように、フロントモータ54の回転方向を設定する。
 図13に示すように、ハンドル56が基準位置から左側に回転している状態で、車体フレーム12が右側に傾くときには、力Fghは、図6に示す方向に作用する。そのため、力Fghを力Ffxで相殺するためには、図14に示すように、前輪14を正方向に回転させるように、フロントモータ54の回転方向を設定する。
 上記のように、力Ffは、ハンドル56が操作されていることにより、左右方向の成分(力Ffx)と前後方向の成分(力Ffy)とに分解される。ここで、力Ffxは力Fghと相殺される。一方、力Ffyは、車両を前後方向に移動させるための力として作用する。車両が前後に移動する状態では、力Ffxで力Fghを相殺しても、車体フレーム12を起き上がらせることができない。そこで、リアモータ36を駆動して、後輪16に力Frを作用させる。車両が前後に移動しないように、力Frを力Ffyと釣り合わせる。
 力Frを力Ffyと釣り合わせるため、力Frの大きさは、力Ffyの大きさを考慮して設定される。
 力Frを力Ffyと釣り合わせるため、力Frが作用する方向は、力Ffyが作用する方向を考慮して設定される。具体的には、以下のとおりである。
 図7に示すように、ハンドル56が基準位置から右側に回転している状態で、車体フレーム12が右側に傾くときには、力Fghは、図6に示す方向に作用する。そのため、力Fghを力Ffxで相殺するためには、図8に示すように、前輪14を逆方向に回転させるように、フロントモータ54の回転方向を設定する。このとき、力Ffyは、後方に向かって作用する。このような力Ffyと釣り合わせるためには、力Frを前方に向かって作用させればよい。そのためには、後輪16を正方向(車両が前進する方向)に回転させるように、リアモータ36の回転方向を設定する。
 図9に示すように、ハンドル56が基準位置から右側に回転している状態で、車体フレーム12が左側に傾くときには、車体フレーム12を傾ける力Fghは、図6に示す方向とは反対の方向(つまり、左方向)に作用する。そのため、力Fghを力Ffxで相殺するためには、図10に示すように、前輪14を正方向に回転させるように、フロントモータ54の回転方向を設定する。このとき、力Ffyは、図6に示す方向とは反対の方向(つまり、前方)に向かって作用する。このような力Ffyと釣り合わせるためには、力Frを後方に向かって作用させればよい。そのためには、後輪16を逆方向(車両が後進する方向)に回転させるように、リアモータ36の回転方向を設定する。
 図11に示すように、ハンドル56が基準位置から左側に回転している状態で、車体フレーム12が左側に傾くときには、力Fghは、図6に示す方向とは反対の方向(つまり、左方向)に作用する。そのため、力Fghを力Ffxで相殺するためには、図12に示すように、前輪14を逆方向に回転させるように、フロントモータ54の回転方向を設定する。このとき、力Ffyは、後方に向かって作用する。このような力Ffyと釣り合わせるためには、力Frを前方に向かって作用させればよい。そのためには、後輪16を正方向に回転させるように、リアモータ36の回転方向を設定する。
 図13に示すように、ハンドル56が基準位置から左側に回転している状態で、車体フレーム12が右側に傾くときには、力Fghは、図6に示す方向に作用する。そのため、力Fghを力Ffxで相殺するためには、図14に示すように、前輪14を正方向に回転させるように、フロントモータ54の回転方向を設定する。このとき、力Ffyは、図6に示す方向とは反対の方向(つまり、前方)に向かって作用する。このような力Ffyと釣り合わせるためには、力Frを後方に向かって作用させればよい。そのためには、後輪16を逆方向に回転させるように、リアモータ36の回転方向を設定する。
 再び、図5を参照しながら、説明する。続いて、コントローラ80は、ステップS25において、トルク指令値を算出する。具体的には、以下のとおりである。
 前輪トルク指令値演算ユニット82は、ステップS24で算出したフロントモータ54の駆動力及び回転方向に対応する前輪トルク指令値を算出する。後輪トルク指令値演算ユニット84は、ステップS24で算出したリアモータ36の駆動力及び回転方向に対応する後輪トルク指令値を算出する。トルク指令値の算出は、例えば、マップを用いて行われる。
 続いて、コントローラ80は、ステップS26において、トルク指令値を出力する。具体的には、以下のとおりである。
 前輪トルク指令値演算ユニット82は、ステップS25で算出した前輪トルク指令値をフロントモータ駆動ユニット86に出力する。フロントモータ駆動ユニット86は、前輪トルク指令値演算ユニット82が算出した前輪トルク指令値に基づいて、フロントモータ54を駆動する。
 後輪トルク指令値演算ユニット84は、ステップS25で算出した後輪トルク指令値をリアモータ駆動ユニット88に出力する。リアモータ駆動ユニット88は、後輪トルク指令値演算ユニット84が算出した後輪トルク指令値に基づいて、リアモータ36を駆動する。
 続いて、コントローラ80は、ステップS27において、車両の車体傾斜制御を継続するか否かを判断する。具体的には、コントローラ80は、条件1-3の全てを満たしているか否かを判断する。条件1-3の全てを満たしている場合(ステップS27:YES)には、コントローラ80は、車両の車体傾斜制御を継続するために、ステップS23移行の処理を実行する。
 一方、条件1-3の何れかを満たしていない場合(ステップS27:NO)には、コントローラ80は、ステップS28において、車体傾斜制御モードを終了する。具体的には、表示パネル107は、電動二輪車10が車体傾斜制御中であることを示す表示情報を、電動二輪車10が走行中であることを示す表示情報に切り替える。つまり、表示パネル107は、電動二輪車10の動作モードが車体傾斜制御モードであることを示す表示情報を、電動二輪車10の動作モードが走行モードであることを示す表示情報に切り替える。また、第1スイッチ102は、ONの状態からOFFの状態に切り替わる。
 その後、コントローラ80は、車両の車体傾斜制御を終了する。
 なお、アクセルグリップ58の操作量又はペダル踏力が所定の大きさ以下でなくなることにより、車体傾斜制御モードから走行モードに切り替わるときには、アクセルグリップ58の操作量又はペダル踏力に応じた駆動力よりも小さい駆動力で、前輪14及び後輪16を駆動し始めることが好ましい。これにより、車体傾斜制御モードから走行モードに移行した際の急激な加速を回避することができる。
 電動二輪車10においては、条件1-3の全てを満たす場合には、走行モードから車体傾斜制御モードへ移行する。車体傾斜制御モードでは、車体フレーム12が左右方向に傾くと、前輪14の駆動力と後輪16の駆動力との合力を調整して、車体フレーム12を起き上がらせる。そのため、電動二輪車10においては、車体フレーム12を車両の左右方向に傾斜させるモーメントを制御することができる。
 上記のように、電動二輪車10においては、車体フレーム12が車両の左右方向に傾斜するのを抑制することができる。そのため、例えば、乗員が電動二輪車10に乗車するときに、或いは、乗員が電動二輪車10から降車するときに、電動二輪車10を自立させてもよい。この場合、乗員が電動二輪車10に乗るときの動作や、乗員が電動二輪車10から降りるときの動作が容易となる。なお、乗員の電動二輪車10への乗り降りにより、車両が左右方向に傾くときの慣性モーメントが変化する。慣性モーメントの変化については、例えば、フィードフォワード制御により、トルク指令値に反映させてもよい。
 電動二輪車10においては、走行モードから車体傾斜制御モードへの移行が可能な状態で、第1スイッチ102を操作することにより、車体傾斜制御モードへ移行する。そのため、乗員が車体傾斜制御モードに移行するか否かを決定することができる。
 電動二輪車10においては、走行モードから車体傾斜制御モードへの移行が可能な旨の情報が表示パネル107に表示される。そのため、乗員は走行モードから車体傾斜制御モードへの移行を認識することができる。
 [実施の形態の応用例]
 図15及び図16を参照しながら、車両の車体傾斜を制御するための処理の応用例について説明する。図15は、車両の車体傾斜制御が可能か否かを判断するときのコントローラ80の他の動作例を説明するためのフローチャートである。図16は、車両の車体傾斜制御をするときのコントローラ80の他の動作例を説明するためのフローチャートである。
 図15に示すフローチャートは、図4に示すフローチャートと比べて、ステップS11の処理の前に、ステップS10の処理が追加されている点で異なっている。ステップS10では、コントローラ80は、第1スイッチ102がONになっているか否かを判断する。第1スイッチ102がONでない場合(ステップS10:NO)には、コントローラ80は、処理を終了する。一方、第1スイッチ102がONである場合(ステップS10:YES)には、コントローラ80は、ステップS11以降の処理を実行する。
 図15に示すフローチャートは、図4に示すフローチャートと比べて、ステップS13の処理が異なっている。具体的には、上記実施の形態では、ステップS13において、表示パネル107の『走行モードである旨の表示』を『走行モードから車体傾斜制御モードへの移行が可能である旨の表示』に切り替えていたが、本応用例では、表示パネル107の『走行モードである旨の表示』を『車体傾斜制御モードである旨の表示』に切り替える。
 図16に示すフローチャートは、図5に示すフローチャートと比べて、ステップS21及びステップS22の処理が行われない点で異なっている。また、ステップS28の処理が異なっている。具体的には、上記実施の形態では、ステップS28において、第1スイッチ102がONの状態からOFFの状態に切り替わっていたが、本応用例では、第1スイッチ102がONの状態に維持される。
 本応用例では、走行モードから車体傾斜制御モードへの移行に際して、第1スイッチ102を操作する必要がない。そのため、上記実施の形態と比べて、走行モードから車体傾斜制御モードへの移行を速やかに行うことができる。
 [他の実施の形態]
 例えば、電動二輪車10を自動運転させるようにしてもよい。この場合、電動二輪車10の進行方向は、例えば、電動二輪車10のハンドル56に設けられたカメラで撮影される画像を用いて決定される。電動二輪車10の速度は、例えば、法定速度や道路の混み具合等を考慮して、適当に設定される。電動二輪車10が信号等で停止するときには、上記実施の形態で説明したような制御が行われる。
 電動二輪車10を自動運転させる場合、アクセルグリップ58は不要である。また、ハンドル56やペダル46もなくてもよい。
 以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
 例えば、上記実施の形態において、第1スイッチ102及び制御スイッチ96はなくてもよい。
 例えば、上記実施の形態において、第2スイッチ104及び切替スイッチ98はなくてもよい。
 例えば、上記実施の形態では、アクセルグリップ58の操作量又はペダル踏力の大きさに応じて、フロントモータ54及びリアモータ36の駆動力を制御していたが、アクセルグリップ58の操作量及びペダル踏力の大きさに応じて、フロントモータ54及びリアモータ36の駆動力を制御してもよい。
 例えば、上記実施の形態において、アクセルグリップ58及びアクセルセンサ74はなくてもよい。
 例えば、上記実施の形態において、電動二輪車10は、人力駆動系60を備えていなくてもよい。
 例えば、上記実施の形態では、ハンドル角度センサ108はアナログ的な出力をしていたが、デジタル的な出力をしてもよい。
 例えば、表示パネル107の表示に加えて、或いは、表示パネル107の表示の代わりに、音声を利用して、走行モードから車体傾斜制御モードへの移行や、車体傾斜制御モードから走行モードへの移行を乗員に報知してもよい。
 例えば、走行モードから車体傾斜制御モードへ移行するときに、条件1-3の何れを満たしていないかを乗員に報知してもよい。
 例えば、上記実施の形態では、モーションセンサ116の出力のうち、前後方向及び左右方向の出力を利用して、車体の傾斜を制御していたが、例えば、路面が傾斜している場合に、モーションセンサ116の上下方向の出力も考慮して、車体の傾斜を制御してもよい。
 例えば、前輪及び後輪の各々を駆動するモータは、ハブに設けられていなくてもよい。
 上記実施の形態では、操舵輪が前輪である場合について説明したが、例えば、操舵輪は後輪であってもよい。
 例えば、上記実施の形態で、車体フレーム12を起き上がらせるときに、後輪16にブレーキを掛けて、後輪16が車両の前後方向に移動しないようにしてもよい。

Claims (13)

  1.  左に旋回するときには車体が左に傾斜し、右に旋回するときには前記車体が右に傾斜する二輪車であって、
     前記車体に支持されて、車両の左右方向の中央に位置し、操舵可能な1つの操舵輪と、
     前記操舵輪に伝達される駆動力を発生し、正方向及び逆方向に回転可能な操舵輪駆動モータと、
     前記車体に支持されて、前記車両の左右方向の中央に位置し、前記車両の前後方向において、前記操舵輪の前側又は後側に配置され、操舵不能な1つの非操舵輪と、
     前記非操舵輪に伝達される駆動力を発生し、正方向及び逆方向に回転可能な非操舵輪駆動モータと、
     前記車体に搭載され、前記車両の左右方向のへの前記車体の傾斜状態を検出する左右傾斜状態検出部と、
     前記操舵輪駆動モータ及び前記非操舵輪駆動モータの各々の駆動力を制御する制御装置とを備え、
     前記制御装置は、
     前記車体が傾斜し、且つ、前記操舵輪の進行方向が前記非操舵輪の進行方向に対して前記車両の左右方向に向いているときに、前記左右傾斜状態検出部が検出した傾斜状態に基づいて、前記操舵輪駆動モータが発生する駆動力及び前記非操舵輪駆動モータが発生する駆動力の少なくとも一方を調整し、前記操舵輪駆動モータが発生する駆動力の絶対値をゼロよりも大きくする傾斜時前後駆動力調整部を含み、
     前記操舵輪駆動モータが発生する駆動力と前記非操舵輪駆動モータが発生する駆動力との合力を調整することによって、前記車体を前記車両の左右方向に傾斜させるモーメントを制御する、二輪車。
  2.  請求項1に記載の二輪車であって、
     前記制御装置は、前記車体が前記車両の左右方向の何れかに傾斜しているときに、前記車体が起き上がるように、前記操舵輪駆動モータが発生する駆動力と前記非操舵輪駆動モータが発生する駆動力との合力を調整する、二輪車。
  3.  請求項1に記載の二輪車であって、
     前記制御装置は、前記車体が前記車両の左右方向の何れかに傾斜しているときに、前記車体の起き上がりの特性を調整するように、前記操舵輪駆動モータが発生する駆動力と前記非操舵輪駆動モータが発生する駆動力との合力を調整する、二輪車。
  4.  請求項1~3の何れか1項に記載の二輪車であって、さらに、
     前記車体に配置され、前記車両の進行方向を変更するハンドルと、
     前記ハンドルの操作角度を示す角度情報を出力する角度検出装置とを備える、二輪車。
  5.  請求項4に記載の二輪車であって、
     前記制御装置は、
     前記操舵輪駆動モータ及び前記非操舵輪駆動モータの各々の駆動力を複数の動作モードで制御し、
     前記複数の動作モードは、
     前記車両が走行する走行モードと、
     前記ハンドルが操作されている状態で、前記ハンドルの操作角度と、前記左右傾斜状態検出部が検出した傾斜状態とに基づいて、前記車体を前記車両の左右方向に傾斜させるモーメントを制御する車体傾斜制御モードとを含む、二輪車。
  6.  請求項4又は5に記載の二輪車であって、
     前記制御装置は、
     前記ハンドルの操作角度に基づいて、前記左右傾斜状態検出部が検出した傾斜状態を解消するための前記操舵輪駆動モータの駆動力及び回転方向を算出し、
     前記算出した駆動力及び回転方向で、前記操舵輪駆動モータを駆動する、二輪車。
  7.  請求項6に記載の二輪車であって、
     前記制御装置は、
     前記操舵輪が回転する方向とは逆方向の駆動力を前記非操舵輪駆動モータに発生させる、二輪車。
  8.  請求項5~7の何れか1項に記載の二輪車であって、
     前記制御装置は、
     前記走行モードで所定の条件を満たす場合に、前記走行モードから前記車体傾斜制御モードへ移行し、
     前記所定の条件は、以下の条件1及び条件2を含む、二輪車。
     条件1:前記車両の速度が所定の大きさ以下である。
     条件2:前記ハンドルの操作角度が所定の大きさ以上である。
  9.  請求項8に記載の二輪車であって、
     前記所定の条件は、さらに、以下の条件3を含む、二輪車。
     条件3:前記操舵輪駆動モータ及び前記非操舵輪駆動モータの各々を駆動するための信号が出力されていない。
  10.  請求項8又は9に記載の二輪車であって、さらに、
     乗員によって操作され、前記走行モードから前記車体傾斜制御モードへの移行を許可する許可情報を出力する許可操作部を備え、
     前記制御装置は、
     前記走行モードで前記所定の条件を満たし、且つ、前記許可情報が入力されたときに、前記走行モードから前記車体傾斜制御モードへ移行する、二輪車。
  11.  請求項10に記載の二輪車であって、さらに、
     前記走行モードで前記所定の条件を満たす場合に、前記走行モードから前記車体傾斜制御モードへの移行が可能であることを乗員に報知する報知部を備え、
     前記制御装置は、
     前記走行モードで前記所定の条件を満たし、且つ、前記報知部よる報知状態下で前記許可情報が入力されたときに、前記走行モードから前記車体傾斜制御モードへ移行する、二輪車。
  12.  請求項8~11の何れか1項に記載の二輪車であって、
     前記制御部は、前記車体傾斜制御モードで前記所定の条件を満たさなくなった場合に、前記車体傾斜制御モードから前記走行モードへ移行する、二輪車。
  13.  請求項1~12の何れか1項に記載の二輪車であって、さらに、
     乗員によって操作される操作子を備え、
     前記制御装置は、
     前記操作子の操作状態に応じて、前記操舵輪駆動モータ及び前記非操舵輪駆動モータの各々の駆動力を制御する、二輪車。
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