JPH1035499A - 電動補助力付小型車両 - Google Patents

電動補助力付小型車両

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JPH1035499A
JPH1035499A JP8189788A JP18978896A JPH1035499A JP H1035499 A JPH1035499 A JP H1035499A JP 8189788 A JP8189788 A JP 8189788A JP 18978896 A JP18978896 A JP 18978896A JP H1035499 A JPH1035499 A JP H1035499A
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潤一 黒川
Masaki Kyo
昌喜 姜
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人手により運搬を行う際の労力を軽減し、か
つ、操作性に優れた電動補助力付小型車両を提供するこ
と。 【解決手段】 ハンドル2に付与された操作力に応じた
信号が、前後角信号出力部25および旋回角信号出力部
26から出力され、アシスト比演算部27において、ハ
ンドル2に付与された操作力に応じて、左モータ35お
よび右モータ45が発生すべき駆動力が算出される。そ
して、左モータ制御系30および右モータ制御系40
は、アシスト比演算部27において算出された駆動力に
応じて末弟理50から左モータ35および右モータ45
にそれぞれ供給する電流を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、使用者の操作力
に応じて車輪に対する駆動力を発生し、人力による運搬
を補助する電動補助力付小型車両に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、人手による運搬に利用される
運搬用車両(以下、カートという)の中には、使用者の
労力を軽減するためにバッテリおよびモータ等を具備
し、使用者による走行制御に応じて走行する電動カート
がある。この種の電動カートにおいては、前後進の切換
えスイッチや、速度調整用の操作子等が設けられた操作
パネルを有し、使用者は、この操作パネルから電動カー
トの走行制御を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電動カートにおいては、単に前後方向にのみ走行できる
ものであり、操舵については全て人力に頼っていた。こ
のため、重量のある荷物を運搬する場合、それ相応の操
作力が必要となっていた。また、この種の電動カート
は、速度制御が自由にできないものや、速度制御の操作
方法が複雑で解りにくいもの等がほとんどであり、概し
て操作性に難があった。
【0004】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであり、人手により運搬を行う際の労力を軽減
し、かつ、操作性に優れた電動補助力付小型車両を提供
することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、車輪と、前記車輪に駆動力を与える駆動手段と、使
用者が操作した力および方向に応じて可動する把持部材
と、前記把持部材に対して操作された力および方向に応
じて、前記駆動手段が発生する駆動力を制御する制御手
段とを具備してなり、前記制御手段は、前記把持部材に
付与された操作力に対して、前記駆動手段により発生す
る駆動力の比率を、1未満とするように、前記駆動手段
を制御することを特徴とする電動補助力付小型車両であ
る。
【0006】請求項2に記載の発明は、進行方向に対し
て直交する方向に併設された第1,第2の駆動輪と、前
記第1,第2の駆動輪の各々に対応して設けられ、各々
対応する駆動輪に駆動力を与える第1,第2のモータ
と、前記第1,第2のモータに電源を供給する電源供給
手段と、使用者が操作した力および方向に応じて前後方
向および旋回方向に可動する把持部材と、前記把持部材
に付与された前後方向および旋回方向の操作力を各々検
出する検出手段と、前記検出手段により検出された前後
方向および旋回方向の操作力に応じて、前記第1,第2
のモータに対し、各々が発生すべき駆動力を個々に指示
する駆動力指示手段と、前記駆動力指示手段から前記第
1のモータに対して指示された駆動力が発生するよう
に、前記第1のモータに供給する電流を制御する第1の
電流制御手段と、前記駆動力指示手段から前記第2のモ
ータに対して指示された駆動力が発生するように、前記
第2のモータに供給する電流を制御する第2の電流制御
手段とを有してなり、前記駆動力指示手段は、前記把持
部材に付与された操作力に対する、前記第1,第2のモ
ータにより発生する駆動力の比率が1未満となるよう
に、前記第1,第2の電流制御手段に指示することを特
徴とする電動補助力付小型車両である。
【0007】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の電動補助力付小型車両において、前記駆動力指示手段
は、前記検出手段により検出された前後方向の操作力が
検出された場合、該前後方向の操作力に応じて、互いに
同一の駆動力を発生するよう前記第1,第2のモータに
対して指示し、かつ、前記検出手段により検出された旋
回方向の操作力が検出された場合、該旋回方向に応じて
いずれか一方のモータに対し、検出された操作力に応じ
た駆動力分、他方のモータよりも多く発生するよう指示
することを特徴とする。
【0008】請求項4に記載の発明は、請求項1または
2に記載の電動補助力付小型車両において、前記駆動力
指示手段は、前記把持部材に対する操作力が所定値以上
になった場合は、所定の駆動力を維持するように前記第
1,第2の電流制御手段に指示することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図面を参照して説明する。まず、本実施形態における
電動補助力付小型車両(以下、補助力付カートという)
の構造について図2ないし図4を参照して説明する。図
2は、本実施形態における補助力付カートの外観を示す
斜視図である。この図において、1は補助力付カートの
車体カバーであり、その上部は運搬物が載置される搬送
台となっている。2は使用者により把持されるハンドル
である。3はハンドル2が固定されるシャフトであり、
使用者の操作に応じて図中矢印アの方向に前後し、矢印
イの方向に旋回する。4は駆動輪であり、左右の各駆動
輪は、それぞれに対応して車両カバー1内に設置された
左右モータの各回転軸と接続され、これら各モータは、
モータ制御部(後述する)から供給されるモータ電流に
より回転する。5は補助力付カートに回転自在に設置さ
れた遊輪である。
【0010】本実施形態における補助力付カートは、ハ
ンドル2が使用者の操作力および操作方向に応じて回
動、または、前後方向に傾き、この回動角度および傾斜
角度に基づいて、上述した各モータへ供給する電流を制
御して駆動力を発生し、使用者の操作力を補助するもの
である。
【0011】次に、図3,図4を参照して、使用者の操
作力および操作方向を検出する操作力検出機構について
説明する。図3はハンドル2周辺部の構造を示す三面図
であり、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は側
面図である。図3に示すように、シャフト3は、その段
部3a(図3(b)参照)により軸付き支持体6に回動
自在に係止されている。また、軸付き支持体6は、一体
形成された軸6a,6bにより、フレーム7に回動自在
に取り付けられている。これにより、ハンドル2は使用
者の操作に応じて前後方向(図中矢印ア)、および、旋
回方向(図中矢印イ)に可動となる。
【0012】8はポテンショメータであり、軸付き支持
体6の軸6a先端に取り付けられた歯車9、および、ポ
テンショメータ8の回転軸に取り付けられた歯車10を
介して、軸付き支持体6の回動運動が伝達され、その回
動角度に応じて抵抗値が変化する。また、11は収縮す
る方向に付勢されたバネであり、使用者により前方また
は後方に付与された操作力に応じて伸長する。これを実
現する機構について図4を参照する。
【0013】図4はバネ11周辺の構造を示す斜視図で
あり、この図において、バネ11の両端は、2枚の平板
状のバネ取付具12,12の、長手方向の一方端に固定
されている。また、このバネ取付具12,12の各他方
端は、軸13,13によってフレーム7に回動自在に取
り付けられている。そして、操作者がハンドル2を前後
方向に動かすと、軸付き支持体6の軸6bに固定された
回転板14が図中矢印ウの方向に回動する。これによ
り、回転板14の2つの突起部15,15によって、軸
13,13を支点としてバネ取付具12,12の各一方
端が矢印エの方向に回動し、バネ11を伸長させる。
【0014】したがって、ハンドル2は、操作者の前後
方向の操作力(=バネ11の収縮力)に応じて前後方向
に傾き、ポテンショメータ8は、この傾斜角に応じた抵
抗値となる。すなわち、言い換えると、ポテンショメー
タ8の抵抗値は、使用者の前後方向の操作力に対応した
値となる。
【0015】16はポテンショメータであり、シャフト
3の先端(図3(b)中、下方)に固定され、ハンドル
2の旋回方向の回転角に応じて抵抗値が変化する。ま
た、17は収縮する方向に付勢されたバネであり、使用
者による旋回方向の操作力に応じて伸長する。すなわ
ち、バネ17の両端は、図4に示すバネ11と同様に、
それぞれ2枚の平板状のバネ取付具18,18の、長手
方向の一方端に固定されている。また、このバネ取付具
18,18の各他方端は、それぞれ軸19,19によっ
て軸付き支持体6に回動自在に固定されている。そし
て、操作者がハンドル2を旋回させると、シャフト3の
先端に固定された回転板20が回動し、回転板20の2
つの突起部21,21により、バネ取付具18,18の
各一方端が、軸19,19を支点としてバネ15を伸長
させる方向に回動する。
【0016】したがって、ハンドル2は、操作者の旋回
方向の操作力(=バネ17の収縮力)に応じて回動し、
ポテンショメータ16は、回動した角度に応じた抵抗値
となる。すなわち、言い換えると、ポテンショメータ1
6の抵抗値は、使用者の旋回方向の操作力に対応した値
となる。
【0017】次に、図1を参照して前述した左右モータ
への供給電流を制御するモータ制御部について説明す
る。図1は前述したモータ制御部の構成を示すブロック
図であり、この図において、25は前後角信号出力部で
あり、ポテンショメータ8の抵抗値の変化に応じた前後
角信号θFRを出力する。ここで、前後角信号出力部25
は、ハンドル2が前後方向に対して中立位置にある時、
前後角信号θFRを電圧0Vとし、使用者がハンドル2を
前方に倒した場合は、その角度に応じた正の電圧値を前
後角信号θFRとして出力する。また、後方に倒した場合
は、その角度に応じた負の電圧値を前後角信号θFRとし
て出力する。
【0018】また、26は旋回角信号出力部であり、ポ
テンショメータ16の抵抗値の変化に応じた旋回角信号
θSTR を出力する。すなわち、ハンドル2が中立位置に
ある時、旋回角信号θSTR を電圧0Vとし、使用者がハ
ンドル2を左に回した場合は、その角度に応じた正の電
圧値を旋回角信号θSTR として出力する。また、右に回
した場合は、その角度に応じた負の電圧値を旋回角信号
θSTR として出力する。
【0019】27はアシスト比演算部であり、前後角信
号θFRおよび旋回角信号θSTR に基づいて、使用者の操
作力および操作方向を算出し、該操作力および操作方向
と、左モータ制御系30および右モータ制御系40(共
に後述する)からそれぞれ出力される、実際に左右の各
モータが発生している駆動力の値とに基づいて、各モー
タに対するトルク指令値τL,τRを算出する。
【0020】ここで、本実施形態における操作力と駆動
力の関係を図5のグラフに示す。このグラフにおいて、
横軸は操作者の操作力、縦軸はモータの駆動力を示して
いる。そして、横軸において正の数値は、操作者が本実
施形態の補助力付カートを押す力を表し、負の数値は引
く力を表している。一方、モータの駆動力については、
正の数値は補助力付カートの前進方向の駆動力を表し、
負の数値は、後退方向の駆動力を表している。また、図
中、破線はアシスト比〔=(モータ駆動力)/(操作
力)〕が1の時の操作力に対する駆動力を示している。
【0021】この図から明らかなように、本実施形態に
おける補助力付カートでは、操作力が1kg以下の時、
補助力は働かず、操作力が1kgを超えた時点から補助
力が働き始め、操作力が2kgから8kgまでアシスト
比は一定となる。そして、操作力が8kgを超えると、
補助力は約7.2kgで一定となる。
【0022】これは、1kg程度の操作力しか必要とし
ない負荷に対しては、補助力を発生する必要がないとい
う考えに基づいており、また、8kg以上の操作力を必
要とする負荷に対しては、運搬中や制動時等の安全を考
慮して、ある程度以上の補助力を発生しないように制限
を設けているためである。また、本実施形態の補助力付
カートでは、モータの駆動力を、あくまでも操作者の補
助に使用することを目的としているため、アシスト比が
1を超えることはない。
【0023】そして、アシスト比演算部27は、ハンド
ル2が前後方向に操作された場合は、その操作力に対す
る各モータの駆動力の比率が、図5中、実線で示すアシ
スト比となる駆動力を求め、その駆動力の発生方向(前
進もしくは後退)を示す信号F/R、および、求めた駆
動力の1/2ずつを左右の各モータで発揮するトルク指
令値τL,τRを算出する。
【0024】また、例えば補助力付カートが前進中にハ
ンドル2が右回転方向に操作された場合、左右の各モー
タの駆動力値を比較して、いずれか小さい方の駆動力値
を双方の駆動力値から差し引き、その結果得られた左モ
ータの駆動力と、右回転方向の操作力との比率が、図5
中、実線で示すアシスト比となるような駆動力を求め、
左モータがさらにその駆動力を発揮するようなトルク指
令値τL を算出する。一方、左回転方向に操作された場
合は、その操作力に応じた駆動力を上述と同様に求め、
右モータがさらにその駆動力を発揮するようなトルク指
令値τR を算出する。なお、補助力付カートが停止状態
にある時、ハンドル2が旋回方向に操作された場合は、
操作された方向に応じて一方のモータについてのみトル
ク指令値を算出する。
【0025】前述した左モータ制御系30および右モー
タ制御系40は、それぞれアシスト比演算部27が算出
したトルク指令値に従って、バッテリ50から左モータ
35および右モータ45に供給する電流を制御する。こ
こで、左モータ制御系30および右モータ制御系40は
共に同様の構成であるため、以下は左モータ制御系30
の構成のみ説明する。
【0026】左モータ制御系30において、31は減算
器であり、入力されたトルク指令値τL と、電圧変換部
37(後述する)の出力値との差をとる。32は比例制
御部であり、減算器32の出力に対して比例制御を行
う。33はPWM(Pulse Width Modulation)比率変換
部であり、比例制御部32の出力に応じてパルス幅変調
信号の変調比を変化させる。
【0027】左モータ用ドライバ34は、PWM比率変
換部33から出力されるパルス幅変調信号に基づいて、
バッテリ50から左モータ35へ供給される電流を制御
する。また、アシスト比演算部27で算出された信号F
/Rに従って左モータ35に供給する電流の方向を制御
する。36は駆動力換算部であり、モータ電流を検出し
て左モータ35の駆動力値に換算し、アシスト比演算部
27および電圧変換部37にそれぞれ出力する。電圧変
換部37は、駆動力換算部36から出力された駆動力値
に応じた電圧に変換して減算器31へ出力する。
【0028】また、60,61は、それぞれ左モータ3
5,右モータ45の回転数を検出する回転計である。6
2は回転計60,61から出力された回転数に基づい
て、補助力付カートの速度を算出する車速演算部であ
り、アシスト比演算部27に対し、算出した車速に応じ
てアシスト比を低下させるような指令を送出する。
【0029】次に上述した補助力付カートの動作につい
て説明する。まず、補助力付カートが停止した状態から
使用者がハンドル2を前傾させると、軸付き支持体6の
軸6a,6bが回動し、その操作力に応じて回転板14
の突起部15,15がバネ11を伸長させる。また、こ
の回動動作は歯車9,10を介してポテンショメータ8
の回転軸に伝達され、ハンドル2の前傾角度に応じて抵
抗値が変化する。この時、旋回方向においてハンドル2
は、中立位置にあるものとする。
【0030】これにより前後角信号出力部25は、前方
向の操作力に応じた正の電圧値となる前後角信号θFR
アシスト比演算部27へ出力し、また旋回角信号出力部
26は、電圧0Vの旋回角信号τSTR をアシスト比演算
部27へ出力する。そして、アシスト比演算部27は、
前後角信号θFRの電圧値から操作力を求め、求めた操作
力と駆動力換算部36,46から出力される駆動力値と
に基づいて、図5において実線で示すアシスト比となる
ようなトルク指令値τL,τRを算出する。
【0031】算出されたトルク指令値τL,τRは、それ
ぞれ左モータ制御系30と右モータ制御系40へ出力さ
れる。そして、各トルク指令値は、減算器31,41
で、電圧変換部37,47から出力された現在のモータ
駆動力に対応する電圧との差がとられ、比例制御部3
2,42において各々比例制御された後、PWM比率変
換部33,43へ出力される。これにより、PWM比率
変換部33,43からは、比例制御部32,43から出
力される制御信号に基づいた変調比のパルス幅変調信号
が、左モータ用ドライバ34,右モータ用ドライバ44
にそれぞれ出力される。
【0032】また、左モータ用ドライバ34,右モータ
用ドライバ44は、アシスト比演算部27から出力され
る信号F/Rに従って左モータ35,右モータ45に供
給する電流の方向を決定し、また、PWM比率変換部3
3,43から出力されるパルス幅変調信号に従って、左
モータ35,右モータ45に供給する電流量を制御す
る。これにより、モータ35,45は、それぞれハンド
ル2に加えられた操作力に応じた駆動力(補助力)を補
助力付カートの前進方向に発生する。
【0033】そして、左モータ35,右モータ45に取
り付けられた回転計60,61からの回転数に基づい
て、常時、車速演算部62にて車速を検知しており、速
度の出過ぎを防止するために、時速4km/h以上の車
速になった場合、アシスト比演算部27へアシスト比を
下げる指令を与える。また、時速5km/h以上になっ
た場合は、アシスト比が0になる指令を与える。これに
応じて、アシスト比演算部27は、左モータ制御系3
0,右モータ制御系40へ出力する各トルク指令値を低
下させる。
【0034】また、この状態から操作者がハンドル2を
右に回した場合、旋回角信号出力部26から負の電圧値
の旋回角信号θSTR が出力される。これによりアシスト
比演算部27は、その電圧値に応じてトルク指令値τR
を維持したまま、トルク指令値τL を旋回角信号θSTR
に応じて増加させ、左モータ35と右モータ45に回転
差を生じさせる。これにより、モータ35,45は、ハ
ンドル2の操舵角、すなわち、旋回方向の操作力に応じ
た旋回半径で右に曲がって行く方向に補助力を発生す
る。
【0035】このように、本実施形態における補助力付
カートによれば、ハンドル2に付与された操作力に基づ
いて左モータ35,右モータ45に供給されるモータ電
流が制御され、操作者による操作力および操作方向に応
じた補助力が発生する。これにより使用者は、補助力付
カートの走行制御を意識する必要がなく、重い荷物を運
搬する場合でもその労力が軽減される。
【0036】なお、本実施形態においては、操作力の検
出手段としてバネおよびポテンショメータを使用した
が、操作力およびその方向を検出し得るものであればこ
れに限定されるものではなく、例えば圧力センサ等を使
用しても良い。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、使用者により、把持部材に与えられた力
およびその方向に応じて、付与された力よりも小さい駆
動力が車輪に付与されるので、重量のある荷物を運搬す
る際の使用者の労力が軽減され、かつ、使用者は、上述
した駆動力に対する制御を意識する必要がないため、操
作性が極めて良好となる。
【0038】また、請求項2および3に記載の発明によ
れば、2つの駆動輪に対応して設けられた各モータを有
し、使用者が把持部材を前後方向に操作した場合、その
操作に応じて上記各モータが同一の駆動力を発生するよ
うに各モータに対する供給電流が制御され、また、使用
者が把持部材を旋回方向に操作した場合、その操作に応
じて上記各モータのいずれか一方に対し、他方の駆動力
よりも大きな駆動力を発生するように各モータに対する
供給電流が制御されるので、直進のみならず、右左折す
る際にも、使用者に対する補助力が発生する。
【0039】さらに、請求項4に記載の発明によれば、
把持部材に対する操作力が所定値以上になっても、それ
により発生する補助力がある一定の値で制限されるの
で、運搬中の速度がある程度で抑えることができ、運搬
中および制動時等の安全が確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施形態における電動補助力付小
型車両のモータ制御部の構成を示すブロック図である。
【図2】 同電動補助力付小型車両の外観を示す斜視図
である。
【図3】 同電動補助力付小型車両のハンドル周辺部の
構造を示す三面図であり、(a)は上面図、(b)は正
面図、(c)は側面図である。
【図4】 同ハンドル周辺部の一部構造を示す斜視図で
ある。
【図5】 この発明の実施形態における電動補助力付小
型車両におけるアシスト比を示すグラフである。
【符号の説明】
1 車体カバー 2 ハンドル 3 シャフト 4 駆動輪 5 遊輪 25 前後角信号出力部 26 旋回角信号出力部 27 アシスト比演算部 30 左モータ制御系 35 左モータ 40 右モータ制御系 45 右モータ 50 バッテリ 60,61 回転計 62 車速演算部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪と、 前記車輪に駆動力を与える駆動手段と、 使用者が操作した力および方向に応じて可動する把持部
    材と、 前記把持部材に対して操作された力および方向に応じ
    て、前記駆動手段が発生する駆動力を制御する制御手段
    とを具備してなり、 前記制御手段は、前記把持部材に付与された操作力に対
    して、前記駆動手段により発生する駆動力の比率を、1
    未満とするように、前記駆動手段を制御することを特徴
    とする電動補助力付小型車両。
  2. 【請求項2】 進行方向に対して直交する方向に併設さ
    れた第1,第2の駆動輪と、 前記第1,第2の駆動輪の各々に対応して設けられ、各
    々対応する駆動輪に駆動力を与える第1,第2のモータ
    と、 前記第1,第2のモータに電源を供給する電源供給手段
    と、 使用者が操作した力および方向に応じて前後方向および
    旋回方向に可動する把持部材と、 前記把持部材に付与された前後方向および旋回方向の操
    作力を各々検出する検出手段と、 前記検出手段により検出された前後方向および旋回方向
    の操作力に応じて、前記第1,第2のモータに対し、各
    々が発生すべき駆動力を個々に指示する駆動力指示手段
    と、 前記駆動力指示手段から前記第1のモータに対して指示
    された駆動力が発生するように、前記第1のモータに供
    給する電流を制御する第1の電流制御手段と、 前記駆動力指示手段から前記第2のモータに対して指示
    された駆動力が発生するように、前記第2のモータに供
    給する電流を制御する第2の電流制御手段とを有してな
    り、 前記駆動力指示手段は、前記把持部材に付与された操作
    力に対する、前記第1,第2のモータにより発生する駆
    動力の比率が1未満となるように、前記第1,第2の電
    流制御手段に指示することを特徴とする電動補助力付小
    型車両。
  3. 【請求項3】 前記駆動力指示手段は、 前記検出手段により検出された前後方向の操作力が検出
    された場合、該前後方向の操作力に応じて、互いに同一
    の駆動力を発生するよう前記第1,第2のモータに対し
    て指示し、かつ、前記検出手段により検出された旋回方
    向の操作力が検出された場合、該旋回方向に応じていず
    れか一方のモータに対し、検出された操作力に応じた駆
    動力分、他方のモータよりも多く発生するよう指示する
    ことを特徴とする請求項2に記載の電動補助力付小型車
    両。
  4. 【請求項4】 前記駆動力指示手段は、 前記把持部材に対する操作力が所定値以上になった場合
    は、所定の駆動力を維持するように前記第1,第2の電
    流制御手段に指示することを特徴とする請求項2または
    3に記載の電動補助力付小型車両。
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