JP5968155B2 - 移動台車 - Google Patents

移動台車 Download PDF

Info

Publication number
JP5968155B2
JP5968155B2 JP2012176312A JP2012176312A JP5968155B2 JP 5968155 B2 JP5968155 B2 JP 5968155B2 JP 2012176312 A JP2012176312 A JP 2012176312A JP 2012176312 A JP2012176312 A JP 2012176312A JP 5968155 B2 JP5968155 B2 JP 5968155B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display
destination frame
moving
ray imaging
imaging apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012176312A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014033800A (ja
Inventor
亘 加来
亘 加来
健太 小山
健太 小山
秀郎 松本
秀郎 松本
渡辺 和宏
和宏 渡辺
武司 中田
武司 中田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2012176312A priority Critical patent/JP5968155B2/ja
Publication of JP2014033800A publication Critical patent/JP2014033800A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5968155B2 publication Critical patent/JP5968155B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は移動台車に関し、特に移動時の操作性を改善する技術に関する。
一般に重量物の運搬時等に移動台車が利用されているが、狭い場所での取回しが難しく、壁等に衝突させてしまう、あるいは操舵の制御が難しく、所望の位置に一度の舵角変更で移動できないという課題があった。このような課題に対し、特許文献1には、移動台車の周囲の物体との距離を測定し、走行速度を制御することにより、衝突を防止するX線撮影装置を搭載する移動台車が開示される。また、特許文献2には、車載のディスプレイに車両の後方画像を表示し、該後方画像にハンドルを最大舵角にして後進した際の車両外側ラインを重畳表示することにより、後進の開始位置の適不適を確認可能とする駐車支援装置が開示される。
特開2000−201914号公報 特開2000−168475号公報
特許文献1に開示される技術によれば、障害物への衝突を防止することが可能ではあるが、移動先の指標がなく、また、移動先が現在位置から移動可能な範囲に含まれるか否かを知ることができない。そのため操作者の勘に頼る部分が多く、移動先までの移動操作が難しいという課題があった。
特許文献2に開示される技術によれば、移動先(駐車位置)が現在位置から移動可能な範囲に含まれるか否かを知ることは可能であるが、移動先はパーキングロットのように実在する指標に限定され、任意の位置に設定することができない。そのため表示手段に加えて撮像手段が必要であり、また、廊下や室内のように既定の指標がない場所には応用できないという課題があった。
上記課題に対して本発明は、ユーザーが移動先を任意に指定することが可能であり、該移動先と移動可能な範囲を表示可能な移動台車を提供することを目的とする。
本発明の移動台車は、一対の操舵輪と一対の固定車輪を備え、操舵機構により前記操舵輪を操舵するようにした移動台車であって、前記操舵機構による一回の舵角変更により直接移動できる移動可能範囲を進行面上に投影表示する移動可能範囲表示手段と、移動台車の移動先を示す移動先枠を進行面上に投影表示する移動先枠表示手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、移動台車近傍の任意の位置に移動先を指定することができ、該移動先が床面に表示されるため、廊下や室内等の床面に指標がない場所においても、移動する際の指標を視認しながら移動操作を行うことができる。
本発明の実施形態の一例に係るX線撮影装置搭載移動台車の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態の一例に係るX線撮影装置搭載移動台車の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態の一例に係るX線撮影装置搭載移動台車の機能構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態の一例に係るX線撮影装置搭載移動台車の使用状態を示す図である。 本発明の実施形態の一例に係るX線撮影装置搭載移動台車の使用状態を示す図である。 本発明の実施形態の一例に係るX線撮影装置搭載移動台車の使用状態を示す図である。 本発明の実施形態の一例に係るX線撮影装置搭載移動台車の使用状態を示す図である。 本発明の実施形態の一例に係るX線撮影装置搭載移動台車が、移動先枠及び移動可能範囲を表示制御する際の判断処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施形態の一例に係るX線撮影装置搭載移動台車において移動前の前輪の位置、移動中の前輪の位置及び移動先枠の表示位置を模式的に示した図である。 本発明の第二の実施形態に係るX線撮影装置搭載移動台車が、移動先及び移動可能範囲の表示制御を行う際の判断処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第二の実施形態に係るX線撮影装置搭載移動台車の使用状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態として、X線撮影装置を搭載した移動台車の一例について図面を参照して説明する。
<第一の実施形態>
図1は、本発明の第一の実施形態に係るX線撮影装置を搭載する移動台車の概略構成図である。図1(a)はその外観の上面図、(b)は側面図、また図2(a)はその背面図、(b)は操舵機構の模式図である。これらの図において、X線撮影装置搭載移動台車は、X線照射部101、投影表示手段102、移動台車105、入力手段111を備える。
X線照射部101は、医療診断のためのX線を被検体に向けて放出するものであり、高温に加熱したフィラメントから放出される熱電子をバルクの金属からなるX線ターゲットに照射して電子線の入射側にX線を発生させるX線管球等が用いられる。X線照射部101は伸縮可能なアーム103を介して支柱104に高さ・角度調節可能に取り付けられ、支柱104は水平方向に回転可能に移動台車105に取り付けられている。そのためX線照射部101は高さ・方向を調整してX線を照射することができ、様々な撮影条件でX線撮影を行うことが可能である。
投影表示手段102は、床面や壁面等に情報を投影表示する手段である。本実施形態において投影表示手段102は、X線撮影装置搭載移動台車の進行方向である前方床面(進行面)に対して情報を投影表示するべく、移動台車105前部に超短焦点型の液晶プロジェクターが構成されている。超短焦点型の液晶プロジェクターは、例えば特開2008−145623号公報に開示されるように、広角に投影可能な光学系により投写距離を短くしたものであり、当業者に実用可能に提供される技術である。投影表示手段102の投影レンズ部102aは高さ500mmの位置から、X線撮影装置搭載移動台車の前方床面に対して、奥行き方向1500mm×幅2400mmの範囲に情報を投影表示することが可能である。投影表示手段102は、複数のプロジェクターの照射範囲をつなぎあわせることで、より広範に情報を表示する構成に変形することも可能である。また、投影表示手段102は、移動台車105の前部だけでなく、X線照射部101、支柱104、移動台車105の筐体部等に構成することも可能であり、前後左右の各方向に情報を投影表示する構成とすることができる。更に投影表示手段102は液晶プロジェクターだけでなく、より照度の高いLEDプロジェクターやレーザー照射装置等を適用することも可能である。
移動台車105は、下部の前方に向きが変化する一対の操舵輪(左前輪106、右前輪107)、後方に向きが一定な一対の固定車輪(左後輪108、右後輪109)、筐体を備える。筐体の内部には、X線撮影や投影表示に必要な情報の通信・処理を行う処理部(不図示)を備え、X線照射部101、投影表示手段102、入力手段111とケーブル等で接続されている。また、筐体にはX線検出センサ(不図示)、X線遮蔽部材、消毒液等を収容するスペース(不図示)を備え、X線撮影に必要な器具類を付帯して運搬可能な構成となっている。
一対の操舵輪は図2(b)に示す通り、軸114に回動可能に固定され、更にリンク機構113、操舵角調整手段112を介してハンドル110と連結される、所謂、アッカーマン機構として構成されている。アッカーマン機構は、例えば特開平07−277214号公報に開示されるように、四輪車が旋回する際に内側の操舵輪の操舵角を外側の操舵輪の操舵角よりも大きくするよう制御することで滑らかな旋回を実現する機構である。このアッカーマン機構は、当業者に実用可能に提供される技術である。ハンドル110の操舵角に対して制御すべき左前輪106及び右前輪107の操舵角は、車輪のサイズ、配置される間隔によって決定される。この操舵角は、予め処理部にデータテーブルを記憶しておくことで、ハンドル110の操舵角に対する各前輪の操舵角を該データテーブルから読み出すことが可能である。また、左前輪106及び右前輪107には、回転数を検出する回転数検出手段115,116(図3参照)がそれぞれ備えられている。これらから出力されるパルス状の信号を計数することにより、左前輪106及び右前輪107のそれぞれの回転数を検出し、車輪の円周との積から移動距離を計算することができる。
入力手段111は、移動先の指定及びX線撮影の際に行う各種入力操作を受け付ける手段であり、入力モードの切替を行うモード切替キー、方向や項目を選択する十字キー、選択操作後に確定を行う確定キー等の各種ハードスイッチで構成される。また、入力手段111はGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)手段を表示し、ユーザーのタッチ操作により入力を受け付けるタッチスクリーンとして構成することも可能である。
図3は、本発明の実施形態の一例に係るX線撮影装置搭載移動台車の機能構成を示すブロック図である。入力手段111は、ユーザーからの入力操作を受け付け、信号を処理部100に送信する。投影表示手段102は、処理部100から送信される信号に基づき、移動先枠及び移動可能範囲等の情報を床面に投影表示する。操舵角調整手段112は、ハンドル110の操舵角の操舵角を処理部100に送信すると共に、その操舵角に応じて左前輪106及び右前輪107の操舵角を制御する。左前輪106及び右前輪107は、ハンドル110の操舵角に応じて予め定められた操舵角となるように操舵角調整手段112によって、それぞれの操舵角が制御される。
回転数検出手段115は左前輪106の回転数を検出し、信号を処理部100に送信する。同様に回転数検出手段116は右前輪107の回転数を検出し、信号を処理部100に送信する。処理部100は、X線照射の制御に加え、データの送受信、画像処理、表示制御等の各種情報処理や記憶を行う。また、処理部100は、操舵角調整手段112から送信されるハンドル110の操舵角情報を予め記憶されたデータテーブルと照合し、左前輪106の操舵角及び右前輪107の操舵角を読み出す。また、回転数検出手段115及び116から送信される左前輪106の回転数、右前輪107の回転数から、それぞれの移動距離を計算もしくは演算する。更に、これらの操舵角と移動距離の情報から、左前輪106及び右前輪107の移動中の座標、移動先枠の表示位置に対する角度を計算もしくは演算する。そして、移動先枠が床面に対して略同一の位置に表示されるように、X線撮影装置搭載移動台車から移動先枠を投影する距離、角度を制御して投影表示手段102に信号を送信する。
図4〜図7は、本発明の実施形態の一例に係るX線撮影装置搭載移動台車の使用状態図であり、それぞれ上部から見た様子を示す。
図4はX線撮影装置搭載移動台車が移動先枠、移動可能範囲を床面に投影表示する様子を示した図である。ユーザーによるモード切替キーの押下を検知する等して、移動先を指定するモードに入ると、X線撮影装置搭載移動台車は、移動先枠301、移動可能範囲302を投影画角303内の所定の位置に表示する(移動可能範囲表示手段、移動先枠表示手段)。
移動先枠301は、X線撮影装置搭載移動台車の床面に占める形状と近似する形状の図形や画像として進行方向前方の床面上(進行面上)に投影表示されるものである。ユーザーはその投影表示された移動先枠301をX線撮影装置搭載移動台車を移動させる際の指標とすることができる。移動先枠301の表示についてはユーザーの指示で、移動先枠301の内側と外側の領域で色や照度等を変更することにより、ユーザーの視認性を向上することが可能である。
移動可能範囲302は、X線撮影装置搭載移動台車が一回の舵角変更により直接移動できる範囲としてX線撮影装置搭載移動台車の近傍の床面上に投影表示されるものである。前輪を最大操舵角に変更して移動した際にX線撮影装置搭載移動台車の外形がたどる軌跡302として投影表示される。ユーザーは、移動先枠301が移動可能範囲302よりも進行方向に対して前方の領域にあれば、移動先枠301の表示位置まで直接移動が可能と認識することができる。また、移動可能範囲302の表示については、移動可能範囲302よりも進行方向に対して前方と後方の領域で色や照度等を変更することにより、ユーザーの視認性を向上することが可能である。
図5はユーザーの操作により、移動先枠301の表示位置を変更する(表示位置制御)様子を示した図である。移動先を指定するモードにおいて、ユーザーは床面に投影表示された移動先枠301を見ながら、入力手段の方向キーを押下する等して、投影画角303のうちX線撮影装置搭載移動台車の移動を所望する位置まで移動先枠301の表示位置を変更する。移動先枠301の表示が所望の位置まで変更されたのを確認した後、ユーザーは確定キーを押下する等して床面に対する移動先枠301の表示位置を決定する。図5の状態においては、移動先枠301が移動可能範囲302よりも進行方向に対して前方の領域に表示されているため、ユーザーはX線撮影装置搭載移動台車1を移動先枠301の表示位置まで一回の舵角変更により直接移動可能であると認識することができる。
図6はX線撮影装置搭載移動台車が移動先枠の向きを変更して表示する様子を示した図である。図5でユーザーにより移動先枠301の表示位置が変更されると、X線撮影装置搭載移動台車は、その表示位置まで一回の舵角変更で移動した際にX線撮影装置搭載移動台車が向く方向と略同一となるように、移動先枠301の向きを変更して表示する。これによりユーザーは、移動先枠の表示位置まで移動した際のX線撮影装置搭載移動台車の向きを考慮して移動先の指定、移動操作を行うことができる。
図7はユーザーにより、X線撮影装置搭載移動台車が移動される際の様子を示した図である。図5、図6で移動先枠301の床面に対する表示位置が決定され、ユーザーが確定キーを押下する等して、移動先を指定するモードから抜けると、X線撮影装置搭載移動台車はその表示位置と略同一の位置に移動先枠301が表示されるように表示制御を行う。図7では、ユーザーのハンドルを右に回転させながら前方に押す操作により、X線撮影装置搭載移動台車が右旋回しながら前方に移動している。この際、X線撮影装置搭載移動台車は、ハンドルの操舵角情報及び前輪の回転数情報からX線撮影装置搭載移動台車の移動中の座標、移動先枠の表示位置に対する角度を計算する。そして、X線撮影装置搭載移動台車から移動先枠を投影する距離、角度を調整することにより、移動先枠は床面に対して略同一の位置に表示されている。
図8は、本発明の実施形態の一例に係るX線撮影装置搭載移動台車が、移動先枠及び移動可能範囲を表示制御する際の判断処理の流れを示すフローチャートである。本フローチャートの処理は、移動台車105の筐体に内蔵された処理部23に記憶されるプログラムをメモリに展開することで実行される。
ステップS1において、ユーザーにより、移動先を指定するモードが選択されたかを判定する。移動先を指定するモードが選択されたと判定すると、ステップS2において、所定の位置に移動先枠301、移動可能範囲302を表示する。所定の位置への表示は、処理部23に記憶された初期情報に基づいて行われ、移動先枠301を本体の進行方向前方の床面上に、移動可能範囲302は本体近傍の床面上に投影表示する。
ステップS3において、ユーザーにより、移動先枠の表示位置を変更する操作がなされたかを判定する。移動先枠の表示位置を変更する操作がなされたと判定すると、ステップS4において、移動先枠301の表示位置を変更する。移動先枠301の表示位置の変更は、ステップS3でユーザーにより押下された十字キーの方向に、一回の押下あたりに定められた量だけ、床面に対する表示位置を変更することで行われる。また、ステップS2で表示された所定の位置から表示位置を変更した距離に応じて、台形補正や表示サイズ変更等の処理を行うことにより、移動先枠301がX線撮影装置搭載移動台車1の床面に占める面積と略同形状の図形や画像として表示されるよう制御する。この移動先枠301の表示位置に応じて行う台形補正や表示サイズ変更等の処理は、X線撮影装置搭載移動台車からの距離や投影する角度に応じて予め決定されるものであり、処理部100に予め記憶されたデータテーブルに基づいて行われる。
ステップS5において、移動先枠301の表示向きを変更する。移動先枠301の表示向きの変更は、ステップS4の表示位置まで一回の舵角変更で移動した際にX線撮影装置搭載移動台車が向く方向と略同一となるように、移動先枠301の重心Fを中心として、移動先枠301の表示を回転することにより行われる。“ステップS4の表示位置に一回の舵角変更で移動した際にX線撮影装置搭載移動台車が向く方向”は、移動先枠301の重心FにX線撮影装置搭載移動台車の重心が到達するまでの軌跡から決定することができる。この場合、処理部23に移動可能範囲内の任意の座標に対する到達経路を予め記憶しておくことで参照することが可能である。
ステップS6において、ユーザーにより、移動先枠301の表示位置を決定する操作がなされたかを判定する。移動先枠301の表示位置を決定する操作がなされたと判定すると、ステップS7において次の計算を行う。即ち、回転数検出手段115及び116から検出される左前輪106及び右前輪107の回転数と車輪の円周との積から、それぞれ左前輪26の移動距離DL、右前輪27の移動距離DRを計算する。
ステップS8において、操舵角調整手段112からハンドル110の操舵角情報を検出し、処理部100に記憶されたデータテーブルと照合することにより、ハンドル110の操舵角に対応する左前輪106の操舵角θL、右前輪107の操舵角θRを検出する。
ステップS9において、ステップS7で計算した各前輪の移動距離DL及びDR、ステップS8で検出した各前輪の操舵角θL及びθRから、X線撮影装置搭載移動台車の現在位置を計算する。
ここで、ステップS9で行うX線撮影装置搭載移動台車の現在位置の計算について、図9を用いて説明する。図9は、移動前の前輪の位置、移動中の前輪の位置及び移動先枠の表示位置を模式的に示した図である。移動前の左前輪106の位置、右前輪107の位置及び左右の前輪の中点をそれぞれL0,R0,C0とする。移動中の左前輪106の位置、右前輪107の位置及び左右の前輪の中点をそれぞれL1,R1,C1とし、移動先枠301の表示位置の重心をF、前輪の間隔をW、C0を原点とする。移動距離DL及びDRを直線と近似する。移動中の各前輪の操舵角θL及びθR、移動距離DL及びDRから、移動中の各前輪の位置の座標L1(xL1,yL1)及びR1(xR1,yR1)は、次式で計算できる。また、移動中の前輪の中点の座標C1(xC1,yC1)は、次式で計算できる。
L1=−W/2+DLsinθL
L1=DL・cоsθL
R1=W/2+DRsinθR
R1=DR・cоsθR
C1=(xL1+xR1)/2
C1=(yL1+yR1)/2
ステップS10において、ステップS9で計算した移動中のX線撮影装置搭載移動台車の座標より、X線撮影装置搭載移動台車から移動先枠301を投影する距離、角度を計算する。X線撮影装置搭載移動台車は、移動先枠301を投影する距離を|[C1F]→|(ベクトル[C1F]の絶対値)、移動先枠を投影する角度を[L11]→(ベクトル[L11])と[C1F]→(ベクトル[C1F])とのなす角φで制御する。なおここで、ベクトル表記方法としてC1からFまで至るベクトルを“ [C1F]→”のように表す。かかる制御方法によれば、移動中のX線撮影装置搭載移動台車から床面に対する移動先枠301の表示位置を略同一に維持するには、
[L11]→・[C1F]→=cosφ
を満たす角度φの方向に向けて、
|[C1F]→|=sqrt{(xF−xC12+(yF−yC12
を満たす距離に移動先枠301の重心が位置するように表示制御すればよい。
ステップS11において、ステップS10で計算したX線撮影装置搭載移動台車から移動先枠301を投影する距離、角度に対して、処理部100に記憶されたデータテーブルを照合することにより、移動先枠301が略同一の位置に表示されるよう制御する。
ステップS12において、所定の終了条件を満たしたかを判定する。所定の終了条件には、X線撮影装置搭載移動台車の移動操作を終了するキーを押下する等のユーザー操作を検出する場合、等の各種条件を設定することができる。あるいは、回転数検出手段が各前輪の回転数の変化を一定時間以上検出しない場合、支柱やアームを動かす操作を検出する場合、等の各種条件を設定することができる。所定の終了条件を満たしたと判定すると、移動先枠、移動可能範囲の表示を終了する。
以上に説明した通り本発明によれば、移動台車105近傍の任意の位置に移動先を指定することができる。また、その移動先が床面に表示されるため、ユーザーは病室やベッドサイド等の床面に指標がない場所においても、移動する際の指標を視認しながら移動操作を行うことができる。
本発明の移動台車は、操舵角情報を取得することが可能であり、投影表示手段を備えるため、移動先枠及び移動可能範囲の表示に加えて、特開2006−36005号公報に開示されるように、予測走行軌跡を表示する構成とすることもできる。この構成により、移動先枠の表示を見ながら移動型X線撮影装置を移動する際に予測走行軌跡も参照することができ、ユーザーはより直感的に移動操作を行うことが可能となる。
本実施形態では、前方に移動先を設定し、前方に移動する場合を例に説明したが、前方以外の方向に移動する場合においても、その方向に情報を表示する構成とすることで、同様の効果を得るよう変更することも可能である。
<第二の実施形態>
第一の実施形態では移動先が移動可能範囲に含まれる場合を例に説明したが、第二の実施形態においては、移動先が移動可能範囲に含まれない場合を例に説明する。本発明の第二の実施形態に係るX線撮影装置搭載移動台車(移動型X線撮影装置)の外観、概略構成は第一の実施形態の場合と同様であり、説明を省略する。
図10は、本発明の第二の実施形態に係るX線撮影装置搭載移動台車が、移動先及び移動可能範囲の表示制御を行う際の判断処理の流れを示すフローチャートである。本フローチャートの処理は、移動台車105の筐体に内蔵された処理部100に記憶されるプログラムをメモリに展開することで実行される。
ステップS101において、ユーザーにより、移動先を指定するモードが選択されたかを判定する。移動先を指定するモードが選択されたと判定すると、ステップS102において、所定の位置に移動先枠、移動可能範囲を表示する。ステップS103において、ユーザーにより、移動先枠の表示位置を変更する操作がなされたかを判定する。移動先枠の表示位置を変更する操作がなされたと判定すると、ステップS104において、表示位置を変更する操作に応じて移動先枠の表示位置を変更する。
ステップS105において、移動先枠の表示が移動可能範囲の表示内にあるかを判定する。移動先枠が移動可能範囲にあるかの判定は、移動先枠が移動可能範囲よりも進行方向に対して前方にあるかを判定することにより行う。図11は、本発明の第二の実施形態に係るX線撮影装置搭載移動台車の使用状態図である。移動先枠701のうち領域704(斜線部分)は移動可能範囲702よりも進行方向に対して前方に位置していないため、この場合、移動先枠の表示が移動可能範囲にないと判定される。
ステップS105で移動先枠の表示が移動可能範囲にないと判定された場合、ステップS106において、移動すべき方向を表示する。移動すべき方向の表示とは、移動先枠を移動可能範囲よりも進行方向に対して前方に位置させるために、X線撮影装置搭載移動台車を移動すべき方向を示す表示であり、文字や矢印等で表示される。図11では、X線撮影装置搭載移動台車を後進させることにより、移動先枠701の表示位置を移動可能範囲702よりも進行方向に対して前方に位置させることができる。このため移動すべき方向表示705を表示し、ユーザーにX線撮影装置搭載移動台車の後進操作を促す。
ステップS107において、検出した各前輪の回転数から各前輪の移動距離を計算し、ステップS108において、ハンドルの操舵角から各前輪の操舵角を検出する。ステップS109において、ステップS107で計算した各前輪の移動距離と、ステップS108で検出した各前輪の操舵角から、移動中のX線撮影装置搭載移動台車の現在位置を計算する。ステップS110において、移動中のX線撮影装置搭載移動台車の現在位置から、移動先枠を投影する距離、角度を計算し、ステップS111において、移動先枠がS604の表示位置と略同一となるよう表示制御する。
ステップS105で移動先枠の表示が移動可能範囲にあると判定された場合、ステップS112において、ユーザーにより、移動先枠の表示位置を決定する操作がなされたかを判定する。移動先枠の表示位置を決定する操作がなされたと判定すると、ステップS113において、検出した各前輪の回転数から各前輪の移動距離を計算する。そして、ステップS114において、ハンドルの操舵角から各前輪の操舵角を検出する。ステップS115において、ステップS113で計算した各前輪の移動距離と、ステップS114で検出した各前輪の操舵角から、移動中のX線撮影装置搭載移動台車の現在位置を計算する。ステップS116において、移動中のX線撮影装置搭載移動台車の現在位置から、移動先枠を投影する距離、角度を計算する。そして、ステップS117において、該移動先枠を投影する距離、角度に基づき、ステップS112の表示位置と略同一となるよう移動先枠を表示制御する。ステップS118において、所定の終了条件を満たしたと判定すると、移動先枠、移動可能範囲の表示を終了する。
以上に説明した通り本発明によれば、移動先枠の表示位置が移動可能範囲にない場合に、X線撮影装置搭載移動台車を移動すべき方向表示を行うことで、移動先枠の表示位置まで一回の舵角変更で移動可能な位置をユーザーに教示することができる。
なお、これらの性能はX線撮影装置搭載の移動台車(所謂、回診車)に典型的であるが、これに限らず高所作業、農業、土木、建築、各種撮影、各種検査、工事、設置、運搬、その他に使用する移動台車全般に適用可能である。
100 処理部、101 X線照射部、102 投影表示手段、103 アーム、104 支柱、105 移動台車、106 左前輪、107 右前輪、108 左後輪、109 右後輪、110 ハンドル、111 入力手段、112 操舵角調整手段、113 リンク機構。

Claims (6)

  1. 一対の操舵輪と一対の固定車輪を備え、操舵機構により前記操舵輪を操舵するようにした移動台車であって、
    前記操舵機構による一回の舵角変更により直接移動できる移動可能範囲を進行面上に投影表示する移動可能範囲表示手段と、
    移動台車の移動先を示す移動先枠を進行面上に投影表示する移動先枠表示手段と、を備えることを特徴とする移動台車。
  2. 前記移動先枠の投影表示は、移動台車の床面に占める形状と近似の形状を表示し、ユーザーの指示によりその表示位置が移動されたときは、当該表示位置に従って向きが変更されることを特徴とする請求項1に記載の移動台車。
  3. 前記移動先枠表示手段の表示する前記移動先枠を、移動台車の移動に応じて同一の位置に表示されるように投影表示を制御する表示位置制御手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の移動台車。
  4. 前記表示位置制御手段による表示位置の制御が、前記操舵輪の操舵角及び回転数から演算することにより行われることを特徴とする請求項3に記載の移動台車。
  5. 前記移動先枠が前記移動可能範囲の表示内に含まれるかを判定し、前記移動先枠が前記移動可能範囲の表示内に含まれない場合には、前記移動先枠が前記移動可能範囲の表示内に含まれるように移動台車を移動すべき方向の表示を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の移動台車。
  6. X線撮影装置を搭載したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の移動台車。
JP2012176312A 2012-08-08 2012-08-08 移動台車 Active JP5968155B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012176312A JP5968155B2 (ja) 2012-08-08 2012-08-08 移動台車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012176312A JP5968155B2 (ja) 2012-08-08 2012-08-08 移動台車

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014033800A JP2014033800A (ja) 2014-02-24
JP5968155B2 true JP5968155B2 (ja) 2016-08-10

Family

ID=50283168

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012176312A Active JP5968155B2 (ja) 2012-08-08 2012-08-08 移動台車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5968155B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6320807B2 (ja) 2014-03-18 2018-05-09 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 X線診断装置
WO2017077652A1 (ja) * 2015-11-06 2017-05-11 株式会社島津製作所 移動型x線装置

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06245926A (ja) * 1993-02-24 1994-09-06 Shimadzu Corp 移動式x線撮影装置
JP3562335B2 (ja) * 1998-08-31 2004-09-08 アイシン精機株式会社 駐車補助装置
JP3906896B2 (ja) * 2000-11-28 2007-04-18 三菱自動車工業株式会社 駐車支援装置
JP2002233521A (ja) * 2001-02-13 2002-08-20 Shimadzu Corp 回診用x線撮影装置
JP2006141669A (ja) * 2004-11-19 2006-06-08 Shimadzu Corp 移動式x線撮影装置
JP4656001B2 (ja) * 2006-05-29 2011-03-23 株式会社島津製作所 回診用x線装置
JP4797899B2 (ja) * 2006-09-11 2011-10-19 株式会社島津製作所 移動型x線撮影装置
JP5188819B2 (ja) * 2008-01-31 2013-04-24 株式会社日立メディコ 移動型x線撮影装置
JP5180609B2 (ja) * 2008-02-04 2013-04-10 株式会社日立メディコ 移動型x線装置
JP2009284935A (ja) * 2008-05-27 2009-12-10 Shimadzu Corp 回診用x線撮影装置
JP5550355B2 (ja) * 2010-01-12 2014-07-16 株式会社東芝 X線画像診断装置
JP2013150643A (ja) * 2012-01-24 2013-08-08 Shimadzu Corp X線撮影装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014033800A (ja) 2014-02-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3700614B2 (ja) 駐車支援装置
JP4700899B2 (ja) 駐車支援装置
JP5262855B2 (ja) 駐車支援装置及び駐車支援方法
JP5407514B2 (ja) 無人搬送車の操舵駆動方法及び装置
KR101806619B1 (ko) 차량의 주차 안내 장치 및 방법
US11370490B2 (en) User interface for reversing a trailer with automated steering system
JP4238663B2 (ja) 車載カメラのキャリブレーション方法及びキャリブレーション装置
JP2011046335A (ja) 駐車支援装置及び方法
US10429850B2 (en) Automatic parking apparatus, parking guidance apparatus, automatic parking method, and parking guidance method
JPWO2011010346A1 (ja) 運転支援装置
JP2014189097A (ja) 駐車支援装置
JP2014191689A (ja) 移動体の走行制御手段に対して制御指令を出力する位置検出装置を取り付けた移動体及びその位置検出装置
JP2012073836A (ja) 画像表示システム、画像処理装置、および、画像表示方法
JP5968155B2 (ja) 移動台車
JP2014016858A (ja) 無人移動体システム
JP5869303B2 (ja) 自動搬送システム
JP3664108B2 (ja) 駐車支援装置
WO2018193577A1 (ja) 駐車支援制御装置および駐車支援制御方法
JPWO2019188241A1 (ja) 駐車支援装置
JP6744789B2 (ja) 旅客搭乗橋
JP2010089642A (ja) 駐車支援装置
WO2016072186A1 (ja) 位置検出装置、制御方法及び自動走行車
US11064961B2 (en) Systems and method for a mobile imaging unit
JP2013003621A (ja) 運転支援装置および運転支援方法
JP5984568B2 (ja) 移動台車

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150710

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160420

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160607

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160705

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5968155

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151