JP5411531B2 - 建物本体と車両の接続構造 - Google Patents

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Description

本発明は、建物本体と、この建物本体内に設けた車庫に収納される車両との接続構造に関する。
建物本体内に車庫を設けた、所謂ビルトインガレージ付きの建物は、降雨時に人が雨に濡れること無しに自動車への乗降を可能とするとともに、敷地が狭く車庫を設けるのが困難な場合に有用である(例えば特許文献1参照)。
一方、キャンピングカー等の寝泊りできる部屋を備えた車両は、通常、建物の外部に設けられた駐車場に駐車されるので、このキャンピングカーの部屋は住宅の一部として殆ど使用されていない。
特開2000−248756号公報
そこで、キャンピングカー等の部屋を有する車両を、建物本体内に設けた車庫に収納して、車両の部屋を建物の部屋の一部として使用することも考えられるが、キャンピングカー等の車両を単に車庫に収納(駐車)しただけでは、建物本体の部屋から一旦車庫に降りたうえで、車両の部屋に入るといった手間がかかり、車両の部屋と建物本体の部屋とを簡単に行き来できず、車両の部屋を建物の部屋の一部として使用するのが困難となる。
そこで、車両と建物本体との間を床等で接続すれば、車庫に一旦降りなくても車両の部屋に行き来できるが、地震時に建物本体の揺れが床を介して車両に伝わって、車両の部屋の揺れが大きくなるという問題が生じる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、車両の部屋と建物本体の部屋とを簡単に行き来できるとともに、地震時の車両の部屋の揺れを軽減できる建物本体と車両の接続構造を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図5に示すように、建物本体1内に設けられた車庫2に出し入れ可能に収納され、かつ部屋4bを有する車両4を前記建物本体1に接続する建物本体と車両の接続構造であって、
前記建物本体1と前記車両4とには、この車両4が前記車庫2に収納された状態で、前記建物本体1の部屋5と前記車両4の部屋4bとを行き来可能とする開口部6,10がそれぞれ互いに近接して設けられており、
前記建物本体1と前記車両4とが、前記開口部6,10間を通る接続部材11によって切り離し可能に接続されており、
前記接続部材11は、前記建物本体1と車両4との少なくともいずれか一方の接合部分において、少なくとも水平方向に拘束されておらず、
前記車両4は、蓄電池20と、この蓄電池20に蓄えられている電気によって駆動する電動モータと、この電動モータによって駆動される車輪21とを備えており、
前記車庫2または車庫近傍の床下に、前記車両2の蓄電池20に電気を供給する電気供給部23が設けられており、
前記蓄電池20と前記電気供給部23とが、前記接続部材11を介して電気的に接続可能であることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、建物本体1と車両4とに、この車両4が前記車庫2に収納された状態で、前記建物本体1の部屋5と前記車両4の部屋4bとを行き来可能とする開口部6,10が互いに近接して設けられるとともに、建物本体1と前記車両4とが、前記開口部6,10間を通る接続部材11によって切り離し可能に接続されているので、車両4の部屋4bと建物本体1の部屋5とを接続部材11を渡って簡単に行き来でき、よって、車両4の部屋4bを建物の部屋の一部として容易に使用できる。
また、接続部材11が、前記建物本体1と車両4との少なくともいずれか一方の接合部分において、少なくとも水平方向に拘束されていないので、地震時に、少なくとも建物本体1の横揺れと車両4の横揺れとの縁を切ることができる。したがって、車両4の横揺れが建物本体1の横揺れによって大きくなることがないので、車両4の部屋4bの横揺れを軽減できる。
また、車両4が、蓄電池20と、この蓄電池20に蓄えられている電気によって駆動する電動モータと、この電動モータによって駆動される車輪21とを備えているので、建物本体1内の車庫2に車両4を静かにかつ排ガス等を出すことなく出し入れできる。したがって、建物本体1の部屋に騒音が響いたり、排ガスが侵入することがない。
また、車庫2または車庫近傍の床下に、車両4の蓄電池20に供給する電気供給部23が設けられているので、車庫2で車両4の蓄電池20に容易に充電できる。
さらに、蓄電池20と前記電気供給部23とが、前記接続部材11を介して電気的に接続可能であるので、蓄電池20と電気供給部23とを繋ぐ配線を車庫2の床等に這わす必要がなく、容易に蓄電池20に充電できる。
請求項に記載の発明は、例えば図1および図4に示すように、請求項に記載の建物本体と車両の接続構造において、
前記建物本体1に、太陽光発電装置22が設けられており、
前記太陽光発電装置22によって発電された電気が、前記電気供給部23から前記蓄電池20に前記接続部材11を介して供給されるようになっていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、車庫2で車両4の蓄電池20に容易に充電できるとともに、太陽光発電装置22によって発電された電気を蓄電池20に充電するので、経済的である。
請求項に記載の発明は、例えば図5に示すように、請求項1または2に記載の建物本体と車両の接続構造において、
前記車両4には、下方に伸張して前記車庫2の床面を押圧することによって、前記車両2の車輪21を前記床面から若干浮かせた状態で、前記車両4を支持する支持装置30が取り付けられていることを特徴とする
請求項に記載の発明によれば、支持装置30によって車両4を、その車輪21を前記床面から若干浮かせた状態で支持できるので、車両4の部屋4bを歩行する際の上下振動を軽減できる。
請求項に記載の発明は、例えば図5に示すように、請求項に記載の建物本体と車両の接続構造において、
前記支持装置30と前記車庫2の床面とのいずれか一方に、前記車両4を免震する免震手段31が設けられていることを特徴とする
請求項に記載の発明によれば、免震手段31によって車両4を免震できるので、車両4の部屋4bの揺れを大きく軽減できる。
本発明によれば、建物本体と車両とに、この車両が車庫に収納された状態で、前記建物本体の部屋と前記車両の部屋とを行き来可能とする開口部が互いに近接して設けられるとともに、建物本体と前記車両とが、前記開口部間を通る接続部材によって切り離し可能に接続されているので、車両の部屋と建物本体の部屋とを接続部材を渡って簡単に行き来でき、よって、車両の部屋を建物の部屋の一部として容易に使用できる。
また、接続部材が、前記建物本体と車両との少なくともいずれか一方の接合部分において、少なくとも水平方向に拘束されていないので、地震時に、少なくとも建物本体の横揺れと車両の横揺れとの縁を切ることができる。したがって、車両の横揺れが建物本体の横揺れによって大きくなることがないので、車両の部屋の横揺れを軽減できる。
本発明に係る建物本体と車両の接続構造を備えた車両内蔵型建物の一例を示すもので、その正面図である。 同、1階の平面図である。 本発明に係る建物本体と車両の接続構造の一例を示すもので、その平面図である。 同、要部の縦断面図である。 同、車両を支持する支持装置を示す正面図である。 本発明に係る建物本体と車両の接続構造を備えた車両内蔵型建物の他の例を示すもので、その正面図である。 同、1階の平面図である。
以下図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明に係る建物本体と車両の接続構造を備えた車両内蔵型建物の一例を示す正面図、図2は同1階の平面図である。
前記車両内蔵型建物は、戸建てタイプの住宅であり、建物本体1と、この建物本体1内に設けられた車庫2と、この車庫2に出し入れ可能に収納され、かつ部屋4bを有する車両4とを備えている。
建物本体1は2階建てとなっており、図2に示すように、1階には玄関5が設けられている。この玄関5の西側には車庫2が設けられている。この車庫2は建物本体1の西側の外壁1aと、南側の外壁1bと、内壁1cとで平面視矩形状に形成されており、建物の南側の外壁に出入口2aが設けられている。
前記内壁1cは、車庫2と玄関5とを仕切る内壁であり、この内壁1cには開口部6が設けられている。この開口部6は内壁1cに形成された出入口であり、玄関5の玄関ホール5aに面している。また、内壁1cには開口部6を開閉する戸6aが設けられており、この戸6aは玄関ホール5a側に向けて開くようになっている。
また、玄関ホール5aの南側には、トイレ、洗面室、浴室等の水周りの設備をもつサニタリー室7が設けられており、玄関5およびサニタリー室7の東側には部屋8が設けられている。この部屋8と、玄関5およびサニタリー室7とを仕切る内壁1dに、開口部8aが設けられるとともに、この開口部8aを開閉する戸8bが設けられている。この戸8bは玄関ホール5a側に向けて開くようになっている。
なお、玄関ホール5aに面して2階に至る階段9が設けられており、2階には、リビングダイニング、寝室等の部屋が設けられている。
前記車庫2に収納されている車両4は、例えばキャンピングカーであり、車庫2より平面形状が少し小さい平面視矩形状に形成され、車庫2の内壁から所定長さだけ離間している。また、車両4は、その前部に運転台4aが設けられ、この運転台4aの後方に部屋4bが設けられている。この部屋4bには、図示しない椅子やベッド、簡易キッチン等が設けられている。
車両4の部屋4bを形成する車両側壁4cには、開口部10が設けられている。この開口部10は部屋4bへの出入口であり、スライドドア10aによって開閉されるようになっている。
また、図3に示すように、この開口部10と、前記建物本体1の開口部6とは互いに近接かつ対向して設けられている。
また、開口部10と開口部6とはその左右の幅、上下の長さがほぼ等しくなっており、かつほぼ等しい高さに配置されている。
また、建物本体1と車両4とが、前記開口部10,6間を通る接続部材11によって切り離し可能に接続されている。
すなわち、接続部材11は平面視矩形状の硬質樹脂製の板材で形成された床板であり、その左右両端部が開口部6,10の下縁部(内周下面)に設置されている。
図4に示すように、開口部6,10の内周下面、すなわち、建物本体1の床12の縁部上面と、車両4の床13の縁部上面には、それぞれ凹部が形成されており、これら凹部には、筒体14,15が嵌め込まれている。なお、凹部は開口部6の内周下面に左右に離間して2箇所、開口部10の内周下面に左右に離間して2箇所形成されており、開口部6の内周下面に形成された二つの凹部にそれぞれ筒体14が嵌め込まれ、開口部10の内周下面に形成された二つの凹部にそれぞれ筒体15が嵌め込まれている。
前記筒体14,15はそれぞれ導電性を有する銅等の金属によって形成されており、その内面は滑らかに仕上られている。
一方、前記接続部材11の四隅部にはそれぞれ貫通孔16が前記四つの筒体14,15とほぼ同軸に形成されており、これら貫通孔16には、接合ピン17が挿通され、さらに該接合ピン17は筒体14,15に上下に摺動自在に挿入されている。なお、車両4側の接合ピン17は建物本体1側の接合ピン17より短くなっている。
このように、接続部材11を開口部6,10の内周下面間に架け渡すとともに、接合ピン17を貫通孔16、筒体14,15に挿入することによって、建物本体1と車両4とが接続部材11によって接続され、接合ピン17を抜き取って、接続部材11を取り外すことによって、建物本体1と車両4とが切り離されるようになっている。
さらに、接続部材11は、建物本体1と車両4との接合部分において、水平方向および上方に拘束されていない。
すなわち、前記接続部材11に形成されている貫通孔16は、接合ピン17の軸部より直径が大きくなっているので、つまりルーズホールになっているので、接続部材11は、建物本体1および車両4との接合部(接続部材11の両端部と、建物本体1の床12の縁部および車両4の床13の縁部との接合部)において水平方向に拘束されていない。
また、接合ピン17は筒体14,15に上下に摺動自在に挿入されているので、接合部材11は、建物本体1および車両4との接合部において上方に拘束されていない。
また、前記車両4は、図4に示すように、蓄電池20と、この蓄電池20に蓄えられている電気によって駆動する電動モータ(図示略)と、この電動モータによって駆動される車輪21とを備えた電気自動車である。
一方、建物本体1の屋根には、図1に示すように、太陽光発電装置22が設けられており、玄関ホール5aの床12の下、つまり車庫2の近傍の床下には、図4に示すように、太陽光発電装置22によって発電された電気を蓄電するとともに、前記車両4の蓄電池20に電気を供給する電気供給部23が設けられている。この電気供給部23は、太陽光発電装置22によって発電された電気を蓄電して供給する他、商用電源からの交流電気を直流電気に変換して、蓄電池20に供給する機能も備えている。
前記電気供給部23は、導電性を有する前記筒体14に導電線24によって電気的に接続されている。つまり、電気供給部23に接続された導電線24は床12内に配線されたうえで、筒体14に接続されている。
一方、車両4の蓄電池20は、導電性を有する前記筒体15に導電線25によって接続されている。つまり、蓄電池20に接続された導電線25は車両4の床13内に配線されたうえで、筒体15に接続されている。
また、前記接続部材11の裏面には、導電部26が形成されており、この導電部26の一方の端部が前記筒体14の上端面に接触しており、他方の端部が前記筒体15の上端面に接触している。なお、導電部26は接続部材11の裏面に形成された薄膜帯状のものであり、接続部材11を樹脂成形する際に形成されている。
このように、電気供給部23と、車両4の蓄電池20とは、導電線24、筒体14、導電部26、筒体15、導電線25によって電気的に接続されている。
そして、電気供給部23は、太陽光発電装置22によって発電されて蓄電された電気を優先的に、車両4の蓄電池20に供給して充電し、不足分を商用電源からの電気で補って蓄電池20に供給して充電するようになっている。
また、前記車両4には、図5に示すように、この車両4を支持する支持装置30が取り付けられている。
すなわち、支持装置30は、シリンダ30aとピストンロッド30bとを備えた電気シリンダ装置であり、ピストンロッド30bを下向きにして配置され、シリンダ30aが車両4の車輪21の近傍に固定されている。
このような支持装置30は、車両4の四つの車輪21の近傍にそれぞれ取り付けられている。つまり、車両4に対して四つの支持装置30が平面視において車両4の四隅部に取り付けられている。
そして、このような支持装置30では、ピストンロッド30bを下方に伸張して、車庫2の床面を押圧することによって、車両4の車輪21を前記床面から若干浮かせた状態で、該車両4を支持するようになっている。
また、支持装置30のピストンロッド30bの先端部(下端部)には、車両4を免震する免震手段31が設けられている。
この免震手段31は、薄いゴム層と鋼板とを、交互に幾層にも積層してなる免震支承であり、その上下端部にフランジが設けられている。そして、上のフランジをピストンロッド30bの下端部に形成したフランジに接合することによって、免震手段31がピストンロッド30bの先端部に設けられている。
なお、このような免震手段31は、ピストンロッド30bの先端部ではなく、車庫2の床面に設けてもよい。
本実施の形態によれば、建物本体1と車両4とに、この車両4が車庫2に収納された状態で、建物本体1の部屋(玄関5)と車両4の部屋4bとを行き来可能とする開口部6,10が互いに近接して設けられているので、車両4の部屋4bと建物本体1の部屋5とを簡単に行き来でき、よって、車両4の部屋4bを建物の部屋の一部として容易に使用できる。
また、建物本体1の内壁1cと車両側壁4cとに開口部6,10が左右に対向しかつ近接して設けられているので、これら開口部6,10を通して車両4の部屋4bと建物本体1の部屋5とを水平方向に行き来できる。
さらに、車両4が、蓄電池20と、この蓄電池20に蓄えられている電気によって駆動する電動モータと、この電動モータによって駆動される車輪21とを備えているので、建物本体1内の車庫2に車両4を静かにかつ排ガス等を出すことなく出し入れできる。したがって、建物本体1の部屋に騒音が響いたり、排ガスが侵入することがない。
また、建物本体1の屋根に、太陽光発電装置22が設けられており、車庫2の近傍の床下に、太陽光発電装置22によって発電された電気を、車両4の蓄電池20に供給する電気供給部23が設けられているので、車庫2で車両4の蓄電池20に容易に充電できるとともに、経済的である。
さらに、蓄電池20と電気供給部23とが、前記接続部材11を介して電気的に接続可能であるので、蓄電池20と電気供給部23とを繋ぐ配線を車庫2の床等に這わす必要がなく、容易に蓄電池20に充電できる。
また、接続部材11が、建物本体1と車両4との接合部分において、水平方向および上方に拘束されていないので、地震時に、建物本体1の揺れと車両4の揺れとの縁を切ることができる。したがって、車両4の揺れが建物本体1の揺れによって大きくなることがなく、しかも、免震手段31によって車両4を免震できるので、車両4の部屋4bの揺れを大きく軽減できる。したがって、部屋4bをシェルター替わりとして使用できる。
また、支持装置30によって車両4を、その車輪21を車庫2の床面から若干浮かせた状態で支持できるので、車両4の部屋4bを歩行する際の上下振動を軽減できる。
(第2の実施の形態)
図6は本発明に係る建物本体と車両の接続構造を備えた車両内蔵型建物の他の例を示す正面図、図2は同1階の平面図である。なお、本実施の形態において、前記第1の実施の形態と共通構成部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態における車両内蔵型建物は、集合タイプの住宅(アパート)であり、建物本体35と、この建物本体35内に設けられた複数の車庫2と、この車庫2に出し入れ可能に収納され、かつ部屋4bを有する車両4とを備えている。
建物本体35は2階建てとなっており、メゾネット型となっている。建物本体35には、複数の住戸が設けられており、各住戸の1階に車庫2があるが、一つの住戸は管理人室36等となっていて、車庫2は設けられていない。
建物本体35の北側には、図7に示すように、共用廊下38が設けられており、この共用廊下38と住戸を仕切る外壁39には、各住戸に出入りするための開口部40が設けられており、該開口部40に玄関扉40aが設けられている。
また、車庫2には車両4が出し入れ可能に収納されており、該車両4の後部壁には、開口部41が形成されている。
また、この開口部41と、前記建物本体35の開口部40とは互いに近接かつ対向して設けられている。
開口部40と開口部41とはその左右の幅、上下の長さがほぼ等しくなっており、かつほぼ等しい高さに配置されている。
また、前記開口部40,41間において、建物本体35と車両4とが接続部材11によって切り離し可能に接続されている。
この接続部材11による接続は、前記第1の実施の形態の場合と同様であるので、その説明は省略する。
このように本例では、共用廊下38から開口部40,41を通って車両4の部屋4bに出入りするようになっている。したがって、部屋4bは玄関や居室等として使用されるようになっている。
また、本例においては、電気供給部23は、車庫2と隣りの住戸との間の床下に設けられており、この電気供給部23は、第1の実施の形態と同様にして、車両4の蓄電池20に電気的に接続されている。さらに、建物本体35の屋根には、図6に示すように、太陽光発電装置43が設けられており、この太陽光発電装置43で発電された電気は電気供給部23に蓄電されるようになっている。
さらに、前記車両4には、第1の実施の形態と同様にして、この車両4を支持する支持装置30が取り付けられている。
また、各住戸の車庫2上に位置する各住戸の2階の部屋の床部と、車両4の部屋4bを形成する車両上壁4dとに、開口部45,46が近接して、かつ上下に対向して形成されている。
なお、前記床部とは、車庫2とその上の部屋との間に床しかない場合はその床のことであり、床の下に車庫2の天井がある場合は、その天井と床のことである。
前記開口部45,46間において、建物本体35と車両4とが接続部材47によって切り離し可能に接続されている。
この接続部材47は折り畳み式の階段47であり、その上端部は住戸の2階の部屋の床部に取り付けられており、下端部はフリーの状態となっている。また、この階段(接続部材)47は二つの開口部45,46を通して配置されており、その下端部は車両4の部屋4bの床に摺動可能に当接するかあるいは床から上方に所定長さだけ離間している。
そして、車庫2から車両4を出庫する場合には、階段(接続部材)47を折り畳むようにして上方に引き込んで、住戸の2階の部屋またはこの2階の部屋の床下に収納することによって、車両4が建物本体35から切り離されるようになっている。このようにして、開口部45,46間において、建物本体35と車両4とが階段(接続部材)47によって切り離し可能に接続されている。
また、階段(接続部材)47の下端部は、フリーな状態であり、車両4の部屋4bの床に摺動可能に当接するかあるいは床から上方に所定長さだけ離間しているので、少なくとも水平方向には拘束されていない。また、階段(接続部材)47の下端部が床から上方に所定長さだけ離間している場合は、階段47の下端部は水平方向および上下方向の双方に拘束されていない。
このように、階段(接続部材)47は、車両4との接合部分(階段47の下端部と、車両4の部屋4bの床との接合部分)において、少なくとも水平方向に拘束されていない。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を得られるのは勿論のこと、車両4が建物本体35に、接続部材11と接続部材47とによって2箇所で接続されているおり、接続部材11が、建物本体1と車両4との接合部分において、水平方向および上方に拘束されておらず、接続部材47が、建物本体1と車両4との接合部分において、少なくとも水平方向に拘束されていないので、地震時に、建物本体1の揺れと車両4の揺れとの縁を切ることができる。したがって、車両4の揺れが建物本体1の揺れによって大きくなることがなく、しかも、免震手段31によって車両4を免震できるので、車両4の部屋4bの揺れを大きく軽減できる。したがって、部屋4bをシェルター替わりとして使用できる。
なお、前記二つの実施の形態では、車両4を電気自動車式のキャンピングカーとしたが、車両4はエンジンで駆動するものであってもよいし、駆動源を持たず、移動用の車輪を有するトレーラハウスのような車両であってもよい。
1,35 建物本体
1c 内壁
2 車庫
4 車両
4b 部屋
4c 車両側壁
4d 車両上壁
5 玄関(部屋)
6 開口部
10,45 開口部
11,46 接続部材
20 蓄電池
21 車輪
22 太陽光発電装置
23 電気供給部
30 支持装置
31 免震手段
47 階段

Claims (4)

  1. 建物本体内に設けられた車庫に出し入れ可能に収納され、かつ部屋を有する車両を前記建物本体に接続する建物本体と車両の接続構造であって、
    前記建物本体と前記車両とには、この車両が前記車庫に収納された状態で、前記建物本体の部屋と前記車両の部屋とを行き来可能とする開口部がそれぞれ互いに近接して設けられており、
    前記建物本体と前記車両とが、前記開口部間を通る接続部材によって切り離し可能に接続されており、
    前記接続部材は、前記建物本体と車両との少なくともいずれか一方の接合部分において、少なくとも水平方向に拘束されておらず、
    前記車両は、蓄電池と、この蓄電池に蓄えられている電気によって駆動する電動モータと、この電動モータによって駆動される車輪とを備えており、
    前記車庫または車庫近傍の床下に、前記車両の蓄電池に電気を供給する電気供給部が設けられており、
    前記蓄電池と前記電気供給部とが、前記接続部材を介して電気的に接続可能であることを特徴とする建物本体と車両の接続構造。
  2. 請求項に記載の建物本体と車両の接続構造において、
    前記建物本体に、太陽光発電装置が設けられており、
    前記太陽光発電装置によって発電された電気が、前記電気供給部から前記蓄電池に前記接続部材を介して供給されるようになっていることを特徴とする建物本体と車両の接続構造。
  3. 請求項1または2に記載の建物本体と車両の接続構造において、
    前記車両には、下方に伸張して前記車庫の床面を押圧することによって、前記車両の車輪を前記床面から若干浮かせた状態で、前記車両を支持する支持装置が取り付けられていることを特徴とする建物本体と車両の接続構造。
  4. 請求項に記載の建物本体と車両の接続構造において、
    前記支持装置と前記車庫の床面とのいずれか一方に、前記車両を免震する免震手段が設けられていることを特徴とする建物本体と車両の接続構造。
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