JP3143891U - ユニット住宅 - Google Patents
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Abstract
【課題】安価に製造でき、施工が短期かつ容易であり、拡張性に優れ、多様な外部条件に適応可能な高品質のユニット住宅を提供すること。
【解決手段】ユニット住宅はトイレ機能を備えているユニットと、1つあるいは複数のトイレ機能を備えていないパネル工法ユニットと、屋根用のパネル工法ユニットとを復元可能な方法で接続している。トイレ機能を備えているユニットはバス、給湯器等を備えることが好ましい。また、車輪を備え、自走あるいは牽引されることによって移動可能にしてもよい。ユニット間の前記接続部分においては、外壁に接続用木材を着脱可能な方法で固着し、それぞれの接続用木材の外部を長いゴムシート部材で覆い、座金および木材用ボルトによって2つの接続用木材を接続し、2つの接続用木材の接続部分の外部に保護パネルを装着した。
【選択図】図1
【解決手段】ユニット住宅はトイレ機能を備えているユニットと、1つあるいは複数のトイレ機能を備えていないパネル工法ユニットと、屋根用のパネル工法ユニットとを復元可能な方法で接続している。トイレ機能を備えているユニットはバス、給湯器等を備えることが好ましい。また、車輪を備え、自走あるいは牽引されることによって移動可能にしてもよい。ユニット間の前記接続部分においては、外壁に接続用木材を着脱可能な方法で固着し、それぞれの接続用木材の外部を長いゴムシート部材で覆い、座金および木材用ボルトによって2つの接続用木材を接続し、2つの接続用木材の接続部分の外部に保護パネルを装着した。
【選択図】図1
Description
本考案はユニット住宅に関するものであり、特に安価に製造でき、施工が短期かつ容易であり、拡張性に優れ、多様な外部条件に適応可能なユニット住宅に関するものである。
従来、複数枚の方形状の建築用パネルを連結して箱状の部屋ユニットの床部及び壁部を形成するパネル工法が各種提案されている。このパネル工法においては、例えば施工現場で複数枚の床パネルを敷設して所定面積の床を形成し、その床パネルの外周上に複数の壁パネルを立設して外壁を形成し、この外壁間に間仕切りパネルを立設して部屋を形成するようにしている。パネル工法においては居住を構成する部材や部品を規格化し、また、現場作業を省力化することによって、工期が短縮され、建築費用の低減が図られる。
下記の特許文献1には、予め工場において複数枚の方形状の建築用パネルを連結して床部及び壁部を形成した箱状の部屋ユニットを構築し、この部屋ユニット内に流し台、ユニットバス、トイレ、洗面台、防水パンなどの水廻り設備機器を設置した状態で建築現場に搬入することによって、最も作業工数が多く煩雑な水廻り部分の現場作業を簡略化し、工期を短縮化する考案が開示されている。
実開平6−82201号公報
上記したような従来の工法においては、特に水回りの配置は固定されており、設計の自由度がなく、住居を徐々に建て増していく、あるいはユニットを上位のものと交換ていく、あるいは一時的に利用し、その後分解して撤去するような用途には向かないという問題点があった。また、上下水道やガス、電気といったインフラが整備されていることが前提であり、これらのインフラの一部あるいは全部がない環境には適用できないという問題点もあった。
本考案の目的は、上記した従来の問題点を解決し、安価に製造でき、施工が短期かつ容易であり、拡張性に優れ、多様な外部条件に適応可能な高品質のユニット住宅を提供する点にある。
本考案のユニット住宅は、トイレ機能を備えているユニットと、1つあるいは複数のトイレ機能を備えていないパネル工法ユニットと、屋根用のパネル工法ユニットとを復元可能な方法で接続したことを主要な特徴とする。
また、前記したユニット住宅において、前記トイレ機能を備えているユニットは車輪を備え、自走あるいは牽引されることによって移動可能である点にも特徴がある。
また、前記したユニット住宅において、ユニット間の前記接続部分においては、外壁に接続用木材を着脱可能な方法で固着し、それぞれの接続用木材の外部を長いゴムシート部材で覆い、座金および木材用ボルトによって2つの接続用木材を接続し、2つの接続用木材の接続部分の外部に保護パネルを装着した点にも特徴がある。
本考案のユニット住宅は、上記したような構成によって、以下のような効果がある。
(1)安価な部品のみで組み立て可能であり、ユニットの組み合わせ設計の自由度が高く、拡張工事も容易である。
(2)工場でパネルを製造し、現地でパネルを組み立てるのみであるので、高品質な住宅を安価に提供でき、かつ工期が短く、施工も簡単である。
(3)バス、トイレ等のユニットを可搬型とすることにより、効率的な利用が可能であり、住宅全体の価格を低く抑えることができる。
(4)住居あるいはユニットの解体、移動が容易であり、ユニットの再利用が可能である。
(1)安価な部品のみで組み立て可能であり、ユニットの組み合わせ設計の自由度が高く、拡張工事も容易である。
(2)工場でパネルを製造し、現地でパネルを組み立てるのみであるので、高品質な住宅を安価に提供でき、かつ工期が短く、施工も簡単である。
(3)バス、トイレ等のユニットを可搬型とすることにより、効率的な利用が可能であり、住宅全体の価格を低く抑えることができる。
(4)住居あるいはユニットの解体、移動が容易であり、ユニットの再利用が可能である。
以下に、図面を参照して本考案の実施形態を説明する。
図1は、本考案によるユニット住宅(1階)の構成例を示す平面図である。また、図2は本考案によるユニット住宅(ロフト)の構成例を示す平面図である。更に、図3は、本考案によるユニット住宅の外観例を示す2方向から見た立面図である。
ユニット住宅は基本ユニットを1つあるいは複数個組み合わせ、更に付加ユニットを付け加えることによって完成する。図1の実施例の場合には基本ユニットとして、12畳の住居ユニットA10、バス(風呂)、トイレ、洗面所を備えた6畳の住居ユニットB11、ロフトD20を備えた屋根ユニットを組み合わせている。
更に、住居ユニットA10の窓部分に付加ユニットとしてサンルームユニット12を追加している。また、付加ユニットとしてデッキ13を追加することも可能である。各住居ユニットや付加ユニットは公知のパネル組み立て構造であり、例えば周知の2×4方式のパネル構造であってもよい。各住居ユニットや付加ユニットの壁、床、屋根等のパネルはそれぞれ工場で製造され、現地にて組み立てられる。また、解体時には損傷することなくパネル毎に分解可能である。
各パネルには外壁(サイディング)、内壁、扉、窓等が工場において装着され、家具、ユニットバス、トイレ等の備品は現地にて装着される。住宅ユニットは例えば最小の6畳から8、10、12、14、16、18、20畳のユニットを用意し、各畳数のユニットにおいて、扉、窓、バス、トイレの配置パターンを数種類用意する。
本考案の住宅は、前記のようなユニット構成によって顧客の多様なニーズに対応可能とすると共に、増築、改築の自由度が大きくなる。また、別荘や同一敷地内の「離れ」、介護用宿舎、勉強部屋、ピアノ等の練習室、イベント用宿舎、災害時の仮設住宅等として使用する場合には一定期間利用した後は不要となる場合が考えられるが、本考案の住居は分解して移転あるいは売却が容易に出来る。
図4は、本考案によるユニット住宅のユニット間の接続構造を示す断面図である。例えば図1の楕円で囲んだ接続部分Pの細部は図4のように構成されている。即ち、まずそれぞれのユニットの接続部分の壁面の外周よび内周に沿って接続用の木材33を木ねじ(コークスクリューネジ)38によって固着する。固着する位置は接続後の板金カバー37が外壁面と一致するように外壁面より少し内側とする。後でユニットを分離した場合には木材33は木ねじ38を外すことにより除去できるので、ユニットは元通りに復元される。
次に、取り付けた木材の外側側面および相手側ユニットと対向する面を覆うように、平面状あるいは断面がL字状の厚いゴムシート材34を貼り付ける。このゴムシート材34は気密、防水、緩衝の機能を果たす。次に、接続する2つのユニットあるいはユニットのパネルを設置位置に配置する。そして複数箇所において、2つの長円形の孔39の開いた長方形の金属板である座金35および太い木材用ボルト36によって、ゴムシート材34を貫通して対向する木材33を連結する。
連結するのは外周全部あるいは外周の側面と上部のみであり、通路部分等の内部の接続部分は座金による連結は可能であるが、連結せずにゴムシート材の表面に両面接着テープ等を用いて仕上げ材40を貼り付けるのみでもよい。
最後に、外周部分に板金カバー37を取り付ける。この板金カバー37は長辺の両端がV字状に加工されており、はめ込むだけで装着できる。なお、板金カバー37は外壁31と同色に塗装され、更に外壁31と同じデザインとすることが好ましい。
図5は、住宅ユニットと可搬型ユニットとの接続状態を示す立面図である。本考案の住宅を例えば別荘や短期間のみの宿泊施設などとして使用する場合には、バス、トイレ、給湯器等の設備を備えた住宅ユニットを用いる代わりに、住宅としては例えば図1の12畳住宅ユニットA10のような上記設備のないユニット50を用い、このユニット50にバス、トイレ、給湯器等の設備を備えた可搬ユニット51を接続して使用する。
可搬ユニット51は自走あるいは自動車に牽引されて移動可能なユニットであり、可搬ユニット51の後端部の構造は、接続部分52が図4に示した接続構造を採用できるように構成されている。また、接続して使用する場合には機械式のジャッキなどの仮設土台53によって可搬ユニット51を移動しないように保持する。
可搬ユニット51としては、バス、トイレの設備を備えた住宅ユニットをトラックあるいはトレーラに搭載することにより実現できるが、少なくともトイレ機能を備えた既存のキャンピングカーに住宅ユニットとの接続用の部材を装着して利用してもよい。
可搬ユニット51には最低限トイレを備え、バスまたはシャワー室、洗面台、ガスあるいは灯油の給湯器を備えることが好ましい。更に、電気や上下水道の無い地域でも利用できるように、必要に応じてソーラー発電設備、発電機、上水タンク、浄化槽あるいは下水タンクなども装備可能とする。
可搬ユニット51は分解することなく移動可能であるので、例えばバス、トイレ等の設備のない住宅ユニット50を複数の場所に設置し、住人は可搬ユニット1台を購入するかあるいは借りて可搬ユニット51と共に複数の住宅ユニット50の間を移動することが可能である。このようにすれば、高価な設備を有効利用でき、全ての場所に設備を設置するより安価になる。また、電気、上下水道が無い山奥の別荘でも快適な生活が可能となる。
本考案の住宅は、通常の住居を始め、別荘や同一敷地内の「離れ」、介護用住宅、勉強部屋、ピアノ等の練習室、イベント用宿舎、災害時の仮設住宅等の住宅として利用可能である。
10…12畳住居ユニットA
11…6畳住居ユニットB
12…サンルームユニットC
13…デッキ(オプション)
11…6畳住居ユニットB
12…サンルームユニットC
13…デッキ(オプション)
Claims (3)
- トイレ機能を備えているユニットと、1つあるいは複数のトイレ機能を備えていないパネル工法ユニットと、屋根用のパネル工法ユニットとを復元可能な方法で接続したことを特徴とするユニット住宅。
- 前記トイレ機能を備えているユニットは車輪を備え、自走あるいは牽引されることによって移動可能であることを特徴とする請求項1に記載のユニット住宅。
- ユニット間の前記接続部分においては、外壁に接続用木材を着脱可能な方法で固着し、それぞれの接続用木材の外部を長いゴムシート部材で覆い、座金および木材用ボルトによって2つの接続用木材を接続し、2つの接続用木材の接続部分の外部に保護パネルを装着したことを特徴とする請求項1に記載のユニット住宅。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008003541U JP3143891U (ja) | 2008-05-29 | 2008-05-29 | ユニット住宅 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008003541U JP3143891U (ja) | 2008-05-29 | 2008-05-29 | ユニット住宅 |
Publications (1)
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JP3143891U true JP3143891U (ja) | 2008-08-07 |
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Family Applications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022080135A (ja) * | 2020-11-17 | 2022-05-27 | 株式会社勢和 | 移動式簡易住宅 |
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2008
- 2008-05-29 JP JP2008003541U patent/JP3143891U/ja not_active Expired - Fee Related
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