JP5409115B2 - 電子写真感光体及びそれを用いた画像形成装置 - Google Patents
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Description
中間層は、導電性支持体上の欠陥被覆などによる感光層の接着性向上や成膜性(塗布性)改善、導電性支持体からの不要な電荷注入の阻止、それに伴う帯電性改善などの機能を有する。
例えば、応答性の低い感光体、すなわち露光後の表面電位の減衰速度が遅い感光体を用いると、露光によって消去されるべき部分の表面電位が充分に減衰していない状態で現像されることになる。その結果、正規現像の場合には、画像の白地となるべき部分にトナーが付着する、地汚れと呼ばれる現象が発生し、反転現像の場合には、画像濃度が低下することになる。
感光体の応答性は、電荷輸送物質の電荷移動度に大きく依存することが知られている。そこで、電荷移動度の高い電荷輸送物質を感光体に使用して応答性を向上させることによって、感光体の小径化と電子写真プロセスの速度向上とを図り、画像形成装置の小型化と画像形成速度の高速化とを実現する技術が提案されている(非特許文献1参照)。
また、特定の電荷移動度を有する電荷輸送層を備える感光体を用いることによって、画像形成装置の小型化と画像形成速度の高速化とを実現する技術が提案されている(特開平8−62862号公報(特許文献3)参照)。
で示されるN,N'-ビスエナミン化合物を含有することを特徴とする電子写真感光体を提供する。
本発明の電子写真感光体は、導電性支持体上に少なくとも中間層と感光層とをこの順で有し、前記中間層が、前記導電性支持体上に、少なくとも水性ブロックイソシアネート化合物及びイソシアネート基と反応可能な活性水素含有基を2つ以上有する水性樹脂を水性媒体に溶解又は分散させてなる中間層形成用塗工液を塗布した後に熱硬化処理することによって得られ、前記感光層が電荷輸送物質として下記一般式(1)
で示されるN,N'-ビスエナミン化合物を含有することを特徴とする。
一般には、水に親和性の高い水性樹脂で形成された中間層を有する感光体は耐湿特性に劣るが、本発明では、水性樹脂をイソシアネート化合物と熱硬化反応させ、水性樹脂中の親水性官能基を減少させ、かつ硬化膜として塗膜を緻密化させるので、感光体の耐湿性が改善され、優れた環境安定性を得ることができる。
図1は、本発明の感光体の3つの形態の要部の構成を示す模式断面図である。
この型の感光体は、導電性支持体1上に中間層2と積層型感光層5とをこの順で有し、積層型感光層5は、電荷発生物質を含有する電荷発生層3と電荷輸送物質を含有する電荷輸送層4とがこの順で形成されている。
この型の感光体は、導電性支持体1上に中間層2と積層型感光層5とをこの順で有し、積層型感光層5は、電荷輸送物質を含有する電荷輸送層4と電荷発生物質を含有する電荷発生層3とがこの順で形成されている。
この型の感光体は、導電性支持体1上に中間層2と電荷発生物質及び電荷輸送物質を含有する単層型感光層5'とをこの順で有する。
導電性支持体1は、感光体の電極としての役割を果たすとともに、他の各層(少なくとも、中間層2及び感光層5、5')の支持部材としても機能し得るものであれば任意のものが使用できる。
乱反射処理は、レーザを露光光源として用いる電子写真プロセスにおいて本発明による感光体を用いる場合に特に有効である。すなわち、レーザを露光光源として用いる電子写真プロセスでは、レーザ光の波長が揃っているので、感光体の表面で反射されたレーザ光と感光体の内部で反射されたレーザ光とが干渉を起こし、この干渉による干渉縞が画像に現れて画像欠陥の発生することがある。そこで、導電性支持体の表面に乱反射処理を施すことにより、波長の揃ったレーザ光の干渉による画像欠陥を防止することができる。
中間層2は、導電性支持体1から積層型感光層5又は単層型感光層5'への電荷の注入を防止する機能を有する。すなわち、積層型感光層又は単層型感光層の帯電性の低下が抑制され、露光によって消去されるべき部分以外の表面電荷の減少が抑えられ、かぶりなどの画像欠陥の発生が防止される。特に、反転現像プロセスによる画像形成の際に、白地部分にトナーからなる微小な黒点が形成される黒ポチと呼ばれる画像かぶりが発生するのが防止される。
界面活性剤の例としては、三洋化成工業株式会社製のナロアクティーCL、イオネットM、イオネットT、エマルミン、ニューポールPF(以上、非イオン界面活性剤)やサンデット、サンモリンOT−70(以上、アニオン界面活性剤)などが挙げられる。
また、イソシアネート基は水とも容易に反応するため、導電性支持体上に中間層形成用塗工液を塗布して形成される塗膜中の水が揮発した後にブロック剤の脱離が起こるように、脱離温度が110℃以上のブロック剤を使用することが好ましい。
したがって、水性ブロックイソシアネート化合物は、ヘキサメチレンジイソシアネート又はイソホロンジイソシアネートをオキシム系又はラクタム系のブロック剤でブロック化した構造を有するものが好ましい。
住化バイエルウレタン株式会社製、製品名:バイヒジュールBL 5140、BL 5235及びVP LS 2310);
三井化学ポリウレタン株式会社製、製品名:タケネートWB-700、WB-820及びWB-920;
日本ポリウレタン工業株式会社製、開発品名:BWD-102
旭化成ケミカルズ株式会社製、開発品名:X1238、X1248及びX1258
などが挙げられる。
すなわち、活性水素含有基を有する水性樹脂は、脱保護したイソシアネート化合物と架橋構造を形成するために2つ以上の水酸基又はアミド基を有する(1つの官能基しか有さない場合には架橋構造とはならず、高分子量となる)水性樹脂が好ましい。ここで、「水性樹脂」とは、水溶性又は水分散性の樹脂をいう。
日本ポリウレタン工業株式会社製、製品名:AQD-457及びAQD-473、旭硝子株式会社製、製品名:エクセノール420及び720、三洋化成工業株式会社製、製品名:サンニックスGP-400、GP-700及びSP-750などのポリエーテルポリオール系樹脂(ポリオール化合物系樹脂);
DIC株式会社製、製品名:バーノックWE-300、WE-304及びWE-306、亜細亜工業株式会社製、製品名:WAP-473-FD及びWAP-548などのポリアクリルポリオール系樹脂(ポリオール化合物系樹脂);
積水化学工業株式会社製、製品名:エスレックK KW-1及びKW-3などのポリビニルアセタール系樹脂;
信越化学工業株式会社製、製品名:メトローズ65SH-50及び65SH-400などの水溶性セルロースエーテルのようなセルロース;
ナガセケムテックス株式会社製、製品名:トレジンFS-350及びFS-500などの水溶性ナイロン(ポリアミド化合物系樹脂)
などが挙げられる。
モル比H/Bが0.5未満の場合又は1.5を超える場合には、熱処理後の塗膜(中間層)中に未反応の官能基が多く残存して架橋密度が低くなり、このような中間層を有する感光体は環境安定性が低下することがある。
無機酸化物微粒子は、形成される中間層の体積抵抗値を調節し、導電性支持体から感光層へのキャリアの注入を防止すると共に、各種環境下での感光体の電気特性を維持する機能を有する。
無機酸化物微粒子の形状は、樹枝状、針状及び粒状のいずれであってもよい。
また、無機酸化物微粒子の数平均一次粒径は、20〜500nm程度が好ましい。
石原産業株式会社製、製品名:TTO-55D(形状:粒状、平均一次粒径:30〜50nm)、TTO-D-1(形状:樹枝状、平均一次粒径:短軸40〜70nm、長軸200〜300nm)、ST−21(形状:粒状、平均一次粒径(X線により測定):20nm)、PT−401M(形状:粒状、平均一次粒径:70nm)及びCR-EL(形状:粒状、平均一次粒径:250nm)、
堺化学工業株式会社製、製品名:GTR100(形状:粒状、平均一次粒径:260nm)、
テイカ株式会社製、製品名:MT-500SAS(形状:粒状、平均一次粒径:35nm)及びJR−603(形状:粒状、平均一次粒径:280nm)
などの酸化チタンの微粒子;
堺化学工業株式会社製、製品名:FINEX30(形状:粒状、平均一次粒径:35nm)、STR-60(形状:針状)、
テイカ株式会社製、製品名:MZ−300(形状:粒状、平均一次粒径:30〜40nm)
ハクスイテック株式会社製、製品名:F−2(形状:棒状、平均一次粒径:65nm)
などの酸化亜鉛の微粒子が挙げられる。
重量比P/Rが1/1未満の場合、中間層の特性が架橋樹脂の特性に依存し、特に温湿度の変化及び繰り返し使用において感光体特性が大きく変化することがある。一方、重量比P/Rが9/1を超える場合、無機酸化物微粒子の分散性が低下して凝集体が生じる可能性が高くなると共に、導電性支持体との接着性が低下して黒ポチなどの画像欠陥が発生することがある。
電子輸送物質としては、例えば、ペリレン系色素類、ジフェノキノンやナフトキノンの誘導体などのキノン類、テトラシアノエチレンやテレフタルマロンジニトリルなどのシアノ化合物、4-ニトロベンズアルデヒドなどのアルデヒド類、アントラキノンやアリザリンなどのアントラキノン類が挙げられる。
水性媒体は、水、水と低級アルコール(例えば、C1〜C4アルコール)などの親水性有機溶剤との混合媒体を意味するが、本発明においては水のみが好ましい。
また、分散状態を安定させるために中間層形成用塗工液に分散安定剤を添加してもよい。
防腐剤の添加量は、架橋樹脂(R)に対する重量比で、例えば0.0001〜0.1、好ましくは0.0005〜0.05、より好ましくは0.001〜0.03である。
硬化触媒の添加量は、架橋樹脂(R)に対する重量比で、例えば0.00001〜0.005、好ましくは0.00001〜0.001、より好ましくは0.00005〜0.0005である。
塗布に用いる装置には、塗工液の分散性を安定させるために超音波発生装置に代表される塗工液分散装置を設けてもよい。
複数層の中間層としては、例えば、導電性の無機酸化物微粒子を含有する第1中間層(導電層)(例えば、膜厚2〜20μm)と無機酸化物微粒子を含有しない第2中間層(絶縁層)(例えば、膜厚0.2〜1μm)との組み合わせ、無機酸化物微粒子を含有しない第1中間層(絶縁層又はブロックング層)(例えば、膜厚0.2〜1μm)とその上部にモアレ防止のための導電性無機酸化物微粒子(例えば、粒子径400〜800nm)を含有する第2中間層(モアレ防止層)(例えば膜厚3〜10μm)と組み合わせなどが挙げられる。
感光層5、5'は、電荷輸送物質として上記一般式(1)
で示されるN,N'-ビスエナミン化合物を含有する限り、積層型感光層5であっても、単層型感光層5'であってもよい。
したがって、感光体を小型化し、高速の電子写真プロセスに用いた場合であっても、低温低湿環境下などの各種の環境下において高品質の画像を提供することが可能である。
またこのような感光体を用いることによって、小型で画像形成速度が速く、かつ低温低湿環境下などの各種の環境下において高品質の画像を提供することのできる信頼性の高い画像形成装置を実現することができる。
Aは、置換基を有してもよいアリレン基、置換基を有してもよい二価の複素環基、置換基を有してもよいアルキレン基、又は基-Ar3-W-Ar4-(ここで、Ar3及びAr4は、独立して、置換基を有してもよいアリレン基又は置換基を有してもよい二価の複素環基であり、Wは、結合手、置換基を有してもよいシクロアルキリデン基又は置換基を有してもよい二価の鎖式炭化水素基である)を示す。
Aのアリレン基は、任意に1又はそれ以上の置換基を有していてもよい。置換基としては、例えば炭素数1〜4の直鎖又は分枝鎖アルキル基(これらは更に1以上のハロゲン原子又は炭素数1〜4の直鎖若しくは分枝鎖アルキル基で置換されていてもよい)、炭素数1〜4の直鎖又は分枝鎖アルコキシ基(これらは更に1以上のハロゲン原子又は炭素数1〜4の直鎖若しくは分枝鎖アルキル基で置換されていてもよい)、炭素数1〜4の直鎖又は分枝鎖アルキルチオ基(これらは更に1以上のハロゲン原子又は炭素数1〜4の直鎖若しくは分枝鎖アルキル基で置換されていてもよい)、フェニル基(これは更に1以上のハロゲン原子、炭素数1〜4の直鎖若しくは分枝鎖アルキル基、炭素数1〜4の直鎖若しくは分枝鎖アルコキシ基、又は炭素数1〜4の直鎖若しくは分枝鎖アルキルチオ基で置換されていてもよい)、ハロゲン原子(好ましくはフッ素原子)が挙げられるがこれらに限定されない。
Ar3及びAr4のアリレン基としては、例えば、m-フェニレン、p-フェニレン、1,4-ナフチレン、1,5-ナフチレン、2,6-ナフチレンを挙げることができる。Ar3及びAr4のアリレン基は、任意に1又はそれ以上の置換基を有していてもよい。置換基はAのアリレン基と同様である。
Wは結合手であり得る。
Ar1の一価複素環基としては、例えば、フリル、チエニル、チアゾリル、ベンゾフリル、ベンゾチエニル、ベンゾチアゾリル、オキサゾリル、ベンゾオキサゾリル、カルバゾリルを挙げることができる。Ar1の一価複素環基は、任意に1又はそれ以上の置換基を有していてもよい。置換基はAのアリレン基と同様である。
Ar2のアリレン基としては、例えば、フェニレン、ナフチレンを挙げることができる。
Ar2の二価複素環基としては、例えば、ピリジン、フラン、チオフェンを挙げることができる。
上記式で示す環構造は、任意に1又はそれ以上の置換基を有していてもよい。置換基は、Aのアリレン基と同様である。
積層型感光層は、電荷発生層と電荷輸送層とからなる。このように電荷発生機能と電荷輸送機能とを別々の層に担わせることにより、各層を構成する最適な材料を独立して選択することができる。
感光層が積層型である場合、電荷輸送層が、電荷輸送物質として、一般式(1)で示されるN,N'-ビスエナミン化合物を含有する。
電荷発生層と電荷輸送層は、中間層上にこの順又は逆順のいずれで形成されてもよいが、この順で形成されていることが好ましい。
電荷輸送層は、電荷発生層中の電荷発生物質で発生した電荷を受け入れ、それを輸送する能力を有する電荷輸送物質とバインダー樹脂(結合剤)とを主成分として含有する。
本発明において、電荷輸送層は、電荷輸送物質として、一般式(1)で示される1種又は2種以上のビスエナミン化合物を含有する。電荷輸送層は、一般式(1)で示されるビスエナミン化合物以外の1種又は2種以上の電荷輸送物質を含有してもよいが、好ましくは、一般式(1)で示されるビスエナミン化合物が電荷輸送層中の電荷輸送物質の主成分として含有される。ここで、「主成分」とは50重量%以上を意味する。
具体的には、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニルなどのビニル系樹脂、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリエステルカーボネート、ポリスルホン、ポリアリレート、ポリアミド、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリエーテル、ポリアクリルアミド、ポリフェニレンオキサイドなどの熱可塑性樹脂;フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリウレタン、フェノール樹脂、アルキッド樹脂、メラミン樹脂、フェノキシ樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマールなどの熱硬化性樹脂、これらの樹脂の部分架橋物、これらの樹脂に含まれる構成単位のうちの2つ以上を含む共重合体樹脂(塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体樹脂などの絶縁性樹脂)などが挙げられる。これらのバインダー樹脂は1種を単独で又は2種以上を組み合せて使用することができる。
なお、これらの添加剤は、後述する電荷発生層に含有されてもよく、電荷輸送層及び電荷発生層の両方に含有されてもよい。
化学増感剤としては、例えば、無水コハク酸、無水マレイン酸、無水フタル酸、4-クロルナフタル酸無水物などの酸無水物;テトラシアノエチレン、テレフタルマロンジニトリルなどのシアノ化合物、4-ニトロベンズアルデヒドなどのアルデヒド類;アントラキノン、1-ニトロアントラキノンなどのアントラキノン類;2,4,7-トリニトロフルオレノン、2,4,5,7-テトラニトロフルオレノンなどの多環又は複素環ニトロ化合物;ジフェノキノン化合物などの電子吸引性材料及びこれらの電子吸引性材料を高分子化したものなどが挙げられる。
酸化防止剤としては、2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェノール(2,6-ジ-t-ブチル-p-クレゾール:BHT)のようなヒンダードフェノールなどのフェノール系酸化防止剤、ヒンダードアミンなどのアミン系酸化防止剤、ビタミンE、ハイドロキノン、パラフェニレンジアミン、アリールアルカン及びそれらの誘導体、有機硫黄系化合物、有機燐系化合物などが挙げられ、これらを単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
酸化防止剤の添加量が0.1重量部未満であると、塗工液の安定性の向上及び感光体の耐久性の向上に充分な効果が得られないことがある。また、酸化防止剤の添加量が40重量部を超えると、感光体特性に悪影響を及ぼすことがある。
レベリング剤としては、例えばシリコーン系レベリング剤などが挙げられる。
可塑剤としては、例えばフタル酸エステルなどの二塩基酸エステル、脂肪酸エステル、リン酸エステル、塩素化パラフィン及びエポキシ型可塑剤などが挙げられる。
無機化合物又は有機化合物の微粒子は、機械的強度を増強し、電気特性を向上させることができる。このような微粒子としては、例えば、中間層に関して上述した微粒子が挙げられる。
予備粉砕は、例えば、ボールミル、サンドミル、アトライタ、振動ミル、超音波分散機などの一般的な粉砕機を用いて行うことができる。
電荷発生層は、照射された光を吸収することにより電荷を発生する電荷発生能を有する電荷発生物質を主成分として含有し、任意にバインダー樹脂(結合剤)及び/又は添加剤を含有してもよい。
電荷発生物質は1種を単独で又は2種以上を組合せて使用することができる。
乾式法としては、例えば、電荷発生物質を導電性支持体上の中間層表面に真空蒸着する方法が挙げられる。
湿式法としては、例えば、電荷発生物質、必要に応じて添加剤及び/又はバインダー樹脂を適当な有機溶剤に溶解又は分散して電荷発生層形成用塗工液を調製し、この塗工液を導電性支持体上に形成された中間層又は電荷輸送層(逆二層型の場合)の表面に塗布し、次いで乾燥して有機溶剤を除去する方法が挙げられる。
バインダー樹脂としては、当該分野で用いられる結着性を有する樹脂、例えば電荷輸送層に関して述べたバインダー樹脂の1種又は2種以上を使用できる。
電荷発生物質が10重量%未満であると、感光体の感度が低下することがある。
一方、電荷発生物質が99重量%を超えると、電荷発生層の膜強度が低下するだけでなく、電荷発生物質の分散性が低下して粗大粒子が増大することがある。そのため、露光によって消去されるべき部分以外の表面電荷が減少し、画像欠陥、特に白地にトナーが付着し微小な黒点が形成される黒ぽちと呼ばれる画像のかぶりが多くなることがある。
単層型感光層は、電荷発生物質と電荷輸送物質とバインダー樹脂(結合剤)とを主成分として含有する。
単層型感光層は、本発明の効果を阻害しない範囲内で必要に応じて、電荷輸送層について言及したような添加剤を適量含有していてもよい。
図示されていないが、本発明の感光体は、感光層の表面に保護層を有していてもよい。
保護層は、感光層の摩耗性の改善やオゾン、窒素酸化物などによる化学的悪影響の防止の機能を有する。
本発明の画像形成装置は、本発明の製造方法によって得られた電子写真感光体と、該感光体を帯電させる帯電手段と、帯電された前記感光体に対して露光を施して静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、前記トナー像を記録材上に転写する転写手段と、転写された前記トナー像を前記記録材上に定着して画像を形成する定着手段と、前記感光体に残留するトナーを除去し回収するクリーニング手段と、前記感光体に残留する表面電荷を除電する除電手段を少なくとも備えている。
本発明の画像形成装置は、モノクロ、カラーを問わず、電子写真プロセスを利用する種々のプリンタ、複写機、ファクシミリ、複合機などであり得る。
図2の画像形成装置20は、本発明に係る感光体21(例えば、図1に示されるいずれかの形態の感光体)と、帯電手段(帯電器)24と、露光手段28と、現像手段(現像器)25と、転写手段(転写器)26と、クリーニング手段(クリーナ)27と、定着手段(定着器)31とを含んで構成される。参照符号30は転写紙を示す。
まず、感光体21が駆動手段によって矢符23方向に回転駆動されると、露光手段28からの露光光28aの結像点よりも感光体の回転方向上流側に設けられる帯電器24によって、感光体21の表面が正又は負の所定電位に均一に帯電される。
導電性支持体として、直径30mm×長さ300mm×厚さ0.8mmのアルミニウム製の円筒型支持体を用いて、図1の感光体を作製した。
まず、下記の成分を水69重量部に加え、ペイントシェーカを用いて6時間分散処理して、中間層形成用塗工液(全量1kg)を調製した。
・活性水素含有基を有する水性樹脂として、ポリアクリルポリオール(固形分:45%、OH価:80、DIC株式会社製、製品名:バーノックWE-300) 8.4重量部
・無機酸化物微粒子として、酸化アルミニウム(Al2O3)と二酸化ジルコニウム(ZrO2)とで表面処理された樹枝状の酸化チタン微粒子(数平均一次粒径:短軸40〜70nm、長軸200〜300nm、石原産業株式会社製、製品名:TTO-D-1) 12重量部
・消泡剤(ポリエーテル系抑泡剤、サンノプコ株式会社製、製品名:SNデフォーマー470) 0.5重量部
・電荷発生物質として、Y型オキソチタニウムフタロシアニン(山陽色素株式会社製) 2重量部
・バインダー樹脂として、ポリビニルブチラール樹脂(積水化学工業株式会社製、製品名:エスレックB BM-S) 1重量部
・電荷輸送物質として、表1に例示化合物1として示されるビスエナミン化合物 10重量部
・バインダー樹脂として、ポリカーボネート樹脂(三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社製、製品名:ユーピロンZ400) 18重量部
・酸化防止剤として、2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェノール 0.5重量部
・レベリング剤として、ジメチルポリシロキサン(信越化学工業株式会社製、製品名:KF-96) 0.004重量部
以上のようにして、実施例1の感光体を作製した。
電荷輸送物質として例示化合物1に代えて、それぞれ例示化合物11、14、23、27、48のビスエナミン化合物を用いること以外は、実施例1と同様にして、実施例2〜6の感光体を作製した。
下記の成分を水67重量部に加えて中間層形成用塗工液(全量1kg)を調製したこと以外は、実施例1と同様にして実施例7の感光体を作製した。
・水性ブロックイソシアネート化合物(固形分:42%、NCO含有率:7.5、日本ポリウレタン工業株式会社製、製品名:BWD-102) 7.1重量部
・活性水素含有基を有する水性樹脂として、ポリエーテルポリオール(固形分:35%、OH価:60、日本ポリウレタン工業株式会社製、製品名:AQD-473) 14.3重量部
・無機酸化物微粒子として、酸化チタン微粒子(石原産業株式会社製、製品名:TTO-D-1) 12重量部
・消泡剤(ポリエーテル系抑泡剤、サンノプコ株式会社製、製品名:SNデフォーマー470) 0.5重量部
下記の成分を水65重量部に加えて中間層形成用塗工液(全量1kg)を調製したこと以外は、実施例1と同様にして実施例8の感光体を作製した。
・水性ブロックイソシアネート化合物(固形分:37.5%、NCO含有率:3.7、住化バイエルウレタン株式会社製、製品名:バイヒジュールVP LS 2310) 19.6重量部
・活性水素含有基を有する水性樹脂として、ポリビニルアセタール(固形分:20%、OH価:570、積水化学工業株式会社製、製品名:KW-3) 3.2重量部
・無機酸化物微粒子として、酸化チタン微粒子(石原産業株式会社製、製品名:TTO-D-1) 12重量部
・消泡剤(ポリエーテル系抑泡剤、サンノプコ株式会社製、製品名:SNデフォーマー470) 0.5重量部
下記の成分を水65重量部に加えて中間層形成用塗工液(全量1kg)を調製したこと以外は、実施例1と同様にして実施例9の感光体を作製した。
・水性ブロックイソシアネート化合物(固形分:37.5%、NCO含有率:3.7、住化バイエルウレタン株式会社製、製品名:バイヒジュールVP LS 2310) 19.6重量部
・活性水素含有基を有する水性樹脂として、水溶性セルロース(OH価:360、信越化学工業株式会社製、製品名:メトローズ65SH-400) 3.2重量部
・無機酸化物微粒子として、酸化亜鉛微粒子(堺化学工業株式会社製、製品名:STR-60) 12重量部
・消泡剤(ポリエーテル系抑泡剤、サンノプコ株式会社製、製品名:SNデフォーマー470) 0.5重量部
下記の成分を水65重量部に加えて中間層形成用塗工液(全量1kg)を調製したこと以外は、実施例1と同様にして実施例10の感光体を作製した。
・水性ブロックイソシアネート化合物(固形分:45%、NCO含有率:7、三井化学ポリウレタン株式会社製、製品名:タケネートWB-820) 13.8重量部
・活性水素含有基を有する水性樹脂として、水溶性ナイロン(固形分:20%、NH含有率:10、ナガセケムテックス株式会社製、製品名:トレジンFS-350) 8.8重量部
・無機酸化物微粒子として、酸化亜鉛微粒子(堺化学工業株式会社製、製品名:STR-60) 12重量部
・消泡剤(ポリエーテル系抑泡剤、サンノプコ株式会社製、製品名:SNデフォーマー470) 0.5重量部
下記の成分を水65重量部に加えて中間層形成用塗工液(全量1kg)を調製したこと以外は、実施例1と同様にして実施例11の感光体を作製した。
・水性ブロックイソシアネート化合物(固形分:40%、NCO含有率:5.4%、三井化学ポリウレタン株式会社製、製品名:タケネートWB-920) 4.2重量部
・活性水素含有基を有する水性樹脂として、水性ポリアクリルポリオール(固形分:45%、OH価:80、DIC株式会社製、製品名:バーノックWE-300) 8.4重量部
・無機酸化物微粒子として、酸化スズ微粒子(三菱マテリアル株式会社製、製品名:S-2000) 12重量部
・消泡剤(ポリエーテル系抑泡剤、サンノプコ株式会社製、製品名:SNデフォーマー470) 0.5重量部
下記の成分を水67重量部に加えて中間層形成用塗工液(全量1kg)を調製したこと以外は、実施例1と同様にして実施例12の感光体を作製した。
・水性ブロックイソシアネート化合物(固形分:42%、NCO含有率:7.5、日本ポリウレタン工業株式会社製、製品名:BWD-102) 7.1重量部
・活性水素含有基を有する水性樹脂として、ポリエーテルポリオール(固形分:35%、OH価:60、日本ポリウレタン工業株式会社製、製品名:AQD-473) 14.3重量部
・無機酸化物微粒子として、酸化チタン微粒子(石原産業株式会社製、製品名:TTO-D-1) 12重量部
消泡剤(ポリエーテル系抑泡剤、サンノプコ株式会社製、製品名:SNデフォーマー470) 0.5重量部
下記の成分を水67重量部に加えて中間層形成用塗工液(全量1kg)を調製したこと以外は、実施例1と同様にして実施例13の感光体を作製した。
・水性ブロックイソシアネート化合物(固形分:42%、NCO含有率:7.5、日本ポリウレタン工業株式会社製、製品名:BWD-102) 7.1重量部
・活性水素含有基を有する水性樹脂として、ポリエーテルポリオール(固形分:35%、OH価:60、日本ポリウレタン工業株式会社製、製品名:AQD-473) 14.3重量部
・無機酸化物微粒子として、酸化チタン微粒子(石原産業株式会社製、製品名:TTO-D-1) 12重量部
・消泡剤(ポリエーテル系抑泡剤、サンノプコ株式会社製、製品名:SNデフォーマー470) 0.5重量部
下記の成分を水67重量部に加えて中間層形成用塗工液(全量1kg)を調製したこと以外は、実施例1と同様にして実施例14の感光体を作製した。
・水性ブロックイソシアネート化合物(固形分:42%、NCO含有率:7.5、日本ポリウレタン工業株式会社製、製品名:BWD-102) 7.1重量部
・活性水素含有基を有する水性樹脂として、ポリエーテルポリオール(固形分:35%、OH価:60、日本ポリウレタン工業株式会社製、製品名:AQD-473) 14.3重量部
・無機酸化物微粒子として、酸化チタン微粒子(石原産業株式会社製、製品名:TTO-D-1) 12重量部
・消泡剤(ポリエーテル系抑泡剤、サンノプコ株式会社製、製品名:SNデフォーマー470) 0.5重量部
下記の成分を水67重量部に加えて中間層形成用塗工液(全量1kg)を調製したこと以外は、実施例1と同様にして実施例15の感光体を作製した。
・水性ブロックイソシアネート化合物(固形分:42%、NCO含有率:7.5、日本ポリウレタン工業株式会社製、製品名:BWD-102) 7.1重量部
・活性水素含有基を有する水性樹脂として、ポリエーテルポリオール(固形分:35%、OH価:60、日本ポリウレタン工業株式会社製、製品名:AQD-473) 14.3重量部
・無機酸化物微粒子として、酸化チタン微粒子(石原産業株式会社製、製品名:TTO-D-1) 12重量部
・消泡剤(ポリエーテル系抑泡剤、サンノプコ株式会社製、製品名:SNデフォーマー470) 0.5重量部
電荷輸送物質として、例示化合物1に代えて、構造式(2)で示される化合物Cを用いること以外は、実施例1と同様にして比較例1の感光体を作製した(中間層形成用塗工液において、H/B=1.0、P/R=6/4)。
電荷輸送物質として、例示化合物に代えて、構造式(3)で示される化合物Eを用いること以外は、実施例1と同様にして比較例2の電子写真感光体を作製した(中間層形成用塗工液において、H/B=1.0、P/R=6/4)。
下記の成分を混合有機溶剤(メタノール50重量部及び1,3-ジオキソラン40重量部)に加えて調製した中間層形成用塗工液(全量1kg)を用い、硬化なしの中間層を形成したこと以外は、実施例1と同様にして比較例3の感光体を作製した。
・樹脂として、共重合ナイロン(東レ株式会社製、製品名:アミランCM8000) 4重量部
・無機酸化物微粒子として、酸化チタン微粒子(石原産業株式会社製、製品名:TTO-D-1):6重量部
下記の成分
・無機酸化物微粒子として、酸化亜鉛(堺化学工業株式会社製、製品名:STR−60) 12重量部
・樹脂として、ブチラール樹脂(積水化学工業株式会社製、製品名BM−1;固形) 3.7重量部
・イソシアネート化合物(固形分:65%、NCO含有率:10.4%、住友バイエルウレタン株式会社製、製品名デスモジュールE3265) 6.7重量部
をメチルエチルケトン78重量部に加え、ペイントシェーカを用いて6時間分散処理して、中間層形成用塗工液(全量1kg)を調製した。この塗工液を使用したこと以外は、実施例1と同様にして、比較例4の電子写真感光体を作製した。
上記のように調製した中間層形成用塗工液において、イソシアネート化合物中のイソシアネート基(H)と活性水素含有基を有する樹脂中の活性水素含有基(B)とのモル比(H/B)は1.0であり、架橋樹脂(イソシアネート化合物及び活性水素含有基を有する樹脂の合計R)に対する無機酸化物微粒子(P)の重量比(P/R)は6/4であった。
(1)感光体の電気特性及び環境安定性
実施例1〜15及び比較例1〜4の感光体を、表面電位計(ジェンテック株式会社製、型式:CATE751)を設けた市販のデジタル複写機(シャープ株式会社製、型式:AR-F330)にそれぞれ搭載し、画像形成工程における表面電位を測定することによって、各感光体の電気特性及び環境安定性を評価した。
また、N/N環境下と同様にして、温度25℃、相対湿度85%の常温/高湿(N/H)環境下及び温度25℃、相対湿度5%の常温/低湿(N/L)環境下における残留電位VL(V)を測定し、差を電位変動ΔVL(V)として求めた。すなわち、電位変動ΔVL(V)が小さい程、環境安定性(環境特性)に優れると評価できる。
実施例1〜15及び比較例1、2、4の感光体の作製に使用した中間層形成用塗工液0.5gをそれぞれ、寸法50mm×50mm×厚さ1.5mmのガラス板の表面に、ワイヤーバー法により均一に塗布し、得られた塗膜を温度150℃で30分間乾燥・硬化させてサンプルを得た。
得られたサンプルをそれぞれ、温度20℃のアセトン中に回転数30rpmで攪拌しながら1日間浸漬し、下式によって硬化度(%)を求めた。
硬化度(%)=(1−(浸漬前の重量−浸漬後の重量)/(浸漬前の重量))×100
また、得られたサンプルを3ヶ月間アセトンに浸漬した後で、上記と同様にして硬化度(%)を求めた。
感光体を用いて形成される画像の品質評価は以下のように行った。
レーザを露光光源とする市販のレーザビームプリンタ(シャープ株式会社製:DM4501)を正規現像ができ、また感光体への露光光量と感光体の回転周速を変化させることができるように改造した装置に、実施例1〜15及び比較例1〜4の各感光体をそれぞれ搭載した。
感光体の回転周速を変化させることにより露光開始から現像終了までの時間を50ミリ秒(50msec)、90ミリ秒(msec)又は130ミリ秒(msec)に調整し、各設定時間で画像を記録紙上に形成した。
画像に地汚れの発生が認められない場合、画質は良好であると評価した。
画像に地汚れの発生が認められた場合であっても、露光光量を増加させて再度形成した画像に地汚れが認められないときは画質は良好であると評価した。
再度形成させた画像において、地汚れは発生しているけれどもその程度が露光光量を増加させる前よりも改善されているときは、改善が観察されなくなるまで露光光量を増加させ、得られた画像の品質(地汚れの有無)を評価結果とした。
この評価は、温度25℃、相対湿度55%(55%RH)の常温常湿環境下と、温度5℃、相対湿度20%(20%RH)の低温低湿(L/L)環境下とにおいて行った。
感光体の耐刷性を以下のようにして評価した。実施例1〜6および比較例1、2の感光体を、プロセススピードが117mm/secのデジタル複写機(シャープ株式会社製:MX−450)にそれぞれ搭載した。画像形成を40,000枚行った後、感光層の膜厚d1を測定し、この値と作製時の感光層の膜厚d0との差を膜減り量Δd(=d0−d1)として求め、耐刷性の評価指標とした。
2 中間層
3 電荷発生層
4 電荷輸送層
5 積層型感光層
5' 単層型感光層
20 画像形成装置
21 感光体
22 感光体21の回転軸線
23 感光体21の回転方向を示す矢符
24 帯電手段(帯電器)
24a 帯電ローラ
24b バイアス電源
25 現像手段(現像器)
25a 現像ローラ
25b ケーシング
26 転写手段(転写器)
27 クリーニング手段(クリーナ)
27a クリーニングブレード
27b 回収用ケーシング
28 露光手段
28a 露光光
29 転写紙30の搬送方向を示す矢符
30 転写紙
31 定着手段(定着器)
31a 加熱ローラ
31b 加圧ローラ
Claims (6)
- 導電性支持体上に少なくとも中間層と感光層とをこの順で有し、
前記中間層が、前記導電性支持体上に、少なくとも水性ブロックイソシアネート化合物及びイソシアネート基と反応可能な活性水素含有基を2つ以上有する水性樹脂を水に溶解又は分散させてなる中間層形成用塗工液を塗布した後に熱硬化処理することによって得られ、
前記感光層が電荷輸送物質として下記一般式(1)
で示されるN,N'-ビスエナミン化合物を含有することを特徴とする電子写真感光体。 - 前記中間層が無機酸化物微粒子を更に含んでなる請求項1に記載の感光体。
- 前記無機酸化物微粒子が酸化チタン又は酸化亜鉛の微粒子である請求項2に記載の感光体。
- 前記水性樹脂が、ポリオール化合物系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、ポリアミド化合物系樹脂から選択される請求項1〜3のいずれか1つに記載の感光体。
- 前記中間層形成用塗工液において、前記水性ブロックイソシアネート化合物中のブッロクイソシアネート基(H)と前記水性樹脂中の活性水素含有基(B)とのモル比が0.5以上1.5以下である請求項1〜4のいずれか1つに記載の感光体。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の電子写真感光体と、前記電子写真感光体を帯電させる帯電手段と、帯電された前記電子写真感光体に対して露光を施して静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、前記トナー像を記録材上に転写する転写手段と、転写された前記トナー像を前記記録材上に定着して画像を形成する定着手段と、前記電子写真感光体に残留するトナーを除去し回収するクリーニング手段と、前記電子写真感光体に残留する表面電荷を除電する除電手段を少なくとも備えることを特徴とする画像形成装置。
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