JP5398384B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
従来の燃料電池システムとして、灯油や液化石油ガス等の原燃料を改質することにより、水素を含有する改質ガスを生成する改質器と、その改質ガス中の水素と空気中の酸素とを電気化学反応させることにより発電を行う燃料電池と、を備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この燃料電池システムは、改質器で生成された改質ガスを貯留タンクの水中でバブリングすることによって加湿し、加湿された改質ガスを燃料電池に供給する加湿器と、空気を貯留タンクの水中でバブリングすることによって加湿し、加湿された空気を燃料電池に供給する加湿器を備えている。
特開2002−170591号公報
上述したような燃料電池システムは、近年、一般家庭に普及しつつあり、そのため、更なる信頼性の向上が望まれている。従来の燃料電池システムの加湿器は、例えば図5に示すように、貯留タンクの水中に改質ガスや空気を導入する導入管の管壁における水中に配置される位置に、複数の貫通孔を形成する構成とされていた。従来の加湿器は、貫通孔から改質ガスや空気を吐出することによって気泡を発生させ、気泡を水中に通過させることによって、改質ガスや空気の加湿を行っていた。しかしながら、従来の加湿器は、供給管の管壁に貫通孔を形成する必要が生じていたため、穴あけやバリ取りなどの加工に手間が係ると共に、目詰まりなどが生じ、燃料電池システムの信頼性に影響を与える場合があった。
そこで、本発明は、信頼性の向上を図ることができる燃料電池システムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る燃料電池システムは、原燃料を改質することにより改質ガスを形成する改質器と、改質ガスを用いて発電を行う燃料電池と、改質ガスを加湿して燃料電池に供給する第一加湿器と、空気を加湿して燃料電池に供給する第二加湿器と、を備え、第一加湿器は、水を貯留する第一貯留タンクと、第一貯留タンクの水内へ改質ガスを導入する第一導入管と、第一導入管で導入された改質ガスの気泡を発生させる第一気泡発生部と、第一貯留タンクの水面上で一端側が開口し、水内を気泡として通過した改質ガスを燃料電池へ供給する第一供給管と、を備え、第二加湿器は、水を貯留する第二貯留タンクと、第二貯留タンクの水内へ空気を導入する第二導入管と、第二導入管で導入された空気の気泡を発生させる第二気泡発生部と、第二貯留タンクの水面上で一端側が開口し、水内を気泡として通過した空気を燃料電池へ供給する第二供給管と、を備えており、第一気泡発生部及び第二気泡発生部の少なくとも一方は、板状部材に複数の貫通孔を形成することによって構成されていることを特徴とする。
本発明に係る燃料電池システムの加湿器は、板状部材に複数の貫通孔を形成することによって構成されている気泡発生部を備えている。板状部材に貫通孔を形成する場合は、管壁に貫通孔を形成する場合に比して、穴あけ加工やバリ取りを簡単に行うことができる。従って、加工の手間が低減されると共に、貫通孔の目詰まりなども防止することができる。更に、板状部材に貫通孔を形成することで、管壁に貫通孔を形成する場合よりも、貫通孔の数を増やし易くなる。よって、バブリングの効率を向上させることができる。以上によって、本発明に係る燃料電池システムによれば、加湿器の気泡発生部の加工容易性や性能を改善することによって、システム全体の信頼性を向上することができる。
本発明に係る燃料電池システムにおいては、第一貯留タンクの底壁には、第一貯留タンク内の水を排出する第一排出管が設けられており、第二貯留タンクの底壁には、第二貯留タンク内の水を排出する第二排出管が設けられており、第一排出管及び第二排出管の少なくとも一方は、先端部が第一貯留タンクあるいは第二貯留タンクの底面よりも上方に突出していることが好ましい。従来の燃料電池システムでは、例えば図5に示すように、排出管の先端部は、底面と同じ高さに配置されていた。従って、従来の加湿器は、ドレン排出時に、貯留タンクの底面に堆積した堆積物が排出管から容易に排出されてしまい、電磁弁などが目詰まりする可能性があった。一方、本発明に係る燃料電池システムでは、排出管は、先端部が貯留タンクの底面よりも上方に突出している。従って、ドレン排出時に、底面に堆積した堆積物は排出管から容易に排出されなくなる。これによって、電磁弁などの目詰まりが抑制される。
本発明によれば、燃料電池システムの信頼性の向上を図ることができる。
本発明に係る燃料電池システムの一実施形態の正面図である。 図1の燃料電池システムの平面図である。 改質ガスをバブリングする加湿器の斜視図である。 空気をバブリングする加湿器の斜視図である。 従来の燃料電池システムの加湿器を示す斜視図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明に係る燃料電池システムの一実施形態の正面図であり、図2は、図1の燃料電池システムの平面図である。図1,2に示されるように、燃料電池システム1は、原燃料を改質することにより改質ガスを生成する改質器2と、改質ガスを用いて発電を行う固体高分子形の燃料電池3と、を備えている。燃料電池システム1は、家庭用の電力供給源として利用され、原燃料としては、液化石油ガス(LPG)が用いられる。
改質器2の前側には、脱硫器4が配置されている。脱硫器4は、外部から導入された原燃料に対し、脱硫触媒によって脱硫を施す。脱硫器4によって硫黄分が除去された原燃料は、改質器2に導入される。改質器2は、改質触媒によって原燃料を水蒸気改質させて、水素を含有する改質ガスを生成する。なお、水蒸気改質反応は吸熱反応であるため、改質器2には、改質触媒を加熱するためのバーナが設けられている。
改質器2によって生成された改質ガスは、改質器2の前側に配置されたCO変成器5及びCO除去器6に順次に導入される。CO変成器5は、改質ガス中の一酸化炭素濃度を低下させるために、改質ガスに含まれる一酸化炭素を水素シフト反応させて、水素及び二酸化炭素に転換する。CO除去器6は、改質ガス中の一酸化炭素濃度を更に低下させるために、改質ガスに含まれる一酸化炭素を選択的に酸化して、二酸化炭素に転換する。
CO変成器5及びCO除去器6よって処理された改質ガスは、燃料電池3の前側に配置された加湿器(第一加湿器)7に導入される。加湿器7に導入された改質ガスは、加湿器7内に貯留された水を気泡として通過することにより加湿され、燃料電池3のアノードに供給される。
改質器2に対し燃料電池3と反対側には、エアポンプ8が配置されている。エアポンプ8によって圧送された空気は、燃料電池3の前側において加湿器7と並設された加湿器(第二加湿器)9に導入される。加湿器9に導入された空気は、加湿器9内に貯留された水を気泡として通過することにより加湿され、燃料電池3のカソードに供給される。
燃料電池3は、複数の電池セルが積層されたスタック構造として構成されている。各電池セルは、アノード、カソード、及びそれらの間に配置された高分子膜を有している。上述したように、燃料電池3に供給される改質ガス及び空気が加湿されるのは、燃料電池3の電解質である高分子膜が高い伝導性を維持するためには高分子膜が加湿される必要があるからである。燃料電池3の各電池セルにおいては、アノードに供給された改質ガス中の水素とカソードに供給された空気中の酸素とが電気化学反応を起こして、直流の電力が発生する。
燃料電池3で発生した電力は、エアポンプ8の下側に配置されたコンバータ11及びインバータ12を介して、家庭に供給される。コンバータ11は、直流の電力の電圧を変圧する。インバータ12は、昇圧された電力を直流から交流に変換する。
ところで、改質ガス中に気化して燃料電池3のアノードに供給された水のうちの余剰分は、循環して、再び加湿器7内に貯留される。一方、空気中に気化して燃料電池3のカソードに供給された水のうちの余剰分は、水回収タンク13内に貯留される。水回収タンク13は、燃料電池3の下側に設けられた収容部10内に配置されている。
各加湿器7,9内に貯留された水は、水回収タンク13及びイオン交換器14を含む水処理系に所定時間毎に導入される。イオン交換器14は、水回収タンク13と同様に、収容部10内に配置されている。各加湿器7,9から水処理系に導入された水は、イオン交換器14に循環供給されて処理された後、各加湿器7,9に戻される。
また、燃料電池3のアノードに供給された改質ガスのうちの余剰分(いわゆるオフガス)は、改質触媒を加熱するために改質器2に設けられたバーナの燃料として利用される。このバーナは、燃料電池システム1の起動時には、脱硫器4によって脱硫された原燃料を利用する。一方、燃料電池3のカソードに供給された空気のうちの余剰分は、外部に排気される。
更に、燃料電池システム1には、家庭用の水が貯留される貯湯ユニットAが接続される。貯湯ユニットA内に貯留された水は、導入口15から熱回収系に導入され、熱回収系を循環した後、導出口16から貯湯ユニットAに戻される。収容部10内には、熱回収系の一部を構成する余剰電力ヒータ17が配置されている。余剰電力ヒータ17は、燃料電池3で発生した電力のうちの余剰分を利用して、熱回収系に導入された水を加熱する。熱回収系は、これに加え、燃料電池3の排熱等も利用して、導入された水を加熱する。
以上の燃料電池システム1の構成機器類は、いわゆるアングル材からなるフレーム体18によって支持され、直方体箱状の外装体19内に収容されている。なお、収容部10内には、水回収タンク13、イオン交換器14及び余剰電力ヒータ17の他、各種ポンプや電磁弁等の電装機器類20が配置されている。電装機器類20は、改質器2や燃料電池3等の動作に用いられる。
次に、図3及び図4を参照して、加湿器7及び加湿器9の詳細な構成について説明する。図3は、改質ガスをバブリングする加湿器7の斜視図である。図4は、空気をバブリングする加湿器9の斜視図である。
図3に示すように、加湿器7は、水を貯留する貯留タンク(第一貯留タンク)30と、貯留タンク30の水内へ改質ガスを導入する導入管(第一導入管)31と、導入管31で導入された改質ガスの気泡を発生させる気泡発生部(第一気泡発生部)32と、改質ガスを燃料電池3へ供給する供給管(第一供給管)33と、バブリングによる気泡の飛散を防止するための隔壁34と、貯留タンク30内の水面の高さを検知するフロートセンサ36と、貯留タンク30内の水を排出するための排出管(第一排出管)37、貯留タンク30内に水を供給する水供給管38を備えている。
貯留タンク30は、長方形箱状に形成されており、内部に水を貯留することができる。貯留タンク30は、バブリング時において内部空間に水を貯留する。貯留タンク30の上壁41及び底壁42は長方形状に形成されている。貯留タンク30の上壁41の一端側には、導入管31が取り付けられている。導入管31は、貯留タンク30の上壁41を貫通して上下方向に延びている。導入管31の上端部は、貯留タンク30の外部にてCO除去器6から導出された配管と接続されている。また、導入管31の下端部31aは、貯留タンク30の内部において底面42aの手前まで延びており、底面42a付近で開口部31bから改質ガスを排出するように配置されている。
気泡発生部32は、貯留タンク30の底面42a上に設けられて、導入管31の下端部31aを収容する金属製あるいは樹脂製の箱状部材である。気泡発生部32は、底面42aから上方に離間して水平に広がる矩形状の板状部材43と、板状部材43の四辺から底面42aに向かって下方へ延びる四つの側壁44と、側壁44の下端部から底面42aと接触するように水平に広がる固定代45とを備えている。板状部材43は、導入管31の開口部31bよりも高い位置に配置されており、下端部31aを貫通させることによって、導入管31を支持している。板状部材43は、複数の貫通孔46を有している。また、側壁44の一部も複数の貫通孔47を有している。貫通孔46,47は、φ0.5〜φ3mmの直径を有している。気泡発生部32は、プレートの該当位置に貫通孔46,47を形成してバリ取りを行った後、折り曲げ加工して箱状に折り曲げることによって形成されている。
供給管33は、貯留タンク30の上壁41の他端側に設けられた貫通孔に下端部が嵌入されて、上下方向に延びている。隔壁34は、貯留タンク30内で気泡発生部32と供給管33との間を隔てるように設けられている。隔壁34は、貯留タンク30の水中で鉛直に立設される壁部34aと、壁部34aの上端から導入管31側へ斜め上方へ向かって延びる傾斜部34bとを備えている。傾斜部34bの上端部は、貯留タンク30の上壁41から離間している。貯留タンク30の上壁41には、隔壁34の傾斜部34bと平行を成すように斜め下方へ向かって延びる傾斜板48が設けられている。傾斜部34b及び傾斜板48は水面WLよりも上方に配置されており、傾斜部34bと傾斜板48との間の空間は、バブリングされた改質ガスの流路として機能する。
フロートセンサ36は、隔壁34よりも供給管33側に配置されている。フロートセンサ36の上端部は貯留タンク30の上壁41に固定されている。フロートセンサ36は、水面WLの高さの上限と下限を監視することができる。導入管31と隔壁34との間には、熱交換器49が配置されている。熱交換器49の導入管及び排出管はいずれも上壁41に固定されている。この熱交換器49は、内部に冷却水を流すことによって貯留タンク30内の水を適切な温度に保つことができる。
排出管37は、貯留タンク30の底壁42に設けられており、隔壁34と気泡発生部32との間に配置されている。排出管37は、先端部37aが、底面42aよりも上方に突出している。排出管37は、ドレン排出時に貯留タンク30内の水を排出する。水供給管38は、貯留タンク30の底壁42に設けられており、隔壁34よりも供給管33側に配置されている。水供給管38は、先端部38aが、底面42aよりも上方に突出している。水供給管38は、貯留タンク30に水をためる際に純水を供給する。
図4に示すように、加湿器9は、水を貯留する貯留タンク(第二貯留タンク)50と、貯留タンク50の水内へ空気を導入する導入管(第二導入管)51と、導入管51で導入された空気の気泡を発生させる気泡発生部(第二気泡発生部)52と、空気を燃料電池3へ供給する供給管(第二供給管)53と、バブリングによる気泡の飛散を防止するための隔壁54と、貯留タンク50内の水面の高さを検知するフロートセンサ56と、貯留タンク50内の水を排出するための排出管(第二排出管)57、貯留タンク50内に水を供給する水供給管58を備えている。
貯留タンク50は、長方形箱状に形成されており、内部に水を貯留することができる。貯留タンク50は、バブリング時において内部空間に水を貯留する。貯留タンク50の上壁61及び底壁62は長方形状に形成されている。貯留タンク50の上壁61の一端側には、導入管51が取り付けられている。導入管51は、貯留タンク50の外部で屈曲すると共に上壁61を貫通して上下方向に延びている。導入管51の上流側の端部は、貯留タンク50の外部にてエアポンプ8から導出された配管と接続されている。また、導入管51の下端部51aは、貯留タンク50の内部において底面62aの手前まで延びており、底面62a付近で開口部51bから空気を排出するように配置されている。
気泡発生部52は、貯留タンク50の底面62a上に設けられて、導入管51の下端部51aを収容する金属製あるいは樹脂製の箱状部材である。気泡発生部52は、底面62aから上方に離間して水平に広がる矩形状の板状部材63と、板状部材63の四辺から底面62aに向かって下方へ延びる四つの側壁64と、側壁64の下端部から底面62aと接触するように水平に広がる固定代65とを備えている。板状部材63は、導入管51の開口部51bよりも高い位置に配置されており、下端部51aを貫通させることによって、導入管51を支持している。板状部材63は、複数の貫通孔66を有している。貫通孔66は、φ0.5〜φ3mmの直径を有している。気泡発生部52は、プレートの該当位置に貫通孔66を形成してバリ取りを行った後、折り曲げ加工して箱状に折り曲げることによって形成されている。
供給管53は、貯留タンク50の上壁61の他端側に設けられた貫通孔に下端部が嵌入されて、貯留タンク50外部でゴム管に接続されている。隔壁54は、貯留タンク50内で気泡発生部52と供給管53との間を隔てるように設けられている。隔壁54は、貯留タンク50の水中で鉛直に立設される壁部54aと、壁部54aの上端から導入管51側へ斜め上方へ向かって延びる傾斜部54bとを備えている。傾斜部54bの上端部は、貯留タンク50の上壁61から離間している。貯留タンク50の上壁61には、隔壁54の傾斜部54bと平行を成すように斜め下方へ向かって延びる傾斜板68が設けられている。傾斜部54b及び傾斜板68は水面WFよりも上方に配置されており、傾斜部54bと傾斜板68との間の空間は、バブリングされた空気の流路として機能する。
フロートセンサ56は、隔壁54よりも供給管53側に配置されている。フロートセンサ56の上端部は貯留タンク50の上壁61に固定されている。フロートセンサ56は、水面WFの高さの上限と下限を監視することができる。
排出管57は、貯留タンク50の底壁62に設けられており、隔壁54と気泡発生部52との間に配置されている。排出管57は、先端部57aが、底面62aよりも上方に突出している。排出管57は、ドレン排出時に貯留タンク50内の水を排出する。水供給管58は、貯留タンク50の側壁に設けられており、隔壁54よりも導入管51側に配置されている。水供給管58は、貯留タンク50に水をためる際に純水を供給する。
次に、本実施形態に係る燃料電池システム1の加湿器7及び加湿器9の作用・効果について説明する。
加湿器7は、導入管31から改質ガスを導入し、気泡発生部32の内部で導入管31の開口部31bから改質ガスを吐出する。加湿器7は、開口部31bから吐出させた改質ガスを気泡発生部32の複数の貫通孔46,47に通過させ、これによって、改質ガスの気泡を発生させる。改質ガスの気泡は、加湿されながら水中を上昇し、水面WL上に発散される。水面WL上に発散された改質ガスは、傾斜部34bと傾斜板48との間の空間を通過し、供給管33を介して燃料電池3へ供給される。
このとき、隔壁34の傾斜部34bは、水面WL上において導入管31側に傾いているため、水面上で気泡が壊れることによって飛び散るしぶきを遮断することができ、供給管33に水滴が入り込んでしまうことを防止することができる。また、貯留タンク30内部の上壁41にはしぶきが付着し、水滴が上壁41を伝って供給管33に入り込む可能性があるが、傾斜板48は、供給管33へ向かって下方へ傾斜しているため、水滴は傾斜板48を伝って下方へ移動し、傾斜板48の下端部で水面WLへ落とされる。これによって、水滴が供給管33に入り込んでしまうことを防止することができる。また、隔壁34は、貯留タンク30の内部空間を、気泡発生部32でバブリングがなされる領域と、フロート36で水位検知がなされると共に供給管33で改質ガスを取り込む領域とを分けることができる。従って、バブリングによって水面WLが波立っても、隔壁34で遮断することによって、穏やかな水面で水位検知を行うことが可能となる。
また、加湿器9は、導入管51から空気を導入し、気泡発生部52の内部で導入管51の開口部51bから改質ガスを吐出する。加湿器9は、開口部51bから吐出させた空気を気泡発生部52の複数の貫通孔66に通過させ、これによって、空気の気泡を発生させる。空気の気泡は、加湿されながら水中を上昇し、水面WF上に発散される。水面WF上に発散された空気は、傾斜部54bと傾斜板68との間の空間を通過し、供給管53を介して燃料電池3へ供給される。
このとき、隔壁54の傾斜部54bは、水面WF上において導入管51側に傾いているため、水面上で気泡が壊れることによって飛び散るしぶきを遮断することができ、供給管53に水滴が入り込んでしまうことを防止することができる。また、貯留タンク50内部の上壁61にはしぶきが付着し、水滴が上壁61を伝って供給管53に入り込む可能性があるが、傾斜板68は、供給管53へ向かって下方へ傾斜しているため、水滴は傾斜板68を伝って下方へ移動し、傾斜板68の下端部で水面WFへ落とされる。これによって、水滴が供給管53に入り込んでしまうことを防止することができる。また、隔壁54は、貯留タンク50の内部空間を、気泡発生部52でバブリングがなされる領域と、フロート56で水位検知がなされると共に供給管53で空気を取り込む領域とを分けることができる。従って、バブリングによって水面WFが波立っても、隔壁54で遮断することによって、穏やかな水面で水位検知を行うことが可能となる。
ここで、従来の燃料電池システムの加湿器100は、図5に示すように、貯留タンク70の水中に改質ガスや空気を導入する導入管71の管壁における水中に配置される位置に複数の貫通孔86を形成する構成とされていた。従来の加湿器100は、貫通孔86から改質ガスや空気を吐出することによって気泡を発生し、気泡を水中に通過させることによって、改質ガスや空気の加湿を行っていた。しかしながら、従来の加湿器100は、導入管71の管壁に貫通孔86を形成する必要が生じていたため、穴あけやバリ取りなどの加工に手間が係ると共に、目詰まりなどが生じ、燃料電池システムの信頼性に影響を与える場合があった。
一方、本実施形態に係る燃料電池システム1の加湿器7,9は、板状部材43,63に複数の貫通孔46,47,66を形成することによって構成されている気泡発生部32,52を備えている。板状部材43,63は、管壁に貫通孔を形成する場合に比して、穴あけ加工やバリ取りを簡単に行うことができる。従って、加工の手間が低減されると共に、貫通孔の目詰まりなども防止することができる。更に、板状部材43,63に貫通孔46,47,66を形成することで、管壁に貫通孔を形成する場合よりも、貫通孔の数を増やし易くなる。これによって、バブリングの効率を向上させることができる。以上によって、本発明に係る燃料電池システム1によれば、加湿器7,9の気泡発生部32,52の加工容易性や性能を改善することによって、システム全体の信頼性を向上することができる。
また、従来の加湿器100では、図5に示すように、排出管77の先端部77aは、底面82aと同じ高さに配置されていた。従って、従来の加湿器100は、ドレン排出時に、貯留タンク100の底面82aに堆積した堆積物が排出管77から容易に排出されてしまい、電磁弁などが目詰まりする可能性があった。一方、本実施形態に係る燃料電池システム1では、排出管37,57は、先端部37a,57aが貯留タンク30,50の底面42a,62aよりも上方に突出している。従って、ドレン排出時に、底面42a,62aに堆積した堆積物は排出管37,57から容易に排出されなくなる。これによって、電磁弁などの目詰まりが抑制される。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、改質器2は、水蒸気改質するものに限定されず、部分酸化改質やオートサーマル改質するものであっても良く、原燃料として、灯油、天然ガス、都市ガス、メタノール或いはブタン等を用いるものであっても良い。
また、燃料電池3は、固体高分子形に限定されず、アルカリ電解質形、リン酸形、溶融炭酸塩形或いは固体酸化物形等であっても良い。
また、加湿器の気泡発生部は、箱状のものであって、導入管の先端部を上下四方から完全に覆うものであったが、これに代えて、導入管の先端部に一枚の板状部材を取り付け、当該板状部材に複数の貫通孔を形成しただけのものであってもよい。すなわち、少なくとも、導入管の開口部から吐出された空気あるいは改質ガスが通過する位置に、複数の貫通孔が形成された板状部材が配置されていればよい。
1…燃料電池システム、2…改質器、3…燃料電池、7…加湿器(第一加湿器)、9…加湿器(第二加湿器)、30…貯留タンク(第一貯留タンク)、31…導入管(第一導入管)、32…気泡発生部(第一気泡発生部)、33…供給管(第一供給管)、37…排出管(第一排出管)、37a…先端部、42,62…底壁、42a,62a…底面、43,63…板状部材、46,47,66…貫通孔、50…貯留タンク(第二貯留タンク)、51…導入管(第二導入管)、52…気泡発生部(第二気泡発生部)、53…供給管(第二供給管)、67…排出管(第二排出管)、67a…先端部。

Claims (2)

  1. 原燃料を改質することにより改質ガスを形成する改質器と、
    前記改質ガスを用いて発電を行う燃料電池と、
    前記改質ガスを加湿して前記燃料電池に供給する第一加湿器と、
    空気を加湿して前記燃料電池に供給する第二加湿器と、を備え、
    前記第一加湿器は、
    水を貯留する第一貯留タンクと、
    前記第一貯留タンクの前記水内へ前記改質ガスを導入する第一導入管と、
    前記第一導入管で導入された前記改質ガスの気泡を発生させる第一気泡発生部と、
    前記第一貯留タンクの水面上で一端側が開口し、前記水内を気泡として通過した前記改質ガスを前記燃料電池へ供給する第一供給管と、を備え、
    前記第二加湿器は、
    水を貯留する第二貯留タンクと、
    前記第二貯留タンクの前記水内へ前記空気を導入する第二導入管と、
    前記第二導入管で導入された前記空気の気泡を発生させる第二気泡発生部と、
    前記第二貯留タンクの水面上で一端側が開口し、前記水内を気泡として通過した前記空気を前記燃料電池へ供給する第二供給管と、を備えており、
    前記第一気泡発生部及び前記第二気泡発生部の少なくとも一方は、板状部材と、当該板状部材の縁部から前記第一貯留タンクあるいは前記第二貯留タンクの底面に向かって下方へ延びる側壁と、を備える箱状部材であると共に、前記板状部材に複数の貫通孔を形成することによって構成され、前記貫通孔が形成される前記板状部材は前記底面から上方に離間していると共に前記側壁の下端部は前記底面に固定されており、
    前記第一導入管及び前記第二導入管の少なくとも一方は、前記第一貯留タンク及び前記第二貯留タンクの少なくとも一方の上壁側から前記底面側へ延びて、前記底面と前記板状部材との間で開口することを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記第一貯留タンクの底壁には、前記第一貯留タンク内の水を排出する第一排出管が設けられており、
    前記第二貯留タンクの底壁には、前記第二貯留タンク内の水を排出する第二排出管が設けられており、
    前記第一排出管及び前記第二排出管の少なくとも一方は、先端部が前記第一貯留タンクあるいは前記第二貯留タンクの前記底面よりも上方に突出していることを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
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