JP2008097860A - 燃料電池評価装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 露点温度性能(加湿性能)において、静特性及び動特性の両方とも優れた加湿器を提供する。
【解決手段】 乾燥ガスを加湿するための加湿装置において、加湿器タンクを有し、該加湿器タンクは、純水を温度制御可能な液相部と、加湿ガスのための気相部と、加湿ガスをタンク外へ導き出すための導出配管を具備すると共に、前記気相部の上部に中空状ジャケット部が固設されており、前記中空状ジャケット部は、液体循環のための空洞を有する二重構造のドーム部と、該二重構造ドーム部の上部に、該二重構造ドーム部と連通して一体的に延設された筒状突起部とからなり、前記導出配管は前記二重構造ドーム部及び筒状突起部の中心部を垂直方向に貫通しており、前記中空状ジャケット部は入口と出口を有し、前記タンクの液相部内の純水を前記中空状ジャケット部の入口から送入し、出口から前記タンク内に戻すために、前記中空状ジャケット部の入口と出口はそれぞれ前記タンクに連通していることを特徴とする加湿器。
【選択図】 図1

Description

本発明は燃料電池評価装置に関する。更に詳細には、本発明は静特性及び動特性に優れた加湿器を有する燃料電池評価装置に関する。
化石燃料をエネルギー源とする機器類は燃焼排ガスとして二酸化炭素や窒素酸化物を大量に排出する。これらの排ガスは地球温暖化や光化学スモッグなどの原因物質として指摘され、社会問題となっている。
最近、地球環境を保護するために、二酸化炭素や窒素酸化物を排出する化石燃料の代わりに、これらの汚染物質を一切排出しない水素ガスをエネルギー源とする燃料電池の開発が精力的に行われている。燃料電池は自動車などの車両の他に、様々な用途における実用化を目指して活発な研究が進められている。
燃料電池評価装置の一例は特開2006−48987号公報(特許文献1)に記載されている。図3は従来技術による燃料電池評価装置100の一例の概要構成図である。燃料電池本体101のアノード極には燃料ガス流路111を介して燃料ガス(水素,H)が供給され、カソード極には酸化ガス流路121を介して酸化ガス(酸素,O)が供給される。酸化ガスとしては一般的に空気が使用される。燃料ガス(H)と酸化ガス(O)は各々マスフローコントローラ(MFC)112及び122によって流量制御され、加湿器113及び123によって加湿され、その後、ヒータ114及び124により加温される。電池反応後の水素オフガス(アノードオフガス)は燃料ガス排出流路115から気液分離器116に導入されて水分と気体に分離され、水分はドレンタンク117に貯留され、水素オフガスは分離燃料ガス排出流路118を通じて排気される。水素オフガスの背圧は背圧弁119により調圧される。酸素オフガス(カソードオフガス)も同様に、酸化ガス排出流路125から気液分離器126に導入されて水分と気体に分離され、水分はドレンタンク127に貯留され、酸素オフガスは分離酸化ガス排出流路128を通じて排気される。酸素オフガスの背圧は背圧弁129により調圧される。ドレンタンク117及び127内に貯留されたサンプル水は排水弁130及び131をそれぞれ開弁することにより回収されて分析試験に供され、燃料電池の性能評価が行われる。
図4は燃料電池本体101の代表的構成の一例を示す概要図である。符号102は溝状のアノード極を示し、符号103はアノード極に当接するアノードセパレータであり、符号104は溝状のカソード極を示し、符号105はカソード極に当接するカソードセパレータを示す。また、符号106はアノード側拡散層を示し、符号107はアノード側触媒層を示し、符号108はカソード側拡散層を示し、符号109はカソード側触媒層を示す。両触媒層の間には固体高分子膜110が間挿されている。
アノード極102に供給された燃料ガス(H)は下記の(1)式に示す酸化反応を起こし、カソ−ド極104に供給された酸化ガス(O)は下記の(2)式に示す還元反応を起こし、燃料電池101全体としては下記の(3)式に示す起電反応が生じる。
→ 2H + 2e ・・・ (1)
(1/2)O + 2H + 2e → HO ・・・ (2)
+ (1/2)O → HO ・・・ (3)
燃料電池本体101が電池として動作するためには、固体高分子膜110がアノード極102側の水素イオンHをカソード極104の方向に透過することが必要である。ところで、水素のイオン化にあたっては、この固体高分子膜110のアノード極102側の面において十分に加湿されていることが特に重要である。このため、燃料ガスである水素Hは水蒸気によって加湿された状態で供給されなければならない。
加湿方式としては、蒸気インジェクション方式、シャワーリング方式又はバブリング方式などがある。蒸気インジェクション方式は、加湿(露点温度)に必要な蒸気を直接インジェクションする方式である。この方式は、付帯設備(ボイラー等)が必要になるので、大型装置でしか使用できない。シャワーリング方式は、温水をシャワーリングしたところに、ガスをくぐらせて加湿する方式である。この方式は、露点温度性能(加湿性能)における動特性(3分以下/露点温度変動10℃)に優れているが、静特性(〜±2.0℃)が悪いという欠点がある。バブリング方式は、温水の中にガス気泡をくぐらせて加湿を行う方式である。この方式によれば、ガスが飽和状態になれば、加湿ガスの露点温度は温水温度と等しくなる。バブリング方式は蒸気インジェクション方式及びシャワーリング方式に比べて、静特性(安定性)に優れている。従来の燃料電池評価装置100では、静特性について±1.0℃という要求水準が示されてきた。このため、燃料電池評価装置100では、図3に示されるようなバブリング方式の加湿装置(113又は123)が多く使用されている。
図5はバブリング方式による従来の加湿器の一例の部分概要断面図である。純水の貯留された液相部2と気相部3とを有する加湿器タンク1の下部に乾燥ガス給送パイプ40が配設されている。パイプ40のタンク内の終端には散気管4が取付られており、ガスを液相部2内にバブリングして拡散させる。加湿されたガスはミストセパレータ5を経由して導出配管12から燃料電池(図3,符号101参照)に送られる。
バブリング方式による加湿器の場合、加湿器出口以降のガス温度は、露点温度以上にする必要がある。配管内に露点温度以下の部位が存在すると、そこで結露が発生し、燃料電池の性能評価に悪影響を及ぼす恐れがある。従来技術では、加湿ガスの露点温度を調整するため、加湿器タンク1の上部には電熱式ジャケットヒーター42が配設され、また、出口配管12の外周には電熱式リボンヒーター44が捲回されている。このような構成の場合、静特性が安定せず、±1.0℃が限界であった。露点温度を例えば、70℃から60℃に下げた場合、上記ジャケットヒーター42は「断」になるが、加湿器タンク1の気相部3、タンク上部内壁温度がなかなか下がらないため、応答(動特性)が遅くなり、ガス流量が少なくなるほど応答が遅くなるという欠点があった。
最近、燃料電池の開発が進むにつれて、燃料電池評価装置の加湿性能(露点温度性能)について、静特性:±0.5℃、動特性:5分/露点温度変動10℃と高精度高速応答がもとめられるようになった。しかし、図5に示されるような加湿器ではこの要求水準を満たすことは困難又は不可能であった。
なお、図5における、符号6は液相部温度センサ、7は気相部温度センサ、8aは液相部レベルセンサ、8bは純水供給弁、9は液相部循環ポンプ、10aは循環水温度センサ、10bは液相部昇温用ヒータ、11aは液相部降温用熱交換機、11bは液相部降温用熱交換機冷却水量制御弁、22はタンク上部温度センサ、23はリボンヒーター44用温度センサをそれぞれ示す。
特開2006−48987号公報
従って、本発明の目的は、露点温度性能(加湿性能)において、静特性及び動特性の両方とも優れた加湿器を提供することである。
前記課題を解決するための手段として、請求項1における発明は、乾燥ガスを加湿するための加湿装置において、加湿器タンクを有し、該加湿器タンクは、純水を温度制御可能な液相部と、加湿ガスのための気相部と、加湿ガスをタンク外へ導き出すための導出配管を具備すると共に、前記気相部の上部に中空状ジャケット部が固設されており、前記中空状ジャケット部は、液体循環のための空洞を有する二重構造のドーム部と、該二重構造ドーム部の上部に、該二重構造ドーム部と連通して一体的に延設された筒状突起部とからなり、前記導出配管は前記二重構造ドーム部及び筒状突起部の中心部を垂直方向に貫通しており、前記中空状ジャケット部は入口と出口を有し、前記タンクの液相部内の純水を前記中空状ジャケット部の入口から送入し、出口から前記タンク内に戻すために、前記中空状ジャケット部の入口と出口はそれぞれ前記タンクに連通していることを特徴とする加湿器を提供する。
この発明によれば、中空状ジャケット部を構成する、中空状の二重構造ドーム部内部と筒状突起部内部を液相部と同じ温度の純水が循環するので、気相部の温度と液相部の温度はほぼ一定になり、温度差が生じない。そのため、気相部上部において加湿ガスが結露したり、気相部外部の導出配管部分で加湿ガスが結露するような不都合な事態を効果的に防止することができる。
前記課題を解決するための手段として、請求項2における発明は、前記中空状ジャケット部の入口を前記二重構造ドーム部の下部に配設し、出口を前記筒状突起部の上部に配設したことを特徴とする請求項1記載の加湿器を提供する。
この発明によれば、二重構造ドーム部の下部入口から送入される純水が筒状突起部の上部出口に向かって上昇していくため、中空状ジャケット内部の何処にも空気溜まりが発生せず、中空状ジャケット部の全壁面を均一な温度に維持することができる。
前記課題を解決するための手段として、請求項3における発明は、二重構造ドーム部の入口配管が前記二重構造ドーム部の底部円環面に対し接線方向に配設されていることを特徴とする請求項2記載の加湿器を提供する。
この発明によれば、二重構造ドーム部の入口配管から加圧送入された純水は、二重構造ドーム部内壁面に沿って螺旋状に上部出口に向かってスムーズに上昇することができ、気相部の温度制御の応答性を高めることができるばかりか、空気溜まりの発生防止にも寄与することができる。
前記課題を解決するための手段として、請求項4における発明は、燃料電池又は燃料電池評価装置で使用されることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の加湿器を提供する。
この発明によれば、燃料電池及び燃料電池評価装置の何れにおいても好適に使用できる加湿器が提供される。
従来の電熱ヒータ方式の加温ジャケットに比べて、本発明の純水循環方式の中空状ジャッケト部は、露点温度性能(加湿性能)において、静特性及び動特性の両方とも優れた加湿器を提供することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の加湿器について具体的に説明する。図1は本発明による加湿器の一例の部分概要断面構成図である。図5に示された加湿器と同じ部材については同じ符号を用いて説明する。本発明の加湿器では、加湿器タンク1の気相部3の上部に、内部が中空状のジャケット部18が配設されている。中空状ジャケット部18は、液体循環のための空洞を有する二重構造のドーム部13と、該二重構造ドーム部の上部に、該二重構造ドーム部と連通して一体的に延設された筒状突起部15とからなる。二重構造ドーム部13は図示されているような半球形状又は湾曲状であることが好ましいが、必ずしもこれらの形状に限定されることはない。導出配管12が中空状ジャケット部18の中心部を垂直方向に貫通している。導出配管12の気相部内先端にはミストセパレータ5が取り付けられている。導出配管12の貫通部の上部タンク寄り部分は、筒状突起部15で覆われ、筒状突起部15は二重構造ドーム部13と連通して一体的に延設されている。二重構造ドーム部13の上部に筒状突起部15を延設することにより、ミストセパレータ5を通過した加湿ガスが導出配管12のタンク寄り部分で急冷されて結露するような不都合な事態を効果的に防止することができる。筒状突起部15から燃料電池(図3、符号101参照)までの導出配管部分はコイルヒータ44により保温され、加湿ガスの結露を防止する。
二重構造ドーム13の下部(好ましくは、下端部)に純水送入配管16が配設され、筒状突起部15の上部(好ましくは、上端部)に純水返戻配管14が配設されている。液相部2の純水は加湿器タンク1の下部から循環ポンプ9を介して液相部昇温用ヒータ10bに送られ、ここで温調されてから純水送入配管16を介して二重構造ドーム部13に送入される。送入された温調純水は、筒状突起部15の上端の純水返戻配管14から加湿器タンク1に返戻される。燃料電池稼働時は、この温調純水循環が常時行われる。従って、液相部2の純水温度と二重構造ドーム部13及び筒状突起部15内の純水温度はほぼ同一になる。
一般的には、加湿器の露点温度は液相部2の温度のみで決まると考えられているが、実際には加湿器タンク1の気相部3及びタンク上部内壁にバブリングに伴う飛沫が飛散する。この飛沫が気相部3の温度及びタンク上部内壁の温度の影響を受けて露点温度を変動させてしまう。例えば、液相部2の温度より高い時は気化量が増えて露点温度が高くなり、液相部2の温度より低い場合は結露して露点温度が低くなる。本発明の中空状ジャケット部18を構成する二重構造ドーム部13及び筒状突起部15によれば、加湿器タンク1のタンク上部内壁温度と液相部2の温度とを同一温度に制御することができ、液相部2、気相部3及びタンク上部内壁の温度が定常状態では±0.5℃以下に制御することができ、また、過渡状態においても同期して動くので、静特性:±0.5℃、動特性:5分/10℃の要求性能が実現できる。
また、二重構造ドーム部13の下部(好ましくは、下端部)に純水送入配管16が配設され、筒状突起部15の上部(好ましくは、上端部)に純水返戻配管14が配設されているので、二重構造ドーム部13内の循環純水がスムーズに筒状突起部15まで流れることができると共に、内部に空気溜まりが発生する恐れも殆ど無い。その結果、一層確実に要求性能を実現することができる。
図2は二重構造ドーム部13へ純水送入配管16を配設する具体的実施態様の一例を示す、図1におけるII−II線に沿った部分概要断面図である。図示されているように、純水送入配管16を二重構造ドーム部13の円環面に対して接線方向に取設することが好ましい。純水送入配管16をこのように取り付けると、管16から送出された純水は、二重構造ドーム部13の内壁面に沿って遠心力により螺旋状に上昇し、極めてスムーズに筒状突起部15に達することができる。その結果、一層確実に要求性能を実現することができる。
本発明の加湿器の動作について図1を参照しながら説明する。加湿器液相部2に蓄えられた純水は、以下の順序で循環する。液相部2→液相部循環ポンプ9→液相部降温用熱交換器11a→液相部昇温用ヒータ10b→純水送入配管16→二重構造ドーム部13→筒状突起部15→純水返戻配管14→液相部2。ここで、上記循環純水の温度を上げるときは、液相部昇温用ヒータ10bを「オン」にすることで、また、循環純水の温度を下げるときは、液相部昇温用ヒータ10bを「オフ」にして、熱交換器冷却水量制御弁11bを制御することにより対応可能である。静特性(循環純水の温度変更無しの定常状態)においては、液相部温度センサ6、気相部温度センサ7及び循環純水温度センサ10a(二重構造ドーム部13への供給温度)は、ほぼ同一の値となり、静特性として±0.5℃の安定度は容易に得ることができる。液相部昇温用ヒータ10b及び液相部降温用熱交換器11aの最適設計を行うことにより、動特性(液相部温度の変更時)を、液相部温度(液相部温度センサ6)及び循環純水温度(循環純水温度センサ10a)共に、5分/10℃以下(例えば、3分/10℃)とすることも可能である。
加湿器タンク1に供給される乾燥ガスは、散気管4(例えば、100μm程度のメッシュ)で、数mφの気泡となり、液相部2に放出(バブリング)される。乾燥ガスの気泡は浮力により上昇して液相部2をくぐり抜ける間に飽和水蒸気を伴ったガス(露点温度≒液相部温度センサ6温度)となる。気相部3及びミストセパレータ5を経て、導出配管12から加湿ガスが燃料電池に出力される。ミストセパレータ5は例えば、100μm程度のメッシュである。
図1に示された二重構造ドーム部13の外径は加湿器タンクの外径と一致するように構成されているが、この態様に限定されることはない。例えば、二重構造ドーム部13の内径を加湿器タンクの外径と一致するように構成することもできる。この場合、二重構造ドーム部13は加湿器タンクの上部から半径方向外方へはみ出した外観になる。この構成の利点は図5に示される従来の加湿器タンクと気相部の容積が同一になることである。
言うまでもないが、二重構造ドーム部13の底部は底板で封止されており、また、筒状突起部の天井部は天板で封止されている。これにより、中空状ジャケット部18は液漏れを起こすことなく、純水をタンクに循環させることができる。
図1には図示されていないが、本発明の加湿器は、その全体を当業者に公知又は周知の保温材で被包することもできる。加湿器全体を適当な保温材で被包すると、静特性及び動特性の一層の改善が期待できる。
図1に示された加湿器は燃料ガス(Hガス)の加湿に使用できるばかりか、酸化ガス(Oガス又は空気)の加湿にも使用できる。
図1に示されるような燃料電池出力が2kWクラスの加湿器を製造した。加湿器タンクの内容積は10リットルであった。タンクの凡そ半分の容積レベルまで純水を注入した。100μmの金属メッシュからなる散気管4から約500sccmの流量で乾燥水素ガスを液相部にバブリングした。加湿ガスの目標露点温度を70℃に設定し、液相部の純水を二重構造ドーム部13及び筒状突起部15からなる中空状ジャケット部18を介してタンクに循環させた。液相部温度センサ6、気相部温度センサ7及び循環純水温度センサ10aの各センサの温度を測定した。その結果、循環純水の温度変更無しの定常状態における静特性は概ね±0.5℃の範囲内であった。また、液相部温度を10℃変更させた時の動特性は概ね5分であった。
比較例1
図5に示されるような加湿器を製造した。図1の二重構造ドーム部13及び筒状突起部15からなる中空状ジャケット部18の代わりに、加湿器タンク1の上部に電熱式ジャケットヒーター42が配設されていること以外は、実施例1の加湿器と概ね同じ構成を採用し、同じ条件で試験した。その結果、循環純水の温度変更無しの定常状態における静特性は概ね±1.0℃の範囲内であった。また、液相部温度を10℃変更させた時の動特性は概ね15分であった。
前記実施例1の結果と、比較例1の結果を比較することにより明らかなように、本発明の二重構造ドーム部13及び筒状突起部15からなる中空状ジャケット部18は従来の電熱式ジャケットヒーターよりも、加湿器の静特性及び動特性を著しく改善させることができる。
以上、本発明の加湿器をバブラー方式の加湿器として説明してきたが、タンク液相部の純水を、二重構造ドーム部13及び筒状突起部15からなる中空状ジャケット部18を循環させて再びタンク液相部に戻す構造自体は、上記インジェクション方式やシャワーリング方式の加湿器にも適用することができる。
本発明の加湿器について、燃料電池評価装置の構成部品として説明してきたが、本発明の加湿器は燃料電池自体において使用できることは言うまでもない。
また、本発明を燃料電池評価装置用又は燃料電池用の加湿器として説明してきたが、本発明の加湿器は、ガスを加湿する必要のある全ての用途において使用することができる。
本発明による加湿器の一例の部分概要断面図である。 図1におけるII−II線に沿った概要断面図である。 従来技術による燃料電池評価装置の一例の概要構成図である。 燃料電池本体の代表的構成の一例を示す概要図である。 バブリング方式による従来の加湿器の一例の部分概要断面図である。
符号の説明
1 加湿器タンク
2 液相部
3 気相部
4 散気管
5 ミストセパレータ
6 液相部温度センサ
7 気相部温度センサ
8a 液相部レベルセンサ
8b 純水供給弁
9 液相部循環ポンプ
10a 循環純水温度センサ
10b 液相部昇温用ヒータ
11a 液相部降温用熱交換器
11b 液相部降温用熱交換器冷却水量制御弁
12 導出配管
13 二重構造ドーム部
14 純水返戻配管
15 筒状突起部
16 純水送入配管
18 中空状ジャケット部
22 タンク上部温度センサ
23 リボンヒータ用温度センサ
40 乾燥ガス給送パイプ
42 電熱式ジャケットヒーター
44 リボンヒータ
100 従来技術による燃料電池評価装置
101 燃料電池本体
102 アノード極
103 アノードセパレータ
104 カソード極
105 カソードセパレータ
106 アノード側拡散層
107 アノード側触媒層
108 カソード側拡散層
109 カソード側触媒層
110 固体高分子膜
111 燃料ガス流路
121 酸化ガス流路
112,122 マスフローコントローラ
113,123 加湿器
114,124 ヒータ
115 燃料ガス排出流路
125 酸化ガス排出流路
116,126 気液分離器
117,127 ドレンタンク
118 分離燃料ガス排出流路
128 分離酸化ガス排出流路
119,129 背圧弁
130,131 排水弁

Claims (4)

  1. 乾燥ガスを加湿するための加湿装置において、加湿器タンクを有し、該加湿器タンクは、純水を温度制御可能な液相部と、加湿ガスのための気相部と、加湿ガスをタンク外へ導き出すための導出配管を具備すると共に、前記気相部の上部に中空状ジャケット部が固設されており、前記中空状ジャケット部は、液体循環のための空洞を有する二重構造のドーム部と、該二重構造ドーム部の上部に、該二重構造ドーム部と連通して一体的に延設された筒状突起部とからなり、前記導出配管は前記二重構造ドーム部及び筒状突起部の中心部を垂直方向に貫通しており、前記中空状ジャケット部は入口と出口を有し、前記タンクの液相部内の純水を前記中空状ジャケット部の入口から送入し、出口から前記タンク内に戻すために、前記中空状ジャケット部の入口と出口はそれぞれ前記タンクに連通していることを特徴とする加湿器。
  2. 前記中空状ジャケット部の入口を、前記二重構造ドーム部の下部に配設し、出口を前記筒状突起部の上部に配設したことを特徴とする請求項1記載の加湿器。
  3. 前記二重構造ドーム部の入口配管が前記二重構造ドーム部の底部円環面に対し接線方向に配設されていることを特徴とする請求項2記載の加湿器。
  4. 燃料電池又は燃料電池評価装置で使用されることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の加湿器。
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