JP2006004674A - 加湿制御装置 - Google Patents
加湿制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006004674A JP2006004674A JP2004177466A JP2004177466A JP2006004674A JP 2006004674 A JP2006004674 A JP 2006004674A JP 2004177466 A JP2004177466 A JP 2004177466A JP 2004177466 A JP2004177466 A JP 2004177466A JP 2006004674 A JP2006004674 A JP 2006004674A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas
- liquid phase
- phase part
- temperature
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Air Humidification (AREA)
- Fuel Cell (AREA)
Abstract
【課題】 容器内の温度分布の不均一を解消して、所望の加湿量のガスを得ることが可能な加湿制御装置を提供する。
【解決手段】 加湿制御装置は、水を貯留することで気相部と液相部が存在する容器と、液相部の中にガスを供給するガス供給口と、気相部からガスを排出するガス排出口を有する。また、加湿制御装置は、液相部の温度を変化させる水温調整手段と、液相部と気相部との間で循環流路を用いて水を循環させる水循環手段と、を有する。水循環手段は水温調整手段により温度変化された水を気相部に循環するため、液相部と気相部の間で熱交換が行われる。これにより、液相部の温度変化に対する気相部の温度変化の遅れが減少される。これにより、所望の加湿量に設定されたガスを即座に得ることが可能となる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、燃料電池システムなどに設けられる加湿制御装置に関する。
一般にバブリング型加湿器を用いた加湿制御装置が知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に記載のバブリング型加湿器は、温度調整用のヒーターと水を貯留するタンクを有しており、ガスをタンク内に供給し、水中を通過させることで加湿させる。ヒーターはタンク近傍に設けられ、タンクに貯留された水を加熱する。特許文献1では、バブリング型加湿器の上面(ふた)にも加熱するヒーターを設け、加湿器の上面の温度を温水の温度に近い状態に保持するといった技術が記載されている。
また、特許文献2には、加湿器の出口通路を加熱するヒーターを設けて加湿ガスの温度制御を行う制御技術が記載されている。特許文献3には、加湿後のガスを目標ガス温度に調整する加湿制御装置が記載されている。特許文献4には、蓄水部の水で噴霧を形成し、この噴霧の中をオゾンを通過させることにより加湿する加湿制御装置が記載されている。
しかし、上記の各文献に記載された技術には、以下のような問題点がある。特許文献1に記載された技術においては、温水の温度制御と上面の温度制御とを別々に行うため、制御が複雑である。この場合、断熱材を利用したとしても温水の温度を低下させる際に温度変化が遅れてしまう。また、特許文献1及至4に記載された技術では、加湿制御のために装置を加熱又は冷却した際に、加湿制御装置内にて不均一な温度分布が生じ、加湿ガスが所望の露点温度に達するのに時間がかかる場合があった。即ち、加湿ガスが所望の加湿量になるまでに時間を要する場合があった。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、容器内の温度分布の不均一を解消して、所望の加湿量のガスを応答性よく得ることが可能な加湿制御装置を提供することにある。
本発明の1つの観点では、加湿制御装置は、水を貯留することで気相部と液相部が存在する容器と、前記液相部にガスを供給するガス供給口と、前記気相部からガスを排出するガス排出口と、前記ガス排出路から排出されるガスの要求加湿量を設定する要求加湿量設定手段と、前記要求加湿量設定手段により設定された要求加湿量に応じて、前記液相部の温度を変化させる水温調整手段と、循環流路を用いて前記液相部の水を前記気相部に循環させる水循環手段と、を備える。
上記の加湿制御装置は、供給されるガスを加湿し、この加湿されたガスを排出する装置である。加湿制御装置は、水を貯留することで気相部と液相部が存在する容器を有する。液相部には、ガス供給口よりガスが供給される。供給されたガスは、液相部を通過して気相部に達する。気相部には、加湿されたガスが貯留されている。気相部に貯留されたガスは、新規ガスの流入により押し出されて、ガス排出口より排出される。
上記の加湿制御装置は、要求加湿量設定手段により設定された要求加湿量に応じて液相部の温度を変化させる水温調整手段を有する。水温調整手段は、排出されるガスを所望の加湿量に設定するために液相部の温度をコントロールする。更に、加湿制御装置は、循環流路を用いて液相部の水を気相部に循環させる水循環手段を有する。水循環手段は、温度変化された液相部の水を気相部に循環するため、液相部と気相部の間で効果的に熱交換が行われる。したがって、液相部と気相部における温度分布の不均一が減少される。即ち、液相部の温度変化に対する気相部の温度の応答遅れが小さくなる。これにより、所望の加湿量に設定されたガスを少ない応答遅れで得ることが可能となる。また、気相部と液相部との熱変換を単一の制御部にて実現できるため、加湿制御装置を簡便な構成にすることができる。更に、循環流路を用いているので、ガス排出口への水(液滴)の持ち込みが生じることはない。
上記の加湿制御装置の一態様では、前記水循環手段は、前記ガス排出口付近に前記容器内の水を循環させる。
この態様では、水循環手段は、ガス排出口付近に容器内の水を循環させる。排出されるガスの温度は、単純に液相部と気相部の温度不均一による影響以外に、気相部内の温度不均一の影響も受ける。よって、水循環手段がガス排出口付近に容器内の水を循環させることにより、少なくともガス排出口付近に存在し、外部は排出されるガスに対して確実に熱交換することができる。これにより、加湿制御装置は、精度良く所望の加湿量のガスを排出することができる。
上記の加湿制御装置の他の一態様では、前記水温調整手段は、前記液相部を加熱する加熱手段と、前記液相部を冷却する冷却手段と、を有し、前記循環流路は、前記加熱手段の付近に配置される第1の開口部と、前記第1の開口部より前記冷却手段の付近に配置される第2の開口部と、を有し、前記水循環手段は、前記循環流路内に前記液相部の水を循環させるポンプを有し、前記ポンプは、前記加熱手段が前記液相部の温度を上昇させる場合には、前記第1の開口部から水を流入させ、前記冷却手段が前記液相部の温度を低下させる場合には、前記第2の開口部から水を流入させる。
この態様では、水温調整手段は、液相部を加熱する加熱手段と、液相部を冷却する冷却手段により構成される。また、循環流路は、加熱手段の付近に配置される第1の開口部と、第1の開口部よりも冷却手段の付近に配置される第2の開口部を有する。更に、ポンプは、循環流路内に液相部の水を循環させる。この場合、ポンプは、加熱手段が液相部の温度を上昇させる場合には第1の開口部から水を流入させる。これにより、循環流路には、加熱手段により十分に加熱された水(即ち、液相部内で最も高温である水)が流れるため、効果的に気相部の温度を上げることができる。一方、冷却手段が液相部の温度を低下させる場合には第2の開口部から水を流入させる。これにより、循環流路には、冷却手段により十分に冷却された水(即ち、液相部内で最も低温である水)が流れるため、効果的に気相部の温度を下げることができる。以上により、液相部に対する気相部の温度変化の応答遅れを、更に減少させることができる。
上記の加湿制御装置の他の一態様では、前記水循環手段は、前記ガス供給口から供給されるガス量が多いほど循環を行う時間を短くする。
この態様では、水循環手段は、加湿制御装置に流入するガス量が大きい場合には、循環を行う時間を短くする。流入する流量が小さいときは、装置内での温度分布の不均一が生じやすい。一方、流量が大きいときは、装置内の温度分布の不均一が生じにくい。これにより、流量が小さいときには熱交換を積極的に実行し、流量が大きいときは熱交換を行う時間を短くする。これにより、熱交換を実行する時間が短縮されるので、エネルギー消費を少なくすることができる。また、熱交換を常時行わなくてよいため、熱交換を行う装置を小型化することができる。
なお、上記の加湿制御装置は好適には燃料電池システムに備えられる。前述した加湿制御装置は、燃料電池に供給するガスを加湿する。加湿制御装置は、燃料電池に精度良く加湿されたガスを供給することができる。これにより、燃料電池の発電効率の向上を図ることができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
[燃料電池システム]
まず、本実施形態に係る加湿制御装置の適用例について説明する。図1は、本実施形態に係る加湿制御装置30a、30bを備える燃料電池システム50の概略構成図である。
まず、本実施形態に係る加湿制御装置の適用例について説明する。図1は、本実施形態に係る加湿制御装置30a、30bを備える燃料電池システム50の概略構成図である。
燃料電池システム50は、加湿制御装置30a、30bと、燃料電池(燃料電池スタック)51と、コントローラ52と、供給流路53a、53bと、排出流路54a、54bとを備える。燃料電池システム50は、燃料電池自動車(以下、単に「車両」とも呼ぶ)などに搭載することが可能なシステムである。なお、図1において実線で示す矢印は、ガスの流れを示すものとする。
燃料電池51は、電解質膜の両面に、ガスが拡散可能な多孔質層等の構造を有する電極を成膜した電池セルを層間に導電性のセパレータを挟んで積層したもので、積層数に応じた出力電圧を取り出すことができる。図中には、説明の便宜のため電解質膜面にカソード極(空気極)51aと、アノード極(燃料極)51bが形成された電池セルの構造のみを示している。カソード極51aには供給流路53aより空気(エア)が供給される。また、アノード極51bには供給流路53bより燃料(水素)が供給される。燃料電池51内では、供給される空気と水素が化学反応を起こすことにより電力が生成される。
燃料電池51は、車両駆動用のモータの給電源であり、直流の高電圧を発生する。燃料電池51の発電電圧は、モータに指令トルク等に応じた電流を供給する図示しないインバータなどに出力する。また、燃料電池51の発電電圧は、DC−DCコンバータで降圧されて、車両に搭載される種々の補機や、これらへの給電用の二次電池であるバッテリーに出力する。
供給流路53a、53b上には、それぞれ加湿制御装置30a、30bが設けられている。加湿制御装置30a、30bは、燃料電池51に供給するガスを加湿する装置である。燃料電池51の電解質膜は、反応の際のイオン伝導度を維持するためにある程度の湿度を維持する必要がある。そのため、加湿制御装置30a、30bは燃料電池51に供給するガスを加湿する。この電解質膜は供給される加湿量が過多であると反応ガスの拡散が妨害される場合があるため(即ち、「フラッディング」)、燃料電池51には適切な加湿量のガスを供給する必要がある。本実施形態に係る加湿制御装置30a、30bは、要求される加湿量に精度良く設定されたガスを供給することが可能であり、排出するガスが要求加湿量となるように加湿制御装置30a、30b内の構成要素が制御される。この加湿制御装置30a、30bについては、詳細は後述する。なお、加湿制御装置30a、30bは、それぞれコントローラ52から供給される制御信号S1、S2により制御される。
燃料電池51は、排出流路54a、54bより排気を排出する。排出流路54aには、カソード極51aより排出される空気などのガスが流通する。排出流路54bには、アノード極51bより排出される未反応の水素、水蒸気などのガスが流通する。
コントローラ52は、CPU、ROM、RAM、A/D変換器及び入出力インタフェイスなどを含んで構成される。コントローラ52は、燃料電池システム50の状況や要求出力などに応じて、加湿制御装置30a、30bが排出すべきガスの要求加湿量を設定する。そして、この要求加湿量のガスが排出されるように、コントローラ52は制御信号S1、S2を供給して加湿制御装置30a、30bを制御する。即ち、コントローラ52は、要求加湿量を設定する要求加湿量設定手段として機能すると共に、この要求加湿量に応じて加湿制御装置30a、30bを制御する制御手段として機能する。なお、燃料電池システム50が車両に搭載される場合は、車両内のECU(Engine Control System)がコントローラ52の役割を担うことができる。
[加湿制御装置の構成]
以下では、本発明の実施形態に係る加湿制御装置について説明する。
以下では、本発明の実施形態に係る加湿制御装置について説明する。
(第1実施形態)
図2は、本発明の第1実施形態に係る加湿制御装置30a、30bを示す概略構成図である。なお、加湿制御装置30a及び30bは同一の構造を有するので、以下、それらを代表して加湿制御装置30として説明する。
図2は、本発明の第1実施形態に係る加湿制御装置30a、30bを示す概略構成図である。なお、加湿制御装置30a及び30bは同一の構造を有するので、以下、それらを代表して加湿制御装置30として説明する。
加湿制御装置30は、主に、バブラー本体1と、ガス供給口3と、ガス排出口4と、ヒーター5と、冷却機構6と、循環流路11と、ポンプ12とを備えている。図2において、実線矢印はガスの流れを示す。加湿制御装置30は、前述した燃料電池システム50などに搭載することが可能である。なお、本発明の加湿制御装置30は燃料電池システム50に適用することに限定されない。加湿制御装置30は、加湿ガスを用いる種々の装置に適用することができる。
加湿制御装置30には、ガス供給口3よりガスが流入する。ガス供給口3は、バブラー本体1の下方部に設けられている。また、ガス供給口3は、ガス供給流路3aに接続されている。ガス供給流路3aには、加湿制御装置30が加湿すべきガスが流通する。
バブラー本体1は、液体(水)を貯留する容器として機能する。バブラー本体1は、その上部に存在するバブラー上部1aによって密閉されている。バブラー上部1aは、バブラー本体1の上部を塞ぐ「蓋」などで構成される。このバブラー上部1aは、バブラー本体1と別途に形成することに限定されず、バブラー上部1aを、バブラー本体1と一体形成してもよい。この場合は、バブラー上部1aは、単にバブラー本体1の上部に位置する部分に該当する。バブラー本体1内には、水を貯留している液相部2と、気相部10とが存在する。液相部2には、ガス供給口3より流入したガスが通過していく。これにより、ガスが加湿される。この加湿されたガスは、液相部2から出て気相部10へ入る。
気相部10は、液相部2を通過したガス(即ち、加湿されたガス)が充満している。上記のように液相部2からガスが供給されることにより、気相部10内に充満するガスが押し出され、ガス排出口4より排出される。ガス排出口4は、バブラー上部1aに設けられている。ガス排出口4にはガス排出流路4aが接続されており、加湿されたガスはガス排出路4aに排出される。
なお、バブラー本体1内に気相部10が設けられている理由は、水の持ち去り現象を防止するためである。図1に示すように、加湿制御装置30は燃料電池51へ供給されるガスを加湿するために設けられる。バブラー本体1内をほぼ水で満たし、気相部を設けなくてもガスの加湿は可能であるが、そうすると、液相部2で加湿されたガスのみでなく、加湿されたガスに混ざって水滴が燃料電池51へ供給され(これを「水の持ち去り現象」と呼ぶ。)、燃料電池51内部において水滴によるガス流路の閉塞が生じる恐れがある。これを防止するために、バブラー本体1内には気相部が設けられているのである。
次に、液相部2からの水の跳ね上がり現象について、図6を用いて説明する。矢印Iで示すように、ガスは、水を跳ね上げながら液相部2から飛び出していく。そして、液相部2からガスが供給されることにより、気相部10内に充満するガスが押し出されてガス排出口4より排出される(矢印Jで示す)。このとき、跳ね上げられた水(液滴)がガス排出口4に入り込むと、液滴は流路4aを通り、ガスの流れにのり燃料電池51に流入してしまう。気相部10は、この液滴の侵入を防止する効果も有する。つまり、気相部10は、ガスの気液分離機能を有する。このような観点から、気相部10は、跳ね上げられた水がガス排出口4に入り込まないように、具体的には図6において距離H2が距離H1よりも常に大きくなるように設けられている。
次に、図2に戻って、加湿制御装置30が行う加湿量の制御について説明する。加湿量は、バブラー本体1内の温度と圧力に依存するが、ここでは説明の便宜上、温度に関してのみ説明を行う。ガスが含むことのできる水分量は、熱交換時間が充分であればガスの温度に依存する。よって、加湿制御装置30は、ガスの露点温度を目標温度に設定することで、要求加湿量に設定されたガスを排出する。本実施形態では、バブラー本体1に貯留された水(液相部2)の温度を調節することで、加湿量を制御する。
具体的には、加湿制御装置30は、ヒーター5と、冷却機構6を用いて液相部2の温度を調節する。ヒーター5は、液相部2の水を加熱する。例えば、ヒーター5は、バブラー本体1の下方の側面(即ち、液相部2の外側面)を覆うように配置されている。ヒーター5は、流れる電流量に応じた熱量を放出する。よって、ヒーター5へ流す電流を大にすると、液相部2の温度は上昇していき、高温になる。なお、ヒーター5は、液相部2の中に入れてもよい。
冷却機構6は、ポンプ7と、冷却用熱交換器8と、冷却用流路9と、を備える。冷却用流路9は、バブラー本体1に接続されている。冷却用流路9中には、ポンプ7と冷却用熱交換器8が設けられている。ポンプ7を駆動することにより冷却用流路9内に液相部2の水を流入させる。そして、冷却用流路9内の水は、冷却用熱交換器8を通過する。このとき、冷却用熱交換器8は通過した水を冷却する。よって、冷却用流路9内に多量の水を通過させると、液相部2の温度は下降していき、低温になっていく。
以上のように、ヒーター5は加熱手段として機能し、冷却機構6は冷却手段として機能する。よって、ヒーター5及び冷却機構6は、加湿制御装置30内で水温調整手段として機能する。なお、ヒーター5、ポンプ7、及び冷却用熱交換器8は、加湿制御装置30内のコントローラ(図示しない)から供給される制御信号によって制御される。
コントローラは、様々なパラメーター(加湿制御装置30内部の状態のみならず、加湿制御装置30外部の状態も含む)を取得して、加湿制御装置30が排出すべきガスの要求加湿量を設定する。そして、この要求加湿量に応じて上記の水温調整手段を用いて液相部2の温度(水温)を制御する。したがって、コントローラは、要求加湿量設定手段及び水温制御手段として機能する。なお、本実施形態のように加湿制御装置30が燃料電池システム50に搭載される場合には、加湿制御装置30内に別個のコントローラを設けず、前述したコントローラ52がその機能を果たすことができる。
本実施形態に係る加湿制御装置30は、更に、循環流路11とポンプ12を備える。循環流路11の開口部は、液相部2に浸かっている。この開口部は、第1の開口部11aと第2の開口部11bを有する。第1の開口部11aは液相部2内の水温の高い位置に配置され、第2の開口部11bは液相部2内の水温の低い位置に配置される。よって、第1の開口部11a及び第2の開口部11bの実際の位置はバブラー本体1の構造に依存して決定されることになるが、本例では第1の開口部11aはヒーター5付近に位置するように配置され、第2の開口部11bは冷却機構6から戻った冷却水の流入する部位付近又はヒーター5から最も遠い位置などに配置されることになる。
また、循環流路11は、バブラー上部1aを通過するように設けられている。ポンプ12は、循環流路11中に設けられている。ポンプ12は、双方向に流体を流すことが可能なポンプであり、第1の開口部11a及び第2の開口部11bの一方から吸い上げた水を循環させて他方から液相部2内へ排出する。これにより、液相部2とバブラー上部1aとの間で熱交換が行われる。即ち、バブラー上部1a及びガス排出口4付近の気相部10の温度が液相部2の温度と近くなるため、結果として、液相部2とガス排出口4付近の気相部10とが熱交換していることと同じ効果が得られる。このように、循環流路11及びポンプ12は、加湿制御装置30内で水循環手段として機能する。なお、ポンプ12も、前述した加湿制御装置30内のコントローラ、又は燃料電池システム50内のコントローラ52から供給される制御信号によって制御される。
ここで、液相部2と気相部10との間で行われる熱交換について説明する。通常の熱交換は、ガス供給流路3aを通過して流入する気体と液相部2内の液体との間で行われると共に、気相部10に残っている気体と液相部2から出てきた気体との間でも行われる。しかし、液体と気体は熱伝達率が異なる(気体は液体に比べ熱伝達率が小さい)ため、上記の熱交換のみでは、液相部2の温度変化に対して気相部10の温度変化は遅れてしまう。即ち、気相部10は、液相部2と同温度となるのに時間がかかってしまう。したがって、液相部2は適切な温度に設定されていても、気相部10がその温度と離れているため、排出されるガスが要求加湿量でない場合がある。
このため、本実施形態に係る加湿制御装置30は、循環流路11を用いて水を循環させることにより、液相部2と気相部10との熱交換が促進されるようにしている。これにより、液相部2の温度変化に対する、排出されるガスの温度の応答遅れを小さくすることができる。よって、所望の加湿量に設定されたガスを、少ない応答遅れで排出することが可能となる。
なお、上記ではバブラー上部1a内に水を循環させることによって液相部2と気相部10との熱交換を行うものについて示したが、本発明の適用はこれに限定はされない。液相部2と気相部10との間で熱交換ができれば、バブラー上部1a以外の場所に水を循環させてもよい。例えば、気相部10内の空間に液相部2内の水を直接循環させてもよいし、バブラー本体1の側面付近に水を循環させてもよい。いずれにしても、液相部2と気相部10との熱交換は、循環流路11を用いて行うことが好適である。循環流路11を用いて水を循環させると、ガス排出口4に液滴が侵入する可能性が少ないからである。
図3は、液相部2を加熱/冷却する際における(即ち、加湿量を増減する際)、循環流路11内を循環させる水の方向について示した図である。なお、図3においては、説明の便宜上、第1の開口部11aは液相部2内で最も高温であるヒーター5付近に配置され、第2の開口部11bは液相部2内で最も低温である液相部2のほぼ中央(図2に示すように、冷却機構6により冷却された液体は液相部2のほぼ中央に供給されるため)付近に配置されているものとする。
図3(a)は、液相部2を加熱する際の(加湿量を小から大にする場合)、循環流路11を循環させる水の向きについて示している。液相部2の温度を昇温させるため、ポンプ7及び冷却用熱交換器8はオフにされ、ヒーター5がオンにされる。この場合、ヒーター5で加熱するのみでは、前述のように気相部10の温度は液相部2の温度変化に対して遅れてしまう。よって、液相部2と気相部10の間で効果的な熱交換を行う。具体的には、ヒーター5がオンにされると同時に、ポンプ12は、ヒーター5付近に配置された第1の開口部11aより液相部2内の水を吸い上げ、第2の開口部11bから排出して、図3(a)に示すように液相部2内の水を時計回りに循環させる。これにより、循環流路11には、ヒーター5により十分に熱せられた水(即ち、液相部2内で最も高温である水)が流れるため、効果的に熱交換を行い、気相部10の温度を上げることができる。即ち、気相部10の温度変化に対する排出されるガスの応答遅れを減少させることができる。
図7(a)に液相部2を加熱する際の水及びバブラー上部1aの温度変化の一例を示す。時刻t2において、液相部2の加熱を開始すると、液相部2の水温はグラフ74に従って比較的速やかに上昇するのに対し、バブラー上部1aの温度は破線のグラフ75に示すように緩やかに上昇する。ここで、上述のように循環流路11を用いて熱交換を行うことにより、図中の矢印76に示すように、バブラー上部1aの温度上昇を促進して水温の温度上昇に近づけ、応答遅れを減少させることができる。
図3(b)は、液相部2を冷却している際の(加湿量を大から小にする場合)、循環流路11を循環させる水の向きについて示している。液相部2の温度を降温させるため、ヒーター5はオフにされ、ポンプ7及び冷却用熱交換器8がオンにされる。これと同時に、気相部10の温度を迅速に下げるために、ポンプ12は、最も低温である液相部2のほぼ中央に配置された第2の開口部11bより水を吸い上げ、第1の開口部11aから排出して、図3(b)に示すように液相部2内の水を反時計回りに循環させる。即ち、図3(a)で示した加熱する場合とは、水を流す向きが逆転される。以上により、循環流路11には、冷却機構6により十分に冷却された水(即ち、液相部2内で最も低温である水)が流れるため、効果的に熱交換を行い、気相部10の温度を下げることができる。即ち、排出されるガスの温度の応答遅れを減少させることができる。
図7(b)に液相部2を冷却する際の水及びバブラー上部1aの温度変化の一例を示す。時刻t1において、液相部2の冷却を開始すると、液相部2の水温はグラフ71に従って比較的速やかに下降するのに対し、バブラー上部1aの温度は破線のグラフ72に示すように緩やかに下降する。ここで、上述のように循環流路11を用いて熱交換を行うことにより、図中の矢印73に示すように、バブラー上部1aの温度の下降を促進して水温の温度下降に近づけ、応答遅れを減少させることができる。
なお、循環流路11を用いた水の循環は、要求加湿量に基づいて水温調整を実行する際(ヒーター5又は冷却機構6を作動させる際)に行うことに限定されない。例えば、加湿量を変化させるために水温調整を行うとき以外でも、例えば液相部2と気相部10の温度差が所定量以上になった場合に定期的に行ってもよいし、常時行ってもよい。以上のような水の循環の実行(即ち、ポンプ12の制御)に関する判断は、コントローラ(又は、コントローラ52)によって行われる。
次に、循環流路11の具体的な構成例について、図4と図5を用いて説明する。
図4は、循環流路11の第1の構成例を示す図である。図4(a)は、バブラー本体1の斜視図を示す図である。図4(b)は、図4(a)中の切断線X−X’に沿った水平断面図を示す。ヒーター5は、バブラー本体1の外側面を覆うように配置されている。循環流路11は、第1の開口部11aと、第2の開口部11bを有する。第1の開口部11a及び第2の開口部11bは、液相部2内に浸かっている。第1の開口部11aは、バブラー本体1の内側面付近に位置するように設けられている。また、第2の開口部11bは、バブラー本体1の中心付近に位置するように設けられている。言い換えると、第1の開口部11aはヒーター5付近に配置され、第2の開口部11bはヒーター5から最も離れた位置に配置されている。
更に、循環流路11は、バブラー上部1a内を蛇行しながら通過している。即ち、循環流路11は、バブラー上部1a内で流路総面積が大きくなるように通過している。これにより、循環流路11を流通する液相部2の水は、バブラー上部1a及び気相部10と効果的に熱交換することができる。なお、バブラー上部1a内における循環流路11の形状は、図示したものに限定されない。
上記のように第1の開口部11a及び第2の開口部11bを配置するのは、効果的に液相部2と気相部10との間で熱交換を行うためである。具体的には、液相部2を加熱している場合は、ポンプ12は、ヒーター5付近に配置された第1の開口部11aより水を流入させて循環させる。第1の開口部11aはバブラー本体1内で最もヒーター5に近い位置に配置されているので、循環流路11には液相部2内で最も高温である水を流すことができる。一方、液相部2の温度を冷却している場合は、ポンプ12は、ヒーター5から離れた位置にある第2の開口部11bより水を流入させて循環させる。第2の開口部11bはバブラー本体1内で最もヒーター5から離れた位置に配置されているので、循環流路11には液相部2内で最も低温である水を流すことができる。
なお、図4では冷却機構6が配置されている場所を示していないが、この場合には、冷却用流路9はバブラー本体1の中央部付近に接続されることが好適である。なお、必ずしも、第1の開口部11aをヒーター5の近傍に設置し、第2の開口部11bを冷却機構6の近傍に設置しなくてもよい。つまり、第1の開口部11aは、冷却機構6による影響を受けずにヒーター5による効果を最も受けることができる位置に配置され、第2の開口部11bは、ヒーター5による影響を受けずに冷却機構6による効果を最も受けることができる位置に配置されることが好適である。
図5は、循環流路11の第2の構成例を示す図である。図5(a)は、バブラー本体1の斜視図を示す図である。図5(b)は、図5(a)中の切断線Y−Y’に沿った水平断面図を示す。この場合、ヒーター5は、バブラー本体1の中心付近に位置するように設けられている。第1の開口部11aは、バブラー本体1の中心付近に位置するように設けられている。第2の開口部11bは、バブラー本体1の内側面付近に位置するように設けられている。言い換えると、第1の開口部11aはヒーター5付近に配置され、第2の開口部11bはヒーター5から離れた位置に配置されている。このようにヒーター5をバブラー本体1内部に設け、第1の開口部11a及び第2の開口部11bを配置しても、効果的に液相部2と気相部10との間で熱交換を行うことができる。この場合には、冷却用流路9はバブラー本体1の外側面付近に接続されることが好適である。
なお、本発明の適用は、ヒーター5をバブラー本体1の中心付近に位置するように設けるものに限定されない。例えば、ヒーター5を第1の開口部11aの直下(図5(a)の矢印Pで示す位置)に設けてもよい。この場合は、ヒーター5により加熱された直後の液体が、対流により即座に第1の開口部11aに流入することになるため、更に効果的に熱交換を行うことができる。
更に、第1の開口部を図5(c)に示すようなテーパー形状の開口部11aaとして形成し、ヒーター5を第1の開口部11aaの直下に設けてもよい。図5(c)は、液体の流れ方向に平行な切断面に沿った第1の開口部11aaの断面図を示しており、第1の開口部11aaは終端部の方向に向かって広がっているテーパー形状を有している。第1の開口部11aaがこのようなテーパー形状を有することにより、矢印110aで示すように広い範囲から液体を流入させることができるため、ヒーター5による効果的な熱交換を行うことができる。
また、第1の開口部を図5(d)に示すような形状の開口部11abとして形成してもよい。図5(d)も、液体の流れ方向に平行な切断面に沿った第1の開口部11abの断面図を示している。この場合は、ヒーター5を第1の開口部11abの空洞内に配置させている。第1の開口部11abは、その側面に複数の穴部11abaが設けられており、矢印110bで示すように穴部11abaから液体が第1の開口部11ab内に流入する。このように液体を流入させることにより、ヒーター5の周囲の液体を効率的に第1の開口部内に取り込むことができるため、熱交換を効果的に行うことができる。なお、第1の開口部11abの穴部11abaを開閉可能なように構成してもよい。この穴部11abaの開閉は、上記の要求加湿量に応じて制御することが好適である。
以上説明したように、第1実施形態によれば、循環流路11を利用してバブラー本体1内の液相部2と気相部10との熱交換を行うので、気相部10の温度を液相部2の温度変化に速やかに追従させることができ、応答遅れなく加湿量の制御が可能となる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第1実施形態では、液相部2と気相部10の全体に対して熱交換を行い、気相部10全体の温度変化を速やかに液相部2の温度変化に追従させるようにして、加湿量の変動時における応答遅れを改善した。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第1実施形態では、液相部2と気相部10の全体に対して熱交換を行い、気相部10全体の温度変化を速やかに液相部2の温度変化に追従させるようにして、加湿量の変動時における応答遅れを改善した。
これに対し、第2実施形態では、同様に循環経路11を利用して液相部2と気相部10との熱交換を行うのであるが、液相部2内の水と、気相部10のうち主としてガス排出口付近の気体との間で積極的に熱交換を行うものである。第1実施形態のように、加湿ガスの加湿量制御の応答を改善するには気相部10全体の温度が液相部2の温度に追従することが理想的ではあるが、前述の水の持ち去り現象を防止するなどの理由により気相部10はある程度の容積が確保されるので、第1実施形態のように循環流路11を用いて熱交換を行ったとしても、気相部10内の温度を液相部2の温度に追従させるにはある程度の時間遅れが生じてしまうこともある。そこで、第2実施形態では、循環流路11を用いた熱交換により、少なくともガス排出口4から排出される加湿ガスの加湿量は迅速に制御しようとするものである。
図8(a)に第2実施形態に係る加湿制御装置31の概略構成図を示す。第2実施形態に係る加湿制御装置31は、第1実施形態に係る加湿制御装置30の構成に加えて、温度センサ15、16が配設されている。温度センサ15は液相部2の温度を検出する。温度センサ16は気相部10の温度を検出する。
また、加湿制御装置31は、バブラー上部1aに位置する循環流路11中であってガス排出口4近傍に熱交換器14を備える。なお、特別な熱交換器14を設けず、前述したようなバブラー上部1a全体を通過するような流路自体を熱交換器14として使用することもできる。熱交換器14は、前述したコントローラなどにより制御される。
なお、本実施形態の加湿制御装置31において、第1実施形態の加湿制御装置30と同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明は省略する。
温度センサ15及び16の出力はコントローラへ供給される。コントローラは、液相部2と気相部10との温度差が所定値以上になったことを検出した場合に、循環流路11上のポンプ12を作動させ、液相部2内の水の循環を行う。気相部10からガス排出口4へ侵入した加湿ガスは、熱交換器14により熱交換され、液相部2の温度に近い温度に制御される。これにより、気相部10の温度変化に遅れが生じている場合でも、ガス排出口4から排出される加湿ガスは適切な加湿量に制御することができる。なお、第2実施形態においても、液相部2の温度を上昇させる場合と下降させる場合とで、循環流路11内の循環方法を逆転させることは第1実施形態と同様である。
また、燃料電池51などからの要求加湿量に応じて液相部2の温度を上昇又は下降させた場合、ある程度の時間が経過すると、液相部2と気相部10の温度に差が無くなる。その後は、循環流路11による循環を停止すればよい。即ち、コントローラは、温度センサ15及び16からの温度出力に所定以上の差がなくなったときにポンプ12の作動を停止すればよい。
図8(b)は、循環流路11を用いた水の循環を行わない場合の、液相部2と気相部10とガス排出口4から排出されるガスの温度変化について示した図である。図8(b)は横軸に時間を示し、縦軸に温度変化を示している。符号A1で示す曲線は、温度センサ15が検出した液相部2の温度変化を示す。符号D1で示す曲線は、温度センサ16が検出した気相部10の温度変化を示す。符号C1で示す曲線は、ガス排出口4から排出される加湿ガスの露点温度の温度変化を示す。この場合、液相部2の温度を降温させるため(加湿量を大から小にする)、時刻Tにて、ヒーター5はオフにされ、ポンプ7及び冷却用熱交換器8がオンにされる。ポンプ7及び冷却用熱交換器8は、液相部2の温度又はガスの露点温度が目標温度Zとなるようにコントローラにより制御される。図8(b)より、液相部2の温度は、時刻Tから間もなく目標温度Zに達していることがわかる。しかし、気相部10の温度及びガスの露点温度は、目標温度Zに達するのに時間がかかっていることがわかる。なお、コントローラは、液相部2の温度が目標温度Zを超えるようにしてから(この場合には、目標温度Z以下にまでに降温する)、液相部2の温度が目標温度Zにて安定するように制御を行うものする。
図8(b)より、気相部10の温度及びガスの露点温度の温度変化は、液相部2の温度変化に対して遅れることがわかる。これは、水とガスとの熱伝導率の差により生じている。また、気相部10の温度と露点温度との差は、降温前のガスが新規ガスの流入により順次押し出されていくために生じている。即ち、ガスの露点温度は、単純に液相部2と気相部10の温度不均一による影響以外に気相部10内の履歴(即ち、気相部10内の温度分布)の影響を受ける。
図8(c)は、循環流路11を用いて水を循環した場合の、液相部2と気相部10と排出される加湿ガスの温度変化について示した図である。符号A2で示す曲線は、温度センサ15が検出した液相部2の温度変化を示す。符号D2で示す曲線は、温度センサ16が検出した気相部10の温度変化を示す。符号C2で示す曲線は、ガス排気口4から排出された加湿ガスの露点温度の温度変化を示す。この場合も、液相部2の温度を降温させるため(加湿量を大から小にする)、時刻Tにて、ヒーター5はオフにされ、ポンプ7及び冷却用熱交換器8がオンにされる。そして、ポンプ7及び冷却用熱交換器8は、液相部2の温度又はガスの露点温度が目標温度Zとなるようにコントローラにより制御される。
図8(c)より、気相部10の温度及びガス露点温度は、図8(b)に示したものよりも温度変化が早いことがわかる。つまり、気相部10の温度及びガス露点温度は、液相部2の温度変化に対して大きく遅れていないことがわかる。これは、循環流路11を用いて水の循環を行うことにより、液相部2と気相部10との間で熱交換が行われているからである。更に、ガスの露点温度は、液相部2の温度に対する応答遅れが気相部10のものよいも小さいことがわかる。これは、ガス排出口4付近にて水を循環させているからである。つまり、ガス排出口4から排出されるガスに対しては確実に熱交換を行って温度を制御しているからである。
以上のように、第2実施形態に係る加湿制御装置31は、循環流路11を用いて液相部2の水を循環させることにより、液相部2と気相部10との間で熱交換を行う。これにより、液相部2の温度変化に対する気相部10の温度の応答遅れが減少される。また、ガス排出口4付近にて熱交換を行っているので、排出されるガスの露点温度の変化は、液相部2の温度変化より応答が早くなる。よって、気相部10が液相部2に対して温度変化の遅れを有していても、少なくともガス排出口4から燃料電池51へ供給されるガスの温度(即ち加湿量)は要求加湿量に応じて応答遅れなく適切に制御される。
なお、高湿度のガスを熱交換すると、過飽和にあった水分が結露してガス排出口4に液滴が侵入するといった不具合が生じることが考えられる。しかし、熱交換器14にて凝縮される水分量が図8(c)に示す領域Rに示すように限られているため、熱交換器14内で凝縮した水がガスによって運搬されることはない(即ち、液滴がガス排出口4に入り込まない)。また、凝縮した水分は時間をかけて蒸発するため、限られた量であれば特別な排水機構を別途設ける必要はない。
なお、上記の実施形態において、ガス供給路3aから供給されるガスの流量に応じて熱交換器14に水を循環させる時間を短くしてもよい。バブラー本体1に流入する流量が小さいときは、気相部10内でのガスの入れ替えが遅いため、熱交換に時間がかかる。そのため、流入する流量が小さいときは、積極的に熱交換器14による熱交換を行う必要がある。一方、流量が大きいときは、気相部10内でのガスの入れ替えが早いため、熱交換が短時間で行われるので熱交換器14を使用しなくても比較的迅速に気相部10の温度が液相部2の温度に追従する。そこで、例えばガス供給路3aから供給されるガスの流量が多いほど熱交換器14に水を循環させる時間を短くしてもよい。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る加湿制御装置32について説明する。
次に、本発明の第3実施形態に係る加湿制御装置32について説明する。
図9は、第3実施形態に係る加湿制御装置32の概略構成図を示す。加湿制御装置32は、バブラー本体1と、バブラー上部1aと、ガス供給口3と、ガス排出口4と、ヒーター5と、ポンプ7と、冷却用熱交換器8と、熱交換器14と、流路19、20、21と、三方弁22と、を備えている。
第3実施形態に係る加湿制御装置32は、基本的に第2実施形態による加湿制御装置31と同様に、ガス排出口4近傍に配置した熱交換器14で熱交換を行うことにより、少なくともガス排出口4から排出されるガスの加湿量を応答遅れなく制御するものである。但し、本実施形態の加湿制御装置32は、1つのポンプ7を用いて液相部2と気相部10との間で熱交換を行うための水の循環と、液相部2を冷却するための水の循環とを行う。具体的には、加湿制御装置32は、上記した冷却機構6に三方弁22を介して循環流路が接続された構成を有する。このような構成のみが上記した加湿制御装置31と異なるため、それ以外の構成については説明を省略する。
加湿制御装置32では、三方弁22を用いて、流路19に連通させる流路(流路20と流路21のいずれか)が選択可能となっている。流路19上にはポンプ7が設けられており、流路20上には冷却用熱交換器8が設けられている。よって、流路19と流路20を連通させると、上記した冷却機構6を形成する。即ち、流路19と流路20を連通させると、液相部2の水が冷却される。一方、流路21中には、熱交換器14が設けられている。この熱交換器14は、加湿制御装置31と同様に、ガス排出口4近傍に設けられている。よって、三方弁22を切り替えて流路19と流路21を連通した場合は、液相部2の水が熱交換器14を流通する。これにより、ガス排出口4付近の気相部10と液相部2との間で熱交換が行われる。
なお、ポンプ7、冷却用熱交換器8、熱交換器14、三方弁22は、前述したコントローラなどによって制御される。また、第3実施形態においても、液相部2の温度を上昇させる場合と下降させる場合とで、循環流路21内の循環方法を逆転させることは第1実施形態と同様である。
次に、本実施形態に係る加湿制御装置32において、ポンプ7と三方弁22を制御したときの装置内の温度変化について、図10と図11を用いて説明する。
図10は、液相部2を冷却する際の(加湿量を大から小にする場合)、ポンプ7と三方弁22の制御方法、及び加湿制御装置32内の温度変化について示している。図10(a)は、ポンプ7の作動状態を示すタイムチャートである(符号E3で示す線分)。ここでは、ポンプ7が作動しているか否か(オンかオフ)のみを示している。図10(b)は、三方弁22の作動状態を示すタイムチャートである(符号F3で示す線分)。ここでは、流路19が流路20と連通しているか、又は流路19が流路21と連通しているかを示している。なお、ポンプ7及び三方弁22は、コントローラによって制御される。コントローラは、温度センサ15、16が検出した温度などに基づいて制御を行う。
図10(c)は、このようにポンプ7と三方弁22が制御された場合の、液相部2と気相部10と排出されるガスの温度変化について示している。符号A3で示す曲線は、温度センサ15が検出した液相部2の温度変化を示す。符号C3で示す曲線は、温度センサ16が検出した気相部10の温度変化を示す。符号D3で示す曲線は、排出されるガスの露点温度の温度変化を示す。
まず、時刻T1において加湿量の減少、即ち液相部2の温度を下降させる制御を開始したとすると、三方弁22は流路19と流路20を連通させて、ポンプ7の駆動を開始する。即ち、流路20上に存在する冷却用熱交換器8を用いて、液相部2の水を冷却する。これにより、液相部2及び気相部10の温度は下降していく(曲線A3及び曲線C3で示す)。コントローラは、液相部2の温度が目標温度Zに達するまで、ポンプ7及び冷却用熱交換器8を制御する。この場合、時刻T2にて、液相部2の温度が目標温度Zに達する。
時刻T2では、三方弁22は流路19と流路21を連通させ、ポンプ7により、冷却機構6側の水を熱交換器14を通じて液相部2へ循環させる(矢印66方向)。即ち、流路21上に存在する熱交換器14を用いて、ガス排出口4付近のガスと液相部2との間で熱交換を行う。これにより、曲線D3で示すガスの露点温度は下降していく。この場合、ガス排出口4にある熱交換器14にて確実に熱交換が行われるので、排出されるガスの露点温度は急速に下降し、時刻T2’にて目標温度Zに達する。この場合、図10(c)に示すように、液相部2の温度とガスの露点温度において目標温度Zに達する時間の差は、(T2’−T2)の時間のみとなる。
コントローラは、気相部10の温度が目標温度Zに達するまで、ポンプ7及び熱交換器14を制御する。この場合、時刻T3にて、気相部10は目標温度に達する。時刻T3以降は、ポンプ7の駆動を停止し、流路19と流路21を連通したままの状態を維持する。
なお、ポンプ7は、時刻T1から時刻T2の間は、回転数を大にして駆動するものとする。こうするのは、液相部2を即座に冷却するために、冷却用熱交換器8に流入させる流量を多くするためである。また、液相部2を冷却又は加熱していない場合には(例えば、図8において時刻T1以前や時刻T3以降)、流路19と流路21を連通させておく。この理由は、流路19と流路20を連通し続けると、液相部2内の水が冷却用熱交換器8に流れていき冷却される場合があるからである。
図11は、液相部2を加熱する際の(加湿量を小から大にする場合)、ポンプ7と三方弁22の制御方法、及び加湿制御装置32内の温度変化について示している。図11(a)は、ポンプ7の作動状態を示すタイムチャートである(符号E4、E5で示す線分)。ここでは、ポンプ7が作動しているか否か(オンかオフ)のみを示している。図11(b)は、三方弁22の作動状態を示すタイムチャートである(符号F4で示す線分)。ここでは、流路19が流路20と連通しているか、又は流路19が流路21と連通しているかを示している。
図11(c)は、このようにポンプ7と三方弁22が制御された場合の、液相部2と気相部10と排出されるガスの温度変化について示している。符号A4で示す曲線は、温度センサ15が検出した液相部2の温度変化を示す。符号C4で示す曲線は、温度センサ16が検出した気相部10の温度変化を示す。符号D4で示す曲線は、熱交換器14の温度変化を示す。
まず、時刻T4において加湿量の増加、即ち液相部2の温度を上昇させる制御を開始したとすると、コントローラはヒーター5を作動させ、ポンプ7の駆動を開始し、ヒーター5近傍の水を熱交換器14を通じて循環させる(矢印65の方向)。三方弁22は、流路19と流路20を連通させると液相部2を冷却することになるので、流路19と流路20は連通させないようにする。基本的には、時刻T4以前では、流路19と流路21が連通した状態にあるので、三方弁22を切り替える必要はない。この場合には、液相部2の加熱と、熱交換器14による熱交換とを同時に行うことができる。よって、液相部2の温度と気相部10の温度に対し、熱交換器14の温度D4は、過渡変化時には常に高い値を維持できた状態で目標温度Zに達する。このため、ガス排出口4及びガス排出流路4aでは水の凝縮や結露は生じない。時刻T5にて、気相部10の温度又はガスの露点温度が、目標温度Zに達すると、コントローラはポンプ7の駆動を停止する。
なお、図11(a)は、液相部2の温度調節(加熱又は冷却)を行っていない場合にも、定期的にポンプ7を駆動させている例を示している(波形E5参照)。これにより、液相部2と気相部10の温度分布を、常に均一に維持することができる。更に、定期的にポンプ7を駆動することにより、ヒーター5以外の追加のヒーター(例えば、バブラー上部1aの上部に設ける)を別途設けて制御を行う必要が無くなるので、そのような追加のヒーターが加湿量を減少する際の露点温度の応答遅れを生じさせることがない。
なお、本実施形態においても、ガス供給路3aから供給されるガスの流量が多いほど熱交換器14に水を循環させる時間を短くしてもよい。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係る加湿制御装置33について説明する。
次に、本発明の第4実施形態に係る加湿制御装置33について説明する。
図12は、加湿制御装置33の概略構成図を示す。加湿制御装置33は、ガスを排出する流路として第1の流路27と第2の流路28が選択可能に構成されている。この構成のみが、前述した第3実施形態に係る加湿制御装置32とは異なる。
第1の流路27と第2の流路28は、三方弁26に接続されている。三方弁26は、更にガス排出流路4aに接続されている。三方弁26は、ガス排出流路4aに対して、第1の流路27或いは第2の流路28を連通させる。第1の流路27には、流路21上に設けられた熱交換器14が配置されている。よって、ガス排出流路4aと第1の流路27を連通した場合は、熱交換器14により熱交換されたガスが排出される。第2の流路28は、熱交換器14を経由せず、気相部10内のガスがそのまま通過するよう設けられている。よって、ガス排出流路4aと第2の流路28を連通した場合は、気相部10中のガスがそのまま排出される。なお、三方弁26もコントローラにより制御される。コントローラは、加湿制御装置32に流入する流量を取得して、上記のような三方弁26の制御を行う。
このように、第1の流路27と第2の流路28を選択可能に構成したのは、加湿制御装置33に流入する流量に応じて、これらの流路を切り替えるためである。流入する流量が小さいときは、気相部10内でのガスの入れ替えが遅いため、熱交換に時間がかかる。そのため、流入する流量が小さいときは、積極的に熱交換器14による熱交換を行う必要がある。一方、流量が大きいときは、気相部10内でのガスの入れ替えが早いため、熱交換が短時間で行われるので熱交換器14を使用しなくても比較的迅速に気相部10の温度が液相部2の温度に追従する。また、流量が大きい場合は、熱交換器14を通過するガスの流速(流路の径に依存する)が上昇してしまう傾向にあるため、熱交換器14で凝縮した水の持ち去りが増える傾向にある。
そこで、流量が小さいときのみ熱交換器14を用い(ガス排出流路4aと流路27を連通させる)、流量が大きいときは熱交換器14を用いないようにする(ガス排出流路4aと流路28を連通させる)。これにより、熱交換器14を常時用いなくてもよいため、熱交換器14のサイズ(体格)を小さくすることができる。また、熱交換器14を用いる時間が短縮されるので、エネルギー消費も少なくすることができる。更に、急激な流量増加時にも、熱交換器14内にわずかに残っている液滴がガス排出流路4a内などに侵入してしまうこともない。
なお、第4実施形態の適用は、流入する流量の違いによって流路を切り替えることに限定されない。例えば、ガス供給路3aから供給されるガスの流量が多いほど熱交換器14に水を循環させる時間を短くしてもよい。
1 バブラー本体
1a バブラー上部
2 液相部
3 ガス供給口
4 ガス排出口
5 ヒーター
6 冷却機構
7、12 ポンプ
8 冷却用熱交換器
10 気相部
11 循環流路
14 熱交換器
30、30a、30b、31、32、33 加湿制御装置
50 燃料電池システム
1a バブラー上部
2 液相部
3 ガス供給口
4 ガス排出口
5 ヒーター
6 冷却機構
7、12 ポンプ
8 冷却用熱交換器
10 気相部
11 循環流路
14 熱交換器
30、30a、30b、31、32、33 加湿制御装置
50 燃料電池システム
Claims (4)
- 水を貯留することで気相部と液相部が存在する容器と、
前記液相部にガスを供給するガス供給口と、
前記気相部からガスを排出するガス排出口と、
前記ガス排出路から排出されるガスの要求加湿量を設定する要求加湿量設定手段と、
前記要求加湿量設定手段により設定された要求加湿量に応じて、前記液相部の温度を変化させる水温調整手段と、
循環流路を用いて前記液相部の水を前記気相部に循環させる水循環手段と、を備えることを特徴とする加湿制御装置。 - 前記水循環手段は、前記ガス排出口付近に前記容器内の水を循環させることを特徴とする請求項1に記載の加湿制御装置。
- 前記水温調整手段は、前記液相部を加熱する加熱手段と、前記液相部を冷却する冷却手段と、を有し、
前記循環流路は、前記加熱手段の付近に配置される第1の開口部と、前記第1の開口部より前記冷却手段の付近に配置される第2の開口部と、を有し、
前記水循環手段は、前記循環流路内に前記液相部の水を循環させるポンプを有し、
前記ポンプは、前記加熱手段が前記液相部の温度を上昇させる場合には、前記第1の開口部から水を流入させ、
前記冷却手段が前記液相部の温度を低下させる場合には、前記第2の開口部から水を流入させることを特徴とする請求項1又は2に記載の加湿制御装置。 - 前記水循環手段は、前記ガス供給口から供給されるガス量が多いほど循環を行う時間を短くすることを特徴とする請求項1及至3のいずれか一項に記載の加湿制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004177466A JP2006004674A (ja) | 2004-06-15 | 2004-06-15 | 加湿制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004177466A JP2006004674A (ja) | 2004-06-15 | 2004-06-15 | 加湿制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006004674A true JP2006004674A (ja) | 2006-01-05 |
Family
ID=35772897
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004177466A Pending JP2006004674A (ja) | 2004-06-15 | 2004-06-15 | 加湿制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006004674A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007225154A (ja) * | 2006-02-21 | 2007-09-06 | Espec Corp | 環境試験装置の湿度調節方法及び環境試験装置 |
JP2008016375A (ja) * | 2006-07-07 | 2008-01-24 | Sanyo Electric Co Ltd | 固体高分子形燃料電池の加湿タンク |
KR100828095B1 (ko) | 2007-02-22 | 2008-05-08 | 주식회사 씨엔엘에너지 | 연료전지용 가스 가습장치 |
JP2016125745A (ja) * | 2014-12-26 | 2016-07-11 | 学校法人北里研究所 | 雰囲気調整装置 |
JP2019174032A (ja) * | 2018-03-28 | 2019-10-10 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 空気浄化装置 |
-
2004
- 2004-06-15 JP JP2004177466A patent/JP2006004674A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007225154A (ja) * | 2006-02-21 | 2007-09-06 | Espec Corp | 環境試験装置の湿度調節方法及び環境試験装置 |
JP2008016375A (ja) * | 2006-07-07 | 2008-01-24 | Sanyo Electric Co Ltd | 固体高分子形燃料電池の加湿タンク |
KR100828095B1 (ko) | 2007-02-22 | 2008-05-08 | 주식회사 씨엔엘에너지 | 연료전지용 가스 가습장치 |
JP2016125745A (ja) * | 2014-12-26 | 2016-07-11 | 学校法人北里研究所 | 雰囲気調整装置 |
JP2019174032A (ja) * | 2018-03-28 | 2019-10-10 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 空気浄化装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11398633B2 (en) | Coolant storage tank | |
JP2003036874A (ja) | 燃料電池システム | |
US10320011B2 (en) | Fuel cell system | |
JP2008181783A (ja) | 燃料電池 | |
JP5168859B2 (ja) | 燃料電池システム | |
JP2006004674A (ja) | 加湿制御装置 | |
JP2007087779A (ja) | 燃料電池システム | |
JP2005259526A (ja) | 燃料電池のコンディショニング方法 | |
JP2006216255A (ja) | 燃料電池システム及び燃料電池システムの制御方法 | |
JP2006228629A (ja) | 燃料電池の冷却制御装置 | |
JP2008226712A (ja) | 燃料電池システム及びその制御方法 | |
JP5434054B2 (ja) | 燃料電池システム | |
JP3998200B2 (ja) | 燃料電池の冷却装置 | |
JP4283584B2 (ja) | 燃料電池の冷却装置 | |
JP2008147121A (ja) | 燃料電池評価装置 | |
JP2006339103A (ja) | 燃料電池システム | |
JP2010112571A (ja) | 流体加熱装置 | |
JP2019091529A (ja) | 燃料電池システム | |
JP2008097860A (ja) | 燃料電池評価装置 | |
JP2011243424A (ja) | 燃料電池の運転方法 | |
JP2007280748A (ja) | 燃料電池発電システムの起動方法 | |
JP6643305B2 (ja) | 加熱装置及び水電解システム | |
JP2007053032A (ja) | 加湿装置及び燃料電池システム | |
JP2009275948A (ja) | 加湿装置とこれを有する燃料電池システムおよび燃料電池評価装置 | |
JP2009218113A (ja) | 燃料電池システム |