JP2007268340A - 気液分離装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】気体と液体との分離性能を向上させた気液分離装置を提供する。
【解決手段】供給口18は、分離空間S1を形成する側壁面16に設けられ、循環ガスが分離空間S1へと流入するものであり、排出口19は、側壁面16の供給口18よりも上方に設けられ、分離された水素ガスが分離空間S1から外部へと流出するものである。また、貫通部20は、分離空間S1を鉛直方向に貫通する円筒形状の中空部材であって、分離空間S1のうち、供給口18を含む第1の空間と排出口19を含む第2の空間とを、自己の中空空間を介して連通している。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体を含む気体(流体)を気体と液体とに分離する気液分離装置に係り、特に、燃料電池システムの反応ガス中に含まれる水を分離する気液分離装置に関する。
従来より、燃料極(アノード)に燃料ガス(例えば、水素)を供給し、酸化剤極(カソード)に酸化剤ガス(例えば、空気)を供給することにより、これらのガスを電気化学的に反応させて発電を行う燃料電池が知られている。この類の燃料電池では、燃料極側からの排出ガスを循環ポンプ等によって燃料ガスの供給側へと循環させることにより、反応効率の向上を図っている。
ところで、この燃料電池では、燃料極および酸化剤極におけるガスの反応に伴って水が生成される。生成水はとくに酸化極側で生じやすいが、電解質膜を通して燃料極側へと移動するため、この生成水が燃料ガスの循環系へと流入し、循環ポンプ等の循環手段に不具合を生じさせるといった問題がある。さらに、この生成水が燃料電池へと流入した場合には、燃料極の反応面積を減少させるといった水詰り(フラッティング)の問題も生じる。そのため、燃料ガスの循環系には、循環ガス(燃料極からの排出ガス)中に含まれる水を分離するための気液分離装置が設けられている。
例えば、特許文献1には、上部を気水分離室とし、下部をドレン溜めとしている1つの容器を主体に構成される気液分離装置が開示されている。この気液分離装置は、気水分離室に連通している蒸気出口管と、ドレン溜めに連通しているドレン出口管と、気水分離室に気水混合蒸気を供給して、この気水分離室で旋回流にする気水混合蒸気供給管とを備えている。さらに、この気液分離装置は、ドレン溜めの水面より上位に位置して、気水分離室で分離されたドレンを通す通路を有して横向きに設けられた仕切板と、この仕切板の下位に固定された縦向きの旋回流防止板とを備えている。
実開平6−29613号公報
しかしながら、特許文献1に開示された手法では、気水分離室における旋回流に伴う遠心力によって水を分離しているものの、分離に必要な旋回回転数を得られない可能性がある。そのため、気液の分離を十分に行うことができない可能性がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、気体と液体との分離性能を向上させた気液分離装置を提供することである。
かかる課題を解決するために、本発明は、分離部と、貯蔵部とを有する気液分離装置を提供する。この気液分離装置において、分離部は、側壁面によって形成された円筒形状の内部空間が分離空間として鉛直方向に延在しており、この分離空間内に供給された流体が側壁面に沿って旋回することにより、流体を液体と気体とに分離する。貯蔵部は、分離部の分離空間と連通する円筒形状の内部空間が貯蔵空間として鉛直方向に延在しており、分離空間において分離された液体を貯める。ここで、分離部は、供給口と、排出口と、貫通部とを有している。供給口は、分離空間を形成する側壁面に設けられ、流体が分離空間へと流入するものであり、排出口は、側壁面の供給口よりも上方に設けられ、分離された気体が分離空間から外部へと流出するものである。また、貫通部は、分離空間を鉛直方向に貫通する円筒形状の中空部材であって、分離空間のうち、供給口を含む第1の空間と排出口を含む第2の空間とを、自己の中空空間を介して連通する。
本発明によれば、その分離空間において流体中に含まれる液体が遠心分離されると、気体成分が、貫通部の中空領域を経由して、排出口へと流れる。その結果、供給口から貫通部の下端へと到達する間に、分離に必要な旋回回転数を与えることが可能となるので、分離性能の向上を図ることができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態にかかる気液分離装置について説明する。この気液分離装置は、例えば、燃料電池システム、特に車両搭載用の燃料電池システムに用いられる気液分離装置として好適である。ここで、気液分離装置の具体的な構成の説明に先立ち、燃料電池システムの基本的な構成について簡単に説明する。
図1は、燃料電池システムの概略構成図である。燃料電池システムは、燃料ガス(例えば、水素)と、酸化剤ガス(例えば、空気)とを電気化学的に反応させて発電電力を発生する燃料電池スタック1を主体に構成されている。燃料電池スタック1は、電解質および電極触媒複合体を挟んで酸化剤極(カソード)と燃料極(アノード)とを対設した燃料電池構造体をセパレータで挟持して、これを複数積層して構成されている。この燃料電池システムには、燃料電池スタック1に水素を供給するための水素系と、燃料電池スタック1に空気を供給するための空気系とが備えられている。
水素系において、燃料ガスである水素は、燃料供給手段から、例えば、高圧水素ボンベといった燃料タンク2に貯蔵された状態から、水素供給流路L1を介して燃料電池スタック1に供給される。水素供給流路L1には、水素調圧弁3が設けられており、燃料電池スタック1へ供給される水素の圧力が所望の値となるように、その開度が制御される。燃料電池スタック1の燃料極からの排出ガス(未使用の水素等を含むガス)は、水素循環流路L2へと排出される。この水素循環流路L2は、他方の端部が水素供給流路L1の燃料電池スタック1よりも上流側に接続されており、水素循環流路L2には、水素循環手段(例えば、水素循環ポンプ4)が設けられている。水素循環ポンプ4を駆動することにより、燃料電池スタック1の燃料極側からの排出ガスは、燃料電池スタック1の燃料極の水素の供給側へと循環される。これにより、燃料電池スタック1における反応効率の向上を図ることができる。
空気系において、酸化剤ガスである空気は、例えば、大気がコンプレッサ5によって加圧され、空気供給流路L3を介して燃料電池スタック1に供給される。この空気供給流路L3には、加湿装置(図示せず)が設けられており、燃料電池スタック1に供給される空気は、燃料電池スタック1の発電性能を低下させない程度に加湿される。燃料電池スタック1からの排出ガスは、空気排出流路L4を介して外部(大気)へと排出される。この空気排出流路L4には、空気調圧弁6が設けられている。空気調圧弁6は、燃料電池スタック1へ供給される空気の圧力および流量が所望の値となるように、その開度が、コンプレッサ5の駆動量(回転数)とともに制御される。
燃料電池スタック1を構成する個々の燃料電池セルの燃料極側では、水素を水素イオン(プロトン)と電子とに変換する反応が行われる。この水素イオンは電解質膜中を酸化剤極側に移動し、酸化剤極側では酸素と水素イオンおよび電子から水を生成する反応が行われる。酸化剤極側で生じた生成水は、酸化剤極から排出される空気とともに空気排出流路L4に排出されるものの、一方で、電解質膜を通して燃料極側へと移行する。燃料極側へと移行した生成水は、燃料極から排出される排出ガスとともに水素循環流路L2に排出される。この生成水が水素循環ポンプ4へと流入した場合には、動作の不具合を引き起こしたり、また、この生成水が燃料電池スタック1へと流入した場合には、フラッティングの原因となる。そのため、水素循環流路L2には、例えば、水素循環ポンプ4よりも上流側に、排出ガス中に含まれる水を分離した上で、この排出ガスを下流側に流す気液分離装置10が設けられている。
図2は、気液分離装置10を示す概略構成図である。気液分離装置10は、天板11と、分離部12と、貯水部(貯蔵部)13とを主体に構成されており、天板11と貯水部13との間に分離部12を配置した格好となっている。この気液分離装置10は、これらの部材が互いに組み付けられた状態において、天板11が鉛直方向の上方に、貯水部13が鉛直方向の下方に位置するような格好で水素循環流路L2に介装される。なお、本実施形態では、天板11、分離部12、貯水部13は、それぞれが独立した部材として構成されているが、後述する個々の機能を奏する限り、天板11と分離部12、或いは、分離部12と貯水部13といったように、種々の部材が一体的に構成されていてもよい。
気液分離装置10は、分離部12の内部空間である分離空間S1と、貯水部13の内部空間である貯水空間(貯蔵空間)S2とを含む一連の空間を有している。水素循環流路L2を流れる循環ガス(ミスト状の水や水素を含む燃料電池スタック1の燃料極側からの排出ガス)は、気液分離装置10の分離空間S1へ取り込まれ、この分離空間S1において、循環ガス(流体)を水素ガス(気体)と水(液体)とに分離する。分離された水素ガスは、分離空間S1から水素循環流路L2へと排出され、また、分離された水(以下「分離水」という)は、貯水空間S2に貯えられる。なお、水素循環流路L2を流れる循環ガスには、水素ガス以外の気体成分、例えば、窒素ガス等が含まれていることもあるが、本明細書では、便宜上、循環ガス中の気体成分には水素ガスのみが含まれていることとする。
天板11は、板状の部材であり、分離部12の上面側に取り付けられることにより、分離空間S1を密閉する。また、天板11と分離部12との取付面の間には、リング状のパッキン(図示せず)が設けられており、天板11と分離部12との間のシール性を高めるような工夫が施されている。
貯水部13は、鉛直方向に延在した円筒形状の内部空間(貯水空間S2)を備えており、分離部12の分離空間S1において分離された水を内部に貯める機能を担っている。この貯水部13は、その上方が開口した形状となっており、分離部12の下面側に取り付けられることにより、貯水空間S2が分離部12の分離空間S1と連通する。一方、貯水部13の底面の中央には、外部配管L5と貯水空間S2との間を接続する分離水排出口(液体排出口)14が形成されている。外部配管L5には、開閉バルブ8が設けられており、必要に応じて開閉バルブ8を開くことにより、分離水排出口14および外部配管L5を介して貯水空間S2内に貯まった分離水が外部に排出される。なお、貯水空間S2に貯えられる分離水の水位は、傾きや揺れによる水位変動(例えば、車両搭載時によるもの)を考慮して、分離部12の分離空間S1に分離水が流入しない程度の水位を貯水可能な上限水位とし、循環ガスが分離水排出口14から排出されない程度の水位を排出可能な下限水位とすることが望ましい。上述した開閉バルブ8は、貯水空間S2に貯まる分離水が上限水位に到達することにより開状態に制御され、また、分離水が外部に排出されてその水位が下限水位に到達することにより閉状態に制御される。
また、貯水部13には、その本体内部を鉛直方向に貫通する内部流路15が形成されている。下面側に開口する内部流路15の端部には、水素循環流路L2の上流側が接続可能となっている。そのため、水素循環流路L2を流れる循環ガスは、内部流路15を介して、鉛直方向の下方から上方にかけて貯水部13の内部を流れ、そして、分離部12へと供給される。
分離部12は、その上下面がともに開口した形状となっており、側壁面16によって形成される円筒形状の内部空間(分離空間S1)が鉛直方向へと延在している。この分離空間S1は、空間内に供給された循環ガスが側壁面16に沿って旋回することにより、循環ガスを水素ガスと水とに分離する分離室としての機能を担っている。
分離部12には、その本体内部に内部流路17が形成されており、この内部流路17は貯水部13の内部流路15と接続可能となっているとともに、分離空間S1を形成する側壁面16に設けられた供給口18へと接続している。この供給口18は、分離空間S1に循環ガスが流入するための開口であり、本実施形態では、鉛直方向において、分離空間S1の中央よりも上方に形成されている。また、分離部12の側壁面16には、分離空間S1において分離された水素ガスを外部へと流出するための開口である排出口19が形成されている。この排出口19は、供給口18よりも上方に設けられている。排出口19には、図示しない内部流路が接続されており、分離部12の側面に開口した内部流路の端部には、水素循環流路L2の下流側が接続可能となっている。
分離部12には、分離空間S1の略中心に、その分離空間S1を鉛直方向に貫通する円筒形状の貫通部20が設けられており、この貫通部20は、供給口18よりも上方、より詳細には、供給口18と排出口19との間に相当する位置から貯水部13側まで延在している。貫通部20の上端には、分離空間S1の半径方向(すなわち、水平方向)へと延在した円盤状の取付プレート21が一体的に取り付けられており、この取付プレート21の外縁部が側壁面16に接合されることにより、貫通部20が分離空間S1に固定される。なお、この取付プレート21は、供給口18より分離空間S1内に流入した循環ガスが排出口19へと直接的に流れることを規制する役割も担っている。
図3は、図2に示す分離部12の説明図であり、(a)は、図2に示す分離部12のAA断面図であり、(b)は、分離部12の内部構造を示す模式図である。同図に示すように、分離部12は、その分離空間S1において、貫通部20から側壁面16にかけて延在する板状部材が放射状に配置された複数の風向板22を有している。本実施形態では、それぞれが略扇形状を有する4枚の風向板22が互いに離間しながら等間隔に設けられている。個々の風向板22は、一方の縁部が貫通部20の最下端よりも上方に接合されているととも、それと対向する他方の縁部が側壁面16に接合されている。また、個々の風向板22は、分離空間S1に流入した循環ガスの旋回流の流れ方向(図中の矢印方向)の上流側から下流側にかけて下方に傾斜した形状を有している。
貫通部20の内部空間(中空空間)には、天板11から貯水部13の底面側まで延在する水位センサ(水位検出手段)23が設けられている。この水位センサ23は、貯水部13の貯水空間S2に貯まる分離水の水位を検出するセンサであり、例えば、静電容量方式のセンサを用いることができる。水位センサ23によって検出された水位に応じた電気信号は、センサアンプ24によって増幅されて、図示しないコントローラに出力され、貯水空間S2に貯まる水位制御の際に参照される。ここで、水位センサ23として静電容量方式のセンサを用いた場合には、連続的な出力を得ることができるので、貯水空間S2内の水位コントロールを無段階に設定することができるという点において優れている。
このような構成を有する気液分離装置10において、循環流路L2を流れる循環ガスは、貯水部13に形成された内部流路15、および、分離部12に形成された内部流路17を経由して、分離部12の側壁面16に形成された供給口18より、分離空間内S1へ流入する。分離空間S1へと流入した循環ガスは、側壁面16に沿って分離空間S1の内部、具体的には、貫通部20および取付プレート21と側壁面16とによって画定されるドーナツ状の空間(すなわち、供給口18を含む第1の空間)の内部を旋回する。旋回する循環ガスにおいて、循環ガスに含まれる水のうち比較的粒子径の大きなものは、旋回流に伴う遠心力が作用するため、側壁面16側へと導かれ、これによって、水素ガスと水との分離が行われる。また、分離空間S1を旋回する循環ガスは、貫通部20および取付プレート21によって、排出口19へと直接的に流れることが規制されているため、分離空間S1内を旋回しながら下方へと向かい、その後、貫通部20の下端側の開口へと流れる。この際、貫通部20の下方位置には複数の風向板22が設けられている関係上、分離空間S1を旋回する循環ガスは、風向板22を通過した後に、貫通部20の下端側の開口へと流入する。これにより、循環ガスに含まれている水のうち粒子径の小さなものは、風向板22を通過する際に凝集されて、水素ガスから分離される。このようにして水が分離された循環ガス(すなわち、水素ガス)は、貫通部20の中空内部を経由した後に、排出口19を含む第2の空間(第1の空間とは異なる空間)へと流れ、排出口19を介して水素循環流路L2へと排出される。
このように本実施形態において、気液分離装置10は、側壁面16によって形成された円筒形状の内部空間(分離空間S1)が鉛直方向に延在しており、この分離空間S1内に供給された流体(本実施形態では、循環ガス)が側壁面16に沿って旋回することにより、循環ガスを液体(本実施形態では、水)と気体(本実施形態では、水素ガス)とに分離する分離部12と、この分離部12の分離空間S1と連通する円筒形状の内部空間(貯水空間S2)が鉛直方向に延在しており、分離空間S1において分離された水を貯める貯水部13とを有している。ここで、分離部12は、分離空間S1を形成する側壁面16に設けられ、循環ガスが分離空間S1へと流入する供給口18と、側壁面16の供給口18よりも上方に設けられ、分離された水素ガスが分離空間S1から外部へと流出する排出口19と、分離空間S1を鉛直方向に貫通する円筒形状の中空部材であって、分離空間S1のうち、供給口18を含む第1の空間と排出口19を含む第2の空間とを、自己の中空空間を介して連通する貫通部20とを有している。
かかる構成によれば、分離部12の側壁面16に形成された供給口18より分離空間S1へと供給された循環ガスは、その分離空間(特に、供給口18を含む第1の空間)S1において循環ガス中に含まれる水が遠心分離されると、気体成分である水素ガスが、貫通部20の中空領域を経由して、排出口19を含む第2の空間へと流れ、そして、排出口19から外部へと排出される。換言すれば、この貫通部20は、分離空間S1において分離された水素ガスを、自己の中空空間を介して排出口19側へと導入する機能を担っている。その結果、供給口18から貫通部20の下端へと到達する間に、すなわち、第1の空間において分離に必要な旋回回転数を与えることが可能となるので、分離性能の向上を図ることができる。これにより、例えば、車両に搭載した燃料電池システムにおいても、車両の走行に伴い発生する加速度による液面の揺れや、車両の傾きによる水面の変化に対してもロバストな構成、すなわち、どのような条件下でも分離能力、圧力損失等を同じ能力として発揮できる構成を実現することができる。
特に、本実施形態において、貫通部20は、分離空間S1の略中央に配置されているとともに、供給口18よりも上方から貯水部13側まで延在している。これにより、貫通部20が循環ガスの旋回を妨げるといった事態が抑制されるとともに、分離に必要な旋回回転数を与えることが可能となるので、分離性能の向上を図ることができる。
また、本実施形態において、貯水部13は、貯水空間S2の底面の中央に、この貯水空間S2に貯まる水(分離水)を外部に排出するための分離水排出口14を有している。かかる構成によれば、車両の走行に伴う加速度や、路面の傾斜等に起因して、貯水空間S2に貯まった分離水が偏ったりした場合であっても、分離水排出口14が分離水によって覆われ易い格好となる。そのため、分離水排出口14が剥き出しのままとなり、これにより、水素ガスが分離水排出口14から外部に排出されるといった事態を抑制することができる。
本実施形態において、分離部12は、供給口18よりも下方位置において、貫通部20側から側壁面16側へと延在する板状部材が放射状に配置された複数の風向板22をさらに有している。かかる構成によれば、分離空間S1を旋回する循環ガスは、その循環ガスに含まれる水のうち、粒子径の大きなものが遠心力により分離され、また、貫通部20の下端側への開口へと向かう際に、風向板22を通過して流れることとなる。これにより、循環ガスに含まれる水のうち、粒子径の小さいものを、風向板22で凝集させることができる。これにより、分離性能の向上を図ることができる。
本実施形態において、風向板22のそれぞれは、分離空間S1を旋回する循環ガスの流れ方向において上流側から下流側にかけて下方へ傾斜した形状を有している。かかる構成によれば、分離空間S1を循環ガスが旋回しながら下方に向かって流れる際に、その流れが風向板22によって規制されるため、旋回流を徐々に下降させることができる。これにより、風向板22の傾斜に応じて、分離に必要な旋回回転数を与えるように調整したり、粒子径の小さい水滴を凝集させる割合等を調整したりすることができるため、分離性能の向上を一層図ることができる。
なお、本実施形態では、風向板22を循環ガスの流れ方向にかけて下方へ傾斜させた形態としたが、本発明はこれに限定されない。風向板22は、水平方向にフラットな形状を有していてもよく、また、循環ガスの流れ方向において上流側から下流側にかけて上方へ傾斜した形状を有していてもよい。このような形態であっても、分離空間S1を旋回する循環ガスは、貫通部20の下端側への開口へと向かう際に、風向板22を通過して流れることにより、その循環ガスに含まれる水のうち、粒子径の小さいものを風向板22で凝集させることができる。これにより、分離性能の向上を図ることができる。ただし、上述したように、風向板22を循環ガスの流れ方向にかけて下方へ傾斜させた場合には、旋回流を徐々に下降させることができるといった点において有利である。
さらに、本実施形態において、風向板22のそれぞれは、一方の縁部が貫通部20の最下端よりも上方に接合されているとともに、この一方の縁部と対向する他方の縁部が側壁面16に接合されている。ところで、循環ガスに含まれる水が中央に位置する貫通部20の外壁面に付着し、その付着した水がそのまま貫通部20に沿って下方に流れ落ちた場合には、貫通部20の下端よりその内部へと流入する循環ガス(具体的には、水が分離された水素ガス)とともに、外壁面に付着した水が貫通部20の中空空間に回り込んでしまうことが考えられる。しかしながら、本実施形態の構成によれば、貫通部20の外壁面に付着した水は、貫通部20に接合された風向板22へと伝わり、循環ガスの旋回流も作用して、分離空間S1を形成する側壁面16側へと導かれる。これにより、貫通部20の中空空間へと水が回り込むといった事態を抑制することができるので、分離性能の向上を図ることができる。
なお、本実施形態によれば、風向板22は貫通部20と側壁面16とにそれぞれ接合されているが、本発明は、これに限定されるものではない。図4は、側壁面16のみと接合された風向板22aを示す説明図である。同図に示すように、風向板22aを分離部12の側壁面16のみに接合する形態であっても、上述したように、分離空間S1を旋回する循環ガスは、貫通部20の下端側への開口へと向かう際に、風向板22aを通過して流れることにより、その循環ガスに含まれる水のうち、粒子径の小さいものを風向板22aで凝集させることができる。これにより、分離性能の向上を図ることができる。なお、風向板22を貫通部20と接合させた場合には、貫通部20の中空空間へと水が回り込むといった事態を抑制することができるので、側壁面16のみに接合する風向板22aを採用する場合には、同図に示すように、すべての風向板を側壁面16のみに接続するのではなく、一部の風向板22aのみを側壁面16に接続するようにしてもよい。また、特段図示しないが、風向板22は、側壁面16のみと接合している形態以外にも、貫通部20のみに接合している形態であってもよい。かかる形態であっても、上述した効果を奏することができる。
図5は、図3に示す風向板22の変形例である風向板22bを示す説明図である。本実施形態によれば、図3に示すように、風向板22のそれぞれは、互いに離間した状態で配置されている。しかしながら、貫通部20の外壁面を流れ落ちる水を中空空間へ流入させないといった観点から、図5に示すように、風向板22bのそれぞれは、貫通部20との接合部が、円周方向にかけて互いにオーバーラップするように配置してもよい。かかる構成によれば、貫通部20と風向板22bとの接合部の面積が増加するため、貫通部20の外壁面に付着した水を側壁面16側へ効果的に導くことが可能となる。これにより、貫通部20の中空空間へと水が流入するといった事態を抑制することができるので、分離性能の向上を図ることができる。
図6は、図3に示す分離部12の変形例を示す説明図である。上述しように、貫通部20の中空空間に対する水の流入を抑制するといった観点から、分離部12は、突起部(第1の突起部)25をさらに有していてもよい。この突起部25は、貫通部20の下方側に接合されており、具体的には、風向板22の接合位置よりも下方側に接合されており、その接合位置よりも下方に向かってテーパ状に拡幅し、円周方向に連続する略円錐形状の側面で構成されている。この場合、突起部25は、その下方側の端部が、貫通部20の最下端よりも下方に突出していることが望ましい。かかる構成によれば、貫通部20に付着した水が貫通部20の最下端へと到達することが突起部25によって規制される。これにより、貫通部20の中空空間へと水が流入するといった事態を抑制することができるので、分離性能の向上を図ることができる。
(第2の実施形態)
図7は、本発明の第2の実施形態にかかる気液分離装置10の概略構成図である。この第2の実施形態にかかる気液分離装置10が第1の実施形態のそれと相違する点は、水位センサ23の構成である。なお、第1の実施形態において例示した分離部12の構成、および、分離部12に関する種々の変形例については、本実施形態においても同様に適用可能である。
水位センサ23は、センサ部(図示せず)と、壁部26と、センサアンプ24とを主体に構成されている。センサ部は、貫通部20の中空空間に挿入されて、分離空間S1から貯水空間S2へと貫通しており、貯水空間S2に貯まる分離水の水位を検出する。壁部26は、センサ部の周囲を覆う円筒形状の部材である。センサアンプ24は、センサ部から出力される電気信号を増幅する。本実施形態における水位センサ23の特徴の一つは、壁部26がガス抜き穴27を備えることである。このガス抜き穴27は、壁部26の内外を貫通する開口であり、貯水空間S2の上方に配置されている。具体的には、ガス抜き穴27は、貯水空間S2に貯まる分離水の上限水位よりも上方に、かつ、分離部12よりも下方に配置されている。ここで上限水位は、貯水空間S2に貯まる分離水の制御目標値であり、この上限水位に分離水の貯水量が到達した場合には、分離水排出口14を介して内部に貯まった分離水が外部へと排出される。
このように本実施形態によれば、水位センサ23を貫通部20の中空空間に設けることにより、貯水空間S2に貯まる分離水の揺れ等に拘わらず、水位を的確に検出することが可能になる。また、分離された水素ガスを排出口19へと導く貫通部20の中空空間を水位センサ23の設置空間として併用することにより、内部空間のスペースを効率的に使用することができる。
また、ガス抜き穴の形成位置によっては、分離空間S1における旋回流の流れが影響し、壁部26の内部と外部との間で水位を変化させる可能性がある。例えば、ガス抜き穴の中に旋回流の伴うガスが流れ込んだ場合には、壁部26の内部の水を吸い上げたり、または、ガス抜き穴にガスが流れ込んだ勢いによって、壁部26の内部の水を押し下げたりしてしまうといった如くである。このような水位の変化は、水位の検出誤差に繋がる可能性がある。本実施形態では、貯水空間S2の上方にガス抜き穴27を配置することにより、検出誤差となる旋回流の影響が最小となる位置にガス抜き穴27が位置することとなる。これにより、水位の検出精度の向上を図ることができる。
図8は、貯水空間S2の側壁面に配置される突出部28の説明図である。ガス抜き穴27に対する旋回流の影響を抑制するといった観点から、この気液分離装置10は、上述した実施形態の構成以外にも、貯水部13が突出部28をさらに備えていてもよい。この突出部28は、貯水空間S2を形成する側壁面の周方向にかけて、半径方向へと突出する環状の部材であり、壁部26のガス抜き穴27よりも上方に配置されている。この突出部28は、半径方向へと突出した突起を円周方向に連続的に接合することによって構成することも可能であり、また、中央に開口が形成された円盤状の部材を貯水空間S2の側壁面に内接することによって構成することも可能である。
かかる構成によれば、突出部28によって貯水空間S2の内径が部分的に縮小されるので、分離空間S1内の旋回流が下降する量が規制される。これにより、壁部26のガス抜き穴27に吹きかかるガスの量を低減することができるので、壁部26の内外における水位変化を抑制することができる。そのため、水位センサ23の検出精度の向上を図ることができる。また、このようなガス抜き穴27に吹きかかるガスの量を突出部28によって調整することができるので、貯水空間S2の高さ方向の大きさをコンパクト化することも可能となる。なお、突出部28の半径方向への突出量は、それが大きい程、旋回流による影響を抑制することができるが、分離水が貯水空間S2の下方へと移動する際の妨げとなる虞がある。そのため、突出部28の半径方向への突出量は、これらの両者のバランスを考慮して、実験やシミュレーションを通じてその最適値を設定することが好ましい。
図9は、壁部26に配置される突起部29の説明図である。ガス抜き穴27に対する旋回流の影響を抑制するといった観点から、この気液分離装置10は、上述した実施形態の構成以外にも、水位センサ23が突起部(第2の突起部)29をさらに備えていてもよい。突起部29は、壁部26のガス抜き穴27よりも上方に接合されており、このガス抜き穴27を覆うように、接合位置よりも下方に向かってテーパ状に拡幅し、円周方向に連続する円錐形状の側面で構成されている。かかる構成によれば、ガス抜き穴27が突起部29によって覆われるため、旋回流の流れにともなってガス抜き穴27に吹きかかるガスの量を低減することができるので、壁部26の内外における水位変化を抑制することができる。これにより、水位センサ23の検出精度の向上を図ることができる。
(第3の実施形態)
図10は、本発明の第3の実施形態にかかる気液分離装置が適用された燃料電池システムを示すブロック図である。第3の実施形態にかかる気液分離装置10が第1の実施形態のそれと相違する点は、気液分離装置10を加熱するヒータ(加熱手段)7をさらに有することである。なお、第1の実施形態または第2の実施形態において例示した気液分離装置10の構成、および、種々の変形例については、本実施形態においても同様に適用可能である。
図11は、気液分離装置10の加熱処理の手順を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、例えば、燃料電池システムを運転状態を制御するコントローラ(図示せず)によって実行される。このコントローラとしては、CPU、ROM、RAM、入出力インターフェースを主体に構成されるマイクロコンピュータを用いることができる。
まず、ステップ1(S1)において、燃料電池システムの運転を停止するシステム停止であるか否かが判定される。このステップ1において肯定判定された場合、すなわち、システム停止の場合には、ステップ2(S2)に進む。一方、ステップ1において否定判定された場合、すなわち、システム停止前の場合には、再度ステップ1の処理を繰り返す。
ステップ2において、水位センサ23からの検出信号が読み込まれることにより、システム停止時における分離水の水位(水位レベル)L1が検出される。検出された水位レベルL1は、必要に応じて、コントローラの記憶領域に格納される。なお、システム停止後は、燃料電池スタック1の運転が停止するため、貯水空間S2に流入する分離水はなく、また、貯水空間S2から排出される分離水もない。そのため、システム停止時から次回のシステム起動時までの間には、貯水空間S2に貯まっている分離水量に変化がない状態となる。
ステップ3(S3)において、燃料電池システムを起動するシステム起動であるか否かが判定される。このステップ3において肯定判定された場合、すなわち、システム起動の場合には、ステップ4(S4)に進む。一方、ステップ3において否定判定された場合、すなわち、システム起動前の場合には、再度ステップ3の処理を繰り返す。
ステップ4において、水位センサ23からの検出信号が読み込まれることにより、システム起動時の分離水の水位(水位レベル)L2が検出される。
ステップ5において、システム停止時の水位レベルL1とシステム起動時の水位レベルL2とが参照され、水位レベルL1と水位レベルL2とが対応しているか否かが判定される。この判定において、両者の水位レベルが対応している状態とは、基本的に、水位レベルL1と水位レベルL2とが値的に一致した状態を示すが(L1=L2)、検出誤差等を考慮して、許容可能なずれの範囲内において両者の水位レベルL1,L2が近似している場合にも、水位レベルL1,L2とが対応しているとの判定を行うこととする。このステップ5において肯定判定された場合、すなわち、水位レベルL1と水位レベルL2とが対応している場合には、本ルーチンを終了する。一方、ステップ5において否定判定された場合、すなわち、水位レベルL1と水位レベルL2とが対応していない場合には、ステップ6(S6)に進む。
ステップ6において、気液分離装置10を加熱するヒータ7に対して電源オンが指示される。この電源オンの指示以降は、ヒータ7によって気液分離装置10の加熱が行われる。そして、ステップ7(S7)において、水位センサ23からの検出信号が読み込まれることにより、ヒータ加熱後の分離水の水位(水位レベル)L3が検出される。
ステップ8(S8)において、上述したステップ5の処理と同様に、システム停止時の水位レベルL1とヒータ加熱後の水位レベルL3とが対応しているか否かが判定される。このステップ8において肯定判定された場合、すなわち、水位レベルL1と水位レベルL3とが対応している場合には、ステップ9(S9)に進む。一方、ステップ8において否定判定された場合、すなわち、水位レベルL1と水位レベルL3とが対応していない場合には、再度ステップ7以降の処理を繰り返す。
ステップ9において、ヒータ7に対して電源オフが指示される。この電源オフの指示以降は、ヒータ7による気液分離装置10の加熱が停止される。
このように本実施形態によれば、気液分離装置10は、貯水部13を加熱するヒータ7と、第1のタイミング(本実施形態では、システム停止時)において水位センサ23で検出された分離水の水位(水位レベル)L1と、第1のタイミングよりも後の第2のタイミング(本実施形態では、システム起動時)において水位センサ23で検出された分離水の水位(水位レベル)L2とを比較し、この比較結果に基づいて、ヒータ7の電源状態を制御する制御手段とをさらに有している。この制御手段による機能は、気液分離装置10の加熱状態を制御する専用のコントローラによって実現してもよいし、本実施形態のように、燃料電池システムの運転状態を制御するコントローラによって実現されてもよい。ここで、制御手段は、システム停止時からシステム起動時までの間において、貯水空間S2に貯まっている分離水量に変化がないことを条件に、水位の比較を行う。
空気に対する氷の比誘電率は水のそれと比べ低くなる。したがって、貯水空間S2に貯まっている分離水量に変化がない場合であっても、分離水が凍結している場合には、水位センサ23による検出値(水位レベル)には差異が生じることとなる。そのため、水位センサ23によって検出される分離水の水位を異なるタイミングにおいて比較することにより、その期間内に分離水が凍結したか否かを判断することができる。そのため、水位センサ23による水位の比較結果に基づいて、ヒータ7の電源状態を制御することにより、分離水の凍結を解凍する加熱処理を適切に実行することが可能となる。
また、本実施形態において、制御手段は、システム停止時における水位レベルL1と、システム起動時における水位レベルL2とが対応している場合には、ヒータ7に対して電源オフを指示し、システム停止時における水位レベルL1と、システム起動時における水位レベルL2とが対応していない場合には、ヒータ7に対して電源オンを指示する。これにより、分離水の凍結状態を適切に判断した上、この凍結した分離水をヒータ7によって解凍することができる。
さらに、本実施形態において、制御手段は、ヒータ7に対して電源オンを指示した後に、水位センサ23で検出された分離水の水位(水位レベル)L3が、システム停止時における水位レベルL1と対応した場合には、ヒータ7に対して電源オフを指示する。これにより、凍結した分離水の解凍とタイミングを同期してヒータ7による加熱を終了することができるので、不必要なヒータ加熱を継続するといった事態を抑制することができる。
なお、本実施形態では、処理手順を説明する関係上、ステップ1からステップ9の処理を一連のプロセスとして説明したが、システム停止時に水位レベルL1を検出して記憶するルーチン(ステップ1からステップ2)と、システム停止時の水位レベルL1を読み込んだ上で、システム起動時に水位レベルL2を検出してヒータの電源制御を行うルーチン(ステップ3からステップ9)とを個別に実行してもよい。
なお、上述した各実施形態では、気液分離装置10を水素循環流路L2の水素循環ポンプ4よりも上流側に設置したが、本発明はこれに限定されない。例えば、空気排出流路L4の空気調圧弁6よりも下流側に設置することもできるし、空気供給流路L3に設置することもできる。また、本発明の気液分離装置は、燃料電池システムに適用されるのみならず、気液が混合した流体を気体と液体とに分離する用途に汎用的に用いることができる。
第1の実施形態にかかる気液分離装置が適用された燃料電池システムを示すブロック図 第1の実施形態にかかる気液分離装置10を示す概略構成図 図2に示す分離部12の説明図 図3に示す風向板22の変形例である風向板22aを示す説明図 図3に示す風向板22の変形例である風向板22bを示す説明図 図3に示す分離部12の変形例を示す説明図 第2の実施形態にかかる気液分離装置10の概略構成図 貯水空間S2の側壁面に配置される突出部28の説明図 壁部26に配置される突起部29の説明図 第3の実施形態にかかる気液分離装置が適用された燃料電池システムを示すブロック図 気液分離装置10の加熱処理の手順を示すフローチャート
符号の説明
1 燃料電池スタック
2 燃料タンク
3 水素調圧弁
4 水素循環ポンプ
5 コンプレッサ
6 空気調圧弁
7 ヒータ
8 開閉バルブ
10 気液分離装置
11 天板
12 分離部
13 貯水部
14 分離水排出口
15 内部流路
16 側壁面
17 内部流路
18 供給口
19 排出口
20 貫通部
21 取付プレート
22 風向板
23 水位センサ
24 センサアンプ
25 突起部
26 壁部
27 ガス抜き穴
28 突出部
29 突起部

Claims (17)

  1. 側壁面によって形成された円筒形状の内部空間が分離空間として鉛直方向に延在しており、当該分離空間内に供給された流体が前記側壁面に沿って旋回することにより、前記流体を液体と気体とに分離する分離部と、
    前記分離部の分離空間と連通する円筒形状の内部空間が貯蔵空間として鉛直方向に延在しており、前記分離空間において分離された液体を貯める貯蔵部とを有し、
    前記分離部は、
    前記分離空間を形成する側壁面に設けられ、前記流体が前記分離空間へと流入する供給口と、
    前記側壁面の前記供給口よりも上方に設けられ、前記分離された気体が前記分離空間から外部へと流出する排出口と、
    前記分離空間を鉛直方向に貫通する円筒形状の中空部材であって、前記分離空間のうち、前記供給口を含む第1の空間と前記排出口を含む第2の空間とを、自己の中空空間を介して連通する貫通部と
    を有することを特徴とする気液分離装置。
  2. 側壁面によって形成された円筒形状の内部空間が分離空間として鉛直方向に延在しており、当該分離空間内に供給された流体が前記側壁面に沿って旋回することにより、前記流体を液体と気体とに分離する分離部と、
    前記分離部の分離空間と連通する円筒形状の内部空間が貯蔵空間として鉛直方向に延在しており、前記分離空間において分離された液体を貯める貯蔵部とを有し、
    前記分離部は、
    前記分離空間を形成する側壁面に設けられ、前記流体が前記分離空間へと流入する供給口と、
    前記側壁面の前記供給口よりも上方に設けられ、前記分離された気体が前記分離空間から外部へと流出する排出口と、
    前記分離空間を鉛直方向に貫通する円筒形状の中空部材であって、前記分離空間において分離された気体を、自己の中空空間を経由させて前記排出口側へと導く貫通部と
    を有することを特徴とする気液分離装置。
  3. 前記貫通部は、前記分離空間の略中央に配置されているとともに、前記供給口よりも上方から前記貯蔵部側まで延在していることを特徴とする請求項1または2に記載された気液分離装置。
  4. 前記分離部は、前記供給口よりも下方位置において、前記貫通部側から前記側壁面側へと延在する板状部材が放射状に配置された複数の風向板をさらに有することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載された気液分離装置。
  5. 前記風向板のそれぞれは、前記分離空間内を旋回する前記流体の流れ方向において、上流側から下流側にかけて下方に傾斜した形状を有することを特徴する請求項4に記載された気液分離装置。
  6. 前記風向板のそれぞれは、一方の縁部が前記貫通部の最下端よりも上方に接合されているとともに、当該一方の縁部と対向する他方の縁部が前記側壁面に接合されていることを特徴とする請求項4または5に記載された気液分離装置。
  7. 前記風向板のそれぞれは、前記貫通部との接合部が、円周方向にかけて互いにオーバーラップするように配置されていることを特徴とする請求項4から6のいずれか一項に記載された気液分離装置。
  8. 前記分離部は、前記貫通部の下方側に接合されており、当該接合位置よりも下方に向かってテーパ状に拡幅し、円周方向に連続する略円錐形状の側面で構成される第1の突起部をさらに有し、
    前記第1の突起部は、下方側の端部が、前記貫通部の最下端よりも下方に突出していることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載された気液分離装置。
  9. 前記貫通部の中空空間に挿入されるとともに、前記分離空間から前記貯蔵空間へと貫通し、前記貯蔵空間に貯まる液体の水位を検出する水位検出手段をさらに有することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載された気液分離装置。
  10. 前記水位検出手段は、前記分離空間から前記貯蔵空間へと延在し、液体の水位を検出する検出部と、
    前記検出部の周囲を覆う円筒形状の壁部とを有し、
    前記壁部は、前記貯蔵空間における上方位置に、内外を貫通する開口をガス抜き穴として一つ以上備えることを特徴とする請求項9に記載された気液分離装置。
  11. 前記ガス抜き穴は、前記貯蔵空間に貯まる液体の上限水位よりも上方に、かつ、前記分離部よりも下方に配置されていることを特徴とする請求項10に記載された気液分離装置。
  12. 前記貯蔵部は、前記貯蔵空間を形成する側壁面の周方向にかけて、半径方向へと突出する環状の突出部をさらに有し、
    前記突出部は、前記壁部のガス抜き穴よりも上方に配置されていることを特徴とする請求項10または11に記載された気液分離装置。
  13. 前記水位検出手段は、前記壁部のガス抜き穴よりも上方に接合されており、当該ガス抜き穴を覆うように、前記接合位置よりも下方に向かってテーパ状に拡幅し、円周方向に連続する円錐形状の側面で構成される第2の突起部をさらに有することを特徴とする請求項10から12のいずれか一項に記載された気液分離装置。
  14. 前記貯蔵部は、前記貯蔵空間の底面の中央に、当該貯蔵空間に貯まる前記液体を外部に排出するための液体排出口をさらに有することを特徴とする請求項1から13のいずれか一項に記載された気液分離装置。
  15. 前記貯蔵部を加熱する加熱手段と、
    第1のタイミングにおいて前記水位検出手段で検出された液体の水位と、前記第1のタイミングよりも後の第2のタイミングにおいて前記水位検出手段で検出された液体の水位とを比較し、当該比較結果に基づいて、前記加熱手段の電源状態を制御する制御手段とをさらに有し、
    前記制御手段は、前記第1のタイミングから前記第2のタイミングまでの間において、前記貯蔵空間に貯まっている液体量に変化がないことを条件に、前記水位の比較を行うことを特徴とする請求項9から13のいずれかに記載された気液分離装置。
  16. 前記制御手段は、前記第1のタイミングにおける前記液体の水位と、前記第2のタイミングにおける前記液体の水位とが対応している場合には、前記加熱手段に対して電源オフを指示し、前記第1のタイミングにおける前記液体の水位と、前記第2のタイミングにおける前記液体の水位とが対応していない場合には、前記加熱手段に対して電源オンを指示することを特徴とする請求項15に記載された気液分離装置。
  17. 前記制御手段は、前記加熱手段に対して電源オンを指示した後に、前記水位検出手段で検出された液体の水位が、前記第1のタイミングにおける前記液体の水位と対応した場合には、前記加熱手段に対して電源オフを指示することを特徴とする請求項16に記載された気液分離装置。
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