JP2019155335A - 気液分離器 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルタの目が小さくとも、ガスから分離した水をフィルタで濾過して貯水部に貯留し得る気液分離器を構成する。【解決手段】導入された含水ガスから水を分離する気液分離部3と、気液分離部3で分離された水を蓄える貯水部5と、気液分離部3から貯水部5に送られる水に含まれる異物を除去する濾過ユニットFとを備えると共に、濾過ユニットFが、貯水部5の上側に配置されるフィルタ22と、フィルタ22より下側から上側へのガスの流れを許す連通筒25とを備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、燃料電池のアノードから排出されるガスから水を分離するために用いられる気液分離器の技術に関する。
上記構成の気液分離器として特許文献1には、円筒状の本体部の上部に入口管を備え、本体部の下部に排水管を備え、本体部の内部において排水管の上方位置にフィルタを備えた技術が記載されている。
この特許文献1では、入口管が本体部に対して接線方向にガスを供給するように姿勢が設定され、本体部の上面の中央位置に出口管を備えている。また、フィルタは、本体部の内径にほぼ等しい外径の樹脂で金網をインサートモールドして構成されている。
この特許文献1では、入口管から導入された排気ガスを本体部においてサイクロン効果によりガスと、水とに分離し、分離した水をフィルタで濾過することにより異物が取り除かれた水が排出される。
また、上記構成の気液分離器として特許文献2には、下部に貯水部を有する気液分離器本体が構成され、貯水部より高い位置に気液分離器本体に導入口と、導出口とを備えた技術が記載されている。
この特許文献2では、気液分離器本体の内部で、導入口と導出口との中間位置に縦壁状の衝突壁を備え、貯水部より上側に跳ね返り低減板を備えている。この構成から、導入口から導入されたガスは、衝突壁に衝突することで水が分離し、分離した水が貯水部に貯留され、衝突壁に衝突して水が分離した後のガスは導出口から排出される。
更に、上記構成の気液分離器として特許文献3には、チャンバの上部に吸入管を備え、チャンバ上面の吐出管を備え、チャンバ下端にドレン管を備え、チャンバの内部にスクリーン(フィルタ)を備えた技術が示されている。
この特許文献3では、チャンバが上側の渦流チャンバと、下側の収集チャンバとで構成され、これらの中間にスクリーンが配置されている。吸入管は、渦流チャンバに対して接線方向に流体を供給することで、チャンバ内に渦を作り出し、流体から水を分離するように構成されている。この構成では、流体から分離された水をスクリーンで濾過した後にドレン管から排出する。
特開2002−373698号公報 特開2017−147159号公報 特開2016−72183号公報
内部に貯水部を備えた気液分離器では、貯水部から水を、任意のタイミングで排出するため電磁ソレノイドの駆動により弁体を開放する電磁式の開閉弁を備えることも考えられる。
ここで開閉弁の構成を考えると、弁体の当接面を流路ハウジングの開口に当接させることで流路ハウジングの流路を閉塞し、この弁体を流路ハウジングから離間させることで流路を開放して水の排出を行うものも想定できる。この構成の開閉弁を気液分離器に用いた場合に、貯水部に貯留される水に微粒子状の異物が含まれる状況を想定すると、弁体が開放位置にある状態で弁体の当接面に異物が付着することもあった。
弁体の当接面に異物が付着した場合には、弁体が開放位置から閉塞位置に達しても、弁体の当接面と、流路ハウジングとの間に微粒子状の異物が挟み込まれ、水の流れを完全に遮断できず、僅かな量の水が継続的に排出されることもあった。
また、気液分離器から排出される水を再利用することを考えると、水に微粒子状の異物が含まれている場合には、異物が配管の内面に滞留することや、水を供給するポンプの内部に付着してポンプの円滑な作動を損なうこともあった。
この課題を解消するため、気液分離器で分離した水を濾過するフィルタを気液分離器の内部で、貯水部の上流側に備えることも考えられる。特に、この構成では、フィルタの目の面積(目開き)を小さくする(メッシュを大きくする)ことが水に含まれる微粒子状の異物を除去する点において有効となる。
しかしながら、大きいメッシュ(目開きの小さい)のフィルタを用いた場合には、フィルタの目が水で塞がれ、このフィルタより下側の空間(貯水部の空間)のガスが、フィルタより上側の空間に抜けないため、フィルタの目を水が透過しない現象を招くものであった。
つまり、フィルタの目開きが小さい場合には、フィルタの目が水の表面張力により塞がれやすいものである。フィルタの目が塞がれた直後は、フィルタより下側の空間(貯水部の空間)のガスの圧力と、フィルタより上側の空間(気液分離器の内部空間)のガスの圧力とは等しい。その後フィルタの目に水が溜まると、フィルタの目を塞いだ状態のまま一部の水が重力により貯水部に落ちて貯水量が増加する一方、フィルタより上側の空間のガスはフィルタを透過しないままなので、フィルタより下側の空間の圧力が上昇する。フィルタより下側の空間の圧力が所定値を上回ると上側の空間の圧力との差圧によりフィルタに溜められた水も落下しなくなる。このように、フィルタの目が塞がれると、フィルタの目をガスが通過できない状況となり、結果として、水も通過できなくなる状況が引き起こされるため、十分な気液分離ができなくなるおそれがあった。
このような理由から、フィルタの目が小さくとも、ガスから分離した水をフィルタで濾過して貯水部に貯留し得る気液分離器が求められる。
本発明に係る気液分離器の特徴構成は、導入された含水ガスから水を分離する気液分離部と、当該気液分離部で分離された水を蓄える貯水部とを有するハウジング、及び、前記ハウジングに収容され前記気液分離部から前記貯水部に送られる水に含まれる異物を除去する濾過ユニットを備えると共に、
前記濾過ユニットが、前記貯水部の上側に配置され、前記気液分離部と前記貯水部とを区画するフィルタと、前記フィルタより下側から上側へのガスの流れを許す連通筒とを備えている点にある。
この特徴構成によると、濾過ユニットのフィルタの目開きが小さく、表面張力により水で目が塞がる状況であっても、連通筒がフィルタの下側から上側へガスの流れを許すことにより、フィルタより下側の空間の圧力と、フィルタより上側の空間の圧力とを同じにすることができ、フィルタの目を水が濾過する現象を可能にする。
その結果、フィルタの目が小さくとも、ガスから分離した水をフィルタで濾過して貯水部に貯留し得る気液分離器が構成された。
他の構成として、前記濾過ユニットは、前記フィルタを構成する網材と、前記網材を支持するフレームと、前記フレームから上方に突出する前記連通筒とが一体に形成されても良い。
これによると、網材を支持するフレームと、連通筒とが一体に形成されているため、気液分離器の内部に濾過ユニットを備える場合でも、フレームと連通筒とを個別にセットする必要がなく、気液分離器の組み立てが容易となる。
他の構成として、前記ハウジングが、前記貯水部および前記濾過ユニットが支持される下部ハウジングと、当該下部ハウジングを覆う位置に配置される上部ハウジングとを有すると共に、
前記濾過ユニットが、前記下部ハウジングに対し上側から下側に嵌め込み状態で支持され、前記連通筒の上端が、前記上部ハウジングの壁部の下面に近接、又は、当接する位置に配置されても良い。
これによると、下部ハウジングに濾過ユニットを嵌め込み状態で支持し、この下部ハウジングを覆う位置に上部ハウジングをセットした場合に、上部ハウジングの壁部の下面に連通筒の上端が近接、又は、当接することにより、濾過ユニットの浮き上がりの抑制が可能となる。これにより、気液分離器を組み立てる場合には、濾過ユニットを固定するための工程を省くことも可能となる。
他の構成として、前記濾過ユニットが、複数の前記連通筒を備えても良い。
これによると、複数の連通筒により、フィルタより下側の空間のガスをフィルタより上側の空間に対して確実に流し、フィルタでの水の濾過を容易に行わせる。
気液分離器の斜視図である。 気液分離器の縦断側面図である。 濾過ユニットの斜視図である。 膨出壁部において導入口を含む部位の横断平面図である。 膨出壁部の中間部位の横断平面図である。 別実施形態(a)の気液分離器の縦断側面図である。 別実施形態(a)の濾過ユニットの斜視図である。 別実施形態(b)の気液分離器の縦断側面図である。 別実施形態(c)の気液分離器の縦断側面図である。 別実施形態(c)の濾過ユニットの斜視図である。 別実施形態(d)の濾過ユニットの斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔本体構成〕
図1、図2に示すように、含水ガスの導入口1と、含水ガスの排出口2と、気液分離部3と、流下案内部4と、貯水部5とを有するハウジング10を備えると共に、貯水部5に貯留された水の排出を行う電磁開閉弁6を備えて気液分離器Aが構成されている。
この気液分離器Aは、固体高分子型燃料電池(図示せず)の電力により走行する車両において、燃料電池のアノードから排出される含水ガスを導入口1からハウジング10の内部に導入し、気液分離部3で含水ガスから水を分離して貯水部5に貯留すると共に、水が分離されたガスを排出口2から排出するように構成されている。
つまり、固体高分子型燃料電池では、アノードに対し、水素ガスと窒素ガスとを混合した燃料ガスを加湿して供給し、カソードに酸化剤ガス(酸素を含む空気)を供給することにより発電が行われる。燃料ガスを加湿する理由は、アノードを湿潤させるためであり、アノードから排出される(含水ガス)ガスには窒素ガスと未反応の水素ガスと水とが含まれる。
この理由から、この種の車両では、アノードから排出される含水ガスから水を分離して貯水部5に貯留すると共に、水が分離したガスを燃料電池のアノードに戻す還元経路に気液分離器Aを備えている。
この構成の燃料電池では、発電量から貯水部5に貯留される水量を推定できるため、発電量に基づいて貯水部5の水量をECU等の制御装置で推定する。この推定に基づき制御装置が電磁開閉弁6を制御して水を排出する制御を行う。尚、気液分離器Aでは、貯水部5に貯留された水量を検知するセンサを備え、このセンサの検知結果に基づいて電磁開閉弁6を開放するように構成しても良い。
〔ハウジング〕
気液分離器Aは、図1、図2に示すように上下関係を設定した姿勢で車両に備えられる。ハウジング10は、上部ハウジング11と下部ハウジング15とを有し、上部ハウジング11の上部フランジ11fと、下部ハウジング15の下部フランジ15fとを複数のボルト7で接合することで内部空間を形成している。尚、ハウジング10の内部空間に対し、導入口1と排出口2とが連通し、貯水部5に対して排出流路17aが連通する構造を有している。
上部ハウジング11と下部ハウジング15は樹脂で形成され、上部フランジ11fと下部フランジ15fとの境界面にシール材が挟み込まれている。尚、上部ハウジング11と下部ハウジング15とをアルミニウム等の金属で形成しても良い。
上部ハウジング11には、平面視で貯水部5を挟んで導入口1と排出口2が形成され、この排出口2は、上部ハウジング11上下方向に貫通する形態で形成されている。また、上部ハウジング11は、上方に膨出する膨出壁12が一体形成され、この膨出壁12の内部に分離空間3Sが形成されている。更に、膨出壁12の上端部には導入口1が形成され、膨出壁12の内部の分離空間3Sに気液分離部3が配置されている。
図2、図4、図5に示すように、膨出壁12は、平面視で円形となる内壁を有しているため分離空間3Sは円柱状の空間として形成される。気液分離部3は、膨出壁12の内壁に沿って複数(同図では6つ)の衝突壁3aを一体形成しており、導入口1から供給される含水ガスを複数の衝突壁3aに衝突させることで、ガスに含まれる水を衝突壁3aに水滴として付着させる状態で分離し、更に、分離した水を水滴として衝突壁3aから下方に自重により落下させる。
導入口1は、複数の衝突壁3aの上端近傍に高さが設定されている。この導入口1は、図4に示すように分離空間3Sの内周に沿う接線方向で、且つ、図2に示すように斜め下方に含水ガスを送り込むよう導入姿勢が設定されている。これにより、図2、図4において導入経路Sとして矢印で示す方向に含水ガスが導入された際には、導入筒体13の内部の分離空間3Sにおいて旋回(図4,図5で反時計回りで旋回)するスワール流が作り出されると共に、このスワール流が旋回しつつ下方に移動する。尚、導入口1は複数の衝突壁3aより高い位置に設定することにより、水の分離性能が高くなるため、図2に示す位置より高い位置に設定しても良い。
具体構成として、気液分離部3は、導入口1から分離空間3Sに供給された含水ガスが、最初に複数の衝突壁3aの1つに衝突するように、導入口1の導入経路Sの導入方向と、衝突壁3aとの位置関係が設定されている。更に、衝突した含水ガスを隣接する衝突壁3aに向けて流すように複数の衝突壁3aの角度が設定されている。これにより、導入口1から分離空間3Sに供給された含水ガスは、複数の衝突壁3aに順次衝突することで流動方向を変化させ、分離空間3Sにおいて旋回するスワール流を作り出す。
従って、分離空間3Sに導入口1から含水ガスが供給された場合には、衝突壁3aに含水ガスが衝突する毎に含水ガスに含まれる水が水滴化して衝突壁3aに付着する。また、含水ガスの流れが乱され流速が低下することにより含水ガスに含まれる微細な水も分離する。その結果、水滴は図2において水経路Wとして矢印で示すように自重で下方に落下し、流下案内部4から貯水部5に流れ、水滴が分離した状態のガスは、図2においてガス流Gとして矢印で示すように分離空間3Sの下部から排出口2の方向に流れ、排出口2から上方に排出される。
下部ハウジング15には、中央部分から下方に向けて延出する有底筒状の貯水部壁17を備えている。また、下部ハウジング15には、分離空間3Sの下側において貯水部壁17に近い部位ほど低い傾斜姿勢の流下壁18(流下案内部4の具体構成)を形成している。
貯水部壁17で取り囲まれ上方に開放する空間で貯水部5が形成され、この貯水部壁17の下部の外面に電磁開閉弁6を備えている。また、貯水部5の上部には水に含まれる異物を除去する濾過ユニットFを備えている。
図2に示すように、貯水部壁17に排出流路17aが形成されている。電磁開閉弁6は、バネ付勢力により排出流路17aを閉塞する位置に保持される弁体6aと、通電によりバネ付勢力に抗して弁体6aを開放作動させる電磁ソレノイド6bとを備えて構成されている。この排出流路17aは図1に示す排水口17bと連通しており、電磁開閉弁6が開放されることにより貯水部5の水が排水口17bから排出される。
尚、この電磁開閉弁6は、弁体6aには貯水部壁17に当接する部位に柔軟に変形する樹脂製のシール膜6cを備えており、弁体6aが図2に示す閉塞位置にある場合には、シール膜6cが接触することで排出流路17aを閉塞する。また、電磁ソレノイド6bを駆動した場合には、弁体6aの作動に伴いシール膜6cが排出流路17aから離間するように構成されている。
濾過ユニットFは、図2、図3に示すように貯水部壁17に嵌め込まれる樹脂製の環状フレーム21と、この環状フレーム21の内周に張設され金属線またはナイロンを用いた網材で成る円形状のフィルタ22と、樹脂製の連通筒25とを備えて構成されている。フィルタ22の目開きは、0.05mm程度に設定され、環状フレーム21の外周の環状溝に対しリング状のシール21aが嵌め込まれている。
環状フレーム21は、平面視で円形であり、この環状フレーム21のうち、この環状フレーム21の中心を基準に、排出口2に偏る位置の内周部分に一部が連なるように、この環状フレーム21と一体的に連通筒25が形成されている。尚、フィルタ22は、環状フレーム21と連通筒25とを金型により成形する際にインサートにより備えられる。
この金型成形で連通筒25が形成されるため、環状フレーム21の下端位置と一致するレベルに、連通筒25の下端位置が設定され、この下端位置から上方に突出する領域に連通筒25が形成される。また、フィルタ22は円形状であるため連通筒25の内部にも配置される。
図2に示すように、上部ハウジング11の壁部には下側に突出するリブ11aが形成され、このリブ11aの下面に連通筒25の上端が当接するように、連通筒25の突出量が設定されている。尚、連通筒25の上端はリブ11aに近接するように位置関係が設定されても良い。
この濾過ユニットFでは、環状フレーム21の外周のシール21aを、貯水部壁17の内周に密着させることで、流下壁18から流れる水を確実にフィルタ22に供給するように構成されている。
〔実施形態の作用効果〕
この構成から、導入口1から導入経路Sに沿って含水ガスが導入された場合には、導入された含水ガスを、衝突壁3aの高い位置に衝突させると共に、スワール流を作り出す。このスワール流が分離空間3Sに流れる際には、含水ガスを複数の衝突壁3aに連続的に衝突させる状態で、衝突位置を順次下方に移動させることにより、複数の衝突壁3aに対して繰り返して接触させ、含水ガスに含まれる水を効率良く分離できる。
また、含水ガスが衝突壁3aに衝突し付着することで含水ガスに含まれる水が水滴化した場合には、水滴が衝突位置から水経路Wに沿って下方に落下し、流下壁18(流下案内部4)で受け止められると共に、この流下壁18に沿って(水経路Wに沿って)流れることで貯水部5に貯留される。
この構成では、衝突壁3aにおいて水滴化した水が貯水部5に対して直接的に落下しないため、貯水部5の水が跳ね上がる現象が防止される。しかも、流下壁18が斜め姿勢で形成されているため、この流下壁18の上面は常に水が流れる状態にあり、この流下壁18に落下した水滴は、流れる状態にある水に接触することで運動エネルギーが吸収され、落下した水滴から飛沫が発生しても、この飛沫は高く跳ねることがなく、含水ガスから分離した水がハウジング内でガスに再度接触する現象も抑制できる。
また、貯水部5の上部位置には濾過ユニットFを備えているため、微粒子状の異物を除去できるだけでなく、貯水部5に水滴が直接的に落下することがあっても濾過ユニットFのフィルタ22に接触するため、貯水部5に貯留されている水に直接的に再度接触することはなく、水が跳ね上げられることもない。
そして、フィルタ22に水に含まれる異物が除去されるため、電磁開閉弁6が電磁ソレノイド6bの駆動により弁体6aを作動させる構成であっても、弁体6aが開放位置から閉塞位置に移動する際に、水に含まれる異物が弁体6aに挟み込まれる不都合がなく、電磁開閉弁6を適正に作動させることが可能となる。
導入口1から分離空間3Sに供給された含水ガスは、分離空間3Sでスワール流として流れるため、分離空間3Sに達したガスは水平方向に向けて容易に流れることで排出口2に達し、この排出口2から上方に排出される。これにより、水が分離したガスを、ハウジング10の内部において貯水部5に接近させずに送ることで水に接触する可能性を低くし、分離した水が再びガスに含まれる不都合を抑制できる。
特に、気液分離器Aとしてサイクロン効果により含水ガスから水を分離するものと比較すると、この構成では、導入口1の位置と排出口2との位置や、ハウジング10の形状に制約がなく、設計が容易になる。
この気液分離器Aでは、濾過ユニットFに連通筒25を備えることで気液分離部3において含水ガスから分離した水が、フィルタ22の部位に達することがあっても、この水は、連通筒25の内部に入り込むことはない。このことから、連通筒25の外部のフィルタ22に水が付着して表面張力によりフィルタ22の目を塞ぐ状態に達しても、連通筒25の内部のフィルタ22には水が付着しない状態が維持されるので、フィルタ22より下側の空間(以下、下側空間LSと称する)にあるガスと、フィルタより上側の空間(以下、上側空間USと称する)にあるガスとが連通筒25を介して移動が可能となり、下側空間LSにあるガスと、上側空間USにあるガスとの圧力を同じにすることができる。
更に、気液分離器Aを組み立てた状態では、連通筒25の上端が上部ハウジング11のリブ11aに当接するため、濾過ユニットFを決まった位置に保持することが可能となる。
これにより、フィルタ22に目開きの値が小さいものを用いても、フィルタ22に付着した水により貯水部5が密封状態に陥ることがなく、連通筒25より外方のフィルタ22の部位を水が良好に濾過して貯水部5に水を送り込むことが可能となる。
〔別実施形態〕
本発明は、上記した実施形態以外に以下のように構成しても良い(実施形態と同じ機能を有するものには、実施形態と共通の番号、符号を付している)。
(a)図6、図7に示すように、濾過ユニットFを、連通筒25をフィルタ22の中心位置から立ち上がる位置に配置して構成する。この別実施形態(a)では、環状フレーム21から中心方向に複数の補強フレーム部21fを形成しており、この複数の補強フレーム部21fに対して連通筒25を一体形成している。
この別実施形態(a)でも、実施形態と同様に金型により環状フレーム21と連通筒25とを成形し、この成形時にフィルタ22をインサートするものを想定しているため、環状フレーム21の下端位置と、連通筒25の下端位置とが同じレベルであり、フィルタ22は連通筒25の内部にも形成される。
この別実施形態(a)の構成においても、連通筒25を上部ハウジング11の壁部のリブ11aの下面に連通筒25の上端が当接するように、この連通筒25の突出量が設定されている。
(b)図8に示すように、濾過ユニットFの構成を、別実施形態(a)と基本的に共通するように構成すると共に、連通筒25の内部の下部位置にフィルタ22を備えずに、この連通筒25の上端近くにフィルタ22を備える。
このように連通筒25の上端近くにフィルタ22を備えた構成では、このフィルタ22に水が付着する現象を確実に抑制できることから、貯水部5のガスを連通筒25により送り出し、貯水部5への水の送り込みを一層良好に行える。
(c)図9、図10に示すように、濾過ユニットFの構成を、別実施形態(a)(b)と基本的に共通するように構成すると共に、連通筒25の上端を傾斜姿勢に切断した形状に設定することで楕円形の上部開口25aを形成し、更に、連通筒25の内部の下部位置にフィルタ22を備えずに、この連通筒25の上部開口にフィルタ22備える。
この別実施形態(c)では、上部開口25aが開口する方向を、ガスが流れる方向の下流側に設定することで、ガスの流れ込みを抑制している。構成においても、連通筒25を上部ハウジング11の壁部のリブ11aの下面に連通筒25の上端が当接するように、この連通筒25の突出量が設定されている。また、上部開口25aのフィルタ22が傾斜して配置されているので、仮に、このフィルタ22に水が付着したとしても、付着した水は傾斜姿勢のフィルタ22の表面を下側に流れ、連通筒25の外周を伝って下方に流れるので、フィルタ22の目が塞がれ難いものとなる。
(d)図11に示すように、濾過ユニットFの構成として、複数の連通筒25を備えて構成する。図面では一対の連通筒25を示しているが、3つ以上であっても良い。このように複数の連通筒25を備える場合、フィルタ22は、連通筒25の下部と上端との何れに備えても良い。
この別実施形態(d)においても、各々の連通筒25の上端が上部ハウジング11のリブ11aに当接するように配置されている。このように複数の連通筒25を備えることにより、貯水部5のガスを良好に上方に流し、フィルタ22を濾過した水を良好に貯水部5に流し込むことが可能となる。
本発明は、ガスに含まれる水を除去する気液分離器に利用することができる。
3 気液分離部
5 貯水部
11 上部ハウジング
15 下部ハウジング
21 フレーム(環状フレーム)
22 フィルタ
25 連通筒
F 濾過ユニット

Claims (4)

  1. 導入された含水ガスから水を分離する気液分離部と、当該気液分離部で分離された水を蓄える貯水部とを有するハウジング、及び、前記ハウジングに収容され前記気液分離部から前記貯水部に送られる水に含まれる異物を除去する濾過ユニットを備えると共に、
    前記濾過ユニットが、前記貯水部の上側に配置され、前記気液分離部と前記貯水部とを区画するフィルタと、前記フィルタより下側から上側へのガスの流れを許す連通筒とを備えている気液分離器。
  2. 前記濾過ユニットは、前記フィルタを構成する網材と、前記網材を支持するフレームと、前記フレームから上方に突出する前記連通筒とが一体に形成されている請求項1に記載の気液分離器。
  3. 前記ハウジングが、前記貯水部および前記濾過ユニットが支持される下部ハウジングと、当該下部ハウジングを覆う位置に配置される上部ハウジングとを有すると共に、
    前記濾過ユニットが、前記下部ハウジングに対し上側から下側に嵌め込み状態で支持され、前記連通筒の上端が、前記上部ハウジングの壁部の下面に近接、又は、当接する位置に配置されている請求項1又は2に記載の気液分離器。
  4. 前記濾過ユニットが、複数の前記連通筒を備えている請求項1〜3のいずれか一項に記載の気液分離器。
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