JP2008190742A - 加湿器及び燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】加湿気体が水滴を随伴することを防止することができる加湿器及び燃料電池システムを提供する。
【解決手段】内部に貯留される液体102中に気体を導入し加湿して排出可能な加湿タンク101と、前記液体102の液面102a上方に設けられ該液面102aに向かって液体を噴射可能な噴射手段106とを備えることを特徴とし、加湿タンク101は、下部に設けられ外部から気体を導入する導入口103と、上部に設けられ加湿された気体を外部に排出する排出口104とを有するので、加湿気体が水滴を随伴することを防止することができる加湿器及び燃料電池システムを提供することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、加湿器及び燃料電池システムに関し、特に、移動体に搭載して好適な加湿器及び燃料電池システムに関するものである。
従来から種々の気体を加湿する加湿器は、様々な装置に用いられている。このような加湿器が適用される装置として、例えば、酸素と水素の反応で電力を発生させる燃料電池システムがある。燃料電池システムは、エネルギー効率が高く、音が静かで、排出されるのは水だけと、究極のクリーンな動力源として自動車や水中航走体(無人潜水機)等の移動体にも搭載できるものと期待されている。そして、このような燃料電池システムとしては、例えば、プロトン伝導性の電解質としてフッ素樹脂系のイオン交換膜を用いた固体高分子型燃料電池(PEFC)が高性能、高耐久である点で注目されている。このフッ素樹脂系のイオン交換膜は含水状態で良好なプロトン伝導性を示し、膜の含水量は水蒸気の分圧(相対湿度)に大きく依存し、乾燥すると水を失い高抵抗体となるので、これをPEFCに適用する場合には、膜を飽和水蒸気圧近傍の雰囲気に保持する水分管理が必要となる。一方、このような加湿器に貯留される水分の水滴(ミスト)が加湿気体により燃料電池まで随伴(いわゆる、キャリーオーバー)されてしまうと、電池性能が低下するおそれがある。
ここで、このような加湿器は、例えば、円筒状のタンク底部に水分を貯留し、このタンク底部に反応ガスを導入し、この反応ガスの気泡が水中を上昇することによって飽和蒸気圧となることで加湿される、いわゆる、バブリング方式の加湿器がある。そして、このようなバブリング方式の加湿器として、例えば、特許文献1には、ガスを加湿するウェッタータンク内に収容された純水の水面上方に、水面を覆うようにして多数の小孔を有するミスト防止板を設置することで、水滴(ミスト)の外部への飛散を防止するガス加湿装置が開示されている。
特開2003−28578号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の加湿器では、例えば、移動体に搭載する場合、この移動体の動揺や傾斜などの姿勢変動に伴ってこの加湿器も共に動揺、傾斜することから、タンク内の純水の液面も動揺、傾斜し、このため、純水の液面とミスト防止板との距離が短くなる領域が出現し、この領域において純水がミスト防止板の小孔を通過し、このミスト防止板上に漏れ出てしまい、結果的に、ガスが水滴を加湿器外部に随伴してしまうことがあった。
そこで本発明は、加湿気体が水滴を随伴することを防止することができる加湿器及び燃料電池システムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための請求項1の発明の加湿器は、内部に貯留される液体中に気体を導入し加湿して排出可能な加湿タンクと、前記液体の液面上方に設けられ該液面に向かって液体を噴射可能な噴射手段とを備えることを特徴とする。
請求項2の発明の加湿器では、前記加湿タンクは、下部に設けられ外部から前記気体を導入する導入口と、上部に設けられ前記加湿された気体を外部に排出する排出口とを有することを特徴とする。
請求項3の発明の加湿器では、前記加湿タンク内に貯留される前記液体を前記噴射手段に供給する供給手段を備えることを特徴とする。
請求項4の発明の加湿器では、前記気体の流動方向に対して前記噴射手段より下流側に設けられ、前記気体が透過可能であると共に前記液体が透過不能な気相選択透過膜を備えることを特徴とする。
請求項5の発明の加湿器では、前記液体を加熱可能な加熱手段を備えることを特徴とする。
請求項6の発明の加湿器では、前記加熱手段は、前記液体中に設けられ内部を加熱媒体が通過可能な伝熱管を有することを特徴とする。
請求項7の発明の加湿器では、前記伝熱管は、表面に翼状に設けられる複数のフィンを有することを特徴とする。
請求項8の発明の加湿器では、前記伝熱管は、前記気体の流動方向に対して交差する方向に沿って設けられる幅広部を有することを特徴とする。
請求項9の発明の加湿器では、前記加熱手段は、内部に前記加湿タンクを収容すると共に加熱媒体を貯留可能な加熱媒体タンクを有することを特徴とする。
請求項10の発明の加湿器では、前記加熱手段は、反応ガスの電気化学的反応により発電する燃料電池を有し、前記加熱媒体は、前記燃料電池の発電で発生した熱を奪う冷却水であることを特徴とする。
請求項11の発明の加湿器では、前記気体の流動方向に対して交差する方向に沿って、該流動方向に対して前記加熱手段より上流側に設けられると共に複数の孔を有する多孔板を備えることを特徴とする。
上記の目的を達成するための請求項12の発明の燃料電池システムは、内部に貯留される水分中に反応ガスを導入し加湿して排出可能な加湿タンクと、前記水分の液面上方に設けられ該液面に向かって水分を噴射可能な噴射手段とを有する加湿器と、前記加湿された反応ガスの電気化学的反応により発電する燃料電池とを備えることを特徴とする。
請求項1の発明の加湿器によれば、液面に向かって液体を噴射する噴射手段を設けたことで、液面から抜け出した気体に随伴する水滴が噴射手段から噴射された液体と接触することで気体から分離されるので、加湿気体が水滴を随伴することを防止することができる。
請求項2の発明の加湿器によれば、導入口を加湿タンク下部に設ける一方、排出口を加湿タンクの上部に設けることから、気体と噴射手段から噴射される液体とが対向する流れを形成することから、気体に随伴する水滴と噴射手段から噴射された液体とを確実に接触させ、この水滴を気体から分離して落下させることができる。さらに、気体が加湿される機会が増加するので、加湿性能を向上させることができると共に加湿器を小型化することができる。
請求項3の発明の加湿器によれば、加湿タンク内に貯留される液体を供給手段により噴射手段に循環させることで、液体により気体を加湿すると共にこの気体が随伴する水滴を分離することができ、よって、加湿器の構成をよりコンパクトにすることができる。
請求項4の発明の加湿器によれば、噴射手段より下流側に気相選択透過膜を設けたことで、噴射手段から噴射された液体により分離することができなかった気体中の水滴をも確実に除去することができる。
請求項5の発明の加湿器によれば、加熱手段により液体を加熱することで液体の温度が上昇するので、気体を加湿する液体により気体を加熱することができ、よって、加湿気体の温度を調節することができる。
請求項6の発明の加湿器によれば、伝熱管を通過する加熱媒体により液体が加熱されるので、気体を加湿する液体により気体を加熱することができ、よって、加湿気体の温度を調節することができる。
請求項7の発明の加湿器によれば、複数のフィンにより伝熱管と液体とが接触する面積を大きくすることができるので、伝熱管と液体との熱交換性能を向上させることができ、気体の温度調整をより効率的に行うことができる。さらに、複数のフィンを設けたことで気泡の微粒化を促進することができるので、加湿性能も向上することができる。
請求項8の発明の加湿器によれば、伝熱管において、気体の流動方向に対して交差する方向に沿って幅広部を設けたことで、液体中に導入された気体の気泡は、幅広部で一旦滞留した後に液体から抜け出すので、加湿性能を向上させることができると共に気体の加熱を効率的に行うことができる。
請求項9の発明の加湿器によれば、加熱媒体タンク内に貯留される加熱媒体により液体が加熱されるので、気体を加湿する液体により気体を加熱することができ、よって、加湿気体の温度を調節することができる。さらに、加湿タンクが加熱媒体タンク内に貯留される加熱媒体により加熱媒体タンクに対して変位自在に支持されることで、液面が動揺、傾斜すること自体を抑制することができ、より安定した加湿性能を得ることができる。
請求項10の発明の加湿器によれば、燃料電池の発電で発生した熱を奪って燃料電池を冷却する冷却水を加熱媒体として用いることで、この冷却水は、燃料電池による発電で発生した熱を奪うことで温度が上昇し、その後、加熱媒体として用いられる。このとき、発電により発生した熱を回収した冷却水と、加湿タンク内に貯留される液体とが熱交換することで、冷却水の温度が低下する一方、液体の温度が上昇し、さらに、この液体は、加湿タンク内で加湿される気体を加熱し、これにより気体の温度が上昇する。このため、燃料電池を確実に冷却することができると共に排熱を効果的に利用して気体の温度を上昇させることができる。
請求項11の発明の加湿器によれば、液体中に導入された気体の気泡は、多孔板の複数の孔によりその流れが抑制されると共に加熱手段に至る前に微粒化されることから、加湿性能及び熱交換性能を著しく向上することができる。
請求項12の発明の燃料電池システムによれば、反応ガスを加湿する加湿器にて、加湿気体が水滴を随伴することを防止することができることから、適正に加湿されると共に水滴が除去された反応ガスのみが燃料電池に供給されるので、燃料電池まで水滴が到達することを防止することができ、よって電池性能の低下を防止することができる。
以下に、本発明に係る加湿器及び燃料電池システムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、本発明の実施例1に係る加湿器の概略断面図、図2は、本発明の実施例1に係る加湿器が適用された燃料電池システムの概略構成図である。
図1に示すように、本実施例に係る加湿器100は、乾燥した気体が液体中を通過することで加湿されるいわゆるバブリング型加湿器である。以下、この加湿器100は、燃料電池システム1に適用した場合で説明するが、これに限らず、加湿された気体を用いる種々の装置にも適用可能である。
燃料電池システム1は、図2に示すように、自動車や水中航走体(無人潜水機)等の移動体に搭載されるものである。燃料電池システム1は、燃料電池2と、燃料ガス供給配管3、酸化剤ガス供給配管4及び冷却水循環配管5と、電力供給装置6、加湿器100とを備える。
燃料電池2は、反応ガスとしての燃料ガス、ここでは水素ガスと、反応ガスとしての酸化剤ガス、ここでは酸素ガスとの電気化学的反応により発電するものである。すなわち、燃料電池2は、電極反応で生成する水素イオンと電子のうち、水素イオンのみを通過させる特性を持つ電解質に、例えば、スルホン酸基を持つフッ素樹脂系イオン交換膜等の高分子イオン交換膜を用い、両電解質の両側に、例えば、白金系触媒等を用い、酸化、あるいは還元反応を起させる触媒電極をそれぞれ配置し、さらに、触媒電極を担持させた多孔質のカーボン電極をそれぞれ備え、カーボン電極のそれぞれに水素および酸素を供給して、発電を行うものである。
燃料ガス供給配管3は、燃料電池2に接続されこの燃料電池2に水素ガスを供給するものである。すなわち、燃料ガス供給配管3は、水素吸蔵合金タンク等の水素貯蔵装置、あるいは、天然ガス、メタノール、ガソリン等を改質する改質装置(図示略)と燃料電池2とを接続し、ブロワなどによりこの燃料電池2に水素ガスを供給する。また、燃料ガス供給配管3は、水素ガスの供給方向に対して燃料電池2より上流側に加湿器100(水素ガス用)が設けられている。
酸化剤ガス供給配管4は、燃料電池2に接続されこの燃料電池2に酸素ガスを供給するものである。すなわち、酸化剤ガス供給配管4は、酸素ボンベ(図示略)と燃料電池2とを接続し、ブロワなどによりこの燃料電池2に酸素ガスを供給する。また、酸化剤ガス供給配管4は、酸素ガスの供給方向に対して燃料電池2より上流側に加湿器100(酸素ガス用)が設けられている。なお、酸化剤ガスとしては、送風機、圧縮機等の空気供給装置から供給される空気等であってもよい。
冷却水循環配管5は、燃料電池2の発電で発生した熱を奪いこの燃料電池2を冷却する冷却水をポンプなどにより循環させるものである。冷却水循環配管5は、冷却水により燃料電池2から排出される電池排熱を回収する熱交換器7が設けられている。熱交換器7において回収された熱量は、例えば、水素貯蔵装置あるいは改質装置での水素発生等の用途に用いられる。また、システム外の用途に用いられることもある。
電力供給装置6は、燃料電池2で発生した電力を供給するものである。すなわち、電力供給装置6は、蓄電池、コンバータ、インバータや出力制御装置等の電力制御装置を備えており、燃料電池2で発生した電気をシステム外部へ電気出力として供給する。
この燃料電池システム1の燃料電池2は、プロトン伝導性の電解質としてフッ素樹脂系のイオン交換膜を用いた、いわゆる、高性能、高耐久な固体高分子型燃料電池(PEFC)の燃料電池である。このフッ素樹脂系のイオン交換膜は、含水状態で良好なプロトン伝導性を示し、膜の含水量は水蒸気の分圧(相対湿度)に大きく依存し、乾燥すると水を失い高抵抗体となるので、これをPEFCに適用する場合には、膜を飽和水蒸気圧近傍の雰囲気に保持する水分管理が必要となる。このため、この燃料電池システム1は、上述したように、燃料ガス供給配管3、酸化剤ガス供給配管4にそれぞれ加湿器100を備えている。
各加湿器100は、燃料電池2に供給される水素ガス、酸素ガスに水分を付与し、この水素ガス、酸素ガスをそれぞれ加湿するものである。以下、図1を参照して加湿器100の構成について詳細に説明する。なお、水素ガスを加湿する水素ガス用加湿器100と、酸素ガスを加湿する酸素ガス用加湿器100とは、ほぼ同様な構成をしているので、以下の説明では、特に断りの無い限り水素ガス用加湿器100及び酸素ガス用加湿器100を区別せず単に「加湿器100」という。
加湿器100は、内部が中空状の加湿タンク101を備える。加湿タンク101は、両端面が閉端した円筒状の形状をなす。加湿タンク101は、燃料電池システム1が搭載される移動体に固定して設置される。加湿タンク101は、燃料電池システム1が搭載される移動体が動揺、傾斜していない状態(通常の状態)でその軸線方向が鉛直方向とほぼ一致する姿勢で設けられる。加湿タンク101は、内部に貯留される液体としての水分102中に気体としての反応ガス(水素ガス又は酸素ガス)を導入し加湿して排出可能である。この加湿器100は、加湿タンク101内部に貯留される水分102に反応ガスを導入することでこの反応ガスを加湿する、いわゆる、バブリング方式の加湿器100である。このような、バブリング型の加湿器100では、大量の蒸気やドレンの発生を抑制することができると共に所定の湿度に精度よく反応ガスを加湿することができる。
すなわち、加湿タンク101は、鉛直方向下部、ここでは、底部下端面に導入口103が形成されると共に、鉛直方向上部、ここでは、頂部上端面に排出口104が形成される。そして、加湿タンク101の内部における導入口103側の底部に貯留部105を有する。貯留部105は、加湿タンク101の内部における鉛直方向下部に設けられ、反応ガスを加湿するための水分102を貯留する。導入口103は、貯留部105に貯留される水分102の液面102aよりも下方に開口している。
導入口103は、一端が各反応ガスの供給装置に接続された燃料ガス供給配管3又は酸化剤ガス供給配管4の他端が接続され、排出口104は、一端が燃料電池2に接続された燃料ガス供給配管3又は酸化剤ガス供給配管4の他端が接続される。そして、導入口103は、外部から加湿タンク101の内部に反応ガスを導入する一方、排出口104は、加湿タンク101の内部で加湿された反応ガスをこの加湿タンク101内部から外部に排出する。
上記のように構成される燃料電池システム1では、燃料ガス供給配管3、酸化剤ガス供給配管4により供給される反応ガスとしての水素ガス及び酸素ガスは、それぞれ各加湿器100に導入され、電池反応を起すために好適な所定の加湿状態に調整されて燃料電池2に導入される。燃料電池2に加湿された水素ガス及び酸素ガスが供給されると、この燃料電池2は、供給された水素ガスと酸素ガスとを電気的に反応させて電気を発生させる。発生した電気は、電力供給装置6によってシステム外部へ電気出力として供給される。
このとき、反応ガスは、各加湿器100にて、導入口103を介して貯留部105の水分102中に導入される。そして、水分102に導入された反応ガスは、加湿タンク101内の水分102中に所定時間滞留しながら下部から上部に向けて上昇し、液面102aを介して水分102から抜け出す。この間、この反応ガスは、その気泡が水分102中を上昇することによって飽和蒸気圧となることで加湿される。そして、加湿タンク101内で加湿された反応ガスは、排出口104を介して燃料電池2に適度な加湿状態で供給される。なお、水分102は、量が減少した際には不図示の配管を介して補充される。
ところで、このような加湿器100に貯留される水分102の水滴(ミスト)が加湿気体により燃料電池2まで随伴(いわゆる、キャリーオーバー)されてしまうと、電池性能が低下するおそれがある。これに対し、例えば、タンク内に収容された水分の液面上方に、この液面を覆うようにして多数の小孔を有するミスト防止板を設置することで、水滴の外部への飛散を防止する加湿器もあるが、この加湿器を移動体に搭載する場合、この移動体の動揺や傾斜などの姿勢変動に伴って加湿器も共に動揺、傾斜することから、タンク内の水分の液面も動揺、傾斜し、このため、水分の液面とミスト防止板との距離が短くなる領域が出現し、この領域において水分がミスト防止板の小孔を通過し、このミスト防止板上に漏れ出てしまい、結果的に、加湿気体が水滴を加湿器外部に随伴してしまうことがあった。
そこで、本実施例の加湿器100は、図1に示すように、液面102aに向かって水分102を噴射可能な噴射手段として噴射ノズル106を設けることで、加湿気体が水滴を随伴することを防止している。
噴射ノズル106は、水分102の液面102a上方に設けられる。この噴射ノズル106は、加湿タンク101の径方向中央、すなわち、加湿タンク101の軸線近傍に設けられると共に水分102を噴射する噴射面が液面102aと対向するように設けられる。
また、噴射ノズル106は、噴射面の背面が排出口104とほぼ対向する位置に設けられる。すなわち、噴射ノズル106と排出口104とは、共に加湿タンク101の軸線近傍に設けられる。そして、この噴射ノズル106には、接続管107が接続される。
接続管107は、加湿タンク101の外側を通って噴射ノズル106と貯留部105内側下部とを接続する。また、この接続管107には供給手段としてのポンプ108が設けられる。ポンプ108は、接続管107を介して貯留部105内に貯留される水分102を圧送し、噴射ノズル106に供給する。噴射ノズル106は、供給された水分102を液面102aに向かって噴射する。よって、噴射ノズル106は、加湿タンク101内の反応ガスの流動方向に対向するように水分102を噴射可能である。
上記のように構成される加湿器100では、導入口103は加湿タンク101下部に設けられる一方、排出口104は加湿タンク101の上部に設けられることから、水分102中に導入される反応ガスの気泡は、加湿タンク101内の水分102中を下部から上部に向けて上昇し、液面102aを介して水分102から抜け出す。そして、水分102から抜け出した反応ガスは、さらに、加湿タンク101内を上部に向けて流動して排出口104に至る。そして、加湿タンク101内で加湿された反応ガスは、この排出口104を介して燃料電池2に適度な加湿状態で供給される。
このとき、水分102から抜け出した反応ガスは、加湿タンク101内において上方に向かって流動するのに対し、噴射ノズル106から噴射される水分102は、液面102aに向かって、つまり、加湿タンク101内において下方に向かって噴射される。すなわち、水分102から抜け出した反応ガスと噴射ノズル106から噴射される水分102とが対向する流れを形成する。そして、反応ガスが液面102aを介して水分102から抜け出す際に随伴して上方に向かう水滴(ミスト)は、噴射ノズル106から噴射され下方に向かう水分102と接触することで反応ガスから分離され、この水分102と共に落下し再び貯留部105に貯留される。すなわち、反応ガスに随伴した水滴が排出口104よりも下流側に運ばれてキャリーオーバーされることが防止される。また、燃料電池システム1を搭載した移動体の姿勢が変動し、これに伴って移動体に固定されている加湿タンク101も動揺、傾斜した場合でも、例えば、水分102の液面102aの上方に水滴(ミスト)の外部への飛散を防止するための多孔板などの部材を設ける必要がないことから、この部材上に水分102が漏れ出てキャリーオーバーを助長するようなことも防止することができる。また、噴射ノズル106と排出口104とは、共に加湿タンク101の軸線近傍に設けられることから、噴射ノズル106は、排出口104に向かってくる反応ガスに対して効率的に水分102を噴射することができる。
さらに、この間、反応ガスは、噴射ノズル106から噴射される水分102と接触することで加湿される。これにより、反応ガスは加湿される機会が増加するので、一層高い湿度を得ることができる。このため、加湿タンク101の高さ(軸線方向の長さ)を短縮できるので、加湿器100を一層小型化することができる。そして、適正に加湿されると共に水滴が除去された反応ガスのみが燃料電池2に供給されることから、燃料電池2まで水滴が到達することを防止することができ、よって電池性能の低下を防止することができる。
また、この加湿器100では、貯留部105に貯留される水分102を噴射ノズル106に供給し、この噴射ノズル106から噴射された水分102及び反応ガスから分離された水滴を再び貯留部105に貯留することで水分102を循環させていることから、この水分102が反応ガスを加湿すると共に反応ガスが随伴する水滴を分離することができ、よって、噴射ノズル106から噴射する液体を貯留するためのタンクを加湿タンク101とは別に新たに設ける必要も無いので、加湿器100の構成をよりコンパクトにすることができる。
このように本実施例の加湿器100にあっては、内部に貯留される水分102中に反応ガスを導入し加湿して排出可能な加湿タンク101と、水分102の液面102a上方に設けられ該液面102aに向かって水分102を噴射可能な噴射ノズル106とを備える。
したがって、液面102aに向かって水分102を噴射する噴射ノズル106を設けたことで、液面102aから抜け出した反応ガスに随伴する水滴が噴射ノズル106から噴射された水分102と接触することで反応ガスから分離されるので、加湿気体が水滴を随伴することを防止することができる。
さらに、このように本実施例の加湿器100にあっては、加湿タンク101は、下部に設けられ外部から反応ガスを導入する導入口103と、上部に設けられ加湿された反応ガスを外部に排出する排出口104とを有する。したがって、導入口103は加湿タンク101下部に設けられる一方、排出口104は加湿タンク101の上部に設けられることから、反応ガスと噴射ノズル106から噴射される水分102とが対向する流れを形成することから、反応ガスに随伴する水滴と噴射ノズル106から噴射された水分102とを確実に接触させ、この水滴を反応ガスから分離して落下させることができる。さらに、反応ガスが加湿される機会が増加するので、加湿性能を向上させることができると共に加湿器100を一層小型化することができる。
さらに、このように本実施例の加湿器100にあっては、加湿タンク101内に貯留される水分102を噴射ノズル106に供給するポンプ108を備える。したがって、貯留部105に貯留される水分102をポンプ108により噴射ノズル106に循環させることで、水分102により反応ガスを加湿すると共にこの反応ガスが随伴する水滴を分離することができ、よって、加湿器100の構成をよりコンパクトにすることができる。
さらに、このように本実施例の燃料電池システム1にあっては、内部に貯留される水分102中に反応ガスを導入し加湿して排出可能な加湿タンク101と、水分102の液面102a上方に設けられ該液面102aに向かって水分102を噴射可能な噴射ノズル106とを有する加湿器100と、加湿された反応ガスとしての水素ガス及び酸素ガスの電気化学的反応により発電する燃料電池2とを備える。したがって、各反応ガスを加湿する各加湿器100にて、加湿気体が水滴を随伴することを防止することができることから、適正に加湿されると共に水滴が除去された反応ガスのみが燃料電池2に供給されるので、燃料電池2まで水滴が到達することを防止することができ、よって電池性能の低下を防止することができる。
図3は、本発明の実施例2に係る加湿器の概略断面図である。実施例2に係る加湿器は、実施例1に係る加湿器と略同様の構成であるが、気相選択透過膜を備える点で実施例1に係る加湿器とは異なる。その他、実施例1と共通する構成、作用、効果については、重複した説明はできるだけ省略するとともに、同一の符号を付す。
図3に示すように、実施例2に係る加湿器200は、気相選択透過膜209を備える。この気相選択透過膜209は、反応ガスが透過可能であると共に加湿タンク101に貯留される水分102が透過不能な膜であり、水素ガス又は酸素ガスを選択的に透過することができるものである。気相選択透過膜209は、例えば、気体の透過性を有する多孔質支持体の表面に、パラジウム(Pd)、ニオブ(Nb)、バナジウム(V)、タンタル(Ta)等からなる透過膜やジルコニウム(Zr)と、ニッケル、クロム、鉄、銅、バナジウム、チタン等との合金を使用した透過膜などを用いることができる。この気相選択透過膜209は、加湿タンク101内の反応ガスの流動方向に対して噴射ノズル106より下流側に設けられる。さらに具体的には、気相選択透過膜209は、排出口104に設けられる。気相選択透過膜209は、この排出口104に設けられることで、その面積を最小限にすることができる。
上記のように加湿タンク101内の反応ガスの流動方向に対して液面102aより下流側に気相選択透過膜209を設けることで、噴射ノズル106から噴射された水分102により分離することができなかった反応ガス中の水滴(ミスト)をも確実に除去することができる。気相選択透過膜209を通過できなかった水滴は、落下して再び貯留部105に貯留される。すなわち、反応ガスに随伴した水滴がこの気相選択透過膜209よりも下流側に運ばれてキャリーオーバーされることを確実に防止することができる。
このように本実施例の加湿器200にあっては、内部に貯留される水分102中に反応ガスを導入し加湿して排出可能な加湿タンク101と、水分102の液面102a上方に設けられ該液面102aに向かって水分102を噴射可能な噴射ノズル106とを備える。したがって、液面102aに向かって水分102を噴射する噴射ノズル106を設けたことで、加湿気体が水滴を随伴することを防止することができる。
さらに、このように本実施例の加湿器200にあっては、反応ガスの流動方向に対して噴射ノズル106より下流側に設けられ、反応ガスが透過可能であると共に水分102が透過不能な気相選択透過膜209を備える。したがって、噴射ノズル106より下流側に気相選択透過膜209を設けたことで、噴射ノズル106から噴射された水分102により分離することができなかった反応ガス中の水滴(ミスト)をも確実に除去することができる。さらに、気相選択透過膜209を内径が貯留部105よりも小さい排出口104に設けたことで、比較的な高価な気相選択透過膜209の面積を最小限にすることができるので、より安価な加湿器200とすることができる。
図4は、本発明の実施例3に係る加湿器の概略断面図、図5は、本発明の実施例3に係る加湿器の伝熱管の配置を説明する概略断面図である。実施例3に係る加湿器は、実施例1に係る加湿器と略同様の構成であるが、加熱手段を備える点で実施例1に係る加湿器とは異なる。その他、実施例1と共通する構成、作用、効果については、重複した説明はできるだけ省略するとともに、同一の符号を付す。
図4に示すように、実施例3に係る加湿器300は、加熱手段としての加熱部310を備える。加熱部310は、水分102を加熱可能なものである。本実施例の加熱部310は、伝熱管311を有する。伝熱管311は、中空の円筒管状に形成され、図5に示すように、反応ガスの流動方向に対して交差する方向に沿って水分102中に複数設けられる。なお、この図5は、加湿タンク101の軸線方向と鉛直方向とが一致している状態を図示している。したがって、本図では、加湿タンク101の軸線方向と反応ガスの流動方向とはほぼ一致しており共に鉛直方向と一致している。また、本図では、各伝熱管311は、加湿タンク101の軸線方向に所定の間隔をあけて3層、合計16本設けられるものとして図示しているが、これに限らず伝熱管311は、これよりも少なくともよいし多くてもよい。
各伝熱管311は、その内部を加熱媒体が通過可能である。さらに、各伝熱管311内を通過する加熱媒体は、燃料電池2(図2参照)の発電で発生した熱を奪う冷却水が用いられる。具体的には、加熱部310は、燃料電池システム1の燃料電池2と、冷却水循環配管5を含んで構成される。そして、各伝熱管311は、実施例1において図2に示した熱交換器7に代わって、この冷却水循環配管5の経路の途中に複数に分岐して設けられる。
燃料電池2は、水素ガスと酸素ガスとの電気化学的反応により電力を出力し、水を発生する。そして、この電気化学的反応は、発熱反応であることから、上述したように、燃料電池2(図2参照)は、冷却水循環配管5(図2参照)を循環する冷却水により発電で発生した熱が奪われ冷却される。この冷却水は、発電で発生した熱を奪うことで温度が上昇し、その後、冷却水循環配管5を介して各伝熱管311に導入される。そして、この冷却水は、この各伝熱管311内を通過する加熱媒体として用いられる。このとき、発電により発生した熱を回収し伝熱管311内を通過する冷却水(加熱媒体)と、加湿タンク101内に貯留される水分102とが熱交換することで、冷却水の温度が低下する一方、水分102の温度が上昇する。そして、この水分102は、加湿タンク101内で加湿される反応ガスを加熱し、これにより反応ガスの温度が上昇する。すなわち、この伝熱管311内を通過する冷却水は、燃料電池2を冷却するものであると共に反応ガスを加熱する加熱媒体でもある。つまり、加湿器300は、実施例1における熱交換器7としても機能する。
そして、水分102と熱交換することで温度が低下した冷却水(加熱媒体)は、冷却水循環配管5を介して各伝熱管311から導出され、燃料電池2に至り再び発電で発生した熱を奪って燃料電池2を冷却する一方、温度が上昇した反応ガスは、燃料電池2での電気化学的反応に適した温度(例えば、50℃から70℃、好ましくは60℃前後)で燃料電池2に供給される。これにより、燃料電池2を確実に冷却することができ、よって、燃料電池2がオーバーヒートしてしまうことを防止することができ、燃料電池2の効率のよい発電を確保することができると共に燃料電池2における排熱を効果的に利用して反応ガスの温度を上昇させることで、燃料電池システム1全体の効率も向上することができる。
さらに、本実施例の加熱部310は、複数のフィン312を有する。この複数のフィン312は、伝熱管311に設けられる凸型の翼状の金属板である。伝熱管311は、複数のフィン312によりその表面がヒレ状に形成される。すなわち、複数のフィン312は、伝熱管311と水分102とが接触する面積を増加させる。これにより、伝熱管311と水分102との熱交換性能を向上させることができ、反応ガスの温度調整をより効率的に行うことができる。さらに、複数のフィン312を設けたことで気泡の微粒化を促進することができるので、加湿性能も向上することができる。
また、加湿器300は、複数の孔313aを有する多孔板313を備える。多孔板313は、反応ガスの流動方向に対して交差する方向に沿って設けられる。また、多孔板313は、反応ガスの流動方向に対して加熱部310の伝熱管311より上流側に設けられる。導入口103から水分102中に導入された反応ガスの気泡は、この多孔板313の複数の孔313aにかかる表面張力によりその流れが抑制され、これにより水分102中での滞留時間が増加する。よって、加湿器300の加湿性能がさらに向上する。加えて、この反応ガスの気泡は、伝熱管311に至る前に、この多孔板313の複数の孔313aを通過することで微粒化されることから、加湿性能及び熱交換性能が著しく向上される。
このように本実施例の加湿器300にあっては、内部に貯留される水分102中に反応ガスを導入し加湿して排出可能な加湿タンク101と、水分102の液面102a上方に設けられ該液面102aに向かって水分102を噴射可能な噴射ノズル106とを備える。したがって、液面102aに向かって水分102を噴射する噴射ノズル106を設けたことで、加湿気体が水滴を随伴することを防止することができる。
さらに、このように本実施例の加湿器300にあっては、水分102を加熱可能な加熱部310を備える。したがって、加熱部310により水分102を加熱することで水分102の温度が上昇するので、反応ガスを加湿する水分102により反応ガスを加熱することができ、加湿気体の温度を簡単な構成で調節することができる。この結果、加湿タンク101で加湿された反応ガスを燃料電池2での電気化学的反応に適した温度で燃料電池2に供給することができ、燃料電池システム1での発電効率を向上することができる。
さらに、このように本実施例の加湿器300にあっては、加熱部310は、水分102中に設けられ内部を加熱媒体が通過可能な伝熱管311を有する。したがって、伝熱管311を通過する加熱媒体により水分102が加熱されるので、反応ガスを加湿する水分102により反応ガスを加熱することができ、よって、加湿気体の温度を簡単な構成で調節することができる。
さらに、このように本実施例の加湿器300にあっては、加熱部310は、反応ガスの電気化学的反応により発電する燃料電池2を有し、加熱媒体は、燃料電池2の発電で発生した熱を奪う冷却水である。したがって、燃料電池2の発電で発生した熱を奪って燃料電池2を冷却する冷却水を加熱媒体として用いることで、この冷却水は、燃料電池2による発電で発生した熱を奪うことで温度が上昇し、その後、伝熱管311内を通過する加熱媒体として用いられ、このとき、発電により発生した熱を回収した冷却水と、加湿タンク101内に貯留される水分102とが熱交換することで、冷却水の温度が低下する一方、水分102の温度が上昇し、さらに、この水分102は、加湿タンク101内で加湿される反応ガスを加熱し、これにより反応ガスの温度が上昇する。このため、燃料電池2を確実に冷却することができ、よって、燃料電池2がオーバーヒートしてしまうことを防止することができ、燃料電池2の効率のよい発電を確保することができると共に燃料電池2における排熱を効果的に利用して反応ガスの温度を上昇させることで、燃料電池システム1全体の効率も向上することができる。
さらに、このように本実施例の加湿器300にあっては、伝熱管311は、表面に翼状に設けられる複数のフィン312を有する。したがって、複数のフィン312により伝熱管311と水分102とが接触する面積を大きくすることができるので、伝熱管311と水分102との熱交換性能を向上させることができ、反応ガスの温度調整をより効率的に行うことができる。さらに、複数のフィン312を設けたことで気泡の微粒化を促進することができるので、加湿性能も向上することができる。
さらに、このように本実施例の加湿器300あっては、反応ガスの流動方向に対して交差する方向に沿って、該流動方向に対して加熱部310の伝熱管311より上流側に設けられると共に複数の孔313aを有する多孔板313を備える。したがって、水分102中に導入された反応ガスの気泡は、多孔板313の複数の孔313aによりその流れが抑制されると共に伝熱管311に至る前に微粒化されることから、加湿性能及び熱交換性能を著しく向上することができる。
図6は、本発明の実施例4に係る加湿器の伝熱管の配置を説明する概略断面図である。実施例4に係る加湿器は、実施例3に係る加湿器と略同様の構成であるが、伝熱管の形状が実施例3に係る加湿器とは異なる。その他、実施例3と共通する構成、作用、効果については、重複した説明はできるだけ省略するとともに、同一の符号を付す。
図6に示すように、実施例4に係る加湿器400は、加熱手段としての加熱部410を備える。本実施例の加熱部410は、板状の伝熱管411を有する。伝熱管411は、中空の矩形筒状に形成される。すなわち、実施例4の伝熱管411は、反応ガスの流動方向に対して交差する方向に沿って幅広部414を有する。この幅広部414は、典型的には、平面状をなす。伝熱管411は、この幅広部414が導入口103側を向くように設けられる。なお、この図6は、加湿タンク101の軸線方向と鉛直方向とが一致している状態を図示している。したがって、本図では、加湿タンク101の軸線方向と反応ガスの流動方向とはほぼ一致しており共に鉛直方向と一致している。また、本図では、伝熱管411は、1枚のみを図示しているが、複数設けるようにしてもよい。この場合、各伝熱管411は、加湿タンク101の軸線方向に複数枚がほぼ重なるように設けてもよいし、互いに重ならないようにずらして設けてもよい。なお、本実施例の加湿器400は、実施例3で説明したフィン312及び多孔板313は備えていない。
上記のように、加湿器400の伝熱管411は、反応ガスの流動方向に対して交差する方向に沿って設けられる幅広部414を有することで、導入口103から導入される反応ガスの気泡は、水分102中を上昇し、伝熱管411の下面、すなわち、幅広部414に当接する。そして、この気泡は、幅広部414で一旦滞留した後、伝熱管411の側方を通って水分102から抜け出す。したがって、水分102中での反応ガスの気泡の滞留時間を十分に確保することができる。また、このとき、気泡は、伝熱管411の幅広部414に当接して一時的に滞留することから、反応ガスと水分102との熱交換の効率も向上させることができる。
このように本実施例の加湿器400にあっては、内部に貯留される水分102中に反応ガスを導入し加湿して排出可能な加湿タンク101と、水分102の液面102a上方に設けられ該液面102aに向かって水分102を噴射可能な噴射ノズル106とを備える。したがって、液面102aに向かって水分102を噴射する噴射ノズル106を設けたことで、加湿気体が水滴を随伴することを防止することができる。
さらに、このように本実施例の加湿器400にあっては、加熱部410は、水分102中に設けられ内部を加熱媒体が通過可能な伝熱管411を有する。したがって、伝熱管411を通過する加熱媒体により水分102が加熱されるので、反応ガスを加湿する水分102により反応ガスを加熱することができ、よって、加湿気体の温度を簡単な構成で調節することができる。この結果、加湿タンク101で加湿された反応ガスを燃料電池2での電気化学的反応に適した温度で燃料電池2に供給することができ、燃料電池システム1での発電効率を向上することができる。
さらに、このように本実施例の加湿器400にあっては、伝熱管411は、反応ガスの流動方向に対して交差する方向に沿って設けられる幅広部414を有する。したがって、反応ガスの流動方向に対して交差する方向に沿って幅広部414を設けたことで、水分102中に導入された反応ガスの気泡は、幅広部414で一旦滞留した後に水分102から抜け出すので、加湿性能を向上させることができると共に反応ガスの加熱を効率的に行うことができる。
図7は、本発明の実施例5に係る加湿器の概略断面図である。実施例5に係る加湿器は、実施例3に係る加湿器と略同様の構成であるが、加熱手段の構成が実施例3に係る加湿器とは異なる。その他、実施例3と共通する構成、作用、効果については、重複した説明はできるだけ省略するとともに、同一の符号を付す。
図7に示すように、実施例5に係る加湿器500の加熱手段としての加熱部510は、実施例3の伝熱管311(図4参照)に代えて、加熱媒体タンクとしての外側タンク515を有する。外側タンク515は、両端面が閉じた中空円筒状に形成され、内部に加湿タンク101を収容すると共に加熱媒体としての水516を貯留可能である。加湿タンク101に接続される燃料ガス供給配管3、酸化剤ガス供給配管4(図2参照)は、それぞれこの外側タンク515の閉端面を貫通している。外側タンク515内に貯留される水516は、燃料電池2(図2参照)の発電で発生した熱を奪う冷却水が用いられる。具体的には、加熱部510は、燃料電池システム1の燃料電池2と、冷却水循環配管5を含んで構成される。そして、外側タンク515は、実施例1において図2に示した熱交換器7に代わって、この冷却水循環配管5の経路の途中に設けられる。なお、本実施例の加湿器500は、実施例3で説明した多孔板313は備えていない。
また、外側タンク515は、燃料電池システム1が搭載される移動体に固定して設置される一方、加湿タンク101は、外側タンク515内に貯留されている水516中に浮かべられて支持される。すなわち、加熱媒体としての水516は、加湿タンク101を浮動可能に支持する支持媒体としても作用する。よって、加湿タンク101は、水516により外側タンク515に対して相対的に変位自在に、言い換えれば、揺動可能に支持される。
燃料電池2(図2参照)は、冷却水循環配管5(図2参照)を循環する冷却水により発電で発生した熱が奪われ冷却される。この冷却水は、発電で発生した熱を奪うことで温度が上昇し、その後、冷却水循環配管5を介して外側タンク515に導入される。そして、この冷却水は、外側タンク515に貯留される加熱媒体としての水516として用いられる。このとき、発電により発生した熱を回収した水516と、加湿タンク101内に貯留される水分102とが熱交換することで、冷却水としての水516の温度が低下する一方、水分102の温度が上昇する。そして、この水分102は、加湿タンク101内で加湿される反応ガスを加熱し、これにより反応ガスの温度が上昇する。
そして、このとき、加湿タンク101が外側タンク515内に貯留される水516により外側タンク515に対して変位自在に支持されることで、加湿タンク101が搭載される移動体が動揺、傾斜しても、これに伴って外側タンク515が傾斜する一方、加湿タンク101はこの外側タンク515に対して相対的に変位して常時その姿勢が一定に維持されることから、水分102の液面102aが動揺、傾斜することを抑制することができ、より安定した加湿性能を得ることができる。すなわち、この外側タンク515に一時的に貯留される水516は、加湿タンク101を浮動可能に支持する支持媒体であると共に燃料電池2を冷却する冷却水でもあり、さらに、反応ガスを加熱する加熱媒体でもある。つまり、加湿器500は、実施例1における熱交換器7としても機能する。
このように本実施例の加湿器500にあっては、内部に貯留される水分102中に反応ガスを導入し加湿して排出可能な加湿タンク101と、水分102の液面102a上方に設けられ該液面102aに向かって水分102を噴射可能な噴射ノズル106とを備える。したがって、液面102aに向かって水分102を噴射する噴射ノズル106を設けたことで、加湿気体が水滴を随伴することを防止することができる。
さらに、このように本実施例の加湿器500にあっては、加熱部510は、内部に加湿タンク101を収容すると共に加熱媒体としての水516を貯留可能な外側タンク515を有する。したがって、外側タンク515内に貯留される水516により水分102が加熱されるので、反応ガスを加湿する水分102により反応ガスを加熱することができ、よって、加湿気体の温度を調節することができる。この結果、加湿タンク101で加湿された反応ガスを燃料電池2での電気化学的反応に適した温度で燃料電池2に供給することができ、燃料電池システム1での発電効率を向上することができる。さらに、加湿タンク101が外側タンク515内に貯留される水516により外側タンク515に対して変位自在に支持されることで、加湿タンク101は常時その姿勢が一定に維持されることから、水分102の液面102aが動揺、傾斜することを抑制することができ、より安定した加湿性能を得ることができる。
さらに、このように本実施例の加湿器500にあっては、加熱部510は、反応ガスの電気化学的反応により発電する燃料電池2を有し、加熱媒体は、燃料電池2の発電で発生した熱を奪う冷却水である。したがって、燃料電池2の発電で発生した熱を奪って燃料電池2を冷却する冷却水を加熱媒体として用いることで、この冷却水は、燃料電池2による発電で発生した熱を奪うことで温度が上昇し、その後、外側タンク515に貯留される加熱媒体としての水516として用いられ、このとき、発電により発生した熱を回収した水516(冷却水)と、加湿タンク101内に貯留される水分102とが熱交換することで、水516の温度が低下する一方、水分102の温度が上昇し、さらに、この水分102は、加湿タンク101内で加湿される反応ガスを加熱し、これにより反応ガスの温度が上昇する。このため、燃料電池2を確実に冷却することができ、よって、燃料電池2がオーバーヒートしてしまうことを防止することができ、燃料電池2の効率のよい発電を確保することができると共に燃料電池2における排熱を効果的に利用して反応ガスの温度を上昇させることで、燃料電池システム1全体の効率も向上することができる。
なお、上述した本発明の実施例に係る加湿器及び燃料電池システムは、上述した実施例に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。本発明の実施例に係る加湿器は、以上で説明した実施例を複数組み合わせることで構成してもよい。
以上の説明では、加湿器は、燃料電池システムに適用した場合で説明したが、これに限らず、加湿された気体を用いる種々の装置にも適用可能である。また、加湿器、燃料電池システムは、自動車や水中航走体(無人潜水機)等の移動体に搭載されるものとして説明したがこれに限らず、固定された装置に搭載してもよい。
また、以上の実施例1の説明では、加湿器100は、加湿タンク101内に貯留される水分102を噴射ノズル106に供給し、この水分102は接続管107、ポンプ108を介して噴射ノズル106と貯留部105の間を循環するものとして説明したが、これに限らず、噴射ノズル106に液体を供給する系統を別に設けてもよい。また、加湿器100は、水分102中に多孔板やバッフル板等を備えてもよい。また、以上の説明では、噴射手段としての噴射ノズル106は、加湿タンク101の径方向中央、すなわち、加湿タンク101の軸線近傍に1つ設けるものとして説明したが、噴射ノズル106を複数設けてもよいし、図8に示すように、加湿タンク101の径方向全体にわたって延設される噴射ノズル106aとしてもよい。この場合、噴射ノズル106aにより加湿タンク101の径方向全体にわたって水分102が噴射されるので、水滴の分離性の及び加湿性能がさらに向上する。
また、以上の実施例2の説明では、気相選択透過膜209は、排出口104に設けられるものとして説明したが、加湿タンク101内の反応ガスの流動方向に対して噴射ノズル106より下流側に設けられればよく、すなわち、加湿タンク101内に設けてもよい。
また、以上の実施例3の説明では、加熱部310は、伝熱管311を有するものとして説明したが、これに代えて加熱ヒータを有するように構成してもよい。この加熱ヒータは、例えば、抵抗率が大きく、融点が高く、酸化しにくい抵抗線に電流を通し、電気エネルギーを熱エネルギーに変える電気式のヒータなどを用いることができる。加熱ヒータは、抵抗線が加湿タンク101内に貯留される水分102中に設けられ、この抵抗線に加湿タンク101の外部から電流を供給することで、抵抗線にて電気エネルギーを熱エネルギーに変えてその発熱を利用して液体としての水分102を加熱する。また、加湿器300は、フィン312及び多孔板313を設けるものとして説明したが、フィン312、多孔板313を備えない構成としてもよいし、多孔板313を複数設ける構成としてもよい。
また、以上の実施例4の説明では、加湿器400は、実施例3で説明したフィン312及び多孔板313は備えない構成として説明したが、フィン312、多孔板313を備える構成としてもよい。また、板状の伝熱管411に複数の孔を設けてもよい。
また、以上の実施例5の説明では、加湿器500は、多孔板を備えていないものとして説明したが水分102中に多孔板を備えてもよい。
また、以上の実施例3、実施例4、実施例5の説明では、冷却水循環配管5は、実施例1において図2に示した熱交換器7に代えて、その経路の途中に伝熱管311、伝熱管411又は外側タンク515が接続されるものとして説明したが、経路の途中に熱交換器7と伝熱管311、伝熱管411又は外側タンク515の両方を設けるようにしてもよい。また、加熱媒体として燃料電池2を冷却する冷却水を用いるものとして説明したがこれに限らない。
本発明に係る加湿器及び燃料電池システムは、加湿気体が水滴を随伴することを防止するものであり、種々の加湿器及び燃料電池システムに適用することができる。
本発明の実施例1に係る加湿器の概略断面図である。 本発明の実施例1に係る加湿器が適用された燃料電池システムの概略構成図である。 本発明の実施例2に係る加湿器の概略断面図である。 本発明の実施例3に係る加湿器の概略断面図である。 本発明の実施例3に係る加湿器の伝熱管の配置を説明する概略断面図である。 本発明の実施例4に係る加湿器の伝熱管の配置を説明する概略断面図である。 本発明の実施例5に係る加湿器の概略断面図である。 本発明の実施例の変形例に係る加湿器概略断面図である。
符号の説明
1 燃料電池システム
2 燃料電池
3 燃料ガス供給配管
4 酸化剤ガス供給配管
5 冷却水循環配管
6 電力供給装置
7 熱交換器
100、200、300、400、500 加湿器
101 加湿タンク
102 水分(液体)
102a 液面
103 導入口
104 排出口
105 貯留部
106、106a 噴射ノズル(噴射手段)
107 接続管
108 ポンプ(供給手段)
209 気相選択透過膜
310、410、510 加熱部(加熱手段)
311、411 伝熱管
312 フィン
313 多孔板
313a 孔
414 幅広部
515 外側タンク(加熱媒体タンク)
516 水(加熱媒体)

Claims (12)

  1. 内部に貯留される液体中に気体を導入し加湿して排出可能な加湿タンクと、
    前記液体の液面上方に設けられ該液面に向かって液体を噴射可能な噴射手段とを備えることを特徴とする、
    加湿器。
  2. 前記加湿タンクは、下部に設けられ外部から前記気体を導入する導入口と、上部に設けられ前記加湿された気体を外部に排出する排出口とを有することを特徴とする、
    請求項1に記載の加湿器。
  3. 前記加湿タンク内に貯留される前記液体を前記噴射手段に供給する供給手段を備えることを特徴とする、
    請求項1又は請求項2に記載の加湿器。
  4. 前記気体の流動方向に対して前記噴射手段より下流側に設けられ、前記気体が透過可能であると共に前記液体が透過不能な気相選択透過膜を備えることを特徴とする、
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の加湿器。
  5. 前記液体を加熱可能な加熱手段を備えることを特徴とする、
    請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の加湿器。
  6. 前記加熱手段は、前記液体中に設けられ内部を加熱媒体が通過可能な伝熱管を有することを特徴とする、
    請求項5に記載の加湿器。
  7. 前記伝熱管は、表面に翼状に設けられる複数のフィンを有することを特徴とする、
    請求項6に記載の加湿器。
  8. 前記伝熱管は、前記気体の流動方向に対して交差する方向に沿って設けられる幅広部を有することを特徴とする、
    請求項6又は請求項7に記載の加湿器。
  9. 前記加熱手段は、内部に前記加湿タンクを収容すると共に加熱媒体を貯留可能な加熱媒体タンクを有することを特徴とする、
    請求項5に記載の加湿器。
  10. 前記加熱手段は、反応ガスの電気化学的反応により発電する燃料電池を有し、
    前記加熱媒体は、前記燃料電池の発電で発生した熱を奪う冷却水であることを特徴とする、
    請求項6乃至請求項9のいずれか1項に記載の加湿器。
  11. 前記気体の流動方向に対して交差する方向に沿って、該流動方向に対して前記加熱手段より上流側に設けられると共に複数の孔を有する多孔板を備えることを特徴とする、
    請求項5乃至請求項8のいずれか1項に記載の加湿器。
  12. 内部に貯留される水分中に反応ガスを導入し加湿して排出可能な加湿タンクと、前記水分の液面上方に設けられ該液面に向かって水分を噴射可能な噴射手段とを有する加湿器と、
    前記加湿された反応ガスの電気化学的反応により発電する燃料電池とを備えることを特徴とする、
    燃料電池システム。
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