JP5394935B2 - 磁気ディスク用ガラス基板、磁気ディスク、及び磁気ディスクの製造方法 - Google Patents

磁気ディスク用ガラス基板、磁気ディスク、及び磁気ディスクの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、高密度記録再生を可能にする磁気ディスク用ガラス基板、磁気ディスク、及び磁気ディスクの製造方法に関するものである。
情報記憶装置に搭載される情報記録媒体の一つとして、ハードディスク(HDD)に搭載される磁気ディスクが知られている。磁気ディスクにおいては近年、記録容量の向上に対する要請が強く、高密度記録化や、記録エリアの拡大が急務となっている。
高密度の記録を可能にする要因として、磁気ディスクに対する磁気ヘッドの浮上高さをできるだけ低くすることが必要であり、そのためには磁気ディスク表面をより平滑にする必要がある。
また、記録エリアの拡大のためには、主表面の平滑な領域をできるだけ広く確保する必要がある。しかし、ガラス基板の研磨条件によって、基板外周端部において、ガラス基板の主表面に対して面が下がる面弛れ(面だれ)や、主表面に対する面の盛り上がり(以下隆起という)が生じ、このような形状をもつ磁気ディスクに対して磁気ヘッドを浮上走行させると、面弛れや隆起の箇所でヘッドが傾き、ヘッドの飛行が不安定になるのでクラッシュを起こすことがあり、また、面弛れや隆起の箇所は記録エリアの拡大の障害となっていた。
近年では磁気ディスクが平滑になった場合であっても磁気ヘッドの吸着を防止するために、磁気ヘッドにパッドを取り付けた磁気ヘッドや、より低浮上高さが実現可能となるLUL(Load/Unload:ロードアンロード)方式の開発が盛んに行われている。このLUL方式の場合、通常、磁気ディスク表面は平滑であって、磁気ヘッドは磁気ディスクが停止しているときは、磁気ディスクの外側に待機しており、磁気ディスクが回転した後、ガイド機構を使って磁気ヘッドがディスクの外側からディスク面上に移動してきて記録再生を行うので、一般にCSS方式と比較して低浮上走行となる。LUL方式の場合、磁気ヘッドの浮上安定性を確保するため基板の外周端部形状をCSS方式に比べ厳密に制御する必要がある。LUL方式の場合、ヘッドの低浮上走行が可能であるので、CSS方式に比べより高密度記録が可能となる。
そこで、LUL方式による磁気ヘッドの低浮上化を実現するために、高密度記録が可能な程度に十分な平滑度を有し、かつ、記録エリアを周縁にまで拡大することが可能とするべく、外周端部形状を所定の値に規定(例えばガラス基板の主表面に対して面が下がる面弛れ(面だれ)などを規定)した発明がある(特開2004−265582(特許文献1))。
特開2004−265582
しかしながら、いくら高精度に研磨するなどして、ガラス基板の外周端部形状を改善したとしても、即ち、ガラス基板の主表面に対して面が下がる面弛れ(面だれ)や、主表面に対する面の盛り上がり(隆起)を小さくしたとしても、このような形状をもつ磁気ディスクに対して磁気ヘッドを浮上走行させると、ヘッドの飛行が不安定になり、磁気ヘッドの浮上高さを下げることができないという問題が生じた。このことを以下で詳しく説明する。
まず、ガラス基板の外周端部形状の指標(外周端部形状が主表面を基準面(ゼロ)として±何μmの範囲に収まるかの外周端部形状の平坦性を表す指標)として、例えば、図5に示すように、直径65mmφ(半径32.5mm)の磁気ディスク用ガラス基板の場合、基板の中心から半径r=29.9mmの点Aと半径r=31.5mmの点Bとの2点を結んだ直線aとその範囲内における正方向、負方向それぞれの最大距離b、cのうちの大きい方で表される値を用い、これをDuboffと称する(定義する)ことにする。
Duboffが30nmより大きい従前の場合は、Duboffを小さくしていくと、外周端部位置でのタッチダウンハイト(TDH)を小さくすることができた。これに対し、Duboffが30nm以下である今回の場合は、 図15に示すように、Duboffと外周端部位置(半径r31.5mmの位置)でのタッチダウンハイト(TDH)との関係を調べたところ、相関は見られなかった。つまり、ガラス基板の外周端部形状を改善したとしても、即ち、ガラス基板の主表面に対して面が下がる面弛れ(面だれ)や、主表面に対する面の盛り上がり(隆起)を小さくしたとしても、外周端部位置でのタッチダウンハイト(TDH)を小さくすることができないこと(タッチダウンハイトのばらつきが大きく出ること)がわかった。
次に、基板全面における微小うねり(MW−Rq)(定義等については後述する)の平均値が4Åより大きい従前の場合は、基板全面における微小うねり(MW−Rq)の平均値を小さくすること、あるいは、内周TDH<外周TDHであることを前提として、外周端部の微小うねり(MW−Rq)を小さくすること、によって外周端部位置でのタッチダウンハイト(TDH)を小さくすることができた。これに対し、基板全面における微小うねり(MW−Rq)の平均値が4Å(0.4nm)以下である今回の場合は、図16に示すように、外周端部位置(半径r31.5mmの位置)での微小うねり(MW−Rq)と外周端部位置(半径r31.5mmの位置)でのタッチダウンハイト(TDH)との関係を調べたところ、相関は見られなかった。つまり、ガラス基板の外周端部において微小うねりを改善(小さく)したとしても、外周端部位置でのタッチダウンハイト(TDH)を小さくすることができない(タッチダウンハイトのばらつきが大きく出る)ことがわかった。
本発明は、上述した課題を解決するための手段を案出することを目的とする。
本発明者はその原因について調べたところ、ガラス基板の表面で任意に2箇所の領域を選択し、各領域において測定した微小うねり(定義等については後述する)の差又は比が、ある所定の関係を満足していないと、磁気ヘッドの低浮上化を実現できないことがわかった。
具体的には、例えば、図7に示すように、外周端部(例えば半径r=31.5mm±0.05mmの位置)での微小うねりと中心部(例えば半径r=25mm±3mmの位置)での微小うねりとの差(半径方向MW−Rq(OD−MD):波長帯域60〜500μmで測定)とタッチダウンハイト(TDH)との関係を調べたところ、強い相関が見られた。つまり、外周端部での微小うねりと中心部での微小うねりとの差(半径方向MW−Rq(OD−MD))を小さくすると、外周端部位置でのタッチダウンハイト(TDH)を小さくすることができることがわかった。
また、例えば、図8に示すように、外周端部(例えば半径r=31.5mm±0.05mmの位置)での微小うねりと中心部(例えば半径r=25mm±3mmの位置)での微小うねりとの比(半径方向MW−Rq(OD/MD):波長帯域60〜500μmで測定)とタッチダウンハイト(TDH)との関係を調べたところ、強い相関が見られた。つまり、外周端部での微小うねりと中心部での微小うねりとの比(半径方向MW−Rq(OD/MD))を小さくする(1に近づける)と、外周端部位置でのタッチダウンハイト(TDH)を小さくすることができることがわかった。
同様に、例えば、半径方向に距離の異なる任意の2点を測定領域とした場合においても、上記と同様の傾向(相関)が見られることがわかった。
本発明において、強い相関が見られるということは、図15、16に示すようなタッチダウンハイト(TDH)が大きくばらつくこと、を防止できることである。本発明において、強い相関が見られるということは、外周端部位置でのタッチダウンハイト(TDH)を確実かつ所望の値に小さくできることである。
本発明をイメージ図で説明すると、図2(1)に示すように、従前ではディスク中心部の微小うねりは小さいが、外周端部の微小うねり相対的に大きい。ここで、上述したように、外周端部の微小うねりを改善(小さく)したとしても、外周端部位置でのタッチダウンハイト(TDH)を小さくすることができない。
これに対し、図2(2)に示すように、ディスク中心部の微小うねりが相対的に大きくなるとしても、中心部と外周端部での微小うねりの差又は比が小さくなるような表面状態とした方が、外周端部位置を含めて基板全面でタッチダウンハイト(TDH)を小さくすることができることを本発明者は見出したものである。
さらに、本発明者は上記原因について調べたところ、ガラス基板の表面で任意に2箇所の領域を選択し、各領域において測定した微小うねり(定義等については後述する)の標準偏差の差又は比が、ある所定の関係を満足していないと、磁気ヘッドの低浮上化を実現できないことがわかった。
具体的には、例えば、図9に示すように、外周端部(例えば半径r=31.5mm±0.05mmで円周方向に沿う領域)での微小うねりの標準偏差と、中心部(例えば半径r=25mm±3mmで円周方向に沿う領域)での微小うねりの標準偏差との差(円周方向MW−Rq STDEV(OD−MD):波長帯域60〜500μmで測定)とタッチダウンハイト(TDH)との関係を調べたところ、強い相関が見られた。つまり、外周端部で円周方向に沿う領域での微小うねりの標準偏差と中心部で円周方向に沿う領域での微小うねりの標準偏差との差(円周方向MW−Rq STDEV(OD−MD))を小さくすると、外周端部位置でのタッチダウンハイト(TDH)を小さくすることができることがわかった。
また、例えば、図10に示すように、外周端部(例えば半径r=31.5mm±0.05mmで円周方向に沿う領域)での微小うねりの標準偏差と、中心部(例えば半径r=25mm±3mmで円周方向に沿う領域)での微小うねりの標準偏差との比(円周方向MW−Rq STDEV(OD/MD):波長帯域60〜500μmで測定)とタッチダウンハイト(TDH)との関係を調べたところ、強い相関が見られた。つまり、外周端部で円周方向に沿う領域での微小うねりの標準偏差と中心部で円周方向に沿う領域での微小うねりとの比(円周方向MW−Rq STDEV(OD/MD))を小さくする(1に近づける)と、外周端部位置でのタッチダウンハイト(TDH)を小さくすることができることがわかった。
同様に、例えば、半径方向に距離の異なる任意の2点を選択し、選択した2箇所について、各々、同じ半径で円周方向に沿う2つの領域を測定領域とした場合においても、上記と同様の傾向(相関)が見られることがわかった。
本発明において、強い相関が見られるということは、図15、16に示すようなタッチダウンハイト(TDH)が大きくばらつくこと、を防止できることである。本発明において、強い相関が見られるということは、外周端部位置でのタッチダウンハイト(TDH)を確実かつ所望の値に小さくできることである。
本発明をイメージ図で説明すると、図3(1)に示すように、従前ではディスク中心部の微小うねりの標準偏差は小さいが、外周端部の微小うねりの標準偏差は相対的に大きい。
これに対し、図3(2)に示すように、中心部と外周端部での微小うねりの標準偏差の差又は比が小さくなるような表面状態とした方が、外周端部位置を含めて基板全面でタッチダウンハイト(TDH)を小さくすることができることを本発明者は見出したものである。
本発明は、基板表面における微小うねりと、グライド高さ(タッチダウンハイト(TDH))との関係に密接な関係があることを見出し、微小うねりを所定の関係、所定の範囲にすることによって、所望のグライド高さ(タッチダウンハイト)を達成する磁気ディスク用ガラス基板、磁気ディスク、及び磁気ディスクの製造方法を提供できることを見出したものである。
本発明は以下の構成を有する。
(構成1)ガラス基板の外周端よりも中心部側の表面で任意に2箇所選択した各領域において、各領域における表面形状のうち、形状波長が60〜500μm帯域の表面形状を抽出し、この表面形状の二乗平均平方根粗さRqを微小うねりRqとしたときに、前記各領域の微小うねりRqの差が0.02nm以下であることを特徴とする磁気ディスク用ガラス基板。
(構成2)ガラス基板の外周端よりも中心部側の表面で任意に2箇所選択した各領域において、各領域における表面形状のうち、形状波長が60〜500μm帯域の表面形状を抽出し、この表面形状の二乗平均平方根粗さRqを微小うねりRqとしたときに、前記各領域の微小うねりRqの比が1.1以下であることを特徴とする磁気ディスク用ガラス基板。
(構成3)前記2箇所とは、ディスクの外周端部と、記録再生領域の中心部、であることを特徴とする構成1又は2に記載の磁気ディスク用ガラス基板。
(構成4)前記ディスクの外周端部は、ディスク外周端からディスク中心方向に向かって1.0mm内側の点、又はそれより内側の領域であることを特徴とする構成3に記載の磁気ディスク用ガラス基板。
(構成5)前記各領域は、選択した2箇所について、各々、同じ半径で円周方向に沿う2つの領域であることを特徴とする構成1又は2に記載の磁気ディスク用ガラス基板。
(構成6)前記ガラス基板の外周端部形状が、主表面を基準面として±30nm以内の範囲に収まる形状であることを特徴とする構成1又は2に記載の磁気ディスク用ガラス基板。
(構成7)タッチダウンハイトが5nm以下であることを特徴とする構成1又は2に記載の磁気ディスク用ガラス基板。
(構成8)ロードアンロード式用の磁気ディスクであることを特徴とする構成1又は2に記載の磁気ディスク用ガラス基板。
(構成9)構成1又は2に記載の磁気ディスク用ガラス基板の表面に、少なくとも磁性層を形成したことを特徴とする磁気ディスク。
(構成10)構成1又は2に記載の磁気ディスク用ガラス基板を作製する工程と、
上記磁気ディスク用ガラス基板の表面に、少なくとも磁性層を形成する工程と、
を有することを特徴とする磁気ディスクの製造方法。
(構成11)ガラス基板の外周端よりも中心部側の表面で任意に2箇所選択した各領域において、各領域における表面形状のうち、形状波長が60〜500μm帯域の表面形状を抽出し、この表面形状の二乗平均平方根粗さRqを微小うねりRqとしたときに、前記各領域の微小うねりRqの標準偏差の差が0.04nm以下であることを特徴とする磁気ディスク用ガラス基板。
(構成12)ガラス基板の外周端よりも中心部側の表面で任意に2箇所選択した各領域において、各領域における表面形状のうち、形状波長が60〜500μm帯域の表面形状を抽出し、この表面形状の二乗平均平方根粗さRqを微小うねりRqとしたときに、前記各領域の微小うねりRqの標準偏差の比が1.1以下であることを特徴とする磁気ディスク用ガラス基板。
(構成13)前記2箇所とは、ディスクの外周端部と、記録再生領域の中心部、であることを特徴とする構成11又は12に記載の磁気ディスク用ガラス基板。
(構成14)前記ディスクの外周端部は、ディスク外周端からディスク中心方向に向かって1.0mm内側の点、又はそれより内側の領域であることを特徴とする構成13に記載の磁気ディスク用ガラス基板。
(構成15)前記各領域は、選択した2箇所について、各々、同じ半径で円周方向に沿う2つの領域であることを特徴とする構成11又は12に記載の磁気ディスク用ガラス基板。
(構成16)前記ガラス基板の外周端部形状が、主表面を基準面として±30nm以内の範囲に収まる形状であることを特徴とする構成11又は12に記載の磁気ディスク用ガラス基板。
(構成17)タッチダウンハイトが5nm以下であることを特徴とする構成11又は12に記載の磁気ディスク用ガラス基板。
(構成18)ロードアンロード式用の磁気ディスクであることを特徴とする構成11又は12に記載の磁気ディスク用ガラス基板。
(構成19)構成11又は12に記載の磁気ディスク用ガラス基板の表面に、少なくとも磁性層を形成したことを特徴とする磁気ディスク。
(構成20)構成11又は12に記載の磁気ディスク用ガラス基板を作製する工程と、
上記磁気ディスク用ガラス基板の表面に、少なくとも磁性層を形成する工程と、
を有することを特徴とする磁気ディスクの製造方法。
本発明によれば、基板表面における微小うねりを所定の関係、所定の範囲にすることによって、所望のグライド高さ(タッチダウンハイト)を達成する磁気ディスク用ガラス基板、磁気ディスク、及び磁気ディスクの製造方法を提供できる。
選択した2箇所の説明、並びに、選択した2箇所について、各々、同じ半径で円周方向に沿って連続的に測定したデータの平均値あるいは標準偏差を用いることを説明するための模式図である。 本発明のイメージについて説明するための模式図である。 本発明のイメージについて説明するための模式図である。 形状波長について説明するための模式図である。 Duboffについて説明するための模式図である。 実施例1〜5、比較例1〜5で作製した垂直磁気記録ディスクの構成を説明するための模式図である。 半径方向の微小うねりの差(MW−Rq(OD−MD))とタッチダウンハイト(TDH)との間に相関が見られることを説明するための図である。 半径方向の微小うねり(MW−Rq)の比(MW−Rq(OD/MD))とタッチダウンハイト(TDH)との間に相関が見られることを説明するための図である。 円周方向の微小うねりの標準偏差の差(MW−Rq STDEV(OD−MD))とタッチダウンハイト(TDH)との間に相関が見られることを説明するための図である。 円周方向の微小うねりの標準偏差の比(MW−Rq STDEV(OD/MD))とタッチダウンハイト(TDH)との間に相関が見られることを説明するための図である。 実施例及び比較例で得られた試料について、半径方向の微小うねりの差(MW−Rq(OD−MD))とタッチダウンハイト(TDH)との間の関係を示す図である。 実施例及び比較例で得られた試料について、半径方向の微小うねりの比(MW−Rq(OD/MD))とタッチダウンハイト(TDH)との間の関係を示す図である。 実施例及び比較例で得られた試料について、円周方向の微小うねりの標準偏差の差(MW−Rq STDEV(OD−MD))とタッチダウンハイト(TDH)との間の関係を示す図である。 実施例及び比較例で得られた試料について、円周方向の微小うねりの標準偏差の比(MW−Rq STDEV(OD/MD))とタッチダウンハイト(TDH)との間の関係を示す図である。 Duboffとタッチダウンハイト(TDH)との間に相関が見られないことを説明するための図である。 微小うねり(MW−Rq)とタッチダウンハイト(TDH)との間に相関が見られないことを説明するための図である。 形状波長が500〜1000μmであると、半径方向の微小うねりの差(MW−Rq(OD−MD))とタッチダウンハイト(TDH)との相関が良くないことを説明するための図である。 形状波長が500〜1000μmであると、半径方向の微小うねりの比(MW−Rq(OD/MD))とタッチダウンハイト(TDH)との相関が良くないことを説明するための図である。 形状波長が500〜1000μmであると、円周方向の微小うねりの標準偏差の差(MW−Rq STDEV(OD−MD))とタッチダウンハイト(TDH)との相関が良くないことを説明するための図である。 形状波長が500〜1000μmであると、円周方向の微小うねりの標準偏差の比(MW−Rq STDEV(OD/MD))とタッチダウンハイト(TDH)との相関が良くないことを説明するための図である。 形状波長が10〜60μmであると、半径方向の微小うねりの差(MW−Rq(OD−MD))とタッチダウンハイト(TDH)との相関が良くないことを説明するための図である。 形状波長が10〜60μmであると、半径方向の微小うねりの比(MW−Rq(OD/MD))とタッチダウンハイト(TDH)との相関が良くないことを説明するための図である。 形状波長が10〜60μmであると、円周方向の微小うねりの標準偏差の差(MW−Rq STDEV(OD−MD))とタッチダウンハイト(TDH)との相関が良くないことを説明するための図である。 形状波長が10〜60μmであると、円周方向の微小うねりの標準偏差の比(MW−Rq STDEV(OD/MD))とタッチダウンハイト(TDH)との相関が良くないことを説明するための図である。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の磁気ディスク用ガラス基板は、ガラス基板の外周端よりも中心部側の表面で任意に2箇所選択した各領域において、各領域における表面形状のうち、形状波長が60〜500μm帯域の表面形状を抽出し、この表面形状の二乗平均平方根粗さRqを微小うねりRqとしたときに、前記各領域の微小うねりRqの差が0.02nm以下であることを特徴とする(構成1)。
また、本発明の磁気ディスク用ガラス基板は、ガラス基板の外周端よりも中心部側の表面で任意に2箇所選択した各領域において、各領域における表面形状のうち、形状波長が60〜500μm帯域の表面形状を抽出し、この表面形状の二乗平均平方根粗さRqを微小うねりRqとしたときに、前記各領域の微小うねりRqの比が1.1以下であることを特徴とする(構成2)。
また、本発明の磁気ディスク用ガラス基板は、ガラス基板の外周端よりも中心部側の表面で任意に2箇所選択した各領域において、各領域における表面形状のうち、形状波長が60〜500μm帯域の表面形状を抽出し、この表面形状の二乗平均平方根粗さRqを微小うねりRqとしたときに、前記各領域の微小うねりRqの標準偏差の差が0.04nm以下であることを特徴とする(構成11)。
また、本発明の磁気ディスク用ガラス基板は、ガラス基板の外周端よりも中心部側の表面で任意に2箇所選択した各領域において、各領域における表面形状のうち、形状波長が60〜500μm帯域の表面形状を抽出し、この表面形状の二乗平均平方根粗さRqを微小うねりRqとしたときに、前記各領域の微小うねりRqの標準偏差の比が1.1以下であることを特徴とする(構成12)。
本発明において、微小うねり(Micro Waviness)は、例えば後述する測定装置を用い、測定領域における表面形状のうち、形状波長が60〜500μm帯域の表面形状を抽出し、この表面形状の二乗平均平方根粗さRq(RMS)として算出した。ここで、Rq(RMS)は、粗さ曲線から、その中心線の方向に測定長さ(Q)の部分を抜き取り、この抜き取り部分の中心線をX軸、縦倍率の方向をY軸とし、粗さ曲線をy=f(x)で表した時、中心線からその粗さ曲線[f(x)]までの偏差の二乗を、測定長さ(Q)の区間で積分し、その区間で平均した値の平方根、である。尚、JIS B 0601で規定するRq(RMS)(二乗平均平方根粗さ)との関係は、同じである。JIS B 0601で規定するWq(二乗平均平方根うねり)との関係は、同じである。
本発明において、表面状態の測定には、レーザードップラー・バイブロメータ(LDV:Laser Doppler Vibrometer)を用いた。この測定装置の測定原理は、例えば波長633nmのHe−Neレーザーのビームを測定用ビーム、比較用ビームの二つに分割し、その二つのビームの位相差を検出し、その位相差によって測定対象物の形状測定を行う。この測定装置の特徴は、レーザー光を物体に照射し、その照射光と反射光との周波数差から速度を検出する光学式干渉計であることである。また、この測定装置の特徴は、表面粗さ(Roughness)からうねり(Waviness)までの幅広い周波数帯域の測定が可能であること、ディスク全面の測定が可能であること、である。水平方向分解能は約5μm、高さ方向測定分解能は0.001nm(0.01Å)である。得られるパラメータはRq(RMS)である。
レーザードップラー・バイブロメータとしては、THoT社製:Optical Process Certifier M4224などが例示される。
本発明において、前記2箇所は、ディスクの半径方向に、ディスクの中心からの距離が互いに異なる2箇所を選択することが好ましい。他の2箇所(例えば円周方向)を選択した場合に比べ、相関関係が強く表れるためである。
本発明において、前記2箇所は、1箇所はディスクの外周端部近辺(外周端の面即ち基板側面は除く)を選択し、もう一方の箇所は記録再生領域の代表値を示すと考えられる箇所(例えば記録再生領域の中心部、例えばディスクの内周端と外周端とを結ぶ線の中間の位置など)を選択することが好ましい(構成3、13)。他の2箇所を選択した場合に比べ、より相関関係が強く表れるためである。
例えば、内径(内直径)20mm、外径(外直径)65mm(中心部から測って内周端10mm、外周端32.5mm)の2.5インチ磁気ディスク用ガラス基板の場合、1箇所はディスクの外周端部近辺(例えば基板の中心から半径31.5±0.05mmの位置での定点又は領域)を選択し、もう一方の箇所は記録再生領域の中心部(例えば基板の中心から半径25mm±3mmの位置の定点又は領域)を選択することが好ましい。前記領域は、0.05〜3mm□の領域とすることができる。
また、ディスクの外周端部近辺の領域は、例えば、ディスク外周端からディスク中心方向に向かって1.0mm内側の点、又はそれより内側の領域とすることが好ましい(構成4、14)(図5参照)。これらのことは、基板サイズによらない。これらのことは、例えば、1.8インチ、2.5インチ、3.3インチ、3.5インチの基板について適用できる。
本発明においては、選択した2箇所について、各々、同じ半径で円周方向に沿って測定したデータの平均値を用いることが好ましい(構成5)。各半径位置の代表値を用いることが好ましいからであり、その方が相関関係の精度が向上するためである。
例えば、図1に示すように、選択した2箇所(Aは幅を有する、Bは一点)について、想像線で示すように、各々、ディスクの中心Oから同じ半径で円周方向に沿って連続的に測定したデータの平均値を用いることが好ましい。
本発明においては、同じ半径の円周に沿って連続的に測定するデータの数は、適宜調整できる。
本発明においては、同じ半径で円周方向に沿って、等間隔で複数の測定領域を間欠的に設定し、複数の測定領域で測定したデータの平均値を用いることもできる。
また、本発明においては、選択した2箇所について、各々、同じ半径で円周方向に沿う2つの領域を測定領域とし、各測定領域で測定したデータの標準偏差を用いることが好ましい(構成15)。標準偏差の母数を増やすことが好ましいからであり、その方が相関関係の精度が向上するためである。
例えば、図1に示すように、選択した2箇所(Aは幅を有する、Bは一点)について、想像線で示すように、各々、ディスクの中心Oから同じ半径で円周方向に沿って連続的に測定したデータの標準偏差を用いることが好ましい。
本発明においては、同じ半径の円周に沿って連続的に測定するデータの数は、適宜調整できる。
本発明においては、同じ半径で円周方向に沿って、等間隔で複数の測定領域を間欠的に設定し、複数の測定領域で測定したデータの標準偏差を用いることもできる。
本発明において、測定領域における表面形状のうち、形状波長が60〜500μm帯域の表面形状を抽出することが好ましい。形状波長は、図4に示すように、隣り合う谷底の間の距離、又は隣り合う山頂の間の距離、を意味する。
形状波長が500〜1000μmであると、図7、8、9、10と同じ条件で測定しても、相関が良くない(図17、18、19、20参照)。
形状波長が10〜60μmであると、図7、8、9、10と同じ条件で測定しても、相関が良くない(図21、22、23、24参照)。
尚、上記のことから、形状波長の上限はヘッドサイズの半分程度が好ましいことがわかった。したがって、将来的にヘッドサイズが小さくなる場合はそれに合わせて形状波長の上限はヘッドサイズの半分程度とすることが好ましい。
本発明において、前記ガラス基板の外周端部形状は、主表面を基準面として±30nm以内の範囲に収まる形状であることが好ましい(構成6、16)。
上述したDuboffが30nm以下の場合に、本発明の適用の効果が大きく現れるからである。また、Duboffが30nmより大きい場合は、Duboffを小さくしていくと、外周端部位置でのタッチダウンハイト(TDH)を一定限度までは小さくすることができるからである。
本発明において、磁気ヘッドは、垂直磁気記録媒体用の磁気ヘッドであることが好ましい。特に、ヘッドから針が出て、針がディスクに近づくタイプのヘッドが好ましい。
本発明の磁気ディスク及びそのガラス基板は、基板全面における微小うねり(MW−Rq)の平均値は4Å以下の場合であることが好ましい。
微小うねり(MW−Rq)の平均値が4Å(0.4nm)以下である場合に、本発明の適用の効果が大きく現れるからである。また、微小うねり(MW−Rq)の平均値が4Å(0.4nm)より大きい場合は、本発明を適用しなくても済むからである。
本発明の磁気ディスク及びそのガラス基板において、タッチダウンハイトが5nm以下であることが好ましい(構成7、17)。
タッチダウンハイトが5nm以下である場合に、本発明の適用の効果が大きく現れるからである。また、タッチダウンハイトが5nmより大きい場合は、本発明を適用しなくても済むからである。
タッチダウンハイトは、ヘッドをディスク表面にどこまで近づけられるかの指標である。タッチダウンハイトは、成膜されたメディア(即ち磁気記録媒体)で測定可能である。
グライド高さ(フライングハイト)は基板上を平均して浮上走行している高さを示す。グライド高さは成膜されたメディアつまり非透明体を用い、テスターにより仮想で出している値である。
ガラス基板の表面に極薄い膜を成膜して測定することにより、実質的にガラス基板の表面状態を知ることが可能となる。
本発明においては、成膜されたメディアの表面状態が、上記構成1、2、11、12に規定する要件を満たす場合が含まれる。
面内磁気記録媒体の場合、磁性層等の膜厚が薄いので、ガラス基板の表面状態は、成膜されたメディアの表面状態とほぼ等しいと考えて良い。これに対し、垂直磁気記録媒体の場合、磁性層等の膜厚が厚いので、成膜されたメディアの表面状態は、ガラス基板の表面状態よりも粗くなるが、成膜により粗くなる幅は一定であるので成膜前後で相関が取れると考えて良い。
本発明の磁気ディスク及びそのガラス基板は、ロードアンロード式用の磁気ディスク及びそのガラス基板であることが好ましい(構成8、18)。
ロードアンロード式用の磁気ディスク及びそのガラス基板の場合に、上述した2箇所で選択した各領域の微小うねりRqの差又は比が特に問題となるからである。
本発明の磁気ディスク及びそのガラス基板は、4,200回転数rpm以上にて使用されるHDDに搭載される磁気ディスク及びそのガラス基板であることが好ましい(構成9、19)。
4,200回転数rpm以上にて使用されるHDDに搭載される場合に、本発明の適用の効果が大きく現れるからである。
本発明の磁気ディスクは、上記構成1〜7のいずれかに記載の磁気ディスク用ガラス基板の表面に、少なくとも磁性層を形成したことを特徴とする(構成10、22)。
本発明の磁気ディスク及びそのガラス基板は、垂直磁気記録媒体に好適に適用できる。
垂直磁気記録ディスクは、基板上に少なくとも、垂直磁気記録層を備える。
ここで、垂直磁気記録層としては、例えば、少なくとも、基板上に形成されたグラニュラー構造を有する、酸化物または珪素(Si)または珪素(Si)の酸化物を含む強磁性層と、該強磁性層上にCoまたはCo合金を含む第1層とPdまたはPtを含む第2層との積層とを有する、垂直磁気記録層が好ましい。
上記強磁性層を構成するCo系磁性材料としては、特にCoPt系又はCoPtCr系磁性材料が好ましい。なお、CoPt系又はCoPtCr系磁性材料にSiを単体として添加するだけでなく、酸化物やSiO等のSiの酸化物として添加してもよい。前記強磁性層はCoを主体とする結晶粒子と、酸化物または珪素(Si)または珪素(Si)酸化物を主体とする粒界部を有することが好ましい。前記強磁性層は、Coを含有する磁性結晶粒子の間にSi又はその酸化物を含むグラニュラー構造であることが好ましい。この強磁性層の膜厚は、20nm以下が好ましい。望ましくは、8〜16nmの範囲が好適である。
前記積層は、前記強磁性層と隣接し、或いはスペーサ層を介して、強磁性層と磁気的な結合をすると共に互いの層における磁化容易軸方向を略同一方向に揃える機能を有する。該積層は、層内において結晶粒子が磁気的に結合している。前記積層は、Co系磁性材料からなる強磁性層に対しては、具体的には、コバルト(Co)若しくはその合金とパラジウム(Pd)との交互積層膜、又は、コバルト(Co)若しくはその合金と白金(Pt)との交互積層膜からなることが好適である。このような材料からなる交互積層膜は磁気的なKuが大きいため、該積層にできる磁壁幅を薄くすることができる。その膜厚は、1〜8nmが好ましい。望ましくは、2〜5nmが好適である。なお、積層の材料は、上記多層膜のほかに、pt含有量の多いCoCrPtや、CoPt、CoPd、FcPt、CoPt、CoPdを用いても同様の効果が得られる。
また、前記強磁性層と前記積層との間に、スペーサ層を有することが好適である。スペーサ層を設けることにより、前記強磁性層と前記積層との間の交換結合を好適に制御することができる。スペーサ層としては、例えば、積層に応じてPd層またはPt層が好適に用いられる。積層にPd層を使用する場合には、スペーサ層にもPd層を用いる。製造装置の制約上、同じ組成を使用することが経済的に好ましいためである。スペーサ層の膜厚は、2nm以下であることが好ましく、望ましくは、0.5〜1.5nmの範囲である。
なお、前記強磁性層と積層とは隣接して、或いは上記スペーサ層を介して配置されるが、HDI(Head Disk Interface)の観点から、基板からみて積層を強磁性層の上方に配置する場合が好ましい。また、前記強磁性層は単層に限らず複数層で構成されてもよい。この場合、Si又はSiの酸化物を含有するCo系磁性層同士を組み合わせてもよいし、Si又はSiの酸化物を含有するCo系磁性層とSi又はSiの酸化物を含まないCO系磁性層を組み合わせてもよい。なお、積層と隣接する側にはSi又はSiの酸化物を含有するCo系磁性層を配置することが好ましい。垂直磁気記録層の形成方法としては、スパッタリング法で成膜することが好ましい。特にDCマグネトロンスパッタリング法で形成すると均一な成膜が可能となるので好ましい。
垂直磁気記録ディスクは、基板上に少なくとも、上述の垂直磁気記録層を備えるが、この他に各種の機能層を設けることが好ましい。
例えば、基板上に、垂直磁気記録層の磁気回路を好適に調整するための軟磁性層を設けてもよい。軟磁性層は、軟磁気特性を示す磁性体により形成されていれば特に制限はないが、例えば、保磁力(Hc)で0.01〜80エルステッド、好ましくは0.01〜50エルステッドの磁気特性であることが好ましい。また、飽和磁束密度(Bs)は500emu/cc〜1920emu/ccの磁気特性であることが好ましい。軟磁性層と材料としては、Fe系、CO系などが挙げられる。例えば、FeTaC系合金、FeTaN系合金、FeNi系合金、FeCoB系合金、FeCo系合金などのFe系軟磁性材料、CoTaZr系合金、CoNbZr系合金などのCo系軟磁性材料、或いはFeCo系合金軟磁性材料等を用いることができる。軟磁性層の膜厚は30nm〜1000nm、望ましくは50nm〜200nmであることが好ましい。
また、基板上に、垂直磁気記録層の結晶配向を基板面に対して垂直方向に配向させるための非磁性下地層を設けることが好ましい。非磁性下地層の材料としては、Ti系合金が好ましい。Ti系合金の場合、hcp結晶構造を備えるCoPt系垂直磁気記録層の結晶軸(C軸)を垂直方向に配向するよう制御する作用が高く好適である。Ti系合金からなる非磁性下地層としては、Tiの他、TiCr系合金、TiCo系合金等が挙げられる。このような非磁性下地層の膜厚は2nm〜30nmが好適である。
また、基板は、軟磁性層の磁区制御のために、磁場中アニールが必要な場合は、ガラスであることが好ましい。ガラス基板は耐熱性に優れるので、基板の加熱温度を高くすることができる。基板用ガラスとしては、アルミノシリケートガラス、アルミノボロシリケートガラス、ソーダタイムガラス等が挙げられるが、中でもアルミノシリケートガラスが好適である。また、アモルファスガラス、結晶化ガラスを用いることができる。軟磁性層をアモルファスとする場合にあっては、基板をアモルファスガラスとすると好ましい。なお、化学強化したガラスを用いると、剛性が高く好ましい。本発明において、基板主表面の表面粗さはRmaxで6nm以下、Raで0.6nm以下であることが好ましい。このような平滑表面とすることにより、垂直磁気記録層−軟磁性層間の間隙を一定にすることができるので、磁気ヘッド−垂直磁気記録層−軟磁性層間に好適な磁気回路を形成することができる。
また、基板と軟磁性層との間に、付着層を形成することも好ましい。付着層を形成することにより、基板と軟磁性層との間の付着性を向上させることができるので、軟磁性層の剥離を防止することができる。付着層の材料としては、例えばTi含有材料を用いることができる。実用上の観点からは付着層の膜厚は、lnm〜50nmとすることが好ましい。
また、垂直磁気記録ディスクにあっては、前記垂直磁気記録層の上に、保護層を設けることが好適である。保護層を設けることにより、磁気ディスク上を浮上飛行する磁気記録ヘッドから磁気ディスク表面を保護することができる。保護層の材料としては、たとえば炭素系保護層が好適である。また、保護層の膜厚は3nm〜7nm程度が好適である。
また、前記保護層上に、更に潤滑層を設けることが好ましい。潤滑層を設けることにより、磁気ヘッドと磁気ディスク間の磨耗を抑止でき、磁気ディスクの耐久性を向上させることができる。潤滑層の材料としては、たとえばPFPE(パーフロロポリエーテル)が好ましい。また、潤滑層の膜厚は0.5nm〜1.5nm程度が好適である。
なお、前記軟磁性層、下地層、付着層と保護層についてもスパッタリング法で成膜することが好ましい。特にDCマグネトロンスパッタリング法で形成すると均一な成膜が可能となるので好ましい。インライン型成膜方法を用いることも好ましい。また、前記潤滑層は、例えばディップコート法で形成することが好ましい。
本発明の磁気ディスク及びそのガラス基板は、ディスクリートタイプのメディアにも適用可能である。
本発明の磁気ディスクの製造方法は、上記構成1又は2、構成11又は12に記載の磁気ディスク用ガラス基板を作製する工程と、
上記磁気ディスク用ガラス基板の表面に、少なくとも磁性層を形成する工程と、
を有することを特徴とする(構成10、20)。
磁気ディスク用ガラス基板を作製する工程においては、例えば、研削、研磨工程で、構成1、2、11、12等に記載の特徴(2箇所選択した各領域の微小うねりRqの差又は比が所定の範囲内にあるという特徴)を有する磁気ディスク用ガラス基板を製造する。
より具体的には、磁気ディスク用ガラス基板の製造工程は、例えば、(1)粗ラッピング工程、(2)形状加工程、(3)端面研磨工程、(4)精ラッピング工程、(5)第一ポリッシング工程、(6)第二ポリッシング(ファイナルポリッシング)工程、(7)洗浄工程、(8)化学強化工程、(9)洗浄工程、(10)評価工程、からなるが、例えば、研磨工程における、研磨パッド(研磨布)の性状や研磨条件等を制御して、特に第二ポリッシング(ファイナルポリッシング)工程における、研磨パッド(研磨布)の性状や研磨条件等を制御して、前記特徴を有する磁気ディスク用ガラス基板を製造することができる。
以下、実施例及び比較例について説明する。
(実施例1〜5、比較例1〜5)
図6は、実施例1〜5、比較例1〜5で作製した垂直磁気記録ディスクの構成を説明するための模式図である。以下、図6を参照して垂直磁気記録ディスクの製造例を説明する。
アモルファスのアルミノシリケートガラスをダイレクトプレスで円盤状に成型し、ガラスディスクを作成した。このガラスディスクに研削、研磨、化学強化を順次施し、化学強化ガラスディスクからなる平滑な非磁性ガラス基板1を得た。このガラス基板1は、内径(内直径)20mm、外径(外直径)65mm(中心部から測って内周端10mm、外周端32.5mm)の2.5インチ型ガラス基板である。このガラス基板1の主表面の表面粗さをAFM(原子間力顕微鏡)で測定したところ、Rmaxが4.8nm、Raが0.42nmという平滑な表面形状であった。なお、Rmax及びRaは、日本工業規格(JIS)に従う。
尚、研磨工程における、研磨パッドの性状や研磨条件等を制御して、表1に示すDoboffの値及び基板全面における微小うねり(MW−Rq)の平均値、半径方向の微小うねりの差(MW−Rq(OD−MD))の値、半径方向の微小うねりの比(MW−Rq(OD/MD))の値、を有する磁気ディスク用ガラス基板を製造した。
また、研磨工程における、研磨パッドの性状や研磨条件等を制御して、表2に示すDoboffの値及び基板全面における微小うねり(MW−Rq)の平均値、円周方向の微小うねりの標準偏差の差(MW−Rq STDEV(OD−MD))の値、円周方向の微小うねりの標準偏差の比(MW−Rq STDEV(OD/MD))の値、を有する磁気ディスク用ガラス基板を製造した。
次に、得られたガラス基板1上に、真空引きを行なった成膜装置を用いて、DCマグネトロンスパッタリング法にて、Ar雰囲気中で、付着層2、軟磁性層3を順次成膜した。このとき、付着層2は、膜厚20nmのTi層となるように、Tiターゲットを用いて成膜した。また、軟磁性層3は、膜厚200nmのアモルファスCoTaZr(Co:88at%、Ta:7.Oat%、Zr:4.9at%)層となるように、CoTaZrターゲットを用いて成膜した。
次に、得られた上記基板上に、真空引きを行なった枚葉・静止対向型成膜装置を用いて、DCマグネトロンスパッタリング法にて、Ar雰囲気中で、第1下地層4a、第2下地層4b、強磁性層5、スペーサ層6、積層7、及び炭素系保護層8を順次成膜した。
具体的には、軟磁性層3までの成膜を終えた上記基板上に、まず、アモルファスのNiTa(Ni:45at%、Ta:55at%)からなる10nm厚の第1下地層4aと、Ruからなる30nm厚の第2下地層4bを形成した。なお、ここでRuからなる層を2層としてもよい。すなわち、上層側RUを形成する際に、下層側Ruを形成するときの窒素(N)ガスのガス圧よりも高いガス圧で形成することで、結品配向性を改善することができる。
次に、SiOを含有するCoCrPtからなる硬磁性体のターゲットを用いて、15nmのhcp結晶構造からなる強磁性層5を形成した。該強磁性層5を形成するためのターゲットの組成は、Co:62at%、Cr:10at%、Pt:16at%、SiO:12at%である。なお、強磁性層5はガス圧30mTorrで成膜した。次いで、Pdからなる0.9nm厚のスペーサ層6を形成した。さらに、CoBとPdとの交互積層膜からなる積層7を形成した。まず、CoBを0.3nm成膜し、その上にPdを0.9nm成膜した。従って、この積層6の総厚は1.2nmである。なお、積層7は上記強磁性層5成膜時のガス圧よりも低いガス圧10mTorrで成膜した。
次に、Arに水素を18体積%含有させた混合ガスを用いて、カーボンターゲットをスパッタリングすることにより、水素化カーボンからなる炭素系保護層8を形成した。炭素系保護層8の膜厚は4.5nmである。水素化炭素とすることで、膜硬度が向上するので、磁気ヘッドからの衝撃に対して垂直磁気記録層を防護することができる。この後、PFPE(パーフロロポリエーテル)からなる潤滑層9をディップコート法により形成した。潤滑層9の膜厚はlnmである。
以上の製造工程により、垂直磁気記録ディスクが得られた。得られた垂直磁気記録ディスクの表面粗さをAFMで同様に測定したところ、Rmaxが4.53nm、Raが0.40nmという平滑な表面形状であった。
(評価)
上記のようにして得られるガラス基板及び磁気ディスクの表面の各種測定結果を表1、2、図11、12、13、14に示す。
なお、測定条件等は以下の(1)〜(3)に示す通りである。
(1)Duboffは、触針式の表面粗さ計である小型表面粗さ測定機(サーフテストSJ−624:ミツトヨ社製)で測定する。測定対象はガラス基板(成膜前)である。
(2)「微小うねりMW−Rq」は、THoT社製レーザードップラー・バイブロメータ(Optical Process Certifier M4224)を用いて測定する。
測定領域は、半径方向に、外周端部(OD:半径r=31.5(±0.05)mmの位置での定点観測)と、中心部(MD:半径r=25±3mmの位置での1〜2mm□の領域観測)と、の2箇所とし、各々、同じ半径で円周方向に沿って連続的に測定したデータの平均値及び標準偏差を求める(図1参照)。
波長帯域は、60−500μmとする。
測定対象は磁気ディスク(成膜後)である。
ここで、THoT社製レーザードップラー・バイブロメータの測定条件を表3に示す。なお、例えば、短波長100μm、長波長500μmとは、100〜500μmの波長帯域、バンドパスにおいて測定を行っているということになる。
(3)タッチダウンハイト(TDH)は、タッチダウンハイト評価法により、調べる。
測定対象は磁気ディスク(成膜後)である。
実施例で得られた磁気ディスクは、半径方向の微小うねりの差(MW−Rq(OD−MD))が0.02nm以下(0.2Å以下)、半径方向の微小うねりの比(MW−Rq(OD/MD))が1.1以下であり、その結果、タッチダウンハイト(TDH)が5nm以下になり、160G以上の磁気ディスクとして適用可能であった。
比較例で得られた磁気ディスクは、半径方向の微小うねりの差(MW−Rq(OD−MD))が0.02nm(0.2Å)を超え、半径方向の微小うねりの比(MW−Rq(OD/MD))が1.1を超えており、その結果、タッチダウンハイト(TDH)が5nmを超え、80Gまでの磁気ディスクとして適用できるにとどまった。
また、実施例で得られた磁気ディスクは、円周方向の微小うねりの標準偏差の差(MW−Rq STDEV(OD−MD))が0.04nm以下(0.4Å以下)、円周方向の微小うねりの標準偏差の比(MW−Rq STDEV(OD/MD))が1.1以下であり、その結果、タッチダウンハイト(TDH)が5nm以下になり、160G以上の磁気ディスクとして適用可能であった。
比較例で得られた磁気ディスクは、円周方向の微小うねりの標準偏差の差(MW−Rq STDEV(OD−MD))が0.04nm(0.4Å)を超え、円周方向の微小うねりの標準偏差の比(MW−Rq STDEV(OD/MD))が1.1を超えており、その結果、タッチダウンハイト(TDH)が5nmを超え、80Gまでの磁気ディスクとして適用できるにとどまった。
Figure 0005394935
Figure 0005394935
Figure 0005394935
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は、上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることは、当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。

Claims (10)

  1. ガラス基板の外周端よりも中心部側の表面において、外周端部と、記録再生領域の中心部との2箇所選択した各領域において、各領域における表面形状のうち、形状波長が60〜500μm帯域の表面形状を抽出し、この表面形状の二乗平均平方根粗さRqを微小うねりRqとしたときに、
    前記2箇所の各領域の微小うねりRqの差が0.02nm以下であり、
    前記記録再生領域の中心部の微小うねりRqに対する前記外周端部の微小うねりRqの比が1.1以下であり、
    前記主表面の全面における微小うねりRqの平均値が0.4nm以下であり、
    前記ガラス基板の外周端部のDuboffが30nm以下であることを特徴とする磁気ディスク用ガラス基板。
  2. 前記2箇所の各領域間の微小うねりRqの標準偏差の差が0.04nm以下であることを特徴とする請求項1に記載の磁気ディスク用ガラス基板。
  3. 前記2箇所の各領域間の微小うねりRqの標準偏差の比が1.1以下であることを特徴とする請求項1に記載の磁気ディスク用ガラス基板。
  4. 前記ディスクの外周端部は、ディスク外周端からディスク中心方向に向かって1.0mm内側の点、又はそれより内側の領域であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の磁気ディスク用ガラス基板。
  5. 前記各領域は、選択した2箇所について、各々、同じ半径で円周方向に沿う領域であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の磁気ディスク用ガラス基板。
  6. 前記ガラス基板の外周端部形状が、主表面を基準面として±30nm以内の範囲に収まる形状であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の磁気ディスク用ガラス基板。
  7. タッチダウンハイトが5nm以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の磁気ディスク用ガラス基板。
  8. ロードアンロード式用の磁気ディスクであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の磁気ディスク用ガラス基板。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の磁気ディスク用ガラス基板の表面に、少なくとも磁性層を形成したことを特徴とする磁気ディスク。
  10. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の磁気ディスク用ガラス基板を作製する工程と、
    上記磁気ディスク用ガラス基板の表面に、少なくとも磁性層を形成する工程と、
    を有することを特徴とする磁気ディスクの製造方法。
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