JP2002183944A - 記録媒体用基板向けテクスチャ加工機およびテクスチャ付き記録媒体用基板 - Google Patents

記録媒体用基板向けテクスチャ加工機およびテクスチャ付き記録媒体用基板

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JP2002183944A
JP2002183944A JP2000377031A JP2000377031A JP2002183944A JP 2002183944 A JP2002183944 A JP 2002183944A JP 2000377031 A JP2000377031 A JP 2000377031A JP 2000377031 A JP2000377031 A JP 2000377031A JP 2002183944 A JP2002183944 A JP 2002183944A
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substrate
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texture
magnetic disk
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Susumu Yoshida
進 吉田
Taku Toyoguchi
卓 豊口
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/74Record carriers characterised by the form, e.g. sheet shaped to wrap around a drum
    • G11B5/82Disk carriers
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/84Processes or apparatus specially adapted for manufacturing record carriers
    • G11B5/8404Processes or apparatus specially adapted for manufacturing record carriers manufacturing base layers

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  • Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一層の記録密度の向上に大いに寄与すること
ができる記録媒体用基板のテクスチャ構造を実現するこ
とができる記録媒体用基板向けテクスチャ加工機を提供
する。 【解決手段】 基板25の回転中に接触ローラ36上の
研磨テープ37は基板25の表面に押し付けられる。研
磨テープ37に供給される砥粒の働きで基板25の表面
には微小な引っ掻き傷すなわちテクスチャ構造27は形
成されることができる。接触ローラ36は基板25の半
径方向に沿って基板25の周縁に向かって移動する。こ
の移動に応じて基板25の回転速度は減少する。接触ロ
ーラ36と基板25との相対移動速度は一定に維持され
ることができる。その結果、基板25の表面では全面に
わたって一様な表面粗さRaは確保されることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばハードディ
スク駆動装置といった記憶装置に組み込まれる記録媒体
に関し、特に、こうした記録媒体に使用される基板の表
面にいわゆるテクスチャ加工を施す記録媒体用基板向け
テクスチャ加工機に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば特開平7−244845号公報に
開示されるように、磁気ディスク用基板の表面にテクス
チャ加工を施すテクスチャ加工機は広く知られる。テク
スチャ加工機では、回転軸回りで回転するディスク形の
基板に対して研磨テープは押し付けられる。研磨テープ
に付着する砥粒は基板の表面に引っ掻き傷すなわちテク
スチャを形成する。こうした基板の表面に磁性膜は積層
形成される。磁気ディスクが組み込まれるハードディス
ク駆動装置(HDD)では、テクスチャの働きで磁気デ
ィスクに対するヘッドスライダの吸着は防止されること
ができる。同時に、こういったテクスチャは磁気異方性
の確立に役立つ。記録密度の向上は期待される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の基板に基づき形
成された磁気ディスクでは、周縁から中心に向かって徐
々に表面粗さは増大してしまう。したがって、HDDで
は、たとえ周縁に近い位置でヘッドスライダの吸着防止
に十分な表面粗さが確立されても、中心に近い位置で表
面粗さは増大する。こうして増大する表面粗さに基づき
ヘッドスライダの浮上量が設定されなければ、ヘッドス
ライダは磁気ディスクに衝突してしまう。こうした浮上
量の増大は一層の高記録密度化の実現を阻害することが
懸念される。
【0004】しかも、従来の基板に基づき形成された磁
気ディスクでは、周縁から中心に向かって徐々にクロス
アングルは増大してしまう。磁気ディスクの表面では磁
気特性に斑が生じてしまう。こうした磁気特性の斑は一
層の高記録密度化の実現を阻害することが懸念される。
【0005】本発明は、上記実状に鑑みてなされたもの
で、一層の記録密度の向上に大いに寄与することができ
る記録媒体用基板のテクスチャ構造を実現することがで
きる記録媒体用基板向けテクスチャ加工機を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1発明によれば、任意の仮想平面に直交する姿勢
で回転自在に支持される回転軸と、仮想平面に沿って回
転軸から遠心方向に変位自在に支持される接触具と、接
触具の変位に応じて回転軸の回転速度を変化させる駆動
機構とを備えることを特徴とする記録媒体用基板向けテ
クスチャ加工機が提供される。
【0007】こういったテクスチャ加工機では、回転軸
に記録媒体用基板が装着されると、回転軸の回転に起因
して記録媒体用基板は仮想平面内で回転する。こうした
回転時に記録媒体用基板の表面には接触具が押し付けら
れることができる。こういった接触具と記録媒体用基板
との間に例えば砥粒が流し込まれると、砥粒の働きで記
録媒体用基板の表面には微小な引っ掻き傷は形成される
ことができる。こうして記録媒体用基板の表面にはいわ
ゆるテクスチャが形成される。
【0008】特に、このテクスチャ加工機では、記録媒
体用基板の半径方向に沿って接触具の移動は引き起こさ
れることができる。記録媒体用基板の半径方向に沿った
接触具の位置と、回転軸の回転速度とに基づき、接触具
と記録媒体用基板との間で常に一定の相対移動速度は確
立されることができる。こういった一定の相対移動速度
によれば、記録媒体用基板の表面では全面にわたって一
様な表面粗さは確保されることができる。
【0009】こうした記録媒体用基板向けテクスチャ加
工機には、前記遠心方向に沿って規定の振幅で接触具を
往復移動させる振動機構がさらに組み込まれることが望
まれる。こうして半径方向に沿って規定の振幅で接触具
の往復移動が実現されると、記録媒体用基板の表面で
は、全面にわたって、互いに交差する引っ掻き傷同士の
間で一様なクロスアングルは確立されることができる。
【0010】さらに、記録媒体用基板向けテクスチャ加
工機は、回転軸に装着される記録媒体用基板に対して接
触具の押し付け圧を一定に維持する押し付け圧調整機構
をさらに備えてもよい。こうした押し付け圧調整機構は
一様な表面粗さや一様なクロスアングルの確立に大いに
寄与することができる。
【0011】以上のようなテクスチャ加工機によれば、
例えば、ディスク形状に形作られ、中心から周縁に向か
って均一なテクスチャ構造を備えることを特徴とするテ
クスチャ付き記録媒体用基板は製造されることができ
る。例えばテクスチャ構造は表面粗さやクロスアングル
で規定されればよい。こうした基板の表面に磁性膜が形
成されると、磁性膜の表面にはテクスチャ構造が反映さ
れる。したがって、こういった基板を利用したディスク
形の記録媒体には、中心から周縁に向かって均一な構造
でテクスチャが形成されることができる。均一なテクス
チャは一層の記録密度向上に大いに貢献することができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ本発
明の一実施形態を説明する。
【0013】図1は磁気記録媒体駆動装置の一具体例す
なわちハードディスク駆動装置(HDD)11の内部構
造を概略的に示す。このHDD11は、例えば平たい直
方体の内部空間を区画する箱形の筐体本体12を備え
る。収容空間には、記録媒体としての1枚以上の磁気デ
ィスク13が収容される。磁気ディスク13はスピンド
ルモータ14の回転軸に装着される。スピンドルモータ
14は、例えば7200rpmや10000rpmとい
った高速度で磁気ディスク13を回転させることができ
る。筐体本体12には、筐体本体12との間で収容空間
を密閉する蓋体すなわちカバー(図示せず)が結合され
る。
【0014】収容空間には、垂直方向に延びる支軸15
回りで揺動するキャリッジ16がさらに収容される。こ
のキャリッジ16は、支軸15から水平方向に延びる剛
体の揺動アーム17と、この揺動アーム17の先端に取
り付けられて揺動アーム17から前方に延びる弾性サス
ペンション18とを備える。周知の通り、弾性サスペン
ション18の先端では、いわゆるジンバルばね(図示せ
ず)の働きで浮上ヘッドスライダ19は片持ち支持され
る。
【0015】浮上ヘッドスライダ19には、周知の通
り、磁気ディスク13に情報を書き込む書き込み素子
(図示せず)や、磁気ディスク13から情報を読み出す
読み出し素子(図示せず)が組み込まれる。書き込み素
子には、例えば薄膜コイルパターンで生起される磁界を
利用して書き込みギャップに書き込み磁界を形成する薄
膜磁気ヘッドが用いられればよい。読み出し素子には、
例えば磁気ディスク13から作用する磁界の向きに応じ
て変化する電気抵抗に基づき2値情報を読み取る磁気抵
抗効果(MR)素子が用いられればよい。こういったM
R素子は例えば巨大磁気抵抗効果(GMR)素子やトン
ネル接合磁気抵抗効果(TMR)素子に代表されること
ができる。
【0016】浮上ヘッドスライダ19には、磁気ディス
ク13の表面に向かって弾性サスペンション18から押
し付け力が作用する。磁気ディスク13の回転に基づき
磁気ディスク13の表面で生成される気流の働きで浮上
ヘッドスライダ19には浮力が作用する。弾性サスペン
ション18の押し付け力と浮力とのバランスで磁気ディ
スク13の回転中に比較的に高い剛性で浮上ヘッドスラ
イダ19は浮上し続けることができる。このとき、浮上
ヘッドスライダ19の浮上量は例えば10nmや20n
m程度に設定される。こうした浮上ヘッドスライダ19
の浮上中に、書き込み素子の書き込み動作や読み出し素
子の読み出し動作は実現される。
【0017】浮上ヘッドスライダ19の浮上中に、キャ
リッジ16が支軸15回りで揺動すると、浮上ヘッドス
ライダ19は半径方向に磁気ディスク13の表面を横切
ることができる。こうした移動に基づき浮上ヘッドスラ
イダ19上の書き込み素子や読み出し素子は磁気ディス
ク13上の所望の記録トラックに位置決めされる。この
とき、キャリッジ16の揺動は例えばボイスコイルモー
タ(VCM)といったアクチュエータ21の働きを通じ
て実現されればよい。周知の通り、複数枚の磁気ディス
ク13が筐体本体12内に組み込まれる場合には、隣接
する磁気ディスク13同士の間で1本の揺動アーム17
に対して2つの弾性サスペンション18が搭載される。
【0018】磁気ディスク13の表面には、例えば図2
に示されるように、全面にわたっていわゆるテクスチャ
22が形成される。テクスチャ22は複数筋の微小な引
っ掻き傷23から構成される。相互に交差する引っ掻き
傷23同士の間にはいわゆるクロスアングルαが規定さ
れる。テクスチャ22の働きで磁気ディスク13の表面
には規定値の表面粗さRaが確立される。
【0019】テクスチャ22は、磁気ディスク13の中
心から周縁に向かって均一な構造で広がる。すなわち、
図2から明らかなように、磁気ディスク13の全面にわ
たって、クロスアングルαは一定値(例えば1.2度)
に統一される。しかも、図3から明らかなように、磁気
ディスク13の全面にわたって表面粗さRaは一定値
(例えば0.7nm)に統一される。
【0020】図3に示されるように、磁気ディスク13
は、例えばアルミニウムといった金属やガラスから成形
される支持体すなわち基板25を備える。基板25はデ
ィスク形状に形作られればよい。ガラスが用いられる場
合には、ガラスの表面に金属膜が被膜されてもよい。
【0021】基板25の表面には、周知の通り、磁性膜
26が積層形成される。この磁性膜26に磁気情報は記
録される。こういった磁性膜26は一定の膜厚で形成さ
れればよい。すなわち、前述のテクスチャ22は、基板
25の表面に形成されるテクスチャ構造27を反映す
る。さらに磁性膜26の表面には例えば潤滑油膜(図示
せず)が形成される。こういった潤滑油膜は、磁気ディ
スク13と浮上ヘッドスライダ19との間に引き起こさ
れる摩擦を和らげる。
【0022】前述のようなテクスチャ22によれば、た
とえ浮上ヘッドスライダ19が磁気ディスク13の表面
に接触しても、磁気ディスク13の表面に広がる潤滑油
膜から浮上ヘッドスライダ19に作用する吸着力は弱め
られることができる。したがって、例えば静止中の磁気
ディスク13の表面に浮上ヘッドスライダ19が落下し
ても、磁気ディスク13は確実に回転し始めることがで
きる。その一方で、磁気ディスク13の表面で十分な表
面粗さRaが確保されない場合には、浮上ヘッドスライ
ダ19が磁気ディスク13に吸着し、磁気ディスク13
は回転し始めることさえできなくなってしまう。
【0023】しかも、基板25のテクスチャ構造27に
従って磁性膜26が成長すると、磁性膜26には十分な
磁気異方性が確立されることができる。こうして磁気異
方性が確立されると、磁気ディスク13の感度は高めら
れることができる。磁気ディスク13に作用する記録磁
界が比較的に弱くても、磁気ディスク13に正確に2値
情報は書き込まれることができる。
【0024】特に、以上のようなHDD11では、磁気
ディスク13の全面にわたって均一な表面粗さRaが確
保されることから、浮上ヘッドスライダ19の浮上量は
磁気ディスク13の半径方向位置に拘わらず一定に設定
されることができる。すなわち、磁気ディスク13の表
面では、全面にわたって、浮上ヘッドスライダ19の吸
着を防止するにあたって十分な最小表面粗さRaが確立
されればよい。磁気ディスク13の半径方向内側では、
浮上ヘッドスライダ19の浮上量は従来に比べて抑制さ
れることができる。したがって、磁気ディスク13の記
録密度はいま以上に高められることができる。
【0025】加えて、以上のようなHDD11では、磁
気ディスク13の全面にわたって均一なクロスアングル
αが確保されることから、磁気ディスク13の表面では
一様な磁気特性は確立されることができる。こういった
磁気特性の均一化は一層の記録密度向上に大いに貢献す
ることができる。
【0026】図4は前述のようなテクスチャ構造27の
形成にあたって用いられるテクスチャ加工機31を概略
的に示す。このテクスチャ加工機31は、例えば任意の
仮想平面に直交する姿勢で回転自在に支持される回転軸
32を備える。仮想平面は例えば垂直平面すなわちxz
平面で規定されればよい。回転軸32には、回転軸32
の回転を生起する例えば駆動機構33が接続される。こ
の駆動機構33は例えば可変速モータで構成されればよ
い。
【0027】テクスチャ加工機31には、xz平面を挟
んで互いに向き合う1対のテクスチャ加工ユニットすな
わち粗研ぎユニット34が組み込まれる。各粗研ぎユニ
ット34は、xz平面に平行に水平方向に延びる支軸3
5回りで回転する接触具すなわち接触ローラ36を備え
る。このとき、支軸35は回転軸32の遠心方向を規定
する。接触ローラ36は例えば硬質ゴムから形成されれ
ばよい。このとき、支軸35に沿った接触ローラ36の
長さは前述の磁気ディスク13に比べて著しく短く設定
されることが望まれる。
【0028】接触ローラ36には研磨テープ37が巻き
かけられる。この研磨テープ37は、第1ローラ38か
ら接触ローラ36に向かって供給され、最終的に第2ロ
ーラ39に巻き取られる。第1および第2ローラ38、
39の回転軸は接触ローラ36の支軸35に平行に設定
されればよい。第1ローラ38および接触ローラ36の
間や、第2ローラ39および接触ローラ36の間には、
研磨テープ37の走行経路を規定する補助ローラ40が
同時に配置されてもよい。第2ローラ39には、研磨テ
ープ37を巻き取るにあたって例えば駆動モータ41か
ら駆動力が付与されればよい。研磨テープ37には、例
えばアクリルやセルロース、ポリエステル、レーヨンと
いった素材から製造される織布や不織布が用いられても
よく、例えばPET(ポリエチレンテレフタラート)か
らなる基材でウレタン層を受け止めるスポンジ材が用い
られてもよい。
【0029】第1ローラ38と補助ローラ40との間に
は供給管42が配置される。この供給管42は、第1ロ
ーラ38から接触ローラ36に向かう研磨テープ37に
加工液を滴下する。加工液中には、例えばダイヤモンド
の微粒子といった砥粒が分散していればよい。こうして
砥粒が付着した研磨テープ37は接触ローラ36に供給
されていく。供給管42には、常時、所定のタンク(図
示せず)から加工液が補充されればよい。
【0030】図5から明らかなように、各粗研ぎユニッ
ト34は、各ローラ36、38〜40や供給管42を支
持する共通の支持構造体44を備える。この支持構造体
44は第1変位部材45に吊り下げ支持される。支持構
造体44には、第1変位部材45上で支軸35に平行に
支持構造体44を往復移動させる振動機構46が連結さ
れる。この振動機構46は、支軸35すなわち遠心方向
に沿って規定の振幅Amで接触ローラ36を往復移動さ
せる。振動機構46は、例えば振動用モータ47の回転
を利用して支持構造体44の往復移動を引き起こす。
【0031】第1変位部材45は第2変位部材48に支
持される。第2変位部材48は、支軸35に平行に延び
る案内梁49に案内される。この案内梁49の働きで、
回転軸32の遠心方向に沿った第2変位部材48の変位
は実現されることができる。第2変位部材48の変位量
は例えば変位用モータ50の回転量すなわち回転角に基
づき規定されることができる。
【0032】図6から明らかなように、第2変位部材4
8には、回転軸32に平行に延びる案内梁51が組み込
まれる。この案内梁51に第1変位部材45は受け止め
られる。第1変位部材45には、第2変位部材48上で
回転軸32に平行に第1変位部材45を変位させる押し
付け圧調整機構52が連結される。この押し付け圧調整
機構52は、駆動モータ53の働きで、xz平面に向か
って第1変位部材45を押し付けたり、xz平面から第
1変位部材45を後退させたりすることができる。
【0033】以上のようなテクスチャ加工機31にはコ
ントローラ55が組み込まれる。コントローラ55は、
例えば図7に示されるように、駆動機構33、駆動モー
タ41、振動用モータ47、変位用モータ50および駆
動モータ53に各々接続される。コントローラ55は、
所定の加工プログラムに従って駆動機構33や駆動モー
タ41、振動用モータ47、変位用モータ50、駆動モ
ータ53の動作を制御する。加工プログラムは、任意の
インターフェースを通じて外部からコントローラ55に
入力されてもよく、コントローラ55内のメモリ(図示
せず)に予め格納されていてもよい。
【0034】ここで、テクスチャ加工機31の動作を簡
単に説明する。まず、平坦化研磨後の記録媒体用基板2
5が回転軸32に装着される。このとき、基板25の表
面では例えば0.2nm程度の表面粗さRaが確立され
る。駆動機構33は、コントローラ55から供給される
指令に従って初期速度で回転軸32を回転させる。記録
媒体用基板25はxz平面内で回転する。
【0035】続いて粗研ぎユニット34の接触ローラ3
6は記録媒体用基板25に対して位置決めされる。この
位置決めにあたって、変位用モータ50は、コントロー
ラ55から供給される指令信号に基づき、案内梁49に
沿って第2変位部材48を移動させる。接触ローラ36
の表面すなわち研磨テープ37は記録媒体用基板25の
最内周位置で記録媒体用基板25の表面に向き合わせら
れる。
【0036】粗研ぎユニット34では、研磨テープ37
に向けて加工液の供給が開始される。同時に、第2ロー
ラ39は研磨テープ37の巻き取りを開始する。接触ロ
ーラ36には、加工液を受け止めた研磨テープ36が切
れ目なく供給されていく。
【0037】その後、例えば図8に示されるように、接
触ローラ36は記録媒体用基板25に対して押し付けら
れていく。この押し付けにあたって、駆動モータ53
は、コントローラ55から供給される指令信号に基づき
案内梁51に沿って第1変位部材45を移動させる。接
触ローラ36は、記録媒体用基板25の1半径線上で記
録媒体用基板25の表面に線接触する。こうして接触ロ
ーラ36上の研磨テープ37が記録媒体用基板25の表
面に押し付けられると、砥粒の働きで記録媒体用基板2
5の表面には微小な引っ掻き傷23が形成されていく。
押し付け圧調整機構52は駆動モータ53の働きを借り
て一定の押し付け圧を維持する。引っ掻き傷23が形成
されるに従って、記録媒体用基板25の表面では例えば
0.7nmの表面粗さRaが確立されていく。
【0038】この押し付けに先立って、振動機構46は
規定の振幅Amで記録媒体用基板25の半径方向に接触
ローラ36を往復移動させる。こうして回転軸32の回
転と接触ローラ36の往復移動とが組み合わせられる結
果、記録媒体用基板25の表面には、前述のようにクロ
スアングルα(=1.2度)で交差する引っ掻き傷23
は形成されることができる。
【0039】続いて接触ローラ36は記録媒体用基板2
5の半径方向に移動する。この移動にあたって、コント
ローラ55は変位用モータ50に向けて指令信号を出力
する。変位用モータ50は案内梁49に沿って第2変位
部材48の変位を引き起こす。接触ローラ36は、段階
的に回転軸32の遠心方向に移動してもよく、継続的に
回転軸32の遠心方向に移動してもよい。
【0040】このとき、接触ローラ36の移動に応じて
回転軸32の回転速度は変化する。コントローラ55
は、接触ローラ36に対する記録媒体用基板25の相対
移動速度すなわち加工速度uを一定に維持する。すなわ
ち、接触ローラ36が回転軸32から離れるにつれて回
転軸32の回転速度は減少する。こうして加工速度uが
一定に維持されると、次式に示されるように、接触ロー
ラ36と記録媒体用基板25の表面との間で規定される
加工液の膜厚hは一定に維持されることができる。
【0041】
【数1】
【0042】ここで、定数Rは接触ローラ36の半径長
さを示す。定数ηは加工液の粘度を示す。定数wは接触
ローラ36の押し付け力を示す。定数Lは、接触ローラ
36と基板25との間で確立される線接触の長さを示
す。
【0043】例えば図9に示されるように、一定の加工
速度uが維持されたまま接触ローラ36が最外周位置に
到達すると、記録媒体用基板25の表面には全面にわた
って一様な表面粗さRa(=0.7nm)は確保される
ことができる。同時に、記録媒体用基板25の表面で
は、全面にわたって、互いに交差する引っ掻き傷23同
士の間で一様なクロスアングルα(=1.2度)は確立
されることができる。これに対し、回転軸32の回転速
度が一定に維持されると、回転軸32に近づくにつれて
加工速度uは減少する。したがって、例えば記録媒体用
基板25の最外周位置で表面粗さRa=0.7nmおよ
びクロスアングルα=1.2度が確立されても、最内周
位置の表面粗さはRa=0.8nmまで増大し、最内周
位置のクロスアングルはα=2.6度まで増大してしま
うことが確認された。
【0044】以上のようなテクスチャ加工機31では、
[数1]から明らかなように、加工速度uと押し付け力
wとの比が一定値に維持されれば、記録媒体用基板25
の表面で一様な表面粗さRaやクロスアングルαは確立
されることができる。たとえ回転軸32の回転速度が一
定に維持される場合でも、加工速度uの変化に応じて押
し付け力wは増減すればよい。こういった動作はコント
ローラ55の制御に基づき達成されることができる。
【0045】(付記1) 任意の仮想平面に直交する姿
勢で回転自在に支持される回転軸と、仮想平面に沿って
回転軸から遠心方向に変位自在に支持される接触具と、
接触具の変位に応じて回転軸の回転速度を変化させる駆
動機構とを備えることを特徴とする記録媒体用基板向け
テクスチャ加工機。
【0046】(付記2) 付記1に記載の記録媒体用基
板向けテクスチャ加工機において、前記遠心方向に沿っ
て規定の振幅で前記接触具を往復移動させる振動機構を
さらに備えることを特徴とする記録媒体用基板向けテク
スチャ加工機。
【0047】(付記3) 付記2に記載の記録媒体用基
板向けテクスチャ加工機において、前記回転軸に装着さ
れる記録媒体用基板に対して前記接触具の押し付け圧を
一定に維持する押し付け圧調整機構をさらに備えること
を特徴とする記録媒体用基板向けテクスチャ加工機。
【0048】(付記4) 回転軸回りで回転するディス
ク形の記録媒体用基板に接触具を接触させる工程と、記
録媒体用基板の半径方向に沿って接触具を移動させる工
程と、接触具の移動に応じて記録媒体用基板の回転速度
を変化させる工程とを備えることを特徴とする記録媒体
用基板のテクスチャ加工方法。
【0049】(付記5) 付記4に記載の記録媒体用基
板のテクスチャ加工方法において、前記記録媒体用基板
に前記接触具を接触させるにあたって、前記半径方向に
沿って規定の振幅で接触具を往復移動させる工程をさら
に備えることを特徴とする記録媒体用基板のテクスチャ
加工方法。
【0050】(付記6) 付記5に記載の記録媒体用基
板のテクスチャ加工方法において、前記接触具を移動さ
せるにあたって、前記記録媒体用基板に対して前記接触
具の押し付け圧を一定に維持することを特徴とする記録
媒体用基板のテクスチャ加工方法。
【0051】(付記7) ディスク形状に形作られ、中
心から周縁に向かって均一なテクスチャ構造を備えるこ
とを特徴とするテクスチャ付き記録媒体用基板。
【0052】(付記8) 付記7に記載のテクスチャ付
き記録媒体用基板において、前記テクスチャ構造は表面
粗さで規定されることを特徴とするテクスチャ付き記録
媒体用基板。
【0053】(付記9) 付記7に記載のテクスチャ付
き記録媒体用基板において、前記テクスチャ構造はクロ
スアングルで規定されることを特徴とするテクスチャ付
き記録媒体用基板。
【0054】(付記10) ディスク形状に形作られる
基板と、基板の表面に形成される磁性膜と、中心から周
縁に向かって均一な構造で磁性膜の表面に形成されるテ
クスチャとを備えることを特徴とするディスク形の記録
媒体。
【0055】(付記11) 付記10に記載のディスク
形の記録媒体において、前記テクスチャの構造は表面粗
さで規定されることを特徴とするディスク形の記録媒
体。
【0056】(付記12) 付記10に記載のディスク
形の記録媒体において、前記テクスチャの構造はクロス
アングルで規定されることを特徴とするディスク形の記
録媒体。
【0057】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、一層の記
録密度の向上に大いに寄与することができる記録媒体用
基板のテクスチャ構造は実現されることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ハードディスク駆動装置(HDD)の内部構
造を概略的に示す平面図である。
【図2】 磁気ディスクの表面構造を詳細に示す一部拡
大平面図である。
【図3】 磁気ディスクの一部拡大断面図である。
【図4】 記録媒体用基板向けテクスチャ加工機の構造
を概略的に示す斜視図である。
【図5】 接触ローラの支持構造を概略的に示すテクス
チャ加工機の一部抜き出し側面図である。
【図6】 押し付け力調整機構の構造を概略的に示すテ
クスチャ加工機の一部抜き出し正面図である。
【図7】 テクスチャ加工機の制御系統を概略的に示す
ブロック図である。
【図8】 テクスチャ加工機で加工される記録媒体用基
板の様子を示す斜視図である。
【図9】 テクスチャ加工機で加工される記録媒体用基
板の様子を示す斜視図である。
【符号の説明】
13 ディスク形の記録媒体としての磁気ディスク、2
2 テクスチャ、25テクスチャ付き記録媒体用基板、
27 テクスチャ構造、31 記録媒体用基板向けテク
スチャ加工機、32 回転軸、33 駆動機構すなわち
可変速モータ、35 円心方向を規定する支軸、36
接触具としての接触ローラ、46 振動機構、52 押
し付け圧調整機構。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C058 AA05 AA09 AA11 AA12 AA16 BB02 BC05 CA02 CB01 DA10 DA17 5D006 CB04 CB07 5D112 AA02 GA09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意の仮想平面に直交する姿勢で回転自
    在に支持される回転軸と、仮想平面に沿って回転軸から
    遠心方向に変位自在に支持される接触具と、接触具の変
    位に応じて回転軸の回転速度を変化させる駆動機構とを
    備えることを特徴とする記録媒体用基板向けテクスチャ
    加工機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の記録媒体用基板向けテ
    クスチャ加工機において、前記遠心方向に沿って規定の
    振幅で前記接触具を往復移動させる振動機構をさらに備
    えることを特徴とする記録媒体用基板向けテクスチャ加
    工機。
  3. 【請求項3】 ディスク形状に形作られ、中心から周縁
    に向かって均一なテクスチャ構造を備えることを特徴と
    するテクスチャ付き記録媒体用基板。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のテクスチャ付き記録媒
    体用基板において、前記テクスチャ構造は表面粗さで規
    定されることを特徴とするテクスチャ付き記録媒体用基
    板。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載のテクスチャ付き記録媒
    体用基板において、前記テクスチャ構造はクロスアング
    ルで規定されることを特徴とするテクスチャ付き記録媒
    体用基板。
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