JP2008108328A - 磁気記録媒体および磁気記憶装置 - Google Patents

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潤 田口
Yuki Yoshida
祐樹 吉田
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和久 志田
Noriyuki Asakura
紀之 朝倉
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    • G11B5/7368Non-polymeric layer under the lowermost magnetic recording layer
    • G11B5/7369Two or more non-magnetic underlayers, e.g. seed layers or barrier layers

Abstract

【課題】記録層の磁化容易軸の配向性を向上し、高記録密度化が可能な磁気記録媒体および磁気記憶装置を提供する。
【解決手段】基板11と、基板11上に、第1下地層12、第2下地層13、第3下地層14、第4下地層15、熱安定化層16、非磁性結合層17、記録層18等が順次形成され、基板表面にはテクスチャ11aが形成された構成からなる。第1下地層12はCrまたはCrMnからなり、第2下地層13はCrMnからなり、第2下地層13が第1下地層12よりもMn含有量が多く設定され、第3下地層14がCr−X1合金(X1=Mo,Ti,W,V,Ta,およびNbからなる群のうち、少なくとも一つ)からなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁気記録媒体および磁気記憶装置に係り、特に面内磁気記録方式に用いられる磁気記録媒体および磁気記憶装置に関する。
近年、磁気記憶装置、例えば磁気ディスク装置は、デジタル化した動画や音楽の記憶装置として広汎な用途に用いられている。特に、家庭用の動画記録用として用いられ、従来のビデオテープを用いた家庭用ビデオ装置にかわって、高速アクセス・小型・大容量等の特長を生かし、著しく市場規模が増大している。動画は特に情報量が多く、磁気ディスク装置の大容量化が求められている。そのため、これまで年率100%で増加してきた記録密度をさらに向上するため、磁気記録媒体および磁気ヘッドのいっそうの高記録密度化のための技術開発が不可欠である。
いっそうの高密度記録を実現するために磁気記録媒体の改良が進められ、その例として、記録層の磁性粒子を微細にすること、記録層の結晶配向性を向上させること、が挙げられる。面内記録方式の磁気記録媒体の場合は、さらに、記録層の磁化容易軸を媒体面内へ良好に配向させること、および記録層の磁化容易軸を記録方向へ良好に配向させることが挙げられる(例えば、特許文献1参照。)。
面内磁気記録媒体の場合、記録層の磁化容易軸を磁気記録媒体の面内でかつ記録方向へ良好に配向させるために一般的には以下の手法が用いられる。円盤状の基板の表面に周方向に延びる研磨痕からなるテクスチャを形成し、さらにその上にCr膜あるいはCr合金膜の下地層を形成して、Crの〈110〉結晶方位を記録方向に沿って配向させる。その上に、下地層との格子整合を利用して、記録層のCoの磁化容易軸であるc軸を周方向に配向させる。
また、下地層として、CrMn膜を用いて周方向の配向性を高める手法が記載されている(例えば、特許文献2参照。)。
特表2004−515027号公報 特開2006−85888号公報
しかしながら、上記の手法では記録層の配向性が十分でないため、さらなる高記録密度化において信号対雑音比(SN比)が低下して、エラーが発生しやすくなり再生が困難になるという問題が生じる。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、記録層の磁化容易軸の配向性を向上し、高記録密度化が可能な磁気記録媒体および磁気記憶装置を提供することである。
本発明の一観点によれば、記録方向に沿ってテクスチャが表面に形成された基板と、前記基板の表面上に形成されたCrまたはCrMnからなる第1の下地層と、前記第1の下地層上に形成されたCrMnからなる第2の下地層と、前記第2の下地層上に形成されたCr−X1合金(X1=Mo,Ti,W,V,Ta,およびNbからなる群のうち、少なくとも一つ)からなる第3の下地層と、前記第3の下地層上に形成されたCoを主成分とする強磁性材料からなる記録層と、を備え、前記第1の下地層がCrMnからなる場合は、前記第2の下地層が第1の下地層よりもMn含有量が多く、前記第1の下地層および第2の下地層との膜厚の総和が2nm〜7nmの範囲に設定される磁気記録媒体が提供される。
本発明によれば、基板の表面に記録方向に延びるテクスチャが形成され、第1の下地層がCrまたはCrMnからなり、第2の下地層がCrMnからなり、第2の下地層が第1の下地層よりもMn含有量を多く設定し、第3の下地層がCr−X1合金からなることで、記録層の磁化容易軸(c軸)の面内配向性および記録配向性を向上できる。特に、第1の下地層および第2の下地層の膜厚の総和を2nm〜7nmの範囲に設定しているので、テクスチャが効果的に記録層の磁化容易軸(c軸)の面内配向性を向上していると推察され、これらの結果から、SN比を向上できる。
本発明の他の観点によれば、上記の磁気記録媒体と、記録素子と磁気抵抗効果型再生素子を有する記録再生手段と、を備える磁気記憶装置が提供される。
本発明によれば、磁気記録媒体が記録層の磁化容易軸(c軸)の面内配向性および記録配向性が向上して、SN比が良好であるので、磁気記憶装置は高記録密度化が可能である。
本発明によれば、記録層の磁化容易軸の配向性を向上し、高記録密度化が可能な磁気記録媒体および磁気記憶装置を提供できる。
以下図面を参照しつつ実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る磁気記録媒体の断面図である。図1を参照するに、第1の実施の形態に係る磁気記録媒体10は、基板11と、基板11上に、第1下地層12、第2下地層13、第3下地層14、第4下地層15、熱安定化層16、非磁性結合層17、記録層18、保護膜19、および潤滑層20が順次形成され、基板表面にはテクスチャ11aが形成された構成からなる。
基板11は、特に制限はなく、ガラス基板、NiPめっきアルミ合金基板、シリコン基板、プラスチック基板、セラミックス基板、カーボン基板等を用いることができる。
基板11の表面には、記録方向(基板が円盤状の場合は周方向に相当する。)に沿って形成された多数の溝からなるテクスチャ11aが形成されている。テクスチャ11aは、例えば、研磨剤により基板表面に研磨痕を形成した機械的テクスチャや、イオンビームによって基板表面に多数の溝を形成した、いわゆるイオンビームテクスチャである。テクスチャ11aは、記録方向に直交する方向(基板が円盤状の場合は径方向に相当する。)において、溝間の距離λが5<λ<40nmなる関係を満足し、基板面(テクスチャ11aが形成されていない場合の仮想的な面)と、溝と頂点を結んだ仮想線とがなす傾斜角φは0.5<φ<7度なる関係を満足し、平均溝深さ(テクスチャの断面曲線の山と溝との距離の平均値)は、0.3nm〜0.8nmである。このようにテクスチャを形成することで、第1〜第4下地層12〜15のCr<110>結晶方位の配向性が良好となり、さらに熱安定化層16、非磁性結合層17、記録層18に引き継がれて記録層18の磁化容易軸(Co(コバルト)のc軸)の記録方向の配向性が良好となる。なお、イオンビームテクスチャは、特開2006−172686号公報に開示された形成方法によって形成される。
また、記録方向の配向性は、記録方向配向度として、記録層18の記録方向の残留磁化膜厚積と記録方向に直交する方向の残留磁化膜厚積の比、すなわち、下式(1)によって表される。
記録方向配向度=(記録方向の残留磁化膜厚積)÷(記録方向に直交する方向の残留磁化膜厚積) … (1)
なお、磁気記録媒体10が磁気ディスクの場合は、記録方向が周方向、記録方向に直交する方向が径方向であるので、周方向配向性を示す周方向配向度は、下式(2)で表される。
周方向配向度=(周方向の残留磁化膜厚積)÷(径方向の残留磁化膜厚積) … (2)
上式(1)、(2)において、記録方向配向度および周方向配向度とも値が大きいほど記録方向配向度および周方向配向度が良好であることを示す。
なお、基板11表面に非磁性金属層が形成されていない基板、例えば、ガラス基板、シリコン基板、プラスチック基板、セラミックス基板、カーボン基板の場合、シード層(不図示)を形成し、その表面に上記のテクスチャ11aを形成してもよい。シード層は、例えば非磁性のNiP、CoW、CrTi、あるいはこれらの合金を主成分とする3元以上の合金(以下、「非磁性シード層材料」という。)等からなる。シード層がNiP等のアモルファス材料の場合は記録層18の磁化容易軸の面内配向性が向上する点でその表面が酸化処理されていることが好ましい。また、シード層は、例えばRuAl、NiAl、FeAl等のB2結晶構造を有する合金でもよく、上記の非磁性シード層材料膜の上にB2結晶構造を有する合金膜を積層してもよい。また、シード層の厚さは5nm〜30nmの範囲に設定され、5nm〜15nmの範囲に設定されることが好ましい。
第1下地層12は、CrまたはCrMnからなる。第1下地層12は、テクスチャ11aの影響により記録方向に沿ってCr<110>結晶方位が配向する。また、第1下地層12がCrを含んでいるので、基板11との密着性が良好になる。
また、第1下地層12がCrMnからなる場合は、Mn含有量は35原子%以下に設定されることが好ましい。Mn含有量が35原子%を超えるとCrのbcc構造の乱れが生じる。また、Mn含有量は周方向配向性向上の点で5原子%以上であることが好ましい。
また、第1下地層12の膜厚は、0.5nm以上でかつ5nm以下に設定されることが好ましい。本願発明者の検討によれば第1下地層12の膜厚が5nmを超えると磁気記録媒体のSN比が減少傾向となり、0.5nmを切ると第1下地層の層構造が乱れ、効果が低下する。
第2下地層13はCrMnからなる。第2下地層13は、第1下地層12上にエピタキシャル成長するので、第1下地層12の結晶配向の影響により記録方向に沿ってCr<110>結晶方位が配向する。第2下地層13はMnを含有することにより、スパッタ法により形成した場合に第2下地層13の結晶性が良好となり、Cr<110>結晶方位の記録方向への配向がさらに良好となる。その結果、その上に積層された層14〜17を介して記録層18の磁化容易軸の記録方向の配向性も良好となる。
また、第2下地層13はMn含有量が35原子%以下に設定されることが好ましい。Mn含有量が35原子%を超えるとCrのbcc構造の乱が生じる。また、Mn含有量は周方向配向性向上の点で5原子%以上であることが好ましい。
また、第1下地層12および第2下地層13の膜厚の総和が2nm〜7nmの範囲に設定される。本願発明者の検討によればこの範囲に第1下地層12および第2下地層13の膜厚の総和を設定することで磁気記録媒体10のSN比が良好となる。すなわち、第1下地層12および第2下地層13の膜厚の総和が7nmを超えた場合あるいは2nmを切る場合にSN比が減少することが確認されている。この作用は次のように推察される。第1下地層12および第2下地層13はテクスチャ11aの表面の形状に応じて基板面(テクスチャ11aが形成されていない場合の仮想的な面)に対して斜め方向に結晶粒子が成長するので結晶粒子同士がその先端で互いに接触することで、内部応力が生じテクスチャの方向にCr<110>結晶方位が配向する。第1下地層12および第2下地層13の膜厚の総和が7nmを超えるとテクスチャ11aの表面の形状、すなわち、上述したテクスチャの形状である溝間の距離λ、傾斜角φ、および平均溝深さの影響が低下して、Cr<110>結晶方位の配向が低下し、その影響で、記録層18の磁化容易軸の記録方向配向性が低下する。そのためにSN比が低下する。さらに、第1下地層12および第2下地層13の膜厚の総和が7nmを超えると第2下地層13の表面に現れる結晶粒子の粒子径(基板面に平行な断面における粒子径)も増加するため、この増加が記録層18の磁性粒子の肥大化につながるためこの影響も副次的にSN比の低下を招いていると考えられる。
第3下地層14および第4下地層15は、Cr−X1合金(X1=Mo,Ti,W,V,Ta,およびNbからなる群のうち、少なくとも一つ)からなり、さらに第3下地層14および第4下地層15のいずれか一方は添加元素B,C,およびZrからなる群のうち少なくとも1種を含有する。上記X1元素はCrの格子間隔を広げる効果があり、Coを主成分とする熱安定化層16および記録層18との格子整合性を高める。また、上記添加元素を含むことにより、結晶粒子が微細化されるので、記録層18の磁性粒子が微細化されSN比を向上する。
また、第3下地層14または第4下地層15はCrMnに上記添加元素B,C,およびZrからなる群のうち少なくとも1種を含有する材料を用いてもよく、そのMn含有量は30原子%以下に設定されることが好ましい。
なお、第3磁性層14と第4下地層15は共に形成した方がSN比の点では好ましいが、製造工程の簡略化等の点で第4下地層15を省略してもよい。
熱安定化層16は、Coを主成分とする強磁性材料からなる。熱安定化層16は、非磁性結合層17を介して記録層18と反強磁性的に交換結合し、外部から磁場を与えない状態では、熱安定化層16の磁化と記録層18の磁化とが反平行となる。熱安定化層16のCo含有量は50原子%以上に設定される。熱安定化層16は、例えばCoCrまたはCoCr−M1合金からなり、M1はPt、B、Ta、Ni、Cu、Ag、Pd、Si、C、Fe、Re、Nb、Hf及びこれらの合金からなる群のうち、いずれか一種から選択される。熱安定化層16として好適な強磁性材料は、CoCr、CoCrTa、CoCrTaB、CoCrPt、CoCrPtTa、CoCrPtB、CoCrPtBCuが挙げられる。熱安定化層16は、記録層18の結晶配向性を向上する点で、上記の強磁性材料からなる層を複数積層することが好ましい。
非磁性結合層17は、例えばRu、Rh、Ir、Ru系合金、Rh系合金、Ir系合金等から選択される。非磁性結合層17は、その上に形成される記録層18が六方細密充填(hcp)構造を有するので、RuあるいはRu系合金であることが好ましい。また、非磁性結合層17の厚さは0.4nm〜1.2nmの範囲に設定される。この範囲に非磁性結合層17の厚さを設定することで、非磁性結合層17を介して熱安定化層16と記録層18とが反強磁性的に交換結合する。
記録層18は、Coを主成分とする強磁性材料からなる。記録層18のCo含有量は50原子%以上に設定される。記録層18は、例えばCoCrまたはCoCr−M1合金からなり、M1はPt、B、Ta、Ni、Cu、Ag、Pd、Si、C、Fe、Re、Nb、Hf及びこれらの合金からなる群のうち、いずれか一種から選択される。記録層18として好適な強磁性材料は、CoCrPt、CoCrPtTa、CoCrPtB、CoCrPtBCuが挙げられる。記録層18は、それ自体の磁性粒子の粒径増大を回避するため、上記の強磁性材料からなる層を複数積層することが好ましい。
また、熱安定化層16と記録層18との関係において、残留磁化と膜厚との積、いわゆる残留磁化膜厚積の関係をMr×t<Mr×tに設定することが好ましい。ここで、Mr、Mrはそれぞれ熱安定化層16、記録層18の残留磁化を表し、t、tはそれぞれ熱安定化層16、記録層18の残留磁化を表す。このような関係に設定することで、磁気記録媒体10は実質的に、Mr×t−Mr×tの大きさの残留磁化膜厚積を有し、記録層18の残留磁化の方向と同じ方向の残留磁化を有することになる。実質的な残留磁化膜厚積(=Mr×t−Mr×t)の大きさは、2.0nTm〜10.0nTmの範囲に設定されることが好ましい。
また、記録層18を構成する強磁性材料は、熱安定化層16を構成する強磁性材料と異ならせてもよい。例えば、記録層18を構成する強磁性材料は、熱安定化層166を構成する強磁性材料よりも異方性磁界が大きい材料から選択される。このような強磁性材料を選択する手法としては、熱安定化層16にPtを含まない強磁性材料を選択し、記録層18にPtを含む強磁性材料を用いる。他の手法としては、Pt濃度(原子濃度として)が熱安定化層16よりも記録層18の方が高い強磁性材料を用いる。
以上のように熱安定化層16と記録層18とは、非磁性結合層17を挟んで反強磁性的に交換結合して構成されている。したがって、記録によって形成される残留磁化の実質的な体積は、交換結合した熱安定化層16と記録層18との和となるので、熱安定化層16がない場合よりも残留磁化の実質的な体積が増加し、すなわち耐熱揺らぎ性の指標である。KuV/kTのVが増加し、耐熱揺らぎ性が向上する。なお、Kは一軸異方性定数、Vは交換相互作用を及ぼし合う熱安定化層16と記録層18の磁性粒子の体積の和、kはボルツマン定数、Tは温度である。なお、記録層18は1層に限定されず2層以上が積層して構成されてもよい。
保護膜19は、厚さが0.5nm〜10nm(好ましくは0.5nmから5nm)の範囲に設定され、例えばダイヤモンドライクカーボン、窒化カーボン、アモルファスカーボンなどにより構成される。
潤滑層20は、例えばパーフルオロポリエーテルを主鎖として末端基が−OH、フェニル基等よりなる有機系液体潤滑剤より構成される。なお、保護膜20の種類に応じて、潤滑層21は設けてもよく、設けなくてもよい。
以上説明したように、第1の実施の形態に係る磁気記録媒体10は、基板11の表面に記録方向に延びるテクスチャ11aが形成され、第1下地層12がCrまたはCrMnからなり、第2下地層13がCrMnからなり、第2下地層13が第1下地層12よりもMn含有量を多く設定し、第3下地層14がCr−X1合金からなることで、記録層18の磁化容易軸(c軸)の面内配向性および記録配向性を向上できる。特に、第1下地層12および第2下地層13の膜厚の総和を2nm〜7nmの範囲に設定しているので、テクスチャ11aが効果的に記録層18の磁化容易軸(c軸)の面内配向性を向上していると推察され、これらの結果から、SN比を向上できる。第3下地層14の上に、Cr−X1合金からなる第4下地層15を設け、第3下地層14および第4下地層15のいずれかに添加元素B,C,およびZrからなる群のうち少なくとも1種を含有することで結晶粒子の微細化により磁性層18の磁性粒子の微細化を図りさらにSN比を向上できる。
なお、上述したように熱安定化層16および非磁性結合層17を形成する方が好ましいが、耐熱揺らぎ性を確保可能な場合はこれらの2層は必須ではない。
次に、図1を参照しつつ、第1の実施の形態に係る磁気記録媒体10の製造方法を説明する。
最初に、円盤状の基板11の表面にテクスチャ11aを形成する。テクスチャ11aの形成は、機械的テクスチャリング法により、基板11を回転させダイアモンドの研磨粉のスラリー液を供給しながら基板表面を布で圧接する。これにより基板表面に、周方向に多数の研磨痕からなるテクスチャ11aが形成される。なお、上述したように、スパッタ法により基板11の表面にシード層を形成した後にテクスチャを形成してもよい。また、イオンビーム法により基板11aの表面にテクスチャを形成してもよい。
次いで、テクスチャ11aを形成した基板11を真空中で例えば190℃に加熱し、DC(直流)マグネトロンスパッタ法により上述した材料からなるスパッタターゲットを使用して、例えばAr雰囲気(例えば圧力0.67Pa)で第1下地層12、第2下地層13、第3下地層14、および第4下地層15を順次形成する。第2下地層13を形成する際に負電圧の直流バイアスを印加してもよい。バイアスを印加することで第2下地層13の結晶性がいっそう良好となり、Cr<110>結晶方位の記録方向(周方向)の配向性も良好となる。さらに、第1下地層12、第3下地層14、および第4下地層15を形成する際にも負電圧の直流バイアスを印加してもよい。
次いで、DCマグネトロンスパッタ法により上述した材料からなるスパッタターゲットを使用して、例えばAr雰囲気中で第4下地層15上に熱安定化層16、非磁性結合層17、および記録層18を形成する。なお、熱安定化層16あるいは非磁性結合層17を形成する前に基板11を例えば190℃に加熱してもよい。
次いで、記録層18上に、スパッタ法、CVD(化学気相成長)法、FCA(Filtered Cathodic Arc)法等を用いてカーボンからなる保護膜19を形成する。なお、上述した第1下地層12を形成する工程から保護膜19を形成する工程までは、工程間は真空あるいは不活性ガス雰囲気に保持することが好ましい。これにより、成膜した各層の表面の清浄性を保持できる。
次いで、保護膜19の表面に潤滑層20を形成する。潤滑層20は、浸漬法、スピンコート法等を用いて、潤滑剤を溶媒で希釈した希釈溶液を塗布する。以上により、本実施の形態に係る磁気記録媒体10が形成される。
なお、基板11がテープ状の場合は、テクスチャを形成する工程以外は上記と同様にして形成可能である。テクスチャの形成は、テープ状の基板11を長手方向に移動しながらダイアモンドの研磨粉のスラリー液を供給しながら基板表面を布で圧接すればよい。
次に第1の実施の形態に係る実施例を説明する。なお、以下の組成の表記では原子%を用いる。
[実施例1]
実施例1の磁気記録媒体の構成は図1に示す構成と同様である。
円盤状のNiPめっきアルミ合金基板に機械的テクスチャリング法により周状に研磨痕のテクスチャを形成した。
次いで、テクスチャを形成した基板を真空中で240℃に加熱し、DCマグネトロンスパッタ法によりAr雰囲気で第1〜第4下地層として、Cr膜(膜厚1nm)、CrMn10膜(膜厚3nm)、CrMo20膜(膜厚1nm)、CrMo30膜(膜厚2nm)を順次形成した。
次いで、熱安定化層、非磁性結合層、および記録層として、CoCr20(膜厚2nm)、Ru膜(膜厚1nm)、記録層CoCrPtB(膜厚15nm)をDCマグネトロンスパッタ法によりAr雰囲気でスパッタリング成膜し、さらに保護膜としてダイヤモンドライクカーボン膜(膜厚4nm)をCVD法により成膜し、さらに引き上げ法により潤滑層(膜厚1nm)を形成した。以上により実施例1の磁気記録媒体が形成された。
[実施例2]
実施例2の磁気記録媒体は、第2下地層のCrMn10膜の膜厚を2nmにし、第3下地層をCrMn20膜(膜厚2nm)にかえた以外は実施例1と同様に形成した。
[比較例1]
比較例1の磁気記録媒体は、第1下地層のCr膜の膜厚を4nmにし、第2下地層を省略した以外は実施例1と同様に形成した。
[比較例2]
比較例1の磁気記録媒体は、第1下地層を省略し、第2下地層のCrMn10膜の膜厚を4nmとした以外は実施例1と同様に形成した。
図2は実施例1,2および比較例1,2に係る磁気記録媒体の特性図である。図2のΔθ50は、X線回折装置を用いて測定したCo(1120)結晶面に対応するピーク位置でのロッキングカーブである。Δθ50の値が小さいほど記録層CoCrPtBのc軸(磁化容易軸)の面内配向性が良好であることを示す。また、周方向配向度は、周方向および径方向の残留磁化膜厚積を振動試料型磁力計(VSM)によって測定し、上式(2)により求めた。
また、SN比は、スピンスタンドタイプの記録再生特性測定装置を用いて、再生素子がスピンバルブのGMRタイプの磁気ヘッドを用いた。測定半径位置は20mm、ディスク回転数は10025rpmとし、線記録密度を385kFCIとし、比較例1のSN比を基準として他の磁気記録媒体のSN比を示した。
図2を参照するに、実施例1および2は比較例1および2よりもΔθ50が小さく、記録層の磁化容易軸の面内配向性が向上している。また、周方向配向度は実施例1および2と比較例1および2とで略同等である。また、実施例1および2は比較例1および2よりもSN比が良好である。これらのことにより、第1下地層のCr膜と第2下地層のCrMn10膜とを同時に用いることにより記録層の磁化容易軸の面内配向性が増加し、SN比が向上することが分かる。また、実施例2のほうが実施例1よりも面内配向性およびSN比が向上しており、第3下地層にMnを添加することによりさらに面内配向性およびSN比が向上することが分かる。
[実施例3]
実施例3は、実施例1の構成において第1下地層のCr膜の膜厚と第2下地層のCrMn10膜の膜厚を異ならせた磁気記録媒体を形成した。実施例3の形成条件は実施例1と同様である。
図3は、実施例3に係る磁気記録媒体のSN比と第1および第2下地層の膜厚との関係図である。図3中、第2下地層の膜厚が1nmの場合を"○"で、2nmの場合を"□"で、3nmの場合を"△"で、4nmの場合を"●"で、5nmの場合を"X"で示している。また、"LN7"で示す実線は、第1下地層と第2下地層の膜厚の総和が7nmとなる線である。
図3を参照するに、それぞれの曲線は上向きに凸の形状を有し、第1下地層の膜厚が4nm以上では第2下地層の膜厚がいずれにせよ第1下地層の膜厚の増加に対してSN比が減少する。特に、"LN7"で示す実線よりも第1下地層の膜厚が増加する側ではSN比が減少していることが分かる。すなわち、第1下地層と第2下地層の膜厚の総和が7nm以下であることが分かる。
[実施例4]
実施例4の磁気記録媒体は、実施例1と同様の構成および形成条件を用いて、第2下地層のCrMn膜の膜厚を3nmに設定し、Mn含有量を0原子%から20原子%まで5原子%毎に異ならせた磁気記録媒体を作成した。なお、Mn含有量を0原子%の場合は、本発明によらない例であり比較のために示している。
[比較例3]
比較例3の磁気記録媒体は、比較例2と同様の構成および形成条件を用いて、第2下地層のCrMn膜の膜厚を4nmに設定し、Mn含有量を0原子%から15原子%まで5原子%毎に異ならせた磁気記録媒体を作成した。
図4は、実施例4に係る磁気記録媒体の面内配向性の特性図であり、図5は比較例3に係る磁気記録媒体の面内配向性の特性図である。図4および図5の紙面左側の縦軸はΔθ50であり、紙面右側の縦軸は周方向配向度を示し、先の図2のΔθ50および周方向配向度と同様の条件により測定した。
図4および図5を参照するに、比較例3においてはMn含有量を5〜10原子%程度まで増やすと周方向配向性がやや向上する一方Δθ50が変化していない。15原子%以上まで増やすと逆に周方向配向性およびΔθ50が劣化する。
一方、実施例4においてはΔθ50がMn含有量を5原子%としただけで、0原子%の場合よりも大幅に減少し良好となっていることが分かる。さらにMn含有量が5原子%〜20原子%では略一定であり、0原子%の場合よりも大幅に減少している。他方、周方向配向度はMn含有量によらず略一定である。これらのことから、実施例4ではMn含有量が0原子%よりも多く、かつ20原子%以下では記録層の磁化容易軸の面内配向性が向上することが分かる。他方、比較例3のように第1下地層を省略した場合、面内配向性が向上しないことから、第1下地層と第2下地層との組み合わせによって記録層の磁化容易軸の面内配向性が向上することが分かる。
[実施例5]
実施例5の磁気記録媒体は、第1下地層をCrMn膜(膜厚1.5nm)、第2下地層のCrMn10膜の膜厚を2.5nmにした以外は実施例1と同様に形成した。
[比較例4]
比較例4の磁気記録媒体は、第1下地層のCrMn膜の膜厚を4nmに設定し、第2下地層を省略した以外は、実施例5と同様に形成した。
図6は、実施例5および比較例4に係る磁気記録媒体の特性図である。図6に示すΔθ50、周方向配向度、SN比は先の図2と同様の条件により測定した。また、分解能は、SN比を測定した装置を用いて(線記録密度の再生出力)÷(線記録密度の平均出力)×100により求めた。
図6を参照するに、実施例5は比較例4に対して面内配向性を示すΔθ50と周方向配向度のいずれもが向上しており、分解能およびSN比も向上している。これらのことから、CrMn5膜が1層の場合よりも、2層のCrMn膜が2層からなり第2下地層が第1下地層よりもMn含有量が多い方が面内配向性および周方向配向性が向上し、分解能およびSN比を向上させることが分かる。
(第2の実施の形態)
本発明の実施の形態は、第1の実施の形態に係る磁気記録媒体を備えた磁気記憶装置に関するものである。
図7は、本発明の第2の実施の形態に係る磁気記憶装置の要部を示す図である。図7を参照するに、磁気記憶装置60は大略ハウジング61からなる。ハウジング61内には、スピンドル(図示されず)により駆動されるハブ62、ハブ62に固定され回転される磁気記録媒体63、アクチュエータユニット64、アクチュエータユニット64に取り付けられ磁気記録媒体63の半径方向に移動されるアーム65及びサスペンション66、サスペンション66に支持された磁気ヘッド68が設けられている。磁気ヘッド68は、MR素子(磁気抵抗効果型素子)、GMR素子(巨大磁気抵抗効果型素子)、又はTMR素子(トンネル磁気効果型)等の再生ヘッドと誘導型の記録ヘッドとの複合型ヘッドからなる。この磁気記憶装置60の基本構成自体は周知であり、その詳細な説明は本明細書では省略する。
磁気記録媒体63は、第1の実施の形態に係る磁気記録媒体である。磁気記録媒体63は、記録層の面内方向の配向性が良好であるので、SN比が良好である。したがって、磁気記憶装置60の高記録密度化を図ることが可能である。
なお、本実施の形態に係る磁気記憶装置60の基本構成は、図7に示すものに限定されるものではなく、磁気ヘッド68は上述した構成に限定されず、公知の磁気ヘッドを用いることができる。
以上本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、上記第2の実施の形態において、磁気記録媒体は磁気ディスクを例として説明したが磁気テープでもよい。磁気テープにはディスク状の基板のかわりにテープ状の基板、例えば、テープ状のPET、PEN、ポリイミド等のプラスチックフィルムを用いる。
なお、以上の説明に関して更に以下の付記を開示する。
(付記1)
記録方向に沿ってテクスチャが表面に形成された基板と、
前記基板の表面上に形成されたCrまたはCrMnからなる第1の下地層と、
前記第1の下地層上に形成されたCrMnからなる第2の下地層と、
前記第2の下地層上に形成されたCr−X1合金(X1=Mo,Ti,W,V,Ta,およびNbからなる群のうち、少なくとも一つ)からなる第3の下地層と、
前記第3の下地層上に形成されたCoを主成分とする強磁性材料からなる記録層と、を備え、
前記第1の下地層がCrMnからなる場合は、前記第2の下地層が第1の下地層よりもMn含有量が多く、
前記第1の下地層および第2の下地層との膜厚の総和が2nm〜7nmの範囲に設定される磁気記録媒体。
(付記2)
前記第3の下地層は添加元素をさらに含み、該添加元素がB,C,およびZrからなる群のうち少なくとも1種であることを特徴とする付記1記載の磁気記録媒体。
(付記3)
前記第3の下地層と記録層との間にCr−X1合金(X1=Mo,Ti,W,V,Ta,およびNbからなる群のうち、少なくとも一つ)からなる第4の下地層をさらに備え、
前記第3の下地層および第4の下地層のいずれか一方は添加元素をさらに含み、該添加元素がB,C,およびZrからなる群のうち少なくとも1種であることを特徴とする付記1または2記載の磁気記録媒体。
(付記4)
前記添加元素の含有量は、1原子%以上でかつ10原子%以下の範囲に設定されてなることを特徴とする付記3記載の磁気記録媒体。
(付記5)
前記第3の下地層はX1の代わりにもしくは追加でMnを含み、または第4の下地層は追加でMnを含み、
第3の下地層および第4の下地層のいずれか一方は添加元素を含み、
前記Mn含有量が30原子%以下に設定されてなり、
前記添加元素がB,C,およびZrからなる群のうち少なくとも1種であることを特徴とする付記1〜4のうち、いずれか一項記載の磁気記録媒体。
(付記6)
前記第1の下地層はCrMnからなり、Mn含有量が35原子%以下に設定されてなることを特徴とする付記1〜5のうち、いずれか一項記載の磁気記録媒体。
(付記7)
前記第2の下地層はMn含有量が35原子%以下に設定されてなることを特徴とする付記1〜6のうち、いずれか一項記載の磁気記録媒体。
(付記8)
前記記録層の下側に接して非磁性結合層と、その下側に接してCoを主成分とする強磁性材料からなる熱安定化層をさらに備え、
前記熱安定化層は記録層と反強磁性的に交換結合してなることを特徴とする付記1〜7のうち、いずれか一項記載の磁気記録媒体。
(付記9)
前記熱安定化層および記録層は、CoCrまたはCoCr−M1合金からなり、該M1はPt、B、Ta、Ni、Cu、Ag、Pd、Si、C、Fe、Re、Nb、Hf及びこれらの合金からなる群のうち、いずれか一種から選択され、Co含有量が50原子%以上であることを特徴とする付記1〜8のうち、いずれか一項記載の磁気記録媒体。
(付記10)
付記1〜9のうち、いずれか一項記載の磁気記録媒体と、
記録素子と磁気抵抗効果型再生素子を有する記録再生手段と、を備える磁気記憶装置。
本発明の第1の実施の形態に係る磁気記録媒体の断面図である。 実施例1,2および比較例1,2に係る磁気記録媒体の特性図である。 実施例3に係る磁気記録媒体のSN比と第1および第2下地層の膜厚との関係図である。 実施例4に係る磁気記録媒体の面内配向性の特性図である。 比較例3に係る磁気記録媒体の面内配向性の特性図である。 実施例5および比較例4に係る磁気記録媒体の特性図である。 本発明の第2の実施の形態の磁気記憶装置の要部を示す図である。
符号の説明
10、63 磁気記録媒体
11 基板
11a テクスチャ
12 第1下地層
13 第2下地層
14 第3下地層
15 第4下地層
16 熱安定化層
17 非磁性結合層
18 記録層
19 保護膜
20 潤滑層
68 磁気ヘッド

Claims (5)

  1. 記録方向に沿ってテクスチャが表面に形成された基板と、
    前記基板の表面上に形成されたCrまたはCrMnからなる第1の下地層と、
    前記第1の下地層上に形成されたCrMnからなる第2の下地層と、
    前記第2の下地層上に形成されたCr−X1合金(X1=Mo,Ti,W,V,Ta,およびNbからなる群のうち、少なくとも一つ)からなる第3の下地層と、
    前記第3の下地層上に形成されたCoを主成分とする強磁性材料からなる記録層と、を備え、
    前記第1の下地層がCrMnからなる場合は、前記第2の下地層が第1の下地層よりもMn含有量が多く、
    前記第1の下地層および第2の下地層との膜厚の総和が2nm〜7nmの範囲に設定される磁気記録媒体。
  2. 前記第3の下地層は添加元素をさらに含み、該添加元素がB,C,およびZrからなる群のうち少なくとも1種であることを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体。
  3. 前記第3の下地層と記録層との間にCr−X1合金(X1=Mo,Ti,W,V,Ta,およびNbからなる群のうち、少なくとも一つ)からなる第4の下地層をさらに備え、
    前記第3の下地層および第4の下地層のいずれか一方は添加元素をさらに含み、該添加元素がB,C,およびZrからなる群のうち少なくとも1種であることを特徴とする請求項1または2記載の磁気記録媒体。
  4. 前記第3の下地層はX1の代わりにもしくは追加でMnを含み、または第4の下地層は追加でMnを含み、
    第3の下地層および第4の下地層のいずれか一方は添加元素を含み、
    前記Mn含有量が30原子%以下に設定されてなり、
    前記添加元素がB,C,およびZrからなる群のうち少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜3のうち、いずれか一項記載の磁気記録媒体。
  5. 請求項1〜4のうち、いずれか一項記載の磁気記録媒体と、
    記録素子と磁気抵抗効果型再生素子を有する記録再生手段と、を備える磁気記憶装置。
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