JP5392146B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像読取装置に関する。
従来、原稿の両面の画像を二つのイメージセンサによって読み取る画像読取装置提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この画像読取装置の場合、原稿検知センサが原稿の先端を検知後、表裏面それぞれに対応する所定時間が経過した時点で、二つのイメージセンサが表裏各面の画像データの取り込みを開始する。また、原稿検知センサが原稿の後端を検知後、表裏面それぞれに対応する所定時間が経過した時点で、画像データの取り込みを停止する。
特開2002−111977号公報
しかしながら、上記従来技術の場合、二つのイメージセンサとは別に、原稿の先端・後端を検出するために利用する専用の原稿検知センサが必要となるので、このことが製造コストを増大させる一因となっていた。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、専用のセンサを利用しなくても、原稿の先端や後端を検出可能な画像読取装置を提供することにある。
以下、本発明において採用した構成について説明する。
本発明の画像読取装置は、請求項1に記載した通りに構成されている。そのため、このように構成された画像読取装置によれば、読取対象物の表裏各面から画像を読み取るために設けられた第一読取手段及び第二読取手段を利用して、読取対象物の先端又は後端が検出位置を通過したことを検出することができる。
したがって、読取対象物の先端又は後端が検出位置を通過したことを検出するために、専用のセンサを設けなくても済み、その分だけ画像読取装置の構成を簡素化することができる。
また、本発明の画像読取装置は、請求項2に記載の構成を備えていてもよい。このように構成された画像読取装置によれば、検出位置が他方の読取手段よりも搬送経路上流側にある。そのため、読取対象物が搬送経路に沿って搬送される際、読取対象物の先端又は後端が他方の読取手段に到達する前に、読取対象物の先端又は後端が検出位置を通過したことを検出する。
したがって、この検出位置と他方の読取手段との相対的な位置関係及び搬送速度等に基づいて、読取対象物の先端又は後端が他方の読取手段に到達するタイミングを事前に推定することができる。また、読取対象物の先端から所定の相対位置にある読取開始位置や読取対象物の後端から所定の相対位置にある読取終了位置が他方の読取手段に到達するタイミングを事前に推定することもできる。
よって、このようなタイミングを推定できれば、例えば、読取対象物の先端や読取開始位置が他方の読取手段に到達するタイミングに合わせて、他方の読取手段で読み取った画像データの取得を開始することが可能となる。また、読取対象物の後端や読取終了位置が他方の読取手段に到達するタイミングに合わせて、他方の読取手段で読み取った画像データの取得を停止することが可能となる。
あるいは、読取対象物の先端が他方の読取手段に到達するタイミングよりも早めに、他方の読取手段で読み取った画像データの取得を開始する場合でも、読取対象物の先端が他方の読取手段に到達するタイミングを考慮して、取得した画像データ中に含まれる読取対象物の先端位置を特定することができる。
また、読取対象物の後端が各読取手段に到達するタイミングよりも遅めに、他方の読取手段で読み取った画像データの取得を停止する場合でも、読取対象物の後端が各読取手段に到達するタイミングを考慮して、取得した画像データ中に含まれる読取対象物の後端位置を特定することができる。
また、本発明の画像読取装置は、請求項3に記載の構成を備えていてもよい。このように構成された画像読取装置によれば、読取対象物の先端が検出位置を通過するまで、一方の読取手段の投光部は点灯状態、他方の読取手段の投光部は消灯状態のまま維持される。
そのため、他方の読取手段での画像の読み取りと、他方の読取手段での先端又は後端の通過検出とを、並行して実行する場合とは異なり、他方の読取手段の投光部を点灯させるタイミングを設けなくても済む。したがって、その分、より迅速に他方の読取手段での先端又は後端の通過検出を行うことができる。
また、本発明の画像読取装置は、請求項4に記載の構成を備えていてもよい。このように構成された画像読取装置によれば、他方の読取手段での画像の読み取りと、他方の読取手段での先端又は後端の通過検出とを、並行して実行することができる。
また、本発明の画像読取装置は、請求項5に記載の構成を備えていてもよい。このように構成された画像読取装置によれば、他方の読取手段での先端又は後端の通過検出を行う際に、一方の読取手段では、画像の読み取りを並行して実行することができる。
また、本発明の画像読取装置は、請求項6に記載の構成を備えていてもよい。このように構成された画像読取装置によれば、透明部材を利用して導光経路の一部を構成することができるので、このような透明部材を用いることなく導光経路を構成する場合に比べ、より複雑な形態の導光経路であっても容易に形成することができる。
また、本発明の画像読取装置は、請求項7に記載の構成を備えていてもよい。このように構成された画像読取装置によれば、最大幅の読取対象物が搬送される場合であっても、透明部材の入射端に確実に光を入射させることができる。また、最小幅の読取対象物が搬送される場合であっても、その読取対象物が検出位置を通過する際には、透明部材の出射端から出射される光を確実に遮ることができる。
また、本発明の画像読取装置は、請求項8に記載の構成を備えていてもよい。このように構成された画像読取装置によれば、押さえ部材に対向する側に向けられた他方の読取手段の受光部に対し、押さえ部材側から光を照射することができる。しかも、押さえ部材側から照射される光は、搬送経路から離間した位置にある反射面で反射した光なので、反射面の角度を所望の角度に設定することで、他方の読取手段の受光部と検出位置との距離を最適化することができる。
画像読取装置を備えた複合機を示す図であり、(a)はフラットベッドカバーを閉じた状態を示す斜視図、(b)はフラットベッドカバーを開いた状態を図1(a)とは別の角度から見た斜視図。 スキャナユニットの内部構造を示す縦断面図。 図2に示したA部を拡大して示す縦断面図。 原稿の搬送位置と導光体から第二イメージセンサに至る光路との関係を示す説明図であり、(a)は原稿先端が検出位置に到達する前の状態を示す説明図、(b)は原稿先端が検出位置に到達した直後の状態を示す説明図、(c)は原稿先端(又は読取開始位置)が第二イメージセンサの読取対象位置に到達した直後の状態を示す説明図、(d)は原稿後端が検出位置を通過した直後の状態を示す説明図。 (a)は第一イメージセンサ、第二イメージセンサ、及び導光体を右方から見たときの位置関係を示す説明図、(b)は導光体からの光を第二イメージセンサで受光したときの受光状態を示すグラフ、(c)は導光体からの光を第二イメージセンサで受光できないときの受光状態を示すグラフ。 複合機の制御系を示すブロック図。 複合機が実行する処理のフローチャート。 (a)は1枚目原稿導入・原稿先端検出処理のフローチャート、(b)はn枚目原稿裏面画像データ取得処理のフローチャート。 (a)はn枚目原稿両面画像データ取得・原稿後端検出処理のフローチャート、(b)はn枚目原稿導入・原稿先端検出・n−1枚目原稿表面画像データ取得処理のフローチャート。 (a)はn枚目原稿裏面画像データ取得・n−1枚目原稿表面画像データ取得処理のフローチャート、(b)はn枚目原稿表面画像データ取得処理のフローチャート。 (a)は第一制御パターンを示す説明図、(b)は第二制御パターンを示す説明図。
次に、本発明の実施形態について一例を挙げて説明する。
[複合機の構造]
図1(a)及び同図(b)に示す複合機1は、画像読取装置としての機能(スキャン機能)に加え、その他の機能(例えば、プリント機能、コピー機能、ファクシミリ送受信機能など)も兼ね備えたものである。なお、以下の説明においては、複合機1が備える各部の相対的な位置関係をわかりやすく説明するため、図中に併記した上下左右前後の各方向を利用する。
この複合機1は、メインユニット2と、メインユニット2の上部に搭載されたスキャナユニット3を備えている。スキャナユニット3は、後端側を回動中心にして前端側を上下方向へと回動させることにより、メインユニット2に対して開閉可能な構造になっている。この開閉機構を利用して、スキャナユニット3を図1(a)に示した閉位置から図示しない開位置へと移動させれば、利用者はメインユニット2の内部に組み込まれた内部機構のメンテナンス等を実施できる。
スキャナユニット3は、原稿(本発明でいう読取対象物に相当。)が載置される載置部3Aと、この載置部3Aの上面側を覆うカバー部3Bとを備えている。カバー部3Bは、後端側を回動中心にして前端側を上下方向へと回動させることにより、載置部3Aに対して開閉可能な構造になっている。この開閉機構を利用して、カバー部3Bを図1(a)に示した閉位置から図1(b)に示した開位置へと移動させれば、原稿を載置部3Aに搭載することができる状態となる。
また、カバー部3Bは、上記のような回動可能な構造とは別に、載置部3Aに対して上下方向へ変位可能な構造にもなっている。これにより、比較的厚みのある原稿であっても、そのような原稿を載置部3Aとカバー部3Bとの間に挟み込むことができるようになっている。
[スキャナユニットの詳細]
次に、スキャナユニット3について、図2に基づいて、さらに詳細に説明する。
このスキャナユニット3は、フラットベッド(FB)スキャナに対して自動原稿送り装置(以下、ADFと略称する。)5を付加した構造になっている。また、第一イメージセンサ11及び第二イメージセンサ12を備えた構造になっている。本実施形態において、 第一イメージセンサ11及び第二イメージセンサ12は、双方とも密着イメージセンサ(Contact Image Sensor)が利用されている。
第一イメージセンサ11は、載置部3Aに設けられたキャリッジ15に搭載され、キャリッジ15とともに左右方向へ往復移動可能に構成されている。また、第一イメージセンサ11の移動経路上方には、FBガラス17が配設されている。
スキャナユニット3がFBスキャナとして利用される場合、原稿はFBガラス17上に載置される。そして、第一イメージセンサ11は、複合機1の前後方向を主走査方向、左右方向を副走査方向として、副走査方向へ移動しながら、主走査方向に並ぶ複数の画素を繰り返し読み取ることで、原稿から画像を読み取る。
また、このスキャナユニット3において、第一イメージセンサ11の移動経路上方で、FBガラス17の左方には、第一ADFガラス21が配設され、第二イメージセンサ12の上方には、第二ADFガラス22が配設されている。そして、第一ADFガラス21の上方には、第一押さえ部材23が配設され、第二ADFガラス22の上方には、第二押さえ部材24が配設されている。
スキャナユニット3がADFスキャナとして利用される場合、第一イメージセンサ11は、左右方向について第一押さえ部材23の直下となる位置へ移動し、その位置で静止する。なお、第二イメージセンサ12は、左右方向について第二押さえ部材24の直下となる位置に配設されており、その位置から左右方向へは移動しない構造になっている。
ADF5によって搬送される原稿は、図2中に破線で示した搬送経路に沿って搬送され、第二ADFガラス22と第二押さえ部材24との間を通過する。その際、第二イメージセンサ12は、複合機1の前後方向を主走査方向、搬送方向を副走査方向として、副走査方向へ移動する原稿から、主走査方向に並ぶ複数の画素を繰り返し読み取ることで、原稿の裏面側から画像を読み取る。
また、ADF5によって搬送される原稿は、第二ADFガラス22と第二押さえ部材24との間を通過した後、第一ADFガラス21と第一押さえ部材23との間を通過する。その際、第一イメージセンサ11は、複合機1の前後方向を主走査方向、搬送方向を副走査方向として、副走査方向へ移動する原稿から、主走査方向に並ぶ複数の画素を繰り返し読み取ることで、原稿の表面側から画像を読み取る。
つまり、原稿の表裏両側から画像を読み取る際には、第二イメージセンサ12が、第一イメージセンサ11よりも先行して画像の読み取りを開始するように制御される。そして、その後、原稿が第一イメージセンサ11と対向する位置に到達した時点で、第一イメージセンサ11が原稿から画像の読み取りを開始するように制御される。なお、第一イメージセンサ11及び第二イメージセンサ12の双方を使って両面読取を行うか、いずれか一方を使って片面読取を行うかは、利用者が任意に入力、設定することができる。
[原稿の先端・後端検出手段]
次に、原稿の先端・後端を検出するための構成について、図3〜図5に基づいて説明する。
スキャナユニット3において、第一ADFガラス21の上側から第二ADFガラス22の下側に至る箇所には、導光体27が配設されている。この導光体27は、図3に拡大して示す通り、第一イメージセンサ11が備える投光部11aから投射される光を、第二イメージセンサ12が備える受光部12bへと導く部材である。
より詳しく説明すると、第一イメージセンサ11は、原稿に対し投光部11aから光を投射するとともに、受光部11bで原稿からの反射光を受光する仕組みになっている。また、第二イメージセンサ12も、第一イメージセンサ11同様、原稿に対し投光部12aから光を投射するとともに、受光部12bで原稿からの反射光を受光する仕組みになっている。
また、ADF5によって搬送される原稿から第一イメージセンサ11が画像を読み取る際には、第一イメージセンサ11が副走査方向(図3に示す左右方向)へ移動し、図3に示したADF読取位置へと移動する。そして、このADF読取位置において、第一イメージセンサ11の投光部11aから光を投射すると、その光が導光体27の下端に入射することとなる位置に、導光体27が配置されている。
ADF読取位置にある第一イメージセンサ11の投光部11aから投射された光は、図3中に白抜き矢印で示すように、導光体27の内部を通って導光体27の上端に至る。そして、導光体27の上端に至った光は、導光体27の上端から第二押さえ部材24の右端にある反射面24aに向かって出射され、反射面24aで反射した光が、第二イメージセンサ12の受光部12bにおいて受光される。
この状態においてADF5によって原稿が搬送されると、図4(a)〜(d)に示すように、原稿Dは、第二ADFガラス22と第二押さえ部材24との間を通過する。原稿Dの先端が導光体27の上方よりも搬送経路上流側にある時点では(図4(a)参照)、導光体27から受光部12bに至る光路は原稿Dに遮られない状態にある。
一方、導光体27から受光部12bに至る光路となっている位置(検出位置)を原稿Dの先端が通過すると(図4(b)参照)、この時点で光路は原稿Dに遮られ、導光体27から受光部12bに光が届かなくなる。
そして、その後、所定距離分だけ原稿Dが搬送されると(図4(c)参照)、原稿Dの先端(又は読取開始位置)が第二イメージセンサ12の真上となる位置(読取対象位置)に到達する。したがって、この時点以降は、第二イメージセンサ12の投光部12aから光を投射するとともに、原稿Dからの反射光を受光部12bで受光することにより、原稿Dから画像を読み取ることができる。
さらに、その後、原稿Dが搬送されると、最終的には原稿Dの後端が導光体27から受光部12bに至る光路となっている位置(検出位置)を通過する。その結果、導光体27から受光部12bに至る光路は原稿Dに遮られない状態となる。
したがって、以上のような受光部12bでの受光状態の変化に基づいて、原稿Dの先端や後端が導光体27から受光部12bに至る光路となっている位置(検出位置)を通過したことを検出することができる。なお、原稿Dの先端や後端を検出するための具体的な制御については後述する。
また、導光体27の下端は、図5(a)に示すように、第一押さえ部材23の幅(図中前後方向長さ)よりも外側(図中前後方向前側)の位置において、第一イメージセンサ11に対向している。そのため、第一ADFガラス21と第一押さえ部材23との間を原稿が搬送されているか否かにかかわらず、投光部11aから光が投射されれば、その光が導光体27の下端に入射することになる。
一方、導光体27の上端は、第二押さえ部材24の幅方向(図中前後方向)中央となるごく狭い範囲において、第二押さえ部材24(反射面24a)に対向している。そのため、投光部11aを点灯し、投光部12aを消灯した状態で、受光部12bによって主走査方向の走査を行うと、受光部12bは、主走査方向中央付近の一部の範囲でのみ受光し得る状態となる。
ただし、受光部12bで光を受光するのは、第二ADFガラス22と第二押さえ部材24との間に原稿が存在しない場合であり、原稿が存在する場合は、原稿によって、導光体27の上端から反射面24aを経て受光部12bに至る光路が遮られる。
そのため、第二ADFガラス22と第二押さえ部材24との間に原稿が存在しない場合、第二イメージセンサ12からは、図5(b)に示すような、中央付近にピークのある画信号が出力されることになる。一方、第二ADFガラス22と第二押さえ部材24との間に原稿が存在する場合、第二イメージセンサ12からは、図5(c)に示すような、中央付近にピークのない画信号が出力されることになる。
つまり、原稿Dが図4(a)に示す位置から図4(b)に示す位置へと搬送された際には、第二イメージセンサ12から出力される画信号が、図5(b)に示す状態から図5(c)に示す状態に変化する。そして、その後、原稿Dが図4(d)に示す位置にまで搬送されれば、再び第二イメージセンサ12から出力される画信号が、図5(c)に示す状態から図5(b)に示す状態に変化する。
したがって、第二イメージセンサ12から出力される画信号が、図5(b)に示す状態から図5(c)に示す状態に変化したことで、上記のような光路を遮る位置に原稿の先端が到来したこと検出することができる。また、第二イメージセンサ12から出力される画信号が、図5(c)に示す状態から図5(b)に示す状態に変化したことで、上記のような光路を遮る位置を原稿の後端が通過したことも検出することができる。
[複合機の制御系]
次に、複合機1の制御系について、図6に基づいて説明する。
複合機1は、制御部31、読取部32、印刷部33、メモリカードリーダ/ライタ部34、LAN通信部35、PSTN通信部36、操作部37、表示部38などを備えている。
これらのうち、制御部31は、周知のCPU、ROM、RAM等を備え、この制御部31が備えるCPUが、ROMやRAMに記憶された制御プログラムに従った制御を実行することにより、複合機1の各部に対する制御が実行される。
読取部32は、原稿から画像を読み取る部分であり、すでに説明した第一イメージセンサ11、第二イメージセンサ12、ADF5などを備えている。なお、ADF5には、原稿を搬送経路に沿って1枚ずつ搬送する原稿搬送機構5aや、搬送対象となる原稿がADF5に載置されたか否かを検出する原稿有無センサ5bなどが設けられている。
印刷部33は、電子写真方式又はインクジェット方式の印刷機構からなり、複合機1のコピー機能を利用した際には、読取部32において読み取られた画像を印刷するのに利用される。また、複合機1のFAX機能を利用した際には、受信画像を印刷するのに利用される。
メモリカードリーダ/ライタ部34は、メモリカードやUSBメモリなどのリムーバブルメディアが装着された場合に、それらのリムーバブルメディアに対するデータの読み込み及び書き込みを行う部分である。
LAN通信部35は、無線LANに対応した通信インターフェース装置及び有線LANに対応した通信インターフェース装置によって構成され、このLAN通信部35により、複合機1は、LANを介して通信可能な他の機器とデータ通信可能となっている。
PSTN通信部36は、FAXモデムや音声CODECなど、公衆回線(Public Switched Telephone Networks;PSTN)に接続する上で必要となる各種機器によって構成されている。このPSTN通信部36により、複合機1は、公衆回線を介して通信可能な他の機器(例えば、ファクシミリ装置)と通信可能で、例えば、複合機1が備えるFAX機能を利用する際には、PSTN通信部36を介してデータの送受信が行われる。
操作部37は、利用者が複合機1に対して各種指令を与える際に操作する入力装置であり、タッチパネルや各種ボタン類、スイッチ類によって構成されている。
表示部38は、複合機1の動作状態などを利用者に通知するための出力装置であり、液晶ディスプレイ装置によって構成されている。
[画像読取処理]
次に、複合機1が実行する画像読取処理について、図7〜図10のフローチャートに基づいて説明する。図7に示す処理は、複合機1において何らかのイベントが発生すると、それを契機として、制御部31において実行される処理である。
図7に示す処理を開始すると、制御部31は、まず読取開始指令か否かを判断する(S110)。この読取開始指令か否かは、代表的な例としては、操作部37に設けられたスキャンボタンが押されたか否かによって判断することができる。ただし、LAN通信部35経由で他の機器(例えばPC)から読取開始指令が到来する場合などもあり、具体的な判定手法は特に限定されるものではない。
ここで、読取開始指令でなかった場合(S110:NO)、制御部31は、画像読取処理以外となるその他の処理を実行し(S115)、本処理を終える。なお、その他の処理は、本発明の要部には直接関連しないので、これ以上の説明は省略する。一方、読取開始指令であった場合(S110:YES)、制御部31は、原稿有無センサ5bがONか否かを判断する(S120)。
原稿有無センサ5bがOFFの場合は(S120:NO)、ADF5に原稿が載置されていないので、この場合、制御部31は、FB読取処理を実行して(S125)、本処理を終了する。なお、FB読取処理は、載置部3Aに載せられた原稿から画像を読み取る処理となるが、本発明の要部には直接関連しないので、これ以上の説明は省略する。
一方、原稿有無センサ5bがONの場合は(S120:YES)、ADF5に原稿が載置されているので、この場合、制御部31は、カウンタ値nを1で初期化し(S130)、1枚目原稿導入・原稿先端検出処理を実行する(S135)。
S135は、詳しくは図8(a)に示すような処理となる。この処理を開始すると、制御部31は、まず、標準速度より高速な搬送速度で原稿搬送を開始する(S205)。ここで、標準速度は、第一イメージセンサ11又は第二イメージセンサ12で原稿からカラー画像を読み取って、その画像データを取得する際の搬送速度である。
この標準速度は読取解像度によって変化し、読取解像度が高い場合ほど標準速度は低速となるが、S205では、このような標準速度よりも高速な搬送速度で原稿搬送を開始する。これにより、標準速度で原稿搬送を開始する場合よりも、速やかに原稿を読取開始位置へと導入することができる。なお、「標準速度」と「標準速度よりも高速な搬送速度」との違いについては、後で詳述する。
続いて、制御部31は、第一イメージセンサ11及び第二イメージセンサ12の作動を第一制御パターンで制御して、第二イメージセンサ12の画信号変化を確認する(S210)。第一イメージセンサ11及び第二イメージセンサ12の作動状態は、第一制御パターンで制御された場合、図11(a)に示すような作動状態となる。
すなわち、制御部31は、第一イメージセンサ11の投光部11aにおいて緑色光を点灯させ、第二イメージセンサ12の投光部12aについては消灯させる。そして、この状態で第二イメージセンサ12の受光部12bによる受光を行い、これにより、第二イメージセンサ12からは画信号が出力されることになる。
また、この1回分の受光を行うごとに副走査方向へ1ライン分が搬送されるような速度で原稿の搬送を行う。すなわち、S205でいう「標準速度よりも高速な搬送速度」は、「1回分の受光を行うごとに副走査方向へ1ライン分が搬送される速度」とされる。
ちなみに、後で詳述するが、本実施形態において、S205でいう「標準速度」は、「4回分の受光を行うごとに副走査方向へ1ライン分が搬送されるような速度」とされる。そのため、これだけでもS205でいう「標準速度よりも高速な搬送速度」は、十分に「標準速度」よりも高速になる。
しかも、「副走査方向へ1ライン分が搬送される速度」は、利用者が任意に設定可能な読取解像度が高い場合ほど低速になるが、S210では、原稿の先端が問題なく検出できれば、過剰に高い読取解像度で原稿の先端を検出できなくてもよい。そのため、S210では、読取解像度を利用者設定よりも低解像度に変更してもよく、このような変更を行う場合、上述した「標準速度よりも高速な搬送速度」は、さらに標準速度よりも高速になる。
第二イメージセンサ12から出力されることになる画信号は、1枚目の原稿の先端が導光体27から受光部12bに至る光路に到達していない場合、図5(b)に示すような波形の信号となる。一方、1枚目の原稿の先端が導光体27から受光部12bに至る光路に到達している場合、図5(c)に示すような波形の信号となる。そのため、S210では、このような画信号の変化があったか否かを確認する。
そして、制御部31は、確認した画信号の変化に基づき、1枚目の原稿の先端を検出したか否かを判断し(S215)、まだ1枚目の原稿の先端を検出していない場合は(S215:NO)、S210へと戻ることにより、S210〜S215を繰り返す。その結果、1枚目の原稿の先端を検出するまでは、1ライン分の搬送を行うごとにS210を実行する状態が継続することになる。
一方、S215において、1枚目の原稿の先端を検出した場合(S215:YES)、制御部31は、1枚目の原稿の裏面読取開始位置が第二イメージセンサ12による読取対象位置に到達したか否かを判断する(S225)。
具体的には、裏面読取開始位置は、任意に設定可能であるが、例えば、原稿の先端を裏面読取開始位置としてもよいし、原稿の先端から原稿後端方向へ所定余白分だけずれた位置を裏面読取開始位置としてもよい。
そして、S225では、そのような裏面読取開始位置が、1枚目の原稿の先端通過を検出位置で検出した時点を基準に、その後、第二イメージセンサ12による読取対象位置に到達するまで原稿が搬送されたか否かを判断する。
搬送経路上、原稿先端の通過が検出されることになる検出位置と、第二イメージセンサ12による読取対象位置との間の距離は既知の値である。また、この間を搬送される原稿の搬送速度も既知の値である。さらに、裏面読取開始位置が、原稿の先端となる場合、原稿の先端から原稿後端方向へ所定余白分だけずれた位置となる場合、いずれの場合とも原稿先端から裏面読取開始位置までの距離は既知の値である。
したがって、これらの既知の値を用いれば、検出位置で原稿先端の通過を検出してから、所定の搬送速度で原稿が搬送されて、裏面読取開始位置が第二イメージセンサ12による読取対象位置に到達するまでに要する時間は算出できる。よって、S225では、検出位置で原稿先端の通過が検出されてから、上記算出した時間が経過したか否かに基づいて、所期の判断を行うことができる。
この他、制御部31が1単位の駆動信号を原稿搬送機構5aに与えたときに原稿が搬送される距離が既知の値であれば、検出位置で原稿先端の通過を検出してから、何単位分の駆動信号を与えれば、裏面読取開始位置が読取対象位置に到達するのかを算出できる。
したがって、この場合、S225では、検出位置で原稿先端の通過が検出されてから、所定単位の駆動信号を原稿搬送機構5aに与えたか否かに基づいて、所期の判断を行うことができる。
以上のような判断の結果、裏面読取開始位置が第二イメージセンサ12による読取対象位置に到達していなければ(S225:NO)、S225へと戻る。これにより、裏面読取開始位置が第二イメージセンサ12による読取対象位置に到達するまで、標準速度よりも高速な搬送速度で原稿搬送を継続する状態となる。そして、裏面読取開始位置が第二イメージセンサ12による読取対象位置に到達したら(S225:YES)、原稿搬送速度を標準速度に変更する(S230)。
S230を終えると、図7のS135を終えたことになるので、続いて、制御部31は、n枚目原稿裏面画像データ取得処理を実行する(S140)。なお、S140の初回実行時は、S130においてn=1となった直後であり、この場合、S140は1枚目原稿裏面画像データ取得処理となる。
このS140は、詳しくは図8(b)に示すような処理となる。この処理を開始すると、制御部31は、まず、第一イメージセンサ11及び第二イメージセンサ12の作動を第二制御パターンで制御して、第二イメージセンサ12から裏面画像データを取得する(S320)。
第一イメージセンサ11及び第二イメージセンサ12の作動状態は、第二制御パターンで制御された場合、図11(b)に示すような作動状態となる。
すなわち、制御部31は、第一段階として、第一イメージセンサ11の投光部11aにおいて青色光を点灯させ、第二イメージセンサ12の投光部12aにおいて赤色光を点灯させる。そして、この状態で第一イメージセンサ11の受光部11b及び第二イメージセンサ12の受光部12bによる受光を行い、これにより、第一イメージセンサ11及び第二イメージセンサ12からは画信号が出力されることになる。
また、制御部31は、第二段階として、第一イメージセンサ11の投光部11aについては消灯させ、第二イメージセンサ12の投光部12aにおいて緑色光を点灯させる。そして、この状態で第一イメージセンサ11の受光部11b及び第二イメージセンサ12の受光部12bによる受光を行い、これにより、第一イメージセンサ11及び第二イメージセンサ12からは画信号が出力されることになる。
以下同様に、制御部31は、第三段階、第四段階についても、図11(b)に示すような点灯・消灯制御を行い、第一イメージセンサ11及び第二イメージセンサ12からは画信号が出力されることになる。
そして、これら4回分の受光を行うごとに副走査方向へ1ライン分が搬送されるような速度で原稿の搬送を行う。本実施形態では、このような搬送速度が、S205でいう「標準速度」となっている。
第二イメージセンサ12から出力されることになる画信号は、上述の第一段階、第二段階、及び第三段階で出力されるものが、n枚目の原稿裏面から読み取った画像に対応する信号となる。したがって、制御部31は、上述の第一段階、第二段階、及び第三段階で出力される画信号を取得して、画像データとして出力バッファに格納する。第四段階で出力される画信号については、S320では利用されない。
ちなみに、出力バッファに格納された画像データは、最終的に、さらに別の出力先へと転送されて、例えば、印刷部33での印刷、メモリカードリーダ/ライタ部34での保存などが行われることになる。ただし、これら別の出力先での各種データ処理は、本発明の要部に関連しない部分となるので、これ以上の説明は省略する。
S320を終えたら、制御部31は、n枚目の原稿の表面読取開始位置が第一イメージセンサ11による読取対象位置に到達したか否かを判断する(S325)。S325の判断手法は、S225の判断手法とほぼ同様である。
ただし、搬送経路上、原稿先端の通過を検出する検出位置と第一イメージセンサ11による読取対象位置との間の距離は、上記検出位置と第二イメージセンサ12による読取対象位置との間の距離よりも長距離になっている。したがって、この距離の違いは考慮して、S225、S325それぞれの判断を行うことになる。
そして、n枚目の原稿の表面読取開始位置が第一イメージセンサ11による読取対象位置に到達していなければ(S325:NO)、S325へと戻る。これにより、n枚目の原稿の表面読取開始位置が第一イメージセンサ11による読取対象位置に到達するまでは、1ライン分の搬送を行うごとにS320を実行する状態が継続することになる。
そして、n枚目の原稿の表面読取開始位置が第一イメージセンサ11による読取対象位置に到達したら(S325:YES)、これにて図7のS140を終え、続いて、制御部31は、n枚目原稿両面画像データ取得・原稿後端検出処理を実行する(S145)。
このS145は、詳しくは図9(a)に示すような処理となる。この処理を開始すると、制御部31は、まず、第一イメージセンサ11及び第二イメージセンサ12の作動を第二制御パターンで制御して、第一イメージセンサ11からは表面画像データを取得、第二イメージセンサ12からは裏面画像データを取得、さらに第二イメージセンサ12の画信号変化を確認する(S410)。
すでに説明した通り、第一イメージセンサ11及び第二イメージセンサ12の作動状態は、第二制御パターンで制御された場合、図11(b)に示すような作動状態となる。このとき、第一イメージセンサ11から出力されることになる画信号は、上述の第一段階、第三段階、及び第四段階で出力されるものが、n枚目の原稿表面から読み取った画像に対応する信号となる。したがって、制御部31は、上述の第一段階、第三段階、及び第四段階で出力される画信号を取得して、画像データとして出力バッファに格納する。
一方、第二イメージセンサ12から出力されることになる画信号は、S320に引き続き、上述の第一段階、第二段階、及び第三段階で出力されるものが、n枚目の原稿裏面から読み取った画像に対応する信号となる。したがって、制御部31は、上述の第一段階、第二段階、及び第三段階で出力される画信号を取得して、画像データとして出力バッファに格納する。
こうして表裏両面の画像データそれぞれを取得する処理に加え、S410では、上述の第四段階となったときに、第二イメージセンサ12の画信号変化を確認する。この第四段階において、第二イメージセンサ12から出力されることになる画信号は、n枚目の原稿の後端が導光体27から受光部12bに至る光路に存在する場合、図5(c)に示すような波形の信号となる。一方、n枚目の原稿の後端が導光体27から受光部12bに至る光路を通過した場合、図5(b)に示すような波形の信号となる。そのため、S410では、このような画信号の変化があったか否かを確認する。
そして、制御部31は、確認した画信号の変化に基づき、n枚目の原稿の後端を検出したか否かを判断し(S415)、まだn枚目の原稿の後端を検出していない場合は(S415:NO)、S410へと戻ることにより、S410〜S415を繰り返す。その結果、n枚目の原稿の後端を検出するまでは、1ライン分の搬送を行うごとにS410を実行する状態が継続することになる。
一方、S415において、n枚目の原稿の後端を検出した場合(S415:YES)、制御部31は、第一イメージセンサ11及び第二イメージセンサ12の作動を第二制御パターンで制御して、第一イメージセンサ11からは表面画像データを取得、第二イメージセンサ12からは裏面画像データを取得する(S420)。
すなわち、S410で行っていた処理のうち、n枚目の原稿の後端を検出するために必要な処理だけを中止する一方、それ以外の処理はS420で継続して実行することで、引き続きn枚目の原稿の表裏両面から画像データを取得する。
S420を終えたら、制御部31は、n枚目の原稿の裏面読取終了位置が第二イメージセンサ12による読取対象位置に到達したか否かを判断する(S425)。S425の判断手法は、S225やS325の判断手法に準じたものとなる。
例えば、搬送経路上、原稿後端の通過が検出されることになる検出位置と、第二イメージセンサ12による読取対象位置との間の距離は既知の値である。したがって、検出位置で原稿後端の通過を検出してから、所定の搬送速度で原稿が搬送されて、裏面読取終了位置が第二イメージセンサ12による読取対象位置に到達するまでに要する時間は算出できる。よって、S425では、検出位置で原稿後端が検出されてから、算出した時間が経過したか否かに基づいて、所期の判断を行うことができる。
そして、裏面読取終了位置まで原稿が搬送されていなければ(S425:NO)、S420へと戻ることにより、S420〜S425を繰り返す。その結果、n枚目の原稿の裏面読取終了位置が第二イメージセンサ12による読取対象位置に到達するまでは、1ライン分の搬送を行うごとにS420を実行する状態が継続することになる。
そして、n枚目の原稿の裏面読取終了位置が第二イメージセンサ12による読取対象位置に到達したら(S425:YES)、これにて図7のS145を終えたことになるので、続いて、制御部31は、原稿有無センサ5bがONか否かを判断する(S150)。
原稿有無センサ5bがONの場合は(S150:YES)、まだADF5に載置された原稿が残っていることを意味する。また、原稿有無センサ5bがOFFの場合は(S150:NO)、ADF5に載置された原稿がすべて搬送され、ADF5には原稿が残っていないことを意味する。
そこで、原稿が残っている場合は(S150:YES)、カウンタ値nに1を加算して(S155)、n枚目原稿導入・原稿先端検出・n−1枚目原稿表面画像データ取得処理を実行する(S160)。
このS160は、詳しくは図9(b)に示すような処理となる。この処理を開始すると、制御部31は、まず、第一イメージセンサ11及び第二イメージセンサ12の作動を第二制御パターンで制御して、第一イメージセンサ11から表面画像データを取得、さらに第二イメージセンサ12の画信号変化を確認する(S510)。
S510において、制御部31は、S410同様、第一イメージセンサ11から出力されることになる画信号のうち、上述の第一段階、第三段階、及び第四段階で出力される画信号を取得して、画像データとして出力バッファに格納する。
また、S510において、制御部31は、S410同様、上述の第四段階となったときに、第二イメージセンサ12の画信号変化を確認する。ただし、S410とは異なり、S510では、上述の第四段階において、第二イメージセンサ12から出力されることになる画信号は、S210と同様の変化をする。
すなわち、n枚目の原稿先端が導光体27から受光部12bに至る光路に到達していない場合、図5(b)に示すような波形の信号となる。一方、n枚目の原稿先端が導光体27から受光部12bに至る光路に到達している場合、図5(c)に示すような波形の信号となる。そのため、S510では、このような画信号の変化があったか否かを確認する。
そして、制御部31は、確認した画信号の変化に基づき、n枚目の原稿の先端を検出したか否かを判断し(S515)、まだn枚目の原稿の先端を検出していない場合は(S515:NO)、S510へと戻ることにより、S510〜S515を繰り返す。その結果、n枚目の原稿の先端を検出するまでは、1ライン分の搬送を行うごとにS510を実行する状態が継続することになる。
一方、S515において、n枚目の原稿の先端を検出した場合(S515:YES)、制御部31は、第一イメージセンサ11及び第二イメージセンサ12の作動を第二制御パターンで制御して、第一イメージセンサ11から表面画像データを取得する(S520)。
すなわち、S510で行っていた処理のうち、n枚目の原稿の先端を検出するために必要な処理だけを中止する一方、それ以外の処理はS520で継続して実行することで、引き続きn−1枚目の原稿の表面から画像データを取得する。
S520を終えたら、制御部31は、n枚目の原稿の裏面読取開始位置が第二イメージセンサ12による読取対象位置に到達したか否かを判断する(S525)。S525の判断手法は、S225とまったく同様となる。
そして、n枚目の原稿の裏面読取開始位置が第二イメージセンサ12による読取対象位置に到達していなければ(S525:NO)、S520へと戻ることにより、S520〜S525を繰り返す。その結果、n枚目の原稿の裏面読取開始位置が第二イメージセンサ12による読取対象位置に到達するまでは、1ライン分の搬送を行うごとにS520を実行する状態が継続することになる。
そして、n枚目の原稿の裏面読取開始位置が第二イメージセンサ12による読取対象位置に到達したら(S525:YES)、図7のS160を終える。そして、引き続いて、制御部31は、n枚目原稿裏面画像データ取得・n−1枚目原稿表面画像データ取得処理を実行する(S165)。
このS165は、詳しくは図10(a)に示すような処理となる。この処理を開始すると、制御部31は、まず、第一イメージセンサ11及び第二イメージセンサ12の作動を第二制御パターンで制御して、第一イメージセンサ11からは表面画像データを取得、第二イメージセンサ12からは裏面画像データを取得する(S620)。このS620は、S420とまったく同様の処理となる。
そして、S620を終えたら、制御部31は、n−1枚目の原稿の表面読取終了位置が第一イメージセンサ11による読取対象位置に到達したか否かを判断する(S625)。S625の判断手法は、S425の判断手法に準じたものとなる。
すなわち、例えば、検出位置で原稿後端の通過を検出してから、所定の搬送速度で原稿が搬送されて、表面読取終了位置が第一イメージセンサ11による読取対象位置に到達するまでに要する時間は算出できる。したがって、S625では、検出位置で原稿後端が検出されてから、上記算出した時間が経過したか否かに基づいて、所期の判断を行うことができる。
そして、n−1枚目の原稿の表面読取終了位置が第一イメージセンサ11による読取対象位置に到達していなければ(S625:NO)、S620へと戻ることにより、S620〜S625を繰り返す。その結果、n−1枚目の原稿の表面読取終了位置が第一イメージセンサ11による読取対象位置に到達するまでは、1ライン分の搬送を行うごとにS620を実行する状態が継続することになる。
そして、n−1枚目の原稿の表面読取終了位置が第一イメージセンサ11による読取対象位置に到達したら(S625:YES)、これにて図7のS165を終えたことになるので、S140へと戻る。以降、S150において肯定判断がなされる限り、S140〜S165の処理が繰り返し実行されることとなる。
すなわち、S150において、原稿有無センサ5bがONの場合は(S150:YES)、まだADF5に載置された原稿が残っているので、その残り原稿がS140〜S165の処理が繰り返し実行されることで1枚ずつ処理されてゆくのである。
一方、S140〜S165が繰り返し実行された結果、又はS135〜S145が1度実行された結果、ADF5には原稿が残っていない状態になると、原稿有無センサ5bはOFFになる(S150:NO)。
この場合、制御部31は、n枚目原稿表面画像データ取得処理を実行する(S170)。このS170は、詳しくは図10(b)に示すような処理となる。この処理を開始すると、制御部31は、まず、第一イメージセンサ11及び第二イメージセンサ12の作動を第二制御パターンで制御して、第一イメージセンサ11からは表面画像データを取得する(S720)。このS720は、S520とまったく同様の処理となる。
そして、S720を終えたら、制御部31は、n枚目の原稿の表面読取終了位置が第一イメージセンサ11による読取対象位置に到達したか否かを判断する(S725)。S725の判断手法は、S625の判断手法と同様である。
そして、n枚目の原稿の表面読取終了位置が第一イメージセンサ11による読取対象位置に到達していなければ(S725:NO)、S720へと戻ることにより、S720〜S725を繰り返す。その結果、n枚目の原稿の表面読取終了位置が第一イメージセンサ11による読取対象位置に到達するまでは、1ライン分の搬送を行うごとにS720を実行する状態が継続することになる。
そして、n枚目の原稿の表面読取終了位置が第一イメージセンサ11による読取対象位置に到達したら(S725:YES)、これで全原稿の読み取りを完了したことになるので、標準速度より高速で原稿を排出する(S730)。そして、確実に原稿が排出された時点で原稿搬送を停止する(S735)。これにて図7のS170を終えたことになるので、以上説明した一連の処理すべてを終了することとなる。
[効果]
以上説明した通り、上記複合機1(本発明でいう画像読取装置の一例に相当。)によれば、原稿の表裏各面から画像を読み取るために設けられた第一イメージセンサ11(本発明でいう第一読取手段及び一方の読取手段の一例に相当。)及び第二イメージセンサ12(本発明でいう第二読取手段及び他方の読取手段の一例に相当。)を利用して、制御部31(本発明でいう制御手段の一例に相当。)は、S210,S410,S510を実行することにより、原稿の先端や後端が検出位置を通過したことを検出する制御を行うことができる。
したがって、ADF5(本発明でいう搬送手段の一例に相当。)によって搬送される原稿の先端や後端が、所定の検出位置を通過したことを検出するために、専用のセンサを設けなくても済み、その分だけ複合機1の構成を簡素化することができる。
また、上記複合機1では、原稿の先端や後端の通過を検出する検出位置が、第二イメージセンサ12よりも搬送経路上流側にある。そのため、原稿が搬送経路に沿って搬送される際、原稿の先端又は後端が第二イメージセンサ12に到達する前に、原稿の先端又は後端が検出位置を通過したことを検出する。
したがって、この検出位置と第二イメージセンサ12との相対的な位置関係及び搬送速度等に基づいて、原稿の先端又は後端が第二イメージセンサ12に到達するタイミングを事前に推定することができる。また、原稿の先端から所定の相対位置にある読取開始位置や原稿の後端から所定の相対位置にある読取終了位置が第二イメージセンサ12に到達するタイミングを事前に推定することもできる。
よって、このようなタイミングを推定できれば、例えば、上記原稿先端や読取開始位置が第二イメージセンサ12に到達するタイミングに合わせて、第二イメージセンサ12で読み取った画像データの取得を開始することが可能となる。また、上記原稿後端や読取終了位置が第二イメージセンサ12に到達するタイミングに合わせて、第二イメージセンサ12で読み取った画像データの取得を停止することが可能となる。
また、上記複合機1では、制御部31がS210を実行することにより、原稿の先端が検出位置を通過するまで、第一イメージセンサ11の投光部は点灯状態、第二イメージセンサ12の投光部は消灯状態のまま維持される。
そのため、第二イメージセンサ12での画像の読み取りと、第二イメージセンサ12での先端又は後端の通過検出とを、並行して実行する場合とは異なり、第二イメージセンサ12の投光部を点灯させるタイミングを設けなくても済む。したがって、その分、より迅速に第二イメージセンサ12での先端の通過検出を行うことができる。
また、上記複合機1では、制御部31がS410,S510を実行することにより、第二イメージセンサ12での画像の読み取りと、第二イメージセンサ12での先端又は後端の通過検出とを、並行して実行することができる。したがって、このような画像の読み取りと先端又は後端の通過検出について、一方が完了してから他方を実施するものに比べ、双方を迅速に実施することができる。
また、上記複合機1では、制御部31がS410,S510を実行することにより、第一イメージセンサ11での画像の読み取りと、第二イメージセンサ12での先端又は後端の通過検出についても、並行して実行することができる。したがって、このような画像の読み取りと先端又は後端の通過検出について、一方が完了してから他方を実施するものに比べ、双方を迅速に実施することができる。
また、上記複合機1では、導光体27(本発明でいう導光手段及び透明部材の一例に相当。)を利用して導光経路の一部を構成している。そのため、このような導光体27相当物を用いることなく導光経路を構成する場合に比べ、より複雑な形態の導光経路であっても容易に形成することができる。
また、上記複合機1では、導光体27は、主走査方向について、原稿の最大幅よりも外側において、入射端が第一イメージセンサ11の投光部に対向させてあり、且つ、原稿の最小幅よりも内側において、出射端が検出位置に向けられている。
そのため、最大幅の原稿が搬送される場合であっても、導光体27の入射端に確実に光を入射させることができる。また、最小幅の原稿が搬送される場合であっても、その原稿が検出位置を通過する際には、導光体27の出射端から出射される光を確実に遮ることができる。
さらに、上記複合機1において、第二押さえ部材24には、搬送経路から離間した位置に反射面24a(これも本発明でいう導光手段の一例に相当。)が形成されており、導光体27の出射端から出射される光は、検出位置を通って第二押さえ部材24の反射面に到達する。そして、反射面24aで反射した光が第二イメージセンサ12の受光部12bに到達する構造とされている。
そのため、反射面24aの角度を所望の角度に設定することで、第二イメージセンサ12の受光部12bと検出位置とを、互いに離間した位置に配置でき、検出位置での検出後、読取開始位置が到来するまでの時間を最適化することができる。
[変形例等]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の具体的な一実施形態に限定されず、この他にも種々の形態で実施することができる。
例えば、上記実施形態では、読取開始位置や読取終了位置が第二イメージセンサ12に到達するタイミングに合わせて、画像データの取得を開始したり終了したりする例を示したが、画像データの取得を開始/終了するタイミングは、これに限らない。
具体的には、原稿の先端や読取開始位置相当の位置が第二イメージセンサ12に到達するタイミングよりも早めに、第二イメージセンサ12で読み取った画像データの取得を開始してもよい。また、原稿の後端や読取終了位置相当の位置が第二イメージセンサ12に到達するタイミングよりも遅めに、第二イメージセンサ12で読み取った画像データの取得を停止してもよい。
こうした場合でも、本発明の構成を採用すれば、原稿の先端や読取開始位置相当の位置、原稿の後端や読取終了位置相当の位置を特定できる。したがって、取得した画像データ中から、特定した位置間に含まれる部分を切り出すといった処理を行うことで、上記実施形態で得られる画像データと同等なデータを得ることも可能となる。
また、上記実施形態では、S210で緑色光を点灯させる例を示したが、これは赤色光や青色光を点灯させてもよい。また、S210でも、第二制御パターンで制御を行うようにしてもよいし、必要があれば、三色の光源のうち、いずれか二色を点灯させたり、三色を点灯させたりしてもよい。
また、上記実施形態では、特に言及していないが、導光体27は、アクリル樹脂のような透明な硬質樹脂にて成形された成形品で構成されていてもよいし、光ファイバーのような柔軟な部材で構成されていてもよい。また、このような透明材料で導光路を形成する他、反射面24aのように、鏡面を利用して光を反射させることで、所期の方向へ光を導くような導光路を形成することもできるので、このような構成を導光路の一部又は全部において採用してもよい。
また、上記実施形態では、移動不能な構造の第二イメージセンサ12が読取対象物の搬送方向上流側にあり、移動可能な構造の第一イメージセンサ11が読取対象物の搬送方向下流側にある事例を示したが、これらの位置関係は任意である。例えば、二つのイメージセンサの位置関係が上記実施形態と同様となっていて、読取対象物の搬送方向が、上記実施形態とは逆向きになっている場合でも、本発明の構成を採用することができる。ただし、このような搬送方向の変形に伴い、導光経路の位置や読取対象物が光路を遮る位置を適宜最適化する必要があることはもちろんである。
また、上記実施形態では、フラットベッドスキャナとして利用可能な構成を採用していたので、第一イメージセンサ11が移動可能となっていたが、第一イメージセンサ11についても移動不能な構造としてもよい。すなわち、フラットベッドスキャナとしては利用されない両面読み取り型ADFスキャナとして構成してもよい。
なお、上記実施形態では、本発明の画像読取装置としての構成に加えて他の機能をも兼ね備えた複合機1を例示したが、画像読取機能だけを備える単機能のイメージスキャナにおいても、本発明の構成を採用することができる。
1・・・複合機、2・・・メインユニット、3・・・スキャナユニット、3A・・・載置部、3B・・・カバー部、5a・・・原稿搬送機構、5b・・・原稿有無センサ、11・・・第一イメージセンサ、12・・・第二イメージセンサ、11a,12a・・・投光部、11b,12b・・・受光部、15・・・キャリッジ、17・・・FBガラス、21・・・第一ADFガラス、22・・・第二ADFガラス、23・・・第一押さえ部材、24・・・第二押さえ部材、24a・・・反射面、27・・・導光体、31・・・制御部、32・・・読取部、33・・・印刷部、34・・・メモリカードリーダ/ライタ部、35・・・LAN通信部、36・・・PSTN通信部、37・・・操作部、38・・・表示部。

Claims (8)

  1. 読取対象物の表裏いずれか一方の面及び他方の面のうち、前記一方の面に対し投光部から光を投射するとともに、受光部で前記一方の面からの反射光を受光することにより、主走査方向に並ぶ複数の画素からなる画像を前記一方の面から読み取る第一読取手段と、
    前記読取対象物の前記他方の面に対し投光部から光を投射するとともに、受光部で前記他方の面からの反射光を受光することにより、主走査方向に並ぶ複数の画素からなる画像を前記他方の面から読み取る第二読取手段と、
    前記主走査方向に直交する副走査方向へ前記読取対象物を搬送する搬送手段と、
    前記第一読取手段及び前記第二読取手段のうち、いずれか一方の読取手段の投光部から投射される光を他方の読取手段の受光部へと導く導光経路を構成しており、しかも、当該導光経路は、前記搬送手段による搬送経路上にある所定の検出位置において前記搬送経路を横切る状態にあって、前記検出位置を前記読取対象物が通過する際には、前記一方の読取手段の投光部から投射される光が前記読取対象物に遮られることで前記他方の読取手段の受光部へ届かない状態となる導光手段と、
    前記一方の読取手段の投光部を点灯状態、前記他方の読取手段の投光部を消灯状態とし、その状態で前記読取対象物が前記検出位置を通過するのに伴って前記他方の読取手段の受光部における受光状態が変化することを利用して、前記検出位置を前記読取対象物の先端又は後端が通過したことを検出する制御を行う制御手段と
    を備え
    前記導光手段は、前記一方の読取手段の投光部から投射される光が、前記他方の読取手段による画像の読取位置よりも前記読取対象物の搬送方向上流側にある前記検出位置において前記搬送経路を横切り、更に前記検出位置よりも前記読取対象物の搬送方向下流側となる位置において再び前記搬送経路を横切ってから、前記他方の読取手段の受光部に到達する前記導光経路を構成している
    ことを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記制御手段は、前記他方の読取手段よりも搬送経路上流側にある前記検出位置を前記読取対象物が通過するのに伴って前記他方の読取手段の受光部における受光状態が変化することを利用して、前記検出位置を前記読取対象物の先端又は後端が通過したことを検出する制御を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記制御手段は、前記第一読取手段及び前記第二読取手段による画像の読み取りをまだ開始していない段階では、少なくとも前記読取対象物の先端が前記検出位置を通過する時点まで、前記一方の読取手段の投光部を点灯状態、前記他方の読取手段の投光部を消灯状態のまま維持する制御を行う
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 前記制御手段は、前記他方の読取手段による画像の読み取りを開始した後の段階では、前記他方の読取手段の投光部を点灯状態にしたり消灯状態にしたりする制御を行い、前記他方の読取手段の投光部を点灯状態にしたタイミングでは、前記他方の読取手段による画像の読み取りを行う一方、前記他方の読取手段の投光部を消灯状態にしたタイミングでは、前記一方の読取手段の投光部を点灯状態にして、その状態で、前記他方の読取手段の受光部における受光状態が変化することを利用して、前記検出位置を前記読取対象物の先端又は後端が通過したことを検出する制御を行う
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の画像読取装置。
  5. 前記制御手段は、前記他方の読取手段の投光部を消灯状態にしたタイミングで、前記一方の読取手段の投光部を点灯状態にした際、前記一方の読取手段による画像の読み取り制御を行う
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像読取装置。
  6. 前記導光手段は、入射端から入射する光を出射端へと導いて当該出射端から光を出射可能な透明部材を備えており、前記一方の読取手段の投光部から投射される光を前記入射端から入射させるとともに、前記出射端から出射される光が前記検出位置を通って前記他方の読取手段の受光部に到達する構造とされている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の画像読取装置。
  7. 前記透明部材は、主走査方向について、前記読取対象物の最大幅よりも外側において、前記入射端が前記一方の読取手段の投光部に対向させてあり、且つ、前記読取対象物の最小幅よりも内側において、前記出射端が前記検出位置に向けられている
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像読取装置。
  8. 前記読取対象物の搬送経路を挟んで前記他方の読取手段と対向する位置には、前記読取対象物を前記他方の読取手段側に向かって押し付けることで、前記読取対象物が前記他方の読取手段から離間する方向へ浮き上がるのを防止する押さえ部材が配設されており、
    前記押さえ部材には、前記搬送経路から離間した位置に反射面が形成されており、
    前記透明部材の出射端から出射される光は、前記検出位置を通って前記押さえ部材の前記反射面に到達し、当該反射面で反射した光が前記他方の読取手段の受光部に到達する構造とされている
    ことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の画像読取装置。
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