JP2021022847A - 原稿読取装置 - Google Patents

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健次 大木
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Abstract

【課題】シェーディング補正値の算出をやり直すためにかかる時間を短縮する。【解決手段】原稿読取装置10は、原稿が積載される原稿トレイ201と、原稿トレイに積載された原稿の有無を検知する原稿検知手段205と、原稿トレイに積載された原稿を一枚ずつ搬送する搬送手段209a、209bと、搬送手段によって搬送される原稿の画像を第1位置で読み取る読取手段104と、基準部材103と、を備え、原稿が有る状態を前記原稿検知手段が検知した場合、読取手段は第2位置から第3位置に移動しながら、シェーディング補正値を算出するために基準部材を読み取り、シェーディング補正値を算出した後にシェーディング補正値の算出をやり直す場合、読取手段は第3位置から第2位置に移動した後に第2位置から第3位置に移動しながら基準部材を読み取り、第3位置は第1位置と第2位置との間に位置する。【選択図】図5

Description

本発明は、搬送手段を備える原稿読取装置に関する。
従来、原稿読取装置は、モータによって読取部をガイドに沿って移動させながら、原稿台ガラス上に載置され且つ圧板によって押圧された原稿を一ラインずつ読み取ることによって原稿の画像を読み取るスキャン動作(以下、圧板読みという)を行う。また、搬送手段を有する原稿読取装置は、原稿トレイ上に積載された原稿を搬送手段によって一枚ずつ流し読み位置へ搬送し、流し読み位置に位置する読取部によって原稿の画像を読み取るスキャン動作(以下、流し読みという)を行う。流し読みにおいては、複数の原稿の画像を連続して読み取ることができる。原稿読取装置は、画像形成装置としてのコピー機に設けられることがある。原稿読取装置が設けられたコピー機に対しては、原稿の読み取りを開始してから画像が形成された記録媒体が出力されるまでにかかる時間であるファーストコピーアウトプットタイム(以下、FCOTという)を短縮することが要求される。
通常、圧板読み及び流し読みを行う前に、基準データを目標値として白基準部材を読み取ってシェーディング補正値を算出する準備動作が行われる。準備動作をジョブの開始前に行うために、特許文献1は、圧板の開状態から閉状態への変化を検知してトリガー信号を出力し、特許文献2は、原稿トレイに原稿が積載されたことを検知してトリガー信号を出力する。トリガー信号に基づいて、ジョブの開始前に準備動作を行なうことによって、FCOTを短縮している。
特許文献1及び特許文献2においては、トリガー信号を受信する毎に、原稿を実際読み取る前の準備動作として白基準部材を読み取るシェーディング動作が行われる。圧板読みと流し読みとでは、シェーディング補正値を算出するための目標値としての基準データが異なる。例えば、圧板の開状態から閉状態への変化によって出力されるトリガー信号を受信した場合、圧板読み用のシェーディング補正値を算出する。原稿トレイに原稿が積載されたことによって出力されるトリガー信号を受信した場合、流し読み用のシェーディング補正値を算出する。流し読み用のシェーディング補正値を算出するために、読取部を待機位置から白基準部材の下を通して流し読み位置へ移動させる。
特開2011−023990号公報 特開2008−306707号公報
しかし、読取部を流し読み位置まで移動させると、想定された読取モード(白黒読み(BW)、カラー読み(CL)、解像度)が、開始しようとするジョブの読取モードから外れた場合に読取部を待機位置へ戻し、再度シェーディング動作をやり直す必要がある。シェーディング動作をやり直すために読取部を待機位置へ戻すリカバリ動作によって無駄な時間がかかり、FCOTが長くなることがある。ユーザは、リカバリ動作の終了を待ってからジョブの開始を認識するので、待たされる時間が長くなる。
そこで、本発明は、シェーディング補正値の算出をやり直す場合に読取部を移動させる距離を短くすることにより、シェーディング補正値の算出をやり直すためにかかる時間を短縮することを目的とする。
本発明の一実施例による原稿読取装置は、
原稿が積載される原稿トレイと、
前記原稿トレイに積載された前記原稿の有無を検知する原稿検知手段と、
前記原稿トレイに積載された前記原稿を一枚ずつ読取位置に搬送する搬送手段と、
原稿が載置される原稿台と、
所定方向に移動可能な前記原稿を読み取る読取手段と、
基準部材と、
前記読取手段が前記基準部材を読み取った結果に基づき、読取モードに対応したシェーディング補正値を算出する算出手段と、
前記読取手段から出力された前記読取モードに応じた画像データに対して、前記シェーディング補正値を用いてシェーディング補正を行う補正手段と、
を備え、
前記原稿台に載置された前記原稿を読み取る場合は、前記読取手段は前記原稿台の下を移動しながら前記原稿を読み取り、
前記原稿トレイに積載された前記原稿を読み取る場合は、前記読取手段は第1位置に静止した状態において、前記搬送手段により前記読取位置に搬送されている前記原稿を読み取り、
前記原稿が有る状態を前記原稿検知手段が検知した場合、前記読取手段は第2位置から第3位置に移動しながら、前記シェーディング補正値を算出するために前記基準部材を読み取り、
前記シェーディング補正値を算出した後に前記シェーディング補正値の算出をやり直す場合は、前記読取手段は前記第3位置から前記第2位置に移動した後に、前記第2位置から前記第3位置に移動しながら前記基準部材を読み取り、
前記第3位置は前記第1位置と前記第2位置との間に位置する
ことを特徴とする。
本発明によれば、シェーディング補正値の算出をやり直す場合に読取部を移動させる距離を短くすることにより、シェーディング補正値の算出をやり直すためにかかる時間を短縮することができる。
原稿読取装置の斜視図。 原稿読取装置の一部分の断面図。 制御部のブロック図。 原稿読取部に対するADFの開閉動作を示す図。 表面読取部の最短移動待機位置の説明図。 原稿読取装置の原稿読取動作を示す流れ図。 流し読みを行うときの表面読取部の移動の説明図。 圧板読みを行うときの表面読取部の移動の説明図。 原稿トレイ上の原稿が検知された場合の制御シーケンスを示す流れ図。 ユーザが読取モードを指示した時の制御シーケンスを示す流れ図。 原稿読取部とADFの制御タイミングを示すタイミングチャート。
<原稿読取装置>
以下、図1を参照して、原稿読取装置10を説明する。図1は、原稿読取装置10の斜視図である。原稿読取装置10は、原稿の画像を読み取る原稿読取部100と、原稿読取部100へ原稿を給送する原稿給送部(自動原稿給送装置、以下、ADFという)200と、から成る。原稿読取装置10には、制御部320が接続されている。制御部320は、原稿読取部100内に又はADF200内に設けられていてもよいし、あるいは原稿読取部100とADF200内に分割して設けられていてもよい。ADF200は、原稿読取部100の上面奥側に設けられた開閉ヒンジ110a及び110bによって、原稿読取部100に対して開閉可能に接続されている。
<原稿読取部>
図1及び図2を参照して、原稿読取部100を説明する。図2は、原稿読取装置10の一部分の断面図である。原稿読取部100は、原稿が載置される原稿台(原稿載置部)としての原稿台ガラス101、表面読取部(第一の読取手段)104、光学モータ305(図3)、ガイド109、表面流し読みガラス102及び白基準部材(基準部材)103を有する。表面流し読みガラス102は、裏面白色対向部材102aと一体になっている。圧板読みの場合、原稿は、原稿台ガラス101上に載置される。開閉部材としてのADF200が閉じられると、原稿は、ADF200の圧板白板(押圧部材)221によって原稿台ガラス101に押圧されて固定される。原稿読取部100は、移動手段としての光学モータ305によって表面読取部104をガイド109に沿って第一の方向(所定方向)FDに移動させる。表面読取部104は、第一の方向FDに移動しながら原稿台ガラス101上に載置された原稿の表面の画像を第一の方向FDに直交する第二の方向SDに一ラインずつ読み取り、原稿の表面の画像を読み取る。流し読みの場合、原稿は、ADF200によって表面流し読みガラス102上へ搬送される。原稿読取部100は、表面流し読みガラス102上を搬送される原稿の表面(第一の面)の画像を表面読取部104によって読み取る。
<ADF>
図2を参照して、ADF200を説明する。ADF200は、一枚以上の原稿から成る原稿束Sが積載される原稿積載部としての原稿トレイ201と、原稿を一枚ずつに分離する分離機構としての分離ローラ対206a及び206bと、ピックアップローラ204と、を有する。分離ローラ対206a及び206bは、また、原稿の給送開始前に原稿束Sが原稿トレイ201から給送方向の下流側へ進出することを規制する機能も有する。原稿トレイ201は、原稿トレイ201上の原稿の有無を検知する原稿検知手段としての原稿センサ205を有する。原稿の給送開始の指示を受けると、ADF200は、ピックアップローラ204を原稿トレイ201に積載された原稿束Sの最上面に落下させて回転させることによって、原稿束Sの最上位の原稿を給送する。ピックアップローラ204によって給送された原稿は、分離ローラ対206a及び206bの作用によって最上位の原稿が一枚分離されて搬送される。原稿の分離は、公知の分離技術によって実現される。
分離ローラ対206a及び206bによって分離された原稿は、レジストレーションローラ対208a及び208bへ搬送され、停止しているレジストレーションローラ対208a及び208bのニップに突き当てられる。先端がレジストレーションローラ対208a及び208bのニップに突き当てられた原稿は、ループ状に形成され、これによって原稿の斜行が補正される。レジストレーションローラ対208a及び208bの下流には、レジストレーションローラ対208a及び208bを通過した原稿を表面流し読みガラス102へ搬送する搬送路222が配置されている。レジストレーションローラ対208a及び208bの回転によって搬送路222へ搬送された原稿は、搬送手段としてのリード上流ローラ対209a及び209bによって両面読取位置へ搬送される。
両面読取位置は、リード上流ローラ対209a及び209bによって搬送される原稿の表面(第一の面)の画像を読み取るための読取位置(以下、流し読み位置という)FPを含む。また、両面読取位置は、リード上流ローラ対209a及び209bによって搬送される原稿の表面と反対の裏面(第二の面)の画像を読み取るための裏面流し読み位置BFPと、を含む。原稿は、表面流し読みガラス102と裏面流し読みガラス217の間を搬送される。表面読取部104は、待機位置(第2位置)WPと流し読み位置(第1位置)FPとの間を移動可能である。表面読取部104は、流し読み位置FPで原稿の表面の画像を読み取る。ADF200は、裏面読取部(第二の読取手段)212及び裏面流し読みガラス217を有する。裏面流し読みガラス217は、表面白色対向部材217aと一体になっている。裏面読取部212は、裏面流し読み位置BFPで原稿の裏面の画像を読み取る。
表面流し読みの場合、原稿は、裏面流し読みガラス217と一体の表面白色対向部材217aの下を通過する際に、表面流し読みガラス102の下から光源としての表面LED105及び106によって照明される。原稿の表面からの反射光は、表面レンズアレイ107を通して表面イメージセンサ108によって受光される。表面イメージセンサ108の出力に基づいて、原稿の表面の画像データが生成される。
両面流し読みの場合、原稿の表面の画像は、前述したように表面読取部104によって読み取られる。原稿の裏面の画像の読み取りについては、原稿が表面流し読みガラス102と一体の裏面白色対向部材102aの上を通過する際に、裏面流し読みガラス217の上から裏面LED213及び214によって照明される。原稿の裏面からの反射光は、裏面レンズアレイ215を通して裏面イメージセンサ216によって受光される。裏面イメージセンサ216の出力に基づいて、原稿の裏面の画像データが生成される。
画像が読み取られた原稿は、リード下流ローラ対218a及び218b並びに排出ローラ対219a及び219bによって排出トレイ220上へ排出される。なお、表面読取部104及び裏面読取部212は、図2に示すような接触型イメージセンサ(CIS)に限らず、レンズアレイ及びミラーを用いた縮小光学系によって構成される電荷結合素子(CCD)イメージセンサであってもよい。
<制御部>
以下、図3を参照して、制御部320を説明する。図3は、制御部320のブロック図である。制御部320は、リーダコントローラ300及びシステムコントローラ310を有する。リーダコントローラ300は、中央演算処理装置であるリーダCPU301、リードオンリーメモリであるリーダROM302、ランダムアクセスメモリであるリーダRAM303を備えている。リーダROM302には、制御プログラムが保存されている。リーダRAM303には、入力データや作業用データが保存される。
リーダCPU301には、搬送モータ306、第一のクラッチ307及び第二のクラッチ308が電気的に接続されている。搬送モータ306は、第一のクラッチ307を介してレジストレーションローラ対208a及び208bに接続されている。リーダCPU301は、第一のクラッチ307によってレジストレーションローラ対208a及び208bの回転及び停止を制御する。搬送モータ306は、また、直接に又は第二のクラッチ308を介して、ピックアップローラ204、分離ローラ対206、リード上流ローラ対209、リード下流ローラ対218及び排出ローラ対219a及び219bに接続されている。リーダCPU301は、搬送モータ306及び第二のクラッチ308によって、各ローラの駆動・停止を切り替え、原稿を搬送する。
リーダCPU301には、さらに、原稿トレイ201上の原稿の有無を検知する原稿センサ205、搬送路222上の原稿を検知する搬送センサ207及びリードセンサ210が接続されている。搬送モータ306は、パルスモータである。リーダCPU301は、搬送モータ306を駆動するための駆動信号のパルス数を制御する。パルス数に基づいて、搬送中の原稿の搬送距離を算出することができる。リーダCPU301は、パルス数から算出された搬送距離に基づいて、原稿の搬送を制御する。
リーダCPU301には、原稿読取機能を実現するために、表面LED105、106、表面イメージセンサ108、裏面LED213、214及び裏面イメージセンサ216が接続されている。リーダCPU301は、表面イメージセンサ108及び裏面イメージセンサ216によって読み取られた画像データに、リーダ画像処理部304によって各種画像処理を施し、画像データバス322を介してシステムコントローラ310へ送信する。さらに、リーダCPU301は、副走査方向の画像の先端の基準となる垂直同期信号及び主走査方向の一ラインの画像の先端の基準となる水平同期信号を、原稿読み取りタイミングに合わせてコントローラIFを通してシステムコントローラ310へ通知する。
システムコントローラ310は、システムCPU311、システムROM312及びシステムRAM313を備えている。システムCPU311は、コマンドデータバス321を介してリーダCPU301と原稿読取制御に関するデータの授受を行う。リーダ画像処理部304によって処理された画像データは、画像データバス322を介してシステムコントローラ310内のシステム画像処理部314へ転送される。システム画像処理部314は、色の判断などの所定の画像処理を画像データに施した後、画像データを画像メモリ315に保存する。また、システムコントローラ310は、操作表示部316を備えている。ユーザとのインターフェース制御は、操作表示部316介してシステムCPU311によって行われる。ユーザが操作表示部316を操作することにより、読取モードの指示および読取開始の指示を行う。システムCPU311は、操作表示部316からユーザの指示を受け付け、ユーザの指示に応じた制御を実行する。
<開閉センサ>
以下、図4を参照して、ADF200の開閉を検知する開閉センサ250、251を説明する。図4は、原稿読取部100に対するADF200の開閉動作を示す図である。図4(a)は、ADF200が閉じられた状態を示す図である。図4(b)は、ADF200が閉じかけの状態を示す図である。図4(c)は、ADF200の全開状態を示す図である。ADF200の開閉検知は、2つの開閉センサ250及び251を用いて行われる。開閉センサ250及び251は、ADF200に設けられたフラグ252を検知する。フラグ252は、ADF200の開閉動作に伴って移動する。ADF200が閉じられた状態(図4(a))において、開閉センサ250及び251の両方がフラグ252を検知する。ADF200が閉じかけの状態(図4(b))において、開閉センサ250のみがフラグ252を検知する。ADF200の全開状態(図4(c))において、開閉センサ250及び251の両方がフラグ252を検知しない。
開閉センサ250及び251としては、例えば、フォトインタラプタが用いられる。原稿読取装置10のリーダCPU301は、開閉センサ250及び251としてのフォトインタラプタの光路状態に従ってADF200の開閉状態を検知する。開閉センサ250、251及びフラグ252は、ADF200の開閉を検知する開閉検知手段を構成する。なお、ADF200の代わりに、原稿の自動給送機構を有しない押圧部材を用いてもよい。その場合も、原稿台ガラス101上に載置された原稿を押圧する押圧部材の開閉状態を、開閉センサ250、251及びフラグ252によって検知することができる。
<表面読取部の動作>
次に、図5を参照して、ADF200の原稿トレイ201に原稿束Sが載置されたときの表面読取部(キャリッジ)104の移動動作を説明する。図5は、表面読取部104の第二の待機位置としての最短移動待機位置(第3位置)MPの説明図である。図5(a)に示すように、表面読取部104は、通常、ホームポジションとしての待機位置(第一の待機位置)WPに停止(待機)している。待機位置WPで表面読取部104は、表面流し読みガラス102及び白基準部材103の下に位置する。待機位置WPは、白基準部材103のシェーディング領域SAから外れている。待機位置WPは、シェーディング領域SAに対して流し読み位置FPの反対側に位置する。
ADF200の原稿トレイ201に原稿束Sが載置されると、表面読取部104は、図5(a)の矢印E1で示すようにシェーディング領域SAを通過しながらシェーディング動作を行い、図5(b)に示すように最短移動待機位置MPに停止(待機)する。流し読みのジョブが実行される場合は、表面読取部104は、最短移動待機位置MPから図5(b)の矢印E2で示すように流し読み位置FPへ移動される。
最短移動待機位置MPは、図5に示すように待機位置WPと流し読み位置FPの間に位置している。本実施例では、最短移動待機位置MPは、圧板読みにおいて表面読取部104の加速を開始する加速開始位置APと同じ位置である。なお、最短移動待機位置MPと加速開始位置APとを異ならせてもかまわない。表面読取部104を最短移動待機位置MPに待機させることによって、想定された読取モードで流し読みのジョブを実行するときに表面読取部104をすぐに流し読み位置FPへ移動させることができる。読取モードとしては、白黒読み(BW)、カラー読み(CL)、主走査解像度、副走査解像度、コピー(COPY)、ファクシミリ(FAX)、送信(SEND)などがある。開始されるジョブの読取モードが想定された読取モードと異なる場合には、シェーディング動作をやり直すために表面読取部104を待機位置WPへ戻す必要がある。最短移動待機位置MPは流し読み位置FPよりも待機位置WPに近いので、表面読取部104を最短移動待機位置MPから待機位置WPへ戻す時間は、表面読取部104を流し読み位置FPから待機位置WPへ戻す時間よりも短くなる。
開始されるジョブの読取モードが想定された読取モード(BW、CL、解像度)から外れた場合に、表面読取部104を待機位置WPへ戻して、再度シェーディング動作をやり直すと、リカバリ動作(表面読取部104の往復動作)によって無駄な時間が増える。ユーザは、リカバリ動作の終了を待ってからジョブの開始を認識するので、待たされる時間が長くなる。これは、ADF200の原稿トレイ201に原稿束Sを載置したときのFCOTを長くすることにつながる。そこで、本実施例においては、ADF200の原稿トレイ201に原稿束Sが載置されたときに、シェーディング動作の実行後に表面読取部104を待機位置WPと流し読み位置FPの間の最短移動待機位置MPに待機させる。従って、ジョブの開始時に表面読取部104が図5(b)の矢印E2で示すように流し読み位置FPへ移動されても、リカバリ動作において表面読取部104が図5(c)の矢印E3で示すように待機位置WPへ移動されても、効率良い最適な待ち時間になる。
開始されるジョブの読取モードが想定された読取モードと異なる場合は、読取モード切替を実行して、再度シェーディング動作をやり直すために、図5(c)に示すように表面読取部104を矢印E3で示すように待機位置WPへ戻す。なお、開始される(現状の)ジョブの読取モードが想定された読取モードと同じである場合は、何もせずに終了する。表面読取部104を待機位置WPへ戻した後に、表面LED105、106をONする。原稿が原稿トレイ201上にある場合に、最短移動待機位置MPへ再度表面読取部104を移動させる。
<原稿読取動作>
次に、図6、図7及び図8を参照して、原稿読取装置10の原稿読取動作を説明する。図6は、原稿読取装置10の原稿読取動作を示す流れ図である。リーダCPU301は、リーダROM302に保存された制御プログラムに従って原稿読取動作を実行する。ジョブが開始されると、リーダCPU301は、読取を開始するか否かを判断する(S101)。読取が開始されない場合(S101でNO)、リーダCPU301は、読取を開始するまで待機する。読取の開始と判断すると(S101でYES)、リーダCPU301は、シェーディング動作が既に実行されているか否かを判断する(S102)。シェーディング動作が未だ実行されていない場合(S102でNO)、リーダCPU301は、表面読取部104の表面LED105及び106をONする(S103)。
リーダCPU301は、読取モードが流し読みであるか否かを判断する(S104)。図7は、流し読みを行うときの表面読取部104の移動の説明図である。読取モードが流し読みである場合(S104でYES)、リーダCPU301は、図7(a)の矢印E4で示すように待機位置WPから流し読み位置FPへの表面読取部104の移動を開始する(S105)。表面読取部104は、流し読み位置FPへ移動する最中に、流し読み用のシェーディング補正値算出動作を実行する(S106)。リーダCPU301は、流し読み用の目標値(ターゲット)に基づいてシェーディング領域SAで流し読み用のシェーディング補正値(補正係数)を算出する。リーダCPU301は、表面読取部104によって読み取られた白基準部材103のシェーディング領域SAの読取データに基づいてシェーディング補正値を算出する算出手段として機能する。リーダCPU301は、流し読み用のシェーディング補正値算出動作後に、表面読取部104の流し読み位置FPへの移動が完了したか否かを判断する(S109)。表面読取部104の流し読み位置FPへの移動が完了していない場合(S109でNO)、リーダCPU301は、表面読取部104の流し読み位置FPへの移動が完了するまで待機する。
なお、表面流し読みガラス102の表面の帯電を防止するために、表面流し読みガラス102の表面に帯電防止コーティングが施されている。また、表面流し読みガラス102の表面にごみが付着することを防ぐために、表面流し読みガラス102の表面に防塵加工が施されている。帯電防止コーティング及び防塵加工のために、表面流し読みガラス102を通して読み取られる画像は、暗くなる。そこで、表面流し読みガラス102を通して読み取られる画像の輝度の値が原稿台ガラス101を通して読み取られる画像の輝度の値と同じになるように、圧板用のシェーディング補正値に所定の係数を掛け算して流し読み用のシェーディング補正値を算出する。
図7(b)に示すように表面読取部104の流し読み位置FPへの移動が完了する(S109でYES)。リーダCPU301は、図7(c)に示すようにADF200によって表面流し読みガラス102上へ搬送される原稿D1の表面の画像を、流し読み位置FPに静止した状態の表面読取部104によって読み取る読取動作を実行する(S112)。リーダ画像処理部(補正手段)304は、流し読み用のシェーディング補正値を用いて画像データに対してシェーディング補正を実行する(S117)。読取動作が終了すると、リーダCPU301は、表面読取部104の表面LED105及び106をOFFする(S113)。リーダCPU301は、図7(d)の矢印E5で示すように表面読取部104を待機位置WPへ移動する(S114)。リーダCPU301は、表面読取部104の待機位置WPへの移動が完了したか否かを判断する(S115)。表面読取部104の待機位置WPへの移動が完了していない場合(S115でNO)、リーダCPU301は、表面読取部104の待機位置WPへの移動が完了するまで待機する。表面読取部104の待機位置WPへの移動が完了したら(S115でYES)、リーダCPU301は、ジョブを終了する。
図8は、圧板読みを行うときの表面読取部104の移動の説明図である。読取モードが流し読みでない場合(S104でNO)、すなわち、読取モードが圧板読みである場合、リーダCPU301は、図8(a)の矢印E6で示すように待機位置WPから加速開始位置APへの表面読取部104の移動を開始する(S107)。表面読取部104は、加速開始位置APへ移動する最中に、圧板用のシェーディング補正値算出動作を実行する(S108)。リーダCPU301は、シェーディング領域SAで圧板用のシェーディング補正値を算出する。リーダCPU301は、圧板用のシェーディング補正値の算出後に表面読取部104の加速開始位置APへの移動が完了したか否かを判断する(S109)。表面読取部104の加速開始位置APへの移動が完了していない場合(S109でNO)、リーダCPU301は、表面読取部104の加速開始位置APへの移動が完了するまで待機する。
図8(b)に示すように表面読取部104の加速開始位置APへの移動が完了する(S109でYES)。リーダCPU301は、図8(c)の矢印E7で示すように表面読取部104を移動しながら原稿台ガラス101上に載置された原稿D2の表面の画像を読み取る読取動作を実行する(S112)。リーダCPU301は、圧板用のシェーディング補正値を用いて画像データに対してシェーディング補正を実行する(S117)。読取動作が終了すると、リーダCPU301は、図8(c)の矢印E8で示すように表面読取部104を加速開始位置APへ戻す。リーダCPU301は、表面読取部104の表面LED105及び106をOFFする(S113)。リーダCPU301は、図8(d)の矢印E9で示すように表面読取部104を待機位置WPへ移動する(S114)。表面読取部104の待機位置WPへの移動が完了したら(S115でYES)、リーダCPU301は、ジョブを終了する。
S102において、既にシェーディング補正値算出動作が実行されていた場合(S102でYES)は、表面LED105及び106をONする(S110)。この時、表面読取部104は、図5(b)に示す最短移動待機位置MPで待機している。リーダCPU301は、読取モードが流し読みであるか否かを判断する(S111)。読取モードが流し読みである場合(S111でYES)、リーダCPU301は、図5(b)の矢印E2で示すように最短移動待機位置MPから流し読み位置FPへの表面読取部104の移動を開始し(S116)、移動完了を待つ(S109)。表面読取部104の流し読み位置FPへの移動が完了すると(S109でYES)、表面流し読みガラス102上へ搬送される原稿D1の表面の画像を表面読取部104によって読み取る読取動作を実行する(S112)。リーダ画像処理部304は、流し読み用のシェーディング補正値を用いて画像データに対してシェーディング補正を実行する(S117)。以後の処理は、前述と同様であるので説明を省略する。
読取モードが圧板読みである場合(S111でNO)、表面読取部104は、既に、図5(b)に示すように最短移動待機位置MPである加速開始位置APにいる。リーダCPU301は、図8(c)の矢印E7で示すように表面読取部104を移動しながら圧板読みで読取動作を実行する(S112)。リーダCPU301は、圧板用のシェーディング補正値を用いて画像データに対してシェーディング補正を実行する(S117)。以後の処理は、前述と同様であるので説明を省略する。
<原稿が検知されたときの流し読み用のシェーディング補正値算出動作>
次に、図9を参照して、ユーザがADF200の原稿トレイ201に原稿を載置した場合の原稿読取装置10の制御シーケンスを説明する。ユーザがADF200の原稿トレイ201に原稿を載置すると、原稿センサ205の検知信号は、原稿トレイ201上に原稿が無いことを表す信号から原稿トレイ201上に原稿が有ることを表す信号へ変化する。図9は、原稿トレイ上の原稿が検知された場合の制御シーケンスを示す流れ図である。ADF200の原稿トレイ201上に原稿が無い状態からADF200の原稿トレイ201上に原稿が有る状態へ変化したことが検知されると、原稿読取装置10は、所定の条件に従って流し読み用のシェーディング補正値算出動作を実行する。リーダCPU301は、リーダROM302に保存された制御プログラムに従ってADF200に原稿が載置されたときの流し読み用のシェーディング補正値算出動作を実行する。
ADF200の原稿検知判断処理が開始されると、リーダCPU301は、原稿センサ205の検知信号に基づいて、ADF200の原稿トレイ201上に原稿が有るか否かを判断する(S201)。ADF200の原稿トレイ201上に原稿が無いと判断された場合(S201でNO)、リーダCPU301は、処理を終了する。ADF200の原稿トレイ201上に原稿が有ると判断された場合(S201でYES)、リーダCPU301は、表面読取部104が最短移動待機位置MPにいるか否かを判断する(S202)。表面読取部104が最短移動待機位置MPにいる場合(S202でYES)、リーダCPU301は、処理を終了する。表面読取部104が最短移動待機位置MPにいない場合(S202でNO)、リーダCPU301は、表面LED105及び106をONする(S203)。
リーダCPU301は、表面読取部104を最短移動待機位置MPへ移動させる(S204)。表面読取部104が最短移動待機位置MPへ移動している最中に、流し読み用のシェーディング補正値算出動作を実行する(S205)。リーダCPU301は、シェーディング領域SAで流し読み用のシェーディング補正値を算出する。リーダCPU301は、流し読み用のシェーディング補正値算出動作後に、表面読取部104の最短移動待機位置MPへの移動が完了したか否かを判断する(S206)。表面読取部104の最短移動待機位置MPへの移動が完了していない場合(S206でNO)、リーダCPU301は、表面読取部104の最短移動待機位置MPへの移動が完了するまで待機する。表面読取部104の最短移動待機位置MPへの移動が完了した場合(S206でYES)、リーダCPU301は、表面LED105及び106をOFFして(S204)、原稿検知判断処理を終了する。
<読取モードの切替動作>
以下、図10を参照して、操作表示部316を用いてユーザが読取モードを指示した時に実行する制御について説明する。操作表示部316が読取モードに関するユーザ指示を受け付けたことをシステムCPU311が検知した場合、システムCPU311は、ユーザによって指示された読取モードをリーダCPU301に送信する。リーダCPU301は、以下に説明する読取モードの切替動作を実行する。
図10は、ユーザが読取モードを指示した時の制御シーケンスを示す流れ図である。リーダCPU301は、受信した読取モードが現状の読取モード(すなわち、算出されたシェーディング補正値に対応する読取モード)と異なるか否かを判断する(S301)。受信したジョブの読取モードが現状の読取モードと同じである場合(S301でNO)、リーダCPU301は何もせずに制御シーケンスを終了する。受信したジョブの読取モードが現状の読取モードと異なる場合(S301でYES)、リーダCPU301は、読取モードを切り替える(S302)。再度シェーディング補正値算出動作をやり直すために、リーダCPU301は、図5(c)の矢印E3で示すように表面読取部104を最短移動待機位置MPから待機位置WPへ戻す(S303)。
表面読取部104が待機位置WPへ戻された後、リーダCPU301は、表面LED105及び106をONする(S304)。リーダCPU301は、原稿が原稿トレイ201上に有るか否かを判断する(S305)。原稿が原稿トレイ201上に有る場合(S305でYES)、リーダCPU301は、図5(a)の矢印E1で示すように待機位置WPから最短移動待機位置MPへの表面読取部104の移動を開始させる(S306)。表面読取部104は、待機位置WPから最短移動待機位置MPへ移動する最中に、シェーディング領域SAで流し読み用のシェーディング補正値算出動作を実行する(S307)。リーダCPU301は、シェーディング領域SAで流し読み用のシェーディング補正値を算出する。リーダCPU301は、流し読み用のシェーディング補正値算出動作後に、表面読取部104の流し読み位置FPへの移動が完了したか否かを判断する(S310)。表面読取部104の流し読み位置FPへの移動が完了していない場合(S310でNO)、リーダCPU301は、表面読取部104の流し読み位置FPへの移動が完了するまで待機する。表面読取部104の流し読み位置FPへの移動が完了したら(S310でYES)、リーダCPU301は、表面LED105及び106をOFFし(S311)、制御シーケンスを終了する。
原稿が原稿トレイ201上に無い場合(S305でNO)、リーダCPU301は、図8(a)の矢印E6で示すように待機位置WPから加速開始位置APへの表面読取部104の移動を開始させる(S308)。表面読取部104は、待機位置WPから加速開始位置APへ移動する最中に、シェーディング領域SAで圧板用のシェーディング補正値算出動作を実行する(S309)。リーダCPU301は、圧板用の目標値(ターゲット)に基づいてシェーディング領域SAで圧板用のシェーディング補正値を算出する。圧板用の目標値(ターゲット)は、流し読み用の目標値(ターゲット)と異なる。リーダCPU301は、圧板用のシェーディング補正値算出動作後に、表面読取部104の加速開始位置APへの移動が完了したか否かを判断する(S310)。表面読取部104の加速開始位置APへの移動が完了していない場合(S3109でNO)、リーダCPU301は、表面読取部104の流し読み位置FPへの移動が完了するまで待機する。表面読取部104の加速開始位置APへの移動が完了したら(S310でYES)、リーダCPU301は、表面LED105及び106をOFFし(S311)、制御シーケンスを終了する。
<原稿読取部とADFの制御タイミング>
図11は、原稿読取部100とADF200の制御タイミングを示すタイミングチャートである。図11において、T1〜T12は、ジョブの開始からの経過時間を表す。以下、図11を参照して、流し読みを実行する前に表面読取部104が待機位置WPに位置する場合と最短移動待機位置MPに位置する場合の処理時間の違いを説明する。図11(a)は、表面読取部104が待機位置WPに位置する場合の処理時間を示すタイミングチャートである。図11(b)は、表面読取部104が最短移動待機位置MPに位置する場合の処理時間を示すタイミングチャートである。
(表面読取部が待機位置に位置する場合)
図11(a)を参照して、ADF200は、ジョブの開始時(T=0)に原稿の搬送を開始する。同時に、原稿読取部100は、処理(シェーディング補正値算出動作、表面読取部104の流し読み位置FPへの移動)を開始する。表面読取部104による原稿の読み取りを開始するには、原稿読取部100の処理が終了するまで待つ必要があるので、ADF200は、原稿を流し読み位置FPの手前の所定の位置で一旦停止させる(T1)。原稿読取部100の処理(シェーディング、表面読取部104の流し読み位置FPへの移動)が終了すると(T4)、ADF100は、原稿の搬送を再開する(T2)。同時に、原稿読取部100は、流し読み位置FPに位置する表面読取部104によって原稿の画像の読み取りを開始する(T4)。原稿読取部100は、原稿の画像の読み取りが完了すると(T5)、表面読取部104の待機位置WPへの移動を開始する(T5)。ADF200は、原稿を搬送し、排出トレイ220上へ排出する(T3)。その後、原稿読取部100は、表面読取部104の待機位置WPへの移動を完了する(T6)。
表面読取部104が待機位置WPに位置する場合、図11(a)に示すように、ADF200は、表面読取部104の流し読み位置FPへの移動が完了するまで(T4)、原稿の搬送を一旦停止し(T1)、再度原稿の搬送を開始する(T2)。したがって、ADF200は、待ち時間Δt(=T2−T1)を必要とする。
(表面読取部が最短移動待機位置に位置する場合)
表面読取部104による流し読みの前の準備動作(シェーディング補正値算出動作及び表面読取部104の最短移動待機位置MPへの移動)が完了し、表面読取部104は、最短移動待機位置MPに位置している。図11(b)を参照して、ADF200は、ジョブの開始時(T=0)に原稿の搬送を開始する。同時に、原稿読取部100は、表面読取部104の最短移動待機位置MPから流し読み位置FPへの移動を開始する。表面読取部104の最短移動待機位置MPから流し読み位置FPへの移動は、ADF200によって搬送される原稿が流し読み位置FPへ到達する時(T7)より前に完了する(T9)。よって、原稿を流し読み位置FPの手前の所定の位置で一旦停止させることなく、そのまま原稿の搬送を継続することができる。原稿が流し読み位置FPへ到達した時に(T7)、原稿読取部100は、流し読み位置FPに位置する表面読取部104によって原稿の画像の読み取りを開始する(T10)。原稿読取部100は、原稿の画像の読み取りが完了すると(T11)、表面読取部104の待機位置WPへの移動を開始する(T11)。ADF200は、原稿を搬送し、排出トレイ220上へ排出する(T8)。その後、原稿読取部100は、表面読取部104の待機位置WPへの移動を完了する(T12)。
表面読取部104が最短移動待機位置MPに位置する場合、図11(b)に示すように、表面読取部104を最短移動待機位置MPから流し読み位置FPへ移動し、原稿の搬送を一旦停止することなく表面読取部104によって原稿を読み取ることができる。よって、原稿の搬送を一旦停止した時(T1)から再度原稿の搬送を開始する時(T2)までの待ち時間Δt(=T2−T1)分だけ処理時間を短縮することができる。その結果、FCOTを短縮することができる。
また、現状の読取モード(BW、CL、主走査解像度、副走査解像度、コピー、FAX、送信など)が、開始されるジョブの読取モードと異なる場合、再度シェーディング補正値算出動作をやり直すために表面読取部104を待機位置WPへ戻す。この場合、最短移動待機位置MPから待機位置WPまでの距離は、流し読み位置FPから待機位置WPまでの距離より短い。よって、表面読取部104を最短移動待機位置MPで待機させることによって、表面読取部104を待機位置WPへ戻すための戻り時間を短縮することができる。
本実施例によれば、原稿トレイ201に原稿が有ることが検知されたときに、表面読取部104を待機位置WPから最短移動待機位置MPへ移動するとともに流し読み用のシェーディング補正値算出動作を実行することができる。よって、読取動作の前の無駄な動作を省くとともに流し読みの場合のFCOTの短縮を図ることできる。
本実施例によれば、シェーディング補正値の算出をやり直す場合に読取部を移動させる距離を短くすることにより、シェーディング補正値の算出をやり直すためにかかる待機位置へ移動させるのに要する時間を短縮することができる。
10・・・原稿読取装置
101・・・原稿台ガラス(原稿台)
103・・・白基準部材(基準部材)
104・・・表面読取部(読取手段)
201・・・原稿トレイ
205・・・原稿センサ(原稿検知手段)
209a、209b・・・リード上流ローラ対(搬送手段)
301・・・リーダCPU(算出手段)
304・・・リーダ画像処理部(補正手段)
FP・・・流し読み位置(第1位置)
MP・・・最短移動待機位置(第3位置)
WP・・・待機位置(第2位置)

Claims (8)

  1. 原稿が積載される原稿トレイと、
    前記原稿トレイに積載された前記原稿の有無を検知する原稿検知手段と、
    前記原稿トレイに積載された前記原稿を一枚ずつ読取位置に搬送する搬送手段と、
    原稿が載置される原稿台と、
    所定方向に移動可能な前記原稿を読み取る読取手段と、
    基準部材と、
    前記読取手段が前記基準部材を読み取った結果に基づき、読取モードに対応したシェーディング補正値を算出する算出手段と、
    前記読取手段から出力された前記読取モードに応じた画像データに対して、前記シェーディング補正値を用いてシェーディング補正を行う補正手段と、
    を備え、
    前記原稿台に載置された前記原稿を読み取る場合は、前記読取手段は前記原稿台の下を移動しながら前記原稿を読み取り、
    前記原稿トレイに積載された前記原稿を読み取る場合は、前記読取手段は第1位置に静止した状態において、前記搬送手段により前記読取位置に搬送されている前記原稿を読み取り、
    前記原稿が有る状態を前記原稿検知手段が検知した場合、前記読取手段は第2位置から第3位置に移動しながら、前記シェーディング補正値を算出するために前記基準部材を読み取り、
    前記シェーディング補正値を算出した後に前記シェーディング補正値の算出をやり直す場合は、前記読取手段は前記第3位置から前記第2位置に移動した後に、前記第2位置から前記第3位置に移動しながら前記基準部材を読み取り、
    前記第3位置は前記第1位置と前記第2位置との間に位置する
    ことを特徴とする原稿読取装置。
  2. 前記読取手段は、光源と、前記光源によって照明された前記原稿の反射光を受光するイメージセンサと、を備えることを特徴とする請求項1に記載の原稿読取装置。
  3. 前記第2位置に位置する前記読取手段は、前記基準部材の下に位置することを特徴とする請求項1又は2に記載の原稿読取装置。
  4. 前記第2位置は、前記読取手段によって読み取られる前記基準部材のシェーディング領域に対して前記第1位置の反対側に位置することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の原稿読取装置。
  5. 前記原稿台に載置された前記原稿を押圧する押圧部材を更に備え、
    前記読取手段は、前記所定方向に移動されながら前記原稿台に載置された前記原稿の画像を前記所定方向に直交する方向に読み取ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の原稿読取装置。
  6. 前記第3位置は、前記原稿台に載置された前記原稿の前記画像を読み取るために前記所定方向に移動される前記読取手段の加速を開始する加速開始位置であることを特徴とする請求項5に記載の原稿読取装置。
  7. 前記押圧部材を前記原稿台に対して開閉させる開閉部材を更に備え、
    前記原稿トレイ、前記原稿検知手段、前記搬送手段および前記押圧部材は、前記開閉部材に設けられていることを特徴とする請求項5又は6に記載の原稿読取装置。
  8. 前記搬送手段によって搬送される前記原稿を前記第1位置で前記読取手段が読み取って出力する前記画像データに対して前記シェーディング補正を行うために用いられる前記シェーディング補正値を算出するための目標値は、前記所定方向に移動されながら前記原稿台に載置された前記原稿を前記読取手段が読み取って出力する前記画像データに対して前記シェーディング補正を行うために用いられる前記シェーディング補正値を算出するための目標値と異なることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の原稿読取装置。
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