JP2011023990A - 画像読取装置およびその画像読取装置を備えた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】原稿台に載置された原稿を開閉可能な原稿押さえカバーで覆い原稿をCCDラインセンサにより読取る画像読取装置において、精度高くシェーディング補正を行なう。
【解決手段】画像形成装置のCPUは、電源スイッチがオンされると(S1000にてYES)、読取部を白シェーディング位置に移動させてシェーディング補正に用いられる白補正用データおよび黒補正用データを取込むステップ(S1030、S1040)と、補正用データがしきい値よりも大きい場合であって(S1050にてNO)原稿押さえカバーが開いている場合には(S1060にてYES)、原稿押さえカバーを閉じる警告を表示するステップ(S1070)と、原稿押さえカバーが閉じられると(S1080にてYES)、白補正用データおよび黒補正用データを再度取込むステップ(S1090、S1100)とを含む、プログラムを実行する。
【選択図】図9
【解決手段】画像形成装置のCPUは、電源スイッチがオンされると(S1000にてYES)、読取部を白シェーディング位置に移動させてシェーディング補正に用いられる白補正用データおよび黒補正用データを取込むステップ(S1030、S1040)と、補正用データがしきい値よりも大きい場合であって(S1050にてNO)原稿押さえカバーが開いている場合には(S1060にてYES)、原稿押さえカバーを閉じる警告を表示するステップ(S1070)と、原稿押さえカバーが閉じられると(S1080にてYES)、白補正用データおよび黒補正用データを再度取込むステップ(S1090、S1100)とを含む、プログラムを実行する。
【選択図】図9
Description
本発明は、開閉可能な原稿押さえカバー(自動原稿搬送装置を一体的に構成したものを含む。)により原稿台に載置した原稿を覆い、その原稿を光学的機構により読取る画像読取装置であって、特に、シェーディング補正に用いられる補正用データを的確に取得する画像読取装置に関する。また、本発明は、このような画像読取装置を備えた画像形成装置にも関係がある。
従来、画像読取装置として、露光ランプにより原稿をスリット露光し、その原稿からの反射光をスキャナ光学系を介して光電変換素子(CCD(Charge Coupled Device)素子、以下CCD素子と記載する場合がある。)に結像して、原稿画像を読取る装置がある。このような画像読取装置には、スキャナ光学系、露光ランプの光量分布および光電変換素子の出力のバラツキ等により、読取った画像が原稿画像と異なるといった不具合が生じる可能性がある。
そこで、スキャナ光学系の光量分布のバラツキまたは光電変換素子の出力のバラツキ等を補正するシェーディング補正が行なわれている。シェーディング補正は、画像読取装置に設けた基準板を画像読取装置により読取り、白/黒それぞれのシェーディング補正に用いられる補正用データ(シェーディングデータ、サンプル値、レベル)を記憶部に記憶させる。そして、実際の原稿を読取る際には、先に求めて記憶しておいた白/黒それぞれのシェーディングデータを用いてシェーディング補正を行なっていた。
このようなシェーディング補正において、たとえば、黒基準板を画像読取装置により読取る場合に、光電変換素子の異常、または、スキャナ光学系に汚れ等の異常が生じているときの黒レベル(黒シェーディングデータ)は異常な値になる。これにより異常な黒レベルが記憶されるため、この黒レベルを用いてシェーディング補正しても、実際にグレー原稿を読取ったときにグレー部分がグレー(白黒中間色)として認識することができなかったり、実際に原稿を読取ったときに黒ベタ部分が黒色として認識することができなかったりして、適正な画像データを取得することができない。そのため、異常画像が作成されるという問題点を生じる可能性がある。
特開平8−130599号公報(特許文献1)は、このような問題点に鑑みなされたものであり、シェーディング補正に先だって黒レベルの異常を検出する画像読取装置を開示する。
この特許文献1に開示された画像読取装置は、原稿をスリット露光する露光ランプを備えて原稿に対して一定の距離を保ちながらスリットに対して直交方向に移動するスキャナ光学系と、このスキャナ光学系を介して原稿からの反射光が結像する光電変換素子と、原稿画像を読み取る前に露光ランプが点灯している状態で黒基準を読取り測定した黒レベルを予め設定されているしきい値と比較する比較手段と、黒レベルがしきい値を超えるとき異常警告を表示する表示手段とより構成されることを特徴とする。
この画像読取装置においては、原稿画像を読取る前に露光ランプが点灯している状態で黒基準を読取り、測定した黒レベルを比較手段が予め設定されているしきい値と比較して、黒レベルがしきい値を超えるとき、表示手段が異常警告を表示する。このことにより、シェーディング補正(黒補正用データの取込み)に先だって黒レベルの異常を検出して光電変換素子等についての異常警告を表示することができるため、異常画像の作成を防止することができる。
上述した特許文献1に開示された画像読取装置は、シェーディング補正に先だって、黒レベルの異常を検出(黒基準板をホームポジションで読取ったレベルがしきい値に対して正常であるか異常であるかを検出)するとともに、異常が検出されたときに異常警告を表示することにより、光電変換素子等の異常を画像形成前に検出して、異常画像が作成されることを防止する画像読取装置が開示されているに過ぎない。すなわち、この画像読取装置においては、シェーディング補正(黒補正用データの取込み)の実行前に、CCD素子の異常を検出するものである。
一方、画像形成装置に設けられる画像読取装置は、原稿を載置する原稿台と、載置した原稿を覆うための原稿押さえカバー(このカバーが自動原稿搬送装置と一体的に形成されるか否かは問わない。)とにより構成される。この原稿押さえカバーにより原稿を覆うことにより光学的機構により原稿を精度高く読取ることができる。このような原稿押さえカバーは、原稿読取時のCCD素子への迷光(原稿またはCCD素子へ入射する外乱光)の入射を防止するものである。この原稿押さえカバーが開いているときに、シェーディング補正に用いられる補正用データの取込みが行なわれると、迷光がCCD素子に入射して異常な補正用データを記憶してしまい、正常にシェーディング補正ができない場合がある。
このような問題に対して、特許文献1の画像読取装置を適用したところで、CCD素子自体の異常をシェーディング補正に用いられる補正用データの取込み前に検出することができても、そもそも原稿押さえカバーについて考慮していないため、補正用データの読取時において、原稿押さえカバーが開いていることによるCCD素子への迷光の入射を防止することができない。
したがって、本発明の目的は、原稿台に原稿を載置して載置した原稿を開閉可能な原稿押さえカバーで覆い原稿を光学的機構により原稿を読取る画像読取装置であって、精度高くシェーディング補正(白/黒のシェーディングに用いられる補正用データの取込みに基づく)を行なうことのできる画像読取装置およびそのような画像読取装置を備えた画像形成装置を提供することである。
本発明のある局面に係る画像読取装置は、原稿を載置する原稿台と、載置した原稿を覆う開閉可能な原稿押さえ部材と、原稿を読取る読取部と、ユーザに情報を報知する表示部とを備える。この画像読取装置は、原稿押さえ部材の開閉を検出するための開閉検出手段と、読取部を用いて、シェーディング補正に用いられる補正用データを取得するための補正用データ取得手段と、補正用データを記憶するための記憶手段と、補正用データの取得中に、開閉検知手段により原稿押さえ部材が開いていることが検出された場合、表示部に原稿押さえ部材を閉じるように表示するための制御手段とを含む。
画像読取装置において、原稿押さえカバーが開いているときにシェーディング補正に用いられる補正用データが取込まれると、迷光が読取部に入射して異常な補正用データが取得される場合がある。このため、この画像形成装置においては、原稿押さえ部材が開いていることが検出された場合、表示部に原稿押さえ部材を閉じるように表示して、原稿押さえ部材が閉じられた状態で、正常な補正用データを取得することができる。その結果、精度高くシェーディング補正(白/黒のシェーディングに用いられる補正用データの取込みに基づく)を行なうことができる。
補正用データ取得手段は、シェーディング補正に用いられる白補正用データまたは黒補正用データを取得するための手段を含むように構成することができる。
シェーディング補正に用いる、白補正用データのみ、黒補正用データのみ、白補正用データおよび黒補正用データを、正常に取得することができる。
読取部が光電変換素子を含むように構成する場合には、補正用データ取得手段は、光電変換素子からの出力値を、シェーディング補正に用いられる補正用データとして取得するための手段を含み、制御手段は、光電変換素子からの出力値がしきい値以上であると、表示部に原稿押さえ部材を閉じるように表示するための手段を含むように構成することができる。
読取部を構成する光電変換素子からの出力値と、しきい値とを比較することにより、取得したシェーディングに用いられる補正用データが所定の範囲(正常範囲)に含まれないと判定して、表示部に原稿押さえ部材を閉じるように表示することができる。
開閉検出手段により原稿押さえ部材が閉じられたことを検出した場合、シェーディング補正に用いられる補正用データを再度取得するための手段をさらに含むように構成することができる。
原稿押さえ部材が閉じられると、シェーディングに用いられる補正用データを再度取得するので、迷光の影響を受けないで、正常な補正用データを取得することができる。
この場合において、制御手段は、シェーディング補正に用いられる補正用データを再度取得した結果、取得した補正用データが所定の範囲に含まれない場合、表示部に異常情報を表示するための手段を含むように構成することができる。なお、異常情報は、サービスマンへの連絡を促す情報であるように構成することができる。さらに、制御手段は、表示部に異常情報を表示するとともに、記憶手段に記憶された補正用データを用いてシェーディング補正を実行するための手段を含むように構成することができる。
原稿押さえ部材が閉じた状態で再度取得したシェーディングに用いられる補正用データが所定の範囲(正常範囲)に含まれない場合には、ハードウェアに異常が発生している可能性がある。ユーザによる調整ではなく、この画像読取装置のメーカーまたはこのメーカーに関連あるメンテナンス会社等のサービスマンに調整または修理を行なわせる必要がある。このために、異常情報としてサービスマンコールの画面を表示させる。さらに、このような場合に前回取得した補正用データであって記憶手段に記憶されている補正用データを用いてシェーディング補正する。このため、サービスマンが来るまでの間、異常画像が作成されてしまうことを回避できる。
読取部の一部を副走査方向に移動可能に構成する場合には、補正用データ取得手段は、副走査方向に読取部を移動させることなく、白補正用データおよび黒補正用データを取得するための手段を含むように構成することができる。
副走査方向に読取部を移動させることなく、白補正用データおよび黒補正用データを取得するので、移動時間が不要となり、迅速に白補正用データおよび黒補正用データを取得することができる。
読取部は、光源ユニットと光電変換素子とを含み、少なくとも光源ユニットが副走査方向に移動可能に構成する場合には、補正用データ取得手段は、取得した補正用データが所定の範囲に含まれない場合、副走査方向に光源ユニットを移動させて、補正用データを再度取得するための手段を含むように構成することができる。
取得したシェーディング補正に用いられる補正用データが所定の範囲(正常範囲)に含まれない場合には、読取部の光電変換素子に迷光が入射している可能性がある。読取部を構成する光源ユニットを副走査方向に移動する(ずらす)ことにより、光電変換素子への迷光の入射が解消する場合がある。このように副走査方向に読取部を異動させて補正用データを再度取得するので、迷光の影響を受けないで、正常な補正用データを取得することができる。
本発明の別の局面に係る画像読取装置は、原稿を載置する原稿台と、載置した原稿を覆う開閉可能な原稿押さえ部材と、原稿を読取る読取部と、ユーザに情報を報知する表示部とを備える。読取部は、光源ユニットと光電変換素子とを含み、少なくとも光源ユニットが副走査方向に移動可能に構成される。この画像読取装置は、原稿押さえ部材の開閉を検出するための開閉検出手段と、読取部を用いて、シェーディング補正に用いられる補正用データを取得するための補正用データ取得手段と、補正用データを記憶するための記憶手段と、補正用データの取得中に開閉検知手段により原稿押さえ部材が開いていることが検出され、取得した補正用データが所定の範囲に含まれない場合、副走査方向に光源ユニットを移動させて、補正用データを再度取得するための制御手段とを含む。
原稿押さえ部材が開いているときに取得した補正用データが所定の範囲(正常範囲)に含まれない場合には、読取部の光電変換素子に迷光が入射している可能性がある。読取部の光源ユニットを副走査方向に移動する(ずらす)ことにより、光電変換素子への迷光の入射が解消する場合がある。このように副走査方向に読取部の光源ユニットを異動させて補正用データを再度取得するので、原稿押さえ部材が開いている状態であっても迷光の影響を受けないで、正常な補正用データを取得することができる。
読取部は、光源ユニットと光電変換素子とを含み、光源ユニットは、光源と、光源から照射される光を反射させる反射板とを備えるように構成することができる。この場合において、読取部の上方には、原稿を載置するためのガラス台と、ガラス台に設けられ、原稿を位置あわせするための光を透過させないガイドとを備えるように構成することができる、このとき、補正用データ取得手段は、副走査方向においてガイドと反射板の少なくとも一部とが重なる位置で、補正用データを取得するための手段を含むように構成することができる。
所定の位置(副走査方向においてガイドと反射板の少なくとも一部とが重なる位置)に読取部の光源ユニットがある場合には、光源ユニットの反射板が、光を透過させないガイドの下方にある。このため、反射板により不要な外乱光が反射しないので、光電変換素子に迷光が入射することを抑制することができる。このため、この所定の位置で正常な補正用データを取得することができる可能性が高くなる。
本発明のさらに別の局面に係る画像形成装置は、上述したいずれかに記載の画像読取装置を備えるものである。補正用データの取得は、画像読取装置または画像形成装置に電源が投入された時または予熱モードから復帰した時に実行されるように構成することができる。
画像読取装置または画像形成装置に電源が投入された時または予熱モードから復帰した時に、精度高くシェーディング補正(白/黒のシェーディングに用いられる補正用データの取込みに基づく)を行なうことができる。
本発明に係る画像読取装置および画像形成装置によると、原稿台に原稿を載置して載置した原稿を開閉可能な原稿押さえカバーで覆い原稿を光学的機構により原稿を読取る画像読取装置において、精度高くシェーディング補正(白/黒のシェーディングに用いられる補正用データの取込みに基づく)を行なうことができる。
以下、本発明の実施の形態に係る画像形成装置について、添付図面に基づき詳細に説明する。なお、以下の説明および図面では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの機能および名称も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
以下においては、本発明の実施の形態に係る画像形成装置をタンデム形式のフルカラータイプとして説明するが、他の形式(例えば4サイクル)のフルカラータイプでもよく、モノクロタイプであっても構わない。さらに、画像形成装置は、原稿台に対して開閉自在に設けられた原稿押さえカバー(以下の説明および図面においてOCマットと記載する場合がある。)を備え、後述する主走査方向に多数のCCD素子が並べられたセンサ(以下においてCCDラインセンサと記載する。)による原稿読取りに先立って、シェーディング補正に用いられる補正用データの取得(設定)を行なうものであれば特に限定されない。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置100の内部構造を示す断面図であり、図2は、図1の画像形成装置100における画像読取装置200の拡大図であり、図3は、図2の画像読取装置200の詳細図である。これらのハードウェア構造を示す図を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置100について説明する。なお、後述するように、本発明の他の実施の形態に係る画像形成装置もこの画像形成装置100と同じハードウェア構造を備える。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置100の内部構造を示す断面図であり、図2は、図1の画像形成装置100における画像読取装置200の拡大図であり、図3は、図2の画像読取装置200の詳細図である。これらのハードウェア構造を示す図を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置100について説明する。なお、後述するように、本発明の他の実施の形態に係る画像形成装置もこの画像形成装置100と同じハードウェア構造を備える。
この画像形成装置100は、外部から伝達された画像データに応じて、所定のシート(記録用紙)に対して多色の画像または単色の画像を形成するもので、大略的には、画像形成装置100の本体部110と、自動原稿搬送装置120と、画像読取装置(スキャナ装置)200とにより構成されている。本体部110は、露光ユニット1、現像器2、感光体ドラム3、クリーナユニット4、帯電器5、中間転写ベルトユニット6、定着ユニット7、給紙カセット81、排紙トレイ91等を有して構成されている。
本体部110の上部には、原稿が載置される透明ガラスからなる原稿載置台が設けられ、原稿載置台の上方には自動原稿搬送装置120が取り付けられている。原稿載置台の下側には副走査方向(後述する主走査方向に対して水平面において直交する方向)に移動可能な画像読取装置200が取り付けられている。後述するように、この原稿載置台は原稿台ガラス92とSPFガラス94とで構成される。自動原稿搬送装置120は、SPFガラス94の上に自動で原稿を搬送する。また、自動原稿搬送装置120は矢印M方向に回動自在に構成され、原稿載置台の上を開放することにより原稿を原稿台ガラス92に手置きで置くことができるようになっている。自動原稿搬送装置120は、原稿セットトレイ上にセットされた複数枚の原稿を1枚ずつ自動的に原稿載置台のSPFガラス94の位置までへ給送する装置である。
画像形成装置100においては、原稿載置台に置かれた原稿が画像読取装置200により画像データとして読取られ、読取られた画像データが図6に示すマイクロコンピュータ等から構成される主制御部(CPU(Central Processing Unit))300に入力され、ここで画像データに各種の画像処理が施され、この画像データが本体部110により記録用紙に出力される。
原稿が画像読取装置200により読取られる場合には、ユーザにより原稿が原稿載置台の原稿台ガラス92に置かれて原稿が静止した状態で画像読取装置200により読取られる場合と、自動原稿搬送装置120により自動搬送されている原稿が画像読取装置200により読取られる場合とがある。
この画像形成装置100において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に対応するデータである。従って、現像器2、感光体ドラム3、帯電器5、クリーナユニット4は、各色に応じた4種類の潜像を形成するようにそれぞれ4個ずつ設けられ、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4つの画像ステーションが構成されている。
帯電器5は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させるために機能する。露光ユニット1には、レーザー出射部および反射ミラー等を備えたレーザースキャニングユニット(LSU)として構成される。露光ユニット1は、レーザー光を走査するポリゴンミラーと、ポリゴンミラーによって反射されたレーザー光を感光体ドラム3に導くためのレンズおよびミラー等の光学要素が配置されている。
露光ユニット1は、帯電された感光体ドラム3を、入力された画像データに応じて露光することにより、その表面に、画像データに応じた静電潜像を形成する機能を有する。現像器2は、それぞれの感光体ドラム3上に形成された静電潜像を、4色(Y、M、C、K)のトナーにより顕像化するものである。また、クリーナユニット4は、現像および画像転写後における感光体ドラム3上の表面に残留したトナーを、除去および回収する。
感光体ドラム3の上方に配置されている中間転写ベルトユニット6は、中間転写ベルト61、中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63、中間転写ローラ64、および中間転写ベルトクリーニングユニット65を備えている。中間転写ローラ64は、Y、M、C、Kの各色に対応して4本設けられている。中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63、および中間転写ローラ64は、中間転写ベルト61を張架して回転駆動させる。中間転写ローラ64は、感光体ドラム3のトナー像を、中間転写ベルト61上に転写するための転写バイアスを与える。
中間転写ベルト61は、4つの感光体ドラム3に接触するように設けられている、そして、感光体ドラム3に形成された各色のトナー像を中間転写ベルト61に順次的に重ねて転写することによって、中間転写ベルト61上にカラーのトナー像(多色トナー像)を形成する機能を有している。中間転写ベルト61は、例えば厚さ100μm〜150μm程度のフィルムを用いて無端状に形成されている。
感光体ドラム3から中間転写ベルト61へのトナー像の転写は、中間転写ベルト61の裏側に接触している中間転写ローラ64によって行なわれる。中間転写ローラ64には、トナー像を転写するために高電圧の転写バイアス(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加されている。中間転写ローラ64は、直径8mm〜10mmの金属(例えばステンレス)軸をベースとし、その表面が導電性の弾性材(例えばエチレン−プロピレン−ジエンゴム、発泡ウレタン等)により覆われているローラである。この導電性の弾性材により、中間転写ベルト61に対して均一に高電圧を印加することができる。本実施の形態では転写電極としてローラ形状の電極を使用しているが、それ以外にブラシ形状の電極等を用いることが可能である。
上述のように、各感光体ドラム3上で各色に応じて顕像化された静電潜像は中間転写ベルト61で積層される。このように、積層された画像情報は中間転写ベルト61の回転によって、後述の記録用紙と中間転写ベルト61の接触位置に配置される転写ローラ10によって記録用紙上に転写される。
このとき、中間転写ベルト61と転写ローラ10は所定ニップで圧接されると共に、転写ローラ10にはトナーを記録用紙に転写させるための電圧が印加される(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)。さらに、転写ローラ10は上記ニップを定常的に得るために、転写ローラ10または中間転写ベルト駆動ローラ62のいずれか一方を硬質材料(金属等)とし、他方を弾性ローラ等の軟質材料(弾性ゴムローラ、または発泡性樹脂ローラ等々)としたものが用いられる。
また、上記のように、感光体ドラム3に接触することにより中間転写ベルト61に付着したトナーまたは転写ローラ10によって記録用紙上に転写が行なわれず中間転写ベルト61上に残存したトナーは、次工程でトナーの混色を発生させる原因となるために、中間転写ベルトクリーニングユニット65によって除去および回収されるように設定されている。中間転写ベルトクリーニングユニット65には、中間転写ベルト61に接触する、例えば、クリーニング部材としてクリーニングブレードが備えられており、クリーニングブレードが接触する中間転写ベルト61は、裏側から中間転写ベルト従動ローラ63で支持されている。
給紙カセット81は、画像形成に使用するシート(記録用紙)を蓄積しておくためのトレイであり、本体部110の露光ユニット1の下側に設けられている。手差し給紙カセット82にも画像形成に使用するシートを載置することができる。本体部110の上方に設けられている排紙トレイ91は、印刷済みのシートをフェイスダウンで集積するためのトレイである。
本体部110には、給紙カセット81および手差し給紙カセット82のシートを転写ローラ10および定着ユニット7を経由させて排紙トレイ91に送出するための、略垂直形状の用紙搬送路Sが設けられている。給紙カセット81または手差し給紙カセット82から排紙トレイ91までの用紙搬送路Sの近傍には、ピックアップローラ11a、ピックアップローラ11b、複数の搬送ローラ12a〜搬送ローラ12d、レジストローラ13、転写ローラ10、定着ユニット7等が配されている。
搬送ローラ12a〜搬送ローラ12dは、シートの搬送を促進および補助するための小型のローラであり、用紙搬送路Sに沿って複数設けられている。また、ピックアップローラ11aは、給紙カセット81の端部近傍に備えられ、給紙カセット81からシートを1枚ずつピックアップして用紙搬送路Sに供給する。また、同様にして、ピックアップローラ11bは、手差し給紙カセット82の端部近傍に備えられ、手差し給紙カセット82からシートを1枚ずつピックアップして用紙搬送路Sに供給する。
レジストローラ13は、用紙搬送路Sを搬送されているシートを一旦保持するものである。そして、感光体ドラム3上のトナー像の先端とシートの先端を合わせるタイミングでシートを転写ローラ10に搬送する機能を有している。
定着ユニット7は、ヒートローラ71および加圧ローラ72を備えており、ヒートローラ71および加圧ローラ72は、シートを挟んで回転するようになっている。また、ヒートローラ71は、図示しない温度検出器からの信号に基づいて制御部によって所定の定着温度となるように設定されており、加圧ローラ72とともにトナーをシートに熱圧着することにより、シートに転写された多色トナー像を溶融、混合および圧接し、シートに対して熱定着させる機能を有している。また、ヒートローラ71を外部から加熱するための外部加熱ベルト73が設けられている。
次に、シート搬送経路を詳細に説明する。上述のように、画像形成装置100には予めシートを収納する給紙カセット81および手差し給紙カセット82が設けられている。これらの給紙カセット81または手差し給紙カセット82からシートを給紙するために、ピックアップローラ11aまたはピックアップローラ11bが配置され、シートを1枚ずつ用紙搬送路Sに導くようになっている。
給紙カセット81または手差し給紙カセット82から搬送されるシートは、用紙搬送路Sの搬送ローラ12aによってレジストローラ13まで搬送され、シートの先端と中間転写ベルト61上の画像情報の先端を整合するタイミングで転写ローラ10に搬送され、シート上に画像情報が書き込まれる。その後、シートは定着ユニット7を通過することによってシート上の未定着トナーが熱で溶融および固着されて、その後に配置された搬送ローラ12bを経て排紙トレイ91上に排出される。
上記の搬送経路は、シートに対する片面印字要求のときのものであるが、これに対して両面印字要求の時は、上記のように片面印字が終了し定着ユニット7を通過したシートの後端が最終の搬送ローラ12bで把持されたときに、搬送ローラ12bが逆回転することによってシートを搬送ローラ12c、12dに導く。その後、レジストローラ13を経てシート裏面に印字が行われた後にシートが排紙トレイ91に排出される。
図2および図3を参照して、画像読取装置200は、原稿載置台の下部に配置され、原稿載置台(原稿台ガラス92、SPFガラス94)上の原稿の画像を走査して読取るものであり、第1の走査ユニット、第2の走査ユニット、光学レンズ212、および、CCDラインセンサ214を有している。
第1の走査ユニットは、原稿面上を露光する露光ランプユニット202(以下、ランプ202と記載する場合がある。)、原稿からの反射光像を所定の方向に反射させる第1ミラー204、ランプ202の光を原稿に集光するためのレフレクタ210から構成されている。
第2の走査ユニットは、第1ミラー204から反射されてくる原稿からの反射光をCCDラインセンサ214に導く第2ミラー206および第3ミラー208より構成されている。
ランプ202は、ハロゲンランプまたはキセノンランプなどの光源であって、CCDラインセンサ214の配列方向(主走査方向)に長い棒状の形状を備え、スリットを介して原稿を照明する。光学レンズ212は、ランプ202により照明された原稿から反射した光(反射光)をCCDラインセンサ214上に結像させるためのものである。
第1の走査ユニットは、副走査方向に速度Vでスキャンモータにより移動されて、これに同期して第2の走査ユニットは、副走査方向に速度V/2で同じまたは異なるスキャンモータにより移動されて、主走査方向および副走査方向の2次元方向に、原稿を読取ることができる。なお、第1の走査ユニットを読取部と記載する場合がある。
図3に示すように、原稿載置台は、手置きで原稿が置かれる原稿台ガラス92と、自動原稿搬送装置120により原稿が給送されるSPFガラス94と、原稿台ガラス92上の原稿の位置を位置決めする原稿位置決めガイド98と、原稿位置決めガイド98のSPFガラス94側に設けられた白基準板96とから構成されている。原稿位置決めガイド98は光を透過しない、たとえば樹脂製のガイドである。また、原稿位置決めガイド98は、キャビネットと一体的に形成されていてもよい。
図3に示す、画像読取装置200における第1の走査ユニットの位置は、CCDラインセンサ214へ白基準板96からの反射光が入射する白シェーディング位置である。第1の走査ユニットがこの白シェーディング位置で停止している場合においては、レフレクタ210が光を透過しない原稿位置決めガイド98の下方にある。このため、レフレクタ210に不要な外乱光が入射も反射もしないので、CCDラインセンサ214に迷光が入射することを抑制することができる。
この画像形成装置100においては、上述したように、自動原稿搬送装置120が矢印M方向に回動自在に構成されている。なお、この自動原稿搬送装置120は、原稿押さえカバー(OCマット)と一体的に形成されている。このため、以下においては、自動原稿搬送装置120を、原稿押さえカバーと記載する場合がある。この画像形成装置100は、原稿押さえカバーが開いている状態であるのか閉じている状態であるのかを検出する開閉検出部(図6における開閉検出部310)を備える。
図4(A)に示すように、この画像形成装置100は、矢印M方向に回動する原稿押さえカバーの回動支点側に、原稿押さえカバーに接するアクチュエータ220と、透過型の光センサであってそのアクチュエータ220により遮光されていることを検出することができるセンサ230とを備える。センサ230は、光源と、アクチュエータ220の移動方向と垂直な方向に光源からの光を投射する投光部と、投光部からの光を受光する受光部と、受光部における受光の状態に基づいて、センサ230の外部(図6のCPU300)へ信号を出力する出力部とを備える。なお、センサ230は反射型の光センサであっても構わないし、光を使わないセンサ(近接型または接触型)であっても構わない。
図4(B)に示すように、原稿押さえカバーが開いている場合には、原稿押さえカバーがアクチュエータ220を押圧しないで、アクチュエータ220がセンサ230の投光部から受光部への光を遮断しない。このため、センサ230は、遮光されていないことを示す信号(原稿押さえカバーが開いていることを示す信号)を出力する。
図4(C)に示すように、原稿押さえカバーが閉じている場合には、原稿押さえカバーがアクチュエータ220を押圧して、アクチュエータ220がセンサ230の投光部から受光部への光を遮断する。このため、センサ230は、遮光されていることを示す信号(原稿押さえカバーが閉じていることを示す信号)を出力する。なお、後述するように、センサ230とCPU300との間には、開閉検出部310が備えられている。
この画像形成装置100においては、ユーザがコピー枚数等を設定するために操作したり、現在の処理状態についての情報を表示したりする、操作装置90を備える。
図5に示すように、操作装置90は、操作装置90の表面の右側の領域に配置された、テンキー、およびその他の種々の操作ボタンであるハードウェアキーが備えられている板状の操作パネル90Bと、操作装置90の中央部から左側の領域に配置された、小型のタッチパネル一体型の液晶表示装置から構成されている表示パネル90Aとを含む。操作パネル90Bと表示パネル90Aとは一つの筐体に保持され、操作装置90は全体として一体となるように構成されている。
この操作装置90においては、表示パネル90Aに、この画像形成装置100の状態、警告情報、ファクシミリの宛先指定状況、ジョブの処理状況等が表示される。表示パネル90Aの液晶表示装置の表示領域上には選択ボタンが表示され、この選択ボタンの表示されている領域を指で押すと、タッチパネルがその押された位置を検出する。プログラム上で選択ボタンの表示位置とタッチパネルが押された位置とを照合することにより、画像形成装置100の機能設定および動作指示等が行なわれる。
[制御ブロック構成]
図6に、画像形成装置100の制御ブロック図を示す。この図6には、画像読取装置200の動作制御、シェーディング補正制御に関連する制御ブロックのみを示している。このような制御ブロックとは別に、画像形成装置としての一般的機能を実現するための複数の制御ブロックが存在する。しかしながら、それらの制御ブロックは、本発明の本質的部分とは直接関係するものではないので、それらの制御ブロックについてはここでは説明しない。
図6に、画像形成装置100の制御ブロック図を示す。この図6には、画像読取装置200の動作制御、シェーディング補正制御に関連する制御ブロックのみを示している。このような制御ブロックとは別に、画像形成装置としての一般的機能を実現するための複数の制御ブロックが存在する。しかしながら、それらの制御ブロックは、本発明の本質的部分とは直接関係するものではないので、それらの制御ブロックについてはここでは説明しない。
画像形成装置100は、この画像形成装置100を制御するプログラムを実行するための主制御部300(以下、CPU300と記載する。)と、この主制御部300に接続された、操作装置90、画像読取装置200を制御する画像読取制御部302、スキャナモータ駆動部(モータドライバ)304、ランプ202の点灯および消灯を制御する点灯制御部308、原稿押さえカバーが開いている状態であるのか閉じている状態であるのかを検出する開閉検出部310、記憶部312、黒シェーディング補正部314および白シェーディング補正部316とを含む。
スキャナモータ駆動部304は、画像読取装置200の第1の走査ユニットおよび第2の走査ユニットを副走査方向に移動させるスキャナモータ306を駆動するためのモータドライバである。このスキャナモータ駆動部304は、CPU300からの移動指令信号に基づいて、副走査方向の任意の位置に第1の走査ユニット(読取部)を異動させることができる。
開閉検出部310は、センサ230に接続されて、センサ230からの信号を増幅させたり安定化させたりして、センサ230からの信号を、CPU300に対応した所定の電気信号に変換して、CPU300に出力する。
記憶部312は、各種プログラム、画像データ、シェーディング補正に用いられる補正用データおよびその補正用データに対するしきい値等を記憶する。
黒シェーディング補正部314は、CCDラインセンサ214の主走査方向(CCDの配列方向)の画素ごとに、シェーディング補正に用いられる黒補正用データ(明度最小)を取込んで記憶(設定)し、白シェーディング補正部316は、主走査方向のCCDラインセンサ214の画素ごとに、シェーディング補正に用いられる白補正用データ(明度最大)を取込んで記憶(設定)する。
なお、CPU300は、CCDラインセンサ214から出力される主走査方向の画素ごとのバラツキを補正する。この補正をシェーディング補正という。このシェーディング補正においては、白補正用データおよび黒補正用データがそれぞれある決めた値(通常、デジタル信号の最大値および最小値であって、8ビット255階調の場合には、最大値255および最小値0になる)になるように演算式を設定して、実際の原稿を読込んだ場合におけるCCDラインセンサ214からの出力信号を補完することにより、主走査方向の画素ごとのバラツキを補正する。
図7は、CCDラインセンサ214に迷光が入射している場合のCCDラインセンサ214からの出力信号の一例を示す図である。この図においては、白黒のレベルは、8ビット256階調(0〜255)で示される。この図7の上方に、白補正用データおよび白レベルのしきい値を示し、図7の下方に、黒補正用データおよび黒レベルのしきい値を示す。なお、このように白黒のレベルが8ビット256階調である場合、白基準を読込んだときのレベルが240程度であるので、白レベルのしきい値は250程度に設定されている。また、光源の消灯時におけるレベルが8程度であるので、黒レベルのしきい値は20程度に設定されている。このようにしきい値を設定して迷光をCCDラインセンサ214へ入射させて「グレーチャート」を読取りそのデータをマイクロコンピュータにより確認した結果、迷光の影響を受けず良好な画像が得られた。
図7に示すように、主走査方向の中央部近傍に対応するCCDラインセンサ214の画素に迷光が入射している。このため、黒補正用データが黒しきい値よりも大きくなり、白補正用データが白しきい値よりも大きくなっている。なお、この図7においては、白補正用データは255で飽和している。
このように、図7で示される場合は、補正用データとして取り込んだCCDラインセンサ214からの出力値が、しきい値以下であるとは判定されないで(正常範囲に含まれるとは判定されないで)、異常と判定される。すなわち、白シェーディング補正処理におけるCCDラインセンサ214からの出力値(取得した白補正用データ)が白しきい値以下でなく、かつ、黒シェーディング補正処理におけるCCDラインセンサ214からの出力値(取得した黒補正用データ)が黒しきい値以下でないと判定される。
図8に、図7に示すような黒補正用データが設定された場合(異常な黒補正用データが設定された場合)に、グレー原稿を読込んだ場合のCCDラインセンサ214からの出力信号を示す。図8に示すように、主走査方向の中央部近傍においては、黒補正用データがグレー原稿の階調値よりも小さいので、グレー原稿であってもシェーディング補正された結果、真黒な画像が記録用紙に形成されてしまう。
[ソフトウェア構成]
図9は、本実施の形態に係る画像形成装置100で実行されるシェーディング補正用データ設定プログラムの制御構造を示すフローチャートである。このプログラムはサブルーチンプログラムとして記載している。このプログラムは、電源がオンされた場合に実行される。このプログラムは、予熱モード(省エネルギモード)からの復帰時に実行するものであっても構わない。なお、画像形成装置100のCPU300は、このようなプログラムと並行して、画像形成装置としての一般的機能を実現するプログラムを実行する。しかしながら、そのプログラムは、本発明の本質的部分とは直接関係するものではないので、その詳細についてはここでは説明しない。
図9は、本実施の形態に係る画像形成装置100で実行されるシェーディング補正用データ設定プログラムの制御構造を示すフローチャートである。このプログラムはサブルーチンプログラムとして記載している。このプログラムは、電源がオンされた場合に実行される。このプログラムは、予熱モード(省エネルギモード)からの復帰時に実行するものであっても構わない。なお、画像形成装置100のCPU300は、このようなプログラムと並行して、画像形成装置としての一般的機能を実現するプログラムを実行する。しかしながら、そのプログラムは、本発明の本質的部分とは直接関係するものではないので、その詳細についてはここでは説明しない。
図9を参照して、ステップ(以下、ステップをSと記載する。)1000にて、画像形成装置100のCPU300(以下、単にCPU300と記載する。)は、電源スイッチがオンにされたか否かを判定する。電源スイッチがオンにされたと判定されると(S1000にてYES)、処理はS1010へ移される。もしそうでないと(S1000にてNO)、この処理は終了する。なお、この電源スイッチは主電源スイッチではなく、電源スイッチがオフ状態であってもCPU300は電源スイッチがオンにされたか否かを判定することができるものとする。
S1010にて、CPU300は、画像読取装置200のランプ202を点灯させる。このとき、CPU300は、点灯制御部308へ点灯指令信号を出力し、点灯制御部308は、ランプ202を点灯させるための電力をランプ202へ供給する指令信号をリレーに出力する。
S1020にて、CPU300は、画像読取装置200の読取部を、白基準板96の下の白シェーディング位置まで移動させる。このとき、CPU300は、スキャナモータ駆動部304へ移動指令信号を出力し、スキャナモータ駆動部304は、スキャナモータ306を駆動させて、読取部を白シェーディング位置まで移動させる。なお、上述したように、白シェーディング位置においては、読取部のレフレクタ210が光を透過しない原稿位置決めガイド98(キャビネットと一体的に形成されている場合もある。)の下方にある。このため、レフレクタ210により不要な外乱光が反射しないので、CCDラインセンサ214に迷光が入射することを抑制することができる。このため、原稿押さえカバー(OCマット)の開閉状態に関わらず、シェーディング補正に用いられる補正用データを的確に取得することができる可能性が高くなる。
S1030にて、CPU300は、白シェーディング処理を実行する。このとき、CPU300は、ランプ202を点灯させた状態でCCDラインセンサ214により白基準板96(白シェーディング板)を読取り、CCDラインセンサ214からの出力値を白補正用データとして一旦記憶部312に記憶することになる。
S1035にて、CPU300は、画像読取装置200のランプ202を消灯させる。このとき、CPU300は、点灯制御部308へ消灯指令信号を出力し、点灯制御部308は、ランプ202を点灯させるためにランプ202へ供給されている電力を遮断する指令信号をリレーに出力する。
S1040にて、CPU300は、画像読取装置200の読取部が白基準板96の下の白シェーディング位置のままで、黒シェーディング処理を実行する。このとき、CPU300は、ランプ202を消灯させた状態におけるCCDラインセンサ214からの出力値を黒補正用データとして一旦記憶部312に記憶することになる。
S1050にて、CPU300は、補正用データとして取り込んだCCDラインセンサ214からの出力値がしきい値以下であるか否かを判定する。このとき、CPU300は、白シェーディング補正処理におけるCCDラインセンサ214からの出力値(取得した白補正用データ)が白しきい値以下であるか否かを判定するとともに、黒シェーディング補正処理におけるCCDラインセンサ214からの出力値(取得した黒補正用データ)が黒しきい値以下であるか否かを判定する。白補正用データ(1回目)≦白しきい値であって、かつ、黒補正用データ(1回目)≦黒しきい値であると判定されると(S1050にてYES)、この処理は終了する(すなわち、一旦記憶部312に記憶された白補正用データおよび黒補正用データがこの後のシェーディング補正に用いられる)。もしそうでないと(S1050にてNO)、処理はS1060へ移される。
S1060にて、CPU300は、原稿押さえカバー(OCマット)が開いているか否かを判定する。このとき、CPU300は、アクチュエータ220により遮光されていないことを示す信号をセンサ230から受信すると原稿押さえカバーが開いていると判定し、アクチュエータ220により遮光されていることを示す信号をセンサ230から受信すると原稿押さえカバーが閉じていると判定する。原稿押さえカバーが開いていると判定されると(S1060にてYES)、処理はS1070へ移される。もしそうでないと(S1060にてNO)、この処理はS1120へ移される。
S1070にて、CPU300は、表示パネル90Aに警告を表示する。このとき、表示パネル90Aには、原稿押さえカバーが開いている旨、および、原稿押さえカバーを閉じる旨の警告が表示される。
S1080にて、CPU300は、原稿押さえカバーが閉じているか否かを判定する。このとき、CPU300は、S1060と同様に、アクチュエータ220により遮光されていないことを示す信号をセンサ230から受信すると原稿押さえカバーが開いていると判定し、アクチュエータ220により遮光されていることを示す信号をセンサ230から受信すると原稿押さえカバーが閉じていると判定する。原稿押さえカバーが閉じていると判定されると(S1080にてYES)、処理はS1085へ移される。もしそうでないと(S1080にてNO)、この処理はS1070へ戻されて原稿押さえカバーが閉じられるまで待つ。
S1085にて、CPU300は、S1010と同様に、画像読取装置200のランプ202を点灯させる。S1090にて、CPU300は、S1030と同様に、白シェーディング処理(2回目)を実行する。このとき、CPU300は、ランプ202を点灯させた状態でCCDラインセンサ214により白基準板96(白シェーディング板)を再度読取り、CCDラインセンサ214からの出力値を新たな白補正用データとして一旦記憶部312に記憶することになる。このとき、先に記憶されていた白補正用データに新たな白補正用データが上書きされる。
S1095にて、CPU300は、画像読取装置200のランプ202を消灯させる。
S1100にて、CPU300は、S1040と同様に、黒シェーディング処理(2回目)を実行する。このとき、CPU300は、ランプ202を消灯させた状態におけるCCDラインセンサ214からの出力値を新たな黒補正用データとして一旦記憶部312に記憶することになる。このとき、先に記憶されていた黒補正用データに新たな黒補正用データが上書きされる。
S1100にて、CPU300は、S1040と同様に、黒シェーディング処理(2回目)を実行する。このとき、CPU300は、ランプ202を消灯させた状態におけるCCDラインセンサ214からの出力値を新たな黒補正用データとして一旦記憶部312に記憶することになる。このとき、先に記憶されていた黒補正用データに新たな黒補正用データが上書きされる。
S1110にて、CPU300は、S1050と同様に、補正用データとして再度取り込んだCCDラインセンサ214からの出力値がしきい値以下であるか否かを判定する。このとき、CPU300は、白シェーディング補正処理(2回目)におけるCCDラインセンサ214からの出力値(再取得した白補正用データ)が白しきい値以下であるか否かを判定するとともに、黒シェーディング補正処理(2回目)におけるCCDラインセンサ214からの出力値(再取得した黒補正用データ)が黒しきい値以下であるか否かを判定する。白補正用データ(2回目)≦白しきい値であって、かつ、黒補正用データ(2回目)≦黒しきい値であると判定されると(S1110にてYES)、この処理は終了する(すなわち、一旦記憶部312に記憶された新たな白補正用データおよび新たな黒補正用データがこの後のシェーディング補正に用いられる)。もしそうでないと(S1110にてNO)、処理はS1120へ移される。
S1120にて、CPU300は、表示パネル90Aに警告を表示する。このとき、ハードウェア上のエラーが発生している可能性があるので、表示パネル90Aには、画像読取装置200にサービスマンに連絡する旨の警告が表示される。
[シェーディング補正における補正用データの設定動作]
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る画像形成装置100の動作について、表示パネル90Aに表示される画面の一例を示す図10および図11を参照して説明する。なお、このような動作の説明において、異なる動作において重複する動作については、繰返して説明しない。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る画像形成装置100の動作について、表示パネル90Aに表示される画面の一例を示す図10および図11を参照して説明する。なお、このような動作の説明において、異なる動作において重複する動作については、繰返して説明しない。
・1回目で正常終了
ユーザが画像形成装置100の電源をオンにすると(S1000にてYES)、画像読取装置200のランプ202が点灯して(S1010)、画像読取装置200の読取部が白基準板96の下の位置(白シェーディング位置)まで移動する(S1020)。
ユーザが画像形成装置100の電源をオンにすると(S1000にてYES)、画像読取装置200のランプ202が点灯して(S1010)、画像読取装置200の読取部が白基準板96の下の位置(白シェーディング位置)まで移動する(S1020)。
ランプ202が点灯している状態でCCDラインセンサ214により白基準板96(白シェーディング板)が読取られて、CCDラインセンサ214からの出力値が白補正用データとして一旦記憶部312に記憶される(S1030)。
画像読取装置200のランプ202が消灯されて(S1035)、画像読取装置200の読取部が白基準板96の下の位置(白シェーディング位置)のままで、ランプ202が消灯されている状態におけるCCDラインセンサ214からの出力値が黒補正用データとして一旦記憶部312に記憶される(S1040)。
白補正用データ(1回目)≦白しきい値であって、かつ、黒補正用データ(1回目)≦黒しきい値であると(S1050にてYES)、この処理は終了して、記憶部312に記憶された白補正用データおよび黒補正用データがこの後のシェーディング補正に用いられる。
・2回目で正常終了
白補正用データ(1回目)>白しきい値であるか、または、黒補正用データ(1回目)>黒しきい値であると(S1050にてNO)、原稿押さえカバー(OCマット)が開いているか否かが判定される。原稿押さえカバーが開いていると判定された場合には(S1060にてYES)、図10に示すような警告画面が表示パネル90Aに表示される(S1070)。この警告表示を見たユーザが、開いている原稿押さえカバーを閉じると(S1080にてYES)、画像読取装置200のランプ202が点灯する(S1085)。
白補正用データ(1回目)>白しきい値であるか、または、黒補正用データ(1回目)>黒しきい値であると(S1050にてNO)、原稿押さえカバー(OCマット)が開いているか否かが判定される。原稿押さえカバーが開いていると判定された場合には(S1060にてYES)、図10に示すような警告画面が表示パネル90Aに表示される(S1070)。この警告表示を見たユーザが、開いている原稿押さえカバーを閉じると(S1080にてYES)、画像読取装置200のランプ202が点灯する(S1085)。
ランプ202が点灯している状態でCCDラインセンサ214により白基準板96(白シェーディング板)が再度読取られて、CCDラインセンサ214からの出力値が白補正用データ(2回目)として一旦記憶部312に記憶される(S1090)。
画像読取装置200のランプ202が消灯されて(S1095)、画像読取装置200の読取部が白基準板96の下の位置(白シェーディング位置)のままで移動することなく、ランプ202が消灯されている状態におけるCCDラインセンサ214からの出力値が黒補正用データ(2回目)として一旦記憶部312に記憶される(S1100)。
白補正用データ(2回目)≦白しきい値であって、かつ、黒補正用データ(2回目)≦黒しきい値であると(S1110にてYES)、この処理は終了して、記憶部312に記憶された白補正用データ(2回目)および黒補正用データ(2回目)がこの後のシェーディング補正に用いられる。
・1回目で異常終了
白補正用データ(1回目)>白しきい値であるか、または、黒補正用データ(1回目)>黒しきい値であると(S1050にてNO)、原稿押さえカバー(OCマット)が開いているか否かが判定される。原稿押さえカバーが閉じているときには(S1060にてNO)、図11に示すような警告画面が表示パネル90Aに表示される(S1120)。
白補正用データ(1回目)>白しきい値であるか、または、黒補正用データ(1回目)>黒しきい値であると(S1050にてNO)、原稿押さえカバー(OCマット)が開いているか否かが判定される。原稿押さえカバーが閉じているときには(S1060にてNO)、図11に示すような警告画面が表示パネル90Aに表示される(S1120)。
この場合、原稿押さえカバーが閉じている状態、すなわち、迷光がCCDラインセンサ214に入光しない状態で白補正用データおよび黒補正用データが取り込まれたのであるが、そのような状態であっても、補正用データとして取り込んだCCDラインセンサ214からの出力値がしきい値よりも大きく正常な補正用データを取得できなかったことを示している。このため、ユーザによる調整ではなく、この画像形成装置100のメーカーまたはこのメーカーに関連あるメンテナンス会社等のサービスマンに調整または修理を行なわせる。このために、サービスマンコールの画面を表示させる。
・2回目で異常終了
原稿押さえカバー(OCマット)を閉じて2回目の補正用データを取込んでも、白補正用データ(2回目)>白しきい値であるか、または、黒補正用データ(2回目)>黒しきい値であると(S1110にてNO)、図11に示すような警告画面が表示パネル90Aに表示される(S1120)。
原稿押さえカバー(OCマット)を閉じて2回目の補正用データを取込んでも、白補正用データ(2回目)>白しきい値であるか、または、黒補正用データ(2回目)>黒しきい値であると(S1110にてNO)、図11に示すような警告画面が表示パネル90Aに表示される(S1120)。
この場合、原稿押さえカバーが開いている状態で白補正用データおよび黒補正用データを取り込んだ場合に補正用データとして取り込んだCCDラインセンサ214からの出力値がしきい値よりも大きく正常な補正用データを取得できなかった。さらに、開いていた原稿押さえカバーを閉じて、すなわち、迷光がCCDラインセンサ214に入光しないようにして白補正用データおよび黒補正用データが取り込まれたのであるが、そのような状態であっても、補正用データとして取り込んだCCDラインセンサ214からの出力値がしきい値よりも大きく正常な補正用データを取得できなかったことを示している。このため、ユーザによる調整ではなく、この画像形成装置100のメーカーまたはこのメーカーに関連あるメンテナンス会社等のサービスマンに調整または修理を行なわせる。このために、サービスマンコールの画面を表示させる。
以上のようにして、本実施の形態に係る画像形成装置によると、シェーディング補正の補正用データを取得する所定の位置(白シェーディング位置)に読取部がある場合には、読取部のレフレクタが、光を透過しない原稿位置決めガイドの下方にある。このため、レフレクタにより不要な外乱光が反射しないので、CCDラインセンサに迷光が入射することを抑制することができる。このため、原稿押さえカバー(OCマット)の開閉状態に関わらず、1回目で補正用データを取得することができる可能性が高くなる。
さらに、このような位置で1回目の補正用データを取得しても、その補正用データとして取り込んだCCDラインセンサからの出力値がしきい値以下でない場合であって、原稿押さえカバーが開いている場合には、原稿押さえカバーを閉じるように警告が表示される。原稿押さえカバーが閉じられると、補正用データを再度取得する。このため、シェーディング補正における補正用データの設定をより確実に実行することができる。
<第2の実施の形態>
以下に、本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置100について説明する。なお、本実施の形態に係る画像形成装置も第1の実施の形態と同じ構造(ハードウェア構造および制御ブロック構造)の画像形成装置100であって、シェーディング補正用データ設定プログラムの制御構造のみが異なる。このため、図1〜図8を用いた画像形成装置100についての詳細な説明は、上述した第1の実施の形態と同じであるため、ここでは繰返さない。
以下に、本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置100について説明する。なお、本実施の形態に係る画像形成装置も第1の実施の形態と同じ構造(ハードウェア構造および制御ブロック構造)の画像形成装置100であって、シェーディング補正用データ設定プログラムの制御構造のみが異なる。このため、図1〜図8を用いた画像形成装置100についての詳細な説明は、上述した第1の実施の形態と同じであるため、ここでは繰返さない。
[ソフトウェア構成]
図12は、本実施の形態に係る画像形成装置100で実行されるシェーディング補正用データ設定プログラムの制御構造を示すフローチャートである。この図12において、図9と同じ処理については同じステップ番号を付してある。その処理の内容も同じである。したがって、ここではそれらについての説明は繰返さない。
図12は、本実施の形態に係る画像形成装置100で実行されるシェーディング補正用データ設定プログラムの制御構造を示すフローチャートである。この図12において、図9と同じ処理については同じステップ番号を付してある。その処理の内容も同じである。したがって、ここではそれらについての説明は繰返さない。
S2000にて、CPU300は、画像読取装置200の読取部を白基準板96の下の一(白シェーディング位置)から所定の距離だけ移動させる。ここで、所定の距離とは、レフレクタ210等の反射によりCCDラインセンサ214に入射していた迷光がずれるだけの、比較的微小な距離であって、たとえば、この所定距離はCCDラインセンサ214の数ライン分と設定することができる。
S2010にて、CPU300は、S1100と同様に、黒シェーディング処理(2回目)を実行する。このとき、CPU300は、ランプ202を消灯させた状態におけるCCDラインセンサ214からの出力値を新たな黒補正用データとして一旦記憶部312に記憶することになる。このとき、先に記憶されていた黒補正用データに新たな黒補正用データが上書きされる。
S2020にて、CPU300は、補正用データとして再度取り込んだCCDラインセンサ214からの出力値がしきい値以下であるか否かを判定する。このとき、CPU300は、黒シェーディング補正処理(2回目)におけるCCDラインセンサ214からの出力値(再取得した黒補正用データ)が黒しきい値以下であるか否かを判定する。黒補正用データ(2回目)≦黒しきい値であると判定されると(S2010にてYES)、この処理は終了する(すなわち、一旦記憶部312に記憶された新たな黒補正用データがこの後のシェーディング補正に用いられる)。もしそうでないと(S2010にてNO)、処理はS1120へ移される。
[シェーディング補正における補正用データの設定動作]
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る画像形成装置100の動作について説明する。なお、このような動作の説明において、異なる動作において重複する動作、または、第1の実施の形態と重複する動作については、繰返して説明しない。また、本実施の形態においては図12のS1050においては、補正用データとして取り込んだCCDラインセンサ214からの出力値がしきい値以下であるか否かを判定するが、白シェーディング補正処理についての判定は行なわない。すなわち、黒シェーディング補正処理におけるCCDラインセンサ214からの出力値(取得した黒補正用データ)が黒しきい値以下であるか否かを判定するものとする。後述する変形例のように2回目の白シェーディング処理を行なう場合には、この限りでなく、白シェーディング補正処理におけるCCDラインセンサ214からの出力値(取得した白補正用データ)が白しきい値以下であるか否かを判定する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る画像形成装置100の動作について説明する。なお、このような動作の説明において、異なる動作において重複する動作、または、第1の実施の形態と重複する動作については、繰返して説明しない。また、本実施の形態においては図12のS1050においては、補正用データとして取り込んだCCDラインセンサ214からの出力値がしきい値以下であるか否かを判定するが、白シェーディング補正処理についての判定は行なわない。すなわち、黒シェーディング補正処理におけるCCDラインセンサ214からの出力値(取得した黒補正用データ)が黒しきい値以下であるか否かを判定するものとする。後述する変形例のように2回目の白シェーディング処理を行なう場合には、この限りでなく、白シェーディング補正処理におけるCCDラインセンサ214からの出力値(取得した白補正用データ)が白しきい値以下であるか否かを判定する。
・2回目で正常終了
黒補正用データ(1回目)>黒しきい値であると(S1050にてNO)、画像読取装置200の読取部が白基準板96の下の位置(白シェーディング位置)から所定の距離だけ移動する(S2000)。
黒補正用データ(1回目)>黒しきい値であると(S1050にてNO)、画像読取装置200の読取部が白基準板96の下の位置(白シェーディング位置)から所定の距離だけ移動する(S2000)。
ランプ202が消灯されている状態におけるCCDラインセンサ214からの出力値が黒補正用データ(2回目)として一旦記憶部312に記憶される(S2010)。
黒補正用データ(2回目)≦黒しきい値であると(S2010にてYES)、この処理は終了して、記憶部312に記憶された黒補正用データ(2回目)がこの後のシェーディング補正に用いられる。
・2回目で異常終了
原稿押さえカバー(OCマット)の開閉状態とは関係なく、読取部を所定距離だけ移動させて(S2000)2回目の補正用データを取込んでも(S2010)、黒補正用データ(2回目)>黒しきい値であると(S2020にてNO)、図11に示すような警告画面が表示パネル90Aに表示される(S1120)。
原稿押さえカバー(OCマット)の開閉状態とは関係なく、読取部を所定距離だけ移動させて(S2000)2回目の補正用データを取込んでも(S2010)、黒補正用データ(2回目)>黒しきい値であると(S2020にてNO)、図11に示すような警告画面が表示パネル90Aに表示される(S1120)。
この場合、原稿押さえカバーの開閉状態に関わらず、CCDラインセンサ214からの出力値がしきい値よりも大きく正常な補正用データを取得できなかった。さらに、読取部を所定距離だけ移動させて、すなわち、迷光がCCDラインセンサ214に入光しないようにするためにCCDラインセンサ214の位置をずらして黒補正用データが取り込まれたのであるが、そのような状態であっても、補正用データとして取り込んだCCDラインセンサ214からの出力値がしきい値よりも大きく正常な補正用データを取得できなかったことを示している。このため、ユーザによる調整ではなく、この画像形成装置100のメーカーまたはこのメーカーに関連あるメンテナンス会社等のサービスマンに調整または修理を行なわせる。このために、サービスマンコールの画面を表示させる。
以上のようにして、本実施の形態に係る画像形成装置によると、白シェーディング位置で1回目の補正用データを取得しても、その補正用データとして取り込んだCCDラインセンサからの出力値がしきい値以下でない場合には、原稿押さえカバーの開閉状態に関わらず、読取部が、CCDラインセンサに入射していた迷光がずれる程度の所定の距離だけ移動される。迷光がCCDラインセンサに入光しないようにして、再度のシェーディング補正で補正用データを取得する。このため、ユーザに原稿押さえカバーを閉じさせることなく、シェーディング補正における補正用データの設定をより確実に実行することができる。
<第3の実施の形態>
以下に、本発明の第3の実施の形態に係る画像形成装置100について説明する。なお、本実施の形態に係る画像形成装置も第1の実施の形態と同じ構造(ハードウェア構造および制御ブロック構造)の画像形成装置100であって、シェーディング補正用データ設定プログラムの制御構造のみが異なる。このため、図1〜図8を用いた画像形成装置100についての詳細な説明は、上述した第1の実施の形態と同じであるため、ここでは繰返さない。
以下に、本発明の第3の実施の形態に係る画像形成装置100について説明する。なお、本実施の形態に係る画像形成装置も第1の実施の形態と同じ構造(ハードウェア構造および制御ブロック構造)の画像形成装置100であって、シェーディング補正用データ設定プログラムの制御構造のみが異なる。このため、図1〜図8を用いた画像形成装置100についての詳細な説明は、上述した第1の実施の形態と同じであるため、ここでは繰返さない。
なお、本実施の形態に係る画像形成装置は、基本的には、第1の実施の形態に係る画像形成装置により実行されるシェーディング補正用データ設定プログラムと、第2の実施の形態に係る画像形成装置により実行されるシェーディング補正用データ設定プログラムとを、実行する。
[ソフトウェア構成]
図13は、本実施の形態に係る画像形成装置100で実行されるシェーディング補正用データ設定プログラムの制御構造を示すフローチャートである。この図13において、図9または図12と同じ処理については同じステップ番号を付してある。その処理の内容も同じである。したがって、ここではそれらについての説明は繰返さない。
図13は、本実施の形態に係る画像形成装置100で実行されるシェーディング補正用データ設定プログラムの制御構造を示すフローチャートである。この図13において、図9または図12と同じ処理については同じステップ番号を付してある。その処理の内容も同じである。したがって、ここではそれらについての説明は繰返さない。
S3000にて、CPU300は、黒シェーディング処理(3回目)を実行する。このとき、CPU300は、読取部が所定距離だけ移動された状態であって、かつ、ランプ202を消灯させた状態におけるCCDラインセンサ214からの出力値を新たな黒補正用データとして一旦記憶部312に記憶することになる。このとき、先に記憶されていた黒補正用データに新たな黒補正用データが上書きされる。
S3010にて、CPU300は、補正用データとして再々度取り込んだCCDラインセンサ214からの出力値がしきい値以下であるか否かを判定する。このとき、CPU300は、黒シェーディング補正処理(3回目)におけるCCDラインセンサ214からの出力値(再々取得した黒補正用データ)が黒しきい値以下であるか否かを判定する。黒補正用データ(3回目)≦黒しきい値であると判定されると(S3010にてYES)、この処理は終了する(すなわち、一旦記憶部312に記憶された新たな黒補正用データがこの後のシェーディング補正に用いられる)。もしそうでないと(S3010にてNO)、処理はS1120へ移される。
[シェーディング補正における補正用データの設定動作]
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る画像形成装置100の動作について説明する。なお、このような動作の説明において、異なる動作において重複する動作、または、第1の実施の形態または第2の実施の形態と重複する動作については、繰返して説明しない。また、本実施の形態においては図13のS1050においては、補正用データとして取り込んだCCDラインセンサ214からの出力値がしきい値以下であるか否かを判定するが、白シェーディング補正処理についての判定は行なわない。すなわち、黒シェーディング補正処理におけるCCDラインセンサ214からの出力値(取得した黒補正用データ)が黒しきい値以下であるか否かを判定するものとする。後述する変形例のように2回目の白シェーディング処理を行なう場合には、この限りでなく、白シェーディング補正処理におけるCCDラインセンサ214からの出力値(取得した白補正用データ)が白しきい値以下であるか否かを判定する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る画像形成装置100の動作について説明する。なお、このような動作の説明において、異なる動作において重複する動作、または、第1の実施の形態または第2の実施の形態と重複する動作については、繰返して説明しない。また、本実施の形態においては図13のS1050においては、補正用データとして取り込んだCCDラインセンサ214からの出力値がしきい値以下であるか否かを判定するが、白シェーディング補正処理についての判定は行なわない。すなわち、黒シェーディング補正処理におけるCCDラインセンサ214からの出力値(取得した黒補正用データ)が黒しきい値以下であるか否かを判定するものとする。後述する変形例のように2回目の白シェーディング処理を行なう場合には、この限りでなく、白シェーディング補正処理におけるCCDラインセンサ214からの出力値(取得した白補正用データ)が白しきい値以下であるか否かを判定する。
・3回目で正常終了
原稿押さえカバー(OCマット)が開いている状態において(S1060にてYES)、読取部を所定距離だけ移動させて(S2000)2回目の補正用データを取込んでも(S2010)、黒補正用データ(2回目)>黒しきい値であると(S2020にてNO)、図10に示すような警告画面が表示パネル90Aに表示される(S1120)。
原稿押さえカバー(OCマット)が開いている状態において(S1060にてYES)、読取部を所定距離だけ移動させて(S2000)2回目の補正用データを取込んでも(S2010)、黒補正用データ(2回目)>黒しきい値であると(S2020にてNO)、図10に示すような警告画面が表示パネル90Aに表示される(S1120)。
この警告表示を見たユーザが、開いている原稿押さえカバーを閉じると(S1080にてYES)、画像読取装置200の読取部が白基準板96の下の位置(白シェーディング位置)から所定距離だけ移動した位置において、ランプ202が消灯されている状態におけるCCDラインセンサ214からの出力値が、黒補正用データ(3回目)として一旦記憶部312に記憶される(S3000)。
黒補正用データ(3回目)≦黒しきい値であると(S3010にてYES)、この処理は終了して、記憶部312に記憶された黒補正用データ(3回目)がこの後のシェーディング補正に用いられる。
・3回目で異常終了
原稿押さえカバー(OCマット)を閉じて(S1080にてYES)3回目の補正用データを取込んでも(S3000)、黒補正用データ(3回目)>黒しきい値であると(S3010にてNO)、図11に示すような警告画面が表示パネル90Aに表示される(S1120)。
原稿押さえカバー(OCマット)を閉じて(S1080にてYES)3回目の補正用データを取込んでも(S3000)、黒補正用データ(3回目)>黒しきい値であると(S3010にてNO)、図11に示すような警告画面が表示パネル90Aに表示される(S1120)。
この場合、原稿押さえカバーが開いている状態で白補正用データおよび黒補正用データを取り込んだ場合に、補正用データとして取り込んだCCDラインセンサ214からの出力値がしきい値よりも大きく正常な補正用データを取得できなかった。さらに、原稿押さえカバーが開いている状態で読取部を所定距離だけ移動させて、すなわち、迷光がCCDラインセンサ214に入光しないようにしてCCDラインセンサ214の位置をずらして黒補正用データが取り込まれたのであるが、そのような状態であっても、補正用データとして取り込んだCCDラインセンサ214からの出力値がしきい値よりも大きく正常な補正用データを取得できなかった。さらに、開いていた原稿押さえカバーを閉じて、すなわち、迷光がCCDラインセンサ214に入光しないようにして黒補正用データが取り込まれたのであるが、そのような状態であっても、補正用データとして取り込んだCCDラインセンサ214からの出力値がしきい値よりも大きく正常な補正用データを取得できなかったことを示している。このため、ユーザによる調整ではなく、この画像形成装置100のメーカーまたはこのメーカーに関連あるメンテナンス会社等のサービスマンに調整または修理を行なわせる。このために、サービスマンコールの画面を表示させる。
以上のようにして、本実施の形態に係る画像形成装置によると、白シェーディング位置で1回目の補正用データを取得しても、その補正用データとして取り込んだCCDラインセンサからの出力値がしきい値以下でない場合には、読取部が、CCDラインセンサに入射していた迷光がずれる程度の所定の距離だけ移動される。迷光がCCDラインセンサに入光しないようにして、2回目の補正用データを取得する。このような位置で2回目の補正用データを取得しても、その補正用データとして取り込んだCCDラインセンサからの出力値がしきい値以下でない場合であって、原稿押さえカバーが開いている場合には、閉じるように警告が表示される。原稿押さえカバーが閉じられると、3回目の補正用データを取得する。このため、シェーディング補正における補正用データの設定をより確実に実行することができる。
<変形例>
上述した第2の実施の形態および第3の実施の形態においては、読取部を所定距離だけ移動させた後においては黒シェーディング処理しか実行していないが、所定距離を移動させてもCCDラインセンサ214により白基準板96(白シェーディング板)からの反射光を受光できるのであれば、読取部を所定距離だけ移動させた後において白シェーディング処理(白補正用データの取得)を実行させることも好ましい。なお、所定距離をCCDラインセンサ214の数ライン分と設定すると、レフレクタ210等の反射によりCCDラインセンサ214に入射していた迷光をずらすことができるとともに、CCDラインセンサ214により白基準板96(白シェーディング板)からの反射光を受光できることが多い。このため、読取部を所定距離だけ移動した後に白補正用データを取り込むことができることが多い。このようにすると、黒補正用データだけでなく白補正用データも正常に設定することができるようになる。
上述した第2の実施の形態および第3の実施の形態においては、読取部を所定距離だけ移動させた後においては黒シェーディング処理しか実行していないが、所定距離を移動させてもCCDラインセンサ214により白基準板96(白シェーディング板)からの反射光を受光できるのであれば、読取部を所定距離だけ移動させた後において白シェーディング処理(白補正用データの取得)を実行させることも好ましい。なお、所定距離をCCDラインセンサ214の数ライン分と設定すると、レフレクタ210等の反射によりCCDラインセンサ214に入射していた迷光をずらすことができるとともに、CCDラインセンサ214により白基準板96(白シェーディング板)からの反射光を受光できることが多い。このため、読取部を所定距離だけ移動した後に白補正用データを取り込むことができることが多い。このようにすると、黒補正用データだけでなく白補正用データも正常に設定することができるようになる。
また、第3の実施の形態においては、2回目の黒シェーディング処理(読取部を所定距離だけ移動させて黒補正用データを取得)と、3回目の黒シェーディング処理(原稿押さえカバーと閉じて黒補正用データを取得)との処理順序は逆でも構わない。
また、上述した実施の形態において、図11に示す警告画面を表示する場合に、補正用データが記憶されていない状態では、この画像形成装置100を適切なシェーディング補正を実行して使用することができなくなる。これは、サービスマンが来るまでの間、異常画像が作成されてしまうことを示す。このため、このような場合には、前回取得した補正用データであって記憶部312に記憶されている補正用データを用いてシェーディング補正するようにすればよい。この場合を含めて、上述した実施の形態に係る画像形成装置100の記憶部312は不揮発性記憶素子で構成されているものとする。
また、補正用データとしきい値との比較を、「補正用データ≦しきい値」の式を用いたが、「補正用データ<しきい値」の式を用いるようにしても構わないことを確認的に記載しておく。
今回開示された実施の形態は単に例示であって、本発明が上記した実施の形態のみに限定されるわけではない。本発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含む。
100 画像形成装置
110 本体部
120 自動原稿搬送装置
200 画像読取装置
202 露光ランプユニット(ランプ)
204 第1ミラー
206 第2ミラー
208 第3ミラー
210 レフレクタ
212 光学レンズ
214 CCDラインセンサ
220 アクチュエータ
230 センサ
300 主制御部(CPU)
110 本体部
120 自動原稿搬送装置
200 画像読取装置
202 露光ランプユニット(ランプ)
204 第1ミラー
206 第2ミラー
208 第3ミラー
210 レフレクタ
212 光学レンズ
214 CCDラインセンサ
220 アクチュエータ
230 センサ
300 主制御部(CPU)
Claims (13)
- 原稿を載置する原稿台と、載置した原稿を覆う開閉可能な原稿押さえ部材と、原稿を読取る読取部と、ユーザに情報を報知する表示部とを備えた画像読取装置であって、
前記原稿押さえ部材の開閉を検出するための開閉検出手段と、
前記読取部を用いて、シェーディング補正に用いられる補正用データを取得するための補正用データ取得手段と、
前記補正用データを記憶するための記憶手段と、
前記補正用データの取得中に、前記開閉検知手段により前記原稿押さえ部材が開いていることが検出された場合、前記表示部に前記原稿押さえ部材を閉じるように表示するための制御手段とを含む、画像読取装置。 - 前記補正用データ取得手段は、シェーディング補正に用いられる白補正用データまたは黒補正用データを取得するための手段を含む、請求項1に記載の画像読取装置。
- 前記読取部は、光電変換素子を含み、
前記補正用データ取得手段は、前記光電変換素子からの出力値を、シェーディング補正に用いられる補正用データとして取得するための手段を含み、
前記制御手段は、前記光電変換素子からの出力値がしきい値以上であると、前記表示部に前記原稿押さえ部材を閉じるように表示するための手段を含む、請求項1または請求項2に記載の画像読取装置。 - 前記開閉検出手段により前記原稿押さえ部材が閉じられたことを検出した場合、シェーディング補正に用いられる補正用データを再度取得するための手段をさらに含む、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像読取装置。
- 前記制御手段は、シェーディング補正に用いられる補正用データを再度取得した結果、取得した補正用データが所定の範囲に含まれない場合、前記表示部に異常情報を表示するための手段を含む、請求項4に記載の画像読取装置。
- 前記異常情報は、サービスマンへの連絡を促す情報である、請求項5に記載の画像読取装置。
- 前記制御手段は、前記表示部に異常情報を表示するとともに、前記記憶手段に記憶された補正用データを用いてシェーディング補正を実行するための手段を含む、請求項5または請求項6に記載の画像読取装置。
- 前記読取部の一部は、副走査方向に移動可能に構成され、
前記補正用データ取得手段は、副走査方向に前記読取部を移動させることなく、白補正用データおよび黒補正用データを取得するための手段を含む、請求項1〜請求項7のいずれかに記載の画像読取装置。 - 前記読取部は、光源ユニットと光電変換素子とを含み、少なくとも前記光源ユニットが副走査方向に移動可能に構成され、
前記補正用データ取得手段は、取得した補正用データが所定の範囲に含まれない場合、副走査方向に前記光源ユニットを移動させて、補正用データを再度取得するための手段を含む、請求項8に記載の画像読取装置。 - 原稿を載置する原稿台と、載置した原稿を覆う開閉可能な原稿押さえ部材と、原稿を読取る読取部と、ユーザに情報を報知する表示部とを備えた画像読取装置であって、前記読取部は、光源ユニットと光電変換素子とを含み、少なくとも前記光源ユニットが副走査方向に移動可能に構成され、
前記原稿押さえ部材の開閉を検出するための開閉検出手段と、
前記読取部を用いて、シェーディング補正に用いられる補正用データを取得するための補正用データ取得手段と、
前記補正用データを記憶するための記憶手段と、
前記補正用データの取得中に前記開閉検知手段により前記原稿押さえ部材が開いていることが検出され、取得した補正用データが所定の範囲に含まれない場合、副走査方向に前記光源ユニットを移動させて、補正用データを再度取得するための制御手段とを含む、画像読取装置。 - 前記読取部は、光源ユニットと光電変換素子とを含み、前記光源ユニットは、光源と前記光源から照射される光を反射させる反射板とを備え、
前記読取部の上方には、原稿を載置するためのガラス台と、前記ガラス台に設けられ、前記原稿を位置あわせするための光を透過させないガイドとを備え、
前記補正用データ取得手段は、副走査方向において前記ガイドと前記反射板の少なくとも一部とが重なる位置で、前記補正用データを取得するための手段を含む、請求項1〜請求項10のいずれかに記載の画像読取装置。 - 請求項1〜請求項11のいずれかに記載の画像読取装置を備えた画像形成装置。
- 前記補正用データの取得は、前記画像読取装置または前記画像形成装置に電源が投入された時または予熱モードから復帰した時に実行される、請求項12に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009167352A JP2011023990A (ja) | 2009-07-16 | 2009-07-16 | 画像読取装置およびその画像読取装置を備えた画像形成装置 |
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Cited By (2)
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-
2009
- 2009-07-16 JP JP2009167352A patent/JP2011023990A/ja active Pending
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