JP2020061627A - 画像読取装置、画像読取方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザによって登録されたサイズを含む異なるサイズの複数の原稿であっても、原稿サイズを正確に判定して読み取り可能な画像読取装置を提供する。【解決手段】画像読取装置は、原稿トレイ30から搬送される原稿の画像を読み取る光学スキャナユニット202により読み取る。画像読取装置は、原稿幅検知部809により光学スキャナユニット202の読取結果から搬送中の原稿の幅を検知し、分離後センサ15の検知結果から搬送中の原稿の長さを検知する。CPU801は、検知した原稿の幅及び長さを、予め登録される幅及び長さと比較することで、原稿サイズを判定する。CPU801は、判定した原稿サイズに応じた読取サイズで光学スキャナユニット202により原稿画像を読み取る。【選択図】図4

Description

本発明は、原稿に形成された画像(以下、「原稿画像」という。)を読み取る画像読取装置に関する。
画像読取装置は、原稿を自動的に読取位置まで搬送する自動原稿搬送装置(以下、「ADF(Automatic Document Feeder)」という。)を備えるものがある。ADFは、読取対象の原稿を1枚ずつ連続して搬送する。画像読取装置は、連続して搬送される原稿の原稿画像を光学的に読み取って画像データを生成する。画像読取装置は、原稿を光により走査することで原稿画像を読み取る。光の走査方向が主走査方向、主走査方向に直交する方向が副走査方向である。主走査方向は、原稿の搬送方向に直交する方向である。副走査方向は、原稿の搬送方向である。
ADFは、搬送する原稿が積載される原稿トレイを備える。原稿トレイに積載される複数の原稿は、原稿幅及び原稿長が同じサイズの原稿が積載される非混載原稿の場合と、原稿幅及び原稿長の少なくとも一方が異なるサイズの原稿が積載される混載原稿の場合とがある。画像読取装置は、非混載原稿の場合には非混載モード(通常読取モード)で動作し、混載原稿の場合には混載モード(原稿混載読取モード)で動作する。なお、「原稿幅」は搬送方向に直交する方向(主走査方向)の原稿のサイズであり、「原稿長」は搬送方向(副走査方向)の原稿のサイズである。
非混載モードでは、画像読取装置は、ジョブ開始時の原稿トレイ上の原稿のサイズ又はジョブ開始後1枚目の原稿のサイズに基づいて原稿画像の読取制御を行う。混載モードでは、画像読取装置は、1枚毎に搬送中の原稿のサイズを検知し、検知したサイズを予め設定された複数の閾値と比較することで、該原稿を所定の定形サイズと判定し、判定した定形サイズの原稿として原稿画像の読取制御を行う。定形サイズは、例えば、A3R、A4、A4R、A5、A5R、A6、B4R、B5、B5R、B6のようなサイズである。混載モードでは、搬送中に原稿サイズを1枚毎に検知するために、読取後の画像処置のタイミングが遅くなり、非混載モードに比べてスループットが低下する。
原稿は、読取位置において搬送方向の先頭の辺(先端エッジ)が主走査方向に平行にならずに斜行することがある。特許文献1は、斜行している原稿のスキュー量を検出し、このスキュー量に応じて画像データを補正することで斜行を補正するデジタル斜行補正について開示する。画像読取装置は、デジタル斜行補正により、原稿幅を数ミリメートル程度の範囲で検知可能になる。
特開2000−20690号公報
画像読取装置は、原稿幅が70[mm]〜90[mm]程度の非定形サイズを含む小サイズ紙(小切手、手形、領収証等)を読み取ることが求められている。非定型サイズ紙を含む混載原稿を読み取る場合、原稿のサイズを高精度に検知するためには、原稿の主走査方向のサイズを高精度に検知し、ユーザによって登録されたサイズと比較する必要がある。
本発明は、ユーザによって登録されたサイズを含む異なるサイズの複数の原稿であっても、原稿サイズを正確に判定して読み取り可能な画像読取装置を提供することを目的とする。
本発明の画像読取装置は、複数の原稿が積載される原稿トレイと、前記原稿トレイから前記原稿を給送する給送手段と、搬送される前記原稿の画像を読み取る読取手段と、搬送中の前記原稿のサイズを検知するサイズ検知手段と、予め登録される原稿の登録サイズを格納する格納手段と、前記サイズ検知手段で検知したサイズと前記登録サイズとを比較することで、前記原稿の原稿サイズを判定する判定手段と、前記判定手段で判定した前記原稿サイズに応じた読取サイズで前記読取手段に前記画像を読み取らせる制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ユーザによって登録されたサイズを含む異なるサイズの複数の原稿であっても、原稿サイズを正確に判定して読み取ることが可能となる。
画像読取装置の構成図。 ADFの上部断面図。 混載状態の例示図。 コントローラの説明図。 サイズ登録画面の例示図。 原稿サイズ登録処理を表すフローチャート。 読取モードの設定画面の例示図。 通常読取モードによる原稿画像の読取処理を表すフローチャート。 (a)〜(d)は、原稿を搬送するときの原稿の位置の説明図。 原稿混載読取モードによる原稿画像の読取処理を表すフローチャート。 原稿サイズ判定メイン処理を表すフローチャート。 登録サイズによる原稿サイズ判定処理を表すフローチャート。
以下、実施の形態を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本実施形態の画像読取装置の構成図である。画像読取装置1000は、原稿を自動的に連続して搬送可能な原稿自動搬送装置(ADF100)と、原稿画像を読み取る画像読取部200とを備える。
画像読取部200は、読取対象の原稿が載置される原稿載置ガラス209と、光学スキャナユニット202とを備える。原稿載置ガラス209に連なって、シェーディング白板210及び表面流し読みガラス201が設けられる。原稿載置ガラス209、シェーディング白板210、及び表面流し読みガラス201は、ADF100に対向する側に設けられる。光学スキャナユニット202は、画像読取部200の筐体内に設けられる。
光学スキャナユニット202は、原稿載置ガラス209に載置される原稿の原稿画像を読み取る場合に、図1の矢印方向(副走査方向)に一定速度で移動しながら原稿を走査することで、原稿画像を光学的に読み取る。原稿載置ガラス209に載置された原稿を読み取る場合を「固定読み」という。光学スキャナユニット202は、ADF100から搬送される原稿を読み取る場合に、表面流し読みガラス201の下部且つADF100の表面ガラス対向部材6の中心位置の下部で、搬送される原稿の原稿画像を光学的に読み取る。ADF100から搬送される原稿を読み取る場合を「流し読み」という。
光学スキャナユニット202は、発光部であるLED(Light Emitting Diode)203a、203bと、複数のミラー204a、204b、204cと、画像読取センサ208とを備える。LED203a、203bは、原稿を照射する。複数のミラー204a、204b、204cは、原稿により反射された光を画像読取センサ208へ導く。画像読取センサ208は、ミラー204a、204b、204cにより導かれた反射光を受光する。これにより画像読取センサ208は、原稿画像を主走査方向に1ラインずつ読み取る。
なお、ラインセンサの長手方向に対応する方向が主走査方向、主走査方向に直交する方向に対応する方向が副走査方向である。主走査方向は、ADF100による原稿の搬送方向に直交する方向である。副走査方向は、原稿の搬送方向である。
ADF100は、1枚以上の原稿Sが積載される原稿トレイ30と、原稿の搬送経路と、光学スキャナユニット102と、読取後の原稿Sが排出され排紙トレイ20と、を備える。原稿トレイ30は、原稿トレイ30上の原稿Sの有無を検知するための原稿有無検知センサ14を備える。
搬送経路は、原稿Sの搬送方向の最上流に給紙ローラ1を備え、その下流側に分離上ローラ2及び分離パッド21を備える。給紙ローラ1は、原稿トレイ30に載置され原稿Sの原稿面に落下して回転することで、原稿トレイ30から搬送経路へ原稿Sを給紙する。分離上ローラ2及び分離パッド21は、搬送開始前に原稿トレイ30から下流側へ原稿Sが進入することを規制する。分離上ローラ2及び分離パッド21は、給紙ローラ1により給紙された原稿Sを1枚ずつ分離して搬送経路に搬送させる。原稿Sの分離は公知の分離技術により行われる。
分離上ローラ2及び分離パッド21により搬送される原稿Sは、搬送方向の下流側に設けられる引抜ローラ3により、さらに下流のレジストローラ4へ搬送される。レジストローラ4は、回転停止しており、搬送された原稿Sが突き当てられる。引抜ローラ3が回転するために、原稿はループ状の撓みを形成して搬送方向に対する斜行が解消される。なお、斜行補正機能は、公知の技術により光学的に読み取った画像の回転補正により行うことも可能である。レジストローラ4は、斜行補正後に回転して原稿Sを下流側の上流リードローラ5へ搬送する。
上流リードローラ5は、原稿Sを光学スキャナユニット202の流し読み時の読取位置(表面ガラス対向部材6の位置)へ搬送する。表面ガラス対向部材6は、表面読取上流ローラ51と表面読取下流ローラ52との間に設けられる。原稿Sは、流し読みガラス201と表面ガラス対向部材6との間を搬送されながら、光学スキャナユニット202により一方の面(表面)の原稿画像が読み取られる。原稿画像が読み取られた原稿は、裏面読取搬送ローラ7へ搬送される。
裏面読取搬送ローラ7は、原稿Sを光学スキャナユニット102の読取位置へ搬送する。光学スキャナユニット102の読取位置には、裏面ガラス対向部材8が設けられる。裏面ガラス対向部材8は、裏面読取上流ローラ53と裏面読取下流ローラ54との間に設けられる。原稿Sは、流し読みガラス101と裏面ガラス対向部材8との間を搬送されながら、光学スキャナユニット102により他方の面(裏面)の原稿画像が読み取られる。原稿画像が読み取られた原稿は、排紙ローラ9によって排紙トレイ20へ排出される。光学スキャナユニット102により、搬送経路内で原稿Sを反転することなく、原稿Sの両面の原稿画像の読み取りが可能である。
光学スキャナユニット202は、発光部であるLED103a、103bと、複数のミラー104a、104b、104cと、画像読取センサ108とを備える。LED103a、103bは、原稿を照射する。複数のミラー104a、104b、104cは、原稿により反射された光を画像読取センサ108へ導く。画像読取センサ108は、ミラー104a、104b、104cにより導かれた反射光を受光する。これにより画像読取センサ108は、原稿画像を1ラインずつ読み取る。
なお、原稿Sの表面の原稿画像のみを読み取る場合には、光学スキャナユニット102は読取動作を行わない。この場合、原稿Sは、表面の原稿画像が読み取られた後に、裏面の原稿画像は読み取られずに、裏面読取搬送ローラ7、裏面読取上流ローラ53、及び裏面読取下流ローラ54により排紙ローラ9へ搬送され、排紙ローラ9により排出される。
搬送経路には、原稿Sの搬送方向の上流側から順に、分離後センサ15、引抜後センサ16、レジストセンサ17、リードセンサ18、及び排紙センサ19が設けられる。分離後センサ15は、分離上ローラ2の下流側に設けられる。引抜後センサ16は、引抜ローラ3の下流側に設けられる。レジストセンサ17は、レジストローラ4の上流側に設けられる。リードセンサ18は、上流リードローラ5の上流側に設けられる。排紙センサ19は、排紙ローラ9の上流側に設けられる。分離後センサ15、引抜後センサ16、レジストセンサ17、リードセンサ18、及び排紙センサ19は、いずれも搬送される原稿Sを検知する。
図2は、ADF100の上部断面図である。この図では、原稿トレイ30に原稿S(A4)が載置されている。原稿トレイ30は、原稿Sの主走査方向の位置を規制するための2つの規制板である原稿ガイド31を備える。原稿トレイ30は、原稿トレイ30上に載置された原稿Sの副走査方向の概略サイズ(原稿長)を検知するために、副走査方向に並んで設けられる複数のトレイ長検知センサ10、11を備える。
給紙ローラ1により給送される原稿Sは、分離上ローラ2及び引抜ローラ3によりレジストローラ4まで搬送される。この間、原稿Sは、分離後センサ15、引抜後センサ16、レジストセンサ17の順に検知される。
原稿トレイ30に積載される複数の原稿は、サイズが同一の場合と、サイズが異なる場合とがある。図3は、原稿トレイ30にサイズが異なる原稿が積載される「混載」状態を例示する。原稿トレイ30には、原稿幅、原稿長さが異なる原稿(ここではA3、A4R)が混載される。原稿ガイド31は、積載される最大サイズの原稿の主走査方向の位置を規制するが、それ以外の原稿の主走査方向の位置を規制することができない。
図4は、画像読取装置1000の動作を制御するコントローラの説明図である。コントローラは、画像読取装置1000の各部の動作を制御する原稿読取コントローラ310と、画像処理コントローラ300と、を備える。
原稿読取コントローラ310は、CPU(Central Processing Unit)801、ROM(Read Only Memory)802、及びRAM(Random Access Memory)803を備える情報処理装置である。CPU801は、ROM802に格納される制御用プログラムを、RAM803を作業領域に用いて実行することで、画像読取装置1000の各部の動作を制御する。
CPU801は、バスを介して光学モータ804、分離モータ805、引抜モータ806、及び読取モータ807が接続される。光学モータ804は、CPU801の制御に応じて、光学スキャナユニット202を図1の矢印方向に移動させる。分離モータ805は、給紙ローラ1及び分離上ローラ2を、CPU801の制御に応じて回転駆動する。引抜モータ806は、引抜ローラ3及びレジストローラ4を、CPU801の制御に応じて回転駆動する。読取モータ807は、上流リードローラ5、表面読取上流ローラ51、表面読取下流ローラ52、裏面読取搬送ローラ7、裏面読取上流ローラ53、裏面読取下流ローラ54、及び排紙ローラ9を、CPU801の制御に応じて回転駆動する。CPU801は、分離モータ805、引抜モータ806、及び読取モータ807を制御することで、原稿Sを搬送経路に給送する。
CPU801は、バスを介して上記の原稿有無検知センサ14、分離後センサ15、引抜後センサ16、レジストセンサ17、リードセンサ18、及び排紙センサ19が接続される。加えて、CPU801は、原稿トレイ30上の原稿幅を検知するためのトレイ幅検知センサ12及びトレイ長検知センサ10、11、が接続される。
光学モータ804、分離モータ805、引抜モータ806、及び読取モータ807は、パルスモータである。CPU801は、駆動パルス数をカウントしながら各モータを制御することで、各モータの回転数を管理している。CPU801は、原稿Sの搬送中に引抜後センサ16がオン(原稿検知)してからオフ(原稿非検知)するまでの分離モータ805の駆動パルス数をカウントする。
CPU801は、分離モータ805の駆動パルス数と、分離モータ805の駆動力を分離上ローラ2に伝達するギアの1パルス当たりの進み量(ギア比)とにより、原稿Sの搬送量を検知することができる。つまりCPU801は、分離モータ805の駆動パルス数をカウントすることで、搬送中の原稿Sの原稿長を検知することができる。ただし、検知される原稿長は、ローラの搬送効率がばらつくという特性上、数mmの誤差が生じる。
CPU801は、原稿トレイ30上に原稿Sが載置された状態で、トレイ長検知センサ10、11の検知結果から原稿長を検知することができる。例えば、原稿Sを原稿トレイ30上に載置した状態で、原稿の搬送方向の先端(先端エッジ)からトレイ長検知センサ10までの距離を220[mm]、先端エッジからトレイ長検知センサ11までの距離を330[mm]とする。このとき、トレイ長検知センサ10がオフ(原稿非検知)且つトレイ長検知センサ11がオフ(原稿非検知)であれば、原稿Sの原稿長が220[mm]未満であると判断される。トレイ長検知センサ10がオン(原稿検知)且つトレイ長検知センサ11がオフ(原稿非検知)であれば、原稿Sの原稿長が220[mm]以上330[mm]未満であると判断される。トレイ長検知センサ10がオン(原稿検知)且つトレイ長検知センサ11がオン(原稿検知)であれば、原稿Sの原稿長が330[mm]以上であると判断される。このようにトレイ長検知センサ10は、原稿トレイ30上の原稿の原稿長検知に用いられる。
CPU801は、バスを介して接続される光学スキャナユニット102、202の動作を制御することで、画像読取機能を実現する。光学スキャナユニット102、202は、通信制御部105、205を備える。CPU801は、通信制御部105を介してLED103a、103b及び画像読取センサ108に接続される。CPU801は、通信制御部205を介してLED203a、203b及び画像読取センサ208に接続される。CPU801は、通信制御部105、205を介してLED103a、103b、203a、203bの発光制御を行う。
画像読取センサ108、208による読取結果は、画像通信線302、303を経由して画像処理部808に入力される。画像処理部808は、バスを介してCPU801に接続される。画像処理部808は、読取結果にシェーディング処理や各種フィルタ処理等の画像処理を行い、画像データを生成する。画像処理部808は、画像データを、画像通信線305、306を介して画像処理コントローラ300へ送信する。CPU801は、画像データの先端の基準となる垂直同期信号及び1ラインの画素の先端の基準となる水平同期信号を、画像処理部808により、画像通信線306を介して画像処理コントローラ300へ通知する。
画像処理部808は、画像データを、画像通信線304を経由して原稿幅検知部809へ送信する。原稿幅検知部809は、バスを介してCPU801に接続される。原稿幅検知部809は、画像データにより原稿Sの主走査方向の両端部の影を検出して、検出した影に基づいて原稿幅を検知する機能を有している。ただし、検知された原稿幅は影に基づいて判定する特性上、数mmの誤差が生じる。
画像処理コントローラ300は、CPU901、ROM902、RAM903を備える。画像処理コントローラ300は、コマンド通信線301を介して、原稿読取コントローラ310のCPU801との間で、画像読取制御に関するデータの送受信を行う。CPU901には、バスを介して画像処理部905、画像メモリ906、及び操作表示部904が接続される。画像処理部905は、画像メモリ906が接続される。画像処理部905は、原稿読取コントローラ310の画像処理部808から取得する画像データに対して色の判断等の所定の画像処理を行い、画像メモリ906に格納する。
操作表示部904は、入力装置及び表示装置を備えるユーザインタフェースである。入力装置は、キーボタン、タッチパネル等である。ユーザは、操作表示部904により指示の入力等を行うことができる。CPU901は、操作表示部904から入力された指示等に応じたジョブを行う。例えばCPU901は、操作表示部904から画像読取のジョブが指示されると、原稿読取コントローラ310へ画像読取処理の実行開始を指示する。
(原稿サイズ登録)
図5は、CPU901の制御により操作表示部904の表示装置に表示されるサイズ登録画面の例示図である。本実施形態では、ユーザは、サイズ登録画面を用いて予め原稿サイズを5つまで登録可能である。ユーザは、操作表示部904の入力装置により、原稿サイズ毎に、原稿長X及び原稿幅Yを入力することができる。入力された原稿サイズは、登録番号が付されて登録される。ここでは、登録番号k(kは1〜5)の原稿サイズ(登録サイズ)を原稿長X[k]、原稿幅Y[k]と表す。CPU901は、コマンド通信線301を介して原稿読取コントローラ310のCPU801へ、登録された5つの登録サイズ(原稿長、原稿幅)を通知する。サイズ登録画面を用いることで、ユーザは、小切手、手形、領収証等の非定形の小サイズ紙の原稿サイズを複数登録することができる。
図6は、原稿サイズ登録処理を表すフローチャートである。
画像処理コントローラ300のCPU901は、操作表示部904から原稿サイズの登録指示を受け付けると、操作表示部904の表示装置にサイズ登録画面を表示する(S801)。ユーザは、入力装置によりサイズ登録画面に5種類の原稿サイズ(原稿長X及び原稿幅Y)を入力する。入力が終了すると、ユーザは、サイズ登録画面の「OK」ボタンを押下する(S802)。
サイズ登録画面の「OK」ボタンが押下されると(S802:Y)、CPU901は、登録番号を表す変数kに「1」を設定する(S803)。CPU901は、登録番号kを付した登録サイズ(原稿長X[k]及び原稿幅Y[k])を、コマンド通信線301を介して原稿読取コントローラ310のCPU801に通知する(S804)。登録サイズの通知後にCPU901は、変数kに「1」加算する(S805)。CPU901は、変数kが「5」になるまで登録サイズの通知及び変数kへの「1」加算の処理を繰り返し行う(S806:Y)。変数kが「5」になると(S808:N)、CPU901は、原稿サイズの登録処理を終了する。原稿読取コントローラ310のCPU801は、通知された(登録された)登録サイズを、例えばRAM803に格納する。
(原稿読取制御)
本実施形態では、ADF100の原稿トレイ30に積載される原稿Sが搬送されながら読み取られる。光学スキャナユニット102を用いることで原稿Sの両面の原稿画像を読み取ることが可能であるが、ここでは、片面(表面)の原稿画像を読み取る場合について説明する。原稿画像の読み取りは、原稿トレイ30に積載される複数の原稿の原稿サイズが同じである場合の「通常読取モード」と、異なる原稿サイズの原稿が積載される場合の「原稿混載読取モード」と、のいずれかで行われる。
図7は、このような原稿画像の読取モードの設定画面の例示図である。ユーザは、この設定画面から「通常」と「原稿混載」とのいずれか1つを選択して「OK」ボタンを押下することで、読取モードを設定することができる。各読取モードによる処理を説明する。
(通常読取モード)
図8は、通常読取モードによる原稿画像の読取処理を表すフローチャートである。通常読取モードでは、原稿トレイ30上に載置された複数の原稿Sに対して一律に固定した原稿サイズに応じた読取サイズで原稿画像の読み取りが行われるために、読取処理のスループットを高くすることが可能である。図9は、図8のフローチャートにより原稿Sを搬送するときの原稿Sの位置の説明図である。この読取処理は、画像処理コントローラ300のCPU901が操作表示部904から画像読取の指示を受け付けて開始される。この際、ユーザは、図7の読取モードの設定画面から「通常」を選択する。画像処理コントローラ300のCPU901は、画像読取の指示を受け付けると、原稿読取コントローラ310のCPU801に画像読取処理の実行開始を指示する。
原稿読取コントローラ310のCPU801は、画像読取開始の実行指示を受け付けると、光学スキャナユニット202をシェーディング位置へ移動させる(S103)。CPU801は、光学モータ804を制御して、光学スキャナユニット202を、シェーディング白板210を読み取るためのシェーディング位置へ移動させる。
CPU801は、光学スキャナユニット202にシェーディング白板210を読み取らせ、その読取結果に応じて、黒レベルのオフセットと白レベルのシェーディング係数とを算出する(S104)。CPU801は、画像読取時に、画像処理部808により、シェーディング白板210を読み取ったときの輝度値に、白レベルのシェーディング係数を乗算し、黒レベルのオフセットを加算することで公知のシェーディング補正を行う。
CPU801は、光学モータ804を制御して、光学スキャナユニット202を流し読み時の読取位置に移動させる(S105)。CPU801は、トレイ幅検知センサ12により原稿トレイ30の2つの原稿ガイド31の間隔である規制板幅Ls(図2参照)を検知する(S106)。CPU801は、分離モータ805を駆動して原稿の搬送を開始する(S107)。図9(a)は、原稿S1の搬送を開始した状態を表す。図9(b)は、原稿S1が給紙されて、原稿S1の先端エッジが分離後センサ15に検知された状態を表す。
CPU801は、分離モータ805、引抜モータ806、及び読取モータ807を駆動することで、原稿S1を搬送経路に搬送させる。原稿S1は、給紙ローラ1、分離ローラ2、引抜ローラ3、レジストローラ4、上流リードローラ5、及び表面読取上流ローラ51により、光学スキャナユニット202の読取位置へ搬送される。原稿S1は、光学スキャナユニット202の読取位置から、表面読取下流ローラ52、裏面読取搬送ローラ7、裏面読取上流ローラ53、裏面読取下流ローラ54、及び排紙ローラ9に排紙トレイ20へ排出される。各モータは、原稿の搬送開始時にすべてが同時に駆動される必要はなく、駆動するローラに原稿の先端エッジが到達する前に安定回転するように回転制御されればよい。
CPU801は、リードセンサ18が原稿S1を検知してオン状態になると(S109:Y)、リードセンサ18がオンになったタイミングに応じて光学スキャナユニット202による原稿画像の読み取りを開始させる(S110)。光学スキャナユニット202は、図9(c)に示す原稿S1に対して、LED203a、203bにより光を照射する。光学スキャナユニット202の画像読取センサ208は、原稿S1による反射光を受光することで原稿S1の原稿画像を1ラインずつ読み取る。光学スキャナユニット202による読取結果は、画像処理部808へ送信されてシェーディング処理等の画像処理が行われる。画像処理部808は、読取結果に画像処理を行うことで生成した画像データを原稿幅検知部809及び画像処理コントローラ300の画像処理部905へ送信する。
CPU801は、分離後センサ15がオフ(原稿非検知)となったか否かを判定する(S113)。図9(c)は、分離後センサ15がオフとなる場合の原稿S1の位置を示す。なお、この処理は、フローチャートの説明の簡素化のための一例を示す。一般的に原稿の搬送方向で後端の検知タイミングは、原稿長によって変化する。原稿の後端を所定のタイミングで検知するために、原稿の後端を検知するためのタスクを行うことも可能である。一般にマルチタスク構成を採用し、原稿の端部を検知することが行われている。つまり、分離後センサ15のオフ検知は、このタイミングに限定されるものではない。
CPU801は、原稿トレイ30に載置された複数の原稿の原稿サイズが統一された通常読取モードでは、トレイ長検知センサ10、11及びトレイ幅検知センサ12の検知結果に基づいて、原稿サイズを判定する。つまりCPU801は、トレイ長検知センサ10、11の検知結果に基づいて原稿長を判定し、トレイ幅検知センサ12の検知結果に基づいて原稿幅を判定し、これらの判定結果から判定する原稿サイズに応じた読取サイズで原稿画像の読み取りを行う。例えば、CPU801は、原稿トレイ30上で原稿サイズをA3R(原稿幅2970[mm]、原稿長4200[mm])と判定した場合に、原稿幅2970[mm]、原稿長4200[mm]にて画像読取を行う。原稿サイズの判定は、S106の処理で規制板幅を検知する際に行われてもよく、ジョブの開始時に原稿が原稿トレイ30に載置された時点で行われてもよい。
CPU801は、分離後センサ15がオフ(原稿非検知)になると(S113:Y)、原稿有無検知センサ14の検知結果により原稿トレイ30に原稿があるか否かを判定する(S116)。原稿有無検知センサ14は、原稿トレイ30に原稿があるときにオン状態になり、原稿がないときにオフ状態になる。原稿トレイ30に原稿がある場合(S116:Y)、CPU801は、分離モータ805を駆動して次の原稿S2の搬送を開始する(S117)。図9(c)は、このときの状態を表す。CPU801は、S109の処理に戻り、次の原稿S2の原稿画像の読み取りを行う。CPU801は、原稿トレイ30に原稿がなくなるまで、S109〜S117の処理を繰り返し行う。
原稿をすべて搬送して原稿トレイ30に原稿がなくなった場合(S116:N)、CPU801は、リードセンサ18がオフ(原稿非検知)であるか否かを判定する(S122)。リードセンサ18がオフ(原稿非検知)になると(S122:Y)、CPU801は、原稿画像の読み取りを終了する(S123)。CPU801は、排紙センサ19がオフ(原稿非検知)になると(S124:Y)、原稿の排出完了処理を行う(S125)。CPU801は、原稿の排出完了処理により、分離モータ805、引抜モータ806、及び読取モータ807の駆動を停止する。
以上により通常読取モードによる原稿画像の読取処理が終了する。このような処理により、原稿サイズを固定して原稿画像の読み取りが行われるために、読取処理のスループットが、原稿サイズが混載している場合よりも高くなる。
(原稿混載読取モード)
図10は、原稿混載読取モードによる原稿画像の読取処理を表すフローチャートである。原稿混載読取モードでは、原稿読取コントローラ310のCPU801は、1枚毎に搬送中の原稿の原稿サイズを検知して、検知した原稿サイズに応じた読取サイズで原稿画像を読み取る。この読取処理は、画像処理コントローラ300のCPU901が操作表示部904から画像読取の指示を受け付けて開始される。この際、ユーザは、図7の読取モードの設定画面から「原稿混載」を選択する。画像処理コントローラ300のCPU901は、画像読取の指示を受け付けると、原稿読取コントローラ310のCPU801に画像読取処理の実行開始を指示する。
原稿読取コントローラ310のCPU801は、図8のS103〜S110の処理と同様にしてシェーディング係数を算出し、原稿画像の読み取りを開始する(S1203〜S1210)。ここまでの処理により、画像処理部808は、読取結果に画像処理を行うことで生成した画像データを原稿幅検知部809及び画像処理コントローラ300の画像処理部905へ送信する。
原稿幅検知部809は、CPU901の制御により、取得した画像データに基づいて原稿S1の原稿幅を検知する。原稿幅検知部809は、画像データから原稿画像の主走査方向の両端部の影画像を検出することで、原稿画像の主走査方向の両端のエッジを検出する。原稿幅検知部809は、検出したエッジに基づいて原稿幅(検知幅)を検知する。本実施形態では、原稿の先端領域の画像データを解析することにより原稿幅を検知するので、非定型サイズの原稿の幅でも検知することができる。CPU801は、原稿幅検知部809から原稿幅の検知完了の通知を取得する(S1211:Y)。原稿幅検知部809は、例えば原稿の先端部分から副走査方向に100[mm]の長さ領域の画像データを用いて、原稿幅を検知することができる。つまり原稿幅検知部809は、光学スキャナユニット202が1ページ分の原稿画像をすべて読み取る前に、副走査方向の先端から所定の範囲が読み取られた段階で、迅速に原稿幅の検知処理を行うことができる。
CPU801は、分離後センサ15が原稿をオフ(原稿非検知)となったか否かを判定する(S1213)。このとき、原稿S1は、搬送経路上の図9(c)で示す位置を搬送されている。CPU801は、分離後センサ15がオン(原稿検知)からオフ(原稿非検知)になるまでの時間に基づいて、原稿長(検知長)を検知する。CPU801は、分離後センサ15がオフ状態になると(S1213:Y)、原稿混載読取モードに特有の原稿サイズ判定メイン処理を実行する(S1214)。CPU801は、分離後センサ15と、原稿幅検知部809とを原稿のサイズ検知に用いることになる。
図11は、原稿サイズ判定メイン処理を表すフローチャートである。CPU801は、S1211の処理で検知した原稿幅(検知幅)と、S1213の処理で検知した原稿長(検知長)とに基づいて、原稿サイズ判定メイン処理を行う。
CPU801は、検知幅が(297.0−5.0)[mm]以上(S901:Y)、且つ検知長が(210.0−5.0)[mm]以上(S907:Y)であれば、原稿サイズがA3Rであると判定する(S908)。CPU801は、検知幅が(297.0−5.0)[mm]以上(S901:Y)、且つ検知長が(210.0−5.0)[mm]未満(S907:N)であれば、原稿サイズがA4であると判定する(S909)。
CPU801は、検知幅が(297.0−5.0)[mm]未満の場合(S901:N)、検知幅が(257.0−5.0)[mm]以上であるか否かを判定する(S902)。CPU801は、検知幅が(257.0−5.0)[mm]以上(S902:Y)、且つ検知長が(182.5−5.0)[mm]以上(S910:Y)であれば、原稿サイズがB4Rであると判定する(S911)。CPU801は、検知幅が(257.0−5.0)[mm]以上(S902:Y)、且つ検知長が(182.5−5.0)[mm]未満(S910:N)であれば、原稿サイズがB5であると判定する(S912)。
CPU801は、検知幅が(257.0−5.0)[mm]未満の場合(S902:N)、検知幅が(210.0−5.0)[mm]以上であるか否かを判定する(S903)。CPU801は、検知幅が(210.0−5.0)[mm]以上(S903:Y)、且つ検知長が(148.5−5.0)[mm]以上(S913:Y)であれば、原稿サイズがA4Rであると判定する(S914)。CPU801は、検知幅が(210.0−5.0)[mm]以上(S903:Y)、且つ検知長が(148.5−5.0)[mm]未満(S913:N)であれば、原稿サイズがA5であると判定する(S915)。
CPU801は、検知幅が(210.0−5.0)[mm]未満の場合(S903:N)、検知幅が(182.0−5.0)[mm]以上であるか否かを判定する(S904)。CPU801は、検知幅が(182.0−5.0)[mm]以上(S904:Y)、且つ検知長が(128.5−5.0)[mm]以上(S916:Y)であれば、原稿サイズがB5Rであると判定する(S917)。CPU801は、検知幅が(182.0−5.0)[mm]以上(S904:Y)、且つ検知長が(128.5−5.0)[mm]未満(S916:N)であれば、原稿サイズがB6であると判定する(S918)。
CPU801は、検知幅が(182.0−5.0)[mm]未満の場合(S904:N)、検知幅が(148.5−5.0)[mm]以上であるか否かを判定する(S905)。CPU801は、検知幅が(148.5−5.0)[mm]以上(S905:Y)、且つ検知長が(105.5−5.0)[mm]以上(S919:Y)であれば、原稿サイズがA5Rであると判定する(S920)。CPU801は、検知幅が(148.5−5.0)[mm]以上(S905:Y)、且つ検知長が(105.5−5.0)[mm]未満(S919:N)であれば、原稿サイズがA6であると判定する(S921)。
CPU801は、検知幅が(148.5−5.0)[mm]未満の場合(S905:N)、原稿サイズが定形サイズ(A3R、A4、A4R、A5、A5R、A6、B4R、B5、B5R、B6等)ではないと判定する。この場合、CPU801は、図6の処理で登録された原稿サイズである登録サイズによる原稿サイズ判定処理を行う(S906)。
CPU801は、検知幅及び検知長を定形サイズと比較することで、原稿サイズを判定する。CPU801は、検知幅及び検知長が定形サイズに対して所定の範囲内であれば、該定形サイズが原稿サイズであると判定する。
図12は、登録サイズによる原稿サイズ判定処理を表すフローチャートである。本実施形態では、5つの登録サイズから原稿サイズを判定することになる。本実施形態では、A6サイズよりも小さい原稿サイズが登録されている場合について説明する。図5、図6で説明したとおり、CPU801は、通知された登録番号k(1〜5)毎の原稿長X[k]、原稿幅Y[k]を予めRAM803に格納している。
CPU801は、登録番号を表す変数kに「1」を設定する(S1101)。
CPU801は、検知幅が原稿幅Y[k]−5.0より大きく且つ原稿幅Y[k]+5.0未満であるか否かを判定する(S1102)。すなわち、CPU801は、検知幅が原稿幅Y[k]を中心に−5.0〜+5.0の範囲内にあるか否かを判定する。
検知幅が原稿幅Y[k]を中心に−5.0〜+5.0の範囲内にある場合(S1102:Y)、CPU801は、検知長が原稿長X[k]−5.0より大きく且つ原稿長X[k]+5.0未満であるか否かを判定する(S1103)。すなわち、CPU801は、検知長が原稿長X[k]を中心に−5.0〜+5.0の範囲内にあるか否かを判定する。
検知長が原稿長X[k]を中心に−5.0〜+5.0の範囲内にある場合(S1103:Y)、CPU801は、原稿サイズがk番目の登録サイズ(X[k]、Y[k])であると判定する(S1104)。
このようにCPU801は、検知幅及び検知長を登録サイズと比較することで、原稿サイズを判定する。CPU801は、検知幅及び検知長が登録サイズに対して所定の範囲内であれば、該登録サイズが原稿サイズであると判定する。
検知幅が原稿幅Y[k]を中心に−5.0〜+5.0の範囲内にない場合(S1102:N)、或いは検知長が原稿長X[k]を中心に−5.0〜+5.0の範囲内にない場合(S1103:N)、CPU801は、変数kに「1」加算する(S1105)。CPU801は、加算後の変数kが5以下であるか否かを判定する(S1106)。変数kが5以下の場合(S1106:Y)、CPU801は、S1102以降の処理を再度行う。変数kが5より大きい場合(S1106:N)、CPU801は、原稿サイズがA6であると判定する(S1107)。
以上のように原稿サイズ判定メイン処理では、検知幅及び検知長を、登録サイズとの比較の前に定形サイズと比較する。原稿は、定形サイズである場合が登録サイズである場合よりも多いと考えられる。そのために、検知幅及び検知長を先に定形サイズと比較することで、原稿サイズを迅速に判定することができる。なお、検知幅及び検知長が登録サイズに該当しない場合に原稿サイズをA6とするのは、この画像読取装置1000が認識可能な最小の定形サイズがA6であるためである。つまり画像読取装置1000は、検知幅及び検知長が定形サイズ及び登録サイズのいずれにも該当しない場合に、認識可能な最小の定形サイズを原稿サイズとする。
CPU801は、以上のような原稿サイズ判定メイン処理により原稿サイズを1枚毎に判定し、判定した原稿サイズに基づく読取サイズで原稿画像を読み取る。CPU801は、原稿サイズ判定メイン処理が終了すると、図8のS116〜S125の処理と同様の処理を行い、原稿画像の読取処理を終了する(S1216〜S1225)。
以上により原稿混載読取モードによる原稿画像の読取処理が終了する。このような処理により、画像読取装置1000は、原稿混載時に原稿が定形サイズ以外の登録サイズであっても原稿サイズの判定を迅速に行うことができる。そのために、画像読取装置1000は、画像欠けや余白が大きくなるようなこと防止しつつ、良好な原稿画像の読み取りを行うことが可能となる。
以上のような本実施形態の画像読取装置1000は、搬送中の原稿から検知する原稿長(検知長)及び原稿幅(検知幅)と、ユーザが登録した原稿のサイズ(登録サイズ)を用いて、非定形な原稿が混載された場合であっても原稿サイズを検知できる。そのために画像読取装置1000は、搬送中の原稿の原稿長(検知長)及び原稿幅(検知幅)の検知精度が低い場合であっても、安定して原稿サイズを判定して原稿画像を読み取ることができる。

Claims (10)

  1. 複数の原稿が積載される原稿トレイと、
    前記原稿トレイから前記原稿を給送する給送手段と、
    搬送される前記原稿の画像を読み取る読取手段と、
    搬送中の前記原稿のサイズを検知するサイズ検知手段と、
    予め登録される原稿の登録サイズを格納する格納手段と、
    前記サイズ検知手段で検知したサイズと前記登録サイズとを比較することで、前記原稿の原稿サイズを判定する判定手段と、
    前記判定手段で判定した前記原稿サイズに応じた読取サイズで前記読取手段に前記画像を読み取らせる制御手段と、を備えることを特徴とする、
    画像読取装置。
  2. 前記判定手段は、前記検知したサイズが前記登録サイズに対して所定の範囲内であれば、該登録サイズを前記原稿サイズであると判定することを特徴とする、
    請求項1記載の画像読取装置。
  3. 前記格納手段は、複数の非定形のサイズのサイズを前記登録サイズとして格納しており、
    前記判定手段は、前記検知したサイズを複数の前記登録サイズのそれぞれと比較することを特徴とする、
    請求項1又は2記載の画像読取装置。
  4. 前記判定手段は、前記登録サイズとの比較を行う前に、前記検知したサイズを定形サイズと比較し、前記検知したサイズが前記定形サイズではない場合に前記登録サイズとの比較を行うことを特徴とする、
    請求項1〜3のいずれか1項記載の画像読取装置。
  5. 前記判定手段は、前記検知したサイズが前記定形サイズに対して所定の範囲内であれば、該定形サイズを前記原稿サイズであると判定することを特徴とする、
    請求項4記載の画像読取装置。
  6. 前記判定手段は、前記検知したサイズが前記定形サイズ及び前記登録サイズのいずれにも該当しない場合に、前記原稿サイズをこの装置で認識可能な最小の定形サイズと判定することを特徴とする、
    請求項4又は5記載の画像読取装置。
  7. 搬送される前記原稿を検知するセンサを備えており、
    前記サイズ検知手段は、前記読取手段による読取結果に基づいて前記原稿の搬送方向に直交する方向のサイズを検知し、前記センサが前記原稿を検知してから非検知になるまでの時間に基づいて前記原稿の搬送方向のサイズを検知することを特徴とする、
    請求項1〜6のいずれか1項記載の画像読取装置。
  8. 前記原稿トレイは、同一のサイズの原稿が積載される場合と、異なるサイズの原稿が積載される場合とがあり、
    前記判定手段は、前記原稿トレイに異なるサイズの原稿が積載される場合に、前記サイズ検知手段で検知したサイズと前記登録サイズとを比較することで、前記原稿の原稿サイズを判定するすることを特徴とする、
    請求項1〜7のいずれか1項記載の画像読取装置。
  9. 前記原稿トレイは、前記原稿の搬送方向に直交する方向に前記原稿を規制する2つの規制板と、前記原稿の搬送方向に並んで設けられる複数の原稿長検知手段と、を備え
    前記判定手段は、前記原稿トレイに同一のサイズの原稿が積載される場合に、前記2つの規制板の間隔に基づいて前記原稿の搬送方向に直交する方向のサイズを検知し、前記原稿を検知する前記原稿長検知手段に基づいて前記原稿の搬送方向のサイズを検知することで、前記原稿サイズを判定することを特徴とする、
    請求項8記載の画像読取装置。
  10. 複数の原稿が積載される原稿トレイと、
    前記原稿トレイから前記原稿を給送する給送手段と、
    搬送される前記原稿の画像を読み取る読取手段と、を備える画像読取装置により実行される方法であって、
    所定の格納手段に、原稿の登録サイズを予め登録しておき、
    搬送中の前記原稿のサイズを検知して、検知した前記サイズと前記登録サイズとを比較することで、前記原稿の原稿サイズを判定し、
    判定した前記原稿サイズに応じた読取サイズで前記読取手段により前記画像を読み取ることを特徴とする、
    画像読取方法。
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