JP5385814B2 - タイヤ試験装置 - Google Patents
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Description
そこで、本発明は、タイヤ試験装置において、より容易にトルク計の検量を行えるようにすることを課題とする。
これらの検量方法によれば、錘などの重量物を用いずにトルク計の検量を行うことができるので、検量作業を容易化することができる。
図1a1-a4に、本実施形態に係るタイヤ試験装置の構成を示す。
ここで、図1a4はタイヤ試験装置の斜視図であり、図1a4中に示すように上下前後左右を定義するものとして、図1a1はタイヤ試験装置を右方より見たようすを、図1a2はタイヤ試験装置を上方より見たようすを、図1a3はタイヤ試験装置を左方より見たようすを表している。
そして、ステージ12上には、被試験体であるタイヤ50が一端に固定されるタイヤシャフト13、タイヤシャフト13を回動可能に支持する、ステージ12に固定されたタイヤシャフト軸受14a、14b、タイヤシャフト13に加わる軸回り(捻れ方向)のトルクを検出するタイヤ軸トルク計15、タイヤシャフト13の回転速度を検出するタイヤ回転計16、タイヤシャフト13に固定されたタイヤ用プーリ17、ステージ12に固定されたタイヤモータ18、タイヤモータ18の回転軸に固定されたタイヤモータプーリ19とタイヤ用プーリ17とに巻回されたタイヤ用ベルト20とを備えている。そして、このような構成によって、タイヤモータ18の発生トルクがタイヤ50に伝達され、タイヤモータ18の回転に伴いタイヤ50が回転するようになっている。
そして、このような構成において、荷重シリンダ21を駆動することにより、ロードセル22を介してステージ12を押し引きして、図1bに示すようにステージ12をベース1に対して前後方向に移動して、タイヤ50の周面をローラ2の周面に任意の力で押しつけて圧接することができるようになっている。また、この際に、荷重シリンダ21によってステージ12に加えられる前後方向の力がロードセル22によって検出可能となっている。
すなわち、制御部は、ローラモータ8やタイヤモータ18の発生トルクや回転速度を、タイヤ50に、所定の試験スケジュールに従った回転速度と負荷が加わるように、試験スケジュールや、ローラ回転計6が出力するローラ2の回転速度や、タイヤ回転計16が出力するタイヤ50の回転速度や、ローラ軸トルク計5が出力するローラ2の軸トルクに応じて制御する。
以下、このようなタイヤ試験装置における検量動作について説明する。
さて、図2a1、a2に、ローラ2とタイヤ50をタイヤ試験装置から取り外したようすを示す。なお、図2a1は、タイヤ試験装置を右方より見たようすを、図2a2はタイヤ試験装置を上方より見たようすを表している。
図示するように、タイヤシャフト13にはタイヤ用ハブ501が設けられており、このタイヤ用ハブ501にタイヤ50のホイールが固定されることにより、タイヤ50はタイヤシャフト13に連結される。また、ローラシャフト3には、ローラ用ハブ201が設けられており、このローラ用ハブ2にローラ2の中央部が固定されることにより、ローラ2はローラシャフト3に固定される。
すなわち、まず、図2bに示すように、タイヤ50をタイヤ用ハブ501から取り外す。そして、ベース1に固定壁103を固定し、タイヤ用ハブ501にタイヤ軸トルク計用検量アーム101を、タイヤ軸トルク計用検量アーム101の先端に設けたローラ102が、固定壁103に接するように傾けて取り付ける。
そして、制御部で、荷重シリンダ21の空気圧を制御して荷重シリンダ21でステージ12に固定壁103に向かう方向の力fを加えながら、ロードセル22が検出した当該力fと、当該力fに対してタイヤ軸トルク計15が検出したトルクを取得し、タイヤ軸トルク計15の検量を行う検量処理を行う。ここで、このような検量処理は、荷重シリンダ21でステージ12に加える力fを変化させながら繰り返して行うようにしてもよい。
すなわち、この場合には、まず、図2a2に示すように、タイヤシャフトロック部材400を用いて、タイヤシャフト13をタイヤシャフト軸受14aに固定し、タイヤ軸トルク計15よりタイヤモータ18側でタイヤシャフト13を回転しないようにロックする。また、ローラシャフトロック部材401を用いて、ローラシャフト3をローラシャフト軸受4aに固定し、ローラ軸トルク計5よりローラモータ8側でローラシャフト3を回転しないようにロックする。
そして、制御部で、荷重シリンダ21の空気圧を制御して荷重シリンダ21でステージ12に固定壁103に向かう方向の力fを加えながら、ロードセル22が検出した当該力fと、当該力fに対してタイヤ軸トルク計15が検出したトルクと、当該力fに対してローラ軸トルク計5が検出したトルクとを取得し、タイヤ軸トルク計15とローラ軸トルク計5の検量を行う検量処理を行う。ここで、このような検量処理は、荷重シリンダ21でステージ12に加える力fを変化させながら繰り返して行うようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明した。
このように本実施形態によれば、錘などの重量物を用いずにトルク計の検量を行うことができるので、検量作業の作業負担を軽減することができる。
Claims (5)
- ベースと、前記ベースに軸支された、周面にタイヤが圧接されるローラと、前記タイヤの回転軸が連結されるタイヤシャフトと、前記タイヤシャフトに連結されるタイヤモータと、前記タイヤシャフトに加わるトルクを検出するタイヤトルク計と、前記タイヤに対して、前記ローラの径方向の力を加えて、当該タイヤが前記ローラの周面に前記圧接する力を調整する加力機構と、前記加力機構が、前記タイヤに対して加える前記ローラの径方向の力を検出するロードセルとを備えたタイヤ試験装置において、前記タイヤトルク計を検量する検量方法であって、
前記タイヤシャフトにアームを連結し、アームの先端を、前記ベースに対して固定された部材に当接させるステップと、
前記タイヤモータの回転をロックした状態で前記加力機構によって、前記タイヤに対して、前記ローラの径方向の力を加えながら、前記タイヤトルク計が検出したトルクと前記ロードセルが検出した力とを取得し、前記タイヤトルク計を検量するステップとを有することを特徴とする検量方法。 - 請求項1記載の検量方法であって、
前記ベースに対して固定された部材として、前記ローラを用いることを特徴とする検量方法。 - ベースと、周面にタイヤが圧接されるローラと、前記ローラの回転軸が連結される、前記ベースに軸支されたローラシャフトと、前記ローラシャフトに連結されるローラモータと、前記ローラシャフトに加わるトルクを検出するローラトルク計と、前記タイヤの回転軸が連結されるタイヤシャフトと、前記タイヤシャフトに連結されるタイヤモータと、前記タイヤシャフトに加わるトルクを検出するタイヤトルク計と、前記タイヤに対して、前記ローラの径方向の力を加えて、当該タイヤが前記ローラの周面に前記圧接する力を調整する加力機構と、前記加力機構が、前記タイヤに対して加える前記ローラの径方向の力を検出するロードセルとを備えたタイヤ試験装置において、前記タイヤトルク計を検量する検量方法であって、
前記タイヤシャフトに第1アームを連結し、前記ローラシャフトに第2アームを連結し、前記第1アームの先端と前記第2アームの先端とを連結部材で連結するステップと、
前記タイヤモータと前記ローラモータの回転をロックした状態で前記加力機構によって、前記タイヤに対して、前記ローラの径方向の力を加えながら、前記タイヤトルク計が検出したトルクと前記ローラトルク計が検出した力と、前記ロードセルが検出した力とを取得し、前記タイヤトルク計と前記ローラトルク計とを検量するステップとを有することを特徴とする検量方法。 - ベースと、周面にタイヤが圧接されるローラと、前記ローラの回転軸が連結される、前記ベースに軸支されたローラシャフトと、前記ローラシャフトに連結されるローラモータと、前記ローラシャフトに加わるトルクを検出するローラトルク計と、前記タイヤの回転軸が連結されるタイヤシャフトと、前記タイヤシャフトに連結されるタイヤモータと、前記タイヤシャフトに加わるトルクを検出するタイヤトルク計と、前記タイヤに対して、前記ローラの径方向の力を加えて、当該タイヤが前記ローラの周面に前記圧接する力を調整する加力機構とを備えたタイヤ試験装置において、前記タイヤトルク計を検量する検量方法であって、
前記タイヤシャフトに第1アームを連結し、前記ローラシャフトに第2アームを連結し、前記第1アームの先端と前記第2アームの先端とをロードセルを介して連結するステップと、
前記タイヤモータと前記ローラモータの回転をロックした状態で前記加力機構によって、前記タイヤに対して、前記ローラの径方向の力を加えながら、前記タイヤトルク計が検出したトルクと前記ローラトルク計が検出した力と、前記ロードセルが検出した力とを取得し、前記タイヤトルク計と前記ローラトルク計とを検量するステップとを有することを特徴とする検量方法。 - 請求項1、2、3または4記載の検量方法であって、
前記タイヤ試験装置は、前記タイヤモータを支持する、前記ベースに対して遠近する方向に移動可能なステージを有し、
前記加力機構は、前記ステージに対して、前記ローラに対して遠近する方向の力を加えることにより、前記タイヤに対して、前記ローラの径方向の力を加えることを特徴とする検量方法。
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