JP5380468B2 - クリーニング装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、クリーニングブレードを用いて像担持体表面の残留トナーを除去する機構を備えたクリーニング装置に関し、特に像担持体表面から掻き落とされた廃トナーを貯留する廃トナー収容部を備えたクリーニング装置に関するものである。
コピー機、プリンター、FAX等の電子写真方式を用いる画像形成装置においては、主に粉末の現像剤が使用され、現像装置を用いて感光体ドラム等の像担持体上に形成された静電潜像を可視化し、その可視像(トナー像)を記録媒体上に転写した後、定着処理を行うプロセスが一般的である。像担持体表面に残存するトナーはクリーニング装置により除去され、新たなトナー像の形成が行われる。
クリーニング装置により像担持体表面から除去された廃トナーの貯留方式としては、トナー排出スクリューを用いて廃トナーをクリーニング装置外部に排出し、廃トナー回収容器に貯留する方式と、クリーニング装置のハウジング内の、像担持体と反対側に設けられた廃トナー収容部に廃トナーを貯留する方式とが知られている。
クリーニング装置の廃トナー収容部に廃トナーを貯留する方式では、廃トナー回収容器や廃トナー回収容器とクリーニング装置とを連結する廃トナー回収経路を設ける必要がないため画像形成装置の省スペース化が可能となる。また、クリーニング装置を含むドラムユニットの耐用期間に合わせて廃トナー収容部の容量を設定しておくことで、ドラムユニットの交換と同時に廃トナー収容部の交換も可能となりメンテナンス性も向上する。
しかし、クリーニング装置内に廃トナー収容部を設けた構成では、クリーニング装置を含むドラムユニットの耐用期間が長くなると耐用期間中の印字枚数も多くなり、回収される廃トナー量も多くなるため、それに合わせて廃トナー収容部の容量を大きくしておく必要がある。そこで、廃トナー収容部に廃トナーを効率良く充填するために、像担持体側から廃トナー収容部側に廃トナーを積極的に送り込む機構が必要となる。
例えば特許文献1には、感光体ドラム表面から掻き落とされた廃トナーを廃トナー収容部に送り込み、且つ感光体ドラム表面を研磨摺擦する断面が楕円形または矩形の摺擦部材を備えたクリーニング装置が開示されている。
特開2006−10858号公報
特許文献1では、像担持体として表面硬度が大きいアモルファスシリコン感光体を用いているため、摺擦部材による感光層の削れの問題は発生しないが、表面硬度が小さく削れ易い有機感光層を用いるOPC感光体の場合は摺擦部材を用いることができない。そこで、摺擦部材に代えて、像担持体に近接して配置され、廃トナーを廃トナー収容部に送り込む機能のみを有するスイープローラーを設けることが考えられる。
しかしながら、像担持体に接触しないスイープローラーを用いる場合であっても、スイープローラーの回転により廃トナーを介して発生する押圧力が像担持体表面に作用する。その結果、スイープローラーが近接する場所と近接しない場所とで感光層の削れ量に差が生じ、これが画像ムラとなって画像不良を引き起こすおそれがあった。
上述した削れ量のムラは、スイープローラーを像担持体からある程度遠ざけて配置すれば解消される。しかし、例えば像担持体の側方に配置され、クリーニングブレードによって像担持体表面の残留トナーを上方向から掻き取るクリーニング装置においては、スイープローラーは通常ハウジングの下方に設けられる。そして、スイープローラーを像担持体から遠ざけて配置すると、ハウジングの開口部の下端に設けられたトナー遮蔽シールとスイープローラーとの間に廃トナーの壁が形成され、この廃トナーの壁を介してトナー遮蔽シールに過剰な押圧力が掛かる。
トナー遮蔽シールが像担持体表面に強く圧接され過ぎると、像担持体表面の残留トナーや紙粉、トナー外添剤凝集物等の異物がトナー遮蔽シールをすり抜けることができず、トナー遮蔽シールと像担持体との間に滞留してしまう。その結果、異物の滞留した部分の感光層がドラム周方向に筋状に削れて出力画像に縦筋が発生したり、トナー遮蔽シールと像担持体との間に隙間が形成されてクリーニング装置内部の廃トナーが外部に漏出したりするという問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑み、像担持体から掻き落とされた廃トナーを廃トナー収容部へ円滑に送り込むことができ、且つ像担持体表面の感光層の削れムラやトナー遮蔽シールの圧接力の上昇も抑制可能なクリーニング装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、像担持体の側方に対向する開口部と、前記像担持体表面から掻き取られた廃トナーを貯留する廃トナー収容部と、が形成されたハウジングと、該ハウジングの開口部近傍に配置され、開口部の下方が回転方向上流側となるように回転する前記像担持体表面の残留トナーを上方向から掻き取るクリーニングブレードと、前記ハウジングの開口部の下端側に配置され、先端部が前記像担持体表面に所定の圧力で圧接されるトナー遮蔽シールと、該トナー遮蔽シールを挟んで前記像担持体に対向するように回転可能に配置され、前記クリーニングブレードにより掻き取られた廃トナーを前記廃トナー収容部に送り込むスイープローラーと、を有するクリーニング装置において、前記ハウジングの開口部の下端縁には、前記トナー遮蔽シールの基端部を保持するシール保持部が設けられており、前記シール保持部の先端は、前記像担持体の回転中心と前記スイープローラーの回転中心とを結ぶ直線よりも上方まで突出しているクリーニング装置である。
また本発明は、上記構成のクリーニング装置において、前記シール保持部は、前記ハウジングと別部材で形成されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成のクリーニング装置において、前記廃トナー収容部は、前記ハウジング底面との間に隙間を隔てて配置される仕切壁によって区画されており、基端部が前記仕切壁に固定され、先端部近傍が前記スイープローラーの回転方向に対し前記像担持体との最近接位置よりも下流の前記廃トナー収容部側の外周面に順次接触するスクレーパーを設けたことを特徴としている。
また本発明は、上記構成のクリーニング装置において、前記スイープローラーの断面形状が楕円であることを特徴としている。
また本発明は、上記構成のクリーニング装置を備えた画像形成装置である。
本発明の第1の構成によれば、スイープローラーの回転によって発生する押圧力がシール保持部によって止められるため、像担持体に対するトナー遮蔽シールの圧接力が適正に維持される。従って、スイープローラーの回転によって廃トナー収容部へ廃トナーを円滑に送り込むことができるとともに、未転写トナーや紙粉、トナー外添剤凝集物が像担持体とトナー遮蔽シールとの接触部からハウジング内にスムーズに回収されるため、像担持体とトナー遮蔽シールとの間に異物が挟まることによる像担持体表面の削れや傷付き、或いはハウジングからの廃トナーの漏出を効果的に抑制することができる。
また、本発明の第2の構成によれば、上記第1の構成のクリーニング装置において、シール保持部をハウジングと別部材で形成することにより、ハウジングを成型する際に用いる金型の構造が簡単になり、成型時の作業性も向上するため、ハウジングの製造コストを削減することができる。
また、本発明の第3の構成によれば、上記第1又は第2の構成のクリーニング装置において、ハウジング底面との間に隙間を隔てて配置される仕切壁によって廃トナー収容部を区画するとともに、基端部が仕切壁に固定され、先端部近傍がスイープローラーの回転方向に対し前記像担持体との最近接位置よりも下流の廃トナー収容部側の外周面に順次接触するスクレーパーを設けることにより、スイープローラーによって廃トナー収容部へ送り込まれた廃トナーが感光体側に逆流するのを防止すると共に、スイープローラーの外周面への廃トナーの付着によるスイープローラーの搬送力低下を抑制することができる。
また、本発明の第4の構成によれば、上記第1乃至第3のいずれかの構成のクリーニング装置において、スイープローラーの断面形状を楕円とすることにより、スイープローラーによる廃トナーの搬送力が向上する。また、スイープローラーの外周面にスクレーパーを当接させる場合、スクレーパーによる廃トナーの掻き落としが容易となる。
また、本発明の第5の構成によれば、上記第1乃至第4のいずれかの構成のクリーニング装置を搭載することにより、像担持体表面の感光層の削れや傷付きによる縦筋等の画像不良の発生やクリーニング装置からの廃トナーの漏出を効果的に抑制可能であり、且つ廃トナー収容部の交換作業も容易なメンテナンス性に優れた画像形成装置となる。
本発明のクリーニング装置が搭載された画像形成装置の構成を示す概略断面図 図1におけるドラムユニット周辺の拡大図 本発明のクリーニング装置内のスイープローラー周辺の部分拡大図 シール保持部を別部材とした構成を示すスイープローラー周辺の部分拡大図
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明のクリーニング装置が搭載された画像形成装置の全体構成を示す概略図である。図1に示すように、画像形成装置(ここではモノクロプリンタ)100は、積載された用紙を収容する給紙カセット2が本体下部に備えられている。この給紙カセット2の上方には、本体前方(図1の右側)から本体後方へ略水平に延び、更に上方へ延びて本体上面に形成された排紙部3に至る用紙搬送路4が形成されており、この用紙搬送路4に沿って上流側から順に、ピックアップローラー5、フィードローラー6、中間搬送ローラー7、レジストローラー対8、画像形成部9、定着部10及び排出ローラー対11が配置されている。
給紙カセット2には、用紙搬送方向後端部に設けられた回動支点12aによって、給紙カセット2に対して回動自在に支持された用紙積載板12が備えられており、これによって積載された用紙がピックアップローラー5に押圧されるようになっている。また、給紙カセット2の前方部には、フィードローラー6に圧接するようにリタードローラー13が配設されており、ピックアップローラー5によって複数枚の用紙が同時に給装された場合には、フィードローラー6とリタードローラー13とによって用紙が捌かれ、最上位の1枚のみが搬送されるよう構成されている。
そして、フィードローラー6とリタードローラー13とによって捌かれた用紙は、中間搬送ローラー7によって搬送方向を装置後方へと変えられてレジストローラー対8へと搬送され、レジストローラー対8によってタイミングを調整されて画像形成部9へと搬送される。
画像形成部9は、電子写真プロセスによって用紙上に所定のトナー像を形成するものであり、図1において時計方向に回転可能に軸支された像担持体である感光体ドラム14と、この感光体ドラム14の周囲に配置される帯電装置15、現像装置16、クリーニング装置17、用紙搬送路4を挟んで感光体ドラム14に対向するように配置される転写ローラー18及び感光体ドラム14の上方に配置されるレーザー走査ユニット(LSU)19から構成されており、現像装置16の上方には、必要に応じて現像装置16へトナーを補給するトナーコンテナ20が配置されている。
感光体ドラム14は、例えばアルミドラムに感光層が積層されたものである。ここではアルミドラムの外周面に有機感光層(OPC)が形成されたOPC感光体が用いられている。帯電装置15には、コロナ放電帯電器を用いたスコロトロン帯電装置が用いられており、開口部が感光体ドラム14に対向するように配置された断面コ字状の金属製のシールドケース内部には、タングステンやステンレス等で構成される放電部材であるコロナワイヤー及びグリッドが設けられており、このコロナワイヤー及びグリッドに所定の帯電バイアスを印加してコロナ放電を発生させ、電荷の量をコントロールすることにより、感光体ドラム14の表面が所定の極性及び電位で一様に帯電される。
次いで、レーザー走査ユニット(LSU)19からのレーザービームにより感光体ドラム14上を露光して帯電を減衰させ、感光体ドラム14の表面に入力された画像データに基づく静電潜像が形成される。そして、現像装置16により静電潜像にトナーを付着させて感光体ドラム14の表面にトナー像が形成される。感光体ドラム14上に形成されたトナー像は、転写ローラー18により感光体ドラム14と転写ローラー18とのニップ部(転写位置)に供給された用紙へと転写される。
トナー像が転写された用紙は感光体ドラム14から分離され、定着部10に向けて搬送される。この定着部10は、画像形成部9の用紙搬送方向下流側に配置されており、加熱ローラー21及び加熱ローラー21に圧接される加圧ローラー22を備えている。画像形成部9においてトナー像が転写された用紙は、加熱ローラー21と加圧ローラー22とのニップ部を通過することによって加熱及び加圧され、用紙に転写されたトナー像が定着される。
定着部10を通過した用紙は排出ローラー対11によって排紙部3に排出される。一方、感光体ドラム14の表面に残留しているトナーはクリーニング装置17により除去される。そして、感光体ドラム14は除電装置(図示せず)により除電された後、帯電装置15によって再び帯電され、以下同様にして画像形成が行われることとなる。クリーニング装置17は、感光体ドラム14及び帯電装置15と一体形成され、ドラムユニット30(図2参照)を構成している。なお、クリーニング装置17の詳細な構成及び動作については後述する。
図2は、図1におけるドラムユニット30の拡大図である。なお、図2の矢印Aは用紙の搬送方向を示している。感光体ドラム14及び帯電装置15と共にドラムユニット30を構成するクリーニング装置17は、感光体ドラム14の側方に開口部を有するハウジング17aを有する。ハウジング17aの内部は仕切壁31によって2つに仕切られており、仕切壁31の感光体ドラム14側にはクリーニングブレード33が配置されるトナー掻き取り部34が設けられている。また、仕切壁31を挟んでトナー掻き取り部34と反対側にはクリーニングブレード33によって感光体ドラム14から掻き取られた廃トナーを貯留する廃トナー収容部35が設けられている。
トナー掻き取り部34と廃トナー収容部35とは仕切壁31の下方において連通しており、トナー掻き取り部34の廃トナーを連通部に送り込むスイープローラー37を備えている。また、仕切壁31にはスイープローラー37に接触するスクレーパー40が取り付けられている。
クリーニングブレード33は、感光体ドラム14に摺接して感光体ドラム14の表面に付着している残留トナーを掻き落とすためのものである。クリーニングブレード33は、ハウジング17aの開口部において、感光体ドラム14の回転方向(時計方向)の下流側に設けられている。クリーニングブレード33の基端部は、ハウジング17aの開口部に固定されたステー36に取り付けられ、クリーニングブレード33の先端部は感光体ドラム14の表面に所定の圧力で圧接されている。クリーニングブレード33の材質としては、例えばJIS硬度が60〜80°のポリウレタンゴムが用いられ、クリーニングブレード33の材質及び硬度、寸法、感光体ドラム14への食い込み量及び圧接力等は、感光体ドラム14の仕様に応じて適宜設定される。
スイープローラー37は、クリーニングブレード33によって掻き取られた廃トナーをトナー掻き取り部34から廃トナー収容部35へ送り込むためのものであり、図示しない駆動装置により感光体ドラム14と同方向(時計回り方向)に回転する。つまり、スイープローラー37は感光体ドラム14との対向面において、外周面の移動方向が感光体ドラム14の外周面の移動方向と逆方向(カウンタ方向)となるように回転駆動される。
スイープローラー37の断面形状は楕円であって、楕円の長軸の端点が感光体ドラム14に向けられたとき(図の実線で表示)感光体ドラム14の表面と接近し、楕円の長軸の端点が感光体ドラム14から離れたとき(図の点線で表示)スイープローラー37は感光体ドラム14の表面から離間する。即ち、スイープローラー37は感光体ドラム14の表面に対し間欠的に接近または離間を繰り返しながら回転することで、スイープローラー37の周囲の廃トナーを押圧する力が発生し、トナー掻き取り部34内の廃トナーを収容部35へ送り込むようになっている。
スイープローラー37としては、例えばポリカーボネート等の樹脂で一体成型されたものが使用される。スイープローラー37の回転速度は、スイープローラー37の軸端部に取り付けられているモーター(図示せず)により制御されている。なお、スイープローラー37の断面形状は楕円に限らず、例えば矩形状であっても良いが、断面形状を楕円にした場合、廃トナーの搬送力が向上するとともに、スクレーパー40による廃トナーの掻き落としが容易となる。
スクレーパー40は、可撓性のフィルム部材から構成されており、スイープローラー37の外周面に付着した廃トナーを掻き落とすためのものである。スクレーパー40の基端部は仕切壁31に取り付けられ、スクレーパー40の先端部は感光体ドラム14側から見てスイープローラー37の反対側の外周面に接触している。そして、スイープローラー37の回転によってスクレーパー40の先端部近傍がスイープローラー37の回転方向に対し感光体ドラム14との最近接位置よりも下流の廃トナー収容部35側の外周面に順次接触するように圧接されている。
なお、スイープローラー37の回転方向に対し感光体ドラム14との最近接位置よりも下流の廃トナー収容部35側の外周面とは、スイープローラー37の長径方向が感光体ドラム14の回転中心14aとスイープローラー37の回転中心37aとを結ぶ直線L(図3参照)に重なる位置にあるとき、感光体ドラム14の回転方向の下流側(直線Lよりも下側)に位置する外周面をいう。また、スクレーパー40の基端部は仕切壁31の廃トナー収容部35側の内面に取り付けられているため、スイープローラー37により廃トナー収容部35へ送り込まれた廃トナーがトナー掻き取り部34へ逆流するのを防ぐ働きもある。
図3は、クリーニング装置17のスイープローラー37周辺の部分拡大図である。図3に示すように、感光体ドラム14の回転方向に対しハウジング17aの開口部の上流側端部(開口部の下端側)には、感光体ドラム14に所定の圧力で圧接されるトナー遮蔽シール41が配置されている。トナー遮蔽シール41はハウジング17aの長手方向(図3の紙面表裏方向)に延在する可撓性のフィルム部材であり、感光体ドラム14表面の未転写トナーや、紙粉、トナー外添剤凝集物等を通過させてハウジング17a内に進入させる一方、ハウジング17a内の廃トナーが外部に漏出しないように遮蔽する機能を有している。トナー遮蔽シール41は、基端部がハウジング17aに一体形成されたシール保持部43に固定されるとともに、先端部が感光体ドラム14に圧接されている。
ここで、シール保持部43の先端部43aは、感光体ドラム14の回転中心14aとスイープローラー37の回転中心37aとを結ぶ直線L(図3に一点鎖線で表示)よりも上方に突出するように形成されている。この構成により、スイープローラー37の回転によって発生する押圧力はシール保持部43によって止められるため、感光体ドラム14に対するトナー遮蔽シール41の圧接力が適正に維持される。従って、未転写トナーや紙粉、トナー外添剤凝集物を感光体ドラム14とトナー遮蔽シール41との接触部からハウジング17a内にスムーズに回収されるため、感光体ドラム14とトナー遮蔽シール41との間に異物が挟まることによる感光体ドラム14表面の削れや傷付き、或いはハウジング17aからの廃トナーの漏出を効果的に抑制することができる。
なお、スイープローラー37の楕円の長径が大きくなると、スイープローラー37の回転によって発生する押圧力もハウジング17aの開口部の上方まで及ぶこととなる。しかし、スイープローラー37の長径が大きくなると回転中心37aの位置も上方に移動するため、感光体ドラム14の回転中心14aとスイープローラー37の回転中心37aを結ぶ直線Lも上方に移動する。従って、シール保持部43の先端部43aと直線Lとが図3に示した関係を満たす限り、感光体ドラム14に対するトナー遮蔽シール41の圧接力を適正に維持することができる。
図4は、本発明のクリーニング装置17の他の構成例を示す拡大図である。図4においては、シール保持部43はハウジング17aと別部材で構成されている。他の部分の構成は図3と同様である。
シール保持部43はハウジング17aの開口部から内向きに突出するため、図3のようにシール保持部43をハウジング17aと一体形成する場合、ハウジング17aを成型する際に用いる金型の一部を割り型にする必要があり、金型構造が複雑になるとともに成型時の作業性も低下する。図4のようにシール保持部43を別部材とした場合、金型の構造が簡単になり、成型時の作業性も向上するため、ハウジング17aの製造コストを削減することができる。例えば、シール保持部43としてトナー遮蔽シール41よりも弾性力の大きいシート材を用いることにより、シール保持部43の配置スペースを削減したコンパクトな構成が可能となる。
その他本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば上記実施形態に記載されている構成部品の材質、形状、その相対配置などは、特定的な記載がない限りはこの発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。例えば、上記実施形態の感光体ドラム14は有機材料からなる有機感光層(OPC)を有する構成であるが、a−Si系の無機感光層や他の無機材料(例えばSe系の無機材料)から成る無機感光層を有する構成においても、本発明による効果を得ることは可能である。
また、本発明は図1に示すモノクロレーザープリンターに限らず、デジタル複合機や、ロータリー式或いはタンデム式のカラー複写機、カラープリンター、アナログ方式のモノクロ複写機等の複写機、ファクシミリ等の、種々の画像形成装置に適用できるのはもちろんである。
本発明は、クリーニングブレードにより像担持体表面から掻き落とされた廃トナーを貯留する廃トナー収容部を備えたクリーニング装置に利用可能であり、ハウジングの開口部の下端縁にトナー遮蔽シールの基端部を保持するシール保持部を設け、シール保持部の先端を、像担持体の回転中心とスイープローラーの回転中心とを結ぶ直線よりも上方まで突出させるものである。
本発明の利用により、廃トナー収容部へ廃トナーを円滑に送り込むことができるとともに、未転写トナーや異物が像担持体とトナー遮蔽シールとの接触部からハウジング内にスムーズに回収されるため、像担持体表面の削れや傷付き、或いはハウジングからの廃トナーの漏出を効果的に抑制可能なクリーニング装置を提供することができる。
14 感光体ドラム(像担持体)
14a (感光体ドラムの)回転中心
15 帯電装置
16 現像装置
17 クリーニング装置
17a ハウジング
18 転写ローラー
30 ドラムユニット
31 仕切壁
33 クリーニングブレード
35 廃トナー収容部
37 スイープローラー
37a (スイープローラーの)回転中心
40 スクレーパー
41 トナー遮蔽シール
43 シール保持部
43a 先端部
100 画像形成装置

Claims (5)

  1. 像担持体の側方に対向する開口部と、前記像担持体表面から掻き取られた廃トナーを貯留する廃トナー収容部と、が形成されたハウジングと、
    該ハウジングの開口部近傍に配置され、開口部の下方が回転方向上流側となるように回転する前記像担持体表面の残留トナーを上方向から掻き取るクリーニングブレードと、
    前記ハウジングの開口部の下端側に配置され、先端部が前記像担持体表面に所定の圧力で圧接されるトナー遮蔽シールと、
    該トナー遮蔽シールを挟んで前記像担持体に対向するように回転可能に配置され、前記クリーニングブレードにより掻き取られた廃トナーを前記廃トナー収容部に送り込むスイープローラーと、
    を有するクリーニング装置において、
    前記ハウジングの開口部の下端縁には、前記トナー遮蔽シールの基端部を保持するシール保持部が設けられており、前記シール保持部の先端は、前記像担持体の回転中心と前記スイープローラーの回転中心とを結ぶ直線よりも上方まで突出していることを特徴とするクリーニング装置。
  2. 前記シール保持部は、前記ハウジングと別部材で形成されることを特徴とする請求項1に記載のクリーニング装置。
  3. 前記廃トナー収容部は、前記ハウジング底面との間に隙間を隔てて配置される仕切壁によって区画されており、基端部が前記仕切壁に固定され、先端部近傍が前記スイープローラーの回転方向に対し前記像担持体との最近接位置よりも下流の前記廃トナー収容部側の外周面に順次接触するスクレーパーを設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のクリーニング装置。
  4. 前記スイープローラーの断面形状が楕円であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のクリーニング装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のクリーニング装置を備えた画像形成装置。
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