JP2010256829A - ドラムユニット及びこれを搭載した画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】その駆動によって画像形成面(76)に潜像を形成し、潜像がトナーで現像されてトナー像を形成するドラムユニット(17)であって、画像形成面よりも外側の非画像形成面(78)にて、現像器側との隙間を設定する規制部(26)に当接される感光体ドラム(18)と、非画像形成面に形成されており、フッ素オイルが、又はフッ素オイルと固形潤滑剤との混合物が塗布された潤滑性付与面(79)とを具備する。
【選択図】図4
Description
詳しくは、感光体ドラムのうち画像形成面よりも外側には、幅狭の非画像形成面があり、現像器側に設けられたギャップ規制コロ等の規制部が非画像形成面に当接している。また、この非画像形成面を清掃する構成も示されている。
画像形成面のクリーニングにおいては、ウレタン等からなるゴムのブレードで掻き取る手法が効果的であるが、この非画像形成面は、画像形成面とは異なり、トナーが常時供給される箇所ではないため、ウレタン等を有するゴムのブレードを非画像形成面に単に接触させると、例えば濡れていないガラスをゴムのブレードで触れた場合と同様に、非画像形成面とブレードとの接触に伴うブレード鳴きが生じ、装置の信頼性に影響を及ぼす。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解消し、非画像形成面へのトナーの付着を確実に防止できるドラムユニット及びこれを搭載した画像形成装置を提供することである。
ここで、この非画像形成面には現像器側からのトナーが飛散して付着することがあり、規制部と感光体ドラムとの間に飛散したトナーが入り込んで、現像器と感光体ドラムとの隙間が設定値よりも大きくなってしまう。そのため、この非画像形成面にトナーを付着しないようにする必要がある。
第2の発明によれば、第1の発明の作用に加えてさらに、潤滑性付与面の他、カウンタ方向で非画像形成面に当接するブレード部を備えていれば、非画像形成面へのトナーの付着をより一層確実に防止できるし、また、このブレード部が潤滑性付与面にも当接するので、従来の如くの感光体ドラムとブレード部との接触に伴うブレード鳴きも生じない。
ここで、サイドシール部材は非画像形成面に接触しているので、このサイドシール部材に対してフッ素オイル、又はフッ素オイルと固形潤滑剤との混合物を含浸すれば、既存の構造を用いて非画像形成面へのトナーの付着を防止できるし、このフッ素オイル、又はフッ素オイルと固形潤滑剤との混合物のメンテナンスもフリーになって、ドラムユニットの長寿命化に寄与する。
第4の発明によれば、第1から第3の発明の作用に加えてさらに、非晶質シリコン系の層を有した感光体ドラムは長寿命であるとの長所を有するが、上記の潤滑性付与面を備えていれば、この感光体ドラムの特性を長期間に亘って維持可能になり、この長所を確実に活かすことができる。
第5の発明によれば、第1から第4の発明の作用に加えてさらに、上述したドラムユニットを搭載すれば、良好な画像形成が長期間に亘って行われるため、画像形成装置の信頼性向上に寄与する。
図1には、画像形成装置の一例であるカラー印刷可能なプリンタ1の構造が概略的に示されている。同図に示された断面はプリンタ1の左側面からみたものである。このため、プリンタ1の前面は同図中の右側に、背面は左側にそれぞれ位置する。
また、この装置本体2の下方には給紙カセット4が配置され、その収容部40には、枚葉の用紙が積層された状態で収納されている。同図で視て収容部40の右上方にはローラ46が設けられる。
また、カセット4は、プリンタ1の前面側、つまり、図1において右方向に向けて引き出し可能に構成されており、この引き出した状態にて、カセット4内に新たな用紙を補充したり、用紙を別の種類の用紙に入れ替え可能となる。
画像形成部16には4個のドラムユニット17が並設され、各ユニット17には感光体ドラム18がそれぞれ設けられている(図2)。このドラム18は回転自在に設置され、図示しない駆動モータによって図1の時計回りにそれぞれ駆動する。また、本実施例のドラム18は、その表面に非晶質シリコン系の層を有したa−Siドラムである。
また、図3で視て、現像器24はユニット17の左方にそれぞれ配置され、現像ローラ25を有している。この現像ローラ25は図示しない駆動モータによって同図の反時計回りに駆動する。
そして、これらベルト12とローラ31とは、4個の各トナーコンテナ23から供給されたトナーを用い、トナー像を用紙に転写するためのニップ部を形成させる。
本実施例では、転写部30と手差しトレイ3との間に両面印刷ユニット38が形成されている。このユニット38は、排出分岐部34から装置本体2の前面側で分岐して下方に向けて延び、レジストローラ14の上流側に連結している。
このローラ56は、図示しない駆動モータによって同図の反時計回りに駆動し、トナー像が転写された後の画像形成面76をトレール方向で摺擦研磨する。
画像領域用クリーニングブレード52は、ハウジング47に固定される亜鉛鋼板の本体や、この本体に熱溶着されたポリウレタンゴム製のブレード部からなり、ドラム18の回転方向で視てローラ56の下流側にて、ドラム18の回転軸線に沿って配置されており(図3〜5)、このブレード部がカウンタ方向で接し、画像形成面76に付着した残留トナーなどを掻き取っている。なお、この図4,5では摺擦ローラ56やトナー回収部80の図示を省略している。
なお、画像領域用クリーニングブレード52の長手方向の両側には、フェルトやスポンジのサイドシール部材74がそれぞれ設けられており(図3〜5)、このブレード52の掻き取りによって飛散した残留トナーを吸着している。
つまり、非画像形成面78のうち図4に点線で示された領域は、規制コロ26に接する箇所になり、当該箇所にもトナーを付着させないための工夫が必要になる。
これにより、非画像形成面78には、サイドシール部材74を介して、フッ素オイルのみ、又はフッ素オイルとPTFEとの混合物が塗布されており、この塗布された潤滑性付与面79が形成されている。
具体的には、図2に示されるように、本実施例のブレード58は、板ばね材として使用されるステンレス製のホルダー60と、ポリウレタンゴム製のブレード部70とで構成されている。
その後、用紙は未定着トナー画像を担持した状態で定着部32に向けて送られ、この定着部32にて加熱及び加圧され、トナー像が定着される。次いで、定着部32から送出された用紙は排出ローラ35を介して排紙トレイ36に排出され、高さ方向に積層される。
さらにまた、画像領域用クリーニングブレード52が画像形成面76の残留トナーを清掃すると、この両側に設けられたサイドシール部材74では、画像形成面76から非画像形成面78に飛散した残留トナーを吸着できる。
さらに、上述したドラムユニット17を搭載すれば、良好な画像形成が長期間に亘って行われるため、プリンタ1の信頼性向上に寄与する。
例えば、上記実施例では、トナー像が転写位置にて中間転写ベルトに転写しているものの、このトナー像は、転写位置で用紙に転写するものであっても良い。
そして、これらいずれの場合にも上記と同様に、非画像形成面へのトナーの付着を確実に防止できるとの効果を奏する。
12 中間転写ベルト(媒体)
17 ドラムユニット
18 感光体ドラム
24 現像器
25 現像ローラ
26 ギャップ規制コロ(規制部)
50 クリーニング部
52 画像領域用クリーニングブレード(クリーニング部材)
58 両端用クリーニングブレード
60 ホルダー
70 ブレード部
74 サイドシール部材
76 画像形成面
78 非画像形成面
79 潤滑性付与面
Claims (5)
- その駆動によって画像形成面に潜像を形成し、該潜像がトナーで現像されてトナー像を形成するドラムユニットであって、
前記画像形成面よりも外側の非画像形成面にて、現像器側との隙間を設定する規制部に当接される感光体ドラムと、
前記非画像形成面に形成されており、フッ素オイルが、又は該フッ素オイルと固形潤滑剤との混合物が塗布された潤滑性付与面と
を具備することを特徴とするドラムユニット。 - 請求項1に記載のドラムユニットであって、
前記非画像形成面に対峙しており、前記感光体ドラムの回転方向で視て媒体との転写位置の下流側にて前記ユニットに設置されたホルダーと、
該ホルダーに固定されており、前記非画像形成面に付着したトナーを掻き落とし可能なブレード部と
をさらに具備することを特徴とするドラムユニット。 - 請求項2に記載のドラムユニットであって、
前記画像形成面から残留トナーを掻き落とすクリーニング部材と、
該クリーニング部材の長手方向の両側にて前記非画像形成面に接触しており、前記画像形成面から前記非画像形成面に飛散した残留トナーを吸着させるサイドシール部材とをさらに具備し、
該サイドシール部材には、前記フッ素オイルが、又は該フッ素オイルと前記固形潤滑剤との混合物が含浸されていることを特徴とするドラムユニット。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載のドラムユニットであって、
前記感光体ドラムは、前記画像形成面に非晶質シリコン系の層を有した感光体ドラムであることを特徴とするドラムユニット。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載のドラムユニットを搭載したことを特徴とする画像形成装置。
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