JP2007108332A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来、第二ブレードを、ドラム両端部に、摩擦係数の小さい順方向当接として、設定した構成も見られるが、順方向当接では、カウンター当接よりも、一般的にクリーニング性は、低下し、かつドラムと腹当たり気味にしゅう動するために、トナー融着が発生しやすくなる傾向にあり、POD画像形成装置においては、寿命を達成することが困難であった。
【解決手段】 感光ドラムのスラスト長>クリーニング部材スラスト長の像担持体に、第一クリーニング部材と、第一クリーニング部材の上/下流の両端部に、第二クリーニング部材を配設する構成において、第二クリーニング部材のドラム当接部が、成形時時に膨潤性を有し、成形後、硬度向上する化合物を含浸したものとする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、静電転写プロセスを利用する静電複写機、静電プリンタ等の画像形成装置に関するものである。
静電転写プロセスを利用する画像形成装置においては、像担持体である感光ドラム上に形成された静電潜像が現像装置によってトナー像として顕像化され、該トナー像は感光ドラムから不図示の転写材に転写されるが、転写されないで感光ドラム上に残留する未転写トナーはクリーニング装置によって清掃除去される。
一方、近年、電子写真画像に対する要望は多岐にわたっており、特に、POD(大部数オンデマンド印刷)装置においては、紙サイズを従来よりも大きくした用紙に画像を印刷する要求が強く(製本時に、折り曲げ位置をマーキングする画像スペースを取るため等)、感光ドラムのスラスト方向における、長手サイズは、増大する傾向にある。ところが、感光ドラムにおける、感光層塗工方式では、製造上、端部肉盛が大となる傾向にあり、そのため、大口径ドラムなどでは、切断コストが大となり、ランニングコストの増大化が重要課題となっており、また、現像器のS(現像スリーブ)〜D(ドラム)間距離をドラムに当接する部材で保証する構成では、基本的に、S-D保証部材に対応するドラム表面状態を常に一定に保つ必要があり、クリーニング部材が接触しないように、構成する必要があった。これらにより、設計対応として、クリーニングブレードスラスト長は、ドラムスラスト長よりも、短くする対応が一般的となっている。
一方、クリーニング性の高寿命化の要求は、日増しに高くなっており、高速大部数画像形成装置においては、ドラムスラスト方向に、レシプロ(往復動作)機構を付加した系が一般的となってきた。
従来例としては、例えば特許文献1と特許文献2をあげることが出来る。
特開2005−202143号公報 特開平10−31404号公報
ところが、画像伸びサイズ部に対応した部分は、使用頻度が少ない傾向にあり、ブレードの潤滑性を保証する、エッジ堆積トナーがプアーになりがちであり、ブレードのしゅう動不良によるビビリ、反転めくれの発生が増大する傾向にあった。
対応として、従来、第二ブレードを、ドラム両端部に、摩擦係数の小さい順方向当接として、設定した構成も見られるが、順方向当接では、カウンター当接よりも、一般的にクリーニング性は、低下し、かつドラムと腹当たり気味にしゅう動するために、トナー融着が発生しやすくなる傾向にあり、POD画像形成装置においては、寿命を達成することが困難であった。
また、第二ブレードのドラムに対する、摩擦係数を低減するブレード材質が提案されているが、一般的に滑材を表面層に含有する系が一般的であり、耐久の進行にともない、滑材の磨耗、脱落などが発生しやすく、高寿命性をまっとうすることが困難であった。
また、ブレードのレシプロ機構を有する装置においては、レシプロ動作により、エッジに堆積した廃トナーの横走り量が増大し、ドラム両端部に廃トナーの円弧を描くようになり、結果として、端部飛散や端部廃トナー融着の発生が顕著となり、特にS-d保証部材に対応するドラム表面での融着は、現像器に振動を与えて、画像不良を至らしめる重大な問題となっている。
そこで、ドラム上の廃トナーを除去する第一クリーニングブレードのほかに、ドラム両端部近傍に、第二クリーニングブレードとして、成形時に膨潤性を有する化合物を含有するポリウレタンブレードを採用することにより、端部に対応する第二ブレードのドラムへの当接面の粗さは、第一ブレードよりも大きくなり、摩擦係数を低減させる効果があり、ブレードめくれ/びびりを防止し、クリーニング性の良好なカウンター当接を採用することや第二ブレードの当接圧を増大させることなどが可能となる。
さらに、紙コバによる紙粉の堆積しやすい両端部において、第二ブレードをレシプロ動作させることが可能となる。
また、第二クリーニングブレードと第一クリーニングブレードが、スラスト方向にて、オーバーラップ領域を確保させることにより、レシプロ機構を有する第一ブレードからの横走りトナーを確実に、第二ブレードでかき落とすことができる。ここで、A-Siドラムで顕著に見られる、廃トナー量が極端に少なくなる領域(ここでは、オーバーラップ部分)の削れ量増大化を前述の摩擦係数低減により、対応可能となる。
さらに、膨潤性を有する化合物をイソシアネートとすることにより、成形後に表層ぶが高硬度化することが可能となり、ドラムとの離型性の向上化による、ブレード摩擦係数を低減させる。
以上の説明で明らかなように、請求項1および11〜14記載の発明によれば、第二クリーニング部材の感光ドラムへの当接面が、高硬度かつ堅牢な化合物で構成されることにより、従来感光ドラムの両端部の潤滑剤としてのトナー量の少ない領域における、摩擦係数の増大化を抑制し、特に、伸びサイズ画像形成を想定したマシーン構成において、ブレード、感光ドラムの寿命を向上化させる効果がある。
請求項2記載の発明によれば、請求項1における高硬度かつ堅牢な第二クリーニングブレードの表面を荒らした構成において、使用することにより、極端に、ドラム両端部の摩擦係数の増大する、たとえば小サイズ紙の頻度の高いユーザーに対して、有効で、請求項1と同様の効果が得られた。
請求項3記載の発明によれば、第一ブレードによるクリーニング性を向上させる(紙粉除去やエッジ滞留廃トナーの均一化)ために、レシプロ動作を投入することによる弊害である、第二クリーニングブレードのハガレや融着現象を、本発明である、高硬度かつ堅牢な第二クリーニングブレードと組み合わせる構成により、第一クリーニングブレードのレシプロ構成を担保する効果が得られた。
請求項4記載の発明によれば、第一クリーニングブレードのクリーニング性を向上させるためにレシプロ構成を採用した場合の弊害として、横走りトナーによる、ドラム両端部の汚染がある。これに対して、本発明である第二クリーニングブレードと第一クリーニングブレードが、感光ドラム長手方向で、オーバーラップする領域を設ける構成とすることにより、第二クリーニングブレードによる横走りトナーを、長期にわたり、クリーニング除去が可能となる効果が得られた。
請求項5記載の発明によれば、本発明の第二クリーニングブレードを使用することにより、複雑かつ高コストである、第二クリーニングブレード離間機構が不要となり、装置全体のコストダウンが可能となる効果を有する。
請求項目6記載の発明により、本発明の第二クリーニングブレードをカウンター当接可能な構成となり、従来、ブレードが腹当たり気味でしゅう動する順方向当接における、廃トナー融着等の問題を抑制することが可能となり、クリーニング性がさらに向上する効果が得られた。
請求項目7記載の発明により、本発明のブレードを使用することにより、従来の順当接第二ブレードや低摩擦係数ブレードの使用時に、第一ブレードと同等以下の当接圧が一般的であったものが、高圧設定が可能となり、軽圧による、廃トナーすり抜けを起因とした、感光ドラム端部融着の発生を抑制する効果が得られた。
請求項目8記載の発明により、紙粉量の大なる転写紙の使用時に、特に、紙コバ部からの紙粉付着による端部トナーすり抜けに対して、長期にわたり、紙粉除去の高い抑制効果が得られた。
請求項目9記載の発明により、低摩擦係数のブレード作成にあたり、塗装のはがれやすく、耐久性の低い、かつ環境に影響の大きいハロゲン系有機溶剤を使用する必要がなく、クリーニングブレード表面を均一に低摩擦化出来る製法を提供できた。
請求項目10記載の発明により、請求項目9のイソシアネート化合物を簡便、短時間、かつ、クリーニングブレード基材の物性に影響を与えることなく、基材に結合させることを可能とした。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図3は本発明に係る画像形成装置の一形態である4色フルカラー画像形成装置(複写機)の断面図であり、図示のフルカラー画像形成装置は画像形成装置本体(以下、単に装置本体と称する)100の内側に紙等の転写材の搬送方向上流側(同図右側)から下流側(同図左側)に沿って順に4個の画像形成部として第1〜第4の画像形成部Pa,Pb,Pc,Pdを備えている。
図1は最上流側の第1の画像形成部Paの拡大断面図である。尚、他の第2、第3、第4の画像形成装置Pb,Pc,Pdの構成は第1の画像形成部Paとほぼ同様であるため、それらについての説明は省略する。
図1に示すように、第1の画像形成部Paは、像担持体としてドラム型の電子写真感光体(以下、感光ドラムと称する)1aを備えている。感光ドラム1aとしては、円筒状のアルミニウム基体の表面にキャリア発生層(CGL)とキャリア輸送層(CTL)とを有する感光層をキヤリア輸送層(CTL)の厚みが40μmとなるようにコートし、最上層に、アモルファスシリコン層を10000Å施し、表面層のJIS表面粗さ(B601)であるRz(10点平均粗さ)が初期状態で0.4μm以下、かつ最上層表面硬度(ビッカース硬度)が約11000Nの高硬度ドラムを使用した。この感光ドラム1は、装置本体100によって回転自在に支持されるとともに、不図示の駆動手段によって矢印方向に250mm/secのプロセス速度で回転駆動される。尚、感光ドラム1は、直径60mmのものを使用した。
又、感光ドラム1の上方には、一次帯電器(トナー像形成手段)12aが近接配置されており、感光ドラム1表面はこの一次帯電器12aによって一様に帯電される。そして、帯電後の感光ドラム1の表面は、画像形成部上方に配置された光学系(トナー像形成手段)からの露光を受けて静電潜像が形成され、その後、ブランク露光器13aによって露光を受ける。
続いて、静電潜像は、現像器(トナー像形成手段)2aによって現像剤中のトナーが付着されてトナー像として現像される。尚、現像剤としては、平均粒径7umの磁性トナーを主体とするポジ系1成分ジャンピング現像剤を使用した。
感光ドラム1上のトナー像が感光ドラム1と転写ブレード3とが対向する転写部位に到来すると、このときまでに転写材給搬送部6(図3参照)から給紙された転写材Pが転写ベルト(転写部材)30の表面に担持されて矢印K7方向に搬送され、この転写材Pは感光ドラム1上のトナー像にタイミングを合わせるようにして転写部位に達し、これとともに転写ブレード3によって形成される電界の作用によってトナー像が感光ドラム1表面から転写材P上に転写される。尚、転写ベルト30は、その表面に転写材Pを担持した状態で、4個の画像形成部Pa〜Pdのそれぞれの転写部位を通過するように構成されている。
尚、トナー像転写後において転写材Pに転写されないで感光ドラム1の表面に残った残留トナーはクリーニング装置(クリーニング手段)4の第一クリーニングブレード43によって掻き落とされて除去され、感光ドラム1は不図示の前露光ランプによって残留電荷が除去されて次の画像形成に供される。
以上のように、第1の画像形成部Paによって第1のトナー像が転写された転写材Pは搬送ベルト30によって下流側に搬送され、第2の画像形成部Pb、第3の画像形成部Pc、そして第4の画像形成部Pdによってそれぞれ第1の画像形成部Paのときと同様にトナー像が転写材P上に順次転写される。但し、第1〜第4の画像形成部Pa〜Pdで転写されるトナー像のトナーの色はそれぞれ異なり、転写材Pの表面には4色のトナー像が重ねられ、転写材Pが図3に示す定着装置18を通過することによってトナー像が転写材P上に定着されて4色のフルカラー画像が形成される。尚、前記クリーニングブレード43は、そのエッジが感光ドラム1a表面に対して0.196N近傍の当接圧で当接される。
ところで、4色のトナー像の転写が終了した転写材Pは、図3に示す分離帯電器11によって分離バイアスが印加されて転写ベルト30から分離され、搬送ベルト32によって前記定着装置18に搬送され、ここで定着ローラ18aと加圧ローラ18bによる加熱及び加圧を受けて前述のようにトナー像が定着される。このとき、定着ローラ18a表面には離型剤として例えばシリコンオイルが塗布されており、転写材P上のトナーが定着ローラ18aの表面に付着しないようにしている。
表面(第1面)にトナー像が形成された転写材Pは、その画像形成が片面の場合にはフラッパー15の上方を通過して排紙トレイ14上に排出される。これに対して、画像形成が両面(第1面と第2面)に亘る場合には、第1面にトナー像が定着された転写材Pは、フラッパ15の切り換えによって排紙トレイ14に排出されないで下方の再給送手段16に導かれる。そして、転写材Pは反転装置17で表裏を反転された後、再び第1〜第4の画像形成部等Pa,Pb,Pc,Pdに供給され、第2面に4色分のトナー像が転写された後、定着装置18にてトナー像の定着を受けた後、フラッパ15の上方を通って排紙トレイ14上に排出され、これによって両面の画像形成が完了する。尚、以上の動作中における転写ベルト30の感光ドラム1a〜1dに対する相対速度は0に設定されている。
ところで、前記クリーニング装置4において、第一クリーニングブレード43によって感光ドラム1表面から除去された残留トナー(所謂廃トナー)は、100mTの磁性体で構成される回転可能なマグネットローラー部材41の磁力により、吸引補集され、マグネットローラー41近傍に配置されている、スクレーパー部材により、スラスト方向にて、均一にコートされる。コートされた廃トナーは、感光ドラム1a上に再コートされて、下流側に配置される、第一クリーニングブレード43と感光ドラム1との間の摩擦を軽減して良好なクリーニング作用を維持するように構成されている。ここで、図2のとおり、感光ドラム1の長手方向のスラスト長L1=340mmに対して、クリーニングブレード43のスラスト長L2=315mmと設定した。ちなみに、ブレードの自由長L=3mm、板厚t=3mmの長方形のウレタンブレードを使用し、材質としては、ブレード硬度75°(常温にて、フィッシャーマン硬度計使用)のポリウレタンブレードを使用した。
ちなみに、ブレード表面のJIS(B601)10点平均粗さRzが、0.1um以下のものを採用した。
また、感光ドラムの回転方向下流側に、スラスト長20mmの第二クリーニングブレード44を、感光ドラム1の両端部に、感光ドラム1の回転方向に対して、カウンター当接として配置した。ちなみに、自由長L=10mm、板厚2mmの短冊状の形状のものを線圧0.269N近傍に設定して、使用した。
ここで、第二クリーニングブレード44の材質としては、基材として、表面硬度73度のポリウレタンブレードを使用し、感光ドラム1当接面エッジ部に、イソシアネート化合物を含有させた。
具体的な製法としては、ポリウレタン基材ブレードを、80℃/1mmHg下24時間耐圧容器内に放置し脱気した後、80℃で溶解した4、4−ジフェニルメタンイソシアネート(MDI)を注入し、24時間浸漬後、常温上圧下に戻し、表面に付着した余分なMDIをふき取った。その後、140℃の電気炉で10分間キュアーした。化合形態としては、ポリウレタン弾性体の表面または近傍のポリエステル部のエステル結合を加水分解させ、その後、イソシアネートと反応可能させる。これにより、表面またはその近傍の硬度を上昇させることにより、感光ドラム1への張り付き力を低下させて、均一に低摩擦化させる。
その他の製法としては、ポリエステル系ポリウレタンクリーニングブレードを塩酸酸性条件下で処理し、表面及びその近傍でのエステル結合を加水分解した。その他の条件は、前述と同様とした。
さらに、その他の製法としては、トリメチロールプロパンで表面及びその近傍のエステル結合を交換し、フリーの水酸基を導入した。その他の条件は、前述のとおりとした。これらにより、たとえば、ドープされたイソシアネートは、既にあるウレタン結合とアルファネート結合を生成し、過剰な分のイソシアネート同士、二量体、三量体を生成し、強固な結合をする。次に、加水分解により、イソシアネートと反応する官能基を増やす。あるいは、エステル交換反応により、イソシアネートと反応する官能基を多く導入することが可能となった。
ここで、A4紙幅の画像形成枚数250Kと大部数かつ、伸びサイズ(スラスト長297mm)画像形成枚数が10K未満の使用モードである場合、A4サイズに相当する部分のブレードエッジ部に堆積する、廃トナー量はリッチな状態となり、結果として、第一クリーニングブレード43の表面は摩滅し、摩擦係数が低下するのに対し、伸び対応部に相当する部分は、廃トナー堆積量がプアーな状態にとどまるために、ブレードエッジ部が摩滅していないために、たとえば、端部に白地部の多い画像を大量印刷する際に、クリーニングブレードの端部のしゅう動性が悪化して、ブレードびびり/反転めくれが発生していたが、端部に本発明である摩擦係数が低く、かつ、堅牢である第二クリーニングブレード44を配置することにより、この問題を解決した。
また、従来、端部におけるブレードのしゅう動性を改善するために、帯トナーなどをドラムに直接現像して、潤滑剤の役目を持たせていたが、本発明により、クリーニング性保持のために帯びトナーを現像する必要がなくなり、結果として、使用する現像剤量が少なくなり、結果として、ランニングコストの低下につながった。
ちなみに、低摩擦粒子として、フッ化カーボン粒子をブレード表面に含有するコートブレードとして、ナイロンコートブレードなどが第二ブレードとして提案されているが、本機の評価では、画像形成の進行に伴い、粒子の脱落や摩滅が早期に発生し、寿命をまっとうすることができなかった。
一方、画像形成頻度の高い、第一クリーニングブレード43に相当する部分は、エッジ精度の高いウレタン系を採用することが可能となり、従来の低摩擦ではあるが、エッジ精度が悪いためにブレード圧を高く設定する必要があった、コーテイングブレード(たとえば、フッ化化合物粒子含有コートブレード)と比較すると、約2/3のブレード圧で十分となる、軽圧設定が可能となり、感光ドラム1および、第一クリーニングブレード43の長寿命化を達成することが可能となった。
なお、本発明では、感光ドラム1を、高硬度低磨耗ドラムであるアモルファスシリコンドラムを採用したため、ドラム表層の削れ量が少なく、クリーニングブレード〜ドラム間の摩擦係数が低減しづらく、通常のブレード当接では、めくれ/異常振動の発生が顕著となるため、クリーニングブレードの上流側に、捕集磁性廃トナーを再コートする機能を持つ、回転するマグネットローラーを配置したが、適度な研磨性を有する感光ドラムを採用した場合は、省略してもかまわない。
本発明においては、実施例1の構成において、第一クリーニングブレード43が、感光ドラム1のスラスト方向に往復動作を行うこと以外は、同様である。
本発明では、往復動作(レシプロ)のしゅ動周期を、1Hz、ストロークは±1.0mmとした。
本実施の形態では、コピーボリュームの大きい画像形成装置において、たとえば紙粉の発生の大きい海外紙であるカンガス紙や韓国紙などを、長期にわたって画像形成に使用した場合などに有効である。つまり、本発明のレシプロ機構により、紙粉がはき落とされ、ブレードエッジ部に挟み込まれにくくなり、トナーすり抜けを防止することが可能となる。
ここで、第一クリーニングブレード43のレシプロ動作により、ブレードエッジ部を移動する横走りトナー量は増大し、第二クリーニングブレード44として、従来から採用されてきた、たとえば順方向の当接されたウレタンブレードでは、横走りトナーがすり抜けやすく、結果として、感光ドラム1端部において廃トナー融着現象を引き起こしていた。
さらに、従来例のもうひとつの例である、低摩擦係数ブレード系ナイロンコートブレード等において、潤滑剤の役目を担う、廃トナー堆積量のプアーな感光ドラム1両端部では、摩擦係数が増大にともない、ブレード自体の削れ量が大となり、結果として、コート部の孔に横走りトナーをトラップしやすくなり、融着や、コート部のはがれ等が発生し、目標である定期メンテ枚数250Kを達成することが困難であったが、本発明の第二クリーニングブレード44を使用することにより、第一クリーニングブレード43のレシプロ構成による弊害を、抑制することが可能となり、定期メンテ間隔である、250K枚通紙を達成することができた。
本発明では、実施例1の構成において、感光ドラム1a〜1dが1本である静電式モノクロ画像形成装置に適用した以外は、同様の構成とした。
具体的には、プロセス速度450mm/sec、感光ドラム1の直径がφ108mmである系における、高速大口径ドラムにおいて適用した。
ドラム上のクリーニングブレードの走行距離が長く、かつ、高速であるため、従来、特に、ドラム長手両端部の伸び対応部に相当する部分は、廃トナーが枯渇しやすいために、結果として、ブレード端部のびびりめくれの発生が顕著であったものが、本発明の実施により、特に、端部第二クリーニングブレード44の磨耗/異常振動を抑制するのに効果が大きく、従来、200K枚未満であった寿命が250K枚の定期メンテまでクリーニング性を確保することが可能となった。
本発明では、実施例1の構成において、第二クリーニングブレード44が感光ドラム1に当接する10点表面平均粗さを0.2〜0.3umから0.4〜0.5umとして、表面粗さを大きくとり、より一層の摩擦係数低減をめざしたもものであり、その他は、同様の構成とした。
ちなみに、本発明では、第一クリーニングブレード43の、当接面平均表面粗さは、0.1um以下のウレタンブレードを使用した。
本発明においては、特に、転写紙の横サイズ(ドラム長手方向)が、A4サイズ相当の紙への画像形成が主体のユーザーに対応したもので、感光ドラム1両端部の伸びサイズ用紙対応部のクリーニングブレード端部との摩擦係数が、極端に増大する系に有効であり、従来、100K以下にて、端部ブレードめくれが発生していたものが、定期メンテ250Kをクリアすることが可能となった。
ちなみに、従来対策として、uダウンブレードとして、フッ素系潤滑粒子を含有する溶液をコートしたクリーニングブレードを適用してきたが、コート層が、画像形成の進行に伴い、削れが顕著となり、結果として、Rzが、2umを超過し、横走りトナーのトラップを主因とした、融着現象を引き起こすことになり、耐久目標250K枚を達成することができなかった。
本発明では、実施例1において、第二クリーニングブレード44 がレシプロ動作を行うこと以外は、同様の構成とした。
本機においては、レシプロストロークを±1mm、レシプロ周期を0.5Hzで動作させた。
本発明は、特に、高Duty画像形成を頻度高く行なうユーザーに、特に有効である。
高Duty画像のために、ブレードによる横走り量を極力抑制する必要があり、第一クリーニングブレード43のレシプロ動作の投入は避け、かつ、伸びサイズ紙の紙コバ部からの紙粉の除去として、第二クリーニングブレード44をレシプロ動作させるものである。
従来の、ウレタン系のブレードでは、固定構成においても、びびりめくれが発生し、想定外であり、対策系である、低摩擦コートブレード(たとえば、フッ素系粒子含有溶液を当接面にコートしたもの)は、レシプロ動作によるコート層のはがれや摩滅が促進され、目標とする250k枚の画像形成を達成することが困難であったが、本発明では、250K枚を十分にクリアすることが可能となった。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の1つの画像形成部の断面図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の1つの画像形成部を上方から見た概略図である。 本発明に係る画像形成装置(4色フルカラー複写機)の断面図である。
符号の説明
1a〜1d 感光ドラム(像担持体)
2a〜2d 現像装置
4a〜4d クリーニング装置
41 マグネットローラー(廃トナー捕集部材)
42 廃トナー搬送スクリュー(搬送部材)
43 第一クリーニングブレード(クリーニング部材)
44 第二クリーニングブレード(端部クリーニング部材)
12a〜12d 帯電器
13a〜13d 露光部(ブランク露光器)
14 排紙トレイ
15 フラッパ
16 再給送手段
17 反転装置
18 定着装置
30 転写ベルト
31 搬送ベルト
100 画像形成装置本体

Claims (14)

  1. 走行する像担持体表面に圧接する、像担持体のスラスト長よりも短い、第一のクリーニング部材を備えたクリーニング装置において、該第一クリーニング部材の上流側あるいは、下流側において、該クリーニング部材の両端部近傍に、第二のクリーニング部材を配設してなる画像形成装置において、該第二クリーニング部材の像担持体表面に当接する表面部が、成形時に膨潤性を有する化合物を含浸したポリウレタン弾性体であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記請求項1における第一クリーニング部材の像担持体当接面の10点平均粗さ(JISB601)R1、前記第二クリーニング部材の粗さをR2としたときに、
    R1<R2であることを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記請求項1における第一クリーニング部材が、像担持体スラスト方向に往復動作することを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記請求項1における第一クリーニング部材と該第二クリーニング部材が、像担持体スラスト方向において、常時オーバーラップ量を有していることを特徴とする、画像形成装置。
  5. 前記請求項1における第二クリーニング部材が、常時、像持体と当接していることを特徴とする、画像形成装置。
  6. 前記請求項1における第二クリーニング部材が、像担持体に対して、カウンター当接していることを特徴とする画像形成装置。
  7. 前記請求項1における第二クリーニング部材の像担持体への当接圧が、前記第一クリーニング部材の当接圧よりも大きいことを特徴とする画像形成装置。
  8. 前記請求項1における第二クリーニング部材が、像担持体スラスト方向に往復動作することを特徴とする画像形成装置。
  9. 前記請求項1における第二クリーニング部材の像担持体表面に当接する表面部が、イソシアネート化合物を含浸していることを特徴とする画像形成装置。
  10. 前記請求項1における第一クリーニング部材が、ポリウレタン化合物であることを特徴とする画像形成装置。
  11. 前記請求項1における画像形成装置において、第一クリーニング部材及び第二クリーニング部材よりも、像担持体の回転上流部に、回転磁性体を配置することを特徴とする画像形成装置。
  12. 前記請求項1における、第一クリーニング部材が、ブレード形状であることを特徴とする画像形成装置。
  13. 前記請求項1における、第二クリーニング部材のが、ブレード形状であることを特徴とする画像形成装置。
  14. 前記請求項1における、像担持体の最上層の表面硬度が、7000N〜13000N(ビッカース硬度)であることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010256829A (ja) * 2009-04-28 2010-11-11 Kyocera Mita Corp ドラムユニット及びこれを搭載した画像形成装置

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