JP6287909B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、像担持体をクリーニングするクリーニング装置を備えた画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、トナー像を用紙に転写した後に像担持体上に残留したトナーは、クリーニング装置によって回収されている。クリーニング装置には、像担持体に当接してトナーをかき取るブレードが備えられているものがある。このようなブレードを備えたクリーニング装置において、ブレードと像担持体との間に紙粉やトナー外添剤等の異物が侵入すると、異物の量が少ない場合はトナーと共にかき取られて回収されるが、量が多い場合は、ブレードと像担持体との間に蓄積されることがある。蓄積された異物の量が一定の量を超えるとブレードが微視的に浮き上がり、ブレードと像担持体との間からトナーがすり抜けてしまい、クリーニング不良が発生する。
ブレードと像担持体との間への異物の侵入を防ぐために、特許文献1には、像担持体の回転方向においてブレードよりも上流側にブラシローラーを配置して、像担持体から異物を除去するように構成された画像形成装置が開示されている。この画像形成装置では、紙粉等の異物をブレードに侵入する事前に除去することができ、ブレードの摩耗やクリーニング不良を抑えることができる。
また、特許文献2には、ブレードと像担持体との間の摩擦を軽減するために、用紙に転写しない非転写トナー像を像担持体に形成して、トナーを潤滑剤として使用するように構成された画像形成装置が開示されている。非転写トナー像のトナー量は、用紙の種類やプロセス速度に応じて調節されており、トナーの消費量が抑制されている。
特開2008−122663号公報 特開2007−65007号公報
しかしながら上記特許文献1に記載の画像形成装置では、ブレード以外にブラシローラーを設ける必要があり、装置が複雑化したり部品点数が増えたりしてしまう。また、ブラシローラーの接触により像担持体にトルクがかかり、色ずれ等の問題が発生する虞がある。また、特許文献2に記載の画像形成装置では、紙粉の量が多い場合等にはクリーニングの回数を増やす必要があり、トナーの消費量が多くなるという問題がある。また、一般に、像担持体の幅方向において侵入する紙粉の量は均一ではないが、特許文献2に記載の画像形成装置では、このような紙粉の量については考慮されておらず、紙粉の量が多い領域では十分なクリーニング効果が得られない虞がある。
本発明は上記事情を考慮して、像担持体の幅方向における紙粉の量の差を考慮すると共にトナー消費量を低減させて十分なクリーニング効果を得られるクリーニング装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、回転可能な像担持体の表面にトナーを供給してトナー像を形成するトナー像形成部と、前記像担持体の回転方向に対してカウンター方向から当接して前記像担持体上に残留したトナーを除去するクリーニングブレードと、を備え、前記トナー像形成部が、前記記録媒体に転写されない非転写トナー像を前記像担持体の表面に形成し、前記クリーニングブレードによって前記非転写トナー像を前記像担持体から除去して前記クリーニングブレードのクリーニングを行う画像形成装置であって、前記トナー像形成部は、前記記録媒体の幅方向における紙粉の発生量の多い領域には、他の領域よりも多くの量のトナーを供給して前記非転写トナー像を形成することを特徴とする。
このような構成を採用することにより、紙粉やトナー外添剤等の異物の蓄積量の多い領域には多くのトナー量を供給することによって異物を押し出すので、トナーの消費量を抑えつつ、クリーニングブレードと像担持体との間への異物の蓄積やすり抜けを抑制し、且つ、クリーニングブレードの像担持体に対する潤滑性を向上でき、クリーニング不良を防止できる。
本発明の画像形成装置において、前記トナー像形成部は、前記紙粉の発生量の多い領域に形成される前記非転写トナー像の単位面積当たりのトナー量が、他の領域に形成される前記非転写トナー像の単位面積当たりのトナー量よりも多くなるようにトナーを供給することを特徴としても良い。
このような構成を採用することにより、非転写トナー像を形成するためのトナーの消費量を可能な限り少なくすることができると共に、像担持体の回転方向において比較的狭い部分に非転写トナー像を形成できる。
本発明の画像形成装置において、前記トナー像形成部は、前記記録媒体の幅方向における全領域に形成される第1の非転写トナー像と、前記記録媒体の幅方向における紙粉の発生量の多い領域に形成される第2の非転写トナー像と、を形成するように構成され、前記第2非転写トナー像の形成頻度は、前記第1の非転写トナー像の形成頻度よりも高いことを特徴としても良い。
このような構成を採用することにより、記録媒体の幅方向において局所的にトナーを供給することができるので、紙粉の蓄積が局所的に発生した場合に有効である。
本発明の画像形成装置において、前記像担持体の表面から前記トナー像を前記記録媒体に転写する転写部と、前記記録媒体を前記転写部に送り出すローラー部材を有する給紙部と、を備え、前記紙粉の発生量が多い領域は、前記記録媒体の幅方向において前記ローラー部材が前記記録媒体と接触する領域に対応していることを特徴としても良い。
このような構成を採用することによって、ローラー部材と記録媒体との接触によって紙粉が発生しやすい領域において、紙粉の蓄積やすり抜けを抑制できる。
本発明の画像形成装置において、前記紙粉の発生量の多い領域は、前記記録媒体の幅方向の両端部に対応していることを特徴としても良い。
このような構成を採用することによって、用紙などの記録媒体の幅方向両端部から紙粉が発生しやすい領域において、紙粉の蓄積やすり抜けを防止できる。
本発明の画像形成装置において、前記ローラー部材の回転速度が所定の値よりも高い場合に、前記紙粉の発生量の多い領域に形成される前記非転写トナー像に供給されるトナーの量を、前記所定の値の場合よりも多くすることを特徴としても良い。
このような構成を採用することにより、ローラー部材の回転速度が高く紙粉が発生しやすい場合でも、クリーニング不良を防止できる。
本発明の画像形成装置において、前記像担持体の回転トルクが所定の値よりも高い場合に、前記紙粉の発生量の多い領域に形成される前記非転写トナー像に供給されるトナーの量を、前記所定の値の場合よりも多くすることを特徴としても良い。
このような構成を採用することにより、像担持体の回転トルクが高く紙粉が発生しやすい場合でも、クリーニング不良を防止できる
本発明の画像形成装置において、前記記録媒体が紙粉の発生量が多い性質を有する場合に、前記紙粉の発生量の多い領域に形成される前記非転写トナー像に供給されるトナーの量を、前記記録媒体が紙粉の発生量の少ない性質を有する場合よりも多くすることを特徴としても良い。
このような構成を採用することにより、タルクを多く含む用紙などの紙種を使用した場合でも、クリーニング不良を防止できる
本発明の画像形成装置において、前記像担持体は、弾性層を有する無端状の中間転写ベルトであることを特徴としても良い。
このような構成を採用することにより、像担持体から記録媒体に均一な圧接力がかかるので、中抜け画像の発生を防止することができる。一方で、変形しやすくクリーニング部材との間に紙粉の蓄積が起こりやすいが、このような場合でも、クリーニング不良の発生を防止できる。
本発明によれば、紙粉の蓄積量の多い領域には多くのトナー量を供給することによって紙粉を押し出すので、トナーの消費量を抑えつつ紙粉の蓄積やすり抜けを抑制でき、クリーニング不良を防止できる。
本発明の一実施形態に係るカラープリンターの内部構造を模式的に示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るカラープリンターにおいて、中間転写ベルトに形成された第1の実施形態に係る非転写トナー像を示す展開図である。 本発明の一実施形態に係るカラープリンターの二次転写部を模式的に示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るカラープリンターにおいて、クリーニング装置における紙粉の除去動作を模式的に示す図であり、図4(A)は紙粉かき取り前、図4(B)はかき取り中を示す。 本発明の一実施形態に係るカラープリンターにおいて、中間転写ベルトに形成された第2の実施形態に係る非転写トナー像を示す展開図である。 本発明の一実施形態に係るカラープリンターにおいて、中間転写ベルトに形成された第2の実施形態に係る非転写トナー像の他の例を示す展開図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係る画像形成装置について説明する。
まず、図1を参照して、カラープリンター1(画像形成装置)の全体の構成について説明する。図1は、本実施形態に係るカラープリンター1の内部構造を模式的に示す断面図である。以下の説明では、図1の紙面手前方向をカラープリンターの正面側(前側)とし、左右方向はカラープリンターを前側から見た方向を基準とする。
カラープリンター1は、箱型形状のプリンター本体2を備えている。プリンター本体2の内部には、下方に用紙S(記録媒体)を収納した給紙カセット3が着脱自在に装着されている。給紙カセット3の左上方には、給紙カセット3から用紙を給紙する給紙装置5(給紙部)が設けられている。給紙装置5は、上下に配置された上搬送ガイド6及び下搬送ガイド7にそれぞれ支持されたピックアップローラー8(ローラー部材)とフィードローラー9(ローラー部材)、及び、リタードローラー10(ローラー部材)を備える。ピックアップローラー8と、フィードローラー9と、リタードローラー10と、は、それぞれ支軸を中心として回転可能に支持されており、支軸の軸方向において用紙の幅よりも短い長さを有し、用紙の幅方向の中央に対応するように配置されている。
給紙カセット3の上方には、レーザー・スキャニング・ユニット(LSU)で構成される露光器12が備えられている。露光器12の上方には、中間転写ユニット14が備えられている。
中間転写ユニット14は、駆動ローラー15と従動ローラー16と間に複数のテンションローラー17を介して架設される中間転写ベルト18(像担持体)を有する。中間転写ベルト18は、基材層と、基材層の表面に設けられた弾性層と、弾性層の表面に設けられたコート層と、を有する無端状の導電性ベルトである。基材層は、例えばフッ素樹脂で形成され、弾性層は、例えば所定の弾性を有するゴム材料で形成され、コート層は、例えばフッ素樹脂で形成される。また、コート層の表面粗さRz(十点平均粗さ)は6μm以上である。従動ローラー16には、中間転写ベルト18を挟んで二次転写ローラー19が対向して配置されて二次転写部20(転写部)を形成しており、駆動ローラー15には中間転写ベルト18を挟んでクリーニング装置22が配置されている。
クリーニング装置22は、中間転写ベルト18に当接するブレード23(クリーニングブレード)と、ブレード23の下方に配置された回収スクリュー24と、を備える。ブレード23は、中間転写ベルト18の回転方向に対してカウンター方向から当接するように支持部材25に支持されている。ブレード23は、例えば、JIS硬度が76°以上のポリウレタンゴム等で形成される。回収スクリュー24は回転可能に支持されて、ブレード23でかき落されたトナーを回収部(図示省略)に回収する。
中間転写ベルト18の下部に沿って、4つの画像形成部27(トナー像形成部)が配置されている。各画像形成部27には、感光体ドラム28が回転可能に設けられており、感光体ドラム28の周囲には、帯電器29と、現像装置30と、クリーニング装置31と、除電器32とが、一次転写のプロセス順に配置されている。現像装置30とクリーニング装置31との間には、一次転写ローラー33が中間転写ベルト18を挟んで配置されて、一次転写部34を形成している。各現像装置30の上方には、各画像形成部27と対応する4個のトナーコンテナ35が、トナーの色ごと(Y,M,C,K)に備えられている。各トナーコンテナ35の上方において、プリンター本体2の上部には、排紙トレイ37が設けられている。
さらに、プリンター本体2の内部には、二次転写部20の上方に定着装置38が備えられ、定着装置38の上方には排紙部39が備えられている。また、プリンター本体2の内部には、給紙装置5から二次転写部20と定着装置38を通って排紙部39へ向かう用紙の搬送経路41が設けられている。搬送経路41に沿って、所定の間隔で搬送ローラー対42が配置されている。各搬送ローラー対42は、それぞれ支軸を中心として回転可能に支持されており、支軸の軸方向において用紙の幅よりも短い長さを有し、用紙の幅方向の中央に対応するように配置されている。
次に、このような構成を備えたカラープリンター1の画像形成動作について説明する。帯電器29によって感光体ドラム28の表面が帯電された後、露光器12からのレーザー光(矢印参照)により感光体ドラム28に対して画像データに対応した露光が行われ、感光体ドラム28の表面に静電潜像が形成される。静電潜像は現像装置30により対応する色のトナー像に現像され、トナー像は一次転写部34において中間転写ベルト18の表面に一次転写される。以上の動作を各画像形成部27が順次繰り返すことによって、中間転写ベルト18上にフルカラーのトナー像が形成される。なお、感光体ドラム28上に残留したトナーおよび電荷は、クリーニング装置31および除電器32によって除去される。
一方、給紙装置5においては、ピックアップローラー8によって給紙カセット3内の最上位の用紙Sがフィードローラー9とリタードローラー10との間に送り出される。送り出された用紙Sが一枚の場合は、リタードローラー10はフィードローラー9と連れ回り、用紙Sを搬送する。一方で、送り出された用紙Sが二枚以上の場合は、リタードローラー10にかかるトルクが所定値を超えてリタードローラー10の回転が停止し、二枚以上の用紙が捌かれて最上位の用紙Sのみが送り出される。
送り出された用紙Sは、上記した画像形成動作とタイミングを合わせて搬送経路41に沿って二次転写部20へ搬送され、二次転写部20において、中間転写ベルト18上のフルカラーのトナー像が用紙Sに二次転写される。トナー像を二次転写された用紙Sは、搬送経路41を下流側へと搬送されて定着装置38に進入し、定着装置38において用紙にトナー像が定着される。トナー像が定着された用紙は、排紙部39から排紙トレイ37に排出される。中間転写ベルト18上に残留したトナーは、クリーニング装置22によって除去される。
次に、クリーニング装置22における中間転写ベルト18のクリーニング方法について、図2〜図4を参照して説明する。図2は中間転写ベルトを展開して示す図、図3は二次転写部を模式的に示す斜視図、図4はブレードによる非転写トナー像のかき取り動作を模式的に示す図である。
クリーニング装置22においては、中間転写ベルト18上に残留したトナーの除去と共に、ブレード23のクリーニングも行う。ブレード23をクリーニングすることで、ブレード23と中間転写ベルト18との間のニップへの紙粉やトナー外添剤等の異物の蓄積を防いだり、ブレード23の中間転写ベルト18に対する潤滑性を向上させたりする効果を得られる。クリーニング装置22におけるブレード23のクリーニング作業は、例えば、紙種等に応じた所定の枚数(例えば100枚)の画像形成毎に行う。クリーニングを行う際は、図2に示されるように、二次転写部20で用紙に転写されるトナー像50(以降、転写トナー像という)が形成されている転写トナー像形成部間の区間(非印字区間、紙間)、あるいは、転写トナー像形成終了後に、二次転写部20で用紙に転写されないトナー像51(以降、非転写トナー像という)を中間転写ベルト18に形成する。
第1の実施形態に係る非転写トナー像51は、幅Wは中間転写ベルトの通紙幅領域と等しく、中間転写ベルト18の走行方向における長さLは例えば20mmである。この非転写トナー像51を中間転写ベルト18に形成する際は、一つの画像形成部27の帯電器29及び露光器12によって、非転写トナー像51に対応する静電潜像を感光体ドラム28に形成する。静電潜像は、用紙の幅方向において、給紙装置5のピックアップローラー8、フィードローラー9、リタードローラー10や搬送経路41に沿って配置された搬送ローラー対42に対応する領域や各ローラーの幅方向両端の周囲を含む領域51aは、その他の領域51bよりも帯電電位が高くなるように形成される。詳細には、領域51aは、用紙の幅方向における給紙装置5の各ローラーや搬送ローラー対42の両端部よりもそれぞれ所定の長さG(例えば5mm)外側まで形成されている(図2にはピックアップローラー8を図示)。
ところで、給紙装置5や搬送経路41では、前述のように各ローラーが用紙Sに当接して回転することで用紙を搬送しているので、用紙Sの表面と各ローラーとの摩擦によって紙粉が特に発生しやすい。特に給紙装置5では、用紙Sの重送を防ぐためにリタードローラー10から用紙Sに強い力がかかっている。これらのことにより、図3に示されるように、給紙装置5や搬送経路41の各ローラー対42に対応する領域や各ローラーの幅方向両端の周辺を含む領域R1においては、その両側の領域R2よりも紙粉が多く発生している。つまり、静電潜像の帯電電位の高い高電位領域51aは、紙粉の発生量が多い領域R1に対応している。
この静電潜像は現像装置30において現像されて、感光体ドラム28の表面にトナー像が形成される。このトナー像は、高電位領域51aに供給される単位面積当たりのトナーの量は、低電位領域51bに供給される単位面積当たりのトナー量よりも多くなっている。例えば、高電位領域51aのトナー量が、低電位領域51bのトナー量よりも50%程度多くなるように、静電潜像の帯電電位が設定される。
感光体ドラム28の表面に形成されたトナー像は、一次転写部34で一次転写ローラー33によって中間転写ベルト18に転写され、二次転写部20では、二次転写ローラー19に転写バイアスが印加されておらず、中間転写ベルト18に転写されたトナー像は二次転写部20で用紙に転写されずに通過する。また、二次転写部20では、用紙Sが中間転写ベルト18に接触することで、中間転写ベルト18にも紙粉が付着する。
中間転写ベルト18に転写された非転写トナー像51はクリーニング装置22に達すると、ブレード23によって中間転写ベルト18の表面からかき取られる。なお、中間転写ベルト18においては、領域R1に対応する部分に多くの紙粉が付着しており、このように付着した紙粉が、クリーニング装置22において中間転写ベルト18とブレード23との間に蓄積することがある。ここで、図4(A)に示されるように、紙粉が多く存在している領域R1に対応する部分には、多くのトナーが送り込まれることになる。中間転写ベルト18とトナーTとの付着力は、中間転写ベルト18と紙粉Dとの付着力よりも高いので、図4(B)に示されるように、中間転写ベルト18とブレード23との間に蓄積した紙粉DはトナーTによってブレード23の外側へ押し出される。蓄積している紙粉Dの量が多い場合でも、より多くの量のトナーTが送り込まれることで、紙粉Dを押し出す力が高くなり、確実に紙粉Dを押し出すことができる。さらに、多くのトナーTを送り込むことで、ブレード23と中間転写ベルト18との間のニップに蓄積されるトナーの量が増加し、ニップへの紙粉等の異物の侵入を防ぐこともできる。なお、非転写トナー像51は、ブレード23によってかき取られる。
次に、非転写トナー像51を形成する第2の実施形態について図5及び図6を参照して説明する。図5、図6は中間転写ベルトを展開して示す図である。
第2の実施形態においては、第1の非転写トナー像61と第2の非転写トナー像62を中間転写ベルト18に形成する。図5に示されるように、第1の非転写トナー像61は、中間転写ベルト18の通紙幅領域と等しい幅W1を有し、中間転写ベルト18の走行方向における長さLは例えば20mmである。第2の非転写トナー像62は、前述の領域R1と等しい幅W2を有し、中間転写ベルト18の走行方向における長さLは例えば20mmである。
第1の非転写トナー像61及び第2の非転写トナー像62を中間転写ベルト18に形成するには、一つの画像形成部27の帯電器29及び露光器12によって、第1の非転写トナー像61と第2の非転写トナー像62に対応する静電潜像を感光体ドラム28にそれぞれ形成する。各静電潜像は同じ帯電電位を有する。そして、各静電潜像を現像装置30で現像した後、一次転写部34で中間転写ベルト18に転写し、二次転写部20で用紙Sに転写せずに通過させる。
画像形成部27では、第1の非転写トナー像61と第2の非転写トナー像62を形成する際、第2の非転写トナー像62を形成する頻度を、第1の非転写トナー像61を形成する頻度よりも高く設定する。例えば、第2の非転写トナー像62の形成頻度を、第1の非転写トナー像61の形成頻度の1.5倍とする。
これにより、クリーニング装置22において、中間転写ベルト18の領域R1に対応する部分に、多くの量のトナーが供給されることになる。なお、第1の非転写トナー像61と第2の非転写トナー像62は、図5に示されるように、転写トナー像50の間、あるいは、転写トナー像50の形成後に、所定の間隔を開けて形成されてもよい。あるいは、第1の非転写トナー像61と第2の非転写トナー像62とは連続して形成されていてもよい。あるいは、図6に示されるように、転写トナー像50の間の区間(非印字区間)ごとに適宜な順序で形成してもよい。
この例においても、中間転写ベルト18の領域R1に対応する部分には、領域R2に対応する部分よりも長い時間に渡ってトナーが送り込まれる、すなわち、多くの量のトナーが送り込まれるので、中間転写ベルト18とブレード23との間に蓄積した紙粉等の異物が、連続して送り込まれるトナーによってブレード23の外側へ押し出される。
上記説明したように本発明のカラープリンター1においては、中間転写ベルト18とブレード23との間に蓄積する紙粉やトナー外添剤等の異物の量が多い領域には多くの量のトナーを供給することにより、ブレード23と中間転写ベルト18との間のニップへの異物の蓄積を防ぐと共に、中間転写ベルト18とブレード23との間の潤滑性を向上させることで、中間転写ベルト18にブレード23を安定に圧接することができる。したがって、中間転写ベルト18のクリーニング不良を抑制できる。この場合、紙粉が蓄積しやすい部分のみに多くの量のトナーを供給するので、トナーの消費量を抑えることができる。
多くの量のトナーを供給する方法としては、カラープリンター1の仕様や紙粉の発生状況に合わせて、領域R1に対応する部分のトナー像を他の領域R2に対応する部分のトナー量よりも多くするように非転写トナー像を形成する方法(第1の実施形態)、又は、領域R1に対応する非転写トナー像の形成頻度を高くする方法(第2の実施形態)、のいずれかを選択できる。第1の実施形態に係る方法では、非転写トナー像を形成するためのトナーの消費量を可能な限り少なくすることができる。また、比較的狭い部分に非転写トナー像を形成できる。一方、第2の実施形態に係る方法では、用紙の幅方向において局所的にトナーを供給することができるので、紙粉の蓄積が局所的に発生した場合は、例えば第2の非転写トナー像62の形成頻度をさらに高くすること等によって、集中的にトナーを供給して紙粉等の異物を除去することができる。
また、本発明のカラープリンター1では、中間転写ベルト18に弾性層を使用しているので、二次転写ローラー19から用紙Sに均一な圧接力がかかり、中抜け画像の発生を防止することができる。一方、中間転写ベルト18に弾性層を使用した場合は、中間転写ベルト18を樹脂層のみで形成した場合と比べて変形しやすく、紙粉のすり抜けが特に起こりやすいが、本発明では、中間転写ベルト18が変形しやすい場合でも、紙粉等の異物の蓄積を抑制できる。
さらに、中間転写ベルト18は、画像形成動作に伴ってトナーの外添剤などが表面に付着していき、光沢度が継時的に変化する。このため、中間転写ベルトの表面はこの変化に追随するように、コーティング条件などによって表面粗さRzが例えば6μm以上となるように設定されている。このような表面粗さが粗い場合、紙粉のすり抜けが起こりやすいが、本発明では、紙粉やトナーの外添剤等の異物の蓄積を抑制できる。
また、クリーニング装置22においては、JIS硬度が76°以上の高硬度のブレード23を使用しているので、ブレード23の摩耗を抑制できる。この場合、中間転写ベルト18の変形に追随しにくく、紙粉のすり抜けが起こりやすいが、本発明では、高硬度のブレード23を使用した場合でも、紙粉やトナーの外添剤等の異物の蓄積を抑制できる。
さらに、本発明では、紙粉等の異物の発生量が特に多い場合に、領域R1に供給するトナー量を増加させることが好ましい。領域R1に供給するトナー量を増加させるには、第1の実施形態においては、領域R1に対応する部分の潜像電位を高くして、単位面積当たりのトナー量を多くする。第2の実施形態においては、第2の非転写トナー像の形成頻度を高くする。また、第1の実施形態及び第2の実施形態において、中間転写ベルト18の走行方向における非転写トナー像の長さを長くする。あるいは、中間転写ベルト18のクリーニング頻度を上げる。
紙粉の発生量が多い場合とは、例えば、画像形成速度が速い場合、中間転写ベルト18の駆動トルクが高い場合、紙粉の発生が顕著な紙種の場合等である。画像形成速度が速くなると、給紙装置5の各ローラーや搬送ローラー対42の回転速度が速くなり、用紙Sとの摩擦による紙粉の発生量が多くなる。そこで、各ローラーの回転速度を計測し、計測された回転速度が所定の回転速度(例えば、287rpm)よりも速い場合に、非転写トナー像の領域R1へのトナー供給量を増加させる。中間転写ベルト18の駆動トルクが高い場合は、ブレード23の捲れが起こりやすくなり、紙粉等の異物が蓄積しやすくなる。そこで、中間転写ベルト18の駆動ローラー15の回転トルクを計測し、回転トルクが所定の値を超えると、非転写トナー像の領域R1への供給量を増加させる。また、紙粉の発生量が多い場合は、例えば、タルクを多く含んだ用紙の場合であり、例えば、カラープリンター1を紙種を選択できるように構成して、紙粉の発生量が多い紙種が選択された場合に、領域R1へのトナー供給量を増加させる。
また、本発明では、給紙装置5の各ローラーや搬送ローラー対42に用紙Sが接触する部分に対応する領域でトナー供給量を増加させるように構成したが、紙粉等の異物の発生量の多い領域として、用紙の幅方向の両端に対応する領域とすることもできる。
なお、上記した本発明の実施形態の説明は、本発明に係る画像形成装置における好適な実施の形態を説明しているため、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、この態様に限定されるものではない。さらに、上記した本発明の実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、且つ、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能であり、上記した本発明の実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
1 カラープリンター(画像形成装置)
5 給紙装置(給紙部)
8 ピックアップローラー(ローラー部材)
9 フィードローラー(ローラー部材)
10 リタードローラー(ローラー部材)
17 画像形成部(トナー像形成部)
18 中間転写ベルト(像担持体)
20 二次転写部(転写部)
23 ブレード(クリーニングブレード)
42 搬送ローラー対(ローラー部材)

Claims (7)

  1. 回転可能な像担持体の表面にトナーを供給してトナー像を形成するトナー像形成部と、前記像担持体の回転方向に対してカウンター方向から当接して前記像担持体上に残留したトナーを除去するクリーニングブレードと、を備え、
    前記トナー像形成部が、前記記録媒体に転写されない非転写トナー像を前記像担持体の表面に形成し、前記クリーニングブレードによって前記非転写トナー像を前記像担持体から除去して前記クリーニングブレードのクリーニングを行う画像形成装置であって、
    前記トナー像形成部は、前記記録媒体の幅方向における全領域に形成される第1の非転写トナー像と、前記記録媒体の幅方向における紙粉の発生量の多い領域に形成される第2の非転写トナー像と、を形成するように構成され、前記第2の非転写トナー像の形成頻度を、前記第1の非転写トナー像の形成頻度よりも高く設定し、前記記録媒体の幅方向における紙粉の発生量の多い領域には、他の領域よりも多くの量のトナーを供給して前記非転写トナー像を形成することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記像担持体の表面から前記トナー像を前記記録媒体に転写する転写部と、前記記録媒体を前記転写部に送り出すローラー部材を有する給紙部と、を備え、
    前記紙粉の発生量が多い領域は、前記記録媒体の幅方向において前記ローラー部材が前記記録媒体と接触する領域に対応していることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  3. 前記紙粉の発生量の多い領域は、前記記録媒体の幅方向の両端部に対応していることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記ローラー部材の回転速度が所定の値よりも高い場合に、前記紙粉の発生量の多い領域に形成される前記非転写トナー像に供給されるトナーの量を、前記所定の値の場合よりも多くすることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  5. 前記像担持体の回転トルクが所定の値よりも高い場合に、前記紙粉の発生量の多い領域に形成される前記非転写トナー像に供給されるトナーの量を、前記所定の値の場合よりも多くすることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記記録媒体が紙粉の発生量が多い性質を有する場合に、前記紙粉の発生量の多い領域に形成される前記非転写トナー像に供給されるトナーの量を、前記記録媒体が紙粉の発生量の少ない性質を有する場合よりも多くすることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記像担持体は、弾性層を有する無端状の中間転写ベルトであることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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