JP2011141504A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】所定処理用トナーパターン形成型画像形成装置であって、画像生産性の低下を抑制しつつ中間転写ベルトのクリーニング不良発生を抑制できる画像形成装置を提供する
【解決手段】中間転写ベルト7の劣化度合い判定部Jを含んでおり、非印字動作中の、予め定めた処理(例えば劣化トナー廃棄)のためのトナーパターンYP、MP、CP、KPの形成及び該パターンの中間転写ベルト7への1次転写にあたり、判定部Jで把握されるベルト劣化度合いが予め定めた劣化度合い以上に進行しているベルト部位aに対しては、予め定めた低濃度のベルト劣化対応トナーパターンap’を形成させて1次転写転させる。或いはトナーパターンを形成しない。パターンap’は、予め定めた処理のための標準濃度トナーパターンapの濃度より低濃度の、長いパターンである。
【選択図】図5

Description

本発明は、電子写真方式や静電記録方式などによって静電潜像を形成し、これを現像してトナー像を形成し、該トナー像を記録シートに転写定着させることができる複写機、プリンタ、ファクシミリ機、或いはこれらのうち2以上を組み合わせた複合機等の画像形成装置に関する。
電子写真方式等の複写機、プリンタ、ファクシミリ機、或いはこれらのうち2以上を組み合わせた複合機等の画像形成装置の中には、静電潜像担持体に静電潜像形成装置で静電潜像を形成し、該静電潜像を現像装置で現像してトナー像を形成できる画像形成部を1又は2以上含み、前記画像形成部で形成されるトナー像を中間転写ベルトに1次転写し、該中間転写ベルト上の1次転写トナー像を記録シートに2次転写することができ、該中間転写ベルトに残留する2次転写残トナーをクリーニング装置で除去でき、非印字動作中に、前記画像形成部の少なくとも一つにおいて予め定めた処理のためのトナーパターンを形成させて該トナーパターンを前記中間転写ベルト上に1次転写させ、該1次転写トナーパターンは前記クリーニング装置に除去させることができる画像形成装置がある。
非印字動作中に形成させる予め定めた処理のためのトナーパターンとしては、
(1) 長期間使用されない現像装置やトナー消費量が少ない現像装置のような現像装置に生じることがある経時劣化トナーを中間転写ベルト上に廃棄して前記クリーニング装置で除去するための劣化トナーを含むトナーによる通常トナーパッチと称されるトナーパターン、
(2) カラー画像形成において、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックといった複数色のトナー像を重ね形成してカラー画像を形成するときに各色トナー像を整合させるためのカラーレジスト処理のためのトナーパターン、
(3) 画像濃度調整用のトナーパターン等を挙げることができる。
この種の画像形成装置は、例えば、特開2007−219290号公報中の背景技術の説明部分に記載されている。
また、同公報には、中間転写ベルト上に形成される、予め定めた処理(例えば劣化トナー廃棄)のためのトナーパターンのクリーニング装置による除去が不完全になる場合があり(例えばトナー粒径が小さい場合)、そうなると、クリーニング装置をすり抜けたトナーがそのまま転写ベルト上に残留して次の記録シートにそのまま転写されたり、転写ベルトに圧接された2次転写部材(一般的にはローラ)に付着して記録シートの裏面を汚したりすることがある、と指摘されている。
さらに、そのようにして記録シートに付着した好ましくないトナーがトナー像を記録シートに定着させる定着装置に到来して定着装置における定着ローラ等の回転部材に付着し、さらには該回転部材に接触配置されているサーミスタや、記録シートの回転部材からの分離爪等に付着し、サーミスタによる温度調節機能や分離爪による記録シート分離機能が損なわれると指摘されている。
そのような問題を解決するために、そのような好ましくないトナーが定着装置に搬送された際に、該トナーが回転部材に接触するサーミスタ等の部材を通過しない位置に前記予め定めた処理のためのトナーパターンを形成することが記載されている。
特開2007−219290号公報
しかしながら、所定処理のためのトナーパターンを定着装置の回転部材に接触配置されているサーミスタ等の部材にトナーが付着しないように形成したところで、中間転写ベルト上の転写残トナー等の拭き残しを防止或いは抑制できるわけではなく、クリーニング装置をすり抜けたトナーがそのまま転写ベルト上に残留して次の記録シート表面に付着したり、転写ベルトに圧接された2次転写部材(一般的にはローラ)に付着して記録シートの裏面を汚したりする。
また、そのように所定処理のためのトナーパターンを形成するとなると、例えば、劣化トナー廃棄のためにトナーパターンを形成して中間転写ベルト上に転写廃棄する場合、トナーパターンを形成できる中間転写ベルト上の領域がそれだけ幅狭くなり、一定量の劣化トナー廃棄のためにはそれだけ劣化トナーパターンの中間転写ベルト走行方向の長さを長くしなければならず、従ってそれだけ劣化トナーパターンのクリーニングに時間を要し、全体として画像生産性がそれだけ低下する。
そこで本発明は、静電潜像担持体に静電潜像形成装置で静電潜像を形成し、該静電潜像を現像装置で現像してトナー像を形成できる画像形成部を1又は2以上含み、前記画像形成部で形成されるトナー像を中間転写ベルトに1次転写し、該中間転写ベルト上の1次転写トナー像を記録シートに2次転写でき、該中間転写ベルトに残留する2次転写残トナーをクリーニング装置で除去でき、非印字動作中に、前記画像形成部の少なくとも一つにおいて予め定めた処理のためのトナーパターンを形成させて該トナーパターンを前記中間転写ベルト上に1次転写させ、該1次転写トナーパターンは前記クリーニング装置に除去させることができる画像形成装置(以下、このタイプの画像形成装置を「所定処理用トナーパターン形成型画像形成装置」ということがある。)であって、画像生産性の低下を抑制しつつ中間転写ベルトのクリーニング不良発生を抑制できる画像形成装置を提供することを課題とする。
本発明者は前記課題を解決するため研究を重ね、中間転写ベルトのクリーニング不良発生原因には、使用トナー粒径が一般的なものより相当小さいためにトナーがクリーニング部材をすり抜け易いというようなことがあるかもしれないが、それより注目すべき原因として、記録シートから、特に記録シート端部から、シート粉が脱離して中間転写ベルト面に付着することがあることを見いだした。
シート粉が記録シートに付着すると、シート粉に含まれている例えばシート成分であるカルシウムのような成分によりベルト表面が荒れてベルト表面粗さが大きくなるというように劣化し、このためにクリーニング装置におけるクリーニングブレード等のクリーニング部材がベルト面の清掃対象域に全体的に正常に接触し難くなり、クリーニング不良が発生し易くなる。
本発明はこのような知見に基づき、前記課題を解決するため、次の画像形成装置を提供する。すなわち、
静電潜像担持体に静電潜像形成装置で静電潜像を形成し、該静電潜像を現像装置で現像してトナー像を形成できる画像形成部を1又は2以上含み、前記画像形成部で形成されるトナー像を中間転写ベルトに1次転写し、該中間転写ベルト上の1次転写トナー像を記録シートに2次転写でき、該中間転写ベルトに残留する2次転写残トナーをクリーニング装置で除去でき、非印字動作中に、前記画像形成部の少なくとも一つにおいて予め定めた処理のためのトナーパターンを形成させて該トナーパターンを前記中間転写ベルト上に1次転写させ、該1次転写トナーパターンは前記クリーニング装置に除去させることができる画像形成装置であり、前記中間転写ベルトの劣化度合いを判定する判定部を含んでおり、前記非印字動作中の前記予め定めた処理のためのトナーパターン形成及び該トナーパターンの中間転写ベルトへの1次転写にあたり、前記判定部で把握される中間転写ベルト劣化度合いが予め定めた劣化度合い以上に進行しているベルト部位に対しては、予め定めたベルト劣化対応トナーパターンを形成させて1次転写させることができ、該ベルト劣化対応トナーパターンは、前記予め定めた処理のための標準濃度トナーパターンの濃度より低い濃度の低濃度トナーパターン及びトナーパターンが形成されない無トナーパターンから、前記判定部で把握される前記中間転写ベルト劣化度合いに応じてこの順序で選ばれるトナーパターンとし、前記低濃度トナーパターンの濃度は前記判定部で把握される前記中間転写ベルト劣化度合いに応じて予め定められた濃度とすることができる画像形成装置である。
ここで、非印字動作中に形成させる予め定めた処理のためのトナーパターンとしては、(1) 長期間使用されない現像装置やトナー消費量が少ない現像装置のような現像装置に生じることがある劣化トナー(例えば、形状や帯電特性が変化して画質に悪影響を及ぼす恐れのあるトナー)を中間転写ベルト上に廃棄して前記クリーニング装置で除去するための劣化トナーを含むトナーによる通常トナーパッチと称されるトナーパターン、
(2) カラー画像形成において、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックといった複数色のトナー像を重ね形成してカラー画像を形成するときに各色トナー像を整合させるためのカラーレジスト処理のためのトナーパターン、
(3) 画像濃度調整用のトナーパターン等のうち1又は2以上を挙げることができるが、代表例として、 上記(1) の劣化トナーを中間転写ベルト上に廃棄して前記クリーニング装置で除去するための劣化トナーによるトナーパターンを挙げることができる。
前記静電潜像形成装置としては、画像形成装置が電子写真方式のものであれば、感光体のような静電潜像担持体に画像露光を施して静電潜像を形成する露光装置を挙げることができ、画像形成装置が静電記録方式のものであれば、誘電体のような静電潜像担持体に静電潜像を形成する静電記録装置を挙げることができる。
いずれにしても本発明に係る画像形成装置によると、非印字(非プリント)動作中に、画像形成部の少なくとも一つにおいて予め定めた処理のためのトナーパターンを静電潜像担持体に形成させ、該トナーパターンを中間転写ベルトに1次転写し、その後、後始末として該トナーパターンを中間転写ベルトのクリーニング装置により除去清掃させることができる。
該トナーパターンの形成及び該トナーパターンの中間転写ベルトへの1次転写にあたっては、前記判定部で把握される中間転写ベルト劣化度合いが考慮され、劣化度合いが予め定めた劣化度合い以上に進行しているベルト部位に対しては、ベルト劣化対応トナーパターンが形成され、該ベルト劣化対応トナーパターンが転写ベルトの劣化部位に1次転写される。
このベルト劣化対応トナーパターンは予め定めた処理のための標準濃度のトナーパターンの濃度より低い濃度の低濃度トナーパターン或いはトナーパターンが実際には形成されない無トナーパターンから、前記判定部で把握される中間転写ベルト劣化度合いに応じてこの順序で選ばれるトナーパターンである。
また、ベルト劣化対応トナーパターンとして該低濃度パターンが採用されるとき、その低濃度トナーパターンの濃度は前記判定部で把握される中間転写ベルト劣化度合いに応じて予め定められた濃度とされる。
このように、劣化したベルト部位に対しては、前記の低濃度トナーパターンが形成されるか或いはトナーパターンは形成されないので、それだけクリーニング装置による清掃が、円滑になされる。
一方、前記判定部で把握される中間転写ベルト劣化度合いが予め定めた劣化度合いに達していないときは、予め定めた処理のための標準濃度のトナーパターンが形成され、1次転写されることになる。
このように、本発明に係る画像形成装置によると、予め定めた処理のためのトナーパターンの形成及び1次転写にあたり、中間転写ベルトの劣化度合いに拘らず(従って劣化が進んでいないベルトに対しても)ベルトの予め定められた限られた部位に対してだけ予め定めた処理のための標準濃度のトナーパターンを形成し1次転写するというものではなく、判定部で把握される中間転写ベルトの劣化度合いに応じて、予め定めた処理のための標準濃度のトナーパターン、それより低濃度のトナーパターン或いは無トナーパターン( トナーパターン形成無し) を形成でき1次転写できるので、それだけ画像生産性の低下を抑制しつつ中間転写ベルトのクリーニング不良発生を抑制できる。
本発明に係る画像形成装置において、前記ベルト劣化対応トナーパターンとして前記低濃度トナーパターンが採用される場合、それは、標準濃度パターンより濃度の低いパターンであるとともに該標準濃度パターンとは異なる形状の(例えば標準濃度パターンより濃度は低いが標準濃度パターンと同じトナー量で形成される、中間転写ベルト上でその走行方向に長い)パターンであってもよい。
本発明に係る画像形成装置は、前記予め定めた処理のためのトナーパターンの形成及び1次転写に関して、選択可能の生産性優先モードと画質優先モードとを有していてもよい。
そして、画質優先モードが選択されているときは、前記非印字動作中の前記予め定めた処理のためのトナーパターンの形成及び1次転写にあたり、前記判定部で把握される中間転写ベルト劣化度合いが予め定めた劣化度合い以上に進行しているベルト部位に対しては、前記ベルト劣化対応トナーパターン(無パターンの場合も含む)が形成され1次転写されるようにしてもよい。
生産性優先モードが選択されている場合には、前記非印字動作中の前記予め定めた処理のためのトナーパターンの形成及び1次転写にあたり、例えば、前記判定部で把握される中間転写ベルトの劣化度合いに拘らず、予め定められた標準濃度のトナーパターンを形成させ、1次転写させることができる。
前記判定部としては、前記中間転写ベルトの劣化度合いを劣化度合いレベルを用いて把握できるものを例示できる。このような判定部を採用する場合、非印字動作中の予め定めた処理のためのトナーパターンの形成及び1次転写にあたり前記劣化対応トナーパターンとして前記低濃度トナーパターンを形成させ1次転写させるときは、該判定部により把握される中間転写ベルトの劣化度合いレベルに応じて予め定められた濃度で該低濃度トナーパターンを形成させ1次転写させることができる。
また、いずれにしても、判定部は、中間転写ベルトの劣化度合いを記録シートのサイズ及び印字枚数による印字履歴に基づいて、且つ、中間転写ベルトの記録シート端部と接触する部位は印字枚数の増加とともに劣化が進行することに基づいて算出される劣化度合いレベルを用いて把握するものとしてもよい。
そのような判定部を採用する場合、中間転写ベルトの劣化度合いレベルは、さらに、該中間転写ベルトの前記クリーニング装置によるクリーニング履歴及び該クリーニング装置よるクリーニング回数の増加により該中間転写ベルトの劣化が回復へ向かうことに基づいても算出されるものでもよい。
さらに、判定部により把握される前記中間転写ベルトの劣化度合いに応じて、且つ、中間転写ベルトの劣化度合いが進んでいるほどクリーニング回数が多くなるように予め定められた中間転写ベルト劣化度合いと中間転写ベルト劣化回復クリーニング回数との組合せに基づいて、前記クリーニング装置に中間転写ベルトをクリーニングさせるようにしてもよい。
以上説明したように本発明によると、所定処理用トナーパターン形成型画像形成装置であって、画像生産性の低下を抑制しつつ中間転写ベルトのクリーニング不良発生を抑制できる画像形成装置を提供することができる。
本発明に係る画像形成装置の1例の構成の概略を示す図である。 図1の画像形成装置の制御回路の概略を示すブロック図である。 図1の画像形成装置における中間転写ベルト及び2次転写ローラを上方から見て示すとともに、記録シート耳部及び記録シート供給部のシート供給ローラ位置に対応する中間転写ベルト上の部位を示す図である。 予め定めた劣化度合いに達していない中間転写ベルト上に劣化トナー廃棄のための各色トナーパターンを形成する例を示す図である。 予め定めた劣化度合い以上に劣化が進行している中間転写ベルト部位にベルト劣化対応トナーパターンとして標準濃度より低濃度のトナーパターンを形成する様子を示す図である。 本発明に係る画像形成装置の他の例における中間転写ベルト及び2次転写ローラ等を上方から見て示すとともに、記録シートの耳部及び前後の端部並びに記録シート供給部のシート供給ローラ位置に対応する中間転写ベルト上の部位を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る画像形成装置の1例100の構成の概略を示している。画像形成装置100はタンデム型のフルカラープリンタである。
このプリンタ100は、駆動ローラ71とこれに対向するローラ72に巻き掛けられた無端の中間転写ベルト7を有している。転写ベルト7はベルト駆動部70により回転駆動される駆動ローラ71により図中反時計方向(図中矢印方向)CCWに回される。
中間転写ベルト7は表層が合成樹脂(ポリイミド、ウレタン等)製の無端ベルトである。
ローラ72には転写ベルト7上の2次転写残トナー等を清掃するクリーニング装置73が臨んでいる。クリーニング装置73は本例ではクリーニングブレード731をベルト表面に圧接して2次転写残トナー等を除去するものである。ブレード731はブレード駆動部732によりベルトに対し所定のタイミングで接触又は離隔可能となっている。
駆動ローラ71には2次転写ローラ8が臨んでいる。2次転写ローラ8は、ローラ押圧離隔駆動部80にて駆動ローラ71に支持された中間転写ベルト7の部分に押圧可能で、中間転写ベルト7との間にニップ部を形成し、中間転写ベルト7の回転に従動して、或いは、後述するように該ニップ部に送り込まれる記録シートSの移動に従動して、或いは駆動されて回転することができる。ローラ8は駆動部80にてベルト7から離隔も可能である。2次転写ローラ8には、図示省略の電源から2次転写バイアスを印加することができる。
中間転写ベルト7及び2次転写ローラ8の上方には定着装置9が配置されており、下方にはタイミングローラ対11が配置されており、さらにその下方に、記録紙等の記録シートSを収容した記録シート供給部10が配置されている。
定着装置9はハロゲンランプヒータ等の熱源を備えた定着加熱ローラとこれに圧接される加圧ローラとを含むものである。
記録シート供給部10に収容された記録シートSは、シート供給ローラ101にて1枚ずつ引き出してタイミングローラ対11へ供給することができる。
中間転写ベルト7を巻き掛けたローラ71、72の間には、転写ベルト7に沿って、ローラ72からローラ71に向けて、イエロー画像形成部Y、マゼンタ画像形成部M、シアン画像形成部C及びブラック画像形成部Kがこの順序で配置されている。
Y、M、C、Kの各画像形成部は、本例では電子写真方式で画像形成するものであり、静電潜像担持体としてドラム型の感光体1を備えており、該感光体の周囲に帯電器2、露光装置3、現像装置4及び感光体クリーニング装置5がこの順序で配置されている。
各画像形成部の感光体1にはベルト7を間にして1次転写ローラ6が対向配置されている。1次転写ローラ6は、図示省略の押圧手段にて感光体1の方向へ押圧され、ベルト7に接触して従動回転するとともにベルト7を感光体1に接触させることができる。
1次転写ローラ6には、感光体1上に形成されるトナー像をベルト7へ1次転写するための1次転写バイアスを図示省略の電源から印加できる。
露光装置3は、図示省略のパーソナルコンピュータ、画像読取装置等から提供される画像情報に応じて、レーザービームの点滅により感光体1にドット(点)露光で画像露光を施せる。
各画像形成部における感光体1は、ここでは負帯電性の感光体であり、図示省略の感光体駆動モータにて図中時計方向回りに回転駆動できる。
各画像形成部における帯電器2は所定のタイミングで図示省略の電源から帯電用の電圧が印加され、感光体1表面を所定電位に一様に帯電させることができる。なお、帯電器2は本例ではコロナ放電を利用する非接触型のものであるが、帯電ローラ等でも構わない。
各画像形成部における現像装置4は、本例では、トナーを主体とする一成分現像剤を使用して感光体1上に形成される静電潜像を、図示省略の電源から現像バイアスが印加されるローラ形態の現像剤担持回転体(以下、「現像ローラ」という。)41で反転現像することができる。
中間転写ベルト7のベルト駆動ローラ71から従動ローラ72へ戻る部分のうち駆動ローラ71を少し通り過ぎた部分にベルト上トナーパターン濃度を検出するための濃度センサSEが臨んでいる。濃度センサSEは、形成しようとする画像の濃度を予め調整したり、各色トナー像をベルト7上で整合するように形成するためのカラーレジスト処理等のために用いられる。
図2にブロック図で概略図示したプリンタ100の制御回路中の制御部Contはプリンタ100の動作を制御するものである。画像形成部Y、M、C及びKのそれぞれの帯電器2、露光装置3及び現像装置4等、さらには、記録シートの搬送機構(シート供給ローラ101、タイミングローラ対11、シート排出ローラ12等)、中間転写ベルト7の駆動部70、2次転写ローラ8の押圧離隔駆動部80、ベルトクリーニング装置73のブレード駆動部732、定着装置9等のプリンタ100の各部はこの制御部Contからの指示に基づいて所定のタイミングで動作する。
制御部Contには操作パネルPAも接続されており(図2参照)、このパネルにおいで、画像形成モード、画像形成枚数の設定等を行える。、画像形成モードに関しては、非印字動作中に予め定めた処理のためのトナーパターンを形成しベルト7に1次転写するにあたり、画像生産性を優先する生産性優先モード選択キーK1及び画質を優先する画質優先モード選択キーK2も設けられている。
制御部Contは、中間転写ベルト7の劣化度合いを判定する判定部Jを含んでいる。これについては後述する。
プリンタ100によると、制御部Contの指示、制御のもとにY、M、C、Kの画像形成部のうち1又は2以上を用いて画像を形成することができる。
画像形成部Y、M、C及びKのすべてを用いてフルカラー画像を形成する場合を例にとると、先ず、イエロー画像形成部Yにおいてイエロートナー像を形成し、これを転写ベルト7に1次転写する。
すなわち、イエロー画像形成部Yにおいて、感光体1が図中時計方向に回転駆動され、帯電器2にて表面が一様に所定電位に帯電され、該帯電域に露光装置3からイエロー画像に対応する画像露光が施され、感光体1上にイエロー画像に対応する静電潜像が形成される。この静電潜像はイエロートナーを有する現像装置4の現像バイアスが印加された現像ローラ41にて現像されて可視イエロートナー像となる。該イエロートナー像は1次転写ローラ6にて転写ベルト7上に1次転写される。このとき、1次転写ローラ6には図示省略の電源から1次転写バイアスが印加される。
同様にして、マゼンタ画像形成部Mにおいてマゼンタトナー像が形成されて転写ベルト7に転写され、シアン画像形成部Cにおいてシアントナー像が形成されて転写ベルト7に転写され、ブラック画像形成部Kにおいてブラックトナー像が形成されて転写ベルト7に転写される。
イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像はこれらが中間転写ベルト7上に重ねて転写されるタイミングで形成される。
かくして転写ベルト7上に形成された多重トナー像は転写ベルト7の回動により2次転写ローラ8へ向け移動する。
一方、記録シートSが記録シート供給部10からシート供給ローラ101にて引き出され、タイミングローラ対11へ供給され、待機している。
このようにタイミングローラ対11のところで待機する記録シートSは、中間転写ベルト7にて送られてくる多重トナー像に合わせて、転写ベルト7と2次転写ローラ8とのニップ部に供給される。2次転写ローラ8はこのときまでに駆動部80にてベルト7に圧接させておく。多重トナー像は図示省略の電源から2次転写バイアスが印加された2次転写ローラ8にて記録シートS上に2次転写される。
その後記録シートSは定着装置9に通され、そこで多重トナー像が加熱加圧下に記録シートSに定着される。記録シートSはひき続き、排出ローラ12にて排出トレイ13に排出される。
トナー像のベルト7への1次転写において感光体1上に残留する転写残トナー等はクリーニング装置5で清掃され、2次転写によりベルト7上に残留する2次転写残トナー等は、ブレード駆動部732にてブレード731がベルト7に圧接されたクリーニング装置73で清掃される。これら清掃除去されたトナーはそれぞれ図示省略の搬送手段にて廃棄容器へ送られる。
以上説明したように画像形成されるのであるが、このプリンタ100では、例えば印字(プリント)と印字(プリント)の間、印字(プリント)後の後処理のような非印字動作中に予め定めた処理のためのトナーパターンが形成され、中間転写ベルト7に1次転写される。
予め定めた処理のためのトナーパターンとして、長期間使用されない現像装置やトナー消費量が少ない現像装置等の現像装置に生じることがある劣化トナー(例えば、形状や帯電特性が変化して画質に悪影響を及ぼす恐れのあるトナー)を中間転写ベルト7上に廃棄してクリーニング装置73で除去するための該劣化トナーを含むトナーパターンを例にとって以下明する。
プリンタ100によると、非印字動作中の予め定めたタイミングで〔ここではプリント終了後の後処理や、所定のプリント枚数毎に、或いは現像モータ(図示省略)駆動距離や、印字率(トナー使用量)に応じて、或いはこれらの2以上の組合せ等に応じて〕、各画像形成部における現像装置4の劣化トナーを中間転写ベルト7上へ廃棄し、ベルトクリーニング装置73のクリーニングブレード731に掻き取り除去させるために、各色の劣化トナーを含むトナーパターン(トナーパッチ)が各画像形成部で形成され、中間転写ベルト7上に順次1次転写され、クリーニング装置73で除去される。かくして、それだけ高品質の画像を形成することができる。
図4、図5はプリンタ100における中間転写ベルト7及び2次転写ローラ8を上方から見て示すとともに廃棄トナーパターンの例を示すものである。
図4、図5において、YP、YP’はイエロー画像形成部Yにて形成されるイエロー廃棄トナーパターンの例であり、MP、MP’はマゼンタ画像形成部Mにて形成されるマゼンタ廃棄トナーパターンの例であり、CP、CP’はシアン画像形成部Cにて形成されるシアン廃棄トナーパターンの例であり、KP、KP’はブラック画像形成部Kにて形成されるブラック廃棄トナーパターンの例である。
なお、図3もプリンタ100における中間転写ベルト7及び2次転写ローラ8を上方から見て示すものであるが、廃棄トナーパターンを形成していない状態で示すものである。 また、図3〜図5において、ベルト7は分割して把握されており、ベルト7の部位aは、縦長に搬送されるA4サイズ記録シートに画像形成するときに、該記録シートの耳部(端部)が接触する部位であり、例えばカルシゥムのような記録シート成分を含む記録シート粉が付着し易く、そのため荒れて劣化し易い部位である。また部位aは、A4サイズ記録シートに画像形成したあと、それより小サイズの、例えばB5サイズ記録シートに画像形成すると、B5サイズ記録シートへの画像形成中は、記録シートの耳部には触れない状態でベルトクリーニング装置73によりクリーニングを受けて、それまでに付着した記録シート粉等がそれだけ除去され、それだけ劣化から回復し得る部位でもある。
また、図3〜図5において、ベルト7の部位bは、縦長に搬送されるB5サイズ記録シートに画像形成するときに、該記録シートの耳部(端部)が接触する部位であり、記録シート粉が付着し易く、そのため荒れて劣化し易い部位である。
また部位cは、B5サイズ記録シートに画像形成したあと、それより大きいサイズの、例えばA4サイズ記録シートに画像形成すると、A4サイズ記録シートへの画像形成中は、記録シートの耳部には触れない状態でベルトクリーニング装置73によりクリーニングを受けて、それまでに付着した記録シート粉等がそれだけ除去され、それだけ劣化から回復し得る部位でもある。
図3〜図5において、ベルト7の部位cは、記録シート供給部10から記録シートSを供給するときシート供給ローラ101に接触してシート粉が生じ易いシート領域が接触する部位であり、そのため記録シート粉が付着し易く、荒れて劣化し易い部位である。
前記のとおり制御部Contは中間転写ベルトの劣化度合いを把握する劣化度合い判定部Jを含んでいる。 前記操作パネルPAにおける画質優先モード選択キーK2により画質優先モードが選択されている状態では、前記のYP、YP’等の廃棄トナーパターンの形成及びベルト7への1次転写にあたっては、判定部Jで把握される中間転写ベルト劣化度合いが考慮され、該判定部で把握される中間転写ベルト劣化度合いが予め定めた劣化度合いに達していないときは、図4に示すように、標準濃度の廃棄用トナーパターンYP、MP、CP、KPが形成され、ベルト7に順次1次転写され、クリーニング装置73にて除去される。なお、このとき、2次転写ローラ8は制御部Contの指示のもとに駆動部80にてベルト7から離隔される。
しかし、判定部Jで把握される中間転写ベルト劣化度合いが予め定めた劣化度合い以上に進行しているベルト部位に対しては、標準濃度より低濃度のベルト劣化対応トナーパターンが形成され、該ベルト劣化対応トナーパターンが転写ベルトの劣化部位に1次転写される。それにより廃棄トナーのクリーニング装置73による除去がベルト劣化部位にも拘らずそれだけ円滑に行われる。
図5がその例を示している。すなわち、判定部Jにおいて、ベルト7の、A4サイズ記録シートの耳部に接触する部位aが予め定めた劣化度合い以上に劣化が進行していると把握され、この部位aには、判定部Jで把握される劣化度合いレベルに応じて予め定められた、図4のトナーパターンにおけるA4サイズシートの耳部接触部位aに対応する標準濃度のトナーパターンap(各色パターンについて総称してapと称する)より20%低濃度のパターンap’(各色パターンについて総称してap’と称する)が形成される。
また、図5に示す例では、判定部Jにおいて、ベルト7の、前記シート供給ローラ101の位置に対応するベルト部位cも予め定めた劣化度合い以上に劣化が進行していると把握され、この部位cには、判定部Jで把握される劣化度合いレベルに応じて予め定められた、標準濃度トナーパターcpより10%低濃度のパターンcp’(各色パターンについて総称してcp’と称する)が形成される。
図5に示す例では、イエロートナーについては、前記ap’及びcp’を含む全体として一つのイエロー廃棄トナーパターンYP’が形成され、他の色のトナーについても同様の、マゼンタ廃棄トナーパターンMP’、シアン廃棄トナーパターンCP’、ブラック廃棄トナーパターンKP’がそれぞれ形成される。これら各パターンにおいて、ap’及びcp’以外の部分のトナー濃度は標準濃度である。
パターンYP’、MP’、CP’、KP’は、図4に示される、全体が標準濃度のパターンYP、MP、CP、KPよりそれぞれパターン形状を変えて(本例ではベルト走行方向に長くして)形成されており、これにより、低濃度の部分ap’、cp’を含んでいても、全体として所望の各色トナー廃棄量が達成されている。
なお、操作パネルPAにおいて生産性優先モード選択キーK1により該モードが選択されているときは、判定部Jにより把握される中間転写ベルト劣化度合いに拘らず、図4に示すベルト走行方向において短い、標準濃度の廃棄トナーパターンが形成され、除去される。
なお、制御部Contは、画質優先モードが選択されている状態で、判定部Jにより把握される中間転写ベルト7の劣化度合いが、予め定めた廃棄トナーパターン形成禁止を示す劣化度合い以上の劣化度合いでるあると、廃棄トナーパターンを形成させない。
かくして、画質優先モードでは、劣化したベルト部位に対しては、前記の低濃度トナーパターンが形成されるか或いはトナーパターンは形成されないので、それだけクリーニング装置73による清掃が、円滑になされる。一方、判定部Jで把握される中間転写ベルト劣化度合いが予め定めた劣化度合いに達していないときは、予め定めた処理のための標準濃度のトナーパターンが形成され、1次転写されることになる。
これらにより、画質優先モードにおいても、画像生産性の低下を抑制しつつ中間転写ベルトのクリーニング不良発生を抑制できる。
本例では、判定部Jは、中間転写ベルト7の劣化度合いを後述する劣化度合いレベルを用いて把握できるものであり、前記のベルト劣化対応トナーパターンap’やcp’は、判定部Jにより把握される中間転写ベルト7の劣化度合いレベルに応じて予め定められた低濃度トナーパターンである。制御部Contには劣化度合いレベルと劣化度合いレベルに応じた濃度を示すテーブルが格納されている。
この劣化度合いレベルは判定部Jにおいて次ようにして算出される。
すなわち、記録シートのサイズ及び印字枚数による印字履歴に基づいて、且つ、中間転写ベルト7の記録シート端部(図5に示す例ではシート両耳部)と接触する部位は印字枚数の増加とともに劣化が進行することに基づいて算出される。
さらに、中間転写ベルト7のクリーニング装置73によるクリーニング履歴及び該クリーニング装置よるクリーニング回数の増加により該中間転写ベルトの劣化が回復へ向かうことに基づいて算出される。
この点についてさらに説明する。
中間転写ベルト7の各部位の劣化度合Lは、記録シートサイズs(A4、B5・・・)、記録シートの印字枚数N、ベルト7のクリーニング装置73によるクリーニング履歴(回数)Bに基づいて判定する。記録シート種類(標準紙、再生紙、封筒、葉書、厚紙、コート紙等)を判定できる機構を有している場合には、記録シートの種類T(T1、T2・・・)も考慮してよい。
例えば、A4サイズシートの両耳部が接触する部位の劣化度合は、判定部Jにおいて、
L=〔T1×(A4,T1シートのN)〕+〔T2×(A4,T2シートのN)〕
+〔T3×(A4,T3シートのN)〕・・・ −B
のように算出する。
シートの種類Tは印字枚数Nにかかる係数であり、シート端部が粗く、シート粉(記録紙の場合なら紙粉)をこぼしやすいものほどその重みは大きくなる。
印字枚数Nは、シートサイズとシートの種類によって、その枚数を記録しておく。ただし、連続通紙をすればするほど、シート粉の転写ベルト7ヘの付着はは多くなると考えられるため、連続通紙をした場合(例えば10枚や100枚ごと)には、印字枚数に重みを加えると、さらに劣化度合が正確に判定できるようになる。
ベルト7のクリーニングによってベルト7に付着していたシート粉は除去される。そのため、クリーニングによって一度劣化した転写ベルト7の表面粗さは小さくなっていくため、劣化度合は回復する。例えば、A4サイズシートを大量に印字した後、シートサイズを切り替えてB5を大量に印字したとする。その間、シート粉が付着して劣化が進んでいたA4エリアは、クリーニングによって劣化度合が回復したと判断できる。
ベルト劣化度合に段階的に閾値を設け、その劣化の段階(レベル)に応じて劣化トナー廃棄時のトナーパターンを段階的に薄くする。そのときに廃棄したい劣化トナーの量は変えないときは、段階的に薄くしていくことで、劣化トナーの廃棄を効率的に行い、必要以上にパターン長さを長くしないようにすることで、画像生産性の低下を抑えることができる。例えば、劣化度合に閾値を10段階設けて、1段階越えるごとに濃度を10%ずつ下げていき、10段階を越えたときに濃度を0(すなわちトナパターンを形成しない)にする、ということである。
なお、トナーパターンの濃度制御は、制御部Contの指示のもとに露光装置3からの露光量を調整することや、単位面積あたりの露光ドット数を調整すること等で行える。
またシート供給ローラ101に対応するエリアcでは、シート端部からこぼれるシート粉によるものではなく、シートSとシート供給ローラ101との摩擦によってこぼれたシート粉がシートに付着した後に、2次転写時に転写ベルト7に付着するものであるため、A4エリアやB5エリアとはシート粉の付着の仕方が異なる。そのため、シート粉の付着量に違いがあるため、劣化度合の閾値の設定が異なっていてもよい。
図4は転写ベルト7がシート粉によるダメージを受けていない。すなわち、どのエリア(部位)の劣化度合Lも、1段階も閾値を越えていない場合には、転写ベルト7の全エリアに劣化トナーを廃棄することが可能となる。
図5はA4シートを連続で通し、A4エリアの部位aが劣化度合の閾値を2段階こえ、シート供給ローラエリアcが閾値を1段階こえている場合を示している。この場合、劣化トナー廃棄時のトナーパターンは、A4エリアの部位aについては20%薄い濃度でパターンが形成され、シート供給エリアcには10%薄い濃度でパターン形成される。廃棄時に廃棄したいトナーの量は変わらないため、薄い濃度でパターンが形成された分だけ、パターンの長さが伸びることになる。
制御部Contは、判定部Jにより把握される中間転写ベルトの劣化度合いに応じて、且つ、中間転写ベルト7の劣化度合いが進んでいるほどクリーニング回数が多くなるように予め定められた中間転写ベルト劣化度合いと中間転写ベルト劣化回復クリーニング回数との組合せに基づいて、クリーニング装置73に中間転写ベルト7をクリーニングさせるように構成しておいてもよい。
さらに例を挙げて説明すると、劣化度合の閾値が10段階をこえ、劣化トナー廃棄時のパターンが形成されないエリアができた場合には、劣化トナー廃棄時間の冗長を避けることを考慮し、装置73によるベルトクリーニング回数を増やす制御をすることで、転写ベルト7の劣化度合を回復させてもよい。
このようにプリンタ100によると、転写ベルト7のクリーニング不良による記録シート汚れを抑制でき、且つ、劣化トナー廃棄時のトナーパターンの幅の縮小を小さく抑えて長さの増加を小さく抑え、画像生産性の低下を抑制することができる。
以上説明したプリンタ100はタンデム型の画像形成装置であったが、本発明は例えば所謂サイクル型のカラー画像形成装置にも適用できる。
サイクル型のカラー画像形成装置とは、例えば、感光体のごとき静電潜像担持体上に露光装置で静電潜像を形成し、該静電潜像を、静電潜像現像域に移動可能の複数の現像装置のうち該静電潜像に応じた担当色トナーを保持した現像装置で現像してトナー像を形成し、該トナー像を中間転写ベルトに1次転写することで、該中間転写ベルト上にモノクロトナー像又は2色以上のトナー像からなる多重トナー像を形成し、該中間転写ベルト上のトナー像を記録シートへ2次転写し、定着させることができ、2次転写後の中間転写ベルト表面の転写残トナー等をベルトクリーニング装置で除去できるものである。
このような画像形成装置も、感光体等を共通にする複数の画像形成部を備えたものとみることができる。
図6はかかるサイクル型画像形成装置における中間転写ベルト7’とこれに対する2次転写ローラ8’及びシート供給ローラ101’の位置関係を上方から見て示す図である。
図6に示すように、サイクル型画像形成装置では、中間転写ベルト7’上にベルト劣化が生じやすい部位として、図3に示すと同様のシート両耳部に対応する部位a及びb、シート供給ローラに対応する部位cのほか、記録シートの前後の端部に対応する部位dも考え得る。従って、サイクル型画像形成装置においては、中間転写ベルトの劣化度合い判定にあたり、この点も考慮すればよい。
本発明は、所定処理用トナーパターン形成型画像形成装置であって、画像生産性の低下を抑制しつつ中間転写ベルトのクリーニング不良発生を抑制できる画像形成装置を提供することに利用できる。
100 プリンタ
Y イエロー画像形成部
M マゼンタ画像形成部
C シアン画像形成部
K ブラック画像形成部
1 感光体
2 帯電器
3 露光装置
4 現像装置
41 現像ローラ
5 感光体クリーニング装置
6 1次転写ローラ
7、7’ 中間転写ベルト
73 ベルトクリーニング装置
8、8’2次転写ローラ
9 定着装置
10 記録シート供給部
101、101’ 記録シート供給ローラ
Cont 制御部
J 判定部
S 記録シート
a、b 記録シートの両耳部が接触するベルト7の部位
c 記録シート供給ローラに対応するベルト7上の部位
d 記録シートの前後の端部が接触するベルト7の部位

Claims (8)

  1. 静電潜像担持体に静電潜像形成装置で静電潜像を形成し、該静電潜像を現像装置で現像してトナー像を形成できる画像形成部を1又は2以上含み、前記画像形成部で形成されるトナー像を中間転写ベルトに1次転写し、該中間転写ベルト上の1次転写トナー像を記録シートに2次転写でき、該中間転写ベルトに残留する2次転写残トナーをクリーニング装置で除去でき、非印字動作中に、前記画像形成部の少なくとも一つにおいて予め定めた処理のためのトナーパターンを形成させて該トナーパターンを前記中間転写ベルト上に1次転写させ、該1次転写トナーパターンは前記クリーニング装置に除去させることができる画像形成装置であり、前記中間転写ベルトの劣化度合いを判定する判定部を含んでおり、前記非印字動作中の前記予め定めた処理のためのトナーパターン形成及び該トナーパターンの中間転写ベルトへの1次転写にあたり、前記判定部で把握される中間転写ベルト劣化度合いが予め定めた劣化度合い以上に進行しているベルト部位に対しては、予め定めたベルト劣化対応トナーパターンを形成させて1次転写させることができ、該ベルト劣化対応トナーパターンは、前記予め定めた処理のための標準濃度トナーパターンの濃度より低い濃度の低濃度トナーパターン及びトナーパターンが形成されない無トナーパターンから、前記判定部で把握される前記中間転写ベルト劣化度合いに応じてこの順序で選ばれるトナーパターンとし、前記低濃度トナーパターンの濃度は前記判定部で把握される前記中間転写ベルト劣化度合いに応じて予め定められた濃度とすることができることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記ベルト劣化対応トナーパターンである前記低濃度トナーパターンは、前記標準濃度トナーパターンより濃度の低いトナーパターンであるとともに該標準濃度トナーパターンとは異なる形状のトナーパターンである請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記非印字動作中に形成させ、前記中間転写ベルトに1次転写させる前記予め定めた処理のためのトナーパターンは、劣化トナーを該中間転写ベルト上に廃棄し、前記クリーニング装置で除去するためのトナーパターンである請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記予め定めた処理のためのトナーパターンの形成及び1次転写に関して、選択可能の生産性優先モードと画質優先モードとを有しており、画質優先モードが選択されているときは、前記非印字動作中の前記予め定めた処理のためのトナーパターンの形成及び1次転写にあたり、前記判定部で把握される中間転写ベルト劣化度合いが予め定めた劣化度合い以上に進行しているベルト部位に対しては、前記ベルト劣化対応トナーパターンが形成され1次転写される請求項1、2又は3記載の画像形成装置。
  5. 前記判定部は前記中間転写ベルトの劣化度合いを予め設定された劣化度合いレベルを用いて把握でき、前記非印字動作中の前記予め定めた処理のためのトナーパターン形成及び1次転写にあたり前記劣化対応トナーパターンとして前記低濃度トナーパターンを形成させ1次転写させるときは、前記判定部により把握される中間転写ベルトの劣化度合いレベルに応じて予め定められた濃度で該低濃度トナーパターンを形成させ1次転写させる請求項1から4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記判定部は、前記中間転写ベルトの劣化度合いを前記記録シートのサイズ及び印字枚数による印字履歴に基づいて、且つ、中間転写ベルトの記録シート端部と接触する部位は印字枚数の増加とともに劣化が進行することに基づいて算出される劣化度合いレベルを用いて把握する請求項1から5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記中間転写ベルトの劣化度合いレベルは、さらに、該中間転写ベルトの前記クリーニング装置によるクリーニング履歴及び該クリーニング装置よるクリーニング回数の増加により該中間転写ベルトの劣化が回復へ向かうことに基づいて算出される請求項6記載の画像形成装置。
  8. 前記判定部により把握される前記中間転写ベルトの劣化度合いに応じて、且つ、前記中間転写ベルトの劣化度合いが進んでいるほどクリーニング回数が多くなるように予め定められた中間転写ベルト劣化度合いと中間転写ベルト劣化回復クリーニング回数との組合せに基づいて、前記クリーニング装置に中間転写ベルトをクリーニングさせる請求項7記載の画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016173400A (ja) * 2015-03-16 2016-09-29 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
JP2017049376A (ja) * 2015-08-31 2017-03-09 キヤノン株式会社 画像形成装置
US10162297B2 (en) 2016-08-01 2018-12-25 Hp Printing Korea Co., Ltd. Image forming apparatus and method for controlling the same and computer-readable recording medium

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