JP2006317718A - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現像剤の劣化による画像不具合を抑制することのできる現像装置、及びこれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】現像剤担持体4と、現像剤収納部2aと、現像剤搬送部材5と、を有する現像装置1は、現像剤担持体4と現像剤搬送部材5との最近接位置よりも現像剤担持体4の表面移動方向上流において、現像剤担持体4と現像剤搬送部材5との間に設置され、現像剤担持体4に当接して現像剤担持体4から現像剤を掻き取る掻取壁部材7と、掻取壁部材7によって現像剤担持体4から掻き取られた現像剤が通過する回収通路9と、少なくとも現像剤担持体4、現像剤搬送部材5及び掻取壁部材7とで囲まれ、現像剤担持体4と現像剤搬送部材5との対向部に現像剤を保持する現像剤供給部Xと、を有し、現像剤搬送部材5は、現像剤供給部Xに現像剤を搬送すると共に、掻取壁部材7によって現像剤担持体4から掻き取られ回収通路9を通過した現像剤を搬送する構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真方式、静電記録方式を利用したレーザプリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置にて用いられる現像装置、及び該画像形成装置に関するものである。
従来、例えば電子写真方式を利用した画像形成装置では、像担持体である電子写真感光体(感光体)の表面が帯電手段で帯電され、その後この感光体の表面に光が照射されることによって、感光体の表面上に静電像(潜像)が形成される。この静電像は、現像装置から供給される現像剤のトナーによりトナー像として現像される。このトナー像は、転写手段で感光体から転写材(記録用紙、OHPシート、布等)に転写された後、定着手段によって定着処理を受ける。
静電像をトナー像とするための現像方法には、大別して1成分現像方式と、2成分現像方式とがある。1成分現像方式では、現像剤として実質的に樹脂トナー粒子(トナー)のみから成る1成分現像剤が使用される。一方、2成分現像方式では、主に樹脂トナー粒子(トナー)と磁性キャリア粒子(キャリア)とを備える2成分現像剤が使用される。1成分現像剤、2成分現像剤のいずれにおいても、トナーの帯電性の安定化や流動性の調整などのために、トナー粒子には外添剤(補助粒子)が加えられることがある。
1成分現像方法としては、例えば、次のような乾式1成分接触現像法が提案され、実用化されている。この方法は、現像剤として非磁性1成分現像剤を用いる。そして、現像剤を担持して感光体へと搬送する現像剤担持体を、回転する感光体に対して押圧又は接触させることで、静電像を現像する。或いは、現像剤担持体を感光体に対して非接触とした状態で現像を行う非接触現像方式もある。
非磁性1成分現像剤を用いる現像方法は、現像剤に磁性材料が不要であり、装置の簡略化及び小型化が容易である。又、非磁性1成分現像剤を使用する現像方法は、色味が良好であることからフルカラー画像形成装置への応用が容易である等の多くの利点を有している。
非磁性1成分現像剤を利用した現像装置においては、磁気力により現像剤担持体にトナーを供給することができないので、現像剤担持体にトナーを供給するその他の手段が必要とされる。
このような非磁性1成分現像剤を使用する現像装置において、現像剤担持体にトナーを供給する手段として、現像剤担持体と非接触である、現像剤搬送部材としての供給ローラを用いる方法が提案されている(特許文献1、2参照)。
つまり、図11に示すように、このような現像装置201は、回転する現像剤担持体204と、現像剤担持体204に接触するシール部材211と、シール部材211よりも現像剤担持体204の表面移動方向下流側で、現像剤担持体204と所定の間隔を置いて対向すると共に、トナーと接触しながら現像剤担持体204にトナーを供給する供給ローラ205と、シール部材211を支持する保持部材212と、保持部材212に支持され、供給ローラ205の外周部に保持されているトナーを掻き取る掻取部材213と、を有する。現像剤担持体204、シール部材211、保持部材212、掻取部材213及び供給ローラ205で囲まれる空間(収容部)は、そこに収容されたトナーを現像剤担持体204上に供給するトナー供給部214を形成している。従来、現像剤担持体204としては、回転体の周長よりも僅かに長い周長を有し、回転体に外装されているベルトスリーブ若しくは金属スリーブ、又は弾性体ローラ等が用いられる。
斯かる構成の現像装置201における現像剤担持体204へのトナー供給方法は、次のようなものである。即ち、供給ローラ205の外周部に保持されたトナーが、供給ローラ205の回転に基づいて搬送され、掻取部材213で掻き取られてトナー供給部214に保持される。又、供給ローラ205の回転によってトナー供給部214に収容されるトナー量が増し、その結果、そこでのトナー圧力(粉圧)が高く保たれる。この高いトナー圧力により、トナー供給部214に収容されているトナーと接する現像剤担持体204には必要量のトナーが供給される。
現像工程終了後(即ち、感光体との接触部又は対向部を通過した後)の現像剤担持体204上に残留したトナーは、現像剤担持体204とシール部材211との隙間を通過し、再びトナー供給部214に戻る。
ここで、現像剤担持体204上に新たに供給されるトナーと、現像工程後に現像剤担持体204上に残留したトナーが混じると、画像欠陥が生じる。そこで、従来、シール部材211を導電性のモルトプレーン等のスポンジ構造の導電性弾性部材で形成して除電部材を構成したり、或いはシール部材211の上部に導電性テフロンシート等の除電シートを貼ることにより除電部材を構成したりする。そして、この除電部材にバイアスをかけることにより、現像剤担持体204上に残留したトナーの除電を行う。これにより、現像工程後にトナーが現像剤担持体204から剥離され、その後、新たなトナーの層が現像剤担持体204上に形成される。
しかしながら、上述のような従来の現像装置201では、現像工程終了後の現像剤担持体204上に残留したトナーは、シール部材212を通過し、その後現像剤担持体204上から剥離されたとしても、現像剤担持体204から離れることなく再びトナー供給部214に戻る。そのため、このトナー供給部214に戻されたトナーが、直ぐに再び現像剤担持体204上に供給されて現像に使用されることとなる。
ところで、現像剤担持体204上のトナーは、弾性ブレード等の現像剤規制部材206や感光体との摺擦を受ける。そのため、上述のようにトナー供給部214に戻されたトナーが、直ぐに再び現像剤担持体204上に供給されて現像に使用されると、装置が連続的に使用された場合には、トナーに摺擦による熱やダメージが蓄積される。そして、トナーの外周部に付着している外添剤がトナー中に埋め込まれたり、外添剤がトナーから遊離したりする、所謂、トナー劣化が生じる。従って、装置が連続的に使用されると、現像剤規制部材206にトナーの融着が発生する。その結果、現像剤担持体204上にはスジ状のトナーの凸凹部分が生じ、スジ状の濃度差が画像に出ることがある。
又、上述のように、現像剤担持体204上に残留したトナーを現像剤担持体204から剥ぎ取るために除電部材にバイアスをかけると、電気的な影響で生じるトナーからの外添剤遊離が起こり易い。そのため、トナーを連続的に使用すると、トナーのトリボ(トナーの単位重量当たりの帯電電荷量)の低下や凝集度が高まり、現像剤担持体204の次周回の画像形成において画像の濃度が変化し、所謂、ゴースト等の画像欠陥が生じることがある。
このように、従来、トナー供給部214に供給ローラ205にてトナーを搬送し、高いトナー圧力にて現像剤担持体204にトナーを供給する現像装置において、現像領域通過後の現像剤担持体204上に残留したトナーが直ぐに現像に使用されることによるスジやゴースト等の画像欠陥を抑制することが求められている。
特開平3−48877号公報 特開平11−212365号公報
本発明の目的は、現像剤の劣化による画像不具合を抑制することのできる現像装置、及びこれを備えた画像形成装置を提供することである。
本発明のより詳細な目的の一つは、現像領域通過後の現像剤担持体に残留した現像剤が直ぐに再び現像剤担持体上に供給されることを抑制することのできる現像装置、及びこれを備えた画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る現像装置及び画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、表面が移動可能な現像剤担持体と、前記現像剤担持体に供給する現像剤を収納する現像剤収納部と、前記現像剤担持体に非接触で対向配置され、前記現像剤担持体との対向部において前記現像剤担持体の表面移動方向と逆方向に表面が移動可能な現像剤搬送部材と、を有する現像装置において、
前記現像剤担持体と前記現像剤搬送部材との最近接位置よりも前記現像剤担持体の表面移動方向上流において、前記現像剤担持体と前記現像剤搬送部材との間に設置され、前記現像剤担持体に当接して前記現像剤担持体から現像剤を掻き取る掻取壁部材と、
前記掻取壁部材によって前記現像剤担持体から掻き取られた現像剤が通過する回収通路と、
少なくとも前記現像剤担持体、前記現像剤搬送部材及び前記掻取壁部材とで囲まれ、前記現像剤担持体と前記現像剤搬送部材との対向部に現像剤を保持する現像剤供給部と、
を有し、
前記現像剤搬送部材は、前記現像剤供給部に現像剤を搬送すると共に、前記掻取壁部材によって前記現像剤担持体から掻き取られ前記回収通路を通過した現像剤を搬送することを特徴とする現像装置である。
又、本発明の他の態様によると、転写材に現像剤による像を形成して出力する画像形成装置において、静電像が形成される像担持体と、前記静電像を現像するための上記本発明の現像装置と、を有することを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明によれば、現像剤の劣化による画像不具合を抑制することができる。又、本発明に奏し得る作用効果の一つとして、現像領域通過後の現像剤担持体に残留した現像剤が直ぐに再び現像剤担持体上に供給されることを抑制し得ることが挙げられる。
以下、本発明に係る現像装置及び画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
[画像形成装置]
先ず、図5を参照して、本発明に従って構成される現像装置を備える画像形成装置の全体構成及び動作について説明する。本実施例では、画像形成装置100は、画像形成装置本体(装置本体)に対して通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ、原稿読み取り装置等からの画像情報信号に従って、電子写真方式を利用して転写材(記録用紙、OHPシート、布等)に画像を形成して出力するレーザビームプリンタである。又、本実施例の画像形成装置100は、非磁性1成分現像剤(トナー)を使用する現像装置1を備えている。
画像形成装置100は、像担持体としてドラム型の感光体、即ち、感光ドラム21を有する。感光ドラム21は、図示矢印方向に回転駆動される。回転する感光ドラム21の表面は、帯電手段としての帯電ローラ22によって所定の極性(本実施例では負極性)・電位に帯電される。帯電した感光ドラム21の表面は、露光手段(画像書き込み手段)としてのレーザスキャナ23によって画像情報信号に応じて走査露光される。これにより、感光ドラム21上に静電像が形成される。感光ドラム21に形成された静電像は、次いで、現像装置1によって現像剤のトナーが供給されて、可視像、即ち、トナー像として可視化される。
一方、感光ドラム21上へのトナー像の形成とタイミングを合わせて、感光ドラム21と転写手段としての転写ローラ24とが対向する転写部Nに、図示しない転写材供給部から被転写体としての転写材Pが搬送されてくる。そして、感光ドラム21上のトナー像は、転写ローラ24の作用により転写材P上に転写される。この時、転写ローラ24には、図示しない転写バイアス出力手段から、トナーの正規の帯電極性(本実施例では負極性)とは逆極性のバイアスが印加される。
トナー像が転写された転写材Pは、その後定着手段としての図示しない定着器に搬送される。転写材P上のトナーは、定着器によって加熱、加圧されることによって転写材Pに定着される。その後、転写材Pは、装置本体外に排出される。
又、トナー像の転写後に感光ドラム21上に残留したトナーは、クリーニング手段としてのクリーニングブレード25により除去されて、図示しない廃トナー容器に回収される。
[現像装置]
次に、本実施例の画像形成装置100が備える現像装置1について更に説明する。
図1は、本実施例における現像装置1の概略断面を示す。本実施例では、現像装置1は、現像剤として非磁性1成分現像剤、即ち、トナーを用いる。現像装置1は、容器(現像容器枠体)2を有する。容器2は、トナーが収納されたトナー収納部2aと、後述の現像剤担持体等の現像手段が配置された現像室2bとを有する。トナー収納部2a内には、現像剤攪拌搬送部材としての攪拌羽根3が配置されている。この現像剤搬送部材3の回転により、トナー収納部2a内のトナーは、現像室2bへと供給される。トナー収納部2aと現像室2bとの間は、トナー搬送開口部2cによって連通していると共に、容器2の底面から上方に突出して形成された仕切壁2dによって仕切られている。これにより、現像室2b内に、所望量のトナーを保持することができるようになっている。
容器2の現像室2bは、感光ドラム1と対向する部分が一部開口しており、その開口部2eから一部露出するように、現像剤担持体としての現像ローラ4が配置されている。現像ローラ4は、容器2に回転可能に支持されている。現像ローラ4と感光ドラム21とは、接触部にてそれぞれの表面(外周部)の移動方向が順方向となるように回転する。又、現像室2b内には、現像剤搬送部材としての供給ローラ5が、現像ローラ4に非接触で対向配置されている。供給ローラ5は、容器2に回転可能に支持されている。現像ローラ4と供給ローラ5とは、対向部でそれぞれの表面(外周部)移動方向が逆方向になるように回転する。又、現像ローラ4と供給ローラ5との最近接位置よりも現像ローラ4の表面移動方向下流側において、現像剤規制部材としての現像ブレード6が、現像ローラ4に当接して配置されている。
そして、本実施例では、現像装置1は更に、現像ローラ4から感光ドラム21にトナーを供給する現像領域よりも現像ローラ4の表面移動方向下流で、現像ローラ4と供給ローラ5との最近接位置よりも現像ローラ4の表面移動方向上流において、現像ローラ4と供給ローラ5との間に設置され、少なくとも一部が現像ローラ4に当接する掻取壁部材7を有する。又、現像装置1は、掻取壁部材7によって掻き取られたトナーを回収するための回収通路9を有している。
斯かる構成により、掻取壁部材7によって現像スリーブ4上から掻き取られたトナーを、供給ローラ5の回転によってトナー収納部2aに戻すことができるようになっている。一方、現像ローラ4と、供給ローラ5と、掻取壁部材7とで囲まれた空間(収容部)が、現像ローラ4と供給ローラ5との間にトナーを保持するトナー供給部(現像剤供給部)Xを構成する。このトナー供給部Xにおいて、供給ローラ5の回転により現像ローラ4との対向部に搬送されたトナーが現像ローラ4に押し付けられて、現像ローラ4上にトナーが供給される。以下、更に詳しく説明する。
(現像剤担持体)
現像剤担持体としての現像ローラ4は、トナーを担持して感光ドラム21に搬送する。現像ローラ4は、感光ドラム21に対して接触して配置され、図示矢印A方向に回転する。本実施例では、現像ローラ4は、外径8mmの円筒状中実金属棒(芯金)の外周に、弾性層を約4mm積層して外径16mmとした弾性ローラである。弾性層としては、シリコーンゴム、ウレタンゴム、ブチルゴム、エピクロロヒドリンゴム、ニトリルブタジエンゴム、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)等の一般的なゴムが使用可能である。
尚、現像ローラ4としては、弾性層自身を最表層としてもよいが、トナーに与える帯電性を考慮して、弾性層と異なる材料にて表層を形成してもよい。負帯電性トナーを用いる場合には、表層としてウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、シリコーン樹脂等が使用可能である。又、正帯電性のトナーを用いる場合には、表層としてフッ素樹脂等が使用可能である。
本実施例においては、現像ローラ4として、シリコーンゴムから成る弾性層に、表層としてウレタン樹脂を約20μm塗工し、表面粗さが十点平均粗さRz(JIS B 0601)5〜8μm、電気抵抗値1.0×10〜2.0×10Ωであるローラを使用した。
尚、表面粗さの測定には小坂研究所の表面粗さ試験機「SE−30H」を使用した。現像ローラ4の電気抵抗値は、次のようにして測定した。つまり、外径30mmのステンレス円筒部材と現像ローラ4を接触対向させて、現像ローラ4の芯金とステンレス円筒部材の間に100Vの直流電圧を印加した場合の電流値から、現像ローラ4の電気抵抗値を算出した。
又、現像ローラ4には、現像バイアス出力手段が接続されている。現像動作時には、この現像バイアス出力手段から現像ローラ4に印加される現像バイアスによる電界の作用で、現像ローラ4上のトナーは、静電像に応じて感光ドラム21上に供給される。本実施例では、感光ドラム21上の帯電電荷が露光により減衰した部分(明部)に感光ドラム21の帯電極性と同極性(本実施例では負極性)に帯電したトナーを付着させる。
(現像剤規制部材)
現像剤規制部材としての現像ブレード6は、現像ローラ4上にコーティングされるトナー量を規制する。本実施例では、現像ブレード6は、板状の弾性部材である金属薄板で形成される。現像ブレード6は、この金属薄板のバネ弾性を利用して、所定の当接圧にて現像ローラ4に接触される。金属薄板の材料としては、ステンレス鋼、リン青銅等が使用可能である。本実施例においては、現像ブレード6として、厚さ0.1mmのリン青銅薄板を用いた。
(現像剤搬送部材)
現像剤搬送部材としての供給ローラ5は、現像ローラ4へトナーを搬送する。供給ローラ5は、現像ローラ4に非接触で対向配置され、図示矢印B方向に回転する。即ち、現像ローラ4と供給ローラ5とは、対向部でそれぞれの表面移動方向が逆方向になるように回転する。
本実施例では、供給ローラ5としては、外径10mm、表面粗さRz2.0μmのアルミニウム棒を使用した。供給ローラ5は、現像ローラ4の軸方向(表面移動方向と交差する方向)における現像領域以上の範囲にわたりトナーを供給できるようになっている。
供給ローラ5は、トナー供給部Xにトナーを搬送できるならば、材料、形状は特に制限されるものではない。但し、表面粗さRzが1μm〜10μmであることが好ましい。表面粗さRzが1μm未満では、トナー搬送量が少なくなり易くなる。又、表面粗さRzが10μmを超えると、搬送にムラが生じ易くなる。
供給ローラ5の周速度(表面移動速度)は、現像ローラ4の周速度の70〜300%とするのが好ましい。この周速度比が70%未満であると、所望量のトナーを搬送できなくなり、濃度が低い画像となる虞がある。又、この周速度比が300%を超えると、機械的負荷が増え、駆動部分が大型化する虞がある。本実施例においては、現像ローラ4の周速度を120mm/secとし、供給ローラ5の周速度を89.3mm/sec(現像ローラ4の周速度に対して74.4%)とした。
(掻取壁部材)
本実施例では、掻取壁部材7として発泡弾性部材を用いた。より具体的には、本実施例では、掻取壁部材7として、現像装置1に設置する前の状態で幅(現像装置1に設置した時の現像ローラ4の軸方向と直交する方向の幅)3mm、高さ(現像装置1に設置した時の現像ローラ4と供給ローラ5との間のギャップ方向の高さ)3mmの、断面矩形の連続発泡性のポリウレタンフォームを使用した。又、掻取壁部材7は、現像装置1に設置した状態で、現像ローラ4の軸方向と略平行に、現像ローラ4上のトナー担持領域の略全域にわたり延在する長さを有する。掻取壁部材7は、後述する保持部材8に支持されて、現像ローラ4と供給ローラ5との最近接部より現像ローラ4の表面移動方向上流側に配置される。
図2は、現像ローラ4に対するトナー供給、及び現像ローラ4からのトナーの剥ぎ取りが行われる部分を拡大して示す。図2に示されるように、掻取壁部材7は、少なくとも1つの角部として、現像ローラ4の表面移動方向上流側の角部7aが現像ローラ4に当接して掻き取り部Cを形成するように配置される。掻取壁部材7の角部7aが現像ローラ4に当接することで、現像ローラ4に担持されたトナーを角部7aで掻き取ることが可能となる。このため、現像ローラ4上のほとんどのトナーは、現像ローラ4と掻取壁部材7との間を通過することなく掻き取られる。本実施例では、現像ローラ4上から掻き取られたトナーは落下し、後述する保持部材8に形成された回収通路9を通過して、供給ローラ5の搬送作用が及ぶ範囲D内へと導かれる。
掻取壁部材7のウレタンフォームのセル構造は、トナーを捕らえ易く、現像ローラ4上の現像に寄与しなかった残留トナーの掻き取り性に有利に働く。このセル構造の掻き取り性は、ウレタンフォームに限定されるものでなく、発泡弾性部材として、シリコーンゴムやエチレンプロピレンジエンゴム(EPDMゴム)等を発泡させた発泡ゴム等を使用しても得ることが可能である。又、発泡弾性部材は、連続発泡性のものに限定されるものではなく、独立発泡性の発泡弾性部材を使用することも可能である。
掻取壁部材7は、この掻取部材7と、供給ローラ5と、現像ローラ4とによって囲まれる空間、即ち、トナー供給部Xを形成し、図中破線矢印T1にて示すようなトナーの流路を形成する役割を有する。つまり、攪拌羽根3の回転によってトナー収納部2aから現像室2bへと供給されたトナーは、供給ローラ5の回転によって、トナー供給部Xに向けて搬送される。そして、トナー供給部Xに搬送されたトナーは、現像ローラ4の回転によって現像ブレード6と現像ローラ4との当接部に向けて搬送される。このとき、供給ローラ5によって運ばれたトナーは、トナー供給部Xに押し込まれて、現像ローラ4に押し付けられる。現像ローラ4に押し付けられたトナーは、現像ローラ4にトナーを供給する役目も担っている。
本実施例では、現像ローラ4と供給ローラ5との間のギャップは1.0mmである。本実施例では、ウレタンフォームから成る掻取壁部材7は、現像ローラ4と供給ローラ5との間のギャップよりも大きい高さを有する。従って、掻取壁部材7は、現像装置1に設置した状態では、圧縮されて、現像ローラ4との当接圧が高まる。そのため、供給ローラ5によって搬送されてきたトナーは、効果的に掻取壁部材7によって塞き止められる。そして、現像ローラ4と掻取壁部材7と供給ローラ5とで閉じられた空間、即ち、トナー供給部Xで、トナーが現像ローラ4上に押し付けられる。これにより、現像ローラ4に効率良くトナーを供給することが可能となる。
図3は、掻取壁部材7が取り付けられた保持部材8を示す。本実施例では、保持部材8は、板状とされ、掻取壁部材4を支持すると共に、現像工程終了後(即ち、感光ドラム21との接触部を通過した後)の現像ローラ4上から剥ぎ取られたトナーを回収するための回収通路9を有する。保持部材8としては、これに限定されるものではないが、板状の弾性部材である樹脂製フィルムを好適に用いることができる。本実施例では、保持部材8として、厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートのフィルムを使用した。保持部材8は、その長手方向が現像ローラ4の軸方向に沿うように配置される。そして、現像ローラ4の表面移動方向に沿う方向(現像ローラ4の軸方向と交差する方向)において、保持部材8の一方の端部に掻取壁部材7が取り付けらる。この掻取壁部材7が設置されている側の保持部材8の端部は、供給ローラ5に接触している。これにより、本実施例では、トナー供給部Xの供給ローラ5の表面移動方向下流側は実質的に密閉される。又、現像ローラ4の表面移動方向に沿う方向において、保持部材8のもう一方の端部は、容器(現像容器枠体)2に取り付けられている。これにより、保持部材8のこの端部側は容器2に連結される。
本実施例では、回収通路9として、保持部材8を貫通する、幅(現像装置1に設置した時の現像ローラ4の軸方向と直交する方向の幅)2.5mm×長さ(現像装置1に設置した時の現像ローラ4の軸方向の長さ)3.0mmの穴が、保持部材8の長手方向にわたって複数設けられている。更に説明すると、本実施例では、保持部材8の長手方向(現像ローラ5の表面移動方向と交差する方向)において、両端部を除く略全域にわたって穴の開いていない部分がないように、回収通路9を設けた。本実施例では、回収通路9として、現像ローラ4の軸方向に沿って2列の一群の穴を、現像ローラ4の軸方向と交差する方向において互い違いに開けた。これによって、保持部材8の長手方向において穴の開いていない部分がないようにした。又、回収通路9は、掻取壁部材7の直ぐ横に設けた。
ここで、図4に示すように、保持部材8の長手方向において両端部以外に穴の開いていない箇所Yがあると、この部分に、掻取壁部材7によって剥ぎ取られたトナーが堆積し易くなる。従って、トナーの堆積を防ぐために、保持部材8の長手方向において、両端部を除く略全域にわたって穴の開いていない部分がないように回収通路9を設けることが好ましい。或いは、保持部材8の長手方向において穴の開いていない箇所Yの同方向の幅を1mm以下とすることが望ましい。
但し、回収通路9は、現像ローラ4から剥ぎ取られたトナーが保持部材8上に堆積しないならば、その形状、大きさは限定されるものではなく、上記以外にも適宜設定することができる。例えば、保持部材8をメッシュ形状とすることで回収通路9を設けても良い。尚、保持部材8は、掻取壁部材4を支持し、回収通路8を設けることができるならば、本実施例にて用いた材料に限定されるものではない。
(現像装置の動作)
続いて、この現像装置1の動作について説明する。本実施例では、現像ローラ4と供給ローラ5とのギャップは1.0mmであり、供給ローラ5の周速度は現像ローラ4の周速度に対して74.4%とされている。攪拌羽根3の回転によってトナー収納部2aから現像室2bへとトナーが供給される。このトナーは、次いで供給ローラ5の矢印B方向の回転によって搬送される。供給ローラ5によって搬送されてきたトナーは、掻取壁部材7によって塞き止められる。そして、このトナーは、現像ローラ4と掻取壁部材7と供給ローラ5とで閉じられた(囲まれた)空間、即ち、トナー供給部Xで、現像ローラ4上に押し付けられる。これにより、現像ローラ4にトナーが供給される。
現像ローラ4の外周面に担持されたトナーは、現像ローラ4の矢印A方向の回転により、現像ローラ4と現像ブレード6との間を通過する。この時、現像ローラ4上のトナーは、現像ブレード6で薄層状にされると共に、摩擦帯電される。現像ローラ4上のトナーは、現像ローラ4の回転により更に搬送されて、現像ローラ4と感光ドラム21との当接部(現像領域)へと搬送される。現像領域において、現像ローラ4上のトナーは、現像ローラ4に印加される現像バイアスの作用により、静電像に応じて感光ドラム21上に供給される。これにより、感光ドラム21上の静電像はトナー像となる。
現像工程終了後(即ち、現像領域の通過後)の現像ローラ4上に残留したトナーは、現像ローラ4の矢印A方向の回転に従い、掻取壁部材7と現像ローラ4との接触部(掻き取り部)Cにおいて、現像ローラ4から剥ぎ取られる。このとき、本実施例では、ウレタンフォームから成る掻取壁部材7が角部7a(図2)で圧縮されているほど、現像ローラ4上のトナーは剥ぎ取られ易くなる。そして、現像ローラ4から剥ぎ取られたトナーは、保持部材8に設けられた回収通路9を通過し、破線矢印T2にて示すように、供給ローラ5の回転により搬送されて、現像ローラ4から離れる方向に搬送され、典型的にはトナー収納部2aに戻される。上述のように、トナー供給部Xには、大部分トナー収納部2aから新たに現像室2bに供給されて供給ローラ5によって搬送されたトナーが押し込まれている。そのため、掻取壁部材7により現像ローラ4上から掻き取られた後に、供給ローラ5で搬送されてトナー収納部2aに戻らないトナーがある場合でも、直ぐに現像ローラ4上に供給されることは大幅に抑制される。
本実施例では、回収通路9を通過したトナーは、落下して供給ローラ5の搬送作用が及ぶ範囲D内へと導かれるが、本発明はこれに限定されるものではない。回収通路は、現像ローラ4から掻き取られたトナーが通過して、供給ローラ5の搬送作用が及ぶ範囲に導かれるように設けられていればよい。
本実施例の画像形成装置100において1000枚の画像出力耐久試験を行った。上述のように本実施例の画像形成装置100が備える現像装置1では、現像工程終了後の現像ローラ4上の残留トナーは、現像ローラ4から剥ぎ取られ、トナー収納部2aに回収される。つまり、現像ローラ4から掻き取られたトナーが直ぐに再び現像ローラ4に供給されて現像に使用されることは抑制される。そのため、装置の連続使用時に、摺擦などの機械的なトナーへのダメージが小さいため、トナー劣化の防止に有利である。その結果、現像ブレード6へのトナー融着が抑制され、現像ローラ4上にスジ状のトナーの凹凸が発生することはなかった。このため、画像にスジ状の濃度差が生じることはなかった。
又、現像工程終了後の現像ローラ4上に残留するトナーを剥ぎ取るために除電部材を使用しないため、電気的な影響によるトナーからの外添剤遊離も少ない。そのため、装置の連続的な使用によるトナーのトリボ低下や、凝集度の増加によるゴースト等の画像欠陥を防ぐことが可能となった。
又、本実施例では、現像ローラ4へのトナーの供給と、現像ローラ4からのトナーの剥ぎ取りの両方の働きを担う掻取壁部材7は、ポリエチレンテレフタレートのフィルムで形成された保持部材8により、長手方向に均一に現像ローラ4に当接される。このため、濃度ムラのない均一な画像を得ることができた。又、掻取壁部材7で剥ぎ取られたトナーは、直ぐに回収通路9を通過し、供給ローラ5の回転によりトナー収納部2aに戻されるため、トナーの堆積によって起こるかぶり等の画像欠陥は発生しなかった。
以上説明したように、本実施例によれば、現像工程終了後の現像ローラ4上に残留したトナーは掻取壁部材7によって剥ぎ取られ、直ぐに回収通路9を通過して、典型的には供給ローラ5により搬送されてトナー収納部2aに戻される。このため、連続して現像に使用されることは抑制され、トナー劣化は生じ難くなる。つまり、本実施例によれば、従来の現像装置にて起こるような、トナーが現像ローラ4に付着したまま、現像ローラ4とシール部材の隙間を何度も通過し、摺擦を受けることはない。このため、装置の連続使用時に現像ブレード6へのトナー融着によるスジ状の濃度差を抑制することができる。又、現像ローラ4からトナーを除去するために除電部材が不要であり、電気的な影響で生じるトナーからの外添剤遊離を抑えることもできる。このため、装置の連続的な使用によるトナーのトリボの低下や凝集度増加によるゴースト等の画像欠陥防止に有利である。即ち、本実施例によれば、トナーの劣化による画像不具合を抑制することができる。
又、本実施例では、掻取壁部材7を板状の保持部材8で支持することにより、掻取壁部材7を現像ローラ4と長手方向で均一に当接させることができる。これにより、長手方向で濃度ムラのない均一な画像を得ることができる。そして、板状の保持部材8上に設置された掻取壁部材7の直ぐ横に、この保持部材8を貫通する穴とされる回収通路9を設けたため、掻取壁部材7によって現像ローラ7から剥ぎ取られたトナーは、直ぐに回収通路9を通過する。従って、掻き取り部Cよりも現像ローラ4の表面移動方向上流側でのトナーの堆積を防ぐことができる。更に、保持部材8の長手方向において両端部以外の略全域にわたって穴の開いていない箇所がないように回収通路9を設けることによって、現像ローラ4から剥ぎ取られたトナーが回収通路9を通過できずに、掻き取り部Cよりも現像ローラ4の表面移動方向上流側でトナーの堆積が生じることを防ぐことができる。従って、トナー堆積によって生じるかぶり等の画像欠陥を防止できる。
実施例2
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の現像装置及び画像形成装置の基本的構成及び動作は、実施例1のものと同じである。従って、実施例1のものと実質的に同一又は相当する機能、構成を有する要素には同一の符号を付して、詳しい説明は省略する。
図6及び図7に示すように、本実施例では、掻取壁部材7の材料が実施例1とは異なる。現像装置1及び画像形成装置100のその他の構成及び動作は、実施例1のものと実質的に同じである。
本実施例では、掻取壁部材7の材料を、実施例1におけるウレタンフォームから、弾性部材としての樹脂製フィルムに変更した。更に説明すると、本実施例では、実施例1におけるウレタンフォームの替わりに、厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートのフィルムを掻取壁部材7として使用した。このポリエチレンテレフタレートのフィルムで形成された掻取壁部材7は、実施例1と同様の保持部材8に取り付けられている。本実施例では、掻取壁部材7は、現像ローラ4の表面移動方向下流側に自由端を向けて、その端部で現像ローラ4に当接する。
ポリエチレンテレフタレートのフィルムとされる掻取壁部材7が現像ローラ4と接触することにより、供給ローラ5と現像ローラ4との間のギャップが閉じられ、トナー供給部Xを形成する。これにより、図6の破線矢印T1にて示すようなトナーの流れができる。即ち、実施例1と同様に、攪拌羽根3の回転によってトナー収納部2aから現像室2bへと供給されたトナーは、供給ローラ5の回転によってトナー供給部Xに向けて搬送される。そして、トナー供給部Xに搬送されたトナーは、現像ローラ4の回転によって現像ブレード6と現像ローラ4との当接部に向けて搬送される。
又、現像工程終了後に現像ローラ4上に残留したトナーは、掻取壁部材7と現像ローラ4との接触部(掻き取り部)Cにおいて、現像ローラ4から剥ぎ取られる。そして、現像ローラ4から剥ぎ取られたトナーは、保持部材8に設けられた回収通路9を通過し、破線矢印T2にて示すように、供給ローラ5の回転によって搬送されて、典型的にはトナー収納部2aに戻される。
掻取壁部材7をポリエチレンテレフタレートのフィルムで形成する場合、実施例1におけるウレタンフォームで形成する場合と比較して、現像ローラ4との当接圧を高くし易い。つまり、掻取壁部材7をポリエチレンテレフタレートのフィルムで形成することにより、トナー供給部Xの密閉性が高まり、現像ローラ4へトナーを押し付ける力が高まる。このため、現像ローラ4へのより効果的なトナー供給が可能となる。
このように、本実施例によれば、実施例1よりも現像ローラ4へトナーを押し付ける力が高いため、濃度の高い画像を出力することができる。又、掻取壁部材7をポリウレタンフォームで形成する場合よりも、掻取壁部材7自体を薄くすることができるため、実施例1と比較して、掻き取り部Cよりも現像ローラ4の表面移動方向上流側の構成の小型化を図り易くなる。
尚、本実施例では、掻取壁部材7として、厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートのフィルムを用いたが、更に厚い樹脂フィルム(ポリエチレンテレフタレートのフィルム等)を使用してもよい。この場合、掻取壁部材7と現像ローラ4との当接圧を増すことが容易となるため、トナー供給部Xの密閉性を更に高め、トナーを現像ローラ4により強く押し付けることが容易となる。これにより、一層、高い濃度の画像を出力し易くなると共に、現像ローラ4上のトナーの剥ぎ取り性を高めることも容易となる。
以上説明したように、本実施例によれば、材料をウレタンフォームからポリエチレンテレフタレートフィルムに変更することにより、より密閉性の高い掻取壁部材7とすることができる。このため、掻取壁部材7と現像ローラ4と供給ローラ5とで囲まれた空間、即ち、トナー供給部Xで、現像ローラ4にトナーを押し付ける力が高まり、形成される画像の後端部まで濃度の高い画像を得ることができる。
実施例3
次に、本発明の更に他の実施例について説明する。本実施例の現像装置及び画像形成装置の基本的構成及び動作は、実施例1のものと同じである。従って、実施例1のものと実質的に同一又は相当する機能、構成を有する要素には同一の符号を付して、詳しい説明は省略する。
図8及び図9に示すように、本実施例では、掻取壁部材7を保持する保持部材8が実施例1とは異なる。現像装置1及び画像形成装置100のその他の構成及び動作は、実施例1のものと実質的に同じである。
本実施例では、実施例1におけるポリエチレンテレフタレートのフィルムの替わりに、現像装置1の内容積を規定する少なくとも一部の枠体(現像容器枠体,容器)2自体に、掻取壁部材7を保持するための保持部材8としての機能を持たせ、回収通路9も容器2自体に設ける。
更に説明すると、本実施例では、保持部材としての容器2に一体に形成された突起部8に掻取壁部材7を取り付ける。つまり、本実施例では、図9に示すように、現像ローラ4と供給ローラ5との最近接位置よりも現像ローラ4の表面移動方向上流側の容器2の形状を、現像ローラ4の軸方向と交差する方向における先端が供給ローラ3に近接するような突起形状とする。これにより、容器2の内壁を、保持部材として掻取壁部材7を支持すると共に、回収通路9を設けられる形にした。本実施例では、突起部8の先端は、200μm〜500μmのギャップを介して供給ローラ5に近接している。このギャップは、トナー供給部Xにおける十分なトナー圧を確保できる程度に設けられる。この突起部8の先端近傍に、実施例1と同様に、幅3mm、高さ3mmの連続発泡性のポリウレタンフォームから成る掻取壁部材7が設置される。現像ローラ4と掻取壁部材7と供給ローラ5とで囲まれた空間、即ち、トナー供給部Xが形成される。尚、掻取壁部材7は、実施例2で示したようなポリエチレンテレフタレートのフィルムでも良い。
又、本実施例では、容器2と一体となっている突起部8に回収通路9を設ける。図10は、突起部8に設けられた回収通路9の拡大図である。回収通路9は、突起部8を貫通する穴により構成される。又、回収通路9は、実施例1と同様に、現像ローラ4の軸方向に沿う方向において、両端部を除き略全域にわたって穴が開いてない部分がないように設けられている。これにより、掻き取り部Cよりも現像ローラ4の表面移動方向上流側でのトナーの堆積を防止することができる。
本実施例では、掻取壁部材7を保持するためのポリエチレンテレフタレートのフィルムが不要になる。そのため、現像装置1の組み立てが簡易となり、部品を減らすことができるためにコスト的にも有利である。又、実施例1、実施例2では供給ローラ5と、ポリエチレンテレフタレートのフィルムで形成された保持部材8とが接触する。これに対して、本実施例では、供給ローラ5が保持部材として機能する容器2の突起部8と非接触である。このため、本実施例では、実施例1、2と比較して、供給ローラ5を回転させるためのトルクが小さくなる。
以上説明したように、本実施例によれば、容器2自体に掻取壁部材7を設置することにより、掻取壁部材7を支持するために、例えば実施例1にて使用した板状の保持部材のような別個の部材が不要となる。このため、現像装置1の組み立てが簡易となる。又、部品点数が減るためにコスト的にも有利である。そして、容器2自体に一体に形成された保持部材8は、供給ローラ5と近接しているが非接触であるため、供給ローラ5を回転させるためのトルクが小さくなるという利点がある。
以上、本発明を具体的な実施例に則して説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではないことを理解されたい。
例えば、上記各実施例では、現像装置1が感光ドラム21と現像ローラ4とが接触する接触現像方式を用いるものとして説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、感光ドラム21と現像ローラ4とが非接触である非接触現像方式を用いた現像装置においても等しく適用することができる。
又、例えば、掻取壁部材7と保持部材8とが共にポリエチレンテレフタレートのフィルムで形成される場合などにおいて、これら掻取壁部材7と保持部材8とが一体に形成されていてもよい。
又、上記実施例3において、掻取壁部材7の保持部材としての容器2に一体的に形成された突起部8の先端は供給ローラ5と非接触としたが、接触させてもよい。又、例えば該突起部8の先端にシール部材、例えば樹脂フィルムを設けて、これを供給ローラ5に接触させるようにしてもよい。これにより、実施例1と同様に、トナー供給部Xの供給ローラ5の表面移動方向下流側は実質的に密閉される。或いは、掻取壁部材7自体が現像ローラ4と供給ローラ5との両方に接触して、トナー供給部Xの供給ローラ5の表面移動方向下流側を実質的に密閉するようにしてもよい。
又、本発明は、複数の像担持体に対してそれぞれ現像装置が対応して設けられるか、或いは単一の像担持体に対して複数の現像装置が設けられて、例えばフルカラー画像の形成が可能なカラー画像形成装置においても等しく適用することができる。複数種類(色)のトナー像を像担持体上で直接重ね合わせたり、転写材上に順次に転写することで転写材上で直接重ね合わせたり、又は中間転写体上で重ね合わせた後に転写材に転写したりすることにより、フルカラー画像等を出力することのできる画像形成装置が斯界にて周知である。
更に、本発明に係る現像装置は、画像形成装置本体(装置本体)に対して着脱可能なカートリッジとされていてもよい。カートリッジには、現像装置が単独で装置本体に対して着脱可能とされた現像カートリッジがある。又、カートリッジには、現像装置の他に、少なくとも感光体が枠体によって一体的にカートリッジ化されたプロセスカートリッジがある。プロセスカートリッジは更に、帯電手段、クリーニング手段のうち少なくとも1つを有していてよい。このような装置本体に対して着脱可能なカートリッジは、装置本体が備える装着ガイド、位置決め部材等の装着手段を介して装置本体に取り外し可能に装着される。
本発明に係る現像装置の一実施例の概略断面図である。 図1の現像装置におけるトナーの供給・掻き取り部近傍の拡大断面図である。 本発明に従って構成される掻取壁部材が取り付けられた保持部材の一実施例の平面図である。 保持部材に設けられる回収通路の構成を説明するための保持部材の平面図である。 本発明に係る画像形成装置の一実施例の要部概略構成図である。 本発明に係る現像装置の他の実施例の概略断面図である。 図6の現像装置におけるトナーの供給・掻き取り部近傍の拡大断面図である。 本発明に係る現像装置の更に他の実施例の概略断面図である。 図8の現像装置におけるトナーの供給・掻き取り部近傍の拡大断面図である。 図8の現像装置における回収通路の構成を説明するための概略斜視図である。 従来の現像装置の一例の概略断面図である。
符号の説明
1 現像装置
2 容器(現像容器枠体)
3 攪拌羽根(現像剤攪拌搬送部材)
4 現像ローラ(現像剤担持体)
5 供給ローラ(現像剤搬送部材)
6 現像ブレード(現像剤規制部材)
7 掻取壁部材
8 保持部材
9 回収通路
21 感光ドラム(像担持体)
100 画像形成装置

Claims (13)

  1. 表面が移動可能な現像剤担持体と、前記現像剤担持体に供給する現像剤を収納する現像剤収納部と、前記現像剤担持体に非接触で対向配置され、前記現像剤担持体との対向部において前記現像剤担持体の表面移動方向と逆方向に表面が移動可能な現像剤搬送部材と、を有する現像装置において、
    前記現像剤担持体と前記現像剤搬送部材との最近接位置よりも前記現像剤担持体の表面移動方向上流において、前記現像剤担持体と前記現像剤搬送部材との間に設置され、前記現像剤担持体に当接して前記現像剤担持体から現像剤を掻き取る掻取壁部材と、
    前記掻取壁部材によって前記現像剤担持体から掻き取られた現像剤が通過する回収通路と、
    少なくとも前記現像剤担持体、前記現像剤搬送部材及び前記掻取壁部材とで囲まれ、前記現像剤担持体と前記現像剤搬送部材との対向部に現像剤を保持する現像剤供給部と、
    を有し、
    前記現像剤搬送部材は、前記現像剤供給部に現像剤を搬送すると共に、前記掻取壁部材によって前記現像剤担持体から掻き取られ前記回収通路を通過した現像剤を搬送することを特徴とする現像装置。
  2. 前記掻取壁部材で前記現像剤担持体から掻き取られ前記回収通路を通過した現像剤は、前記現像剤搬送部材により前記現像剤収納部に戻されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 更に、前記現像剤担持体の表面移動方向に沿う方向の一端部に前記掻取壁部材が取り付けられ、同方向の他端部が当該現像装置の内容積を規定する少なくとも一部の枠体に連結された保持部材を有し、該保持部材には、前記回収通路として該保持部材を貫通する穴が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の現像装置。
  4. 前記保持部材は、板状部材で形成されることを特徴とする請求項3に記載の現像装置。
  5. 前記保持部材は、樹脂製フィルムで形成されることを特徴とする請求項4に記載の現像装置。
  6. 前記保持部材は、前記枠体と一体的に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の現像装置。
  7. 前記保持部材は、前記現像剤担持体の表面移動方向と交差する方向において、両端部を除いて全域にわたり前記回収通路が設けられていない箇所がないことを特徴とする請求項3〜6のいずれかの項に記載の現像装置。
  8. 前記現像剤担持体の表面移動方向に沿う方向において、前記掻取壁部材が取り付けられている側の前記保持部材の先端部は、前記現像剤搬送部材に接触することを特徴とする請求項3〜7のいずれかの項に記載の現像装置。
  9. 前記掻取壁部材は、発泡弾性部材で形成されることを特徴とする請求項1〜8のいずれかの項に記載の現像装置。
  10. 前記掻取壁部材は、前記現像剤担持体と前記現像剤搬送部材との間に圧縮して設置され、少なくとも1つの角部で前記現像剤担持体に当接することを特徴とする請求項9に記載の現像装置。
  11. 前記掻取壁部材は、板状部材で形成されることを特徴とする請求項1〜8のいずれかの項に記載の現像装置。
  12. 前記掻取壁部材は、樹脂製フィルムで形成されることを特徴とする請求項11に記載の現像装置。
  13. 転写材に現像剤による像を形成して出力する画像形成装置において、静電像が形成される像担持体と、前記静電像を現像するための請求項1〜12のいずれかの項に記載の現像装置と、を有することを特徴とする画像形成装置。
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