JPH08278732A - 画像形成機 - Google Patents

画像形成機

Info

Publication number
JPH08278732A
JPH08278732A JP8303695A JP8303695A JPH08278732A JP H08278732 A JPH08278732 A JP H08278732A JP 8303695 A JP8303695 A JP 8303695A JP 8303695 A JP8303695 A JP 8303695A JP H08278732 A JPH08278732 A JP H08278732A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peripheral surface
rotary drum
image forming
rotating drum
toner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP8303695A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Takeda
英樹 武田
Toshiyuki Sueyoshi
俊幸 末吉
Tadakazu Ogiri
忠和 大桐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mita Industrial Co Ltd filed Critical Mita Industrial Co Ltd
Priority to JP8303695A priority Critical patent/JPH08278732A/ja
Publication of JPH08278732A publication Critical patent/JPH08278732A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像形成機の小型化及び低価格化を阻害する
ことなく、クリーニングブレード(34)或いはその他
のトナー除去手段が回転ドラム(2)の周表面に作用す
る前に、回転ドラム(2)の周表面の残留電荷を充分効
果的に低減せしめる。 【構成】 クリーニング手段(20)に配設され、その
自由端部が回転ドラム(2)の周表面に接触せしめられ
るシール部材(46)は、表面抵抗率が1×108 Ω以
下、特に1×106 Ω、殊に1×104 Ω以下で且つ接
地されているフィルムから形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転ドラムの周表面上
のトナー像を受像部材上に転写した後に回転ドラムの周
表面から残留トナーを除去するためのクリーニング手段
を具備する画像形成機に関する。
【0002】
【従来の技術】静電式複写機、静電式印刷機及び静電式
ファクシミリ等の画像形成機の典型例は、周表面に感光
体が配設された回転ドラムを具備している。かかる回転
ドラムは所定方向に回転せしめられ、その周表面は静電
潜像形成域、現像域、転写域及びクリーニング域を順次
に通して移動せしめられる。静電潜像形成域において
は、静電潜像形成手段の作用によって回転ドラムの周表
面に静電潜像が形成される。静電潜像形成手段は、回転
ドラムの周表面を一様に帯電せしめるための帯電手段
と、形成すべき画像に応じて回転ドラムの周表面を光照
射して選択的に除電せしめる光学手段とを含んでいる。
現像域においては、磁気ブラシ式現像機構の如き現像手
段の作用によって回転ドラム上の静電潜像がトナー像に
現像される。そして、転写域においては、回転ドラムの
周表面上のトナー像が普通紙でよい受像部材上に転写さ
れる。この際には、受像部材の表面が回転ドラムの周表
面に密接せしめられると共に、転写用コロナ放電器の如
き転写手段によって受像部材の裏面に転写電圧が印加さ
れる。トナー像が転写された受像部材は、回転ドラムの
表面から分離され、その表面のトナー像が加圧及び/又
は加熱定着される。クリーニング領域においては、トナ
ー像転写後に回転ドラムの周表面に残留する残留トナー
がクリーニング手段によって回転ドラムの周表面から除
去される。
【0003】クリーニング手段としては、クリーニング
ハウジング、クリーニングブレード及びシール部材を含
む形態のものが広く実用に供されている。合成ゴムから
形成されているのが好都合であるクリーニングブレード
は、その自由端部が回転ドラムの周表面に押圧せしめら
れ、回転ドラムの周表面から残留トナーを掻き落とす。
合成樹脂フィルム或いは合成ゴムフィルムから形成され
ているのが好都合であるシール部材は、回転ドラムの回
転方向に見て上記クリーニングブレードの上流側におい
て、その自由端部が回転ドラムの周表面に接触せしめら
れ、クリーニングブレードの作用によって回転ドラムの
周表面から掻き落とされたトナーがクリーニングハウジ
ングと回転ドラムの間から周囲に散逸するのを防止す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した形態の画像形
成機においては、通常、転写領域に隣接した分離領域に
おいて回転ドラムの周表面から受像部材を分離せしめる
ために、受像部材の裏面に向けて交流コロナ放電を施す
分離用交流コロナ放電器が配設されている。また、回転
ドラムの回転方向に見てクリーニング領域の上流側にお
いて、回転ドラムの周表面を光照射して除電する除電ラ
ンプも配設されている。しかしながら、小型且つ低価格
の画像形成機においては、小型化及び製造コスト低減化
のために、直径の小さい回転ドラムを使用して、所謂曲
率分離方式によって回転ドラムの周表面から受像部材を
分離するようにせしめて分離用交流コロナ放電器の配設
を省略し、そしてまた除電ランプの配設をも省略するこ
とが提案されている。而して、分離用交流コロナ放電器
及び除電ランプの配設を省略した場合には、回転ドラム
の周表面は相当な残留電荷を維持したままクリーニング
領域に移動せしめられ、従って残留トナーは相当な付着
力で回転ドラムの周表面に付着せしめられている。それ
故に、クリーニングブレードによる残留トナーの掻き落
としが不充分になる、クリーニングブレードが比較的短
期間のうちに損傷乃至損耗されてしまう、等の問題があ
る。
【0005】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、その技術的課題は、小型化及び低価格化を阻害す
ることなく、クリーニングブレード或いはその他の残留
トナー除去手段が回転ドラムの周表面に作用する前に回
転ドラムの周表面上の残留電荷を充分効果的に低減し、
かくして上述した問題を解決することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意研究
及び実験の結果、クリーニング手段における従来は絶縁
性であったシール部材を表面抵抗率が小さい導電性フィ
ルムから形成して接地することによって、上記技術的課
題を達成することができることを見出した。
【0007】即ち、本発明によれば、上記技術的課題を
達成する画像形成機として、周表面に感光体が配設され
た回転ドラムと、該回転ドラムの周表面上に静電潜像を
形成するための静電潜像形成手段と、該回転ドラムの周
表面上の静電潜像をトナー像に現像するための現像手段
と、該回転ドラムの周表面上のトナー像を受像部材上に
転写するための転写手段と、トナー像転写後に該回転ド
ラムの周表面から残留トナーを除去するためのクリーニ
ング手段とを具備し、該クリーニング手段は自由端部が
該回転ドラムの周表面に接触せしめられるシール部材を
含む画像形成機において、該シール部材は表面抵抗率が
1×108 Ω以下で且つ接地されたフィルムから形成さ
れている、ことを特徴とする画像形成機が提供される。
【0008】該シール部材の表面抵抗率は1×106 Ω
以下、殊に1×104 Ω以下であるのが好適である。好
適には、カーボン含有ウレタンゴムフィルムから該シー
ル部材が形成される。該回転ドラムの回転方向に見て該
シール部材よりも下流側において、該回転ドラムの周表
面に作用して残留トナーを掻き落とすクリーニングブレ
ードが配設されているのが好都合である。
【0009】本明細書で使用する語句「表面抵抗率」
は、温度20°C、湿度50%の測定環境下で1Vの電
圧を印加して、JIS−K6911に規定されている方
法によって測定される値を示す。
【0010】また、語句「フィルム」は一般に厚さ0.
2mm以下の帯状片を意味するが、本明細書において使
用する語句「フィルム」は、厚さの限定と共に使用する
場合を除き、特に厚さ0.2mm以下のものに限定され
ることなく厚さが0.2mmを越えるものも含む。
【0011】
【作用】本発明の画像形成機においては、後述する実験
例及び比較実験例から明確に理解されるとおり、回転ド
ラムの周表面がクリーニング領域に移動せしめられる際
に、回転ドラムの周表面に存在する電荷がシール部材を
通して接地にリークされ、かくして回転ドラムの周表面
の残留電荷が相当低減せしめられる。
【0012】
【実施例】以下、本発明に従って構成された画像形成機
の好適実施例について、添付図面を参照して詳細に説明
する。
【0013】図1を参照して説明すると、画像形成機は
回転自在に装着された回転ドラム2を具備しており、こ
の回転ドラム2の周表面には有機光半導体の如き適宜の
感光体が配設されている。回転ドラム2は矢印4で示す
方向に回転駆動せしめられ、その周表面は静電潜像形成
域6、現像域8、転写域10及びクリーニング域12を
順次に通して移動せしめられる。静電潜像形成域6、現
像域8、転写域10及びクリーニング域12に対応せし
めて、回転ドラム2の周囲には静電潜像形成手段14、
現像手段16、転写手段18及びクリーニング手段20
が配設されている。静電潜像形成手段14は帯電手段2
2と光学手段(図示していない)を含んでいる。直流コ
ロナ放電器から構成することができる帯電手段22は、
回転ドラム2の周表面に特定極性(例えば正)のコロナ
放電を施し、回転ドラム2の周表面を特定極性に一様に
帯電せしめる。複写すべき原稿の像を投射する投射光学
系或いは画像情報を含有した電気信号に応じて発光せし
められるレーザ発光源を含むレーザ光学系から構成する
ことができる光学手段は、矢印24で簡略に図示する如
く、回転ドラム2の回転方向に見て帯電手段22の下流
側において、回転ドラム2の周表面を選択に光照射して
除電せしめ、かくして静電潜像を形成する。現像手段1
6は回転ドラム2の周表面に形成されている静電潜像に
トナーを施してこれをトナー像に現像する。転写域10
においては、矢印26で簡略に図示するとおりに搬送さ
れる受像部材が回転ドラム2の周表面に密接せしめられ
ると共に、直流コロナ放電器から構成することができる
転写手段18が受像部材の裏面に特定極性(例えば正)
のコロナ放電を施し、かくして回転ドラム2の周表面上
のトナー像が受像部材上に転写される。シート状普通紙
でよい受像部材は所謂曲率分離によって、即ち回転ドラ
ム2の直径が相当小さい(例えば30mm程度)ことに
起因して受像部材自身の所謂腰(スティフネス)によっ
て、回転ドラム2の周表面から分離され、次いで定着手
段(図示していない)を通して搬送される。定着手段は
受像部材上のトナー像を加熱及び/又は加圧して受像部
材上に定着せしめる。一方、回転ドラム2の周表面はク
リーニング域12に進行し、かかるクリーニング域12
においてはクリーニング手段20が回転ドラム2の周表
面から残留トナーを除去する。
【0014】図1を参照して説明を続けると、クリーニ
ング手段20はハウジング上部28及びハウジング下部
30を有するクリーニングハウジングを含んでいる。ハ
ウジング上部28には前方に向かって(即ち回転ドラム
2の周表面に向かって)下方に傾斜して延びる支持部を
有するブレード支持片32が固定されており、このブレ
ード支持片32の支持部にはクリーニングブレード34
が固定されている。合成ゴムから形成されているのが好
都合であるクリーニングブレード34は、ブレード支持
片32の支持部から前方に向かって(即ち回転ドラム2
の周表面に向かって)下方に延出すると共に、回転ドラ
ム2の軸線方向(図1において紙面に垂直な方向)に延
在せしめられており、その延出端部即ち下端部は回転ド
ラム2の周表面に押圧せしめられている。ハウジング下
部30は底壁36、前壁38及び仕切壁40を含んでい
る。ハウジング下部30の前部(図1において右部)に
は、底壁36の前部、前壁38及び仕切壁40によっ
て、断面が略U字形状であるトナー受入容器42が規定
されており、ハウジング下部30の後部(図1において
左部)、即ち仕切壁40の後方には、トナー収集容器4
4が規定されている。ハウジング下部30の前壁38の
前面にはシール部材46が装着されている。このシール
部材46は前方に向かって(即ち回転ドラム2の周表面
に向かって)上方に傾斜して延出すると共に、回転ドラ
ム2の軸線方向(図1において紙面に垂直な方向)に延
在せしめられており、その延出端部即ち自由端部は回転
ドラム2の周表面に接触せしめられている。かかるシー
ル部材46については後に更に詳細に説明する。上記ト
ナー受入容器42内には螺旋羽根機構48が配設されて
いる。この螺旋羽根機構48は、回転ドラム2の軸線方
向に延在する回転軸50、及びこの回転軸50上に配設
された螺旋羽根52を含んでいる。上記トナー収集容器
44内にも螺旋羽根機構54が配設されている(図示し
ていないが、かかる螺旋羽根機構54も回転ドラム2の
軸線方向に延在する回転軸及びこの回転軸上に配設され
た螺旋羽根を含んでいる)。
【0015】本発明においては、上記シール部材46
は、表面抵抗率が1×108 Ω以下、好ましくは1×1
6 Ω、殊に1×104 Ω以下である、導電性材料から
形成され、そして接地されていることが重要である。か
ようなシール部材46は表面抵抗率が小さく且つ回転ド
ラム2の周表面を損傷せしめることがない柔軟な合成樹
脂フィルム或いは合成ゴムフィルムから形成することが
できる。シール部材46を形成するための好適フィルム
としては、表面抵抗率を低下せしめるためにカーボン粒
子を分散せしめたカーボン含有ウレタンゴムフィルムを
挙げることができる。
【0016】図1と共に図2を参照して説明すると、上
記ハウジング下部30の下面乃至前面には鋼板から形成
することができる導電性部材56が固定されている。こ
の導電性部材56はハウジング下部28の底壁36の下
面に沿って延びる部分58とハウジング下部30の前壁
38の前面に沿って延びる部分60とを有する。前壁3
8の前面下部には導電性部材56の部分60に対応した
凹部が形成され、導電性部材56の部分60はかかる凹
部内に位置せしめられており、従って導電性部材56の
部分60の表面とハウジング下部30の前壁38の前面
上部とは実質上同一平面を形成する。上記シール部材4
6は、導電性部材56の部分58に沿って延びる部分6
2と、導電性部材56の部分60及びハウジング下部2
8の前壁38の前面上部に沿って延びる部分64とを有
する。シール部材40の部分62は導電性部材56の部
分58の表面に直接的に接触せしめられている。導電性
部材56の部分58はシール部材46の部分62の後端
を越えて後方(図2において左方)に延びており、導電
性部材56の部分58の後端部はシール部材46の部分
62に覆われていない。導電性部材56は接地されてお
り、従ってシール部材46も導電性部材56を介して接
地されている。シール部材46の部分64と導電性部材
56の部分60及びハウジング下部28の前壁38の前
面上部との間には両面接着テープ66が配設されてお
り、従ってシール部材40の部分64は導電性部材56
の部分60及びハウジング下部30の前壁38の前面上
部に接着せしめられている。シール部材46の部分64
はハウジング下部30の前壁38を越えて、前方に向か
って(即ち回転ドラム2の周表面に向かって)上方に傾
斜して延出せしめられており、その延出端部即ち自由端
部が回転ドラム2の周表面に接触せしめられている。導
電性部材56及びシール部材46の表面には、両面接着
テープ68を介して、カバー部材70が接着されてい
る。ポリエチレンテレフタレートフィルムの如き適宜の
合成樹脂フィルムから形成することができるカバー部材
70は部分72及び74を有する。カバー部材70の部
分72は両面接着テープ68を介して、シール部材46
の部分62の表面に接着されていると共に、導電性部材
56の部分58の後端部にも接着されており、かくして
シール部材46の部分62が導電性部材56の部分58
に充分確実に固定されている。カバー部材70の部分7
4は両面接着テープ68を介してシール部材46の部分
64の下部に接着されている。
【0017】図1及び図2を参照してクリーニング手段
20の作用を要約して説明すると、次のとおりである。
回転ドラム2が矢印4で示す方向に連続的に回転せしめ
られると、回転ドラム2の周表面は転写域10に続いて
クリーニング域12に進行する。クリーニング域12の
上流端部においては、導電性材料から形成され且つ接地
されているシール部材46の自由端部が回転ドラム2の
周表面に接触せしめられており、従って回転ドラム2の
周表面上の残留電荷がシール部材46を介して接地にリ
ークせしめられ、回転ドラム2上の残留電荷量が相当低
減せしめられる。しかる後に、クリーニングブレード3
4の作用によって、回転ドラム2の周表面から残留トナ
ーが掻き落とされる。クリーニングブレード34は、回
転ドラム2の周表面の残留電荷量が相当低減せしめられ
た後に回転ドラム2の周表面に作用する故に、回転ドラ
ム2の周表面上の残留トナーを充分効果的に掻き落とす
ことができる。回転ドラム2の周表面から掻き落とされ
たトナーはトナー受入容器42内に受け入れられる。シ
ール部材46は掻き落とされたトナーがハウジング下部
30と回転ドラム2との間から下方に散逸するのを防止
すると共に、掻き落とされたトナーをトナー受入容器4
2に導く。トナー受入容器42内に受け入れられたトナ
ーは、所定方向に回転駆動せしめられる螺旋羽根機構4
8の作用によって回転ドラム2の軸線方向に所要部位ま
で搬送され、次いで後方(図1及び図2において左方)
に送給されてトナー収集容器44に導入される。トナー
収集容器44内に配設されている螺旋羽根機構54は、
トナー収集容器44内に導入されたトナーを回転ドラム
2の軸線方向に分散せしめると共に、更に後方(図1及
び図2において左方)に移送せしめる。
【0018】実験例 三田工業株式会社から商品名「DC−1256」として
販売されている静電式複写機のクリーニング手段を、図
1及び図2に図示するとおりの形態に変更した。シール
部材は、北辰工業株式会社から商品番号「23790
1」として販売されている、厚さ0.2mmのカーボン
含有ウレタンゴムフィルムから形成した。このシール部
材の表面抵抗率は7×103 Ωであった。複写機におけ
る帯電手段は印加電圧が+4.75KVの直流コロナ放
電器で、転写手段も印加電圧が+4.75KVの直流コ
ロナ放電器であった。かような複写機において、下記条
件下において静電潜像形成工程、現像工程、転写工程及
びクリーニング工程を遂行し、静電潜像形成のための帯
電手段の直ぐ下流(即ち帯電手段と光照射部位との間)
で回転ドラムの周表面の電位を測定すると共に、クリー
ニングブレードの上流側(即ちシール部材とクリーニン
グブレードとの間)で回転ドラムの周表面の電位を測定
した。転写工程においては、三田工業株式会社から普通
紙複写紙として販売されているシート紙にトナー像を転
写した。
【0019】第一条件:静電潜像形成域において一様に
帯電された回転ドラムの周表面に光照射することなく、
従って一様に帯電されたままの状態で現像及び転写を遂
行した。 第二条件:静電潜像形成域において一様に帯電された回
転ドラムの周表面に白紙原稿(マンセル表色系における
明度N9.5)の表面の反射光を照射した。 第三条件:静電潜像形成域において一様に帯電された回
転ドラムの周表面に所謂黒ベタ原稿(マンセル表色系に
おける明度N1.0)の表面の反射光を照射した。 第一、第二及び第三の条件のいずれにおいても帯電手段
の直ぐ下流での回転ドラムの周表面の電位は+825V
であったが、クリーニングブレードの上流側における回
転ドラムの周表面の電位は下記表1のとおりであった。
【0020】比較実験例 比較のために、クリーニング手段におけるシール部材
を、北辰工業株式会社から商品番号「237900」と
して販売されている、厚さ0.2mmのウレタンゴムか
ら形成し、このシール部材の表面抵抗率が8×1013Ω
であった点を除いて、上記実験例と同様にして、帯電手
段の直ぐ下流で回転ドラムの周表面の電位を測定すると
共に、クリーニングブレードの上流側で回転ドラムの周
表面の電位を測定した。第一、第二及び第三の条件のい
ずれにおいても帯電手段の直ぐ下流での回転ドラムの周
表面の電位は+825Vであったが、クリーニングブレ
ードの上流側における回転ドラムの周表面の電位は下記
表1のとおりであった。
【0021】
【表1】
【0022】上記実験例及び比較実験例の測定結果か
ら、シール部材を表面抵抗率が小さい導電性材料から形
成して接地すると、クリーニングブレードが回転ドラム
の周表面に作用する前に、回転ドラムの周表面の残留電
位を相当低下せしめることができることが理解される。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、画像形成機の小型化及
び低価格化を阻害することなく、クリーニングブレード
或いはその他の残留トナー除去手段が回転ドラムの周表
面に作用する前に回転ドラムの周表面の残留電荷を充分
効果的に低減せしめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された画像形成機の要部を
簡略に図示する簡略断面図。
【図2】図1に図示する画像形成機のクリーニング手段
の一部を拡大して示す部分断面図。
【符号の説明】
2:回転ドラム 6:静電潜像形成域 8:現像域 10:転写域 12:クリーニング域 14:静電潜像形成手段 16:現像手段 18:転写手段 20:クリーニング手段 22:帯電手段 34:クリーニングブレード 46:シール部材 56:導電性部材 66:両面接着テープ 68:両面接着テープ 70:カバー部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周表面に感光体が配設された回転ドラム
    と、該回転ドラムの周表面上に静電潜像を形成するため
    の静電潜像形成手段と、該回転ドラムの周表面上の静電
    潜像をトナー像に現像するための現像手段と、該回転ド
    ラムの周表面上のトナー像を受像部材上に転写するため
    の転写手段と、トナー像転写後に該回転ドラムの周表面
    から残留トナーを除去するためのクリーニング手段とを
    具備し、該クリーニング手段は自由端部が該回転ドラム
    の周表面に接触せしめられるシール部材を含む画像形成
    機において、 該シール部材は表面抵抗率が1×108 Ω以下で且つ接
    地されたフィルムから形成されている、ことを特徴とす
    る画像形成機。
  2. 【請求項2】 該シール部材の表面抵抗率は1×106
    Ω以下である、請求項1記載の画像形成機。
  3. 【請求項3】 該シール部材の表面抵抗率は1×104
    Ω以下である、請求項2記載の画像形成機。
  4. 【請求項4】 該シール部材はカーボン含有ウレタンゴ
    ムフィルムから形成されている、請求項1から3までの
    いずれかに記載の画像形成機。
  5. 【請求項5】 該クリーニング手段は、該回転ドラムの
    回転方向に見て該シール部材よりも下流側において、該
    回転ドラムの周表面に作用して残留トナーを掻き落とす
    クリーニングブレードを含む、請求項1から4までのい
    ずれかに記載の画像形成機。
JP8303695A 1995-04-10 1995-04-10 画像形成機 Withdrawn JPH08278732A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8303695A JPH08278732A (ja) 1995-04-10 1995-04-10 画像形成機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8303695A JPH08278732A (ja) 1995-04-10 1995-04-10 画像形成機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08278732A true JPH08278732A (ja) 1996-10-22

Family

ID=13790999

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8303695A Withdrawn JPH08278732A (ja) 1995-04-10 1995-04-10 画像形成機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08278732A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010122610A (ja) * 2008-11-21 2010-06-03 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2010170020A (ja) * 2009-01-26 2010-08-05 Kyocera Mita Corp クリーニング装置、および画像形成装置
JP2012141521A (ja) * 2011-01-06 2012-07-26 Kyocera Document Solutions Inc クリーニング装置及びそれを備えた画像形成装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010122610A (ja) * 2008-11-21 2010-06-03 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2010170020A (ja) * 2009-01-26 2010-08-05 Kyocera Mita Corp クリーニング装置、および画像形成装置
JP2012141521A (ja) * 2011-01-06 2012-07-26 Kyocera Document Solutions Inc クリーニング装置及びそれを備えた画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5708921A (en) Developing device in an image forming apparatus for removing particulate material from the developer
US5822666A (en) Image forming apparatus including a mechanism for eliminating mechanical shock caused by a cleaning device
JPH02264974A (ja) プロセスカートリッジ及び画像形成装置
EP0778503B1 (en) Electrophotographic image forming device providing positive charge to toners
JPH05313441A (ja) クリーニング装置、クリーニングシステム及び画像形成装置
JPH08278732A (ja) 画像形成機
JPS62215283A (ja) 複写機のクリ−ニング装置
JPH112946A (ja) 画像形成装置
JPS6235109B2 (ja)
JP3538390B2 (ja) 画像形成装置
JPH06274074A (ja) 電子写真記録装置
JP3380087B2 (ja) 画像形成装置
JPH10149073A (ja) 画像形成機
JP3327893B2 (ja) 画像形成装置
JP3434071B2 (ja) 画像形成装置の転写装置
JPS59133577A (ja) 画像形成装置
JPS60107675A (ja) クリ−ニング装置
JPH0792767A (ja) 画像形成装置
JP3005410B2 (ja) 画像形成装置
JP3498278B2 (ja) 画像形成装置
JPH1031360A (ja) 画像形成装置
JPH0827587B2 (ja) 画像形成装置
JP3054885B2 (ja) 導電ブラシ帯電器
JP2962622B2 (ja) 画像形成装置
JPS6310428B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020702